JP2009008697A - 分光光度計 - Google Patents
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Abstract
【課題】試料測定部を交換した時、最大信号量をA/D変換器の入力範囲の上限近傍に自動的に調節し、測定値の安定性と正確度を最上のレベルに保つ分光光度計を提供する。
【解決手段】試料測定部3に固有のICタグ16を付設し、これから試料測定部3の種類を識別するための識別信号を、測光・制御部7に付設した受信機17に送る。測光・制御部7は識別信号によって試料測定部3の種類を認識し、増幅回路5の抵抗値を選択するスイッチ10をON/OFFして増幅回路5の増幅率を変化させる。これによって、A/D変換器6への入力が常に同レベルに維持される。
【選択図】 図1
【解決手段】試料測定部3に固有のICタグ16を付設し、これから試料測定部3の種類を識別するための識別信号を、測光・制御部7に付設した受信機17に送る。測光・制御部7は識別信号によって試料測定部3の種類を認識し、増幅回路5の抵抗値を選択するスイッチ10をON/OFFして増幅回路5の増幅率を変化させる。これによって、A/D変換器6への入力が常に同レベルに維持される。
【選択図】 図1
Description
本発明は、独立の汎用分析装置として、あるいは液体クロマトグラフなどの検出器として使用される分光光度計に関する。
従来の分光光度計の試料測定部には、溶液試料を測定対象とする一般的な角形セルホルダーや微量試料を対象とするミクロセルホルダーや液体クロマトグラフの検出器としてのミクロフローセルホルダーなどを用いて溶液試料の吸光度を測定して成分濃度を定了するもの、あるいは、試料の反射率や屈折率を測定するための試料ホルダーなど、多くの形態と特性を持ったものが使用される。
従来の分光光度計の一例を図2に示す。本図において、重水素ランプあるいはタングステンよう素ランプを利用した光源1からの光が分光器2によって単色化され、試料測定部3を通過した後、フォトダイオードを使った検出器4に入射する。検出器4は入射光強度に比例した微小電流を出力する。この出力電流は増幅器8と抵抗9aによって構成される増幅回路5によって電圧に変換・増幅され、A/D変換器6によってディジタル信号に変換される。A/D変換器6の出力信号は測光・制御部7によって読み取られ、信号に含まれる情報から試料中の成分濃度が計算され記録・表示される。
増幅回路5の増幅率を決定する抵抗9aの抵抗値は、検出器4への入射光量が最大となる時の増幅回路5の出力が電気系の最大許容値を越えないように設計されており、これに従ってA/D変換器6の入力範囲も設計されている。図2に例示されるような分光光度計において、分光器2の波長や測定目的によって、増幅回路5の出力電圧を最適範囲に調節するための工夫が施されている(例えば特許文献1参照)。
特開2003−214953号公報
しかしながら、従来の分光光度計には以下の問題がある。上述のように、分光光度計には異なった種類の試料測定部が準備されており、その中から目的に応じて選択された1種類が、図2の試料測定部3として搭載される。この時、分光器2から試料測定部3を透過して検出器4に達する光量がその試料測定部の種類によって大きく異なることがある。このような透過光量の差異の例を図3に示す。図3(1)は極めて一般的に使用される角形セル11を示しており、(a)に示すように4面が石英のような透明な光学材料で構成されている。(b)は角形セル11と光束12の関係を上部から見たところである。図に示すように、光束12は角形セル11によって妨害されずにそのまま透過する。つまり、角形セル11を持つ試料測定部を搭載した場合には、図2に示す分光器2からの光量は、試料測定部で殆ど減衰されずに検出器4に入射する。このため、検出器4の出力も十分大きく、増幅回路5の出力はA/D変換器6に予め設定された入力範囲の上限にほぼ一致する。一方図3(2)は微量の溶液試料の測定にしばしば使用されるミクロセル13の外観(a)とその光束12との関係(b)を示している。ミクロセル13は(a)に示すように、不透明な材料で作られた狭いY字型の切込みを有するセルブロック14の両面に透明な石英板15を接着したもので、微量の溶液試料の測定のために使用される。このような試料容器を持つ試料測定部の場合には、(b)図で示すように光束12はその大きな部分を不透明なセルブロック14によって遮蔽される。このため透過光量が図3(1)の角形セル11を使用する場合に比較して大きく減少する。
上述の例のように、透過光量の最大値が大幅に低下する試料測定部の種類はこの他にも、多重反射ガスセルを利用するもの、微小部分測定用のマスクを持つものなどがあり、その最大透過光量が角形セルを用いる試料測定部の数十分の1、あるいは数百分の1に低下する場合もある。このような場合には、光量の低下に比例して図2において検出器4の最大出力が大幅に低下し、その結果増幅回路5の最大出力がA/D変換器6の入力範囲の上限の数十分の1あるいは数百分の1に低下する。このため、信号のS/N比が低下することおよびA/D変換の分解能が不十分となることによって、測定値の安定性および正確度が大幅に劣化するという問題点がある。これを防止するために、図2の増幅回路5の最大出力がA/D変換器6の入力範囲の上限の近傍に来るよう抵抗9aの抵抗値を変化させて増幅率を調節する方法があるが、この方法では、試料測定部の交換の都度、増幅率の調整を行わなくてはならないという操作上の煩雑さが問題となる。
本発明は、上記の従来法の問題点を解決して試料測定部を交換した時も最大信号量がA/D変換器の入力範囲の上限近傍に自動的に調節される分光光度計を提供することを目的としており、前記試料測定部の種類ごとに付与された識別信号を読み取る読取手段と、前記分光光度計の検出器の出力を増幅する増幅回路の増幅率を前記読取手段の出力に対応して変化させる制御手段を備えたことを特徴とする。更に具体的には、試料測定部の識別信号を読み取る読取手段が、前記識別信号を発信する発信機と、前記発信機の発する前記識別信号を受信して読み取る受信機によって構成されることを特徴とする。
本発明によれば、最大透過光量が大きく低下するような試料測定部を用いる測定においても、試料測定部搭載の直後に増幅回路の増幅率が変化し、増幅回路の最大出力がA/D変換器入力範囲の上限に近傍に合わせられる。これによって、その後の測定値の安定性と正確度が最大限に保たれる。
