JP2009019884A - 3次元形状測定装置及び測定方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】3次元形状測定で使用する取得した画像中のパターン部分の画像を高いS/N(SN比)で抽出でき、測定精度と繰り返し性を向上できる3次元形状測定装置を提供すること。
【解決手段】被測定物に所定のパターンを有する測定光を投射する投射部(パターン投射部1)と、前記投射部を、前記被測定物に前記測定光を投射するオン状態と、前記被測定物に前記測定光を投射しないオフ状態とに制御する投射制御部(パターン投射制御コントローラ2)と、前記パターンの画像が前記被測定物の画像上に重なったパターン重畳画像と、前記被測定物に前記測定光が投射されないときの、前記被測定物の画像である背景画像とをそれぞれ取得する画像取得部(カメラ3)と、前記パターン重畳画像の画像データから前記背景画像の画像データの成分を除去して前記パターン画像の画像データを抽出する画像処理部と、を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は機械部品などの3次元形状を非接触で測定する3次元形状測定装置及び測定方法に関する。
従来、この種の装置は、非接触3次元形状測定機(画像測定機)にて被測定物の画像を取得し、その画像中の被測定物(背景画像)のエッジ部分を検出して画像計測するか、あるいは被測定物にパターンを投射し、該パターンが被測定物の形状の凹凸に沿って歪んで観測できる画像にて3次元形状を測定している。
しかし、上記従来技術の非接触3次元形状測定装置では、被測定物上に投射されたパターンが重畳された被測定物の画像に基づいて該パターンを抽出している。そのため、背景画(被測定物の画像)の影響を受けやすく、計測したいパターンの画像S/N(SN比)が劣化する課題があった。
また、撮像系(カメラ及び光学系)に起因して画像にあらわれる固定パターンノイズを測定画像から除去するためにシェーディング補正を行うなどして画像の補正処理を行う必要があった。
本発明はこのような従来技術の問題点を鑑みてなされたもので、3次元形状測定で使用する取得画像中のパターン部分の画像を高いS/N(SN比)で抽出でき、測定精度と繰り返し性を向上できる3次元形状測定装置及び測定方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明の請求項1に記載の3次元形状測定装置は、被測定物に所定のパターンを有する測定光を投射する投射部と、前記投射部を、前記被測定物に前記測定光を投射するオン状態と、前記被測定物に前記測定光を投射しないオフ状態とに制御する投射制御部と、前記パターンの画像が前記被測定物の画像上に重なったパターン重畳画像と、前記被測定物に前記測定光が投射されないときの、前記被測定物の画像である背景画像とをそれぞれ取得する画像取得部と、前記パターン重畳画像の画像データから前記背景画像の画像データの成分を除去して前記パターン画像の画像データを抽出する画像処理部と、を備えてなることを特徴とする。
本発明の請求項2に記載の3次元形状測定装置は、前記画像取得部による画像取得のタイミングが、最初に前記取得した時点から使用する商用電源周波数の整数倍の周期のタイミングで次の前記取得するように前記画像取得部を制御する画像取得制御部を備えてなることを特徴とする。
本発明の請求項3に記載の3次元形状測定装置は、前記画像取得部による画像取得のタイミングが、最初に前記取得した時点から使用する商用電源周波数(50Hz、60Hz)の公倍数の周期のタイミングで次の前記取得するように前記画像取得部を制御する画像取得制御部を備えてなることを特徴とする。
本発明の請求項4に記載の3次元形状測定装置は、前記被測定物と前記画像取得部とを相対的に移動させる移動機構を備え、前記画像取得制御部が、前記移動機構によって前記被測定物及び/又は前記画像取得部の相対的な移動中、前記パターン重畳画像と前記背景画像とをそれぞれ取得するように前記画像取得部を制御することを特徴とする。
本発明の請求項5に記載の3次元形状測定装置は、前記画像処理部が、前記背景画像のデータを、前記測定部及び/又は前記画像取得部の移動分に相当する画素数分移動させて画像演算することを特徴とする。
本発明の請求項6に記載の3次元形状測定装置は、被測定物に所定のパターンを有する測定光を投射する投射部と、前記被測定物の画像である背景に前記パターンの画像が重なった、パターン重畳画像を取得する画像取得部と、前記画像取得部によって前記パターン重畳画像の取得中、前記被測定物と前記画像取得部とを相対的に移動させる移動機構と、前記画像取得部によって取得された前記パターン重畳画像を積算して前記背景画像の成分を抽出し、前記パターン重畳画像から該背景画像の成分を除去して前記パターン画像の画像データを取り出し、前記被測定物の断面画像データを抽出する画像処理部と、を備えてなることを特徴とする。
本発明の請求項7に記載の3次元形状測定装置は、前記画像処理部が、前記パターン重畳画像を前記被測定物と前記画像取得部との相対移動距離に相当する画素数分移動させて画像演算した画像データを積算することにより前記背景画像の成分を抽出し、該背景画像の成分を前記パターン重畳画像から除去して前記パターン画像の画像データを取り出すことを特徴とする。
