JP2009027446A - 画像処理方法および画像処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】対応する画素の追従中に動きベクトルが存在しない場合でも、仮の動きベクトルを算出することによりあるフレーム画像から他のフレーム画像への動きベクトル値を少ない誤差で求めることのできる画像処理方法および画像処理装置を提供する。
【解決手段】本発明に係る画像処理方法は、フレーム選択ステップ(S103)と、1または複数のフレーム画像間を画素ごとに追従することにより、あるフレーム画像から他のフレーム画像への動きベクトル値を算出する動きベクトル算出ステップ(S104)と、動きベクトル算出ステップ(S104)において、途中まで追従した画素が含まれるブロックの符号化タイプによりこの途中まで追従した画素に対応する追従先の画素への追従可能な動きベクトルが存在しないときに仮の動きベクトルを算出する動きベクトル補正ステップ(S27)とを有することを特徴とするものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像処理方法および画像処理装置に関し、特にフレーム画像間の動き情報が記録された符号化動画像データを用いてフレーム画像同士の位置合わせ等を行うことができる画像処理方法および画像処理装置に関する。
従来の符号化動画像データを用いた動きベクトル変換方法では、インタレース走査MPEG2からプログレッシブ走査MPEG4へビットストリーム変換する際、ブロック毎に動きベクトルを変換するようにしており、インタレースからプログレッシブに変換するときにフレームレート変換を行って、元のMPEG2のフレームを破棄するようにしていた(例えば、特許文献1参照)。このとき、破棄するフレームに隣接する後フレームから隣接する前フレームまでの動きベクトル値を、破棄するフレームと隣接する後フレームの対応するブロック間の動きベクトルに基づいて決定し、隣接する後フレームの対応するブロックが持つ新しい動きベクトル値として記録するようにしていた。
特許文献1では、破棄するフレームから隣接する前フレームまでの動きベクトルが存在する場合には、隣接する後フレームのから破棄するフレームまでの動きベクトルと破棄するフレームから隣接する前フレームまでの動きベクトルを累積加算したものを新しい動きベクトル値とし、破棄するフレームから隣接する前フレームまでの動きベクトルが存在しない場合には、隣接する後フレームから破棄するフレームまでの動きベクトルを破棄するフレームから隣接する前フレームまでの時間を考慮した伸張で変換したものを新しい動きベクトル値としていた。
特開2002−252854号公報(第1頁、図19)
しかし、例えばMPEG(Moving Picture Expert Group)のような動き情報が記録されている動画像データの複数のフレーム画像を位置合わせし、高解像度画像を生成するような場合には、従来の動きベクトル変換方法(例えば、特許文献1参照)を応用してフレーム画像の位置合わせに利用すると、対応する画素を追従中にイントラ符号化ブロックがあった場合、Pフレームの一つの動きベクトルのみを伸張して変換するため、変換された新しい動きベクトル値の誤差が大きくなるという問題点があった。また、対応する画素を追従中にイントラ符号化以外のBフレームの片方向予測符号化ブロック、つまりForwardもしくはBackwardの符号化ブロックがあったときに、そのブロックが持つ動きベクトルが向かう片方向のフレームが対象外などであって使用できない場合には、追従が不可能になるという問題点があった。
さらに、MPEG等でイントラ符号化ブロックなど動きベクトルが存在しない場合、つまり、上記のような追従ができない場合というのは、下記(1)〜(3)の3つの原因が考えられる。
(1)シーンチェンジではないが、GOP(Group Of Pictures)構造の設定によりイントラフレーム符号化された場合
(2)対象となるブロックにテクスチャ情報がなく動き補償が出来ずイントラ符号化された場合
(3)シーンチェンジのフレームやブロック毎に大きな移動・変形があり動き補償出来ずイントラ符号化や、Bフレームでの片方向予測(FORWAD/BACKWARD)された場合
このような原因のうち、(1)、(2)、および(3)におけるシーンチェンジフレームでない短時間の突発的な移動・変形によるイントラ符号化や片方向予測の場合には、前後フレームの相関性が高い場合が多く、このようなフレームの近辺さえ追従できればフレーム画像の位置合わせを行うことができると考えられる。
本発明は上記のような問題点を鑑みてなされたものであり、対応する画素の追従中に動きベクトルが存在しない場合でも、仮の動きベクトルを算出することによりあるフレーム画像から他のフレーム画像への動きベクトル値を少ない誤差で求めることのできる画像処理方法および画像処理装置を提供することを目的とする。
本発明に係る画像処理方法は、符号化された動画像データに記録されているフレーム画像間の動きベクトルを利用する画像処理方法であって、符号化された動画像データを復号化して得られるフレーム画像の中から複数のフレーム画像を選択するフレーム選択ステップと、符号化された動画像データに記録された動きベクトルを用いて1または複数のフレーム画像間を画素ごとに追従することにより、フレーム選択ステップにおいて選択された複数のフレーム画像の中のあるフレーム画像から他のフレーム画像への動きベクトル値を算出する動きベクトル算出ステップと、動きベクトル算出ステップにおいて、途中まで追従した画素が含まれるブロックの符号化タイプによりこの途中まで追従した画素に対応する追従先の画素への追従可能な動きベクトルが存在しないときに、途中まで追従した画素から追従先の画素への仮の動きベクトルを算出する動きベクトル補正ステップと、を有することを特徴とするものである。
本発明に係る画像処理方法では、対応する画素を追従中に動きベクトルが存在しない場合でも、仮の動きベクトルを算出することによりあるフレーム画像から他のフレーム画像への動きベクトル値を少ない誤差で求めることができるため、フレーム画像の位置合わせや高解像度画像の生成等を高精度に行うことが可能となる。
(実施形態1)
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態1に係る画像処理方法および画像処理装置について説明する。
図1は、本発明の実施形態1に係る画像処理方法を実施する画像処理装置の構成を示すブロック図である。図1に示す画像処理装置1は、動き情報付き動画像データが入力される動画像入力部11、動画像復号部12、動きベクトル算出部13、動きベクトル補正部13a、使用者等からのフレーム指定が入力されるフレーム選択部15、位置合わせ処理部16、高解像度画像生成部18、メモリ19、および画像表示部20を備えている。なお画像表示部20は、画像処理装置1と一体にしてもよく、別体として設けるようにしてもよい。
なお本実施形態では、動き情報付き動画像データは既に存在しているものとし、フレーム画像間の動きベクトル情報を持つあらゆる動画像データのことを意味するものとする。例えば、現在一般的な動き情報付き動画像データとして、MPEG(Moving Picture Experts Group)1、MPEG2、MPEG4や、H.261、H.263、H.264などがある。
動き情報付き動画像データが動画像入力部11に入力された後、動画像復号部12で連続するフレーム画像を復号化しメモリ19に保存する。ここで、例えばMPEGの場合、動画像復号部12はフレーム画像の復号化をすると共にフレーム画像間の動きベクトル情報を復号化し変換することで動きベクトルを抽出する。MPEGに記録されている動きベクトル情報は、対象となるブロックの動きベクトルと隣接するブロックの動きベクトルの差分値を圧縮符号化しているため、動きベクトル情報を復号化した後に隣接するブロックの動きベクトルに差分値を加算することで変換を行い、対象となるブロックの動きベクトルを抽出する。また動画像復号部12は、後述する図3のMPEG4の復号器に対応する。
保存された復号化データは、画像表示部20で動画表示することができ、使用者は画像表示部20で表示された画像を閲覧し、例えば高解像度化させたい基準フレームと高解像度化に使用する参照フレームを指定することが可能である。使用者からのフレーム指定により、フレーム選択部15は動きベクトル算出部13へ指定フレーム情報を出力する。動きベクトル算出部13は、動画像復号部12によって抽出された動きベクトルをメモリ19経由又は動画像復号部12経由で取得し、その動きベクトルを使用してフレーム指定された各参照フレームから基準フレームまでの動きベクトル値を算出する。なお、動きベクトル算出部13内に動きベクトル補正部13aが内蔵されており、必要に応じて動きベクトル補正部13aが仮の動きベクトルを算出する。
