JP2009008638A - Linear absolute displacement sensor - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、被検体の直線的な絶対変位を検出することができる直線型絶対変位センサに関する。 The present invention relates to a linear absolute displacement sensor capable of detecting a linear absolute displacement of a subject.
近年、複数のコイルと磁性体の相対的位置に応じた検出信号を各コイルから得ることにより、被検体の変位を検出する変位センサが開発され、様々な用途へ展開が試みられている。 In recent years, displacement sensors that detect the displacement of a subject by developing detection signals corresponding to the relative positions of a plurality of coils and a magnetic material from each coil have been developed, and are being developed for various applications.
上記変位センサは、その動作原理から誘導型とインピーダンス型の2つに分けられる。さらに、いずれの型においても、複数のコイルが直線状に配列されて、被検体の直線的な変位xを検出する直線型と、複数のコイルが円周方向に配列されて、被検体の回転角度変位θを検出する回転型とがある(例えば、特許文献1参照)。
はじめに、本発明の理解のために、従来知られた誘導型・直線型変位センサ、及びインピーダンス型・直線型変位センサの基本検出原理につき、図7〜図12を参照して説明する。
The displacement sensor is classified into an inductive type and an impedance type according to its operation principle. Furthermore, in any type, a plurality of coils are arranged in a straight line to detect the linear displacement x of the subject, and a plurality of coils are arranged in the circumferential direction to rotate the subject. There is a rotary type that detects the angular displacement θ (for example, see Patent Document 1).
First, in order to understand the present invention, basic detection principles of a conventionally known inductive / linear displacement sensor and impedance / linear displacement sensor will be described with reference to FIGS.
[誘導型・直線型変位センサ]
図7は、従来の誘導型・直線型変位センサの構造を示す(a)斜視図、及び(b)模式図である。
図7(a)において、変位センサ10は、ソレノイド型の一次コイル12、及びその内側に同軸配置された二次コイル11を備えている。二次コイル11は、等間隔に配置された4個の同一のコイルLa〜dから構成されている。変位センサ10は、さらに、複数の棒状磁性体1を非磁性材料からなる配列棒2で連結してなる連結体を備えている。この連結体は二次コイル11に挿入され、二次コイル11は連結体の中心軸に沿って矢印x方向に移動可能となっている。
[Inductive / Linear displacement sensor]
7A is a perspective view and FIG. 7B is a schematic diagram showing the structure of a conventional inductive / linear displacement sensor.
In FIG. 7A, the
図7(b)に示すように、隣接した棒状磁性体1の中心距離を1ピッチとした場合、隣接したコイル(例えば、LaとLb)の中心距離は1/4ピッチである。
As shown in FIG. 7 (b), when the center distance of the rod-shaped
この変位センサ10において、一次コイル12に交流信号が印加されると、一次コイル12の周辺には交流磁場が発生する。このとき、交流磁場内に位置する二次コイル11からは、挿入されている棒状磁性体1との相対的な位置関係に応じた誘導出力信号を得ることができる。
図7(a)では、一次コイル12に交流信号
が印加されている。このとき、コイルLbとLdの差動出力からは、誘起される正弦波Sinωtに、二次コイル11と棒状磁性体1の相対的な位置に応じた係数aSinxを乗じた値、すなわち、
が得られる。ここで、aは任意の定数である。
同様に、コイルLaとLcの差動出力からは、誘起される正弦波Sinωtに、二次コイル11と棒状磁性体1の相対的な位置に応じた係数aCosxを乗じた値、すなわち、
が得られる。ここで、aは任意の定数である。
In the
In FIG. 7A, an AC signal is applied to the
Is applied. At this time, from the differential output of the coils L b and L d , a value obtained by multiplying the induced sine wave Sinωt by a coefficient aSinx corresponding to the relative position of the
Is obtained. Here, a is an arbitrary constant.
Similarly, from the differential output of the coil L a and L c, the induced sinusoidal sin .omega.t, a value obtained by multiplying the coefficient aCosx corresponding to the relative position of the
Is obtained. Here, a is an arbitrary constant.
図7(b)に示すように、コイルLaが棒状磁性体1の中央に位置するような状態を初期位置(x=0)とし、そこから二次コイル11を矢印xに沿って変位させていくと、式(2)(3)中のSinx及びCosxは、それぞれ棒状磁性体1と二次コイル11の相対的な位置が1ピッチ変位する毎に、周期的に−1〜+1の範囲で変化する。
すなわち、変位センサ10は、二次コイル11に対して棒状磁性体1が直線的に1ピッチ変位したことを、正弦関数、余弦関数の変数xが2π変化したことに対応させて取り扱うことができる。そして、この変数xを数学的手法により算出することによって、二次コイル11に対する棒状磁性体1の直線的な変位を検出することができる。
なお、これ以降、変数xを、二次コイル11に対する棒状磁性体1の相対的な変位を示す変数「変位x」と称する。
As shown in FIG. 7 (b), the conditions such as coil L a is positioned at the center of the rod-like
That is, the
Hereinafter, the variable x is referred to as a variable “displacement x” indicating the relative displacement of the bar-shaped
上述した変位xの検出を、回路的に実現したのが図8である。一次コイル12の端子S1、S2に交流信号ASinωtが印加されると、コイルLa〜dからなる二次コイル11からは、それぞれC+、S+、C−、S−出力(以下、センサ出力)が得られる。そして、これらの差動出力信号は、図7(a)(b)に示した変位センサ10と同様に、次式によって表すことができる。
このうち、式(2)で表される信号は、演算部13内で90°(=π/2)シフトされて、
が得られる。そして、この式(4)と式(3)を加法定理に基づいて合成すると、最終的に、
が得られる。
Among these, the signal represented by the expression (2) is shifted by 90 ° (= π / 2) in the
Is obtained. Then, combining this equation (4) and equation (3) based on the addition theorem, finally,
Is obtained.
式(2)(3)(5)で表される信号波形、及びこれらの信号波形から変位xを導出する手順を示したのが図9である。
図9(a)は、上から、一次コイル12に印加された交流信号波形(=ASinωt)、式(2)で表される信号波形(=α)、式(3)で表される信号波形(=β)を示す。各信号波形の横軸は変位xであり、1ピッチの変位x(=2π、360°)を一周期として、式(2)(3)で表される信号波形は、それぞれ、周期的に変化する。
FIG. 9 shows the signal waveforms represented by the equations (2), (3), and (5) and the procedure for deriving the displacement x from these signal waveforms.