本発明の請求項8に記載の測定方法は、被測定物の3次元形状を光切断法によって測定する3次元形状の測定方法であって、所定のパターンを有する測定光を前記被測定物に断続的又は連続的に投射して、前記被測定物の画像である背景に該パターンの画像が重なった、パターン重畳画像を取得する画像データ取得工程と、前記画像データ取得工程で取得した前記パターン重畳画像から前記背景画像の成分を除去して前記パターン画像の画像データを取り出し、前記被測定物の断面画像データを抽出する画像処理工程と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、3次元形状測定で使用する取得画像中のパターン部分の画像を高いS/Nで抽出でき、測定精度と繰り返し性を向上することができる。
以下本発明の3次元形状測定装置及び測定方法の一実施形態について図1乃至図9を参照して説明する。
先ず、本発明の概略を説明すると、本発明では、最初にパターンを投射していない被測定物の画像のみを1枚以上積算した背景画像を取得し、次にパターンを被測定物に投射した被測定物の画像を1枚以上積算したパターン重畳画像を取得する。取得した2種の画像を画像演算によって各画素ごとに減算することによって背景画像を消したパターンのみの画像を得る。
このような画像処理を最初に行うことで固定パターンノイズ成分も削除できるため、従来行っていたシェーディング補正を行う必要がない。
また、撮像素子(CCDあるいはCMOSセンサ)には、画素データを高速に読み出すために複数の画素データ転送部をその内部に設けて読み出す方式があるが、どうしても転送路の違いによる電圧のオフセットが違うために信号レベルを補正する必要があるが、背景画像を抽出し、この背景画像をパターン重畳画像から除去する(減算)方式をとる本発明ではこの補正を行う必要もない。
さらに、背景画像が含まれる元々の画像が10〜12ビットの高分解能画像であっても画像減算した後の実質的にパターンのみが残った画像は8ビット(256レベル)以下のピークの画像となる為に、その後の画像演算処理用のメモリを減らすことも可能になり、また一度に多ビット(32、64ビットなど)の画像データをメモリからアクセスできるシステムを構築した場合には、結果的に画像処理の速度が最大2倍に向上できる。
従って、画像処理システムを安価に構成できる効果と画像処理速度が向上する効果がある。
図1は本発明の3次元形状測定装置の第1の実施形態を示す概略図である。
本装置は、被測定物18に所定のパターンを有する測定光1aを投射する投射部としてのパターン投射部1と、測定光1aを被測定物18に投射(照射)するオン状態と、測定光1aを被測定物18に投射しないオフ状態とに、パターン投射部1を制御する投射制御部としての投射制御コントローラ2と、パターン投射部1によって被測定物18に測定光1aが投射されたときの、パターンの画像が被測定物18の画像上に重なったパターン重畳画像と、被測定物18に測定光1aが投射されないときの、被測定物18自体の画像である背景画像と、をそれぞれ取得する画像取得部を構成するカメラ3と、パターン重畳画像の画像データから背景画像の画像データの成分を除去してパターン画像の画像データを抽出する画像処理部(カメラ画像マルチプレクサ5、背景画像メモリ6、パターン重畳画像メモリ7、画像メモリセレクタ8、画像加算器9、画像積算マルチプレクサ10、背景画像積算メモリ11、パターン画像積算メモリ12、画像減算器13、画像除算器14など)と、を備える。
パターン投射部1から出射された測定光1aは、被測定物18に照射される。被測定物18を反射した反射光1bは、カメラ3の撮像素子で光電変換されて画像信号3aを出力する。
カメラ画像マルチプレクサ5は、パターン投射制御コントローラ2からのON/OFF信号2aを受け取って、パターン投射部1から出射されるパターンのON/OFFに連動して動作する。パターン投射OFFの場合はカメラ画像信号3aを背景画像メモリ6へ格納し、パターン投射ONの場合はカメラ画像信号3aをパターン重畳画像メモリ7へ格納する。
タイマ付きカメラコントローラ4は、カメラ3へ露光トリガ信号4aを出力し、その信号でカメラ3は画像を取得する。タイマ付きカメラコントローラ4は最初に露光トリガ信号4aを出力した時から時間を計測し、商用電源周波数(50Hz、60Hz)の周期のそれぞれの整数倍か、または商用電源周波数(50Hz、60Hz)の2つの周期の最小公倍数の周期にシンクロして2回目からカメラ3へ露光トリガ信号4aを出力するので、商用電源周波数起因の画像フリッカを削減できる(図2(a)、(b)参照)。
図2(a)は商用電源周波数起因の画像フリッカが発生する原因を説明する図である。商用電源周波数には50Hz、60Hzの周期が存在している。この図は50Hzの場合を示す図であるが、交流で室内照明(蛍光灯、白熱電灯など)を駆動しているので、図1の被測定物18に照射される光は、100Hz(10ms)で強弱が繰り返されている。この条件下で被測定物18の画像を2枚以上取得する時、この光の強弱の周期とカメラの撮像素子のシャッタータイミングが非同期である場合には、撮影された画像には明暗の画像(フリッカ画像)が取得される。
このフリッカ画像を使用して図1で構成している背景画象とパターン重畳画象からパターン画像だけを抽出しようとした場合、この被測定物18の明暗差はそのままパターン画像に残ったままだと誤差起因となりうる。
図2(b)は商用電源周波数起因の画像フリッカを回避する方法を説明する図である。この図は50Hzの場合を示す図であるが、最初にカメラ3にて画像を取得したタイミング(露光1)から、タイマ付きカメラコントローラ4は時間を計測する。
2枚目の画像取得タイミング(露光2)は、50Hzの場合には1/50ms(20ms)の半分の10msの整数倍後の時刻で開始すれば必ず被測定物18に照射される光の強さは揃うので、画像フリッカは発生しない。同様に60Hzの場合には、1/60ms(約16.68ms)の半分の8.34msの整数倍後の時刻で露光を行えば画像フリッカの発生を回避できる。
