JP2009044536A - 原画像に所定の画像が埋め込まれたカラー画像、そのカラー画像形成方法及び装置並びに画像処理方法及びその装置 - Google Patents

原画像に所定の画像が埋め込まれたカラー画像、そのカラー画像形成方法及び装置並びに画像処理方法及びその装置 Download PDF

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Abstract

【課題】人間が認識できる画像を比較的に容易な手法で原画像に埋め込む。
【解決手段】色再現が同一で、インクの掛け合わせの異なる2種類の出力プロファイル(色分解条件)を使用し、原画像Iaのある領域に第1の出力プロファイルを割り当て、原画像Iaの他の領域に第2の出力プロファイルを割り当てて、つまり画像内の画素位置により出力プロファイルを切り替えて画像処理することにより原画像Iaに埋込画像Iiを埋め込むことができる。
【選択図】図10

Description

この発明は、シート等の基材上に形成され、画素毎に色材を重ねた色材総量により色が決定されるカラー画像(原画像に所定の画像が埋め込まれたカラー画像)、そのカラー画像形成方法及び装置並びに画像処理方法及びその装置に関する。
原画像に透かし等により画像が埋め込まれた画像を形成する技術が提案されている(特許文献1、特許文献2)。
特許文献1には、見た目に判らない状態で多量の透かし情報を自然画像に埋め込むことができ、かつ透かし情報を埋め込んだ位置情報がなくても透かし情報が復元できる情報埋め込み装置及び埋め込み情報復元装置が記載されている。
しかしながら、この技術では、人間が目視で透かし、すなわち埋め込まれた画像を認識することができない。
特許文献2には、斜めから観察すると濃淡の階調を有するカラーの潜像が認識できる印刷技術について開示されている。
しかしながら、この技術ではカラー画像の万線と、レリーフ模様の万線とでカラー画像を形成するために凹版印刷、エンボス、すき込みを行うための専用の装置を必要とする。
これに対して、この発明では、比較的容易な手法で、人間が認識できる埋込画像を原画像に埋め込むことを可能とする。
ところで、従来から、色材としてトナーを使用する電子写真プリンタや、色材としてインクを使用するインクジェットプリンタ、あるいは印刷機等のカラー画像形成装置では、色材を重ねてシート等の基材上にカラー画像を形成するようになっている。
この発明が適用可能な、凹凸が形成される(レリーフが形成される)画像形成体、画像形成装置、受容層転写材として、白色反射機能を有するレリーフ形成層面上への染料受容層へオンデマンド印字方式で画像を印画し形成することで、前記レリーフ形成層からの白色拡散光若しくは特定の角度範囲の白色光と色材からなる画像を併せもつ高意匠性の画像が得られる受容層転写材、転写シート及びレリーフ層付き色材受容シート、並びにこれらを用いた画像形成物を挙げることができる(特許文献3)。
また、電気的熱交換体によって泡を発生させることによりインクを吐出させるインクジェット方式に有用なインクを用いたレリーフ画像形成装置にもこの発明を適用可能である(特許文献4)。
さらに、基材の表面に、光学的変化インクにより印刷された第1メッセージ画像領域と、前記第1メッセージ画像領域に重ねて、盛り上がりのあるインクにより印刷され、複数の画線からなる万線で構成された第2メッセージ画像領域を有する画像形成体にもこの発明を適用可能である(特許文献5)。
特開2000−138815号公報 特開2000−313160号公報 特開2006−218847号公報 特開平8−60054号公報 特開2006−123355号公報
上記したように、この発明は、原画像に画像が埋め込まれたカラー画像であって、人間がその埋込画像を認識可能なカラー画像を比較的容易な手法で提供することを目的とする。
また、この発明は、人間が認識できる画像を比較的に容易な手法で原画像に埋め込むことを可能とするカラー画像形成方法及びその装置並びに画像処理方法及びその装置を提供することを目的とする。
この発明に係る原画像に所定の画像が埋め込まれたカラー画像は、基材上に形成され、画素毎に色材を重ねた色材総量により色が決定されるカラー画像において、前記カラー画像は、原画像に所定の画像を埋め込んだ埋込画像を含むものであり、前記埋込画像は、該埋込画像の各画素位置において、前記原画像と色再現が同一で、かつ前記原画像の色材総量とは異なる色材総量により形成されていることを特徴とする。
この発明によれば、原画像自体の色再現のまま、色材総量による膜厚の違いを利用して、原画像に画像(埋込画像)を埋め込むことができる。原画像と埋込画像とで膜厚が異なるので、人間が埋込画像を認識することができる。
この発明に係るカラー画像形成方法は、画素毎に色材を重ねた色材総量により色を決定して基材上にカラー画像を形成するカラー画像形成方法において、前記カラー画像は、原画像に所定の画像が埋め込まれた埋込画像を含むものであり、前記カラー画像を作成する際に、前記原画像の各画素を異なる色材総量の同一色で再現する分版値を出力する複数の出力プロファイルを準備する過程と、前記原画像と前記埋込画像に対し、前記複数の出力プロファイル中の異なる出力プロファイルをそれぞれ割り当てて色再現する過程とを含むことを特徴とする。
