JP2008545748A - C型肝炎ウイルスに関連する障害を処置するために有用な徐放処方物 - Google Patents

C型肝炎ウイルスに関連する障害を処置するために有用な徐放処方物 Download PDF

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Abstract

本明細書中の式(I)〜(XXVI)の少なくとも1つの化合物および徐放担体を含む徐放投薬処方物ならびにそれを使用する方法が、提供される。本発明は、被験体においてC型肝炎ウイルス(HCV)プロテアーゼの活性を変調するための徐放投薬処方物を提供し、該徐放投薬処方物は、少なくとも1つHCVプロテアーゼインヒビターおよび該少なくとも1つのHCVプロテアーゼインヒビターの放出を制御する徐放担体を含み、該被験体に、下に示される種々の構造式の少なくとも1つのHCVプロテアーゼインヒビター化合物の有効量を投与する工程を包含する。本明細書中に開示されるHCVプロテアーゼインヒビター化合物はまた、カテプシンインヒビターであり得る。

Description

(発明の分野)
本発明は、HCVプロテアーゼ(例えば、HCV NS3/NS4aプロテアーゼ)を阻害することによるC型肝炎ウイルスに関連する広く種々の疾患または障害、および/またはカテプシン活性およびカテプシン活性阻害に関連する病気または障害を治療するのに有用な徐放投薬処方物に関連する。
(発明の背景)
HCVは、肝硬変および肝細胞癌腫の誘導に関連付けられてきた。HCV感染を罹った患者のに対する予後は現在芳しくない。HCV感染は、HCV感染に関する免疫または緩解の欠如のため、肝炎の他の形態より治療するのが困難である。現在のデータは、硬変診断から4年後において50%未満の生存率を示す。局所化された切除可能な肝細胞癌腫と診断された患者は10〜30%の5年生存率を有し、他方、局所化された切除不能肝細胞癌腫を持つ患者は1%未満の5年生存率を有する。
C型肝炎のための現在の療法はインターフェロン−α(INFα)、およびリバビリンおよびインターフェロンとの組み合わせ療法を含む。例えば、Beremguer et al.(1998)Proc.Assoc.Am.Physicians 110(2):98−112参照。これらの療法は低い維持応答率および頻繁な副作用に悩んでいる。例えば、Hoofnagle et al.(1997)N.Engl.J.Med.336:347参照。現在、HCV感染に対してワクチンは入手できない。
C型肝炎ウイルス(HCV)は、非−A、非−B肝炎(NANBH)、特に血液−関連NAMBH(BB−NANBH)における主な病因として関連付けられている(+)−センス一本鎖RNAウイルスである(国際特許出願公開No.WO 89/04669および欧州特許出願公開 No.EP 381 216参照)。NANBHは、A型肝炎ウイルス(HAV)、B型肝炎ウイルス(HBV)、デルタ肝炎ウイルス(HDV)、サイトメガロウイルス(CMV)、およびエプスタイン−バールウイルス(EBV)のような、他のタイプのウイルス−誘導肝臓病、ならびにアルコール依存症および原発性胆嚢硬変のような他の形態の肝臓病から区別されるべきである。
最近、ポリペプチドプロセッシングおよびウイルス複製に必要なHCVプロテアーゼが同定され、クローン化され、発現されている(例えば、米国特許第5,712,145号参照)。このほぼ3000アミノ酸ポリプロテインは、アミノ末端からカルボキシ末端までに、ヌクレオキャプシド蛋白質(C)、エンペロープ蛋白質(E1およびE2)およびいくつかの非−構造蛋白質(NS1、2、3、4a、5aおよび5b)を含有する。NS3はHCVゲノムのほぼ1893ヌクレオチドによってコードされるほぼ68kda蛋白質であり、2つの区別されるドメイン:(a)ほぼ200のN−末端アミノ酸よりなる群から選択されるセリンプロテアーゼドメイン:および(b)蛋白質のC−末端におけるRNA−依存性ATPaseドメインを有する。NS3プロテアーゼは、蛋白質配列における同様性、総じての三次元構造および触媒のメカニズムのため、キモトリプシンファミリーのメンバーと考えられる。他のキモトリプシン−様酵素はエラスターゼ第Xa因子、トロンビン、トリプシン、プラスミン、ウロキナーゼ、tPAおよびPSAである。HCV NS3セリンプロテアーゼはNS3/NS4a、NS4a/NS4b、NS4b/NS5aおよびNS5a/NS5b接合におけるポリペプチド(ポリプロテイン)の蛋白質分解を担い、かくして、ウイルス複製の間における4つのウイルス蛋白質を生じさせることを担う。これはHCV NS3セリンプロテアーゼを抗ウイルス化学療法についての魅力的な標的とした。
ほぼ6kdaポリペプチドであるNS4a蛋白質はNS3のセリンプロテアーゼ活性についての補因子であると判断されている。NS3/NS4aセリンプロテアーゼによるNS3/NS4a接合の自動切断は分子内で起こり(すなわち、シス)、他方、他の切断部位は分子間で処理される(すなわち、トランス)。
HCVプロテアーゼに対する天然切断部位の分析はP1におけるシステインP1’におけるセリンの存在を明らかとし、およびこれらの残基はNS4a/NS4b、NS4b/NS5aおよびNS5a/NS5b接合において厳格に保存されていることを明らかとした。NS3/NS4a接合はP1におけるスレオニンおよびP1’におけるセリンを含有する。NS3/NS4aにおけるCys→Thr置換は、接合におけるトランスプロセッシングよりもむしろシスプロセッシングの要件を説明すると仮定されている。例えば、Pizzi et al.(1994)Proc.Natl.Acad.Sci(USA)91:888−892、Failla et al.(1996)Folding & Design 1:35−42参照。NS3/NS4a切断部位は他の部位よりも突然変異誘発により許容性である。例えば、Kollykhalov et al.(1994)J.Virol.68:7525−7533参照。また、切断部位の上流の領域における酸性残基が効果的な切断に必要であることも見出されている。例えば、Komoda et al.(1994)J.Virol.68:7351−7357参照。
報告されているHCVプロテアーゼの阻害剤は抗酸化剤(国際特許出願公開No.WO 98/14181参照。ある種のペプチドおよびペプチドアナログ(国際特許出願公開No.WO 98/17679,Landro et al.(1997)Biochem.36:9340−9348,Ingallinella et al.(1998)Biochem.37:8906−8914,Llinas−Brunet et al.(1998)Bioorg.Med.Chem.Lett.8:1713−1718)、70−アミノ酸ポリペプチドエグリンc(Martin et al.(1998)Biochem.37:11459−11468)、ヒト膵臓分泌トリプシン阻害剤(hPSTI−C3)およびミニボディレパートリー(MBip)(Dimasi et al.(1997)J.Virol.71:7461−7469)、cVE2(「カメライズド」可変ドメイン抗体断片)(Martin et al.(1997)Protein Eng.10:607−614)、およびα1−抗キモトリプシン(ACT)(Elzouki et al.)(1997)J.Hepat.27:42−28)を含む。C型肝炎ウイルスRNAを選択的に破壊するように設計されたリボザイムが最近開示されている(BioWorld Today 9(217):4(November 10,1998)参照)。
また、1998年4月30日に公開されたPCT公開No.WO 98/17679(Vertex Pharmaceuticals Incorporated);1998年5月28日に公開されたWO 98/22496(F.Hoffmann−La Roche AG);および1999年2月18日に公開されたWO 99/07734(Boehringer Ingelheim Canada Ltd.)を参照されたし。
係属するおよび同時係属する、2000年4月5日に出願された米国特許出願第60/194,607号、2000年4月19日に出願された第60/198,204号、2000年7月21日に出願された第60/220,110号、2000年7月21日に出願された第60/220,109号、2000年7月21日に出願された第60/220,107号、2000年12月12日に出願された第60/254,869号、2000年7月21日に出願された第60/220,101号、2004年5月6日に出願された第60/568,721号、およびWO 2003/062265は、C型肝炎ウイルスのNS−3セリンプロテアーゼ阻害剤としての種々のタイプのペプチド、および/または他の化合物を開示する。
C型肝炎の1以上の徴候を治療し、または予防し、または軽減するためのHCV感染についての新しい治療および療法、セリンプロテアーゼ、特にHCV NS3/NS4aセリンプロテアーゼの活性を変調する方法、およびここに提供する化合物を用いてHCVポリペプチドのプロセッシングを変調する方法に対して要望が存在する。
本発明のもう1つの態様はカテプシン活性の阻害に向けられる。カテプシン(Cats)はリソソームシステインプロテアーゼのパパインスーパーファミリーに属する。カテプシンは正常な蛋白質分解および標的蛋白質および組織の代謝回転、ならびにプロ酵素活性化による蛋白質分解カスケードの阻害、およびMHCクラスII分子発現への参画に関与する。Baldwin(1993)Proc.Natl.Acad.Sci.,90:6796−6800;Mixuochi(1994)Immunol.Lett.,43:189−193。
従って、異常なカテプシン発現もまたいくつかの深刻なヒト病気状態に関連付けられてきた。カテプシンは乳房、肺、前立腺、神経膠芽細胞腫および頭部/首部癌細胞を含めた癌細胞で豊富に発現することが示されており(Kos et al.(1998)Oncol.Rep.,5:1349−1361;Yan et al.(1998)Biol.Chem.,379:113−123;Mort et al.(1997)Int.J Biochem.Cell Biol.,29:715−720;Friedrick et al.(1999)Eur.J Cnacer,35:138−144)、乳癌、肺癌、脳腫瘍および頭部/首部癌を持つ患者の貧弱な治療結果に関連付けられている。Kos et al.,supra。加えて、カテプシンの異常な発現は、慢性関節リウマチおよび変形性関節症を含めたいくつかの炎症病状態で明らかである。Keyszer (1995)Arthritis Rheum.,38:976−984。
カテプシン活性の分子メカニズムは完全には理解されていない。最近、カテプシンBの強制的発現が細胞を血清略奪−誘導アポトーシス死滅から救済し(Shibata et al.(1998)Biochem.Biophys.Res.Commun.,251:199−203)、およびカテプシンBのアンチセンスオリゴヌクレオチドでの細胞の処理はアポトーシスを誘導したことが示されている。Isahara et at.(1999)Neuroscience,91:233−249。これらの報告は、カテプシンはアポトーシスのメディエーターであるという初期の報告とは対照的にカテプシンに対する抗−アポトーシス役割を示唆する。Roberts et al(1997)Gastroenterology,113:1714−1726;Jones et al.(1998)Am.J Physiol.,275:G723−730。
カテプシンKは、システインプロテアーゼのパパインスーパーファミリーの一部である酵素のファミリーのメンバーである。カテプシンB、H、L、NおよびSは文献に記載されている。最近、カテプシンKポリペプチドおよびそのようなポリペプチドをコードするcDNAは米国特許第5,501,969号に開示された(そこではカテプシンOと呼ばれる)。カテプシンKは最近発現され、精製され、特徴付けられている。Bossard,M.J.,et al.,(1996)J Biol.Chem.271,12517−12524;Drake,F.H.,et al.,(1996)J.Biol.Chem.271,12511−12516;Bromme,D.,et al.,(1996)J.Biol.Chem.271,2126−2132。
カテプシンKは文献においてはカテプシンO、カテプシンXまたはカテプシンO2と種々に示されてきた。命名カテプシンKは、より適切なものであると考えられる(Nomenclature Committee of the International Union of Biochemistry and Molecular Biologyによって割り当てられた名称)。
システインプロテアーゼのパパインスーパーファミリーのカテプシンは、ヒトを含めた動物での蛋白質分解の正常な生理学的プロセスにおいて、例えば、結合組織の分解において機能する。しかしながら、身体でのこれらの酵素の上昇したレベルの結果、病気に導く病理学的状態がもたらされかねない。かくして、カテプシンは、限定されるものではないが、Panumocystis carinii、Trypsanoma cruzi、Trypsanoma brucei、およびCrithidia fusiculataによる感染を含めた種々の病気状態;ならびに住血吸虫症マラリア、腫瘍転移、異染性白質萎縮症、筋ジストロフィー、筋萎縮症などに関連付けられている。1994年3月3日に公開された国際公開番号WO 94/04172、およびそこに引用された文献参照。また、欧州特許出願EP 0 603 873 A1およびそこに引用された文献参照。ジンギパインと呼ばれるP.gingivalliaからの2つの細菌システインプロテアーゼは、歯肉炎の病因に関連付けられている。Potempa,J.,et al.(1994)Perspectives in Drug Discovery and Design,2,445−458。
カテプシンKは、過剰な骨および軟骨の喪失の病気において原因となる役割を演じると考えられる。骨は、ヒドロキシアパタイトの紡錘−またはプレート形状結晶が取り込まれた蛋白質マトリックスから構成される。I型コラーゲンは、構造蛋白質の保護90%を含む骨の主要構造蛋白質を表す。マトリックスの残りの10%は多数の非−コラーゲン性蛋白質から構成され、オステオカルシン、プロテオグリカン、オステオポンチン、オステオネクチン、トロンボストンチン、フィブロネクチンおよび骨シアロ蛋白質を含む。骨格骨は生涯を通じて区別される病巣における再形成を受ける。これらの病巣または再形成ユニットは、骨再吸収相、続いて、骨置換の相からなるサイクルを受ける。骨再吸収は、造血系の多核細胞である破骨細胞によって行われる。骨粗鬆症およびパジェット病のようないくつかの病気状態において、骨再吸収および形成の間の正常なバランスが破壊され、各サイクルにおいて骨の正味の喪失が存在する。結局は、これは骨の弱化を導き、最小の外傷での骨折危険性の増大をもたらし得る。
破骨細胞におけるカテプシンKの豊富な選択的発現は、この酵素が骨再吸収で必須であることを強く示唆する。かくして、カテプシンKの選択的阻害は、限定されるものではないが、骨粗鬆症、歯肉炎および歯周炎のような歯肉病、パジェット病、悪性疾患の高カルシウム結晶もおよび代謝骨病を含めた過剰な骨喪失の病気のための効果的な治療を供することができる。カテプシンKのレベルもまた、変形性関節症滑膜の軟骨吸収細胞において上昇していることも示されている。かくして、カテプシンKの選択的阻害もまた、限定されるものではないが、変形性関節症および慢性関節リウマチを含めた過剰軟骨またはマトリックス分解の病気を治療するのに有用であり得る。転移性新形成もまた、典型的には、周囲のマトリックスを分解する高レベルの蛋白質分解酵素を発現する。かくして、カテプシンKの選択的阻害もまたある種の新形成病を治療するのに有用であろう。
カテプシンBおよびL抗原の発現の文献において報告があり、その活性は初期結直腸癌の進行に関連付けられる。Troy et al.,(2004)Eur J Cancer,40(10):1610−6。該治験は、システインプロテアーゼが結直腸癌進行において重要な役割を演じることを示唆する。
カテプシンLは神経膠細胞腫の悪性疾患を媒介する重要な蛋白質であることが示されており、また、その阻害はそれらの侵入を減少させることができ、アポトーシス閾値を低下されることによって腫瘍細胞アポトーシス増大を導くことが示唆されている。非特許文献1。
非特許文献2は、カテプシンLの特異的阻害剤であるCLIK−148のイン・ビボでの抗高カルシウム血症および抗転移効果について報告している。この文献は、CLIK−148処理が、心臓の左心室へ移植されたメラノーマA375腫瘍の大腿骨および脛骨への遠隔骨転移を低下させたことも報告する。
非特許文献3は抗−カテプシンL一本鎖可変断片(ScFv)を用いて、プロカテプシンL分泌、および治療細胞アプローチにおける分子ツールとしての抗−カテプシンL ScFvの可能な使用に応じて、ヒトメラノーマの腫瘍形成および転移表現型を阻害することができようと報告する。
非特許文献4は、システインプロテインナーゼカテプシンLおよびBが、PC3前立腺癌細胞系の侵入能力および抗転移剤としてのシスタチンのようなシステインプロテアーゼ阻害剤を用いる可能性に参画すると報告する。
非特許文献5は、ヒト骨肉腫細胞系MNNG/HOSにおいて、カテプシンLが、移動および基底膜分解を促進することによって、細胞悪性疾患に影響すると報告する。
非特許文献6は、カテプシンBおよびLが基底細胞癌腫(BCC)細胞に関与すると報告する。
2005年4月20日に出願された「Compounds for Infibiting Cathepsin Activity」と題された、また願番が付与されていない米国仮特許出願は、カテプシンの阻害剤としての種々のタイプのペプチドおよび/または他の化合物を開示する。
カテプシンは、従って、新規な化学療法剤の発見、および種々の病気に対して効果的な治療方法のための魅力的な標的である。カテプシン活性の阻害、およびこれらの障害の治療において有用な化合物および関連処方に対する要望が存在する。
阻害剤の吸収を促進するための良好な溶解性を有するHCVプロテアーゼまたはカテプシンの阻害剤を含めた医薬処方物に対する要望が存在する。
Levicar et al.,(2003)Cancer Gene Ther.,10(2):141−51。 Katunama et al.,(2002)Arch Biochem Biophys.,397(2):305−11 Rousselet et al.,(2004)Cancer Res.,64(1):146−51 Colella et al.,(2003)Biotech Histochem.,78(2):101−8 Krueger et al.,(2001)Cancer Gene Ther.,8(7):522−8 Frohlich et al.,(2204)Arch Dermatol Res.,295(10):411−21
(発明の要旨)
本発明は、被験体においてC型肝炎ウイルス(HCV)プロテアーゼの活性を変調するための徐放投薬処方物を提供し、該徐放投薬処方物は、少なくとも1つHCVプロテアーゼインヒビターおよび該少なくとも1つのHCVプロテアーゼインヒビターの放出を制御する徐放担体を含み、該被験体に、下に示される種々の構造式の少なくとも1つのHCVプロテアーゼインヒビター化合物の有効量を投与する工程を包含する。本明細書中に開示されるHCVプロテアーゼインヒビター化合物はまた、カテプシンインヒビターであり得る。
本発明は、被験体においてC型肝炎ウイルス(HCV)プロテアーゼの活性を変調するための方法を提供し、該方法は、そのような処置の必要がある被験体に、少なくとも1つのHCVプロテアーゼインヒビターを含む投薬形態を、下に示される種々の構造式の少なくとも1つのHCVプロテアーゼインヒビター化合物の徐放処方物によってその医薬上有効な量で投与する工程を包含する。
1つの実施形態において、HCVプロテアーゼまたはカテプシンインヒビターは、構造式I
Figure 2008545748
[前記式I中、
Yは以下の部分:アルキル、アルキル−アリール、ヘテロアルキル、ヘテロアリール、アリール−ヘテロアリール、アルキル−ヘテロアリール、シクロアルキル、アルキルオキシ、アルキル−アリールオキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、ヘテロシクロアルキルオキシ、シクロアルキルオキシ、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキル−アリールアミノ、アリールアミノ、ヘテロアリールアミノ、シクロアルキルアミノおよびヘテロシクロアルキルアミノよりなる群から選択され、但し、Yは所望によりX11またはX12で置換されていてもよく;
11はアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、アリール、アルキルアリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、またはヘテロアリールアルキルであり、但し、X11は加えて所望によりX12で置換されていてもよく;
12はヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、チオ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、カルボキシ、カルバルコキシ、カルボキサミド、アルコキシカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルオキシ、アルキルウレイド、アリールウレイド、ハロゲン、シアノ、またはニトロであり、但し、該アルキル、アルコキシ、およびアリールは、加えて所望により独立してX12から選択される部分で置換されていてもよく;
はCORまたはB(OR)であり、ここに、RはH、OH、OR、NR10、CF、C、C、CF、RまたはCORであり、ここに、RはH、OH、OR、CHR10、またはNR10であり、ここに、R、R、RおよびR10は、独立して、H、アルキル、アリール、ヘテロアルキル、ヘテロアリール、シクロアルキル、シクロアルキル、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、[CH(R’)]COOR11、[CH(R’)]CONR1213、[CH(R’)]SO11、[CH(R’)]COR11、[CH(R’)]CH(OH)R11、CH(R’)CONHCH(R)COOR11、CH(R’)CONHCH(R’)CONR1213、CH(R’)CONHCH(R)R’、CH(R’)CONHCH(R’)CONHCH(R’)COOR11、CH(R’)CONHCH(R’)CONHCH(R’)CONR1213、CH(R’)CONHCH(R’)CONHCH(R’)CONHCH(R’)COOR11、CH(R’)CONHCH(R’)CONHCH(R’)CONHCH(R’)CONR1213、CH(R’)CONHCH(R’)CONHCH(R’)CONHCH(R’)CONHCH(R’)COOR11、およびCH(R’)CONHCH(R’)CONHCH(R’)CONHCH(R’)CONHCH(R’)CONR1213よりなる群から選択され、ここに、R’、R’、R’、R’、R’、R11、R12、R13、およびR’は、独立して、H、アルキル、アリール、ヘテロアルキル、ヘテロアリール、シクロアルキル、アルキル−アリール、アルキル−ヘテロアリール、アリール−アルキルおよびヘテロアラルキルよりなる群から選択され;
ZはO、N、CHまたはCRから選択され、
Wは存在しても存在しなくてもよく、もし、Wが存在すれば、WはC=O、C=S、C(=N−CN)、またはSOから選択され;
Qは存在しても存在しなくてもよく、Qが存在する場合、QはCH、N、P、(CH、(CHR)、(CRR’)、O、NR、S、またはSOであり;Qが存在しない場合、Mは存在しても存在しなくてもよく;QおよびMが存在しないの場合、AはL直接連結し;
AはO、CH、(CHR)、(CHR−CHR’)、(CRR’)、NR、S、またはSOまたは結合であり;
EはCH、N、CR、またはA、LもしくはGに対する二重結合であり;
Gは存在しても存在しなくてもよく、Gが存在する場合、Gは(CH、(CHR)、または(CRR’)であり;Gが存在しない場合、Jは存在し、およびEは、Gが連結されているように、式Iにおける炭素原子に直接的に連結され、
Jは存在するか、または存在しなくてもよく、Jが存在する場合、Jは(CH、(CHR)、または(CRR’)、SO、NH、NRまたはOであり;Jが存在しない場合、Gは存在し、かつEはJに連結するように式Iに示されるNに直接的に連結され;
Lは存在してもしなくてもよく、Lが存在する場合、LはCH、CR、O、SまたはNRであり;Lが存在しない場合、Mは存在してもしなくてもよく;もしMが存在し、Lが存在しない場合、Mは直接的かつ独立してEに連結され、およびJはEに直接的かつ独立して連結され;
Mは存在してもしなくてもよく、Mが存在する場合、MはO、NR、S、SO、(CH、(CHR)(CHR−CHR’)、または(CRR’)であり;
pは0ないし6の数であり;そして