図1の3次元形状測定装置において、個別に商用電源周波数(50Hzか60Hz)の設定を変えてそれぞれの周期の整数倍の時間を計測しても、あるいは商用電源周波数(50Hz、60Hz)の2つの周期の半分の周期の最小公倍数(50ms)の周期にシンクロして、画像取得することで、商用電源周波数起因の画像フリッカを削減できる。
背景画像5aを複数枚積算するには、まず背景画像メモリ6に格納された画像信号6aを画像メモリセレクタ8が読み出して1枚の積算画像8aとし、背景画積算メモリ11に格納する。次の背景画像5aが背景画像メモリ6に格納されると、画像メモリセレクタ8は、背景画像メモリ6から画像信号6aを読み出して画像信号8dとして出力し、同時に背景画像積算メモリ11に格納した先の積算初期画像8bを読み出して、画像信号8cとして出力する。この時、画像メモリセレクタ8は画像信号8dと画像信号8cの2つの画像の画素を出力するタイミングを合わせ、画像加算器9で各画素が足し合わされる。画像積算マルチプレクサ10は、「背景画像の積算画像」か「パターン重畳画像の積算画像」か、を画像メモリセレクタ8からの画像種類信号8gとして受け取って、2つの画像を加算した画像信号9aを、経路10aを経て再び背景画像積算メモリ11へ格納する。2枚目、3枚目、4枚目・・・の画像積算を実現する場合にも、経路10aを経て同様の動作を行う。これによって背景画像積算メモリ11へ積算された背景画像5aが蓄積されていく。
パターン重畳画像を複数枚積算するには、まずパターン重畳画像メモリ7に格納された画像信号7aを、画像メモリセレクタ8が読み出して、積算初期画像8fとしてパターン重畳画像積算メモリ12に格納する。次のパターン重畳画像5bがパターン重畳画像メモリ7に格納されると、画像メモリセレクタ8は、パターン重畳画像メモリ7から画像信号7aを読み出して画像信号8dとして出力し、同時にパターン重畳画積算メモリ12に格納した先の1枚の積算画像8eを読み出して画像信号8cとして出力する。この時、画像メモリセレクタ8は画像信号8dと画像信号8cの2つの画像の画素を出力するタイミングを合わせ画像加算器9で各画素が足し合わされる。画像積算マルチプレクサ10は画像種類信号8gにより「パターン重畳画像の積算画像」と判断し、2つの画像を加算した画像信号9aを、経路10bを経て再び背景画像積算メモリ12へ格納する。2枚目、3枚目、4枚目・・・の画像積算を実現する場合にも、経路10bを経て同様の動作を行う。これによって再びパターン重畳画像積算メモリ12へ積算されたパターン重畳画像が蓄積されていく。
背景画像とパターン重畳画像の積算枚数を同じにすることによって、次の画像演算式で表す演算動作が実行出来る。
〔パターン重畳積算画像12b〕−〔背景積算画像12a〕=〔パターン積算画像13a〕
つまり、パターン重畳画積算メモリ12と背景画像積算メモリ11からそれぞれ画像を読み出して画像減算器13で各画素を引き算する。
この動作によって抽出されたパターン積算画像13aは、詳細な画像成分としては積算した画像分のパターン画像と、カメラ(撮像器)3で光電変換した時に付加されたランダムノイズ成分残差や外乱光などが起因となる同一積算画像の輝度差の残差と、が含まれた画像である(図3(b)参照)。
そこで、パターン積算画像13aを画像除算器14によって積算した枚数を分母とする各画素の割り算を実行することでノイズ残差や輝度残差を大幅に低減でき(図3(c)参照)、同時に画像の容量も圧縮する事が可能となる。例えば1画素が16ビット幅だったデータを8ビット幅に圧縮可能となる。
積算枚数が、2枚、4枚、8枚、16枚、32枚・・・と(2のべき乗)枚と限定した場合、画像除算器14は、不図示のビットシフト回路によって画素データをべき乗分だけLSB(Least Significant Bit)側へシフト処理で実現できるので、大幅な回路の簡素化ができる。
画像除算器14で処理されたパターン画像14aは、パターン画像メモリ15に格納される。パターンブロック検出機構16は、パターン画像サーチ信号16aをパターン画像メモリ15に出力し、パターン画像メモリ15に格納された画像のサーチを実行し、パターン画像が1画面中をいくつかのブロックに分割したうちのどのブロックに写っているかを検知し、次の画像処理のパターンブロックディストーション補正機構17へ該当するブロック情報16bを送る。このブロック情報16bに基づいて、パターン画像メモリ15の該当している画像ブロック15aだけを読み出して光学的なディストーションを電気的に補正する。
このように補正をする画像を絞ることで、画像処理時間の大幅な短縮が実現できる。
図3(a)は、図1の3次元形状測定装置のパターン重畳画像メモリ7に格納された画像7aの画像成分の内訳を説明する模式図である。1水平ラインにプロジェクションされる画像成分を模式的に図示している。
カメラ画像3aを10ビット(1024)階調で取得した場合、各画素は16ビット(2バイト)のメモリに格納される場合が一般的である。パターン重畳画像メモリ7の画像7aの画像成分には、カメラ3の撮像素子のオプティカルブラックレベルがオフセット分として画像にのるカメラA/Dオフセット成分と、カメラ3の撮像素子内部の熱雑音や撮像素子の電荷を読み出す時(個体撮像素子の出力を電圧に変換する時)に発生する周波数も位相もぐちゃぐちゃなランダムノイズ成分と、撮像素子内部で発生する真っ暗にしているにも関わらず出力に出てきてしまう暗電流が起因の固定パターンノイズ成分と、被測定物18に照射された光が反射して撮像素子で露光される背景画像成分と、パターン投射部1から出射される光が被測定物18で反射して撮像素子で露光される、不図示のマーク画像成分と、が含まれている。