算出された動きベクトル値は位置合わせ処理部16に入力され、この動きベクトル値を用いて基準フレームと各参照フレームの位置合わせを行う。なお位置合わせ処理部16は、メモリ19に保存されている復号化されたフレーム画像へのアクセスが自由にできるようになっている。位置合わせを行った基準フレームと各参照フレームのデータは、高解像度画像生成部18へ入力される。高解像度画像生成部18は、位置合わせを行った基準フレームと各参照フレームのデータを用いて動画像復号部12で復号化されたフレーム画像よりも解像度の高い高解像度画像を生成し、この高解像度画像をメモリ19へ保存する。メモリ19に保存された高解像度画像は、画像表示部20に表示することができ、使用者は画像表示部20で高解像度画像を確認することができる。
図2は、本実施形態に係る画像処理方法で行われる処理を示すフローチャートである。本実施形態に係る動画像データに記録されているフレーム画像間の動きベクトルを利用する画像処理方法では、まず動き情報付き動画像データ入力処理(S101)により動画像データの入力を行う。次に、入力した動画像データを動画像データ復号処理(S102)により動きベクトルと連続するフレーム画像へ復号化する。それから、使用者のフレーム指定に基づいてフレーム選択処理(S103)により、フレーム画像中の高解像度化の対象となる基準フレームと高解像度化に使用する参照フレームを選択する。そして動きベクトル算出処理(S104)において、S102の動画像データ復号処理で復号化された動きベクトルを用いて1または複数のフレーム画像間を画素ごとに追従することにより参照フレームから基準フレームへの動きベクトル値を算出する。それから基準フレームと参照フレームの位置合わせ処理(S105)を行って、高解像度画像生成処理(S106)により高解像度画像を生成する。
図3は、MPEG4の復号化処理ブロックの構成を示すブロック図である。本実施形態において図1の動画像復号部12は、図3に示すMPEG4の復号化処理ブロックにおける復号器100と対応する。また動き情報付き動画像データは、図3の符号化信号108と対応する。復号器100に入力された符号化信号108は、可変長復号化ブロック101で復号化され、映像データは逆量子化ブロック102へ、動き情報データは動きベクトル復号化ブロック105へそれぞれ出力される。その後、映像データは逆DCT(Discrete Cosine Transform)ブロック103で逆DCTされる。動きベクトル符号化ブロック105で復号された動きベクトルは動き補償ブロック106でメモリ107に保存されている前のフレーム画像の対象ブロックに対し動き補償し、逆DCTされた映像データに加算することで復号画像109を生成する。
図4は、本実施形態のフレーム指定において使用者が基準フレームおよび参照フレームを指定する際の指定方法を示した図である。図4に示すように、基準フレームおよび参照フレームを指定するための表示画面201において、使用者は復号画像202の表示を復号画像表示フレーム切り替えつまみ203を動かしながら確認し、高解像度化したい基準フレームのフレーム番号を指定フレーム設定タブ204の基準フレーム設定タブ205に、高解像度化に使用する参照フレームのフレーム番号を使用フレーム設定タブ206に設定することで基準フレームおよび参照フレームを指定できる。
図5は、本実施形態の位置合わせ処理(S105)を行うための動きベクトル算出処理(S104)の概要を示した図である。図5に示すように、使用者のフレーム指定に基づいてフレーム選択処理(S103)で選択された基準フレームと使用する各参照フレームが持つ動きベクトル(図5のMV1からMV9)を方向を考慮して累積加算することで各参照フレームから基準フレームへの動きベクトル値を求め、その動きベクトル値で各参照画像を変形することで基準フレームと各参照フレームの位置合わせができる。これらの動きベクトル値を求める動きベクトル算出処理を、フレーム画像の各画素に対して行う。なお、これとは逆に、動きベクトル算出処理で求めた動きベクトル値の方向を全て反転した値で基準フレームを変形することで各参照フレームに対して位置合わせすることもできる。このように、各フレーム画像が持つ動きベクトルを用いて1または複数のフレーム画像間を画素ごとに追従することにより、あるフレーム画像から他のフレーム画像への動きベクトル値を求めて、複数のフレーム画像を位置合わせすることができる。
図6および図7は、図2の動きベクトル算出処理(S104)の内容を示すフローチャートである。なお図6における処理(1)乃至(9)の処理内容は、図9に示されている。また以下の説明において、Iとは「Iフレーム(Intra-coded Frame)/I-Picture/I−VOP(Intra-coded Video Object Plane)」、Pとは「Pフレーム(Predicted Frame)/P−Picture/P−VOP(Predicted Video Object Plane)」、Bとは「Bフレーム(Bidirectional predicted Frame)/B−Picture/B−VOP(Bidirectional predicted Video Object Plane)」を示すものとし、フレーム画像のことを単にフレームと呼ぶものとする。なお、Iフレーム(I−VOP)、Pフレーム(P−VOP)およびBフレーム(B−VOP)については後に説明する。以下、動きベクトル算出処理(S104)について説明する。
動きベクトル算出処理(S104)における動きベクトル値の算出では、フレーム選択処理(S103)で選択された基準フレームと参照フレームのうち、基準フレーム以外のフレーム分(参照フレーム分)のループ(S01、S25)と各参照フレーム内全画素分のループ(S02、S24)で処理される。
ループ内処理として、まず対象フレーム・対象画素設定処理(S03)で元対象フレームと対象フレームを参照フレームに、元対象画素と対象画素を参照フレーム内の対象画素に設定する。なおここで対象フレームとは、上記のように動きベクトルを用いて途中まで追従した画素(追従前の最初の画素を含む)がその時点で属しているフレームのことであり、元対象フレームとは、それ以前に追従中の画素が属していたフレームのことである。また対象画素とは、途中まで追従したその時点の画素(追従前の最初の画素を含む)のことであり、元対象画素とは、それ以前の追従中の画素のことである。
対象フレーム・対象画素設定処理(S03)を行った後、対象フレームと基準フレームとの前後(時間の前後)関係を判定(S04)し、処理(1)(S05、S12)で基準フレームの符号化タイプと処理(2)(S06、S07、S13、S14)で対象フレームの符号化タイプを判別する。
その後、各符号化タイプの組み合わせを考慮して処理(3)乃至(9)(S08、S09、S10、S11、S15、S16、S17、S18)で判別・選択処理を行う。図9に示すように処理(3)乃至(9)では動きベクトルを用いて対象フレームから基準フレームへ追従するために、対象画素に対応する画素を探索し所定の範囲内で対象画素に対応する画素の存在するフレームが見つかった場合には、追従先の画素としてその画素とその画素が存在するフレームを選択する。なお、処理(3)乃至(9)において対象画素に対応する画素が見つかった場合(YES)には、追従可能な動きベクトルが存在することとなる。
処理(3)乃至(9)(S08、S09、S10、S11、S15、S16、S17、S18)で、対象画素に対応する画素および対応するフレームが選択されない(NO)場合には図7に示す処理へ移り、NOになった理由を判定(S26)する。S26において動きベクトルは存在したが対象画素に対応する画素が画像領域外であった場合には、動きベクトル値なし(S29)として保存(S23)し、参照フレーム内全画素分ループエンド(S24)へ進む。S26において対象画素に対応する画素が画像領域外でないが動きベクトルが存在しなかったと判定された場合には、動きベクトル補正処理(S27、後に説明する)で仮の動きベクトルを算出する。その仮の動きベクトルでも対象画素に対応する画素が画像領域外であった場合には、動きベクトル値なしとなる(図10参照)。動きベクトル補正処理(S27)で仮の動きベクトルを算出した後、動きベクトル値の有無を判定(S28)し、ない場合には動きベクトル値なし(S29)として保存(S23)し、参照フレーム内全画素分ループエンド(S24)へ進む。S28において動きベクトル値がある場合には、仮の動きベクトルを用いて動きベクトル値を更新(S19)する。
処理(3)乃至(9)(S08、S09、S10、S11、S15、S16、S17、S18)で対象画素に対応する画素および対応するフレームが選択される(YES)場合には、動きベクトル値更新処理(S19)で動きベクトルを方向を考慮して累積加算することにより動きベクトル値を更新する。
図8は、動きベクトル値更新処理(S19)において動きベクトル値を更新する方法を示した図である。動きベクトル値を更新する方法には2種類あり、図8における更新方法Aは、選択されたフレーム内の対象画素に対応する画素から対象フレームの対象画素への動きベクトルを方向を考慮して累積加算するものである。図8の更新方法Bは、対象フレームの対象画素から選択されたフレーム内の対象画素に対応する画素への動きベクトルを方向を考慮して累積加算するものである。更新方法の選択は、図8に示すように対象フレーム、選択されたフレームの符号化タイプと対象フレーム、基準フレームとの前後(時間の前後)関係から決定される。
