JP2009039446A - 画像処理装置、画像処理方法、および画像処理プログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、および画像処理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】被検体の画像から所定の構成部位に属する領域を精度良く抽出することができる画像処理装置、画像処理方法、および画像処理プログラムを提供する。
【解決手段】所定グループに属する被検体内の所定方向に対して交わる断面画像を取得する画像取得部と、所定グループに共通した構造的特徴によって被検体が区分けされてなる、所定方向に並んだ複数の区域それぞれにおける、所定方向に対して交わる断面が有する画像的特徴に基づいて、画像取得部で取得された断面画像が属している区域を推定する区域推定部と、画像取得部で取得された断面画像について、被検体を構成する各種構成部位のうちの所定の構成部位における断面が区域推定部で推定された区域で有している特徴に相当する画像的特徴を有している領域を探索する領域探索部とを備えた。
【選択図】 図6

Description

本発明は、被検体の断面画像から、その被検体を構成する所定の構成部位に属する領域を探索する画像処理装置、画像処理方法、および画像処理プログラムに関する。
医療の分野においては、放射線等を使って被検体の体内を撮影した医用画像を、被検体の病状の診断等に利用することが広く行われている。医用画像を診断に利用することにより、被検体に外的なダメージを与えることなく、被検体の病状の進行状態などを把握することができ、治療方針の決定などに必要な情報を手軽に得ることができる。
また、近年では、放射線を使ってデジタルの医用画像を得るCR(Computed Radiography)装置や、放射線を使って被検体の断層像を得るCT装置(Computerized Tomography)、および強磁場を使って被検体の断層像を得るMRI装置(Magnetic Resonance Imaging)などが広く用いられてきており、従来のX線フィルム等を使った医用画像に替えて、デジタルの医用画像が一般的に利用されてきている。医用画像がデジタル化されたことにより、医用画像に画像処理を施すことが容易となり、同一の被検体について異なる時期に撮影された複数の医用画像をモニタ上に並べて表示したり、医用画像上の、病巣と推測される画像の異常陰影を拡大表示することなどが広く行われてきている。
ここで、CT装置などから得られた医用画像では、骨に属する骨領域は骨領域以外の領域と比べてかなり高い画像濃度を有していることが一般的であり、医用画像中に病巣と疑われる異常陰影が存在していても、骨に紛れてしまって発見しにくいという問題がある。このため、医用画像から骨を抽出し、その抽出した骨を除去した除去画像を使って診断を行うことが行われている。医用画像中の骨を抽出する骨抽出方法としては、骨領域の画像濃度がその他の領域の画像濃度よりも高いことを利用して、医用画像から基準濃度以上の画像濃度を有する領域を骨領域として抽出する方法が広く知られている。しかし、被検体に造影剤を投じて撮影された造影画像では、血管に属する血管領域も骨領域と同様に高い画像濃度を有しており、造影画像から基準濃度以上の画像濃度を有する領域を抽出すると、骨領域といっしょに血管領域も抽出されてしまうという問題がある。
この点に関し、特許文献1には、骨領域における画像濃度の最大値に近い高基準濃度と、血管領域における画像濃度の最大値に近い低基準濃度とを使って、医用画像中の、高基準濃度よりも高い画像濃度を有する高濃度領域を除去するとともに、低基準濃度よりも高い画像濃度を有し、高濃度領域と重なっている重なり領域も除去する技術について記載されている。特許文献1に記載された技術によると、確実に骨であると推定される高濃度領域と、骨であるか血管であるか不明確で、高濃度領域と重なった重なり領域とが除去されるため、骨領域に加えて血管領域が除去されてしまう不具合を軽減することができる。
しかし、被写体の胸部や腹部を撮影した造影画像では、一部の血管領域が骨領域よりも高い画像濃度を有することがあり、特許文献1に記載された技術では、血管領域よりも画像濃度が低い骨領域を抽出することができないという問題がある。一方、画像濃度が低い骨領域も確実に抽出できるように基準濃度を低く設定してしまうと、検出される領域が増加して骨領域が周囲の領域と1つに繋がってしまい、骨領域だけを抽出することができなくなってしまう。
図1は、被検体の断面画像を示す図である。
図1のパート(A)には、被検体の胸部下部における断面画像が示されており、図1のパート(B)には、被検体の腹部下部(骨盤を含む)における断面画像が示されている。
パート(A)において点線で囲んだ領域P1は、大動脈に属する血管領域であり、パート(B)において点線で囲んだ領域P2は、骨に属する骨領域である。2つの領域P1,P2は、ともに画像濃度が高く、各断面画像上における位置、大きさ、形状などが似ているため、骨領域と血管領域とに分類することは困難である。
特開平11−318883号公報
図1に示す2つの領域P1,P2を骨領域と血管領域とに分類する方法として、ユーザが予め各断面画像の撮影位置を入力しておき、その撮影位置における骨や血管の位置と、2つの領域P1,P2の位置とを比較することが考えられるが、複数の断面画像それぞれに対して撮影位置を手動で入力するのは、大変面倒であるという問題がある。
本発明は、上記事情に鑑み、被検体の医用画像から所定の構成部位に属する領域を精度良く抽出することができる画像処理装置、画像処理方法、および画像処理プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明の画像処理装置は、所定グループに属する被検体内の所定方向に対して交わる断面画像を取得する画像取得部と、
所定グループに共通した構造的特徴によって被検体が区分けされてなる、所定方向に並んだ複数の区域それぞれにおける、所定方向に対して交わる断面が有する画像的特徴に基づいて、画像取得部で取得された断面画像が属している区域を推定する区域推定部と、
