JP2009021772A - 画像処理装置、画像処理方法、および画像処理プログラム。 - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、および画像処理プログラム。 Download PDF

Info

Publication number
JP2009021772A
JP2009021772A JP2007182199A JP2007182199A JP2009021772A JP 2009021772 A JP2009021772 A JP 2009021772A JP 2007182199 A JP2007182199 A JP 2007182199A JP 2007182199 A JP2007182199 A JP 2007182199A JP 2009021772 A JP2009021772 A JP 2009021772A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pixel
image
pixels
distance
noise reduction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007182199A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4875557B2 (ja
Inventor
Hiroshi Sasaki
佐々木  寛
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Corp filed Critical Olympus Corp
Priority to JP2007182199A priority Critical patent/JP4875557B2/ja
Publication of JP2009021772A publication Critical patent/JP2009021772A/ja
Priority to US13/118,736 priority patent/US8411205B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP4875557B2 publication Critical patent/JP4875557B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Studio Devices (AREA)

Abstract

【課題】効果的にノイズ低減が行え解像度低下を抑える画像処理装置を提供する。
【解決手段】処理対象フレーム画像の過去と未来のフレーム画像と、記録されたフレーム画像を抽出する第1の画素抽出手段と、過去のフレーム画像と未来のフレーム画像を抽出する第2の画素抽出手段と、第1の画素抽出手段で抽出された所定領域内の注目画素と所定領域の複数画素、および第2の画素抽出手段で抽出された所定領域に対応する複数画素との時空間距離を算出する第1の距離算出手段と、第1の画素抽出手段で抽出された所定領域内の注目画素の画素値と、第1の画素抽出手段で抽出された所定領域の複数画素の画素値および第2の画素抽出手段で抽出された所定領域に対応する領域の複数画素の画素値との画素値間距離を算出する第2の距離算出手段と、第1と第2の距離算出手段で算出された画素距離とに基づいて、処理対象フレーム画像をノイズ低減する手段を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、動画像信号に対してノイズ低減処理を行う画像処理装置、画像処理方法、および画像処理プログラムに関するものである。
動画像信号は、指定時間間隔で撮像されたフレーム(フィールド)が複数集まって構成された信号であり、一般に各フレーム(フィールド)はフレーム内(フィールド内)の局所空間に対する相関を持ち、また隣接フレーム(フィールド)はフレーム間(フィールド間)での局所時間に対する相関を持った信号として仮定できる。
このような動画像信号は、主にCCDやCMOS等の撮像素子を備えたビデオカメラにて任意の被写体を撮像する事で得られる。具体的には、撮像素子上に結像した被写体像を、画素単位で光電変換した信号として所定順に出力し、出力したアナログ画像信号を所定ゲイン量で増幅した後、A/D変換によりデジタル画像信号に変換して所定の画像処理するのが一般的である。
このようなビデオカメラにおいては、撮像素子の特性により撮像画像にノイズが重畳する。このノイズは特に光電変換の性質に起因するショットノイズが大勢を占める。ここで、ショットノイズは画像信号値の平方根に比例する平均振幅を持ち、一般に時間方向、及び空間方向に対してランダムなノイズとなる。このノイズは、撮像素子への結像光量が不足する場合にゲイン量を持ち上げると、より顕著に現れる。
従来、このようなランダムノイズが重畳された動画像信号に対するノイズ低減処理として、空間相関を利用したフレーム内(フィールド内)ノイズ低減処理と、時間相関を利用したフレーム間(フィールド間)ノイズ低減処理とが種々提案されている。
上記の時間相関を利用したノイズ低減処理は、ノイズ低減後のフレームを過去フレームとして利用する巡回型ノイズ低減処理が、大きなノイズ低減量を得ることができる方法として知られている。但し、この方法は、過去のフレームとの相関を前提とした方法である為、過去のフレームとの間でシーンチェンジや動きが大きなシーンに対して同様の処理を行うと、前のフレームの画像が現在のフレームに重畳されて残像が発生するという問題がある。一方、残像を低減させるように制御すると、十分なノイズ低減効果が期待できないという問題がある。
その対策として、フレーム内相関とフレーム間相関を共に利用して、動きが大きなシーンに対してもノイズ低減能力を向上させるノイズ低減処理が、例えば特許文献1に示されている。
このノイズ低減システムは、1フレームまたは1フィールド遅延させる為の画像メモリが設けられ、新たに入力された中心画素データと、この中心画素データの近傍の画素データと、画像メモリに記録されている既にノイズ低減された1フレームまたは1フィールド前の画像データにおける前記中心画素データの近傍の画素データと、に対して非線形フィルタ処理を行うことによって、ノイズ低減画素データを出力するものである。ここで、非線形フィルタ処理とは、前記中心画素データ値と相関が高い近傍画素のデータに対しては大きな重み係数を割り当て、逆に相関が低い画素には小さな重み係数を割り当てて加重平均するというものである。
上記方法によれば、フレーム内相関とフレーム間相関の両方を利用したノイズ低減が行うことが可能となる。特に、撮像画像が静止状態にある場合には、加重平均に使用する1フレーム前または1フィールド前の画素及び現フィールド画素で重み係数の大きな画素が増えるため、平均化に寄与する画素数が増える。その結果、効果的にノイズ低減を行うことが可能となる。また、撮像画像に大きな動きがある場合やシーンチェンジがある場合には、1フレーム前または1フィールド前の画素よりも現フィールド画素に大きな重み係数が与えられるため、現フィールド画素を主とした加重平均がなされる。その結果、ノイズ低減量は静止状態にある場合よりも小さくはなるが、単純に現在フレームと過去フレームとの同一位置の画素を用いた巡回型ノイズ低減処理に比べると、大きなノイズ低減効果を得ることが可能となる。
特開平6−62283号公報
上記の従来技術のような時間相関を用いたノイズ低減処理は、動きが大きなシーンやシーンチェンジに対しては、フィールド内を主に用いたノイズ低減処理に実質的に切り替わることとなる。従って、静止領域から急に動領域に変化した場合やシーンチェンジ直後では、ノイズ低減量は低下してしまう。さらに、動領域から静止領域に戻っても直ぐには安定的なノイズ低減量を得ることはできず、安定的なノイズ低減量を得るまでには数フレーム期間の時間遅延がかかってしまう。つまり、時間相関を利用した巡回型ノイズ低減処理を用いて大きなノイズ低減量を得ようとすると、入力動画像に依存してノイズ量が大きく時間変動するという問題が発生することになる。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたもので、ノイズレベルが安定した状態を保ちつつ、効果的にノイズ低減が行えると共に解像度低下を最小限に抑える事を可能とする画像処理装置、画像処理方法、および画像処理プログラムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を採用する。
