JP2009003850A - 企業施策の決定支援装置、企業施策の決定支援方法及びそのプログラム - Google Patents

企業施策の決定支援装置、企業施策の決定支援方法及びそのプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ブランドスイッチングを考慮した消費者の購入行動因果モデルを構築し、任意の企業施策を実行した場合の商品のシェアを精度良く予測し、更に、費用対効果を最大にする最適な企業施策の決定を支援する装置等を提供する。
【解決手段】企業施策の決定支援装置1aは、前回購入商品と今回購入商品とをアンケート項目として含む消費者アンケートデータベース21と、商品の前所有と商品の現所有とを確率変数として含む複数の確率変数間の因果関係データを保持する因果関係データベース22と、を具備する。そして、制御部3は、これらのデータベースを参照し、ベイズの定理に従って任意の企業施策を実行したときのブランドの遷移確率行列を算出し、自社商品の将来の予測シェアを算出する。また、制御部3は、自社商品の将来の予測シェアに基づく、自社商品の売上金額から企業施策の実行に要するコストを引いた値、を最大にする最適な企業施策を決定する。
【選択図】図8

Description

本発明は、商品に関する企業施策の決定を支援する装置、特にブランドスイッチングを考慮した企業施策の決定支援装置、企業施策の決定支援方法及びそのプログラムに関するものである。
消費者の商品選択行動は、様々な企業施策に影響を受ける。企業施策としては、例えば、広告の投入量、デザインの選択、機能付加の選択(例えば、商品が自動車の場合、ハイブリッドカーにするかどうか)等がある。このような企業施策に対し、消費者の商品選択行動がどのように影響を受けるかについて分析することが行われている(特許文献1、特許文献2)。
特許文献1では、複数の年度における消費者アンケートに基づき、複数の因果モデルを構築する。そして、複数の因果モデルから、因果関係の強度の変化量および各事象の生起確率の変化量を算出し、調査対象の事象(特許文献1では、T社製PCの購入)の変化の要因が、どの事象との因果関係の強さの変化によるものなのか、また、どの事象の変化によるものなのかを分析する。
また、特許文献2では、広告メディア、中間指標、商品の購入判断の因果関係を考慮した購入行動因果モデルを構築する。そして、複数の広告メディアを組み合わせて商品の宣伝をするときに、最小の広告コストで商品の目標シェアを達成可能な広告メディアの組み合わせを特定する。
特開2006−127059号公報 特願2006−298181号公報
しかしながら、特許文献1では、事象の変化の要因を分析することに留まり、商品のシェアを上昇させるための最適な企業施策の決定については言及していない。
また、特許文献1、特許文献2ともに、因果モデルにおいてブランドスイッチング(現在の選考商品からの買い替え)を考慮しておらず、企業施策を実行することによって将来顧客がどのように流入出するかという分析をすることができない。すなわち、特許文献1、特許文献2では、初めて該当の選考商品を購入する消費者(ブランドスイッチングを行った消費者)と、継続して該当の選考商品を購入する消費者(ブランドスイッチングを行っていない消費者)を区別していない。しかしながら、成熟した商品市場では、特定のブランド愛好家、購入するごとにブランドを変える消費者等様々な消費者が存在し、ブランドスイッチングを考慮しなければ、消費者の購入行動を適切にモデル化したとは言えない。
本発明は、前述した問題点に鑑みてなされたもので、その目的はブランドスイッチングを考慮した消費者の購入行動因果モデルを構築し、任意の企業施策を実行した場合の商品のシェアを精度良く予測し、更に、費用対効果を最大にする最適な企業施策の決定を支援する装置等を提供することである。
前述した目的を達成するために第1の発明は、商品に関する企業施策の決定を支援する装置であって、前回購入商品と今回購入商品とをアンケート項目として含む消費者アンケートデータを保持する消費者アンケートデータベースと、商品の前所有と商品の現所有とを確率変数として含む複数の確率変数間の因果関係データを保持する因果関係データベースと、入力された分析対象のセグメントに対して、前記消費者アンケートデータベースと前記因果関係データベースとを参照し、ベイズの定理に従ってブランドの遷移確率行列を算出する遷移確率行列算出手段と、前記セグメントに対する現在シェアを算出する現在シェア算出手段と、前記遷移確率行列と前記現在シェアとを用いて、将来の予測シェアを算出する予測シェア算出手段と、を具備することを特徴とする企業施策の決定支援装置である。
また、第1の発明は、前記遷移確率行列算出手段は、任意の企業施策を実行したときの前記セグメントに対するブランドの遷移確率行列を算出し、前記予測シェア算出手段は、自社商品の将来の予測シェアを算出し、前記自社商品の将来の予測シェアに基づく、自社商品の売上金額から前記企業施策の実行に要するコストを引いた値、を最大にする最適な前記企業施策を決定する最適企業施策決定手段、を更に具備するものであっても良い。