画像取得部で取得された断面画像について、被検体を構成する各種構成部位のうちの所定の構成部位における断面が区域推定部で推定された区域で有している特徴に相当する画像的特徴を有している領域を探索する領域探索部とを備えたことを特徴とする。
従来から、被検体を体軸方向に沿った複数の切断位置で切断したときの各断面を撮影し、それら複数の断面画像を使って被検体の病状を診断することが行われている。初診時や検診時には、全身の断面画像が撮影されることもあるが、被検体に照射される放射線量を最小限に抑えたり、撮影時間を短縮するために、病巣や患部の位置が判明しているときには、その病変付近の断面画像のみを撮影することが多い。また、目的に応じて断面画像を撮影する切断位置間の距離(スライス幅)が調整されたり、人によって体の大きさが異なったり、同じ被検体であっても正確に同じ姿勢で撮影することは困難であるため、同じスライス番号が付された複数の断面画像であっても、それらに写っている構成部位の種類や位置は相互に異なっていることが一般的である。
本発明の画像処理装置によると、まず、被検体の断面画像が、被検体を所定方向に並んだ複数の区域に区分けするときのどの区域に属しているかが推定され、続いて、被検体の断面画像中で、骨などといった構成部位の、推定された区域における断面の特徴に相当する画像的特徴を有している領域が探索される。このように、本発明の画像処理装置によると、断面画像に写っている構成部位の種類や位置が自動的に推定された後で、それらの情報を使って領域の探索が行われるため、画像濃度が高い骨領域と血管領域とを精度良く分類することができる。
また、本発明の画像処理装置において、上記区域推定部が、複数の区域それぞれにおける断面の画像的特徴として、正規化された断面形状を用いるものであることが好ましい。
断面の画像的特徴として正規化された断面形状が用いられることによって、被検体の体の大きさなどに関わらず、骨などに属する領域を精度良く探索することができる。
また、本発明の画像処理装置において、上記区域推定部が、複数の区域それぞれにおける断面の画像的特徴として、マシンラーニングの手法で予め得られた画像的特徴を用いるものであることが好ましい。
近年、様々なシーンで撮影された複数のサンプル画像それぞれに対して、画素値の最大値、最小値、平均値、中間値などといった多数種類の画像的特徴量を算出して、各シーンとその画像的特徴との対応をコンピュータで学習させるマシンラーニングが広く利用されている。このマシンラーニングを用いると、人間では扱いきれない数の特徴量を用いることができるとともに、人間の推測力では思いもつかないような相関関係が見つかって、精度の高い判別が実現することが知られている。このようなマシンラーニングを利用して、複数の区域それぞれにおける断面の画像的特徴を保存しておき、それら複数の画像的特徴の中から断面画像の画像的特徴と合致するものを探索することによって、断面画像が属している区域を容易かつ正確に推定することができる。
また、本発明の画像処理装置において、上記領域探索部が、所定の構成部位における断面が上記区域で有している特徴として、マシンラーニングの手法で予め得られた特徴を用いるものであることが好適である。
この好適な画像処理装置によると、所定の構成部位に属している領域を容易かつ正確に探索することができる。
また、本発明の画像処理装置において、上記領域探索部が、骨に属する領域を探索するものであることが好ましい。
医用画像を使って病巣と疑われる異常陰影を確認する際には、医用画像中の骨を精度良く抽出することが求められており、本発明の画像処理装置を好ましく適用することができる。
また、本発明の画像処理装置において、上記領域探索部が、血管の領域に属する領域を探索するものであることも好ましい。
例えば、骨折時などには、医用画像中の血管に属する領域を抽出し、血管が除去された除去画像を生成することによって、患部の状態が見やすくなる。
また、本発明の画像処理装置は、領域探索部における探索結果に基づいて、断面画像中の構成部位を抽出した抽出画像、および/又は、断面画像から構成部位を除去した除去画像を作成する画像作成部を備えたことが好適である。
例えば、断面画像から骨に属する領域が抽出され、その抽出された骨が除去されることによって、断面画像中の異常陰影などが見やすくなる。
また、上記目的を達成する本発明の画像処理方法は、所定グループに属する被検体内の所定方向に対して交わる断面画像を取得する画像取得過程と、
所定グループに共通した構造的特徴によって被検体が区分けされてなる、所定方向に並んだ複数の区域それぞれにおける、所定方向に対して交わる断面が有する画像的特徴に基づいて、画像取得過程で取得された断面画像が属している区域を推定する区域推定過程と、
画像取得過程で取得された断面画像について、被検体を構成する各種構成部位のうちの所定の構成部位における断面が区域推定部で推定された区域で有している特徴に相当する画像的特徴を有している領域を探索する領域探索過程とを有することを特徴とする。
本発明の画像処理方法によると、断面画像に写っている構成部位の種類や位置が自動的に推定されて領域の探索が行われるため、画像濃度が高い骨領域と血管領域とを精度良く分類することができる。
尚、画像処理方法については、ここではそれらの基本形態のみを示すのにとどめるが、これは単に重複を避けるためであり、本発明にいう画像処理方法には、上記の基本形態のみではなく、前述した画像処理装置の各形態に対応する各種の形態が含まれる。
また、上記目的を達成する本発明の画像処理プログラムは、コンピュータ内で実行され、コンピュータ上に、
所定グループに属する被検体内の所定方向に対して交わる断面画像を取得する画像取得部と、
所定グループに共通した構造的特徴によって被検体が区分けされてなる、所定方向に並んだ複数の区域それぞれにおける、所定方向に対して交わる断面が有する画像的特徴に基づいて、画像取得部で取得された断面画像が属している区域を推定する区域推定部と、
