JP2009024669A - ガスタービンエンジン燃焼器のミキサ組立体への燃料流量を能動的に制御するための装置 - Google Patents

ガスタービンエンジン燃焼器のミキサ組立体への燃料流量を能動的に制御するための装置 Download PDF

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Abstract

【課題】燃料ポンプからガスタービンエンジン燃焼器のミキサ組立体への燃料流量を能動的に制御するための装置を提供する。
【解決手段】ミキサ組立体は、パイロットミキサと主要ミキサを含む。パイロットミキサは、中空内部を有する環状パイロットハウジングと、パイロットハウジングの中空内部に燃料小滴を分配するように適応された一次燃料噴射器と、一次燃料噴射器の上流側に位置付けられた複数の軸流スワーラとを更に含む。燃料流量制御装置は、燃焼器内の動的圧力を検出するためのセンサと、燃料ノズルと、燃料ノズルにより弁を介して供給される燃料流量を制御する。燃料ノズルは、燃料をパイロットミキサ及び主要ミキサに提供するための複数の回路を有するフィードストリップと、燃料ノズルと関係付けられ、フィードストリップと流れ連通した複数のベーンとを含む。制御システムは、圧力センサからの信号に従って弁を起動させる。
【選択図】図5

Description

本発明は、エンジンの運転管理体制全体にわたって望ましくない燃焼生成物成分の発生を最小にする多段燃焼システムに関し、より具体的には、一次燃料噴射器と二次燃料噴射ポートとを備えたパイロットミキサを有するミキサ組立体への燃料流量を能動的に制御するための方法及び装置に関する。
現代では、スモッグ及び他の望ましくない環境状態の原因となるガス、特に内燃機関から放出されるガスの生成及び排出を最小化することに重点が置かれており、このような望ましくない燃焼生成物成分の生成及び排出を低減する目的で開発された様々なガスタービンエンジンの燃焼器設計がもたらされることになった。燃焼器設計に影響を及ぼす他の要因は、ガスタービンエンジンのユーザの効率的な低コスト運転に対する要求であり、これは、燃費低減に対する要求並びにエンジン出力を維持又は増大させることへの要求につながる。結果として、航空機ガスタービンエンジン燃焼システムの重要な設計基準には、様々なエンジン動作条件下で高い熱効率を得るために燃焼温度を高くすること、並びに、粒子の排出(エミッション)、望ましくないガスのエミッション、及び光化学スモッグ形成の前駆体である燃焼生成物のエミッションの原因となる望ましくない燃焼状態を最小にすることが含まれる。
様々な行政規制機関により、望ましくない大気状態発生の主因として確認されている未燃炭化水素(HC)、一酸化炭素(CO)、及び窒素酸化物(NOx)の許容可能レベルのエミッション限度が定められている。従って、様々な燃焼器設計はこれらの基準に適合するように開発されてきた。例えば、望ましくないガスタービンエンジン燃焼生成物のエミッションを最小にする問題に取り組む1つの方法は、多段式燃焼を提供することである。当該構成においては、燃焼生成物の性質をより綿密に制御するために低速及び低出力状態において第1段バーナが利用される燃焼器が提供される。より高い出力状態においては、燃焼生成物をエミッション限度内に維持するようにしながら、第1段及び第2段バーナの組合せが提供される。望ましくない燃焼生成物の生成を最小にすると同時に、エンジンの効率的な熱動作を可能にするよう第1段及び第2段バーナの動作の均衡を達成することが困難であることは理解されるであろう。この点に関しては、NOxのエミッションを低下させるために低い燃焼温度で作動させることによって不完全燃焼又は部分的に不完全な燃焼を生じる可能性があり、これは、出力及び熱効率を低下させることに加えて、過剰な量のHC及びCOの生成につながる可能性がある。他方、燃焼温度が高いことは、熱効率を改善し、HC及びCO量を低減するが、NOx排出が増大することが多い。
こうした望ましくない燃焼生成物成分の生成を最小にするよう提案する別の方法は、噴射燃料と燃焼空気とのより効果的な混合を可能にすることである。この点に関して、燃料と空気との混合を改善するために長年にわたり多くのミキサ設計が提案されてきた。このように、燃焼は混合気全体にわたって均一に行われると、不完全燃焼から生じるHC及びCOのレベルが減少する。しかしながら、混合が改善されても、フレーム温度が高い高出力状態の下では高レベルの望ましくないNOxが形成される。
これまで利用されてきた1つのミキサ設計は、ツイン環状予混合スワーラ(TAPS)として知られており、以下の米国特許第6,354,072号、第6,363,726号、第6,367,262号、第6,381,964号、第6,389,815号、第6,418,726号、第6,453,660号、第6,484,489号、及び第6,865,889号で開示されている。TAPSミキサ組立体は、全てのエンジン作動サイクル中に燃料が供給されるパイロットミキサと、エンジン作動サイクルの内の出力増加状態中にだけ燃料が供給される主要ミキサとを含むことが理解されるであろう。高出力状態(すなわち、離陸及び上昇)中の組立体の主要ミキサの改善は、米国特許出願第11/188,596号及び第11/188,598号、第11/188,470号で開示されているが、燃焼効率を維持しながらエンジン作動範囲の他の部分(すなわちアイドリング、着陸進入、及び巡航)にわたる作動性を改善するには、パイロットミキサの変更が望まれる。
機能性及び柔軟性を得るために、TAPS型ミキサ組立体のパイロットミキサが開発され、名称「Pilot Mixer For Mixer Assembly Of A Gas Turbine Engine Combustor Having A Primary Fuel Injector And A Plurality Of Secondary Fuel Injection Ports(一次燃料噴射器及び複数の二次燃料噴射ポートを有するガスタービンエンジン燃焼器のミキサ組立体用パイロットミキサ)」の米国特許出願において開示されている。出願番号第11/365,428号のこの米国特許出願は、本出願の譲受人によって所有され、引用により本明細書に組み込まれる。428出願は、パイロットミキサの物理的な実施形態に関するものであるが、このようなパイロットミキサ及びこれを含むミキサ組立体全体への燃料流量を能動的に制御することのできる装置及び方法が望まれることは理解されるであろう。
希薄予混合燃焼は、エミッションを最小にするために希薄失火限界に近い動作を必要とすることはよく知られている。従って、燃焼器の動作を調節して希薄失火を回避することができるように、希薄失火事象の開始を認識することができることが望ましい。これに加えて、空気と燃料の混合は、低エミッションを得るために、極めて効率的である必要がある。このような混合を高めるために、燃料を高周波数でパルス化して噴射器に送ることも望ましいものとなる。
希薄予混合燃焼は、多くの場合燃焼器内に高い動的圧力レベルを生じることも判明している。燃焼動特性は、燃料空気混合気の燃焼から解放される熱と燃焼室内の圧力振動と相互作用の結果である。このような動的圧力は、高サイクル疲労を生じることがあり、燃焼器部品を損傷させる可能性がある。燃焼器に対する動的圧力の作用は、これまでも相殺されてきたが、この相殺には一般に、燃焼器の音響モードに付随する圧力レベルを低下させるための高帯域幅の燃料又は空気作動を提供することを含んでいた。