FIG. 9A shows, from the top, the AC signal waveform (= ASinωt) applied to the
変位xは、図8に示すNビットカウンター14を用いて求められる。Nビットカウンター14には、演算部13で得られた式(5)で表される信号と、一次コイル12に印加されたものと同じ交流信号(=ASinωt)が入力される。
図9(b)の上側のグラフに示すように、式(5)で表される波形aSin(ωt±x)は、元々の入力信号ASinωtに対して、位相がxずれた波形として表される。したがって、信号波形ASinωtのゼロクロス点から、信号波形aSin(ωt±x)のゼロクロス点までの時間を測定することで、変位xを求めることができる。
The displacement x is obtained using an N-
As shown in the upper graph of FIG. 9B, the waveform aSin (ωt ± x) expressed by the equation (5) is expressed as a waveform whose phase is shifted by x with respect to the original input signal ASinωt. . Therefore, the displacement x can be obtained by measuring the time from the zero cross point of the signal waveform ASinωt to the zero cross point of the signal waveform aSin (ωt ± x).
これを実現するために、Nビットカウンター14は、信号波形ASinωtのゼロクロス点をきっかけとして出力をリセットするとともに、カウントをスタートさせる。そして、信号波形aSin(ωt±x)のゼロクロス点をきっかけとして、カウントをストップさせ、その値を保持(ラッチ)するようになっている。
In order to realize this, the N-
例えば、N=4の場合、変位xが0ピッチ(変位なし)における2進数表記の変位センサ出力は“0000”で、その状態から変位xが増加して1ピッチに近づくにつれて、この出力は“0001”→“0010”→“0011”→“0100”…というように変化し、変位xが1ピッチ(変位最大)になると、“1111”となる。
また、10進数表記の変位センサ出力は、上記N=4の場合における2進数表記の変位センサ出力が“abcd”の場合、a×23+b×22+c×21+d×20で計算できる。例えば、2進数表記の変位センサ出力が最小の“0000”の場合、10進数表記の変位センサ出力は0+0+0+0=0となり、2進数表記の変位センサ出力が最大の“1111”の場合、10進数表記の変位センサ出力は8+4+2+1=15となる。
このように、Nビットカウンター14は、1ピッチを2N個に分割することによって、変位xを1ピッチ/2Nの分解能で検出することができる。
For example, when N = 4, the displacement sensor output in binary notation when the displacement x is 0 pitch (no displacement) is “0000”. As the displacement x increases from that state and approaches 1 pitch, this output is “ When the displacement x changes to 0001 ”→“ 0010 ”→“ 0011 ”→“ 0100 ”... And the displacement x reaches 1 pitch (maximum displacement),“ 1111 ”is obtained.
The displacement sensor output in decimal notation is calculated as a × 2 3 + b × 2 2 + c × 2 1 + d × 2 0 when the displacement sensor output in binary notation in the case of N = 4 is “abcd”. it can. For example, when the displacement sensor output in binary notation is the minimum “0000”, the displacement sensor output in decimal notation is 0 + 0 + 0 + 0 = 0, and when the displacement sensor output in binary notation is “1111” at the maximum, decimal notation The displacement sensor output is 8 + 4 + 2 + 1 = 15.
Thus, the N-
さらに具体的には、1ピッチが16mm、N=4の場合、分解能は16mm/24=1mmとなり、変位センサ出力が“1001”を示すとき、変位xは9mmである。また、1ピッチが8.192mm、N=13の場合、分解能は8.192mm/213=0.001mmとなり、変位センサ出力が“1 0100 0000 0000”を示すとき、変位xは5.120mmである。 More specifically, when 1 pitch is 16 mm and N = 4, the resolution is 16 mm / 2 4 = 1 mm, and when the displacement sensor output indicates “1001”, the displacement x is 9 mm. When 1 pitch is 8.192 mm and N = 13, the resolution is 8.192 mm / 2 13 = 0.001 mm, and when the displacement sensor output indicates “1 0100 0000 0000”, the displacement x is 5.120 mm. is there.
以上のような、コイルと磁性体との相対的な変位の検出を位相差変換(P−D変換)方式と呼び、この方式を用いた変位センサは、図10に示すような態様で使用される。 The detection of the relative displacement between the coil and the magnetic material as described above is called a phase difference conversion (PD conversion) method, and a displacement sensor using this method is used in a mode as shown in FIG. The
図10(a)に示す変位センサ10は、コイルLa〜dからなる二次コイル11、及び10個の棒状磁性体1を配列棒2で連結した連結体からなり、これに13ビットカウンター、及びピッチカウンター15が組み合わされている。符号P1〜P8はピッチ(隣接した棒状磁性体1の間隔)番号を示し、一例として、各ピッチは8.192mm(分解能:0.001mm)とする。
A
二次コイル11が、矢印x方向に進むと、変位センサ出力は0から最大値まで上昇していき、ピッチが切り替わると再び0に戻る。ピッチの切り替わりは、ピッチカウンター15によって検知及び保持されており、変位センサ出力とピッチカウンター出力の双方を参照することで、変位xを特定することができる。
分解能を下げずに長いストローク(検出可能な変位xの範囲)を実現したい場合に、このような変位センサ出力とピッチカウンター出力の併用がなされる。
なお、ピッチカウンター15は、変位センサ出力が最大値から最小値に、またはその反対に変化するか否かを監視することによって、ピッチの切り替わりを検知する。
When the
When it is desired to realize a long stroke (detectable displacement x range) without reducing the resolution, such displacement sensor output and pitch counter output are used in combination.
The
図10(b)に示すように、変位がX1の場合、ピッチカウンター出力はP1であることを示し、変位センサ出力は10進数表記で0を示す。したがって、この場合の変位xは、8.192mm×(1−1)+0.001mm×0=0mmである。また、変位がX4の場合、ピッチカウンター出力はP5であることを示し、変位センサ出力は10進数表記で5120を示す。したがって、この場合の変位xは、8.192mm×(5−1)+0.001mm×5120=37.888mmである。 As shown in FIG. 10 (b), if the displacement of X 1, indicates that the pitch counter output is P 1, the displacement sensor output is 0 in decimal notation. Therefore, the displacement x in this case is 8.192 mm × (1-1) +0.001 mm × 0 = 0 mm. Further, if the displacement of X 4, indicates that the pitch counter output is P 5, the displacement sensor output indicates a 5120 in decimal notation. Therefore, the displacement x in this case is 8.192 mm × (5-1) +0.001 mm × 5120 = 37.888 mm.
