JP2008546744A - イミノ糖ファミリーの新規な化合物、リソソーム病の治療のためのその使用、及び、その製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
一般式(I):
R0は、
水素原子、又は
炭素原子1〜12個を含み、そして好ましくは炭素原子4〜12個を含み、特には炭素原子6〜12個を含む、直鎖状若しくは分岐状、飽和若しくは不飽和のアルキル基であって、場合によりフェニル基により置換されており、あてはまる場合には炭素原子1〜15個を含むアルコキシ基により置換されている前記アルキル基、又は
3〜12員を含むオキサアルキル基であり;
R1は、
水素原子、又は
炭素原子4〜16個を含む直鎖状若しくは分岐状、飽和若しくは不飽和のアルキル基であって、場合により、ヒドロキシル基、炭素原子1〜12個を含むアルコキシ基、及びフェニル基から選択された置換基により置換されるか又は前記置換基を有している前記アルキル基、又は
4〜12員を含むn−オキサアルキル基(nは3以上の整数を表す)であり;
R2、R3及びR4は、互いに独立して、
水素原子、又は
ヒドロキシル基、又は
式OR5(式中、R5は、炭素原子1〜15個を含み、好ましくは炭素原子4〜12個を含む直鎖状若しくは分岐状、飽和若しくは不飽和のアルキル基、又はベンジル基である)で表されるアルコキシ基、又は、
式O−CO−R6(式中、R6は、炭素原子1〜15個を含む直鎖状若しくは分岐状、飽和若しくは不飽和のアルキル基である)で表されるアシルオキシ基であり、
R1、R2、R3及びR4の少なくとも1つの基が、炭素原子4〜16個を含む直鎖状若しくは分岐状、飽和若しくは不飽和の前記アルキル基であるか、又は炭素原子1〜15個を含む直鎖状若しくは分岐状、飽和若しくは不飽和の前記アルキル基を含む基である)
で表される化合物の使用であって、
前記一般式(I)で表される化合物が、純粋な立体異性体の形態であるか、又はラセミ混合物並びに薬理学的に許容可能な酸を有するそれらの付加塩を含む、鏡像異性体及び/又はジアステレオマーの混合物の形態である、
リソソームグリコシダーゼ酵素少なくとも1つの機能障害と関連するリソソーム病の治療を目的とする薬剤の製造のための前記化合物の使用(但し、式(I)において、R0が水素原子又は炭素原子1〜3個を含むアルキル基であり、そしてR1が水素原子である場合、R2、R3及びR4の少なくとも1つの基がアルコキシ基、OR5、又はアシルオキシ基、OCOR6であり、ここで、R5又はR6は、炭素原子少なくとも3つを含むアルキル基であり、そして、式(I)において、R2、R3及びR4の少なくとも2つの基が水素原子ではない)に関する。
(式中、
R0は、
水素原子、又は
炭素原子1〜12個を含み、そして好ましくは炭素原子4〜12個を含み、特には炭素原子6〜12個を含む直鎖状若しくは分岐状、飽和若しくは不飽和のアルキル基であって、場合によりフェニル基により置換されており、あてはまる場合には炭素原子1〜15個を含むアルコキシ基により置換されている前記アルキル基であり;
R1は、
水素原子、又は
炭素原子4〜16個を含む直鎖状若しくは分岐状、飽和若しくは不飽和のアルキル基であり;
R2、R3及びR4は、互いに独立して、
ヒドロキシル基、又は
式OR5(式中、R5は、炭素原子1〜15個を含み、好ましくは炭素原子4〜12個を含む直鎖状若しくは分岐状、飽和若しくは不飽和のアルキル基、又はベンジル基である)で表されるアルコキシ基である)
の前記使用に関する。
従って、有利には、本発明は、
式:
式(I−4):
R0は、前記アルキル基であり、そしてR2は、式(I)又は式(I−A)で表される化合物において定義したものであり、そして好ましくは前記アルコキシ基、OR5である)
に相当する化合物の前記使用に関する。
式(I−5):
R0及びR5は、前記アルキル基であり、そしてR2は、式(I)又は式(I−A)で表される化合物において定義したものであり、そして好ましくは前記アルコキシ基OR5である)
に相当する化合物の前記使用に関する。
一般式:
R0は、前記で定義したものであり、そして特に炭素原子1〜12個を含むアルキル基、好ましくはブチル基であり、又はフェニル基により置換されている、あてはまる場合には炭素原子1〜15個を含むアルコキシ基、好ましくはメトキシ基により置換されている、前記アルキル基、特にメチル基である)
で表される化合物の前記使用にも関する。
一般式(II):
R0、R1、R2、R3及びR4は、式(I)又は式(I−A)で表される化合物において定義したものである)
で表される化合物の前記使用にも関する。
前記化合物は、1,5−ジデオキシ−1,5−イミノ−D−キシリトールの誘導体である。
式(IV−1):
pは、0〜11に変化する整数、そして好ましくは8の整数を表し、
R0は、前記アルキル基、そして好ましくはノニル基である)
で表される化合物の前記使用にも関する。
式(II−1):
R0は、前記で定義したものであり、特に炭素原子1〜12個を含むアルキル基、好ましくはブチル基であり、又はフェニル基により置換されている、あてはまる場合には炭素原子1〜15個を含むアルコキシ基、好ましくはメトキシ基により置換されている、前記アルキル基、特にメチル基である)
で表される化合物の前記使用にも関する。
式(II−2):
R0は、式(I)において定義したものであり、特にH、又は炭素原子1〜12個を含むアルキル基、好ましくはブチル基、オクチル基、ノニル基であり、又は、フェニル基により置換されている、あてはまる場合には炭素原子1〜15個を含むアルコキシ基、好ましくはメトキシ基により置換されている、アルキル基、特にメチル基であり;
R1は、式(I)において定義したものであり、特にH、又は炭素原子4〜16個を含むアルキル基、好ましくはノニル基であり;
R’5及びR’’5は、互いに独立して、H又は炭素原子1〜15個を含むアルキル基、好ましくはオクチル基又はノニル基である)
で表される化合物の前記使用にも関する。
一般式(I):
R0は、
水素原子、又は
炭素原子1〜12個を含み、好ましくは炭素原子4〜12個を含み、特には炭素原子6〜12個を含む直鎖状若しくは分岐状、飽和若しくは不飽和のアルキル基であって、場合によりフェニル基により置換されており、あてはまる場合には炭素原子1〜15個を含むアルコキシ基により置換されている前記アルキル基、又は
3〜12員を含むオキサアルキル基であり;
R1は、
水素原子、又は
炭素原子4〜16個を含む直鎖状若しくは分岐状、飽和若しくは不飽和のアルキル基であって、場合によりヒドロキシル基、炭素原子1〜12個を含むアルコキシ基、及びフェニル基から選択された置換基により置換されるか又は前記置換基を有している前記アルキル基、又は
4〜12員を含むn−オキサアルキル基(nは3以上の整数を表す)を表し;
R2、R3及びR4は、互いに独立して、
水素原子、又は
ヒドロキシル基、又は
式OR5(式中、R5は、炭素原子1〜15個を含み、好ましくは炭素原子4〜12個を含む直鎖状若しくは分岐状、飽和若しくは不飽和のアルキル基、又はベンジル基である)で表されるアルコキシ基、又は、
式O−CO−R6(式中、R6は、炭素原子1〜15個を含む直鎖状若しくは分岐状、飽和若しくは不飽和のアルキル基である)で表されるアシルオキシ基であり;
R1、R2、R3及びR4の少なくとも1つの基が、前記炭素原子4〜16個を含む直鎖状若しくは分岐状、飽和若しくは不飽和のアルキル基であるか、又は前記炭素原子1〜15個を含む直鎖状若しくは分岐状、飽和若しくは不飽和のアルキル基を含む基である)
で表される化合物であって、
前記一般式(I)で表される化合物が、純粋な立体異性体の形態であるか、又はラセミ混合物並びに薬理学的に許容可能な酸を有するそれらの付加塩を含む、鏡像異性体及び/又はジアステレオマーの混合物の形態である、前記化合物(但し、式(I)において、R0が水素原子又は炭素原子1〜3個を含むアルキル基であり、そしてR1が水素原子である場合、R2、R3及びR4の少なくとも1つの基がアルコキシ基OR5、又はアシルオキシ基OCOR6であり、ここでR5又はR6は、炭素原子少なくとも3つを含むアルキル基であり、そして、式(I)において、R2、R3及びR4の少なくとも2つの基が水素原子ではない)に関する。
(式中、
R0は、
水素原子、又は
炭素原子1〜12個を含み、そして好ましくは炭素原子4〜12個を含み、特には炭素原子6〜12個を含む直鎖状若しくは分岐状、飽和若しくは不飽和のアルキル基であって、場合によりフェニル基により置換されており、あてはまる場合には炭素原子1〜15個を含むアルコキシ基により置換されている前記アルキル基であり;
R1は、
水素原子、又は
炭素原子4〜16個を含む直鎖状若しくは分岐状、飽和若しくは不飽和のアルキル基であり;
R2、R3及びR4は、互いに独立して、
ヒドロキシル基、又は
式OR5(式中、R5は、炭素原子1〜15個を含み、好ましくは炭素原子4〜12個を含む直鎖状若しくは分岐状、飽和若しくは不飽和のアルキル基である)で表されるアルコキシ基、又はベンジル基である)
で表される化合物に関する。
式(I−4):
R0は、前記アルキル基であり、R2は、式(I)又は式(I−A)で表される化合物において定義したものであり、好ましくは前記アルコキシ基OR5である)
に相当する化合物に関する。
式(I−5):
R0及びR5は、前記アルキル基であり、そしてR2は、式(I)又は式(I−A)で表される化合物において定義したものであり、そして好ましくは前記アルコキシ基OR5である)
に相当する化合物に関する。
一般式:
R0は、前記で定義したものであり、特に炭素原子1〜12個を含むアルキル基、好ましくはブチル基であり、又は、フェニル基により置換されている、あてはまる場合には炭素原子1〜15個を含むアルコキシ基、好ましくはメトキシ基により置換されている、前記アルキル基、特にメチル基である)
に相当する、前記化合物にも関する。
