JP2009038677A - 無線端末装置および再送方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】1台のアクセスポイントと同時通信が可能なステーションの台数を確保し、消費電力を削減し、安定した通信品質を確保する。
【解決手段】無線端末装置100において、受信部105は、無線ローカルエリアネットワークの待ち受け状態において、無線ローカルエリアネットワークのアクセスポイントからのビーコンを受信し、通信状態においては、通信相手からの通信パケットを受信し、マルチパスフェージング比較部108は、当面のビーコンの受信電界と、前回のビーコンの受信電界との差分が第1の閾値以上である場合、または、当面の通信パケットの受信電界と、前回の通信パケットの受信電界との差分が第2の閾値以上である場合には、フェージングが大きいと判定し、再送回数設定部109は、フェージングが大きいほど再送回数の上限値をより大きく設定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、無線ローカルエリアネットワーク(LAN:Local Area Network)に用いられる無線端末装置および再送方法に関する。
現在、無線LANについては802.11bの伝送速度11Mbps、802.11aおよび802.11gの最大伝送速度54Mbpsが制定されており、対応製品が市販されるようになった。このことから、低価格の無線LANが普及し、個人ユーザーが無線LANを構築するケースが急増し、無線LANの普及が一気に進んだ。今では企業等の業務用途だけでなく、個人の家庭内ネットワークとしても広く使われるようになった。
無線LANの基本的な利用方法としてはインフラストラクチャモードおよびアドホックモードの2種類がある。前者のインフラストラクチャモードにおいて、無線LANは、携帯電話の無線基地局に相当するアクセスポイントと端末(ステーション)との間を無線接続させる。後者のアドホックモードにおいて、無線LANは、アクセスポイントを介せずに複数の端末を直接相互接続させる。
無線LANはライセンス不要な帯域であるISM(Industrial Science and Medicine)帯域を使用するため、伝送誤りが特に多発する。無線LANは、例え、狭帯域伝送をおこなっても雑音や干渉の影響を受けやすい。よって、無線LANは、電子レンジや他の無線送信機器からの電波を考慮する必要がある。また、雑音に加えてマルチパスフェージングによるデットポイントに端末が入ると、フレームが送信できなくなる。
802.11においては、伝送誤りに対処するために肯定応答(ACK:ACKnowledge Character)方式の再送を行う。肯定応答方式の再送において、受信側は、送信側から送信されたすべてのフレームに対してACKを返す必要がある。このすべてのフレームに対してACKを返す全てのステップが成功すれば動作完了とみなされ、そうでなければすべての動作が失敗したとみなされる。すなわち、データフレームの送信元がACKを受信しなければ、フレームは消失したと見なされる。送信元は、データフレームが最初の伝送中に失われたか、またはACKが伝送中に失われたのかに係わらず、ACKを受信できない場合には、同一のデータフレームを再送信する。
無線LANにおいては、1台のアクセスポイントに対して所定のステーションが基本動作(上記記載シーケンス)を行っている間、他のステーションが現在使用中のステーションの基本動作を邪魔しないように通信を抑制し衝突を回避する。
データフレームの伝送誤りに対する検出と訂正は、基本フレームの交換を開始したステーション側、すなわち送信ステーションにおいて行われる。伝送誤りは送信ステーションにおいて検出されなくてはならない。例えば、送信ステーションは受信ステーションからACKが返らないことによって誤りを検出する。送信ステーションは誤りを検出するとフレームを再送する。
送信ステーションは、フレームの再送をカウントするための再送カウンタを備えており、フレームが再送されるたびに再送カウンタを1増加させる。再送カウンタは、各フレームまたは各フラグメント毎に設けられる。また、再送カウンタは、ショートフレーム再送カウンタとロングフレームカウンタとの2種類に分類されることができる。
無線LANは再送によって信頼性を確保している。フレームを送信したステーションは、アクセスポイントあるいは受信ステーションからACKを受け取らないと、フレームの送信が失敗したと判断する。失敗した送信は再送カウンタを1増加させる。再送回数が所定の上限値に達するとステーションはそのフレームの送信をあきらめ、プロトコルの上位層にその旨を伝える。
特開2004−88154号公報