画像取得部で取得された断面画像について、被検体を構成する各種構成部位のうちの所定の構成部位における断面が区域推定部で推定された区域で有している特徴に相当する画像的特徴を有している領域を探索する領域探索部とを構築することを特徴とする。
本発明の画像処理プログラムによると、被検体の画像から所定の構成部位に属する領域を精度良く抽出する画像処理装置を構築することができる。
尚、画像処理プログラムについても、ここではそれらの基本形態のみを示すのにとどめるが、これは単に重複を避けるためであり、本発明にいう画像処理プログラムには、上記の基本形態のみではなく、前述した画像処理装置の各形態に対応する各種の形態が含まれる。
さらに、本発明の画像処理プログラムがコンピュータシステム上に構築する画像取得部などといった要素は、1つの要素が1つのプログラム部品によって構築されるものであってもよく、複数の要素が1つのプログラム部品によって構築されるものであってもよい。また、これらの要素は、そのような作用を自分自身で実行するものとして構築されてもよく、あるいはコンピュータシステムに組み込まれている他のプログラムやプログラム部品に指示を与えて実行するものとして構築されてもよい。
本発明によれば、被検体の画像から所定の構成部位に属する領域を精度良く抽出することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図2は、本発明の一実施形態が適用された医療診断システムの概略構成図である。
図2に示す医療診断システムは、被検体の体内を撮影して医用画像を生成する画像生成装置群10と、医用画像やカルテなどを保存する管理サーバ20と、医用画像を表示する診断装置30とで構成されており、画像生成装置群10と管理サーバ20、および管理サーバ20と診断装置30は、ネットワーク回線を介して接続されている。
この医療診断システムでは、初診の被検体に対して、各被検体を識別するための識別番号が割り当てられ、その識別番号と、被検体の氏名や年齢や病歴などが示されたカルテとが対応付けられて管理サーバ20に登録される。
画像生成装置群10には、被検体に放射線を照射し、被検体を透過してきた放射線を読み取ってデジタルの医用画像を生成するCR装置11や、放射線を使って被検体の断層画像を生成するCT装置12や、強磁場と電波とを使って被検体の断層画像を生成するMRI装置(図示しない)や、超音波のエコーを読み取って医用画像を生成する超音波装置(図示しない)などが含まれる。画像生成装置群10で生成された医用画像は、その医用画像の被写体である被検体を識別する識別番号とともに管理サーバ20に送られる。
管理サーバ20は、画像生成装置群10から医用画像と識別番号とが送られてくると、その医用画像を識別番号と対応付けて記憶する。すなわち、管理サーバ20には、識別番号と、その識別番号が割り当てられた被検体のカルテと、被検体の医用画像とが対応付けられて登録される。
診断装置30は、外観構成上、本体装置31、その本体装置31からの指示に応じてモニタ32a上に画像を表示する画像表示装置32、本体装置31に、キー操作に応じた各種の情報を入力するキーボード33、および、モニタ32a上の任意の位置を指定することにより、その位置に表示された、例えばアイコン等に応じた指示を入力するマウス34を備えている。
ユーザが診断装置30のマウス34等を使って被検体の氏名や識別番号などを入力すると、その入力内容が管理サーバ20に伝えられる。管理サーバ20は、診断装置30から被検体の氏名および識別番号を取得し、それらと対応付けられた医用画像およびカルテを診断装置30に向けて送る。診断装置30では、医用画像に画像処理が施されることによって、医用画像中の骨が除去された骨除去画像が生成され、加工前の医用画像や骨除去画像がモニタ32a上に表示される。診断装置30のモニタ32a上に表示された各種医用画像を確認することにより、ユーザは、被検体に外的なダメージを与えることなく、被検体の病状を診断することができる。
ユーザは、診断装置30のモニタ32aに表示された医用画像を見て被検体の病状を診断し、マウス34やキーボード33を使ってカルテを編集する。編集後のカルテは、管理サーバ20に送られ、管理サーバ20に記憶されているカルテが診断装置30から送られてきた新たなカルテに更新される。
図2に示す医療診断システムは、基本的には以上のように構成されている。
以下、診断装置30について詳しく説明する。
図3は、診断装置30のハードウェア構成図である。
診断装置30の本体装置31には、図3に示すように、各種プログラムを実行するCPU101、ハードディスク装置103に格納されたプログラムが読み出されCPU101での実行のために展開される主メモリ102、各種プログラムやデータ等が保存されたハードディスク装置103、FD(フレキシブルディスク)41が装填され、そのFD41をアクセスするFDドライブ104、CD−ROM42をアクセスするCD−ROMドライブ105、管理サーバ20から画像データ等を受け取り、管理サーバ20に各種指示データを送るI/Oインタフェース106が内蔵されており、これらの各種要素と、さらに図1にも示す画像表示装置32、キーボード33、マウス34は、バス107を介して相互に接続されている。
ここで、CD−ROM42には、診断装置30内に本発明の画像処理装置の一実施形態を構築するための、本発明の画像処理プログラムの一実施形態である画像表示プログラム200(図3参照)が記憶されている。
図4は、CD−ROM42を示す概念図である。
図4に示すように、CD−ROM42に記憶された画像表示プログラム200は、画像取得部210、特徴量算出部220、区域推定部230、領域探索部240、画像生成部250、画像表示部260、および画像登録部270で構成されている。
CD−ROM42は、診断装置30のCD−ROMドライブ105に装填され、CD−ROM42に記憶された画像表示プログラム200が診断装置30にアップロードされてハードディスク装置103に記憶される。そして、この画像表示プログラム200が起動されて実行されることにより、診断装置30内に本発明の画像処理装置の一実施形態としての機能を備えた医用画像表示装置300(図5参照)が構築される。