米国特許第6,354,072号公報 米国特許第6,363,726号公報 米国特許第6,367,262号公報 米国特許第6,381,964号公報 米国特許第6,389,815号公報 米国特許第6,418,726号公報 米国特許第6,453,660号公報 米国特許第6,484,489号公報 米国特許第6,865,889号公報 米国特許第6,405,523号公報 米国特許第6,955,040号公報 米国特許第6,718,770号公報 米国特許第6,523,350号公報 米国特許出願第11/188,596号公報 米国特許出願第11/188,598号公報 米国特許出願第11/188,470号公報 米国特許出願番号第11/365,428号公報 米国特許出願番号第11/188,483号公報 米国特許出願第11/188,595号公報
このように、エンジン作動状態の広い範囲にわたって望ましくない燃焼生成物成分の生成が最小になるガスタービンエンジン燃焼器を提供する必要性がある。従って、入れ子式の燃焼器構成からなるパイロットミキサを変更し、一次燃料噴射器と二次燃料噴射ポートとを含むようにすることが望ましい。希薄失火状態の開始並びに燃焼器内に生じる許容できないレベルの動的圧力を識別して相殺することにより、このようなミキサ組立体の動作を改善する能動的制御システム及び制御方法が提供されることが望まれる。
本発明の第1の例示的な実施形態においては、燃料ポンプからパイロットミキサ及び主要ミキサを含むガスタービンエンジン燃焼器のミキサ組立体への燃料流量を能動的に制御するための装置が開示される。パイロットミキサは、中空内部を有する環状パイロットハウジングと、パイロットハウジング内に装着されて、パイロットハウジングの中空内部に燃料小滴を分配するように適応された一次燃料噴射器と、一次燃料噴射器の上流側に位置付けられた複数の軸流スワーラとを更に含む。燃料流量制御装置は、燃焼器内の動的圧力を検出するための少なくとも1つのセンサと、燃料ノズルと、燃料ノズルによりミキサ組立体のパイロットミキサ及び主要ミキサに供給される燃料流量を能動的に制御するためのシステムとを更に含む。燃料ノズルは、燃料をパイロットミキサ及び主要ミキサに提供するための複数の回路を有するフィードストリップと、燃料ノズルと関係付けられ、フィードストリップと流れ連通している複数の弁と、を更に含む。制御システムは、圧力センサから受け取る信号に従って弁を起動させる。
本発明の第2の例示的な実施形態においては、燃料ポンプからガスタービンエンジン燃焼器のミキサ組立体への燃料流量を能動的に制御するための装置が開示され、ミキサ組立体は、パイロットミキサと主要ミキサとを含む。パイロットミキサは、中空内部を有する環状パイロットハウジングと、パイロットハウジング内に装着され、パイロットハウジングの中空内部に燃料小滴を分配するように適応された一次燃料噴射器と、該一次燃料噴射器の上流側に位置付けられた複数の軸流スワーラと、燃料をパイロットハウジングの中空内部内に導入するための複数の二次燃料噴射ポートとを更に含む。燃料流量制御装置は、燃焼器内の動的圧力を検出するための少なくとも1つのセンサと、燃料ノズルと、燃料ノズルによりミキサ組立体のパイロットミキサ及び主要ミキサに供給される燃料流量を能動的に制御するためのシステムとを更に含む。燃料ノズルは、燃料をパイロットミキサの一次燃料噴射器、パイロットミキサの二次燃料噴射ポート、及び主要ミキサに提供するための複数の回路を有するフィードストリップと、燃料ノズルと関係付けられ、フィードストリップと流れ連通した複数の弁を更に含む。制御システムは、圧力センサから受け取る信号に従って弁を起動させる。
本発明の第3の例示的な実施形態においては、燃料ポンプからガスタービンエンジン燃焼器のミキサ組立体への燃料流量を能動的に制御するための方法が開示され、ミキサ組立体は、パイロットミキサと主要ミキサとを含み、パイロットミキサは、中空内部を有する環状パイロットハウジングと、パイロットハウジング内に装着され、パイロットハウジングの中空内部に燃料小滴を分配するように適応された一次燃料噴射器とを更に含む。本方法は、燃焼器の燃焼室における動的圧力を連続的に感知するステップと、燃焼室内における感知された動的圧力の振幅が所定量よりも大きいかどうかを判断するステップと、圧力振幅が所定量よりも大きい時には燃料を指定された様態でパイロットミキサに提供するように燃料ノズルに信号を送るステップとを含む。
本発明の第4の例示的な実施形態においては、燃料ポンプからガスタービンエンジン燃焼器のミキサ組立体への燃料流量を能動的に制御するための方法が開示され、ミキサ組立体は、パイロットミキサと主要ミキサとを含み、パイロットミキサは、中空内部を有する環状パイロットハウジングと、パイロットハウジング内に装着され、パイロットハウジングの中空内部に燃料小滴を分配するように適応された一次燃料噴射器と、燃料をパイロットハウジングの中空内部内へ導入するための複数の二次燃料噴射ポートとを更に含む。本方法は、燃焼器の燃焼室内における動的圧力を連続的に感知するステップと、燃焼室内における感知された動的圧力の振幅が所定量よりも大きいかどうかを判断するステップと、圧力振幅が所定量よりも大きい時に燃料を指定された様態で二次燃料噴射ポートに提供するように燃料ノズルに信号を送るステップとを含む。
本発明の第5の例示的な実施形態においては、燃料ポンプからガスタービンエンジン燃焼器のミキサ組立体への燃料流量を能動的に制御するための方法が開示され、ミキサ組立体は、パイロットミキサと主要ミキサとを含み、パイロットミキサは、中空内部を有する環状パイロットハウジングと、パイロットハウジング内に装着され、パイロットハウジングの中空内部に燃料小滴を分配するように適応された一次燃料噴射器とを更に含む。本方法は、燃焼器の燃焼室内における動的圧力を連続的に感知するステップと、燃焼室内における感知された動的圧力の周波数が所定範囲内にあるかどうかを判断するステップと、圧力周波数が所定範囲内にある時に燃料を指定された様態でパイロットミキサに提供するように燃料ノズルに信号を送るステップとを含む。
本発明の第6の例示的な実施形態においては、燃料ポンプからガスタービンエンジン燃焼器のミキサ組立体への燃料流量を能動的に制御するための方法が開示され、ミキサ組立体は、パイロットミキサと主要ミキサとを含み、パイロットミキサは、中空内部を有する環状パイロットハウジングと、パイロットハウジング内に装着され、パイロットハウジングの中空内部に燃料小滴を分配するように適応された一次燃料噴射器と、燃料をパイロットハウジングの中空内部内へ導入するための複数の二次燃料噴射ポートとを更に含む。本方法は、燃焼器の燃焼室内における動的圧力を連続的に感知するステップと、燃焼室内における感知された動的圧力の周波数が所定範囲内にあるかどうかを判断するステップと、圧力周波数が所定範囲内にある時に燃料を指定された様態でパイロットミキサの二次燃料噴射ポートに提供するように燃料ノズルに信号を送るステップとを含む。