図3(b)は、図1の3次元形状測定装置の、パターン重畳積算画像12bから背景積算画像12aを減算して得られたパターン積算画像13aの画像成分を示した模式図である。パターン画像成分とランダムノイズノイズ成分が残っている。
図3(c)は、第1図の3次元形状測定装置のパターン画像メモリ15に格納されている画像除算器14で処理されたパターン画像14aを示している。
この図のように、ランダムノイズ成分は画像除算器14で1階調以下に抑えられるために、パターン画像メモリ15には、パターン画像のみが蓄積される。
これは、図3(a)での画像が16ビット(2バイト)在ったにもかかわらず、図3(c)までの処理によって8ビット(1バイト)で表現できていることになり画像処理圧縮されたのと同じとなる。
図3(c)の段階の画像ではパターン画像のみが存在するために、図1のパターンブロック検出機構16の画像サーチ処理は、予め定められた画像のブロック内の画像データが0x0か、0x1以上のパターン画像を含んでいるかを検知するだけとなり非常にシンプルで高速な処理が実現できる。
図4はパターン投影をON/OFFする一方、被測定物を載置したステージを連続動作してパターン画像を抽出する方法の一例を示す説明図である。
非接触3次元測定の光切断法などは、被測定物(ワーク)か、カメラのどちらかを相対的に動かして、画像を取得している。
図1で説明するパターン重畳画像と背景画像を、同じ相対位置で2枚以上取得する場合はいわゆるステージの移動、停止の繰り返し動作となる為に1回の被測定物(ワーク)の形状測定に多大な時間を費やしてしまう。
そこで、ステージを停止させることなく連続動作しながらパターン重畳画像と背景画像を撮影して、最終的にパターン画像を抽出する。図4はこのパターン抽出方法を示している。
図4(a)は、パターン投射を行なわずに取得した背景画像である。
図4(b)は図4(a)の背景画像の取得後にパターン投射を行って、1画素分水平方向に移動した瞬間のパターン重畳画像である。
図4(c)は図4(b)のパターン重畳画像の取得後にパターン投射を止めて、さらに1画素分水平方向に移動した瞬間の背景画像である。
図4(d)は図4(c)の背景画像の取得後にパターン投射を行って、さらに1画素分水平方向に移動した瞬間のパターン重畳画像である。
この様に1画素毎にパターン投射をON/OFFした画像を取得する。
図4(a)の背景画像は、図4(b)のパターン重畳画像の背景画像成分とほぼ同じと近似しており、図4(b)のパターン重畳画像から図4(a)の背景画像を除去することにより、すなわち、
〔パターン重畳画像(b)〕−〔背景画像(a)〕=〔(b)位置のパターン画像〕
で示す画像演算の式によって、図4(b)の位置にあるパターン画像を抽出する事も可能だが、被測定物(ワーク)とカメラとの相対位置の違う2枚の画像であるので、背景画像は1画素分移動方向にずれている分、画像演算誤差がパターン画像に残ってしまう。
そこで、この画像演算誤差をさらに小さくする為には、図4(a)の背景画像をステージの移動と同等の1画素分水平移動して以下の画像演算をする。
すなわち、
〔パターン重畳画像(b)〕−〔背景画像(a)を1画素水平左シフト〕
=〔(b)位置のパターン画像〕
さらに、次のパターン画像の抽出は以下の画像演算で求めた画像を使用する。
〔パターン重畳画像(d)〕−〔背景画像(c)を1画素水平左シフト〕
=〔(d)位置のパターン画像〕
これを順次繰り返す。この様な手順で、1画素おきのパターン画像を抽出する。
この他の処理手順として、図4(a)と図4(c)の画像を使用して図4(b)の背景画像を作成する方法もある。これを画像演算の式で表現すると、
〔パターン重畳画像(b)〕−
{〔(a)を1画素水平左シフト〕+〔(c)を1画素水平右シフト〕}÷2
=〔(b)位置のパターン画像〕
となる。
この方法だと背景画像に含まれるランダムノイズ成分は前記1枚の背景画像より半分位に平均化できる。
ステージの1画素分の移動距離は光学の倍率と関係している為に、撮像素子の画素ピッチとならない場合がある。
ここでは1画素毎に画像を取得する場合を示したが、取得する画素ピッチは1画素以上であってもなんら支障が無い。
図5は本発明の3次元形状測定装置の第2の実施形態を示す概略図で、図4のステージ連続動作時のパターン画像抽出方法を実現する装置である。
パターン投射部41から出射された所定のパターンを有する測定光41aは、ステージ54に搭載された被測定物53に照射される。被測定物53を反射した反射光41bは、カメラ43の撮像素子で光電変換されて画像信号43aを出力する。カメラ画像マルチプレクサ45は、パターン投射制御コントローラ42からのON/OFF信号42aを受け取って、パターン投射部41から出射されるパターンのON/OFFに連動して動作する。パターン投射OFFの場合はカメラ43の画像信号43aを背景画像メモリ46へ格納し、パターン投射ONの場合はカメラ43の画像信号43aをパターン重畳画像メモリ47へ格納する。
ステージ位置検出部44は、ステージ&エンコーダ連動部54aを介してステージ54と連動したステージ位置エンコーダ52から位置信号52aを受け取ってステージ54が所定の位置に達した時に、カメラへ露光トリガ信号44aを出力し、その信号でカメラ43は画像を取得する。