この発明に係るカラー画像形成装置は、画素毎に色材を重ねた色材総量により色を決定して基材上にカラー画像を形成するカラー画像形成装置において、前記カラー画像は、原画像に所定の画像が埋め込まれた埋込画像を含むものであり、前記原画像の各画素を異なる色材総量の同一色で再現する分版値を出力する複数の出力プロファイルを準備する手段と、前記原画像と前記埋込画像に対し、前記複数の出力プロファイル中の異なる出力プロファイルをそれぞれ割り当てて色再現する手段とを含むことを特徴とする。
この発明に係るカラー画像形成方法及び装置によれば、原画像と埋込画像に対して、同一色再現で異なる色材総量を採るプロファイルを使い分けるようにしているので、簡単な構成で、原画像自体の色再現を利用して埋込画像(レリーフ画像)を形成することができる。原画像と埋込画像とで色材総量が異なるので、人間が埋込画像を認識することができる。
この発明に係る画像処理方法は、4色以上の色材を用いて、原画像に所定の画像が埋め込まれた埋込画像を含むカラー画像を基材上に形成する画像形成装置に適用される画像処理方法において、前記原画像の画素に対して再現しようとする色と同じ色を再現し、かつ色材総量が異なる複数の色材の組み合わせを取得し、前記原画像の画素位置に対応する前記埋込画像の画素の画素値に応じて、前記複数の色材の組み合わせから前記埋込画像を形成する色材の組み合わせを求める、ことを特徴とする。
この発明に係る画像処理装置は、4色以上の色材を用いて、原画像に所定の画像が埋め込まれた埋込画像を含むカラー画像を基材上に形成する画像形成装置用の画像処理装置おいて、前記原画像の画素に対して再現しようとする色と同じ色を再現し、かつ色材総量が異なる複数の色材の組み合わせを取得する手段と、前記原画像の画素位置に対応する前記埋込画像の画素の画素値に応じて、前記複数の色材の組み合わせから前記埋込画像を形成する色材の組み合わせを求める手段と、を含むことを特徴とする。
この発明に係る画像処理方法及びその装置によれば、4色以上で色再現を行うカラー画像形成装置により、比較的容易な手法で、原画像に人間が認識できるカラー画像を埋め込むことができる。
上記した全ての発明は、色材としてトナーを使用する電子写真プリンタや、色材としてインクを使用するインクジェットプリンタ、あるいは印刷機等のカラー画像形成装置に適用することができ、後加工、後処理が不要である。
この発明によれば、原画像に画像が埋め込まれたカラー画像であって、人間がその埋込画像を認識可能なカラー画像を比較的容易な手法で提供することができる。
また、この発明は、人間が認識できる画像を比較的に容易な手法で原画像に埋め込むことができる。
以下、この発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係るカラー画像形成方法、カラー画像形成装置、画像処理方法並びに画像処理装置が適用された画像再現システム10の構成図である。
この実施形態に係る画像再現システム10は、基本的に、パーソナルコンピュータ12と、このパーソナルコンピュータ12に接続されるカラースキャナ(画像入力装置、画像入力デバイス)14と、カラープリンタ(画像形成装置、画像出力装置、画像出力デバイス)16と、読取画像のデバイス独立値、ここではLab(L***)を出力する測色計20とから構成される。
カラースキャナ14は、カラーリバーサルフイルム等の原画像(カラー原稿)Iaからカラー画像を読み取り、カラー画像データである原画像データO(x,,y){座標(x,y)における画素値の集合}の各画素の画素値であるデバイス値(デバイス依存値)RGB(赤、緑、青)をパーソナルコンピュータ12に送る。
なお、画像入力デバイスとしては、カラースキャナの他、デジタルカメラ等を挙げることができる。また、デバイス値RGBからなる原画像データO(x,y)は、CDROM等の記録媒体又はインターネット等の電気通信回線を通じて取得することもできる。
パーソナルコンピュータ12には、バスを通じて、CPU22、メモリ24、カラーモニタ28、キーボードマウス等の入力装置30が接続される他、カラースキャナ14からデバイス値RGBを受け取るインタフェース32、カラープリンタ16に各画素の画素値であるデバイス値CMYK(シアン、マゼンタ、黄、黒)を送るインタフェース34、測色計20から測色値であるデバイス独立値Labを受け取るインタフェース36が接続される。
メモリ24は、DRAM(主メモリ)及びフラッシュメモリ(書換可能な不揮発性メモリ)等から構成され、CPU22は、メモリ24に格納されているプログラムを各種入力に基づき実行することで、各種機能実現手段として機能する。この実施形態において、CPU22は、カラースキャナ14のデバイス値RGB又はデバイス値CMYKをデバイス独立値Lab等に変換する手段(入力プロファイル:A2B)、デバイス独立値Labからカラープリンタ16のデバイス値CMYKに変換する手段(出力プロファイル:B2A)、複数の出力プロファイル(B2A)を準備する手段、出力プロファイル(B2A)を割り当てて色再現する手段、インク総量(色材総量)が異なる複数のインク(色材)の組み合わせを取得する手段、インク(色材)の組み合わせを求める手段、その他、各種計算手段等として機能する。
ここで「プロファイル」について一般的に説明する。「プロファイル」とは、2つの異なる色空間の変換関数を指す。ICC(International Color Consortium)が定めた仕様に基づくICCプロファイルが広く用いられている。