その後、選択されたフレームと基準フレームの比較処理(S20)を行い、一致していれば参照フレームの対象画素から基準フレームの対象画素に対応する画素までの動きベクトル値が求められたことになるのでその動きベクトル値を保存(S23)し、参照フレーム内全画素分ループエンド(S24)へ進む。一致していなければ、対象フレーム・対象画素更新処理(S21)において対象フレームを処理(3)乃至(9)で選択されたフレームに更新し、対象画素を処理(3)乃至(9)で選択された画素に更新して、対象フレームと基準フレームの前後関係判定処理(S04)へ戻る。これらのループ内処理を各参照フレーム内全画素分のループ(S02、S24)と参照フレーム分のループ(S01、S25)とで処理することにより動きベクトル算出処理(S104)を終了する。
図10は、動きベクトル補正処理(S27)の内容を示すフローチャートである。動きベクトル補正処理(S27)では、まず動きベクトル補正種別を判定(S201)し、補正種別ごとに異なる仮の動きベクトルを算出する。なお補正種別は、例えば使用者が入力により設定するようにしてもよく、メーカーパラメーターなどで予め設定しておくようにしてもよい。
本実施形態の例では補正種別が0の場合、仮の動きベクトルを0とする(S202)。補正種別が1の場合は、仮の動きベクトルを対象画素の周辺ブロック(後に説明する)が持つ動きベクトルを重み付け平均することにより算出する(S203)。補正種別が2の場合は、仮の動きベクトルを対象画素の周辺画素が持つ動きベクトルを重み付け平均することにより算出する(S204)。補正種別が3の場合は、仮の動きベクトルを参照フレームの画素から対象画素までの動きベクトル値を算出するのに用いられた動きベクトルを重み付け平均することにより算出する(S205)。そしてS202乃至S205で算出された仮の動きベクトルによって追従を行い、追従先である対象画素に対応する画素とその画素が属するフレームを探索(S206)し、対象画素と対応する画素が画像領域外かどうかを判定(S207)する。対象画素と対応する画素が画像領域内なら仮の動きベクトルを動きベクトルとし(S208)、画像領域外なら動きベクトル値なし(S209)とする。
以上の動きベクトル算出処理(S104)の詳細を、いくつかのパターンを例に説明する。まずその説明の前提として、MPEG4によるフレームの符号化タイプと各符号化タイプ内のマクロブロック符号化タイプについて説明する。
MPEG4のフレームには、上記のようにI−VOP、P−VOP、B−VOPの3種類がある。I−VOPはイントラ符号化と呼び、I−VOP自体の符号化時には、フレーム内で符号化が完結するため他のフレームとの予測を必要としない。P−VOPとB−VOPは、インター符号化と呼び、P−VOP自体の符号化時には、前方のI−VOPまたはP−VOPから予測符号化をする。B−VOP自体の符号化時には、双方向(前後方向)のI−VOPまたはP−VOPから予測符号化をする。
図11は、動き補償時の予測方向と、動き補償によって各フレームが持つ(各フレーム内に符号化記録される)動きベクトルの方向(どのフレームに対する動きベクトルか)を例示する図である。なお図11(a)は、動き補償時の予測方向を示しており、図11(b)は、図11(a)の例において各フレームが持つ動きベクトルの方向を示している。また図11(b)の矢印は、基本的に図11(a)の矢印と逆向きとなっている。
例えば、図11(a)の左から4番目のI−VOPは他のフレーム予測には使用されるがI−VOP自体の符号化に他のフレームからの予測は必要としない。つまり図11(b)に示すように、左から4番目のI−VOPからの動きベクトルは存在しないのでII−VOP自体は動きベクトルを持たない。
また図11(a)の左から7番目のP−VOPは左から4番目のI−VOPから予測される。つまり図11(b)に示すように、左から7番目のP−VOPからの動きベクトルは左から4番目のI−VOPへの動きベクトルが存在するのでP−VOP自体は動きベクトルを持つ。
さらに図11(a)の左から5番目のB−VOPは左から4番目のI−VOPと左から7番目のP−VOPから予測される。つまり図11(b)に示すように左から5番目のB−VOPからの動きベクトルは左から4番目のI−VOPと左から7番目のP−VOPへの動きベクトルが存在するのでB−VOP自体は動きベクトルを持つ。
しかし、MPEG4などの符号化はフレーム全体を一度に符号化するわけではなくフレーム内を複数のマクロブロックに分けて符号化をする。この際、各マクロブロックの符号化にはいくつかのモードが設けられているため、必ずしも上記のような方向への動きベクトルを持つとは限らない。
図12は、各フレーム符号化タイプの各マクロブロック符号化モードと各モードにおいてそのマクロブロックが持つ動きベクトルを示す図である。図12に示すように、I−VOPのマクロブロック符号化タイプはINTRA(+Q)モードのみで16×16ピクセルのフレーム内符号化を行うので動きベクトルは存在しない。
P−VOPのマクロブロック符号化タイプはINTRA(+Q)、INTER(+Q)、INTER4V、NOT CODEDの4種類のモードがある。INTER(+Q)は16×16ピクセルのフレーム内符号化を行うので動きベクトルは存在しない。INTER(+Q)は16×16ピクセルの前方向予測符号化を行うので前予測フレームへの動きベクトルを1つ持つ。INTER4Vは16×16ピクセルを4分割した8×8ピクセルごとに前方向予測符号化を行うので前予測フレームへの動きベクトルを4つ持つ。NOT CODEDは前予測フレームとの差分が小さいため符号化せず、前予測フレームの同じ位置におけるマクロブロックの画像データをそのまま使用するので、実際には動きベクトルは持たないが、本実施形態においては前予測フレームへの動きベクトル値"0"を1つ持つと考えることができる。
B−VOPのマクロブロック符号化タイプはINTERPOLATE、FORWARD、BACKWARD、DIRECTの4種類のモードがある。INTERPOLATEは16×16ピクセルの双方向予測符号化を行うので前後予測フレームへの動きベクトルをそれぞれ1つずつ持つ。FORWARDは16×16ピクセルの前方向予測符号化を行うので前予測フレームへの動きベクトルを1つ持つ。BACKWARDは16×16ピクセルの後方向予測符号化を行うので後予測フレームへの動きベクトルを1つ持つ。DIRECTは16×16ピクセルを4分割した8×8ピクセルごとに前後方向予測符号化を行うので前後予測フレームへの動きベクトルをそれぞれ4つずつ持つ。
以上の前提を元に動きベクトル算出処理(S104)の詳細を、いくつかのパターンを例に図13乃至図20を用いて説明する。
図13は、動きベクトル算出処理(S104)における追従の例を示す図である。図13の例において、1フレーム目はI−VOP、2フレーム目と3フレーム目はP−VOPであり、基準フレームを1フレーム目、参照フレームを3フレーム目とする。3フレーム目の参照フレーム内の対象画素を斜線の画素として、まずその対象画素が含まれるマクロブロックの持つ動きベクトルを探す。この例の場合、マクロブロック符号化タイプはINTERでこのマクロブロックが持つ動きベクトルはMV1なので対象画素の位置をMV1を使って移動する。移動した画素の位置を2フレーム目のP−VOPのフレーム内の位置に対応させ、対応した2フレーム目の対象画素の位置に対して同様に対象画素が含まれるマクロブロックが持つ動きベクトルを探す。この例の場合、マクロブロック符号化タイプはINTER4Vでこのマクロブロックが持つ動きベクトルは4つ存在するが、対象画素が含まれている8×8ピクセルのブロックが持つ動きベクトルはMV4なので追従中の対象画素の位置をさらにMV4を使って移動する。そして移動した画素の位置を1フレーム目のI−VOPのフレーム内の位置に対応させる。この例の場合、1フレーム目が基準フレームなので、参照フレームの対象画素は基準フレームまで追従できたことになり、追従時に使用した初期値0とMV1とMV4を累積加算することで参照フレームの対象画素から基準フレームの対象画素に対応する画素までの動きベクトル値を求めることができる。
図14は、動きベクトル算出処理(S104)における追従の他の例を示す図である。図14の例において、1フレーム目はI−VOP、2フレーム目と3フレーム目はP−VOPとし、基準フレームを3フレーム目、参照フレームを1フレーム目とする。1フレーム目の参照フレーム内の対象画素を斜線の画素として、まず1フレーム目への動きベクトルを持つ2フレーム目のP−VOPの全画素から1フレーム目の対象画素に対応する画素を探す。対応する画素が見つかったら、その画素が含まれる2フレーム目のマクロブロックが持つ動きベクトル(この例の場合INTER4VでMV3)の方向を反転した−MV3で対象画素の位置を移動し、移動した画素の位置を2フレーム目のP−VOPのフレーム内の位置に対応させ、対応した2フレーム目の対象画素の位置に対して同様に3フレーム目のP−VOPの全画素から2フレーム目の対象画素に対応する画素を探す。対応する画素が見つかったらその画素が含まれる3フレーム目のマクロブロックが持つ動きベクトル(この例の場合INTERでMV5)の方向を反転した−MV5で対象画素の位置を移動し、移動した画素の位置を3フレーム目のP−VOPのフレーム内の位置に対応させる。この例の場合、3フレーム目が基準フレームなので、参照フレームの対象画素は基準フレームまで追従できたことになり、追従時に使用した初期値0と−MV3と−MV5を累積加算することで参照フレームの対象画素から基準フレームの対象画素に対応する画素までの動きベクトル値を求めることができる。