本発明に係る画像処理装置は、時系列で入力されるフレーム画像あるいはフィールド画像のノイズを低減処理する画像処理装置であって、処理対象フレーム画像あるいはフィールド画像と該処理対象フレーム画像あるいはフィールド画像に対して過去および未来のフレーム画像あるいはフィールド画像とを記録する記録手段と、前記記録手段によって記録された前記処理対象フレーム画像あるいはフィールド画像において所定領域の複数画素を抽出する第1の画素抽出手段と、前記記録手段によって記録された前記過去のフレーム画像あるいはフィールド画像および前記未来のフレーム画像あるいはフィールド画像において前記所定領域に対応する領域の複数画素を抽出する第2の画素抽出手段と、前記第1の画素抽出手段で抽出された前記所定領域内の注目画素と前記所定領域の複数画素、および前記第2の画素抽出手段で抽出された前記所定領域に対応する領域の複数画素との時空間距離を算出する第1の距離算出手段と、前記第1の画素抽出手段で抽出された前記所定領域内の注目画素の画素値と、前記第1の画素抽出手段で抽出された前記所定領域の複数画素の画素値および前記第2の画素抽出手段で抽出された前記所定領域に対応する領域の複数画素の画素値との画素値間距離を算出する第2の距離算出手段と、前記第1の距離算出手段によって算出された前記時空間距離と前記第2の距離算出手段によって算出された前記画素値間距離とに基づいて、前記処理対象フレーム画像あるいはフィールド画像のノイズを低減処理するノイズ低減手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、フレーム内における空間的な相関と、過去フレームと現在フレームとの間および現在フレームと未来フレームとの間における時間的な相関とを利用して動画像信号のノイズ低減処理を行う。これにより、時間相関の変動にノイズ低減量が敏感に反応してしまうことを抑制し、解像度低下を抑えつつ安定的なノイズ低減が可能となる。
本発明に係る画像処理プログラムは、時系列で入力されるフレーム画像あるいはフィールド画像のノイズの低減処理をコンピュータに実行させる画像処理プログラムであって、処理対象フレーム画像あるいはフィールド画像と該処理対象フレーム画像あるいはフィールド画像に対して過去および未来のフレーム画像あるいはフィールド画像とを記録する記録処理と、前記記録処理によって記録された前記処理対象フレーム画像あるいはフィールド画像において所定領域の複数画素を抽出する第1の画素抽出処理と、前記記録処理によって記録された前記過去のフレーム画像あるいはフィールド画像および前記未来のフレーム画像あるいはフィールド画像において前記所定領域に対応する領域の複数画素を抽出する第2の画素抽出処理と、前記第1の画素抽出処理で抽出された前記所定領域内の注目画素と前記所定領域の複数画素、および前記第2の画素抽出処理で抽出された前記所定領域に対応する領域の複数画素との時空間距離を算出する第1の距離算出処理と、前記第1の画素抽出処理で抽出された前記所定領域内の注目画素の画素値と、前記第1の画素抽出処理で抽出された前記所定領域の複数画素の画素値および前記第2の画素抽出処理で抽出された前記所定領域に対応する領域の複数画素の画素値との画素値間距離を算出する第2の距離算出処理と、前記第1の距離算出処理によって算出された前記時空間距離と前記第2の距離算出処理によって算出された前記画素値間距離とに基づいて、前記処理対象フレーム画像あるいはフィールド画像のノイズを低減処理するノイズ低減処理と、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明に係る画像処理方法は、時系列で入力されるフレーム画像あるいはフィールド画像のノイズを低減処理する画像処理方法であって、処理対象フレーム画像あるいはフィールド画像と該処理対象フレーム画像あるいはフィールド画像に対して過去および未来のフレーム画像あるいはフィールド画像とを記録する記録工程と、前記記録工程によって記録された前記処理対象フレーム画像あるいはフィールド画像において所定領域の複数画素を抽出する第1の画素抽出工程と、前記記録工程によって記録された前記過去のフレーム画像あるいはフィールド画像および前記未来のフレーム画像あるいはフィールド画像において前記所定領域に対応する領域の複数画素を抽出する第2の画素抽出工程と、前記第1の画素抽出工程で抽出された前記所定領域内の注目画素と前記所定領域の複数画素、および前記第2の画素抽出工程で抽出された前記所定領域に対応する領域の複数画素との時空間距離を算出する第1の距離算出工程と、前記第1の画素抽出工程で抽出された前記所定領域内の注目画素の画素値と、前記第1の画素抽出工程で抽出された前記所定領域の複数画素の画素値および前記第2の画素抽出工程で抽出された前記所定領域に対応する領域の複数画素の画素値との画素値間距離を算出する第2の距離算出工程と、前記第1の距離算出工程によって算出された前記時空間距離と前記第2の距離算出工程によって算出された前記画素値間距離とに基づいて、前記処理対象フレーム画像あるいはフィールド画像のノイズを低減処理するノイズ低減工程と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、動画像信号をノイズ低減する場合に発生する時間相関の変動にノイズ低減量が敏感に反応してしまうのを抑制し、解像度低下を抑えつつ時間変動の少ない安定的なノイズ低減が可能となる。
[第1の実施形態]
以下に、本発明の第1の実施形態に係る画像処理装置について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態についての基本構成を示す機能ブロック図であり、以下に詳細を説明する。
本実施形態に係る画像処理装置は、スイッチ101と、フレームメモリ102、フレームメモリ103、スイッチ104、スイッチ105、フレームメモリ109、フレームメモリ110、およびNラインメモリ106からなるメモリ群(記録手段)と、ノイズ低減部(ノイズ低減手段)107と、スイッチ108と、スイッチ111と、制御部112と、ブロック抽出部(第1の画素抽出手段)113と、ブロック抽出部(第2の画素抽出手段)114と、を備えている。
上記構成を有する画像処理装置における信号の流れについて以下に説明する。
不図示の撮像部の撮像素子で撮像されデジタル化された動画像信号は、スイッチ101に入力される。ここで、スイッチ101は、制御部112の制御信号によって、フレーム期間毎にフレームメモリ102、或いはフレームメモリ103に対して交互に接続する。したがって、スイッチ101に入力した動画像信号は、フレーム期間毎にフレームメモリ102、或いはフレームメモリ103に格納される。
なお、動画像信号は、モノクロ信号でも良いし、カラー信号でも良く、カラー信号の場合は1画素複数色(一般には3色)からなる同時化された信号であっても、単板撮像素子で撮像された同時化前の1画素1色からなる信号でも良い。以降の説明では、動画像信号は単色信号であるとして説明するが、カラー信号の場合は、1つの色信号毎に以下に説明した処理を行う必要がある。
フレームメモリ102は、スイッチ104およびスイッチ105に接続されている。また、フレームメモリ103も、スイッチ104およびスイッチ105に接続されている。
スイッチ104とスイッチ105は、それぞれNラインメモリ106とブロック抽出部114にそれぞれ接続されている。ここで、制御部112は、スイッチ104およびスイッチ105の出力信号をフレーム期間毎に切り替えるように、スイッチ104およびスイッチ105を制御する。具体的には、フレームメモリ102がスイッチ104を介してNラインメモリ106に接続されると、フレームメモリ103はスイッチ105を介してブロック抽出部114に接続されることとなる。逆に、フレームメモリ102がスイッチ105を介してブロック抽出部114に接続されると、フレームメモリ103はスイッチ104を介してNラインメモリ106に接続されることとなる。
Nラインメモリ106には、フレーム102或いはフレームメモリ103から、ノイズ低減処理対象画素の上下所定ライン数分の画素が一時格納される。Nラインメモリ106は、ブロック抽出部113を介してノイズ低減部107の入力に接続されている。
ノイズ低減部107の入力には、ブロック抽出部113と、ブロック抽出部114と、制御部112とが接続されている。ノイズ低減部107は、ブロック抽出部113から出力される処理対象フレームの所定領域画素と、ブロック抽出部114から出力されるフレームメモリ102或いはフレームメモリ103に格納されている時間的に未来のフレーム画像の所定領域画素と、フレームメモリ109或いはフレームメモリ110に格納されている時間的に過去のフレーム画像の所定領域画素と、制御部112からの制御信号とに基づいて、処理対象画素に対するノイズ低減処理を行う。そして、算出したノイズ低減画素を出力信号として出力する。ここで、ブロック抽出部113とブロック抽出部114から出力される所定領域は、各フレームで空間的に同一の抽出位置となる。
また、ノイズ低減部107の出力は、スイッチ108と、Nラインメモリ106とに接続されている。
Nラインメモリ106への出力信号は、Nフレームメモリ106に格納されているノイズ低減前の処理対象画素値をノイズ低減画素で上書きするのに使われる。これにより、現在フレームに対してもノイズ低減後の画素を使用する巡回型フィルタを形成できるようになるので、より効果的にノイズを低減することができる。
スイッチ108は、制御部112の制御信号によって、フレーム期間毎にフレームメモリ109、或いはフレームメモリ110に接続が切り替えられる。これにより、ノイズ低減部107にて算出されたノイズ低減画素が、対応するフレームメモリ109、或いはフレームメモリ110に記録される。ここで、上記ノイズ低減画素が記録されるフレームメモリは、ブロック抽出部114にて抽出する過去フレームが格納されているフレームメモリとは異なるフレームメモリとなる。