本発明の特徴は、試料測定部の識別信号を読み取る読取手段と、これによって増幅回路の増幅率を変化させるところにある。よって、本発明による分光光度計においては、試料測定部に付設された、識別信号発生のためのICタグと、前記ICタグからの識別信号を読み取る受信機を備えた測光・制御部と、前記測光・制御部からの指令に従って開閉されるスイッチによって増幅率が変化する増幅回路を主要構成要素とする。
以下図1に従って実施例を説明する。本実施例の分光光度計は、タングステンよう素ランプあるいは重水素放電管などを用いる光源1と、光源1からの光を単色化する分光器2と、被測定試料を保持する試料測定部3と、フォトダイオードを用いる検出器4と、増幅器8と抵抗9aおよび9bとスイッチ10で構成される増幅回路5と、増幅回路5の出力をディジタル信号に変換するA/D変換器6と、A/D変換器6の出力を読み取り、試料中の成分濃度を計算・表示する測光・制御部7を主要構成要素としている。また、試料測定部3には固有のICタグ16が取り付けられており、ICタグ16には試料測定部3の種類を示す識別信号が記憶されている。この識別信号は測光・制御部7に付設された受信機17に送られ、これによって測光・制御部7は搭載された試料測定部の種類を認識する。また、増幅回路5に設けられたスイッチ10は、抵抗9aと並列に付設された抵抗9bの回路を測光・制御部7からの指令によってON/OFFするためのものである。
図1の例における試料測定部3の最大透過光量は、最も透過光量の大きい種類の試料測定部の透過光量の約1/10である。本実施例では抵抗9aの抵抗値は50MΩに、また抵抗9bの抵抗値は5MΩに設定されている。試料測定部3を搭載する前は、スイッチ10はONとなっており、増幅率は抵抗9aと抵抗9bの合成抵抗値約4.545MΩによって定まっている。試料測定部3が搭載されると同時にICタグ16より識別信号が受信機17を介して測光・制御部7に読み取られ、測光・制御部7の指令によってスイッチ10がOFFとなる。その結果増幅率を決定する抵抗値は50MΩ、つまり試料測定部3搭載以前の約10倍となり、増幅回路5の増幅率は10倍に上昇する。これによって試料測定部3による1/10までの光量低下は、増幅率の10倍増によって保障され、A/D変換器6への入力はほぼ等しく保持されるため、測定結果の安定性と正確度もまた、ほぼ同レベルに維持される。
本発明における特徴は上述したとおりであるが、上記ならびに図示例に限定されるものではなく、種々の変形例を含む。例えば、図1におけるICタグ16と受信機17の間の信号の授受は、本実施例のようにケーブルによる接続だけではなく、電波あるいは赤外線を用いた無線送受信も含まれる。またICタグ16のみならずICチップの使用、バーコードリーダの使用も可能である。また、図1および上記の説明では、増幅回路5で選択される抵抗値(増幅率)は2つの値のみであったが、抵抗とスイッチをセットとした並列回路を更に任意の個数追加して、多数の異なる種類の試料測定部に対応する合成抵抗値(増幅率)を測光・制御部の指令によって選択する構成も、当然本発明のうちに含まれる。更に、測光・制御部7はCPUあるいはPCによって置き換えることも可能であり、この場合は、CPUあるいはPCに含まれる信号受信機構に受信機17の機能を持たせることも可能である。
本発明は、分光光度計に関する。
1 光源
2 分光器
3 試料測定部
4 検出器
5 増幅回路
6 A/D変換器
7 測光・制御部
8 増幅器
9a 抵抗
9b 抵抗
10 スイッチ
11 角形セル
12 光束
13 ミクロセル
14 セルブロック
15 石英板
16 ICタグ
17 受信機
2 分光器
3 試料測定部
4 検出器
5 増幅回路
6 A/D変換器
7 測光・制御部
8 増幅器
9a 抵抗
9b 抵抗
10 スイッチ
11 角形セル
12 光束
13 ミクロセル
14 セルブロック
15 石英板
16 ICタグ
17 受信機
Claims (2)
- 複数種類の試料測定部を選択搭載して測定を行う分光光度計において、前記試料測定部の種類ごとに付与された識別信号を読み取る読取手段と、前記分光光度計の検出器の出力を増幅する増幅回路の増幅率を前記読取手段の出力に対応して変化させる制御手段を備えたことを特徴とする分光光度計。
- 試料測定部の識別信号を読み取る読取手段が、前記識別信号を発信する発信機と、前記発信機の発する前記識別信号を受信して読み取る受信機によって構成されることを特徴とする請求項1記載の分光光度計。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008268251A JP2009008697A (ja) | 2008-10-17 | 2008-10-17 | 分光光度計 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008268251A JP2009008697A (ja) | 2008-10-17 | 2008-10-17 | 分光光度計 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2005009145U Continuation JP3118220U (ja) | 2005-11-01 | 2005-11-01 | 分光光度計 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2009008697A true JP2009008697A (ja) | 2009-01-15 |
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ID=40323880
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Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000055808A (ja) * | 1998-08-03 | 2000-02-25 | Shimadzu Corp | 分光光度計 |
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2008
- 2008-10-17 JP JP2008268251A patent/JP2009008697A/ja active Pending
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