JP2009013610A - Extra-banking concrete collecting tool - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、場所打ちコンクリート杭を構築するに際して余盛コンクリートを効率的に除去するために用いられる杭頭処理用の余盛コンクリート回収具に関するもので、特に、硬化する前の余盛コンクリートを除去するのに適した余盛コンクリート回収具に関する。 The present invention relates to a pile-concrete collecting tool for pile head treatment used to efficiently remove surplus concrete when constructing cast-in-place concrete piles, and in particular, remove surplus concrete before hardening. It is related with the surplus concrete collection tool suitable for doing.
従来、場所打ちコンクリート杭を構築する際には、アースドリル工法等により地盤を機械で掘削し円形状の削孔を形成し、この削孔内にベントナイト液などの安定液を充填して削孔壁を安定させた後、上記削孔内に筒状の鉄筋篭を建て込み、次いで、上記鉄筋篭中にトレミー管を挿入し、このトレミー管からコンクリートを上記削孔内に注入することにより、鉄筋コンクリートの杭(コンクリート杭)を構築するようにしている。しかしながら、コンクリートの打込み時には、コンクリートが泥水や孔壁の土砂などを巻き込んでしまうため、杭上部のコンクリートの品質が低下してしまう。そこで、杭上部のコンクリートの品質を確保するため余盛りを行い、コンクリートの養生後に、上記余盛コンクリートを斫るなどの杭頭処理をして、上部構造物またはその基礎に固定される上記鉄筋篭の主筋を露出させるようにしている。 Conventionally, when a cast-in-place concrete pile is constructed, the ground is excavated with a machine by an earth drill method or the like to form a circular hole, and a stable liquid such as bentonite liquid is filled in the hole to drill the hole. After stabilizing the wall, by installing a cylindrical rebar rod in the drill hole, then inserting a tremy tube into the rebar rod, and pouring concrete into the drill hole from the treme tube, Reinforced concrete piles (concrete piles) are constructed. However, when the concrete is driven in, the concrete entrains muddy water or the earth and sand of the hole wall, so that the quality of the concrete on the top of the pile is deteriorated. Therefore, extra reinforcement is performed to ensure the quality of the concrete on the upper part of the pile, and after the concrete is cured, the above-mentioned reinforcing steel is fixed to the upper structure or its foundation by performing pile head treatment such as scooping the extra-concrete concrete. The main muscles of the heel are exposed.
これに対して、杭頭に余盛コンクリート回収具を設置して、上記治具内に収納されているまだ固まりきらない状態(半硬化状態)の余盛コンクリートを吊り上げて除去する方法が提案されている。図9(a),(b)はその一例を示す図で、鉄筋篭31の上端部の主筋32の内側に、鉛直方向に貫通する複数本の中空パイプ41の集合体から成り、その中央部にトレミー管50を導入するための貫通孔42が形成された余盛コンクリート回収具40を設置し、上記中空パイプ41内へ余盛コンクリートDを収納する。その後、上記余盛コンクリートDの大部分がまだ固まりきらない状態で、上記余盛コンクリート回収具40をワイヤ45等の引き上げ具を用いて吊り上げ、上記余盛コンクリートDを除去する(例えば、特許文献1参照)。
また、余盛コンクリート回収具として、図10(a)に示すような篭部材60を用いる方法も提案されている。この篭部材60は、リング状の枠部材61に格子状の鉄筋62を取付けるとともに、上記枠部材61に縦筋63を取付け、この縦筋63にリング状の横筋64を取付けて篭状としたもので、上記格子状の鉄筋62の中央部には、トレミー管50を貫通させるための開口部65が形成されている。この篭部材60も、コンクリートの打設後には、図10(b)に示すように、上記縦筋63の先端部を吊り具66等に取付け、上記篭部材60内に収納された余盛コンクリートDがまだ固まりきらない状態で上記篭部材60を吊り上げて、上記余盛コンクリートDを除去する(例えば、特許文献2参照)。
Moreover, the method using the
しかしながら、上記余盛コンクリート回収具40は、複数の中空パイプ41を連結して構成されているため、治具そのものの高さも高くかつ重量も重いことから、製作コストが高いだけでなく、運搬効率もよくないといった問題点があった。
一方、上記篭部材60は構造が簡単で作製が容易であるものの、枠部材61に格子状の鉄筋62を取付けた構造であるため、半硬化状態の余盛コンクリートDを収納した状態で上記篭部材60を吊り上げたときには、上記余盛コンクリートDの重みにより、上記格子状の鉄筋62と枠部材61との間に大きな応力がかかり、その結果、上記格子状の鉄筋62が枠部材61の下側に垂れ下がるような変形が起こってしまっていた。そこで、上記篭部材60を再使用する場合には、上記変形した格子状の鉄筋62を一回毎に修理して元の状態に戻してやる必要があった。
However, since the above-described surplus
On the other hand, although the
本発明は、従来の問題点に鑑みてなされたもので、半硬化状態の余盛コンクリートを容易に除去することができるとともに、再使用可能な強度の高い余盛コンクリート回収具を提供することを目的とする。 The present invention has been made in view of the conventional problems, and can provide a high-strength, high-strength concrete recovery tool that can easily remove semi-cured surplus concrete and can be reused. Objective.