無線LANにおいては、アクセスポイント1台に対してステーションを複数接続することが可能である。特に家庭内においては、アクセスポイント1台に対して音声通話(VoIP:Voice Over Internet Protocol)が可能なステーションを同時に2台以上確保することが求められる。これは、安定した電界状態においては可能である。
しかし、音声通話中にアクセスポイントとステーションとの電界レベルが下がって、弱電界状態になると、アクセスポイントあるいはステーションはデータフレームを受け取ることができなくなる。例えば、アクセスポイントがステーションから送信されるデータフレームを受け取ることができなかった場合、アクセスポイントはACKを返すことができなくなる。そして、ステーション側はアクセスポイントからACKから返らなかったため、先程送信したデータフレームを再送する。なお、失敗した送信は再送カウンタを1増加させる。再送回数が所定の上限値に達するとステーションはそのフレームの送信をあきらめ、プロトコルの上位層にその旨を伝える。
従来では再送回数の上限値が固定であるため、ステーション側はACKを受けるまで、最大で上限値の回数分データフレームを再送する。このようにデータフレームを再送することにより、アクセスポイントと所定の1台のステーションとの間での通信が帯域を占有してしまう。例えば、弱電界状態またはフェージング環境下においてはアクセスポイントと所定の1台のステーションが共に再送を行ってしまうと、音声通信帯域が占有されてしまう。その結果、アクセスポイント1台に対して同時音声通話が可能であるステーションの台数が確保されないことになる。特に、通常音声データフレームを20msの間隔で送信している音声通信であるVoIPにおいて、帯域が占用されると正常な通話を行うことができなくなる。
また、無線LANにおいて再送機能を設けるもう1つの理由はフェージングによる影響を抑え、安定した接続を確保するためである。
しかし、従来ではフェージングの影響が大きい場合でも小さい場合でもACKが取れないと所定の再送回数分だけ再送を行う。例えば、フェージングの影響が小さい環境下において、アクセスポイントとステーションとが通話可能電界レベル以上の場合には、再送回数を上げてもACKが取れる可能性は少ない。すなわち、再送回数を上げても、アクセスポイントと1台のステーションとの間の通信による帯域の占有時間が増えるだけで、パケット送信が成功する可能性は少ない。また、ステーションとアクセスポイントとが再送を繰り返すことにより、双方の送受信時の消費電力が増加してしまう。
本発明の目的は、無線LANにおいてアクセスポイントへの同時音声通話可能なステーションの台数を確保すると共に、アクセスポイントとステーションとの双方の消費電力を削減することができる無線端末装置および再送方法を提供することである。
本発明の無線端末装置は、無線ローカルエリアネットワークの待ち受け状態において、無線ローカルエリアネットワークのアクセスポイントからのビーコンを受信する受信手段と、前記ビーコンの受信電界を検出する第1検出手段と、前記ビーコンの受信電界と、前回のビーコンの受信電界との差分である第1差分を算出し、前記第1差分が第1の閾値以上である場合には、フェージングが大きいと判定し、前記第1差分が第1の閾値より小さい場合には、フェージングが小さいと判定する判定手段と、前記判定手段においてフェージングが大きいと判定した場合には、再送回数の上限値をより大きく設定し、前記判定手段においてフェージングが小さいと判定した場合には、再送回数の上限値をより小さく設定する設定手段と、を具備する構成を採る。
本発明の再送方法は、無線ローカルエリアネットワークの待ち受け状態においては、無線ローカルエリアネットワークのアクセスポイントからのビーコンを受信するステップと、前記ビーコンの受信電界を検出するステップと、前記ビーコンの受信電界と、前回のビーコンの受信電界との差分である第1差分を算出するステップと、前記第1差分が第1の閾値以上である場合には、フェージングが大きいと判定し、前記第1差分が第1の閾値より小さい場合には、フェージングが小さいと判定するステップと、を有し、通信状態においては、通信相手からの通信パケットを受信するステップと、前記通信パケットの受信電界を検出するステップと、前記通信パケットの受信電界と、前回の通信パケットの受信電界との差分である第2差分を算出するステップと、前記第2差分が第2の閾値以上である場合には、フェージングが大きいと判定し、前記第2差分が第2の閾値より小さい場合には、フェージングが小さいと判定するステップと、を有し、さらに、前記待ち受け状態と、前記通信状態とにおいて、フェージングが大きい場合には、再送回数の上限値をより大きく設定し、フェージングが小さい場合には、再送回数の上限値をより小さく設定するステップと、を有するようにした。