本発明の第7の例示的な実施形態においては、複数の動作段階中に、燃料ポンプからガスタービンエンジン燃焼器のミキサ組立体への燃料流量を能動的に制御するための方法が開示され、ミキサ組立体は、パイロットミキサと主要ミキサとを含み、パイロットミキサは、中空内部を有する環状パイロットハウジングと、パイロットハウジング内に装着され、パイロットハウジングの中空内部に燃料小滴を分配するように適応された一次燃料噴射器と、燃料をパイロットハウジングの中空内部内へ導入するための複数の二次燃料噴射ポートとを更に含む。本方法は、第1の給油モード中に、パイロットミキサの一次燃料噴射器及び二次燃料噴射ポートだけに燃料を供給するステップと、第2の給油モード中に、燃料を第1の指定された量でパイロットミキサと主要ミキサとに供給するステップと、第3の給油モード中に、燃料を第2の指定された量でパイロットミキサと主要ミキサとに供給するステップとを含む。
次に、各図全体を通して同じ参照符号が同じ要素を表す図面を詳細に参照すると、図1は、参照用に長手方向又は軸方向の中心軸線12が貫通した航空機用途の例示的なガスタービンエンジン10(高バイパス型)を概略的に示している。エンジン10は、好ましくは全体が参照符号14で示されたコアガスタービンエンジンと、その上流側に位置付けられたファンセクション16とを含む。コアエンジン14は通常、環状入口20を定めるほぼ管状の外側ケーシング18を含む。外側ケーシング18は更に、コアエンジン14に入る空気の圧力を第1の圧力レベルまで引き上げるブースタ圧縮機22を囲みこれを支持する。高圧多段軸流圧縮機24は、ブースタ22からの加圧空気を受け取り、その空気を更に増圧させる。加圧空気は燃焼器26に流れ、そこで燃料が加圧空気流に噴射されて、加圧空気の温度及びエネルギーレベルを引き上げる。高エネルギーの燃焼生成物は、燃焼器26から第1の(高圧)タービン28に流れて、第1の(高圧)駆動シャフト30を介して高圧圧縮機24を駆動し、次いで第2の(低圧)タービン32に流れて、第1の駆動シャフト30と同軸の第2の(低圧)駆動シャフト34を介してブースタ圧縮機22及びファンセクション16を駆動する。燃焼生成物は、タービン28及び32の各々を駆動した後、排気ノズル36を介してコアエンジン14から出て推進噴流推力を与える。
ファンセクション16は、環状ファンケーシング40によって囲まれた回転可能な軸流ファンロータ38を含む。ファンケーシング40は、ほぼ半径方向に延び且つ円周方向に離間した複数の外側ガイドベーン42によりコアエンジン14から支持されることは理解されるであろう。このようにして、ファンケーシング40は、ファンロータ38及びファンロータブレード44を囲む。ファンケーシング40の下流側セクション40は、コアエンジン14の外側部分を超えて延び、追加の推進噴流推力を与える二次的なすなわちバイパス空気流管路48を形成する。
流れの視点から見ると、矢印50で表される初期空気流は、ファンケーシング40への入口52を介してガスタービンエンジン10に入る。空気流50は、ファンブレード44を通過して、流路48を通って移動する第1の加圧空気流(矢印54で表す)と、ブースタ圧縮機22に入る第2の加圧空気流(矢印56で表す)とに分かれる。第2の加圧空気流56の圧力は増大されて、矢印58で表すように高圧圧縮機24に入る。燃料と混合して燃焼器26内で燃焼した後、燃焼生成物60が燃焼器26から出て、第1のタービン28を通って流れる。次いで燃焼生成物60は、第2のタービン32を通って流れ、排気ノズル36から出てガスタービンエンジン10に推力をもたらす。
図2において最もよく分かるように、燃焼器26は、長手方向軸線12と同軸上にある環状燃焼室62、並びに入口64及び出口66を含む。上述のように、燃焼器26は、高圧圧縮機吐出口69からの加圧空気の環状流を受け入れる。この圧縮機吐出空気の一部は混合組立体67内に流入し、そこで燃料が燃料ノズル68から噴射されて空気と混合されて混合気を形成し、これが燃焼用に燃焼室62に供給される。混合気の点火は、適当な点火器(図示せず)によって行われ、結果として得られる燃焼ガス60は、環状の第1段タービンノズル72に向って軸方向に流れて流入する。ノズル72は、半径方向に延びて且つ環状に離間した複数のノズルベーン74を含む環状流路によって定められ、該ノズルベーン74は、ガスが角度を付けて流れて第1のタービン28の第1段タービンブレードに衝突するようにガスを転向させる。図1に示すように、第1のタービン28は、好ましくは第1の駆動シャフト30を介して高圧圧縮機24を回転させる。低圧タービン32は、好ましくは第2の駆動シャフト34を介してブースタ圧縮機22及びファンロータ38を駆動する。
燃焼室62は、エンジンの外側ケーシング18内に収容され、環状燃焼器の外側ライナ76及び半径方向内側に位置付けられた環状燃焼器の内側ライナ78によって定められる。図2の矢印は、圧縮機吐出空気が燃焼器26内で流れる方向を示している。図示のように、空気の一部は、外側ライナ76の最外表面上を流れ、一部は燃焼室62に流入し、一部は、内側ライナ78の最内表面上を流れる。
これまでの設計とは異なり、燃焼生成物がタービンノズル72に入る前に燃焼プロセスを完了させるため追加の空気が燃焼室62に入ることを可能にする複数の希釈開口を外側ライナ76及び内側ライナ78はがそれぞれ備えないのが好ましい。これは、名称「High Pressure Gas Turbine Engine Having Reduced Emissions(エミッションが低減された高圧ガスタービンエンジン)」の米国出願番号第11/188,483号の特許出願に従うものであって、該特許出願はまた本発明の譲受人によって所有されている。しかしながら、外側ライナ76及び内側ライナ78は、その最外表面に沿って流れる空気の一部が燃焼室62の内部に流入することができるようにするための、小さな環状に離間した複数の冷却空気孔(図示せず)を含むのが好ましいことは理解されるであろう。この内側に向けられた空気流は、燃焼室62の内部に面する外側ライナ76及び内側ライナ78の内表面に沿って通過することで、燃焼室内部に沿って冷却空気の膜が形成されるようになる。
軸方向に延びる複数の混合組立体67は、燃焼器26の上流側端部に円形配列で配置され、環状燃焼室62の入口64に延びる点は理解されるであろう。環状ドームプレート80は、内向き且つ前方に延びて燃焼室62の上流側端部を定め、混合組立体67を受け入れるために形成された円周方向に離間した複数の開口を有することが分かるであろう。この部分において、内側ライナ76及び外側ライナ78の各々の上流側部分はそれぞれ、互いに半径方向に離間され、外側カウル82及び内側カウル84を定める。外側カウル82及び内側カウル84の最前端部間の空間は燃焼室入口64を定め、圧縮機吐出空気が燃焼室62に入ることができるようにする開口を形成する。
本発明の一実施形態による混合組立体100を図3に示す。混合組立体100は、好ましくはパイロットミキサ102、主要ミキサ104、及び両ミキサ間に置かれたキャビティ106を含む。より具体的には、パイロットミキサ102は、好ましくは中空内部を有する環状のパイロットハウジング108と、ハウジング108内に装着されてパイロットハウジング108の中空内部に燃料小滴を分配するように適合された一次燃料噴射器110とを含むことが分かるであろう。更に、パイロットミキサ102は、好ましくは一次燃料噴射器110に隣接した半径方向内側位置に置かれた第1のスワーラ112と、第1のスワーラ112から半径方向外側位置に置かれた第2のスワーラ114と、これらのスワーラ間に置かれた分割器116とを含む。図示のように、分割器116は、一次燃料噴射器110の下流側に延びて、下流側部分においてベンチュリ118を形成する。第1のスワーラ112及び第2のスワーラ114は、混合組立体100を貫通する中心軸線120にほぼ平行に配向され、これを通過して移動する空気を旋回させるための複数のベーンを含むことは理解されるであろう。燃料及び空気は、エンジン作動サイクル中の全ての時点においてパイロットミキサ102に提供され、燃焼室62の中央部分に一次燃焼域122が生成される(図2参照)ようにする。