図15は、図14の例において対象画素に対応する画素および動きベクトルを探す方法を示す図である。なお図15では、図14のような例において1フレーム目への動きベクトルを持つ2フレーム目のP−VOPの全画素から1フレーム目の対象画素に対応する画素を探す方法や、3フレーム目のP−VOPの全画素から2フレーム目の対象画素に対応する画素を探す方法について示している。図15の例では、左から4番目の参照フレーム(I−VOP)の対象画素が左から7番目の基準フレーム(P−VOP)のどの画素と対応するか、およびその画素が含まれるマクロブロックが持つ動きベクトル(図15のMV1)を探す。
図15(a)のように、まず基準フレーム(P)の全てのマクロブロック(全画素)を各マクロブロック(全画素)が持つ動きベクトルで位置を移動する。移動した結果が図15(a)の左図である。この位置移動された画像領域内において、参照フレームの対象画素がどの位置にあたるかをマークし、その位置にある基準フレームを移動させた画素が対象画素に対応する画素となる。図15(a)の例では、マクロブロック2の中のある一つの画素が対象画素に対応する画素となるため、元のマクロブロック2内の対応する画素とマクロブロック2の動きベクトルが選択される。このようにして対象画素と対応する画素を探すことができる。
図15(b)は、対象画素をマークした位置に基準フレームを移動した画素が複数存在する場合であり、どれを選択してもよい。例えば図15(b)の例では、対象画素をマークした位置がマクロブロック1と6のある画素に対応しているが、マクロブロック1の方が中心に近いのでマクロブロック1内の対応する画素を選択するようにしてもよい。また処理の都合上、ラスタスキャン順に処理を行いフラグを上書きしているような場合には、順番の遅いマクロブロック6を選択するようにしてもよい。
図16は、動きベクトル算出処理(S104)で動きベクトル補正処理(S27)が必要な場合と動きベクトル補正処理(S27)における補正方法を示した図である。図16(a)の動きベクトル補正処理が必要な場合では、参照フレームから基準フレームまで各画素が持つ動きベクトルによって対象画素を追従中にPフレーム内の動きベクトルを持たないINTRAブロックが存在するため、基準フレームまでの追従が途絶える。このような場合に、本実施形態の動きベクトル補正処理(S27)によって左から3番目のPフレームの対象画素から左から2番目のPフレームへの仮の動きベクトルを算出して、追従を続けられるようにする。
図16(b)の第1の補正方法では、左から3番目のPフレーム内の対象画素の仮の動きベクトルを0とすることにより追従を続ける。
図16(c)の第2の補正方法では、左から3番目のPフレーム内の対象画素の仮の動きベクトルを対象画素が含まれるブロックの周辺ブロックが持つ動きベクトルを重み付け平均することにより算出して追従を続ける。その際の仮の動きベクトルの算出方法を式(1)に示す。
Figure 2009027446
なお式(1)において、MVは仮の動きベクトル、iは周辺ブロックの識別番号、nは周辺ブロックの総ブロック数、αiは重み係数、MViは周辺ブロックが持つ動きベクトルである。例えば、図16(c)において左から3番目のPフレーム内の対象画素が含まれるブロックの周辺ブロックが持つ動きベクトルをMV5からMV12とすると、MV5からMV12を重み付け平均することにより仮の動きベクトルを求める。
図16(d)の第3の補正方法では、左から2番目のPフレーム内の対象画素の仮の動きベクトルを、参照フレームの元対象画素から対象画素までの動きベクトル値を算出するのに用いられた動きベクトル(図16(d)のMV1、MV2、MV3)を重み付け平均することにより算出して追従を続ける。その際の仮の動きベクトルの算出方法を式(2)に示す。
Figure 2009027446
なお式(2)において、MVは仮の動きベクトル、nは参照フレームの元対象画素から対象画素までの動きベクトル値を算出するのに用いられた動きベクトルの識別番号、mは参照フレームの元対象画素から対象画素までの動きベクトル値を算出するのに用いられた動きベクトルの総数、αiは重み係数、MVnは参照フレームの元対象画素から対象画素までの動きベクトル値を算出するのに用いられた動きベクトルである。例えば図15(d)では、参照フレームの元対象画素から左から2番目のPフレーム内の対象画素までの動きベクトル値を算出するのに用いられた動きベクトルは図16(d)のMV1、MV2、MV3であるので、このMV1、MV2、MV3を重み付け平均することにより仮の動きベクトルを求める。
図17は、動きベクトル補正処理(S27)における重み係数の設定例を示す図である。図17(a)は、図16の第2の補正方法に適用でき、注目している対象画素と仮の動きベクトルの算出に利用する周辺ブロックの中心までの距離に応じて重み係数を決める例である。このとき、距離が近いほど相関性が高いと予想できるので高い重み係数を付加し、距離が遠いほど低い重み係数を付加する。
図17(b)は、図16の第2の補正方法に適用でき、仮の動きベクトルの算出に利用する周辺ブロックが持つ動きベクトルを例えば9方向に分別(方向の分別方法は後に説明する)して統計をとり、統計量(総数)に応じて重み付けし、統計量が多い方向と同一の方向を持つブロックに対しては高い重み係数を付加し、統計量が少ない方向と同一の方向を持つブロックに対しては低い重み係数を付加する。
図17(c)は、図16の第2の補正方法に適用でき、図17(b)の例によって得た統計量が一番多い方向との向きの差(向きの差の決定方法は後に説明する)に応じて重み付けし、向きの差が小さいほど高い重み係数を付加し、向きの差が大きいほど低い重み係数を付加する。
図17(d)は、図16の第3の補正方法に適用でき、対象画素が含まれるフレームと仮の動きベクトルの算出に利用する動きベクトルを持つフレームとの時間的距離に応じて重み付けし、時間的距離が近いほど高い重み係数を付加し、時間的距離が遠いほど低い重み係数を付加する。
図18は、動きベクトル補正処理(S27)において重み係数を設定する際の方向分別と向きの差を示す図である。図18(a)は、動きベクトルを9方向に分別する際の分類例を示しており、動きベクトルが0の場合は方向8としている。図18(b)のように動きベクトルが方向0と方向1の間にある場合は、近い方に近似して方向を分別する。
図18(c)は、方向と統計量による重み係数の設定例を示しており、例えば周辺ブロックの8ブロックが持つ動きベクトルを各9方向に分別し、方向0が1ブロック、方向1が4ブロック、方向2が2ブロック、方向5が1ブロックと統計量が求められたとする。重み係数をそれぞれ図18(c)のようにα1からα4とした場合、図17(b)のように利用する周辺ブロックの動きベクトルの向きが同一の個数によって重み付けする場合には、α1≧α2≧α3=α4という大小関係で重み係数を決定する。
図17(c)のように利用する周辺ブロックの動きベクトルの向きが同一の個数が一番多いものの向きとの差によって重み付けするときは、α1≧α2=α3>α4という大小関係で重み係数を決定する。ここでの向きの差の考え方について、図18(d)に示すように、例えば周辺ブロックの動きベクトルの向きが同一の個数が一番多いものの向きが方向1だとした場合に、方向0と方向2は方向1との向きが他の方向よりも近いので、差を1とする。同様の考え方から方向7と方向3は差を2、方向6と方向4は差を3、方向5は差を4とし、方向8は差を1.5とする。このような考え方に基づいて重み係数を決定することもできる。なお、この例では動きベクトルの向きが同一の個数が一番多いもの以外については動きベクトルの個数を考慮していないが、例えば統計量の多い方向2の重み係数を統計量の少ない方向0の重み係数よりも大きくして、α1≧α2>α3>α4という大小関係で重み係数を決定するようにしてもよい。また図17に示す4パターンの重み付けによる動きベクトル補正処理をそれぞれ組み合わせて使用してもよく、さらに周辺ブロックに対する処理を周辺画素に対して行ってもよい。
図19は、追従中に対象画素に対応する画素が画像領域外になる例を示した図である。図19の例では、動きベクトル算出処理(S104)において左から10番目の参照フレームのマクロブロック符号化タイプINTER内の対象画素が左から7番目のP−VOPのマクロブロック符号化タイプINTER内の対象画素と動きベクトルMV3で対応している。しかし、左から4番目のI−VOPまでは動きベクトルがないわけではないが、例えば左から7番目の対象画素が持つ動きベクトルMV2で位置を移動してみると、画像領域の範囲外に移動してしまうため追従できず、参照フレームの元対象画素から基準フレームの対象画素と対応する画素までの動きベクトル値は存在しない。