換言すると、ステージ54を移動して1画素ずれた画像を取得できる位置をステージ位置エンコーダ52からステージ位置検出部44が検出して、カメラ43へ露光トリガ信号44aを出力する。露光トリガ信号44aは、パターン投射制御コントローラ42にも送られる。この露光トリガ信号44aによって、パターン投射制御コントローラ42は1画素分移動ごとにパターン投射を点灯/消灯するON/OFF信号42aを生成する。
画像メモリセレクタ48は、背景画像メモリ46から画像信号46aを読み出して画像信号48aとして画像水平方向左シフト部49に送出する。またパターン重畳画像メモリ47からは画像信号47aを読み出して画像水平方向左シフト部49で水平方向にシフトされた画像信号49aの処理タイミングに合わせて、画像信号48bとして出力し、画像減算器50で画素毎に減算する。
これを画像演算の式で表現すると、
〔パターン重畳画像48b〕−〔1画素水平左シフトした背景画像49a〕=〔パターン画像50a〕となる。
ここで抽出されたパターン画像50aは、パターン画像メモリ51に格納される。
この後の処理は、図1で説明した内容で処理することができるので、その説明は省略する。
図6は画像積算を利用してステージ連続動作時のパターン画像抽出方法の1例を示す図である。
図4で説明した方法と違う点は、ステージを停止させることなく連続動作しながらパターン投射のON/OFFを行うことなくパターン重畳画像のみを取得して背景画像を抽出し、最終的にパターン画像を抽出する点である。
図6(a)はパターン投射を行なったパターン重畳画像である。
図6(b)は図6(a)のパターン重畳画像から1画素分水平方向に移動した瞬間のパターン重畳画像である。
図6(c)は図6(b)のパターン重畳画像からさらに1画素分(合計2画素分)水平方向に移動した瞬間のパターン重畳画像である。
図6(d)は図6(c)のパターン重畳画像からさらに1画素分(合計3画素分)水平方向に移動した瞬間のパターン重畳画像である。
図6では図示していないが、(e)画像は図6(d)の画像からさらに1画素分(合計4画素分)水平方向に移動した瞬間のパターン重畳画像とし、(f)画像は(e)画像からさらに1画素分(合計5画素分)水平方向に移動した瞬間のパターン重畳画像とし、(g)画像は(f)画像からさらに1画素分(合計6画素分)水平方向に移動した瞬間のパターン重畳画像とし、(h)画像は(g)画像からさらに1画素分(合計7画素分)水平方向に移動した瞬間のパターン重畳画像とする。(i)画像は(h)画像からさらに1画素分(合計8画素分)水平方向に移動した瞬間のパターン重畳画像とする。これを繰り返す。
ここで着目したいのは、ステージが移動する毎に被測定物(ワーク)の形状情報を含んだパターン投射光がカメラの撮像素子で捉えられる位置は毎回異なっている点である。
つまり、多くの画像を積算すると背景画像はほぼ固定である為に、より強調された固定パターンとして積算されるが、投射パターンはステージ移動と被測定物(ワーク)形状が変化する関係で、毎回位置を変えてランダムパターンとして積算されていく。
固定パターンは、何枚画像積算してもその画像情報は積算された分維持されるが、ランダムパターンは積算されれば積算されるほど、その成分は平均化され、積算した固定パターンに埋もれていく。
この関係を利用して、まず上記8枚のパターン重畳画像から図6(a)位置のパターン画像を抽出する。
図4でも説明したが、画像演算誤差を小さくする為には、ステージ移動と同等の画素分だけ水平移動して画像演算する。すなわち、
〔パターン重畳画像(a)〕
〔(b)画像を1画素水平右シフトしたパターン重畳画像〕
〔(c)画像を2画素水平右シフトしたパターン重畳画像〕
〔(d)画像を3画素水平右シフトしたパターン重畳画像〕
〔(e)画像を4画素水平右シフトしたパターン重畳画像〕
〔(f)画像を5画素水平右シフトしたパターン重畳画像〕
〔(g)画像を6画素水平右シフトしたパターン重畳画像〕
+ 〔(h)画像を7画素水平右シフトしたパターン重畳画像〕
〔(a)画像の8枚積算画素パターン重畳画像〕 ・・・・・(1)
を求める。
求めた(1)画像は8枚の画像を積算しているので、背景画像の成分が8倍となっている。
一方、重畳されたパターン画像の成分は、1枚ずつ位置を変えているので積算する事で平均化されている。
このパターン画像を消して、背景画像を抽出するために、
(1)の画像を1/8倍(LSB側へ3ビットシフト) ・・・・・(2)
する。
これによってパターン画像の抽出は以下の画像演算で可能となる。
〔パターン重畳画像(a)〕−〔(2)の処理をした画像〕=〔(a)位置のパターン抽出画像〕
8枚積算すると、元々の画素位置を、それぞれ移動して演算するために、左右両サイドの8画素分は、画像の枚数が整わないので、両サイドの8画素分は捨ててもいいし、(2)の処理を両サイドの8画素については画素ごとに積算した枚数分だけ除算してもよい。
次に、上述のようにして取得した8枚のパターン重畳画像から(b)位置のパターン画像を抽出する。
これには先ず、
〔パターン重畳画像(b)〕
〔(c)画像を1画素水平右シフトしたパターン重畳画像〕
〔(d)画像を2画素水平右シフトしたパターン重畳画像〕
〔(e)画像を3画素水平右シフトしたパターン重畳画像〕
〔(f)画像を4画素水平右シフトしたパターン重畳画像〕
〔(g)画像を5画素水平右シフトしたパターン重畳画像〕
〔(h)画像を6画素水平右シフトしたパターン重畳画像〕
+ 〔(i)画像を7画素水平右シフトしたパターン重畳画像〕
〔(b)画像の8枚積算画素パターン重畳画像〕 ・・・・・(3)
を求める。
次いで、求めた
(3)の画像を1/8倍(LSB側へ3ビットシフト) ・・・・・(4)
する。
これによってパターン画像の抽出は以下の画像演算で可能となる。
〔パターン重畳画像(b)〕−〔(4)の処理をした画像〕=〔(b)位置のパターン抽出画像〕
