JP2009037488A - 印刷ジョブの制御方法及びその印刷システムと情報処理装置と印刷装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 煩雑なオペレーションを行わずとも、デバイスの能力やジョブの印刷属性に応じてJDFの差し替えが行え、確実なプルプリントを行うことが可能となる印刷ジョブの制御方法及びその印刷システムと情報処理装置と印刷装置を提供する。
【解決手段】 印刷データに対応づけられた印刷設定が保持されている場合の印刷ジョブの制御方法であって、ユーザ独自の印刷設定を格納する記憶媒体から、該ユーザ独自の印刷設定を読み込み、前記印刷データに対応づけられた印刷設定を前記読み出したユーザ独自の印刷設定に置き換えて、印刷設定が置き換えられた印刷ジョブを発行する。
【選択図】 図17A
【解決手段】 印刷データに対応づけられた印刷設定が保持されている場合の印刷ジョブの制御方法であって、ユーザ独自の印刷設定を格納する記憶媒体から、該ユーザ独自の印刷設定を読み込み、前記印刷データに対応づけられた印刷設定を前記読み出したユーザ独自の印刷設定に置き換えて、印刷設定が置き換えられた印刷ジョブを発行する。
【選択図】 図17A
Description
本発明は印刷ジョブの制御方法及びその印刷システムと情報処理装置と印刷装置に関し、特に、認証情報読み取り装置を用いてジョブを制御するプルプリントシステムに関するものである。
近年インターネットやERPなどの業務システムの普及によって、ドキュメントサーバには大量の定型ドキュメントが保存されている。しかし、ドキュメントに関連付けられたJDF(Job Definition Format)やJT(Job Ticket)などの印刷属性(面付けや、ページ順、出力サイズ、フィニッシングなど)は、個別のドキュメント毎に決定されている。
現在、このようなシステムでは、印刷属性の融通性を高めるために、以下のような仕組みが提案されている。例えば、アプリケーションによりサーバのドキュメントを開いてJDFやジョブチケットを編集することで印刷属性を変更して印刷するシステム(特許文献1)や、ユーザが多数のJTから好みのものを選択し印刷するシステム(特許文献2)である。特許文献2においては、サーバに常駐するジョブチケットのリストが載ったディレクトリからジョブチケットを選択することによって、画像処理装置から遠隔のサーバへアクセスする。ユーザは、選択したジョブチケットの1つをネットワークを介してサーバから画像処理装置へ送り、その選択したジョブチケットで画像処理装置においてジョブをプログラムする。
特開平11−134134号
特開平9−34824号
しかしながら、上記従来技術では、印刷属性を容易に変更して印刷することができない。
また、プルプリントシステムにおいても、プリンタのパネル画面などでジョブの出力設定の編集を行うことが提案されているが、狭い画面で煩雑なオペレーションのため実際には利用されていない。オペレータは、顧客に提出するユーザ専用カタログなどを出力する際、保存ドキュメントで予め決められたフォーマットで出力後、ステープルの位置やくるみ製本などを変更して独自のFinishingに変更するという作業を行っている。
限られた台数のプリンタで大人数のユーザが大量の提案書などの出力を行う環境において、プルプリントシステムでは次のような課題がある。1つは、プリンタの前で短時間で印刷処理を終了しなければならないという課題である。もう1つは、多数のドキュメントサーバに個別ユーザの出力設定などを登録するシステム構成の煩雑さも許されていないという課題である。また、プルプリントシステムでは、様々なデバイスが存在しているため、ドキュメントサーバに保存する定型ドキュメントに色々な印刷設定を行うことができない状況にある。このため、特殊な印刷属性を設定した場合には、出力時にトラブルが発生するという課題があった。
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み、煩雑なオペレーションを行わずとも、デバイスの能力やジョブの印刷属性に応じてJDFの差し替えが行え、確実なプルプリントを行うことが可能となる印刷ジョブの制御方法を提供する。また、その印刷システムと情報処理装置と印刷装置を提供する。
この課題を解決するために、本発明の印刷ジョブの制御方法は、印刷データに対応づけられた印刷設定が保持されている場合の印刷ジョブの制御方法であって、ユーザ独自の印刷設定を格納する記憶媒体から、該ユーザ独自の印刷設定を読み込む工程と、前記印刷データに対応づけられた印刷設定を前記読み出したユーザ独自の印刷設定に置き換える工程と、印刷設定が置き換えられた印刷ジョブを発行する工程とを有することを特徴とする。
ここで、前記置き換える工程は、印刷装置の能力が前記読み出したユーザ独自の印刷設定を含むか否かを判断する工程を含み、印刷装置の能力が前記読み出したユーザ独自の印刷設定を含む場合に、前記印刷データに対応づけられた印刷設定を前記読み出したユーザ独自の印刷設定に置き換える。また、前記置き換える工程は、前記印刷データに対応づけられた印刷設定と前記読み出したユーザ独自の印刷設定との優先を、予め設定された条件に基づいて決定する工程を含み、前記読み出したユーザ独自の印刷設定が優先すると決定した場合に、前記印刷データに対応づけられた印刷設定を前記読み出したユーザ独自の印刷設定に置き換える。また、前記予め設定された条件は、前記記憶媒体に記憶されている。
また、本発明の印刷ジョブの制御方法は、印刷データに対応づけられた印刷設定が保持されている場合の印刷ジョブの制御方法であって、印刷装置が、ユーザ独自の印刷設定を格納する記憶媒体から、該ユーザ独自の印刷設定を読み込む工程と、前記印刷装置が、前記印刷データに対応づけられた印刷設定と、前記読み出したユーザ独自の印刷設定と、前記印刷装置の能力とから、発行する印刷ジョブの印刷設定を決定する工程と、前記印刷装置が、決定した印刷ジョブの印刷設定を情報処理装置に通知する工程と、前記情報処理装置が、前記読み出したユーザ独自の印刷設定を優先すると通知された場合に、前記印刷データに対応づけられた印刷設定を前記読み出したユーザ独自の印刷設定に置き換える工程と、前記情報処理装置が、印刷設定が置き換えられた印刷ジョブを発行する工程とを有することを特徴とする。
また、本発明の印刷システムは、印刷データに対応づけられた印刷設定を保持する保持手段を有する印刷システムであって、ユーザ独自の印刷設定を格納する記憶媒体から、該ユーザ独自の印刷設定を読み込む手段と、前記印刷データに対応づけられた印刷設定を前記読み出したユーザ独自の印刷設定に置き換える手段と、印刷設定が置き換えられた印刷ジョブを発行する手段とを有することを特徴とする。
ここで、前記置き換える手段は、印刷装置の能力が前記読み出したユーザ独自の印刷設定を含むか否かを判断する手段を含み、印刷装置の能力が前記読み出したユーザ独自の印刷設定を含む場合に、前記印刷データに対応づけられた印刷設定を前記読み出したユーザ独自の印刷設定に置き換える。また、前記置き換える手段は、前記印刷データに対応づけられた印刷設定と前記読み出したユーザ独自の印刷設定との優先を、予め設定された条件に基づいて決定する手段を含み、前記読み出したユーザ独自の印刷設定が優先すると決定した場合に、前記印刷データに対応づけられた印刷設定を前記読み出したユーザ独自の印刷設定に置き換える。また、前記予め設定された条件は、前記記憶媒体に記憶されている。
また、本発明の印刷システムは、印刷データに対応づけられた印刷設定を保持する保持手段を有し、該印刷設定を含む印刷ジョブを発行する情報処理装置と、該印刷ジョブを受信して印刷データの印刷を行なう印刷装置とが接続された印刷システムであって、前記印刷装置が、ユーザ独自の印刷設定を格納する記憶媒体から、該ユーザ独自の印刷設定を読み込む手段と、前記印刷データに対応づけられた印刷設定と、前記読み出したユーザ独自の印刷設定と、前記印刷装置の能力とから、発行する印刷ジョブの印刷設定を決定する手段と、決定した印刷ジョブの印刷設定を情報処理装置に通知する手段とを有し、前記情報処理装置が、前記読み出したユーザ独自の印刷設定を優先すると通知された場合に、前記印刷データに対応づけられた印刷設定を前記読み出したユーザ独自の印刷設定に置き換える手段と、印刷設定が置き換えられた印刷ジョブを発行する手段とを有することを特徴とする。
また、本発明の情報処理装置は、印刷データに対応づけられた印刷設定を保持する保持手段を有し、該印刷設定を含む印刷ジョブを該印刷ジョブを受信して印刷データの印刷を行なう印刷装置に対して発行する情報処理装置であって、前記印刷装置により前記読み出したユーザ独自の印刷設定を優先すると通知された場合に、前記印刷データに対応づけられた印刷設定を前記読み出したユーザ独自の印刷設定に置き換える手段と、印刷設定が置き換えられた印刷ジョブを発行する手段とを有することを特徴とする。
また、本発明の印刷装置は、情報処理装置から発行された印刷ジョブを受信して印刷データの印刷を行なう印刷装置であって、ユーザ独自の印刷設定を格納する記憶媒体から、該ユーザ独自の印刷設定を読み込む手段と、前記印刷データに対応づけられた印刷設定と、前記読み出したユーザ独自の印刷設定と、前記印刷装置の能力とから、発行する印刷ジョブの印刷設定を決定する手段と、決定した印刷ジョブの印刷設定を情報処理装置に通知する手段とを有することを特徴とする。
また、本発明の印刷装置の制御方法は、情報処理装置から発行された印刷ジョブを受信して印刷データの印刷を行なう印刷装置の制御方法であって、ユーザ独自の印刷設定を格納する記憶媒体から、該ユーザ独自の印刷設定を読み込む工程と、前記印刷データに対応づけられた印刷設定と、前記読み出したユーザ独自の印刷設定と、前記印刷装置の能力とから、発行する印刷ジョブの印刷設定を決定する工程と、決定した印刷ジョブの印刷設定を情報処理装置に通知する工程とを有することを特徴とする。
ここで、前記決定する工程は、印刷装置の能力が前記読み出したユーザ独自の印刷設定を含むか否かを判断する工程を含み、印刷装置の能力が前記読み出したユーザ独自の印刷設定を含む場合に、前記読み出したユーザ独自の印刷設定を発行する印刷ジョブの印刷設定と決定する。また、前記決定する工程は、前記印刷データに対応づけられた印刷設定と前記読み出したユーザ独自の印刷設定との優先を、予め設定された条件に基づいて決定する工程を含み、前記読み出したユーザ独自の印刷設定が優先すると決定した場合に、前記読み出したユーザ独自の印刷設定を発行する印刷ジョブの印刷設定と決定する。