そして、前記最適企業施策決定手段は、ランダムな初期値とランダムな変位量とによって最適な企業施策を探索するアルゴリズムを用いることが望ましい。
第2の発明は、商品に関する企業施策の決定を支援する方法であって、前回購入商品と今回購入商品とをアンケート項目として含む消費者アンケートデータを保持する消費者アンケートデータベースを構築するステップと、商品の前所有と商品の現所有とを確率変数として含む複数の確率変数間の因果関係データを保持する因果関係データベースを構築するステップと、入力された分析対象のセグメントに対して、前記消費者アンケートデータベースと前記因果関係データベースとを参照し、ベイズの定理に従ってブランドの遷移確率行列を算出するステップと、前記セグメントに対する現在シェアを算出するステップと、前記遷移確率行列と前記現在シェアとを用いて、将来の予測シェアを算出するステップと、を含むことを特徴とする企業施策の決定支援方法である。
また、第2の発明は、前記遷移確率行列を算出するステップは、任意の企業施策を実行したときの前記セグメントに対するブランドの遷移確率行列を算出し、前記予測シェアを算出するステップは、自社商品の将来の予測シェアを算出し、前記自社商品の将来の予測シェアに基づく、自社商品の売上金額から前記企業施策の実行に要するコストを引いた値、を最大にする最適な前記企業施策を決定するステップ、を更に含むものであっても良い。
そして、前記最適な企業施策を決定するステップは、ランダムな初期値とランダムな変位量とによって最適な企業施策を探索するアルゴリズムを用いることが望ましい。
第3の発明は、コンピュータを第1の発明の企業施策の決定支援装置として機能させるためのプログラムである。
本発明により、ブランドスイッチングを考慮した消費者の購入行動因果モデルを構築し、任意の企業施策を実行した場合の商品のシェアを精度良く予測し、更に、費用対効果を最大にする最適な企業施策の決定を支援する装置等を提供することができる。
以下図面に基づいて、本発明の実施形態を詳細に説明する。
まず、第1の実施の形態について説明する。以下では、消費者の購入行動因果モデルに含める企業施策として広告投入量を例に説明するが、他の企業施策であっても同様に実施することができる。
図1は、本実施の形態に係る企業施策の決定支援装置1を実現するコンピュータのハードウェア構成図である。尚、図1のハードウェア構成は一例であり、用途、目的に応じて様々な構成を採ることが可能である。
企業施策の決定支援装置1は、制御部3、記憶部5、メディア入出力部7、通信制御部9、入力部11、表示部13、周辺機器I/F部15等が、バス17を介して接続される。
制御部3は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等で構成される。
CPUは、記憶部5、ROM、記録媒体等に格納されるプログラムをRAM上のワークメモリ領域に呼び出して実行し、バス17を介して接続された各装置を駆動制御し、企業施策の決定支援装置1が行う後述する処理を実現する。
ROMは、不揮発性メモリであり、コンピュータのブートプログラムやBIOS等のプログラム、データ等を恒久的に保持している。
RAMは、揮発性メモリであり、記憶部5、ROM、記録媒体等からロードしたプログラム、データ等を一時的に保持するとともに、制御部3が各種処理を行う為に使用するワークエリアを備える。
記憶部5は、HDD(ハードディスクドライブ)であり、制御部3が実行するプログラム、プログラム実行に必要なデータ、OS(オペレーティングシステム)等が格納される。プログラムに関しては、OS(オペレーティングシステム)に相当する制御プログラムや、後述の処理に相当するアプリケーションプログラムが格納されている。
これらの各プログラムコードは、制御部3により必要に応じて読み出されてRAMに移され、CPUに読み出されて各種の手段として実行される。
メディア入出力部7(ドライブ装置)は、データの入出力を行い、例えば、フロッピー(登録商標)ディスクドライブ、CDドライブ(−ROM、−R、−RW等)、DVDドライブ(−ROM、−R、−RW等)、MOドライブ等のメディア入出力装置を有する。
通信制御部9は、通信制御装置、通信ポート等を有し、コンピュータとネットワーク19間の通信を媒介する通信インタフェースであり、ネットワーク19を介して、他のコンピュータ間との通信制御を行う。
入力部11は、データの入力を行い、例えば、キーボード、マウス等のポインティングデバイス、テンキー等の入力装置を有する。
入力部11を介して、コンピュータに対して、操作指示、動作指示、データ入力等を行うことができる。