図6では8枚の画像積算によってそれぞれの位置でのパターン画像を抽出する例を示したが、4枚や16枚、32枚・・・と、枚数を変えてもよい。
積算枚数が多くなると、それだけパターン画像(ランダム画像成分)が背景画像(固定画像成分)と比べて平均化されるので、抽出度の高いパターン画像を得ることができる。
図7は本発明の3次元形状測定装置の第3の実施形態を示す概略図で、図6で示したステージ連続動作時のパターン画像抽出方法を実現する装置である。
パターン投射部61から出射された光61aは、ステージ75に搭載された被測定物74に照射される。被測定物74を反射した光61bは、カメラ63の撮像素子で光電変換されて画像63aを出力する。
ステージ位置検出部64は、ステージ&エンコーダ連動部75aを介してステージ75と連動したステージ位置エンコーダ62から位置信号62aを受け取って、ステージ75が所定の位置に達した時に、カメラ63へ露光トリガ信号64aを出力し、その信号でカメラ63は画像を取得する。
換言すると、ステージ75を移動して1画素ずれた画像を取得できる位置をステージ位置エンコーダ62からステージ位置検出部64は検出して、カメラ63へ露光トリガ信号64aを出力する。露光トリガ信号64aは、カメラ画像マルチプレクサ65にも送られ、露光トリガ信号64aの回数をカウントする事で、どのステージ位置の画像か(何番目かの画像か)をカメラ画像マルチプレクサ65は検知する。
そのカウント値をもとに、画像信号63aを順次、パターン重畳画像メモリ66(a)→(b)→(c)→・・・→(i)→(a)→(b)→・・と格納していく。
カメラ画像マルチプレクサ65は、格納した画像情報(既メモリ情報)65aを画像メモリセレクタ67に送り、どの位置の画像までが格納されたかを検知することができる。
最初に、a位置のパターン画像を抽出する回路ブロックの動きを説明する。
画像メモリセレクタ67は、パターン重畳画像メモリ66からパターン重畳画像66bを読み出して、画像信号67aを画像水平方向シフト部68へ送付する。
画像水平方向シフト部68は、画像メモリセレクタ67から何画素分を水平移動するかの画像水平移動信号67cを受け取って、画像信号67aを水平シフトする。
今回は(b)画像を1画素水平右シフトしたパターン重畳画像を得たいので、画像全体を1画素右に水平移動させ、画像信号68aを出力する。
同時に画像メモリセレクタ67は、パターン重畳画像メモリ66からパターン重畳画像66aを読み出して、画像信号68aを出力するタイミングに合わせて67bとして出力し、画像加算器69で各画素を加算する。加算された画像信号69aは積算画像メモリ70へ記憶される。
次に、画像メモリセレクタ67は、パターン重畳画像メモリ66からパターン重畳画像66cを読み出して、画像信号67aを画像水平方向シフト部68へ送付し、画像メモリセレクタ67から2画素分を水平移動する旨の画像水平移動信号67cを受け取って、画像信号67aを水平右移動後、画像信号68aを出力する。
同時に画像メモリセレクタ67は、今度は積算画像メモリ70から(a+b)加算されたパターン重畳画像70aを読み出して、画像信号68aを出力するタイミングに合わせて画像信号67bとして出力し、画像加算器69で画像加算され、その画像信号69aは積算画像メモリ70へ再度記憶される。
次に、画像メモリセレクタ67は、パターン重畳画像メモリ66からパターン重畳画像66dを読み出して、画像信号67aを画像水平方向シフト部68へ送付し、画像メモリセレクタ67から3画素分を水平移動する旨の画像水平移動信号67cを受け取って、画像信号67aを水平右移動後、画像信号68aを出力する。
同時に画像メモリセレクタ67は、今度は積算画像メモリ70から(a+b+c)加算されたパターン重畳画像70aを読み出して、画像信号68aを出力するタイミングに合わせて画像信号67bとして出力し、画像加算器69で画像加算され、その画像信号69aは積算画像メモリ70へ再度記憶される。
次に、画像メモリセレクタ67は、パターン重畳画像メモリ66からパターン重畳画像66eを読み出して、画像信号67aを画像水平方向シフト部68へ送付し、画像メモリセレクタ67から4画素分を水平移動する旨の画像水平移動信号67cを受け取って、画像信号67aを水平右移動後、画像信号68aを出力する。
同時に画像メモリセレクタ67は、今度は積算画像メモリ70から(a+b+c+d)加算されたパターン重畳画像70aを読み出して画像信号68aを出力するタイミングに合わせて画像信号67bとして出力し、画像加算器69で画像加算され、その画像信号69aは積算画像メモリ70へ再度記憶される。
次に、画像メモリセレクタ67は、パターン重畳画像メモリ66からパターン重畳画像66fを読み出して、画像信号67aを画像水平方向シフト部68へ送付し、画像メモリセレクタ67から5画素分を水平移動する旨の画像水平移動信号67cを受け取って、画像信号67aを水平右移動後、画像信号68aを出力する。
同時に画像メモリセレクタ67は、今度は積算画像メモリ70から(a+b+c+d+e)加算されたパターン重畳画像70aを読み出して画像信号68aを出力するタイミングに合わせて画像信号67bとして出力し、画像加算器69で画像加算され、その画像信号69aは積算画像メモリ70へ再度記憶される。
次に、画像メモリセレクタ67は、パターン重畳画像メモリ66からパターン重畳画像66gを読み出して、画像信号67aを画像水平方向シフト部68へ送付し、画像メモリセレクタ67から6画素分を水平移動する旨の画像水平移動信号67cを受け取って、画像信号67aを水平右移動後、画像信号68aを出力する。