主要ミキサ104は更に、パイロットハウジング108を半径方向に囲んで環状キャビティ126を形成する環状主要ハウジング124と、燃料を環状キャビティ126内に導入する複数の燃料噴射ポート128と、全体が参照符号130で表されるスワーラ装置とを含む。スワーラ装置130は、本発明の譲受人に譲渡された、名称「Mixer Assembly For Combustor Of A Gas Turbine Engine Having A Plurality Of Counter−Rotating Swirlers(複数の反転スワーラを有するガスタービンエンジンの燃焼器用のミキサ組立体)」の米国特許出願第11/188,596号、及び名称「Swirler Arrangement For Mixer Assembly Of A Gas Turbine Engine Combustor Having Shaped Passages(成形通路を有するガスタービンエンジン燃焼器のミキサ組立体用のスワーラ装置)」の米国特許出願第11/188,595号に見られるような幾つかの方式のいずれかで構成することができる。しかしながら、スワーラ装置130は、好ましくは燃料噴射ポート128の上流側に置かれた少なくとも第1のスワーラ144を含むことが、図3で分かるであろう。図示のように、第1のスワーラ144は、好ましくはミキサ組立体100を貫通する中心軸線120に対しほぼ半径方向に配向される。第1のスワーラ144は、複数のベーン150を含み、これらの間を流れる空気を旋回させる点に留意されたい。ベーン150は、円周方向にほぼ均一に離間されているので、隣接するベーン150間にほぼ均一な複数の通路が形成される。更に、上記595特許出願に開示されているように、スワーラ144は、通路を所要の方法で形作るために、異なる外形を有するベーンを含み得ることも理解されるであろう。
スワーラ装置130はまた、燃料噴射ポート128の上流側に位置付けられ、好ましくは中心軸線120にほぼ平行に向けられた第2のスワーラ146を含むものとして示されている。第2のスワーラ146は更に、複数のベーン152を含み、これらの間を流れる空気を旋回させる。ベーン152は、円周方向にほぼ均等に離間され、これによりこれらの間にほぼ均一な複数の通路を形成するように図示されているが、このようなベーン152はまた、通路を所要の方法で形作るために異なる外形を有することもできる。
上述のように、キャビティ106は、パイロットミキサ102と主要ミキサ104との間に置かれ、燃料供給源と流れ連通した第1の燃料マニホルド107を収容する。詳細には、中央本体外側シェル140は、キャビティ106の外表面及び後表面を形成し、パイロットハウジング108がキャビティ106の内表面を提供する。燃料噴射ポート128は、燃料マニホルド107と流れ連通しており、中央本体外側シェル140の周りで円周方向に離間されている。図3で分かるように、燃料噴射ポート128は、燃料が環状キャビティ126の上流側端部に設けられるように位置付けられるのが好ましい。
燃料が主要ミキサ104に提供されると、一次燃焼域122から半径方向外側に離間され且つこれを同心方向で囲む環状の二次燃焼域198が燃焼室62内に設けられる。ガスタービンエンジン10のサイズに応じて、20程度の数のミキサ組立体100を燃焼室62の入口64に円形配列で配置することができる。
図3で分かるように、パイロットミキサ102はまた、離間した複数の二次燃料噴射ポート134を含むのが好ましく、これによって燃料がパイロットハウジング108の中空内部にも導入される。二次燃料噴射ポート134は、好ましくは混合組立体100を貫通する中心軸線120と交差する指定平面136内においてパイロットハウジング108の周りに円周方向に離間されることは理解されるであろう。二次燃料噴射ポート134が位置する平面136は、分割器116の下流側のパイロットハウジング108のフレア部分138に置かれているように示されているが、このような二次燃料噴射ポート134を含む平面は、分割器116のほぼ下流側端部もしくは分割器116の上流側でも配置することができる点は理解されるであろう。実際には、分割器116の軸方向長さは、二次燃料噴射ポート134の位置との関係を変え得るように修正することができる。
同様に、平面136は、中心軸線120に対してほぼ垂直に配向されているように示されているが、二次燃料噴射ポート134は、平面136が傾斜されて要求に応じて上流側又は下流側に角度が付けられるように位置付けることができる。更に、二次燃料噴射ポート134を含む平面136の軸方向位置又は向きに関係なく、このような各二次燃料噴射ポート134は、個々に、中心軸線120に対してほぼ垂直に配向し、又は鋭角で上流側に配向し、或いは鈍角度で下流側に配向することができる。
パイロットミキサ102の二次燃料噴射ポート134は、好ましくはキャビティ106内に置かれる第2の燃料マニホルド109と好ましくは流れ連通していることが分かるであろう。燃料は、典型的には特定事象(例えば、圧縮機吐出空気58が指定温度であるときなどのガスタービンエンジン10の指定サイクルポイント)の発生時、二次燃料噴射ポート134によりパイロットハウジング108の中空部分に噴射される。特定状態の要件に応じて、燃料は、一次燃料噴射器110を介して噴射される燃料よりも大きな割合、小さな割合、或いはほぼ等しい割合で二次燃料噴射ポート134を介して噴射される。言うまでもなく、これは、燃料が一次燃料噴射器110により常に提供されると推定しているが、二次燃料噴射ポート134を介してのみ燃料をパイロットミキサ102に提供することが好ましい場合もあり得る。
このようにして、パイロットミキサ102は、低出力状態(すなわち、アイドリング、着陸進入、及び巡航)全体にわたる作動中により大きな柔軟性を有する。詳細には、パイロットミキサ102は、燃料が一次燃料噴射器110にだけ提供されるときに、ガスタービンエンジン10を最大推力の最高約30%まで駆動できることは理解されるであろう。これに比べて、パイロットミキサ102は、燃料が二次燃料噴射ポート134にも提供されるときには、ガスタービンエンジン10を最大推力の最高約70%まで駆動させることができる
パイロットハウジング108の中空内部への所要の燃料噴霧を促進するために、通路142がパイロットミキサ102の各二次燃料噴射ポート134を囲むことが好ましい。各通路142は、キャビティ106内に設けられた供給空気源154を介して加圧空気と流れ連通している。この空気は、パイロットハウジング108の内表面156に沿って送り込まれるのではなく、パイロットハウジング108内への燃料噴霧の噴射を促進するのに提供される。これは、各通路142内に燃料噴霧の周りに噴射される空気に旋回運動をもたらすスワーラ158を設けることによって更に増強することができる。