尚、上記では、画像表示プログラム200を記憶する記憶媒体としてCD−ROM42が例示されているが、画像表示プログラム200を記憶する記憶媒体はCD−ROMに限られるものではなく、それ以外の光ディスク、MO、FD、磁気テープなどの記憶媒体であってもよい。また、画像表示プログラム200は、記憶媒体を介さずに、I/Oインタフェース106を介して直接に診断装置30に供給されるものであってもよい。
画像表示プログラム200の各部の詳細については、医用画像表示装置300の各部の作用と一緒に説明する。
図5は、医用画像表示装置300の機能ブロック図である。
医用画像表示装置300は、画像取得部310と、特徴量算出部320と、区域推定部330と、領域探索部340と、画像生成部350と、画像表示部360と、画像登録部370と、記憶部380とを有している。画像取得部310は、本発明にいう画像取得部の一例にあたり、区域推定部330は、本発明にいう区域推定部の一例に相当する。また、領域探索部340は、本発明にいう領域探索部の一例にあたり、画像生成部350は、本発明にいう画像作成部の一例に相当する。
医用画像表示装置300を構成する、画像取得部310と、特徴量算出部320と、区域推定部330と、領域探索部340と、画像生成部350と、画像表示部360と、画像登録部370は、図4の画像表示プログラム200を構成する、画像取得部210、特徴量算出部220、区域推定部230、領域探索部240、画像生成部250、画像表示部260、および画像登録部270にそれぞれ対応する。
図5の各要素は、コンピュータのハードウェアとそのコンピュータで実行されるOSやアプリケーションプログラムとの組合せで構成されているのに対し、図4に示す画像表示プログラム200の各要素はそれらのうちのアプリケーションプログラムのみにより構成されている点が異なる。
図6は、図4に示す医用画像表示装置300において、管理サーバ20から医用画像を取得し、その取得した医用画像中の骨を抽出するまでの一連の処理の流れを示すフローチャート図である。
以下、図6のフローチャートに従って、図5に示す医用画像表示装置300の各要素の動作について説明することによって、図4に示す画像表示プログラム200の各要素も併せて説明する。
ユーザが図2に示すマウス34やキーボード33を使って、診断を行う被検体の氏名や識別番号を入力すると、その入力内容が図3のI/Oインタフェース106を介して管理サーバ20に伝えられる。管理サーバ20では、被検体の氏名や識別番号が取得されると、その被検体の医用画像およびカルテが診断装置30に向けて送られる。
管理サーバ20から送られてきた医用画像は、図5に示す画像取得部310で取得される(図6のステップS1)。
図7は、管理サーバ20から送られてくる医用画像の概念を示す図である。
本実施形態では、図2に示すCT装置12において、被検体Qを頭の上から足の先まで複数のスライス位置X0〜Xnで切断したときの各断面が撮影され、それら複数のスライス位置それぞれにおける複数の断面画像400が生成される。尚、撮影開始位置(スライス位置X0)および撮影終了位置(スライス位置Xn)は、被検体Qが寝かされている領域から食み出しており、スライス位置X0,Xnにおける断面画像400には被検体Qが写っていない。
図8は、1つのスライス位置Xmにおける断面画像を示す図である。
この図8には、図7に示す複数のスライス位置X0〜Xnのうちの1つのスライス位置Xmにおける断面画像410が示されている。実際には、図5に示す画像取得部310において複数の断面画像400が取得されるが、以下では、それらを代表して、図8に示す断面画像410を使って説明する。
断面画像410には、臓器や血管に加えて骨も含まれており、病巣と疑われる異常陰影が存在していても、骨に紛れてしまって見つかりにくいという問題がある。
図5の画像取得部310で取得された断面画像410は、特徴量算出部320に伝えられる。
特徴量算出部320では、まず、断面画像410に正規化処理が施されることにより、被検体の大きさや撮影時の姿勢による、断面画像410中の臓器などの大きさや傾き等の個体差が調整される。(図6のステップS2)。
図9は、正規化処理の概念図である。
まず、断面画像410中の、取り囲まれた輪郭が検出されることにより、被検体が写っている人体領域が抽出される。画像中の人体領域を抽出する方法としては、例えば、特開平9−187444号広報などに記載された技術を適用することができる。
図9のパート(A)では、1つの人体領域が抽出されている。1つの人体領域が抽出された場合は、その人体領域の長軸L1と短軸L2が検出され、その人体領域が横長形状ならば短軸L2の両端Ps,Peが基準点に設定され、人体領域が縦長形状ならば長軸のL1両端が基準点Ps,Peに設定される。また、基準点Ps,Peを結ぶ線が、長軸L1と短軸L2との交点を通る縦線に対して所定角度以上傾いている場合には、基準点Ps,Peの位置を所定程度(例えば、20%)縦線に近づける。図9のパート(A)に示す例では、人体領域が横長形状を有しており、短軸L2の両端Ps,Peが基準点に設定されている。
図9のパート(B)では、2つの人体領域が抽出されている。2つの人体領域が抽出された場合は、各人体領域ごとに重心m1,m2が検出され、各人体領域における長軸の両端同士を結んだ2つの連結線それぞれの中点が基準点Ps,Peに設定される。尚、2つの人体領域の面積の差が所定以上大きい場合は、被検体の近くに置かれていた医療機器が写り込んでいる可能性があるため、小さい方の人体領域を削除して、大きい方の人体領域を使って図9のパート(A)と同様に基準点Ps,Peが設定される。
図9のパート(C)では、3つの人体領域が抽出されている。3つ以上の人体領域が抽出された場合は、最も面積が大きい人体領域のみが用いられて、図9のパート(A)と同様に基準点Ps,Peが設定される。
基準点Ps,Peが設定されると、特徴量算出部320では、アファイン変換などを使って、基準点Ps,Pe間の距離が一定となるように断面画像410が正規化される。