R、R’、R、RおよびRは、独立して、H;C−C10アルキル;C−C10アルケニル;C−Cシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキル、アルコキシ、アリールオキシ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アミド、エステル、カルボン酸、カルバメート、尿素、ケトン、アルデヒド、シアノ、ニトロ、ハロゲン;(シクロアルキル)アルキルおよび(ヘテロシクロアルキル)アルキル、ここに、該シクロアルキルは3ないし8の炭素原子および、0ないし6の酸素、窒素、硫黄またはリン原子からなり、そして該アルキルは1ないし6の炭素原子であり;アリール;ヘテロアリール;アルキル−アリール;およびアルキル−ヘテロアリールよりなる群から選択され;
ここに、該アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、ヘテロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルおよびヘテロシクロアルキル部分は、所望により化学的に適切に置換されていてもよく、該用語「置換された」はアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アラルキル、シクロアルキル、複素環、ハロゲン、ヒドロキシ、チオ、アルコキシ、アリールオキシ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アミド、エステル、カルボン酸、カルバメート、尿素、ケトン、アルデヒド、シアノ、ニトロ、スルホンアミド、スルホキシド、スルホン、スルホニル尿素、ヒドラジド、およびヒドロキサメートよりなる群から選択される1以上の部分での所望による化学的に適切な置換をいうか;あるいは
さらに、該単位N−C−G−E−L−J−Nは5員または6員の環状環構造を表し、但し、該単位N−C−G−E−L−J−Nが5員の環状環構造を表す場合、またはN、C、G、E、L、J、N、A、Q、およびMを含む式I中の二環構造が5員の環状環構造を表す場合、該5員の環状環構造は環状環の一部としてのカルボニル基を欠如する]
の化合物あるいはその医薬上許容される塩、溶媒和物またはエステルである。
別の実施形態において、前記インヒビターは、式II
Figure 2008545748
[前記式II中、
ZはO、NHまたはNR12であり;
Xはアルキルスルホニル、ヘテロシクリルスルホニル、ヘテロシクリルアルキルスルホニル、アリールスルホニル、ヘテロアリールスルホニル、アルキルカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、ヘテロシクリルアルキルカルボニル、アリールカルボニル、ヘテロアリールカルボニル、アルコキシカルボニル、ヘテロシクリルオキシカルボニル、アリールオキシカルボニル、ヘテロアリールオキシカルボニル、アルキルアミノカルボニル、ヘテロシクリルアミノカルボニル、アリールアミノカルボニル、またはヘテロアリールアミノカルボニル部分であり、但し、Xは加えて所望により、R12またはR13で置換されていてもよく、
はH;C−C直鎖アルキル;C−C分岐鎖アルキルまたは;CH−アリール(置換または非置換)で置換されていてもよく;
12はアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、アリール、アルキルアリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、アルキルへテロアリール、またはヘテロアリールアルキル部分であり、但し、R12は加えて、所望によりR13で置換されていてもよく;
13はヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、チオ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、カルボキシ、カルバルコキシ、カルボキシアミド、アルコキシカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルオキシ、アルキルウレイド、アリールウレイド、ハロゲン、シアノ、またはニトロ部分であり、但し、該アルキル、アルコキシおよびアリールは加えて、所望により、独立してR13から選択される部分で置換されていてもよく;
P1a、P1b、P2、P3、P4、P5、およびP6は独立して、H;C1−C10の直鎖アルキルまたは分岐鎖アルキル;C2−C10の直鎖アルケニルまたは分岐鎖アルケニルであり;
C3−C8シクロアルキル、C3−C8複素環;(シクロアルキル)アルキルまたは(ヘテロシクリル)アルキル、ここに、該シクロアルキルは3ないし8の炭素原子、および0ないし6の酸素、窒素、硫黄またはリン原子からなり、そして該アルキルは1ないし6の炭素原子のものであり;
アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、またはヘテロアリールアルキル、ここに、該アルキルは1ないし6の炭素原子のものであり;
ここに、該アルキル、アルケニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル;(シクロアルキル)アルキルおよび(ヘテロシクリル)アルキル部分は所望によりR13で置換されていてもよく、さらに、ここに、該P1aおよびP1bは所望により相互に連結されて、スピロ環状またはスピロ複素環の環を形成してもよく、該スピロ環状またはスピロ複素環の環は0ないし6の酸素、窒素、硫黄またはリン原子を含有し、かつ加えて所望によりR13で置換されていてもよく;そして
P1’はH、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリル−アルキル、アリール、アリール−アルキル、ヘテロアリール、またはヘテロアリール−アルキルであり;但し、該P1’は加えて所望によりR13で置換されていてもよい]
の化合物あるいはその医薬上許容される塩、溶媒和物またはエステルである。
別の実施形態において、前記インヒビターは、式III
Figure 2008545748
[前記式III中、
G、JおよびYは同一かまたは異なってもよく、独立して、部分:H、アルキル、アルキル−アリール、ヘテロアルキル、ヘテロアリール、アリール−ヘテロアリール、アルキル−ヘテロアリール、シクロアルキル、アルキルオキシ、アルキル−アリールオキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、ヘテロシクロアルキルオキシ、シクロアルキルオキシ、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキル−アリールアミノ、アリールアミノ、ヘテロアリールアミノ、シクロアルキルアミノおよびヘテロシクロアルキルアミノよりなる群から選択され、但し、Yは加えて所望によりX11またはX12で置換されていてもよく;
11は、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、アリール、アルキルアリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、またはヘテロアリールアルキル部分よりなる群から選択され、但し、X11は加えて所望によりX12で置換されていてもよく;
12はヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、チオ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、カルボキシ、カルバルコキシ、カルボキシアミド、アルコキシカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルオキシ、アルキルウレイド、アリールウレイド、ハロゲン、シアノまたはニトロであり、但し、該アルキル、アルコキシおよびアリールは加えて、所望により、独立してX12から選択される部分で置換されていてもよく;
はCORまたはB(OR)であり、ここに、RはH、OH、OR、NR10、CF、C、C、CF、RおよびCORよりなる群から選択され、ここに、RはH、OH、OR、CHR10、およびNR10よりなる群から選択され、ここに、R、R、RおよびR10は同一かまたは異なってもよく、独立して、H、アルキル、アリール、ヘテロアルキル、ヘテロアリール、シクロアルキル、シクロアルキル、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、CH(R’)COOR11、CH(R’)CONR1213、CH(R’)CONHCH(R’)COOR11、CH(R’)CONHCH(R’)CONR1213、CH(R’)CONHCH(R’)R’、CH(R’)CONHCH(R’)CONHCH(R’)COOR11、CH(R’)CONHCH(R’)CONHCH(R’)CONR1213、CH(R’)CONHCH(R’)CONHCH(R’)CONHCH(R’)COOR11、CH(R’)CONHCH(R’)CONHCH(R’)CONHCH(R’)CONR1213、CH(R’)CONHCH(R’)CONHCH(R’)CONHCH(R’)CONHCH(R’)COOR11、およびCH(R’)CONHCH(R’)CONHCH(R’)CONHCH(R’)CONHCH(R’)CONR1213より群から選択され、ここに、R’、R’、R’、R’、R’、R11、R12、R13、およびR’は同一かまたは異なってもよく、独立して、H、アルキル、アリール、ヘテロアルキル、ヘテロアリール、シクロアルキル、アルキル−アリール、アルキル−ヘテロアリール、アリール−アルキルおよびヘテロアラルキルよりなる群から選択され;
ZはO、N、またはCHから選択され;
Wは存在してもしなくてもよく、もしWが存在すれば、WはC=O、C=S、またはSOから選択され;そして
R、R’、R、RおよびRは、独立して、H;C1−C10アルキル;C2−C10アルケニル;C3−C8シクロアルキル;C3−C8ヘテロシクロアルキル、アルコキシ、アリールオキシ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アミド、エステル、カルボン酸、カルバメート、尿素、ケトン、アルデヒド、シアノ、ニトロ;酸素、窒素、硫黄またはリン原子(該酸素、窒素、硫黄またはリン原子は0ないし6の数であり);(シクロアルキル)アルキルおよび(ヘテロシクロアルキル)アルキル、ここに、該シクロアルキルは3ないし8の炭素原子、および0ないし6の酸素、窒素、硫黄またはリン原子よりなり、そして該アルキルは1ないし6の炭素原子のものであり;アリール;ヘテロアリール;アルキル−アリール;およびアルキル−ヘテロアリールよりなる群から選択され;
ここに、該アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、ヘテロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルおよびヘテロシクロアルキル部分は所望により置換されていてもよく、該用語「置換された」とは、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アラルキル、シクロアルキル、複素環、ハロゲン、ヒドロキシ、チオ、アルコキシ、アリールオキシ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アミド、エステル、カルボン酸、カルバメート、尿素、ケトン、アルデヒド、シアノ、ニトロ、スルホンアミド、スルホキシド、スルホン、スルホニル尿素、ヒドラジドおよびヒドロキサメートよりなる群から選択される1以上の部分での所望による化学的に適当な置換をいう]
の化合物あるいはその医薬上許容される塩、溶媒和物またはエステルである。
別の実施形態において、前記インヒビターは、式IV
Figure 2008545748
[前記式IV中、
Yは以下の部分:アルキル、アルキル−アリール、ヘテロアルキル、ヘテロアリール、アリール−ヘテロアリール、アルキル−ヘテロアリール、シクロアルキル、アルキルオキシ、アルキル−アリールオキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、ヘテロシクロアルキルオキシ、シクロアルキルオキシ、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキル−アリールアミノ、アリールアミノ、ヘテロアリールアミノ、シクロアルキルアミノ、およびヘテロシクロアルキルアミノよりなる群から選択され、但し、Yは所望によりX11またはX12で置換されていてもよく;
11はアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、アリール、アルキルアリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、またはヘテロアリールアルキルであり、但し、X11は加えて所望によりX12で置換されていてもよく;
12はヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、チオ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、カルボキシル、カルバルコキシ、カルボキサミド、アルコキシカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルオキシ、アルキルウレイド、アリールウレイド、ハロゲン、シアノまたはニトロであり、但し、該アルキル、アルコキシ、およびアリールは加えて、所望により、独立してX12から選択される部分で置換されていてもよく;
は以下の構造:
Figure 2008545748
から選択され;
ここに、kは0ないし5の数であり、これは同一かまたは異なってもよく、R11は所望による置換基を示し、該置換基の各々は、独立して、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、シクロアルキル、アルキル−アリール、ヘテロアルキル、ヘテロアリール、アリール−ヘテロアリール、アルキル−ヘテロアリール、アルキルオキシ、アルキル−アリールオキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、ヘテロシクロアルキルオキシ、シクロアルキルオキシ、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキル−アリールアミノ、アリールアミノ、ヘテロアリールアミノ、シクロアルキルアミノ、ヘテロシクロアルキルアミノ、ヒドロキシ、チオ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、カルボキシル、カルバルコキシ、カルボキサミド、アルコキシカルボニルアミド、アルコキシカルボニルオキシ、アルキルウレイド、アリールウレイド、ハロゲン、シアノおよびニトロよりなる群から選択され、但し、R11は、R11≠Hの場合、所望によりX11またはX12で置換されていてもよく;
ZはO、N、CHまたはCRから選択され;
Wは存在してもしなくてもよく、もしWが存在すれば、WはC=O、C=S、C(=N−CN)、またはS(O)から選択され;
Qは存在してもしなくてもよく、Qが存在する場合、QはCH、N、P、(CH、(CHR)、(CRR’)、O、N(R)、S、またはS(O)であり;Qが存在しない場合、Mは存在してもしなくてもよく;QおよびMが存在しない場合、AはLに直接的に連結されており;
AはO、CH、(CHR)、(CHR−CHR’)、(CRR’)、N(R)、S、またはS(O)または結合であり;
EはCH、N、CR、またはA、LもしくはGに対する二重結合であり;
Gは存在してもしなくてもよく、Gが存在する場合、Gは(CH、(CHR)、または(CRR’)であり;Gが存在しない場合、Jは存在し、かつEは、Gが連結するように式Iにおける炭素原子に直接的に連結され;
Jは存在してもしなくてもよく、Jが存在する場合、Jは(CH、(CHR)、または(CRR’)、S(O)、NH、N(R)またはOであり;Jが存在しない場合、Gは存在し、かつEは、Jに連結するように式Iに示されるNに直接的に連結され;
Lは存在してもしなくてもよく、Lが存在する場合、LはCH、C(R)、O、SまたはN(R)であり;Lが存在しない場合、Mは存在してもしなくてもよく;もしMが存在し、かつLが存在しなければ、Mは直接的にかつ独立してEに連結され、そしてJは直接的にかつ独立してEに連結され;
Mは存在してもしなくてもよく、Mが存在する場合、MはO、N(R)、S、S(O)、(CH、(CHR)(CHR−CHR’)、または(CRR’)であり;
pは0ないし6の数であり;そして
R、R’、R、RおよびRは同一かまたは異なってもよく、各々は、独立して、H;C−C10アルキル;C−C10アルケニル;C−Cシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキル、アルコキシ、アリールオキシ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アミド、エステル、カルボン酸、カルバメート、尿素、ケトン、アルデヒド、シアノ、ニトロ、ハロゲン、(シクロアルキル)アルキルおよび(ヘテロシクロアルキル)アルキル、ここに、該シクロアルキルは3ないし8の炭素原子、および0ないし6の酸素、窒素、硫黄またはリン原子からなり、かつ該アルキルは1ないし6の炭素原子のものであり;アリール;ヘテロアリール;アルキル−アリール;およびアルキル−ヘテロアリールよりなる群から選択され;
ここに、該アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、ヘテロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルおよびヘテロシクロアルキル部分は所望により置換されていてもよく、該用語「置換された」とは、同一かまたは異なってもよく、各々が、独立して、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アラルキル、シクロアルキル、複素環、ハロゲン、ヒドロキシ、チオ、アルコキシ、アリールオキシ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アミド、エステル、カルボン酸、カルバメート、尿素、ケトン、アルデヒド、シアノ、ニトロ、スルホンアミド、スルホキシド、スルホン、スルホニル尿素、ヒドラジドおよびヒドロキサメードよりなる群から選択される1以上の部分での置換をいい;
さらに、ここに、該単位N−C−G−E−L−J−Nは5員の環状の環構造または6員の環状の環構造を表し、但し、該単位N−C−G−E−L−J−Nが5員の環状の環構造を表す場合、またはN、C、G、E、L、J、N、A、Q、およびMを含む式Iにおける二環構造が5員の環状の環構造を表す場合、該5員の環状の環構造は該5員の環状の環の部分としてのカルボニル部分を欠如する]
の化合物あるいはその医薬上許容される塩、溶媒和物またはエステルである。
別の実施形態において、前記インヒビターは、式V
Figure 2008545748
[前記式V中、
(1)Rは−C(O)Rまたは−B(OR)であり;
(2)RはH、−OH、−OR、−NR10、−C(O)OR、−C(O)NR10、−CF、−C、C、−CF、−R、−C(O)RまたはNRSOであり;
(3)RはH、−OH、−OR、または−CHR10であり;
(4)R、R、RおよびR10は、独立して、H:アルキル、アルケニル、アリール、ヘテロアルキル、ヘテロアリール、シクロアルキル、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、R14、−CH(R’)CH(R’)C(O)OR11、[CH(R’)]C(O)OR11、−[CH(R’)]C(O)NR1213、−[CH(R’)]S(O)R11、−[CH(R’)]C(O)R11、−[CH(R’)]S(O)NR1213、CH(R’)C(O)N(H)CH(R’)(R’)、CH(R’)CH(R’)C(O)NR1213、−CH(R’)CH(R’)S(O)R11、−CH(R’)CH(R’)S(O)NR1213、−CH(R’)CH(R’)CH(R’)C(O)R11、―[CH(R’)]CH(OH)R11、−CH(R’)C(O)N(H)CH(R’)C(O)OR11、C(O)N(H)CH(R’)C(O)OR11、−C(O)N(H)CH(R’)C(O)R11、CH(R’)C(O)N(H)CH(R’)C(O)NR1213、−CH(R’)C(O)N(H)CH(R’)R’、C(R’)C(O)N(H)CH(R’)C(O)N(H)CH(R’)C(O)OR11、CH(R’)C(O)N(H)CH(R’)C(O)CH(R’)NR1213、C(R’)C(O)N(H)CH(R’)C(O)N(H)CH(R’)C(O)NR1213、CH(R’)C(O)N(H)CH(R’)C(O)N(H)CH(R’)C(O)N(H)CH(R’)C(O)OR11、CH(R’)C(O)N(H)CH(R’)C(O)N(H)CH(R’)C(O)N(H)CH(R’)C(O)NR1213、CH(R’)C(O)N(H)CH(R)C(O)N(H)CH(R’)C(O)N(H)CH(R’)C(O)N(H)CH(R’)C(O)OR11、およびCH(R’)C(O)N(H)CH(R’)C(O)N(H)CH(R’)C(O)N(H)CH(R’)C(O)N(H)CH(R’)C(O)NR1213よりなる群から選択され;
’、R’、R’、R’、R’、R11、R12、およびR13は同一かまたは異なってよく、各々は、独立して、H、ハロゲン、アルキル、アリール、ヘテロアルキル、ヘテロアリール、シクロアルキル、アルコキシ、アリールオキシ、アルケニル、アルキニル、アルキル−アリール、アルキル−ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、アリール−アルキルおよびヘテロアラルキルよりなる群から選択されるか;あるいは
12およびR13は一緒に連結し、ここに、該組合せはシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールまたはヘテロアリールであり;
14は存在するか、または存在せず、もし存在すれば、H、アルキル、アリール、ヘテロアルキル、ヘテロアリール、シクロアルキル、アルキル−アリール、アリル、アルキル−ヘテロアリール、アルコキシ、アリール−アルキル、アルケニル、アルキニルおよびヘテロアラルキルよりなる群から選択され;
(5)RおよびR’は存在するか、または存在せず、もし存在すれば、同一かまたは異なってもよく、各々、独立して、H、OH、C−C10アルキル、C−C10アルケニル、C−Cシクロアルキル、C−Cヘテロシクロアルキル、アルコキシ、アリールオキシ、アルキルチオ、アリールチオ、アルキルアミノ、アリールアミノ、アミノ、アミド、アリールチオアミノ、アリールカルボニルアミノ、アリールアミノカルボキシ、アルキルアミノカルボキシ、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、(アリール)アルキル、ヘテロアリールアルキル、エステル、カルボン酸、カルバメート、尿素、ケトン、アルデヒド、シアノ、ニトロ、ハロゲン、(シクロアルキル)アルキル、アリール、ヘテロアリール、(アルキル)アリール、アルキルヘテロアリール、アルキル−ヘテロアリールおよび(ヘテロシクロアルキル)アルキルよりなる群から選択され、ここに、該シクロアルキルは3ないし8の炭素原子、および0ないし6の酸素、窒素、硫黄またはリン原子よりなり、そして該アルキルは1ないし6の炭素原子のものであり;
(6)L’はH、OH、アルキル、ヘテロアルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、またはヘテロシクリルであり;
(7)M’はH、アルキル、ヘテロアルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、アリールアルキル、ヘテロシクリルまたはアミノ酸側鎖であるか;
あるいはL’およびM’は一緒に結合して、
Figure 2008545748
によって表される構造式1の部分が構造式2:
Figure 2008545748
によって表される環構造を形成し、
ここに、式2においては、
Eは存在するか、または存在せず、もし存在すれば、C、CH、NまたはC(R)であり;
Jは存在するか、または存在せず、Jが存在しない場合、Jは(CH、(CHR−CHR’)、(CHR)、(CRR’)、S(O)、N(H)、N(R)またはOであり;Jが存在せず、かつGは存在する場合、Lは位置2でマークされる窒素原子に直接的に連結され;
pは0ないし6の数であり;
Lは存在するか、または存在せず、Lが存在する場合、LはC(H)またはC(R)であり;Lが存在しない場合、Mは存在するか、または存在せず;もしMが存在し、かつLが不存在であれば、Mは、直接的にかつ独立してEに連結され、そしてJは直接的かつ独立してEに連結され;