本願の請求項1に記載の発明は、場所打ちコンクリート杭を構築するために掘削された削孔内に建て込まれた鉄筋篭の先端に取付けられ、硬化前の余盛コンクリートを回収するための回収具であって、トレミー管を導入するための導入孔と複数のスリットとが形成された環状の部材と、この環状の部材の周縁部に設けられ、上記環状の部材の上部側に突出する周方向リブとを備えたことを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の余盛コンクリート回収具であって、上記周方向リブに加えて、上記環状の部材の上部側に突出して上記環状の部材の径方向に延長する径方向リブが設けられているものである。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の余盛コンクリート回収具であって、上記トレミー管が導入される中空部を有する支持管を備えたものである。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の余盛コンクリート回収具であって、上記環状の部材は、環状の部材を周方向に複数に分割したピース同士が連結されて形成されたものであることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の余盛コンクリート回収具であって、上記ピースの接続部となる分割面側には、当該ピースの上部側に突出して上記分割面に沿って延長する径方向リブが立設されており、かつ、上記隣接するピースの径方向リブ同士が連結されていることを特徴とする。
The invention described in
Invention of
The invention according to
Invention of
The invention according to
本発明の余盛コンクリート回収具は、トレミー管を導入するための導入孔と複数のスリットとが形成された環状の部材と、この環状の部材の周縁部に設けられ上記環状の部材の上部側に突出する周方向リブとから成る簡単な構成であるので、製作・運搬・取付けが容易なだけでなく、上記環状の部材の周縁部が上記周方向リブにより補強されているので、上記環状の部材の変形が起こりにくいため、余盛コンクリートを除去した後には、そのままの状態で再使用可能である。このとき、上記周方向リブに加えて径方向リブを設ければ、上記環状の部材の強度を更に高めることができる。
更に、トレミー管が導入される支持管を設ければ、導入孔だけを設けた場合に比較して、トレミー管の導入を容易に行うことができるだけでなく、この支持管と上記径方向リブとを連結すれば、上記環状の部材の強度を一層高めることができる。
また、上記環状の部材を、環状の部材を周方向に複数に分割したピース同士が連結されたものとすれば、余盛コンクリート回収具の取付けが更に容易になる。
The surplus concrete collecting tool of the present invention includes an annular member in which an introduction hole and a plurality of slits for introducing a treme tube are formed, and an upper side of the annular member provided at a peripheral edge of the annular member. The peripheral ribs projecting in a simple manner are not only easy to manufacture, transport and attach, but also because the peripheral edge of the annular member is reinforced by the circumferential ribs. Since the deformation of the member is difficult to occur, it can be reused as it is after the surplus concrete is removed. At this time, if a radial rib is provided in addition to the circumferential rib, the strength of the annular member can be further increased.
Furthermore, if a support tube into which the tremy tube is introduced is provided, the tremey tube can be easily introduced as compared with the case where only the introduction hole is provided. If these are connected, the strength of the annular member can be further increased.
Moreover, if the said cyclic | annular member shall be what connected the pieces which divided | segmented the cyclic | annular member into several in the circumferential direction, attachment of a surplus concrete collection | recovery tool will become still easier.
以下、本発明の最良の形態について、図面に基づき説明する。
最良の形態1.