続いて、特徴量算出部320では、正規化された人体領域が複数の領域(本実施形態においては、3行×3列の分割領域)に分割され、各分割領域における画像的特徴量が算出される(図6のステップS3)。本実施形態においては、各分割領域中の各画素の画像濃度、それらの画像濃度の平均値、最大値、最小値、中間値が画像的特徴量として算出されるとともに、各分割領域において画像濃度が所定の閾値よりも大きい骨領域の割合、各分割領域において画像濃度が所定の閾値よりも低い空気領域の割合も画像的特徴量として算出される。算出された画像的特徴量と、断面画像410は、図5の区域推定部330に伝えられる。
ここで、本実施形態においては、予め、健康な被検体の頭部、首部、胸部、胸腹部、腹部、腰部、および足部の各区域における断面画像が撮影され、各断面画像に対して図6のステップS2およびステップS3の処理を経て画像的特徴量が算出されている。図5の記憶部380には、画像登録部370によって、算出された画像的特徴量が各区域と対応付けて記憶されている。
区域推定部330は、記憶部380に記憶されている画像的特徴量と断面画像410の画像的特徴量とに基づいて、断面画像410が属する区域を推定する(図6のステップS4)。まず、マシンラーニング手法(例えば、AdaBoostなど)が用いられて、記憶部380に記憶されている各区域ごとの画像的特徴量に対する、特徴量算出部320で算出された画像的特徴量の近似度(スコア)が算出される。マシンラーニング手法は、撮影画像を分析して撮影シーンを解析するシーン解析などに広く利用されている技術であるため、本明細書では詳しい説明を省略する。
表1は、各断面画像の画像的特徴量と、各区域の画像的特徴量との近似度(スコア)の一例を示す表である。
表1には、各断面画像のスライス位置を示すスライス番号と、そのスライス番号が付された断面画像の画像的特徴量と各区域の画像的特徴量との近似度(スコア)とが示されている。各区域のスコアが大きいほど、各断面画像のスライス位置がその区域に属している確率が高いことを示している。
続いて、各断面画像ごとに、各区域のスコアから、その断面画像における最大スコアを減算した減算スコアが算出される。
表2は、各断面画像における各区域の減算スコアを示す表である。
表2には、各断面画像のスライス番号と、各断面画像における各区域ごとの減算スコアとが示されている。表2では、全ての減算スコアが正の値となっており、表1において各断面画像の最大スコアを有していた区域の減算スコアが「0」となっている。
各断面画像ごとに減算スコアが最も小さい値「0」である区域を抽出していくと、スライス番号「1」の断面画像は「頭部」、スライス番号「2」の断面画像は「首部」、スライス番号「3」の断面画像は「胸部」、スライス番号「4」の断面画像は「胸腹部」、スライス番号「5」の断面画像は「胸部」、スライス番号「6」の断面画像は「胸腹部」、…となる。人体の区域は、頭部、首部、胸部、胸腹部、腹部、腰部、および足部の順に並んでいるため、区域の出現順番が誤っている断面画像における最小スコアにコスト「1」を加える。各断面画像ごとに減算スコアが最小である区域を抽出し、区域の出現順番が誤っている場合にはコストを加える処理を、各断面画像の区域が正しい出現順番で抽出されるまで繰り返される。この表2の例では、スライス番号「5」の断面画像における出現順番が誤っており、スライス番号「5」の断面画像の「胸部」のスコアにコストが加えられる。その結果、スライス番号「5」の断面画像においては、「胸腹部」の減算スコア「0.5」が最小値となり、スライス番号「1」の断面画像は「頭部」、スライス番号「2」の断面画像は「首部」、スライス番号「3」の断面画像は「胸部」、スライス番号「4」の断面画像は「胸腹部」、スライス番号「5」の断面画像は「胸腹部」、スライス番号「6」の断面画像は「胸腹部」、…と正しい出現順番で抽出される。以上のようにして抽出された区域が、各断面画像が属する区域と推定される。
また、人体における各区域の体軸方向の位置(以下では、この位置を体軸位置と称する)は、頭頂部の位置を「0」、足先の位置を「1」としたときに、平均的には、頭部+首部が「0〜0.2」、胸部+胸腹部が「0.2〜0.5」、腹部が「0.5〜0.7」、腰部が「0.7〜0.8」、足部が「0.8〜1.0」に位置する。例えば、スライス番号「10」の断面画像からスライス番号「20」の断面画像までが「腹部」に属すると推定された場合、スライス番号「15」の断面画像における体軸位置は、0.5+(0.7−0.5)×5/10=0.6と算出される。このように、各区域の画像的特徴量として、正規化された各分割領域の画像濃度分布などが利用されることによって、被検体の体の大きさなどに関わらず、骨などに属する領域を精度良く探索することができる。
算出された体軸位置と断面画像410は、区域推定部330から領域探索部340に伝えられる。
断面画像410の体軸位置が算出されると、断面画像410中の骨領域の探索が開始される(図6のステップS5)。
図10は、断面画像410中の骨を抽出するまでの一連の処理の流れを示すフローチャート図である。
領域探索部340では、区域推定部330から推定結果と断面画像410が伝えられると(図10のステップS11)、まず、断面画像410の画像濃度の分布に基いて、骨の抽出に利用される第1閾値および第2閾値が決定される。
図11は、断面画像410の画像濃度の分布を示すグラフである。
図11では、横軸に画像濃度値、縦軸に頻度が対応付けられている。図11のグラフにおいて、画像濃度値の最大値側から最小値側へとピークを探索して最初に現れる頻度ピークの終了位置における画像濃度値T1が第1閾値として決定され、2番目に現れる頻度ピークの開始位置における画像濃度値T2が第2閾値として決定される。最初に現れる頻度ピークの開始位置から終了位置までの間の範囲D1には、主に骨の領域が含まれており、最初のピークの終了位置から2番目に現れる頻度ピークの開始位置までの間の範囲D2には、主に血管の領域が含まれている。
続いて、断面画像410から第1閾値T1以上の画像濃度を有する各領域が検出されることにより、断面画像410中の、骨領域の候補と推定される各候補領域が抽出される(図10のステップS12)。