表示部13は、CRTモニタ、液晶パネル等のディスプレイ装置、ディスプレイ装置と連携してコンピュータのビデオ機能を実現するための論理回路等(ビデオアダプタ等)を有する。
周辺機器I/F(インタフェース)部15は、コンピュータに周辺機器を接続させるためのポートであり、周辺機器I/F部15を介してコンピュータは周辺機器とのデータの送受信を行う。周辺機器I/F部15は、USBやIEEE1394やRS−232C等で構成されており、通常複数の周辺機器I/Fを有する。周辺機器との接続形態は有線、無線を問わない。
バス17は、各装置間の制御信号、データ信号等の授受を媒介する経路である。
次に、図2から図6までを参照しながら、企業施策の決定支援装置1の機能を実現する構成について説明する。
図2は、企業施策の決定支援装置1の機能の概要を示すブロック図である。
企業施策の決定支援装置1は、消費者アンケートデータベース21、因果関係データベース22、分析対象入力手段31、遷移確率行列算出手段32、現在シェア算出手段33、予測シェア算出手段34、分析結果出力手段35等を備える。
消費者アンケートデータベース21は、前回購入商品と今回購入商品とをアンケート項目として含む消費者アンケートデータを保持する。消費者アンケートデータベース21の構築は、例えば、回収したアンケート用紙の回答内容を入力部11を介して入力し、記憶部5が記憶するようにしても良い。また、例えば、インターネット上にアンケート回答ページを公開し、ネットワーク19を介して、消費者のコンピュータから送信された回答内容のデータを記憶部5が記憶するようにしても良い。
図3は、消費者アンケートデータ41の1例を示す図である。
図3に示すように、消費者アンケートデータ41は、42のデータを一意に識別するNo、43から49までのアンケート項目の回答内容等を含む。アンケート項目は、今回購入商品43、前回購入商品44、性別45、年齢46、新聞広告認知47、TV広告認知48、興味関心49等である。
今回購入商品43は、アンケート回答者が今回購入した商品のブランド名である。前回購入商品44は、アンケート回答者が前回購入した商品のブランド名である。性別45は、アンケート回答者の性別である。年齢46は、アンケート回答者の年齢である。新聞広告認知47は、アンケート回答者が今回購入した商品に関して新聞広告による認知があったかどうかである。TV広告認知48は、アンケート回答者が今回購入した商品に関してTV広告による認知があったかどうかである。興味関心49は、アンケート回答者が今回購入した商品に関して興味関心があったかどうかである。
尚、前回購入商品44は、初めて商品を購入する場合を考慮し、「購入商品なし」に対応する値を定義しておくと良い。
因果関係データベース22は、商品の前所有と商品の現所有とを確率変数として含む複数の確率変数間の因果関係データを保持する。因果関係データベース22の構築は、例えば、分析者の知見によって決定した因果関係データを入力部11を介して入力し、記憶部5が記憶するようにしても良い。また、入力された因果関係データを基に、制御部3が、因果関係の強さを評価する情報量基準を算出し、算出した情報量基準を判断要素として適宜修正した因果関係データを記憶部5が記憶するようにしても良い。情報量基準は、例えば、特許文献1に記載されたものを用いることができる。
図4は、消費者の購入行動因果モデルの1例を示す図である。
図4に示す消費者の購入行動因果モデルは、複数の確率変数の間の因果関係をグラフ構造によって表したものである。一般に、確率変数を示す長方形のボックスをノードと呼び、因果関係を示す矢印をリンクと呼ぶ。また、リンクの元にあるノードを親ノード、リンクの先にあるノードを子ノードと呼ぶ。
現所有51は、消費者が現在所有している商品のブランド名であり、図3の今回購入商品43に対応する確率変数である。前所有52は、消費者が直前に所有していた商品のブランド名であり、図3の前回購入商品44に対応する確率変数である。興味関心53、TV広告認知54、新聞広告認知55、年齢56は、それぞれ、図3の興味関心49、TV広告認知48、新聞広告認知47、年齢46に対応する確率変数である。
図5は、図4に示した消費者の購入行動因果モデルに対応する因果関係データ61を示す図である。
図5に示すように、因果関係データ61は、各ノードと親ノードリストを対としたデータである。例えば、現所有51のノードは、前所有52、興味関心53を親ノードに持つことを示している。また、例えば、前所有52のノードは、親ノードを持たないことを示している。
分析対象入力手段31は、分析対象とするセグメントを入力する。セグメントとは、消費者の購入行動因果モデルに含まれる確率変数の中で、消費者を層別に分類する確率変数の値(範囲指定された値を含む)である。図4に示した例では、年齢56の値、例えば、「20代」、「30代後半」等である。分析対象とするセグメントは、複数の確率変数の値のAND条件であっても良いし、何も特定しなくても良い。データの入力は、入力部11を介しても良いし、ネットワーク19を介して、他のコンピュータからデータを受信しても良い。
