JP2009008397A - 赤外分光分析装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】測定精度を向上させることができる赤外分光分析装置を実現する。
【解決手段】被測定物を入れた測定セル内に光源部から赤外光を入射させ、この測定セルを通過した赤外光を検出部で検出し、この赤外光の吸収量に基づいて前記被測定物の分析を行う赤外分光分析装置において、前記光源部と前記測定セルの一方との間に設けられた第1のライトガイドと、前記測定セルの他方と前記検出部との間に設けられた第2のライトガイドと、を有することを特徴とする赤外分光分析装置。
【選択図】図1
【解決手段】被測定物を入れた測定セル内に光源部から赤外光を入射させ、この測定セルを通過した赤外光を検出部で検出し、この赤外光の吸収量に基づいて前記被測定物の分析を行う赤外分光分析装置において、前記光源部と前記測定セルの一方との間に設けられた第1のライトガイドと、前記測定セルの他方と前記検出部との間に設けられた第2のライトガイドと、を有することを特徴とする赤外分光分析装置。
【選択図】図1
Description
本発明は、被測定物を入れた測定セル内に赤外光を入射させ、前記測定セルを通過した赤外光を検出して前記被測定物の分析を行う赤外分光分析方法および赤外分光分析装置に関するものである。
有機物の分析にあたり、フーリエ変換赤外分光分析装置(FT−IR)を用いることが一般的に知られている。
図2は従来のFT−IRの一例を示す構成図である。FT−IRは、光源部10、試料室20および検出部30から構成されている。光源部10は、赤外線光源11の赤外光からマイケルソン干渉計12にて干渉波を生成し、ミラー13を用いて試料室20へ干渉波を入射する(赤外光L1)。
試料室20には、測定セル21が断熱材23を介して配置されている。測定セル21には被測定物(サンプル)22が入れられ、この被測定物22から発生するアウトガスが測定セル21内に密封される。
測定セル21には赤外光を透過させる赤外光透過窓211,212が設けられている。赤外光L1は赤外光透過窓211から測定セル21内に入射し、アウトガスに照射される。アウトガスを通過した赤外光は赤外光透過窓212から測定セル21外に出射する(赤外光L2)。赤外光L2は検出部30に入射し、ミラー32,33により検出器31に導入される。
光源部10、試料室20、検出部30はそれぞれ分離した空間となっている。光源部10と試料室20を分離する隔壁の一部には赤外光透過窓14が設けられ、赤外光L1はこの赤外光透過窓14を通過して試料室20に入射する。同様に、試料室20と検出部30の隔壁にも赤外光透過窓34が設けられ、赤外光L2はこの赤外光透過窓34を通過して検出部30に入射する。
光源部10と検出部30には不活性ガスが充填される。一方、固体・液体を含め多種多様な試料の測定に対応できる汎用性の高い分析装置とするため、試料室20は常に不活性ガスで充填させる必要はなく、測定セル21は大気中に設置された状態とする。
検出器31で検出された信号は、コンピュータ部(図示せず)にてフーリエ変換され、被測定物に固有の赤外スペクトルが得られる。
物質に赤外線を照射すると、ある波長の光が選択的に吸収を受ける。赤外線吸収は、物質によってどの波長で起こるかがあらかじめ知られている。そのため、赤外吸収スペクトルを調べることによって、未知の被測定物の化学構造を知ることができる。
しかしながら、光源部10から検出部30に至るまでの赤外光の光路において、測定セル21の前後で赤外光L1,L2は大気中を通過する。赤外光L1,L2が大気中を通過すると、被測定物による赤外吸収スペクトルだけでなく、外乱である大気中の水分や二酸化炭素等による赤外吸収スペクトルも測定してしまうことになる。
アウトガス等に代表されるような微量ガスの赤外吸収に対して、大気中の水分や二酸化炭素の赤外吸収は非常に大きい。そのため、微量ガスの赤外吸収スペクトルは大気中の水分や二酸化炭素等の赤外吸収スペクトルに隠れてしまい、正確な測定が困難となってしまう。
本発明は、上記のような従来装置の欠点をなくし、測定精度を向上させることができる赤外分光分析装置を実現することを目的としたものである。
上記のような目的を達成するために、本発明の請求項1では、被測定物を入れた測定セル内に光源部から赤外光を入射させ、この測定セルを通過した赤外光を検出部で検出し、この赤外光の吸収量に基づいて前記被測定物の分析を行う赤外分光分析装置において、
前記光源部と前記測定セルの一方との間に設けられた第1のライトガイドと、
前記測定セルの他方と前記検出部との間に設けられた第2のライトガイドと、
を有することを特徴とする。
前記光源部と前記測定セルの一方との間に設けられた第1のライトガイドと、
前記測定セルの他方と前記検出部との間に設けられた第2のライトガイドと、
を有することを特徴とする。
請求項2では、請求項1に記載の赤外分光分析装置において、前記第1および第2のライトガイドは、端部が前記測定セルまたは前記光源部または前記検出部のいずれかに密着して設けられることを特徴とする。
請求項3では、請求項1または2に記載の赤外分光分析装置において、前記第1および第2のライトガイドは、内部の気体が排気されていることを特徴とする。
請求項4では、請求項1または2に記載の赤外分光分析装置において、前記第1および第2のライトガイドは、内部が不活性ガスで充填されていることを特徴とする。
このように、測定セルの前後にライトガイドを設けることによって、測定精度を向上させることができる赤外分光分析装置を実現することができる。
第1および第2のライトガイドの端部を測定セルや光源部や検出部に密着して設ければ、外乱除去の効果を高めることができる。
また、第1および第2のライトガイドの内部を不活性ガスで充填し、または内部のガスを排気すれば、外乱除去の効果を高めることができる。
以下、図面を用いて本発明の赤外分光分析装置を説明する。
図1は本発明の赤外分光分析装置の一実施例を示す図である。本装置の構成は、図2に示す従来構成に、ライトガイド24,25を設けたものである。
ライトガイド24は光源部10と測定セル21の間に設けられる。光源部10から出射された赤外光L1は、ライトガイド24を通って測定セル21に導入される。