スイッチ111は、制御部112の制御信号によって、フレーム期間毎にフレームメモリ109とフレームメモリ110とに切り替えて接続される。ここで、制御部112は、スイッチ108とスイッチ111とを関係付けて各スイッチの切り替えを制御する。具体的には、スイッチ108がフレームメモリ109に接続された場合は、フレームメモリ110がスイッチ111と接続される。一方、スイッチ108がフレームメモリ110に接続された場合は、フレームメモリ109がスイッチ111と接続される。
スイッチ111からの出力信号は、ブロック抽出部114に入力される。ブロック抽出部114では、処理対象画素に対応する周辺領域の複数画素が抽出される。
制御部112は、予め設定された目標ノイズ低減量をノイズ低減部107に出力するとともに、スイッチ101、104、105、108、111を上記説明したように連動制御する制御信号を出力する。
図3は、ノイズ低減部107にて処理する処理対象画素とその周辺画素からなる3次元ブロック(N×N×N画素)の構造を示した模式図である。以下に、図3を用いて3次元ブロックとその領域内の画素P(r,t)に対する定義を説明する。
ノイズ低減部107にて処理する3次元ブロックは、現在フレーム(時刻t)の処理対象画素P(r,t)とその周辺領域画素P(r,t)からなるN×N画素の現在ブロック302と、過去フレーム(時刻t−1)の画素P(r,t−1)とその周辺領域画素P(r,t−1)からなるN×N画素の過去ブロック301と、未来フレーム(時刻t+1)の画素P(r,t+1)とその周辺領域画素P(r,t+1)からなるN×N画素の未来ブロック303とからなる。ここで、rは各フレーム内の原点をrとしたときの位置ベクトルを意味し、r=(x,y)、r=(x,y)であり、ここではN=3の場合を示しているが、Nは2以上の整数であれば良い。
また、フィールドインターレース信号で考えると、過去ブロックおよび未来ブロックには、現在ブロックと空間的に同一位置の画素は存在しない。しかし、処理対象画素P(r,t)とその周辺領域画素P(r,t)からなるN×N画素を現在ブロックとすれば、過去フィールド(時刻t−1)の画素P(r’,t−1)とその周辺領域画素P(r’,t−1)からなるN×N画素を過去ブロックとし、未来フィールド(時刻t+1)の画素P(r’,t+1)とその周辺領域画素P(r’,t+1)からなるN×N画素を未来ブロックと定義できる。フィールドの場合、現在ブロックと過去ブロックと未来ブロックは厳密には1ライン分空間的にずれているが、以下の説明ではr=r’、つまり同一位置として説明する。
図2は、ノイズ低減部107の詳細ブロック図であり、上記3次元ブロックの定義に基づいてその詳細を説明する。
ノイズ低減部107は、過去ブロックメモリ201、未来ブロックメモリ202、現在ブロックメモリ203、距離算出部(第1の距離算出手段および第2の距離算出手段)204、フレーム間相関算出部(フレーム間相関量算出手段)205、修正係数算出部(修正係数算出手段)206、フィルタ係数算出部(重み係数算出手段)207、フィルタ処理部(加重平均値算出手段)208、およびノイズ低減量算出部(ノイズ低減量算出手段)209を備えている。
上記構成を有するノイズ低減部107における信号の流れについて以下に説明する。
ブロック抽出部113からは、処理対象画素P(r,t)とその周辺領域N×Nからなる現在ブロック302が出力され、現在ブロックメモリ203に格納される。また、ブロック抽出部114からは、処理対象画素P(r,t)と空間的に同一位置であるP(r,t−1)とその周辺領域N×Nからなる過去ブロック301が出力され、過去ブロックメモリ201に格納される。更に、ブロック抽出部114からは、処理対象画素P(r,t)と空間的に同一位置であるP(r,t+1)とその周辺領域N×Nからなる未来ブロック303が出力され、未来ブロックメモリ202に格納される。
3つのブロックメモリ201、202、および203に格納された3次元ブロックの画素データは、距離算出部204、フレーム間相関算出部205、及びフィルタ処理部208に出力される。また、現在ブロックメモリ203の画素データは、さらに修正係数算出部206に出力される。
距離算出部204では、入力された3つのブロックメモリ201、202、および203に格納されている画素位置(r,t)と、ブロックメモリ203に記録されている処理対象画素となる位置(r,t)とから、以下のような時空間距離Dsを算出する。
t≧tの場合 Ds=α|t−t|+β|r−r
t<tの場合 Ds=α|t−t|+β|r−r
ここで、αとαとβは、予め決定された0以上の係数であり、||は絶対値を表す。また、|r−r|=√{(x−x+(y−y}である。なお、空間距離|r−r|の計算は、ブロックサイズ(N×N)が予め決定されている場合には、計算結果を予めROMテーブル(未図示)に格納しておく事が可能である。
また、αは未来ブロックの時間を距離に変換する係数を示し、αは過去ブロックの時間を距離に変換する係数を示す。ここで、過去ブロックは既にノイズ低減された画素からなり、未来ブロックはまだノイズ低減されていない画素からなる。そのため、フィルタ係数算出部207にて決定される各画素の重み係数を、未来ブロックよりも過去ブロックに対して予め大きな重みを設定することによって、ノイズ低減効果を向上させる事が可能である。
また、距離算出部204では、入力された3つのブロックメモリ201、202、および203に格納されている位置(r,t)の画素値P(r,t)と、現在ブロックメモリ203に記録されているノイズ低減処理の対象位置(r,t)での画素値P(r,t)とから、以下の計算式に基づいて画素値間距離Dvを算出する。
Dv=|P(r,t)−P(r,t)|
距離算出部204では、上記のDsとDvとを乗算し、3次元ブロック内の画素P(r,t)の処理対象画素P(r,t)に対する距離D=Ds×Dvを算出し、フィルタ係数算出部207に出力する。
フレーム間相関算出部205は、入力された3つのブロックメモリ201、202、および203に格納されている画素の画素値P(r,t)を用いて、現在ブロック302と過去ブロック301とのフレーム間相関値Sと、現在ブロック302と未来ブロック303とのフレーム間相関値Sとを以下のように算出し、修正係数算出部206に出力する。
=Σ|P(r,t−1)−P(r,t)|
=Σ|P(r,t+1)−P(r,t)|
ここで、ΣはブロックN×N内での総和を示す。
修正係数算出部206には、ノイズ低減量算出部209とフレーム間相関算出部205と制御部112と現在ブロックメモリ203とフィルタ係数算出部207とが接続されている。修正係数算出部206には、ノイズ低減量算出部209にて算出されたフレーム平均ノイズ低減量NRaveと、制御部112から出力される目標ノイズ低減量NRtargetと、フレーム間相関算出部205から出力される現在ブロック302と過去ブロック301との相関値Sと、フレーム間相関算出部205から出力される現在ブロック302と未来ブロック303との相関値Sと、現在ブロックメモリ203に格納されている画素データとが入力される。修正係数算出部206は、これら入力データを用いてフィルタ係数算出部207で算出されるフィルタ係数の修正係数T(ここでi=p,c,f)を算出する。
修正係数Tは、現在ブロック302、過去ブロック301、および未来ブロック303に対して、それぞれ1つの係数T、T、Tであって、この修正係数Tはフィルタ係数算出部207へ出力される。なお、ここでは3つのフレームからなる3次元ブロックを例にしたが、任意のNフレームからなる3次元ブロックとしても良い。この場合には、N個の係数Tが算出され、フィルタ係数算出部207に出力される。
フィルタ係数算出部207には、距離算出部204から出力される距離Dと、修正係数算出部206から出力される補正係数T、T、Tとが入力される。フィルタ係数算出部207は、これらのデータを用いて、現在ブロックメモリ203、過去ブロックメモリ201、および未来ブロックメモリ202に格納されている画素P(r,t)に対応するフィルタ係数C(r,t)を算出し、フィルタ処理部208に出力する。
フィルタ処理部208は、3つのブロックメモリ201、202、および203に格納されている画素P(r,t)を予め決められた順番に読み出す。そして、読み出した画素P(r,t)と、フィルタ係数算出部207から出力されたフィルタ係数C(r,t)とで積和演算を行い、ノイズ低減画素P(r,t)を算出して出力する。
ノイズ低減量算出部209には、フィルタ処理部208で算出され、出力されたノイズ低減画素P(r,t)と、現在ブロックメモリ203からの処理対象画素P(r,t)とが入力される。ノイズ低減量算出部209は、2つの画素値の差分絶対値|P(r,t)−P(r,t)|を算出して、この差分絶対値を1フレーム分積算する。そして、1フレーム分の処理が終了した時点で、以下のようにフレーム平均ノイズ低減量NRaveを算出し、修正係数算出部206に出力する。
NRave=Σr0|P(r,t)−P(r,t)|/フレーム内総画素数