Gは存在するか、または存在せず、Gが存在する場合、Gは(CH、(CHR)、(CHR−CHR’)または(CRR’)であり;Gが存在しない場合、Jは存在し、かつEは位置1でマークされる炭素原子に直接的に連結され;
Qは存在するか、または存在せず、Qが存在する場合、QはNR、PR、(CR=CR)、(CH、(CHR)、(CRR’)、(CHR−CHR’)、O、NR、S、SO、またはSOであり;Qが存在しない場合、Mは(i)Aに直接的に連結されているか、あるいは(ii)L上の独立した置換基であり、該独立した置換基は−OR、−CH(R)(R’)、S(O)0−2Rまたは−NRR’から選択されるか、あるいは(iii)存在せず;QおよびMが共に存在しない場合、AはLに直接的に連結されているか、またはAはE上の独立した置換基であり、該独立した置換基は−OR、−CH(R)(R’)、S(O)0−2Rもしくは−NRR’から選択されるか、あるいはAは存在せず;
Aは存在するか、または存在せず、もし存在すれば、AはO、O(R)、(CH、(CHR)、(CHR−CHR’)、(CRR’)、N(R),NRR’、S、S(O),−OR、CH(R)(R’)またはNRR’であるか;あるいはAはMに連結されて、脂環式、脂肪族またはヘテロ脂環式ブリッジを形成し;
Mは存在するか、または存在せず、Mが存在する場合、Mはハロゲン、O、OR、N(R)、S、S(O)、(CH、(CHR)(CHR−CHR’)、または(CRR’)であり;あるいはMはAに連結されて、脂環式、脂肪族またはヘテロ脂環式ブリッジを形成し;
(8)Z’は構造式3:
Figure 2008545748
によって表され、
ここに、式3において、YはH、アリール、アルキル、アルキル−アリール、ヘテロアルキル、ヘテロアリール、アリール−ヘテロアリール、アルキル−ヘテロアリール、シクロアルキル、アルキルオキシ、アルキル−アリールオキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、ヘテロシクロアルキルオキシ、ヘテロアルキル−ヘテロアリール、ヘテロアルキル−ヘテロシクロアルキル、シクロアルキルオキシ、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキル−アリールアミノ、アリールアミノ、ヘテロアリールアミノ、シクロアルキルアミノおよびヘテロシクロアルキルアミノよりなる群から選択され、そしてYは置換されていないか、あるいは所望により同一かまたは異なって、独立してX11またはX12から選択される1または2の置換基で置換されていてもよく;
11はアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、アリール、アルキルアリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、またはヘテロアリールアルキルであり、そしてX11は置換されていないか、あるいは所望により、同一かまたは異なって、独立して選択されるX12部分の1以上で置換されていてもよく;
12はヒドロキシ、アルコキシ、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールオキシ、チオ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、カルボキシ、カルバルコキシ、カルボキサミド、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、ヘテロアルキルカルボニル、ヘテロアリールカルボニル、スルホニル尿素、シクロアルキルスルホンアミド、ヘテロアリール−シクロアルキルスルホンアミド、ヘテロアリール−スルホンアミド、アルコキシカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルオキシ、アルキルウレイド、アリールウレイド、ハロゲン、シアノ、またはニトロであり、該アルキル、アルコキシおよびアリールは置換されていないか、あるいは所望により、同一かまたは異なって、独立して、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、アリール、アルキルアリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、またはヘテロアリールアルキルから選択される1以上の部分で独立して置換されていてもよく;
ZはO、N、C(H)またはC(R)であり;
31はH、ヒドロキシル、アリール、アルキル、アルキル−アリール、ヘテロアルキル、ヘテロアリール、アリール−ヘテロアリール、アルキル−ヘテロアリール、シクロアルキル、アルキルオキシ、アルキル−アリールオキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、ヘテロシクロアルキルオキシ、ヘテロアルキル−ヘテロアリール、シクロアルキルオキシ、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキル−アリールアミノ、アリールアミノ、ヘテロアリールアミノ、シクロアルキルアミノまたはヘテロシクロアルキルアミノであり、そしてR31は置換されていないか、あるいは所望により、同一かまたは異なって、独立してX13またはX14から選択される1または2の置換基で置換されていてもよく;
13はアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、アリール、アルキルアリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、またはヘテロアリールアルキルであり、そしてX13は置換されていないか、あるいは所望により、同一かまたは異なって、独立して選択される1以上のX14部分で置換されていてもよく;
14はヒドロキシ、アルコキシ、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールオキシ、チオ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、カルボキシ、カルバルコキシ、カルボキサミド、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、ヘテロアルキルカルボニル、ヘテロアリールカルボニル、シクロアルキルスルホンアミド、ヘテロアリール−シクロアルキルスルホンアミド、ヘテロアリールスルホンアミド、アルコキシカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルオキシ、アルキルウレイド、アリールウレイド、ハロゲン、シアノまたはニトロであり、そして該アルキル、アルコキシ、およびアリールは置換されていないか、あるいは所望により、同一かまたは異なって、独立して、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、アリール、アルキルアリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、またはヘテロアリールアルキルから選択される1以上の部分で置換されていてもよく;
Wは存在しても存在しなくてもよく、もしWが存在すれば、WはC(=O)、C(=S)、C(=N−CN)、またはS(O)であり;
(9)Xは構造式4:
Figure 2008545748
によって表され、
ここに、式4においては、aは2、3、4、5、6、7、8または9であり;
b、c、d、eおよびfは0、1、2、3、4または5であり;
AはC、N、SまたはOであり;
29およびR29’は、独立して、存在するか、または存在せず、もし存在すれば、同一かまたは異なってもよく、各々は、独立して、H、ハロ、アルキル、アリール、シクロアルキル、シクロアルキルアミノ、シクロアルキルアミノカルボニル、シアノ、ヒドロキシ、アルコキシ、アルキルチオ、アミノ、−NH(アルキル)、−NH(シクロアルキル)、−N(アルキル)、カルボキシル、C(O)O−アルキル、ヘテロアリール、アラルキル、アルキルアリール、アラルケニル、ヘテロアラルキル、アルキルヘテロアリール、ヘテロアラルケニル、ヒドロキシアルキル、アリールオキシ、アラルコキシ、アシル、アロイル、ニトロ、アリールオキシカルボニル、アラルコキシカルボニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、ヘテロアリールスルホニル、アルキルスルフィニル、アリールスルフィニル、ヘテロアリールスルフィニル、アリールチオ、ヘテロアリールチオ、アラルキルチオ、ヘテロアラルキルチオ、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、ヘテロシクレニル、YN−アルキル−、YNC(O)−およびYNSO−よりなる群から選択される1または2の置換基であり、ここに、YおよびYは同一かまたは異なってもよく、独立して、水素、アルキル、アリールおよびアラルキルよりなる群から選択されるか;あるいは
29およびR29’は、該組み合わせが0ないし6の炭素原子の脂肪族またはヘテロ脂肪族鎖であるように一緒に連結され;
30は存在するか、または存在せず、もし存在すれば、H、アルキル、アリール、ヘテロアリールおよびシクロアルキルよりなる群から独立して選択される1または2の置換基であり;
(10)Dは構造式5:
Figure 2008545748
によって表され、
ここに、式5においては、R32、R33およびR34は存在するか、または存在せず、もし存在すれば、H、ハロ、アルキル、アリール、シクロアルキル、シクロアルキルアミノ、スピロアルキル、シクロアルキルアミノカルボニル、シアノ、ヒドロキシ、アルコキシ、アルキルチオ、アミノ、−NH(アルキル)、−NH(シクロアルキル)、−N(アルキル)、カルボキシル、−C(O)O−アルキル、ヘテロアリール、アラルキル、アルキルアリール、アラルケニル、ヘテロアラルキル、アルキルヘテロアリール、ヘテロアラルケニル、ヒドロキシアルキル、アリールオキシ、アラルコキシ、アシル、アロイル、ニトロ、アリールオキシカルボニル、アラルコキシカルボニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、ヘテロアリールスルホニル、アルキルスルフィニル、アリールスルフィニル、ヘテロアリールスルフィニル、アリールチオ、ヘテロアリールチオ、アラルキルチオ、ヘテロアラルキルチオ、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、ヘテロシクレニル、YN−アルキル−、YNC(O)−およびYNSO−よりなる群から独立して選択される1または2の置換基であり、ここに、YおよびYは同一かまたは異なってもよく、独立して、水素、アルキル、アリール、およびアラルキルよりなる群から選択されるか;あるいは
32およびR34は、該組合せがシクロアルキル基の部分を形成するように一緒に連結され;
gは1、2、3、4、5、6、7、8または9であり;
h、i、j、k、lおよびmは0、1、2、3、4または5であり;そして
AはC、N、SまたはOであり、
(11)但し、構造式2:
Figure 2008545748
が、
Figure 2008545748
であって、W’がCHまたはNである場合、以下の条件排除(i)および(ii)が共に適用される:
条件排除(i):Z’は、R36はH、C6または10アリール、ヘテロアリールである−NH−R36、−R37がC1−6アルキルまたはC3−6シクロアルキルである−C(O)−R37、−C(O)−OR37または−C(O)−NHR37ではなく:および
条件排除(ii):Rは−C(O)OH、−C(O)OHの医薬上許容される塩、−C(O)OHのエステル、またはR38がC1−8アルキル、C3−6シクロアルキル、C6ないし10アリールまたはC7−16アラルキルよりなる群から選択される−C(O)NHR38ではない]
の化合物あるいはその医薬上許容される塩、溶媒和物またはエステルである。
別の実施形態において、前記インヒビターは、式VI
Figure 2008545748
[前記式VI中、
CapおよびP’は、独立して、H、アルキル、アルキル−アリール、ヘテロアルキル、ヘテロアリール、アリール−ヘテロアリール、アルキル−ヘテロアリール、シクロアルキル、アルキルオキシ、アルキル−アリールオキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、ヘテロシクリルオキシ、シクロアルキルオキシ、アミノ、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキル−アリールアミノ、アリールアミノ、ヘテロアリールアミノ、シクロアルキルアミノ、カルボキシアルキルアミノ、アリールアルキルオキシまたはヘテロシクリルアミノであり、ここに、該アルキル、アルキル−アリール、ヘテロアルキル、ヘテロアリール、アリール−ヘテロアリール、アルキル−ヘテロアリール、シクロアルキル、アルキルオキシ、アルキル−アリールオキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、ヘテロシクリルオキシ、シクロアルキルオキシ、アミノ、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキル−アリールアミノ、アリールアミノ、ヘテロアリールアミノ、シクロアルキルアミノ、カルボキシアルキルアミノ、アリールアルキルオキシまたはヘテロシクリルアミノの各々は置換されていないか、あるいは所望により、同一かまたは異なってよく、かつ独立してXおよびXから選択される1または2の置換基で置換されていてもよく;
はアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、アリール、アルキルアリール、アリールアルキル、アリールヘテロアリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリルアミノ、アルキルヘテロアリール、またはヘテロアリールアルキルであり、およびXは置換されていないか、あるいは所望により、同一かまたは異なってもよく、かつ独立して選択される1以上のX部分で独立して置換されていてもよく;
はヒドロキシ、アルキル、アリール、アルコキシ、アリールオキシ、チオ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、カルボキシ、カルバルコキシ、カルボキサミド、アルコキシカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルオキシ、アルキルウレイド、アリールウレイド、ハロゲン、シアノ、ケト、エステルまたはニトロであり、ここに、該アルキル、アルコキシ、およびアリールの各々は置換されていないか、あるいは所望により、同一かまたは異なってよく、かつ独立してアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、アリール、アルキルアリール、アリールアルキル、アリールヘテロアリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリルアミノ、アルキルヘテロアリールおよびヘテロアリールアルキルから選択される1以上の部分で独立して置換されていてもよく;
Wは存在してもしなくてもよく、Wが存在する場合、WはC(=O)、C(=S)、C(=NH)、C(=N−OH)、C(=N−CN)、S(O)またはS(O)であり;
Qは存在してもしなくてもよく、Qが存在する場合、QはN(R)、P(R)、CR=CR’、(CH、(CHR)、(CRR’)、(CHR−CHR’)、O、S、S(O)またはS(O)であり;Qが存在しない場合、Mは(i)直接的にAに連結されているか、あるいは(ii)MはL上の独立した置換基であり、そしてAはE上の独立した置換基であり、該独立した置換基は−OR、−CH(R’)、S(O)0−2Rまたは−NRR’から選択され;QおよびMが共に存在しない場合、AはLに直接的に連結されるか、あるいはAは、−OR、CH(R)(R’)、−S(O)0−2Rまたは−NRR’から選択される、E上の独立した置換基であり;
Aは存在するか、または存在せず、もし存在すれば、Aは−O−、−O(R)CH−、−(CHR)−、−(CHR−CHR’)−、(CRR’)、N(R)、NRR’、S、またはS(O)であり、Qが存在しない場合、Aは−OR、−CH(R)(R’)または−NRR’であり;Aが存在しない場合、QおよびEは結合によって連結されているか、あるいはQはM上の独立した置換基であり;
Eは存在するか、または存在せず、もし存在すれば、EはCH、N、C(R)であり;
Gは存在してもしなくてもよく、Gが存在する場合、Gは(CH、(CHR)、または(CRR’)であり;Gが存在しない場合、Jは存在し、そしてEは位置1でマークされる炭素原子に直接的に連結され;
Jは存在してもしなくてもよく、Jが存在する場合、Jは(CH、(CHR−CHR’)、(CHR)、(CRR’)、S(O)、N(H)、N(R)またはOであり;Jが存在せず、かつGが存在する場合、Lは位置2でマークされる窒素原子に直接的に連結され;
Lは存在してもしなくてもよく、Lが存在する場合、LはCH、N、またはCRであり;Lが存在しない場合、Mは存在するか、または存在せず;もしMが存在し、かつLが存在しない場合、Mは直接的かつ独立してEに連結され、そしてJは直接的かつ独立してEに連結され;
Mは存在してもしなくてもよく、Mが存在する場合、MはO、N(R)、S、S(O)、(CH、(CHR)、(CHR−CHR’)、または(CRR’)であり;
pは0ないし6の数であり;
R、R’およびRは同一かまたは異なってよく、各々はH、C−C10アルキル、C−C10アルケニル、C−Cシクロアルキル、C−Cヘテロシクリル、アルコキシ、アリールオキシ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アミド、アリールチオアミノ、アリールカルボニルアミノ、アリールアミノカルボキシ、アルキルアミノカルボキシ、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、アルケニル、アルキニル、アリール−アルキル、ヘテロアリールアルキル、エステル、カルボン酸、カルバメート、尿素、ケトン、アルデヒド、シアノ、ニトロ、ハロゲン、(シクロアルキル)アルキル、アリール、ヘテロアリール、アルキル−アリール、アルキルヘテロアリール、アルキル−ヘテロアリールおよび(ヘテロシクリル)アルキルよりなる群から選択され;
(CRR’)におけるRおよびR’は、該組合せがシクロアルキルまたはヘテロシクリル部分を形成するように一緒に連結でき;そして
はN(R)またはOである]
の化合物あるいはその医薬上許容される塩、溶媒和物またはエステルである。
別の実施形態において、前記インヒビターは、式VII
Figure 2008545748
[前記式VII中、
MはO、N(H)、またはCHであり;
nは0ないし4であり;
は−OR、−NRまたは
Figure 2008545748
であり;
ここに、RおよびRは同一かまたは異なってよく、各々は、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヒドロキシル、アミノ、アリールアミノおよびアルキルアミノよりなる群から選択され;
およびRは同一かまたは異なってよく、各々が、独立して、H、アルキル、アリールおよびシクロアルキルよりなる群から選択されるか;あるいは代替的に、RおよびRは、部分
Figure 2008545748
が、kが0ないし2である
Figure 2008545748
によって表されるように、環状の5員ないし7員の環の部分を一緒に形成し;
Xは:
Figure 2008545748
よりなる群から選択され;
ここに、pは1ないし2であり、qは1ないし3であり、そしてPはアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロアルキル、シクロアルキル、ジアルキルアミノ、アルキルアミノ、アリールアミノまたはシクロアルキルアミノであり;そして
はアリール、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、
Figure 2008545748
よりなる群から選択され;
ここに、YはO、SまたはNHであり、そしてZはCHまたはNであり、そしてR部分は同一かまたは異なってよく、各Rは、独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、ヒドロキシル、アミノ、アリールアミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ハロ、アルキルチオ、アリールチオおよびアルキルオキシよりなる群から選択される]
の化合物あるいはその医薬上許容される塩、溶媒和物またはエステルである。
別の実施形態において、前記インヒビターは、式VIII
Figure 2008545748
[前記式VIII中、
MはO、N(H)、またはCHであり;
は−OR、NRまたは
Figure 2008545748
であり;
ここに、RおよびRは同一かまたは異なってよく、各々は、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヒドロキシル、アミノ、アリールアミノおよびアルキルアミノよりなる群から選択され;
はアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキルハロアルキルよりなる群から選択され;
はアルキル、シクロアルキル、アリール、およびアリールと縮合したシクロアルキルよりなる群から選択され;
およびRは同一かまたは異なってよく、各々は、独立して、H、アルキル、アリールおよびシクロアルキルよりなる群から選択されるか;あるいは代替的に、RおよびRは、部分
Figure 2008545748
が、kが0ないし2である
Figure 2008545748
によって表されるように、環状の5員ないし7員の環の一部を一緒に形成し;
Xは:
Figure 2008545748
よりなる群から選択され;
ここに、pは1ないし2であり、qは1ないし3であり、そしてPはアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロアルキル、シクロアルキル、ジアルキルアミノ、アルキルアミノ、アリールアミノ、またはシクロアルキルアミノであり;そして
はアリール、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、
Figure 2008545748
よりなる群から選択され;
ここに、YはO、SまたはNHであり、そしてZはCHまたはNであり、そしてR部分は同一かまたは異なってよく、各Rは、独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、ヒドロキシル、アミノ、アリールアミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ハロ、アルキルチオ、アリールチオおよびアルキルオキシよりなる群から選択される]
の化合物あるいはその医薬上許容される塩、溶媒和物またはエステルである。
別の実施形態において、前記インヒビターは、式IX
Figure 2008545748
[前記式IX中、
MはO、N(H)、またはCHであり;
nは0ないし4であり;
は−OR、−NRまたは
Figure 2008545748
であり;
ここに、RおよびRは同一かまたは異なってよく、各々は、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヒドロキシル、アミノ、アリールアミノおよびアルキルアミノよりなる群から選択され;
およびRは同一かまたは異なってよく、各々は、独立して、H、アルキル、アリールおよびシクロアルキルよりなる群から選択されるか;あるいは代替的に、RおよびRは、部分
Figure 2008545748
が、kが0ないし2である
Figure 2008545748
によって表されるように、環状の5員ないし7員の環の一部を一緒に形成し;
Xは
Figure 2008545748
よりなる群から選択され;
ここに、pは1ないし2であり、qは1ないし3であり、そしてPはアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロアルキル、シクロアルキル、ジアルキルアミノ、アルキルアミノ、アリールアミノ、またはシクロアルキルアミノであり;そして
はアリール、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、
Figure 2008545748
よりなる群から選択され;
ここに、YはO、SまたはNHであり、そしてZはCHまたはNであり、そしてR部分は同一かまたは異なってよく、各Rは、独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、ヒドロキシル、アミノ、アリールアミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ハロ、アルキルチオ、アリールチオおよびアルキルオキシよりなる群から選択される]
