JP2009039247A - Mri装置及びmri装置用傾斜磁場電源 - Google Patents

Mri装置及びmri装置用傾斜磁場電源 Download PDF

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Abstract

【課題】パワーステージの一部が故障した場合でも傾斜磁場コイルに対し駆動信号を継続して供給することが可能な傾斜磁場電源の提供。
【解決手段】傾斜磁場電源22では、高電圧源55とこの高電圧源55から供給される高電圧をスイッチングして駆動波形を形成するフルブリッジ回路56を有する複数のパワーステージ54がカスケード接続され、更に、これらパワーステージ54の各々には、フルブリッジ回路56の故障を検出する故障検出部58と前記フルブリッジ回路56の入出力端子を短絡/開放する開閉部57が設けられている。そして、故障検出部58によって故障が検出されたフルブリッジ回路56の入出力端子を開閉部57にて短絡することにより故障したフルブリッジ回路56が含まれるパワーステージ54を排除し、正常なパワーステージ54のみを用いて傾斜磁場コイル21に対する駆動信号の生成を行なう。
【選択図】図2

Description

本発明はMRI装置及びMRI装置用傾斜磁場電源に係り、特に、駆動信号を生成する複数のパワーステージの一部が故障してもMRI撮影を継続して行なうことが可能なMRI装置及びMRI装置用傾斜磁場電源に関する。
磁気共鳴イメージング法(MRI)は、静磁場中に置かれた生体組織の原子核スピンを、そのラーモア周波数をもつ高周波信号で励起し、この励起に伴って発生する磁気共鳴信号(MR信号)に基づいてMRI画像データ(以下では、画像データと呼ぶ。)を生成する画像診断法である。MRI装置は、被検体内から生じるMR信号を用いた画像診断装置であり、解剖学的診断情報のみならず生化学的情報や機能診断情報等多くの診断情報を得ることができるため、今日の画像診断の分野では不可欠なものとなってきている。
MRI装置のガントリの中央部に設けられた撮影野の周囲には、この撮影野に挿入された被検体に対して静磁場を発生する主磁石、傾斜磁場を発生する傾斜磁場コイル及びRFパルスを照射する送信コイルと、このRFパルスに基づいて前記被検体が発生するMR信号を受信する受信コイルが被検体の体軸方向を共軸として同心円状に配置されている。そして、主磁石には静磁場を形成するための電流が静磁場電源によって供給され、傾斜磁場コイルには傾斜磁場の形成を目的としたパルス電流が傾斜磁場電源から供給され、更に、送信コイルにはRFパルスを照射するためのパルス電流が送信部から供給される。
そして、傾斜磁場コイル及び傾斜磁場電源によって形成される傾斜磁場により被検体150が置かれた空間の符号化が行なわれる。即ち、傾斜磁場電源からX軸,Y軸及びZ軸に対応した傾斜磁場コイルの各々に供給されるパルス電流を制御することにより、X軸方向,Y軸方向及びZ軸方向の傾斜磁場は合成され、互いに直交するスライス選択傾斜磁場、位相エンコード傾斜磁場及び読み出し(周波数エンコード)傾斜磁場を任意の方向に設定することが可能となる。そして、各方向の傾斜磁場は、主磁石によって形成された強力な静磁場に重畳されて被検体に加えられる。
傾斜磁場コイルにパルス電流を供給する傾斜磁場電源として各種の方式が提案されている(例えば、特許文献1参照)。図6は、フルブリッジ回路156−1乃至156−5を有した5段のパワーステージ154−1乃至154−5をカスケード接続することによって高電圧の振幅を有した駆動信号の生成を可能にする従来の傾斜磁場電源122を示したものであり、例えば、パワーステージ154−1乃至154−5が備えるフルブリッジ回路156−1乃至156−5の各々は、高電圧源155−1乃至155−5から供給されるV0(Volts)の直流電圧をスイッチングすることにより−V0(Volts)乃至V0(Volts)の振幅を有する駆動信号を生成する。そして、パワーステージ154−1乃至154−5の各々において生成されたサブ駆動信号は、カスケード接続による合成によって−5V0(Volts)乃至5V0(Volts)の振幅を有する駆動信号に変換され、この駆動信号に基づくパルス電流が傾斜磁場コイル121へ供給される。
米国特許第6671330号明細書
上述の方法によれば、サブ駆動信号を発生する複数のパワーステージをカスケード接続することによって高電圧の振幅を有する駆動信号を比較的容易に生成することが可能となる。しかしながら、カスケード接続された複数のパワーステージの何れかがフルブリッジ回路を構成するスイッチング素子等の故障によって開放状態になった場合、駆動信号の生成が不可能となり、このようなフルブリッジ回路の故障がMRI撮影中に発生した場合、MRI撮影を中断しなくてはならないという問題点を有していた。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、MRI装置の傾斜磁場電源に設けられたパワーステージの一部がMRI撮影中に故障することによりその使用が不可能となった場合でもMRI撮影を継続して行なうことが可能なMRI装置及びMRI装置用傾斜磁場電源を提供することにある。