ここで、上記例ではNRaveは平均値としたが、フレーム内総画素数が変化しない装置においては差分絶対値の和で代用しても良い。
続いて、修正係数算出部206の詳細について、図6の機能ブロックに基づいて説明する。
修正係数算出部206において、減算器601には、ノイズ低減量算出部209から出力されるフレーム平均ノイズ低減量NRaveと、制御部112から出力される目標ノイズ低減量NRtargetが入力される。減算器601は、これらの入力値を減算し、減算した値である低減誤差量Er=NRave―NRtargetを基準修正係数決定部602に出力する。
基準修正係数決定部602では、入力された低減誤差量Erに基づいて基準修正係数Tbaseを決定する。例えば、閾値をTHとした場合に、以下のような閾値判定により3段階に変化させる。
Er>THの場合 基準修正係数Tbase=V
TH≧Er≧−THの場合 基準修正係数Tbase=V
Er<−THの場合 基準修正係数Tbase=V
ここで、V、V、およびVは、V<V<Vとなるように、予め決定された係数である。
つまり、Erの絶対値が閾値TH以下の場合には標準の基準修正係数Vを、Erが閾値THより大きくなった場合には標準よりも小さな基準修正係数Vを、Erが閾値THの負値より小さい場合には標準よりも大きな基準修正係数Vを乗算器605に出力する。
一方、現在ブロックメモリ203から出力された現在ブロック302が、平均値算出部603に入力される。平均値算出部603は、現在ブロック302の平均画素値を算出し、LUT_V604に出力する。LUT_V604は、平均画素値に対する基準修正係数の補正値Rvに変換し、乗算器605に出力する。
ここで、前記平均画素値と基準修正係数補正値Rvとの関係の一例を図4に示す。
図4の例では、画素値が小さい場合は基準修正係数補正値Rvが1より大きく、画素値が大きくなるに従って基準修正係数補正値Rvが1より小さくなることが示されている。つまり、暗い領域では基準修正係数がより大きくなることによってノイズ低減量を重視した設定となり、明るい領域では逆に基準修正係数をより小さくすることによって解像度を重視した設定となる。なお、画素値によらず、補正値Rv=1として基準修正係数を画素値に依存させないようにしても良い。
乗算器605は、基準修正係数Tbaseと上記補正値Rvとを乗算し、乗算器607に出力する。
一方、フレーム間相関算出部205から出力される過去ブロック301と現在ブロック302とのフレーム間相関値Sと、未来ブロック303と現在ブロック302とのフレーム間相関値Sとが修正係数比率算出部606に入力される。修正係数比率算出部606は、過去ブロック301、現在ブロック302、未来ブロック303に対する比率R、R、Rについて、例えば、以下のような割り当てを行う。
≦TH、且つ、S≦THの場合 R=R=R
≦TH、且つ、S>THの場合 R=R>R
>TH、且つ、S≦THの場合 R<R=R
>TH、且つ、S>THの場合 R=R=R
ここでR+R+R=1である。
≦TH、且つ、S≦THの条件は、現在ブロック302に対して、過去ブロック301と未来ブロック303ともに時間相関が高い場合であり、時間的に前後するブロック領域で動きが小さい領域に対応する。この場合には、時間と空間の両方向で同一の修正係数とする。
≦TH、且つ、S>THの条件は、現在ブロック302に対して、過去ブロック301は時間相関が高く、未来ブロック303は時間相関が低い場合であり、この場合は現在から未来にかけての時間において急激な動き、或いはシーンチェンジが発生した領域である事を示している。この場合には、過去ブロック301と現在ブロック302の修正係数を大きく、未来ブロックの修正係数を小さくする。
>TH、且つ、S≦THの条件は、現在ブロック302に対して、未来ブロック303は時間相関が高く、過去ブロック301は時間相関が低い場合であり、この場合は過去から現在にかけての時間において急激な動き、或いはシーンチェンジが発生した領域を示している。この場合には、未来ブロック303と現在ブロック302の修正係数を大きく、過去ブロック301の修正係数を小さくする。
>TH、且つ、S>THの条件は、現在ブロック302に対して、過去ブロック301と未来ブロック303ともに時間相関が低い場合であり、この場合は画像に混入しているノイズが多すぎる、或いは過去ブロック301から未来ブロック303の時間内で動きが大きいことを示している。この場合には、時間と空間の両方向で同一の修正係数とする。
乗算器607は、乗算器605の出力値Tbase×Rvと、修正係数比率算出部606からの出力値R、R、およびRとを乗算する。このように算出された修正係数T=Tbase×Rv×R、T=Tbase×Rv×R、およびT=Tbase×Rv×Rは、フィルタ係数算出部207へ出力される。
ここで上記説明では、基準修正係数と補正値とブロック割り当て比率を全て可変制御する例を示したが、その内1つ或いは2つを可変制御し、その他を所定定数にすることも可能である。
続いて、フィルタ係数算出部207について、図5のグラフ、図7の機能ブロック図に基づいて説明する。
距離算出部204から出力される距離Dは、LUT_R701、LUT_R702、…、LUT_R703と補間処理部705に出力される。
LUT_R701、LUT_R702、…、LUT_R703は、図5に示した有理関数{T/(x+T)}において、Tが異なる値のグラフ501、502、および503に対応するテーブルになっており、Tはゼロより大きい値である。
そして、グラフ501の有理関数をT/(x+T)として対応するルックアップテーブルをLUT_R701、グラフ502の有理関数をT/(x+T)として対応するルックアップテーブルをLUT_R702、グラフ503の有理関数をT/(x+T)として対応するルックアップテーブルをLUT_R703とする。ここでT、T、…、Tが修正係数算出部206から出力される修正係数に対応し、T<T<…<Tの関係にある。つまり、上記の有理関数は、修正係数が小さいと変数xが増大するにつれて急激に減少する関数となり、修正係数が大きいと変数xが増大するに連れてなだらかに減少する関数となる。
各ルックアップテーブルには、距離算出部204から出力される距離Dに対して上位所定ビット数分だけ抽出したアドレスとして入力される。そして、各ルックアップテーブルは、アドレスに格納されているルックアップテーブルの値と、傾き量とを選択部704に出力する。
ここで、LUT_R701、LUT_R702、…、LUT_R703には、上記有理関数を変数x=aでサンプリングした値R(a)と所定間隔Δだけ離れたX=a+ΔでサンプリングしたR(a+Δ)とを直線で結んだ時の傾きα(a)と、その始点であるR(a)をアドレスaの場所に記録したテーブルとなっている。ここでj=1,2,…,Nである。
つまり、距離Dを基にLUT_R701、LUT_R702、…、LUT_R703を参照するアドレスが決定され、この決定したアドレスaに格納されている始点R(a)と傾きα(a)が選択部704へ出力される。
選択部704は、これらN個の始点R(a)と傾きα(a)と補正係数Tに基づいて1つの始点R(a)と傾きα(a)を選択し、補間処理部705へ出力する。
補間処理部705には、選択部704から出力された始点R(a)と傾きα(a)と、距離Dの所定下位ビット分が入力されて距離Dに対する精度の高い重み係数R’(D)が算出されて、メモリ706に順次格納される。
メモリ706に3次元ブロックN×N×N画素数分の重み係数が格納された時点で、正規化係数算出部707にこれらの重み係数が入力される。正規化係数算出部707は、これらの重み係数を積算して正規化係数を算出する。算出した正規化係数は、メモリ706に格納されている重み係数を該正規化係数で除算する事無く、LUT_D708によって正規化係数の逆数に変換される。ここで、LUT_D708は、乗算で規格化する為に予め用意された乗算除算変換テーブルである。
このように変換された正規化係数の逆数は、乗算器709にてメモリ706に格納されている重み係数と乗算されて最終的なフィルタ係数C(r,t)としてフィルタ処理部208へ出力される。
このように算出された3次元ブロックN×N×Nの画素P(r,t)に対応するフィルタ係数C(r,t)は、処理対象画素P(r,t)に対する画素値間距離と時空間距離から算出した距離に逆比例する重み係数(フィルタ係数)値となり、更にこの重み係数は上記修正係数、つまりは動画像信号の時間相関の変動に適応して可変制御できるという特性を持つ。
つまり、処理対象画素P(r,t)に対し、3次元ブロックN×N×N内の画素値及び時空間距離が近い画素(相関が高い画素)の場合には大きな重み係数を持つ。一方、画素値及び時空間距離が離れている画素(相関が低い画素)の場合には小さな重み係数を持つ。その為、以下に説明するフィルタ処理部208でのフィルタ処理結果は、相関が高い画素のみを集めて平均を取るのと同等の効果が得られる。したがって、上記ブロック内に空間的なエッジ、及び時間的なエッジ(シーンチェンジや急激な動きが発生した場合)を含んでいても平均化に伴うエッジの鈍りを最小限に抑える事ができる。