[インピーダンス型・直線型変位センサ]
続いて、インピーダンス型・直線型変位センサについて説明する。
図11は、ソレノイド型のコイルを用いたインピーダンス型センサの基本検出原理を示す図である。図11(a)に示すように、この型のセンサは、コイルL及びこれに直列接続されたインピーダンス素子R(例えば、抵抗器)を基本単位としている。このセンサに交流信号ASinωtが入力されると、コイルLの両端には、コイルLとインピーダンス素子Rのインピーダンス比に応じた出力信号Voが生じる。
[Impedance / Linear displacement sensor]
Next, the impedance type / linear type displacement sensor will be described.
FIG. 11 is a diagram showing a basic detection principle of an impedance type sensor using a solenoid type coil. As shown in FIG. 11A, this type of sensor has a coil L and an impedance element R (for example, a resistor) connected in series as a basic unit. When an alternating signal ASinωt this sensor is inputted, the both ends of the coil L, the output signal V o corresponding to the impedance ratio of the coil L and the impedance element R is generated.
コイルLのインピーダンスは、該コイル内に挿入される棒状磁性体1’との相対的な位置関係によって変化し、棒状磁性体1’がコイルLの中央に位置する際に最も高くなる。これに対して、インピーダンス素子Rのインピーダンスは一定である。したがって、図11(b)に示すように、出力信号Voの振幅は棒状磁性体1’の変位xに応じて変化し、棒状磁性体1’がコイルLの中央に位置する際に最も大きくなる。
The impedance of the coil L changes depending on the relative positional relationship with the rod-shaped
図12に示すように、このセンサの基本単位を所定のピッチで等間隔に4つ並べてコイルL1〜4からなるセンサコイル3とし、これに棒状磁性体1’と配列棒2とを直列に連結してなる連結体を組み合わせると、インピーダンス型・直線型の変位センサ10’が得られる。
この変位センサ10’では、各基本単位の端子S1、S2に交流信号ASinωtが入力されるとともに、各基本単位のコイルLとインピーダンス素子Rのインピーダンス比に応じた出力信号Vo1〜4が得られるようになっている。また、出力信号Vo1〜4は、コイルL1が棒状磁性体1中央に位置するような状態を初期位置(x=0)とし、この状態からセンサコイル3が矢印x方向に変位していくと、その変位量に応じて変化するようになっている。
As shown in FIG. 12, four basic units of this sensor are arranged at a predetermined pitch at equal intervals to form a
In the
センサコイル3が変位した際の出力信号Vo1〜4の変化を順に説明すると、まず、図12に示す初期位置では、コイルL1の出力信号Vo1が他の出力信号に比べて大きく、この状態からセンサコイル3がx方向に変位すると、出力信号Vo1が減少し、出力信号Vo2が増加していく。そして、コイルL2の棒状磁性体1’の中央に位置するまで変位すると、出力信号Vo2は最大となる。以下同様に、変位xの増加に伴って、出力信号Vo3及びVo4が順次最大となる。
When the
図12に示すインピーダンス型・直線型の変位センサ10’においても、センサコイル3の出力信号Vo1〜4を、それぞれセンサ出力(C+、S+、C−、S−出力)として利用することによって、
を得ることができる。そして、式(2)(3)で表される信号を、演算部13及びMビットカウンター14’(図8のNビットカウンター14に相当)で処理することによって、変位xを検出することができる。演算部13、Mビットカウンター14’、及びピッチカウンター15における信号処理は、上述した誘導型・直線型の変位センサ10におけるものと同様なので、ここでは説明を省略する。
Can be obtained. The displacement x can be detected by processing the signals represented by the equations (2) and (3) by the
ところで、従来の変位センサ10、10’は、原理上、被検体の微小変位を高分解能で検出でき、さらにピッチカウンター15を併用することによって分解能を悪化させずにストロークを長くできるという特徴を有するが、その一方で、停電等の不測の事態が生じた場合に、正確な変位が検出できなくなるという問題があった。
By the way, the
例えば、図10(a)に示す変位センサ10において、変位X3の検出中に停電が起こり、停電中に、何らかの影響で二次コイル11が変位X4に移動した場合について考えてみる。停電から復帰した後、変位センサ出力は、現在の変位X4に応じた正しい値を出力する。しかしながら、ピッチカウンター出力は、現在位置がP5であるにも拘わらず、停電によりリセットされて0(=P1)を示すか、あるいは、不揮発性のメモリに出力値が保持されているような場合には、停電前の値(=P3)を示す。つまり、停電から復帰した後において、ピッチ内の微小変位については正しい検出結果が得られたが、現在位置が何ピッチであるのかについては、正しい検出結果が得られるとは限らなかった。
For example, the
したがって、従来の変位センサ10、10’では、停電から復帰した後に二次コイル11またはセンサコイル3を手動で初期位置(変位x=0)に戻し、ピッチカウンター15をリセット(P1に戻す)するという面倒な作業を行う必要があった。また、この作業を怠った場合には、誤った変位検出結果を正しい結果として扱ってしまう可能性があり、信頼性が問題となっていた。
Therefore, in the
また、上記問題を解決するために、被検体が位置しているピッチの特定を担うセンサと、該ピッチ内における微小変位の検出を担うセンサを備えることによって、停電後に各センサからそれぞれ正しい値を得られるようにした複合型のセンサも検討されている。しかしながら、この複合型のセンサは、上述した変位センサ10、10’と比べて構造が複雑となり、大幅なコスト増が問題となっていた。
Further, in order to solve the above problem, by providing a sensor responsible for specifying the pitch at which the subject is located and a sensor responsible for detecting a minute displacement within the pitch, each sensor obtains a correct value after a power failure. A composite type sensor that can be obtained has also been studied. However, this composite sensor has a complicated structure as compared with the
そこで本発明は、高分解能かつ長ストロークであるという従来の特徴を保ちつつ、停電後においても正確な変位が検出でき、しかも従来の変位センサに比べて構成が複雑化することを極力抑えることができる直線型絶対変位センサを提供することを課題とする。 Therefore, the present invention can detect the accurate displacement even after a power failure while maintaining the conventional feature of high resolution and long stroke, and can suppress the complexity of the configuration as much as possible as compared with the conventional displacement sensor. It is an object of the present invention to provide a linear absolute displacement sensor that can be used.