の化合物あるいはその医薬上許容される塩、溶媒和物またはエステルである。
別の実施形態において、前記インヒビターは、式X
Figure 2008545748
[前記式X中、
はH、OR、NR10、またはCHR10であり、ここに、R、RおよびR10は同一かまたは異なってよく、各々は、独立して、H、アルキル−、アルケニル−、アルキニル−、アリール−、ヘテロアルキル−、ヘテロアリール−、シクロアルキル−、ヘテロシクリル−、アリールアルキル−、およびヘテロアリールアルキルよりなる群から選択され;
AおよびMは同一かまたは異なってよく、各々は、独立して、R、OR、NHR、NRR’、SR、SORおよびハロから選択されるか;あるいはAおよびMは、式Iにおいて前記で示される部分:
Figure 2008545748
が3員、4員、6員、7員または8員のシクロアルキル、4員ないし8員のヘテロシクリル、6員ないし10員のアリール、あるいは5員ないし10員のヘテロアリールのいずれかを形成するように相互に連結され;
EはC(H)またはC(R)であり;
LはC(H)、C(R)、CHC(R),またはC(R)CHであり;
R、R’、R、およびRは同一かまたは異なってよく、各々は、独立して、H、アルキル−、アルケニル−、アルキニル−、シクロアルキル−、ヘテロアルキル−、ヘテロシクリル−、アリール−、ヘテロアリール−、(シクロアルキル)アルキル−、(ヘテロシクリル)アルキル−、アリール−アルキル−、およびヘテロアリール−アルキル−よりなる群から選択されるか;あるいは代替的に、NRR’におけるRおよびR’は、NRR’が4員ないし8員のヘテロシクリルを形成するように相互に連結され;
そしてYは以下の部分:
Figure 2008545748
から選択され;
ここに、GはNHまたはOであり;そしてR15、R16、R17およびR18は同一かまたは異なってよく、各々は、独立して、H、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、ヘテロアルケニル、アルキニル、ヘテロアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、およびヘテロアリールアルキルよりなる群から選択されるか、あるいは代替的に、R15およびR16は相互に連結して、4員ないし8員のシクロアルキル、ヘテロアリールまたはシクロアルキル構造を形成し、同様に、独立して、R17およびR18は相互に連結されて、3員ないし8員のシクロアルキルまたはヘテロシクリルを形成し;
ここに、該アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルまたはヘテロシクリルの各々は置換されていないか、所望により、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、チオ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アミド、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、スルホンアミド、アルキル、アリール、ヘテロアリール、アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、ケト、カルボキシ、カルバルコキシ、カルボキサミド、アルコキシカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルオキシ、アルキルウレイド、アリールウレイド、ハロ、シアノおよびニトロよりなる群から選択される1以上の部分で独立して置換されていてもよい]
の化合物あるいはその医薬上許容される塩、溶媒和物またはエステルである。
1つの実施形態において、前記インヒビターは、式XI
Figure 2008545748
[前記式XI中、
はH、OR、NR10、またはCHR10であり、ここに、R、RおよびR10は同一かまたは異なってもよく、各々は、独立して、H、アルキル−、アルケニル−、アルキニル−、アリール−、ヘテロアルキル−、ヘテロアリール−、シクロアルキル−、ヘテロシクリル−、アリールアルキル−、およびヘテロアリールアルキルよりなる群から選択され;
AおよびMは同一かまたは異なってよく、各々は、独立して、R、NR10、SR、SORおよびハロから選択されるか;あるいはAおよびMは、式Iにおいて前記で示された部分:
Figure 2008545748
が3員、4員、6員、7員または8員のシクロアルキル、4員ないし8員のヘテロシクリル、6員ないし10員のアリール、あるいは5員ないし10員のヘテロアリールのいずれかを形成するように相互に連結され、換言すれば、A−E−L−Mが一緒になる;
EはC(H)またはC(R)であり;
LはC(H)、C(R)、CHC(R)、またはC(R)CHであり;
R、R’、R、およびRは同一かまたは異なってよく、各々は、独立して、H、アルキル−、アルケニル−、アルキニル−、シクロアルキル−、ヘテロアルキル−、ヘテロシクリル−、アリール−、ヘテロアリール−、(シクロアルキル)アルキル−、(ヘテロシクリル)アルキル−、アリール−アルキル−、およびヘテロアリール−アルキル−よりなる群から選択されるか;あるいは代替的に、NRR’におけるRおよびR’は、NR10が4員ないし8員のヘテロシクリルを形成するように相互に連結され;
Yは以下の部分:
Figure 2008545748
から選択され、ここに、Y30およびY31
Figure 2008545748
から選択され、ここに、uは0ないし6の数であり;
XはO、NR15、NC(O)R16、S、S(O)およびSOから選択され;
GはNHまたはOであり;そして
15、R16、R17、R18、R19、T、T、TおよびTは同一かまたは異なってよく、各々は、独立して、H、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、ヘテロアルケニル、アルキニル、ヘテロアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、およびヘテロアリールアルキルよりなる群から選択されるか、あるいは代替的に、R17およびR18は相互に連結されて、3員ないし8員のシクロアルキルまたはヘテロシクリルを形成し;
ここに、該アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルまたはヘテロシクリルの各々は置換されていないか、あるいは所望により、独立して、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、チオ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アミド、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、スルホンアミド、アルキル、アリール、ヘテロアリール、アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、ケト、カルボキシ、カルバルコキシ、カルボキサミド、アルコキシカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルオキシ、アルキルウレイド、アリールウレイド、ハロ、シアノおよびニトロよりなる群から選択される1以上の部分で置換されていてもよい]
の化合物あるいはその医薬上許容される塩、溶媒和物またはエステルである。
別の実施形態において、前記インヒビターは、式XII
Figure 2008545748
[前記式XII中、
はH、OR、NR10、またはCHR10であり、ここに、R、RおよびR10は同一かまたは異なってよく、各々は、独立して、H、アルキル−、アルケニル−、アルキニル−、アリール−、ヘテロアルキル−、ヘテロアリール−、シクロアルキル−、ヘテロシクリル−、アリールアルキル−、およびヘテロアリールアルキルよりなる群から選択され;
AおよびMは同一かまたは異なってよく、各々は、独立して、R、OR、NHR、NRR’、SR、SORおよびハロから選択されるか;あるいはAおよびMは、式Iにおいて前記で示した部分:
Figure 2008545748
が3員、4員、6員、7員または8員のシクロアルキル、4員ないし8員のヘテロシクリル、6員ないし10員のアリール、あるいは5員ないし10員のヘテロアリールいずれかを形成するように相互に連結され;
EはC(H)またはC(R)であり;
LはC(H)、C(R)、CHC(R)、またはC(R)CHであり;
R、R’、R、およびRは同一かまたは異なってよく、各々は、独立して、H、アルキル−、アルケニル−、アルキニル−、シクロアルキル−、ヘテロアルキル−、ヘテロシクリル−、アリール−、ヘテロアリール−、(シクロアルキル)アルキル−、(ヘテロシクリル)アルキル−、アリール−アルキル−、およびヘテロアリール−アルキル−よりなる群から選択されるか;あるいは代替的に、NRR’におけるRおよびR’は、NRR’が4員ないし8員のヘテロシクリルを形成するように相互に連結され;
そしてYは以下の部分:
Figure 2008545748
から選択され;
ここに、GはNHまたはOであり;そしてR15、R16、R17、R18、およびR19は同一かまたは異なってよく、各々は、独立して、H、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、ヘテロアルケニル、アルキニル、ヘテロアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、およびヘテロアリールアルキルよりなる群から選択されるか、あるいは代替的に、(i)R15およびR16は相互に連結して、4員ないし8員の環状構造を形成するか、あるいはR15およびR19は相互に連結して、4員ないし8員の環状構造を形成し、そして(ii)同様に、独立して、R17およびR18は相互に連結して、3員ないし8員のシクロアルキルまたはヘテロシクリルを形成し;
ここに、該アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルまたはヘテロシクリルの各々は置換されていないか、あるいは所望により、独立して、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、チオ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アミド、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、スルホンアミド、アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、アルキル、アリール、ヘテロアリール、ケト、カルボキシ、カルバルコキシ、カルボキサミド、アルコキシカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルオキシ、アルキルウレイド、アリールウレイド、ハロ、シアノ、およびニトロよりなる群から選択される1以上の部分で置換されていてもよい]
の化合物あるいはその医薬上許容される塩、溶媒和物またはエステルである。
別の実施形態において、前記インヒビターは、式XIII
Figure 2008545748
[前記式XIII中、
はH、OR、NR10、またはCHR10であり、ここに、R、RおよびR10は同一かまたは異なってよく、各々が、独立して、H、アルキル−、アルケニル−、アルキニル−、アリール−、ヘテロアルキル−、ヘテロアリール−、シクロアルキル−、ヘテロシクリル−、アリールアルキル−、およびヘテロアリールアルキルよりなる群から選択され;
AおよびMは同一かまたは異なってよく、各々は、独立して、R、OR、NHR、NRR’、SR、SOR、およびハロから選択されるか;あるいはAおよびMは、式Iにおいて前記で示した部分:
Figure 2008545748
が3員、4員、6員、7員または8員のシクロアルキル、4員ないし8員のヘテロシクリル、6員ないし10員のアリール、あるいは5員ないし10員のヘテロアリールいずれかを形成するように相互に連結され、換言すれば、A−E−L−Mが一緒になり;
EはC(H)またはC(R)であり;
LはC(H)、C(R)、CHC(R)、またはC(R)CHであり;
R、R’、R、およびRは同一かまたは異なってよく、各々は、独立して、H、アルキル−、アルケニル−、アルキニル−、シクロアルキル−、ヘテロアルキル−、ヘテロシクリル−、アリール−、ヘテロアリール−、(シクロアルキル)アルキル−、(ヘテロシクリル)アルキル−、アリール−アルキル−、およびヘテロアリール−アルキル−よりなる群から選択されるか;あるいは代替的に、NRR’におけるRおよびR’は、NRR’が4員ないし8員のヘテロシクリルを形成するように相互に連結され;
そしてYは以下の部分:
Figure 2008545748
から選択され;
ここに、GはNHまたはOであり、そしてR15、R16、R17、R18、R19およびR20は同一かまたは異なってよく、各々は、独立して、H、C−C10アルキル、C−C10ヘテロアルキル、C−C10アルケニル、C−C10ヘテロアルケニル、C−C10アルキニル、C−C10ヘテロアルキニル、C−Cシクロアルキル、C−Cヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリールよりなる群から選択され、あるいは代替的に:(i)R15およびR16は相互に連結して、4員ないし8員のシクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルを形成できるか、またはR15およびR19は相互に連結して、5員ないし8員のヘテロアルキルまたはヘテロシクリルを形成するか、あるいはR15およびR20は相互に連結して、5員ないし8員のシクロアルキルまたはヘテロシクリルを形成し、そして(ii)同様に、独立して、R17およびR18は相互に連結して、3員ないし8員のシクロアルキルまたはヘテロシクリルを形成し、
ここに、該アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルまたはヘテロシクリルの各々は置換されていないか、あるいは所望により独立して、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、チオ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アミド、アルキルアミノ、アリールアミノ、アリールスルホニル、アリールスルホニル、スルホンアミド、アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、ケト、カルボキシ、カルバルコキシ、カルボキサミド、アルコキシカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルオキシ、アルキルウレイド、アリールウレイド、ハロ、シアノ、およびニトロよりなる群から選択される1以上の基で置換できる]
の化合物あるいはその医薬上許容される塩、溶媒和物またはエステルである。
別の実施形態において、前記インヒビターは、式XIV
Figure 2008545748
[前記式XIV中、
はH、OR、NR10、またはCHR10であり、ここに、R、RおよびR10は同一かまたは異なってよく、各々は、独立して、H、アルキル−、アルケニル−、アルキニル−、アリール−、ヘテロアルキル−、ヘテロアリール−、シクロアルキル−、ヘテロシクリル−、アリールアルキル−、およびヘテロアリールアルキルよりなる群から選択され;
AおよびMは同一かまたは異なってよく、各々は、独立して、R、OR、NHR、NRR’、SR、SOR、およびハロから選択されるか;
あるいはAおよびMは、式Iにおいて前記で示した部分:
Figure 2008545748
が3員、4員、6員、7員または8員のシクロアルキル、4員ないし8員のヘテロシクリル、あるいは6員ないし10員のアリール、あるいは5員ないし10員のヘテロアリールいずれかを形成するように相互に連結され;
EはC(H)またはC(R)であり;
LはC(H)、C(R)、CHC(R)、またはC(R)CHであり;
R、R’、R、およびRは同一かまたは異なってよく、各々は、独立して、H、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、ヘテロアルケニル、アルキニル、ヘテロアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、およびヘテロアリールアルキルよりなる群から選択され、あるいは代替的に、NRR’におけるRおよびR’はNRR’が4員ないし8員のヘテロシクリルを形成するように相互に連結され;
そしてYは以下の部分:
Figure 2008545748
から選択され;
ここに、GはNHまたはOであり;そしてR15、R16、R17、およびR18は同一かまたは異なってよく、各々は、独立して、H、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、ヘテロアルケニル、アルキニル、ヘテロアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、およびヘテロアリールよりなる群から選択され、あるいは代替的に、(i)R15およびR16は相互に連結して、4員ないし8員の環状構造を形成し、そして(ii)同様に、独立して、R17およびR18は相互に連結して、3員ないし8員のシクロアルキルまたはヘテロシクリルを形成し;
ここに、該アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルまたはヘテロシクリルの各々は置換されていないか、あるいは所望により、独立して、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、チオ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アミド、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、スルホンアミド、アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、アルキル、アリール、ヘテロアリール、ケト、カルボキシ、カルバルコキシ、カルボキサミド、アルコキシカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルオキシ、アルキルウレイド、アリールウレイド、ハロ、シアノおよびニトロよりなる群から選択される1以上の部分で置換できる]
の化合物あるいはその医薬上許容される塩、溶媒和物またはエステルである。
別の実施形態において、前記インヒビターは、式XV
Figure 2008545748
[前記式XV中、
はH、OR、NR10、またはCHR10であり、ここに、R、RおよびR10は同一かまたは異なってよく、各々は、独立して、H、アルキル−、アリール−、ヘテロアルキル、ヘテロアリール−、シクロアルキル−、シクロアルキル−、アリールアルキル−、およびヘテロアリールアルキルよりなる群から選択され;EおよびJは同一かまたは異なってよく、各々は、独立して、R、OR、NHR、NRR、SR、ハロ、およびS(O)Rよりなる群から選択されるか、あるいはEおよびJは相互に直接的に連結して、3員ないし8員のシクロアルキル、または3員ないし8員のヘテロシクリル部分を形成でき;
ZはN(H)、N(R)、またはOであり、但し、ZがOである場合、Gは存在するか、または存在せず、もしGが存在し、ZがOであれば、GはC(=O)であり;
Gは存在してもしなくてもよく、もしGが存在すれば、GはC(=O)またはS(O)であり、Gが存在しない場合、Zは直接的にYに連結され;
Yは:
Figure 2008545748
よりなる群から選択され;
R、R、R、R、RおよびRは同一かまたは異なってもよく、各々は、独立して、H、アルキル−、アルケニル−、アルキニル−、シクロアルキル−、ヘテロアルキル−、ヘテロシクリル−、アリール−、ヘテロアリール−、(シクロアルキル)アルキル−、(ヘテロシクリル)アルキル−、アリール−アルキル−、およびヘテロアリール−アルキル−よりなる群から選択され、ここに、該ヘテロアルキル、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルの各々が、独立して、1ないし6の酸素、窒素、硫黄またはリン原子を有し;
ここに、該アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルおよびヘテロシクリル部分の各々は置換されていないか、または所望により、独立して、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アラルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ハロ、ヒドロキシ、チオ、アルコキシ、アリールオキシ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アミド、エステル、カルボン酸、カルバメート、尿素、ケトン、アルデヒド、シアノ、ニトロ、スルホンアミド、スルホキシド、スルホン、スルホニル尿素、ヒドラジド、およびヒドロキサメートよりなる群から選択される1以上の部分で置換できる]
の化合物あるいはその医薬上許容される塩、溶媒和物またはエステルである。
別の実施形態において、前記インヒビターは、式XVI
Figure 2008545748
[前記式XVI中、
はH、OR、NR10、またはCHR10であり、ここに、R、RおよびR10は同一かまたは異なってよく、各々は、独立して、H、アルキル−、アルケニル−、アルキニル−、アリール−、ヘテロアルキル−、ヘテロアリール−、シクロアルキル−、ヘテロシクリル−、アリールアルキル−、およびヘテロアリールアルキルよりなる群から選択され、あるいは代替的に、NR10におけるRおよびR10は、NR10が4員ないし8員のヘテロシクリルを形成するように相互に連結され、そして同様に、独立して、代替的に、CHR10におけるRおよびR10は、CHR10が4員ないし8員のシクロアルキルを形成するように相互に連結され;
およびRは同一かまたは異なってよく、各々は、独立して、H、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、ヘテロアルケニル、アルキニル、ヘテロアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、およびヘテロアリールアルキルよりなる群から選択され;
Yは以下の部分:
Figure 2008545748
から選択され;
ここに、GはNHまたはOであり;そしてR15、R16、R17、R18、R19、R20、R21、R22、R23、R24およびR25は同一かまたは異なってよく、各々は、独立して、H、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、ヘテロアルケニル、アルキニル、ヘテロアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、およびヘテロアリールアルキルよりなる群から選択され、あるいは代替的に、(i)R17およびR18は、独立して、相互に連結して、3員ないし8員のシクロアルキルまたはヘテロシクリルを形成し;(ii)同様に、独立して、R15およびR19は相互に連結して、4員ないし8員のヘテロシクリルを形成し;(iii)同様に、独立して、R15およびR16は相互に連結して、4員ないし8員のヘテロシクリルを形成し;(iv)同様に、独立して、R15およびR20は相互に連結して、4員ないし8員のヘテロシクリルを形成し;(v)同様に、独立して、R22およびR23は相互に連結して、3員ないし8員のシクロアルキルまたは4員ないし8員のヘテロシクリルを形成し;そして(vi)同様に、独立して、R24およびR25は相互に連結して、3員ないし8員のシクロアルキルまたは4員ないし8員のヘテロシクリルを形成し;
ここに、該アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルまたはヘテロシクリルの各々は置換されていないか、あるいは所望により、独立して、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、チオ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アミド、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、スルホンアミド、アルキル、アリール、ヘテロアリール、アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、ケト、カルボキシ、カルバルコキシ、カルボキサミド、アルコキシカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルオキシ、アルキルウレイド、アリールウレイド、ハロ、シアノおよびニトロよりなる群から選択される1以上の基で置換できる]