更に、上記の修正係数により重み係数の割り振りを可変制御できる為、1フレーム前のノイズ低減結果を反映し、目標ノイズ低減量に満たない場合は指定ノイズ低減量となるように3次元ブロックN×N×N内の画素値と距離の相関量を打ち消すような重み係数を与える事ができる。この場合は、3次元ブロックN×N×N内の画素をより多く選択して平均化処理する事と等価となり、ノイズ低減効果を増すことができる。逆に、1フレーム前のノイズ低減結果が目標ノイズ低減量を上回った場合は、目標ノイズ低減量となるように3次元ブロックN×N×N内の画素値と距離の相関量をより強める重み係数を与える事もできる。
また、時間相関が急激に変化するようなシーンチェンジや、急激に動きが発生したシーンにおいても、3次元ブロックN×N×N内で時間相関を持った未来と現在ブロック、或いは過去と現在ブロックに対して画素値と時空間距離の相関量を打ち消すように修正係数を制御する事で、ノイズ低減量が急激に悪化する事を防止できる。なお、修正係数により画素値と時空間距離の相関量を打ち消す方向に制御を行うと解像度が低下するという副作用が発生する。しかし、本実施形態の構成のように修正係数に対して略連続的に重み係数を変更可能にできる為、時間的、及び空間的な解像度変化をなだらかになるように制御し、ユーザが視覚的にその変化を認知できないようにする事が可能となる。
続いて、フィルタ処理部208の詳細について、図8の機能ブロック図を基に説明する。
フィルタ処理部208には、前記フィルタ係数算出部207から出力されるフィルタ係数C(r,t)と、ブロックメモリ201、202、203に格納されている画素値P(r,t)と、制御部112から出力されるノイズモデルテーブルが入力される。
フィルタ係数C(r,t)と画素値P(r,t)は積和演算部(積和演算手段)801にて以下の処理が実行され、処理対象画素P(r,t)での平滑化処理画素値P’(r,t)がノイズ量推定部(ノイズ量推定手段)802とコアリング処理部803へ出力される。
P’(r,t)=ΣΣC(r,t)P(r,t)
ノイズ量推定部802では、制御部112から出力されるノイズモデルテーブルが格納されており、積和演算部801からの出力である平滑化処理画素値P’(r,t)をアドレスとして対応するノイズ量Nampがコアリング処理部803へ出力される。ここで、ノイズモデルテーブルは、画素値に対応するアドレス位置にノイズ量(ノイズの平均振幅に相当する量)が格納されたテーブルであり、制御部112にて所定ノイズモデルテーブルを、画素値を変数とする任意関数と乗算する事で任意に変更したノイズモデルテーブルとする事も可能である。
コアリング処理部803には、処理対象画素値P(r,t)とその平滑化処理後の画素値P’(r,t)、及びノイズ量推定部802から出力されるノイズ量が入力される。コアリング処理部803は、以下のコアリング判定を行い、処理対象画素に対する最終的なノイズ低減画素値P(r,t)を算出して出力信号として出力する。
P(r,t)−P’(r,t)>Nampの場合 P(r,t)=P(r,t)−Namp
P(r,t)−P’(r,t)<Nampの場合 P(r,t)=P(r,t)+Namp
|P(r,t)−P’(r,t)|≦Nampの場合 P(r,t)=P’(r,t
なお、上記フィルタ処理部208は、ノイズ量推定部802を設けた構成としたが、例えば、より単純な積和演算部801のみからなる構成とし、最終的なノイズ低減画素値P(r,t)をP’(r,t)としても良い。
以上のように、本実施形態に係る画像処理装置によれば、フレーム内における空間的な相関と、過去フレームと現在フレームとの間および現在フレームと未来フレームとの間における時間的な相関とを利用して動画像信号のノイズ低減処理を行う。これにより、例えばシーンチェンジ発生時においても時間相関の変動にノイズ低減量が敏感に反応してしまうことを抑制し、解像度低下を抑えつつ安定的なノイズ低減が可能となる。
また、巡回型ノイズ低減処理に使用する過去フレームおよび現在フレームの画素をノイズ低減後の画素を使用するので、ノイズ低減量を向上できる。
また、重み係数を時空間距離と画素値間距離により算出し、ノイズ処理対象画素と相関性が高い画素に重み付けをして加重平均を行うので、空間的なエッジや、時間的な急激なシーン変化に対する鈍りを最小限に抑えつつ効果的にノイズ低減を行うことが可能となる。
また、所定領域の複数画素の画素値と重み係数との積和演算値に基づいて注目画素のノイズ量を推定し、該ノイズ量に基づいてノイズ低減処理を行うことにより、入力信号のノイズ特性に適した効果的なノイズ低減が行えると共に、エッジ部での解像度劣化(鈍り)を最小限に抑えることができる。
また、注目画素のノイズ低減量に基づいて重み係数を修正することにより、動画像信号をノイズ低減する場合に発生する時間相関の変動にノイズ低減量が敏感に反応してしまうのを抑制し、解像度低下を抑えつつ時間変動の少ない安定的なノイズ低減が可能となる。
また、注目画素の画素値に基づいて重み係数を修正することにより、現在フレーム内の画素値に対応してノイズ低減量を広範囲に制御する事が可能となる。
また、処理対象フレーム画像と過去および未来のフレーム画像とのフレーム間相関量に基づいて重み係数を修正することにより、動画像信号をノイズ低減する場合に発生する時間相関の変動にノイズ低減量が敏感に反応してしまうのを抑制し、時間変動の少ない安定的なノイズ低減が可能となる。
なお、上述した実施形態では、ハードウェアによる処理を前提としていたが、このような構成に限定される必要はない。例えば、別途ソフトウェアにて処理する構成も可能である。この場合、画像処理装置は、CPU、RAM等の主記憶装置、上記処理の全て或いは一部を実現させるためのプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体を備えている。そして、CPUが上記記憶媒体に記録されているプログラムを読み出して、情報の加工・演算処理を実行することにより、上述の画像処理装置と同様の処理を実現させる。ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等をいう。
図11に示すフローチャートは、第1の実施形態の処理手順を示したものである。
まず、入力された動画像信号をスイッチ101を介して未来フレームとしてフレームメモリ102或いは103に格納する。(S1101)
次に、入力動画像信号が先頭フレームかどうか判定(S1102)し、先頭フレームの場合にはS1113へ進む。また、先頭フレームでない場合には3次元ブロックP(r,t)をフレームメモリ102或いは103−109或いは110、更にNラインメモリ106に格納されている過去、未来、現在フレームから抽出し、それぞれ過去ブロック301、未来ブロック303、現在ブロック302としてブロックメモリ201、202、203に格納する(S1103)。
次に、ブロックメモリ201、202、203に格納されている3次元ブロックに対して、フレーム間相関量S及びSを算出するとともに(S1104)、3次元ブロックのノイズ処理対象画素P(r,t)とその周辺画素との時空間距離Ds、及び画素値間距離Dvを算出し、2つの距離を乗算して距離Dを算出する(S1105)。
次に1フレーム前のフレーム平均ノイズ低減量NRave及び目標ノイズ低減量NRtargetと、現在ブロックの画素値P(r,t)と、フレーム間相関量S及びSとから3つのブロックの修正係数T、T、Tを算出し(S1106)、距離Dと修正係数T、T、Tよりフィルタ係数C(r,t)を算出する(S1107)。
次に、算出したフィルタ係数C(r,t)と3次元ブロック画素P(r,t)に基づいて、ノイズ低減画素P(r,t)を算出し(S1108)、ノイズ低減画素P(r,t)を不図示の出力バッファとフレームメモリ109或いは110とNラインメモリ106に格納する(S1109)。
次に、ノイズ低減画素P(r,t)と処理対象画素P(r,t)との差分絶対値和によりノイズ低減量を算出し(S1110)、上記ノイズ低減画素の算出がフレーム内画素数分終了したかを判定する(S1111)。判定の結果、フレーム画素数分の処理がまだ終了していない場合にはS1103へ戻り、次の処理対象画素に対するノイズ低減処理を繰り返す。また、フレーム画素数分の処理が終了した場合には、算出したノイズ低減量の平均値を求め、フレーム平均ノイズ低減量NRaveを算出する(S1112)。そして、現在、過去、未来フレームを格納するフレームメモリの入出力制御を行うスイッチ101、104、105、108、および111の入出力を切り替える(S1113)。
最後に、処理指定フレーム数分の処理が終了したか判定し(S1114)、処理終了していなければS1101へ戻って次フレームの処理を繰り返し行い、指定フレーム数分の処理が終了したと判定された時点でノイズ低減処理を終了する。
なお、上記実施形態において、距離Dを画素値間距離Dvと時空間距離Dsの積とし、1つの有理関数の変数として重み係数を算出したが、画素値間距離Dと時空間距離Dをそれぞれ関数に与えた後の関数値R(Dv)とR(Ds)の積で重み係数を算出しても良い。