図1(a),(b)は、本最良の形態1に係る余盛コンクリート回収具10の構成を示す図である。同図において、11は回収具本体で、この回収具本体11は中心にトレミー孔11aが形成された環状の板部材から構成されている。12は上記回収具本体11の周縁部に設けられた周方向リブ、13は上記トレミー孔11aの周囲に設けらたスリット、14は上記回収具本体11の周縁部で上記周方向リブ12の内側に設けられた貫通孔、15はトレミー孔11aを塞ぐように取付けられた蓋部材、16は上記回収具本体11の裏面側(同図の符号30で示す削孔側)に取付けられた剥離材である。
上記トレミー孔11aは、直線状の主筋32と環状のフープ筋33とを組み合わせて筒状に形成した鉄筋篭31が設置された削孔30内にコンクリートを注入するトレミー管50が貫通される孔部で、その径はトレミー管50の外径よりも大きく形成されている。
また、上記周方向リブ12は上記回収具本体11の周縁部を補強するための環状の部材で、上記回収具本体11の表面側の周縁部から上側に突出するように設けられている。
上記スリット13は、上記トレミー孔11aの周囲に当該回収具本体11の径方向に沿って放射状に複数設けられた細長い隙間で、このスリット13からコンクリートの打込み時にコンクリートの上部に浮き上がってくるスライムや不良コンクリートを当該回収具本体11の表面側に侵入させる。
なお、上記周方向リブ12は補強部材であって、上記スリット13から進入して上記回収具本体11の上部に形成された余盛コンクリートを収納するためのものではないので、余盛する高さの半分程度であればよく、図1に示す高さHとしては、H=300mm〜500mm程度とすれば十分である。
また、上記貫通孔14は上記鉄筋篭31の主筋32を貫通するための貫通孔で、上記主筋32の配列と同じように環状に配列されている。
蓋部材15は天然ゴムもしくは合成ゴム等の弾性部材から成る部材で、図2(a),(b)に示すように、外周部である環状の取付け部15aと、その内部に形成される、複数の切込15bにより分割された略三角形状の複数の蓋片15cから成る蓋部15dとを備えており、上記トレミー孔11aの周縁部に取付けられる。
また、剥離材16は上記回収具本体11の下側のコンクリートから回収具本体11を容易に引剥すために設けられた環状の部材で、図3に示すように、上記蓋部材15に対応する位置と上記スリット13に対応する位置と上記貫通孔14に対応する位置とにはそれぞれ孔部16a,16b,16cが設けられている。この剥離材16を構成する材料としては、エアクッション材などの発泡樹脂から成る気泡入り緩衝材や鉱物油系やワックス系の型枠離型剤を塗布して乾燥させたものが用いられる。
Hereinafter, the best mode of the present invention will be described with reference to the drawings.
FIGS. 1A and 1B are diagrams showing the configuration of the surplus
The
The
The
The
The through-
The
Further, the
次に、本発明による余盛コンクリート回収具10を用いて余盛コンクリートを除去する方法について説明する。
はじめに、図3に示すように、回収具本体11を補強するため、その周縁部に周方向リブ12を取付けた後、上記回収具本体11のトレミー孔11aの周縁部に蓋部材15の取付け部15aを図示しないボルト等の締結部材を用いて取付ける。この状態では、上記トレミー孔11aは上記蓋部材15の蓋片15dにより塞がれた状態になっている。次に、上記回収具本体11の裏面側に剥離材16を取付けて余盛コンクリート回収具10を組上げる。このとき、上記剥離材16の孔部16b,16cと回収具本体11のスリット13及び貫通孔14の位置を合わせるようにして上記剥離材16を上記回収具本体11に取付ける。その後、回収具本体11の貫通孔14に鉄筋篭31の主筋32を通して、本余盛コンクリート回収具10を鉄筋篭31の先端側に設置する。
コンクリートを打設する際は、回収具本体11のトレミー孔11aから削孔30内にトレミー管50を挿入するとともに、トレミー管50内に混練したコンクリートを上記削孔30内に注入しながら上記トレミー管50を徐々に上方に引き上げる。このとき、上記蓋部材15の蓋片15cは上記トレミー管50により押し広げられる(図2(b)参照)。
コンクリートが上記回収具本体11の下面まで充填されると、まず、土砂の粒子が浮遊したフリージング水がスリット13から回収具本体11の上面側に浸入し、次いで、比重の軽い土砂を巻き込んだ不良コンクリートが浸入する。このとき、打設したコンクリートの揚圧力が作用して余盛コンクリート回収具10を浮き上がらせようとするが、回収具本体11に鉄板等の重い材料を用いれば、問題はない。なお、回収具本体11の厚さを薄くして軽量化した場合には、上記回収具本体11に浮き上がり防止用の重りを載せたり、トレミー管50に押え治具を設け、この押え治具を介して、回収具本体11を下方に押さえつけるなどすれば、余盛コンクリート回収具10が浮き上がることはない。また、余盛コンクリート回収具10の浮き上がりは、コンクリートが回収具本体11の下面近傍まで充填された時点でコンクリートの打設速度を緩やかにすることでも防止できる。