また、外側パイロットスワーラ114のベーンは、これらを通過する空気が少なくとも幾分かはパイロットハウジング108の内表面156に向けられるように構成されるのが好ましい。このようにして、こうした空気は、二次燃料噴射ポート134によって提供される燃料と良好に相互作用することができる。従って、このようなベーンは、中心軸線120に対して好ましくは約30°から約60°の角度が付けられる。このようにして、パイロットハウジング108のフレア角160が近似される。
パイロットミキサ102における二次燃料噴射ポート134の追加を考慮すると、該ポートを通る空気の流量は、好ましくは約10%から約30%の割合に維持されることは理解されるであろう。更に、このような二次燃料噴射ポート134は、ガスタービンエンジン10の作動中にミキサ組立体100によって生成されるエミッションを低減するのを助ける。特に、燃焼器26は、大きな時間にわたりパイロットミキサ102に供給される燃料だけで作動することができる。また、より多くの燃料をパイロットミキサ102の半径方向外側位置において提供することが望ましいことも判明した。
更に図4−7において、ミキサ組立体100への燃料流量を制御するための装置及び方法が提供されるということも分かるであろう。燃料ノズル68に関して、引用により本明細書に組み込まれるMyers,Jr.他に付与された米国特許第6,955,040号に図示され説明されたものと同様に構成されていることは理解されるであろう。より具体的には、燃料ノズル68は、複数の弁を収容した半径方向外側位置に置かれたハウジング174と、弁ハウジング174とミキサ組立体100との間に延びるノズル支持体176と、ノズル支持体176内に位置付けられたマクロラミネートフィードストリップ178とを含むことは理解されるであろう。フィードストリップ178は更に、燃料チューブ132(パイロットミキサ102の一次燃料噴射器110と流れ連通している)に燃料を供給するための第1の回路180と、燃料マニホルド109(パイロットミキサ102の二次燃料噴射ポート134と流れ連通している)に燃料を供給するための第2の回路182と、燃料マニホルド107(主要ミキサ104の燃料噴射ポート128と流れ連通している)に燃料を供給するための第3の回路183とを含む。
燃料がミキサ組立体100に供給される方式をより良く理解するために、図5には燃料流量制御システム200全体のブロック図が示されている。この図で分かるように、システム200は、燃料ポンプ202を含み、これと流れ連通した燃料供給源(図示せず)が環状燃焼器26の周りに位置付けられた各燃料ノズル68に燃料を提供する。ハウジング174内の弁、従って回路180、182、及び183によって提供される燃料量を全体的に制御するために、各燃料ノズル68に対して燃料ノズル制御装置204が設けられる。燃料ノズル制御装置204は、燃料ポンプ202と相互作用し、全自動デジタルエンジン制御装置(FADEC)206からの信号208を受け取り、ガスタービンエンジン10の現段階の運転サイクルに応じて、パイロットミキサ102及び主要ミキサ104の適正給油モードを協働させる。これは、図8を参照しながらより詳細に説明する。
回路180、182、及び183それぞれに関係付けられたステージング弁184、186、及び188は、燃料ノズル制御装置204により提供される信号210に従って起動されることは理解されるであろう。次いで燃料は、ステージング弁184、186、及び188の位置付けに応じて、各燃料ノズル68のフィードストリップ178内の第1の回路180、第2の回路182、及び第3の回路183を通って流れることを許される。このようにして、燃料は、パイロットミキサ102の一次燃料噴射器110、パイロットミキサ102の二次燃料噴射ポート134、及び各ミキサ組立体100の主要ミキサ104の燃料噴射ポート128のいずれかに所要量で提供される。
第1、第2、及び第3の回路180、182、183内で燃料をパルス化するために、エンジン制御装置206からの第2の別個の制御信号212が、各燃料ノズル68のパルス弁185、パルス弁187、及びパルス弁189それぞれに提供される。パルス弁185、187、及び189は、パルス弁ハウジング191内に配置されることに留意されたい(図4参照)。エンジン制御装置206によって受け取られる他の様々な読取り値、信号、及び測定値の内、信号216もまた、燃焼器26の外側ライナ76に隣接して置かれた少なくとも1つの圧力センサ218(図2参照)によりエンジン制御装置206に提供される。圧力センサ218は、燃焼室62内の圧力の周波数及び振幅を感知し、この情報を信号216を介してエンジン制御装置206に伝達する。圧力センサ218は、燃焼室62内で受ける高温度に耐えることができる。従って、1つの例示的な圧力センサは、ダイアフラムの変位が入力圧力信号の動的成分に比例するダイアフラム形トランスデューサである。図2及び5には唯一の圧力センサ218が示されているが、より局所的な領域における燃焼室62の動的圧力を検出するために、複数の圧力センサ218を外側ライナ76の周りで円周方向に均等に離間させることが好ましい。従って、動的不安定性を受けている燃焼室62の領域に隣接して置かれたこれらミキサ組立体のみが調節される。
より具体的には、図6は、燃料ポンプ202から回路180、182、及び183への燃料の流れを示す概略図を示している。ブースタポンプ220と主要ポンプ222の両方を含む燃料ポンプ202は、入口224から燃料を受けることが分かるであろう。燃料ポンプ202は、燃料を管路226を介して流量調整弁228に送り、そこで圧力が制御される。主要ポンプ222に入る燃料の所要の圧力を維持するために、バイパス回路230が管路226と流れ連通している。バイパス回路230は、バイパス入力管路236を介した主要ポンプ222への逆流を制御するためのバイパス弁234を備えたバイパス管路232を含む。燃料ノズル制御装置204は、管路238を介して流量調整弁228の上流で管路226を引き出し、調整のために管路238が高圧源を受け入れるようにすることにも留意されたい。
流量調整弁228から出ると、管路240は、最初に燃料供給マニホルド244に燃料を提供する燃料供給管路242に分割し、次いで、該燃料供給マニホルド244は、各燃料ノズル68の弁ハウジング174に燃料を供給する。管路240と流れ連通した管路246もまた、燃料ノズル制御装置204に連結され、これにより圧力制御ノズルの差圧制御(DPCPFN)及び圧力制御ノズルのトルクモータ電流(TMCPFN)を求めることが可能になる。この情報から、燃料ノズル制御装置204からの燃料信号回路248は、ステージング弁184、186、及び188の起動を制御する。より具体的には、燃料信号回路248は、燃料信号マニホルド250への信号210(本明細書では燃料ノズルからの圧力制御圧力除去(PCPFN)であるとも理解される)を含み、その結果、燃料信号マニホルド250は、各弁ハウジング174に信号252を提供する。ステージング弁184、186、及び188は一般に、燃料供給マニホルド244を介して提供される所要量の燃料がパイロットミキサ102のそれぞれの回路(すなわち、第1及び第2の回路180、182)及び主要ミキサ104の回路(すなわち、第3の回路183)へ送られるように、信号252に従って起動されることは理解されるであろう。
信号燃料戻り管路254が、燃料ポンプ入口224と流れ連通するように、各弁ハウジング174から延びる。燃料ノズル制御装置からのシンク管路256も信号燃料戻り管路254に連結される。