上記課題を解決するために、高電圧源から供給される高電圧をスイッチング処理してサブ駆動信号を生成するフルブリッジ回路を備えた複数のパワーステージを有し、これらのパワーステージのカスケード接続により前記サブ駆動信号を合成して得られる駆動信号を傾斜磁場コイルへ供給するMRI装置用傾斜磁場電源において、前記フルブリッジ回路の故障を検出する故障検出手段と、前記フルブリッジ回路の出力端子を開閉する開閉手段と、前記故障検出手段から出力される故障検出信号に基づいて、故障が検出されたフルブリッジ回路を短絡し、健全なフルブリッジ回路から得られる前記サブ駆動信号を合成して縮退した駆動信号を生成するための制御を前記開閉手段に対して行なうパワーステージ制御手段とを備えたことを特徴としている。
又、請求項4に係る本発明のMRI装置用傾斜磁場電源は、高電圧源から供給される高電圧をスイッチング処理してサブ駆動信号を生成するフルブリッジ回路を備えた複数のパワーステージを有し、これらのパワーステージのカスケード接続により前記サブ駆動信号を合成して得られる駆動信号を傾斜磁場コイルへ供給するMRI装置用傾斜磁場電源において、MRI撮影に使用中のパワーステージにおけるフルブリッジ回路の故障を検出する故障検出手段と、前記使用中のパワーステージにおけるフルブリッジ回路の出力端子及び予備用のパワーステージにおけるフルブリッジ回路の出力端子を開閉する開閉手段と、前記故障検出手段から出力される故障検出信号に基づいて故障した前記使用中のパワーステージにおけるフルブリッジ回路の出力端子を短絡すると共に予め短絡されていた前記予備用のパワーステージにおけるフルブリッジ回路の出力端子を開放し、健全なフルブリッジ回路を有するパワーステージとフルブリッジ回路の出力端子が開放された前記予備用のパワーステージのカスケード接続によりこれらのパワーステージにて生成された前記サブ駆動信号を合成して前記駆動信号を生成するための制御を前記開閉手段に対して行なうパワーステージ制御手段とを備えたことを特徴としている。
一方、請求項9に係る本発明のMRI装置は、静磁場と傾斜磁場が印加された被検体に対しRFパルスを照射し、このとき前記被検体から発生するMR信号を検出して画像データを生成するMRI装置において、請求項1乃至請求項8の何れか1項に記載したMRI装置用傾斜磁場電源を用いて前記傾斜磁場を形成することを特徴としている。
本発明によれば、MRI装置の傾斜磁場電源に設けられたパワーステージの一部がMRI撮影中に故障することによりその使用が不可能となった場合でもMRI撮影を継続して行なうことが可能となる。従って、被検体に対する再検査が不要となるため検査を効率よく完了させることができ、被検体や操作者に対する負担の増大を防止することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
以下に述べる本発明の実施例における傾斜磁場電源では、高電圧源とこの高電圧源から供給される高電圧をスイッチングして駆動波形を形成するフルブリッジ回路を有した複数のパワーステージがカスケード接続され、更に、これらパワーステージの各々にはフルブリッジ回路の故障を検出する故障検出部とフルブリッジ回路の出力端子を短絡/開放する開閉部が設けられている。そして、故障検出部によって故障が検出されたフルブリッジ回路の出力端子を開閉部にて短絡することによって故障したフルブリッジ回路が含まれるパワーステージを排除し、正常なパワーステージのみを用いて傾斜磁場コイルに対する駆動信号の生成を行なう。
尚、以下では、通常のMRI撮影において5つのパワーステージがカスケード接続される傾斜磁場電源について述べるが、このMRI撮影においてカスケード接続されるパワーステージの段数は5つに限定されない。
(装置の構成)
本発明の実施例につき図1乃至図4を用いて説明する。尚、図1は、本実施例におけるMRI装置の全体構成を示すブロック図であり、図2及び図3は、このMRI装置が備える傾斜磁場電源の具体的な構成を示すブロック図である。
図1に示したMRI装置100は、被検体150に対して静磁場を発生する静磁場発生部1及び傾斜磁場を発生する傾斜磁場発生部2と、被検体150に対してRFパルスの照射とMR信号の受信を行なう送受信部3と、被検体150を載置する天板4を備え、更に、送受信部3において受信されたMR信号を再構成処理して画像データを生成する画像データ生成部6と、画像データ生成部6において生成される画像データを表示する表示部7と、MR信号収集条件、画像データ生成条件及び画像データ表示条件の設定や各種コマンド信号の入力等を行なう入力部8と、MRI装置100における上述の各ユニットを統括的に制御する制御部9を備えている。