式(II−1):
R0は、前記で定義したものであり、特に炭素原子1〜12個を含むアルキル基、好ましくはブチル基であり、又は、フェニル基により置換されている、あてはまる場合には炭素原子1〜15個を含むアルコキシ基、好ましくはメトキシ基により置換されている、前記アルキル基、特にメチル基である)
に相当する前記化合物にも関する。
式(II−2):
R0は、式(I)で定義したものであり、そして特にH又は炭素原子1〜12個を含むアルキル基、好ましくはブチル基、オクチル基、ノニル基であり、又はフェニル基により置換されている、あてはまる場合には炭素原子1〜15個を含むアルコキシ基、好ましくはメトキシ基により置換されている、アルキル基、特にメチル基であり;
R1は、式(I)において定義したものであり、特にH又は炭素原子4〜16個を含むアルキル基、好ましくはノニル基であり;
R’5及びR’’5は、互いに独立して、H又は炭素原子1〜15個を含むアルキル基、好ましくはオクチル基又はノニル基である)
に相当する前記化合物にも関する。
に相当する。
(a)
式(1):
GP0は、特にアリル基、ベンジル基、p−メトキシベンジル基及び2−ナフタレンメチル基から選択される保護基、そして好ましくはベンジル基である保護基であり、
GP3は、特にアリル基、ベンジル基及び2−ナフタレンメチル基から選択される保護基であり、そして好ましくはベンジル基である保護基である)
で表されるイミンに、式R1−M(式中、R1は、前記で定義したアルキル基又はn−オキサアルキル基であり、Mは、金属、好ましくはLiであるか、又は基MgXであり、ここで、Xはハロゲン原子、好ましくはBrである)で表される有機金属化合物、例えばマグネシウム有機化合物若しくはリチウム有機化合物を添加する段階であって、
式(2):
GP0、GP3及びR1は、前記で定義したものである)
で表される化合物を得るための前記段階と、
(b)前記式(2)で表される化合物の酸性媒体中での加水分解、それに続く分子内(intramolecular)還元アミノ化反応の段階で、
式(3):
GP0、GP3及びR1は、前記で定義したものである)
で表される置換型ピペリジンを得るための前記段階であって、
あてはまる場合には、式(3)で表される化合物が、前記において定義した式(III)で表される化合物を得るために、脱保護され、
次に、場合により、得られた前記式(III)で表される化合物が、遊離アミン官能基のアルキル化の段階、例えばハロゲン化アルキルR0Xを用いたアルキル化、又は式R0OH(式中、R0は、前記式において定義したアルキル基又はオキサアルキル基である)のアルコールの酸化によって生じるアルデヒドを用いた還元アミノ化によるアルキル化の段階を受け、前記において定義した式(II)で表される化合物(式中、R2、R3及びR4は、OH基である)を得るための前記段階と、
(c)前記化合物(3)の遊離OH官能基の保護の段階であって、
式(4):
GP2は、特に、アセチル基、ベンゾイル基及びピバロイル基から選択される保護基、そして好ましくはベンゾイル基である保護基であり、
GP4は、特には、トリアルキルシリル基から選択される保護基、好ましくはt−ブチルジメチルシリル基である保護基であり、そして
GP0、GP3及びR1は、前記で定義したものである)
で表される置換型ピペリジンを得るための前記段階と、
(d)前記式(4)で表される化合物のGP2、GP3又はGP4の1つの基の化学選択的(chemoselective)脱保護の段階であって、
式(5):
A2は、水素原子又は保護基GP2であり、
A3は、水素原子又は保護基GP3であり、
A4は、水素原子又は保護基GP4であり、そして
A2、A3及びA4の1つの基のみが、前記で定義したH、GP0、GP2、GP3、GP4及びR1である)
で表される化合物
(式(5)で表される化合物は、
式:
をそれぞれ得るための段階と、
(e)前記式(5)で表される化合物の遊離ヒドロキシル官能基の反応の段階であって、
アルキル化プロセスの実施の枠内で、前記式(5)で表される化合物の遊離ヒドロキシル官能基と、例えば、式R5−X(Xは、ハロゲン原子であり、R5は、前記で定義したものである)で表されるハロゲン化アルキルとの反応の段階であって、
式(6):
B2は、R5基又は保護基GP2であり、
B3は、R5基又は保護基GP3であり、
B4は、R5基又は保護基GP4であり、そして
B2、B3及びB4の1つの基のみが、前記で定義したR5、GP0、GP2、GP3、GP4及びR1である)
で表される化合物
(式(6)で表される化合物は、
式:
を得るための段階であるか;又は
アシル化プロセスの実施の枠内で、前記式(5)で表される化合物の遊離ヒドロキシル官能基と、例えば式R6COCl(式中、R6は、前記において定義したものである)で表される酸塩化物との反応の段階であって、
式(7):
C2は、COR6基又は保護基GP2であり、
C3は、COR6基又は保護基GP3であり、
C4は、COR6基又は保護基GP4であり、そして
C2、C3及びC4の1つの基のみが、前記で定義したCOR6、GP0、GP2、GP3、GP4及びR1である)
で表される化合物
(式(7)で表される化合物は、
式:
を得るための段階であるか;又は
酸化物の還元(deoxidation)プロセスの実施の枠内で、前記式(5)で表される化合物の遊離ヒドロキシル官能基と、例えばIm2CS、それに続くBu3SnHとの反応による反応の段階であって、
式(8)
D2は、水素原子又はOGP2基であり、
D3は、水素原子又はGP3基であり、
D4は、水素原子又はGP4基であり、そして
D2、D3及びD4の1つの基のみが、前記で定義したH、GP0、GP2、GP3、GP4及びR1である)
で表される化合物
(式(8)で表される化合物は、
式:
の1つを得るための前記段階であるか;又は
立体配置反転(configuration inversion)の実施プロセスの枠内で、前記式(5)で表される化合物の遊離ヒドロキシル官能基と、例えばスワーン(Swern)反応の実施、それに続く水素化ホウ素を用いた還元による反応の段階であって、
式(9−1)、(9−2)又は(9−3):
GP0、GP2、GP3、GP4及びR1は、前記で定義したものである)
の化合物の1つを得るための前記段階であり、
前記式(6)、(7)、(8)、(9−1)、(9−2)及び(9−3)で表される化合物は脱保護することによって、前記式(I)で表される化合物に相当する
式(I−6)、(I−7)、(I−8)、(I−9−1)、(I−9−2)及び(I−9−3):
B’2は、R5基又は水素原子であり、
B’3は、R5基又は水素原子であり、
B’4は、R5基又は水素原子であり、そして
B’2、B’3及びB’4の1つの基のみが、R5であり、
C’2は、COR6基又は水素原子であり、
C’3は、COR6基又は水素原子であり、
C’4は、COR6基又は水素原子であり、そして
C’2、C’3及びC’4の1つの基のみが、COR6であり、
D’2は、水素原子又はOH基であり、
D’3は、水素原子又はOH基であり、
D’4は、水素原子又はOH基であり、そして
OF2、OF3及びOF4の1つの基のみが、Hである)
で表される化合物をそれぞれ得ることができ、
次に、このように得られた式(I−6)、(I−7)、(I−8)、(I−9−1)、(I−9−2)及び(I−9−3)で表される化合物は、場合により、遊離アミン官能基のアルキル化の段階、例えばハロゲン化アルキルR0Xを用いたアルキル化により、又は式R0OH(式中、R0は、前記アルキル基又はオキサアルキル基である)のアルコールの酸化によって生じるアルデヒドを用いた還元アミノ化による遊離アミン官能基のアルキル化の段階を受けることができ、前記式(I)で表される化合物に相当する
式(I−6−a)、(I−7−a)、(I−8−a)、(I−9−1−a)、(I−9−2−a)及び(I−9−3−a):
で表される化合物を得るための前記遊離ヒドロキシル官能基の反応段階と、
(f)場合により、脱保護型遊離ヒドロキシル官能基を得るための、前記式(6)、(7)、(8)、(9−1)、(9−2)又は(9−3)で表される化合物の残留している保護基GP2、GP3又はGP4の1つの位置選択性脱保護の段階、
そして段階(e)において記載した、アルキル化プロセスの実施の枠内の、又はアシル化プロセスの実施の枠内の、又は酸化物の還元プロセスの実施の枠内の、又は立体配置の反転の実施の枠内の、いずれかの遊離ヒドロキシル官能基の反応の段階、そして前記式(I)で表される化合物を得るための、脱保護の任意の段階、場合により、それに続く遊離アミン官能基のアルキル化、例えばハロゲン化アルキルR0Xを用いたアルキル化により、又は式R0OH(式中、R0は、前記において定義したアルキル基又はオキサアルキル基である)のアルコールの酸化によって生じるアルデヒドを用いた還元アミノ化によって、式(I)(R0は、水素原子と異なる)で表される化合物を得るための段階、(式(I)で表される得られた化合物が遊離ヒドロキシル官能基を含んでいる場合には、段階(f)は場合により繰り返すことができる)とを含む、前記製造方法に関する。
3位において選択的に保護された1,2−O−イソプロピリデン L−キシロフラノース誘導体(Bordier, A.; Compain, P.; Martin, O. R.; Ikeda, K.; Asano, N. First Stereocontrolled Synthesis and Biological Evaluation of 1,6-Dideoxy-L-nojirimycin. Tetrahedron: Asymmetry 2003, 14, 47-51)、例えば、ベンジルから開始し、