遷移確率行列算出手段32は、入力された分析対象のセグメントに対して、消費者アンケートデータベース21と因果関係データベース22とを参照し、ベイズの定理に従ってブランドの遷移確率行列を算出する。
以下では、図4に示した消費者の購入行動因果モデルを例にとり、ブランドの遷移確率行列の算出について説明する。分析対象のセグメントをθ、ブランドの遷移確率行列をP(θ)とする。遷移確率行列算出手段32は、因果関係データベース22を参照し、ベイズの定理によって行列の各成分(P(θ))ijを求める式を以下のように決定する。
Figure 2009003850
但し、X:ブランドの確率変数、Age:年齢56の確率変数、Interest:興味関心53の確率変数、TV:TV広告認知54の確率変数、NP:新聞広告認知55の確率変数、である。
次に、遷移確率行列算出手段32は、数1に含まれる各確率P(・)を算出する。各確率P(・)は、消費者アンケートデータベース21を参照し、条件付確率表によって算出することができる。
図6は、条件付確率表71の1例を示す図である。
図6に示した例は、興味関心53の確率変数に対する条件付確率表71である。この条件付確率表71によって、数1に含まれる確率P(Interest=k|TV=l、NP=m)を算出することができる。
図6に示す確率P1〜P8は、消費者アンケートデータベース21を参照することで求めることができる。例えば、確率P3は、C1=(TV広告認知なし)かつ(新聞広告認知あり)かつ(興味関心あり)と答えた人の数、C2=(TV広告認知なし)かつ(新聞広告認知あり)かつ(興味関心なし)と答えた人の数とすると、P3=C1/(C1+C2)と求めることができる。
このようにして、遷移確率行列算出手段32は、数1に含まれる各確率P(・)を算出し、全てのi、jに対して数1を計算することで、ブランドの遷移確率行列を算出する。
現在シェア算出手段33は、入力された分析対象のセグメントに対する現在シェアを算出する。現在シェアとは、現時点での各ブランドのマーケットシェアである。現在シェアの算出は、例えば、消費者アンケートデータベース21を参照し、入力されたセグメントにおける今回購入商品43の頻度計算によって求めることができる。
予測シェア算出手段34は、遷移確率行列と現在シェアとを用いて、入力された分析対象のセグメントに対する将来の予測シェアを算出する。将来の予測シェアとは、一期先の時点での各ブランドのマーケットシェアの予測値である。
セグメントθに対する現在シェアのベクトルをX(θ)、セグメントθに対する将来の予測シェアのベクトルをX予測(θ)とすると、予測シェア算出手段34は、X予測(θ)=P(θ)X(θ)によって、将来の予測シェアを算出する。
分析結果出力手段35は、分析結果を出力する。分析結果として、将来の予測シェアのみを出力しても良い。また、現在の予測シェアからどの程度変動したか、すなわち、各ブランドの現在の予測シェアと将来の予測シェアとの差を出力しても良い。更に、ブランドスイッチングの状況が詳細に分かるように、遷移確率行列を合わせて出力しても良い。データの出力は、表示部13に表示するようにしても良いし、ネットワーク19を介して、他のコンピュータに送信しても良い。
次に、図7を参照しながら、企業施策の決定支援装置1の動作の詳細について説明する。
図7は、シェア予測処理の流れを示すフローチャートである。
図7に示すように、分析対象入力手段31によって分析対象のセグメントが入力されると(S101)、制御部3は、遷移確率行列算出手段32によって入力されたセグメントに対するブランドの遷移確率行列を算出する(S102)。
次に、制御部3は、現在シェア算出手段33によって入力されたセグメントに対する現在シェアを算出し(S103)、予測シェア算出手段34によって入力されたセグメントに対する将来の予測シェアを算出する(S104)。将来の予測シェアの算出では、S102で算出したブランドの遷移確率行列と、S103で算出した現在シェアとを用いる。
次に、制御部3は、分析結果出力手段35によって分析結果を出力する(S105)。分析結果としては、S104で算出した将来の予測シェアの他、S102で算出したブランドの遷移確率行列、S103で算出した現在シェアも合わせて出力しても良い。
以上説明したように、第1の実施の形態によれば、制御部3は、遷移確率行列算出手段32によって、消費者アンケートデータベース21と因果関係データベース22とを参照し、入力されたセグメントに対するブランドの遷移確率行列を算出する。次に、制御部3は、現在シェア算出手段33によって、入力されたセグメントに対する現在シェアを算出し、予測シェア算出手段34によって、入力されたセグメントに対する将来の予測シェアを算出する。そして、制御部3は、分析結果出力手段35によって、分析結果を出力する。
