JP2009027535A - 画像処理装置およびそれを用いた撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高画質で撮像した動画像を低画質で表示する機器に再生可能な状態で渡すには、PCに読む込むという手間と、再圧縮符号化するための時間が発生する。
【解決手段】階層符号化部22は、撮像された動画像を階層符号化する。保持部40は、階層符号化部22により符号化された動画像符号化データを保持する。階層復号部24は、動画像符号化データの一部を復号して、動画像より画質の低い動画像を生成する。再符号化部26は、階層復号部24により復号された動画像を符号化する。階層復号部24は、最下位階層から、指定された解像度に対応する階層までの動画像符号化データを復号してもよい。
【選択図】図1

Description

本発明は、動画像を符号化するための画像処理装置およびそれを用いた撮像装置に関する。
デジタルムービーカメラが普及してきている。デジタルムービーカメラの有効画素数は年々増加しており、フルHD(High Definition)に対応したものも実用化されている。一方、デジタルムービーカメラで撮像された動画像を再生するための機器が多種多様化してきている。TVで再生するだけでなく、携帯電話機、携帯型音楽プレーヤおよびPDA(Personal Digital Assistant)などの携帯情報端末、PC、ならびにプロジェクタなどでも再生することができる。
これらの機器の間で、HDTVと携帯電話機ではディスプレイのサイズおよび表示スペックが大きく異なる。たとえば、HDTVでは1080i(1920×1080ピクセル)や1125i(1920×1080ピクセル)で規定された画像を表示することができるが、携帯電話機ではQVGA(Quarter Video Graphics Array)(320×240ピクセル)やVGA(640×480ピクセル)で規定された画像より高解像度の画像を表示することは難しい。
デジタルムービーカメラで高画質に撮像された動画像は、HDTVではそのまま再生することができるが、携帯電話機で再生するには、その表示スペックに合わせるため、再圧縮符号化する必要がある。
特許文献1は、第1符号化情報から第2符号化情報に再圧縮符号化する場合に、第2符号化情報を生成するための動きベクトルを検出する際の演算量を低減する技術を開示する。
特許文献2は、圧縮された動画像または静止画像に対し、高画像領域に関する情報に基づいて、高画質領域の圧縮率をそれ以外の領域の圧縮率より下げる技術を開示する。
特開2006−295502号公報 特開2004−229044号公報
デジタルムービーカメラで撮像された動画像は、MPEG(Moving Picture Experts Group)−2、MPEG−4、またはH.264/AVC規格で圧縮符号化されることが一般的である。デジタルムービーカメラで高画質に撮像された動画像を携帯情報端末で再生させるためには、その動画像データを一度PCに取り込み、再圧縮符号化する必要がある。そして、再圧縮符号化済みの動画像符号化データを通信媒体や記録媒体を介して携帯情報端末に渡す必要がある。
たとえば、1920×1080ピクセルで撮像され、H.264/AVC規格で圧縮符号化された動画像符号化データ(以下適宜、H.264圧縮データという)を、640×480ピクセルのH.264圧縮データに再圧縮符号化するには、以下の過程を経なければならない。すなわち、1920×1080のH.264圧縮データを一度、伸張復号化し、復号された1920×1080の画像を所定の間引き処理などを用いて640×480の画像に変換し、その画像をH.264/AVC規格で再び圧縮符号化する必要がある。
このように、高画質で撮像した動画像を低画質で表示する機器に再生可能な状態で渡すには、PCに読む込むという手間と、再圧縮符号化するための時間が発生する。
本発明はこうした状況に鑑みなされたものであり、その目的は、高画質で撮像した動画像を低画質で表示する機器に再生可能な状態で簡単および迅速に渡すことができる画像処理装置およびそれを用いた撮像装置を提供することにある。
本発明のある態様の画像処理装置は、撮像された動画像を階層符号化する階層符号化部と、階層符号化部により符号化された動画像符号化データを保持する保持部と、動画像データの一部を復号して、動画像より画質の低い動画像を生成する階層復号部と、階層復号部により復号された動画像を符号化する再符号化部と、を備える。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、高画質で撮像した動画像を低画質で表示する機器に再生可能な状態で簡単および迅速に渡すことができる。