更に、上記印刷装置の制御方法の工程をコンピュータに実行させるためのプログラム、及び該プログラムを記憶したコンピュータで読み取り可能な記憶媒体を提供する。
本発明により、ドキュメントサーバに保存されたジョブのオリジナルを変更/編集せずともユーザ独自のカスタマイズ出力を実現でき、オリジナルジョブの再利用性を高めることができる。
また、プルプリントサーバが複数ある場合でも、認証カードにユーザ個別のJDFやJTを登録することで、個々のサーバにユーザ個別の登録を行う必要がなく、独立性の高いシステムを提供することが可能となる。
さらに、ジョブ毎にJDFを編集しなくても、オリジナルの印刷属性の出力を行うことが可能である。
その結果、煩雑なオペレーションを行わずとも、デバイスの能力やジョブの印刷属性に応じてJDFの差し替えが行え、確実なプルプリントを行うことが可能となる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
<本実施形態の印刷システムの構成例>
図1は、本発明の実施形態に係る印刷システムの全体構成を示すブロック図である。
図1は、本発明の実施形態に係る印刷システムの全体構成を示すブロック図である。
本印刷システムは、情報処理装置としてのプリントサーバ(コンピュータ)101〜102と、印刷装置(プリントデバイス)としてのネットワークプリンタ103〜105とを含む。これらが互いにLANなどのネットワーク106で接続されていることにより、全体としてネットワークシステムを構成している。
プリントサーバ101〜102には、印刷制御プログラムが実行可能に格納されている。プリントサーバ101〜102は、本印刷システムに含まれるネットワークプリンタ103〜105を管理する機能のほか、ネットワークで使用されるファイルを蓄積したり、ネットワークの使用状態を監視したりする機能を有する。具体的には、プリントサーバ101〜102は、自身により印刷ジョブを作成する。また、ネットワークプリンタ103〜105のエージェントからのプルプリント要求をもとに、ネットワークプリンタ103〜105のスケジューラにスケジュール要求を発行する機能を有する。また、ネットワークプリンタ103〜105のスケジューラからの指示により、印刷データの転送を開始する機能を有する。
ネットワークプリンタ103〜105は、プリントサーバ101〜102から、印刷データを含む印刷ジョブを受信し、受信した印刷ジョブを解析して印刷する物理的な装置としてのプリントデバイスである。ネットワークプリンタ103〜105としては、電子写真方式を採用したレーザビームプリンタやインクジェット方式を採用したインクジェットプリンタや熱転写方式を利用したプリンタ等、あらゆる方式の印刷装置を採用することができる。また、ネットワークプリンタ103〜105は、複数のプリントサーバ101〜102からの印刷要求を受け付け、受け付けた印刷要求の順序を決定し、印刷指示を発行する機能を有する。また、ネットワークプリンタ103〜105に転送された印刷ジョブ、ネットワークプリンタ103〜105の状態を監視し、印刷の終了やプリンタ状態をプリントサーバ101〜102に通知する機能を有する。
なお、本印刷システムに含まれる装置間の通信は、イーサネット(登録商標)ケーブルなどを利用した有線通信でもよいし、電波や光などを利用した無線通信でもよい。
<本実施形態のサーバのハードウエア構成例>
図2は、図1に示したプリントサーバ101〜102のハードウェア構成を説明するブロック図である。
図2は、図1に示したプリントサーバ101〜102のハードウェア構成を説明するブロック図である。
図2において、CPU200は演算制御用の制御手段である。CPU200は、HD(ハードディスク)205に格納されているアプリケーションプログラム、プリンタドライバプログラム、OSや印刷制御プログラム等を読出して実行する。その際、RAM202にプログラムの実行に必要な情報、ファイル等を一時的に格納制御を行う。
ROM201は、基本I/Oプログラム等のプログラム、文書処理の際に使用するフォントデータ、テンプレート用データ等の各種データを記憶する記憶手段である。RAM202は、CPU200の主メモリやワークエリア等として機能する一時記憶手段である。
FD(フロッピー(登録商標)ディスク)ドライブ203は、後述する図5に示すように記憶媒体としてのFD204に記憶されたプログラム等を本コンピュータシステムにロードするための記憶媒体の読込手段である。なお、プリントサーバ101〜102は、FDドライブ203に代えて、或いはFDドライブ203と共に、他の記憶媒体の読込手段を備えてもよい。他の記憶媒体としては、CD−ROM、CD−R、CD−RW、PCカード、DVD、ICメモリカード、MO、メモリスティック等、コンピュータが読み取り可能なあらゆる記憶媒体が挙げられる。
HD205は、大容量メモリとして機能する外部記憶手段であり、アプリケーションプログラム、プリンタドライバプログラム、OS、印刷制御プログラム、及び関係プログラム等を格納している。さらに、スプール手段であるスプーラは、ここに確保される。なお、プリントサーバ101〜102では、スプール手段としてスプーラが確保される。
キーボード206は、ユーザがプリントサーバ101〜102に対して、デバイスの制御コマンドの命令等を入力指示するための指示入力手段である。ディスプレイ207は、キーボード206から入力したコマンドや、プリンタ103〜105の状態等を表示する表示手段である。尚、実際には、プリントサーバ101〜102上で稼動するオペレーティングシステムを介して表示手段に表示指示がなされ、このオペレーティングシステムに本印刷処理プログラムによりリソースファイルの表示指示が行われ、後述する各表示が実現される。
208はシステムバスであり、プリントサーバ101〜102としてのコンピュータ内のデータの流れを司るものである。またインタフェース209は、入出力手段であり、プリントサーバ101〜102は、インタフェース209を介してネットワーク106に接続される他の装置とのデータのやり取りを行う。
(RAM202のメモリマップ例)
図3は、図2に示したRAM202のメモリマップの一例を示す図であり、印刷制御プログラムが、RAM202にロードされ実行可能となった状態のメモリマップである。
図3は、図2に示したRAM202のメモリマップの一例を示す図であり、印刷制御プログラムが、RAM202にロードされ実行可能となった状態のメモリマップである。
印刷制御プログラム及び関係データは、予めFD204からHD205にインストールされて、HD205からRAM202にロードするようにしてもよいしFD204から直接RAM202にロードして実行させてもよい。さらに、印刷制御プログラムをROM201に記憶しておき、これをメモリマップの一部となすように構成し、直接CPU200で実行することも可能である。また、以上の各装置と同等の機能を実現するソフトウェアをもって、ハードウェア装置の代替として構成することもできる。
印刷制御プログラムは、プリントサーバ101〜102においては、印刷データを転送したり、印刷ジョブの印刷先の変更を指示したり、印刷順序を変更したりする指示をするための制御を行う。
301は、基本I/Oプログラムを記憶するための領域である。基本I/Oプログラムは、プリントサーバ101〜102の電源がONされたときに、HD205からOSがRAM202に読み込まれ、OSの動作を開始させるIPL(イニシャルプログラムローデイング)機能などを有しているプログラムである。
302は、OS(オペレーティングシステム)を記憶する領域である。303は、印刷制御プログラムを記憶する領域である。304は、関係データを記憶する領域である。305は、ワークエリアで、CPU200が各種のプログラムを実行するための領域である。
(FD204のメモリマップ例)
図4は、図2に示したFD204のメモリマップの一例を示す図である。図4において、FD204のデータは、データの情報を示すボリューム情報401と、ディレクトリ情報402と、印刷制御プログラム403と、その関係データ404を含んでいる。
図4は、図2に示したFD204のメモリマップの一例を示す図である。図4において、FD204のデータは、データの情報を示すボリューム情報401と、ディレクトリ情報402と、印刷制御プログラム403と、その関係データ404を含んでいる。
<本実施形態のネットワークプリンタのハードウエア構成例>
図5は、本発明の実施形態に関わるネットワークプリンタのハードウェア構成を説明するブロック図である。
図5は、本発明の実施形態に関わるネットワークプリンタのハードウェア構成を説明するブロック図である。
ネットワークプリンタ103〜105は、内部で大きくネットワークプリンタ・サーバ520とプリンタコントローラ540からなる異なる制御系を司る機器で構成されている。
ネットワークプリンタ・サーバ520において、501はネットワークプリンタ・サーバ用のCPUである。CPU501は、書き換え可能なFlashROM503に記憶された制御プログラムに基づいて動作する。CPU501は、システムバス504に接続されるネットワークコントローラ(LANC505)を介してローカルエリアネットワーク(LAN106)に接続される。そして、ホストコンピュータ等の複数の外部装置(不図示)と所定のネットワーク通信プロトコルを用いて通信し、前記外部装置から送られる印刷データやプリンタ制御命令等の各種データ送受信要求を統括的に制御する。また、拡張インタフェースコントローラ(EXPC507)を介して接続されるプリンタコントローラ540に対して適切なデータ転送制御を行なう。519は、外部装置530と情報のやり取りを行う外部I/Oインタフェースである。
RAM502は、CPU501の主メモリ、ワークエリア等の一時記憶領域をして用いられる。LED506は、ネットワークプリンタ・サーバ520の動作状態を示す表示部として用いられている。例えば、ネットワークコントローラ(LANC505)とローカルエリアネットワーク(LAN512)の電気的な接続状態(LINK)をLEDの点滅パターンや色で示すこと可能となっている。また、ネットワーク通信モード(10Baseや100Base、全二重、半二重)等の各種動作状態もLEDの点滅パターンや色で示すこと可能となっている。