「入力プロファイル」とは、入力デバイス(スキャナ、デジタルカメラ等)のプロファイルのことである。「出力プロファイル」とは、出力デバイス(プリンタ、印刷等)のプロファイルのことである。
通常、入力及び出力プロファイルはデバイス依存色空間とデバイス独立色空間との関係が記述される。これによって、共通のデバイス独立色空間を介して入力色空間信号と出力色空間信号に変換することができる。ICCではデバイス独立色空間のことをPCS(Profile Connection Space)と呼んでいる。以下はICCで規定されている色空間の例である。
デバイス依存色空間:RGB、CMYK、5CLR、6CLR、7CLR
デバイス独立色空間:XYZ、Lab、Luv、YCbr、Yxy
ICCでは、特にテーブル(LUT)を使って色空間変換を行う場合、デバイス依存色空間をA、デバイス独立色空間をBとして、デバイス依存色空間からデバイス独立色空間への変換をA2B、デバイス独立色空間からデバイス依存色空間への変換をB2Aと名づけている(色空間変換に対する名称で入力・出力は関係ない)。なお、色空間変換をマトリクス演算で行うことも可能であるが、この場合の変換はA2BあるいはB2Aではない。
デバイス独立色空間としてLabを使用するとして、入力プロファイルにおいてはデバイス依存色空間がRGB色空間とすると、RGB→Lab変換がA2B、Lab→RGB変換がB2Aとなり、出力プロファイルにおいてはデバイス依存色空間がCMYK色空間とすると、CMYK→Lab変換がA2B、Lab→CMYK変換がB2Aとなる。
テーブルにより変換特性が記述されたICCプロファイルを用いて「入力色空間→PCS→出力色空間」と変換を行う場合、前段の変換は入力プロファイルのA2B、後段の変換は出力プロファイルのB2Aを使用して行うことになる。また、定義されていれば逆方向の変換「出力色空間→PCS→入力色空間」も可能である。この場合、前段の変換は出力プロファイルのA2B、後段の変換は入力プロファイルのB2Aを使用して行うことになる。以上の説明が「プロファイル」についての説明である。なお、この実施形態で必要となる入力プロファイル及び出力プロファイルの作成手順については後述する。
図1において、カラープリンタ16からは、シート等の基材40上に、原画像Iaに埋込画像Ii(図1では、文字「A」)が埋め込まれたカラー画像Ibが形成されたハードコピーHCが出力される。
図2は、埋込画像Iiを埋め込まない場合の画像再現システム10の通常の画像処理におけるデータフローを示した機能ブロック図である。
図2において、カラースキャナ14から供給される原画像データO(x,y)は、座標(x,y)における画素の集合により構成される。
原画像データO(x,y)のデバイス値RGBは、画素毎のデバイス値RGBを共通色空間における測色値等のデバイス独立値Labに変換する入力プロファイル(入力色変換特性:A2B)50と、変換されたデバイス独立値Labをカラープリンタ16に供給するためのデバイス値CMYKに変換する出力プロファイル(出力色変換特性:B2A)52とを通じて分版値である前記デバイス値CMYKに変換される。該デバイス値CMYKによる画素の集合は、処理後画像データP(x,y)とされる。
この実施形態において出力プロファイル(B2A)52は、色材として、CMYK4色以上のインクを使用するカラー画像が対象とされる。CMYKの他、ライトシアン、ライトマゼンタ、特色を含むカラー画像を対象とすることもできる。
ここで、入力プロファイル(A2B)50は原画像データO(x,y)の色空間をデバイス独立値Lab(L***)色度値のような共通色空間データへ変換する色変換特性であり、出力プロファイル(B2A)52は前記共通色空間からデバイス値CMYKのようなカラープリンタ16の色空間への色変換特性である。
入力プロファイル50(A2B)を作成するには、図1に示すように、原画像Iaに代えて、色相・彩度・明度に関して適当に設計されたカラーチャートIe上に形成された多数のカラーパッチIgをカラースキャナ14で読み取って各カラーパッチIg毎のデバイス値RGBを得るとともに、そのカラーパッチIgを測色計20で測色してデバイス独立値Labを得、インタフェース36を通じてパーソナルコンピュータ12のメモリ24に取り込む。
CPU22は、このようにして得られたデバイス値RGBと、デバイス独立値Labとの関係を対応づけて入力プロファイル(A2B)50を作成してメモリ24に、入力プロファイル(A2B)50として格納する。
この場合、デバイス独立値Lab及びデバイス値RGBはいずれも3次元であり、かつ1対1の関係があるので、共通色空間及びデバイス色空間のどちらに対しても補間演算を適用できる。共通色空間に対して補間演算したものが入力プロファイル(B2A)であり、デバイス色空間に対して補間演算したものが入力プロファイル(A2B)50になる。
メモリ24には、また、カラープリンタ16用のデバイス独立値Labをデバイス値CMYKに変換する出力プロファイル(B2A)52と、これとは逆にデバイス値CMYKをデバイス独立値Labに変換するカラープリンタ16用の出力プロファイル(A2B)54が格納される。ここでは、出力プロファイル(A2B)54を出力順方向プロファイル(A2B)54と呼ぶ。
出力プロファイル(B2A)52と出力順方向プロファイル(A2B)54とを作成するに際し、CPU22は、カラープリンタ16のデバイス色空間において適当に設定されたカラーチャートのデータを用意する。印刷4色ではCMYK網%掛け合わせチャートのデータになる。