の化合物あるいはその医薬上許容される塩、溶媒和物またはエステルである。
別の実施形態において、前記インヒビターは、式XVII
Figure 2008545748
[前記式XVII中、
はH、OR、NR10、またはCHR10であり、ここに、R、RおよびR10は同一かまたは異なってよく、各々は、独立して、H、アルキル−、アルケニル−、アルキニル−、アリール−、ヘテロアルキル−、ヘテロアリール−、シクロアルキル−、ヘテロシクリル−、アリールアルキル−、およびヘテロアリールアルキルよりなる群から選択され;
AおよびMは同一かまたは異なってよく、各々は、独立して、R、OR、NHR、NRR’、SR、SORおよびハロから選択されるか;あるいはAおよびMは、式Iにおいて前記に示した部分:
Figure 2008545748
が、3員、4員、6員、7員または8員のシクロアルキル、4員ないし8員のヘテロシクリル、あるいは6員ないし10員のアリール、あるいは5員ないし10員のヘテロアリールいずれかを形成するように相互に連結され;
EはC(H)またはC(R)であり;
LはC(H)、C(R)、CHC(R)、またはC(R)CHであり;
R、R’、R、およびRは同一かまたは異なってよく、各々、独立して、H、アルキル−、アルケニル−、アルキニル−、シクロアルキル−、ヘテロアルキル−、ヘテロシクリル−、アリール−、ヘテロアリール−、(シクロアルキル)アルキル−、(ヘテロシクリル)アルキル−、アリール−アルキル−、およびヘテロアリール−アルキル−よりなる群から選択されるか;または代替的に、NRR’におけるRおよびR’は、NRR’が4員ないし8員のヘテロシクリルを形成するように相互に連結され;
Yは以下の部分から選択され:
Figure 2008545748
ここに、Y30
Figure 2008545748
から選択され、
ここに、uは0ないし1であり;
XはO、NR15、NC(O)R16、S、S(O)およびSOから選択され;
GはNHまたはOであり;そして
15、R16、R17、R18、R19、T、T、およびTは同一かまたは異なってよく、各々、独立して、H、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、ヘテロアルケニル、アルキニル、ヘテロアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、およびヘテロアリールアルキルよりなる群から選択され、あるいは代替的に、R17およびR18は相互に連結して、3員ないし8員のシクロアルキルまたはヘテロシクリルを形成し;
ここに、該アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルまたはヘテロシクリルの各々は置換されていないか、または所望により、独立して、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、チオ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アミド、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、スルホンアミド、アルキル、アリール、ヘテロアリール、アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、ケト、カルボキシ、カルバルコキシ、カルボキサミド、アルコキシカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルオキシ、アルキルウレイド、アリールウレイド、ハロ、シアノおよびニトロよりなる群から選択される1以上の部分で置換できる]
の化合物あるいはその医薬上許容される塩、溶媒和物またはエステルである。
別の実施形態において、前記インヒビターは、式XVIII
Figure 2008545748
[前記式XVIII中、
はアルキル−、アリール−、ヘテロアルキル−、ヘテロアリール−、シクロアルキル−、ヘテロシクリル−、アリールアルキル−、ヘテロアリールアルキル−、およびヘテロシクロアルキルよりなる群から選択され;
はH、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリールおよびシクロアルキルよりなる群から選択され;
AおよびMは同一かまたは異なってよく、各々は、独立して、R、OR、N(H)R、N(RR’)、SR、S(O)R、およびハロから選択されるか;あるいはAおよびMは、式Iにおいて前記で示した部分:
Figure 2008545748
が、3員、4員、5員、6員、7員または8員のシクロアルキル、4員ないし8員のヘテロシクリル、6員ないし10員のアリール、あるいは5員ないし10員のヘテロアリールいずれかを形成するように相互に連結され、換言すれば、A−E−L−Mが一緒になり;
EはC(H)またはC(R)であり;
LはC(H)、C(R)、CHC(R)、またはC(R)CHであり;
RおよびR’は同一かまたは異なってよく、各々は、独立して、H、アルキル−、アルケニル−、アルキニル−、シクロアルキル−、ヘテロアルキル−、ヘテロシクリル−、アリール−、ヘテロアリール−、(シクロアルキル)アルキル−、(ヘテロシクリル)アルキル−、アリール−アルキル−、およびヘテロアリール−、アルキル−よりなる群から選択されるか;あるいは代替的に、N(RR’)におけるRおよびR’は、N(RR’)が4員ないし8員のヘテロシクリルを形成するように相互に連結され;
およびRは同一かまたは異なってもよく、各々は、独立して、H、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、ヘテロアルケニル、アルキニル、ヘテロアルキニル、シクロアルキル、スピロ−連結シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、およびヘテロアリールアルキルよりなる群から選択され;
Yは以下の部分:
Figure 2008545748
から選択され;
ここに、GはNHまたはOであり;そしてR15、R16、R17、R18、R19、およびR20は同一かまたは異なってもよく、各々は、独立して、H、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、ヘテロアルケニル、アルキニル、ヘテロアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、およびヘテロアリールアルキルよりなる群から選択されるか、あるいは代替的に、(i)R17およびR18は独立して相互に連結して、3員ないし8員のシクロアルキルまたはヘテロシクリルを形成し;(ii)同様に、独立して、R15およびR19は相互に連結して、4員ないし8員のヘテロシクリルを形成し;(iii)同様に、独立して、R15およびR16は相互に連結して、4員ないし8員のヘテロシクリルを形成し;そして(iv)同様に、独立して、R15およびR20は相互に連結して、4員ないし8員のヘテロシクリルを形成し;
ここに、該アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、スピロ−連結シクロアルキル、およびヘテロシクリルの各々は置換されていないか、または所望により、独立して、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、チオ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アミド、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、スルホンアミド、アルキル、アルケニル、アリール、ヘテロアリール、アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、ケト、カルボキシ、カルバルコキシ、カルボキサミド、アルコキシカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルオキシ、アルキルウレイド、アリールウレイド、ハロ、シアノおよびニトロよりなる群から選択される1以上の部分で置換できる]
の化合物あるいはその医薬上許容される塩、溶媒和物またはエステルである。
別の実施形態において、前記インヒビターは、式XIX
Figure 2008545748
[前記式XIX中、
Zはヘテロシクリル部分、N(H)(アルキル)、−N(アルキル)、−N(H)(シクロアルキル)、−N(シクロアルキル)、−N(H)(アリール)、−N(アリール)、−N(H)(ヘテロシクリル)、−N(ヘテロシクリル)、−N(H)(ヘテロアリール)、および−N(ヘテロアリール)よりなる群から選択され;
はH、OR、NR10、またはCHR10であり、ここに、R、RおよびR10は同一かまたは異なってよく、各々は、独立して、H、アルキル−、アルケニル−、アルキニル−、アリール−、ヘテロアルキル−、ヘテロアリール−、シクロアルキル−、ヘテロシクリル−、アリールアルキル−、およびヘテロアリールアルキルよりなる群から選択されるか、あるいは代替的に、NR10におけるRおよびR10は、NR10が4員ないし8員のヘテロシクリルを形成するように相互に連結され、同様に、独立して、代替的に、CHR10におけるRおよびR10は、CHR10が4員ないし8員のシクロアルキルを形成するように相互に連結され;
およびRは同一かまたは異なってよく、各々が、独立して、H、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、ヘテロアルケニル、アルキニル、ヘテロアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、およびヘテロアリールアルキルよりなる群から選択され;
Yは以下の部分:
Figure 2008545748
から選択され;
ここに、GはNHまたはOであり;そしてR15、R16、R17、R18、R19、R20およびR21は同一かまたは異なってよく、各々が、独立して、H、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、ヘテロアルケニル、アルキニル、ヘテロアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、およびヘテロアリールアルキルよりなる群から選択されるか、あるいは代替的に、(i)R17およびR18は独立して相互に連結して、3員ないし8員のシクロアルキルまたはヘテロシクリルを形成し;(ii)同様に、独立して、R15およびR19は相互に連結して、4員ないし8員のヘテロシクリルを形成し;(iii)同様に、独立して、R15およびR16は相互に連結して、4員ないし8員のヘテロシクリルを形成し;そして(iv)同様に、独立して、R15およびR20は相互に連結して、4員ないし8員のヘテロシクリルを形成し;
ここに、該アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルまたはヘテロシクリルの各々は置換されていないか、または所望により、独立して、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、チオ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アミド、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、スルホンアミド、アルキル、アリール、ヘテロアリール、アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、ケト、カルボキシ、カルバルコキシ、カルボキサミド、アルコキシカルボニルアミノ、カルボキシカルボニルオキシ、アルキルウレイド、アリールウレイド、ハロ、シアノおよびニトロよりなる群から選択される1以上の部分で置換できる]
の化合物である。
別の実施形態において、前記インヒビターは、式XX
Figure 2008545748
[前記式XX中、
aは0または1であり;bは0または1であり;YはHまたはC1−6アルキルであり;
BはH、式R−C(O)−のアシル誘導体、または式R−SOのスルホニルであり、ここに、
は(i)所望によりカルボキシル、C1−6アルカノイルオキシまたはC1−6アルコキシで置換されていてもよいC1−10アルキル;
(ii)所望によりカルボキシル、(C1−6アルコキシ)カルボニルまたはフェニルメトキシカルボニルで置換されていてもよいC3−7シクロアルキル;
(iii)所望によりC1−6アルキル、ヒドロキシ、あるいは所望によりC1−6アルキルで置換されていてもよいアミノで置換されていてもよいCもしくはC10のアリールまたはC7−16アラルキル;あるいは
(iv)所望によりC1−6アルキル、ヒドロキシ、所望によりC1−6アルキルで置換されていてもよいアミノ、または所望によりC1−6アルキルで置換されていてもよいアミドで置換されていてもよいHet;
であり;
は、存在する場合、カルボキシルで置換されたC1−6アルキルであり;
は、存在する場合、所望によりカルボキシル置換されていてもよいC1−6アルキルであり;
はC1−10アルキル、C3−7シクロアルキルまたはC4−10(アルキルシクロアルキル)であり;
はC1−10アルキル、C3−7シクロアルキルまたはC4−10(アルキルシクロアルキル)であり;
はCH−R20、NH−R20、O−R20またはS−R20であり、ここに、R20は、所望によりR21で一置換、二置換または三置換されていてもよい飽和または不飽和のC3−7シクロアルキルまたはC4−10(アルキルシクロアルキル)であるか、あるいはR20は、所望によりR21で一置換、二置換または三置換されていてもよいCまたはC10のアリールまたはC7−16アラルキルであるか、
あるいはR20は所望によりR21で一置換、二置換、または三置換されていてもよいHetまたは(低級アルキル)−Hetであり、ここに、各R21は独立してC1−6アルキル;C1−6アルコキシ;所望によりC1−6アルキルで一置換または二置換されていてもよいアミノ;スルホニル;NO;OH;SH;ハロ;ハロアルキル;所望によりC1−6アルキル、CまたはC10のアリール、C7−16アラルキル、Hetまたは(低級アルキル)−Hetで一置換されていてもよいアミド;カルボキシル;カルボキシ(低級アルキル);CまたはC10のアリール、C7−16アラルキルあるいはHetであり、該アリール、アラルキルまたはHetは所望によりR22で置換されていてもよく;
ここに、R22はC1−6アルキル;C1−6アルコキシ;所望によりC1−6アルキルで一置換または二置換されていてもよいアミノ;スルホニル;NO;OH;SH;ハロ;ハロアルキル;カルボキシル;アミドまたは(低級アルキル)アミドであり;
は所望によりハロゲンで置換されていてもよいC1−6アルキルまたはC2−6アルケニルであり;そして
WはヒドロキシまたはN置換アミノである]
の化合物あるいはその医薬上許容される塩、溶媒和物またはエステルである。
式XXの化合物の上記に示した構造において、用語P6、P5、P4、P3、P2およびP1は、当業者に広く公知であるように、それぞれのアミノ酸部分を示す。
別の実施形態において、前記インヒビターは、式XXI
Figure 2008545748
[前記式XXI中、
BはH、CもしくはC10のアリール、C7−16アラルキル;その全てが所望によりC1−6アルキルで置換されていてもよいHetもしくは(低級アルキル)−Het;C1−6アルコキシ;C1−6アルカノイル;ヒドロキシ;ヒドロキシアルキル;ハロ;ハロアルキル;ニトロ;シアノ;シアノアルキル;所望によりC1−6アルキルで置換されていてもよいアミノ;アミド;または(低級アルキル)アミドであるか;
あるいはBは式R−C(O)−のアシル誘導体;式R−O−C(O)−のカルボキシル;式R−N(R)−C(O)−のアミド;式R−N(R)−C(S)−のチオアミド;または式R−SOのスルホニルであり、ここに、
は(i)所望によりカルボキシル、C1−6アルカノイル、ヒドロキシ、C1−6アルコキシ、所望によりC1−6アルキルで一置換もしくは二置換されていてもよいアミノ、アミド、または低級アルキルアミドで置換されていてもよいC1−10アルキル;
(ii)全てが、所望により、ヒドロキシ、カルボキシル、(C1−6アルコキシ)カルボニル、所望によりC1−6アルキルで一置換もしくは二置換されていてもよいアミノ、アミド、または(低級アルキル)アミドで置換されていてもよい、C3−7シクロアルキル、C3−7シクロアルコキシ、もしくはC4−10アルキルシクロアルキル;
(iii)所望によりC1−6アルキルで一置換または二置換されていてもよいアミノ;アミド;または(低級アルキル)アミド;
(iv)全てが、所望により、C1−6アルキル、ヒドロキシ、アミド、(低級アルキル)アミド、または所望によりC1−6アルキルで一置換もしくは二置換されていてもよいアミノで置換されていてもよい、CもしくはC10のアリールもしくはC7−16アラルキル;あるいは
(v)共に所望によりC1−6アルキル、ヒドロキシ、アミド、(低級アルキル)アミド、またはC1−6アルキルで一置換もしくは二置換されていてもよいアミノで置換されていてもよい、Hetもしくは(低級アルキル)−Het;
であり;
はHまたはC1−6アルキルであり;
但し、Rがアミドまたはチオアミドである場合、Rは(ii)シクロアルコキシではなく;
YはHまたはC1−6アルキルであり;
は、全て所望により、ヒドロキシ、C1−6アルコキシ、C1−6チオアルキル、アミド、(低級アルキル)アミド、CもしくはC10のアリール、またはC7−16アラルキルで置換されていてもよい、C1−8アルキル、C3−7シクロアルキル、またはC4−10アルキルシクロアルキルであり;
はCH−R20、NH−R20、O−R20またはS−R20であり、ここに、R20は、その全てが所望によりR21で一置換、二置換または三置換されていてもよい、飽和または不飽和のC3−7シクロアルキルまたはC4−10(アルキルシクロアルキル)であるか、あるいはR20は、全てが所望によりR21で一置換、二置換または三置換されていてもよい、CもしくはC10のアリールまたはC7−14アラルキルであり、
あるいはR20は、共に所望によりR21で一置換、二置換または三置換されていてもよい、Hetまたは(低級アルキル)−Hetであり、
ここに、各R21は、独立して、C1−6アルキル;C1−6アルコキシ;低級チオアルキル;スルホニル;NO;OH;SH;ハロ;ハロアルキル;所望によりC1−6アルキル、CもしくはC10のアリール、C7−14アラルキル、Hetまたは(低級アルキル)−Hetで一置換または二置換されていてもよいアミノ;所望によりC1−6アルキル、CもしくはC10のアリール、C7−14アラルキル、Hetまたは(低級アルキル)−Hetで一置換されていてもよいアミド;カルボキシル;カルボキシ(低級アルキル);CもしくはC10のアリール、C7−14アラルキルまたはHetであり、該アリール、アラルキルまたはHetは所望によりR22で置換されていてもよく;
ここに、R22はC1−6アルキル;C3−7シクロアルキル;C1−6アルコキシ;所望によりC1−6アルキルで一置換もしくは二置換されていてもよいアミノ;スルホニル;(低級アルキル)スルホニル;NO;OH;SH;ハロ;ハロアルキル;カルボキシル;アミド;(低級アルキル)アミド;または所望によりC1−6アルキルで置換されていてもよいHetであり;
R1はH;C1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、C2−6アルケニル、またはC2−6アルキニルであり、全て、所望によりハロゲンで置換されていてもよい]
の化合物あるいはその医薬上許容される塩、溶媒和物またはエステルである。
別の実施形態において、前記インヒビターは、式XXII
Figure 2008545748
[前記式XXII中、
WはCHまたはNであり、
21はH、ハロ、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルコキシ、ヒドロキシ、またはN(R23であり、ここに、各R23は独立してH、C1−6アルキルまたはC3−6シクロアルキルであり;
22はH、ハロ、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6チオアルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルコキシ、C2−7アルコキシアルキル、C3−6シクロアルキル、C6もしくは10のアリールまたはHetであり、ここに、Hetは窒素、酸素および硫黄から選択される1ないし4のヘテロ原子を含有する5員、6員または7員の飽和または不飽和の複素環であり;
該シクロアルキル、アリールまたはHetはR24で置換されており、ここに、R24はH、ハロ、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルコキシ、NO、N(R25、NH−C(O)−R25またはNH−C(O)−NH−R25であり、ここに、各R25は独立して:H、C1−6アルキルまたはC3−6シクロアルキルであるか;あるいはR24はNH−C(O)−OR26であり、ここに、R26はC1−6アルキルまたはC3−6シクロアルキルであり;
はヒドロキシ、NH、または式−NH−R31の基であり、ここに、R31はC6もしくは10のアリール、ヘテロアリール、−C(O)−R32、−C(O)−NHR32または−C(O)−OR32であり、ここに、R32はC1−6アルキルまたはC3−6シクロアルキルであり;
Dは、所望により:O、S、またはN−R41から独立して選択される1ないし3のヘテロ原子を含有してもよい5原子ないし10原子の飽和または不飽和のアルキレン鎖であり、ここに、R41はH、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキルまたは−C(O)−R42であり、ここに、R42はC1−6アルキル、C3−6シクロアルキルまたはC6もしくは10のアリールであり;
はH、または該鎖Dのいずれかの炭素原子における1ないし3の置換基であり、該置換基は、独立して:C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6アルコキシ、ヒドロキシ、ハロ、アミノ、オキソ、チオおよびC1−6チオアルキルよりなる群から選択され、そして
Aは式−C(O)−NH−Rのアミドであり、ここに、Rは:C1−8アルキル、C3−6シクロアルキル、C6もしくは10のアリールおよびC7−16アラルキルよりなる群から選択されるか;
あるいはAはカルボン酸である]
の化合物あるいはその医薬上許容される塩、溶媒和物またはエステルである。
別の実施形態において、前記インヒビターは、式XXIII
Figure 2008545748
[前記式XXIII中、
は結合またはジフルオロメチレンであり;
は水素、所望により置換されていてもよい脂肪族基、所望により置換されていてもよい環状基または所望により置換されていてもよい芳香族基であり;
およびRは、各々、独立して、所望により置換されていてもよい脂肪族基、所望により置換されていてもよい環状基または所望により置換されていてもよい芳香族基であり;
、RおよびRは、各々、独立して、所望により置換されていてもよい(1,1−または1,2−)シクロアルキレン;または所望により置換されていてもよい(1,1−または1,2−)ヘテロシクリレン;または所望により置換されていてもよい脂肪族、所望により置換されていてもよい環状基または所望により置換されていてもよい芳香族基よりなる群から選択される1つの置換基で置換されたメチレンまたはエチレンであり、ここに、該メチレンまたはエチレンはさらに所望により脂肪族基置換基で置換されていてもよく;あるいは
、R、RおよびR10は、各々、独立して、水素または所望により置換されていてもよい脂肪族基であり;
Figure 2008545748
は置換された単環アザ複素環または所望により置換されていてもよい多環アザヘテロシクリル、または所望により置換されていてもよい多環アザヘテロシクレニルであり、ここに、該不飽和は、R−L−(N(R)−R−C(O)−)N(R)−R−C(O)−N部分を有する環に対して末端側の環にあり、かつ−C(O)−N(R)−R−C(O)C(O)NR部分が結合した環におけるものであり;Lは−C(O)−、−OC(O)−、NR10C(O)−、S(O)−、または−NR10S(O)−であり;そしてnは0または1であり、
但し、
Figure 2008545748
が置換された
Figure 2008545748
である場合、Lは−OC(O)−であって、Rは所望により置換されていてもよい脂肪族であるか;あるいはR、RおよびRの少なくとも1つは、所望により置換されていてもよい脂肪族基、所望により置換されていてもよい環状基または所望により置換されていてもよい芳香族基よりなる群から選択される1つの置換基で置換されたエチレンであり、ここに、該エチレンはさらに所望により脂肪族基置換基で置換されていてもよいか;あるいはRは所望により置換されていてもよい脂肪族である]
の化合物あるいはその医薬上許容される塩、溶媒和物またはエステルである。