更に、充填を続けると、浸入するコンクリートの質は徐々に良くなってくる。本例の補強用の周方向リブ12は、これらスリット13から浸入した不良コンクリートを収納するための隔壁の機能を有していないので、上記不良コンクリートは、図4(a)に示すように、上記周方向リブ12の外側にも広がりながら、上記回収具本体11の上部に堆積していく。
その後、予め設定した、上記回収具本体11の下面のコンクリート(杭コンクリート)Aが全て良質なコンクリートとなる適当な余盛高さでコンクリートの注入を終了する。
Next, a method for removing the surplus concrete using the surplus
First, as shown in FIG. 3, in order to reinforce the collection tool
When placing concrete, the
When the concrete is filled up to the lower surface of the recovery tool
Furthermore, as the filling continues, the quality of the infiltrating concrete gradually improves. Since the reinforcing
Thereafter, the injection of the concrete is finished at an appropriate surplus height at which the concrete (pile concrete) A on the lower surface of the recovery tool
上記回収具本体11の上面に堆積した余盛コンクリートは、その注入が終了してから2時間程度、もしくは、コンクリートの強度が発現してから30分程度で半硬化状態となる。この半硬化状態はスランプが10cm〜15cmの状態である。
上記トレミー管50は、通常は、所定長さのユニット管を複数段接続して構成されている。トレミー管50の引き上げ時には、トレミー管50を引き上げながら上記ユニット管を1本づつ外していくので、コンクリートの注入後には、図4(a)に示すように、最後のユニット管50Zが残り、このユニット管50Zの内部には良質のコンクリートBが、周囲に不良コンクリートCが堆積した状態となっている。したがって、上記ユニット管50Zを回収すると、図4(b)に示すように、回収具本体11を境に、その上部には上記良質のコンクリートBと上記不良コンクリートCとから成る余盛コンクリートDがあり、その下部の杭コンクリートAとなる良質のコンクリートがある状態となる。ここで、図4(c)に示すように、上記余盛コンクリート回収具10を、その一端が上記周方向リブ12の複数箇所に予め取付けられたワイヤ17で吊り上げるようにすれば、余盛コンクリートD(コンクリートB+コンクリートC)を、その形状を保ったまま回収することができる。なお、上記ワイヤ17は、当該余盛コンクリート回収具10の組立後に上記周方向リブ12に取付けておけばよい。なお、上記ワイヤ17の設置個所は回収具本体11であってもよく、そのときには、上記周方向リブ12の近傍に取付けることが好ましい。
コンクリートの注入が終了した時点では、上記トレミー管50は回収具本体11の上面もしくはそれよりも上方に引き上げられているので、蓋部材15は余盛コンクリート回収具10の取付け時の状態に戻っている。したがって、上記回収具本体11の上面の余盛コンクリートDと上記回収具本体11の下面の杭コンクリートAとは、いわゆる縁切り状態になっている。また、余盛コンクリート回収具10の回収具本体11と上記杭コンクリートAとの間には剥離材16が介在しているので、余盛コンクリート回収具10を上記杭コンクリートから容易に分離することができる。
余盛コンクリートDの回収時には、余盛コンクリートDの重みにより、上記回収具本体11の周縁部に上記回収具本体11を削孔30側に歪ませようとする応力が作用するが、本例の余盛コンクリート回収具10は回収具本体11を周方向リブ12により補強しているので、上記回収具本体11が変形することはない。
また、余盛コンクリート回収具10により回収された余盛コンクリートDは半硬化状態であるので、当該回収具10を逆さにして上記余盛コンクリートDをふるい落とすようにすれば、余盛コンクリート回収具10から余盛コンクリートDを容易に除去することができる。したがって、上記余盛コンクリート回収具10は余盛コンクリートDの除去後、直ちに再利用が可能である。
The surplus concrete deposited on the upper surface of the recovery tool
The
At the time when the pouring of the concrete is finished, the
At the time of recovery of the surplus concrete D, the weight of the surplus concrete D acts on the peripheral portion of the recovery tool
Further, since the surplus concrete D recovered by the surplus