同時に画像メモリセレクタ67は、今度は積算画像メモリ70から(a+b+c+d+e+f)加算されたパターン重畳画像70aを読み出して、画像信号68aを出力するタイミングに合わせて画像信号67bとして出力し、画像加算器69で画像加算されその画像信号69aは積算画像メモリ70へ再度記憶される。
次に、画像メモリセレクタ67は、パターン重畳画像メモリ66からパターン重畳画像66hを読み出して、画像信号67aを画像水平方向シフト部68へ送付し、画像メモリセレクタ67から7画素分を水平移動する旨の画像水平移動信号67cを受け取って、画像信号67aを水平右移動後、画像信号68aを出力する。
同時に画像メモリセレクタ67は、今度は積算画像メモリ70から(a+b+c+d+e+f+g)加算されたパターン重畳画像70aを読み出して、画像信号68aを出力するタイミングに合わせて画像信号67bとして出力し、画像加算器69で画像加算され、その画像信号69aは積算画像メモリ70へ再度記憶される。
その後、画像メモリセレクタ67は、除算開始信号67dを画像除算器71へ出力し、積算画像メモリ70から8枚積算されたパターン重畳画像70b(a+b+c+d+e+f+g+h)を読み出して、これを画像除算器71で1/8倍(LSB側へ3ビットシフト)して背景画像71aを出力する。
背景画像71aが出力されるタイミングと同期して、画像メモリセレクタ67は、パターン重畳画像メモリ66からパターン重畳画像66aを読み出して、画像信号67eとして出力し、画像減算器72で以下に示す画像減算をし、a位置のパターン画像72aを求める。
〔パターン重畳画像67e〕−〔背景画像71a〕=〔a位置のパターン画像72a〕
ここで抽出されたa位置のパターン画像72aは、パターン画像メモリ73に格納される。
この後の処理は、図1で説明した内容で処理することができるので、その説明は省略する。
b位置のパターン画像を抽出する為には、上述した画像メモリセレクタ67がパターン重畳画像メモリ66から読み出す画像を一つずつシフトすることで処理できる。
さらにc位置のパターン画像を抽出する場合も同様の処理で行える。
図7では8枚の画像積算で、それぞれの位置のパターン画像を抽出する例を示したが、4枚や16枚、32枚・・・と、枚数を変えてもよい。
積算枚数が多くなると、それだけパターン画像(ランダム画像成分)が背景画像(固定画像成分)と比べて平均化されるので、抽出度の高いパターン画像を得ることができる。
図8は、図4、図5で示したパターン投射をON/OFFしながらステージ連続動作でのパターン画像抽出を実現する図5の3次元形状測定装置のタイミングチャートを示すものである。
図中の画像演算処理方法1は、図4で説明した1枚の背景画像でパターン画像を抽出する処理方法である。
一方、画像演算処理方法2は、図4で説明した2枚の背景画像を使用してパターン画像を抽出する処理方法である。処理方法の違いで画像処理できるタイミングが違ってくる。
図9は、図6、図7で示したパターン投射をONしたままステージ連続動作でパターン画像抽出を実現する図7の3次元形状測定装置のタイミングチャートを示すものである。
本発明は上記各実施形態に示したものに限定されるものではない。例えば、図5、図7では被測定物54、74を移動させた場合を示したが、カメラ43、63を移動させてもよく、また被測定物54、74とカメラ43、63を共に相対的に移動させるようにしてもよい。背景画像やパターン重畳画像の積算枚数についても8枚、4枚、16枚などに限定されるものではない。
本発明の3次元形状測定装置の第1実施形態を示す概略図である。 図2(a)は商用電源周波数起因の画像フリッカが発生する原因を説明する説明図、図2(b)は商用電源周波数起因の画像フリッカを回避する方法を説明する説明図である。 図3(a)は図1の3次元形状測定装置のパターン重畳画像メモリに格納された画像成分を示す説明図、図3(b)は図1の3次元形状測定装置の画像減算器で画像減算して得られたパターン積算画像の画像成分を示す説明図、図3(c)は図1の3次元形状測定装置の画像除算器で画像除算処理されたパターン画像を示す説明図である。 パターン投影ON/OFFしてステージ連続動作でパターン画像抽出を実現する方法を示す説明図で、図4(a)はパターン投射を行なわずに取得した背景画像の説明図、図4(b)は1画素分水平方向に移動したパターン重畳画像の説明図、図4(c)は2画素分水平方向に移動した背景画像の説明図、図4(d)は3画素分水平方向に移動したパターン重畳画像の説明図である。 本発明の3次元形状測定装置の第2実施形態を示し、図4のパターン画像抽出方法を実現する3次元形状測定装置の概略図である。 画像積算を利用してステージ連続動作時のパターン画像抽出を実現する方法を示す説明図で、図6(a)はパターン重畳画像の説明図、図6(b)は1画素分移動したパターン重畳画像の説明図、図6(c)は2画素分移動したパターン重畳画像の説明図、図6(d)は3画素分移動したパターン重畳画像の説明図である。 本発明の3次元形状測定装置の第3実施形態を示し、図6のパターン画像抽出方法を実現する3次元形状測定装置の概略図である。 パターン投射をON/OFFしステージ連続動作でパターン画像抽出を実現するタイミングチャートである。 画像積算を利用してステージ連続動作でパターン画像抽出を実現するタイミングチャートである。
符号の説明
1、41、61 パターン投射部
1a、41a、61a 出射された光
18、53、74 被測定物
1b、41b、61a 被測定物を反射した光
2、42 パターン投射制御コントローラ
2a、42a パターン投射ON/OFF信号
3、43、63 カメラ