静磁場発生部1は、常伝導磁石あるいは超電導磁石等によって構成される主磁石11と、この主磁石11を駆動する静磁場電源12を備えている。静磁場電源12は、主磁石11に対して所定の電流を供給することにより図示しないガントリの撮影野に配置された被検体150に対して強力な静磁場を形成する。尚、上述の主磁石11は、永久磁石によって構成されていてもよい。
一方、傾斜磁場発生部2は、互いに直交するX軸方向、Y軸方向及びZ軸方向に対して傾斜磁場を形成する傾斜磁場コイル21と、傾斜磁場コイル21の各々に対しパルス電流を供給する傾斜磁場電源22を備えている。
傾斜磁場電源22は、制御部9から供給されるシーケンス制御信号に基づいて被検体150が置かれた撮影野に対し符号化を行なう。即ち、傾斜磁場電源22は、シーケンス制御信号に基づいてX軸方向,Y軸方向及びZ軸方向の傾斜磁場コイル21に供給するパルス電流を制御することにより各々の方向に対して傾斜磁場を形成する。そして、X軸方向,Y軸方向及びZ軸方向の傾斜磁場は合成されて互いに直交するスライス選択傾斜磁場、位相エンコード傾斜磁場及び読み出し(周波数エンコード)傾斜磁場が所望の方向に形成され、これらの傾斜磁場は、主磁石11によって形成される静磁場に重畳されて被検体150に印加される。尚、傾斜磁場電源22は、本実施例のMRI装置において最も重要な要素でありその詳細については後述する。
次に、送受信部3は、被検体150に対してRFパルスを照射する送信コイル31及び送信部32と、被検体150にて発生したMR信号を受信する受信コイル33及び受信部34を有している。但し、送信コイル31の機能と受信コイル33の機能を1つのコイルで兼ね備えた送受信コイルを用いてもよい。
送信部32は、制御部9の後述するシーケンス制御部92から供給されるシーケンス制御信号に基づき、主磁石11の静磁場強度によって決定される磁気共鳴周波数(ラーモア周波数)と同じ周波数の搬送波を有し所定の選択励起波形で変調されたパルス電流を生成する。
送信コイル31は、送信部32から供給される上述のパルス電流によって駆動され、被検体150の撮影対象部位に対してRFパルスを照射する。一方、受信コイル33は、前記RFパルスの照射により被検体150の撮影対象部位から発生したMR信号を高感度で検出するために小口径のコイルが複数個(N個)配列された所謂アレイコイルによって構成されている。
受信部34は、図示しないNチャンネルの増幅回路、中間周波変換回路、検波回路、フィルタリング回路及びA/D変換器等を備え、受信コイル33が検出した微小なMR信号に対して増幅、中間周波変換、位相検波、フィルタリング等の信号処理を行なった後A/D変換する。但し、前記増幅回路は、受信コイル33が検出したMR信号を高S/Nで増幅するために、通常、受信コイル33の近傍に設置されている。
そして、上述の主磁石11、傾斜磁場コイル21、送信コイル31及び受信コイル33の各々は、MRI装置100の図示しないガントリに設けられ、このガントリの中央部には撮影野が形成される。即ち、ガントリの中心には天板4と共に被検体150が挿入される撮影野が設けられ、この撮影野の周囲には受信コイル33、送信コイル31、傾斜磁場コイル21及び主磁石11がZ軸を共軸として同心円状に配置されている。
次に、天板4は、ガントリの近傍に設置された図示しない寝台の上面においてZ軸方向にスライド自在に取り付けられ、天板4に載置された被検体150を体軸方向(Z軸方向)に移動することにより被検体150の撮影対象部位を撮影野の所望位置に設定する。この場合、撮影対象部位が撮影野の近傍に設けられた受信コイル33に対向するように天板4の移動が図示しない天板移動機構部及び天板移動制御部によって設定される。
図1へ戻って、画像データ生成部6は、MR信号記憶部61、高速演算部62及び画像データ記憶部63を備え、MR信号記憶部61には、送受信部3の受信部34によって中間周波変換、位相検波、更には、A/D変換されたNチャンネルのMR信号が制御部9の主制御部91あるいはシーケンス制御部92から供給される撮影位置情報と共に順次保存される。
一方、高速演算部62は、受信部34から供給されMR信号記憶部61に一旦保存された2次元的なMR信号と撮影位置情報を読み出し、このMR信号に対し2次元フーリエ変換による画像再構成処理を行なって画像データを生成する。そして、得られた画像データは画像データ記憶部63に保存される。又、高速演算部62は、MR信号記憶部61に保存された3次元的なMR信号に対し3次元フーリエ変換による再構成処理を行なってボリュームデータ(3次元データ)を生成し、このボリュームデータに基づいて3次元画像データやMPR画像データを生成する。この場合、高速演算部62は、例えば、ボリュームデータをレンダリング処理してボリュームレンダリング画像データやサーフェィスレンダリング画像データを生成する機能や前記ボリュームデータの所望スライス断面におけるMPR(Multi Planar Reconstruction)画像データを生成する機能を有している。