第1の実施の形態によって、企業施策の決定者は、客観的な情報に基づいて、企業施策を現在の状態で変化させなかった場合の将来の予測シェアを分析することができる。特に、ブランドスイッチングを考慮した消費者の購入行動因果モデルを用いることから、予測精度の高い分析結果を得ることができる。この分析結果は、企業施策の見直しを行うかどうかの有用な判断材料となる。
尚、第1の実施の形態では、現在から1期先のシェアのみを予測することとしたが、同様の方法によって、2期先以上のシェアを予測することも可能である。例えば、2期先のシェアを予測する場合、P(θ)P(θ)X(θ)を算出すれば良い。
次に、第2の実施の形態について説明する。以下では、消費者の購入行動因果モデルに含める企業施策として広告投入量を例に説明するが、他の企業施策であっても同様に実施することができる。第2の実施の形態では、第1の実施の形態における将来の予測シェアの算出機能を用いて、最適な企業施策を決定する。
図1は、第2の実施の形態に係る企業施策の決定支援装置1aを実現するコンピュータのハードウェア構成図である。企業施策の決定支援装置1aのハードウェア構成は、第1の実施の形態と同様であるため説明を省略する。
次に、図8と図9を説明しながら、企業施策の決定支援装置1aの機能を実現する構成について説明する。
図8は、企業施策の決定支援装置1aの機能の概要を示すブロック図である。
尚、図2に示す構成要素と同一の機能を果たす要素には、同一の番号を付して重複した説明を避ける。
企業施策の決定支援装置1aは、消費者アンケートデータベース21、因果関係データベース22、分析対象入力手段31、最適企業施策決定手段36、遷移確率行列算出手段32a、現在シェア算出手段33、予測シェア算出手段34a、分析結果出力手段35a等を備える。
最適企業施策決定手段36は、自社商品の将来の予測シェアに基づく、自社商品の売上金額から企業施策の実行に要するコストを引いた値、を最大にする最適な企業施策を決定する。具体的には、以下に示す目的関数f(ξ)を定義し、目的関数f(ξ)を最大化する企業施策ξ=(ξ,・・・,ξ)を決定する。
Figure 2009003850
但し、ξ:t−1時点からt時点までの期間に対する企業施策、r(θ,ξ,・・・,ξ):企業施策ξから企業施策ξまでを実行したときのセグメントθに対するt時点における自社シェア、T:企業施策を最適化する最終時点、MS(θ):セグメントθの市場規模、Price:商品価格、C(ξ):企業施策ξの実行に要するコスト、である。
そして、r(θ, ξ,・・・,ξ)は、以下のように定義できる。
Figure 2009003850
但し、ξτ:τ−1時点からτ時点までの期間に対する企業施策、P(θ,ξτ):企業施策ξτを実行したときのセグメントθに対するブランドの遷移確率行列、X(θ):セグメントθに対する現在シェアのベクトル、である。
最適企業施策決定手段36は、後述する遷移確率行列算出手段32a、現在シェア算出手段33、後述する予測シェア算出手段34aの機能を用いて、任意の企業施策ξの実行を行ったときのr(θ,ξ)を算出する。
また、MS(θ)は、「市場規模」に「セグメントθが全体に占める割合」を乗じて算出する。「市場規模」は、統計データとして入手可能であり、処理を開始する前に、記憶部5に記憶しておく。「セグメントθが全体に占める割合」は、例えば、消費者アンケートデータベース21を参照し、「セグメントθの人数」に「全体の人数」を除して算出する。
また、Priceは、実際に販売した商品価格であり、処理を開始する前に、記憶部5に記憶しておく。
また、C(ξ)は、本実施の形態では企業施策を広告投入量としていることから、t−1時点からt時点までの各メディアへの広告投入量の和となる。
最適企業施策決定手段36は、このように、ある企業施策ξ=(ξ,・・・,ξ)を実行したときの目的関数f(ξ)を算出する。そして、最適企業施策決定手段36は、様々な企業施策ξに対して目的関数f(ξ)を算出し、最適な企業施策ξを探索する。
遷移確率行列算出手段32aは、任意の企業施策を実行したときのセグメントに対するブランドの遷移確率行列を算出する。
消費者アンケートを行った時点から企業施策を変更する場合、消費者の購入行動因果モデルに含まれる確率変数の生起確率が変動する。本実施の形態の場合、企業施策が広告投入量であるから、図4に示した消費者の購入行動因果モデルを例にすると、TV広告認知54、新聞広告認知55の認知率が変動することになる。そこで、遷移確率行列算出手段32aは、TV広告認知54、新聞広告認知55の認知率の変動を算出し、新たな条件付確率表を算出する。
TV広告認知54、新聞広告認知55の認知率の変動は、以下のように定義する。
Figure 2009003850
但し、d(i):メディアiの認知率の変動(%)、ξ(i):t−1時点からt時点までのメディアiの広告投入量(円)、c(i):単位金額当たりの認知率の変動(%/円)、である。