図1は、実施の形態1に係る撮像装置500の構成図である。撮像装置500は、撮像部10および画像処理装置100を備える。画像処理装置100は、符号化部20、制御部30、保持部40、表示部50、操作部60および入出力部70を備える。符号化部20は、階層符号化部22、階層復号部24および再符号化部26を含む。
符号化部20、制御部30および保持部40の構成は、ハードウェア的には、任意のDSP、メモリ、その他のLSIで実現でき、ソフトウェア的にはメモリにロードされた画像符号化機能のあるプログラムなどによって実現されるが、ここではそれらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックがハードウェアのみ、ソフトウェアのみ、またはそれらの組み合わせによっていろいろな形で実現できることは、当業者には理解されるところである。
撮像部10は、CCD(Charge Coupled Devices)センサやCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)イメージセンサなどの撮像素子と、その撮像素子で光電変換された信号を処理する図示しない信号処理部を含む。信号処理部は、撮像素子からのアナログ信号をデジタル信号に変換し、画像処理装置100に出力する。本実施の形態では、撮像部10は、1080i(1920×1080ピクセル)で規定された解像度の画像を撮像するものとする。
撮像部10から出力される動画像信号は、符号化部20内の階層符号化部22に入力される。階層符号化部22は、その動画像信号を階層符号化する。すなわち、動画像信号をSVC(Scalable Video Coding)圧縮符号化する。階層符号化とは、粗い情報から細かい情報へと段階的に符号化する技術であり、階層符号化された単一の符号化データから、異なる解像度またはビットレートを持つ複数の画像を生成することができる。
階層符号化部22で階層符号化された動画像符号化データは、保持部40に保持される。ここで、階層符号化の種別は問わず、時間階層符号化、空間階層符号化、およびSNR(Signal to Noise ratio)階層符号化のいずれを採用してもよい。
本実施の形態では、階層符号化部22は、汎用的な規格の解像度を持つ画像を生成できるよう階層符号化する。たとえば、最下位階層とその一つ上の階層を復号するとQVGA(320×240ピクセル)サイズの画像、さらにその一つ上の階層も復号するとVGA(640×480ピクセル)サイズの画像が生成されるといったように階層符号化する。
本実施の形態では、H.264/AVC規格の拡張機能としてサポートされるH.264/SVC規格で空間階層符号化するものとする。H.264/SVC規格では、階層符号化するために、H.264/AVC規格の符号器を階層ごとに設け、異なる解像度の動画像をそれらに入力する。各符号器は、動き推定、動き補償、周波数変換、量子化およびエントロピー符号化をそれぞれ行う。その際、階層間予測を行い、さらに圧縮効率を高める。最後に、マルチプレクサは、各階層の符号化データを多重化する。なお、H.264/SVC規格で階層符号化された符号化データの最下位層の符号化データは、H.264/AVC規格と互換性がある。
制御部30は、画像処理装置100の全体を制御する。とくに、本実施の形態では保持部40に保持された動画像符号化データを階層復号部24で復号する際、復号すべき階層を階層復号部24に指定する。制御部30は、ユーザ操作に基づく操作部60からの指示により、再圧縮符号化すべき画像の解像度が指定される。その解像度に基づき復号すべき階層を特定し、階層復号部24に指定する。たとえば、制御部30は、”1080i→QVGA”、”1080i→VGA”・・・といった選択画面を表示部50に表示させる。ユーザは、操作部60を操作して、いずれかの再圧縮符号化を選択する。
また、制御部30は、入出力部70と動画像を転送すべき機器とがケーブルなどで接続されている場合、その機器から表示スペックを取得して、再圧縮符号化すべき画像の解像度を特定してもよい。この処理は、転送処理に先立ち実行される。
保持部40は、フラッシュメモリやハードディスクなどの記録媒体を備え、階層符号化部22で符号化された動画像符号化データを保持する。保持部40は撮像装置500内に内蔵されていてもよいし、撮像装置500が接続されるドッキングステーションまたはクレイドル内に設けられてもよい。
表示部50は、液晶ディスプレイなどを備え、撮像された動画像や、ユーザに選択させるべき各種のコマンドなどを表示する。操作部60は、各種のスイッチやボタンを備え、操作に関するユーザの意思決定を制御部30に伝達する。
入出力部70は、外部とのインタフェースである。入出力部70は、有線または無線の通信媒体を介して外部機器と接続する。たとえば、HDMI(High-Definition Multimedia Interface)ケーブルを介してTVと接続されてもよいし、USB(Universal Serial Bus)ケーブルを介してPCと接続されてもよい。また、入出力部70は、メモリカードUSBメモリ、またはDVDなどの着脱可能な記録媒体が装着されるスロットを備える。なお、入出力部70は、撮像装置500の本体に設けられてもよいし、撮像装置500が接続されるドッキングステーションまたはクレイドルに設けられてもよい。