上記課題を解決するために、本発明に係る直線型絶対変位センサは、
被検体の直線的な絶対変位を、該被検体が位置しているピッチに関する情報と、該ピッチ内における該被検体の微小変位に関する情報とに基づいて検出する直線型絶対変位センサであって、i)印加される交流信号に基づいて、前記被検体に伴って変位する第1磁性体との相対的な位置関係に応じた第1センサ出力を出力する第1センサと、ii)印加される前記交流信号に基づいて、前記被検体に伴って変位する第2磁性体との相対的な位置関係に応じた、前記第1センサ出力と同形式の第2センサ出力を出力する第2センサと、iii)所定の条件に基づいて、選択信号を生成するセンサ選択部と、vi)前記第1センサ、前記第2センサ及び前記センサ選択部に接続され、前記選択信号に基づいて、前記第1センサ出力及び前記第2センサ出力のいずれか一方を選択センサ出力として出力する切換部と、v)前記切換部及び前記センサ選択部に接続され、前記選択センサ出力から、前記第2センサが選択されている際に前記被検体の前記ピッチを特定し、前記第1センサが選択されている際に前記被検体の前記微小変位を特定し、さらに、特定された前記ピッチ及び前記微小変位に関する情報を保持する処理部と、を備えたことを特徴としている。
In order to solve the above problems, a linear absolute displacement sensor according to the present invention is
A linear absolute displacement sensor that detects linear absolute displacement of a subject based on information about a pitch at which the subject is located and information about minute displacement of the subject within the pitch, i) a first sensor that outputs a first sensor output according to a relative positional relationship with the first magnetic body that is displaced with the subject based on the applied AC signal; and ii) is applied A second sensor that outputs a second sensor output in the same format as the first sensor output, in accordance with a relative positional relationship with a second magnetic body that is displaced with the subject based on the AC signal; Iii) a sensor selection unit for generating a selection signal based on a predetermined condition; vi) connected to the first sensor, the second sensor, and the sensor selection unit, and based on the selection signal, the first Sensor output and the second sensor A switching unit that outputs any one of the output signals as a selection sensor output; and v) connected to the switching unit and the sensor selection unit, and the second sensor is selected when the second sensor is selected from the selection sensor output. A processing unit that identifies the pitch of the specimen, identifies the minute displacement of the subject when the first sensor is selected, and further holds information regarding the identified pitch and the minute displacement; It is characterized by having.
好ましくは、前記第1センサ及び前記第2センサは、誘導型の直線型変位センサ、またはインピーダンス型の直線型変位センサからそれぞれ選択されたものであることを特徴としている。 Preferably, the first sensor and the second sensor are each selected from an inductive linear displacement sensor or an impedance linear displacement sensor.
さらに好ましくは、前記センサ選択部は、a)電源がONされるのに伴い前記第2センサを選択し、b)第2センサによる前記ピッチの特定が完了したことを検知した際に前記第1センサを選択し、その後、前記電源が所定の時間以上継続してOFFしていると判断されるまで前記第1センサを選択し続けるようになっていることを特徴とする。 More preferably, the sensor selecting unit a) selects the second sensor as the power is turned on, and b) the first sensor detects that the pitch is specified by the second sensor. A sensor is selected, and thereafter, the first sensor is continuously selected until it is determined that the power source is continuously turned off for a predetermined time or longer.
また、上記課題を解決するために、本発明に係る方法は、
上記直線型絶対変位センサを用いて前記被検体な絶対変位を検出する方法であって、i)電源がONされるのに伴い、前記センサ選択部によって、前記第2センサを選択する前記選択信号が生成されるステップと、ii)前記選択信号を受けた前記切換部によって、前記第2センサから出力されている前記第2センサ出力が前記選択センサ出力として出力されるステップと、iii)前記第2センサ出力に基づく前記選択センサ出力を受けた前記処理部によって、前記選択センサ出力が処理され、その結果が前記被検体が位置している前記ピッチに関する情報としてメモリに格納されるステップと、iv)前記メモリに前記ピッチに関する情報が格納されたことを検知した前記センサ選択部によって、前記第1センサを選択するように前記選択信号が変更されるステップと、v)前記選択信号を受けた前記切換部によって、前記第1センサから出力されている前記第1センサ出力が前記選択センサ出力として出力されるステップと、vi)前記第1センサ出力に基づく前記選択センサ出力を受けた前記処理部によって、前記選択センサ出力が処理され、その結果が前記被検体の前記微小変位に関する情報として前記メモリに格納されるステップと、vii)前記被検体が変位して、前記被検体が位置している前記ピッチの切り替わったことが前記処理部による前記第1センサ出力の監視によって検知された場合に、前記メモリに格納されている前記ピッチに関する情報が加算または減算されるステップと、viii)前記電源がOFFされるまで、前記ステップv)〜vii)が繰り返し実行されるステップと、ix)前記電源OFFの継続時間が所定の時間以上であるか否かを判断し、前記所定の時間未満であると判断された場合には前記ステップv)に戻り、前記所定の時間以上であると判断された場合には前記被検体の絶対変位の検出を終了するステップと、からなることを特徴とする。
In addition, in order to solve the above problems, the method according to the present invention includes:
A method for detecting the absolute displacement of the subject using the linear absolute displacement sensor, wherein i) the selection signal for selecting the second sensor by the sensor selection unit when the power is turned on. Ii) a step of outputting the second sensor output from the second sensor as the selection sensor output by the switching unit that has received the selection signal; and iii) the second Receiving the selection sensor output based on two-sensor output, processing the selection sensor output, and storing the result in a memory as information on the pitch where the subject is located; and iv ) The selection is made so that the first sensor is selected by the sensor selection unit that detects that the information on the pitch is stored in the memory. V) a step of changing the signal; v) a step of outputting the first sensor output from the first sensor as the selection sensor output by the switching unit that has received the selection signal; The processing unit that receives the selection sensor output based on the first sensor output processes the selection sensor output, and the result is stored in the memory as information on the minute displacement of the subject; vii) The pitch stored in the memory when the subject is displaced and the pitch at which the subject is located is detected by monitoring the first sensor output by the processing unit. And viii) repeat steps v) to vii) until the power is turned off. Ix) determining whether or not the duration of the power OFF is a predetermined time or more, and if it is determined that the duration is less than the predetermined time, return to step v) And a step of ending the detection of the absolute displacement of the subject when it is determined that the time is equal to or longer than the predetermined time.