ξ(i)、ξt-1(i)は、最適企業施策決定手段36が決定した値を用いる。但し、ξ(i)は、実際に実行したメディアiの広告投入量であり、処理を開始する前に、記憶部5に記憶しておく。
c(i)は、別途算出した値であり、処理を開始する前に、記憶部5に記憶しておく。例えば、過去のメディアiの広告投入量と、メディアiの認知のアンケート結果と、を用いて、メディアiの認知率を目的変数、メディアiの広告投入量を説明変数とした回帰分析によって算出可能である。
遷移確率行列算出手段32aは、このように、TV広告認知54、新聞広告認知55の認知率の変動を算出する。
尚、本実施の形態では、メディアiの認知率の変動d(i)が、メディアiの広告投入量の変位量に比例するとしたが、非線形の関係であっても良い。
図9は、メディアiの認知の生起確率の変動を示す図である。
図9に示すように、「t−1時点におけるメディアiの認知あり」の生起確率がp、「t−1時点におけるメディアiの認知なし」の生起確率がqとすると、「t時点におけるメディアiの認知あり」の生起確率はp+d(i)/100、「t時点におけるメディアiの認知なし」の生起確率はq−d(i) /100となる。ここで、d(i)は、前述した数4の式で求めた値である。
遷移確率行列算出手段32aは、このように、任意の企業施策を実行したときの新しい条件付確率表を算出し、これを用いることで、t時点におけるブランドの遷移確率行列を算出する。
尚、新しい条件付確率表の算出後は、第1の実施の形態における遷移確率行列算出手段32と同様である。
予測シェア算出手段34aは、遷移確率行列と現在シェアとを用いて、入力された分析対象のセグメントに対する自社商品の将来の予測シェアを算出する。
第1の実施の形態における予測シェア算出手段34では、全商品の将来の予測シェアを算出したが、予測シェア算出手段34aでは、自社商品の将来の予測シェアのみを算出すれば良い。これは、最適企業施策決定手段36が必要とする予測値が自社商品の将来の予測シェアのみだからである。
従って、予測シェア算出手段34aは、第1の実施の形態における予測シェア算出手段34の説明にて前述した、セグメントθに対する将来の予測シェアのベクトルX予測(θ)、の自社商品に関する1成分のみを算出すれば良い。
尚、セグメントθに対する将来の予測シェアのベクトルX予測(θ)の各成分の算出は、第1の実施の形態における予測シェア算出手段34と同様である。
分析結果出力手段35aは、最適企業施策決定手段36によって決定した最適企業施策の分析結果を出力する。分析結果としては、各時点における決定した最適企業施策と、その企業施策を実行したときの自社商品の将来の予測シェアの推移を出力する。更に、ブランドスイッチングの状況が詳細に分かるように、各時点の遷移確率行列を合わせて出力しても良い。データの出力は、表示部13に表示するようにしても良いし、ネットワーク19を介して、他のコンピュータに送信しても良い。
次に、図10を参照しながら、企業施策の決定支援装置1aの動作の詳細について説明する。
図10は、最適企業施策決定処理の流れを示すフローチャートである。
本実施の形態では、図10に示す処理を実行する前に、分析対象入力手段31によって、分析対象のセグメントが入力される。図10に示す処理では、ランダムな初期値とランダムな変位量とによって最適な企業施策を探索するアルゴリズムを用いている。すなわち、図10は、最初にランダムな初期値を企業施策ξに設定し、その初期値からランダムな変位量によって到達可能な探索空間の中で、目的関数f(ξ)を最大にする企業施策ξを探索する流れを示している。
本実施の形態では、最適企業施策決定手段36によって、図10に示す処理を繰り返し実行することで最適な企業施策ξを決定し、分析結果出力手段35aによって、決定した最適企業施策の分析結果を出力する。
尚、図10に示す例では、企業施策ξは新聞広告とTV広告の投入量であり、企業施策を最適化する最終時点Tは1とする。
図10に示すように、制御部3は、企業施策ξにランダムな初期値を設定する(S201)。
ランダムな初期値の決定は、例えば、各メディアの投入量の分配率を導入し、新聞広告の投入量の分配率を1としたときの基準金額と、TV広告の投入量の分配率を1としたときの基準金額と、を事前に決定しておく。次に、0から1までの範囲の一様分布に従う一様乱数x(実数値)を取得し、xを新聞広告の投入量の分配率、1−xをTV広告の投入量の分配率とする。そして、基準金額に分配率を乗じた値(但し、小数部分の端数処理を行う)を各メディアに対する投入量の初期値と決定する。
また、ランダムな初期値の決定は、例えば、TV広告の投入量の上限金額と、新聞広告の投入量の上限金額と、を事前に決定しておく。そして、0から各メディアの投入量の上限金額までの範囲の一様分布に従う一様乱数y1、y2(ともに整数値)を取得し、y1、y2を各メディアに対する投入量の初期値と決定する。