第1級アミン、例えばベンジルアミンとの反応によって相当するイミンを形成するためのその後に使用される相当するアルデヒドを得るために、酸化反応を5位で実施する。次に、場合により、ルイス酸の存在下で、有機金属試薬、例えばマグネシウム有機化合物又はリチウム有機化合物等をこのイミンに添加し、続いて、イソプロピリデンの加水分解を酸性媒体中で実施し、それに続く、例えばNaBH3CNの存在下の分子内還元アミノ化反応後、前記一般式(3)で表される置換型ピペリジンを製造する。
式(III):
(a)式(1):
GP0は、特にアリル基、ベンジル基、p−メトキシベンジル基及び2−ナフタレンメチル基から選択される保護基、そして好ましくはベンジル基であり、
GP3は、特にアリル基、ベンジル基及び2−ナフタレンメチル基から選択される保護基であり、そして好ましくはベンジル基である保護基である)
で表されるイミンに、式R1−M(式中、R1は、式(III)で定義したアルキル基又はn−オキサアルキル基であり、Mは、金属、好ましくはLiであるか、又は基MgXであり、ここで、Xはハロゲン原子、好ましくはBrである)で表される有機金属化合物、例えばマグネシウム有機化合物若しくはリチウム有機化合物を添加する段階であって、
式(2):
GP0、GP3及びR1は、前記で定義したものである)
で表される化合物を得るための段階と、
(b)前記式(2)で表される化合物の酸性媒体中での加水分解、それに続く分子内還元アミノ化反応の段階で、
式(3):
GP0、GP3及びR1は、前記で定義したものである)
で表される置換型ピペリジンを得るための前記段階であって、
式(3)で表される化合物は脱保護することによって、前記式(III)で表される化合物を得るための前記段階を含む、前記方法にも関する。
(a)式(10):
GP3は、特にアリル基、ベンジル基及び2−ナフタレンメチル基から選択される保護基であり、そして好ましくはベンジル基である保護基である)
で表される化合物の、活性化基Yを含む試薬との反応によって、式(10)で表される化合物の5位において前記活性化基を導入し、
式(11):
Y−Oは、脱離基であり、Yは、メシル基、p−トルエンスルホニル基及びトリフルオロメタンスルホニル基から特に選択される活性基であり、そして好ましくはメシル基である)
で表される化合物を得るための段階と、
(b)前記式(11)(式中、R0は、前記アルキル基又はオキサアルキル基である)で表される化合物の第一級アミンR0NH2による置換によって、
式(12):
GP3は、前記で定義したものである)
で表される化合物を得るための段階と、
(c)酸性媒体中での前記式(12)で表される化合物の加水分解、それに続く分子内還元アミノ化反応によって、
式(13):
GP3及びR0は、前記で定義したものである)
で表される置換型ピペリジンを得るための段階と、
(d)前記式(13)で表される化合物の、式R5X(式中、R5は、前記定義したものであり、そしてXは、水素原子である)で表される化合物、又は酸塩化物R6COCl(式中、R6は、前記で定義したものである)との反応によって、
式(14−1)又は式(14−2):
R7は、前記COR6基又はR5であり、
GP3及びR0は、前記で定義したものである)
の1つを得て、
式(14−1)又は式(14−2)で表される化合物は、特に、シリカゲルクロマトグラフィーにより分離され、
式(14−2)で表される化合物は、あてはまる場合には、脱保護することによって、
式(I):
R7及びR0は、前記で定義したものである)
で表される化合物を得るための段階と、
(e)式(14−3)で表される化合物のOGP3基の位置選択性脱保護、遊離ヒドロキシル官能基を含む
式(14−3)
R7及びR0は、前記で定義したものである)
で表される化合物及び式(I)で表される化合物に相当する化合物を得る段階と、
(f)アルキル化プロセスの実施の枠内で、前記式(14−2)及び式(14−3)で表される化合物の遊離ヒドロキシル官能基と、例えば式R5−X(式中、Xは、ハロゲン原子であり、R5は、前記で定義したものである)で表されるハロゲン化アルキルとの反応によって、
式(15−2)又は式(15−3):
GP3、R5、R7及びR0は、前記で定義したものである)
で表される化合物をそれぞれ得て、
次に、式(15−2)で表される化合物は脱保護することによって、
式(I):
R5、R7及びR0は、前記で定義したものである)
で表される化合物を得るか、又は
アシル化プロセスの実施の枠内で、前記式(14−2)及び式(14−3)で表される化合物の遊離ヒドロキシル官能基と、例えば式R6COClで表される酸塩化物(式中、R6は、前記で定義したものである)との反応によって、
式(16−2)又は式(16−3):
GP3、R5、R7及びR0は、前記で定義したものである)
で表される化合物をそれぞれ得て、
次に、式(16−2)で表される化合物は脱保護することによって、
式(I):
R6、R7及びR0は、前記で定義したものである)
で表される化合物を得るか、又は
酸化物の還元プロセスの実施の枠内で、前記式(14−2)及び式(14−3)で表される化合物の遊離ヒドロキシル官能基と、例えばIm2CS、それに続くBu3SnHとの反応によって、
式(17−2)又は式(17−3):
GP3、R7及びR0は、前記で定義したものである)
で表される化合物をそれぞれ得て、
次に、式(17−2)で表される化合物は脱保護することによって、
式(I):
R7及びR0は、前記で定義したものである)
で表される化合物を得るか、又は
立体配置の反転の実施の枠内で、前記式(14−2)及び式(14−3)で表される化合物の遊離ヒドロキシル官能基と、例えばスワーン反応の実施、それに続く水素化ホウ素を用いた還元によって、
式(18−2)又は式(18−3):
GP3、R7及びR0は、前記で定義したものである)
で表される化合物をそれぞれ得て、
次に、式(18−2)で表される化合物は脱保護することによって、
式(I):
R7及びR0は、前記で定義したものである)
で表される化合物を得るための段階とを含む、前記方法に関する。
3位において選択的に保護された1,2−O−イソプロピリデンL−キシロフラノース誘導体(Bordier,A.;Compain,P.;Martin,O.R.;Ikeda,K.;Asano,N.First Stereocontrolled Synthesis and Biological Evaluation of 1,6-Dideoxy-L-nojirimycin.Tetrahedron:Asymmetry 2003,14,47-51)、例えばベンジルから開始し、脱離基は、例えば、トリエチルアミンの存在下で塩化メシルの作用により、メシル基を5位に導入する。次に、脱離基を、第1級アミンにより置換することによって、相当する第2級アミンを製造する。酸性媒体中のイソプロピリデンの加水分解、それに続く、例えばNaBH3CNの存在下の還元アミノ化反応によって、前記一般式(13)で表される置換型ピペリジンを得ることを可能にさせる。
式(IV):
(a)式(10):
GP3は、特にアリル基、ベンジル基及び2−ナフタレンメチル基から選択される保護基であり、好ましくはベンジル基である保護基である)
で表される化合物の、活性化基Yを含む試薬との反応によって、式(10)で表される化合物の5位において前記活性化基を導入し、
式(11):
Y−Oは、脱離基であり、Yは、メシル基、p−トルエンスルホニル基及びトリフルオロメタンスルホニル基から特に選択される活性基であり、そして好ましくはメシル基である)
で表される化合物を得るための段階と、
(b)第一級アミンR0NH2(式中、R0は、前記アルキル基又はオキサアルキル基である)による、前記式(11)で表される化合物の置換によって、
式(12):
GP3は、前記で定義したものである)
で表される化合物を得るための段階と、
(c)酸性媒体中での前記式(12)で表される化合物の加水分解、それに続く分子内還元アミノ化反応によって、
式(13):
GP3及びR0は、前記で定義したものである)
で表される置換型ピペリジンを得るための段階と、
(d)前記式(13)で表される化合物の、式R5X(式中、R5は、前記で定義したものであり、特に(CH2)p−CH3基であり、そしてXは、水素原子である)で表される化合物との反応によって、
式(14−1−1)又は式(14−2−1):
GP3、R5及びR0は、前記で定義したものである)
の1つを得て、
式(14−1−1)又は式(14−2−1)で表される化合物は、シリカゲルクロマトグラフィーにより特に分離され、
式(14−2−1)で表される化合物は、あてはまる場合には、脱保護することによって、
式(I):
R5及びR0は、前記で定義したものである)
で表される化合物を得るための段階とを含む、前記方法にも関する。
式(V):
(a)式(10):
GP3は、特にアリル基、ベンジル基及び2−ナフタレンメチル基から選択される保護基であり、そして好ましくはベンジル基である保護基である)
で表される化合物の、活性化基Yを含む試薬との反応によって、式(10)で表される化合物の5位において前記活性化基を導入し、
式(11):
Y−Oは、脱離基であり、Yは、メシル基、p−トルエンスルホニル基及びトリフルオロメタンスルホニル基から特に選択される活性基であり、そして好ましくはメシル基である)
で表される化合物を得るための段階と、
(b)前記式(11)で表される化合物の第一級アミンR0NH2(式中、R0は、前記アルキル基又はオキサアルキル基である)による置換によって、
式(12):
GP3は、前記で定義したものである)
で表される化合物を得るための段階と、
(c)酸性媒体中での前記式(12)で表される化合物の加水分解、それに続く分子内還元アミノ化反応によって、
式(13):
GP3及びR0は、前記で定義したものである)
で表される置換型ピペリジンを得るための段階と、
(d)前記式(13)で表される化合物の、式R5X(式中、R5は、前記で定義したものであり、特に(CH2)p−CH3基であり、そしてXは、水素原子である)で表される化合物との反応によって、
式(14−1−1)又は式(14−2−1)