ライトガイド25は測定セル21と検出部30の間に設けられる。測定セル21から出射された赤外光L2は、ライトガイド25を通って検出部30に導入される。
ライトガイド24は、光源部10と測定セル21にそれぞれ端部が密着するように取り付けられるのが望ましい。密着するように取り付けられることにより、光源部10と測定セル21の間であって赤外光L1の光路上に存在する大気の影響をより除去することができる。
ライトガイド25は、測定セル21と検出部30にそれぞれ端部が密着するように取り付けられるのが望ましい。密着するように取り付けられることにより、測定セル21と検出部30の間であって赤外光L2の光路上に存在する大気の影響をより除去することができる。
ライトガイド24,25は、大気中の水分や二酸化炭素等の影響を排除するために内部を真空引き(排気)しておくことが望ましい。あるいは、ライトガイド24,25の内部を排気する代わりに、窒素ガスなどの不活性ガスを充填してもよい。不活性ガスの充填によっても大気中に含まれる水分や二酸化炭素などの外乱の影響を大幅に低減することができる。
本発明は、従来の赤外分光分析装置にライトガイドを取り付けるだけでよいため、単純な構成で大きな効果をえることができる。
本発明では、測定セル21、光源部10および検出部30にライトガイドを直接取り付けるため、構成が単純で済む。
たとえば光学系に光ファイバを利用しているような場合には、赤外光を光ファイバに入射させる必要があるため、構成上アイリスとレンズを使用しなければならず、構成が複雑となる。また、毎回光軸調整等を実施しなければならず、作業性や再現性に問題がある。さらに、測定セル周辺にレンズを設ければ、測定セル周辺で少なからず赤外光が大気にさらされる空間が存在することになり、外乱による影響を排除することができないと考えられる。
これに対し本発明はライトガイドの取り付けるだけでよいため、特別な光軸調整も必要なく、再現性も良好である。また、確実に大気による外乱の影響を排除することができる。
たとえば光学系に光ファイバを利用しているような場合には、赤外光を光ファイバに入射させる必要があるため、構成上アイリスとレンズを使用しなければならず、構成が複雑となる。また、毎回光軸調整等を実施しなければならず、作業性や再現性に問題がある。さらに、測定セル周辺にレンズを設ければ、測定セル周辺で少なからず赤外光が大気にさらされる空間が存在することになり、外乱による影響を排除することができないと考えられる。
これに対し本発明はライトガイドの取り付けるだけでよいため、特別な光軸調整も必要なく、再現性も良好である。また、確実に大気による外乱の影響を排除することができる。
本発明により、被測定物が微量である場合にも、正確にかつ効率よく測定することが可能となる。金属の加工表面からの微量水分測定など、微量なアウトガスを発生するものの測定にも応用可能である。
また、微量ガスの発生量のリファレンスをとることによって、本装置は定量分析にも活用可能である。
また、微量ガスの発生量のリファレンスをとることによって、本装置は定量分析にも活用可能である。
1 赤外分光分析装置
10 光源部
11 光源
12 マイケルソン干渉計
20 試料室
21 測定セル
213 ヒータ
22 被測定物
23 断熱材
24,25 ライトガイド
30 検出部
13,32,33 ミラー
14,211,212,34 赤外光透過窓
10 光源部
11 光源
12 マイケルソン干渉計
20 試料室
21 測定セル
213 ヒータ
22 被測定物
23 断熱材
24,25 ライトガイド
30 検出部
13,32,33 ミラー
14,211,212,34 赤外光透過窓
Claims (4)
- 被測定物を入れた測定セル内に光源部から赤外光を入射させ、この測定セルを通過した赤外光を検出部で検出し、この赤外光の吸収量に基づいて前記被測定物の分析を行う赤外分光分析装置において、
前記光源部と前記測定セルの一方との間に設けられた第1のライトガイドと、
前記測定セルの他方と前記検出部との間に設けられた第2のライトガイドと、
を有することを特徴とする赤外分光分析装置。 - 前記第1および第2のライトガイドは、端部が前記測定セルまたは前記光源部または前記検出部のいずれかに密着して設けられることを特徴とする請求項1に記載の赤外分光分析装置。
- 前記第1および第2のライトガイドは、内部の気体が排気されていることを特徴とする請求項1または2に記載の赤外分光分析装置。
- 前記第1および第2のライトガイドは、内部が不活性ガスで充填されていることを特徴とする請求項1または2に記載の赤外分光分析装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007167088A JP2009008397A (ja) | 2007-06-26 | 2007-06-26 | 赤外分光分析装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007167088A JP2009008397A (ja) | 2007-06-26 | 2007-06-26 | 赤外分光分析装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009008397A true JP2009008397A (ja) | 2009-01-15 |
Family
ID=40323638
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007167088A Pending JP2009008397A (ja) | 2007-06-26 | 2007-06-26 | 赤外分光分析装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009008397A (ja) |
-
2007
- 2007-06-26 JP JP2007167088A patent/JP2009008397A/ja active Pending
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