本発明によれば、無線LANにおいてフェージングが大きい場合には再送回数の上限値をより大きく設定し、フェージングが小さい場合には再送回数の上限値をより小さく設定することにより、アクセスポイントへの同時音声通話可能なステーションの台数を確保すると共に、通信品質を向上することができ、また、アクセスポイントとステーションとの双方の消費電力を削減することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る無線端末装置(ステーション)100の構成を示すブロック図である。
図1において、無線端末装置100は、アンテナ101、フィルタ102、切替部103、送信部104、受信部105、マルチパスフェージングビーコン検出部106、通信パケット検出部107、マルチパスフェージング比較部108、再送回数設定部109、および電源部110を備える。そのうち、フィルタ102、切替部103、送信部104、および受信部105は、無線LAN無線部150を構成し、マルチパスフェージングビーコン検出部106、通信パケット検出部107、マルチパスフェージング比較部108、および再送回数設定部109は、無線LAN制御部160を構成する。
アンテナ101は、無線LAN通信方式の信号を受信して、フィルタ102を介し切替部103へ出力する。また、アンテナ101は、フィルタ102を介し切替部103から入力される無線LAN通信方式の送信信号を送信する。
フィルタ102は、アンテナ101から入力される受信信号から不要な波を除去して切替部103へ出力する。また、フィルタ102は、切替部103から入力される送信信号のうち高調波等の不要な波を除去してアンテナ101へ出力する。
切替部103は、アンテナ101から入力される受信信号の受信部105への出力と、送信部104から入力される送信信号のアンテナ101への出力とを切り替える。
送信部104は、無線LAN制御部160から入力される送信信号をベースバンド周波数から無線周波数にアップコンバートして切替部103へ出力する。
受信部105は、切替部103から入力される受信信号を無線周波数からベースバンド周波数にダウンコンバートして無線LAN制御部160へ出力する。
電源部110は、無線LAN無線部150および無線LAN制御部160に電力を供給する。
無線LAN制御部160は、電源部110から電力が供給されることにより起動する。無線LAN制御部160は、起動後に、受信部105が受信したアクセスポイントまたは通信相手端末からのビーコン信号に基づき、無線セルの存在を判定する。インフラモードにおいて、アクセスポイントは、周期的にビーコンを送信して無線セルの存在をステーションに知らせる役割をもつ。一方、無線LAN制御部160において、起動後に、通信相手端末が送信したビーコンを受信部105が受信すると、トラフィック発生通知メッセージ(Announcement Traffic Indication Message:以下「ATIM」と称す)信号を生成して、送信部104へ出力する。
また、インフラストラクチャモードにおいて、アクセスポイントはビーコン信号を周期的に送信することで、BSS(アクセスポイントとステーションとで構成されるIEEE802.11のネットワーク)を構築する。アクセスポイントは設定された周期でビーコンを送信する。ビーコンの送信周期は「dot1 Beacon Period」というパラメータに設定される。市販されている装置は、ビーコンの送信周期が100msの値になっているものが多い。無線端末装置100が送信信号を送信した後に、受信部105がATIM信号に対するACKを受信すると、無線LAN制御部160は、無線端末装置100が送った送信信号を相手先が正常に受信したと判断する。そして、無線LAN制御部160は、送信部104が次の通信パケットデータを送信するように制御する。
次に、無線LAN制御部160を構成する各部について説明する。
マルチパスフェージングビーコン検出部106は、無線LANシステムの待受け状態中に動作し、受信部105によってビーコンの送信周期ごとに受信したビーコンの受信電界レベルを検出する。マルチパスフェージングビーコン検出部106は、検出したビーコンの受信電界レベルを前回受信したビーコンの受信電界レベルと比較して、両者の受信電界レベルの差を算出する。
通信パケット検出部107は、無線LANシステムの通信状態中に動作し、受信部105によって受信した、アクセスポイントからの通信パケット受信電界レベルを検出する。ここで、通信パケット検出部107は、所定の回数分、例えば5回分の通信パケットの受信電界レベルを検出し、これらのレベルの平均値を算出する。
マルチパスフェージング比較部108は、無線LANシステムが待受け状態である際には、マルチパスフェージングビーコン検出部106において得られたビーコンの受信電界レベルの差を所定の閾値と比較する。また、マルチパスフェージング比較部108は、無線LANシステムが通信状態である際には、通信パケット検出部107において得られた通信パケットの受信電界レベルの平均値と、直後のビーコンの受信電界レベルとの差分を求め、この差分を所定の閾値と比較する。