更に、距離Dを重み係数に変換する関数は有理関数だけでなく、たとえばガウス関数Exp(−x/2σ)を用いても良い。この場合の距離Dはx、修正係数Tはσとする事で同様の効果が得られる。また、σを大きくするとガウス関数の幅が広がりを持つようになり、距離相関を打ち消すように作用する。逆に、σを小さくするとガウス関数の幅が狭まり、距離相関をより強調することができる。
〔第2の実施形態〕
次に、本発明の第2の実施形態について、図9を用いて説明する。
本実施形態に係る画像処理装置が第1の実施形態と異なる点は、ブロック抽出部114の代わりに動き補償部901を設けた点である。以下、本実施形態に係る画像処理装置について、第1の実施形態と共通する点については説明を省略し、異なる点について主に説明する。
図9は、本発明の第2の実施形態についての基本構成を示す機能ブロック図である。
不図示の撮像部の撮像素子で撮像されデジタルデータとなった動画像信号は、スイッチ101に入力され、制御部112の制御信号によりフレームメモリ102、或いはフレームメモリ103とフレーム期間毎に交互に接続されてフレーム期間毎にフレームメモリ102、或いはフレームメモリ103に格納される。
フレームメモリ102、フレームメモリ103の出力は、スイッチ104、スイッチ105の入力に接続されており、制御部112の制御信号により、Nラインメモリ106、及び動き補償部901に接続される。ここで、フレームメモリ102がスイッチ104を介してNラインメモリ106に接続されると、フレームメモリ103はスイッチ105を介して動き補償部901に接続される。一方、フレームメモリ102がスイッチ105を介して動き補償部901に接続されると、フレームメモリ103はスイッチ104を介してNラインメモリ106に接続されるように制御部112にて制御される。
Nラインメモリ106は、フレーム102或いはフレームメモリ103からノイズ低減処理対象画素の上下所定ライン数分の画素が一時格納される。
Nラインメモリ106の出力は、ブロック抽出部113を介してノイズ低減部107、及び動き補償部901の入力に接続されている。
ノイズ低減部107は、ブロック抽出部113の出力、動き補償部901からの出力、更に制御部112からの制御信号が入力されるように接続されている。ノイズ低減部107は、ブロック抽出部113から出力される処理対象フレームの所定領域画素と、動き補償部901にて動き補償された時間的に前後するフレーム画像の所定領域画素と、制御部112からの制御信号とに基づいて処理対象画素に対するノイズ低減処理を行う。また、このように算出されたノイズ低減画素を出力信号として、不図示の後段に配置された画像処理部のバッファメモリに出力する。
また、ノイズ低減部107の出力は、スイッチ108及びNラインメモリ106の入力に接続されている。ノイズ低減部107の出力信号は、Nフレームメモリ106に格納されているノイズ低減前の処理対象画素値をノイズ低減画素で上書きするのに使われる。これにより、現在フレームに対してもノイズ低減後の画素を使用する巡回型フィルタを形成できるので、より効果的にノイズを低減することができる。
スイッチ108の出力は、制御部112の制御信号によりフレーム期間毎にフレームメモリ109、或いはフレームメモリ110に接続が切り替えられ、ノイズ低減部107のノイズ低減画素が対応するフレームメモリ109、或いはフレームメモリ110に記録される。
フレームメモリ109或いはフレームメモリ110は、制御部112の制御信号により、スイッチ111を介して動き補償部901にフレーム期間毎に切り替えて接続される。ここで、スイッチ108の出力がフレームメモリ109に接続された場合には、フレームメモリ110がスイッチ111と接続される。一方、スイッチ108の出力がフレームメモリ110に接続された場合には、フレームメモリ109がスイッチ111と接続されるように制御部112は制御する。
動き補償部901には、接続されているブロック抽出部113からの現在ブロック302と、スイッチ104、スイッチ105、及びスイッチ111を介して処理対象フレームに対して時間的に前後する未来、及び過去のフレームが入力される。動き補償部901は、現在ブロック302に対して該未来、及び過去のフレームとの間でそれぞれ相関値が最大となる位置を算出する。そして、最も相関が高い領域を該未来及び過去のフレームから抽出し、未来ブロック303及び過去ブロック301としてノイズ低減部107に出力する。
制御部112は、予め設定された目標ノイズ低減量をノイズ低減部107に出力するとともに、スイッチ101、104、105、および108、および111を上記説明したように連動制御する制御信号を出力する。
以下、動き補償部901の詳細を図10に基づいて説明する。
動き補償部901に入力される過去フレームの所定探索範囲の抽出画像が、探索範囲格納メモリ1001に格納される。また、未来フレームの所定探索範囲の抽出画像が、探索範囲格納メモリ1002に格納される。
一方、現在ブロックが、動ベクトル決定部(動ベクトル決定手段)1003及び動ベクトル決定部(動ベクトル決定手段)1004に入力される。また、過去フレームの動ベクトル探索範囲(現在ブロックのサイズN×Nよりも大きな領域)の抽出画像が、探索範囲格納メモリ1001から動ベクトル決定部1003に入力される。また、未来フレームの動ベクトル探索範囲(現在ブロックのサイズN×Nよりも大きな領域)の抽出画像が探索範囲格納メモリ1002から動ベクトル決定部1004に入力される。
動ベクトル決定部1003および1004は、現在ブロックをパターンマッチングのリファレンス画像として探索範囲の抽出画像内で、画素ピッチで移動しながらパターンマッチング処理を行い、相関が最大となる探索範囲内の位置を動ベクトルとして決定する。ここで、パターンマッチング処理の一例としては、良く知られている差分の絶対値和や自乗和が最小となる位置を相関最大とする方法が利用できる。
動ベクトル決定部1003、1004で決定された動ベクトルは、それぞれブロック抽出部1005、1006に入力される。
ブロック抽出部1005は、探索範囲格納メモリ1001に格納されている過去フレームの抽出画像が入力され、決定された過去フレームへの動ベクトルに基づいて過去ブロックが抽出されノイズ低減部107へ出力される。
ブロック抽出部1006は、探索範囲格納メモリ1002に格納されている未来フレームの抽出画像が入力され、決定された未来フレームへの動ベクトルに基づいて未来ブロックが抽出されノイズ低減部107へ出力される。
以上のように、本実施形態によると、現在ブロックに対して動き補償により未来ブロック及び過去ブロックを選択するので、第1の実施形態よりも相関が高い3次元ブロックを構成する事ができる。これにより、フィルタ係数算出部207にて算出される未来ブロックと過去ブロックに対する重み係数がより大きくなり、加重平均への寄与が増すこととなる。その結果、動画像信号を巡回型ノイズ低減処理でノイズ低減する場合に発生する時間相関の変動に対してノイズ低減量が敏感に反応してしまうことを抑制し、より安定的なノイズ低減が行うことが可能となる。更に、入力動画像信号に適応して目標とするノイズ低減量に自動的に合わせる事が可能であり、撮像素子のゲイン量を変化させた場合にも瞬時に適応できるといった効果を得ることが可能となる。
なお、上記の各実施形態において、過去ブロックの全画素及び現在ブロックの一部の画素をノイズ低減処理した後の画素値で置き換える巡回型(IIR型)を例として記述したが、フィードフォワード型(FIR型)で構成する事もできる。この場合、静止領域でのノイズ低減量は巡回型よりも落ちるが、動き領域で発生する残像を抑える収束性能は向上する。さらに、上記第1の実施形態、第2の実施形態において入力信号としてプログレッシブ信号を前提としているが、フィールドインターレース信号であってもよい。この場合、上記の各実施の形態は、フレーム画像をフィールド画像として説明することで、構成される。
本発明の第1の実施形態に係る画像処理装置が備える機能を展開して示した機能ブロック図である。 図1に示す画像処理装置のノイズ低減部の機能ブロック図である。 ノイズ低減部で処理される現在、過去、未来ブロックからなる3次元ブロックを示す図である。 画素値と基準修正係数補正値の関係の一例を示す図である。 修正係数により変化する複数の有理関数を示す図である。 図2に示す修正係数算出部の機能ブロック図である。 図2に示すフィルタ係数算出部の機能ブロック図である。 図2に示すフィルタ処理部の機能ブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係る画像処理装置が備える機能を展開して示した機能ブロック図である。 図9に示す動き補償部の機能ブロック図である。 第1の実施形態の処理手順を示すフローチャートである。
符号の説明
102 フレームメモリ
103 フレームメモリ
106 Nラインメモリ
107 ノイズ低減部
109 フレームメモリ
110 フレームメモリ
113 ブロック抽出部
114 ブロック抽出部
204 距離算出部
205 フレーム間相関算出部
206 修正係数算出部
207 フィルタ係数算出部
208 フィルタ処理部
209 ノイズ低減量算出部
705 補間処理部
707 正規化係数算出部
802 ノイズ量推定部
901 動き補償部
1003 動ベクトル決定部
1004 動ベクトル決定部