GP3、R5及びR0は、前記で定義したものである)
のうちの1つを得て、
式(14−1−1)又は式(14−2−1)で表される化合物は、シリカゲルクロマトグラフィーにより特に分離される段階と、
(e)式(14−1−1)で表される化合物のOGP3基の位置選択性脱保護によって、遊離ヒドロキシル官能基を含む式(14−3−1)で表される化合物及び式(V)で表される化合物に相当する化合物を得るための段階とを含む、前記方法にも関する。
構造活性相関の研究によって、ヒトβ−グルコシルセラミダーゼ(Ki=2nM)の最も強く、そして最も選択的な現在既知の阻害剤としてのα−1−C−ノニルイミノキシリトール1’aを証明することが可能になってきている。従って、化合物1’a(α−1−C−ノニル−XYL)は、2002年にWongのグループによって記載されたN−ノニル−1−デオキシノジリマイシン(deoxynojirimycin)2’(N−ノニル−DNJ)(Sawkar,A.R.;Cheng,W.-C.;Beutler,E.;Wong,C.-H.;Balch,W.E.;Kelly,J.W.Chemical chaperones increase the cellular activity of N370S β-glucosidase: A therapeutic strategy for Gaucher’s disease.Proc.Natl.Acad.Sci. USA2002,99,15428)よりも150倍の活性がある。タイプ1、2又は3のゴーシェ病に悩んでいる患者から生じる線維芽細胞上で実施された細胞試験は、非常に低い量の1’aの使用によって、ヒトβ−グルコシルセラミダーゼの残留酵素活性を2倍にすることを可能にすることを示している。
α−1−C−アルキル−イミノキシリトールを得るために使用される一般的な合成方法を反応工程式1に記載する(下記参照)。出発化合物3’は、次のBordier,A.;Compain,P.;Martin,O.R.;Ikeda,K.;Asano,N.First Stereocontrolled Synthesis and Biological Evaluation of 1,6-Dideoxy-L-nojirimycin.Tetrahedron:Asymmetry 2003,14,47-51に掲載された方法論により合成される。この一般的な方法によって、L−キシロースから出発し、9段階で全収率27%〜43%のα−1−C−アルキル−イミノキシリトールを得ることを可能にする。
《概論》
オーブン(140℃)に置かれたガラス器具で無水条件を厳密に要求する反応を実施し、次に塩化カルシウムを含むデシケーター中で冷却した。3つの段階の濾過(ソーダ、塩化カルシウム、ソーダ)により乾燥されたアルゴン流は、ダブルランプ(double ramp)により運ばれる。
1)イミノキシリトール1’a及び1’bの調製
反応工程式1:L−キシロースからの化合物1’a及び1’bの合成
アルゴン流下及び−78℃で、新たに蒸留したジエチルエーテル(0.06M)中で、イミン3’を可溶化する。次に、(アミン4’aを得るための)4当量のノニル臭化マグネシウム又は(アミン4’bを得るための)4当量のドデシル臭化マグネシウムのジエチルエーテル中1M溶液を、数滴添加し、反応媒体を、−78℃で3時間攪拌する。飽和塩化アンモニウム溶液を数滴添加する。その反応は、極めて発熱性である。相の分離後、有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で濃縮する。得られた残留物を、溶離液トルエン/酢酸エチル(5/1)を用いて、シリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、所望の生成物を得る。
化合物4’aの特性
収率:38%
外観:オレンジ色のオイル
Rf:0.15(トルエン/酢酸エチル4/1)
HRMS(ESI):m/z496.3423[M+H]+(理論値496.3427)
NMR 1 H(CDCl 3 )、δ(ppm):
0.88(t,3H,J=6.9Hz);1.25(m,16H);1.32(s,3H);1.48(s,3H);3.11(m,1H);3.79(s,2H);3.86(d,1H,J=2.8Hz);4.11(dd,1H,J=2.8及び9.1Hz);4.43(d,1H,J=11.6Hz);4.63(d,1H,J=4.1Hz);4.68(d,1H,J=11.6Hz);5.94(d,1H,J=3.8Hz);7,20−7.34(m,10H)
NMR 13 C(CDCl 3 )、δppm):
14.3;22.8;25.4;26.4;26.8;29.4;29.7;29.8;30.1;30.3;32.1;51.3;55.7;71.7;81.9;82.0;82.8;104.8;111.5;126.8;128.1;128.2;128.4;128.5;128.6;128.7;137.3;141.1
化合物4’bの特性
収率:30%
外観:オレンジ色のオイル
Rf:0.3(トルエン/酢酸エチル4/1)
HRMS(ESI):m/z538.3897[M+H]+(理論値 538.3896)
NMR 1 H(CDCl 3 )、δ(ppm):
0.88(t,3H,J=6.8Hz);1.26(m,22H);1.32(s,3H);1.48(s,3H);3.11(m,1H);3.79(s,2H);3.86(d,1H,J=2.8Hz);4.11(dd,1H,J=2.8及び9.1Hz);4.43(d,1H,J=11.7Hz);4.63(d,1H,J=3.6Hz);4.68(d,1H,J=11.7Hz);5.94(d,1H,J=3.9Hz);7.19−7.33(m,10H)
NMR 13 C(CDCl 3 )、δ(ppm):
14.2;22.8;25.4;26.4;26.8;29.5;29.7;29.8;30.1;30.3;32.0;51.3;55.7;71.7;81.87;81.94;82.8;104.7;111.5;126.8;128.06;128.1;128.36;128.5;128.55;137.3;141.1。
酢酸(0.2M)及び塩酸(5N)の混合物(9/1)中に、アミン4’を可溶化する。5.5時間、室内で、反応媒体を攪拌する。その後、シアノホウ化水素ナトリウム(9当量)を添加し、反応媒体を室温で4.5日間攪拌する。飽和炭酸ナトリウム溶液及びナトリウム溶液(2M)を0℃で添加し、反応媒体を中和し、次に酢酸エチルで3回抽出し、有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で濃縮する。得られた残留物を、溶離液トルエン/酢酸エチル(10/1)を用いて、シリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、所望の生成物を得る。
化合物5’aの特性
収率:16%
外観:白色固体
Rf:0.2(トルエン/酢酸エチレン4/1+1%Et3N)
MS:m/z440.0[M+H]+(理論値439.6)
[α]D−17.7(c=1,CHCl3)
NMR 1 H(CDCl 3 )、δ(ppm):
0.88(t,3H,J=6.6Hz);1.20−1.40(m,14H);1.63(m,2H);2.64(m,2H);2.79(m,1H);3.48(d,1H,J=13.5Hz);3.54(d,1H,J=6.3Hz);3.78(m,1H);3.86(m,1H);3.93(d,1H,J=13.5Hz);4.69(d,1H,J=11.9Hz);4.75(d,1H,J=12.2Hz);7.23−7.36(m,10H)
NMR 13 C(CDCl 3 )、δ(ppm):
14.3;22.8;26.4;27.6;29.5;29.7;30.2;32.1;52.5;57.8;61.5;69.3;70.5;73.6;80.8;127.1;127.8;128.0;128.5;128.7;138.6;139.7
化合物5’bの特性
収率:32%
外観:白色固体
Rf:0.1(トルエン/酢酸エチル10/1+1%Et3N)
HRMS(ESI):m/z482.3629[M+H]+(理論値482.36342)
NMR 1 H(CDCl 3 )、δ(ppm):
0.88(t,3H,J=6.6Hz);1.20−1.40(m,20H);1.63(m,2H);2.65(m,2H);2.78(m,1H);3.48(d,1H,J=9.4Hz);3.53(d,1H,J=6.6Hz);3.77(m,1H);3.86(m,1H);3.92(d,1H,J=13.5Hz);4.68(d,1H,J=11.9Hz);4.73(d,1H,J=12.2Hz);7.22−7.33(m,10H)
NMR 13 C(CDCl 3 )、δ(ppm):
14.3;22.8;26.4;27.6;29.5;29.8;30.2;32.1;52.5;57.8;61.4;69.2;70.4;73.6;80.7;127.2;127.8;128.0;128.5;128.69;128.71;138.6;139.6。
室温において、アルゴン流下で、メタノール(0.01M)及び塩酸(5N)の混合物(10/1)中で、イミノ糖5’を可溶化する。次に、活性炭上のパラジウム(10モル%)を反応媒体に添加する。その後、溶液を真空下に置き、次に水素下に置く。混合物を、24時間、室温で撹拌し、その後ミリポアフィルター上でろ過し、メタノールですすぎ、そして減圧下で濃縮することによって、予想した粗生成物を生成する。この化合物は、アンバーリスト(Amberlyst)15[H+]イオン交換樹脂カラム(溶離液:1M水酸化アンモニウム水溶液)により、精製する。
化合物1’aの特性
収率:定量的
外観:白色固体
MS:m/z260.0[M+H]+(理論値259.4)
NMR 1 H(CD 3 OD)、δ(ppm):