図20は、対象画素に対応する画素が画像領域の範囲外に移動してしまう原因について示す図である。図20は、MPEG1、MPEG2とMPEG4の予測符号化時における予測用参照画像への参照方法の違いについて示しており、MPEG1、MPEG2の場合には、対象画像のマクロブロックは予測用参照画像の画像領域内におさまっていなければならなかったが、MPEG4の場合は、画像領域内に参照マクロブロックが全ておさまっていなくてもよいという無制限動きベクトル手法が取り入れられたため、追従中の画素が画像領域の範囲外に移動してしまうことがある。
図21は、位置合わせ処理部16で行われる位置合わせ処理(S105)と高解像度画像生成部18で行われる高解像度画像生成処理(S106)のアルゴリズムを示すフローチャートである。以下、図21に示すアルゴリズムの流れに添って位置合わせ処理(S105)および超解像処理を用いた高解像度画像生成処理(S106)の説明を行う。
まず、基準フレームの画像データと参照フレームの画像データを読み込む(S301)。なお参照フレームは、フレーム指定およびフレーム選択処理(S103)において複数枚を選択するようにし、S301において複数枚分の参照フレームの画像データを読み込むのが望ましい。次に、基準フレームを高解像度画像生成処理のターゲット画像として、このターゲット画像に対しバイリニア補間やバイキュービック補間等の補完処理を行って初期画像z0を作成する(S302)。なおこの補間処理は、場合により省略することができる。
それから、動きベクトル算出処理(S104)で算出された動きベクトル値を画像変位量として、ターゲット画像と参照フレームとの間の画素対応関係を明らかにし、ターゲット画像の拡大座標を基準とする座標空間において重ねあわせ処理を行って、レジストレーション画像yを生成する(S303)。なおここでyは、レジストレーション画像の画像データを表すベクトルである。このレジストレーション画像yは、位置合わせ処理部16が位置合わせ処理(S105)を行うことにより生成する。レジストレーション画像yを生成する方法の詳細については、「田中・奥富、再構成型超解像処理の高速化アルゴリズム、Computer Vision and Image Media(CVIM) Vol.2004、No.113、pp.97-104 (2004-11)」に開示されている。S303における重ねあわせ処理は、例えば複数枚の参照フレームの各ピクセル値と、ターゲット画像の拡大座標との間で画素位置の対応付けを行い、各ピクセル値をターゲット画像の拡大座標の最も近い格子点上においていくことで行われる。このとき、同一の格子点上に複数のピクセル値をおく場合があるが、その場合にはそれらのピクセル値に対して平均化処理を実施する。なお本実施形態では、ターゲット画像(基準フレーム)と参照フレームとの間の画像変位量として、動きベクトル算出処理(S104)で算出された動きベクトル値を用いる。
次に、光学伝達関数(OTF、Optical Transfer Function)、CCDアパーチャ(CCD開口)等の撮像特性を考慮した点広がり関数(PSF、Point Spread Function)を求める(S304)。このPSFは、以下の式(3)における行列Aに反映され、例えば簡易的にGauss関数を用いることができる。それから、S303で生成されたレジストレーション画像yとS304で求められたPSFを用いて、以下の式(3)で表される評価関数f(z)の最小化を行い(S305)、f(z)が最小化されたかどうかを判定する(S306)。
Figure 2009027446
式(3)において、yはS303で生成されたレジストレーション画像の画像データを表す列ベクトル、zはターゲット画像を高解像度化した高解像度画像の画像データを表す列ベクトル、Aは光学系の点像分布関数、サンプリング開口によるぼけ、カラーモザイクフィルタ(CFA)による各色コンポネント等を含めた撮像システムの特性をあらわす画像変換行列である。また、g(z)は画像の滑らかさや画像の色の相関等を考慮した正則化項であり、λは重み係数である。式(3)で表される評価関数f(z)の最小化には、例えば最急降下法を用いることができる。最急降下法を用いる場合には、f(z)をzの各要素で偏微分した値を計算して、それらの値を要素とするベクトルを生成する。そして以下の式(4)に示すように、偏微分した値を要素とするベクトルをzに付加することにより、高解像度画像zを更新させていき(S307)、f(z)が最小となるzを求める。
Figure 2009027446
式(4)において、znはn回目の更新を行った高解像度画像の画像データを表す列ベクトルであり、αは更新量の歩み幅である。なお、最初のS305の処理では、高解像度画像zとしてS302で求められた初期画像z0を用いることができる。S306においてf(z)が最小化されたと判定された場合には処理を終了し、そのときのznを最終的な高解像度画像としてメモリ19等に記録する。このようにして、基準フレームや参照フレームなどのフレーム画像よりも解像の高い高解像度画像を得ることができる。
図22は、高解像度画像生成部18の構成例を示すブロック図である。なお図22では、動きベクトル算出部13および位置合わせ処理部16を含めて示している。ここで、高解像度画像生成部18等で行われる位置合わせ処理(S105)および超解像処理を用いた高解像度画像生成処理(S106)についてさらに説明する。図22に示すように高解像度画像生成部18は、補間拡大部301、画像蓄積部302、PSFデータ保持部303、畳込み積分部304、画像比較部306、畳込み積分部307、正則化項演算部308、更新画像生成部309、収束判定部310を備えている。また位置合わせ処理部16は、レジストレーション画像生成部305を備えている。
はじめに、メモリ19に保存された複数枚のフレームのうちフレーム選択処理(S103)において選択された基準フレームを高解像度画像生成処理のターゲット画像として補間拡大部301に与え、ターゲット画像の補間拡大を行う(図21のS302に対応)。ここで用いられる補間拡大の方法としては、例えばバイリニア補間やバイキュービック補間などが挙げられる。補間拡大部301において補間拡大されたターゲット画像は、例えば初期画像z0として画像蓄積部302に送られ、ここに蓄積される。次に、補間拡大されたターゲット画像は畳込み積分部304に与えられ、PSFデータ保持部303により与えられるPSFデータ(式(3)の画像変換行列Aに相当)との間で畳込み積分が行われる。
また、メモリ19に保存された参照フレームは、レジストレーション画像生成部305に与えられ、動きベクトル算出部13により算出された動きベクトル値を画像変位量としてターゲット画像の拡大座標を基準とする座標空間で重ねあわせ処理を行うことにより、レジストレーション画像yが生成される(図21のS303に対応)。レジストレーション画像生成部305における重ねあわせ処理は、例えば複数枚の参照フレームの各ピクセル値と、ターゲット画像の拡大座標との間で画素位置の対応付けを行い、各ピクセル値をターゲット画像の拡大座標の最も近い格子点上においていくことで行われる。このとき、同一の格子点上に複数のピクセル値をおく場合があるが、その場合にはそれらのピクセル値に対して平均化処理を実施する。
畳込み積分部304において畳込み積分された画像データ(ベクトル)は画像比較部306に送られ、レジストレーション画像生成部305において生成されたレジストレーション画像yとの間で、同一のピクセル位置におけるピクセル値の差分を算出することにより、差分画像データ(式(3)の(y−Az)に相当)が生成される。画像比較部306において生成された差分画像データは畳込み積分部307に与えられ、PSFデータ保持部303により与えられるPSFデータとの間で畳込み積分が行われる。畳込み積分部307は、例えば式(3)における画像変換行列Aの転置行列と差分画像データを表す列ベクトルとを畳込み積分することにより、式(3)の‖y−Az‖2をzの各要素で偏微分したベクトルを生成する。
また、画像蓄積部302に蓄積された画像は正則化項演算部308に与えられ、式(3)における正則化項g(z)が求められると共に、正則化項g(z)をzの各要素で偏微分したベクトルが求められる。正則化項演算部308は、例えば、画像蓄積部302に蓄積された画像データに対して、RGBからYCrbの色変換処理を行い、そのYCrb成分(輝度成分と色差成分)に対して周波数高域通過フィルタ(ラプラシアンフィルタ)を畳込み積分したベクトルを求める。そして、このベクトルの二乗ノルム(長さの二乗)を正則化項g(z)として、g(z)をzの各要素で偏微分したベクトルを生成する。Cr、Cb成分(色差成分)にラプラシアンフィルタを掛けると偽色の成分が抽出されるため、正則化項g(z)を最小化することにより偽色の成分を除去することができる。このため、式(3)に正則化項g(z)を含めることで「一般に画像の色差成分は滑らかな変化である」という画像の先験情報を用いることとなり、色差を抑制した高解像度画像を安定して求めることが可能となる。