上記カラーチャートのデータに基づきカラープリンタ16により基材40上に出力したカラーチャートIdの各パッチIpを測色計20で測定しデバイス独立値Labを得る。
出力プロファイル作成時のカラーチャートIdの各パッチIpの設定値は出力色空間での格子点上に取ることができるが、例えばCMYK4色11格子の場合、全格子点数は、11(C)×11(M)×11(Y)×11(K)=14641点となり、全点をチャートにしてデータを取ることは現実的ではない。実際には、数100パッチでカラーチャートIdを構成し、そのカラーチャートIdの各パッチIpの測色データとの組に補間演算を施して、出力色空間全格子点に対する出力順方向プロファイル(A2B)54を得る。
デバイス色空間CMYKの各変数は独立であるから、3次元のデバイス独立の空間から4次元のデバイス色空間への変換は一意には決まらない。デバイス独立値Labに対してKを条件として与えることによってデバイス独立値Labからデバイス値CMYへの対応関係を求める。これらのデータの組に補間演算を施して、デバイス色空間全格子点に対する出力プロファイル(B2A)52を得る。
このようにしてカラープリンタ16用の出力順方向プロファイル(A2B)54(カラープリンタ16のデバイス値CMYKからデバイス独立値Labへの変換特性・テーブル)と、これと逆方向のカラープリンタ16用の出力プロファイル(B2A)52(デバイス独立値Labからデバイス値CMYKへの変換特性・テーブル)とを作成することができる。
ところで、4色以上のインクを使用して色再現を行う場合、ある特定の色を再現するインクの組み合わせは一般に1通りではない。例えば、ある印刷条件においては、第1の組み合わせ[C:55%、M:100%、Y:12%、K:0%]と第2の組み合わせ[C:48%、M:95%、Y:0%、K:12%]が同じ色になる(同じ色再現になる)。
したがって、出力プロファイル(B2A)52は、同一色を再現するK値の異なる複数の出力プロファイル、例えば、図1に示すように、出力プロファイル52A(B2A−A)及び出力プロファイル52B(B2A−B)として作成することができる。
デバイス値CMYKの各インクは微小ながら膜厚が存在するため、紙等の基材40の上にインクを順番に刷り重ねていくと、刷り重ねのインク量で膜厚が変化する。例えば、CMYK値が隣り合う画素で異なると凹凸の差ができる。
図3は、インク総量(色材総量)[%]と膜厚[m]の関係56を示している。上記の第1及び第2の組み合わせのインク総量は、それぞれ167%と155%であるから、第1の組み合わせによるインク総量167%の膜厚t1よりも第2の組み合わせによるインク総量155%の膜厚t2の方が薄くなる。
このインク総量による膜厚の違いを利用して原画像Iaに、該原画像Iaと同一の色再現の埋込画像Iiを埋め込んだカラー画像Ibを基材40上に形成したハードコピーHCを得ることができる。ハードコピーHCのシミュレーション画像をカラーモニタ28上に表示することもできる。
[実施例1]
この実施例1では、色再現が同一で、インクの掛け合わせの異なる2種類の出力プロファイル(色分解条件:B2A−A)52A、(B2A−B)52Bを使用し、原画像Iaのある領域に出力プロファイル(B2A−A)52Aを割り当て、原画像Iaの他の領域に異なる出力プロファイルである出力プロファイル(B2A−B)52Bを割り当てて、つまり画像内の画素位置により出力プロファイル(B2A−A)52Aと出力プロファイル(B2A−B)52Bとを切り替えて画像処理することにより原画像Iaに埋込画像Iiを埋め込む。
図4は、埋込画像Iiを形成するための2値画像データとしての埋込画像領域情報データR(x,y)を示している。値「0」の画素位置には、原画像Iaの原画像データO(x,y)が割り当てられ、値「1」の画素位置には、埋込画像Iiの処理後画像データP(x,y)が割り当てられる。埋込画像Iiとしては、この図4例では、文字「A」が埋め込まれるが、任意であり、パーソナルコンピュータ12上でカラーモニタ28及び入力装置30を利用して所望の埋込画像Iiを設定又は選択することができる。
図5は、原画像Iaのある領域の原画像データO(x,y)に対して選択される出力プロファイル(B2A−A)52Aと、原画像Iaの他の領域である埋込画像領域情報データR(x,y)の画素位置の原画像データO(x,y)に対して選択される出力プロファイル(B2A−B)52Bとを切り替える出力プロファイル選択部58を設けた実施例1に係る画像再現システム10Aの構成を示すブロック図である。
図5において、出力プロファイル選択部58は、原画像データO(x,y)の座標(x,y)と、埋込画像領域情報データR(x,y)の座標(x,y)とを比較し、埋込画像領域情報データR(x,y)の座標(x,y)の値「0」の画素位置では、出力プロファイル52Aを選択して原画像データO(x,y)の画素値を処理後画像データP(x,y)のデバイス値(分版値、分解値)CMYKに変換し、埋込画像領域情報データR(x,y)の座標(x,y)の値「1」の画素位置では、出力プロファイル52Bを選択して原画像データO(x,y)の画素値を処理後画像データP(x,y)のデバイス値CMYKに変換する。