再送回数設定部109は、マルチパスフェージング比較部108において閾値以上であるという比較結果が得られた場合には、再送回数の上限値を増加させ、マルチパスフェージング比較部108において閾値より小さいという比較結果が得られた場合には、再送回数の上限値を減少させる。再送回数設定部109は、設定した再送回数の上限値を送信部104へ出力する。
家庭内における無線LAN通信においては、アクセスポイント1台に対して複数のステーションが接続され、同時通信可能なステーションを確保する必要がある。
図2は、安定した電界(例えば、家庭内環境)のVoIP通信におけるアクセスポイントとステーションとの通信状態を示す図である。具体的には、図2(A)は、アクセスポイントの通信状態を示し、図2(B)は、ステーション1の通信状態を示し、図2(C)は、ステーション2の通信状態を示す。
VoIPでは20ms毎のデータのやり取りを行い、各20msの時間内に以下の動作を行う。安定電界状態において、ステーション1から通信パケットデータS1をアクセスポイントへ送信した際に、アクセスポイントは、通信パケットデータS1を正常に受信するため、ステーション1に対してACKを送信する。また、アクセスポイントは、ステーション1に対して通信パケットデータAS1を送信する。ステーション1は通信パケットデータAS1を正常に受信すると、アクセスポイントへACKを送信する。また、アクセスポイントは、各ステーションに対してビーコンを周期的送信する。ここまでは、1台のアクセスポイントと1台のステーションとの間の通信における一連の基本動作である。図2は、アクセスポイント1台に対してステーション1とステーション2とが同時通話を行う場合の様子を示している。ここで、アクセスポイントとステーション2との間の通信の基本動作は、アクセスポイントとステーション1との間の通信の基本動作と同様である。ステーション1およびステーション2それぞれは、VoIP通信時間20msの単位でアクセスポイントと通信を行う。
図3は、通信状態が弱電界レベルである場合のアクセスポイントとステーションとの動作を示す図である。
一般的に、ステーションとアクセスポイントとは通話距離が離れた時に弱電界状態に陥る。弱電界状態において、ステーション1から通信パケットデータS1をアクセスポイントへ送出した際に、アクセスポイントは通信パケットS1を正常に受信できないためステーション1に対してACKを送信しない。無線LANの基本動作として、ステーション1は、ACKを受信できない場合には通信パケットS1を再送する。ステーション1は、ACKがとれるまであらかじめ設定された回数分の再送を繰り返す。よって、VoIP時の20msの間で上記の再送が行われると、ステーション1とアクセスポイントとの通信によって安定電界状態時よりも通信帯域が占有されてしまう。また、再送と同時にビーコンも送信されるため、占有帯域がさらに広くなる。従って、ステーション2を接続する際には帯域が確保されないため、ステーション2とアクセスポイントとの通信が厳しい状態となる。
再送を行うことにより、マルチパスフェージングに対して安定した接続が確保されるという効果が得られる。歩行を想定したシミュレーションにおいて、マルチパスフェージングに対する再送の効果を図4に示す。
図4に示すように、基本的にフェージングの増大に伴って再送回数の上限値を大きく設定することにより、より良い通信品質が得られる。以下、屋内と屋外との場合を比較して説明する。屋内および屋外についてはフェージング状態に差が生じる。屋内においては歩行によるフェージングや建物によるフェージングの影響が少ない(例えば、図4に示す「A区間」参照)。しかし、屋外で無線LAN通信を行う際には、歩行しながらの通信状態が多く存在し、また建物によるフェージングの影響が大きくなる。よって、フェージングの環境に応じた再送回数の上限値を設定することにより、屋内のアクセスポイント1台に対する同時通話可能なステーションの台数を2台以上確保することができる。一方、フェージングの影響が小さい環境において再送回数の上限値を必要以上に大きく設定すると、再送による帯域の占有、および消費電力の増加が生じる(例えば、図4に示す「B区間」参照)。また、屋外については、フェージングの増大に伴って再送回数の上限値を大きく設定することにより、マルチパスフェージングによる影響を抑えることが可能になり、安定した通信を確保することができる(例えば、図4に示す「C区間」参照)。
図5は、無線LANの待ち受け状態において、ステーションがマルチパスフェージング状態に応じて再送回数の上限値を決める手順を示すフロー図である。