Claims (11)

  1. 時系列で入力されるフレーム画像あるいはフィールド画像のノイズを低減処理する画像処理装置であって、
    処理対象フレーム画像あるいはフィールド画像と該処理対象フレーム画像あるいはフィールド画像に対して過去および未来のフレーム画像あるいはフィールド画像とを記録する記録手段と、
    前記記録手段によって記録された前記処理対象フレーム画像あるいはフィールド画像において所定領域の複数画素を抽出する第1の画素抽出手段と、
    前記記録手段によって記録された前記過去のフレーム画像あるいはフィールド画像および前記未来のフレーム画像あるいはフィールド画像において前記所定領域に対応する領域の複数画素を抽出する第2の画素抽出手段と、
    前記第1の画素抽出手段で抽出された前記所定領域内の注目画素と前記所定領域の複数画素、および前記第2の画素抽出手段で抽出された前記所定領域に対応する領域の複数画素との時空間距離を算出する第1の距離算出手段と、
    前記第1の画素抽出手段で抽出された前記所定領域内の注目画素の画素値と、前記第1の画素抽出手段で抽出された前記所定領域の複数画素の画素値および前記第2の画素抽出手段で抽出された前記所定領域に対応する領域の複数画素の画素値との画素値間距離を算出する第2の距離算出手段と、
    前記第1の距離算出手段によって算出された前記時空間距離と前記第2の距離算出手段によって算出された前記画素値間距離とに基づいて、前記処理対象フレーム画像あるいはフィールド画像のノイズを低減処理するノイズ低減手段と、
    を備える画像処理装置。
  2. 前記記録手段は、
    記録した前記処理対象フレーム画像あるいはフィールド画像および前記過去のフレーム画像あるいはフィールド画像をノイズ低減処理した画像により上書きする上書き手段を有し、
    前記第1の画素抽出手段は、
    前記処理対象フレーム画像あるいはフィールド画像の画素の一部についてノイズ低減処理した画素を抽出し、
    前記第2の画素抽出手段は、
    前記過去のフレーム画像あるいはフィールド画像の画素の全てについてノイズ低減処理した画素を抽出する請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記ノイズ低減手段は、
    前記第1の距離算出手段によって算出された前記時空間距離および前記第2の距離算出手段によって算出された前記画素値間距離に基づいて、前記所定領域の複数画素に対する重み係数を算出する重み係数算出手段と、
    前記重み係数算出手段によって算出された前記重み係数に基づいて、前記注目画素と前記所定領域の複数画素との加重平均値を算出する加重平均値算出手段と、
    を有する請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 前記ノイズ低減手段は、
    前記注目画素のノイズ量を推定するノイズ量推定手段を有し、
    前記ノイズ量推定手段によって推定された前記ノイズ量に基づいて前記注目画素のノイズを低減処理する請求項1から3のいずれかに記載の画像処理装置。
  5. 前記ノイズ低減手段は、
    前記所定領域の複数画素の画素値と前記重み係数算出手段によって算出された前記重み係数との積和演算を行う積和演算手段を有し、
    前記ノイズ量推定手段は、
    前記積和演算手段によって算出された積和演算値に基づいて前記ノイズ量を推定する請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 前記ノイズ低減手段は、
    前記注目画素のノイズ低減処理前後の画素値に基づいてノイズ低減量を算出するノイズ低減量算出手段と、
    前記ノイズ低減量算出手段によって算出された前記ノイズ低減量に基づいて修正係数を算出する修正係数算出手段と、
    を有し、
    前記修正係数算出手段によって算出された前記修正係数に基づいて前記重み係数を修正する請求項3から5のいずれかに記載の画像処理装置。
  7. 前記ノイズ低減手段は、
    前記第1の画素抽出手段で抽出された前記注目画素の画素値に基づいて修正係数を算出する修正係数算出手段を有し、
    前記修正係数算出手段によって算出された前記修正係数に基づいて前記重み係数を修正する請求項3から6のいずれかに記載の画像処理装置。
  8. 前記ノイズ低減手段は、
    前記処理対象フレーム画像あるいはフィールド画像の所定領域の複数画素と前記過去および未来のフレーム画像あるいはフィールド画像の所定領域の複数画素とに基づいてフレーム間相関量を算出するフレーム間相関量算出手段と、
    前記フレーム間相関量算出手段によって算出された前記フレーム間相関量に基づいて修正係数を算出する修正係数算出手段と、
    を有し、
    前記修正係数算出手段によって算出された前記修正係数に基づいて前記重み係数を修正する請求項3から7のいずれかに記載の画像処理装置。
  9. 前記第2の画素抽出手段は、
    前記処理対象フレーム画像あるいはフィールド画像と前記過去および未来のフレーム画像あるいはフィールド画像との相関量に基づいて動ベクトルをそれぞれ検出する動ベクトル検出手段を有し、
    前記動ベクトル検出手段によって検出された前記動ベクトルに基づいて、前記記録手段に記録された前記過去および未来のフレーム画像あるいはフィールド画像から所定領域の複数画素を抽出する請求項1から8のいずれかに記載の画像処理装置。
  10. 時系列で入力されるフレーム画像あるいはフィールド画像のノイズの低減処理をコンピュータに実行させる画像処理プログラムであって、
    処理対象フレーム画像あるいはフィールド画像と該処理対象フレーム画像あるいはフィールド画像に対して過去および未来のフレーム画像あるいはフィールド画像とを記録する記録処理と、
    前記記録処理によって記録された前記処理対象フレーム画像あるいはフィールド画像において所定領域の複数画素を抽出する第1の画素抽出処理と、
    前記記録処理によって記録された前記過去のフレーム画像あるいはフィールド画像および前記未来のフレーム画像あるいはフィールド画像において前記所定領域に対応する領域の複数画素を抽出する第2の画素抽出処理と、
    前記第1の画素抽出処理で抽出された前記所定領域内の注目画素と前記所定領域の複数画素、および前記第2の画素抽出処理で抽出された前記所定領域に対応する領域の複数画素との時空間距離を算出する第1の距離算出処理と、
    前記第1の画素抽出処理で抽出された前記所定領域内の注目画素の画素値と、前記第1の画素抽出処理で抽出された前記所定領域の複数画素の画素値および前記第2の画素抽出処理で抽出された前記所定領域に対応する領域の複数画素の画素値との画素値間距離を算出する第2の距離算出処理と、
    前記第1の距離算出処理によって算出された前記時空間距離と前記第2の距離算出処理によって算出された前記画素値間距離とに基づいて、前記処理対象フレーム画像あるいはフィールド画像のノイズを低減処理するノイズ低減処理と、
    をコンピュータに実行させる画像処理プログラム。
  11. 時系列で入力されるフレーム画像あるいはフィールド画像のノイズを低減処理する画像処理方法であって、
    処理対象フレーム画像あるいはフィールド画像と該処理対象フレーム画像あるいはフィールド画像に対して過去および未来のフレーム画像あるいはフィールド画像とを記録する記録工程と、
    前記記録工程によって記録された前記処理対象フレーム画像あるいはフィールド画像において所定領域の複数画素を抽出する第1の画素抽出工程と、
    前記記録工程によって記録された前記過去のフレーム画像あるいはフィールド画像および前記未来のフレーム画像あるいはフィールド画像において前記所定領域に対応する領域の複数画素を抽出する第2の画素抽出工程と、
    前記第1の画素抽出工程で抽出された前記所定領域内の注目画素と前記所定領域の複数画素、および前記第2の画素抽出工程で抽出された前記所定領域に対応する領域の複数画素との時空間距離を算出する第1の距離算出工程と、
    前記第1の画素抽出工程で抽出された前記所定領域内の注目画素の画素値と、前記第1の画素抽出工程で抽出された前記所定領域の複数画素の画素値および前記第2の画素抽出工程で抽出された前記所定領域に対応する領域の複数画素の画素値との画素値間距離を算出する第2の距離算出工程と、
    前記第1の距離算出工程によって算出された前記時空間距離と前記第2の距離算出工程によって算出された前記画素値間距離とに基づいて、前記処理対象フレーム画像あるいはフィールド画像のノイズを低減処理するノイズ低減工程と、
    を有する画像処理方法。
JP2007182199A 2007-07-11 2007-07-11 画像処理装置、画像処理方法、および画像処理プログラム。 Expired - Fee Related JP4875557B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007182199A JP4875557B2 (ja) 2007-07-11 2007-07-11 画像処理装置、画像処理方法、および画像処理プログラム。
US13/118,736 US8411205B2 (en) 2007-07-11 2011-05-31 Noise reducing image processing apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007182199A JP4875557B2 (ja) 2007-07-11 2007-07-11 画像処理装置、画像処理方法、および画像処理プログラム。