階層復号部24は、保持部40に保持された動画像符号化データの一部を復号して、撮像された動画像より画質の低い動画像を生成する。階層復号部24は、階層符号化された動画像符号化データのうち、最下位階層から、制御部30から指定された解像度に対応する階層までの符号化データを復号する。たとえば、階層復号部24は、制御部30からVGA(640×480ピクセル)サイズが指定された場合、最下位階層からVGAサイズを生成するに必要な階層までの符号化データを復号する。階層復号部24は、着脱可能な記録媒体への書込指示または外部機器への転送指示を制御部30から受けると、上述した処理を実行する。
再符号化部26は、階層復号部24により復号された動画像を再び符号化する。本実施の形態ではH.264/AVC規格で圧縮符号化する。再符号化部26は、符号化したH.264圧縮データを制御部30の指示にしたがい、入出力部70を介して外部機器に転送するかリムーバブル記録媒体に書き込む。なお、当該H.264圧縮データを保持部40に保持してもよい。
図2は、階層符号化部22で符号化された動画像符号化ストリームCSの構造を示す図である。図2に示す動画像符号化ストリームCSは、空間的に階層化されたものであり、最下位階層、中位階層および最上位階層の三階層を持つ。最下位階層の符号化データ80Lは基本階層であり、これが復号されるだけでも低解像度の画像90Lを生成することができる。
中位層の符号化データ80Mおよび最上位階層の符号化データ80Hは、低解像度の画像90Lを補強する符号化データである。最下位層の符号化データ80Lおよび中位層の符号化データ80Mを復号して再構築すると、中解像度の画像90Mを生成することができる。同様に、最下位階層、中位階層および最上位階層のすべての符号化データ80L、80M、80Hを復号して再構築すると、高解像度の画像90Hを生成することができる。
動画像符号化ストリームCSでは、一つのフレームの最下位階層、中位階層および最上位階層の符号化データの後に、つぎのフレームの最下位階層、中位階層および最上位階層の符号化データが続く。以下、最終フレームまで同様のデータ構造が続く。
以上説明したように実施の形態1によれば、撮像された動画像を階層符号化し、外部に出力する際に所定の階層まで復号し、それを再符号化することにより、高画質で撮像した動画像を低画質で表示する機器に再生可能な状態で簡単および迅速に渡すことができる。ユーザは、あたかも再圧縮符号化せずに動画像符号化データを転送するかのように、ストレスなく外部機器への転送処理や記録媒体への書込処理を行うことができる。
すなわち、撮像装置の内部で様々な解像度の画像に再圧縮符号化することが可能であるため、PCに転送して再圧縮符号化する必要がなく、直接、携帯情報端末などに再生可能な状態で動画像符号化データを渡すことができる。
また、階層符号化された動画像符号化データを再圧縮符号化するため、高速変換が可能である。すなわち、一般の動画像符号化データを再圧縮符号化する場合、そのデータをすべて復号し、解像度変換した後、再符号化する必要がある。これに対し、本実施の形態では、階層符号化された動画像符号化データのうち、変換に必要なデータのみを復号すればよいため、演算量を削減することができる。また、解像度変換処理が必要ないため、その演算量も削減することができる。よって、同様のハードウェア資源およびソフトウェア資源を想定した場合、後者の方が再圧縮符号化に必要な時間を大幅に短縮することができる。
たとえば、1080i(1920×1080ピクセル)サイズの動画像符号化データをVGA(640×480ピクセル)サイズの動画像符号化データに再圧縮符号化する場合について考える。1080iサイズの動画像符号化データがH.264/AVC規格で符号化されている場合、全データを復号する必要がある。1080iサイズの動画像符号化データがH.264/SVC規格で符号化されている場合、全データのうち約1/6の符号化データを復号すれば足り、6倍速変換が可能である。なお、当然ながら再符号化に必要な時間は両者で同一である。
図3は、実施の形態2に係る撮像装置500の構成図である。図3に示す撮像装置500の構成は、図1に示した撮像装置500の構成に解像度変換部25を加えたものである。以下、実施の形態1との相違点を中心に説明する。
実施の形態2に係る符号化部20は、階層符号化部22、階層復号部24、解像度変換部25および再符号化部26を含む。階層符号化部22は、汎用的な規格の解像度にとらわれず、撮像された画像の1/2(nは自然数)の解像度を持つ画像が生成可能なように、階層符号化する。たとえば、1080i(1920×1080ピクセル)サイズの画像を四階層で符号化し、1/16(480×270ピクセル)、1/4(960×540ピクセル)、1/2(1357×764ピクセル)の画像を生成可能なように階層符号化する。