このように、本最良の形態1では、余盛コンクリート回収具10を、中心にトレミー孔11aが形成され、このトレミー孔11aの周囲に放射状のスリット13が形成された環状の板部材から成る回収具本体11と、この回収具本体11の周縁部に設けられた周方向リブ12とから構成し、回収具本体11の周縁部を周方向リブ12で補強するようにしたので、余盛コンクリート回収具10の強度を十分に確保することができる。したがって、当該余盛コンクリート回収具10を吊り上げて、上記スリット13から上記回収具本体11の上部に浸入して堆積した半硬化状態の余盛コンクリートDを回収した場合でも、上記余盛コンクリートDの重みで上記回収具本体11が変形することがないので、回収具を修理することなく再利用することができる。
また、本例の余盛コンクリート回収具10は回収具本体11と周方向リブ12とから成る簡単な構成であるので、図9に示した従来の中空パイプの集合体である余盛コンクリート回収具40よりも小型でかつ軽量である。したがって、作製が容易なだけでなく、運搬も容易であるという利点を有する。
また、上記トレミー孔11aの周縁部に天然ゴムもしくは合成ゴム等の弾性部材から成る蓋部材15を取付け、上記回収具本体11の裏面側にエアクッション材などの発泡樹脂から成る剥離材16を取付けたので、余盛コンクリート回収具10を回収具本体11の下部に打設された杭コンクリートから容易に分離することができる。したがって、余盛コンクリート回収具10の引き上げを容易に行うことができる。
As described above, in the
Further, since the surplus
Further, a
なお、上記最良の形態1では、回収具本体11を補強するために周方向リブ12を設けたが、図5(a),(b)に示すように、上記周方向リブ12に加えて、回収具本体11の径方向に延長する径方向リブ18を複数個設ければ、余盛コンクリート回収具10の強度を更に高めることができる。上記径方向リブ18は、詳細には、回収具本体11の上面側に立設される板状の部材で、一方の端部は周方向リブ12の径方向内側の端部に接続され、他方の端部はトレミー孔11aの縁部で終端する。また、その高さは周方向リブ12側で低くトレミー孔11a側では高い、側面視台形の形状となっている。
上記径方向リブ18の配置としては、トレミー孔11aを中心に点対称に複数配置することが好ましく、これにより、上記回収具本体11を一様に補強することができる。
更に、図5(a),(b)に示すように、上記トレミー孔11aの縁部にトレミー管50を導入するための支持管19を設けて、この支持管19に上記径方向リブ18の一端部を固定するようにすれば、上記回収具本体11を更に強固に補強することができるので、余盛コンクリート回収具10の強度を一層向上させることができる。なお、上記支持管19の中空部の内径はトレミー管50の外径よりも大きく、かつ、上記支持管19はその中空部が上記トレミー孔11aと同心円状に設置されることはいうまでもない。上記支持管19を設置することにより、上記補強の効果に加えて、トレミー孔11aだけを設けた場合に比較して、トレミー管50の導入を容易に行うことができるという効果も得られる。
In the
As the arrangement of the
Further, as shown in FIGS. 5A and 5B, a
また、上記例では、上記余盛コンクリート回収具10を一体もので作製したが、この回収具10を、図6(a)に示すような複数のピース10Pから構成し、これらのピース10Pを連結部材11mにて連結した構成としてもよい。上記ピース10Pは複数のスリット13と鉄筋篭31の主筋32を貫通させるための複数の貫通孔14とが形成された平面視扇型状の板部材11Pとその径方向外側の円弧部の縁部に立設された扇型状のリブ12Pを備えている。また、その径方向内側には円弧状の切り欠き部11kが設けられており、分割面(もしくは、接続面)である稜線部11v側には、上記連結部材11mを取付けるためのボルト取付け孔11nが設けられている。
このようなピース10Pを周方向(円弧の方向)に円環状に並べ、隣接するピース10P同士を連結部材11mとボルト11d等の締結部材により連結すれば、図6(b)に示すように、連結された切り欠き部11kがトレミー孔11aを構成するので、上記余盛コンクリート回収具10と同構成の余盛コンクリート回収具10Rを得ることができる。
また、図7(a)に示すように、上記ピース10Pのそれぞれの稜線部11v側に、上記径方向リブ18と同様の構成の板状の補強部材18Pを立設してもよい。この場合には、図7(b)に示すように、隣接するピース10Pの補強部材18P同士をボルト11dで連結するとともに、切り欠き部11kを並べて形成されるトレミー孔11aの縁部にトレミー管50を導入するための支持管19を配置するようにすれば、図5(a),(b)と同様の、径方向にも補強された余盛コンクリート回収具を得ることができる。なお、隣接するピース10Pの補強部材18P同士を連結する方法としては、コの字状の連結部材を準備し、その凹部に隣接するピース10Pの補強部材18P,18Pをともに嵌め込んで結合させるような他の手法を用いてもよい。
Further, in the above example, the above-described extra-concrete