0.89(t,3H,J=7.0Hz);1.29−1.38(m,14H);1.44(m,1H);1.56(m,1H);2.78(dd,1H,J=3.7及び13.5Hz);2.88(dt,1H,J=2.3及び7.3Hz);3.03(dd,1H,J=2.7及び13.5Hz);3.53(m,2H);3.76(t,1H,J=4.0Hz)
NMR 13 C(125MHz,CD 3 OD)、δ(ppm):
14.5;23.8;27.2;30.5;30.75;30.84;30.93;30.98;33.1;47.5;55.6;70.7;71.4;71.9
化合物1’bの特性
収率:定量的
外観:白色固体
HRMS(FAB):m/z302.2697[M+H]+(理論値302.2695)
[α]D−19.0(c=0.4,MeOH]
NMR 1 H(CD 3 OD)、δ(ppm):
0.90(t,3H,J=6.9Hz);1.27−1.35(m,20H);1.43(m,1H);1.54(m,1H);2.76(dd,1H,J=3.7及び13.5Hz);2.88(dt,1H,J=2.3及び7.3Hz);3.02(dd,1H,J=2.8及び13.5Hz);3.54(m,2H);3.76(t,1H,J=4.6Hz)
NMR 13 C(CD 3 OD)、δ(ppm):
14.5;23.8;27.2;30.5;30.7;30.78;30.8(2×C);30.83(2×C);30.9;33.1;47.5;55.6;70.6;71.5;71.8。
イミノキシリトール10’及び11’調製の第1段階は、Bordier,A.;Compain,P.;Martin,O.R.;Ikeda,K.;Asano,N.Tetrahedron:Asymmetry 2003,14,47−51により記載された合成方法を含む。オクチルアミノ基は、メシレート6’を介して、3−O−ベンジル−1,2−O−イソプロピリデン−α−L−キシロフラノースから開始する2つの段階で導入される。化合物1’の合成の枠内として、この方法の主要段階は、アセタール官能基7’の酸性媒体中の脱保護、それに続くNaBH3CN添加による分子内還元アミノ化反応を含み、これによって予想されるジオール8’を生成する。非位置選択性アルキル化反応は、トリアルキル型化合物9’a及びジアルキル型化合物9’bをもたらす。これらの誘導体を、シリカゲル上で分離し、脱保護し、良好な収率の相当するイミノキシリトール10’及び11’を生成する。
3−O−ベンジル−1,2−O−イソプロピリデン−α−L−キシロフラノース(1.78g;6.35mmol)を、室温において、アルゴン流下、無水ジクロロメタン(20mL)中に可溶化する。その後、トリエチルアミン(1.1mL;7.89mmol)及びメシルクロライド(0.6mL;7.75mmol)を反応媒体に添加する。一晩攪拌後、有機相を、水(1×20mL)及び飽和塩化ナトリウム溶液(1×20mL)で洗浄し、その後硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で濃縮する。残留物は、石油エーテル/酢酸エチルの溶離勾配(4/1→3/1→2/1)を用いて、シリカゲル上でクロマトグラフィーによって分離し、メシレート型化合物6’(2.26g)を生成する。
メシレート型化合物6’の特性
収率:99%
外観:白色固体
Rf:0.2(石油エーテル/酢酸エチル4/1)
MS:m/z359.5[M+H]+(理論値358.4)
HRMS(ESI):m/z381.0983[M+Na]+(理論値381.0984)
[α]D +45.5(c= 1.1,CHCl3)
NMR 1 H(250MHz,CDCl 3 )、δ(ppm):
1.32(s,3H);1.48(s,3H);2.99(s,3H);4.00(d,1H,J=2.5Hz);4.44(m,4H);4.66(m,2H);5.95(d,1H,J=3.8Hz);7.28−7.39(m,5H)
NMR 13 C(250MHz,CDCl 3 )、δ(ppm):
26.3;26.9;37.5;67.7;72.0;77.9;81.5;81.9;105.3;112.2;127.9;128.3;128.7;136.9。
化合物6’(1.56g;4.35mmol)をオクチルアミン(10mL)中に可溶化し、反応媒体を80℃で一晩加熱し、続いて減圧下でトルエンを使用して同時蒸着し、過剰のオクチルアミンを除去する。得られた残留物を、酢酸エチル(50mL)中に取り上げ、有機相を、水(2×30mL)及び飽和塩化ナトリウム溶液(1×30mL)で洗浄する。その後、この有機相を、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮する。得られた粗生成物中に今もなおオクチルアミンが存在している。従って、アミノ化型化合物7’は、次の段階において、精製なしに使用された。それにもかかわらず、生成された質量スペクトル及びNMR1Hスペクトルは、この中間粗アミンを認識している。
MS:m/z392.5[M+H]+(理論値391.6)
NMR 1 H(250MHz,CDCl 3 )、δ(ppm):
0.88(t,3H,J=6.6Hz);1.15−1.50(m,18H);2.60(m,2H);2.90(m,2H);3.90(d,1H,J=2.5Hz);4.31(m,1H);4.48(d,1H,J=12.1Hz);4.62(d,1H,J=3.8Hz);4.70(d,1H,J=12.1Hz);5.93(d,1H,J=3.6Hz);7.32(m,5H)。
イミノ糖8’の特性
収率:86%
外観:白色固体
Rf:0.4(石油エーテル/酢酸エチル1/1)
MS:m/z337.0[M+H]+(理論値335.5)
IR(ν,cm−1,NaCl):3372;2934;2858;1666;1074;1024
NMR 1 H(250MHz,CDCl 3 )、δ(ppm):
0.88(t,3H,J=6.9Hz);1.26(m,10H);1.46(m,2H);2.20(dd,2H,J=8.5及び11.0Hz);2.37(m,2H);2.60(m,2H);2.86(dd,2H,J=3.5及び11.3Hz);3.25(t,1H,J=6.9Hz);3.77(m,2H);4.78(s,2H);7.26−7.37(m,5H)
NMR 13 C(250MHz,CDCl 3 )、δ(ppm):
14.2;22.8;26.9;27.6;29.4;29.6;31.9;57.4;58.0;69.8;74.0;84.5;127.9;128.0;128.7;138.7。
0℃、アルゴン流下、新たな蒸留テトラヒドロフラン中に、ジオール8’(1.25g;3.72mmol)を可溶化する。その後、0℃で、60%水素化ナトリウム(0.76g;31.7mmol)をさらに添加する。温度を室温に上げるために、反応媒体を30分間撹拌する。ヨードオクタン(5.4mL;29.7mmol)及びテトラブチルアンモニウムヨウ化物(0.28g;0.75mmol)を導入し、28時間、反応をテトラヒドロフランの還流状態にする。メタノールをゆっくり添加することにより過剰の試薬を破壊し、混合物をジクロロメタン(2×50mL)で抽出する。その後、有機相を水(1×50mL)及び飽和塩化ナトリウム水溶液(1×50mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で濃縮する。残留物を、石油エーテル/酢酸エチルの溶離勾配(10/1→8/1→6/1→4/1→2/1)を用いて、シリカゲル上でクロマトグラフィーによって分離し、イミノ糖9’a(832.9mg)及びラセミイミノ糖9’b(586.4mg)を生成する。
イミノ糖9’aの特性
収率:42%
外観:黄色のオイル
Rf:0.7(石油エーテル/酢酸エチル10/1)
MS:m/z561.0[M+H]+(理論値559.9)
IR(ν,cm−1,NaCl):2930;2864;1674;1272;1099
NMR 1 H(250MHz,CDCl 3 )、δ(ppm):
0.88(m,9H);1.20−1.58(m,36H);1.83(t,2H,J=10.7Hz);2.36(m,2H);3.05(dd,2H,J=4.1及び10.7Hz);3.21(t,1H,J=9.1Hz);3.38(m,2H);3.59(t,4H,J=6.6Hz);4.83(s,2H);7.21−7.40(m,5H)
NMR 13 C(250MHz,CDCl 3 )、δ(ppm):
14.2;22.8;26.3;27.1;27.6;29.4;29.6;30.5;31.9;56.6;58.2;71.3;75.3;79.2;86.4;127.4;127.9;128.3;139.5
ラセミイミノ糖9’bの特性
収率:35%
外観:黄色固体
Rf:0.15(石油エーテル/酢酸エチル10/1)
MS:m/z449.0[M+H]+(理論値447.7)
IR(ν,cm−1,NaCl):3418;2930;2855;1638;1376;1100
NMR 1 H(250MHz,CDCl 3 )、δ(ppm):
0.88(m,6H);1.22−1.60(m,24H);2.15(m,2H);2.37(m,2H);2.89(m,2H);3.27(t,1H,J=7.2Hz);3,44−3.60(m,3H);3.65(m,1H);4.66(d,1H,J=11.6Hz);4.90(d,1H,J=11.6Hz);7.28−7.36(m,5H)
NMR 13 C(250MHz,CDCl 3 )、δ(ppm):
14.2;22.8;26.3;27.0;27.6;29.5;29.6;30.3;31.9;55.4;56.8;58.2;69.5;70.4;74.1;78.5;127.9;128.7;138.9。
室温において、アルゴン流下、メタノール(20mL)と5N塩酸(2mL)との混合物中に、イミノ糖9’a(397.6mg,0.71mmol)を可溶化する。その後、活性炭上のパラジウム(10mol%)を反応媒体に添加する。その後、溶液を真空下に置き、次に水素下に置く。室温において、27時間、混合物を撹拌し、その後ミリポアフィルター上でろ過し、メタノールですすぎ、そして減圧下で濃縮する。粗生成物を、石油エーテル/酢酸エチルの混合物(10/1)で、シリカゲル上でクロマトグラフィーによって分離し、所望のイミノ糖10’(306.5mg)を生成する。