表示部7は、図示しない表示データ生成回路と変換回路とモニタを備え、前記表示データ生成回路は、画像データ生成部6の画像データ記憶部63から供給される画像データに制御部9から供給される被検体情報等の付帯情報を付加して表示データを生成する。そして、前記変換回路は、前記表示データを所定の表示フォーマットに変換してCRTあるいは液晶パネルからなる前記モニタに表示する。
次に、入力部8は、操作卓上にスイッチ、キーボード、マウス等の各種入力デバイスや表示パネルを備え、被検体情報の入力、MR信号収集条件の設定、画像データ生成条件の設定、画像データ表示条件の設定、各種コマンド信号の入力等が上述の入力デバイスや表示パネルを用いて行なわれる。
制御部9は、主制御部91及びシーケンス制御部92を備えている。主制御部91は、図示しないCPUと記憶回路を備え、MRI装置100を統括して制御する機能を有している。そして、主制御部91の記憶回路には、MRI撮影に使用する各種パルスシーケンス情報(例えば、傾斜磁場コイル21や送信コイル31に供給するパルス電流の中心周波数及び帯域、大きさ、供給時間、供給タイミングなどに関する情報)が予め保管され、更に、入力部8にて入力/設定された被検体情報、MR信号収集条件、画像データ生成条件、画像データ表示条件等の情報が保存される。一方、主制御部91のCPUは、前記記憶回路に保存された各種情報に基づいてMRI装置100の各ユニットを制御し、被検体150に対するMRI撮影を行なう。例えば、前記CPUは、入力部8から入力される各種設定情報に基づいて自己の記憶回路に予め保管されていた各種パルスシーケンスデータの中から所望のパルスシーケンスデータを読み出してシーケンス制御部92へ供給する。
又、主制御部91は、図示しないネットワークインターフェース及びネットワークを介しMRI装置100のメンテナンスを担当するサービスセンターの端末装置に接続されている。そして、傾斜磁場電源22において故障が発生した場合、この傾斜磁場電源22が有する後述の故障検出部58から出力される故障検出信号は主制御部91及びネットワークを介してサービスセンターに供給され、サービスセンターにおけるメンテナンス担当者に報知される。
一方、制御部9のシーケンス制御部92は、図示しないCPUを備え、主制御部91から供給されるパルスシーケンスデータに基づいてシーケンス制御信号を生成する。そして、このシーケンス制御信号を傾斜磁場発生部2の傾斜磁場電源22及び送受信部3の送信部32へ供給することにより傾斜磁場コイル21及び送信コイル31に対するパルス電流の中心周波数、帯域、大きさ、供給時間、供給タイミング等を制御する。
次に、本実施例の最も重要なユニットである傾斜磁場電源22につき図2乃至図4を用いて説明する。図2は、傾斜磁場電源22の構成を示すブロック図であり、この傾斜磁場電源22は、図1に示した傾斜磁場コイル21にパルス電流を供給するための駆動信号を生成する駆動信号生成部51と、この駆動信号の波形特性を設定する各種波形パラメータが予め保管されているパラメータ記憶部52と、主制御部91及びシーケンス制御部92から供給される制御信号やパラメータ記憶部52から供給される波形パラメータに基づいて駆動信号生成部51が備える後述のパワーステージ54−1乃至54−5を制御するパワーステージ制御部53を備えている。
駆動信号生成部51は、例えば、図2に示すように5個のパワーステージ54(54−1乃至54−5)を備え、これらパワーステージ54の各々は、高電圧源55、フルブリッジ回路56、開閉部57及び故障検出部58を有している。このような各ユニットを有するパワーステージ54の具体的な構成と機能につき図3を用いて説明する。
図3に示したパワーステージ54の高電圧源55は、図示しない外部の電源から供給された電荷の蓄積によりその端子電圧がVo(Volts)(例えば、Vo=400Volts)のコンデンサC0を有している。一方、フルブリッジ回路56は、ゲートにMOSFETが組み込まれたIGBT(Insulated gate bipolar transistor)をスイッチング素子(SW素子)とするブリッジ回路が形成され、このブリッジ回路を構成する4つのSW素子Sw1乃至Sw4を制御することにより駆動信号(以下では、サブ駆動信号と呼ぶ。)を生成する。
図4は、SW素子Sw1乃至Sw4のON/OFF制御に伴なってフルブリッジ回路56の出力端子Oa及びObにおいて得られるサブ駆動信号を示している。即ち、図4に示すように、フルブリッジ回路56の出力端子Oa及びObに発生するサブ駆動信号の出力電圧Vxは、Sw2=Sw3=ON、Sw1=Sw4=OFFとなる期間[t2−t3]においてV0(Volt)、Sw1=Sw2=Sw3=Sw4=OFFとなる期間[t0−t1]、[t4−t5]及び[t8−t9]において0(Volts)、Sw1=Sw4=ON、Sw2=Sw3=OFFとなる期間[t6−t7]において−V0(Volts)となる。そして、SW素子Sw1乃至Sw4に対する上述のON/OFF制御を繰り返すことによりフルブリッジ回路56の出力端子Oa及びObには図4の下段に示すサブ駆動信号が出力される。尚、上述の説明では、SW素子Sw1乃至Sw4のON抵抗に起因する電圧降下は無視しているが、実際には、高電圧源55における高電圧V0(volts)の70%〜80%がフルブリッジ回路56の出力端子Oa及びObに出力される。
一方、サブ駆動信号の期間[t1−t2]及び期間[t7−t8]における立ち上がり特性や期間[t3−t4]及び期間[t5−t6]における立ち下がり特性は、パワーステージ制御部53からSW素子Sw1乃至Sw4のゲートに供給される波形制御信号によって一義的に決定され、この波形制御信号は、パラメータ記憶部52に予め保管されている波形パラメータに基づきパワーステージ制御部53において生成される。
図3へ戻って、パワーステージ54の故障検出部58は、フルブリッジ回路56のSW素子Sw1乃至Sw4における故障の有無を検出する。例えば、故障検出部58は、フルブリッジ回路56の出力端Oa及びObにおける電圧やインピーダンスあるいはこれらの時間的変化を計測し、得られた計測値と予め設定された許容範囲とを比較することによりフルブリッジ回路56に対し故障検出を行なう。そして、計測値が許容範囲外に存在する場合、パワーステージ制御部53に対して故障検出信号を供給する。
一方、開閉部57は図示しないスイッチング回路を備え、故障検出部58が出力した上述の故障検出信号に基づいてパワーステージ制御部53が供給する開閉制御信号を受信し、この開閉制御信号に基づいてフルブリッジ回路56の出力端子Oaと出力端子Obを短絡する。
次に、図2に示したパラメータ記憶部52は、フルブリッジ回路56−1乃至56−5の各々における出力端子Oa及びObから出力されるサブ駆動信号の波形特性(例えば、立ち上がり特性や立ち下がり特性)を設定する波形パラメータがパワーステージ54の段数に対応させて予め保管されている。即ち、パワーステージ54のフルブリッジ回路56から出力されるサブ駆動信号の波形特性は、これらサブ駆動信号の合成によって生成される駆動信号が所望の立ち上がり特性及び立ち下がり特性を有するように設定され、前記駆動信号の生成に寄与するパワーステージ54の段数に依存している。従って、パラメータ記憶部52には、パワーステージ54の段数に対応した波形パラメータが予め保管されている。
一方、パワーステージ制御部53は、主制御部91及びシーケンス制御部92から供給される制御信号やパラメータ記憶部52から供給される波形パラメータに基づいて駆動信号生成部51のパワーステージ54−1乃至54−5を制御する。例えば、1つあるいは複数のパワーステージ54におけるフルブリッジ回路56が故障した場合、パワーステージ制御部53は、故障が発生したパワーステージ54の故障検出部58から供給される故障検出信号に基づいて開閉制御信号を生成し、この開閉制御信号を故障しているパワーステージ54の開閉部57へ供給することにより前記フルブリッジ回路56の出力端子Oa及びObを短絡する。更に、故障していない(即ち、健全な)パワーステージ54の段数を検出し、この段数に対応した波形パラメータをパラメータ記憶部52から読み出す。そして、得られた波形パラメータに基づいて生成した波形制御信号を健全なパワーステージ54のフルブリッジ回路56が有するSW素子のゲートへ供給する。
次に、上述の構成と機能を有したパワーステージ54−1乃至54−5による駆動信号の生成につき図2を再度用いて説明する。この場合、フルブリッジ回路56−1の出力端子Obはフルブリッジ回路56−2の出力端子Oaに接続され、フルブリッジ回路56−2の出力端子Obはフルブリッジ回路56−3の出力端子Oaに接続されている。同様にして、フルブリッジ回路56−3の出力端子Obはフルブリッジ回路56−4の出力端子Oaに接続され、フルブリッジ回路56−4の出力端子Obはフルブリッジ回路56−5の出力端子Oaに接続されている。更に、フルブリッジ回路56−1乃至56−5の出力端子Oa及びObには故障検出部58−1乃至58−5及び開閉部57−1乃至57−5が設けられている。
そして、図2に示した駆動信号生成部51のパワーステージ54−1乃至54−5に設けられたフルブリッジ回路56−1乃至56−5の各々が有するSW素子Sw1乃至Sw4の全てが正常に動作している場合、開閉部57−1乃至57−5は開放状態となり、従って、フルブリッジ回路56−1の出力端Oaとフルブリッジ回路56−5の出力端Obの間には、パワーステージ54−1乃至54−5の各々から出力されるサブ駆動信号(図4参照)が合成されて最大電圧5V0(Volts)と最小電圧−5V0(Volts)を有する駆動信号が生成される。
一方、パワーステージ54−1乃至54−5の中の、例えば、パワーステージ54−2に備えられたフルブリッジ回路56−2のSW素子Sw1乃至Sw4において故障が発生した場合、開閉部57−2は、パワーステージ54−2の故障検出部58−2から出力された故障検出信号に基づいてパワーステージ制御部53が生成した開閉制御信号を受信し、この開閉制御信号に基づいてフルブリッジ回路56−2の出力端子Oaと出力端子Obを短絡する。従って、フルブリッジ回路56−1の出力端Oaとフルブリッジ回路56−5の出力端Obの間には、パワーステージ54−1とパワーステージ54−3乃至54−5の各々から出力されるサブ駆動信号が合成されて最大電圧4V0(Volts)と最小電圧−4V0(Volts)を有する縮退された駆動信号が生成される。
同様にして、例えば、パワーステージ54−2のフルブリッジ回路56−2とパワーステージ54−3のフルブリッジ回路56−3において故障が発生した場合、開閉部57−2及び開閉部57−3は、パワーステージ制御部53から供給される開閉制御信号に基づいてフルブリッジ回路56−2及びフルブリッジ回路56−3における出力端子Oaと出力端子Obを短絡することにより最大電圧3V0(Volts)と最小電圧−3V0(Volts)を有する縮退した駆動信号が生成される。
即ち、故障が発生したパワーステージ54のフルブリッジ回路56における出力端子Oa及びObを開閉部57によって短絡することにより出力電圧が縮退された駆動信号が生成され、このとき得られた起動信号を傾斜磁場コイル21へ供給することによりMRI撮影が継続して行なわれる。但し、この場合に得られる駆動信号の電圧幅は、既に述べたように故障しているパワーステージ54の数に伴って減少する。このため、MRI撮影によって収集される画像データの画質は多少劣化するが、その程度は一般に許容できるレベルにある。
(縮退された駆動信号の生成手順)
次に、本実施例において使用中のパワーステージ54が故障した場合に行なわれる縮退した駆動信号の生成手順につき図5のフローチャートを用いて説明する。尚、ここでは、図2に示した5つのパワーステージ54−1乃至54−5を用いて行なわれる通常のMRI撮影の途中で、例えば、パワーステージ54−2のフルブリッジ回路56−2において故障が発生した場合を例に縮退された駆動信号の生成手順について述べる。
MRI撮影において、駆動信号生成部51のパワーステージ54−1乃至54−5に備えられた故障検出部58−1乃至58−5は、フルブリッジ回路56の出力端Oa及びObにおける電圧やインピーダンスあるいはこれらの時間的変化を計測し、得られた計測値と予め設定された許容範囲とを比較することによりフルブリッジ回路56−1乃至56−5における故障の有無を検出する(図5のステップS1)。
そして、フルブリッジ回路56−1乃至56−5の全てにおいて故障が検出されない場合、通常のMRI撮影をそのまま継続して行なう(図5のステップS2)。一方、フルブリッジ回路56−2において故障が発生した場合、このフルブリッジ回路56−2の故障を検出した故障検出部58−2は、パワーステージ制御部53に対して故障検出信号を供給する(図5のステップS3)。
次いで、パワーステージ制御部53は、パワーステージ54−2の故障検出部58−2から供給される故障検出信号に基づいて開閉制御信号を生成し、この開閉制御信号をパワーステージ54−2が備える開閉部57−2へ供給する(図5のステップS4)。そして、開閉部57−2は、この開閉制御信号に従ってフルブリッジ回路56−2の出力端子Oa及びObを短絡する(図5のステップS5)。
又、パワーステージ制御部53は、健全なパワーステージ54の段数4(即ち、正常なパワーステージ54−1、54−3乃至54−5の数)を検出し、これらパワーステージ54の段数4に対応した波形パラメータをパラメータ記憶部52において予め保管されている各種波形パラメータの中から抽出する(図5のステップS6)。そして、得られた波形パラメータに基づいて生成した波形制御信号を健全なパワーステージ54−1のフルブリッジ回路56−1及びパワーステージ54−3乃至54−5のフルブリッジ回路56−3乃至56−5が有するSW素子Sw1乃至Sw4のゲートへ供給する(図5のステップS7)。
更に、パワーステージ制御部53は、故障検出部58−2から供給された故障検出信号を制御部9の主制御部91へ供給し、主制御部91は、この故障検出信号に基づいた故障情報を、ネットワークインターフェィス及びネットワークを介しサービスセンターの端末装置へ供給してメンテナンス担当者に報知する(図5のステップS8)。
一方、パワーステージ制御部53から波形制御信号の供給を受けたパワーステージ54−1のフルブリッジ回路56−1及びパワーステージ54−3乃至54−5のフルブリッジ回路56−3乃至56−5の各々は前記波形制御信号に基づいてサブ駆動信号を生成し、これらのサブ駆動信号を合成して生成した駆動信号を傾斜磁場コイル21へ供給する(図5のステップS9)。
(変形例)
次に、上述の実施例の変形例につき図2を用いて説明する。上述の実施例では、カスケード接続された複数のパワーステージ54の一部において故障が発生した場合、故障したパワーステージ54におけるフルブリッジ回路56の出力端子Oa及びObを短絡することにより縮退した駆動信号を生成する場合について述べたが、本変形例では、通常のMRI撮影において使用されるパワーステージ54の他に予備用のパワーステージ54を予め備え、使用中のパワーステージ54の一部が故障した場合、故障したパワーステージ54におけるフルブリッジ回路56の出力端子Oa及びObを短絡することによりこのパワーステージ54を排除すると共に予備用のパワーステージ54を新たに追加することによって通常のMRI撮影の場合と同様の駆動信号を生成する。
例えば、図2に示した傾斜磁場電源22において、通常のMRI撮影にて使用される4つのパワーステージ54−1乃至54−4と1つの予備用パワーステージ54−5が備えられている場合、通常のMRI撮影では、予備用パワーステージ54−5が備えたフルブリッジ回路56−5の出力端子Oa及びObを短絡することにより、パワーステージ54−1乃至54−4による駆動信号の生成が行なわれる。
一方、パワーステージ54−2において故障が発生した場合、故障検出部58−2から故障検出信号を受信したパワーステージ制御部53は、パワーステージ54−2の開閉部57−2及びパワーステージ54−5の開閉部57−5に対して開閉制御信号を供給する。そして、開閉部57−2は開閉制御信号に基づいてフルブリッジ回路56−2の出力端子Oa及びObを短絡し、開閉部57−5は前記開閉制御信号に基づいてフルブリッジ回路56−5の出力端子Oa及びObを開放することにより、通常のMRI撮影に使用される駆動信号と同じ特性を有する駆動信号がパワーステージ54−1とパワーステージ54−3乃至54−5によって生成される。
又、上述の変形例における通常のMRI撮影では、パワーステージ54−1乃至54−4を用いて駆動信号を生成する場合について述べたが、パワーステージ54−1乃至54−5の中から4つのパワーステージ54をサイクリックに選択してもよい。この方法によれば、フルブリッジ回路56のSW素子における発熱が低減されるためパワーステージ54の寿命を長くすることが可能となる。
以上述べた本発明の実施例によれば、MRI装置の傾斜磁場電源に設けられたパワーステージの一部がMRI撮影中に故障してその使用が不可能となった場合でも、縮退した駆動信号を生成することにより当該被検体に対するMRI撮影を継続して行なうことが可能となる。従って、被検体に対する再検査が不要となるため検査を効率よく完了させることができ、被検体や操作者に対する負担の増大を防止することができる。
又、パワーステージの一部がMRI撮影中に故障した場合、縮退した駆動信号によりMRI撮影を継続して行なうと共にメンテナンスを担当するサービスセンターに対しパワーステージの故障情報を報知することができるため、故障箇所の早期修復が可能となる。このため、MRI装置の使用が不可能となる時間(ダウンタイム)をゼロあるいは大幅に短縮することが可能となる。
一方、予備用パワーステージを備えた上述の変形例によれば、MRI装置の傾斜磁場電源に設けられたパワーステージの一部がMRI撮影中に故障してその使用が不可能となった場合でも、通常のMRI撮影の場合と同様な特性を有した駆動信号を生成することにより当該被検体に対するMRI撮影を継続して行なうことが可能となる。
更に、予備用パワーステージを含む複数のパワーステージをサイクリックに選択して用いることにより、パワーステージの寿命を長くすることが可能となる。
以上、本発明の実施例について述べてきたが、本発明は上述の実施例に限定されるものではなく、変形して実施することが可能である。例えば、上述の実施例では、通常のMRI撮影に用いられる5つのパワーステージ54−1乃至54−5の中のパワーステージ54−2あるいはパワーステージ54−2と54−3において故障が発生した場合について述べたが、通常のMRI撮影に用いられるパワーステージ54の数や故障が発生するパワーステージ54の数は上述の値に限定されない。
又、パワーステージ54が備えたフルブリッジ回路56のSW素子において故障が発生した場合の故障検出について述べたが、SW素子と共に設けられた他の素子において故障が発生した場合であっても同様の手順によって故障検出を行なうことができる。
更に、パワーステージ54において故障が発生した場合、故障検出部58から供給された故障検出信号に基づく故障情報を、ネットワークによって接続されたサービスセンターのメンテナンス担当者に報知する場合について述べたが、前記故障情報をMRI装置100が備えた表示部7や図示しない報知部に供給することによりMRI撮影を担当する操作者等に報知してもよい。
本発明の実施例におけるMRI装置の全体構成を示すブロック図。 同実施例のMRI装置が備える傾斜磁場電源の構成を示すブロック図。 同実施例におけるパワーステージの具体的な構成を示す図。 同実施例のフルブリッジ回路において生成されるサブ駆動信号を説明するための図。 同実施例における縮退した駆動信号の生成手順を示すフローチャート。 従来の傾斜磁場電源の構成を示す図。
符号の説明
1…静磁場発生部
11…主磁石
12…静磁場電源
2…傾斜磁場発生部
21…傾斜磁場コイル
22…傾斜磁場電源
3…送受信部
31…送信コイル
32…送信部
33…受信コイル
34…受信部