ここで、例えば、原画像Iaに係わる出力プロファイル(B2A−A)52Aによるデバイス値(分版値)CMYKのK値が、埋込画像Iiに係わる出力プロファイル52Bによるデバイス値(分版値)CMYKのK値より大きい場合、埋込画像Iiは、膜厚の差を原因として、色再現(色)が原画像Iaと同一で原画像Iaに対して凹構造(凹み)を有する画像として形成される。
なお、埋込画像領域情報データR(x,y)は、任意の連続調画像データ(各画素値が0−255の中、1つの値を採る。)から2値化処理によって生成することができる。2値化処理に限らず、一般に4値化処理等、N(N≧2)値化処理を行った場合、異なるN個の出力プロファイル(B2A)52を準備することで、原画像Iaに対して凹凸の異なるN−1個の埋込画像Iiを埋め込むことができる。
なお、埋込画像領域情報データR(x,y)は、連続調画像データから生成しなくてもよく、計算によって生成される図6Aに示すレンガを積み重ねた模様のテクスチャ(データ)60、又は図6Bに示すギザギザ模様のテクスチャ(データ)62を用いてもよい。テクスチャ60、62において、黒い線部は値「1」、白い部分は値「0」である。例えば、白い部分を、原画像Iaに割り当て、黒い線部を、埋込画像Iiに割り当てる。
この場合においても、色再現が同一で、インクの掛け合わせの異なる2種類の出力プロファイル52A、52Bを使用して、2値のテクスチャ60、62の値「0」と値「1」に、それぞれ別の出力プロファイル(B2A−A)52A、(B2A−B)52Bを割り当てて処理することによりレンガを積み重ねた模様のテクスチャ60自体またはギザギザ模様のテクスチャ62自体を、原画像Iaに埋込画像Iiとして埋め込むことができる。
この場合、図7Aに示すように、星形のマスク画像領域74を埋込画像領域情報データR(x,y)として指定し、図7Bに示すように、この星形の埋込画像領域情報データR(x,y)で指定されるマスク画像領域74内にテクスチャ60等による埋込画像Iiを埋め込むことができる。このようにして、原画像Iaに埋め込まれた埋込画像Iiは、基材40上に形成されたハードコピーHCとして得られる。埋込画像Iiは、人間が認識することができる。
以上説明したように上述した実施例1によれば、画素毎にインク(色材)を重ねたインク総量(色材総量)により色が決定され、基材40上にカラー画像(Ia+Ii)を形成するカラー画像形成方法(及び装置)において、カラープリンタ16から出力されたカラー画像Ibは、原画像Iaに所定の画像が埋め込まれた埋込画像Iiを含むものであり、カラー画像Ibを作成する際に、原画像Iaの各画素(原画像データO(x,y))を異なるインク総量の同一色で再現するデバイス値(分版値)CMYKを出力する複数の出力プロファイル(B2A−A)52A、(B2A−B)52Bを準備する過程(手段)と、原画像Iaと埋込画像Iiに対し、複数の出力プロファイル中の異なる出力プロファイル(B2A−A)52A、(B2A−B)52Bをそれぞれ割り当てて色再現する過程(手段)とを含む。
この場合、埋込画像Iiは、予め準備された複数の画像(連続調画像の2値画像又はテクスチャ)から入力装置30とカラーモニタ28を利用してパーソナルコンピュータ12を用いて選択することができる。
[実施例2]
この実施例2では、埋込画像領域情報データR(x,y)で指定される領域に、出力プロファイル(B2A)52に基づき算出されるインク総量をa(a≠1)倍(定数倍)したインク総量を目標インク総量(目標色材総量)として分版値(分解データ)を計算して埋込画像Iiを埋め込む。つまり、原画像Iaの画素のインク総量(インク厚み)に対して、埋込画像Iiの画素のインク総量(インク厚み)を、常に一定のa(a≠1)倍に設定する。上述した実施例1では、倍率は適当に定まる。
この実施例2によれば、例えば、原画像Iaが空色一色である等、原画像Iaのインク総量が全画素で一定である場合には、埋込画像Iiと原画像Iaのインク総量差(インク厚み差)をa(a≠1)倍(a倍厚く又はa倍薄く)に設定することができる。
図8は、原画像Iaを表す原画像データO(x,y)に対して選択される出力プロファイル(B2A−A)52Aと、原画像データO(x,y)中、埋込画像領域情報データR(x,y)で指定されて作成される埋込画像Iiに対して選択される分解条件算出部64とを切り替える分解条件選択部66を設けた実施例2に係る画像再現システム10Bの構成を示すブロック図である。
この画像再現システム10Bにおいて、原画像データO(x,y)の画素の座標(x,y)が、埋込画像領域情報データR(x,y)に含まれなければ、処理後画像データP(x,y)は、出力プロファイル(B2A−A)52Aによりデバイス独立値Labを変換したデバイス値(分版値)CMYKとされ、その一方、画素の座標(x,y)が埋込画像領域情報データR(x,y)に含まれるならば、処理後画像データP(x,y)は、前記デバイス独立値Labを分解条件算出部64により変換したデバイス値(分版値)CMYKとされる。
分解条件算出部64は、以下に説明する手順により埋込画像Iiに対するデバイス値(分版値)CMYKを算出する。
原画像データO(x,y)の座標(x,y)における画素に対するデバイス独立値Labを、出力プロファイル(B2A−A)52Aに通して変換し第1デバイス値(分版値)CMYKを得、この第1デバイス値(分版値)CMYKからインク総量計算部68で総和である第1インク総量(C+M+Y+K)を求め、この第1インク総量に入力装置30により指定可能な重み係数a(a≠1、a≠0)を乗算器70により乗算して目標インク総量(目標色材総量)、換言すれば目標厚みとしての第2インク総量を算出する。