図12は、ステップS12で抽出された各候補領域を示す図である。
図12に示す第1抽出画像421は、図8に示す断面画像410から抽出された複数の候補領域51,52,53,54,55,56,57,61,62で構成されている。通常、医用画像を撮影する際には造影剤が投与されることが多いため、断面画像410は、骨に属する骨領域に加えて血管や臓器などに属する一部の非骨領域の画像濃度も高く、第1閾値T1以上の画像濃度を有する候補領域51,52,53,54,55,56,57,61,62には、骨領域と非骨領域とが混在していると推定される。
続いて、領域探索部340では、候補領域51,52,53,54,55,56,57,61,62がマシンラーニング手法で得られた画像的特徴を用いて骨領域と非骨領域とに分類される(図10のステップS13)。
本実施形態においては、健康な人体を頭頂部から足先まで複数のスライス位置で切断したときの各断面を撮影した複数の断面画像が取得されており、図5の記憶部380には、骨であることが判明している骨領域の画像濃度分布と円形度とが記憶されているとともに、体軸位置(頭頂部「0」〜足先「1」)と、各断面画像の画像的特徴(本実施形態においては、骨領域の重心のX,Y座標、骨領域の体表からの距離、骨領域の大きさ)とが対応付けて記憶されている。
以下では、各画像的特徴ごとの領域の分類法について説明する。
(1)画像濃度分布
領域探索部340は、各候補領域51,52,53,54,55,56,57,61,62の画像濃度の分布を分析し、その分析結果が、記憶部380に記憶された骨領域中の画像濃度分布とどの程度似ているかを判定する。
(2)円形度
記憶部380には、人体が有する複数の骨それぞれに対して、健康な人体を撮影した複数の断面画像を体軸方向に見たときに、各骨に属する骨領域の面積が最も大きくなる断面画像上における正規化された円形度と面積とが記憶されている。領域探索部340は、複数の断面画像400それぞれにおいて、各候補領域51,52,53,54,55,56,57,61,62に相当する骨候補領域を検出し、各候補領域51,52,53,54,55,56,57,61,62の面積が最も大きくなる断面画像400を探索する。さらに、探索された断面画像400上で、各候補領域51,52,53,54,55,56,57,61,62の正規化された円形度と面積を算出し、算出した円形度および面積が記憶部380に記憶された複数の骨それぞれの円形度および面積とどの程度似ているかを判定する。
(3)骨領域の重心のX,Y座標、体表からの距離、大きさ
記憶部380には、体軸位置(頭頂部「0」〜足先「1」)と、各体軸位置における断面画像中の骨領域の重心のX,Y座標、体表からの距離、および大きさが記憶されている。領域探索部340は、記憶部380から断面画像410の体軸位置における骨領域の重心のX,Y座標、体表からの距離、大きさを取得する。さらに、各候補領域51,52,53,54,55,56,57,61,62それぞれの重心のX,Y座標、体表からの距離、および大きさを算出し、その算出したX,Y座標、体表からの距離、および大きさが、記憶部380から取得したX,Y座標、体表からの距離、および大きさとどの程度似ているかを判定する。
以上の各項目における判定結果が点数化され、合計点数が所定値以上である候補領域が骨領域に分類される。図12に示す例では、第1抽出画像421中の各候補領域51,52,53,54,55,56,57,61,62のうち、図12において白抜きで表現された候補領域51,52,53,54,55,56は骨領域に分類され、点線で表現された領域61,62が非骨領域に分類される。
本実施形態によると、まず、断面画像の体軸位置が推定され、その推定された体軸位置における被検体の断面の特徴と断面画像の画像的特徴とに基づいて骨領域が抽出される。したがって、被検体の姿勢や体の大きさ、および断面画像を撮影した区域に関わらず、骨領域と血管領域とを精度良く分類することができる。
続いて、領域探索部340では、図8に示す断面画像410から、ステップS12で利用された第1閾値T1よりも低い第2閾値T2を用いて、その第2閾値T2以上の画像濃度を有する各領域が抽出される(図10のステップS12_2)。
図13は、ステップS12_2において抽出された各領域を示す図である。
図13に示す第2抽出画像422には、図12に示す第1抽出画像421にも含まれる骨領域51,52,53,54,55,56,57、および非骨領域61,62に加えて、それら各領域それぞれを取り囲む候補領域71,72,75,76,77が含まれている。この時点では、新たに抽出された候補領域71,72,75,76,77のうちの中央の候補領域72は、すでに分類済みの骨領域52,53,54、および非骨領域61,62を包括して取り囲んでいる。領域探索部340は、新たに抽出された候補領域71,72,75,76を骨領域と非骨領域とに分類する。
まず、第2抽出画像422中の、分類済みの骨領域51,52,53,54,55,56,57、および非骨領域61,62を所定サイズだけ拡張する(図10のステップS14_2)。拡張サイズは、例えば、断面画像410の大きさが512ピクセル×512ピクセルの場合、2〜4ピクセル程度が好ましい。
図14は、分類済みの領域が拡張された第2抽出画像422を示す図である。
図14に示す第2抽出画像422では、図13に示す非骨領域61,62それぞれが拡張することによって1つの非骨領域60として合体され、新たに抽出された候補領域71,72,75,76,77のうち、骨領域55,56を取り囲んでいた候補領域75,76は、拡張した骨領域55,56に吸収され、骨領域52,53,54、および非骨領域61,62を包括して取り囲んでいた候補領域72は、拡張した骨領域52,53,54、および合体した非骨領域60によって一部が吸収されている。