3a、43a カメラ画像
3a、6a、7a、8c、8d、9a、14a、
43a、46a、47a、48a、48b、
63a、67a、67b 画像
4 タイマ付きカメラコントローラ
4a、44a、64a カメラ露光トリガ信号
5、45、65 カメラ画像マルチプレクサ
5a、71a 背景画像
5b、48b、66a〜66h、67e、
70a、70b パターン重畳画像
6、46 背景画像メモリ
7、47、66(a)〜(h) パターン重畳画像メモリ
8、48、67 画像メモリセレクタ
8a、8e 1枚の積算画像
8b、8f 積算初期画像
8g 画像種類信号
9、69 画像加算器
10 画像積算マルチプレクサ
11 背景画積算メモリ
10a、10b 経路
12 パターン重畳画像積算メモリ
12a 背景積算画像
12b パターン重畳積算画像
13a パターン積算画像
13、50、72 画像減算器
14、71 画像除算器
15、51、73 パターン画像メモリ
16 パターンブロック検出機構
16a パターン画像サーチ信号
16b ブロック情報
17 パターンブロックディストーション補正機構
44、64 ステージ位置検出部
49 画像水平方向左シフト部
49a 水平方向にシフトされた画像
49b 1画素水平左シフトした背景画像
50a、72a パターン画像
52、62 ステージ位置エンコーダ
52a、62a 位置信号
54、75 被測定物移動ステージ
54a、75a ステージ&エンコーダ連動部
65a 格納した画像情報(既メモリ情報)
67c 何画素分を水平移動するかの画像水平移動信号
68 画像水平方向シフト部
68a 画像全体を1画素右に水平移動させた画像
69a 加算された画像
70 積算画像メモリ

Claims (8)

  1. 被測定物に所定のパターンを有する測定光を投射する投射部と、
    前記投射部を、前記被測定物に前記測定光を投射するオン状態と、前記被測定物に前記測定光を投射しないオフ状態とに制御する投射制御部と、
    前記パターンの画像が前記被測定物の画像上に重なったパターン重畳画像と、前記被測定物に前記測定光が投射されないときの、前記被測定物の画像である背景画像とをそれぞれ取得する画像取得部と、
    前記パターン重畳画像の画像データから前記背景画像の画像データの成分を除去して前記パターン画像の画像データを抽出する画像処理部と、
    を備えてなることを特徴とする3次元形状測定装置。
  2. 請求項1に記載の3次元形状測定装置において、
    前記画像取得部による画像取得のタイミングが、最初に前記取得した時点から使用する商用電源周波数の整数倍の周期のタイミングで次の前記取得するように前記画像取得部を制御する画像取得制御部を備えてなることを特徴とする3次元形状測定装置。
  3. 請求項1に記載の3次元形状測定装置において、
    前記画像取得部による画像取得のタイミングが、最初に前記取得した時点から使用する商用電源周波数(50Hz、60Hz)の公倍数の周期のタイミングで次の前記取得するように前記画像取得部を制御する画像取得制御部を備えてなることを特徴とする3次元形状測定装置。
  4. 請求項2又は3に記載の3次元形状測定装置において、
    前記被測定物と前記画像取得部とを相対的に移動させる移動機構を備え、
    前記画像取得制御部は、前記移動機構によって前記被測定物及び/又は前記画像取得部の相対的な移動中、前記パターン重畳画像と前記背景画像とをそれぞれ取得するように前記画像取得部を制御することを特徴とする3次元形状測定装置。
  5. 請求項4に記載の3次元形状測定装置において、
    前記画像処理部は、前記背景画像のデータを、前記測定部及び/又は前記画像取得部の移動分に相当する画素数分移動させて画像演算することを特徴とする3次元形状測定装置。
  6. 被測定物に所定のパターンを有する測定光を投射する投射部と、
    前記被測定物の画像である背景に前記パターンの画像が重なった、パターン重畳画像を取得する画像取得部と、
    前記画像取得部によって前記パターン重畳画像の取得中、前記被測定物と前記画像取得部とを相対的に移動させる移動機構と、
    前記画像取得部によって取得された前記パターン重畳画像を積算して前記背景画像の成分を抽出し、前記パターン重畳画像から該背景画像の成分を除去して前記パターン画像の画像データを取り出し、前記被測定物の断面画像データを抽出する画像処理部と、
    を備えてなることを特徴とする3次元形状測定装置。
  7. 請求項6に記載の3次元形状測定装置において、
    前記画像処理部は、前記パターン重畳画像を前記被測定物と前記画像取得部との相対移動距離に相当する画素数分移動させて画像演算した画像データを積算することにより前記背景画像の成分を抽出し、該背景画像の成分を前記パターン重畳画像から除去して前記パターン画像の画像データを取り出すことを特徴とする3次元形状測定装置。
  8. 被測定物の3次元形状を光切断法によって測定する3次元形状の測定方法であって、
    所定のパターンを有する測定光を前記被測定物に断続的又は連続的に投射して、前記被測定物の画像である背景に該パターンの画像が重なった、パターン重畳画像を取得する画像データ取得工程と、
    前記画像データ取得工程で取得した前記パターン重畳画像から前記背景画像の成分を除去して前記パターン画像の画像データを取り出し、前記被測定物の断面画像データを抽出する画像処理工程と、
    を備えることを特徴とする測定方法。
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