畳込み積分部307で生成された画像データ(ベクトル)、画像蓄積部302に蓄積された画像データ(ベクトル)、正則化項演算部308で生成された画像データ(ベクトル)は、更新画像生成部309に与えられる。更新画像生成部309では、これらの画像データ(ベクトル)が式(3)、式(4)に示すλ、α等の重み係数を乗じて加算され、更新された高解像度画像が生成される(式(4)に対応)。
それから、更新画像生成部309において更新された高解像度画像は、収束判定部310へ与えられ、収束判定が行われる。この収束判定では、収束にかかった繰り返し演算回数が一定回数よりも多くなった場合に高解像度画像の更新作業が収束したと判断しても良いし、また、過去に更新された高解像度画像を記録しておき、現在の高解像度画像との差分を取って、その更新量が一定の値よりも少ないと判断された場合に高解像度画像の更新作業が収束したと判断しても良い。
収束判定部310において更新作業が収束したと判断された場合には、更新された高解像度画像は最終的な高解像度画像としてメモリ19等に保存される。更新作業が収束していないと判断された場合には、更新された高解像度画像は画像蓄積部302へ与えられ、次回の更新作業に利用される。この高解像度画像は、次回の更新作業のために畳込み積分部304、正則化項演算部308へ与えられる。以上の処理を繰り返し、更新画像生成部309で高解像度画像を更新していくことで、良好な高解像度画像を得ることができる。なお本実施形態では、高解像度画像生成処理(S106)において高解像度画像を生成するようにしているが、例えば高解像度画像生成処理(S106)の代わりに、ランダムノイズを低減させるような加重平均による平滑化処理を行ってフレーム画像を高画質化するようにしてもよい。
本実施形態では、対応する画素を追従中に動きベクトルが存在しない場合でも、仮の動きベクトルを算出することによりあるフレーム画像から他のフレーム画像への動きベクトル値を少ない誤差で求めることができるため、フレーム画像の位置合わせや高解像度画像の生成等を高精度に行うことが可能となる。
(実施形態2)
図23は、本発明の実施形態2に係る動きベクトル補正処理における補正方法を示した図である。なお、本実施形態に係る画像処理装置の構成および画像処理方法の内容は、以下に示す点を除いて実施形態1に係る画像処理方法および画像処理装置と同様であり、異なる部分についてのみ説明する。
本実施形態では、実施形態1の図16(c)と同様に対象画素が含まれるブロックの周辺ブロックが持つ動きベクトルを重み付け平均することにより仮の動きベクトルを算出するが、実施形態1よりも多数の周辺ブロックを用いている。図23の例では、中心のINTRAブロックの仮の動きベクトルを、周辺ブロックの動きベクトルMV1乃至MV24を重み付け平均(式(1)参照)することにより算出する。
本実施形態では、周辺ブロックが持つ動きベクトルを多数用いて仮の動きベクトルを算出するため、さらに精度の高い仮の動きベクトルを求めることができる。その他の効果については実施形態1に係る画像処理方法および画像処理装置と同様である。
(実施形態3)
図24は、本発明の実施形態3に係る動きベクトル補正処理における補正方法を示した図である。なお、本実施形態に係る画像処理装置の構成および画像処理方法の内容は、以下に示す点を除いて実施形態1に係る画像処理方法および画像処理装置と同様であり、異なる部分についてのみ説明する。
図24には、フレーム選択処理(S103)とフレーム構造によって画素の追従ができない場合を示している。図24の例では、右から3番目のBフレームが参照フレームで基準フレームまで追従する際に、注目している対象画素が含まれるブロックがBACKWARD符号化のため動きベクトルを持っているが、この動きベクトルは右から1番目のPフレームへの動きベクトルである。この場合、一旦右から1番目のPフレームへ追従し、次に右から4番目のPフレームへと追従する方法が考えられるが、図24の例の場合、フレーム指定およびフレーム選択処理で右から1番目のPフレームを使用できるフレーム(参照フレーム)として選択していないため、使用することができない。
注目している右から3番目のBフレームの対象画素が含まれるブロックの周辺ブロックにはFORWARD、INTERPOLATE、DIRECTなどの符号化によるブロックがあり、それらのブロックが持つ動きベクトルは、右から4番目のPフレームへの動きベクトルである。これらの動きベクトルを図16(c)の第2の補正方法によって処理することにより、中心のBACKWARD符号化の仮の動きベクトルを求めることができる。
本実施形態では、フレーム構造等により画素の追従ができない場合でも周辺ブロックが持つ動きベクトルを用いて仮の動きベクトルを算出するため、参照フレームから基準フレームへの動きベクトル値を少ない誤差で求めることができる。その他の効果については実施形態1に係る画像処理方法および画像処理装置と同様である。
(実施形態4)
図25は、本発明の実施形態4に係る動きベクトル補正処理における補正方法を示した図である。なお、本実施形態に係る画像処理装置の構成および画像処理方法の内容は、以下に示す点を除いて実施形態1に係る画像処理方法および画像処理装置と同様であり、異なる部分についてのみ説明する。
図25の例では、右から1番目の参照フレームから基準フレームへ追従するが、右から3番目のIフレームにおいてINTRAブロックとなるため、動きベクトルが存在せず追従を続けることができない。このため、まず図16に示す第1から第3の補正方法のいずれかの補正方法によって仮の動きベクトルMVを算出して、このMVで追従を続ける。例えば図16(d)の第3の補正方法を用いる場合は、図25のMV1とMV2を重み付け平均することにより仮の動きベクトルMVを求める。
そしてMVで次のフレームに追従した後、さらに1フレーム分以上追従(図25の例では2フレーム分)を続けてから、この1フレーム分以上追従したときの動きベクトル(図25のMV3、MV4)を用いて仮の動きベクトルMVを更新する。例えば本実施形態では、追従に使用したMV1、MV2、MV3およびMV4を重み付け平均することでINTRAブロックの仮の動きベクトルMVを少なくとも1回以上更新し、その度に追従を繰り返す。この際、仮の動きベクトルを任意回数更新してもよいし、仮の動きベクトルMVが収束するまで繰り返してもよい。
本実施形態では、第1乃至第3の補正方法のいずれかの補正方法によって仮の動きベクトルを算出し、この仮の動きベクトルを用いて追従を続け、さらに1フレーム分以上追従を続けてからこの1フレーム分以上追従を続けたときの動きベクトルを用いて仮の動きベクトルを更新するため、さらに精度の高い仮の動きベクトルを求めることができる。その他の効果については実施形態1に係る画像処理方法および画像処理装置と同様である。
(実施形態5)
図26は、本発明の実施形態5に係る動きベクトル補正処理における補正方法を示した図である。なお、本実施形態に係る画像処理装置の構成および画像処理方法の内容は、以下に示す点を除いて実施形態1に係る画像処理方法および画像処理装置と同様であり、異なる部分についてのみ説明する。
図26の例では、右から1番目の参照フレームから基準フレームへ追従するが、右から3番目のIフレームにおいてINTRAブロックとなるため、動きベクトルが存在せず追従を続けることができない。このため、まず図16に示す第1から第3の補正方法のいずれかの補正方法によって仮の動きベクトルMVを算出して、このMVで追従を続ける。例えば図16(d)の第3の補正方法を用いる場合は、図25のMV1とMV2を重み付け平均することにより仮の動きベクトルMVを求める。
そしてMVで次のフレームに追従した後、さらに1フレーム分以上追従(図25の例では2フレーム分)を続けてから、この1フレーム分以上追従したときの動きベクトル(図25のMV3、MV4)を重み付け平均することにより、仮の動きベクトルMVに対応する逆方向の動きベクトルMV5を算出する。それから、この逆方向の動きベクトルMV5を用いて右から2番目のPフレームから右から3番目のIフレームに逆向きに追従し、逆向きに追従した画素の位置が、元の画素(対象画素)の位置と一致したら上記の第1から第3の補正方法のいずれかの補正方法によって求めたMVを正式に仮の動きベクトルとして追従を続ける。元の画素の位置と一致しなければ動きベクトルなしとする。
本実施形態では、追従を続けたときの動きベクトルを重み付け平均して逆方向の動きベクトルを算出し、この逆方向の動きベクトルで逆向きに追従して元の画素と一致した場合のみ仮の動きベクトルを追従に用いるため、精度の高い仮の動きベクトルのみを用いて追従を行うことができる。その他の効果については実施形態1に係る画像処理方法および画像処理装置と同様である。
(実施形態6)