領域探索部340は、図14に示す第2抽出画像422において、吸収されずに残っている候補領域71,72,77それぞれについて、すでに分類済みの骨領域51,52,53,54,55,56,57、および非骨領域60のうち、最も多く接している最接領域を判定し(図10のステップS15_2)、それら各候補領域71,72,77の分類を、判定された最接領域が属する分類と同じ分類に決定する。この例では、左上の候補領域71は、左上の骨領域51と最も多く接しているため、骨領域であると決定され、左下の候補領域72は、中央の非骨領域60と最も多く接しているため、非骨領域であると決定され、右上の候補領域75は、右上の骨領域55と最も多く接しているため、骨領域であると決定される。
図15は、候補領域が分類された第2抽出画像422を示す図である。
図14に示す新たに抽出された候補領域71,72,75,76,77が分類されることによって、図15に示すように、第2抽出画像422は、新たな骨領域51,52,53,54,55,56,57と非骨領域60とに分類されている。本実施形態では、断面画像410から厳しい抽出条件(第1閾値T1)を満たす各領域が抽出されて、マシンラーニング手法で得られた画像的特徴に基いて骨領域と非骨領域とに分類され、さらに、緩い抽出条件(第2閾値T2)を満たす各領域が抽出されて、新たに抽出された領域がすでに分類されている領域との接触関係に基いて分類される。したがって、第1閾値T1よりも画像濃度が低い骨領域があっても、その骨領域を精度良く分類することができる。
さらに、領域探索部340は、図8に示す断面画像410から、第2閾値T2よりもさらに低い第3閾値T3を用いて、その第3閾値T3以上の画像濃度を有する新たな候補領域を抽出し(図10のステップS12_3)、新たに抽出された各候補領域を骨領域と非骨領域とに分類する(図10のステップS14_3,S15_3)。
さらにその後、抽出条件である閾値を下げて新たな候補領域を抽出して(図10のステップS12_n)新たな候補領域を骨領域と非骨領域とに分類する(図10のステップS14_n,S15_n)一連の処理が所定回数(例えば、5回)繰り返される。候補領域の抽出と、抽出された候補領域の分類とがこのように複数回繰り返されることによって、候補領域を少しずつ抽出し、本来骨に所属すべき領域のみを骨領域に分類していくことができるので、骨の抽出精度が向上する。
以上のようにして、断面画像410中の骨領域が抽出される。尚、断面画像410から骨領域を除いた領域は血管や臓器を含む非骨領域であるため、領域探索部340は、実際には断面画像410中の骨領域を探索しているが、断面画像410中の非骨領域を探索しているとも言える。骨の抽出結果と断面画像410は、画像生成部350に伝えられる。
画像生成部350は、図8に示す断面画像410から、領域探索部340から伝えられた骨領域を除去して骨除去画像を生成する(図6のステップS6)。生成された骨除去画像は、画像表示部360に伝えられ、モニタ32a上に表示される(図6のステップS7)。
図16は、抽出された骨の画像部分423を示す図であり、図17は、モニタ32a上に表示された断面画像表示画面500を示す図である。
図17に示す断面画像表示画面500には、骨除去画像510に加えて、被験者の氏名、スライス位置「Xm」、撮影日なども表示されている。この骨除去画像510は、図8に示す断面画像410から図16に示す骨の画像部分423が除去された画像であり、ユーザは、骨除去画像510を確認することによって、病巣と疑われる異常陰影の大きさや位置などを正確に認識することができる。
以上で、本発明の第2実施形態の説明を終了し、本発明の実施例について説明する。
本発明の実施例では、図5に示す医用画像表示装置300を使って、断面画像中の骨領域と血管領域とを分類し、断面画像中の骨領域を除去した骨除去画像を生成した。
また、実施例に対する比較例として、図5に示す医用画像表示装置300と同様の構成を有する医用画像表示装置を使って、領域探索部において、図10のステップS13のマシンラーニングによる体軸位置に基づいた学習判定に替えて、図10のステップS14_2,15_2と同様の領域拡張と接触判定を使って、体軸位置を用いないで断面画像中の骨領域を抽出し、骨除去画像を生成した。
図18は、比較例における骨除去画像の一例を示す図である。
図18に示す領域Pは、骨に属する骨領域であるが、非骨領域に分類されてしまい、除去されずに残ってしまっている。
図19は、実施例における骨除去画像の一例を示す図である。
図19では、領域Pが正しく骨領域に分類されていることがわかる。
被写体の胸部や腹部を撮影した造影画像では、一部の血管領域が骨領域よりも高い画像濃度を有することがあり、図18に示すように、骨領域の一部が抽出しきれないことがある。本発明の画像処理装置では、被検体のどの区域に属する断面画像であるかが最初に推定され、その推定された区域の断面の特徴と断面画像の画像的特徴とに基づいて骨領域が抽出される。このため、図19に示すように、造影剤が投与された血管領域よりも画像濃度が低い骨領域であっても、精度良く抽出することができる。
以上の結果から、本発明の有用性が確認できた。
ここで、上記では、医用画像から骨領域を抽出する例について説明したが、本発明の画像処理装置は、医用画像から骨以外の構成部位に属する領域を確定するものであってもよく、医用画像以外の被検体の画像に対して適用されたものであってもよい。
また、上記では、断面画像中の骨領域を抽出するための第1閾値および第2閾値を画像濃度分布に基いて決定したが、本発明における領域探索部は、予め設定された抽出条件を利用して骨領域を抽出するものであってもよい。また、造影画像では、骨と造影血液との双方が高い画像濃度を有しているが、骨と造影血液との間には画像濃度が低い血管壁が存在している。上記第1閾値T1として、画像中の骨および造影血液は抽出され、造影血液以外の血管壁や臓器や病巣は抽出されない値(CT値で280〜320程度)を適用し、まずは、骨と造影血液とを抽出して、それらを核として血管壁に達するまで骨領域および非骨領域を広げていくことが好ましい。
また、上記では、記憶部に記憶された骨領域の画像的特徴を使って領域を探索する例について説明したが、本発明の画像処理装置は、記憶部に骨と間違えやすい血管領域の画像的特徴を記憶しておき、領域探索部において、その血管領域の画像的特徴を使って領域を探索するものであってもよい。
また、上記では、断面画像中の骨領域が除去された骨除去画像を生成する例について説明したが、本発明の画像処理装置は、断面画像中の骨領域のみを抽出した骨画像を生成して、骨画像をモニタ上に表示するものであってもよい。例えば、骨折したときなどには、骨画像が表示されることによって患部の状態を診断しやすくなる。
被検体の断面画像を示す図である。 本発明の一実施形態が適用された医療診断システムの概略構成図である。 診断装置のハードウェア構成図である。 CD−ROMを示す概念図である。 医用画像表示装置の機能ブロック図である。 図5に示す医用画像表示装置において、管理サーバから医用画像を取得し、その取得した医用画像中の骨を抽出するまでの一連の処理の流れを示すフローチャート図である。 管理サーバから送られてくる医用画像の概念を示す図である。 1つのスライス位置Xmにおける断面画像を示す図である。 正規化処理の概念図である。 断面画像中の骨を抽出するまでの一連の処理の流れを示すフローチャート図である。 断面画像の画像濃度の分布を示すグラフである。 ステップS12で抽出された各候補領域を示す図である。 ステップS12_2において抽出された各領域を示す図である。 分類済みの領域が拡張された第2抽出画像を示す図である。 候補領域が分類された第2抽出画像を示す図である。 抽出された骨の画像部分を示す図である。 モニタ上に表示された断面画像表示画面を示す図である。 比較例における骨除去画像の一例を示す図である。 実施例における骨除去画像の一例を示す図である。
符号の説明
10 画像生成装置群
11 CR装置
12 CT装置
20 管理サーバ
30 診断装置
31 本体装置
32 画像表示装置
33 キーボード
34 マウス
101 CPU
102 主メモリ
103 ハードディスク装置
104 FDドライブ
105 CD−ROMドライブ
106 I/Oインタフェース
200 画像表示プログラム
210 画像取得部
220 特徴量算出部
230 区域指定部
240 領域探索部
250 画像生成部
260 画像生成部
270 画像登録部
300 医用画像表示装置
310 画像取得部
320 特徴量算出部
330 区域指定部
340 領域探索部
350 画像生成部
360 画像生成部
370 画像登録部

Claims (9)

  1. 所定グループに属する被検体内の所定方向に対して交わる断面画像を取得する画像取得部と、
    前記所定グループに共通した構造的特徴によって前記被検体が区分けされてなる、前記所定方向に並んだ複数の区域それぞれにおける、該所定方向に対して交わる断面が有する画像的特徴に基づいて、前記画像取得部で取得された断面画像が属している区域を推定する区域推定部と、
    前記画像取得部で取得された断面画像について、前記被検体を構成する各種構成部位のうちの所定の構成部位における断面が前記区域推定部で推定された区域で有している特徴に相当する画像的特徴を有している領域を探索する領域探索部とを備えたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記区域推定部が、前記複数の区域それぞれにおける断面の画像的特徴として、正規化された断面形状を用いるものであることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記区域推定部が、前記複数の区域それぞれにおける断面の画像的特徴として、マシンラーニングの手法で予め得られた画像的特徴を用いるものであることを特徴とする請求項1または2記載の画像処理装置。
  4. 前記領域探索部が、前記所定の構成部位における断面が前記区域で有している特徴として、マシンラーニングの手法で予め得られた特徴を用いるものであることを特徴とする請求項1から3のうちいずれか1項記載の画像処理装置。
  5. 前記領域探索部が、骨に属する領域を探索するものであることを特徴とする請求項1から4のうちいずれか1項記載の画像処理装置。
  6. 前記領域探索部が、血管の領域に属する領域を探索するものであることを特徴とする請求項1から5のうちいずれか1項記載の画像処理装置。
  7. 前記領域探索部における探索結果に基づいて、前記断面画像中の前記構成部位を抽出した抽出画像、および/又は、該断面画像から該構成部位を除去した除去画像を作成する画像作成部を備えたことを特徴とする請求項1から6のうちいずれか1項記載の画像処理装置。
  8. 所定グループに属する被検体内の所定方向に対して交わる断面画像を取得する画像取得過程と、
    前記所定グループに共通した構造的特徴によって前記被検体が区分けされてなる、前記所定方向に並んだ複数の区域それぞれにおける、該所定方向に対して交わる断面が有する画像的特徴に基づいて、前記画像取得過程で取得された断面画像が属している区域を推定する区域推定過程と、
    前記画像取得過程で取得された断面画像について、前記被検体を構成する各種構成部位のうちの所定の構成部位における断面が前記区域推定部で推定された区域で有している特徴に相当する画像的特徴を有している領域を探索する領域探索過程とを有することを特徴とする画像処理方法。
  9. コンピュータ内で実行され、該コンピュータ上に、
    所定グループに属する被検体内の所定方向に対して交わる断面画像を取得する画像取得部と、
    前記所定グループに共通した構造的特徴によって前記被検体が区分けされてなる、前記所定方向に並んだ複数の区域それぞれにおける、該所定方向に対して交わる断面が有する画像的特徴に基づいて、前記画像取得部で取得された断面画像が属している区域を推定する区域推定部と、
    前記画像取得部で取得された断面画像について、前記被検体を構成する各種構成部位のうちの所定の構成部位における断面が前記区域推定部で推定された区域で有している特徴に相当する画像的特徴を有している領域を探索する領域探索部とを構築することを特徴とする画像処理プログラム。
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