まず、無線LANは、起動した後、待ち受け状態になる(ST5010)。次いで、ステーションは、アクセスポイントから送信されたビーコン(例えば10個)の受信電界レベルを検出する(ST5020)。次いで、ステーションは、前回のビーコンの受信電界レベルと当面のビーコンの受信電界レベルとの差、すなわち、RSSI(前)に対するRSSI(現)の変動量を算出する(ST5030)。次いで、ステーションは、ST5030において算出した変動量を所定の閾値と比較する。すなわち、|RSSI(前)−RSSI(現)|≧RSSI(F)であるか否かを判断する。これによりフェージングの影響が大きいか否かを判定する。ここでRSSI(F)は所定の閾値を示す(ST5040)。
ST5040において、歩行速度は約8Hzであると想定し、ビーコン送出間隔である100ms(10Hz)をフェージング間隔と見なす。よって、前回のビーコンと当面のビーコンの受信電界レベルとの差分が大きい場合にはフェージングの影響が大きいと判断し、差分が小さい時はフェージングの影響が少ないと判断する。
図6は、ST5030およびST5040における、フェージングの大きさの判断処理を例示する図である。ステーションは、まず、ビーコン1とビーコン2との受信電界レベルの差、すなわち変動量を算出する。次いで、ステーションは、このビーコン変動量とフェージング閾値との比較を行う。同様にビーコン2とビーコン3との受信電界レベルの変動量、およびその後の隣接する2つずつのビーコンの受信電界レベルの変動量を算出する。このように、算出した10個の変動量のうち、フェージング閾値を超える個数が設定した個数以上であれば、フェージングによる影響が大きいと判断する。一方、フェージング閾値を超える個数が設定した個数より小さければ、フェージングによる影響が小さいと判断する。
再び図5に戻って、ST5040において「YES」の判定結果を得た場合、ステーションは、より大きいフェージングに対応する再送回数の上限値を設定する(ST5050)。次いで、ステーションは、より大きいフェージングに対応する再送回数の上限値を用いて通信を行う(ST5060)。一方、ST5040において「NO」の判定結果を得た場合、ステーションはより小さいフェージングに対応する再送回数の上限値を設定する(ST5070)。次いで、ステーションは、より小さいフェージングに対応する再送回数の上限値を用いて通信を行う(ST5080)。
図7は、無線LANの通信状態において、ステーションがマルチパスフェージング状態に応じて再送回数の上限値を決める手順を示すフロー図である。
まず、無線LANが起動した後、ステーションは通信を行う(ST6010)。次いで、ステーションは、通信パケット(例えば5パケット)の受信電界レベル、すなわちRSSI(P)を検出する(ST6020)。次いで、ステーションは、RSSI(P)の平均値RSSI(Ave)を算出する(ST6030)。次いで、ステーションは、ST6030において算出した平均値と最新のビーコンの受信電界レベルとの差を所定の閾値と比較する。すなわち、|RSSI(Ave)−RSSI(beacon)|≧RSSI(F)であるか否かを判断する。これによりフェージングの影響が大きいか否かを判定する。ここで、RSSI(beacon)は最新のビーコンの受信電界レベルを示し、RSSI(F)は所定の閾値を示す(ST6040)。
図8は、ST6030およびST6040における、フェージングの大きさの判断処理を例示する図である。この例において、ステーションは、まず、通信中のアクセスポイントからの5個の通信パケットの平均受信電界レベルを算出する。この例において、算出された平均受信電界レベルは−62dBmである。また、ステーションは、算出した平均受信電界レベルとその直後のビーコンの受信電界レベル(この例においては−30dBm)との差(この例においては32dBm)を算出する。平均受信電界レベルと直後のビーコンの受信電界レベルとの差(32dBm)をフェージング閾値(この例においては20dBm)と比較し、閾値より大きい場合にはフェージングの影響が大きいと判断し、そうでない場合には、フェージングの影響が小さいと判断する。
再び図7に戻って、ST6040において「YES」の判断結果を得た場合、ステーションはより大きいフェージングに対応する再送回数の上限値を設定する(ST6050)。次いで、ステーションは、より大きいフェージングに対応する再送回数の上限値を用いて通信を行う(ST6060)。一方、ST6040において「NO」の判断結果を得た場合、ステーションはより小さいフェージングに対応する再送回数の上限値を設定する(ST6070)。次いで、ステーションは、より小さいフェージングに対応する再送回数の上限値を用いて通信を行う(ST6080)。