階層復号部24は、保持部40に保持された動画像符号化データの一部を復号して、撮像された動画像より画質の低い動画像を生成する。階層復号部24は、階層符号化された動画像符号化データのうち、最下位階層から、制御部30から指定された解像度に最も近い解像度を持つ階層までの符号化データを復号する。ここで、最も近い解像度とは、指定された解像度より高い解像度のなかで最も近い解像度であることが望ましい。これにより、後述する解像度変換処理にて間引き処理で変換することができる。これに対し、指定された解像度より低い解像度のなかから選択すると、後述する解像度変換処理にて補間処理することが必要となり、演算量が増加する。ただし、この態様を排除するものではない。
上述した例に基づき具体例を説明すると、階層復号部24は、制御部30からVGA(640×480ピクセル)サイズを指定された場合、その解像度より高い解像度のなかで最も近い解像度である1/4(960×540ピクセル)の画像を生成する。具体的には、四階層のうち、最下層、およびその上位一階層を復号して、再構築することにより原画像の1/4(960×540ピクセル)の画像を生成することができる。
解像度変換部25は、階層復号部24により復号された動画像の解像度を変換する。より具体的には、階層復号部24により復号された動画像の解像度を制御部30から指定された解像度に変換し、再符号化部26に渡す。上述した例では、原画像の1/4(960×540ピクセル)の画像をVGA(640×480ピクセル)の画像に変換する。なお、変換処理は、一般的なアルゴリズムに基づく間引き処理や補間処理を採用することができる。再符号化部26は、解像度変換部25により解像度変換された動画像を再び符号化する。
以上説明したように実施の形態2によれば、実施の形態1と同様の効果を奏する。また、解像度変換部を設けたことにより、階層符号化された動画像符号化データで再生可能な解像度と、表示機器で再生可能な解像度とが対応していなくても、再圧縮符号化が可能であり、汎用性が高い。
図4は、実施の形態3に係る撮像装置500の構成図である。図4に示す撮像装置500の符号化部120の構成は、図1に示した撮像装置500の符号化部20の構成と異なる。以下、実施の形態1との相違点を中心に説明する。
実施の形態3に係る符号化部120は、注目領域設定部121、第1符号化部122、復号部124、注目領域抽出部125、解像度変換部126および第2符号化部128を備える。
注目領域設定部121は、撮像部10で撮像された動画像に含まれるピクチャに注目領域(ROI(Region of Interest)領域ともいう)を設定する。ここで、ピクチャとは、符号化の単位であり、その概念にはフレーム、フィールド、VOP(Video Object Plane)などが含まれてもよい。
注目領域設定部121は、注目すべき被写体を背景から分離して、その被写体の全部または一部を含む領域を注目領域に設定する。たとえば、顔検出機能や動体検出機能が撮像装置500に搭載されている場合、それらの機能により検出された被写体の全部または一部を含む領域を注目領域に設定する。注目領域のサイズは、固定でも可変でもよい。固定の場合、QVGA(320×240ピクセル)サイズやVGA(640×480ピクセル)サイズなど、汎用的な規格のサイズに合わせることが望ましい。可変の場合、画面に対する被写体の大きさに応じて、その被写体に注目した注目領域のサイズを適応的に変化させる。たとえば、被写体が人物の場合、人物がアップになるほど、注目領域のサイズが大きく設定される。
注目領域設定部121は、注目すべき被写体が検出できないフレームに対しては注目領域を設定しない。また、必ずしも全フレームに対して注目領域を設定する必要はなく、一フレーム飛ばしなど、数フレームに一枚、設定してもよい。また、注目領域の位置や大きさの変更を、数フレームごとに実行してもよい。
注目領域設定部121は、注目領域を設定した場合、そのフレームのヘッダまたはヘッダで指定される領域などに当該注目領域の位置情報を記述する。また、注目領域のサイズを可変させる場合、そのサイズ情報も記述する。一例として、注目領域の位置情報およびサイズ情報は、注目領域の左上の頂点座標、ならびにその頂点座標からの長さおよび幅で規定することができる。また、頂点座標ではなく、中心座標などでもよい。
第1符号化部122は、撮像部10で撮像された動画像を符号化する。第1符号化部122で符号化された動画像符号化データには、上記注目領域が設定されたピクチャが含まれる。第1符号化部122は、H.264/AVC規格で符号化してもよいし、H.264/SVC規格で階層符号化してもよいし、その他の規格で符号化してもよい。