When such pieces 10P are arranged in an annular shape in the circumferential direction (the direction of the arc) and adjacent pieces 10P are connected by a connecting
Moreover, as shown to Fig.7 (a), you may erect the plate-shaped reinforcement member 18P of the structure similar to the said
最良の形態2.
上記最良の形態1では、直線状の主筋32と環状のフープ筋33とを組み合わせて筒状に形成した鉄筋篭31の先端に取付ける余盛コンクリート回収具10について説明したが、上記鉄筋篭31に、先端側が上記鉄筋篭本体から上部に突出して上部構造物またはその基礎に固定される複数本の芯鉄筋が取付けられているような場合には、図8(a),(b)に示すような、芯鉄筋34の内側に設置される内側回収具20Aと上記芯鉄筋34の外側に設置される外側回収具20Bとを備えた余盛コンクリート回収具20を用いれば、余盛コンクリートを効率よく回収して除去することができる。
内側回収具20Aは、芯鉄筋34内側に堆積した余盛コンクリートが半硬化状態のときに上記余盛コンクリートを除去するためのもので、中心にトレミー孔21aが形成され、このトレミー孔21aの周囲に複数のスリット23が形成された環状の回収具本体21Aと、この回収具本体21Aの周縁部に設けられた周方向リブ22Aと、トレミー孔21aを中心に放射状に複数配置された回収具本体21Aの径方向に延長する径方向リブ28と、上記トレミー孔21aを塞ぐように取付けられた蓋部材25と、上記回収具本体11の裏面側に取付けられた剥離材26Aと、上記トレミー孔21aの周縁部に設置された、トレミー管50を通すためのは支持管29とを備えている。
一方、外側回収具20Bは、内径が上記内側回収具20Aの回収具本体21Aの外径よりも小さく、外径が主筋32を含む大きさに設定された環状の回収具本体21Bを備えている。この回収具本体21Bの外縁部には、上記周方向リブ22Aと同様の周方向リブ22Bが立設されている。また、上記回収具本体21Bには、上記主筋32を貫通させるための貫通孔24Bと上記芯鉄筋34を貫通させるため貫通孔24Cと複数のスリット23Bとが形成されており、更に、その裏面側には剥離材26Bが取付けられている。
上記外側回収具20Bは、図8(b)に示すように、内側回収具20Aの下側、すなわち、削孔30側に設置される。
なお、上記スリット23A,23B、蓋部材25、剥離材26A,26B等については、上記最良の形態1のスリット13、蓋部材15、剥離材16等と同様の構成及び機能を有するので、説明を省略する。
In the
The inner recovery tool 20A is for removing the above-described extra-concrete when the extra-concrete deposited on the inner side of the
On the other hand, the outer collection tool 20B includes an annular collection tool body 21B having an inner diameter smaller than the outer diameter of the collection tool body 21A of the inner collection tool 20A and an outer diameter set to a size including the
As shown in FIG. 8B, the outer collection tool 20B is installed on the lower side of the inner collection tool 20A, that is, on the side of the
The
上記芯鉄筋34は、先端側が上部構造物またはその基礎に固定される鉄筋で上記鉄筋篭31から上部に突出しているので、上記芯鉄筋34の周りにも余盛コンクリートが付着する。したがって、余盛コンクリートが半硬化状態であったとしても、余盛コンクリート全体を一度に吊り上げて回収するには大きな引き上げ力が必要であった。本例では、芯鉄筋34を含む領域に外側回収具20Bを設置し、上記芯鉄筋34の内側に上記構成の内側回収具20Aを設置して、上記芯鉄筋34の内側に堆積される余盛コンクリートを半硬化状態にて回収するようにしている。このとき、上記内側回収具20Aはその外周部分が上記外側回収具20Bの内周部分と重なるように設置される。
本例では、上記内側回収具20Aのスリット23Aから回収具本体21Aの上部側に浸入して上記芯鉄筋34の内側に堆積される余盛コンクリートを半硬化状態にて回収し、上記外側回収具20Bのスリット23Bから回収具本体21Bの上部側に浸入して上記芯鉄筋34の周り、及び、その外側に堆積される余盛コンクリートについては、上記内側回収具20Aの回収後に除去するようにしている。