このように、本実施の形態によれば、無線LANの待ち受け状態および通信状態においてビーコンを用いてフェージングの大きさを検出し、検出したフェージング状態に応じて再送回数の上限値を設定する。従って、フェージングの影響が小さい場合には再送回数の上限値を減らすことで1台のアクセスポイントと同時通信が可能なステーションの台数を確保することができる。また、通信品質の向上が図れない再送の回数を減らすことによりステーションの消費電力を削減することができる。一方、フェージングが大きい場合には、再送回数を増やすことにより屋外などにおいて安定した通信品質を確保することができる。
本発明に係る無線端末装置および再送方法は、セルラネットワークおよび無線LANの両方と通信を行うことが可能な無線端末装置の用途に適用することができる。
本発明の一実施の形態に係る無線端末装置の構成を示すブロック図 本発明の一実施の形態に係る安定した電界のVoIP通信におけるアクセスポイントとステーションとの通信状態を示す図 本発明の一実施の形態に係る通信状態が弱電界レベルである場合のアクセスポイントとステーションとの動作を示す図 本発明の一実施の形態に係る歩行を想定したシミュレーションにおいて、マルチパスフェージングによる再送の効果を示す図 本発明の一実施の形態に係る無線LANの待ち受け状態において、ステーションがマルチパスフェージング状態に応じて再送回数の上限値を決める手順を示すフロー図 本発明の一実施の形態に係るフェージングの大きさの判断処理を例示する図 本発明の一実施の形態に係る無線LANの通信状態において、ステーションがマルチパスフェージング状態に応じて再送回数の上限値を決める手順を示すフロー図 本発明の一実施の形態に係るフェージングの大きさの判断処理を例示する図
符号の説明
100 無線端末装置
101 アンテナ
102 フィルタ
103 切替部
104 送信部
105 受信部
106 マルチパスフェージングビーコン検出部
107 通信パケット検出部
108 マルチパスフェージング比較部
109 再送回数設定部
110 電源部
150 無線LAN無線部
160 無線LAN制御部

Claims (3)

  1. 無線ローカルエリアネットワークの待ち受け状態において、無線ローカルエリアネットワークのアクセスポイントからのビーコンを受信する受信手段と、
    前記ビーコンの受信電界を検出する第1検出手段と、
    前記ビーコンの受信電界と、前回のビーコンの受信電界との差分である第1差分を算出し、前記第1差分が第1の閾値以上である場合には、フェージングが大きいと判定し、前記第1差分が第1の閾値より小さい場合には、フェージングが小さいと判定する判定手段と、
    前記判定手段においてフェージングが大きいと判定した場合には、再送回数の上限値をより大きく設定し、前記判定手段においてフェージングが小さいと判定した場合には、再送回数の上限値をより小さく設定する設定手段と、
    を具備する無線端末装置。
  2. 前記受信手段は、
    通信状態においては、通信相手からの通信パケットを受信し、
    前記通信パケットの受信電界を検出する第2検出手段、
    をさらに具備し、
    前記判定手段は、
    通信状態においては、前記通信パケットの受信電界と、前回の通信パケットの受信電界との差分である第2差分を算出し、前記第2差分が第2の閾値以上である場合には、フェージングが大きいと判定し、前記第2差分が第2の閾値より小さい場合には、フェージングが小さいと判定する、
    請求項1記載の無線端末装置。
  3. 無線ローカルエリアネットワークの待ち受け状態においては、無線ローカルエリアネットワークのアクセスポイントからのビーコンを受信するステップと、
    前記ビーコンの受信電界を検出するステップと、
    前記ビーコンの受信電界と、前回のビーコンの受信電界との差分である第1差分を算出するステップと、
    前記第1差分が第1の閾値以上である場合には、フェージングが大きいと判定し、前記第1差分が第1の閾値より小さい場合には、フェージングが小さいと判定するステップと、
    を具備し、
    通信状態においては、通信相手からの通信パケットを受信するステップと、
    前記通信パケットの受信電界を検出するステップと、
    前記通信パケットの受信電界と、前回の通信パケットの受信電界との差分である第2差分を算出するステップと、
    前記第2差分が第2の閾値以上である場合には、フェージングが大きいと判定し、前記第2差分が第2の閾値より小さい場合には、フェージングが小さいと判定するステップと、
    を具備し、
    さらに、前記待ち受け状態と、前記通信状態とにおいて、フェージングが大きい場合には、再送回数の上限値をより大きく設定し、フェージングが小さい場合には、再送回数の上限値をより小さく設定するステップと、
    を具備する再送方法。
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