さらに、ネットワークプリンタ・サーバ520とプリンタコントローラ540を繋ぐ拡張インタフェース517は、図示しないコネクタで構成されている。そして、ネットワークプリンタ・サーバ520のみが着脱し、同じ構成を持つ別のネットワークプリンタ・サーバ520にネットワークプリンタ・サーバ520を装着することも可能な構成となっている。
プリンタコントローラ540において、508はプリンタコントローラ用のCPUである。CPU508は、ROM509に記憶された制御プログラム等あるいはディスクコントローラ(DKC515)を介して接続された外部メモリ510に記憶された制御プログラムやリソースデータ(資源情報)等に基づいて動作する。そして、システムバス511に接続される各種デバイスとのアクセスを統括的に制御する。また、拡張インタフェースコントローラ(EXPC513)を介して接続されるネットワークプリンタ・サーバ520から受信される印刷データを基に、ラスタコントローラ512によって出力画像情報を生成する。そして、プリントエンジン516に対して画像信号を出力する。
514は、CPU508の主メモリ、ワークエリア等として機能するRAMで、図示しない増設ポートに接続されるオプションRAMによりメモリ容量を拡張することができるように構成されている。518は、操作パネル(操作部)で、ネットワークプリンタ・サーバ520の動作モード等の設定や印刷データの取り消し等の操作を行なうためのボタンおよびネットワークプリンタ・サーバ520の動作状態を示す液晶パネルやLED等の表示部が配されている。
なお、本図で示したプリンタエンジン516は、既知の印刷技術を利用するものであり、好適な実施系として例えば電子写真方式(レーザビーム方式)やインクジェット方式、昇華方(熱転写)方式等が挙げられる。
<本実施形態のサーバのソフトウエア構成例>
次に、本印刷システムのサーバのソフトウェア構成について説明する。
次に、本印刷システムのサーバのソフトウェア構成について説明する。
図6A及び図6Bは、プリントサーバ101〜102におけるソフトウェア構成の一例を示す図である。それぞれの構成間の矢印は、アプリケーションから発行された描画コマンドを含む印刷ジョブが、どのように処理されるかを示したものである。また、各ブロックで示されたソフトウェア構成は、図2のCPU200によって実行され、所望の機能を実現する。なお、ソフトウェア構成の一部が図5のCPU501によって分散されて実行される構成も可能である。
(ソフトウエア間のやりとりの例)
通常、印刷アプリケーションプログラム601は、印刷の指示を受け付けると、一連の描画コマンドをOSを介して生成する。OSを介して生成された描画コマンドはプリンタドライバ(PDLドライバ)602に渡される(図6Aの矢印a)。描画コマンドを受け取ったプリンタドライバ602は、一連の描画コマンドに基づいてネットワークプリンタ103〜105で解釈可能なPDLファイルやPDFファイルとジョブチケットやJDFなどを含む印刷ジョブを生成する。なお、以下の説明ではプリンタドライバを例に説明を行うが、これに限定されるものではない。例えば、BDL(Band Description Language)や、圧縮ビットマップを作成するプリンタドライバなどにも適用可能である。或いは、アプリケーション及びOSによりプリンタドライバを介さずに印刷データを生成する形態などにも適用可能であることはいうまでもない。
通常、印刷アプリケーションプログラム601は、印刷の指示を受け付けると、一連の描画コマンドをOSを介して生成する。OSを介して生成された描画コマンドはプリンタドライバ(PDLドライバ)602に渡される(図6Aの矢印a)。描画コマンドを受け取ったプリンタドライバ602は、一連の描画コマンドに基づいてネットワークプリンタ103〜105で解釈可能なPDLファイルやPDFファイルとジョブチケットやJDFなどを含む印刷ジョブを生成する。なお、以下の説明ではプリンタドライバを例に説明を行うが、これに限定されるものではない。例えば、BDL(Band Description Language)や、圧縮ビットマップを作成するプリンタドライバなどにも適用可能である。或いは、アプリケーション及びOSによりプリンタドライバを介さずに印刷データを生成する形態などにも適用可能であることはいうまでもない。
また、本実施形態の印刷アプリケーションは、プルプリントユーザの印刷ジョブを作成するアプリケーションである。従って。プルプリントサーバにプルプリント用印刷ジョブを作成し、その印刷ジョブに該当するプルプリントユーザの識別情報を設定する機能を保持している例で示す。
プリンタドライバ602は、プリントデバイスへ印刷ジョブを送信するためにスプーラ603に渡す(図6Bの矢印b)。ここでは、OSをウィンドウズ(Windows;登録商標)と仮定しているのでスプーラ603はウィンドウズ(登録商標)スプーラである。ただし、本発明を適用するコンピュータのOSはウィンドウズ(登録商標)に限定されるものではなく、描画命令を備えるものであれば他のOSも適用可能であることは言うまでもない。
スプーラ603は、ユーザがユーザインタフェースを介して選択し指示したポートモニタ604に印刷ジョブを渡して(図6Aの矢印c)、ネットワークプリンタ103〜105等のプリントデバイスに送信させる手順をとる。ここでは、ユーザはあらかじめプルプリントサーバ605に印刷データを転送する、ポートモニタ604(以降、ジョブ制御ポートモニタと略記)を指定して印刷を指示したものとして説明を進める。また、プリンタドライバインタフェースを介して設定された用紙サイズ、ステープル指示等の印刷設定情報も、ジョブ制御ポートモニタ604に送信される。ジョブ制御ポートモニタ604はプリントサーバ605に送信する(図6Aの矢印d)。
また、プリントサーバ101〜102において、印刷アプリケーション601は、API610を介してプルプリントサーバ605に、前記印刷指示した印刷ジョブに対して、印刷ジョブの所有者を示すユーザ識別情報の情報を設定する(図6Aの矢印e)。
プルプリントサーバ605は、印刷ジョブ及びデバイスの状態を管理する機能を備える。また、プリントデバイスから通知されるデバイス状態やジョブの状態などの情報を管理したり、また、プリンタデバイスに対して所定の命令をする機能も備える。これは、複数のネットワークプリンタ103〜105のデバイス情報やジョブ情報を管理する機能に相当する。
そして、ネットワークプリンタ・サーバ520において、プルプリントユーザがユーザ識別情報を伴うジョブ一覧要求を送信する(図6Bの矢印f)。これに応答して、プルプリントサーバ605は、ユーザ識別情報に該当する一連のジョブ情報の一覧を返送する(図6Bの矢印g)。プルプリントユーザは、ジョブの一覧から必要なジョブを選択すると、プルプリント要求を発行する(図6Bの矢印h)。このとき、以降詳細に説明する手段により、ネットワークプリンタ・サーバ520では、ユーザが選択したジョブのジョブチケットとユーザが指定するユーザ個別のジョブチケット、プリンタデバイスの能力を表すデバイス能力ジョブチケット比較する。そして、比較結果に基づいてユーザ個別の新たなジョブチケットを作成し、プルプリント要求と共に送信する。
プルプリントサーバ605はスケジュールが空くと、ネットワークプリンタ・サーバ520に対して印刷ジョブを送信する要求を発行する(図6Bの矢印i)。すると、ネットワークプリンタ・サーバ520が印刷の準備が完了するとスケジュール許可(スケジュールUP)を送信する(図6Bの矢印j)。プルプリントサーバ605は、送信するジョブのジョブチケットをプルプリント要求の時に指定されたジョブチケットに変換し、印刷ジョブを送信する(図6Bの矢印k)。
印刷ジョブの印刷終了後には、ネットワークプリンタ・サーバ520は、印刷データの完了を確認すると印刷完了の通知をプルプリントサーバ605に通知したり、また、ネットワークプリンタの状態を通知する(図6Bの矢印m)。
(印刷ジョブの流れの例)
次に、図7を用いてアプリケーション601からネットワークプリンタまでの印刷ジョブの流れについて説明する。ここで、図6と同じソフトウェア構成について同じ参照番号を付与しており、その機能については詳説しない。
次に、図7を用いてアプリケーション601からネットワークプリンタまでの印刷ジョブの流れについて説明する。ここで、図6と同じソフトウェア構成について同じ参照番号を付与しており、その機能については詳説しない。
図7に示すように、概念的には、プリンタドライバ602、スプーラ603、ジョブ制御ポートモニタ604は、ネットワークプリンタ103,104ごとに用意されている。OSがウィンドウズ(登録商標)の場合には、これらをまとめてウィンドウズ(登録商標)印刷システム700と称する場合もある。
プルプリントサーバ605には、プリンタドライバ602に対応する数のプリントキュー701A、701Bが含まれている。また、ネットワークプリンタ103,104からのプルプリント要求により決定した宛先のネットワークプリンタ103,104に印刷データを送信する、ユニバーサル出力ポート702が含まれている。
印刷を行なう場合、アプリケーション601は、印刷ジョブにユーザ識別情報を指定して印刷指示を発行する。この印刷指示に基づいてプリンタドライバ602によって生成された印刷ジョブが、ジョブ制御ポートモニタ604からプルプリントサーバ605に渡されると、その印刷ジョブ情報はプリントキュー701A又は701Bに保持される。
ネットワークプリンタ103,104からプルプリント要求が発行されると、プルプリント要求を発行したプリンタの宛先を指定して、ユニバーサル出力ポート702に印刷ジョブの出力指示を出す。ユニバーサル出力ポート702は、出力指示を受け付けると、指定された宛先に該当するネットワークプリンタ103,104の後述するスケジューラに対してスケジュールの要求を発行する。ネットワークプリンタの後述するスケジューラは、自身が持つスケジューリング機能に基づいて複数のプリントプリントサーバ101〜102から受け付けたジョブのスケジューリング処理を行い、ユニバーサル出力ポート702に対して印刷指示を発行する。印刷指示を受け付けた出力ポート702はネットワークプリンタ103,104に印刷データを送信する。その際、プルプリント要求に指定されたジョブ毎のジョブチケットが指定されれば、指定されたジョブチケットに変更して印刷データを送信する。
上記説明したように、本例では、ジョブのジョブチケット、ユーザ個別のジョブチケット、デバイス能力のジョブチケットから新たなジョブチケットを作成する処理は、ネットワークプリンタ・サーバ520で行っている。しかし、かかる処理をプルプリントサーバ605で行うことも可能であるのはいうまでもない。
(ジョブ管理キューの例)
図8は、プルプリントサーバ605が管理する、印刷データとジョブ情報と、複数のジョブ情報を管理するジョブ管理キューを表している。
図8は、プルプリントサーバ605が管理する、印刷データとジョブ情報と、複数のジョブ情報を管理するジョブ管理キューを表している。
1202は、印刷アプリケーション601が印刷したジョブの情報とデバイススケジューラにジョブイベントを登録すると通知される他のサーバの印刷ジョブのジョブ情報である。ジョブ情報1202には、印刷ジョブのドキュメント名1202a、ジョブID1202b、ユーザ名1202cが含まれる。また、ファイルパス1202d、印刷ジョブの状況を表すジョブ状態1202e、印刷アプリケーションがジョブに設定するユーザ識別情報1202f、印刷データに含まれるジョブデータID1202gが含まれる。
ジョブ状態1202eは、プリントサーバ101〜102が印刷を開始してからジョブがプリンタから無くなるまでの状態を表している。例えば、スプール中、印刷待機中、スケジュールアップ状態、転送中、転送済み、印刷完了などの状態が存在する。ファイルパス1202dは、印刷データ1203が保存された場所が設定される。ジョブデータID1202gは、印刷データに含まれるジョブのIDで、デバイススケジューラからのジョブイベントに設定される通知される情報である。
1203は、プリントドライバが作成した印刷データの例を示す。印刷データ1205は、プリンタデバイスが解釈して描画を行うためのデータである。ジョブチケット1204は、印刷する際に印刷データを制御するパラメータ郡であり、その一例が示されている。
1201は、複数のジョブ情報1202を管理する管理キューであり、自サーバの印刷アプリケーション601から印刷したジョブのジョブ情報が登録される。
(プリンタキューの例)
図9は、プルプリントサーバ605が管理するプリンタキューの情報を表している。
図9は、プルプリントサーバ605が管理するプリンタキューの情報を表している。
1301は、ジョブ制御プリンタサービスが管理するそれぞれのプリンタキューの情報を表していて、プリンタドライバ602に該当するプリンタ名1301a、プリンタドライバ名1301b、プリンタタイプ1301cなどの情報が含まれている。
<本実施形態のネットワークプリンタのソフトウエア構成例>
図10は、本実施形態のネットワークプリンタ内の制御機器であるネットワークプリンタ・サーバ520およびプリンタコントローラ540の各記憶デバイスに記憶された制御プログラム内のソフトウェア構成を説明するブロック図である。なお、上記各制御プログラムは各制御機器のCPUによってプログラムが解析され処理される。
図10は、本実施形態のネットワークプリンタ内の制御機器であるネットワークプリンタ・サーバ520およびプリンタコントローラ540の各記憶デバイスに記憶された制御プログラム内のソフトウェア構成を説明するブロック図である。なお、上記各制御プログラムは各制御機器のCPUによってプログラムが解析され処理される。
801は、ネットワークプリンタ・サーバ520の基本的なデータの入出力制御を統括するオペレーティングシステムである。さらに、前記オペレーティングシステム801内には、プログラム/データ記憶部509との入出力制御を行なうファイルシステム805を内包している。また、プリンタコントローラ519と拡張インタフェース517を介して通信制御を行なう拡張インタフェースドライバ807を内包している。更に、ローカルエリアネットワーク(LAN512)の通信媒体を介して不図示のホストコンピュータ等の外部装置と通信を行なうネットワークインタフェースドライバ806を内包している。
802は、アプリケーション・プログラム・インタフェース(API)である。ネットワークプリンタ・サーバ502で動作するユーザアプリケーション803のアプリケーションプログラムに対して、前記オペレーティングシステムが備える各種機能を提供する。また、ネットワークプリンタ・サーバ520やユーザアプリケーションの登録・管理を行う管理アプリケーション等のアプリケーションプログラムに対して、前記オペレーティングシステムが備える各種機能を提供する。また、前記アプリケーションプログラムインタフェース802で提供される機能は、印刷データの送受信機能を提供するデータ転送API、ビットマップ画像や表示メッセージ等のリソースデータの入出力制御を行なうリソース制御APIを備える。また、ネットワークプリンタ・サーバ520の再起動や設定値の初期化や設定等の制御を行なうプリンタ制御API、印刷ジョブの取り消しや再印刷指示などを制御するジョブ制御APIを備える。更に、ネットワークプリンタ・サーバ520の再起動や設定値の初期化や設定、およびアプリケーションプログラムの起動、登録、削除を行なうプリントサーバ制御APIを備える。
812は、プリンタコントローラ519の各種処理制御を統括するオペレーティングシステムである。オペレーティングシステム812は、内部にプリントエンジンとの通信制御を行なうプリントエンジン制御部814を内包している。また、機種依存リソース/プログラム記憶部816との入出力制御を行なうファイルシステム815を内包している。機種依存リソース/プログラム記憶部816には、ネットワークプリンタ・サーバ520から参照されるビットマップ画像やエラーメッセージ等の機種依存リソースが記憶される。また、ネットワークプリンタ・サーバ上で動作する機種依存アプリケーションプログラム等が記憶される。
813は、拡張インタフェース制御部であり、拡張インタフェース517を介してネットワークプリンタ・サーバ520との通信制御を行なう。さらに、前記拡張インタフェース制御部は、制御種別毎に印刷データの入出力を制御するデータ転送論理インタフェース、機種依存リソース/プログラム記憶部509に記憶された各種データの入出力を制御するリソース制御論理インタフェースを備えている。また、ネットワークプリンタ・サーバ520の再起動や設定値の初期化や設定等の制御を行なうプリンタ制御論理インタフェース、印刷ジョブの取り消しや再印刷指示などを制御するジョブ制御論理インタフェースを備えている。そして、各論理インタフェースを介してプルプリントサーバ520から要求された命令をオペレーティングシステム812に対して転送し、その処理結果をネットワークプリンタ・サーバ520に対して返信する。
USB制御部519は、図5のI/O519に相当し、USBケーブル819で接続された外部機器である認証情報読み取り装置530を介し、認証情報記憶媒体530aからユーザ識別情報を取得する。
811は、ネットワークインターフェースドライバ806がLAN106を介してプリントサーバ101〜102からの受信の通知を受け付けるネットワーク制御部である。ネットワーク制御部811は、どのサーバからの通信であるかを判断することや、通信の制御を行うことができるモジュールである。
810は、プリントサーバ101〜102が送信する印刷データを受け付けるプロトコルを制御するモジュールであり、受け付けた印刷データをプリンタコントローラに渡すことができる。
また、アプリケーション803は、プリントコントローラ519のプログラム記憶部816またはネットワークプリンタ・サーバ520のプログラム記憶部808に格納される。ネットワークプリンタ・サーバ520が起動すると、プログラム記憶部808に格納されたアプリケーションが持つライセンスと、ライセンス記憶部809やプログラム記憶部816やライセンス記憶部817が持つライセンスと比較する。そして、一致しているかどうかを判断する。一致していた場合は、適正アプリケーションプログラムであると判断し、アプリケーションプログラムをネットワークプリンタ・サーバ520のRAM514にロードされる。
(ユーザアプリケーション803の構成例)
次に、本印刷システムのスケジューリング機能やプリントサーバ101〜102から受け付けた印刷ジョブの管理機能を持つデバイススケジューラ900とプルプリントエージェント906のソフトウェア構成について説明する。
次に、本印刷システムのスケジューリング機能やプリントサーバ101〜102から受け付けた印刷ジョブの管理機能を持つデバイススケジューラ900とプルプリントエージェント906のソフトウェア構成について説明する。
(デバイススケジューラ900の構成例)
901は、印刷するプリントサーバ101〜102の接続状況や、プリントサーバ101〜102に通知すべき情報を管理する通信接続管理部901であり、接続しているサーバのサーバ情報1002をサーバ管理キュー1001で管理する。通信接続管理部901は、プログラムアプリケーションインターフェース802のデータ転送API、ネットワークインターフェースドライバ806を経由してサーバと通信を行う。
901は、印刷するプリントサーバ101〜102の接続状況や、プリントサーバ101〜102に通知すべき情報を管理する通信接続管理部901であり、接続しているサーバのサーバ情報1002をサーバ管理キュー1001で管理する。通信接続管理部901は、プログラムアプリケーションインターフェース802のデータ転送API、ネットワークインターフェースドライバ806を経由してサーバと通信を行う。
902は、プリントサーバ101〜102から受け付けた印刷ジョブのスケジューリングを行うスケジュール管理部であり、ジョブ管理部903、デバイス管理部904を持つ。ジョブ管理部903は、プリントサーバ101〜102が発行したジョブ一覧要求や、スケジュール要求や、プリントサーバ101〜102が印刷したジョブを管理する。ジョブ管理部903は、サーバが印刷するジョブの情報1202をジョブ管理キュー1201で管理している。デバイス管理部904は、プリンタコントローラ519が持つプリンタの状態や受け付けた印刷ジョブの状態をイベントハンドラ905経由で受け付ける。デバイス管理部904は、プリンタコントローラ519から受け付けたイベントを通信接続管理部901やジョブ管理部903に通知する。
(プルプリントエージェント906の構成例)
907はUSB管理部であり、USB制御部519を介して認証情報記憶媒体530aからユーザ識別情報やプルプリントサーバのアドレスを取得し、サーバ通信部908に渡す。デバイス管理部909は、デバイスのアドレス情報等を取得しサーバ通信部908に渡す。サーバ通信部908はm取得した情報をプルプリントサーバ605に送信する。
907はUSB管理部であり、USB制御部519を介して認証情報記憶媒体530aからユーザ識別情報やプルプリントサーバのアドレスを取得し、サーバ通信部908に渡す。デバイス管理部909は、デバイスのアドレス情報等を取得しサーバ通信部908に渡す。サーバ通信部908はm取得した情報をプルプリントサーバ605に送信する。
909はデバイス管理部であり、プリンタデバイスのパネルにプルプリントサーバから取得したジョブ一覧を表示したり、ユーザがジョブを選択したときに選択したジョブを認識する。図11Bは、表示するジョブ一覧の例911を示す図である。
910はジョブ管理部であり、認証情報記憶媒体530aから取得したユーザジョブチケット、デバイス管理部から取得したデバイスの能力をあらわすジョブチケット、プルプリントサーバに保存されたジョブのジョブチケットを比較する。そして、比較結果から新たなジョブチケットを作成する。
(サーバ管理キューの構成例)
図12は、通信接続管理部901が管理する情報を示すもので、プリントサーバ101〜102のサーバ情報1002と、複数の接続するプリントサーバ101〜102のサーバ情報1002を管理するサーバ管理キュー1001である。
図12は、通信接続管理部901が管理する情報を示すもので、プリントサーバ101〜102のサーバ情報1002と、複数の接続するプリントサーバ101〜102のサーバ情報1002を管理するサーバ管理キュー1001である。
1002は、接続するサーバ毎に接続管理部が割り振ったサーバID1002a、接続するプリントサーバ101〜102のIPアドレス1002b、接続するサーバが登録したイベントの種類1002cなどの情報を持つサーバ情報である。イベントの種類1002cとは、プリンタコントローラが発行するデバイス状態のイベントやジョブ状態のイベントの種類を表す。
1001は、接続したプリントサーバ101〜102のサーバ情報をキューの形式で保持する管理キューである。サーバとのセッションが開始されると、該当するサーバの情報が本管理キューに登録され、切断すると該当するサーバ情報が削除されるようになっている。
(ジョブ管理キューの構成例)
図13は、ジョブ管理部903が管理する情報で、プリントサーバ101〜102が印刷すべく発行したスケジュール要求に対応するジョブ情報1102と、複数発生するジョブ情報を管理するジョブ管理キュー1101を示す図である。
図13は、ジョブ管理部903が管理する情報で、プリントサーバ101〜102が印刷すべく発行したスケジュール要求に対応するジョブ情報1102と、複数発生するジョブ情報を管理するジョブ管理キュー1101を示す図である。
1102は、プリントサーバ101〜102が印刷を開始するために発行するスケジュール要求に付加される印刷ジョブの情報である。ジョブ情報1102は、印刷ジョブのドキュメント名1102a、ジョブ管理部903が発行したジョブID1102b、サーバで印刷を開始したユーザ名1102c、ジョブのページ数1102dが登録される。また、印刷ジョブの状況を表すジョブ状態1102e、プリントサーバ101〜102が転送する印刷データに含まれるジョブデータID1102f、印刷したサーバのIPアドレス1102gが登録される。
ジョブ状態1102eは、プリントサーバ101〜102が印刷のスケジュール要求を発行してからジョブがプリンタから無くなるまでの状態を表しており、印刷待機中、スケジュールアップ状態、転送中、転送済み、印刷完了などの状態が存在する。ジョブデータID110fは、印刷データに含まれるジョブのIDで、プリンタコントローラ519内でのジョブ状態を通知するときなど、付加させるIDである。
1101は、複数のジョブ情報1102を管理する管理キューである。プリントサーバ101〜102からのスケジュール要求を受け付けるとジョブ情報1102が管理キューに登録され、印刷ジョブが印刷終了すると、該当するプリンタ情報が削除されるようになっている。
(サーバへの送信情報の構成例)
図14は、認証情報読み取り装置530で認証情報記憶媒体530aを検知した後に、プルプリントエージェント906がプルプリントサーバ605に送信する情報である。
図14は、認証情報読み取り装置530で認証情報記憶媒体530aを検知した後に、プルプリントエージェント906がプルプリントサーバ605に送信する情報である。
デバイスアドレス1402aは、プルプリントエージェントが登録されているプリンタデバイスのIPアドレス情報などである。ユーザ識別情報1402bは、認証情報記憶媒体530aから読み取った情報である。
<本実施形態の認証情報記憶媒体の記憶情報例>
図15は、認証情報記憶媒体530aに含まれる情報の例を示す図である。
図15は、認証情報記憶媒体530aに含まれる情報の例を示す図である。
ユーザ識別情報1500は、認証情報記憶媒体530aの所有者を識別する情報が含まれる。プルプリントサーバ情報1501は、プルプリントする印刷データを管理するサーバのIPアドレスなどの情報が含まれる。
ジョブチケット1502は、プルプリントの際、ユーザが希望する印刷設定を指示するためのものである。ジョブチケットはジョブの種類毎にユーザが希望する出力形態に関するユーザ固有の印刷属性が設定されている。このジョブチケット1502は、プルプリントする際、プルプリントサーバ605に登録されているジョブの印刷設定を置き換えるためのものである。
各ジョブチケット1503の、面付け、ステープル位置、用紙サイズ、両面、部数などのジョブの属性は、印刷プリンタデバイスで印刷する際に使用される出力の設定である。また、入れ替え条件1503aは、ユーザがプルプリントを指定するジョブを選択した際に必要な条件を表すものである。すなわち、プリントサーバに登録されたジョブチケットとプリンタデバイスの能力と、認証情報記憶媒体821に登録されたジョブチケットを比較する際に使用される。
<本実施形態の印刷システムの動作例>
以下、本実施形態の印刷システムにおける、サーバ及びネットワークプリンタの動作手順を、通信シーケンスに従って順に説明する(図6A、図6B参照)。 (印刷ジョブ登録:プリントサーバ)
図16では、印刷アプリケーション601がプルプリント用の印刷ジョブをプルプリントサーバ605に登録するするまでの処理の流れを示す図である。
以下、本実施形態の印刷システムにおける、サーバ及びネットワークプリンタの動作手順を、通信シーケンスに従って順に説明する(図6A、図6B参照)。 (印刷ジョブ登録:プリントサーバ)
図16では、印刷アプリケーション601がプルプリント用の印刷ジョブをプルプリントサーバ605に登録するするまでの処理の流れを示す図である。
ステップS1601では、プルプリント用印刷ジョブを発行する必要が発生すると、図6Aで示したように印刷処理を開始する。
ステップS1602において、プリンタドライバ602は、プリンタで出力する際に必要なジョブチケットと印刷データを作成し、ステップS1603でジョブ制御ポートモニタ604にデータを送信する。
ステップS1603において、印刷された印刷データをジョブ制御ポートモニタ604が受け付けると、図7で説明したようにプリントキュー701A又はBにジョブを登録する。プリントキュー701A又はBは、ジョブ情報1202を作成し、関連する情報を設定する。また、そのジョブ情報1202をジョブ管理キュー1201で管理する。
ステップS1604において、印刷アプリケーション601は、印刷したジョブに対して該当するユーザ識別情報を通知すると、ステップS1605においてプルプリントサーバ605は、該当するジョブ情報1202のユーザ識別情報を設定する。
ステップS1606では、プリントキュー701A又はBは印刷ジョブの受け付けを終了すると、印刷ジョブを停止状態とし印刷ジョブを保持する。
以上のように、プルプリントサーバ605は、印刷アプリケーション601からユーザ識別情報と関連した印刷ジョブを保持し、プルプリントエージェント906からのプルプリント要求を待機することになる。
(プルプリント要求:ネットワークプリンタ・サーバ)
図17Aは、プルプリントユーザが認証記憶媒体530aを認証読み取り装置530にセットしてから、プルプリントエージェント906がプルプリントサーバ605にプルプリント要求を発行する処理の流れを示すフローチャートである。
図17Aは、プルプリントユーザが認証記憶媒体530aを認証読み取り装置530にセットしてから、プルプリントエージェント906がプルプリントサーバ605にプルプリント要求を発行する処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS1701では、プルプリントユーザが認証記憶媒体530aを認証読み取り装置530にセットすると、認証読み取り装置530がそれを検知する。ステップS1702において、図15で示す認証記憶媒体530aの情報を読み取る。
ステップS1703では、プルプリントサーバ605から、図15及び図25に示すようなユーザ識別子に対応したジョブリスト、ジョブチケットの一覧を取得する。ステップS1704において、図11Bのジョブの一覧911をパネルに表示する。
プルプリントユーザは、ステップS1705において、ジョブの一覧から印刷したジョブを選択する。さらに、ステップ1706において、選択されたジョブのジョブ種に対応するジョブチケットが、認証記憶媒体530aから取得したジョブチケットに存在するかを確認する。該当するジョブチケットがあればステップS1707に移行する。該当するジョブがなければ、ステップS1709に処理を移行し、ジョブチケットをプルプリントサーバ605に送信せずにプルプリント要求を発行する。
ステップS1707では、ユーザに選択されたジョブのジョブチケットと認証情報記憶媒体530aに登録された入れ替え条件1503aを元に、認証情報記憶媒体530aに登録されたユーザのジョブチケットとデバイスの能力を比較する。そして、比較結果に基づいて、ステップS1708でジョブチケットを作成する。さらに、ステップS1709において作成したジョブチケットをプルプリントサーバ605に送信する。
(ジョブチケット比較及び作成の手順例)
かかるステップS1707及びS1708のジョブチケット比較及び作成について、図17Bのフローチャートで更に詳細を示す。
かかるステップS1707及びS1708のジョブチケット比較及び作成について、図17Bのフローチャートで更に詳細を示す。
まず、ステップS1751で、ジョブリストから選択された印刷ジョブのジョブチケットを取得する。本例では、ジョブリストのジョブチケットを元にそれを変更する例を示すが、これに限定されない。認証情報記憶媒体530aから読み出されたユーザ作成のジョブチケットを元にしてもよい。
ステップS1752で、ジョブチケットのジョブリストとユーザ作成との共通項目を取得する。更に、ステップS1753で、かかる項目に関連するデバイスの能力を取得する。次に、ステップS1754で、入れ替え条件1503aを参照しながら、ジョブチケット/ユーザ作成/デバイス能力のいずれを優先してジョブチケットを作成するかを判断する。
ステップS1755は、ステップS1754における判断結果による分岐である。ジョブリストを優先する場合は変更をせずにステップS1758に進む、認証情報記憶媒体530aから読み出されたユーザ作成を優先する場合は、ステップS1756に進んでジョブチケットの対象項目をユーザ作成に変更する。デバイスの能力を優先する場合は、ステップS1757に進んでジョブチケットの対象項目をデバイスの能力に変更する。
ステップS1758では、残りの共通項目があるか否かを判定し、残りがあればステップS1752に戻って処理を繰り返す。残りが無ければリターンする。
(ジョブチケット作成の具体例)
以下、ジョブチケット作成の具体例の数例を示す。
以下、ジョブチケット作成の具体例の数例を示す。
例えば、入れ替え条件1503aが"画像データ拡大縮小不可"という条件の場合の例について説明する。
ユーザが選択したジョブの出力サイズがB5、認証情報記憶媒体に登録されたユーザのジョブチケットでの出力サイズがA3、デバイスの能力がA4出力のみだと仮定する。
入れ替え条件が"画像データ拡大縮小不可能"の場合には、A4出力のジョブチケットを作成する。
また、入れ替え条件が、"ユーザ指定<デバイス能力(デバイス能力がユーザ指定を含む)"というように、認証情報記憶媒体に登録されたジョブチケットの設定がデバイスで出力可能であるとする。その場合は、認証情報記憶媒体に登録されたユーザのジョブチケットと同じ物を作成する。
また、入れ替え条件が、"ユーザ指定>デバイス能力(ユーザ指定がデバイス能力を超える)"というように、認証情報記憶媒体に登録されたジョブチケットの設定がデバイスで出力可能で無いとする。その場合は、認証情報記憶媒体に登録されたジョブチケットの設定のうち、デバイスで出力できない設定のみをデバイスの能力に変更し、ジョブチケットを作成する。例えば、認証情報記憶媒体に登録されたユーザのジョブチケットでの出力サイズがA3、デバイスの能力がA4出力のみだと仮定すると、A4出力の設定のジョブチケットを作成する。
ステップS1755におけるプルプリントサーバ506に保存されたジョブのジョブチケットと、認証情報記憶媒体に登録されたジョブチケットと、デバイスの能力との比較においては、次のような判断をする。デバイスの消耗品に関するような設定のものは、ジョブのジョブチケットの設定、または、認証情報記憶媒体に登録されたジョブチケットを優先させる。また、デバイスの機能に関するものは、デバイスの能力を優先させる。例えば、用紙サイズのようにデバイスの使用状況によって代わる属性は、ジョブリストまたは認証情報記憶媒体の設定を用いる。一方、2イン1面付け設定のようなデバイスの能力に関する属性のものはデバイスの設定に差し替える。
このように、本実施形態の仕組みでは、様々なジョブチケットの入れ替え条件1503aを登録する。このため、ユーザに選択されたジョブのジョブチケットと、認証情報記憶媒体に登録されたユーザのジョブチケットと、デバイスの能力とを比較して、ユーザ個別のジョブチケットを作成することが可能となる。
(印刷ジョブの制御:プルプリントサーバ)
図18では、プルプリントサーバ605が、プルプリントエージェント906からジョブリスト要求を受け付けてから印刷データの転送までの流れを示している。
図18では、プルプリントサーバ605が、プルプリントエージェント906からジョブリスト要求を受け付けてから印刷データの転送までの流れを示している。
ステップS1801では、プルプリントエージェント906からのジョブリスト要求か、プルプリント要求か、または、デバイススケジューラ900からのスケジュールアップの受け付けを待機している。
プルプリントエージェント906からのジョブリスト要求が来れば、ステップS1802に処理を移行する。プルプリントエージェント906からのプルプリント要求が来れば、ステップS1805に処理を移行する。スケジュールUPのコマンドを受け付けると、ステップS1809に処理を移行する。
ステップS1802では、ジョブリスト要求に付加されている情報、デバイスアドレス、ユーザ識別情報を取得する。ステップS1803では、図16で登録された印刷ジョブの中で、ステップS1802で取得したユーザ識別情報に該当するジョブが存在するかを検索し、該当するジョブのリストを作成する。ステップS1804において、デバイスアドレスに対してリストを送信し処理をステップS1801に移行する。
ステップS1805では、プルプリント要求に付加されている情報、デバイスアドレス、ユーザ識別情報、ジョブID、ジョブチケットを取得する。ステップS1806では、図16で登録された印刷ジョブの中で、ステップS1805で取得したジョブIDを検索する。該当するジョブが存在する場合には、S1807に移行する。該当するジョブが存在しない場合は、ステップS1808でプルプリントエージェント906にエラーを通知し、ステップS1801に処理を移行する。
ステップS1807では、デバイススケジューラに接続し、接続要求コマンドを発行する。サーバが接続要求を発行すると、サーバの情報がデバイススケジューラのサーバ管理キューに登録され、以降、サーバとデバイススケジューラ間で情報のやり取りを行うことができる。ステップS1809では、デバイススケジューラに対して、ジョブイベント、デバイスイベントを登録する。ジョブイベントを登録すると、自サーバが印刷するジョブや、他のサーバが印刷するジョブの状態の変化の通知がデバイススケジューラ605より通知されることになる。また、デバイスイベントを登録すると、プリンタデバイス606の状態の変化を通知されるようになる。
ステップS1810では、デバイススケジューラで管理しているジョブ管理キューに登録されているジョブのリストを取得する。このジョブリストとジョブイベントにより、デバイススケジューラが管理するジョブの印刷状況を把握することが可能となる。
以上の処理により、印刷する準備が整い、ステップS1811において印刷するジョブのスケジュール要求をデバイススケジューラに行い、ステップS1801で次の指示を待機する。この際、ステップS1806で見つけた該当ジョブが複数存在すれば、複数のジョブのスケジュール要求を発行する場合もある。
ステップS1801において、デバイススケジューラから印刷データの転送指示であるスケジュールUPのコマンドを受け付けると、ステップS1812に処理を移行する。
ステップS1812では、印刷指示を受けたジョブの転送を開始する。印刷データの送信が開始前に、ステップS1813において、デバイススケジューラに転送が開始することを通知するために、転送開始状態を通知する。ステップ1814において、ステップS1805において取得したジョブチケットを該当するジョブのジョブチケットと差し替える。さらに、ステップS1815で印刷データの転送を行い、転送が終了すると、ステップS1816においてデバイススケジューラに転送が終了したことを通知し、処理をステップS1801に移行する。
(スケジュール制御:スケジュール管理部)
図19では、プルプリントサーバ605のスケジュール要求の受け付けから、スケジュールUPを発行するまでのデバイススケジュラのスケジュール管理部の処理の流れについて説明する。
図19では、プルプリントサーバ605のスケジュール要求の受け付けから、スケジュールUPを発行するまでのデバイススケジュラのスケジュール管理部の処理の流れについて説明する。
ステップS1901において、プルプリントサービス605からの接続を受け付けると、スケジュール要求の通知なのか、転送済み状態の通知なのかを判断する。スケジュール要求の通知であれば、ステップS1902に処理を移行し、転送済み状態の通知であればステップS1903に処理を移行する。ステップS1902では、ジョブ管理部903で発行したジョブIDを設定したジョブ情報を作成し、スケジュール要求に付加された情報をジョブ情報に設定して、スケジュール要求を受け付けた順でジョブ管理キューに登録する。
次に、ステップS1903で、ジョブ管理キューに登録されたジョブ情報のジョブ状態を確認する。ジョブ状態がスケジュールUP、転送中のものがあれば、既にあるサーバに印刷データを転送するように指示しているため、ステップS1901に処理を移行する。ジョブ状態がスケジュールUP、または転送中のものがなければ、ステップS1904に処理を移行し、スケジュールUPの発行の準備を行う。
ステップS1904では、ジョブ管理キューで先にスケジュール要求を受け付けた順からジョブを確認し、スケジュール待機中のジョブが見つかるとステップS1905に処理を移行する。スケジュール待機中のジョブが無ければ、ステップS1901に処理を移行する。
更に、ステップS1905で、該当するサーバに対して印刷データの転送を開始させるスケジュールUPを通知し、ステップS1906で、該当するジョブ情報のジョブ状態をスケジュールUP状態に更新し、ステップS1901に処理を移行する。
(イベント処理:プルプリントサーバ)
図20は、デバイススケジューラからの通知やコマンドを受け付けた場合のプルプリントサーバ605の処理の流れについて説明している。
図20は、デバイススケジューラからの通知やコマンドを受け付けた場合のプルプリントサーバ605の処理の流れについて説明している。
ステップS2001では、デバイススケジューラからジョブイベントの通知、または、ジョブリストが返送されてくるかを判断している。ジョブイベントが来るとステップS2002に処理を移行し、ジョブリストが来るとステップS2008に処理を移行する。
ステップS2008では、ジョブリストが返送されてくると、プルプリントサービス605が管理するジョブ管理キュー1701にジョブリストから得られたジョブ情報を設定する。
ステップS2002では、デバイススケジューラから通知されたジョブイベント通知の内、ジョブ完了通知であるか、ジョブ状態変更通知であるかを判断する。ジョブ状態変更通知であれば、ステップS2009において、該当するジョブ情報のジョブ状態を更新する。ステップS2002において、受け付けたイベント通知がジョブ完了通知であれば、ステップS2003において、該当するジョブ情報を、ジョブ管理キュー1701から削除する。
ステップS2004では、ジョブ管理キュー1701に、印刷が終了していない自サーバのジョブが残されているかを確認する。残されていれば、まだデバイススケジューラとのやり取りが必要であるため、デバイススケジューラとの接続を継続するために、ステップS2001に処理を移行する。ステップS2004で、自サーバのジョブがなければ、ステップS2005に処理を移行し、デバイススケジューラとの接続を終了するための処理を開始する。
ステップS2005では、接続を開始したときにデバイススケジューラに登録したジョブイベント、デバイスイベントの登録解除を依頼する。デバイススケジューラは、この依頼によりサーバ情報のイベント登録の内容を削除する。このイベント登録の情報がなければ、デバイススケジュラーが管理するジョブの状態が変化されてもイベントが通知されてくることはない。
次に、ステップS2006において、デバイススケジューラに対して切断の要求を発行する。デバイススケジューラが切断要求を受け付けると、サーバ管理キューから該当するサーバ情報を削除する。ステップS2007では、デバイススケジューラとのセッションを切断する処理を行い、処理をステップS2001で待機する。
(イベント処理:ジョブ管理部)
図21では、後述するデバイス管理からのジョブ状態通知イベントの受け付けからプルプリントサーバ605からのジョブリスト要求の受け付けに対するジョブ管理部903の処理を示している。
図21では、後述するデバイス管理からのジョブ状態通知イベントの受け付けからプルプリントサーバ605からのジョブリスト要求の受け付けに対するジョブ管理部903の処理を示している。
ステップS2101では、通信接続管理部901やデバイス管理部904からの通知を受け付けると、デバイス管理部904からのジョブ状態通知であるか、ジョブリスト要求であるかを判断する。
デバイス管理部904からのジョブ状態通知であれば、ステップS2102に処理を移行し、該当するジョブ情報のジョブ状態を更新する。更に、ステップS2103に処理を移行し、印刷完了の通知であるかを判断する。印刷完了でなければ処理をステップS2104に移行し、接続管理部にジョブの状態のイベントをサーバに発行するように通知する。
ステップS2103で、印刷完了の通知であれば、ステップS2105に処理を移行し、ジョブ管理キューから該当するジョブを削除する。次いで、ステップS2106で、接続管理部にジョブの完了イベントをサーバに発行するように通知し、処理をステップS2101に移行する。
ステップS2101で、プルプリントサービス605からのジョブリスト要求の受け付けると、ステップS2107に進む。ステップS2107において、ジョブ管理キューに登録されたジョブ情報のリストを要求元のサーバに送信するように接続管理部にジョブ情報リストを通知する。
(イベント処理:デバイス管理部)
図22は、プリンタコントローラからのデバイス状態、ジョブ状態通知をイベントハンドラを経由して受け付け、ジョブ管理部903や通信接続管理部901に通知するデバイス管理部904の処理について記載する。
図22は、プリンタコントローラからのデバイス状態、ジョブ状態通知をイベントハンドラを経由して受け付け、ジョブ管理部903や通信接続管理部901に通知するデバイス管理部904の処理について記載する。
ステップS2201では、デバイススケジューラが起動するとイベント登録の処理を行う。すなわち、デバイス管理部904がイベントハンドラを経由してプリンタコントローラに対して、デバイスの状態が変更した場合や、プリンタコントローラが処理する印刷ジョブの状態が変更した場合に、それらの状態を通知するようにする。
ステップS2202では、プリンタコントローラで発生したイベントをイベントハンドラ経由で受け付けると、ジョブのイベントであるかデバイスのイベントであるかを判断する。ジョブのイベントであれば、ステップS2203でジョブ管理部903にジョブイベントを通知し、ステップS2202に処理を移行する。デバイスのイベントであれば、処理をステップS2204に移行し、デバイスの状態をデバイス管理部904で保持した後、ステップS2205で通信接続管理部901にデバイスイベントを通知し、処理をステップS2202に移行する。
(イベント処理:通信接続管理部)
図23は、プリントサーバ101〜102からの要求や通知、デバイス管理部904からの通知、ジョブ管理部903への要求や通知を処理する通信接続管理部901の処理の流れについて記載する。
図23は、プリントサーバ101〜102からの要求や通知、デバイス管理部904からの通知、ジョブ管理部903への要求や通知を処理する通信接続管理部901の処理の流れについて記載する。
ステップS2301では、プリントサーバ101〜102やデバイス管理部904、ジョブ管理部903からの通知や要求を受け付け、どの通知や要求であるかを判断する。
ステップS2301において受け付けた要求やイベントが、プリントサーバ101〜102からの接続要求であれば、ステップS2302に移行する。ステップS2302で、サーバ管理キューに通信接続管理部901で発行したサーバIDと、要求を発したサーバのIPアドレスを設定し、サーバ管理キューにサーバ情報を登録する。
ステップS2301において受け付けた要求やイベントが、プリントサーバ101〜102からのイベント登録であれば、ステップS2303に処理を移行する。ステップS2303で、該当するサーバ情報の登録イベントに通知するイベントの種類を設定する。イベントの種類には、ジョブの状態の変化を通知するジョブイベント、デバイスの状態の変化を通知するデバイスイベントがある。
ステップS2301において受け付けた要求やイベントが、デバイス管理部904からのデバイスイベントやジョブ管理部903からのジョブイベントであれば、ステップS2304に以降する。ステップS2304において、これらのイベントを通知すべきサーバを認識するために、サーバ管理キューに登録された全てのサーバ情報から、サーバ情報の登録イベントの設定を参照し通知すべきかどうかを判断する。通知すべきであると判断した場合には、サーバのIPアドレスを保持し、ステップS1705において通知すべき全てのサーバに対してイベントを送信する。
ステップS2301において受け付けた要求やイベントが、サーバからの切断要求であれば、ステップS2306に処理を移行し、サーバ管理キューから該当するサーバのサーバ情報を削除する。
(本印刷システムでの動作シーケンス例)
図24は、これまで説明してきた各コンポーネントのフローの全体の流れの概略を示したシーケンス図である。プリントサーバ101〜102のプルプリントサービス605が、ジョブを受け付け後、プリンタデバイス606にスケジュール要求を発行するところから、プリンタで印刷が終了するところまでのやり取りについて記載する。なお、図6Bを参照されたい。
図24は、これまで説明してきた各コンポーネントのフローの全体の流れの概略を示したシーケンス図である。プリントサーバ101〜102のプルプリントサービス605が、ジョブを受け付け後、プリンタデバイス606にスケジュール要求を発行するところから、プリンタで印刷が終了するところまでのやり取りについて記載する。なお、図6Bを参照されたい。
プルプリントサービス605は、印刷データを受け付けると、デバイススケジューラ900とセッション接続を開始する(S1)。
サーバの情報を通知する接続要求コマンド(S2)、ジョブ/デバイス状態を通知してもらうためのイベント登録(S3)、デバイススケジューラがスケジュール管理するジョブの情報を取得するジョブリスト取得コマンド(S4)を発行する。
デバイススケジューラは、接続要求を受け付けると、サーバ情報をサーバ管理キューに登録し、イベントの登録を受け付けると該当するサーバ情報の登録イベントに設定する。ジョブリスト要求を受け付けると、ジョブ管理キューに登録されているジョブ情報のリストを送信する。図25は、ジョブリスト、ジョブチケットの一覧の例2501である。
次に、プリントサーバ101〜102が印刷を予約するためのスケジュール要求のコマンドを発行する(S5)。デバイススケジューラはスケジュール要求を受け付けると、ジョブ管理キューにジョブ情報を登録する。ジョブ情報には、ドキュメント名等の情報を設定する。
デバイススケジューラは、後述する判断でプリンタデバイス606が印刷データを受け付けられるようになるとスケジュールUPを発行し(S6)、プルプリントサービス605に対して印刷データの送信を開始するように促す。また、スケジュールUPを発行すると、ジョブ情報のジョブ状態をスケジュールUP状態に更新する。
プルプリントサーバ605は、スケジュールUPを受け付けると、LPD/RAWに印刷データの転送を開始し(S7)、転送が始まるとデバイススケジューラに対して転送開始の通知を行う(S8)。
デバイススケジューラは、転送開始通知を受けると、ジョブ情報のジョブ状態に転送中の状態に更新する。
LPD/RAWがジョブチケットを含む印刷データを受け付けると、プリンタコントローラにデータを転送する(S7')。プリンタコントローラは、ジョブチケットに設定された情報を元にイメージデータを作成して印刷を開始する。プリンタコントローラは、印刷が開始されるとジョブの状態をデバイススケジューラに通知する(S9)。デバイススケジューラは、サーバ情報の登録イベントの情報を基に、サーバにジョブの印刷状態を通知する(S9')。
また、プルプリントサービス605は、印刷データの転送が終了する(S10,S10')と、デバイススケジューラに対して、転送終了通知を送信する(S11)。デバイススケジューラは、転送終了通知を受けると、ジョブ情報のジョブ状態に転送済の状態に更新する。
プリンタコントローラで印刷処理が終了すると、ジョブの状態として印刷完了の通知をデバイススケジューラに通知する(S12)。デバイススケジューラは、サーバ情報の登録イベントの情報を基に、サーバにジョブの印刷完了の状態を通知する(S12')。
プルプリントサービス605は、上記通知により印刷が完了したことを確認すと、デバイスからの通知が必要なくなるので、デバイススケジューラからのイベント通知の登録を解除要求を発行する(S13)。イベント解除要求を受け付けた、デバイススケジューラは、サーバ情報の登録イベントにイベントを通知しない旨の情報を設定する。
その後、プルプリントサービス605は、デバイススケジューラとの接続を終了するための切断要求を発行し(S14)、セッションを終了する(S15)。デバイススケジューラは、切断要求を受け付けると、サーバ管理キューから該当するサーバ情報を削除し、該サーバとの処理を終了する。
プルプリントシステムでは、ユーザがプリンタまで出向いて印刷指示を行うをため、その場で印刷設定の変更を行うことは困難である。そのため、以上説明したように、本実施例によれば、認証情報記憶媒体にユーザが好みの、ジョブの種類に応じた印刷設定を予め登録しておく。こうすることで、プルプリントサーバにある印刷設定によらない、好みの出力設定で容易に出力することが可能となり、プルプリントシステムの利便性を向上させることになる。
なお、本発明は、複数の機器(例えばホストコンピュータ、インターフェース機器、プリンタなど)から構成されるシステムあるいは統合装置に適用しても、ひとつの機器からなる装置に適用してもよい。
又、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるいは装置に供給する。そして、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
又、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけではない。そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれる。その後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行う。このような処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
本発明を上記記憶媒体に適用する場合、その記憶媒体には、先に説明したフローチャートに対応するプログラムコードが格納されることになる。
Claims (17)
- 印刷データに対応づけられた印刷設定が保持されている場合の印刷ジョブの制御方法であって、
ユーザ独自の印刷設定を格納する記憶媒体から、該ユーザ独自の印刷設定を読み込む工程と、
前記印刷データに対応づけられた印刷設定を前記読み出したユーザ独自の印刷設定に置き換える工程と、
印刷設定が置き換えられた印刷ジョブを発行する工程とを有することを特徴とする印刷ジョブの制御方法。 - 前記置き換える工程は、印刷装置の能力が前記読み出したユーザ独自の印刷設定を含むか否かを判断する工程を含み、印刷装置の能力が前記読み出したユーザ独自の印刷設定を含む場合に、前記印刷データに対応づけられた印刷設定を前記読み出したユーザ独自の印刷設定に置き換えることを特徴とする請求項1に記載の印刷ジョブの制御方法。
- 前記置き換える工程は、前記印刷データに対応づけられた印刷設定と前記読み出したユーザ独自の印刷設定との優先を、予め設定された条件に基づいて決定する工程を含み、前記読み出したユーザ独自の印刷設定が優先すると決定した場合に、前記印刷データに対応づけられた印刷設定を前記読み出したユーザ独自の印刷設定に置き換えることを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷ジョブの制御方法。
- 前記予め設定された条件は、前記記憶媒体に記憶されていることを特徴とする請求項3に記載の印刷ジョブの制御方法。
- 印刷データに対応づけられた印刷設定が保持されている場合の印刷ジョブの制御方法であって、
印刷装置が、ユーザ独自の印刷設定を格納する記憶媒体から、該ユーザ独自の印刷設定を読み込む工程と、
前記印刷装置が、前記印刷データに対応づけられた印刷設定と、前記読み出したユーザ独自の印刷設定と、前記印刷装置の能力とから、発行する印刷ジョブの印刷設定を決定する工程と、
前記印刷装置が、決定した印刷ジョブの印刷設定を情報処理装置に通知する工程と、
前記情報処理装置が、前記読み出したユーザ独自の印刷設定を優先すると通知された場合に、前記印刷データに対応づけられた印刷設定を前記読み出したユーザ独自の印刷設定に置き換える工程と、
前記情報処理装置が、印刷設定が置き換えられた印刷ジョブを発行する工程とを有することを特徴とする印刷ジョブの制御方法。 - 印刷データに対応づけられた印刷設定を保持する保持手段を有する印刷システムであって、
ユーザ独自の印刷設定を格納する記憶媒体から、該ユーザ独自の印刷設定を読み込む手段と、
前記印刷データに対応づけられた印刷設定を前記読み出したユーザ独自の印刷設定に置き換える手段と、
印刷設定が置き換えられた印刷ジョブを発行する手段とを有することを特徴とする印刷システム。 - 前記置き換える手段は、印刷装置の能力が前記読み出したユーザ独自の印刷設定を含むか否かを判断する手段を含み、印刷装置の能力が前記読み出したユーザ独自の印刷設定を含む場合に、前記印刷データに対応づけられた印刷設定を前記読み出したユーザ独自の印刷設定に置き換えることを特徴とする請求項6に記載の印刷システム。
- 前記置き換える手段は、前記印刷データに対応づけられた印刷設定と前記読み出したユーザ独自の印刷設定との優先を、予め設定された条件に基づいて決定する手段を含み、前記読み出したユーザ独自の印刷設定が優先すると決定した場合に、前記印刷データに対応づけられた印刷設定を前記読み出したユーザ独自の印刷設定に置き換えることを特徴とする請求項6又は7に記載の印刷システム。
- 前記予め設定された条件は、前記記憶媒体に記憶されていることを特徴とする請求項8に記載の印刷システム。
- 印刷データに対応づけられた印刷設定を保持する保持手段を有し、該印刷設定を含む印刷ジョブを発行する情報処理装置と、該印刷ジョブを受信して印刷データの印刷を行なう印刷装置とが接続された印刷システムであって、
前記印刷装置が、
ユーザ独自の印刷設定を格納する記憶媒体から、該ユーザ独自の印刷設定を読み込む手段と、
前記印刷データに対応づけられた印刷設定と、前記読み出したユーザ独自の印刷設定と、前記印刷装置の能力とから、発行する印刷ジョブの印刷設定を決定する手段と、
決定した印刷ジョブの印刷設定を情報処理装置に通知する手段とを有し、
前記情報処理装置が、
前記読み出したユーザ独自の印刷設定を優先すると通知された場合に、前記印刷データに対応づけられた印刷設定を前記読み出したユーザ独自の印刷設定に置き換える手段と、
印刷設定が置き換えられた印刷ジョブを発行する手段とを有することを特徴とする印刷システム。 - 印刷データに対応づけられた印刷設定を保持する保持手段を有し、該印刷設定を含む印刷ジョブを該印刷ジョブを受信して印刷データの印刷を行なう印刷装置に対して発行する情報処理装置であって、
前記印刷装置により前記読み出したユーザ独自の印刷設定を優先すると通知された場合に、前記印刷データに対応づけられた印刷設定を前記読み出したユーザ独自の印刷設定に置き換える手段と、
印刷設定が置き換えられた印刷ジョブを発行する手段とを有することを特徴とする情報処理装置。 - 情報処理装置から発行された印刷ジョブを受信して印刷データの印刷を行なう印刷装置であって、
ユーザ独自の印刷設定を格納する記憶媒体から、該ユーザ独自の印刷設定を読み込む手段と、
前記印刷データに対応づけられた印刷設定と、前記読み出したユーザ独自の印刷設定と、前記印刷装置の能力とから、発行する印刷ジョブの印刷設定を決定する手段と、
決定した印刷ジョブの印刷設定を情報処理装置に通知する手段とを有することを特徴とする印刷装置。 - 情報処理装置から発行された印刷ジョブを受信して印刷データの印刷を行なう印刷装置の制御方法であって、
ユーザ独自の印刷設定を格納する記憶媒体から、該ユーザ独自の印刷設定を読み込む工程と、
前記印刷データに対応づけられた印刷設定と、前記読み出したユーザ独自の印刷設定と、前記印刷装置の能力とから、発行する印刷ジョブの印刷設定を決定する工程と、
決定した印刷ジョブの印刷設定を情報処理装置に通知する工程とを有することを特徴とする印刷装置の制御方法。 - 前記決定する工程は、印刷装置の能力が前記読み出したユーザ独自の印刷設定を含むか否かを判断する工程を含み、印刷装置の能力が前記読み出したユーザ独自の印刷設定を含む場合に、前記読み出したユーザ独自の印刷設定を発行する印刷ジョブの印刷設定と決定することを特徴とする請求項13に記載の印刷装置の制御方法。
- 前記決定する工程は、前記印刷データに対応づけられた印刷設定と前記読み出したユーザ独自の印刷設定との優先を、予め設定された条件に基づいて決定する工程を含み、前記読み出したユーザ独自の印刷設定が優先すると決定した場合に、前記読み出したユーザ独自の印刷設定を発行する印刷ジョブの印刷設定と決定することを特徴とする請求項13又は14に記載の印刷装置の制御方法。
- 請求項13乃至15のいずれか1項に記載の印刷装置の制御方法の工程をコンピュータに実行させるためのプログラム。
- 請求項16に記載のプログラムを記憶したコンピュータで読み取り可能な記憶媒体。
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2007
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