燃料ノズル制御装置204が、エンジン制御装置206から信号208を受け取ることも図6から分かるであろう。或る特定の条件下で、信号208は、ステージング弁184、186、及び188を異なる様態で起動させることにより、回路180、182、及び183への燃料の分配を変更するよう燃料ノズル制御装置204に指示する。これは、1つ又はそれ以上の圧力センサ218により所定のレベルを上回る動的圧力不安定性の振幅が燃焼室62内で検出されたときに起こる。この所定の圧力振幅レベルは、他のエンジン要因に応じて変化し、又は調節することができるが、一般には燃焼器ハードウエアの完全性が維持されるレベル(例えば、ピーク間で約0.5psi)に設定されるであろう。
回路180、182、及び183間での燃料分割を変えることに加えて、エンジン制御装置206は、パルス弁185、187、及び/又は189の1つ又はそれ以上を介して燃料を脈動させることにより、このような圧力不安定性に対応することができる。動的圧力不安定性が起こる近傍に置かれた少なくとも1つの混合組立体100において、パルス弁187を介してパイロットミキサ102の二次燃料噴射ポート134を通して燃料を脈動させることは、通常は好ましい。圧力動特性のものとは反対の振幅及び周波数で燃料を脈動させることにより、燃焼室62の位置における圧力不安定性が低減されることが判明した。或いは、燃料の脈動は、燃焼室に対する動的圧力のサブハーモニクスである振幅及び周波数で行うこともできる。このように燃料を脈動させることは低帯域幅において行われ、パルス弁187に加わる応力が低下し、パルス弁187の寿命が延びることになる。圧力不安定性を検出し、次いで燃料をこのように脈動させることによってこの圧力不安定性を補正する閉ループシステムを利用することにより、動的圧力不安定性が所定レベルを下回るまで、継続して問題に対処される。パイロットミキサ102が二次燃料噴射ポート134を含まない場合など、燃料をパイロットミキサ102の一次燃料噴射器110及び/又は主要ミキサ104の燃料噴射ポート128を介して脈動させて、燃焼室62内における動的圧力不安定性を補正することも代替的に可能でるが、二次燃料噴射ポート134への燃料流の脈動は、混合組立体100内の燃料/空気混合気に対して最小限の影響しか及ぼさないことは理解されるであろう。
指定範囲内の圧力センサ218からの周波数信号は、燃焼器26の初期希薄失火状態を表すことが分かった。この信号範囲は、約40Hzから約50Hzであり、単に検出するのではなく、将来の初期希薄失火状態を予測することができる。従って、優先信号214がエンジン制御装置206によって弁ハウジング174に提供され、追加燃料をミキサ組立体100に供給することができるようにするのが好ましい。好ましくは、優先信号214は、弁186を起動させ、これによって追加燃料が二次燃料噴射ポート134によりパイロットミキサ102内に噴射される。また、一次燃料噴射器110(例えば、パイロットミキサ102が、二次燃料噴射ポート134を含まない場合)に提供される燃料の量を増大させることにより、パイロットミキサ102及び主要ミキサ104間で分割される燃料を変えることができる。
従って、パイロットミキサ102及び主要ミキサ104間、及び一次燃料噴射器110及び二次燃料噴射ポート134間での燃料分割を変更することにより、燃焼室62内における動的圧力不安定性、及び燃焼器26の初期希薄失火状態が効果的に相殺されることは理解されるであろう。同様に、一次燃料噴射器110、二次燃料噴射ポート134、及び/又は燃料噴射ポート128内で燃料を脈動させることは、同じ目的にとって有効である。
また、燃焼器26内における動作が意図的に開始される時には、制御システム200はまた、燃焼器26内の圧力動特性を制御するのに有効であることは理解されるであろう。例えば、或る場合(例えば、燃料リッチ条件中の燃料と空気の混合を改善すること)、ミキサ100に提供される燃料を脈動させることが望ましいことがある。燃料それ自体のこのような脈動は、許容限度内に維持する必要がある圧力動特性を発生する場合がある。圧力センサ218及びエンジン制御装置206によるこのような圧力動特性の検出及び制御は、燃料の脈動をこれに応じて変更することができる。
ミキサ組立体100及び燃料流量制御システム200の物理的実施形態と同時に、ミキサ組立体100への燃料流量を能動的に制御する方法も提供されることは、図7のフロー図から理解されるであろう。より具体的には、このような方法は、すなわち、圧力センサ218によって燃焼器26の燃焼室62内の動的圧力(周波数及び振幅)を感知するステップ(ボックス260)と、このような圧力の周波数及び振幅情報を含む信号216をエンジン制御装置206に提供するステップ(ボックス262)と、信号216の周波数成分が初期希薄失火を表す指定範囲内にあるか否かを判断するステップ(比較ボックス264)とを含む。圧力信号216の周波数成分がこのような指定範囲内にある場合には、エンジン制御装置206は、信号214を弁ハウジング174に提供して、ステージング弁184、186、及び188の現在の状態を無効にし、追加燃料をパイロットミキサ102内に噴射する(ボックス266)。その後、燃焼室62内の動的圧力は、ボックス260へのフィードバックループ267によって表されるように、継続して感知される。
信号216の周波数成分が指定範囲内にない場合には、プロセスの次のステップが、信号216の振幅成分が動的不安定性を表す所定のレベルよりも大きいかどうかを判断する(比較ボックス268)。所定のレベルよりも大きいと判断された場合には、エンジン制御装置206は、信号212を提供してパルス弁187(及び/又はパルス弁185及び189)を起動させ、これによって動的不安定性を抑える周波数及び振幅でのパイロット流量を調整する(ボックス270)。その後、燃焼室62内の動的圧力は、フィードバックループ272によって表されるように、継続して感知される。信号216の振幅成分が所定レベルよりも小さい場合には、システムは、同様に、フィードバックループ272に連結されたフィードバック274によって示すように、燃焼室62内の動的圧力の感知に戻る。
図8は、更にミキサ組立体100のステージングの図を示しており、これによってパイロットミキサ102及び主要ミキサ104に提供される燃料の相対量が、エンジン10のサイクルにおける様々な時点で提供される(すなわち、燃焼器26用の一定の温度範囲を取得する)。パイロットミキサ102は、一次燃料噴射器110と二次燃料噴射ポート134とを含むので、エンジン10は、燃料をパイロットミキサ102に提供すると、拡大された温度範囲で動作可能であることが分かった。このことはまた、燃料ノズル制御装置204が、これまで利用されてきた別個の給油モード(すなわち、パイロットミキサ60%/主要ミキサ40%)を排除することが可能になる。図8のバー275で示すように、第1の給油モードは、約200°Fから約800°Fの燃焼器温度範囲を得るために、パイロットミキサ102に対して燃料の100%を提供することを含む。バー275は更に、第1の斜線部分276が、一次燃料噴射器110にだけ提供される燃料(すなわち、約200°Fから約500°Fの燃焼器温度範囲を得るために)に帰属し、第2の斜線部分278が一次燃料噴射器110と二次燃料噴射ポート134の両方に提供される燃料(すなわち、約500°Fから約800°Fの燃焼器温度範囲を得るため)を表すことを示している。この第1の段階は、パイロットミキサ102だけが給油されている時に燃焼器26の最適性能を得るための通常運転範囲であると考えられる。従って、この第1の給油モードは、典型的にはエンジン動作のアイドリング、地上滑走、及び進入部分に使用される。