別の実施形態において、前記インヒビターは、式(XXIV)
Figure 2008545748
[前記式XXIV中、
Wは
Figure 2008545748
であり;
mは0または1であり;
各Rはヒドロキシ、アルコキシまたはアリールオキシであるか、あるいは各Rは酸素原子であって、それらが各々結合するホウ素と一緒になって、5員ないし7員の環を形成し、ここに、該環原子は炭素、窒素または酸素であり;
各Rは、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アリール、アラルキル、アラルケニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルケニル、シクロアルケニルアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロシクリルアルケニル、ヘテロアリールまたはヘテロアラルキルであるか、あるいは同一の窒素原子に結合した2つのR基はその窒素原子と一緒になって、5員ないし7員の単環複素環系を形成し;ここに、任意のR炭素原子は所望によりJで置換されていてもよく;
Jはアルキル、アリール、アラルキル、アルコキシ、アリールオキシ、アラルコキシ、シクロアルキル、シクロアルコキシ、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルオキシ、ヘテロシクリルアルキル、ケト、ヒドロキシ、アミノ、アルキルアミノ、アルカノイルアミノ、アロイルアミノ、アラルカノイルアミノ、カルボキシ、カルボキシアルキル、カルボキサミドアルキル、ハロ、シアノ、ニトロ、ホルミル、アシル、スルホニル、またはスルホンアミドであり、所望により1ないし3のJ基で置換されていてもよく;
はアルキル、アリール、アラルキル、アルコキシ、アリールオキシ、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルオキシ、ケト、ヒドロキシ、アミノ、アルカノイルアミノ、アロイルアミノ、カルボキシ、カルボキシアルキル、カルボキサミドアルキル、ハロ、シアノ、ニトロ、ホルミル、スルホニル、またはスルホンアミドであり;
Lはアルキル、アルケニル、またはアルキニルであり、ここに、任意の水素は所望によりハロゲンで置換されていてよく、ここに、任意の末端炭素原子に結合した任意の水素またはハロゲン原子は所望によりスルフヒドリルまたはヒドロキシで置換されていてもよく;
は結合であり;
はアルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル、カルボキシアルキル、またはカルボキサミドアルキルであり、所望により1ないし3のJ基で置換されていてもよく;
およびRは、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アリール、アラルキル、アラルケニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、またはヘテロアラルキルであり、所望により1ないし3のJ基で置換されていてもよく;
Xは結合、−C(H)(R)−、−O−、−S−、またはN(R)−であり;
は水素、アルキル、アルケニル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、またはヘテロアラルキルであり、所望により1ないし3のJ基で置換されていてもよく;
は水素、アルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル、アラルカノイル、ヘテロシクラノイル、ヘテロアラルカノイル、−C(O)R14、−SO14またはカルボキサミドであり、所望により1ないし3のJ基で置換されていてもよいか;あるいはRおよびZは、それらが結合する原子と一緒になって、所望により1ないし3のJ基で置換されていてもよい窒素含有単環系または窒素含有二環系を形成し;
14はアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、またはヘテロアラルキルであり;
Yは結合、−CH−、−C(O)−、−C(O)C(O)−、−S(O)−、−S(O)−、または−S(O)(NR)−であり、ここに、Rは前記定義に同じであり;
Zはアルキル、アリール、アラルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル、−OR、または−N(Rであり、ここに、任意の炭素原子は所望によりJで置換されていてもよく、ここに、Rは上で定義した通りであり;
は結合または
Figure 2008545748
であり;
はアルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル、カルボキシアルキル、またはカルボキサミドアルキルであり、所望により1ないし3のJ基で置換されていてもよく;
Mは、所望により1ないし3のJ基で置換されていてもよい、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリールまたはヘテロアラルキルであり、ここに、任意のアルキル炭素原子はヘテロ原子によって置換されていてもよく;
Vは結合、−CH−、−C(H)(R11)−、−O−、−S−、または−N(R11)−であり;
11は水素またはC1−3アルキルであり;
Kは結合、−O−、−S−、−C(O)−、−S(O)−、−S(O)−、または−S(O)(NR11)−であり、ここに、R11は上で定義した通りであり;
Tは−R12、−アルキル−R12、−アルケニル−R12、−アルキニル−R12、―OR12、−N(R12)2、−C(O)R12、−C(=NOアルキル)R12、または
Figure 2008545748
であり;
12は水素、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、ヘテロシクリル、シクロアルキリデニル、またはヘテロシクロアルキリデニルであり、これは所望により1ないし3のJ基で置換されていてもよいか、あるいは第一のR12および第二のR12は、それらが結合している窒素と一緒になって、所望により1ないし3のJ基で置換されていてもよい単環系または二環系を形成し;
10はアルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル、カルボキシアルキル、またはカルボキサミドアルキルであり、これは所望により1ないし3の水素J基で置換されていてもよく;
15はアルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル、カルボキシアルキル、またはカルボキサミドアルキルであり、これは、所望により1ないし3のJ基で置換されていてもよく;そして
16は水素、アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、またはヘテロシクリルである]
の化合物あるいはその医薬上許容される塩、溶媒和物またはエステルである。
別の実施形態において、前記インヒビターは、式XXV
Figure 2008545748
[前記式XXV中、
EはCHOまたはB(OH)であり;
は低級アルキル、ハロ−低級アルキル、シアノ−低級アルキル、低級アルキルチオ−低級アルキル、アリール−低級アルキルチオ−低級アルキル、アリール−低級アルキル、ヘテロアリール低級アルキル、低級アルケニルまたは低級アルキニルを表し;
は低級アルキル、ヒドロキシ−低級アルキル、カルボキシ低級アルキル、アリール−低級アルキル、アミノカルボニル−低級アルキルまたは低級シクロアルキル−低級アルキルを表し;そして
は水素または低級アルキルを表すか;
あるいはRおよびRは、一緒になって、所望によりヒドロキシによって置換されていてもよいジメチレンまたはトリメチレンを表し;
は低級アルキル、ヒドロキシ−低級アルキル、低級シクロアルキル−低級アルキル、カルボキシ−低級アルキル、アリール低級アルキル、低級アルキルチオ−低級アルキル、シアノ−低級アルキルチオ−低級アルキル、アリール−低級アルキルチオ−低級アルキル、低級アルケニル、アリールまたは低級シクロアルキルを表し;
は低級アルキル、ヒドロキシ−低級アルキル、低級アルキルチオ−低級アルキル、アリール−低級アルキル、アリール−低級アルキルチオ−低級アルキル、シアノ−低級アルキルチオ−低級アルキルまたは低級シクロアルキルを表し;
は水素または低級アルキルを表し;
は低級アルキル、ヒドロキシ低級アルキル、カルボキシ低級アルキル、アリール−低級アルキル、低級シクロアルキル−低級アルキルまたは低級シクロアルキルを表し;
は低級アルキル、ヒドロキシ−低級アルキル、カルボキシ低級アルキルまたはアリール−低級アルキルを表し;
は低級アルキルカルボニル、カルボキシ−低級アルキルカルボニル、アリールカルボニル、低級アルキルスルホニル、アリールスルホニル、低級アルコキシカルボニルまたはアリール−低級アルコキシカルボニルを表す]
の化合物あるいはその医薬上許容される塩、溶媒和物またはエステルである。
別の実施形態において、前記インヒビターは、式XXVI
Figure 2008545748
[前記式XXVI中、
Bは式R11−C(O)−のアシル誘導体であり、ここに、R11は所望によりカルボキシルで置換されていてもよいCl−10アルキルであるか;あるいはR11は所望によりC1−6アルキルで置換されていてもよいCもしくはC10のアリールまたはC7−16アラルキルであり;
aは0または1であり;
は存在する場合、カルボキシ(低級)アルキルであり;
bは0または1であり;
は、存在する場合、C1−6アルキル、またはカルボキシ(低級)アルキルであり;
YはHまたはC1−6アルキルであり;
はC1−10アルキル;C3−10シクロアルキルであり
はC1−10アルキル;C3−10シクロアルキルであり;
Wは式:
Figure 2008545748
の基であり;
ここに、Rは所望によりカルボキシルで置換されていてもよいC1−10アルキルもしくはC3−7シクロアルキル;CもしくはC10のアリール;またはC7−16アラルキルであるか;あるいは
Wは式:
Figure 2008545748
の基であり、
ここに、XはCHまたはNであり;そして
’は、Xと連結して5員または6員の環を形成するC3−4アルキレンであり、該環は所望によりOH;SH;NH;カルボキシル;R12;OR12、SR12、NHR12またはNR1212’で置換されていてもよく、ここに、R12およびR12’は独立して:環状C3−16アルキルまたは非環状C1−16アルキルまたは環状C3−16アルケニルまたは非環状C2−16アルケニルであり、該アルキルまたはアルケニルは所望によりNH、OH、SH、ハロまたはカルボキシルで置換されていてもよく;該アルキルまたはアルケニルは、所望により、O、S、およびNよりなる群から独立して選択される少なくとも1つのヘテロ原子を含有してもよいか;あるいは
12およびR12’は、独立して、所望によりC1−6アルキル、NH、OH、SH、ハロ、カルボキシルまたはカルボキシ(低級)アルキルで置換されていてもよいCもしくはC10のアリールまたはC7−16アラルキルであり;該アリールまたはアラルキルは、所望により、O、S、およびNよりなる群から独立して選択される少なくとも1つのヘテロ原子を含有してもよく;
該環状アルキル、環状アルケニル、アリールまたはアラルキルは所望により第二の5員、6員または7員の環と縮合して、環状系または複素環を形成してもよく、該第二の環は所望によりNH、OH、SH、ハロ、カルボキシルまたはカルボキシ(低級)アルキル;CもしくはC10のアリールまたは複素環で置換されていてもよく;該第二の環は、所望により、O、S、およびNよりなる群から独立して選択される少なくとも1つのヘテロ原子を含有し;
Qは式:
Figure 2008545748
の基であり;
ここに、ZはCHまたはNであり;
XはOまたはSであり;
はH、共に所望によりチオまたはハロで置換されていてもよいC1−6アルキルまたはC1−6アルケニルであり;そして
ZがCHである場合、R13はH;CF;CFCF;CH−R14;CH(F)−R14;CH−R14;NR1414’;S−R14;またはCO−NH−R14であり、ここに、R14およびR14’は独立して水素、環状C3−10アルキルまたは非環状C1−10アルキルまたは環状C3−10アルケニルまたは非環状C2−10アルケニルであり、該アルキルまたはアルケニルは所望によりNH、OH、SH、ハロまたはカルボキシルで置換されていてもよく;該アルキルまたはアルケニルは、所望により、O、S、およびNよりなる群から独立して選択される少なくとも1つのヘテロ原子を含有してもよいか;あるいは
14およびR14’は、独立して、所望によりC1−6アルキル、NH、OH、SH、ハロ、カルボキシルまたはカルボキシ(低級)アルキルで置換されていてもよいか、あるいはさらなるC3−7シクロアルキル、CもしくはC10のアリール、または複素環で置換されていてもよいCもしくはC10のアリールまたはC7−16アラルキルであり、該アリールまたはアラルキルは、所望により、O、S、およびNよりなる群から独立して選択される少なくとも1つのヘテロ原子を含有してもよく;
該環状アルキル、環状アルケニル、アリールまたはアラルキルは所望により第二の5員、6員または7員の環と縮合して、環状系または複素環を形成してもよく、該第二の環は、所望により、NH、OH、SH、ハロ、カルボキシルまたはカルボキシ(低級)アルキルで置換されていてもよいか、あるいはさらなるC3−7シクロアルキル、CもしくはC10のアリール、または複素環で置換されていてもよく;該第二の環は、所望により、O、S、およびNよりなる群から独立して選択される少なくとも1つのヘテロ原子を含有してもよいか;
あるいはR14およびR14’は、独立して、Nと一緒に結合した場合に、所望によりさらなるC3−7シクロアルキル、CもしくはC10のアリールまたは複素環と縮合してもよい3員ないし6員の窒素含有環を形成するC1−4アルキルであり;
但し、ZがCHである場合、R13はα−アミノ酸またはそのエステルではなく;ZがNである場合、R13はH;カルボキシ;所望によりカルボキシで置換されていてもよいC1−6アルキル;CH−R14;CHR1414’;CH(F)−R14;O−R14;NR1414’またはS−R14であり、ここに、R14およびR14’は上で定義した通りであるか;あるいは
Qは式:
Figure 2008545748
のホスホネート基であり;
ここに、R15およびR16は独立してC6−20アリールオキシであり;そしてRは上で定義した通りである]
の化合物あるいはその医薬上許容される塩、溶媒和物またはエステルである。
式XXVIの化合物の上記に示した構造において、用語P6、P5、P4、P3、P2およびP1は、当業者に広く公知であるように、それぞれのアミノ酸部分を示す。したがって、式XXVIの化合物の実際の構造は、
Figure 2008545748
である。
別の実施形態において、前記化合物は、
Figure 2008545748
Figure 2008545748
Figure 2008545748
Figure 2008545748
Figure 2008545748
Figure 2008545748
あるいはその医薬上許容される塩、溶媒和物またはエステルよりなる群から選択される。
被験体においてHCVに関連する障害を処置、予防、および/または改善するための方法であって、そのような処置が必要な被験体に、有効量の「本発明の化合物」の少なくとも1つを投与する工程を包含する方法もまた、提供される。
被験体においてHCVに関連する徴候および/または症状を処置および/または軽減するための方法であって、そのような処置が必要な被験体に、有効量の本発明の化合物の少なくとも1つを投与する工程を包含する方法もまた、提供される。
被験体においてカテプシン活性に関連する疾患/障害を処置するためおよび/または被験体においてカテプシン活性を阻害するための方法であって、そのような処置が必要な被験体に、有効量の本発明の化合物の少なくとも1つを投与する工程を包含する方法もまた、提供される。
そのような障害の1つの例は癌、自己免疫疾患、ウイルス病、真菌病、神経学的/神経変性障害、鼻炎、炎症、抗−増殖(例えば、目網膜障害)、ニューロン、脱毛症および心血管病のような増殖性病である。これらの疾患および障害の多くは、その開示をここに一体化させる米国特許第6,413,974号にリストされている。
本発明の化合物を用いて処置することができる病気のもう1つの例は、器官移植拒絶、移植片−、対−宿主病、関節炎、関節リウマチ、炎症性腸疾患、アトピー性皮膚炎、乾癬、喘息、アレルギー、多発性硬化症、固定薬疹、皮膚遅延型過敏性応答、類結核型ハンセン病、I型糖尿病、およびウイルス性髄膜炎のような炎症性疾患である。
本発明の化合物を用いて処置することができる疾患のもう1つの例は心臓血管疾患である。
本発明の医薬処方物を用いて治療することができる疾患のもう1つの例は抑うつ、認識機能障害のような中枢神経系疾患、パーキンソン病のような神経変性疾患、アルツハイマー病のような老年認知症、および器質因性の精神病である。
本発明の化合物を用いて治療することができる疾患の他の例は、骨粗鬆症のような骨の喪失によって特徴付けられる病気;歯肉炎および歯周炎のような歯肉病;および変形性関節症および慢性関節リウマチのような過剰な軟骨またはマトリックス分解によって特徴付けられる疾患である。
操作実施例における以外で、または特に断りのない限り、明細書または特許請求の範囲で用いる成分の量を示す全ての数、反応条件等は、用語「約」によって全ての場合に修飾されると理解されるべきである。
本発明は、添付の図面によってさらに例示される。
(発明の詳細な説明)
本発明は、徐放投薬処方物およびそれを使用する処置方法に関する。上記処方物は、上で考察されるような式I〜XXVIの少なくとも1つの(1つ以上の)化合物および徐放担体を含む。医薬分野の当業者は、徐放投薬処方物の潜在的な利点(すなわち、必要とされる部位に対する増強された送達、必要とされる速度における送達、患者のコンプライアンスを増大させるより少ない投与、過量投与または副作用の危険の減少);およびまた、より効率的な投薬に起因する経済的利点(おそらくより複雑な製造の費用における)を容易に認識する。
式Iの適当な化合物は、2003年7月31日に公開されたPCT国際公開WO03/062265に開示されている。本公開で開示されたある種の化合物の非限定的例は以下のものを含む:
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またはその医薬上許容される塩、溶媒和物またはエステル。
1つの実施形態において、HCVプロテアーゼインヒビターは:
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およびその医薬上許容される塩または溶媒和物よりなる群から選択される。
式Iaの化合物は、最近、式IbおよびIcのその異性体/ジアステレオマーに分離されている。1つの実施形態において、HCVプロテアーゼインヒビターは、HCV NS3セリンプロテアーゼの優れたインヒビターとしての、式Icの化合物およびその医薬上許容される塩または溶媒和物よりなる群から選択される。
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式Iaの化合物の化学的名称は(1R,2S,5S)−N−[(1S)−3−アミノ−1−(シクロブチルメチル)−2,3−ジオキソプロピル]−3−[(2S)−2−[[[(1,1−ジメチルエチル)アミノ]カルボニル]アミノ]−3,3−ジメチル−1−オキソブチル]−6,6−ジメチル−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボキサミドである。
式Iの化合物の製造方法は、本明細書中に参考として援用される米国特許公開番号2005/0059648、2005/0020689および2005/0059800に開示されている。
式IIの適当な化合物およびその製造方法の非限定的例は、本明細書中に参考として援用される、WO 02/08256および米国特許第6,800,434号において、第5欄〜第247欄に開示されている。
式IIIの適当な化合物およびその製造方法の非限定的例は、本明細書中に参考として援用される、国際特許公開WO 02/08187および米国特許公開2002/0160962において、3頁、パラグラフ22〜132頁に開示されている。
式IVの適当な化合物およびその製造方法の非限定的例は、本明細書中に参考として援用される、国際特許公開WO 03/062228および米国特許公開2003/0207861において3頁、パラグラフ25〜26頁において開示されている。
式Vの適当な化合物およびその製造方法の非限定的例、およびその製造方法は、2004年9月23日に出願された米国特許出願第10/948,367号に開示されており、化合物の調製は後に記載する本出願の実験セクションに詳細に記載されている。
式VIの適当な化合物およびその製造方法の非限定的例は、本明細書中に参考として援用される、米国特許公開番号2005/0085425において、3頁、パラグラフ0023〜139頁に開示されている。
式VII〜IXの化合物は2004年11月19日に出願された米国特許出願第10/993,394号に開示されており、該化合物の調製は後に記載する本出願の実験セクションに詳細に記載されている。
米国特許出願第10/993,394号に開示されている式VIIのある種の化合物の非限定的例は:
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またはその医薬上許容される塩、溶媒和物またはエステルである。
米国特許出願第10/993,394号に開示されている式VIIIのある種の化合物の非限定的例は:
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またはその医薬上許容される塩、溶媒和物またはエステルである。
米国特許出願第10/993,394号に開示されている式IXのある種の化合物の非限定的例は:
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またはその医薬上許容される塩、溶媒和物またはエステルである。
式Xの化合物は2005年2月24日に出願された米国特許出願第11/065,572号に開示されており、該化合物の調製は後に記載される本出願の実験セクションに詳細に記載されている。
2005年2月24日に出願された米国特許出願第11/065,572号に開示されているある化合物の非限定的例は:
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である。
式XIの化合物は、2005年2月24日に出願された米国特許出願第11/065,509号に開示されている。これらの化合物の調製は後に記載される本出願の実験セクションに詳細に開示されている。
米国特許出願第11/065,509号に開示されたある化合物の非限定的例は:
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またはその医薬上許容される塩、溶媒和物またはエステルである。
式XIIの化合物は2005年2月24日に出願された米国特許出願第11/065,531号に開示されている。これらの化合物の調製は後に記載される本出願の実験セクションに開示されている。
米国特許出願第11/065,531号に開示されたある化合物の非限定的例は:
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またはその医薬上許容される塩、溶媒和物またはエステルである。
式XIIIの化合物は2005年2月24日に出願された米国特許出願第11/065,647号に開示されている。これらの化合物の調製は、後に記載される本出願の実験セクションに開示されている。
米国特許出願第11/065,647号に開示されたある化合物の非限定的例は:
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またはその医薬上許容される塩、溶媒和物またはエステルである。
式XIVの化合物は2005年2月24日に出願された米国特許出願第11/064,673号に開示されている。これらの化合物の調製は、後に記載される本出願の実験セクションに開示されている。
米国特許出願第11/064,673号に開示されたある化合物の非限定的例は:
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またはその医薬上許容される塩、溶媒和物またはエステルである。
式XVの化合物は、2004年12月9日に出願された米国特許出願第11/007,910号に開示されている。これらの化合物の調製は、後に記載される本出願の実験セクションに開示されている。
米国特許出願第11/007,910号に開示されたある化合物の非限定的例は:
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またはその医薬上許容される塩、溶媒和物またはエステルである。
式XVIの化合物は2005年2月24日に出願された米国特許出願第11/064,757号に開示されている。これらの化合物の調製は、後に記載される本出願の実験セクションに開示されている。