図27は、本発明の実施形態6に係る動きベクトル補正処理における補正方法を示した図である。なお、本実施形態に係る画像処理装置の構成および画像処理方法の内容は、以下に示す点を除いて実施形態1に係る画像処理方法および画像処理装置と同様であり、異なる部分についてのみ説明する。
図27の例では、右から1番目の参照フレームから基準フレームへ追従するが、右から3番目のIフレームにおいてINTRAブロックとなるため、動きベクトルが存在せず追従を続けることができない。このため、まず図16に示す第1から第3の補正方法の補正方法によって3つの仮の動きベクトルMVを算出して、それぞれのMVで追従を続ける。
図27(a)の例では、図16(b)の第1の補正方法を用い仮の動きベクトルを0とする。また図27(b)の例では、図16(c)の第2の補正方法を用い周辺ブロックが持つ動きベクトルを重み付け平均することにより仮の動きベクトルMVを算出する。さらに図27(c)の例では、図16(d)の第3の補正方法を用い図25のMV1とMV2を重み付け平均することにより仮の動きベクトルMVを求める。
そしてそれぞれのMVで次のフレームに追従した後、さらに1フレーム分以上追従(図25の例では2フレーム分)を続けてから、この1フレーム分以上追従したときの動きベクトルを重み付け平均することにより、仮の動きベクトルMVに対応する逆方向の動きベクトルMV5、MV9、MV13をそれぞれ算出する。このとき、図27(a)ではさらに1フレーム分以上追従したときのMV3とMV4を、図27(b)ではMV7とMV8を、図27(c)ではMV11とMV12を重み付け平均することでそれぞれMV5、MV9、MV13を算出する。
それから、この逆方向の動きベクトルMV5、MV9、MV13を用いて右から2番目のPフレームから右から3番目のIフレームに逆向きに追従し、逆向きに追従した画素の位置が、元の画素(対象画素)の位置と一致する逆方向の動きベクトルMV5、MV9、MV13を探し、一致する逆方向の動きベクトルが求められたMVを正式に仮の動きベクトルとして追従を続ける。元の画素の位置と一致する逆方向の動きベクトルがなければ、動きベクトルなしとする。
本実施形態では、第1乃至第3の3つの補正方法を用いて追従を続けたときの動きベクトルを重み付け平均して逆方向の動きベクトルを算出し、3つの逆方向の動きベクトルで逆向きに追従して元の画素と一致したものを正式な仮の動きベクトルとして追従に用いるため、精度の高い仮の動きベクトルを選択して追従を行うことができる。その他の効果については実施形態1に係る画像処理方法および画像処理装置と同様である。
(実施形態7)
図28は、本発明の実施形態7に係る動きベクトル補正処理の内容を示すフローチャートである。図28に示す動きベクトル補正処理は、実施形態1の動きベクトル算出処理(S104、図2参照)における動きベクトル補正処理(S27、図7参照)として行われるものとする。なお、本実施形態に係る画像処理装置の構成および画像処理方法の内容は、以下に示す点を除いて実施形態1に係る画像処理方法および画像処理装置と同様であり、異なる部分についてのみ説明する。
本実施形態に係る動きベクトル補正処理では、まず追従先の画素(対象画素に対応する画素)が含まれるフレームがGOP構造設定に反したイントラ符号化フレームかどうかを判定することでシーンチェンジ判定(S401)を行う。このシーンチェンジ判定(S401)では、MPEG等の符号化された動き情報付き動画像データに記録されているデータに基づいて、符号化種別を判定することでシーンチェンジによるイントラ符号化フレームかどうかを判定し、シーンチェンジによるイントラ符号化フレームの場合は動きベクトルなし(S410)とし、シーンチェンジによるイントラ符号化フレームでない場合にはS402以下の処理で仮の動きベクトルを算出する。
シーンチェンジ判定(S401)において追従先の画素が含まれるフレームがシーンチェンジによるイントラ符号化フレームでないと判定された場合には、動きベクトル補正種別を判定(S402)し、補正種別ごとに異なる仮の動きベクトルを算出する。なお補正種別は、例えば使用者が入力により設定するようにしてもよく、メーカーパラメーターなどで予め設定しておくようにしてもよい。
本実施形態では実施形態1と同様に補正種別が0の場合、仮の動きベクトルを0とする(S403)。補正種別が1の場合は、仮の動きベクトルを対象画素の周辺ブロックが持つ動きベクトルを重み付け平均することにより算出する(S404)。補正種別が2の場合は、仮の動きベクトルを対象画素の周辺画素が持つ動きベクトルを重み付け平均することにより算出する(S405)。補正種別が3の場合は、仮の動きベクトルを参照フレームの画素から対象画素までの動きベクトル値を算出するのに用いられた動きベクトルを重み付け平均することにより算出する(S406)。そしてS403乃至S406で算出された仮の動きベクトルによって追従を行い、追従先である対象画素に対応する画素とその画素が属するフレームを探索(S407)し、対象画素と対応する画素が画像領域外かどうかを判定(S408)する。対象画素と対応する画素が画像領域内なら仮の動きベクトルを動きベクトルとし(S409)、画像領域外なら動きベクトル値なし(S410)とする。
本実施形態では、シーンチェンジ判定(S401)を行い、追従先の画素が含まれるフレームがシーンチェンジによるイントラ符号化フレームかどうかを判定するため、追従ができないシーンチェンジ後のフレームについて仮の動きベクトルの算出を省略することができ、シーンチェンジによるイントラ符号化フレームでない場合には仮の動きベクトルを用いて追従を行うことが可能となる。その他の効果については実施形態1に係る画像処理方法および画像処理装置と同様である。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内でなしうるさまざまな変更、改良が含まれることは言うまでもない。例えば、上記の実施形態では画像処理装置1の位置合わせ処理部16と高解像度画像生成部18を別々に設けているがこれらを一体としてもよく、また画像処理装置1の構成は図1に示すものに限定されない。さらに上記の実施形態では、高解像度画像生成部18において超解像処理による高解像度画像生成処理(S106)を行っているが、超解像処理以外の高解像度化処理を行うようにしてもよい。
本発明の実施形態1に係る画像処理方法を実施する画像処理装置の構成を示すブロック図である。 実施形態1に係る画像処理方法で行われる処理を示すフローチャートである。 MPEG4の復号化処理ブロックの構成を示すブロック図である。 実施形態1のフレーム指定において使用者が基準フレームおよび参照フレームを指定する際の指定方法を示した図である。 実施形態1の位置合わせ処理を行うための動きベクトル算出処理の概要を示した図である。 図2の動きベクトル算出処理の内容を示すフローチャートである。 図2の動きベクトル算出処理の内容を示すフローチャートである。 動きベクトル値更新処理において動きベクトル値を更新する方法を示した図である。 図6における処理(1)乃至(9)の処理内容を示す図である。 動きベクトル補正処理の内容を示すフローチャートである。 動き補償時の予測方向と、動き補償によって各フレームが持つ動きベクトルの方向を例示する図である。 各フレーム符号化タイプの各マクロブロック符号化モードと各モードにおいてそのマクロブロックが持つ動きベクトルを示す図である。 動きベクトル算出処理における追従の例を示す図である。 動きベクトル算出処理における追従の他の例を示す図である。 図14の例において対象画素に対応する画素および動きベクトルを探す方法を示す図である。 動きベクトル算出処理で動きベクトル補正処理が必要な場合と動きベクトル補正処理における補正方法を示した図である。 動きベクトル補正処理における重み係数の設定例を示す図である。 動きベクトル補正処理において重み係数を設定する際の方向分別と向きの差を示す図である。 追従中に対象画素に対応する画素が画像領域外になる例を示した図である。 対象画素に対応する画素が画像領域の範囲外に移動してしまう原因について示す図である。 位置合わせ処理部で行われる位置合わせ処理と高解像度画像生成部18で行われる高解像度画像生成処理のアルゴリズムを示すフローチャートである。 高解像度画像生成部の構成例を示すブロック図である。 本発明の実施形態2に係る動きベクトル補正処理における補正方法を示した図である。 本発明の実施形態3に係る動きベクトル補正処理における補正方法を示した図である。 本発明の実施形態4に係る動きベクトル補正処理における補正方法を示した図である。 本発明の実施形態5に係る動きベクトル補正処理における補正方法を示した図である。 本発明の実施形態6に係る動きベクトル補正処理における補正方法を示した図である。 本発明の実施形態7に係る動きベクトル補正処理の内容を示すフローチャートである。
符号の説明
1 画像処理装置
11 動画像入力部
12 動画像復号部
13 動きベクトル算出部
13a 動きベクトル補正部
15 フレーム選択部
16 位置合わせ処理部
18 高解像度画像生成部
19 メモリ
20 画像表示部
100 復号器