約800°Fで第1の給油モードの燃料ポンプ限度281に達することが分かった。従って、パイロットミキサ102と主要ミキサ104との間で燃料を幾らか分配することを含む第2の給油モードが必要とされる。バー280で示すように、約800°Fの燃焼器温度を得るための好ましい給油モードは、燃料の約20%がパイロットミキサ102に提供され、燃料の約80%が主要ミキサ104に提供されるものである。この温度点(バー280の空白部分282で表される)の前にこの給油モードを利用することは、不利な結果を生じることなく実施可能であるが、燃焼器26の最適性能をもたらすとは考えられない。また、この給油モードにおける希薄失火限度283は、燃焼器温度が約525°Fであることは理解されるであろう。第2の給油モードは、約800°Fから約950°Fの燃焼器温度範囲の間に使用され、これはバー280の斜線部分284で示されている。すなわち、この第2の給油モードは、エンジン動作の上昇及び巡航部の間に利用される。
次いで、第3の給油モードは、燃焼器入口空気の温度が約950°Fに達するときに好ましいことがバー286から分かる。第3の給油モードは、好ましくは燃料の約8%がパイロットミキサ102に提供され、燃料の約92%が主要ミキサ104に提供されることを含むのが好ましい。この第3の給油ステージは、バー286の斜線部分288で表され、約950°Fから約1100°Fの燃焼器温度範囲を含む。この温度点の前にこの第3の給油モードを利用することは、不利な結果を生じることなく実施可能であるが(バー286の空白部分290を参照)、燃焼器26の最適性能をもたらすとは考えられない。しかしながら、希薄失火限度292が約700°Fにおいて存在しないことは留意されたい。また、第2の給油モード(すなわち、20%パイロットミキサ102/80%主要ミキサ104)は、この燃焼器温度範囲(約950°Fから約1100°F)の間に不利な結果を生じることなく利用することができる(バー280の空白部分291を参照)ことは分かったが、燃焼器26の最適性能をもたらすことは見出されなかった。第3の給油モードの実施は通常、動作の離陸部分の間のような、エンジン10から最大推力が必要とされるときに行われる。従って、約1100°Fで第3の給油モード(すなわち、8%パイロットミキサ102/92%主要ミキサ104)の燃料ポンプ限度284に達することが分かるであろう。
本発明の特定の実施形態を図示し説明してきたが、本発明の精神から逸脱することなく様々な変更及び変更を行い得ることが当業者には明らかであろう。例えば、本発明の方法及び装置は、異なる構成を有するミキサと共に利用できることは理解されるであろう。本明細書で示されたミキサは、一次燃料噴射器と二次燃料噴射ポートの両方を備えたパイロットミキサを有しているが、一次燃料噴射器だけを備えたパイロットミキサであってもよい。従って、本発明の範囲内に含まれるこのような変形及び変更の全ては、添付の請求項の範囲内に含まれるものとする。
高バイパスターボファンガスタービンエンジンの概略図。 多段構成を有するガスタービンエンジン燃焼器の長手方向断面図。 図2に示すミキサ組立体の拡大断面図。 図2及び図3に示す燃料ノズル組立体及びミキサ組立体の断面図。 図2及び図3に示すミキサ組立体に燃料流を提供するためのシステムのブロック図。 図4に示す燃料ノズル組立体を通る燃料流を能動的に制御するためのシステムの概略図。 図4に示す燃料ノズル組立体を介して図2及び図3に示すミキサ組立体への燃料流を能動的に制御するためのプロセスにおいて含まれる操作ステップを示すフロー図。 エンジン動作の指定段階中に、図2及び図3に示すミキサ組立体に対し燃料流がどのように提供されるかに関する概略図。
符号の説明
10 航空機ターボファンエンジン(全体)
12 長手方向軸線
14 コアガスタービンエンジン(全体)
16 ファンセクション
18 コアエンジンのための外側ケーシング
20 環状コアエンジン吸気口
22 ブースタ圧縮機
24 高圧圧縮機
26 燃焼器
28 第1の(高圧)タービン
30 第1の(高圧)駆動シャフト
32 第2の(低圧)タービン
34 第2の(低圧)駆動シャフト
36 排気ノズル
38 ファンロータ
40 環状ファンケーシング
42 出口ガイドベーン
44 ファンロータブレード
46 ファンケーシングの下流セクション
48 バイパス空気流路
50 初期空気流を表す矢印
52 ファンケーシングへの入口
54 第1の(外側)加圧空気流を表す矢印
56 第2の(内側)加圧空気流を表す矢印
58 高圧圧縮機への加圧空気流を表す矢印
60 燃焼生成物
62 燃焼室
64 燃焼室の入口
66 燃焼室の出口
67 混合組立体(全体)
68 燃料ノズル
69 高圧圧縮機吐出口
72 第1段タービンノズル
74 ノズルベーン
76 燃焼器の外側ライナ
78 燃焼器の内側ライナ
80 ドームプレート
82 外側カウル
84 内側カウル
100 混合組立体(全体)
102 パイロットミキサ(全体)
104 主要ミキサ(全体)
106 パイロットミキサ及び主要ミキサ間のキャビティ
107 主要ミキサの燃料噴射ポートのための燃料マニホルド
108 パイロットハウジング
109 パイロットミキサの二次燃料噴射ポートのための燃料マニホルド
110 パイロットミキサの一次燃料噴射器
112 第1の(内側)パイロットスワーラ
114 第2の(外側)パイロットスワーラ
115 外側パイロットスワーラのベーン
116 分割器
118 ベンチュリ
120 混合組立体の中心軸線
122 一次燃焼域
124 主要ハウジング
126 環状キャビティ
128 燃料噴射ポート
130 スワーラ装置(半径方向/軸方向)
132 燃料チューブ
134 パイロットミキサの二次燃料噴射ポート
136 二次燃料噴射ポートを含む平面
138 パイロットハウジングのフレア部分
140 中央本体外側シェル
142 二次燃料噴射ポートを囲む通路
144 第1の(半径方向)スワーラ
146 第2の(軸方向)スワーラ
148 環状通路
150 半径方向スワーラのベーン
152 軸方向スワーラのベーン
154 供給空気源
156 パイロットハウジングの内表面
158 通路142内のスワーラ
160 パイロットハウジングのフレア角
174 燃料ノズル内の弁ハウジング
176 ノズル支持体
178 フィードストリップ
180 一次燃料噴射器110のフィードストリップ内の第1の回路
182 二次燃料噴射ポート134のフィードストリップ内の第2の回路
183 燃料噴射ポート128のフィードストリップ内の第3の回路
184 第1の回路180と流れ連通したステージング弁
185 第1の回路180と流れ連通したパルス弁
186 第2の回路182と流れ連通したステージング弁
187 第2の回路182と流れ連通したパルス弁
188 第3の回路183と流れ連通したステージング弁
189 第3の回路183と流れ連通したパルス弁
191 パルス弁のハウジング
198 二次燃焼域
200 燃料流量制御システム(全体)
202 燃料ポンプ
204 燃料ノズル制御装置
206 エンジン制御装置(FADEC)
208 エンジン制御装置から燃料ノズル制御装置への信号