次に、制御部3は、試行回数Repに1を設定する(S202)。すなわち、「Rep←1」を実行する。
次に、制御部3は、固定変位量ηにランダムな値εを乗じてξに加算した値をξ*に設定する(S203)。すなわち、「ξ*←ξ+ηε」を実行する。
固定変位量ηは、処理開始前に適当な値を設定しておく。
ランダムな値εは、例えば、平均0、分散1の正規分布に従う正規乱数である。
尚、S201と同様に、分配率を導入することで一つの正規乱数を取得しξ*を設定しても良いし、二つの正規乱数を取得しξ*を設定しても良い。
次に、制御部3は、ξ*が制約条件を満たすかどうか確認する(S204)。
制約条件とは、(1)ξ*の各成分、すなわち、S203で決定した新聞広告とTV広告の投入量が非負であること、かつ、(2)S203で決定した新聞広告とTV広告の投入量を用いて数4を算出した結果、図9の説明で前述した、変動するメディアiの認知の生起確率p+d(i)/100、q−d(i) /100が非負かつ1以下であること、の二つである。
制御部3は、制約条件を満たすかどうか判断するため、S203で決定した新聞広告とTV広告の投入量を用いて、メディアiの認知に関する新しい条件付確率表を算出する。
制約条件を満たさない場合、S203に進む。
制約条件を満たす場合、S204に進む。
次に、制御部3は、目的関数f(ξ*)が目的関数f(ξ)より大きいかどうか確認する(S205)。すなわち、「f(ξ*)>f(ξ)」を比較式とした比較を実行する。
制御部3は、比較を実行するため、遷移確率行列算出手段32a、現在シェア算出手段33、予測シェア算出手段34aの機能を用いて、目的関数f(ξ*)、f(ξ)を算出する。
f(ξ*)がf(ξ)より大きい場合、制御部3は、ξにξ*を設定(S206)、すなわち、「ξ←ξ*」を実行し、S202に進む。
f(ξ*)がf(ξ)以下の場合、S207に進む。
次に、制御部3は、Repが試行回数の上限Nよりも大きいかどうか確認する(S207)。すなわち、「Rep>N」を比較式とした比較を実行する。
試行回数の上限Nは、処理開始前に適当な値を設定しておく。
RepがN以下の場合、制御部3は、Repに1加算(S208)、すなわち、「Rep←Rep+1」を実行し、S203に進む。
RepがNより大きい場合、S209に進む。
次に、制御部3は、ξ*を最適な値としてRAM上のワークメモリに保持し(S209)、処理を終了する。
尚、最適企業施策決定手段36は、図10に示したアルゴリズムと異なるアルゴリズムも用いることができる。
例えば、新聞広告の投入量とTV広告の投入量の取り得る値を事前に設定し、全ての取り得る値の組み合わせについて目的関数f(ξ)を算出し、目的関数f(ξ)を最大にする組み合わせを最適企業施策と決定するアルゴリズムを用いても良い。しかし、このアルゴリズムでは、メディアの種類が増えると、全体の試行回数が指数オーダーで増えていくことになる。つまり、メディア数をn、各メディアの取り得る値の数をmとすると、全体の試行回数は、mのn乗となる。そして、全体の試行回数が指数オーダーで増える結果、処理時間も大幅に増加することになる。
一方、図10に示したアルゴリズムでは、メディアの種類が増えても、全体の試行回数が増えることはない。従って、処理時間もほとんど変わらないという利点がある。
以上説明したように、第2の実施の形態によれば、制御部3は、分析対象入力手段31によって入力された分析対象のセグメントに対し、最適企業施策決定手段36によって、目的関数、すなわち、自社商品の将来の予測シェアに基づく、自社商品の売上金額から企業施策の実行に要するコストを引いた値、を最大にする最適な企業施策を決定する。そして、制御部3は、分析結果出力手段35aによって、決定した最適企業施策の分析結果を出力する。
第2の実施の形態によって、企業施策の決定者は、客観的な情報に基づいて、企業施策を変化させた場合の将来の予測シェアを分析し、最適な企業施策の決定について分析することができる。特に、ブランドスイッチングを考慮した消費者の購入行動因果モデルを用いることから、予測精度の高い分析結果を得ることができる。この分析結果は、企業施策の決定に有用な判断材料となる。
尚、図10のフローチャートの説明では、企業施策を最適化する最終時点Tを1としたが、T≧2の場合も同様に実施することができる。すなわち、図10に示すS201において、企業施策ξからξまでの全ての初期値を設定して後続の処理を行うことで、企業施策ξ=(ξ,・・・,ξ)を一度に決定することができる。この方法であれば、例えば、企業施策ξが新聞広告とTV広告の投入量とすると、先に新聞広告の投入量を増やし、後からTV広告の投入量を増やす戦略が良いのか、または、先にTV広告の投入量を増やし、後から新聞広告の投入量を増やす戦略が良いのか、といった判断もすることができる。
また、別の方法としては、ξから順次、図10に示す処理を行うことで最適値を1つ1つ決定していき、最後のξまでを決定することができる。