本発明によれば、被検体が位置しているピッチの特定を担う第2センサと、該ピッチ内における被検体の微小変位の特定を担う第1センサとを併用することによって、高分解能かつ長ストロークであるという従来の特徴を保ちつつ、停電後においても正確な変位が検出できる。しかも、本発明によれば、第1センサと第2センサから得られる同形式のセンサ出力が1つの処理部で処理されるようになっているので、従来の変位センサに比べて構成が複雑化することを極力抑えることができる直線型絶対変位センサを提供することができる。 According to the present invention, the combination of the second sensor responsible for specifying the pitch at which the subject is located and the first sensor responsible for specifying the minute displacement of the subject within the pitch enables high resolution and long length. Accurate displacement can be detected even after a power failure while maintaining the conventional feature of stroke. In addition, according to the present invention, since the same type of sensor output obtained from the first sensor and the second sensor is processed by one processing unit, the configuration is more complicated than the conventional displacement sensor. Therefore, it is possible to provide a linear absolute displacement sensor that can suppress this as much as possible.
なお、本明細書中の用語「絶対変位」は、停電等によって被検体の変位検出が中断された後に、中断状態から復帰した際の被検体の変位を意味する。また、用語「直線型絶対変位センサ」は、被検体の直線的な変位を検出可能なセンサであって、上記中断復帰後においても被検体の正確な変位を検出できるセンサを意味する。 Note that the term “absolute displacement” in this specification means the displacement of the subject when the detection of the displacement of the subject is interrupted due to a power failure or the like and then returns from the suspended state. The term “linear absolute displacement sensor” means a sensor capable of detecting a linear displacement of the subject and capable of detecting an accurate displacement of the subject even after the return from interruption.
また、本明細書中の用語「(電源の)ON」は、各センサが正常な動作を行い得るような所定の電源電圧が供給されている状態を意味し、用語「(電源の)OFF」は、各センサに供給されている電源電圧が、上記所定の電源電圧を下回っている状態を意味する。 In addition, the term “(power) ON” in the present specification means a state in which a predetermined power supply voltage is supplied so that each sensor can operate normally, and the term “(power) OFF”. Means a state in which the power supply voltage supplied to each sensor is lower than the predetermined power supply voltage.
以下、添付図面を参照しつつ、本発明に係る直線型絶対変位センサの構成について説明する。 Hereinafter, the configuration of a linear absolute displacement sensor according to the present invention will be described with reference to the accompanying drawings.
図1に示すように、本発明に係る直線型絶対変位センサ5は、主に、分解能が高く、被検体のピッチ内における微小変位の検出を担う第1センサ6と、被検体が位置しているピッチの特定を担う第2センサ7と、選択信号を生成するセンサ選択部18と、選択信号に基づいて第1センサ6または第2センサ7の出力信号の切り換えを行う切換部8と、各センサからの出力信号の演算等を行う処理部9からなる。
As shown in FIG. 1, the linear
第1センサ6及び第2センサ7としては、同形式の出力(本発明では、センサ出力(C+、S+、C−、S−出力))を出力する各種センサが適用可能である。例えば、高分解が要求される第1センサ6に誘導型・直線型変位センサを適用し、それほど高い分解能が必要ではない第2センサ7には、誘導型に比べて構成が簡素で安価なインピーダンス型・直線型変位センサを適用することができる。
As the
センサ選択部18で生成される選択信号に基づいて、切換部8は、第1センサ6の第1センサ出力、及び第2センサ7の第2センサ出力のいずれか一方のみを選択センサ出力として処理部9に出力する。
なお、図1に示す直線型絶対変位センサ5では、第1センサ6及び第2センサ7の双方に常時交流信号ASinωtが入力されるようになっているが、上記選択信号に基づいて、いずれか一方のセンサにのみ交流信号ASinωtが入力されるようにしてもよい。
Based on the selection signal generated by the
In the linear
処理部9に入力された選択センサ出力は、演算部13、カウンター14”及びピッチカウンター15によって処理され、その結果はピッチデータまたはピッチ内変位データとしてメモリ16に格納される。
カウンター14”は、図8に示すNビットカウンター14と図12に示すMビットカウンター14’の機能を兼ね備えたもので、選択信号に基づいて、第1センサ6が選択されている場合にはNビットカウンター14として機能し、第2センサ7が選択されている場合にはMビットカウンター14’として機能する。また、Nビットカウンター14とMビットカウンター14’の違いは、処理を行うビット数が“N”であるか、または“M”であるかということだけなので、その構成のほとんどを共通化することができる。
The selection sensor output input to the
The
出力部17は、メモリ16内に格納されたピッチデータ及びピッチ内変位データを出力する。この出力は、外部から指示が与えられたタイミングにのみ行われるようにしてもよいし、または常時行われるようにしてもよい。
The
以上をまとめると、本発明に係る直線型絶対変位センサ5では、各センサから得られる同形式のセンサ出力が1つの処理部9で処理されるようになっているので、単純に2つのセンサを備えた複合型のセンサに比べて、構造の複雑化及び高コスト化を抑制することができる。さらに、本発明に係る直線型絶対変位センサ5では、下記実施例に具体的なシーケンスを示す通り、被検体のピッチ内における微小変位の検出を担う第1センサ6と、被検体が位置しているピッチの特定を担う第2センサ7とを適宜切り換えて使用することによって、停電等の不測の事態が生じた場合においても、その復帰後に被検体の正確な絶対変位を検出することができる。
To summarize the above, in the linear
次に、上述した本発明に係る直線型絶対変位センサの第1の実施例について、図2〜図5を参照して説明する。 Next, a first embodiment of the linear absolute displacement sensor according to the present invention will be described with reference to FIGS.