復号部124は、保持部40に保持された動画像符号化データに含まれるピクチャのうち、少なくとも注目領域の符号化データまたは注目領域内の部分領域の符号化データを復号する。復号部124は、各フレームの全体領域を復号してもよいし、注目領域抽出部125の指示にしたがい、各フレーム内の注目領域または注目領域を含む領域だけを復号してもよい。また、注目領域抽出部125の指示にしたがい、注目領域内の所定の領域、たとえば、VGA(640×480ピクセル)サイズの領域だけを復号してもよい。
各フレームの注目領域の位置情報が動画像符号化データの先頭に一括して記述されていたり、各注目領域の位置情報が別ファイルとして記録されている場合など、各フレームの復号に先立ち、あらかじめ注目領域の位置が特定可能な場合、注目領域や注目領域内の所定の領域だけを復号することができる。各注目領域の位置情報が各フレームのヘッダまたはヘッダで指定された領域に記述されている場合、フレームの全体領域を復号する処理が現実的である。
復号部124は、復号すべき動画像符号化データが階層符号化された符号化データである場合、その動画像符号化データのうち、最下位階層から、制御部30から指定された階層までの符号化データを復号する。なお、注目領域の位置情報は各階層の画像で特定可能に符号化されているものとする。
復号部124は、着脱可能な記録媒体への書込指示または外部機器への転送指示があったとき、保持部40から動画像符号化データを読み出して復号する。
注目領域抽出部125は、上記動画像符号化データに含まれる、注目領域の位置情報を参照して、復号部124により復号されたピクチャの全体領域内から注目領域を抽出または特定する。注目領域抽出部125は、抽出または特定した注目領域内から、制御部30から指定された解像度に対応する領域を抽出する。
以下、制御部30からVGA(640×480ピクセル)サイズの領域を抽出するよう指定された場合について考える。注目領域抽出部125は、抽出または特定した注目領域内の注目点に合わせて、指定されたサイズの領域を抽出することができる。これにより、抽出された複数の注目領域のサイズを合わせることができる。注目点として、注目領域内の左上頂点、注目領域内の上辺の中心点、または注目領域内の中心点などを採用することができる。
たとえば、左上頂点を注目点とした場合、その左上頂点から縦横に指定されたピクセル数の領域を抽出する。また、注目領域内の中心点を注目点とした場合、その中心点が、指定されたサイズの領域の中心点に合致するよう、当該領域を抽出する。これらの処理は、主に、注目領域のサイズが可変の場合に有効とされるが、固定の場合でも、注目領域のサイズが指定されたサイズと異なる場合、有効とされてもよい。
注目領域抽出部125は、注目領域が設定されていないフレームに対して、以下に示すいずれかの処理を実行する。第1に、他のフレーム、たとえば一枚前のフレームにおける注目領域の位置情報を転用して、注目領域が設定されていないフレームの注目領域の位置を擬制する。第2に、フレームの全体領域を注目領域に設定する。第3に、注目領域が設定されていないフレームはスキップし、注目領域が設定されているフレームだけを解像度変換部126または第2符号化部128に渡す。
解像度変換部126は、復号部124により復号された注目領域の解像度を、制御部30から指定された解像度に変換し、第2符号化部128に渡す。なお、解像度変換部126は、注目領域抽出部125の処理により、各ピクチャから抽出された領域のサイズが合致される構成では設ける必要がない。解像度変換部126は、注目領域抽出部125で注目領域のサイズが調整されない構成の場合に、設けられる。
解像度変換部126は、撮像された動画像に含まれる複数のピクチャにおける各注目領域の大きさが対応するよう、少なくとも一つの注目領域のサイズを拡大または縮小する。拡大処理は所定の補間処理により、縮小処理は所定の間引き処理により実行される。これにより、抽出された複数の注目領域のサイズを合わせることができる。
第2符号化部128は、復号部124により復号された注目領域または注目領域内の部分領域を再び符号化する。たとえば、H.264/AVC規格で圧縮符号化する。第2符号化部128は、符号化したH.264圧縮データを制御部30の指示にしたがい、入出力部70を介して外部機器に転送するかリムーバブル記録媒体に書き込む。なお、当該H.264圧縮データを保持部40に保持してもよい。
図5は、注目領域が設定された動画像の一例を示す。第1フレーム131、第2フレーム132、および第3フレーム133は、動画像を構成するフレームであり、時間順に描いている。第1フレーム131、第2フレーム132、および第3フレーム133では、人物を注目すべき被写体としており、その被写体を囲む領域が注目領域に設定されている。撮影された被写体の人物は、左後方から右前方に走っている状態である。それにしたがい、注目領域の位置およびサイズも変化している。