分版値算出部72は、第1デバイス値(分版値)CMYKのK値を初期値とし、重み係数aが、a>1のときには、第2インク総量が第1インク総量より大きいので色が濃くなっていることから色を薄くするためにK値を少しずつ減らしながら出力順方向プロファイル(A2B)54を参照して、原画像Iiと同一色再現のデバイス独立値Labが得られるデバイス値(分版値)CMYを求める。
このときのデバイス値(分版値)CMYKの総和(インク総量)が、第2インク総量と等しくなるまで、この手順を繰り返す。ただし、K値が0%になった場合には演算を中止し、例えば、カラーモニタ28を利用して、重み係数aの値を小さくする(より値1に近い値とする)ように、ユーザに対して注意を促す。
一方、分版値算出部72は、第1デバイス値(分版値)CMYKのK値を初期値とし、重み係数aが、a<1のときには、第2インク総量が第1インク総量より小さいので色が薄くなっていることから色を濃くするためにK値を少しずつ増やしながら出力順方向プロファイル(A2B)54を参照して、原画像Iiと同一色再現のデバイス独立値Labが得られるデバイス値(分版値)CMYKを求める。このときのデバイス値(分版値)CMYKの総和(インク総量)が、第2インク総量と等しくなるまで、この手順を繰り返す。ただし、K値が100%になった場合には演算を中止し、例えば、カラーモニタ28を利用して、ユーザに対して注意を促す。
以上の手順により処理後画像データP(x,y)による埋込画像Iiのインク総量は、原画像Iaのインク総量に対し、原画像Iaの小領域毎に観察すれば(ミクロ的に観測すれば)、埋込画像Iiと原画像Iaとのインク総量差(厚み差)は、概ねa倍一定になる。
図9は、分解条件算出部64の上記手順を、具体的数値例を考慮してより分かり易く説明したフローチャートである。
ステップS1において、出力プロファイル(B2A−A)52Aにより、入力プロファイル(A2B)50から得られたデバイス独立値Labを第1デバイス値(分版値)CMYKに変換する。ここで、例えば、第1デバイス値(分版値)CMYKがC=60、M=60、Y=50、K=30であるものとすると、ステップS2において、インク総量計算部68で、第1インク総量がC+M+Y+K=200と算出される。
次いで、ステップS3において、重み係数aをa=1.05とすると、目標インク総量である第2インク総量が200×1.05=210に決定され、分版値算出部72に繰り返し計算の初期条件が設定される。
初期条件は、第2インク総量=210、Kの初期値K=30、デバイス独立値Lab(ステップS1での入力値)となる。
次いで、ステップS4において、K値を少し、例えば微小量ΔK=1%だけ減少させる(K←K−ΔK)。なお、このステップS4において、重み係数aがa<1であった場合には、微小量ΔKだけ増加させる(K←K+ΔK)。
ステップS5において、デバイス独立値Lab、K=29を満足するデバイス値(分版値)CMYを出力順方向プロファイル(A2B)54を参照して求める。
次いで、ステップS6において、求めたデバイス値(分版値)CMYKによるインク総量C+M+Y+Kが第2インク総量(目標インク総量)=210以上であるかどうかを判断し(C+M+Y+K≧210)、この判断が肯定的である場合には、デバイス値(分版値)CMYKを決定し、小さい値である場合(否定的である場合)には、K値をさらに微少量減少させて同様の操作を行うために、ステップS8において、減少量ΔKを大きくする(ΔK←ΔK+1%)。これにより、次回のステップS4でのK値が値29から値28にされる。
以上の手順を繰り返すことにより、第2インク総量(目標インク総量)に近い同一色再現のデバイス値(分版値)CMYKを求めることができる。
この第2実施例によれば、画素毎に色材を重ねたインク総量(色材総量)により色を決定し基材40上にカラー画像を形成するカラー画像形成方法において、カラー画像Ibは、原画像Iaに所定の画像が埋め込まれた埋込画像Iiを含むものであり、カラー画像Ibを作成する際に、原画像Iaの各画素のデバイス独立値Labに対応するデバイス依存値であるK値を含むデバイス値(分版値)CMYKを出力する出力プロファイル(B2A−A)52Aと、デバイス値(分版値)CMYKをデバイス独立値Labに変換する出力順方向プロファイル(A2B)54を準備する過程(手段)と、基材40上に、原画像Iaを出力プロファイル(B2A−A)52Aにより色再現する際、出力プロファイル(B2A−A)52Aを用いて原画像Iaの画素位置に存在するカラー画像(埋込画像)IbのK値を含むデバイス値(分版値)CMYKを算出した後、該K値を含むデバイス値(分版値)CMYKの総和であるインク総量(色材総量)に重み係数aを乗算した目標インク総量(目標色材総量)を算出する過程(手段)と、重み係数aがa>1のときにはK値を徐々に減らしながら、また重み係数aがa<1のときにはK値を徐々に増やしながら出力順方向プロファイル(A2B)54を参照して、原画像Iaの各画素のデバイス独立値Labに等しい又は最も近いデバイス独立値が得られるデバイス値(分版値)CMYKを出力する過程(手段)と、を含む。
この場合においても、原画像Iaと埋込画像Iiとでインク総量(色材総量)が異なるので、人間が埋込画像Iiを認識することができる。