図2に示す実施例1に係る直線型絶対変位センサ5は、誘導型・直線型変位センサからなる第1センサ6と、インピーダンス型・直線型変位センサからなる第2センサ7が平行に配置されており、被検体の直線的な変位に応じて、コイルLa〜dからなる二次コイル11と、コイルL1〜4からなるセンサコイル3が連動して矢印x方向に動くようになっている。
The linear
第1センサ6のピッチは8.192mm、第1棒状磁性体1及び第1棒状磁性体1の間に位置する配列棒2の長さは、それぞれ4.096mm(=1/2ピッチ)である。二次コイルの11のコイルLa〜dは、1/4ピッチ間隔で隣接して配置されている。また、第2センサ7のピッチは65.536mmで、コイルL1〜4は、16.384mm(=1/4ピッチ)間隔で隣接して配置されている。そして、このコイルに挿入される第2棒状磁性体1’の長さは、ほぼ1/2ピッチ(=32.768mm)となっている。
なお、図2に示す直線型絶対変位センサ5のストロークは、第2センサ7のピッチに等しく、65.536mmである。
The pitch of the
The stroke of the linear
実施例1に係る直線型絶対変位センサ5では、第1センサ6のコイルLaが第1棒状磁性体1の中央に位置し、かつ第2センサ7のコイルL1が第2棒状磁性体1’の中央に位置する状態を初期位置(x=0mm)としている。また、本実施例では、コイルLaの右端とコイルL1の右端が揃った状態で連動して動くようになっている。
変位xがこの直線型絶対変位センサ5で検出可能な最大変位(=65.536mm)となった際の、二次コイル11及びセンサコイル3と、第1及び第2棒状磁性体1、1’の位置関係は、図3に示す通りである。
In linear
When the displacement x reaches the maximum displacement (= 65.536 mm) that can be detected by the linear
図2に示すように、第1センサ6の出力は1ピッチ内で最小値から最大値まで変化する。この出力を13ビットのカウンター14”で処理を行うと、結局、ピッチ内における被検体の変位を、8.192mm(1ピッチ幅)/213=0.001mmの分解能で検出することができる。
一方、第2センサ7の出力は、第1センサ6の出力に比べて緩やかに増加し、変位xが最大となったときに最大値となる。この出力を5ビットのカウンター14”で処理を行うと、結局、ストローク内における被検体の変位を、65.536mm(1ストローク幅)/25=2.048mmの分解能で検出することができる。
As shown in FIG. 2, the output of the
On the other hand, the output of the
実際の直線型絶対変位センサ5の設計では、所望のストローク及び分解能から、第1センサ6のピッチ幅、ピッチ数及びカウンター14”のビット数が決定される。また、第2センサ7については、第2センサ出力の最小値から最大値までの変化に対応する変位が、検出すべき被検体の最大変位(=ストローク)よりも大きくなるように、第2棒状磁性体1’の長さ及びコイルL1〜4のピッチが決定される。
In the actual design of the linear
以上のように、実施例1に係る直線型絶対変位センサ5は、被検体のピッチ内における微小変位の検出を担う分解能が高い第1センサ6と、微小変位の検出ほど高い分解能を要さないピッチの特定を担う第2センサ7とを備えている。そして、第2センサ7によって得られる被検体のおおよその変位(=ピッチ、実施例1ではP1〜8)に関する情報と、第1センサ6によって得られる当該ピッチ内における被検体の微小変位に関する情報とを参照することによって、被検体の絶対変位を検出することができる。
As described above, the linear
続いて、2つのセンサを併用した本発明に係る直線型絶対変位センサ5の絶対変位検出シーケンスを、図4を参照して説明する。
Next, an absolute displacement detection sequence of the linear
直線型絶対変位センサ5の電源がON(ステップS1)になると、センサ選択部18は、第2センサ7を選択するような選択信号を生成し、これを切換部8及びカウンター14”に入力する。切換部8は、この選択信号に基づき、第2センサ出力(C+、S+、C−、S−信号)を選択センサ出力として出力できる状態となり、さらに、カウンター14”は、第2センサ7に応じた処理ビット数(実施例1では、“5”)に切り換わる(ステップS2)。
第2センサ7、演算部13及びカウンター14”は、上述した方法によって被検体のピッチを特定し(ステップS3)、その結果がピッチデータとしてメモリ16に格納される(ステップS4)。
When the power source of the linear
The
メモリ16内のデータ構造は、例えば、図5(a)のようになっており、第2センサ7によって得られたMビット(実施例1では、5ビット)のピッチデータは、図5(b)に示す変換テーブルでピッチNo.に変換された後に、ピッチデータ領域に格納される。例えば、得られたピッチデータが“00110”の場合、このピッチデータは変換テーブルによってピッチNo.“2”に変換され、“2”がピッチデータ領域に格納される。
第1センサ6及びピッチカウンター15と、メモリ16との関係については後述する。
The data structure in the
The relationship between the
メモリ16にピッチデータが格納されたことを検知したセンサ選択部18は、第1センサ6を選択するような選択信号を生成し、これを切換部8及びカウンター14”に入力する。切換部8は、この選択信号に基づき、第1センサ6の第1センサ出力(C+、S+、C−、S−出力)を出力できる状態となり、さらにカウンター14”は、第1センサ6に応じた処理ビット数(実施例1では、“13”)に切り換わる(ステップS5)。
第1センサ6、演算部13及びカウンター14”は、上述した方法によって被検体のピッチ内の微小変位を検出する(ステップS6)。そして、その結果はピッチ内変位データとして、図5(a)に示すNビット(実施例1では、13ビット)のピッチ内変位データ領域に格納される(ステップS7)。
The
The
ピッチカウンター15は、例えば、メモリ16に格納されるピッチ内変位データを監視しており、このデータが最大値(例えば、図2の変位X8)から最小値(例えば、図2の変位X9)に変化したことを検知した場合(ステップS8の“Yes”)に、メモリ16に格納されているピッチデータに“1”を加算する(ステップS9)。
同様に、ピッチカウンター15は、ピッチ内変位データの最小値(例えば、図2の変位X9)から最大値(例えば、図2の変位X8)への変化についても監視しており(ステップS10)、この変化を検知した場合は、メモリ16のピッチデータから“1”を減算する(ステップS11)。
The
Similarly, the
上記ステップS6〜11に示した、第1センサ6によるピッチ内微小変位の検出及びピッチが切り替わったか否かの監視は、電源がOFFされるまで繰り返し行われ、メモリ16内のピッチデータ及びピッチ内変位データは、被検体の変位に応じてほぼリアルタイムに更新される。
The detection of the minute displacement within the pitch by the
電源がOFFになると(ステップS12の“Yes”)、その電源OFFの継続時間が所定の時間(例えば、15ms)以上であるか否かが判断される。
電源OFFの継続時間が所定の時間未満であると判断された場合(ステップS13の“No”)、絶対変位検出シーケンスはステップS6に戻って続行される。つまり、いわゆる瞬停のような電源OFFの時間が非常に短い場合には、第1センサ6によるピッチ内の微小変位検出が継続して行われる(ステップS6〜12)。また、上記判断がなされた場合には、ユーザーに対して、アラーム音等により瞬停があったことが知らされるのが望ましい(ステップS14)。
電源OFFの継続時間が所定の時間以上であると判断された場合(ステップS13の“Yes”)、本発明に係る直線型絶対変位センサ5による一連の絶対変位検出シーケンスは終了する。ユーザーによる意図的に電源OFFや、比較的長い停電がこの場合に相当する。
When the power is turned off (“Yes” in step S12), it is determined whether or not the duration of the power off is a predetermined time (for example, 15 ms) or more.