210 燃料ノズル制御装置から弁への信号
212 エンジン制御装置からパルス弁への信号
214 エンジン制御装置からステージング弁への信号
216 圧力センサからエンジン制御装置への信号
218 圧力センサ
220 ブースタポンプ
222 主要ポンプ
224 燃料ポンプへの入口
226 燃料ポンプ及び流量調整弁間の管路
228 流量調整弁
230 バイパス回路(全体)
232 バイパス管路
234 バイパス弁
236 バイパス入力管路
238 (流量調整弁の上流から)燃料ノズル制御装置への管路
240 流量調整弁から出る管路
242 燃料供給管路
244 燃料供給マニホルド
246 (流量調整弁の下流から)燃料ノズル制御装置への管路
248 燃料信号回路(全体)
250 燃料信号マニホルド
252 燃料信号マニホルドから弁ハウジングへの信号
254 信号燃料戻り管路
256 燃料ノズル制御装置から戻り管路へのシンク管路
260 燃焼室内における動的圧力を感知するステップを表すボックス
262 エンジン制御装置に圧力信号(周波数及び振幅)を提供するステップを表すボックス
264 信号の周波数成分が初期希薄失火を表す指定範囲内にあるかどうかを判断するステップを表す比較ボックス
266 エンジン制御装置が弁ハウジングに信号を提供するステップを表すボックス
267 ボックス260へのフィードバックループ
268 圧力信号の振幅成分が許容できない動的不安定性を表す所定レベルよりも大きいかどうかを判断するステップを表す比較ボックス
270 エンジン制御装置が燃料ノズル制御装置に信号を提供してパイロット燃料流量を調整するステップを表すボックス
272 ボックス260へのフィードバックループ
274 フィードバックループ272に連結されたフィードバックループ
275 第1の給油モード(パイロットミキサに対して100%/主要ミキサに対して0%)を表すバー
276 パイロットミキサの一次燃料噴射器のみが給油されるときの燃焼器の最適性能を表すバー275の部分
278 パイロットミキサの一次燃料噴射器と二次燃料噴射ポートとが給油されるときの燃焼器の最適性能を表すバー275の部分
280 第2の給油モード(20%パイロットミキサ/80%主要ミキサ)を表すバー
281 第1の給油モードのための燃料ポンプ限度
282 第2の給油モード中における燃焼器の可能な動作を表すバー280の部分
283 第2の給油モードのための希薄失火限度
284 第2の給油モード中における燃焼器の最適性能を表すバー280の部分
286 第3の給油モード(8%パイロットミキサ/92%主要ミキサ)を表すバー
288 第3の給油モード中における燃焼器の最適性能を表すバー286の部分
290 第3の給油モード中における燃焼器の可能な動作を表すバー286の部分
291 第2の給油モード中における燃焼器の可能な動作を表すバー280の部分
292 第3の給油モードのための希薄失火限度
294 第3の給油モードのための燃料ポンプ限度

Claims (10)

  1. 燃料ポンプ(202)からパイロットミキサ(102)及び主要ミキサ(104)を含むガスタービンエンジン燃焼器(26)のミキサ組立体(100)への燃料流量を能動的に制御するための装置(200)であって、前記パイロットミキサ(102)が、中空内部を有する環状パイロットハウジング(108)と、前記パイロットハウジング(108)内に装着されて、前記パイロットハウジング(108)の中空内部に燃料小滴を分配するように適応された一次燃料噴射器(110)と、前記一次燃料噴射器(110)の上流側に位置付けられた複数の軸流スワーラ(112、114)とを更に含み、
    前記燃料流量制御装置(200)が、
    前記燃焼器(26)の燃焼室(62)内の動的圧力を検出する少なくとも1つのセンサ(218)と、
    燃料ノズル(68)と、
    を備え、
    前記燃料ノズル(68)が、
    (1)燃料を前記パイロットミキサ(102)及び主要ミキサ(104)に提供するための複数の回路(180、182、183)を有するフィードストリップ(178)と、
    (2)前記燃料ノズル(68)と関係付けられ、前記フィードストリップ(178)と流れ連通している複数の弁(184、186、188)と、
    を含み、
    前記燃料流量制御装置(200)が更に、
    前記燃料ノズル(68)により前記ミキサ組立体(100)のパイロットミキサ(102)及び主要ミキサ(104)に供給される燃料流量を能動的に制御するためのシステム(204)を備え、
    前記制御システム(204)が、前記圧力センサ(218)から受け取られる信号(216)に従って前記弁(184、186、188)を起動させる、
    ことを特徴とする装置(200)。
  2. 前記制御システム(204)が、前記パイロットミキサ(102)の一次燃料噴射器(110)を介して燃料が脈動されるように前記弁(184、186、188)を起動させる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の装置(200)。
  3. 前記圧力センサ(218)からの信号(216)が、前記燃焼室(62)における初期希薄失火を表す、
    ことを特徴とする請求項1に記載の装置(200)。
  4. 前記圧力センサ(218)からの信号(216)が、前記燃焼室(62)における動的圧力不安定性の許容できないレベルを表す、
    ことを特徴とする請求項1に記載の装置(200)。
  5. 前記燃焼室(62)が受けるあらゆる圧力不安定性と反対の様態で燃料が前記一次燃料噴射器(110)に脈動される、
    ことを特徴とする請求項2に記載の装置(200)。
  6. 前記燃焼室(62)が受けるあらゆる圧力不安定性のサブハーモニクスである様態で燃料が前記一次燃料噴射器(110)に脈動される、
    ことを特徴とする請求項2に記載の装置(200)。
  7. 前記パイロットミキサ(102)が更に、前記パイロットハウジング(108)の中空内部に燃料を導入するための複数の二次燃料噴射ポート(134)を更に備え、前記フィードストリップ(178)が、前記パイロットミキサ(102)の二次燃料噴射ポート(134)に燃料を提供するための回路(182)を含む、
    ことを特徴とする請求項1に記載の装置(200)。
  8. 前記燃焼器(26)の指定給油モード中に、所定量の燃料が前記燃料ノズル(68)を介して前記パイロットミキサ(102)及び主要ミキサ(104)に流れるように、前記制御システム(204)が前記弁(184、186、188)を起動させる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の装置(200)。
  9. 前記燃料ノズル(68)によって燃料が前記パイロットミキサ(102)及び前記主要ミキサ(104)に供給されて、前記燃焼器(26)の指定温度範囲を得る、
    ことを特徴とする請求項1に記載の装置(200)。
  10. 前記燃焼室(62)が生じる局所的な圧力不安定性を補正するために、前記燃料ノズル(68)から燃料が前記燃焼器(26)の指定ミキサ組立体(100)だけの前記パイロットミキサ(102)に供給される、
    ことを特徴とする請求項1に記載の装置(200)。
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