注目領域抽出部125は、第1フレーム131の注目領域R1、第2フレーム132の注目領域R2、および第3フレーム133の注目領域R1を抽出し、第2符号化部128は、それら注目領域を符号化して、新たな動画像符号化データを生成する。その際、注目領域抽出部125は、注目領域内から、指定されたサイズの領域を抽出してもよいし、解像度変換部126は、抽出された注目領域のサイズを調整してもよい。
以上説明したように実施の形態3によれば、撮像された動画像を符号化し、外部に出力する際にその動画像の注目領域または注目領域の部分領域を抽出して、再符号化することにより、高解像度で撮像した動画像を低解像度で表示する機器に再生可能な状態で簡単および迅速に渡すことができる。また、注目領域を残し、背景を除去した動画像を再符号化するため、被写体の画質を低下させずに、低解像度な表示機器で再生させることができる。しかも、画面全体に占める被写体の領域を高めることができ、高解像度で撮像したがゆえに被写体が小さく表示されてしまうといった事態を回避することができる。
また、実施の形態3と、実施の形態1または実施の形態2を組み合わせて、階層符号化された動画像符号化データから、注目領域または注目領域の部分領域を抽出して、再符号化することにより、解像度の調整を二段階で行うことができ、きめ細かな調整が可能である。また、注目領域抽出部125は、原画像より画質の低いフレーム内から注目領域または注目領域の部分領域を抽出することになり、第2符号化部128は、それを符号化することになるため、低解像度な表示機器で再生可能な状態にさらに短時間で変換することができる。
以上、本発明をいくつかの実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
たとえば、階層符号化部22にて時間的階層符号化がされる場合、Bフレーム、またはBフレームおよびPフレームが除かれた動画像符号化データが再符号化部26で再生成されることになる。携帯情報端末は、元の動画像符号化データよりフレーム数が少ない動画像符号化データを再生することにより、演算量を低減し、消費電力を低減することができる。
実施の形態1に係る撮像装置の構成図である。 階層符号化部で符号化された動画像符号化ストリームCSの構造を示す図である。 実施の形態2に係る撮像装置の構成図である。 実施の形態3に係る撮像装置の構成図である。 注目領域が設定された動画像の一例を示す図である。
符号の説明
10 撮像部、 20 符号化部、 22 階層符号化部、 24 階層復号部、 25 解像度変換部、 26 再符号化部、 30 制御部、 40 保持部、 50 表示部、 60 操作部、 70 入出力部、 100 画像処理装置、 120 符号化部、 121 注目領域設定部、 122 第1符号化部、 124 復号部、 125 注目領域抽出部、 126 解像度変換部、 128 第2符号化部、 500 撮像装置。

Claims (5)

  1. 撮像された動画像を階層符号化する階層符号化部と、
    前記階層符号化部により符号化された動画像符号化データを保持する保持部と、
    前記動画像符号化データの一部を復号して、前記動画像より画質の低い動画像を生成する階層復号部と、
    前記階層復号部により復号された動画像を符号化する再符号化部と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記階層復号部は、最下位階層から、指定された解像度に対応する階層までの動画像符号化データを復号することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記階層復号部により復号された動画像の解像度を変換する解像度変換部をさらに備え、
    前記階層復号部は、最下位階層から、指定された解像度に最も近い解像度を持つ階層までの動画像符号化データを復号し、
    前記解像度変換部は、前記階層復号部により復号された動画像の解像度を前記指定された解像度に変換し、前記再符号化部に渡すことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 前記階層復号部は、着脱可能な記録媒体への書込指示または外部機器への転送指示があったとき、前記保持部から前記動画像符号化データを読み出して復号することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の画像処理装置。
  5. 撮像素子と、
    前記撮像素子により撮像された動画像を符号化する請求項1から4のいずれかに記載の画像処理装置と、
    を備えることを特徴とする撮像装置。
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