If it is determined that the duration of power OFF is less than the predetermined time (“No” in step S13), the absolute displacement detection sequence returns to step S6 and continues. That is, when the power-off time is very short, such as so-called momentary power failure, minute displacement detection within the pitch by the
When it is determined that the duration of power OFF is equal to or longer than the predetermined time (“Yes” in step S13), a series of absolute displacement detection sequences by the linear
例えば、図2において、変位X8を検出している最中に停電が起こり、停電中に二次コイル11及びセンサコイル3が変位X7まで移動した場合においても、本発明に係る直線型絶対変位センサ5によれば、停電が復帰(電源が再びON)した際に、必ず第2センサ7によって被検体のピッチが特定されるようになっているので、現在位置がP1であることを確実に特定できる。
さらに、本発明に係る直線型絶対変位センサ5によれば、第2センサ7によるピッチの特定に続いて、センサ選択部18によって自動的に第1センサ6が選択され、当該ピッチ内における被検体の微小変位の検出が行われるようになっているので、誤った検出結果を正しい結果として扱ってしまう心配がなく、信頼性の高い絶対変位を検出することができる。
For example, in FIG. 2, the displacement X 8 occurs outage during which detects, in a case where during power failure
Further, according to the linear
以上のように、本発明に係る直線型絶対変位センサによれば、役割の異なる2つのセンサを適宜切り換えて使用することによって、停電からの復帰後に面倒なリセット作業等を行うことなく、被検体の正確な絶対変位を検出することができる。
しかも、本発明に係る直線型絶対変位センサは、2つのセンサを備えているにも関わらず、その構成部分の多くを共通化できるようになっているので、単純に2つのセンサを備えたものに比べて、構成が複雑化するのを抑制することができる。
As described above, according to the linear absolute displacement sensor according to the present invention, the two subjects having different roles are appropriately switched and used without performing troublesome resetting work or the like after recovery from a power failure. The accurate absolute displacement can be detected.
Moreover, although the linear absolute displacement sensor according to the present invention is provided with two sensors, many of the components can be shared, so that it is simply provided with two sensors. Compared to the above, it is possible to prevent the configuration from becoming complicated.
次に、図6を参照して、本発明に係る直線型変位センサの第2の実施例について説明する。 Next, a second embodiment of the linear displacement sensor according to the present invention will be described with reference to FIG.
図6に示す実施例2に係る直線型絶対変位センサ5’は、誘導型・直線型変位センサからなる第1センサ6と、インピーダンス型・直線型変位センサからなる第2センサ7が直列に配置されており、被検体の直線的な変位に応じて、コイルLa〜dからなる二次コイル11と、コイルL1〜4からなるセンサコイル3が連動して矢印x方向に動くようになっている。
各センサのストローク、コイル間隔、棒状磁性体の配置等は、実施例1と同様である。
A linear
The stroke of each sensor, the coil interval, the arrangement of the rod-shaped magnetic body, and the like are the same as in the first embodiment.
この直線型絶対変位センサ5’において、二次コイル11及びセンサコイル3をx方向に変位させていくと、図2に示した実施例1と同様の第1センサ出力、及び第2センサ出力が得られる。
したがって、実施例2に係る直線型絶対変位センサ5’によっても、役割の異なる2つのセンサを適宜切り換えて使用することによって、停電からの復帰後に面倒なリセット作業等を行うことなく、被検体の正確な絶対変位を検出することができる。
In the linear
Therefore, even with the linear
以上、本発明の好ましい実施例について説明したが、本発明は上記構成に限定されるものではなく、当業者であれば、種々の変形例を想到できることは自明である。 Although the preferred embodiments of the present invention have been described above, the present invention is not limited to the above-described configuration, and it is obvious that those skilled in the art can conceive various modifications.