[実施例3]
この実施例3では、図10Aに示すようなグレースケール画像(多値画像)76を埋込画像Iiとして指定し、埋込画像Iiの存在する埋込画像データH(x,y)=v(vは画素値で、例えば、1−255のいずれかの値を採る。)に対して所定の画像処理を施す。この画像処理により、図10Cに示すように、図10Bに示す原画像Iaに図10Aに示したグレースケール画像76が埋込画像Iiとして埋め込まれたカラー画像Ibが作成される。そして、カラープリンタ16から、処理後画像P(x,y)に基づくカラー画像Ibが基材40上に形成されたハードコピーHCが出力される。
この実施例3では、埋込画像Iiがグレースケール画像76であるとき、重み係数aを、グレースケール画像76の画素値vに応じて変化させるようにしている。
図11は、原画像Iaに対して選択される出力プロファイル(B2A−A)52Aと、グレースケール画像76に対応する埋込画像Iiに対して選択される分解条件算出部164とを切り替える分解条件選択部166を設けた画像再現システム10Cの構成を示すブロック図である。
図11において、埋込画像領域情報データR(x,y)は、埋込画像データH(x,y)がグレースケール画像76が存在する(v≠0)領域では「1」、グレースケール画像76が存在しない領域では「0」の値を採る。
この図11例の画像再現システム10Cは、図8例の画像再現システム10Bに比較して、重み係数aを埋込画像データH(x,y)の画素値vに依存して変化させ、結果、埋込画像Iiのインク総量(目標色材総量)を画素値vに依存して変化させるようにしている。
この実施例3において、重み係数aは、図12の特性80、82に示すように、h(h≠0)を定数として、一次関数1+h×v(切片が1)とし、インク総量を(1+h×v)倍したインク総量を目標インク総量としてデバイス値(分版値)CMYKを計算するようにしている。インク総量を画素値vに依存して変化させる関数として、一次関数に限らず、任意の単調増加関数又は単調減少関数を選択することができる。
図11例の画像再現システム10Cにおいて、分版値算出部72による処理は、実施例2と同様に行う。この画像再現システム10Cでは、定数hによって埋込画像Iiの凹凸の振幅を制御することができる。
すなわち、埋込画像領域情報データR(x,y)において、原画像Iaと色再現は同一であるが、画素値vに応じて埋込画像Iiのインク総量を単調増加又は単調減少させることができる。
このように上述した実施例1、実施例2、及び実施例3によれば、4色以上の色材を用いて、原画像Iaに所定の画像が埋め込まれた埋込画像Iiを含むカラー画像を基材40上に形成するカラープリンタ16等の画像形成装置に適用される画像処理方法において、原画像Iaの画素に対して再現しようとする色と同じ色を再現し、かつインク総量(色材総量)が異なる複数の色材の組み合わせである複数のデバイス値(分版値)CMYKを取得し、原画像Iaの画素位置に対応する埋込画像Iiの画素の画素値に応じて、前記複数の色材の組み合わせである複数のデバイス値(分版値)CMYKから埋込画像Iiを形成する色材の組み合わせを求める。
このため、4色以上で色再現を行うカラープリンタ16等の画像形成装置により、比較的容易な手法で作成される原画像Iaに埋込画像Iiが埋め込まれたカラー画像Ibを得ることができる。また、比較的容易な手法で原画像Iaに人間が認識できる埋込画像Iiを埋め込むことができる。
この場合、埋込画像IiはN(N≧2)値画像であり、原画像Iaの画素に対して再現しようとする色のデバイス値(分版値)CMYK(色材の組み合わせ)を基準の色変換特性である出力プロファイル(B2A−A)52Aから求め、求めたデバイス値(分版値)CMYKの組み合わせに対する第1のインク総量(色材総量)を算出し、第1のインク総量(色材総量)に埋込画像Iiの画素値の関数(1+h×v)で与えられる比率を乗算して目標インク総量(目標色材総量)を算出し、目標インク総量(目標色材総量)に最も近い色材の組み合わせを求める。
この場合、埋込画像Iiの画素値の関数(1+h×v)は、埋込画像Iiが2値画像であるときには定数倍(重み係数a)とし、3値以上のグレースケール画像である場合には、切片を値「1」とする画素値の一次関数(1+h×v)倍とする。
上述した実施例1〜3によれば、4色以上で色再現を行うカラープリンタ16等の画像形成装置により、原画像Iaと同一色再現の埋込画像Iiが埋め込まれたカラー画像Ibを専用の装置を必要としない簡単な構成で得ることができる。換言すれば、後工程、後処理が不要である。画素毎に処理を制御することにより高解像度のテクスチャ60、62を埋め込むことができる。
上記した各発明は、偽造や改竄がされにくく、銀行券、有価証券、パスポート、身分証明書、カード、印紙類、証明書、入場券等の貴重印刷物に適用して好適である。
なお、この発明は、上述の実施形態に限らず、この明細書の記載内容に基づき、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