すなわち、上記芯鉄筋34の内側に堆積される余盛コンクリートを先に回収してしまえば、上記芯鉄筋34の周りの余盛コンクリートは容易に除去することができるので、上記内側回収具20Aの回収後には、上記芯鉄筋34の周りの余盛コンクリートを除去した後に、外側回収具20Bを吊り上げて残りの余盛コンクリートを回収するようにすれば、芯鉄筋34がある場合でも、余盛コンクリートを効率よく回収して除去することができる。
なお、上記内側回収具20Aについても、上記最良の形態1と同様に、当該内側回収具20Aを周方向に複数に分割したピース同士を連結して構成してもよい。
The
In this example, surplus concrete that has entered the upper side of the recovery tool main body 21A from the
That is, if the surplus concrete deposited inside the
Note that the inner collection tool 20A may also be configured by connecting pieces obtained by dividing the inner collection tool 20A into a plurality in the circumferential direction, as in the
以上説明したように、本発明によれば、半硬化状態の余盛コンクリートを容易に除去することができるとともに、コンクリート回収具の再使用が可能なので、コンクリート杭の杭頭処理を速やかにかつ効率よく行うことができる。 As described above, according to the present invention, the semi-hardened surplus concrete can be easily removed and the concrete recovery tool can be reused. Can be done well.
10 余盛コンクリート回収具、11 回収具本体、11a トレミー孔、
12 周方向リブ、13 スリット、14 貫通孔、15 蓋部材、16 剥離材、
18 径方向リブ、19 支持管、
30 削孔、31 鉄筋篭、32 主筋、33 フープ筋、50 トレミー管。
10 surplus concrete recovery tool, 11 recovery tool body, 11a treme hole,
12 circumferential ribs, 13 slits, 14 through holes, 15 lid members, 16 release materials,
18 radial ribs, 19 support tubes,
30 drilling holes, 31 rebar rods, 32 main bars, 33 hoop bars, 50 tremy tubes.
Claims (5)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007174308A JP2009013610A (en) | 2007-07-02 | 2007-07-02 | Extra-banking concrete collecting tool |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007174308A JP2009013610A (en) | 2007-07-02 | 2007-07-02 | Extra-banking concrete collecting tool |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009013610A true JP2009013610A (en) | 2009-01-22 |
Family
ID=40354839
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007174308A Withdrawn JP2009013610A (en) | 2007-07-02 | 2007-07-02 | Extra-banking concrete collecting tool |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009013610A (en) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020079559A (en) * | 2017-03-14 | 2020-05-28 | 成和リニューアルワークス株式会社 | Lid material |
-
2007
- 2007-07-02 JP JP2007174308A patent/JP2009013610A/en not_active Withdrawn
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JP2020079559A (en) * | 2017-03-14 | 2020-05-28 | 成和リニューアルワークス株式会社 | Lid material |
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