101 可変長復号化ブロック
102 逆量子化ブロック
103 逆DCTブロック
105 動きベクトル復号化ブロック
106 動き補償ブロック
107 メモリ
108 符号化信号
109 復号画像
201 表示画面
202 復号画像
203 復号画像表示フレーム切り替えつまみ
204 指定フレーム設定タブ
205 基準フレーム設定タブ
206 使用フレーム設定タブ
301 補間拡大部
302 画像蓄積部
303 PSFデータ保持部
304 畳込み積分部
305 レジストレーション画像生成部
306 画像比較部
307 畳込み積分部
308 正則化項演算部
309 更新画像生成部
310 収束判定部

Claims (13)

  1. 符号化された動画像データに記録されているフレーム画像間の動きベクトルを利用する画像処理方法であって、
    前記符号化された動画像データを復号化して得られるフレーム画像の中から複数のフレーム画像を選択するフレーム選択ステップと、
    前記符号化された動画像データに記録された動きベクトルを用いて1または複数のフレーム画像間を画素ごとに追従することにより、前記フレーム選択ステップにおいて選択された複数のフレーム画像の中のあるフレーム画像から他のフレーム画像への動きベクトル値を算出する動きベクトル算出ステップと、
    前記動きベクトル算出ステップにおいて、途中まで追従した画素が含まれるブロックの符号化タイプによりこの途中まで追従した画素に対応する追従先の画素への追従可能な動きベクトルが存在しないときに、前記途中まで追従した画素から前記追従先の画素への仮の動きベクトルを算出する動きベクトル補正ステップと、
    を有することを特徴とする画像処理方法。
  2. 前記動きベクトル算出ステップにおいて、前記動画像データに記録されているフレーム画像間の動きベクトルを方向を考慮して累積加算することにより、前記あるフレーム画像から前記他のフレーム画像への動きベクトル値を画素ごとに算出することを特徴とする請求項1に記載の画像処理方法。
  3. 前記フレーム選択ステップにおいて、前記複数のフレーム画像として基準フレームおよび参照フレームを選択し、前記動きベクトル算出ステップにおいて、前記参照フレームから前記基準フレームへの動きベクトル値を画素ごとに算出することを特徴とする請求項2に記載の画像処理方法。
  4. 前記動きベクトル算出ステップで算出された動きベクトル値に基づいて、前記基準フレームと前記参照フレームの位置合わせを行う位置合わせステップを有することを特徴とする請求項3に記載の画像処理方法。
  5. 前記位置合わせステップにおいて位置合わせを行った前記基準フレームと前記参照フレームを用いて、前記フレーム画像よりも解像度の高い高解像度画像を生成する高解像度画像生成ステップを有することを特徴とする請求項4に記載の画像処理方法。
  6. 前記動きベクトル補正ステップにおいて、前記追従可能な動きベクトルが存在しないときに、前記途中まで追従した画素から前記追従先の画素への仮の動きベクトルを0とすることを特徴とする請求項1に記載の画像処理方法。
  7. 前記動きベクトル補正ステップにおいて、前記追従可能な動きベクトルが存在しないときに、前記途中まで追従した画素から前記追従先の画素への仮の動きベクトルを、前記途中まで追従した画素の周辺ブロックまたは前記途中まで追従した画素の周辺画素が持つ動きベクトルを重み付け平均することにより算出することを特徴とする請求項1に記載の画像処理方法。
  8. 前記動きベクトル補正ステップにおいて、前記追従可能な動きベクトルが存在しないときに、前記途中まで追従した画素から前記追従先の画素への仮の動きベクトルを、前記あるフレーム画像の画素から前記途中まで追従した画素までの動きベクトル値を算出するのに用いられた動きベクトルを重み付け平均することにより算出することを特徴とする請求項1に記載の画像処理方法。
  9. 前記動きベクトル補正ステップにおいて、前記追従可能な動きベクトルが存在しないときに、前記途中まで追従した画素から前記追従先の画素への仮の動きベクトルを、0とする第1の補正方法、前記途中まで追従した画素の周辺ブロックまたは前記途中まで追従した画素の周辺画素が持つ動きベクトルを重み付け平均する第2の補正方法、および前記あるフレーム画像の画素から前記途中まで追従した画素までの動きベクトル値を算出するのに用いられた動きベクトルを重み付け平均する第3の補正方法のいずれかの補正方法によって仮の動きベクトルを算出し、この仮の動きベクトルを用いて追従を続け、
    さらに1フレーム分以上追従を続けてからこの1フレーム分以上追従を続けたときの動きベクトルを用いて前記仮の動きベクトルを更新することを少なくとも1回以上繰り返すことを特徴とする請求項1に記載の画像処理方法。
  10. 前記動きベクトル補正ステップにおいて、前記追従可能な動きベクトルが存在しないときに、前記途中まで追従した画素から前記追従先の画素への仮の動きベクトルを、0とする第1の補正方法、前記途中まで追従した画素の周辺ブロックまたは前記途中まで追従した画素の周辺画素が持つ動きベクトルを重み付け平均する第2の補正方法、および前記あるフレーム画像の画素から前記途中まで追従した画素までの動きベクトル値を算出するのに用いられた動きベクトルを重み付け平均する第3の補正方法のいずれかの補正方法によって仮の動きベクトルを算出し、この仮の動きベクトルを用いて追従を続け、
    さらに1フレーム分以上追従を続けてからこの1フレーム分以上追従を続けたときの動きベクトルを重み付け平均することにより前記仮の動きベクトルに対応するフレーム画像間の逆方向の動きベクトルを算出し、この逆方向の動きベクトルを用いて前記追従先の画素から前記途中まで追従した画素へ逆向きに追従して、逆向きに追従した画素の位置が前記途中まで追従した画素の位置と一致した場合に、前記第1乃至第3の補正方法のいずれかによって算出した仮の動きベクトルを前記途中まで追従した画素から前記追従先の画素への追従に正式に使用することを特徴とする請求項1に記載の画像処理方法。
  11. 前記動きベクトル補正ステップにおいて、前記追従可能な動きベクトルが存在しないときに、前記途中まで追従した画素から前記追従先の画素への仮の動きベクトルを、0とする第1の補正方法、前記途中まで追従した画素の周辺ブロックまたは前記途中まで追従した画素の周辺画素が持つ動きベクトルを重み付け平均する第2の補正方法、および前記あるフレーム画像の画素から前記途中まで追従した画素までの動きベクトル値を算出するのに用いられた動きベクトルを重み付け平均する第3の補正方法のそれぞれの補正方法によって仮の動きベクトルを算出し、これらの仮の動きベクトルを用いて追従を続け、
    さらに1フレーム分以上追従を続けてからこの1フレーム分以上追従を続けたときの動きベクトルを重み付け平均することにより前記仮の動きベクトルに対応するフレーム画像間の逆方向の動きベクトルを算出し、この逆方向の動きベクトルを用いて前記追従先の画素から前記途中まで追従した画素へ逆向きに追従して、逆向きに追従した画素の位置が前記途中まで追従した画素の位置と一致した場合に、前記第1乃至第3のそれぞれの補正方法によって算出した仮の動きベクトルのうち、前記逆向きに追従した画素の位置が前記途中まで追従した画素の位置と一致するものを、前記途中まで追従した画素から前記追従先の画素への追従に正式に使用することを特徴とする請求項1に記載の画像処理方法。
  12. 前記動きベクトル補正ステップにおいて、前記追従可能な動きベクトルが存在しないときに、前記符号化された動画像データに記録されているデータに基づいて、途中まで追従した画素が含まれるブロックがシーンチェンジによるイントラ符号化フレーム内のイントラ符号化ブロックかどうかを判定する符号化種別判定を行い、前記途中まで追従した画素が含まれるブロックがシーンチェンジによるイントラ符号化フレーム内のイントラ符号化ブロックでない場合に、前記仮の動きベクトルを算出することを特徴とする請求項1から11のいずれか一つに記載の画像処理方法。
  13. 符号化された動画像データに記録されているフレーム画像間の動きベクトルを利用する画像処理装置であって、
    前記符号化された動画像データを復号化して得られるフレーム画像の中から基準フレームおよび参照フレームを選択するフレーム選択手段と、
    前記符号化された動画像データに記録された動きベクトルを方向を考慮して累積加算することで1または複数のフレーム画像間を画素ごとに追従することにより、前記参照フレームから前記基準フレームへの動きベクトル値を算出する動きベクトル算出手段と、
    を備え、
    前記動きベクトル算出手段は、途中まで追従した画素が含まれるブロックの符号化タイプによりこの途中まで追従した画素に対応する追従先の画素への追従可能な動きベクトルが存在しないときに、前記途中まで追従した画素から前記追従先の画素への仮の動きベクトルを算出する動きベクトル補正手段を有することを特徴とする画像処理装置。
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