以上、添付図面を参照しながら、本発明に係る企業施策の決定支援装置等の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、本願で開示した技術的思想の範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
コンピュータのハードウェア構成図 企業施策の決定支援装置1の機能の概要を示すブロック図 消費者アンケートデータ41の1例を示す図 消費者の購入行動因果モデルの1例を示す図 図4に示した消費者の購入行動因果モデルに対応する因果関係データ61を示す図 条件付確率表71の1例を示す図 シェア予測処理の流れを示すフローチャート 企業施策の決定支援装置1aの機能の概要を示すブロック図 メディアiの認知の生起確率の変動を示す図 最適企業施策決定処理の流れを示すフローチャート
符号の説明
1、1a………企業施策の決定支援装置
3………制御部
5………記憶部
7………メディア入出力部
9………通信制御部
11………入力部
13………表示部
15………周辺機器I/F部
17………バス
19………ネットワーク
21………消費者アンケートデータベース
22………因果関係データベース
31………分析対象入力手段
32、32a………遷移確率行列算出手段
33………現在シェア算出手段
34、34a………予測シェア算出手段
35、35a………分析結果出力手段
36………最適企業施策決定手段

Claims (7)

  1. 商品に関する企業施策の決定を支援する装置であって、
    前回購入商品と今回購入商品とをアンケート項目として含む消費者アンケートデータを保持する消費者アンケートデータベースと、
    商品の前所有と商品の現所有とを確率変数として含む複数の確率変数間の因果関係データを保持する因果関係データベースと、
    入力された分析対象のセグメントに対して、前記消費者アンケートデータベースと前記因果関係データベースとを参照し、ベイズの定理に従ってブランドの遷移確率行列を算出する遷移確率行列算出手段と、
    前記セグメントに対する現在シェアを算出する現在シェア算出手段と、
    前記遷移確率行列と前記現在シェアとを用いて、将来の予測シェアを算出する予測シェア算出手段と、
    を具備することを特徴とする企業施策の決定支援装置。
  2. 前記遷移確率行列算出手段は、任意の企業施策を実行したときの前記セグメントに対するブランドの遷移確率行列を算出し、
    前記予測シェア算出手段は、自社商品の将来の予測シェアを算出し、
    前記自社商品の将来の予測シェアに基づく、自社商品の売上金額から前記企業施策の実行に要するコストを引いた値、を最大にする最適な前記企業施策を決定する最適企業施策決定手段、を更に具備することを特徴とする請求項1に記載の企業施策の決定支援装置。
  3. 前記最適企業施策決定手段は、ランダムな初期値とランダムな変位量とによって最適な企業施策を探索するアルゴリズムを用いることを特徴とする請求項2に記載の企業施策の決定支援装置。
  4. 商品に関する企業施策の決定を支援する方法であって、
    前回購入商品と今回購入商品とをアンケート項目として含む消費者アンケートデータを保持する消費者アンケートデータベースを構築するステップと、
    商品の前所有と商品の現所有とを確率変数として含む複数の確率変数間の因果関係データを保持する因果関係データベースを構築するステップと、
    入力された分析対象のセグメントに対して、前記消費者アンケートデータベースと前記因果関係データベースとを参照し、ベイズの定理に従ってブランドの遷移確率行列を算出するステップと、
    前記セグメントに対する現在シェアを算出するステップと、
    前記遷移確率行列と前記現在シェアとを用いて、将来の予測シェアを算出するステップと、
    を含むことを特徴とする企業施策の決定支援方法。
  5. 前記遷移確率行列を算出するステップは、任意の企業施策を実行したときの前記セグメントに対するブランドの遷移確率行列を算出し、
    前記予測シェアを算出するステップは、自社商品の将来の予測シェアを算出し、
    前記自社商品の将来の予測シェアに基づく、自社商品の売上金額から前記企業施策の実行に要するコストを引いた値、を最大にする最適な前記企業施策を決定するステップ、
    を更に含むことを特徴とする請求項4に記載の企業施策の決定支援方法。
  6. 前記最適な企業施策を決定するステップは、ランダムな初期値とランダムな変位量とによって最適な企業施策を探索するアルゴリズムを用いることを特徴とする請求項5に記載の企業施策の決定支援方法。
  7. コンピュータを請求項1から請求項3までのいずれかに記載の企業施策の決定支援装置として機能させるためのプログラム。
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