4…天板
51…駆動信号生成部
52…パラメータ記憶部
53…パワーステージ制御部
54…パワーステージ
55…高電圧源
56…フルブリッジ回路
57…開閉部
58…故障検出部
6…画像データ生成部
61…MR信号記憶部
62…高速演算部
63…画像データ記憶部
7…表示部
8…入力部
9…制御部
91…主制御部
92…シーケンス制御部
100…MRI装置

Claims (9)

  1. 高電圧源から供給される高電圧をスイッチング処理してサブ駆動信号を生成するフルブリッジ回路を備えた複数のパワーステージを有し、これらのパワーステージのカスケード接続により前記サブ駆動信号を合成して得られる駆動信号を傾斜磁場コイルへ供給するMRI装置用傾斜磁場電源において、
    前記フルブリッジ回路の故障を検出する故障検出手段と、
    前記フルブリッジ回路の出力端子を開閉する開閉手段と、
    前記故障検出手段から出力される故障検出信号に基づいて、故障が検出されたフルブリッジ回路を短絡し、健全なフルブリッジ回路から得られる前記サブ駆動信号を合成して縮退した駆動信号を生成するための制御を前記開閉手段に対して行なうパワーステージ制御手段とを
    備えたことを特徴とするMRI装置用傾斜磁場電源。
  2. パワーステージのカスケード接続数に対応した波形パラメータが予め保管されているパラメータ記憶手段を備え、前記パワーステージ制御手段は、前記波形パラメータに基づいて生成した波形制御信号を前記健全なフルブリッジ回路へ供給し、これらのフルブリッジ回路が生成する前記サブ駆動信号の波形を制御することを特徴とする請求項1記載のMRI装置用傾斜磁場電源。
  3. 前記パワーステージ制御手段は、前記健全なフルブリッジ回路を構成するスイッチング素子のゲート端子に前記波形制御信号を供給することにより前記サブ駆動信号の波形を制御することを特徴とする請求項2記載のMRI装置用傾斜磁場電源。
  4. 高電圧源から供給される高電圧をスイッチング処理してサブ駆動信号を生成するフルブリッジ回路を備えた複数のパワーステージを有し、これらのパワーステージのカスケード接続により前記サブ駆動信号を合成して得られる駆動信号を傾斜磁場コイルへ供給するMRI装置用傾斜磁場電源において、
    MRI撮影に使用中のパワーステージにおけるフルブリッジ回路の故障を検出する故障検出手段と、
    前記使用中のパワーステージにおけるフルブリッジ回路の出力端子及び予備用のパワーステージにおけるフルブリッジ回路の出力端子を開閉する開閉手段と、
    前記故障検出手段から出力される故障検出信号に基づいて故障した前記使用中のパワーステージにおけるフルブリッジ回路の出力端子を短絡すると共に予め短絡されていた前記予備用のパワーステージにおけるフルブリッジ回路の出力端子を開放し、健全なフルブリッジ回路を有するパワーステージとフルブリッジ回路の出力端子が開放された前記予備用のパワーステージのカスケード接続によりこれらのパワーステージにて生成された前記サブ駆動信号を合成して前記駆動信号を生成するための制御を前記開閉手段に対して行なうパワーステージ制御手段とを
    備えたことを特徴とするMRI装置用傾斜磁場電源。
  5. 前記パワーステージ制御手段は、前記故障した使用中のパワーステージの数と同数の前記予備用のパワーステージを予め設けられた1つあるいは複数からなる予備用のパワーステージの中から選択し、選択した前記予備用のパワーステージと前記健全なフルブリッジ回路を有するパワーステージとのカスケード接続により前記駆動信号を生成することを特徴とする請求項4記載のMRI装置用傾斜磁場電源。
  6. 前記パワーステージ制御手段は、予め設けられた1つあるいは複数からなる予備用のパワーステージ及び前記健全なフルブリッジ回路を有するパワーステージの中から所定数のパワーステージをサイクリックに選択し、これらのパワーステージのカスケード接続により前記駆動信号を生成することを特徴とする請求項4記載のMRI装置用傾斜磁場電源。
  7. 前記故障検出手段は、前記フルブリッジ回路の出力端子における電圧情報及びインピーダンス情報の少なくとも何れかに基づいて前記故障を検出することを特徴とする請求項1又は請求項4に記載したMRI装置用傾斜磁場電源。
  8. ネットワークを介してサービスセンターの端末装置と接続された制御手段を備え、前記制御手段は、前記故障検出手段が出力する故障検出信号に基づいた故障情報を前記サービスセンターへ供給することを特徴とする請求項1又は請求項4に記載したMRI装置用傾斜磁場電源。
  9. 静磁場と傾斜磁場が印加された被検体に対しRFパルスを照射し、このとき前記被検体から発生するMR信号を検出して画像データを生成するMRI装置において、
    請求項1乃至請求項8の何れか1項に記載したMRI装置用傾斜磁場電源を用いて前記傾斜磁場を形成することを特徴とするMRI装置。
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