例えば、各実施例では、第1センサ6として誘導型・直線型変位センサを使用し、第2センサ7としてインピーダンス型・直線型変位センサを使用したが、同形式の信号を出力する各種のセンサを使用することができる。置き換え可能なセンサとしては、例えば、特願2005−371387に記載されている発光素子と受光素子の相対的な変位を検出する型のセンサがある。
For example, in each embodiment, an inductive / linear displacement sensor is used as the
また、各実施例における第1センサ6のピッチは、13ビットカウンター(213=8192までカウント可能)と組み合わせた際に、分解能に端数が生じないようにするために8.192mmとしたが、もちろんこれに限定されるものではなく、カウンターのビット数に応じて、または、分解能に端数が生じてもいいような場合には他の値にすることができる。
In addition, the pitch of the
さらに、各実施例において、第2センサ7は“それほど分解能が高くないもの”としたが、本発明はこれに限定されるものではない。ただし、そもそも第2センサ7の役割は被検体のおおよその変位(=ピッチ)の特定であって、被検体の微小変位の検出ではないので、例えば、第1センサ6を上回る分解能を有していたとしても、本発明によって得られる効果に変わりはない。
Further, in each embodiment, the
1 第1棒状磁性体
1’ 第2棒状磁性体
2 配列棒
3 センサコイル
L1〜4 コイル
5、5’ 直線型絶対変位センサ
6 第1センサ
7 第2センサ
8 切換部
9 処理部
10 変位センサ
11 二次コイル
La〜d 二次コイル
12 一次コイル
13 演算部
14 Nビットカウンター
14’ Mビットカウンター
14” カウンター
15 ピッチカウンター
16 メモリ
17 出力部
18 センサ選択部
1 first rod-shaped magnetic body 1 'the second rod-shaped
Claims (4)
i)印加される交流信号に基づいて、前記被検体に伴って変位する第1磁性体との相対的な位置関係に応じた第1センサ出力を出力する第1センサと、
ii)印加される前記交流信号に基づいて、前記被検体に伴って変位する第2磁性体との相対的な位置関係に応じた、前記第1センサ出力と同形式の第2センサ出力を出力する第2センサと、
iii)所定の条件に基づいて、選択信号を生成するセンサ選択部と、
vi)前記第1センサ、前記第2センサ及び前記センサ選択部に接続され、前記選択信号に基づいて、前記第1センサ出力及び前記第2センサ出力のいずれか一方を選択センサ出力として出力する切換部と、
v)前記切換部及び前記センサ選択部に接続され、前記選択センサ出力から、前記第2センサが選択されている際に前記被検体の前記ピッチを特定し、前記第1センサが選択されている際に前記被検体の前記微小変位を特定し、さらに、特定された前記ピッチ及び前記微小変位に関する情報を保持する処理部と、
を備えたことを特徴とする直線型絶対変位センサ。 A linear absolute displacement sensor that detects linear absolute displacement of a subject based on information about a pitch at which the subject is located and information about minute displacement of the subject within the pitch,
i) a first sensor that outputs a first sensor output corresponding to a relative positional relationship with a first magnetic body that is displaced with the subject based on an applied AC signal;
ii) Based on the applied AC signal, a second sensor output of the same type as the first sensor output is output according to the relative positional relationship with the second magnetic body that is displaced with the subject. A second sensor that,
iii) a sensor selection unit that generates a selection signal based on a predetermined condition;
vi) Switching connected to the first sensor, the second sensor, and the sensor selector, and outputting one of the first sensor output and the second sensor output as a selected sensor output based on the selection signal And
v) Connected to the switching unit and the sensor selection unit, and when the second sensor is selected from the output of the selection sensor, the pitch of the subject is specified and the first sensor is selected. A processing unit for identifying the minute displacement of the subject, and holding information regarding the identified pitch and the minute displacement;
A linear absolute displacement sensor comprising:
a)電源がONされるのに伴い前記第2センサを選択し、
b)第2センサによる前記ピッチの特定が完了したことを検知した際に前記第1センサを選択し、その後、前記電源が所定時間以上継続してOFFしていると判断されるまで前記第1センサを選択し続ける、
ようになっていることを特徴とする請求項1または2に記載の直線型絶対変位センサ。 The sensor selector is
a) Select the second sensor as the power is turned on,
b) The first sensor is selected when it is detected that the specification of the pitch by the second sensor is completed, and then the first sensor is determined until it is determined that the power source has been turned off continuously for a predetermined time or more. Keep selecting sensors,
The linear absolute displacement sensor according to claim 1 or 2, wherein the linear absolute displacement sensor is configured as described above.
i)電源がONされるのに伴い、前記センサ選択部によって、前記第2センサを選択する前記選択信号が生成されるステップと、
ii)前記選択信号を受けた前記切換部によって、前記第2センサから出力されている前記第2センサ出力が前記選択センサ出力として出力されるステップと、
iii)前記第2センサ出力に基づく前記選択センサ出力を受けた前記処理部によって、前記選択センサ出力が処理され、その結果が前記被検体が位置している前記ピッチに関する情報としてメモリに格納されるステップと、
iv)前記メモリに前記ピッチに関する情報が格納されたことを検知した前記センサ選択部によって、前記第1センサを選択するように前記選択信号が変更されるステップと、
v)前記選択信号を受けた前記切換部によって、前記第1センサから出力されている前記第1センサ出力が前記選択センサ出力として出力されるステップと、
vi)前記第1センサ出力に基づく前記選択センサ出力を受けた前記処理部によって、前記選択センサ出力が処理され、その結果が前記被検体の前記微小変位に関する情報として前記メモリに格納されるステップと、
vii)前記被検体が変位して、前記被検体が位置している前記ピッチの切り替わったことが前記処理部による前記第1センサ出力の監視によって検知された場合に、前記メモリに格納されている前記ピッチに関する情報が加算または減算されるステップと、
viii)前記電源がOFFされるまで、前記ステップv)〜vii)が繰り返し実行されるステップと、
ix)前記電源OFFの継続時間が所定の時間以上であるか否かを判断し、前記所定の時間未満であると判断された場合には前記ステップv)に戻り、前記所定の時間以上であると判断された場合には前記被検体の絶対変位の検出を終了するステップと、
からなることを特徴とする方法。 A method for detecting the absolute displacement of the subject using the linear absolute displacement sensor according to claim 1,
i) the step of generating the selection signal for selecting the second sensor by the sensor selection unit as the power is turned ON;
ii) the switching unit that receives the selection signal outputs the second sensor output output from the second sensor as the selection sensor output;
iii) The processing unit that has received the selection sensor output based on the second sensor output processes the selection sensor output, and the result is stored in the memory as information on the pitch at which the subject is located. Steps,
iv) The selection signal is changed so as to select the first sensor by the sensor selection unit that detects that the information on the pitch is stored in the memory;
v) The switching unit that receives the selection signal outputs the first sensor output output from the first sensor as the selection sensor output;
vi) The selection sensor output is processed by the processing unit that has received the selection sensor output based on the first sensor output, and the result is stored in the memory as information relating to the minute displacement of the subject; ,
vii) When it is detected by monitoring of the first sensor output by the processing unit that the subject is displaced and the pitch at which the subject is located is switched, stored in the memory Adding or subtracting information about the pitch;
viii) Steps v) to vii) are repeatedly executed until the power is turned off;
ix) It is determined whether or not the duration of the power OFF is a predetermined time or more. If it is determined that the duration is less than the predetermined time, the process returns to the step v) and is longer than the predetermined time. If it is determined that the detection of the absolute displacement of the subject ends,
A method characterized by comprising:
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