イミノ糖10’の特性
収率:92%
外観:黄色オイル
Rf:0.2(石油エーテル/酢酸エチル10/1)
MS:m/z471.0[M+H]+(理論値469.8)
HRMS(ESI):m/z470.4585[M+H]+(理論値470.4573)
NMR 1 H(250MHz,CDCl 3 )、δ(ppm):
0.88(m,9H);1.20−1.60(m,36H);1.82(t,2H,J=10.0Hz);2.39(m,2H);2.64(m,1H);3.07(dd,2H,J=3.1及び11.3Hz);3.29(m,3H);3.57(m,4H)
NMR 13 C(250MHz,CDCl 3 )、δ(ppm):
14.2;22.8;26.2;27.1;27.6;29.4;29.5;29.6;30.3;31.9;55.6;58.3;70.7;77.9;78.6。
室温において、アルゴン流下、メタノール(15mL)と5N塩酸(1.5mL)との混合物中に、ラセミイミノ糖9’b(248.1mg,0.55mmol)を可溶化する。その後、活性炭上のパラジウム(10mol%)を反応媒体に添加する。その後、溶液を真空下に置き、次に水素下に置く。室温において、26時間、混合物を撹拌し、その後ミリポアフィルター上でろ過し、メタノールですすぎ、そして減圧下で濃縮する。粗生成物を、石油エーテル/酢酸エチルの混合物(20/1)で、シリカゲルクロマトグラフィーにより分離し、ラセミイミノ糖11’(161.2mg)を生成する。
ラセミイミノ糖11’の特性
収率:82%
外観:黄色オイル
Rf:0.5(酢酸エチル/メタノール20/1)
MS:m/z358.0[M+H]+(理論値357.6)
NMR 1 H(250MHz,CD 3 OD)、δ(ppm):
0.93(m,6H);1.22−1.45(m,20H);1.46−1.62(m,4H);1.86(t,1H,J=11.0Hz);1.90(t,1H,J=11.0Hz);2.42(m,2H);2.99(dd,1H,J=3.5及び9.8Hz);3.11(m,1H);3.16−3.31(m,2H);3.51(m,1H);3.62(t,2H,J=6.6Hz)
NMR 13 C(250MHz,CD 3 OD)、δ(ppm):
14.5;23.7;27.2;27.8;28.6;30.4;30.5;30.6;31.2;32.9;33.0;57.0;59.1;59.3;71.4;71.9;79.4;79.7。
反応工程式3:化合物1’aからの化合物12’の合成
室温において、アルゴン流下、メタノール−酢酸混合物(200/1,v/v)中に、イミノ糖1’aを可溶化する(0.02M)。ノナナール(nonanal)(1.2当量)及びシアノホウ化水素ナトリウム(1.2当量)を反応媒体に添加し、次に室温で一晩攪拌する。その後、溶媒を減圧下で蒸発する。得られた残留物を酢酸エチルに取り上げ、有機相を水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で濃縮する。溶離液酢酸エチル/メタノール(5/1)及び1%トリエチルアミンを用いて、粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、所望の化合物12’(収率:58%)を精製する。
化合物12’の特性
外観:白色固体
Rf:0.35(酢酸エチル/メタノール5/1+1%Et3N)
[α]D 20+5.5(c1.1,MeOH)
HRMS(ESI):m/z[M+H]+ 計算値386.3634
実測値:386.3633
HRMS(FAB):m/z[M+H]+ 計算値:386.3634
実測値:386.3636
IR(NaCl,cm−1):1088(C−O);1150(C−N);2860−2928(C−H);3378(O−H)
NMR 1 H(250MHz,CD 3 OD)、d(ppm):
0.91(m,6H);1.31−1.51(m,30H);2.46−2.68(m,3H);2.75(dd,1H,J=4.7及び12.6Hz);2.85(m,1H);3.39(t,1H,J=8.5Hz);3.54(m,1H);3.64(dd,1H,J=4.7及び8.8Hz)
NMR 13 C(250MHz,CD 3 OD)、d(ppm):
14.5;23.8;24.3;28.3;28.5;30.0;30.4;30.5;30.6;30.7;31.0;33.1;52.5;55.2;63.0;71.2;72.6;75.6
反応工程式4:化合物1’aからの化合物13’の合成
室温において、アルゴン流下、無水N,N−ジメチルホルムアミド(3.5mL)中に粗イミノ糖1’a(26.5mg;0.102mmol)を可溶化する。炭酸カリウム(36mg;0.26mmol)及び1−ヨードブタン(14μL;0.123mmol)を反応媒体に添加する。後者を、80℃、40時間、加熱する。その後、トルエンを使用して、溶媒を同時蒸着し、得られた残留物を、酢酸エチル/メタノール混合物(15/1)を用いて、シリカゲル上でクロマトグラフィーにより分離し、イミノ糖13’(5mg,15%)を生成する。
化合物13’の特性
外観:無色オイル
Rf:0.35(AcOEt/MeOH15/1)
[α]D 20+15.5(c0.4,MeOH)
HRMS(FAB):m/z[M+H]+ 計算値:316.2852 実測値:316.2849
NMR 1 H 500 MHz (CD 3 OD):
δ(ppm)14.4;14.5(2×CH3アルキル);21.5;23.8;30.5;30.7;31.0;33.1(10×CH2アルキル);49.3(C−5);52.5(CH2N);55.1(C−1);63.2(C−4);71.3(C−2);72.8(C−3)
反応工程式5:化合物1’aからの化合物14’の合成
化合物14’の特性
外観:オレンジ色オイル
Rf:0.7(AcOEt/MeOH5/1)
[α]D 20+17.0(c0.9,MeOH)
HRMS(FAB):m/z[M+H]+ 計算値:380.280
実測値:380.2801
NMR 1 H(CD 3 OD)
δ(ppm)14.5(CH3ノニル);23.7;24.3;29.8;30.5;30.7;30.8;30.9;33.1(8×CH2ノニル);51.5(C−5);55.7(OCH3);59.0(CH2N);62.7(C−1);71.3(C−4);72.7(C−2);76.4(C−3);114.6;130.9(4×CH芳香族);132.7;160.3(Cq芳香族)
ヒトβ−グルコセレブロシダーゼに関する阻害試験を、N.Asano教授と共同で実施した。最も関連した結果を表1に示す。α−1−C−ノニル−XYL1’aは、現在、阻害定数(Ki)が2nMであるヒトβ−グルコセレブロシダーゼの最も強力な公知の阻害剤である。この化合物は、試験された種々のα−グルコシダーゼに対して活性が無いなので、極めて特異的でもある。この選択性は、1つには、グルコースの特徴を示すC−5ヒドロキシメチル官能基が無いためである。C9からC12へのアルキル鎖長さの伸びは、阻害活性の減少をもたらす。同様に、ノニル基の位置は、非常に重要である。従って、N−ノニルイミノキシリトール6’は、C−アルキル型類似体1’aの220分の1の活性である。
化合物1’aは、式(I)(式中、R0は、水素原子であり、R1は、ドデシル基であり、R2、R3及びR4は、OH基である)で表される化合物に相当する。
化合物1’bは、式(I)(式中、R0は、水素原子であり、R1は、ドデシル基であり、R2、R3及びR4は、OH基である)で表される化合物に相当する。
生物学的評価:化合物12’、13’及び14’によるヒトβ−グルコセレブロシダーゼの阻害
研究は、細胞内β−グルコセレブロシダーゼ(タイプ1、2又は3のゴーシェ病に悩んでいる患者から生じる線維芽細胞)活性に対する阻害剤の効果を調査するために実施された。一般に、残留酵素活性の1.1〜1.9倍の増加は、2.5〜10nM濃度のα−1−C−ノニル−XYL1’aで有名である(主な結果を表2に示す)。
Sawkar,A.R.;Cheng,W.-C.;Beutler,E.;Wong,C.-H.;Balch,W.E.;Kelly,J.W.Chemical chaperones increase the cellular activity of N370S beta-glucosidase:a therapeutic strategy for Gaucher’s disease.Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.2002,99,15428-15433中に記載された条件下で、試験を実施した。
タイプ1 ゴーシェ線維芽細胞
N−ノニル−DNJ2’
β−グルコセレブロシダーゼ:2.4〜10μM倍増加した残留活性
α−グルコシダーゼ:50μMにおいて70%阻害
α−マンノシダーゼ:わずかに阻害
タイプ2 ゴーシェ線維芽細胞
N−ノニル−DNJ2’
β−グルコセレブロシダーゼ:1.1〜2.5μM倍増加した残留活性
α−グルコシダーゼ:50μMにおいて著しく阻害
α−マンノシダーゼ:50μMにおいてわずかに阻害
タイプ3 ゴーシェ線維芽細胞
N−ノニル−DNJ2’
β−グルコセレブロシダーゼ:1.6〜10μM倍増加した残留活性
α−グルコシダーゼ:著しく阻害
α−マンノシダーゼ:阻害無し
タイプ1〜3 ゴーシェ線維芽細胞
α−1−C−ノニル−XYL1’a
タイプ1 β−グルコセレブロシダーゼ:1.8〜10nM倍増加した残留活性
タイプ2 β−グルコセレブロシダーゼ:1.1〜2.5nM倍増加した残留活性
タイプ3 β−グルコセレブロシダーゼ:1.9〜10nM倍増加した残留活性