米国特許出願第11/064,757号に開示されている非限定的例は:
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またはその医薬上許容される塩、溶媒和物またはエステルである。
式XVIIの化合物は、2005年2月24日に出願された米国特許出願第11/064,574号に開示されている。これらの化合物の調製は、後に記載される本出願の実験セクションに開示されている。
米国特許出願第11/064,574号に開示されているある化合物の非限定的例は:
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またはその医薬上許容される塩、溶媒和物またはエステルである。
式XVIIIの化合物は、2004年8月27日に出願された米国仮特許出願第60/605,234号に開示されている。これらの化合物の調製は、後に記載される本出願の実験セクションに開示されている。
米国仮特許出願第60/605,234号に開示されているある化合物の非限定的例は:
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またはその医薬上許容される塩、溶媒和物またはエステルである。
式XIXの化合物は、2004年5月20日に出願された米国仮特許出願第60/573,191号に開示されている。これらの化合物の調製は、後に記載される本出願の実験セクションに開示されている。
米国仮特許出願第60/573,191号に開示されているある化合物の非限定的例は:
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またはその医薬上許容される塩、溶媒和物またはエステルである。
式(XX)の化合物は、本明細書中に参考として援用される、米国特許第6,767,991号において、第3欄、48行〜第147欄に開示されている。
式(XXI)の化合物は、各々、本明細書中に参考として援用される、米国特許公開番号2002/0016442、2002/0037998、および米国特許第6,268,207号、第6,323,180号において、第3欄、28行〜第141欄、60行に、第6,329,379号において、第3欄、28行〜第147欄、27行に、第6,329,417号において、第3欄、25行〜第147欄、30行に、第6,410,531号において、第3欄、28行〜第141行に、第6,534,523号において、第3欄、34行〜第139欄、29行に、および第6,420,380号において、第3欄、28行〜第141欄、65行に開示されている。
式(XXII)の化合物は、本明細書中に参考として援用される、2000年10月12日に公開されたPCT国際特許公開WO 00/59929、米国特許公開番号2004/0002448、および米国特許第6,608,027号、第4欄〜第137欄に開示されている。
式(XXIII)の化合物は、2002年3月7日に公開されたPCT国際特許公開WO 02/18369に開示されている。
式(XXIV)の化合物は、各々、本明細書中に参考として援用される、米国特許公開番号2002/0032175、2004/0266731、および米国特許第6,265,380号、第3欄、35行〜第121欄、および第6,617,309号、第3欄、40行〜第121欄に開示されている。
式(XXV)の化合物は、各々引用して援用する、米国特許第5,866,684号、第1欄〜第72欄、および第6,018,020号、第1欄〜第73欄に開示されている。
式(XXVI)の化合物は、本明細書中に参考として援用される、米国特許第6,143,715号、第3欄、6行〜第62欄、20行に開示されている。
エナンチオマー、立体異性体、ドタマー、互変異性体およびラセミ体を含めた種々の本発明の化合物の異性体(それらが存在する場合)もまた、本発明の一部と考えられる。本発明は、ラセミ混合物を含めた、純粋な形態および混合物双方のdおよびl異性体を含む。異性体は、光学的に純粋なまたは光学的に豊富化された出発物質を反応させることによって、または本発明の化合物の異性体を分離することによって、慣用的な技術を用いて調製することができる。異性体は、例えば、二重結合が存在する場合、幾何異性体も含むことができる。本発明の化合物の多形は、結晶またはアモルファスにかかわらず、本発明の一部とやはり考えられる。本発明の化合物の(+)異性体は本発明で用いる好ましい化合物である。
特に断りのない限り、本明細書中に記載される構造は、1以上の同位体的に豊富化された原子の存在においてのみ異なる化合物を含むことも意味する。例えば、ジューテリウムまたはトリチウムによる水素の置換、または13C−または14C−豊富化炭素による炭素の置換を除いて、本構造を有する化合物も本発明の範囲内にある。
本発明の化合物のあるものは互変異性体形態で存在できることは当業者に明らかであろう。本発明の化合物の全てのそのような互変異性体形態は本発明の範囲内にある。特に断りのない限り、いずれかの互変異性体の表示は他方を含むことを意味する。例えば、異性体(1)および(2)双方が考えられる:
Figure 2008545748
[式中、R’はHまたはC1−6非置換アルキルである]
本発明の化合物のプロドラッグおよび溶媒和物もここでは考えられる。プロドラッグの開示は、T.Higuchi and V.Stella,Pro−drugs as Novel Delivery Systems(1987)14 of the A.C.S.Symposium Series、およびBioreversible Carriers in Drug Design,(1987)Edward B.Roche,ed.,American Pharmaceutical Association and Pergamon Pressに供される。用語「プロドラッグ」は、イン・ビボで変換されて、式(I)の化合物、または該化合物の医薬上許容される塩、水和物または溶媒和物を生じる化合物(例えば、薬物前駆体)を意味する。該変換は、例えば、血液中での加水分解を介する等の、(例えば、代謝または化学的プロセスによる)種々のメカニズムによって起こり得る。プロドラッグの使用についての考察は、T.Higuchi and W.Stella,“Pro−drugs as Novel Delivery Systems,” Vol.14 of the A.C.S.Symposium Series、およびBioreversible Carriers in Drug Design,ed.Edward B.Roche,American Pharmaceutical Association and Pergamon Press,1987に提供されている。
例えば、もし式(I)の化合物、または該化合物の医薬上許容される塩、水和物または溶媒和物がカルボン酸官能基を含有すれば、プロドラッグは、例えば、(C−C)アルキル、(C−C12)アルカノイルオキシメチル、4〜9の炭素原子を有する1−(アルカノイルオキシ)エチル、5〜10の炭素原子を有する1−メチル−1−(アルカノイルオキシ)−エチル、3〜6の炭素原子を有するアルコキシカルボニルオキシメチル、4〜7の炭素原子を有する1−(アルコキシカルボニルオキシ)エチル、5〜8の炭素原子を有する1−メチル−1−(アルコキシカルボニルオキシ)エチル、3〜9の炭素原子を有するN−(アルコキシカルボニル)アミノメチル、4〜10の炭素原子を有する1−(N−(アルコキシカルボニル)アミノ)エチル、3−フタリジル、4−クロトノラクトニル、ガンマ−ブチロラクトン−4−イル、(β−ジメチルアミノエチルのような)ジ−N,N−(C−C)アルキルアミノ(C−C)アルキル、カルバモイル−(C−C)アルキル、N,N−ジ(C−C)アルキルカルボモイル−(C1−C2)アルキルおよびピペリジノ−、ピロリジノ−またはモルホリノ(C−C)アルキル等のような基での、酸基の水素原子の置換によって形成されるエステルを含むことができる。
同様に、もし式(I)の化合物がアルコール官能基を含有すれば、プロドラッグは、例えば、(C−C)アルカノイルオキシメチル、1−((C−C)アルカノイルオキシ)エチル、1−メチル−1−((C−C)アルカノイルオキシ)エチル、(C−C)アルコキシカルボニルオキシメチル、N−(C−C)アルコキシカルボニルアミノメチル、スクシノイル、(C−C)アルカノイル、α−アミノ(C−C)アルカニル、アリールアシルおよびα−アミノアシル、またはα−アミノアシル−α−アミノアシルのような基でのアルコール基の水素原子の置換によって形成でき、ここで、各α−アミノアシル基は独立して天然に生じるL−アミノ酸、P(O)(OH)、−P(O)(O(C−C)アルキル)またはグリコシル(炭水化物のヘミアセタール形態のヒドロキシル基の除去から得られる基)等から選択される。
もし式(I)の化合物がアミン官能基を取り込めば、プロドラッグは、例えば、RおよびR’が各々独立して(C−C10)アルキル、(C−C)シクロアルキル、ベンジル、またはR−カルボニルが天然にα−アミノアシルまたは天然α−アミノアシルであるR−カルボニル、RO−カルボニル、NRR’−カルボニル、YがH、(C−C)アルキルまたはベンジルである−C(OH)C(O)OY、Yが(C−C)アルキルであって、Yが(C−C)アルキル、カルボキシ(C−C)アルキル、アミノ(C−C)アルキルまたはモノ−N−またはジ−N,N−(C−C)アルキルアミノアルキルである−C(OY)Y、YがHまたはメチルであって、Yがモノ−N−またはG−N,N−(C−C)アルキルアミノモルホリノ、ピペリジン−1−イルまたはピロリジン−1−イルである−C(Y)Y等のような基でのアミン基中の水素原子の置換によって形成することができる。
「溶媒和物」は、本発明の化合物と1以上の溶媒分子との物理的会合を意味する。この物理的会合は、種々の程度の、水素結合を含めたイオンおよび共有結合を含む。ある場合には、溶媒和物は、例えば、1以上の分子が結晶性固体の結晶格子に取り込まれる場合、単離することができるであろう。「溶媒和物」は溶液−相および単離可能な溶媒和物双方を含む。適当な溶媒和物の非限定的例はエタノレート、メタノレート等を含む。「水和物」は、溶媒分子がHOである溶媒和物である。
本発明の化合物の1以上は溶媒和物として存在することもでき、あるいは必要に応じて溶媒和物に変換することもできる。溶媒和物の調製は一般に知られている。かくして、例えば、M.Caira et al,J.Pharmaceutical Sci.,93(3),601−611(2004)は、酢酸エチルにおける、ならびに水からの、抗真菌剤フルコナゾールの溶媒和物の調製を記載する。溶媒和物、半溶媒和物、水和物等の同様な調製は、E.C.van Tonder et al,AAPS PharmSciTech.,5(1),article 12(2004);およびA.L.Bingham et al,Chem.Commun.,603−604(2001)によって記載されている。典型的な非限定的プロセスは、雰囲気温度よりも高い温度にて、所望の量の所望の溶媒(有機物または水、またはその混合物)に化合物を溶解させ、結晶を形成させるのに十分な速度にて該溶液を冷却し、次いで、標準的な方法によって結晶を単離する。例えば、I.R.分光分析のような分析技術は、溶媒和物(または水和物)としての結晶中での溶媒(または水)の存在を示す。
「有効量」または「治療上有効量」は、HCVプロテアーゼおよび/またはカテプシンを阻害し、かくして、適当な対象において所望の治療的、軽減的、阻害的または予防的効果を生じさせるのに有効な本発明で用いる化合物または組成物の量を記載することを意味する。
本発明の化合物は、やはり本発明の範囲内にある塩を形成する。本明細書中における本発明の化合物への言及は、特に断りのない限り、その塩、エステルおよび溶媒和物への言及を含むと理解される。本明細書中で使用するように、用語「塩」は、無機および/または有機酸とで形成される酸性塩、ならびに無機および/または有機塩基とで形成される塩基性塩を示す。加えて、式Iの化合物が限定されるものではないが、ピリジンまたはイミダゾールのような塩基性基、および限定されるものではないが、カルボン酸のような酸性基を共に含有する場合、双子イオン(「内部塩」)を形成することができ、これは本明細書中で用いる用語「塩」内に含まれる。医薬上許容される(すなわち、非毒性の生理学的に許容される)塩が好ましいが、他の塩も有用である。種々の式の本発明の化合物の塩は、例えば、塩が沈殿するような媒体において、または水性媒体において、当量のような量の酸または塩基と本発明の化合物を反応させ、続いて、凍結乾燥することによって形成できる。塩基性(または酸性)医薬化合物からの医薬的に有用な塩の形成に適したと一般的に考えられる酸(および塩基)は、例えば、S.Berge et al,Journal of Pharmaceutical Sciences(1977)66(1)1−19;P.Gould,International J.of Pharmaceutics(1986)33 201−217;Anderson et al,The Practice of Medicinal Chemistry(1996),Academic Press,New York;in The Orange Book(Food & Drug Administration,Washington,D.C.on their website);and P.Heinrich Stahl,Camille G.Wermuth(Eds.),Handbook of Pharmaceutical Salts:Properties,Selection,and Use,(2002)Int’l.Union of Pure and Applied Chemistry,pp.330−331によって議論されている。これらの開示は、本明細書中に参考として援用される。
例示的な酸付加塩は、アセテート、アジペート、アルギネート、アスコルベート、アスパルテート、ベンゾエート、ベンゼンスルホネート、ビスルフェート、ボレイト、ブチレート、シトレート、カンフォレート、カンフォールスルホネート、シクロペンタンプロピオネート、ジグルコネート、ドデシルスルフェート、エタンスルホネート、フマレート、グルコヘプタノエート、グリセロホスフェート、ヘミスルフェート、ハプタノエート、ヘキサノエート、ハイドロクロライド、ハイドロブロマイド、ハイドロイオダイド、2−ヒドロキシエタンスルホネート、ラクテート、マレエート、メタンスルホネート、メチルスルフェート、2−ナフタレンスルホネート、ニコチネート、ニトレート、オキサレート、パモエート、ペクチネート、ペルスルフェート、3−フェニルプロピオネート、ホスフェート、ピクレート、ピバレート、プロピオネート、サリシレート、スクシネート、スルフェート、(本明細書中で言及するもののような)スルホネート、タルタレート、チオシアネート、(トシレートとしても知られた)トルエンスルホネート、ウンデカノエート等を含む。
例示的な塩基性塩はアンモニウム塩、ナトリウム、リチウムおよびカリウム塩のようなアルカリ金属塩、カルシウムおよびマグネシウム塩のようなアルカリ土類金属塩、アルミニウム塩、亜鉛塩、ベンザチン、ジエチルアミン、ジシクロヘキシルアミン、(N,N−ビス(デヒドロアビエチル)エチレンジアミンとで形成された)ヒドラバミン、N−メチル−D−グルカミン、N−メチル−D−グルカミド、t−ブチルアミン、ピペラジン、フェニルシクロヘキシルアミン、コリン、トロメタミンのような有機塩基(例えば、有機アミン)との塩、およびアルギニン、リシン等のようなアミノ酸との塩を含む。塩基性窒素−含有基は、低級アルキルハライド(例えば、メチル、エチル、プロピルおよびブチルクロライド、ブロマイドおよびイオダイド)、ジアルキルスルフェート(例えば、ジメチル、ジエチル、ジブチル、およびジアミルスルフェート)、長鎖ハライド(例えば、デシル、ラウリル、ミリスチルおよびステアリルクロライド、ブロマイドおよびイオダイド)、アラルキルハライド(例えば、ベンジルおよびフェネチルブロマイド)その他のような剤で第4級化することができる。
全てのそのような酸塩および塩基塩は、本発明の範囲内の医薬上許容される塩であることを意図する。全ての酸および塩基塩、ならびにエステルおよび溶媒和物は、本発明の目的での対応する化合物の遊離形態と同等であると考えられる。
本発明の医薬上許容されるエステルは以下の基:(1)ヒドロキシ基のエステル化によって得られるカルボン酸エステル、ここで、エステル基のカルボン酸部分の非−カルボニル基は直鎖または分岐鎖アルキル(例えば、アセチル、n−プロピル、t−ブチル、またはn−ブチル)、アルコキシアルキル(例えば、メトキシメチル)、アラルキル(例えば、ベンジル)、アリールオキシアルキル(例えば、フェノキシメチル)、アリール(例えば、必要に応じて例えば、ハロゲン、C1−4アルキル、またはC1−4アルコキシまたはアミノで置換されていてもよいフェニル)から選択され;(2)アルキル−またはアラルキルスルホニル(例えば、メタンスルホニル)のようなスルホネートエステル;(3)アミノ酸エステル(例えば、L−バリルまたはL−イソロイシル);(4)ホスホネートエステルおよび(5)モノ−、ジ−またはトリホスホネートエステルを含む。ホスフェートエステルは、さらに、例えば、C1−20アルコールまたはその反応性誘導体によって、または2,3−ジ(C6−24)アシルグリセロールによってエステル化されていてもよい。
そのようなエステルにおいて、特に断りのない限り、存在するいずれのアルキル基も、好ましくは、1〜18の炭素原子、特に1〜6の炭素原子、より特別には1〜4の炭素原子を含有する。そのようなエステルに存在するいずれのシクロアルキル基も好ましくは3〜6の炭素原子を含有する。そのようなエステルに存在するいずれのアリール基も好ましくはフェニル基を含む。
本発明は、活性成分としての本発明のペプチドおよび徐放担体を含む徐放医薬処方物を提供する。それらのHCV阻害活性に起因して、そのような医薬組成物は、C型肝炎および関連した障害の処置における有用性を有する。
本発明の別の実施形態は、例えば、C型肝炎などのような疾患の処置のための上で開示される医薬処方物の使用を開示する。上記方法は、治療上有効量の本発明の医薬処方物を、そのような疾患を有し、そしてそのような処置の必要がある患者に投与する工程を包含する。
本発明の医薬処方物は、HCVの遺伝子型のいずれかに対して感染の治療に適する。HCVタイプおよびサブタイプはそれらの抗原性、ウイルス血症のレベル、生じた病気の重症度、およびインターフェロン療法に対する応答において異なり得る(Holland,J.et al.,“Hepatitis C genotyping by direct sequencing of the product from the Roche Amplicor Test:methodology and application to a South Australian population,”Pathology,30:192−195,1998)。Simmonds,P.et al.の命名法(「Classification of hepatitis C virus into six major genotypes and a series of subtypes by phylogenetic analysis of the NS−5 region,」J.Gen.Virol.,74)2391−9,1993)は広く用いられており、単離体を、2以上の関連サブタイプ、例えば、1a、1bを持つ6つの主な遺伝子型1〜6に分類する。さらなる遺伝子型7〜10および11が提案されているが、この分類が基礎とする系統発生的基礎は疑問視されており、かくして、タイプ7、8、9および11の単離体はタイプ6として再度割り当てられ、およびタイプ10単離体はタイプ3として再度割り当てられている。(Lamballerie,X.et al.,「Classification of hepatitis C variants in six major types based on analysis of the envelope 1 and nonstructural 5B genome regions and complete polyprotein sequences,」J.Gen.Virol.,78:45−51,1997)。主な遺伝子型は、55および72%の間(平均64.5%)の配列同様性を有するものとして定義されおり、サブタイプはNS−5領域において配列決定した場合に75%〜86%の同様性(平均80%)を有するものとして定義されている。(Simmonds,P.et al.,「Identification of genotypes of hepatitis C by sequence comparisons in the core,E1 and NS−5 regions,」J.Gen.Virol.,75:1053−61,1994)。
代替的な実施形態において、本発明の徐放処方物は、カテプシン活性を阻害するため(例えば、癌および下で考察されるような他のカテプシン関連障害を処置するため)に有用であり得る。
なお別の実施形態において、本発明の化合物は、単療法モードにて、あるいは例えば、抗ウイルスおよび/または免疫変調剤との組み合わせのような組み合わせ療法(例えば、二重組み合わせ、三重組み合わせ等)のモードでヒトにおいてHCVの治療で用いることができる。そのような抗ウイルスおよび/または免疫変調剤の例は(Schering−Plough Corporation,Madison,New Jerseyからの)リバビリン(Ribavirin)、および(ICN Pharmaceuticals,Costa Mesa Californiaからの)レボビリン(Levovirin)TM、(Viropharma,Incorporated,Exton,Pennsylvaniaからの)VP 50406TM、(ISIS Pharmaceuticals,Carlsbad,Californiaからの)ISIS 14803TM、(Ribozyme Pharmaceuticals,Boulder,Coloradoからの)ヘプタザイム(Heptazyme)TM、(Vertex Pharmaceuticals,Cambridge,Massachusettsからの)VX 497TM、(SciClone Pharmaceuticals,San Mateo,Californiaからの)サイモシン(Thymosin)TM、マキサミン(Maxamine)TM(Maxim Pharmaceuticals,San Diego,California)、(Hoffman−LaRoche,Nutley,New Jerseyからの)マイコフェノレートモヘチル、(例えば、インターフェロン−アルファ−PEG−インターフェロンアルファコンジュゲートのような)インターフェロン等を含む。「PEG−インターフェロンアルファコンジュゲート」は、PEG分子に共有結合したインターフェロンアルファ分子である。例示的なPEG−インターフェロンアルファコンジュゲートは、PEG化インターフェロンアルファ−2aの形態の(例えば、商品名PegasysTM下で販売されている)インターフェロンアルファ−2a(Hoffman La−Roche,Nutley,New Jerseyからの)ロフェロン(Roferon)TM)、PEG化インターフェロンアルファ−2bの形態の(例えば、商品名PEG−IntronTM下で販売されている)インターフェロンアルファ−2a(Schering−Plough CorporationからのIntronTM)、インターフェロンアルファ−2c(Boehringr Ingelheim,Ingelheim,GermanyからのBerofor AlphaTM)、または天然に生じるインターフェロンアルファのコンセンサス配列の決定によって定義されるコンセンサスインターフェロン(Amgen,Thousand Oaks,CaliforniaからのInfergenTM)を含む。
HCVプロテアーゼインヒビターは、本発明の方法に従って、インターフェロンアルファ、PEG−インターフェロンアルファコンジュゲートまたはコンセンサスインターフェロンと組み合わせて、HCV治療の持続の間に、推奨された用量で同時にまたは順次に投与することができる。インターフェロンアルファの商業的に入手可能な形態はインターフェロンアルファ2aおよびインターフェロンアルファ2bおよび、また、双方の前記したインターフェロンアルファのPEG化形態を含む。3MIU(12mcg)/0.5ml/TIWにおいて皮下注射によって投与される(Schering−Plough Corpから商業的に入手可能な)INTRON−Aインターフェロンアルファ2bの推奨される用量は、一回目の治療のための24週間または48週間のためのものである。40〜150mcg/週の範囲内にある1.5mcg/kg/週にて皮下注射によって投与される(Schering−Plough Corpから商業的に入手可能な)PEG化PEG−INTRONインターフェロンアルファ2bの推奨される用量は少なくとも24週間のためのものである。3MIU(11.1mcg/mL)/TIWにて皮下または筋肉内注射によって投与される(Hoffmann−La Rocheから商業的に入手可能な)ROFERON Aインターフェロンアルファ2aの推奨される用量は少なくとも48〜52週間のためのものであり、あるいは代替的に12週間の間の6MIU/TIW、続いての36週間の間の3MIU/TIWである。180mcg/1mLまたは180mcg/0.5mLにて皮下注射によって投与される(Hoffmann−La Rocheから商業的に入手可能な)PEG化PEGASUSインターフェロンアルファ2aの推奨される用量は、少なくとも24週間の間の1週間当たり1回である。9mcg/TIWにて皮下注射によって投与される(Amgenから商業的に入手可能な)INFERGENインターフェロンアルファコン−1の推奨される用量は、1回目の治療については24週間のためであり、非−応答性または再発治療については24週間のためである。必要に応じて、HCVを含めたウイルスの広域スペクトルに対する活性を持つ合成ヌクレオシドアナログであるリバビリン(Ribavirin)を、インターフェロンおよびHCVプロテアーゼインヒビターと組み合わせて含めることができる。リバビリンの推奨される用量は、少なくとも24週間の間の1日当たり600〜1400mgの範囲にある(Schering−PloughからREBETOLリバビリンまたはHoffmann−La RocheからのCOPEGUSリバビリンとして商業的に入手可能)。