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009021772A true JP2009021772A (ja) 2009-01-29
JP4875557B2 JP4875557B2 (ja) 2012-02-15

Family

ID=40361017

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007182199A Expired - Fee Related JP4875557B2 (ja) 2007-07-11 2007-07-11 画像処理装置、画像処理方法、および画像処理プログラム。

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4875557B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010178301A (ja) * 2009-02-02 2010-08-12 Olympus Corp 画像処理装置及び画像処理方法
JP2013126169A (ja) * 2011-12-15 2013-06-24 Mitsubishi Electric Corp 画像処理装置、画像処理方法、撮像装置、コンピュータプログラム及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002223374A (ja) * 2000-06-15 2002-08-09 Sony Corp ノイズ除去装置およびノイズ除去方法
JP2004503960A (ja) * 2000-06-15 2004-02-05 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 画像シーケンスのノイズフィルタリング
JP2005160071A (ja) * 2003-11-22 2005-06-16 Samsung Electronics Co Ltd ノイズ減衰装置及び順次走査変換装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002223374A (ja) * 2000-06-15 2002-08-09 Sony Corp ノイズ除去装置およびノイズ除去方法
JP2004503960A (ja) * 2000-06-15 2004-02-05 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 画像シーケンスのノイズフィルタリング
JP2005160071A (ja) * 2003-11-22 2005-06-16 Samsung Electronics Co Ltd ノイズ減衰装置及び順次走査変換装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010178301A (ja) * 2009-02-02 2010-08-12 Olympus Corp 画像処理装置及び画像処理方法
JP2013126169A (ja) * 2011-12-15 2013-06-24 Mitsubishi Electric Corp 画像処理装置、画像処理方法、撮像装置、コンピュータプログラム及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体

Also Published As

Publication number Publication date
JP4875557B2 (ja) 2012-02-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8373777B2 (en) Image processing apparatus and image processing method
JP5143038B2 (ja) 画像処理装置及び画像処理方法
EP0629083B1 (en) Interlaced-to-progressive scanning converter having a double-smoothing function and a method therefor
KR101460688B1 (ko) 화상처리장치 및 그 제어 방법
US8411205B2 (en) Noise reducing image processing apparatus
JP5645699B2 (ja) 動き検出装置及び方法、映像信号処理装置及び方法、並びに映像表示装置
JP5123756B2 (ja) 撮像システム、画像処理方法および画像処理プログラム
JP4317587B2 (ja) 撮像処理装置および撮像装置、画像処理方法およびコンピュータプログラム
EP1377040A1 (en) Method of stabilizing an image sequence
JP4169188B2 (ja) 画像処理方法
US8503812B2 (en) Method and system for motion compensated temporal filtering using both FIR and IIR filtering
CN101123681A (zh) 一种数字图像降噪方法及装置
JP2007525132A (ja) 画像の補間および外挿を組み合わせることによる、画像信号の走査レート変換におけるアーチファクトの低減
JP2001204045A (ja) 動き検出装置
JP2004503960A (ja) 画像シーケンスのノイズフィルタリング
WO2010064316A1 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、および画像処理プログラム
JP3674186B2 (ja) 画像情報変換装置および方法
JP4875557B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、および画像処理プログラム。
JP2007323635A (ja) ビデオ・イメージの再帰的フィルタリング
US8040437B2 (en) Method and system for analog video noise detection
JP2004320278A (ja) 動画像時間軸補間方法及び動画像時間軸補間装置
JP2004320279A (ja) 動画像時間軸補間方法及び動画像時間軸補間装置
JP2009171162A (ja) 映像信号処理装置、映像信号処理プログラム、映像信号処理方法、電子装置
JP5178477B2 (ja) 映像信号処理装置及び方法、並びに映像表示装置
JP3745425B2 (ja) 動きベクトル検出方法および動きベクトル検出用適応切り替え型前置フィルタ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100604

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111027

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111101

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111125

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141202

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4875557

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141202

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees