JP2009039364A - 口腔内清浄部材、口腔内清浄器具、及び口腔内清浄方法 - Google Patents

口腔内清浄部材、口腔内清浄器具、及び口腔内清浄方法 Download PDF

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Abstract

【課題】口腔内、特に歯表面を清浄化し、更に、くすみ及び黄ばみ等で変色している歯の表面を白色化させることのできる口腔内清浄部材及び口腔内清浄方法を提供すること。
【解決手段】表面に開口するセルを有する塊状発泡体を備え、かつ前記塊状発泡体の圧縮永久歪が、15〜60%であり、かつセル径が100〜500μmであり、かつセル壁厚が50〜200μmであり、かつ密度が0.4〜1.0g/cmであり、かつデュロメータE硬度が10〜70であることを特徴とする口腔内清浄部材、口腔内清浄器具、及び口腔内清浄部材を用いて口腔内を清浄化する口腔内清浄方法。
【選択図】図1

Description

この発明は、口腔内清浄部材、口腔内清浄器具、及び口腔内清浄方法に関し、更に詳しくは、口腔の表面例えば歯、歯肉、舌等の表面を清浄にすることができ、しかも繰返し使用可能な口腔内清浄部材、前記口腔内清浄部材を用いて操作性よく口腔の表面を清浄にすることができ、しかも繰り返し使用可能な口腔内清浄器具、並びに、口腔の表面を清浄にすることができる口腔内清浄方法に関する。
特許文献1には、「棒状の柄体1の先端に帯板状の取り付け部2を設け、該取り付け物に発泡体3を固定した歯茎用マッサージ具」が記載されている。
特許文献2には、「合成樹脂等を素材とする把持部材の一端部側外周に可撓性素材で形成した口腔洗浄体を配設することを特徴とする口腔洗浄具」が記載されている。
特許文献3には、「(イ)柄の先端にスポンジ状の構造物を取付ける。(ロ)取付けは固定式あるいは取り外し可能とする。(ハ)スポンジ状構造物は柄の全周を取り囲むようにする。(ニ)スポンジ状構造物は表面形状が平面あるいは曲面とする。以上のごとく構成された口腔内清掃器具」が記載されている。
ところで、効率よく口腔内を清浄化することができ、くすみ等で変色した歯の表面を白色にすることができ、しかも繰返しの使用が可能な口腔内清浄部材、及び口腔内清浄方法が望まれていた。
実開昭51−136689号公報 実開昭62−27613号公報 登録実用新案公報第3040591号
この発明が解決しようとする課題は、口腔の表面例えば歯、歯肉、舌等の表面を清浄にすることができ、しかも繰返し使用可能な口腔内清浄部材、前記口腔内清浄部材を用いて操作性よく口腔の表面を清浄にすることができ、しかも繰り返し使用可能な口腔内清浄器具、並びに、口腔の表面を清浄にすることができる口腔内清浄方法を提供することである。
前記課題を解決するための手段としては、
請求項1は、表面に開口するセルを有する塊状発泡体を備え、かつ前記塊状発泡体の圧縮永久歪が、15〜60%であることを特徴とする口腔内清浄部材であり、
請求項2は、前記セルのセル径が100〜500μmであり、かつセル壁厚が50〜200μmであることを特徴とする請求項1に記載の口腔内清浄部材であり、
請求項3は、前記塊状発泡体の密度が0.4〜1.0g/cm、デュロメータE硬度が10〜70であることを特徴とする請求項1又は2に記載の口腔内清浄部材であり、
請求項4は、前記塊状発泡体は、シリコーン発泡体から成ることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の口腔内清浄部材であり、
請求項5は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の塊状発泡体と、前記塊状発泡体を取り付けた柄体とを有することを特徴とする口腔内清浄器具であり、
請求項6は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の前記口腔内清浄部材で口腔内を摺擦することを特徴とする口腔内清浄方法である。
この発明に係る口腔内清浄部材は、表面に開口するセルを有する塊状発泡体を備え、かつ前記塊状発泡体の圧縮永久歪が、15〜60%であるので、この口腔内清浄部材で口腔の表面例えば歯、歯肉、舌等の表面を摺擦すると、例えば歯の表面に付着しているバイオフィルム及び歯垢等の汚れを除去することにより歯を清浄にするとともに白色にすることができ、また、歯肉の表面に付着している汚れを除去して歯肉の表面を清浄にすることができ、また、舌の表面に付着している舌苔を除去して舌の表面を清浄にすることができ、しかもこの口腔内清浄部材はこれを使用することにより変形しても元の形状に戻るので繰返しの使用をすることができる。したがって、この発明によると、口腔内を清浄にすることができるとともに、繰返しの使用をすることができる口腔内清浄部材を提供することができる。
また、この口腔内清浄部材におけるセルのセル径が特定の値であり、かつセル壁厚が特定の値であると、この口腔内清浄部材を使用して口腔の表面例えば歯、歯肉、舌等の表面を摺擦することにより、口腔の表面をより一層清浄にすることができる。また、塊状発泡体の密度が0.4〜1.0g/cm、デュロメータE硬度が10〜70であると、塊状発泡体の表面に開口するセルの数が口腔の表面を清浄にするのに十分となり、塊状発泡体の内部に存在するセルにより所定の永久圧縮歪が実現されることになる。表面に開口するセルを有し、また内部にもセルを有する塊状発泡体は、シリコーンゴムにより容易に形成されることができる。
このような塊状発泡体を有する口腔内清浄部材を柄体に取り付けてなる口腔内清浄器具は、良好な操作性をもって、口腔の表面を清浄にすることができる。したがって、この発明によると、良好な操作性を有し、口腔の表面を清浄にすることができる口腔内清浄器具を提供することができる。
更に、この発明に係る口腔内清浄化方法においては、この発明に係る口腔内清浄部材で口腔の表面を摺擦するので、例えばその口腔の表面が歯の表面であれば摺擦された歯は汚れが除去され、例えば黄ばんだ歯の色が白くなるといった清浄作用が発揮され、しかも前記口腔内清浄部材は圧縮永久歪が特定の値である塊状発泡体を有しているので、同じ口腔内清浄部材を繰返し使用することができる。したがって、この発明によると、効率よく口腔の表面を清浄にすることのできる方法を提供することができる。
この発明の口腔内清浄部材は、塊状発泡体から成る。
前記塊状発泡体は、その表面にセルを有し、かつ弾性体である。
ここで、発泡体としては、相互に連通していることにより異形となっている気泡が多く含まれる連続発泡体と、互いに独立している球状の気泡が多く含まれている独立発泡体とに大別されるが、この発明の口腔内清浄部材及び口腔内清浄方法で用いる塊状発泡体は、連続発泡体及び独立発泡体のいずれを採用しても良い。より好ましくは、適度な吸水性等を備えている独立発泡体を用いると、吸水性に富む連続発泡体よりも例えばカビ又は雑菌等の繁殖を抑制できるので、部材保守の見地から好ましい。
前記塊状発泡体のセルは、塊状発泡体の内部及び塊状発泡体の表面に存在する。塊状発泡体の表面に存在するセルは、塊状発泡体の表面に開口した状態で存在する。塊状発泡体の表面に開口して存在するセルを微視的に見ると、塊状発泡体の表面に開口するセルは、塊状発泡体の表面に形成された開口縁辺と、その開口縁辺から塊状発泡体の内部に向かって形成される凹部とを有する。この塊状発泡体の表面に形成された開口縁辺が、この塊状発泡体で口腔の表面例えば歯の表面を摺擦するときに掻き取り作用を発揮して、歯の表面に付着する汚れが除去されるものと考えられる。また、塊状発泡体の内部に存在するセルは、この塊状発泡体の圧縮永久歪に影響を与えるものと考えられる。口腔の表面例えば歯の表面には、バイオフィルム及び歯垢等の汚れが付着している。この塊状発泡体で歯の表面を摺擦すると、前記汚れがセルの開口縁辺の掻き取り作用により歯の表面から汚れが除去され、歯の表面が露出して、歯の清浄化とともに白色化が実現される。
この発明における前記塊状発泡体は、塊状発泡体の圧縮永久歪が15〜60%であり、かつセル径が100〜500μm、セル壁厚が50〜200μmであり、かつ密度が0.4〜1.0g/cm、デュロメータE硬度が10〜70であることが挙げられる。
前記塊状発泡体の圧縮永久歪は15〜60%が好ましく、20〜50%がより好ましく、25〜40%が特に好ましい。前記塊状発泡体の圧縮永久歪が15〜60%であると、口腔内の清浄化を繰り返し行った場合にも塊状発泡体の初期状態の形状を保持することができるので好ましい。塊状発泡体の圧縮永久歪は、JIS K 6767に準拠した方法、例えば150℃で50%圧縮を22時間保持した後に歪を測定する方法で測定することができる。
前記塊状発泡体のセル径は100〜500μmが好ましく、100〜300μmがより好ましく、150〜250μmが特に好ましい。また、前記塊状発泡体のセル壁厚すなわちセル壁の厚みは50〜200μmが好ましく、60〜200μmがより好ましく、80〜200μmが特に好ましい。前記塊状発泡体のセル径が100〜500μm、セル壁厚が50〜200μmであると、この発明の口腔内清浄部材を口腔の表面例えば歯の表面に摺動させることにより、塊状発泡体の表面に形成されているセルの開口部における開口縁辺が歯の表面に付着しているバイオフィルム及び歯垢等の汚れを掻き取るようにして除去し易くなるので好ましい。ここで、前記セル径及び前記セル壁厚の測定方法を次に示す。塊状発泡体のセル径の測定方法としては、塊状発泡体の表面又は塊状発泡体を任意の面で切断したときの切断面において、約2mmの領域を電子顕微鏡等で観察し、観察視野内に存在する複数のセルにおいて、各セルの開口部における最大長さを測定し、測定された最大長さをセルのセル径rとして求める測定方法を挙げることができる。また、セル壁厚についても、前記セル径と同様にして、観察視野内に存在する複数のセル同士の距離をセル壁厚として、求めることができる。なお、観察は複数の領域、例えば、3箇所の領域で行い、好ましくは、塊状発泡体の表面と、塊状発泡体の軸線方向に沿って切断された切断面と、塊状発泡体の厚さ方向に沿って切断された切断面とから観察領域を選択する。
前記塊状発泡体の密度は0.4〜1.0g/cmであることが好ましく、0.4〜0.9g/cmがより好ましい。前記塊状発泡体の密度が0.4〜1.0g/cmであることは、塊状発泡体の内部にもセルが存在することを意味する。このセルの存在により前記塊状発泡体の密度が前記範囲内にあることにより、塊状発泡体の圧縮永久歪をこの発明で規定する範囲に調整することができるようになり、しかもこの塊状発泡体は適度の弾性を有することとなり、その結果として前記範囲内の密度を有する塊状発泡体は、これを用いて口腔の内部を摺擦すると口腔内の汚れ等を一層効果的に除去して口腔内を清浄にすることができる。なお、塊状発泡体の密度は、見かけ密度であり、JIS K 6767に準拠した方法で測定することができる。
前記塊状発泡体の硬度はデュロメータE硬度で10〜70が好ましく、30〜70がより好ましい。塊状発泡体を備えた口腔内清浄部材で口腔の表面を摺擦する際には、この塊状発泡体は適度の硬度を有することが望ましい。前記塊状発泡体のデュロメータE硬度が10〜70であると、口腔内、特に歯の表面を摺擦した場合、適度の硬さを有する塊状発泡体にすくい面及び逃げ面が形成されて歯の表面に付着する異物等の汚れをこそぎ落とすことができ、さらに適度の硬さを有する塊状発泡体が歯肉のマッサージ作用を発揮することができるようになる。かくして、塊状発泡体の硬さは前記硬度範囲が好適であると結論される。ここで示される塊状発泡体の硬度は、デュロメータE硬度であり、JIS A 6253に準拠した方法で測定することができる。
上述の発泡径等を有する塊状発泡体としては、例えばシリコーン樹脂で形成されたシリコーン発泡体を好適例として挙げることができる。
前記シリコーン発泡体は、例えば揮発性溶剤等を添加したワニス型シリコーンと硬化剤とアゾ化合物等の発泡剤とを混合し、加熱硬化させる方法、未反応の水酸基を有するワニス型シリコーンとハイドロジェンポリシロキサンとの混合物に、アミン類等の触媒を添加して発泡と同時に硬化も行う方法、又はハイドロジェンポリシロキサン若しくはそのコポリマーを湿潤状態とした後に、触媒を加えて発泡させると同時に硬化も行う方法等によって得られる。
前記塊状発泡体は、口腔の内表面、特に歯の表面を清浄化することができる限りその形状は限定されず、例えば円柱状、角柱状、台形状、楕円体状、半球状等を採用することができる。いずれの形状を採用するにしても、前記塊状発泡体の一部を切断することにより切断面を露出させるとその切断面に空孔が露出する。この空孔が露出する切断面は、口腔の表面例えば歯の表面又は歯肉の表面を摺擦する新たな摺擦面となる。したがって、この塊状発泡体は、長期間に亘って歯の表面及び歯肉表面の摺擦機能を発現することができる。塊状発泡体の好適な形状としては、上記した形状の内、円柱状が磨き易さ、意匠性という点で好ましい。具体的には、直径5〜20mm、高さ10〜30mmの円柱状が挙げられる。
更に、塊状発泡体の好適な形状として、例えば塊状発泡体が円柱形状を有しており、その一端面が湾曲面状凸部を有している形状を挙げることができる。この湾曲面状凸部は、楕円面、球面等の湾曲面を有していて角のない凸部である。塊状発泡体の一端面に角、特に鋭角の角があると清浄化時に歯肉等を傷つけることがあるので、なだらかな凸形であるのが好ましい。塊状発泡体の一端面に湾曲面状凸部を有していることにより、この発明の口腔内清浄部材は、口腔内を傷つけることなく、また歯の表面に様々な条痕を形成することなく、口腔内の箇所、例えばバイオフィルム又は歯垢等が付着し易い、歯と隣接する歯との間等も清浄化することができる。
前記塊状発泡体の大きさは、口腔内を清浄化できる限り特に制限はないが、例えば塊状発泡体の断面が2又は3本の歯を一度に清浄化できる程度の面積を有していることにより、効率良く口腔内を清浄化できるので好ましい。塊状発泡体が矩形柱形状である場合には、矩形の長辺を一辺とする面が2又は3本の歯を清浄化できる程度の面積を有し、かつ矩形の短辺を一辺とする面が1本の歯又は歯列の乱れた歯と隣接する歯との細部等を清浄化できる程度の面積を有すると、歯の表面を清浄化する面を使い分けることにより、更に効率良く口腔内を清浄化することができる。
こうして得られる口腔内清浄部材を用いることにより、種々の歯列に対応して、歯の表面及び歯と隣接する歯との間を清浄化することができ、更に塊状発泡体が歯肉を傷めない程度の硬度を有しているので歯肉のマッサージ作用を得ることもできる。
この発明には、前記口腔内清浄部材を利用した口腔内清浄器具が、ある。この口腔内清浄器具は、前記塊状発泡体が柄体に取り付けられて成る。
前記塊状発泡体が柄体に取り付けられることにより、この発明の口腔内清浄部材の操作性が向上する。詳しくは、この発明の口腔内清浄部材を使用する際に、手を汚すことなく、また手の汚れを口腔内に持ち込むことなく、口腔内を清浄化することができ、口腔の内奥まで口腔内清浄部材を到達させることができるので、衛生的に口腔の内部を清浄にすることができて好ましい。
この発明の口腔内清浄部材は、手動又は自動のいずれであっても良い。詳述すると、塊状発泡体が取り付けられる柄体として、手動で清浄化を行うこととなる駆動源を有していない柄体、例えばプラスチック等の樹脂成形体から成る柄体、又は自動で清浄化を行うこととなる駆動源を有する柄体、例えば歯科用のコントラアングルハンドピース等を挙げることができる。
以下に、この発明の口腔内清浄部材の一実施例について、図1を用いて説明する。
図1に示される口腔内清浄部材1は、塊状発泡体2と柄体3とを備えている。塊状発泡体2は円柱形状に形成され、塊状発泡体の一端面が、柄体3の一端面に設けられ、かつ塊状発泡体2の半径方向の断面積と略同等の面積を有する凹部4に当接するように設置されている。柄体3の凹部4に設置される塊状発泡体2を支持するように発泡体支持部5が設けられている。発泡体支持部5は、柄体3の一端面に設けられ、塊状発泡体2の周側面を囲繞するように支持する。柄体3と発泡体支持部5とは、塊状発泡体2を支持することができる限り、一体的に形成されても良く、又は別体的に形成されても良い。柄体3の周側面には、柄体3を操作者が把持し易いように滑らかな凹形状を有する把持部6が設けられている。
この口腔内清浄部材1は次のように使用する。図1に示される口腔内清浄部材1における柄体3の把持部6を把持して塊状発泡体2を歯の表面に摺動させる。口腔内の清浄化が完了した場合には、塊状発泡体2の歯に摺接させていた面を重点的に洗浄すれば良い。
この発明の口腔内清浄部材を用いることにより、上述のように口腔内を清浄化し、歯肉をマッサージする作用も得ることができるが、更に、この発明の口腔内清浄方法では、前記口腔内清浄部材と共に、清浄化補助剤を用いるのが好ましい。
口腔内清浄部材と共に用いられる清浄化補助剤としては、例えばペ−スト状、半練状、粉状、粘性液状又は液状等の清浄化補助剤を挙げることができる。好ましくは、この発明の口腔内清浄方法を用いる場合に、口腔外に清浄化補助剤が漏出し難いペースト状の清浄化補助剤を用いると良い。
前記清浄化補助剤は、研磨剤を含有している。
この研磨剤の粒径は、前記塊状発泡体の発泡径の1.0〜1.5倍であり、かつ100〜750μmであるのが好ましい。こうした粒径の研磨剤を用いると、歯と隣接する歯との間にも研磨剤が均一に分散し易く、例えば歯列が乱れている場合にも口腔内を清浄化することができる。
前記清浄化補助剤に含まれる研磨剤としては、歯を傷つけることなく、前記口腔内清浄部材単独で用いた場合よりも、歯の表面のバイオフィルム及び歯垢等の付着物を除去できるような成分が好ましく、珪藻土又はリン酸カルシウム等が用いられる。中でも研磨剤の好ましい実施態様としては、珪藻土を用いる場合であり、角張っていない粒子が多く含まれる珪藻土は、歯を傷つけることなく研磨剤の機能も発揮することができる。
また、この発明の口腔内清浄方法の別の態様として、前記清浄化補助剤には、例えばフッ化ナトリウム及び塩酸クロルへキシジン等の薬効成分が含まれていても良い。該薬効成分が含有していることにより、虫歯及び歯周炎等の予防、並びに歯の再石灰化の促進等の口腔内の衛生面を保守することができる。
以下に、この発明の口腔内清浄部材の実施例及び比較例を示す。
(実施例1)
先ず、付加反応型シリコーンゴム「商品名:KE−571(信越化学工業株式会社製)、ウイリアム可塑度:380」100質量部、アゾビス化合物系発泡剤「商品名:KE-P-26(信越化学工業株式会社製)」5質量部、加硫剤「商品名:C−25B(信越化学工業株式会社製)」2質量部、白色顔料「商品名:KE−COLOR−W(信越化学工業株式会社製)」、及び白金触媒「商品名:C-25A(信越化学工業株式会社製)」0.5質量部を準備した。
次いで、直径16mmの円柱形状に押出し可能な丸ダイを備えた押出成形機の水温を40℃に設定した後、この押出成形機を用いて、白色顔料を含有する付加反応型シリコーンゴム組成物から成る円柱状成形体を得た。次に、ギアーオーブンを用いて、200℃で4時間にわたって、円柱状成形体を二次加熱し、常温にて24時間放置後に、長さ23mmに切断した。このようにして、図1に示される塊状発泡体Iを作製した。
(実施例2)
実施例1において、KE-P-26を1質量部に変更した以外は、実施例1と同様にして、塊状発泡体IIを作製した。
(実施例3)
実施例1において、KE-P-26を7質量部に変更した以外は、実施例1と同様にして、塊状発泡体IIIを作製した。
(実施例4)
実施例1において、付加反応型シリコーンゴム「商品名:KE−571(信越化学工業株式会社製)」を付加反応型シリコーンゴム「商品名:KE−581(信越化学工業株式会社製)ウイリアム可塑度:430」に変更した以外は、実施例1と同様にして、塊状発泡体IVを作製した。
(実施例5)
実施例1において、付加反応型シリコーンゴム「商品名:KE−571(信越化学工業株式会社製)を付加反応型シリコーンゴム「商品名:KE−541(信越化学工業株式会社製)、ウイリアム可塑度:200」に変更した以外は、実施例1と同様にして、塊状発泡体Vを作製した。
(比較例1)
実施例1において、KE-P-26を0.5質量部に変更した以外は、実施例1と同様にして、塊状発泡体VIを作製した。
(比較例2)
実施例1において、KE-P-26を10質量部に変更した以外は、実施例1と同様にして、塊状発泡体VIIを作製した。
作製した塊状発泡体I〜VIIに対して、上述した評価方法で、圧縮永久歪、セル径、セル壁、密度、デュロメータE硬度の測定評価を実施した。測定評価の結果を表1に示す。
Figure 2009039364
続いて、実施例及び比較例の塊状発泡体を用いて、粒径が約10μmの研磨剤(珪藻土)を含有する清浄化補助剤と共に歯の表面を清浄化した。具体的には、セラミック樹脂製の義歯を作製し(寸法:50mm×100mm×10mm、外径R:200mm)、義歯の表面に紅茶を染み付け、押圧0.04MPa、移動速度50mm/sの条件により塊状発泡体を上下に15往復移動させて清浄化した。
清浄化する前後の歯の表面の色差を松風shade EyeNCC、AnalyzeMode(松風株式会社製の色差計)で測定した。色差の測定方法はJIS Z 8730に準拠する方法で行った。実施例及び比較例の塊状発泡体で清浄化した歯の表面の色差測定結果を表2に示す。なお、表2に示す色差ΔEは、清浄前後におけるCIELab表示系のL値から算出される数値であり、また、清浄後の白さについては、色差ΔEが8を超える場合には「○」、色差ΔEが2を超え、かつ8以下である場合には「△」、色差ΔEが2以下である場合には「×」で評価した。
Figure 2009039364
したがって、この発明の口腔内清浄部材の塊状発泡体が圧縮永久歪15〜60%であり、かつ清浄化補助剤として、粒径が前記塊状発泡体の発泡径の1.0〜1.5倍であり、かつ100〜750μmである研磨剤を含む清浄化補助剤を用いることにより、口腔内を清浄化すると共に、くすみ又は黄ばみ等で変色している歯の表面を白色に発色させることができる。
図1は、この発明の口腔内清浄部材の一実施例を示す断面図である。
符号の説明
1 口腔内清浄部材
2 塊状発泡体
3 柄体
4 凹部
5 発泡体支持部
6 把持部

Claims (6)

  1. 表面に開口するセルを有する塊状発泡体を備え、かつ前記塊状発泡体の圧縮永久歪が、15〜60%であることを特徴とする口腔内清浄部材。
  2. 前記セルのセル径が100〜500μmであり、かつセル壁厚が50〜200μmであることを特徴とする請求項1に記載の口腔内清浄部材。
  3. 前記塊状発泡体の密度が0.4〜1.0g/cm、デュロメータE硬度が10〜70であることを特徴とする請求項1又は2に記載の口腔内清浄部材。
  4. 前記塊状発泡体は、シリコーン発泡体から成ることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の口腔内清浄部材。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の塊状発泡体と、前記塊状発泡体を取り付けた柄体とを有することを特徴とする口腔内清浄器具。
  6. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の前記口腔内清浄部材で口腔内を摺擦することを特徴とする口腔内清浄方法。
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