タイプ1〜3 α−グルコシダーゼ:阻害無し
タイプ1〜3 α−マンノシダーゼ:阻害無し
α−1−C−ノニル−イミノキシリトール1’aで得られた結果は、非常に少量で副作用がないゴーシェ病に対して使用することができる未来の治療薬の手段を切り開く。これらの化合物によって、タイプ1及びタイプ3患者中のβ−グルコセレブロシダーゼの残留酵素活性を著しく増加することを可能にさせる。含有スフィンゴ糖脂質の形成を阻害するためのザベスカ(Zavesca)(商標)を組み合わせた2つの治療、及びこの糖脂質の残留酵素加水分解活性を活性化する「化学シャペロン」も実現可能である。
Claims (24)
- 一般式(I):
R0は、
水素原子、又は
炭素原子1〜12個を含み、そして好ましくは炭素原子4〜12個を含み、特には炭素原子6〜12個を含む、直鎖状若しくは分岐状、飽和若しくは不飽和のアルキル基であって、場合によりフェニル基により置換されており、あてはまる場合には炭素原子1〜15個を含むアルコキシ基により置換されている前記アルキル基、又は
3〜12員を含むオキサアルキル基であり;
R1は、
水素原子、又は
炭素原子4〜16個を含む直鎖状若しくは分岐状、飽和若しくは不飽和のアルキル基であって、場合により、ヒドロキシル基、炭素原子1〜12個を含むアルコキシ基、及びフェニル基から選択された置換基により置換されるか又は前記置換基を有している前記アルキル基、又は
4〜12員を含むn−オキサアルキル基(nは3以上の整数を表す)であり;
R2、R3及びR4は、互いに独立して、
水素原子、又は
ヒドロキシル基、又は
式OR5(式中、R5は、炭素原子1〜15個を含み、好ましくは炭素原子4〜12個を含む直鎖状若しくは分岐状、飽和若しくは不飽和のアルキル基、又はベンジル基である)で表されるアルコキシ基、又は、
式O−CO−R6(式中、R6は、炭素原子1〜15個を含む直鎖状若しくは分岐状、飽和若しくは不飽和のアルキル基である)で表されるアシルオキシ基であり、
R1、R2、R3及びR4の少なくとも1つの基が、炭素原子4〜16個を含む直鎖状若しくは分岐状、飽和若しくは不飽和の前記アルキル基であるか、又は炭素原子1〜15個を含む直鎖状若しくは分岐状、飽和若しくは不飽和の前記アルキル基を含む基である)
で表される化合物の使用であって、
前記一般式(I)で表される化合物が、純粋な立体異性体の形態であるか、又はラセミ混合物並びに薬理学的に許容可能な酸を有するそれらの付加塩を含む、鏡像異性体及び/又はジアステレオマーの混合物の形態である、
リソソームグリコシダーゼ酵素少なくとも1つの機能障害と関連するリソソーム病の治療を目的とする薬剤の製造のための前記化合物の使用
(但し、式(I)において、R0が水素原子又は炭素原子1〜3個を含むアルキル基であり、そしてR1が水素原子である場合、R2、R3及びR4の少なくとも1つの基がアルコキシ基、OR5、又はアシルオキシ基、OCOR6であり、ここで、R5又はR6は、炭素原子少なくとも3つを含むアルキル基であり、そして、
式(I)において、R2、R3及びR4の少なくとも2つの基が水素原子ではない)。 - ゴーシェ病の治療を目的とする薬剤の製造のための、請求項1に記載の使用。
- クラッベ病の治療を目的とする薬剤の製造のための、請求項1に記載の使用。
- ファブリー病の治療を目的とする薬剤の製造のための、請求項1に記載の使用。
- R0が、水素原子であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の使用。
- R1が、炭素原子4〜16個を含み、そして好ましくは炭素原子9個を含むアルキル基であることを特徴とする、請求項5に記載の使用。
- R2、R3及びR4が、OH基であることを特徴とする、請求項5又は6に記載の使用。
- R0が、炭素原子6〜12個を含み、そして好ましくは炭素原子9個を含むアルキル基であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の使用。
- R1が水素原子であることを特徴とする、請求項8に記載の使用。
- R2が、式OR5(式中、R5は、炭素原子3〜15個を含み、そして好ましくは炭素原子4〜12個を含むアルキル基である)で表されるアルコキシ基であることを特徴とする、請求項8又は9に記載の使用。
- R3及びR4が、OH基であることを特徴とする、請求項8〜10のいずれか一項に記載の使用。
- R3が、OH基であり、そしてR4が、式OR5(式中、R5は、炭素原子3〜15個を含み、好ましくは炭素原子4〜12個を含むアルキル基である)で表されるアルコキシ基であることを特徴とする、請求項4〜12のいずれか一項に記載の使用。
- 一般式(I):
R0は、
水素原子、又は
炭素原子1〜12個を含み、そして好ましくは炭素原子4〜12個を含み、特には炭素原子6〜12個を含む直鎖状若しくは分岐状、飽和若しくは不飽和のアルキル基であって、場合によりフェニル基により置換されており、あてはまる場合には炭素原子1〜15個を含むアルコキシ基により置換されている前記アルキル基、又は
3〜12員を含むオキサアルキル基であり;
R1は、
水素原子、又は
炭素原子4〜16個を含む直鎖状若しくは分岐状、飽和若しくは不飽和のアルキル基であって、場合により、ヒドロキシル基、炭素原子1〜12個を含むアルコキシ基、及びフェニル基から選択された置換基により置換されるか又は前記置換基を有している前記アルキル基、又は
4〜12員を含むn−オキサアルキル基(nは3以上の整数を表す)であり;
R2、R3及びR4は、互いに独立して、
水素原子、又は
ヒドロキシル基、又は
式OR5(式中、R5は、炭素原子1〜15個を含み、好ましくは炭素原子4〜12個を含む直鎖状若しくは分岐状、飽和若しくは不飽和のアルキル基、又はベンジル基である)で表されるアルコキシ基、又は
式O−CO−R6(式中、R6は、炭素原子1〜15個を含む直鎖状若しくは分岐状、飽和若しくは不飽和のアルキル基である)で表されるアシルオキシ基であり、
R1、R2、R3及びR4の少なくとも1つの基が、前記炭素原子4〜16個を含む直鎖状若しくは分岐状、飽和若しくは不飽和のアルキル基であるか、又は前記炭素原子1〜15個を含む直鎖状若しくは分岐状、飽和若しくは不飽和のアルキル基を含む基である)
で表される化合物であって、
前記一般式(I)で表される化合物が、純粋な立体異性体の形態であるか、又はラセミ混合物並びに薬理学的に許容可能な酸を有するそれらの付加塩を含む、鏡像異性体及び/又はジアステレオマーの混合物である、前記化合物
(但し、式(I)において、R0が水素原子又は炭素原子1〜3個を含むアルキル基であり、そしてR1が水素原子である場合、R2、R3及びR4の少なくとも1つの基がアルコキシ基、OR5、又はアシルオキシ基、OCOR6であり、ここで、R5又はR6は、炭素原子少なくとも3つを含むアルキル基であり、そして
式(I)において、R2、R3及びR4の少なくとも2つの基が水素原子ではない)。 - 請求項17〜21のいずれか一項に記載の化合物を、薬学的に許容可能な賦形剤と組み合わせて含む医薬組成物。
- 請求項17〜21のいずれか一項に記載の式(I)(式中、R1は、アルキル基、又はn−オキサアルキル基である)で表される化合物の製造方法であって、
(a)
式(1):
GP0は、特にアリル基、ベンジル基、p−メトキシベンジル基及び2−ナフタレンメチル基から選択される保護基、そして好ましくはベンジル基である保護基であり、
GP3は、特にアリル基、ベンジル基及び2−ナフタレンメチル基から選択される保護基であり、そして好ましくはベンジル基である保護基である)
で表されるイミンに、式R1−M(式中、R1は、請求項17で定義したアルキル基又はn−オキサアルキル基であり、Mは、金属、好ましくはLiであるか、又は基MgXであり、ここで、Xはハロゲン原子、好ましくはBrである)で表される有機金属化合物、例えばマグネシウム有機化合物若しくはリチウム有機化合物を添加する段階であって、
式(2):
GP0、GP3及びR1は、前記で定義したものである)
で表される化合物を得るための前記段階と、
(b)前記式(2)で表される化合物の酸性媒体中での加水分解、それに続く分子内還元アミノ化反応の段階で、
式(3):
GP0、GP3及びR1は、前記で定義したものである)
で表される置換型ピペリジンを得るための前記段階であって、
あてはまる場合には、式(3)で表される化合物が、請求項19において定義した式(III)で表される化合物を得るために、脱保護され、
次に、場合により、得られた前記式(III)で表される化合物が、遊離アミン官能基のアルキル化の段階、例えばハロゲン化アルキルR0Xを用いたアルキル化、又は式R0OH(式中、R0は、請求項17において定義したアルキル基又はオキサアルキル基である)のアルコールの酸化によって生じるアルデヒドを用いた還元アミノ化によるアルキル化の段階を受け、請求項18において定義した式(II)で表される化合物(式中、R2、R3及びR4は、OH基である)を得るための前記段階と、
(c)前記化合物(3)の遊離OH官能基の保護の段階であって、
式(4):
GP2は、特に、アセチル基、ベンゾイル基及びピバロイル基から選択される保護基、そして好ましくはベンゾイル基である保護基であり、
GP4は、特には、トリアルキルシリル基から選択される保護基、好ましくはt−ブチルジメチルシリル基である保護基であり、そして
GP0、GP3及びR1は、前記で定義したものである)
で表される置換型ピペリジンを得るための前記段階と、
(d)前記式(4)で表される化合物のGP2、GP3又はGP4の1つの基の化学選択的脱保護の段階であって、
式(5):
A2は、水素原子、又は保護基GP2であり、
A3は、水素原子、又は保護基GP3であり、
A4は、水素原子、又は保護基GP4であり、そして
A2、A3及びA4の1つの基のみが、前記で定義した、H、GP0、GP2、GP3、GP4及びR1である)
で表される化合物をそれぞれ得るための段階と、
