JP2009036021A - 内燃機関の過給機制御装置及び排気圧力制御方法 - Google Patents

内燃機関の過給機制御装置及び排気圧力制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】エンジン始動初期においてより良好なエミッションを得ることのできる内燃機関の過給機制御装置及び排気圧力制御方法を提供する。
【解決手段】排気通路に触媒を有する対象エンジン(内燃機関)の運転状態について、同対象エンジンが、低排気量域にあることを示す所定の低排気量域運転モードによる運転中であるか否かを判断するプログラム(ステップS11)と、このプログラムにより対象エンジンが低排気量域運転モードによる運転中である旨判断された場合に、排気流以外の動力により、詳しくはターボチャージャのタービンとコンプレッサとを接続する回転軸に取り付けられた電動式モータにより、タービンを駆動して、対象エンジンの排気通路のうち、タービンよりも排気上流側の圧力を高めるプログラム(ステップS13〜S16)と、を備える構成とする。さらにモータ駆動中に、触媒の暖機を促進するディザ制御を行うようにする。
【選択図】図3

Description

本発明は、内燃機関の吸排気系にそれぞれ設けられたコンプレッサとタービンとにより構成されるターボチャージャを対象にして、その駆動を制御する内燃機関の過給機制御装置及び排気圧力制御方法に関する。
従来、エンジン(特に内燃機関)の排気動力を用いて吸入空気を過給する過給機としてターボチャージャが知られている。一般的にターボチャージャは、吸気管に設けられたコンプレッサと排気管に設けられたタービンとを有し、これらコンプレッサとタービンとは回転軸にて連結されている。そして、排気管を流れる排気によってタービンが回転すると、その回転力が回転軸を介してコンプレッサに伝達され、吸気管内を流れる吸入空気量がコンプレッサにより圧縮されて過給が行われる。
また近年では、ターボチャージャの回転軸に電動式のモータ(電動機)を取り付け、このモータによりターボチャージャの回転をアシスト(助勢)するようにした電動ターボチャージャが開発されている。この場合、モータにターボチャージャの回転をアシストさせることで、ターボチャージャによる過給が強められ、同ターボチャージャの過給効果を向上させることができる。なおこの際、アシスト量(モータの駆動量)は、例えば内燃機関の運転状態に基づいて決定する。
このような電動ターボチャージャでは、モータを駆動することでターボチャージャ(詳しくはその回転軸)を回転させることできるため、例えばエンジン始動前などにおいても、上記ターボチャージャによる過給を行うことが容易になる。そこで従来、このエンジン始動前におけるターボチャージャによる過給を利用して、エンジンの始動性を向上させる技術が提案されている。例えば特許文献1では、エンジンの始動に先立ち、モータにターボチャージャの回転をアシストさせることで、吸入空気を加熱するとともに、その加熱によりエンジンの各部位を暖機して、エンジンの始動性を向上させている。
また一般に、排気浄化用触媒(特に三元触媒)の上流側及び下流側には、空燃比(=空気の重量/燃料の重量)を検出するための酸素濃度センサ、例えば酸素濃度及び未燃ガス濃度により出力を変化させる空燃比センサ(A/Fセンサ)、あるいは大気中と排気中との酸素濃度差により出力を変化させる酸素センサ(O2センサ)などを設置し、こうした酸素濃度センサの出力に基づいて空燃比をフィードバック制御することで、触媒の排気浄化効率を高めるようにした車両の排気浄化システムがある。
特開2004−150392号公報
ところで通常、上記排気浄化システムに用いられる排気浄化用触媒は、その温度が活性温度に達している(活性化している)場合に排気中の有害物質を効率よく浄化することができるようになっている。そして通常、エンジンの暖機に伴い、触媒は活性温度まで加熱される。このため、エンジンの冷間始動時で触媒温度が活性温度に達していない場合には、その触媒を早期に活性化させるべく、触媒の暖機を促進する所定の制御(触媒暖機制御)、例えばリッチ空燃比(理論空燃比よりもリッチ側の空燃比)とリーン空燃比(理論空燃比よりもリーン側の空燃比)と、が交互に繰り返されるように、触媒よりも排気上流側の空燃比を制御するディザ制御を実行することで、エンジンの冷間始動時におけるエミッションの悪化を抑制している。しかしながら、ターボチャージャ等の過給機を備えるエンジンでは、その過給機において熱損失が発生することなどに起因して、触媒を早期に暖機させることが困難になる。このため、エンジンの冷間始動時においては、上記触媒暖機制御を実行しても、その制御を開始してから触媒温度が上記活性温度に達するまでには時間がかかってしまい、その間のエミッションについては十分なものが得られないことが懸念されるようになる。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、エンジン始動初期においてより良好なエミッションを得ることのできる内燃機関の過給機制御装置及び排気圧力制御方法を提供することを主たる目的とするものである。
以下、上記課題を解決するための手段、及び、その作用効果について記載する。
まず請求項1〜5に記載の発明は、内燃機関の排気通路に設けられたタービンが排気流によって駆動されることに基づき同タービンと連動するコンプレッサにより吸気通路にて過給を行うターボチャージャを備えるエンジンシステムに適用される内燃機関の過給機制御装置に係るものである。
請求項1に記載の発明では、前記内燃機関のクランキング時に前記排気流以外の動力により前記タービンを駆動して、前記内燃機関の排気通路のうち、前記タービンよりも排気上流側の圧力を高める圧力可変手段を備えることを特徴とする。
請求項2に記載の発明では、前記内燃機関のクランキングに先立ち、前記排気流以外の動力により前記タービンを駆動して、前記内燃機関の排気通路のうち、前記タービンよりも排気上流側の圧力を高める圧力可変手段を備えることを特徴とする。
請求項3に記載の発明では、前記内燃機関のクランキング後に所定条件が成立したタイミングで前記排気流以外の動力により前記タービンを駆動して、前記内燃機関の排気通路のうち、前記タービンよりも排気上流側の圧力を高める圧力可変手段を備えることを特徴とする。
請求項4に記載の発明では、前記内燃機関の運転状態について、同機関が、低排気量域にあることを示す所定の低排気量域運転モードによる運転中であるか否かを判断する運転モード判断手段と、前記運転モード判断手段により前記内燃機関が低排気量域運転モードによる運転中である旨判断された場合に、前記排気流以外の動力により前記タービンを駆動して、前記内燃機関の排気通路のうち、前記タービンよりも排気上流側の圧力を高める圧力可変手段と、を備えることを特徴とする。
請求項5に記載の発明では、前記内燃機関が停止中であるか否かを判断する機関停止判断手段と、前記内燃機関の始動前動作に係る所定の操作(一乃至複数の操作、例えばイグニッションキー操作や、ドア施錠の解除、ドア開動作など)がなされたか否かを判断する始動前動作判断手段と、前記機関停止判断手段により前記内燃機関が停止中である旨判断され、且つ、前記始動前動作判断手段により始動前動作に係る所定の操作がなされた旨判断された場合に、前記排気流以外の動力により前記タービンを駆動して、前記内燃機関の排気通路のうち、前記タービンよりも排気上流側の圧力を高める圧力可変手段と、を備えることを特徴とする。
発明者は、上記エンジンシステムについて、内燃機関の低排気量域(例えばエンジン回転速度「2000rpm」以下の領域)においてはタービンの駆動量が大きくなるほど内燃機関の排気通路のタービンよりも排気上流側の圧力が高くなる、といった関係(図2参照)を見出し、上記請求項1〜5に記載の装置を発明した。発明者の実験等によれば、タービンの駆動量が大きくなるほどそのタービンの駆動により排気上流側への逆流が生じることで、排気通路におけるタービンよりも排気上流側の圧力がより高くなる。そこで、上記請求項1〜5に記載の装置では、内燃機関が低排気量域にある蓋然性の高い場合(例えばエンジン停止時やエンジン低回転速度域など)に、排気流以外の動力によりタービンを駆動して、内燃機関の排気通路におけるタービンよりも排気上流側の圧力を高める圧力可変手段を備えるように構成している。こうすることで、エンジン始動前やエンジン始動初期において、タービンよりも排気上流側の圧力を高めることが可能になる。これにより、排気圧力と共に排気温度が高まり、触媒の暖機が促進されるようになる。また、高められたタービン排気上流側の圧力により、シリンダから排出される排気が押し戻されることで、活性前の触媒に到達する排気量が少なくなる。このため、上記請求項1〜5に記載の装置によれば、エンジン始動初期において、より良好なエミッションを得ることができるようになる。
特にエンジン始動初期においては、前回のエンジン運転停止から今回のエンジン運転開始までの間に燃料噴射弁の燃料漏れなどによりシリンダ内に未燃燃料が残されており、この未燃燃料に起因して、排気が汚れている可能性が高い。このため、良好なエミッションを得る上では、少なくとも触媒が活性するまでは、触媒に到達する排気量が少ないことが好ましい。この点、上記請求項1〜5に記載の装置によれば、そうしたエンジン始動初期にあっても、より良好なエミッションを得ることができるようになる。
請求項6に記載の発明では、上記請求項1〜5のいずれか一項に記載の装置において、前記圧力可変手段が、前記ターボチャージャのタービンとコンプレッサとを接続する回転軸に取り付けられた電動式モータの駆動量を制御することにより前記タービン排気上流側の圧力を高めるものであることを特徴とする。このような電動式モータを制御することで、タービン排気上流側の圧力を、より容易且つ的確に制御することが可能になる。
またこの場合、前記圧力可変手段についてはこれを、請求項7に記載の発明のように、前記電動式モータの駆動量について目標値を設定するとともに、同モータの駆動量を初期値からその目標値まで段階的に上昇させることで、前記タービン排気上流側の圧力を段階的に高めるものとすることが有効である。
内燃機関の低排気量域(例えばエンジン回転速度「2000rpm」以下の領域)においては、排気流から得られるタービン回転力が小さいため、モータへの負荷が大きく、急に高い駆動力でモータを回転させるとモータが故障するおそれがある。この点、上記構成では、モータの駆動量を初期値から目標値まで段階的に上昇させるようにしている。これにより、モータの駆動量(過給アシスト量)が徐々に大きくなるようになり、モータの負担を軽減することができ、ひいてはモータ故障等の可能性を低くすることが可能になる。
請求項8に記載の発明では、上記請求項6又は7に記載の装置において、前記圧力可変手段が、前記内燃機関の冷却水温(液温)に基づいて、前記電動式モータの駆動量に係る目標値を設定するものであることを特徴とする。
こうした構成であれば、内燃機関の暖機状態(ひいては触媒の暖機状態)に合わせ、前記電動式モータの駆動量に係る目標値として適切な値を設定することが可能になる。
請求項9に記載の発明では、上記請求項1〜8のいずれか一項に記載の装置において、前記エンジンシステムは、前記圧力可変手段による圧力可変の実行に先立ち又はその実行中に、前記触媒の暖機(ひいては活性化)を促進する所定の触媒暖機処理を行う触媒暖機促進手段を備えるものであることを特徴とする。
こうした構成であれば、触媒暖機前において、シリンダから排出される排気を的確に押し戻すことが可能になり、ひいては触媒暖機前に触媒に到達する排気量をより確実に少なくすることが可能になる。
また、上記請求項9に記載の装置に関しては、例えば請求項10に記載の発明のように、
・前記内燃機関が、シリンダ内において所定の点火方式で燃料着火のための点火を行う火花点火式エンジンであり、前記触媒暖機処理が、前記内燃機関の点火時期を遅角させるものである構成。
あるいは請求項11に記載の発明のように、
・前記触媒暖機処理が、理論空燃比よりもリッチ側の空燃比であるリッチ空燃比と、理論空燃比よりもリーン側の空燃比であるリーン空燃比と、が交互に繰り返されるように、前記触媒よりも排気上流側の空燃比を制御するものである構成。
等々の構成とすることが有効である。これらの構成であれば、触媒を好適に暖機することができる。
例えば内燃機関での燃料の後燃え量は、シリンダから排出される排気の圧力及び温度が大きいほど多くなる。また、後燃え量が多いほど触媒の暖機が促進される。この点、上記請求項10に記載の装置では、点火時期を遅角させることで、後燃え量を増大させることができる。しかもこの際、前記圧力可変手段により排気圧力と共に排気温度が高められることで、後燃え量はより多くなる。該装置では、こうして触媒の早期暖機が図られるようになる。
一方、上記請求項11に記載の装置では、例えば燃料噴射制御により、リッチ空燃比/リーン空燃比を交互に繰り返す。このように、強制的にリッチ側とリーン側とに交互に振らせる制御は、一般にディザ制御と称される。こうしたディザ制御において、燃料噴射量をリッチ側に振らせた場合には、排気中の一酸化炭素(CO)の濃度を濃くすることができる。他方、燃料噴射量をリッチ側に振らせた場合には、排気中の酸素(O2)の濃度を濃くすることができる。その結果、触媒(特に三元触媒)上で、一酸化炭素と酸素とを酸化反応させて反応熱を発生させることができ、触媒の早期暖機が図られるようになる。またこの際、前記圧力可変手段により排気圧力と共に排気温度が高められることで、ディザ制御による早期暖機効果はより大きなものとなる。なお、こうしたディザ制御を行う場合には、後燃えの環境を整えてから開始することが重要になる。例えば排気圧力及び排気温度が低い状態でディザ制御を開始した場合には、後燃えが起こらず、無駄な燃料を噴射することにもなりかねない。したがって、ディザ制御を開始する前に前記圧力可変手段によりタービン排気上流側の圧力を高めて、それら圧力及び温度が十分上昇したことを確認してからディザ制御を開始することが望ましい。こうすることで、効率的にディザ制御の効果を得ることができるようになる。
請求項12に記載の装置では、上記請求項1〜11のいずれか一項に記載の装置において、前記圧力可変手段による圧力可変の実行に先立ち又はその実行中に、前記タービンの単位駆動量あたりの前記コンプレッサによる過給量である過給効率を低減する過給効率低減手段を備えることを特徴とする。
発明者の実験等により、吸気通路における過給量(ひいては排気量)が大きくなると、上述の関係、すなわちタービンの駆動量が大きくなるほど内燃機関の排気通路のタービンよりも排気上流側の圧力が高くなる、といった関係が、必ずしも成立しなくなることが確認されている。この点、上記請求項12に記載の装置では、過給効率低減手段により過給効率を低減することで、過給量が抑えられるようになる。こうして上述の関係がより成立し易い環境を作ることができる。
請求項13に記載の装置では、上記請求項1〜12のいずれか一項に記載の装置において、前記吸気通路には、前記コンプレッサの吸気上流側と吸気下流側とを連通させるバイパス通路が設けられており、該バイパス通路の所定部位には、開度に応じてその所定部位の吸気流通面積を可変とするバイパスバルブが設けられており、前記圧力可変手段による圧力可変の実行に先立ち又はその実行中に、前記バイパスバルブの開度を前記吸気流通面積がより大きくなる側へ変更するバルブ開度変更手段を備える、ことを特徴とする。
エンジン始動初期などの吸入空気量の少ない状態において過給量(ひいてはコンプレッサ及びタービンの回転量)を大きくすると、コンプレッサにてサージの発生するおそれがある。この点、上記請求項13に記載の装置では、前記圧力可変手段による圧力可変の実行に先立ち又はその実行中にバイパスバルブを開くようにしている。こうすることで、上記圧力可変の実行中においてコンプレッサは空回りの状態となり、サージが発生しなくなる。また、タービンの回転力(回転量)を増加させることができるため、タービン排気上流側の排気圧力を上昇させることができる。
また通常、バルブ開度変更手段によりバイパスバルブを開くことで、過給量が抑えられるようになる。したがってこの場合も、上述の関係がより成立し易い環境になる効果を期待できる。
請求項14に記載の装置では、上記請求項1〜13のいずれか一項に記載の装置において、前記内燃機関の排気通路における前記タービンよりも排気上流側の所定部位の圧力又はその圧力と相関するパラメータ(例えば温度)を監視しつつ、前記圧力可変手段により前記タービン排気上流側の圧力を高めることで、前記監視される圧力又は相関パラメータを所定の目標値に制御する手段を備えることを特徴とする。こうした構成であれば、排気圧力をより精密に所望の値に制御することが可能になる。
また発明者は、上記各装置を実現するために用いて有益な装置として、請求項15に記載の装置、すなわち内燃機関の排気通路に設けられたタービンが排気流によって駆動されることに基づき同タービンと連動するコンプレッサにより吸気通路にて過給を行うターボチャージャを備えるエンジンシステムに適用され、前記内燃機関の低排気量域においては前記タービンの駆動量が大きくなるほど前記内燃機関の排気通路の前記タービンよりも排気上流側の圧力が高くなる、といった関係(例えばマップや数式等として保持)に基づき、前記内燃機関の低排気量域における前記タービンの駆動量を決定する手段を備える装置を発明した。こうした構成であれば、前記タービン駆動量の制御を通じて、タービン排気上流側の排気圧力を適当な値に制御することが可能になる。
一方、内燃機関の排気圧力制御方法としては、請求項16に記載の発明のように、内燃機関の排気通路に設けられたタービンが排気流によって駆動されることに基づき同タービンと連動するコンプレッサにより吸気通路にて過給を行うターボチャージャを備えるエンジンシステムに適用され、前記内燃機関の低排気量域においては前記タービンの駆動量が大きくなるほど前記内燃機関の排気通路の前記タービンよりも排気上流側の圧力が高くなる、といった関係に基づき、前記内燃機関の排気通路における前記タービンよりも排気上流側の圧力を高める方法が有効である。こうした方法によれば、上述の装置による効果と同様の効果もしくはそれに準じた効果を得ることができる。
(第1の実施形態)
以下、図1〜図6を参照して、本発明に係る内燃機関の過給機制御装置及び排気圧力制御方法を具体化した第1の実施形態について説明する。なお、本実施形態の装置及び方法は、例えば4輪自動車用のエンジンシステムに適用され、特にエンジン始動初期におけるエミッションを改善するために用いられるものである。
はじめに、図1を参照して、本実施形態のエンジンシステムの概略構成を説明する。この図1は同システムの概要を示す構成図であり、図中の信号線は配線レイアウトに相当する。
同図1に示されるように、このシステムは、エンジン10を制御対象とするものであり、各種のセンサ出力に基づき、電子制御ユニットとしてのエンジンECU70及びモータECU60等により、ターボチャージャ50の本体に取り付けられたアシスト電動機(アシストモータ)53aをはじめとする各種アクチュエータを制御するように構成されている。なお、このシステムの制御対象とするエンジン(図中のエンジン10)としては、4輪自動車(例えばAT車)に搭載される多気筒(例えば直列4気筒)エンジンを想定している。ただし、この図1においては、説明の便宜上、1つのシリンダ(図中のシリンダ20)のみを図示している。このエンジン10は、燃料燃焼によるエネルギーを回転運動に変換して出力軸を回転させる4ストローク(4×ピストン行程)のレシプロ式吸気ポート噴射エンジン(内燃機関)である。すなわちこのエンジン10では、吸排気弁21,22のカム軸(図示略)に設けられた気筒判別センサ(電磁ピックアップ)にてその時の対象シリンダが逐次判別され、例えば図中のシリンダ20をシリンダ#1とする4つのシリンダ#1〜#4について、それぞれ吸入・圧縮・燃焼・排気の4行程による1燃焼サイクルが「720°CA」周期で、詳しくは例えば各シリンダ間で「180°CA」ずらして、シリンダ#1,#3,#4,#2の順に逐次実行される。これら4つのシリンダ#1〜#4の構成は基本的には同様の構成となっているため、ここでは1つのシリンダ20に注目して、当該システムについての説明を行う。
ここで制御対象とされるエンジン10は、火花点火式のエンジンであり、基本的には、シリンダヘッド及びシリンダブロックによりシリンダ(気筒)20が形成されて構成されている。シリンダブロックには、冷却水がエンジン10内を循環するための冷却水路(ウォータージャケット)と、同水路内の冷却水の温度(冷却水温)を検出する水温センサ20bとが設けられており、その冷却水によりエンジン10が冷却されている。また、シリンダ20内には、ピストン20aが収容され、そのピストン20aの往復動により、エンジン10の出力軸(4つのシリンダに共通の出力軸)であるクランク軸(図示略)が回転するようになっている。なお、クランク軸の外周側には、所定クランク角毎に(例えば30°CA周期で)クランク角信号を出力するクランク角センサ26(例えば電磁ピックアップ)が配設され、同クランク軸(エンジン出力軸)の回転角度位置や回転速度(エンジン回転速度)等が検出可能とされている。
シリンダヘッドには、燃焼室23に開口する吸気ポート(吸気口)と排気ポート(排気口)とが例えば1つのシリンダに対して2つずつ(計4ポート)形成されている。そして、これら吸気ポート及び排気ポートが、それぞれ図示しないカム(詳しくはクランク軸と連動するカム軸に取り付けられたカム)によって駆動される吸気弁(吸気バルブ)21と排気弁(排気バルブ)22とにより開閉されるようになっている。さらに、これら各ポートを通じてシリンダ20内の燃焼室23と車外(外気)とを連通可能にすべく、吸気ポートには、各シリンダに外気(新気)を吸入するための吸気管30(吸気マニホールドも含む)が接続され、排気ポートには、各シリンダから燃焼ガス(排気)を排出するための排気管40(排気マニホールドも含む)が接続されている。
エンジン10の吸気系を構成する吸気管30(吸気通路)には、吸気管30最上流部のエアクリーナ(図示略)を通じて吸入される空気量(新気量)を検出するために、その新気の流量(新気量)を電気信号として検出するエアフロメータ31a(例えばホットワイヤ式エアフロメータ)が設けられている。また、このエアフロメータ31aの近傍には、吸入空気の温度を検出する吸気温センサ31bが設けられている。さらに、これらエアフロメータ31a及び吸気温センサ31bよりも下流側には、過給用の吸気コンプレッサ51(詳しくは後述)と、吸気冷却用のインタクーラ33と、DCモータ等のアクチュエータによって電子的に開度調節される電子制御式のスロットル弁34(吸気絞り弁)と、このスロットル弁34の開度(スロットル弁開度)や動き(開度変動)を検出するためのスロットル開度センサ34aとが設けられている。またここで、吸気管30には、コンプレッサ51の吸気上流側と吸気下流側とを連通させるバイパス通路32が設けられている。また、このバイパス通路32の中途(所定部位)には、開度(弁開度)に応じてその配設部位(所定部位)の吸気流通面積(ひいては空気流量)を可変とする例えばダイアフラム式(その他、電動式等でも可)のABV32a(バイパスバルブ)が設けられている。なお、このABV32aの開度は、エンジンECU70により所望の値に制御されるようになっている。
また、スロットル弁34の下流側には、吸気脈動や吸気干渉を防ぐ等の目的で吸気管30の通路面積が拡大(拡径)されたサージタンク30aが設けられ、このサージタンク30aには吸気管圧力を検出するための吸気管圧力センサ35が設けられている。
こうした吸気管30は、サージタンク30aの下流側で、エンジン10の各シリンダに空気を導入するように分岐している。そして、この吸気管30の分岐路には、各シリンダの吸気ポート近傍にて燃料を噴射供給する電磁駆動式(又はピエゾ駆動式等)のインジェクタ37(燃料噴射弁)が、シリンダごとに取り付けられている。エンジン10では、これらシリンダごとに設けられた各インジェクタにより、吸気通路、特に各シリンダの吸気ポートに対して、燃料(ガソリン)が噴射供給(ポート噴射)されるようになっている。そして、このインジェクタ37により噴射された燃料(厳密には吸入空気との混合気)に対して点火を行うことでその燃料を燃焼させるようにしている。そのために、エンジン10の各シリンダのシリンダヘッドには、それぞれ点火コイル等からなる点火装置(図示略)を備えた点火プラグ25が取り付けられている。すなわち、このエンジン10において点火を行う際には、ECU70により、上記点火プラグ25に対して、所望の点火時期で高電圧が印加される。そして、この高電圧の印加により、各点火プラグ25の対向電極間に火花放電が発生し、この発生した火花放電によって、燃焼室23内に導入された混合気が着火し、吸気と燃料との反応に基づき燃料が燃焼する。
一方、エンジン10の排気系を構成する排気管40には、ターボチャージャ50の一部として排気流により回転する排気タービン52(詳しくは後述)が設けられている。ここでは、排気管40のうち、このタービン52よりも排気上流側の部分を排気管40a、同タービン52よりも排気下流側の部分を排気管40bと呼ぶ。
排気管40aには、上記シリンダ20から排出された排気を検出対象として、時々の排気中酸素濃度(ひいては空燃比)に応じた電気信号(詳しくは空燃比に応じてリニアに変化する電気信号)を出力する酸素濃度センサ、いわゆるA/Fセンサ41が設けられている。一方、排気管40bには、排気中のCO、HC、NOx等を浄化するための三元触媒42が排気浄化装置として設けられ、この触媒42の下流側には、大気中と排気中との酸素濃度差によりリッチ/リーンに応じて2値的に出力を変化させる酸素濃度センサ、いわゆるO2センサ43が設けられている。本実施形態では、これらA/Fセンサ41及びO2センサ43のセンサ出力に基づいて、空燃比フィードバック制御を実行するようにしている。
次に、上記吸気コンプレッサ51及び排気タービン52を有して構成されるターボチャージャについて説明する。
すなわち、吸気管30と排気管40との間には、電動アシスト式のターボチャージャ(電動ターボチャージャ)50が配設されている。このターボチャージャ50は、吸気管30に設けられた吸気コンプレッサ51と、排気管40の中途に設けられた排気タービン52とを有し、これらコンプレッサ51及びタービン52がシャフト53(回転軸)にて連結されている。また、このシャフト53には、同ターボチャージャ50の駆動をアシスト(助勢)する電動式のアシストモータ53aが設けられており、図示しないバッテリから電力が供給されている。シャフト53は、これらターボチャージャ50とアシストモータ53aとの共通の出力軸に相当する。また、アシストモータ53aには、モータの温度を検出するために、温度センサ53bが設けられている。こうした構成に基づき、このターボチャージャ50では、排気管40を流れる排気とアシストモータ53aの駆動(アシスト)とによって排気タービン52を回転させる。そして、その回転力がシャフト53を介して吸気コンプレッサ51に伝達され、この吸気コンプレッサ51により、吸気管30内を流れる空気が圧縮されて過給が行われることになる。なおこの時、過給された空気が上記インタクーラ33によって冷却されることにより、吸入空気の充填効率が高められることになる。
こうしたシステムの中で、電子制御ユニットとして主体的にエンジン制御を行う部分がエンジンECU70(エンジン制御用ECU)である。このECU70は、上記各種センサの検出信号に基づいてエンジン10の運転状態やユーザの要求を把握し、それに応じて上記スロットル弁34やインジェクタ37等の各種アクチュエータを操作することにより、その時々の状況に応じた最適な態様で上記エンジン10に係る各種の制御を行っている。例えばエンジン10の定常運転時には、上記各センサの検出信号に基づいて、各種の燃焼条件(例えば点火時期や、燃料噴射量、吸入空気量、ひいては空燃比等)を算出するとともに、各種アクチュエータを操作することで、上記各シリンダ内(燃焼室)での燃料燃焼を通じて生成される図示トルク(生成トルク)、ひいては実際に出力軸(クランク軸)へ出力される軸トルク(出力トルク)を制御する。また、上記A/Fセンサ41及びO2センサ43のセンサ出力に基づき、例えば各シリンダ内での燃焼に供される燃料や空気を供給するインジェクタ37の噴射時間やスロットル弁34の開度などを可変制御することで、上記触媒42周辺の排気中の空燃比を理論空燃比に近づける(望ましくは一致させる)制御、いわゆる空燃比フィードバック制御を実行する。基本的には、空燃比リーン(>理論空燃比)の場合には燃料噴射量を増量制御する一方、空燃比リッチ(<理論空燃比)の場合には燃料噴射量を減量制御することで、その空燃比が理論空燃比近傍の所定範囲内に維持されるようになっている。ただし、エンジン10の冷間始動時で触媒42の温度が活性温度に達していない場合には、その触媒42を早期に活性化させるべく、触媒42の暖機を促進する所定の制御(触媒暖機制御)、詳しくは燃料噴射制御を通じて、リッチ空燃比(理論空燃比よりもリッチ側の空燃比)とリーン空燃比(理論空燃比よりもリーン側の空燃比)と、が交互に繰り返されるように、触媒42よりも排気上流側の空燃比を制御するディザ制御を実行することで、エンジン10の冷間始動時におけるエミッションの悪化を抑制している。
また、モータECU60は、例えば電圧「12V」で電力供給を行う図示しない車載バッテリから電力の供給を受け、エンジンECU70から随時取得する要求アシスト量や、逐次検出されるターボチャージャ50の回転速度等に基づいて、アシストモータ53a(詳しくは同モータ53aの励磁コイル)に対する通電を制御している。なお、要求アシスト量は、時々のエンジン運転状態に応じて必要とされるアシストモータ53aの駆動量に相当するものであり、例えばエンジン10の運転状態(例えばエンジン回転速度や、アクセル操作量、要求エンジントルク等)に基づき、エンジンECU70にて算出される。また、ターボチャージャ50の回転速度は、シャフト53の回転速度に相当するものであり、例えばコンプレッサ51に対して配設された回転速度検出センサ(図示略)からのピックアップ信号(シャフト53の回転速度信号)に基づき、モータECU60にて算出される。
これらECU60,70は、本実施形態に係る内燃機関の過給機制御装置として機能するものであり、それぞれ周知のマイクロコンピュータ(図示略)を備えて構成されている。このマイクロコンピュータは、基本的には、各種の演算を行うCPU(基本処理装置)、その演算途中のデータや演算結果等を一時的に記憶するメインメモリとしてのRAM(Random Access Memory)、プログラムメモリとしてのROM(読み出し専用記憶装置)、データ保存用メモリとしてのEEPROM(電気的に書換可能な不揮発性メモリ)やバックアップRAM(ECUの主電源停止後も車載バッテリ等のバックアップ電源により常時給電されているメモリ)、さらにはA/D変換器やクロック発生回路等の信号処理装置、外部との間で信号を入出力するための入出力ポート等といった各種の演算装置、記憶装置、信号処理装置、通信装置、及び電源回路等によって構成されている。そして、ROMには、当該過給機制御(特にアシストモータ53aの制御)に係るプログラムを含めたエンジン制御に係る各種のプログラムや制御マップ等が、またデータ保存用メモリ(例えばEEPROM)には、エンジン10の設計データをはじめとする各種の制御データ等が、それぞれ予め格納されている。
以上、本実施形態に係るエンジンシステム(車両制御システム)の構成について説明した。次に、図2〜図6を参照しつつ、このシステムの動作について説明する。
先の特許文献1に記載のシステムと同様、このシステムにおいても、エンジン10を始動する際に、触媒42を含めたエンジン各部位の暖機を行うようにしている。ただし本実施形態では、エンジン10が低排気量域にあることを示す所定の低排気量域運転モード、詳しくは始動運転モードによる運転中である場合に、発明者が実験等により発見した関係、すなわち図2に示すような関係に基づき、エンジン10の始動に際してアシストモータ53aを駆動して、排気管40a(排気通路40のうち、タービン52よりも排気上流側の部分)の圧力を高めるようにしている。
図2は、発明者の実験結果、詳しくは同実験等により発見された、アシストモータ53aの駆動量(アシスト動力)と排気管40aの圧力変化量との関係を示すグラフである。
同図2に示されるように、発明者の実験では、アシスト動力が所定値(この例では約「200(W)」)を超える領域においては、アシスト動力が大きくなるにつれて、タービン52入口(タービン上流側近傍)の圧力も大きくなった。発明者は、この現象を、タービン52の駆動量が大きくなることで同タービン52から排気上流側への逆流が生じることによるものである、と推察している。すなわち、この逆流により、排気管40aの圧力が高められる、と考えられる。
図3〜図5は、本実施形態の上記ECU60,70により実行される触媒暖機制御の処理手順を示すフローチャートである。なお、これら各図の一連の処理は、基本的には、ECU60,70でROMに記憶されたプログラムが実行されることにより、所定クランク角ごとに又は所定時間周期で逐次実行される。また、これら各図の処理において用いられる各種パラメータの値は、例えばECU60,70に搭載されたRAMやEEPROM等の記憶装置に随時記憶され、必要に応じて随時更新される。
同図3〜図5に示されるように、いずれの図に示す一連の処理においても、最初のステップでは実行条件の成否を判断する。すなわち、図3の処理では、エンジン10が始動運転モードによる運転中であり、且つフラグF1に「0」が設定されていること、図4の処理では、フラグF1に「1」が、フラグF2に「0」がそれぞれ設定されていること、図5の処理では、フラグF2に「1」が設定されていること、がそれぞれ実行条件に相当し、この条件が成立するまで繰り返しその実行条件の成否判断を実行し、この条件が成立したことに基づいて次のステップに進む。なお、本実施形態では、これらフラグF1,F2の初期値がそれぞれ「0」に設定されている。したがってはじめは、エンジン10の運転モードが始動運転モードになったことに基づき、図3の処理だけが進行することになる。以下、図3の処理について説明する。
同図3に示すように、この一連の処理においては、まずステップS11,S12で、上述の実行条件の成否を判断し、この条件が成立したことに基づいてステップS13へ移行する。
詳しくは、エンジン10の始動は、イグニッションスイッチ(IGSW)のオン/オフ動作に基づいて行われる。IGSWは、点火スイッチと始動スイッチを兼ね、運転者のキー操作によりオン/オフ駆動されるものである。すなわち、運転者がイグニッションキーをキーシリンダに差し込んで回すと、1段目でステアリングロックが解除され、2段目でラジオなどのアクセサリー類、3段目で点火装置に電流が流れ、もう1段回すとスタータモータ(図示略)がクランク軸(エンジン10の出力軸)を回転させ(クランキングし)、エンジン10を始動する。
ステップS11では、例えばスタータモータがONしたことと、クランク軸の回転速度(エンジン回転速度)が「500rpm」以上になったことと、の両方が同時に成立したか否かを判断する。そして、これらの条件が同時に成立した旨判断された場合にのみ、エンジン10が始動運転モードによる運転中である旨判断する。
続くステップS13,S14では、まずステップS13で、アシストモータ53aの駆動電力(駆動量)の目標値である目標電力P0が設定されたか否かを判断し、この判断により目標電力P0がまだ設定されていない旨判断された場合には、続くステップS14で、所定のパラメータ(例えば水温センサ20bにより検出されるその時の冷却水温)に基づいて、目標電力P0の値を決定及び設定するとともに、その時のアシストモータ53aに実際に印加される電力である印加電力P1に対し、所定の初期値(例えば「0」)を設定する。他方、ステップS13で目標電力P0が既に設定された旨判断された場合には、ステップS14の処理は行わず(スキップして)、次のステップS15に進む。すなわち、ステップS14の処理は、エンジン始動直後において1回だけ行われて、それ以降は、エンジン10が再始動されるまで行われない。
ステップS15では、印加電力P1を所定量ΔP(ここでは固定値、ただしエンジン運転状態等の所定パラメータに応じた可変値でも可)だけ増加(増量)する(P1=P1(前回値)+ΔP)。また、続くステップS16では、その時の印加電力P1の値が、ステップS14で設定した目標電力P0以上の範囲にある(P1≧P0)か否かを判断する。こうして、上記ステップS15で印加電力P1が増加され、目標電力P0以上になるまでは、繰り返し上記ステップS15で印加電力P1が増加されるとともに、上記ステップS16で印加電力P1が目標電力P0以上の範囲にない旨判断されることになる。この場合には、続くステップS172で、フラグF1に繰り返し「0」を設定する。本実施形態では、ステップS15にてアシストモータ53aの駆動量を初期値から目標値(目標電力P0)まで段階的に上昇させることで、同モータ53aの駆動量(過給アシスト量)を徐々に大きくするようにしている。これにより、同モータ53aにかかる負担(特に軸やベアリングにかかる負担)が軽減されることになる。そしてこのように、上記ステップS15で印加電力P1が段階的に増加(それに伴いタービン入口の圧力も徐々に増加)されていき、目標電力P0以上になった場合には、上記ステップS16で印加電力P1が目標電力P0以上の範囲にある旨判断されるようになる。この場合には、続くステップS171で、フラグF1に「1」を設定する。これにより、図4の処理の実行条件が成立するとともに、図3の処理の実行条件(ステップS12の条件)が成立しなくなる。
次に、図4の処理について説明する。なお、印加電力P1が目標電力P0に達する頃には、コンプレッサ51及びタービン52の回転速度も十分高くなっており、その回転速度がサージ領域に到達している可能性がある。このサージ領域では、コンプレッサ51の仕事の効率が低下するだけでなく、サージの衝撃波などに起因してコンプレッサ51が損傷することも懸念される。このため、図4の処理では、こうしたサージ領域を避けるべくABV32a(図1)を開いて、コンプレッサ51の吸気上流側と吸気下流側とを連通させることにより、コンプレッサ51を流れる空気の流速を上げるようにしている。
同図4に示すように、この一連の処理においては、まずステップS21,S22で、上述の実行条件の成否を判断し、この条件が成立したことに基づいてステップS23へ移行する。
ステップS23〜S25では、まずステップS23で、その時にABV32aが開いているか否かを判断し、この判断によりABV32aが開いていない旨判断された場合には、続くステップS24でABV32aを所定の開度に開くとともに、さらに続くステップS25で、所定タイマ(ここではプログラム上に実現)の残り時間を示すパラメータ、すなわちタイマ残り時間Tm1に初期値int1を設定(セット)する。他方、ステップS23でABV32aが開いている旨判断された場合には、ステップS24,S25の処理は行わず(スキップして)、次のステップS26に進む。
ステップS26では、タイマ残り時間Tm1を「1」だけ減算(カウントダウン)する(Tm1=Tm1(前回値)−1)。また、続くステップS27では、その時のタイマ残り時間Tm1の値が、「0」以下の範囲にある(Tm1≦0)か否かを判断する。こうして、上記ステップS26でタイマ残り時間Tm1が減算され、「0」以下になるまでは、繰り返し上記ステップS26でタイマ残り時間Tm1が減算されるとともに、上記ステップS27でタイマ残り時間Tm1が「0」以下の範囲にない旨判断されることになる。この場合には、続くステップS282で、フラグF2に繰り返し「0」を設定する。他方、ステップS26でタイマ残り時間Tm1が減算され、「0」以下になった場合には、上記ステップS27でタイマ残り時間Tm1が「0」以下の範囲にある旨判断されるようになる。この場合には、排気管40aの温度が十分高くなったとして、続くステップS281で、フラグF2に「1」を設定する。これにより、図5の処理の実行条件が成立するとともに、図4の処理の実行条件(ステップS22の条件)が成立しなくなる。次に、図5の処理について説明する。
同図5に示すように、この一連の処理においては、まずステップS31で、上述の実行条件の成否を判断し、この条件が成立したことに基づいてステップS32へ移行する。
ステップS32では、燃料噴射量の制御を通じて、各シリンダにおいて、それぞれリッチ空燃比とリーン空燃比とが交互に繰り返されるように、触媒42よりも排気上流側の空燃比(例えばA/Fセンサ41にて検出)を制御する(ディザ制御の実行)。また、続くステップS33では、触媒42の暖機が完了したか否かを判断する。こうして、このステップS33で触媒42の暖機が完了した旨判断されるまでは、継続的に上記ステップS32のディザ制御が実行されることになる。
なお、ステップS32では、各シリンダでディザ制御を行うようにしているが、これに限られず、例えばシリンダ(本実施形態では4つのシリンダ)を、リッチ運転(燃料噴射量をリッチ補正して運転)するリッチグループとリーン運転(燃料噴射量をリーン補正して運転)するリーングループとに分けて(例えば2つずつ)、触媒42を暖機させるようにしてもよい。この場合も、各シリンダからの排気の集合部分でリッチな排気とリーンな排気との反応、ひいては発熱(ひいては排気温度の上昇)が生じることになる。
また、ステップS33では、例えば水温センサ20bによる冷却水温に基づき触媒42の温度を推定し、さらに触媒42に付与される熱量を積算することにより触媒42の温度上昇量を推定する。具体的には、例えば燃料噴射量等の時々の投入熱源量を積算することにより、時々の発生熱量、ひいてはその積算値としての触媒温度上昇量を演算する。ただしこうした方法に限られず、その他、例えばディザ制御(ステップS32)の実行時間、あるいは排気温度の実測値(センサ出力)に基づいて、触媒42の暖機完了の有無を判断(例えば実行時間が所定時間を超えたら暖機完了である旨判断)するようにしてもよい。
そして、上記ステップS33で触媒42の暖機が完了した旨判断された場合には、続くステップS34で、ディザ制御を停止するとともに、ABV32aを閉じる。さらに続くステップS35で、フラグF1,F2、目標電力P0、及び印加電力P1に対して、それぞれ「0」を設定する。これにより、アシストモータ53aが停止されることになる。
図6(a)〜(g)は、それぞれ上記図3〜図5の処理が実行された場合の各制御パラメータ((a)エンジン回転速度、(b)モータ駆動動力(印加電力P1)、(c)タービン52の回転速度、(d)タービン52入口の圧力、(e)タービン52入口の温度、(f)触媒42入口の温度、(g)排気中のHC濃度)の推移を示すタイミングチャートである。ここでは、モータアシストのない(P1=0)装置を比較例に用い、この比較例の動作態様を(b)〜(g)中に破線にて、また本実施形態の動作態様を(a)〜(g)中に実線にてそれぞれ示して、両者を対比しつつ説明を行う。
同図6に示されるように、図中のタイミングt0でエンジン10が始動されると、本実施形態の装置では、(b)に示されるように、アシストモータ53aの駆動を開始する。すなわち、図3のステップS15にてアシストモータ53aの駆動量(印加電力P1)を初期値から目標値(目標電力P0)まで段階的に上昇させる。こうした処理に基づき、この例では、タイミングt1で、印加電力P1が目標電力P0になる。そしてこのモータ53aの駆動により、(d)に示されるように、タービン52入口の圧力が高められ、(e)に示されるように、それに伴いタービン52入口の温度が上昇し、(f)に示されるように、触媒42の早期活性が図られ、ひいては(g)に示されるように、その活性化された触媒42の浄化作用により、排気中のHC濃度が、比較例の場合よりも低減されることになる。
以上説明したように、本実施形態に係る内燃機関の過給機制御装置及び排気圧力制御方法によれば、以下のような優れた効果が得られるようになる。
(1)内燃機関(エンジン10)の排気通路に設けられたタービン52が排気流によって駆動されることに基づき同タービン52と連動するコンプレッサ51により吸気通路(吸気管30)にて過給を行うターボチャージャ50を備えるエンジンシステムに本実施形態の装置及び方法を適用した。このうち、内燃機関の排気圧力制御方法として、エンジン10の低排気量域においてはタービン52の駆動量が大きくなるほど排気管40a(エンジン10の排気通路のタービン52よりも排気上流側)の圧力が高くなる、といった関係(図2参照)に基づき、排気管40aの圧力を高めるようにした。また、内燃機関の過給機制御装置として、エンジン10のクランキング後に所定条件(図3のステップS11の条件)が成立したタイミング(図6のタイミングt0)で排気流以外の動力によりタービン52を駆動して、エンジン10の排気通路におけるタービン52よりも排気上流側(排気管40a)の圧力を高めるプログラム(圧力可変手段、図3)を備える構成とした。より具体的には、エンジン10の運転状態について、同エンジン10が、低排気量域にあることを示す所定の低排気量域運転モードによる運転中であるか否かを判断するプログラム(運転モード判断手段、図3のステップS11)と、このプログラムによりエンジン10が低排気量域運転モードによる運転中である旨判断された場合に、排気流以外の動力によりタービン52を駆動して、エンジン10の排気通路におけるタービン52よりも排気上流側(排気管40a)の圧力を高めるプログラム(圧力可変手段、図3のステップS13〜S16)と、を備える構成とした。
これら装置及び方法を適用したことで、エンジン始動初期において、タービン52よりも排気上流側の圧力を高めることが可能になる。これにより、排気圧力と共に排気温度が高まり、触媒42の暖機が促進されるようになる。また、高められたタービン52排気上流側の圧力により、シリンダ20から排出される排気が押し戻されることで、活性前の触媒42に到達する排気量が少なくなる。このため、こうした構成とすることで、エンジン始動初期において、より良好なエミッションを得ることができるようになる。
(2)図3のステップS13〜S16においては、ターボチャージャ50のタービン52とコンプレッサ51とを接続する回転軸(シャフト53)に取り付けられた電動式モータ(アシストモータ53a)の駆動量を制御することにより排気管40a(タービン排気上流側)の圧力を高めるようにした。このような電動式モータを制御することで、排気管40aの圧力を、より容易且つ的確に制御することが可能になる。
(3)図3のステップS13〜S16においては、アシストモータ53aの駆動量について目標値(目標電力P0)を設定するとともに、同モータ53aの駆動量を初期値からその目標値まで段階的に上昇させることで、排気管40a(タービン排気上流側)の圧力を段階的に高めるようにした。これにより、上記モータ53aの駆動量(過給アシスト量)が徐々に大きくなるようになり、同モータ53aの負担を軽減することができ、ひいては同モータ53a故障等の可能性を低くすることが可能になる。
(4)図3のステップS13〜S16においては、エンジン10の冷却水温(液温)に基づいて、電動式モータ(アシストモータ53a)の駆動量に係る目標値(目標電力P0)を設定するようにした。こうした構成であれば、エンジン10の暖機状態(ひいては触媒42の暖機状態)に合わせ、アシストモータ53aの駆動量に係る目標値として適切な値を設定することが可能になる。
(5)エンジンシステムが、図3のステップS13〜S16の処理によるモータ駆動中に、触媒42の暖機(ひいては活性化)を促進する所定の触媒暖機処理を行うプログラム(触媒暖機促進手段、図5)を備える構成とした。こうした構成であれば、触媒暖機前において、シリンダ20から排出される排気を的確に押し戻すことが可能になり、ひいては触媒暖機前に触媒に到達する排気量をより確実に少なくすることが可能になる。
(6)触媒暖機処理についてはこれを、リッチ空燃比とリーン空燃比とが交互に繰り返されるように、触媒42よりも排気上流側の空燃比を制御する(いわゆるディザ制御を行う)ものとした。こうした構成であれば、触媒42を好適に暖機することができる。
(7)またこの際、図3の処理により排気圧力と共に排気温度が高められることで、ディザ制御による早期暖機効果はより大きなものとなる。
(8)さらに、ディザ制御を開始する前に図3の処理により排気管40a(タービン排気上流側)の圧力を高めて、それら圧力及び温度が十分上昇したことを確認してからディザ制御を開始した。こうすることで、効率的にディザ制御の効果を得ることができるようになる。
(9)図3のステップS13〜S16の処理中に、タービン52の単位駆動量あたりのコンプレッサ51による過給量である過給効率を低減するプログラム(過給効率低減手段)を備える構成とした。詳しくは、図3のステップS13〜S16の処理によるモータ駆動中に、バイパスバルブ(ABV32a)の開度を吸気流通面積がより大きくなる側へ変更するプログラム(バルブ開度変更手段、図4)を備える構成とした。こうすることで、上記モータ駆動中においてコンプレッサ51は空回りの状態となり、サージが発生しなくなる。また、タービン52の回転力(回転量)を増加させることができるため、排気管40a(タービン排気上流側)の排気圧力を上昇させることができる。
(10)また、ABV32aを開くことで、過給量が抑えられ、シリンダ20から排出される排気量が低排気量域に維持されるようになる。これにより、エンジンシステムの環境が、図2の関係のより成立し易い環境となり、ひいてはエンジン始動初期におけるエミッションをより良好なものとすることができるようになる。
(第2の実施形態)
次に、図7を参照して、先の図1に示したシステムに準ずる構成をもったエンジンシステムについて、本発明に係る内燃機関の過給機制御装置及び排気圧力制御方法を具体化した第2の実施形態について説明する。ただしここでは、第1の実施形態との相違点を中心に、本実施形態について説明する。
本実施形態の装置では、上記図3〜図5の処理に加えて、図7に示すような処理をさらに実行することで、エンジン始動前(停止中)動作に係る所定の操作(ここではイグニッションキー操作)がなされた場合に、先の図2に示したような関係に基づき、エンジン始動前(停止中)にアシストモータ53aを駆動して、排気管40a(排気通路におけるタービン52よりも排気上流側の部分)の圧力を高めるようにしている。
図7は、本実施形態の上記ECU60,70により実行される触媒暖機制御の処理手順を示すフローチャートである。なお、これら各図の一連の処理は、基本的には、ECU60,70でROMに記憶されたプログラムが実行されることにより、所定クランク角ごとに又は所定時間周期で逐次実行される。また、これら各図の処理において用いられる各種パラメータの値は、例えばECU60,70に搭載されたRAMやEEPROM等の記憶装置に随時記憶され、必要に応じて随時更新される。
同図7に示すように、この一連の処理においては、まずステップS41,S42で、所定の実行条件の成否を判断し、この条件が成立したことに基づいてステップS43へ移行する。
詳しくは、例えばステップS41では、エンジン10が停止中であるか否かを判断し、この判断によりエンジン10が停止中である旨判断された場合に実行条件が成立しているとする。この判断は、例えばクランク軸の回転速度(エンジン回転速度)が「0rpm」であるか否かに基づいて行う(エンジン回転速度=「0rpm」ならエンジン停止中)。
また、続くステップS42では、イグニッションスイッチがONされたか否か、換言すればイグニッションキー操作がなされた(キーが所定位置まで回されたか)か否かを判断し、この判断によりイグニッションスイッチがONされた旨判断された場合に実行条件が成立しているとする。
これらの条件が両方とも成立している場合、すなわちエンジン10が停止中であり、且つイグニッションスイッチがONされた旨判断された場合には、ステップS43へ移行する。そして、続くステップS43,S44では、先のステップS13,S14に準ずる処理を行う。ただし本実施形態では、目標電力P0の未設定時に行われるステップS44にて、目標電力P0及び印加電力P1の設定に併せ、タイマの設定も行う。すなわち、タイマ残り時間Tm2に初期値int2を設定(セット)する。
ステップS45では、タイマ残り時間Tm2を「1」だけ減算(カウントダウン)する(Tm2=Tm2(前回値)−1)。また、続くステップS46では、その時のタイマ残り時間Tm2の値が、「0」以下の範囲にある(Tm2≦0)か否かを判断する。こうして、上記ステップS45でタイマ残り時間Tm2が減算され、「0」以下になるまでは、繰り返し上記ステップS45でタイマ残り時間Tm2が減算されるとともに、上記ステップS46でタイマ残り時間Tm2が「0」以下の範囲にない旨判断されることになる。この場合には、続くステップS47で、印加電力P1を所定量ΔP(ここでは固定値、ただしエンジン運転状態等の所定パラメータに応じた可変値でも可)だけ増加(増量)する(P1=P1(前回値)+ΔP)。そして、続くステップS48では、その時の印加電力P1の値が、ステップS44で設定した目標電力P0以上の範囲にある(P1≧P0)か否かを判断する。
そして、上記ステップS46でタイマ残り時間Tm2が「0」以下の範囲にない旨判断されている間は、上記ステップS47で印加電力P1が増加され、目標電力P0以上になるまで、繰り返し上記ステップS47で印加電力P1が増加されるとともに、上記ステップS48で印加電力P1が目標電力P0以上の範囲にない旨判断されることになる。そして、こうして上記ステップS47で印加電力P1が段階的に増加されていき、目標電力P0以上になった場合には、上記ステップS48で印加電力P1が目標電力P0以上の範囲にある旨判断されるようになる。この場合には、続くステップS49で、印加電力P1に目標電力P0が設定(P1=P0)され続ける(印加電力P1が目標電力P0にホールドされる)ことにより、印加電力P1が、目標電力P0よりも大きくならないようにしている。
一方、上記ステップS46でタイマ残り時間Tm2が「0」以下の範囲にある旨判断された場合には、続くステップS46aで、印加電力P1に「0」を設定する。こうして、長期にわたる継続的なモータ53aの駆動を回避することで、過剰な電力消費を避け、車載バッテリが電力不足にならないようにしている。そしてそれ以降、エンジン10が始動されるなどして、先のステップS41でエンジン10が停止中ではない旨判断されるようになるまでは、上記ステップS46aで印加電力P1に「0」が設定され続ける(印加電力P1が「0」にホールドされる)ことになる。
このように本実施形態では、エンジン始動前にアシストモータ53aの駆動を開始することで、前述した触媒の暖機を促進する効果や、シリンダからの排気を押し戻す効果(前記(1)の効果参照)がそれぞれ高められている。そしてこれにより、より良好なエミッションを得ることができるようになる。また本実施形態でも前述した図3〜図5の処理が実行されており、エンジン10が始動されるなどして、先のステップS41でエンジン10が停止中ではない(運転が開始された)旨判断された場合には、図3のステップS11にてエンジン10が始動運転モードによる運転中である旨判断され、前述した図3〜図5に係る各制御、すなわちモータ制御、ABV制御、及び触媒暖機制御に関する各種の処理が実行されることになる。
以上説明したように、本実施形態に係る内燃機関の過給機制御装置及び排気圧力制御方法によれば、第1の実施形態による前記(1)〜(10)の効果と同様の効果もしくはそれに準じた効果に加え、さらに次のような効果も得られるようになる。
(11)内燃機関(エンジン10)のクランキングに先立ち、排気流以外の動力によりタービン52を駆動して、排気管40a(エンジン10の排気通路におけるタービン52よりも排気上流側)の圧力を高めるプログラム(圧力可変手段)を備える構成とした。詳しくは、エンジン10が停止中であるか否かを判断するプログラム(機関停止判断手段、図7のステップS41)と、エンジン10の始動前動作に係る所定の操作(イグニッションキー操作)がなされたか否かを判断するプログラム(始動前動作判断手段、図7のステップS42)と、ステップS41にてエンジン10が停止中である旨判断され、且つ、ステップS41にて所定のイグニッションキー操作がなされた旨判断された場合に、排気流以外の動力(アシストモータ53a)によりタービン52を駆動して、排気管40a(エンジン10の排気通路におけるタービン52よりも排気上流側)の圧力を高めるプログラム(圧力可変手段)と、を備える構成とした。こうすることで、エンジン始動前において、タービン52よりも排気上流側の圧力を高めることが可能になる。これにより、より早期に触媒42の暖機が促進されるようになる。また、予め高められた排気管40a(タービン排気上流側)の圧力により、シリンダ20から排出される排気が押し戻されることで、活性前の触媒42に到達する排気量が少なくなり、より良好なエミッションを得ることができるようになる。
なお、上記各実施形態は、以下のように変更して実施してもよい。
・上記第2の実施形態では、所定のイグニッションキー操作に基づいて、アシストモータ53aの駆動タイミングを決めるようにした。しかしこれに限られず、例えばドア施錠の解除、ドア開動作、運転席シートへの着座、運転席シートベルトの装着、又はクラッチペダルやブレーキペダルを踏む操作など、始動前に行われる任意の操作に基づいて、アシストモータ53aの駆動タイミングを決めるようにしてもよい。また、対象操作は1つに限られず、複数の操作が行われたことを条件にしてもよい。
・上記各実施形態(特に図4の処理)では、タイマ(タイマ残り時間Tm1)を使用して、所定時間の経過に基づいて、排気管40aの温度が十分高くなったか否かを判断するようにした。しかしこれに代えて、例えば排気管40aの温度を所定部位で実測(センシング)又は推定することにより、その実測値又は推定値に基づいて、上記排気管40aの温度が十分高くなったか否かを判断するようにしてもよい。
・上記各実施形態では、図3のステップS13〜S16の処理によるモータ駆動中に所定の触媒暖機処理(ディザ制御)を行うようにした。しかしこれに限られず、例えば図3のステップS13〜S16の処理によるモータ駆動に先立ち(例えば図7のモータ駆動と共に)、所定の触媒暖機処理を行うようにしてもよい。この場合も、前記(6)の効果に準じた効果を得ることはできる。
・上記各実施形態では、触媒暖機処理としてディザ制御を行うようにした。しかしこれに限られず、触媒暖機処理として、エンジン10の点火時期を遅角させるようにしてもよい。このように、燃焼サイクルごとの点火時期を遅角させることで、後燃え量を増大させることができる。しかもこの際、モータ駆動により排気圧力と共に排気温度が高められることで、後燃え量はより多くなる。こうしてこの場合も、上記触媒42の早期暖機が図られるようになる。
・上記各実施形態では、図3のステップS13〜S16の処理によるモータ駆動中にABV32aを開くようにした。しかしこれに限られず、例えば図3のステップS13〜S16の処理によるモータ駆動に先立ち(例えば図7のモータ駆動と共に)、バイパスバルブ(ABV32a)の開度を吸気流通面積がより大きくなる側へ変更するようにしてもよい。この場合も、前記(9)の効果に準じた効果を得ることはできる。
・上記各実施形態では、アシストモータ53aの駆動電力を目標値に制御することによって、排気管40aの排気圧力を制御するようにした。しかしこれに限られず、排気圧力を監視しながら、排気圧力が所望の値になるように、上記モータ53aの駆動電力を調整するようにしてもよい。例えば排気管40a(エンジン10の排気通路におけるタービン52よりも排気上流側)の所定部位に圧力センサ(ただし温度等の、圧力の相関パラメータを検出するセンサでも可)を設け、同圧力センサのセンサ出力としてその所定部位(センサ配設部位)の排気圧力を監視しつつ、アシストモータ53aにより排気管40aの圧力を高めることで、同圧力センサのセンサ出力を所定の目標値に制御(フィードバック制御)するプログラムを備える構成とすることも有効である。こうした構成であれば、排気圧力をより精密に所望の値に制御することが可能になる。
・上記各実施形態では、エンジン10のクランキング後に所定条件(図3のステップS11の条件)が成立したタイミングでアシストモータ53aによりタービン52を駆動するプログラムを備える構成とした。しかしこれに限られず、例えばエンジン10のクランキング時に(クランキングと同時に)、アシストモータ53a(排気流以外の動力)によりタービン52を駆動して、排気管40a(エンジン10の排気通路におけるタービン52よりも排気上流側)の圧力を高めるプログラム(圧力可変手段)を備える構成としてもよい。こうした構成であっても、前記(1)の効果と同様の効果もしくはそれに準じた効果を得ることはできる。
・エンジン10の低排気量域においてはタービン52の駆動量が大きくなるほど排気管40a(エンジン10の排気通路のタービン52よりも排気上流側)の圧力が高くなる、といった関係(図2参照)を、所定のマップや数式等として所定の記憶装置(例えばEEPROM)に格納するなどして、この関係に基づき、エンジン10の低排気量域(エンジン10始動初期)におけるタービン52の駆動量を決定するプログラムを備える構成としてもよい。この場合も、前記(1)の効果に準じた効果を得ることはできる。
・制御対象とするエンジンの種類やシステム構成も、用途等に応じて適宜に変更可能である。例えば吸気通路に燃料を噴射して、シリンダ20内において所定の点火方式でその燃料の着火のための点火を行う火花点火式の吸気通路噴射エンジンに限られず、筒内噴射(直噴)式のガソリンエンジンや、圧縮着火式のディーゼルエンジンについても、基本的には、本発明を適用することが可能である。
・上記各実施形態及び変形例では、各種のソフトウェア(プログラム)を用いることを想定したが、専用回路等のハードウェアで同様の機能を実現するようにしてもよい。
本発明に係る内燃機関の過給機制御装置及び排気圧力制御方法の第1の実施形態について、該装置及び方法の適用されたエンジンシステムの概略を示す構成図。 アシストモータの駆動量(アシスト動力)と排気通路におけるタービンよりも排気上流側の圧力との関係を示すグラフ。 本実施形態に係る触媒暖機制御のうち、特にモータ制御に関する処理の処理手順を示すフローチャート。 本実施形態に係る触媒暖機制御のうち、特にABV制御に関する処理の処理手順を示すフローチャート。 本実施形態に係る触媒暖機制御の処理手順を示すフローチャート。 (a)〜(g)は、それぞれ本実施形態に係る触媒暖機制御が実行された場合の各制御パラメータの推移を示すタイミングチャート。 本発明に係る内燃機関の過給機制御装置及び排気圧力制御方法の第2の実施形態について、該装置及び方法の適用されたエンジンシステムの概略を示す構成図。
符号の説明
10…エンジン、20…シリンダ(気筒)、20a…ピストン、25…点火プラグ、32…バイパス通路、40、40a、40b…排気管、42…触媒(三元触媒)、50…ターボチャージャ(電動ターボチャージャ)、51…吸気コンプレッサ、52…排気タービン、53…シャフト、53a…アシスト電動機(アシストモータ)、60…モータECU、70…エンジンECU。

Claims (16)

  1. 内燃機関の排気通路に設けられたタービンが排気流によって駆動されることに基づき同タービンと連動するコンプレッサにより吸気通路にて過給を行うターボチャージャと、前記タービンよりも排気下流側にて排気を浄化する触媒と、を備えるエンジンシステムに適用され、
    前記内燃機関のクランキング時に前記排気流以外の動力により前記タービンを駆動して、前記内燃機関の排気通路のうち、前記タービンよりも排気上流側の圧力を高める圧力可変手段を備えることを特徴とする内燃機関の過給機制御装置。
  2. 内燃機関の排気通路に設けられたタービンが排気流によって駆動されることに基づき同タービンと連動するコンプレッサにより吸気通路にて過給を行うターボチャージャと、前記タービンよりも排気下流側にて排気を浄化する触媒と、を備えるエンジンシステムに適用され、
    前記内燃機関のクランキングに先立ち、前記排気流以外の動力により前記タービンを駆動して、前記内燃機関の排気通路のうち、前記タービンよりも排気上流側の圧力を高める圧力可変手段を備えることを特徴とする内燃機関の過給機制御装置。
  3. 内燃機関の排気通路に設けられたタービンが排気流によって駆動されることに基づき同タービンと連動するコンプレッサにより吸気通路にて過給を行うターボチャージャと、前記タービンよりも排気下流側にて排気を浄化する触媒と、を備えるエンジンシステムに適用され、
    前記内燃機関のクランキング後に所定条件が成立したタイミングで前記排気流以外の動力により前記タービンを駆動して、前記内燃機関の排気通路のうち、前記タービンよりも排気上流側の圧力を高める圧力可変手段を備えることを特徴とする内燃機関の過給機制御装置。
  4. 内燃機関の排気通路に設けられたタービンが排気流によって駆動されることに基づき同タービンと連動するコンプレッサにより吸気通路にて過給を行うターボチャージャと、前記タービンよりも排気下流側にて排気を浄化する触媒と、を備えるエンジンシステムに適用され、
    前記内燃機関の運転状態について、同機関が、低排気量域にあることを示す所定の低排気量域運転モードによる運転中であるか否かを判断する運転モード判断手段と、
    前記運転モード判断手段により前記内燃機関が低排気量域運転モードによる運転中である旨判断された場合に、前記排気流以外の動力により前記タービンを駆動して、前記内燃機関の排気通路のうち、前記タービンよりも排気上流側の圧力を高める圧力可変手段と、
    を備えることを特徴とする内燃機関の過給機制御装置。
  5. 内燃機関の排気通路に設けられたタービンが排気流によって駆動されることに基づき同タービンと連動するコンプレッサにより吸気通路にて過給を行うターボチャージャと、前記タービンよりも排気下流側にて排気を浄化する触媒と、を備えるエンジンシステムに適用され、
    前記内燃機関が停止中であるか否かを判断する機関停止判断手段と、
    前記内燃機関の始動前動作に係る所定の操作がなされたか否かを判断する始動前動作判断手段と、
    前記機関停止判断手段により前記内燃機関が停止中である旨判断され、且つ、前記始動前動作判断手段により始動前動作に係る所定の操作がなされた旨判断された場合に、前記排気流以外の動力により前記タービンを駆動して、前記内燃機関の排気通路のうち、前記タービンよりも排気上流側の圧力を高める圧力可変手段と、
    を備えることを特徴とする内燃機関の過給機制御装置。
  6. 前記圧力可変手段は、前記ターボチャージャのタービンとコンプレッサとを接続する回転軸に取り付けられた電動式モータの駆動量を制御することにより前記タービン排気上流側の圧力を高めるものである請求項1〜5のいずれか一項に記載の内燃機関の過給機制御装置。
  7. 前記圧力可変手段は、前記電動式モータの駆動量について目標値を設定するとともに、同モータの駆動量を初期値からその目標値まで段階的に上昇させることで、前記タービン排気上流側の圧力を段階的に高めるものである請求項6に記載の内燃機関の過給機制御装置。
  8. 前記圧力可変手段は、前記内燃機関の冷却水温に基づいて、前記電動式モータの駆動量に係る目標値を設定するものである請求項6又は7に記載の内燃機関の過給機制御装置。
  9. 前記エンジンシステムは、前記圧力可変手段による圧力可変の実行に先立ち又はその実行中に、前記触媒の暖機を促進する所定の触媒暖機処理を行う触媒暖機促進手段を備えるものである請求項1〜8のいずれか一項に記載の内燃機関の過給機制御装置。
  10. 前記内燃機関は、シリンダ内において所定の点火方式で燃料着火のための点火を行う火花点火式エンジンであり、
    前記触媒暖機処理は、前記内燃機関の点火時期を遅角させるものである請求項9に記載の内燃機関の過給機制御装置。
  11. 前記触媒暖機処理は、理論空燃比よりもリッチ側の空燃比であるリッチ空燃比と、理論空燃比よりもリーン側の空燃比であるリーン空燃比と、が交互に繰り返されるように、前記触媒よりも排気上流側の空燃比を制御するものである請求項9に記載の内燃機関の過給機制御装置。
  12. 前記圧力可変手段による圧力可変の実行に先立ち又はその実行中に、前記タービンの単位駆動量あたりの前記コンプレッサによる過給量である過給効率を低減する過給効率低減手段を備える請求項1〜11のいずれか一項に記載の内燃機関の過給機制御装置。
  13. 前記吸気通路には、前記コンプレッサの吸気上流側と吸気下流側とを連通させるバイパス通路が設けられており、
    該バイパス通路の所定部位には、開度に応じてその所定部位の吸気流通面積を可変とするバイパスバルブが設けられており、
    前記圧力可変手段による圧力可変の実行に先立ち又はその実行中に、前記バイパスバルブの開度を前記吸気流通面積がより大きくなる側へ変更するバルブ開度変更手段を備える請求項1〜12のいずれか一項に記載の内燃機関の過給機制御装置。
  14. 前記内燃機関の排気通路における前記タービンよりも排気上流側の所定部位の圧力又はその圧力と相関するパラメータを監視しつつ、前記圧力可変手段により前記タービン排気上流側の圧力を高めることで、前記監視される圧力又は相関パラメータを所定の目標値に制御する手段を備える請求項1〜13のいずれか一項に記載の内燃機関の過給機制御装置。
  15. 内燃機関の排気通路に設けられたタービンが排気流によって駆動されることに基づき同タービンと連動するコンプレッサにより吸気通路にて過給を行うターボチャージャを備えるエンジンシステムに適用され、
    前記内燃機関の低排気量域においては前記タービンの駆動量が大きくなるほど前記内燃機関の排気通路の前記タービンよりも排気上流側の圧力が高くなる、といった関係に基づき、前記内燃機関の低排気量域における前記タービンの駆動量を決定する手段を備えることを特徴とする内燃機関の過給機制御装置。
  16. 内燃機関の排気通路に設けられたタービンが排気流によって駆動されることに基づき同タービンと連動するコンプレッサにより吸気通路にて過給を行うターボチャージャを備えるエンジンシステムに適用され、
    前記内燃機関の低排気量域においては前記タービンの駆動量が大きくなるほど前記内燃機関の排気通路の前記タービンよりも排気上流側の圧力が高くなる、といった関係に基づき、前記内燃機関の排気通路における前記タービンよりも排気上流側の圧力を高める内燃機関の排気圧力制御方法。
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