この発明の一実施形態に係るカラー画像形成方法、カラー画像形成装置、画像処理方法並びに画像処理装置が適用された画像再現システムの構成図である。 埋込画像を埋め込まない場合の画像再現システムの通常の画像処理におけるデータフローを示した機能ブロック図である。 インク総量(色材総量)[%]と膜厚[m]の関係を示す説明図である。 埋込画像を形成するための2値画像データとしての埋込画像領域情報データの例を示す説明図である。 出力プロファイルを切り替える出力プロファイル選択部を設けた実施例1に係る画像再現システムの構成を示すブロック図である。 図6Aは、レンガ模様のテクスチャ、図6Bは、ギザギザ模様のテクスチャの説明図である。 図7Aは、埋込画像のマスク画像領域の説明図、図7Bは、処理後画像の説明図である。 実施例2に係る画像再現システムの構成を示すブロック図である。 実施例2の処理説明に供されるフローチャートである。 図10Aは、グレースケール画像の説明図、図10Bは、原画像の説明図、図10Cは、処理後画像の説明図である。 実施例3に係る画像再現システムの構成を示すブロック図である。 実施例3に係る一次関数の説明図である。
符号の説明
10、10A、10B、10C…画像再現システム
12…パーソナルコンピュータ 14…カラースキャナ
16…カラープリンタ 22…CPU
40…基材 50…入力プロファイル
52、52A、52B…出力プロファイル
54…出力順方向プロファイル 60、62…テクスチャ
64、164…分解条件算出部 66、166…分解条件選択部
72…分版値算出部 76…グレースケール画像

Claims (9)

  1. 基材上に形成され、画素毎に色材を重ねた色材総量により色が決定されるカラー画像において、
    前記カラー画像は、原画像に所定の画像を埋め込んだ埋込画像を含むものであり、前記埋込画像は、該埋込画像の各画素位置において、前記原画像と色再現が同一で、かつ前記原画像の色材総量とは異なる色材総量により形成されている
    ことを特徴とする原画像に所定の画像が埋め込まれたカラー画像。
  2. 請求項1記載のカラー画像において、
    前記埋込画像がN(N≧2)値画像であり、
    前記埋込画像が、N−1通りの異なる色材総量により形成される
    ことを特徴とする原画像に所定の画像が埋め込まれたカラー画像。
  3. 画素毎に色材を重ねた色材総量により色を決定して基材上にカラー画像を形成するカラー画像形成方法において、
    前記カラー画像は、原画像に所定の画像が埋め込まれた埋込画像を含むものであり、前記カラー画像を作成する際に、
    前記原画像の各画素を異なる色材総量の同一色で再現する分版値を出力する複数の出力プロファイルを準備する過程と、
    前記原画像と前記埋込画像に対し、前記複数の出力プロファイル中の異なる出力プロファイルをそれぞれ割り当てて色再現する過程と
    を含むことを特徴とするカラー画像形成方法。
  4. 請求項3記載のカラー画像形成方法において、
    前記埋込画像を、予め準備された複数の画像から選択する過程
    を含むことを特徴とするカラー画像形成方法。
  5. 4色以上の色材を用いて、原画像に所定の画像が埋め込まれた埋込画像を含むカラー画像を基材上に形成する画像形成装置に適用される画像処理方法において、
    前記原画像の画素に対して再現しようとする色と同じ色を再現し、かつ色材総量が異なる複数の色材の組み合わせを取得し、
    前記原画像の画素位置に対応する前記埋込画像の画素の画素値に応じて、前記複数の色材の組み合わせから前記埋込画像を形成する色材の組み合わせを求める、
    ことを特徴とする画像処理方法。
  6. 請求項5記載の画像処理方法において、
    前記埋込画像はN(N≧2)値画像であり、
    前記原画像の画素に対して再現しようとする色の色材の組み合わせを基準の色変換特性から求め、
    求めた前記色材の組み合わせに対する色材総量を算出し、
    前記色材総量に前記埋込画像の画素値の関数で与えられる比率を乗算して目標色材総量を算出し、
    前記目標色材総量に最も近い色材の組み合わせを求める
    ことを特徴とする画像処理方法。
  7. 請求項6記載の画像処理方法において、
    前記埋込画像の画素値の前記関数は、前記埋込画像が2値画像であるときには定数倍とし、3値以上のグレースケール画像である場合には、切片を値「1」とする画素値の一次関数倍とした
    ことを特徴とする画像処理方法。
  8. 画素毎に色材を重ねた色材総量により色を決定して基材上にカラー画像を形成するカラー画像形成装置において、
    前記カラー画像は、原画像に所定の画像が埋め込まれた埋込画像を含むものであり、
    前記原画像の各画素を異なる色材総量の同一色で再現する分版値を出力する複数の出力プロファイルを準備する手段と、
    前記原画像と前記埋込画像に対し、前記複数の出力プロファイル中の異なる出力プロファイルをそれぞれ割り当てて色再現する手段と
    を含むことを特徴とするカラー画像形成装置。
  9. 4色以上の色材を用いて、原画像に所定の画像が埋め込まれた埋込画像を含むカラー画像を基材上に形成する画像形成装置用の画像処理装置おいて、
    前記原画像の画素に対して再現しようとする色と同じ色を再現し、かつ色材総量が異なる複数の色材の組み合わせを取得する手段と、
    前記原画像の画素位置に対応する前記埋込画像の画素の画素値に応じて、前記複数の色材の組み合わせから前記埋込画像を形成する色材の組み合わせを求める手段と、
    を含むことを特徴とする画像処理装置。
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