(e)前記式(5)で表される化合物の遊離ヒドロキシル官能基の反応の段階であって;
アルキル化プロセスの実施の枠内で、前記式(5)で表される化合物の遊離ヒドロキシル官能基と、例えば、式R5−X(Xは、ハロゲン原子であり、R5は、請求項17で定義したものである)で表されるハロゲン化アルキルとの反応の段階であって、
式(6):
B2は、R5基、又は保護基GP2であり、
B3は、R5基、又は保護基GP3であり、
B4は、R5基、又は保護基GP4であり、そして
B2、B3及びB4の1つの基のみが、前記で定義したR5、GP0、GP2、GP3、GP4及びR1である)
で表される化合物を得るための段階であるか;又は
アシル化プロセスの実施の枠内で、前記式(5)で表される化合物の遊離ヒドロキシル官能基と、例えば式R6COCl(式中、R6は、請求項17において定義したものである)で表される酸塩化物との反応の段階であって、
式(7):
C2は、COR6基、又は保護基GP2であり、
C3は、COR6基、又は保護基GP3であり、
C4は、COR6基、又は保護基GP4であり、そして
C2、C3及びC4の1つの基のみが、COR6、GP0、GP2、GP3、GP4及びR1である)
で表される化合物を得るための段階であるか;又は
酸化物の還元プロセスの実施の枠内で、前記式(5)で表される化合物の遊離ヒドロキシル官能基と、例えばIm2CS、それに続くBu3SnHとの反応による反応の段階であって、
式(8):
D2は、水素原子、又はOGP2基であり、
D3は、水素原子、又はGP3基であり、
D4は、水素原子、又はGP4基であり、そして
D2、D3及びD4の1つの基のみが、前記で定義した、H、GP0、GP2、GP3、GP4及びR1である)
で表される化合物の1つを得るための前記段階であるか;又は
立体配置反転プロセスの実施の枠内で、前記式(5)で表される化合物の遊離ヒドロキシル官能基の、例えばスワーン反応の実施、それに続く水素化ホウ素を用いた還元による反応の段階であって、
式(9−1)、(9−2)又は(9−3):
GP0、GP2、GP3、GP4及びR1は、前記で定義したものである)
の化合物の1つを得るための前記段階であり;
前記式(6)、(7)、(8)、(9−1)、(9−2)及び(9−3)で表される化合物は脱保護することによって、請求項17において定義した式(I)で表される化合物に相当する
式(I−6)、(I−7)、(I−8)、(I−9−1)、(I−9−2)及び(I−9−3):
B’2は、R5基、又は水素原子であり、
B’3は、R5基、又は水素原子であり、
B’4は、R5基、又は水素原子であり、そして
B’2、B’3及びB’4の1つの基のみが、R5であり、
C’2は、COR6基、又は水素原子であり、
C’3は、COR6基、又は水素原子であり、
C’4は、COR6基、又は水素原子であり、そして
C’2、C’3及びC’4の1つの基のみが、COR6であり、
D’2は、水素原子、又はOH基であり、
D’3は、水素原子、又はOH基であり、
D’4は、水素原子、又はOH基であり、そして
D’2、D’3及びD’4の1つの基のみが、Hである)
で表される化合物をそれぞれ得ることができ、
次に、このように得られた式(I−6)、(I−7)、(I−8)、(I−9−1)、(I−9−2)及び(I−9−3)で表される化合物は、場合により、遊離アミン官能基のアルキル化の段階、例えばハロゲン化アルキルR0Xを用いたアルキル化、又は式R0OH(式中、R0は、請求項17において定義したアルキル基又はオキサアルキル基である)のアルコールの酸化によって生じるアルデヒドを用いた還元アミノ化による遊離アミン官能基のアルキル化の段階を受けることができ、請求項17において定義した式(I)で表される化合物に相当する
式(I−6−a)、(I−7−a)、(I−8−a)、(I−9−1−a)、(I−9−2−a)及び(I−9−3−a):
で表される化合物を得るための前記遊離ヒドロキシル官能基の反応段階と、
(f)場合により、脱保護型遊離ヒドロキシル官能基を得るための、前記式(6)、(7)、(8)、(9−1)、(9−2)又は(9−3)で表される化合物の残留している保護基GP2、GP3又はGP4の1つの位置選択性脱保護の段階、
そして段階(e)において記載した、アルキル化プロセスの実施の枠内の、又はアシル化プロセスの実施の枠内の、又は酸化物の還元プロセスの実施の枠内の、又は立体配置の反転の実施の枠内の、いずれかの遊離ヒドロキシル官能基の反応の段階、
そして前記式(I)で表される化合物を得るための、脱保護の任意の段階、場合により、それに続く遊離アミン官能基のアルキル化、例えばハロゲン化アルキルR0Xを用いたアルキル化により、又は式R0OH(式中、R0は、請求項17において定義したアルキル基又はオキサアルキル基である)のアルコールの酸化によって生じるアルデヒドを用いた還元アミノ化によって、式(I)(R0は、水素原子と異なる)で表される化合物を得るための段階、(式(I)で表される得られた化合物が遊離ヒドロキシル官能基を含んでいる場合には、段階(f)は場合により繰り返すことができる)とを含む、前記製造方法。 - 請求項17〜21のいずれか一項に記載の式(I)(式中、R1は水素原子である)で表される化合物の製造方法であって、
(a)
式(10):
GP3は、特にアリル基、ベンジル基及び2−ナフタレンメチル基から選択される保護基であり、そして好ましくはベンジル基である保護基である)
で表される化合物の活性化基Yを含む試薬との反応の段階であって、
式(11):
Y−Oは、脱離基であり、Yは、特に、メシル基、p−トルエンスルホニル基及びトリフルオロメタンスルホニル基から選択される活性基であり、そして好ましくはメシル基である)
で表される化合物を得るための段階と、
(b)第一級アミンR0NH2(式中、R0は、請求項17において定義したアルキル基又はオキサアルキル基である)による、前記式(11)で表される化合物の置換の段階であって、
式(12):
GP3は、前記で定義したものである)
で表される化合物を得るための段階と、
(c)前記式(12)で表される化合物の酸性媒体中での加水分解、それに続く分子内還元アミノ化反応の段階であって、
式(13):
GP3及びR0は、前記で定義したものである)
で表される置換型ピペリジンを得るための段階と、
(d)前記式(13)で表される化合物の、式R5X(式中、R5は、請求項17において定義したものであり、そしてXは、水素原子である)で表される化合物、又は酸塩化物R6COCl(式中、R6は、請求項17において定義したものである)との反応の段階であって、
式(14−1)又は式(14−2):
R7は、COR6基又は前記R5であり、
GP3及びR0は、前記で定義したものである)
を得て、
式(14−1)及び式(14−2)で表される化合物は、特に、シリカゲルクロマトグラフィーにより分離され、
式(14−2)で表される化合物は、あてはまる場合には、脱保護によって、
式(I):
R7及びR0は、前記で定義したものである)
で表される化合物を得るための段階と、
(e)式(14−1)で表される化合物のOGP3基の位置選択性脱保護の段階であって、遊離ヒドロキシル官能基を含む
式(14−3):
R7及びR0は、前記で定義したものである)
で表される化合物(式(I)で表される化合物に相当する)を得るための前記段階と、
(f)前記式(14−2)及び式(14−3)で表される化合物の遊離ヒドロキシル官能基の反応の段階であって、
アルキル化プロセスの実施の枠内で、前記式(14−2)及び式(14−3)で表される化合物の遊離ヒドロキシル官能基と、例えば式R5−X(式中、Xは、ハロゲン原子であり、R5は、請求項17で定義したものである)で表されるハロゲン化アルキルとの反応によって、
式(15−2)又は式(15−3):
GP3、R5、R7及びR0は、前記で定義したものである)
で表される化合物をそれぞれ得て、
次に、式(15−2)で表される化合物は脱保護され、
式(I):
R5、R7及びR0は、前記で定義したものである)
で表される化合物を得るための前記段階であるか;又は
アシル化プロセスの実施の枠内で、前記式(14−2)及び式(14−3)で表される化合物の遊離ヒドロキシル官能基と、例えば式R6COCl(式中、R6は、請求項17において定義したものである)で表される酸塩化物との反応の段階であって、
式(16−2)又は式(16−3):
GP3、R5、R7及びR0は、前記で定義したものである)
で表される化合物をそれぞれ得て、
次に、式(16−2)で表される化合物を脱保護することによって、
式(I):
R6、R7及びR0は、前記で定義したものである)
で表される化合物を得る前記段階であるか;又は
酸化物の還元プロセスの実施の枠内で、前記式(14−2)及び式(14−3)で表される化合物の遊離ヒドロキシル官能基と、例えばIm2CS、それに続くBu3SnHとの反応による反応の段階であって、
式(17−2)又は式(17−3):
GP3、R7及びR0は、前記で定義したものである)
で表される化合物をそれぞれ得て、
次に、式(17−2)で表される化合物を脱保護することによって、
式(I):
R7及びR0は、前記で定義したものである)
で表される化合物を得る段階であるか;又は
立体配置反転の実施の枠内で、前記式(14−2)及び式(14−3)で表される化合物の遊離ヒドロキシル官能基の、例えばスワーン反応の実施、それに続く水素化ホウ素を用いた還元の段階であって、
式(18−2)又は式(18−3):
GP3、R7及びR0は、前記で定義したものである)
で表される化合物をそれぞれ得て、
次に、式(18−2)で表される化合物を脱保護することによって、
式(I):
R7及びR0は、前記で定義したものである)
で表される化合物を得るための段階とを含む、前記製造方法。
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