本発明の化合物は、細胞増殖性疾患を治療するために使用され得る。本明細書において提供される化合物、組成物および方法によって治療され得るこのような疾患状態としては、以下が挙げられるが、これらに限定されない:癌(下記においてさらに議論される)、過形成、心臓肥大、自己免疫性疾患、真菌性障害、関節炎、移植片拒絶、炎症性腸疾患、免疫障害、炎症、医学的処置(手術、血管形成術などが挙げられるが、これらに限定されない)後に誘発される細胞増殖。処置は、細胞増殖を阻害することを含む。場合によっては、細胞が高または低増殖状態(異常状態)でなくそして依然として処置を必要としてもよいことが理解される。例えば、創傷治癒の間、細胞は、「正常に」増殖しており得、しかし、増殖強化が望まれ得る。したがって、一実施形態において、本発明は、これらの障害または状態のいずれか1つを伴う差し迫った苦しみにさらされているかまたはこれに苦しんでいる被験体または細胞への適用を含む。
本明細書において提供される化合物、組成物および方法は、皮膚癌、乳癌、脳腫瘍、結腸癌、胆嚢癌、甲状腺癌、子宮頸癌、精巣癌などの固形腫瘍を含む癌の処置に特に有用である。より詳細には、本発明の化合物、組成物および方法によって治療され得る癌としては、以下が挙げられるが、これらに限定されない:
心臓:肉腫(血管肉腫、線維肉腫、横紋筋肉腫、脂肪肉腫)、粘液腫、横紋筋腫、線維腫、脂肪腫および奇形腫;
肺:気管支原生癌(扁平上皮細胞、未分化小細胞、未分化大細胞、腺癌)、肺胞(細気管支)癌、気管支腺腫、肉腫、リンパ腫、軟骨性過誤腫、中皮腫;
胃腸:食道(扁平上皮癌、腺癌、平滑筋肉腫、リンパ腫)、胃(癌腫、リンパ腫、平滑筋肉腫)、膵臓(導管腺癌、インシュリノーマ、グルカゴノーマ、ガストリノーマ、カルチノイド腫瘍、ビポーマ)、小腸(腺癌、リンパ腫、カルチノイド腫瘍、カポジ肉腫、平滑筋腫、血管腫、脂肪腫、神経線維腫、線維腫)、大腸(腺癌、管状腺腫、絨毛腺腫、過誤腫、平滑筋腫);
尿生殖器:腎臓(腺癌、ウィルムス腫瘍(腎芽細胞腫)、リンパ腫、白血病)、膀胱および尿道(扁平上皮癌、移行上皮癌、腺癌)、前立腺(腺癌、肉腫)、精巣(精上皮腫、奇形腫、精上皮腫、奇形癌、絨毛膜癌、肉腫、間質細胞癌、線維腫、線維腺腫、類腺腫瘍、脂肪腫);
肝臓:肝臓癌(肝細胞癌)、胆管癌、肝芽腫、血管肉腫、肝細胞腺腫、血管腫;
骨:骨原性肉腫(骨肉腫)、線維肉腫、悪性線維性組織球腫、軟骨肉腫、ユーイング肉腫、悪性リンパ腫(細網肉腫)、多発性骨髄腫、悪性巨細胞腫脊索腫、オステオクロンフローマ(osteochronfroma)(骨軟骨腫)、良性軟骨腫、軟骨芽細胞腫、軟骨粘液線維腫、類骨骨腫および巨細胞腫;
神経系:頭骨(骨腫、血管腫、肉芽腫、黄色腫、変形性骨炎)、髄膜(髄膜腫、髄膜肉腫、神経膠腫症)、脳(星状細胞腫、髄芽細胞腫、神経膠腫、上衣細胞腫、胚細胞腫(松果体腫)、膠芽腫、多形、オリゴデンデログリオーム、神経鞘腫、網膜芽細胞腫、先天性腫瘍)、脊髄神経線維腫、髄膜腫、神経膠腫、肉腫;
婦人科:子宮(子宮内膜癌)、頚部(子宮頚癌、前腫瘍子宮頸部形成異常)、卵巣(卵巣癌(漿液性嚢胞腺癌、ムチン性嚢胞腺癌、未分類の癌腫)、果粒層−卵胞膜細胞腫瘍、セルトリ−ライディッヒ細胞腫、未分化胚細胞腫、悪性奇形腫)、外陰(扁平上皮癌、上皮内癌腫、腺癌、線維肉腫、黒色腫)、膣(明細胞癌、扁平上皮癌、ブドウ状肉腫(胎児性横紋筋肉腫)、ファロピアン管(癌腫);
血液性:血液(骨髄性白血病(急性および慢性)、急性リンパ芽球性白血病、急性および慢性リンパ球性白血病、骨髄増殖性疾患、多発性骨髄腫、骨髄異形成症候群)、ホジキン病、非ホジキンリンパ腫(悪性リンパ腫)、B細胞リンパ腫、T細胞性リンパ腫、毛様細胞リンパ腫、バーキットリンパ腫、前骨髄性白血病;
皮膚:悪性黒色腫、基底細胞癌、扁平上皮癌、カポジ肉腫、モルズ(moles)異形成性母斑、脂肪腫、血管腫、皮膚線維腫、ケロイド、乾癬;
副腎:神経芽腫;ならびに
他の腫瘍:キセノデローマ・ピグメントサム(xenoderoma pigmentosum)、ケラトカントーマ(keratoctanthoma)および甲状腺濾胞癌を含む。
本明細書中で使用される場合、癌の治療は、上述の状態のいずれか1つによって苦しむ細胞を含む、癌性細胞の処理を含む。
本発明の化合物はまた、癌の化学的予防において有用であり得る。化学的予防は、初期突然変異事象を遮断することによって、あるいは傷害を既に受けた前悪性細胞の進行を遮断するか、または腫瘍再発を阻害することによって、浸潤癌の進行を阻害することと定義される。
本発明の化合物はまた、腫瘍血管新生および転移を阻害することにおいて有用であり得る。
本発明の化合物はまた、米国特許第6,284,480号に記載されるように、bimCキネシンサブグループの真菌メンバーの活性を調節することによって、抗真菌剤として有用であり得る。
本化合物はまた、1またはそれ以上の他の公知の治療剤および抗癌剤と組み合わせて有用である。本化合物と他の抗癌剤または化学療法剤との組み合わせは、本発明の範囲内にある。このような薬剤の例は、Cancer Principles and Practice of Oncology by V.T.Devita and S.Hellman(editors),6th edition(February 15, 2001),Lippincott Williams & Wilkins Publishersにおいて見られ得る。当業者は、関連する癌および薬物の特定の特徴に基づいて、薬剤のどの組み合わせが有用かを識別することができる。このような抗癌剤としては、以下が挙げられるが、これらに限定されない:エストロゲン受容体モジュレーター、アンドロゲン受容体モジュレーター、レチノイド受容体モジュレーター、細胞毒性/細胞増殖抑制薬、抗増殖剤、プレニル−タンパク質転移酵素インヒビター、HMG−CoAレダクターゼインヒビターおよび他の血管新生インヒビター、細胞増殖および生存シグナリング(survival signaling)のインヒビター、アポトーシス誘発剤、細胞周期チェックポイントに干渉する薬剤。本化合物はまた、放射線治療と共に共投与される場合に有用である。
句「エストロゲン受容体モジュレーター」は、機構にかかわらず、該受容体へのエストロゲンの結合を阻害するかまたはこれに干渉する化合物をいう。エストロゲン受容体モジュレーターの例としては、タモキシフェン、ラロキシフェン、イドキシフェン、LY353381、LY117081、トレミフェン、フルベストラント、4−[7−(2,2−ジメチル−l−オキソプロポキシ−4−メチル−2−[4−[2−(1−ピペリジニル)エトキシ]フェニル]−2H−1−ベンゾピラン−3−イル]−フェニル−2,2−ジメチルプロパノエート、4,4’−ジヒドロキシベンゾフェノン−2,4−ジニトロフェニル−イドラゾン、aid SH646が挙げられるが、これらに限定されない。
句「アンドロゲン受容体モジュレーター」は、機構にかかわらず、該受容体へのアンドロゲンの結合を阻害するかまたはこれに干渉する化合物をいう。アンドロゲン受容体モジュレーターの例としては、フィナステライドおよび他の5α−レダクターゼインヒビター、ニルタミド、フルタミド、ビカルタミド、リアロゾール、およびアビラテロンアセテートが挙げられる。
句「レチノイド受容体モジュレーター」は、機構にかかわらず、該受容体へのレチノイドの結合を阻害するかまたはこれに干渉する化合物をいう。レチノイド受容体モジュレーターの例としては、ベキサロテン、トレチノイン、13−シス−レチノイン酸、9−シス−レチノイン酸、ジフルオロメチルオルニチン、ILX23〜7553、トランス−N−(4’−ヒドロキシフェニル)レチナミド、およびN−4−カルボキシフェニルレチナミドが挙げられる。
句「細胞毒性/細胞増殖抑制薬」は、主に細胞の機能に直接干渉することによって細胞死を生じさせるかまたは細胞増殖を阻害するか、あるいは細胞有糸分裂(mycosis)を阻害するかまたはこれに干渉する、化合物をいい、以下を含む:アルキル化剤、腫瘍壊死因子、インターカレータ(intercalators)、低酸素症活性化可能な化合物、微小管インヒビター/微小管安定化剤、有糸分裂キネシンのインヒビター、有糸分裂進行に関与するキナーゼのインヒビター、代謝拮抗物質;生物反応改変物質;ホルモン/抗ホルモン治療薬、造血成長因子、モノクローナル抗体標的化治療薬(monoclonal antibody targeted therapeutic agents)、モノクローナル抗体治療薬、トポイソメラーゼインヒビター、プロテアソームインヒビター、およびユビキチンリガーゼインヒビター。
細胞毒性薬の例としては、セルテネフ(sertenef)、カケクチン(cachectin)、イホスファミド、タソネルミン(tasonermin)、ロニダミン、カルボプラチン、アルトレタミン、プレドニムスチン、ジブロモズルシトール、ラニムスチン、ホテムスチン、ネダプラチン、オキサリプラチン、テモゾロミド(TEMODARTM、Schering−Plough Corporation,Kenilworth,New Jersey製)、シクロホスファミド、ヘプタプラチン(heptaplatin)、エストラムスチン、インプロスルファントシラート、トロホスファミド、ニムスチン、塩化ジブロスピジウム、プミテパ、ロバプラチン(lobaplatin)、サトラプラチン、ポルフィロマイシン、シスプラチン、ドキソルビシン、イロフルベン、デキシホスファミド(dexifosfamide)、シス−アミンジクロロ(2−メチル−ピリジン)白金、ベンジルグアニン、グルホスファミド、GPX100、(トランス,トランス,トランス)−ビス−μ−(ヘキサン−1,6−ジアミン)−μ−[ジアミン−白金(II)]ビス[ジアミン(クロロ)白金(II)]テトラクロライド、ジアリジジニルスペルミン(diarizidinylspermine)、三酸化ヒ素、1−(11−ドデシルアミノ−10−ヒドロキシウンデシル)−3,7−ジメチルキサンチン、ゾルビシン、イダルビシン、ダウノルビシン、ビサントレン、ミトキサントロン、ピラルビシン、ピナフィド(pinafide)、バルルビシン、アムルビシン、アンチネオプラストン、3’−デアンシノ−3’−モルホリノ−13−デオキソ−10−ヒドロキシカルミノマイシン、アンナマイシン(annamycin)、ガラルビシン(galarubicin)、エリナフィド、MEN10755、4−デメトキシ−3−デアミノ−3−アジリジニル−4−メチルスルホニル−ダウノムビシン(daunombicin)(WO00/50032を参照のこと)、メトキシトレキサート(methoxtrexate)、ゲムシタビン、およびその混合物が挙げられるが、これらに限定されない。
低酸素症活性化可能な化合物の例は、チラパザミン(tirapazamine)である。
プロテアソームインヒビターの例としては、ラクタシスチンおよびボルテゾミブが挙げられるが、これらに限定されない。
微小管インヒビター/微小管安定化剤の例としては、パクリタキセル、硫酸ビンデシン、3’,4’−ジデヒドロ−4’−デオキシ−8’−ノルビンカロイコブラスチン、ドセタキセル、リゾキシン、ドラスタチン、イセチオン酸ミボブリン、アウリスタチン、セマドチン、RPR109881、BMS184476、ビンフルニン、クリプトフィシン、2,3,4,5,6−ペンタフルオロ−N−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)ベンゼンスルホンアミド、アンヒドロビンブラスチン、N,N−ジメチル−L−バリル−L−バリル−N−メチル−L−バリル−L−プロリル−L−プロリン−t−ブチルアミド、TDX258、エポチロン(例えば、米国特許6,284,781および6,288,237を参照のこと)およびBMS188797が挙げられる。
トポイソメラーゼインヒビターのいくつかの例は、トポテカン、ヒカプトアミン(hycaptamine)、イリノテカン、ルビテカン、6−エトキシプロピオニル−3’,4’−O−エキソ−ベンジリデン−カルトロイシン、9−メトキシ−N,N−ジメチル−5−ニトロピラゾロ[3,4,5−kl]アクリジン−2−(6H)プロパンアミン、1−アミノ−9−エチル−5−フルオロ−2,3−ジヒドロ−9−ヒドロキシ−4−メチル−1H,12H−ベンゾ[デ]ピラノ[3’,4’:b,7]−インドリジノ[1,2b]キノリン−10,13(9H,15H)ジオン、ルルトテカン、7−[2−(N−イソプロピルアミノ)エチル]−(20S)カンプトテシン、BNP1350、BNPI1100、BN80915、BN80942、エトポシドホスファート、テニポシド、ソブゾキサン、2’−ジメチルアミノ−2’−デオキシ−エトポシド、GL331、N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−9−ヒドロキシ−5,6−ジメチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−カルボキサミド、アスラクリン、(5a,5aB,8aa,9b)−9−[2−[N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−N−メチルアミノ]エチル]−5−[4−ヒドロキシ−3,5−ジメトキシフェニル]−5,5a,6,8,8a,9−ヘキソヒドロフロ(3’,4’:6,7)ナフト(2,3−d)−1,3−ジオキソール−6−オン、2,3−(メチレンジオキシ)−5−メチル−7−ヒドロキシ−8−メトキシベンゾ[c]−フェナントリジニウム、6,9−ビス[(2−アミノエチル)アミノ]ベンゾ[g]イソキノリン(isoguinoline)−5,10−ジオン、5−(3−アミノプロピルアミノ)−7,10−ジヒドロキシ−2−(2−ヒドロキシエチルアミノメチル)−6H−ピラゾロ[4,5,1−デ]アクリジン−6−オン、N−[1−[2−(ジエチルアミノ)エチルアミノ]−7−メトキシ−9−オキソ−9H−チオキサンテン−4−イルメチル]ホルムアミド、N−(2−(ジメチルアミノ)エチル)アクリジン−4−カルボキサミド、6−[[2−(ジメチルアミノ)エチル]アミノ]−3−ヒドロキシ−7H−インデノ[2,1−c]キノリン−7−オン、ジメスナ、およびカンプトスター(camptostar)である。
本発明の化合物と組み合わせて使用され得る他の有用な抗癌剤としては、チミジル酸シンターゼインヒビター、例えば、5−フルオロウラシルが挙げられる。
一実施形態において、有糸分裂キネシンのインヒビターとしては、KSPのインヒビター、MKLP1のインヒビター、CENP−Eのインヒビター、MCAKのインヒビター、Kif14のインヒビター、Mphosph1のインヒビターおよびRab6−KIFLのインヒビターが挙げられるが、これらに限定されない。
句「有糸分裂進行に関与するキナーゼのインヒビター」としては、オーロラキナーゼのインヒビター、Polo様キナーゼ(PLK)のインヒビター(特に、PLK−1のインヒビター)、bub−1のインヒビターおよびbub−R1のインヒビターが挙げられるが、これらに限定されない。
句「抗増殖剤」としては、アンチセンスRNAおよびDNAオリゴヌクレオチド、例えば、G3139、ODN698、RVASKRAS、GEM231、およびINX3001、ならびに代謝拮抗物質、例えば、エノシタビン、カルモフール、テガフール、ペントスタチン、ドキシフルリジン、トリメトレキサート、フルダラビン、カペシタビン、ガロシタビン、シタラビンオクホスファート、ホステアビン・ソディウム・ハイドレート(fosteabine sodium hydrate)、ラルチトレキセド、パルチトレキセド(paltitrexid)、エミテフル、チアゾフリン、デシタビン、ノラトレキセド、ペメトレキセド、ネルザラビン、2’−デオキシ−2’−メチリデンシチジン、2’−フルオロメチレン−2’−デオキシシチジン、N−[5−(2,3−ジヒドロ−ベンゾフリル)スルホニル]−N’−(3,4−ジクロロフェニル)ウレア、N6−[4−デオキシ−4−[N2−[2(E),4(E)−テトラデカジエノイル]グリシルアミノ]−L−グリセロ−B−L−マンノ−ヘプトピラノシル]アデニン、アプリジン(aplidine)、エクテイナシジン、トロキサシタビン、4−[2−アミノ−4−オキソ−4,6,7,8−テトラヒドロ−3H−ピリミジノ[5,4−b][1,4]チアジン−6−イル−(S)−エチル]−2,5−チエノイル−L−グルタミン酸、アミノプテリン、5−フルオロウラシル(5−flurouracil)、アラノシン、11−アセチル−8−(カルバモイルオキシメチル)−4−ホルミル−6−メトキシ−14−オキサ−1,11−ジアザテトラシクロ(7.4.1.0.0)−テトラデカ−2,4,6−トリエン−9−イル酢酸エステル、スワインソニン、ロメトレキソール、デクスラゾキサン、メチオニナーゼ、2’−シアノ−2’−デオキシ−N4−パルミトイル−1−B−D−アラビノフラノシルシトシンならびに3−アミノピリジン−2−カルボキシアルデヒドチオセミカルバゾンが挙げられる。
モノクローナル抗体標的化治療薬の例としては、癌細胞特異的または標的細胞特異的モノクローナル抗体へ結合された細胞毒性薬また放射性同位体を有する治療薬が挙げられる。例としてはBexxarが挙げられる。
癌を治療するために有用なモノクローナル抗体治療薬の例としては、Erbitux(Cetuximab)が挙げられる。
句「HMG−CoAレダクターゼインヒビター」は、3−ヒドロキシ−3−メチルグルタリル−CoAレダクターゼのインヒビターをいう。使用され得るHMG−CoAレダクターゼインヒビターの例としては、ロバスタチン、シンバスタチン(ZOCOR(登録商標))、プラバスタチン(PRAVACHOL(登録商標))、フルバスタチンならびにアトルバスタチン(LIPITOR(登録商標);米国特許第5,273,995号、同第4,681,893号、同第5,489,691号および同第5,342,952号を参照のこと)が挙げられるが、これらに限定されない。これらならびに本方法において使用され得る追加のHMG−CoAレダクターゼインヒビターの構造式は、“Cholesterol Lowering Drugs”,Chemistry & Industry,pp.85〜89(1996年2月5日)の第87頁、ならびに米国特許第4,782,084号および同第4,885,314号に記載されている。本明細書中で使用される用語HMG−CoAレダクターゼインヒビターは、全ての薬学的に許容されるラクトンおよび開環された酸形態(即ち、ラクトン環が開環されて遊離酸を形成する場合)ならびにHMG−CoAレダクターゼ阻害活性を有する化合物の塩およびエステル形態を含み、そしてしたがって、このような塩、エステル、開環酸およびラクトン形態の使用は、本発明の範囲内に含まれる。
句「プレニル−タンパク質転移酵素インヒビター」は、ファルネシル−タンパク質転移酵素(FPTアーゼ)、ゲラニルゲラニル−タンパク質転移酵素I(GGPTアーゼ−I)、およびゲラニルゲラニル−タンパク質転移酵素II(GGPTアーゼ−II、またRab GGPTアーゼとも呼ばれる)を含む、プレニル−タンパク質転移酵素のいずれか1つまたはいずれかの組み合わせを阻害する化合物をいう。
プレニル−タンパク質転移酵素インヒビターの例は、以下の公開公報および特許公報に見られ得る:WO96/30343、WO97/18813、WO97/21701、WO97/23478、WO97/38665、WO98/28980、WO98/29119、WO95/32987、米国特許第5,420,245号、同第5,523,430号、同第5,532,359号、同第5,510,510号、同第5,589,485号、同第5,602,098号、欧州特許公報0 618 221、欧州特許公報0 675 112、欧州特許公報0 604181、欧州特許公報0 696 593、WO94/19357、WO95/08542、WO95/11917、WO95/12612、WO95/12572、WO95/10514、米国特許5,661,152、WO95/10515、WO95/10516、WO95/24612、WO95/34535、WO95/25086、WO96/05529、WO96/06138、WO96/06193、WO96/16443、WO96/21701、WO96/21456、WO96/22278、WO96/24611、WO96/24612、WO96/05168、WO96/05169、WO96/00736、米国特許5,571,792、WO96/17861、WO96/33159、WO96/34850、WO96/34851、WO96/30017、WO96/30018、WO96/30362、WO96/30363、WO96/31111、WO96/31477、WO96/31478、WO96/31501、WO97/00252、WO97/03047、WO97/03050、WO97/04785、WO97/02920、WO97/17070、WO97/23478、WO97/26246、WO97/30053、WO97/44350、WO98/02436、および米国特許5,532,359。血管新生に対するプレニル−タンパク質転移酵素インヒビターの役割の例については、European of Cancer,Vol.35,No.9,pp.1394〜1401(1999)を参照のこと。
ファルネシルタンパク質転移酵素インヒビターの例としては、SARASARTM(4−[2−[4−[(11R)−3,10−ジブロモ−8−クロロ−6,11−ジヒドロ−5H−ベンゾ[5,6]シクロヘプタ[1,2−b]ピリジン−11− イル−]−1−ピペリジニル]−2−オキソエチル]−1−ピペリジンカルボキサミド、Schering−Plough Corporation,Kenilworth,New Jersey製)、チピファルニブ(Zarnestra(登録商標)またはR115777、Janssen Pharmaceuticals製)、L778,123(ファルネシルタンパク質転移酵素インヒビター、Merck & Company,Whitehouse Station,New Jersey製)、BMS 214662(ファルネシルタンパク質転移酵素インヒビター、Bristol−Myers Squibb Pharmaceuticals,Princeton,New Jersey製)が挙げられる。
句「血管新生インヒビター」は、機構にかかわらず、新しい血管の形成を阻害する化合物をいう。血管新生インヒビターの例としては、以下が挙げられるが、これらに限定されない:チロシンキナーゼインヒビター、例えば、チロシンキナーゼ受容体Flt−1(VEGFR1)およびFlk−1/KDR(VEGFR2)のインヒビター、表皮由来成長因子、線維芽細胞由来成長因子、または血小板由来成長因子のインヒビター、MMP(マトリクスメタロプロテアーゼ)インヒビター、インテグリン遮断薬、インターフェロン−α(例えば、イントロンおよびPeg−イントロン)、インターロイキン−12、ペントサン多硫酸ナトリウム、シクロオキシゲナーゼインヒビター、以下を含む:非ステロイド系抗炎症薬(NSAID)、例えばアスピリンおよびイブプロフェン、ならびに選択的シクロゲナーゼ−2インヒビター、例えばセレコキシブおよびロフェコキシブ(PNAS,Vol.89,p.7384(1992);JNCI,Vol.69,p.475(1982);Arch.Opthalmol.,Vol.108,p.573(1990);Anat.Rec.,Vol.238,p.68(1994);FEBS Letters,Vol.372,p.83(1995);Clin.Orthop.Vol.313,p.76(1995);J.Mol.Endocrinol.,Vol.16,p.107 (1996);Jpn.J.Pharmacol.,Vol.75,p.105(1997);Cancer Res.,Vol.57,p.1625(1997);Cell,Vol.93,p.705(1998);Intl.J.Mol.Med.,Vol.2,p.715(1998);J.Biol.Chem.,Vol.274,p.9116(1999))、ステロイド系抗炎症薬(例えば、コルチコステロイド、鉱質コルチコイド、デキサメタゾン、プレドニゾン、プレドニゾロン、メチルプレド、ベタメタゾン)、カルボキシアミドトリアゾール、コンブレタスタチンA−4、スクアラミン、6−O−クロロアセチル−カルボニル)−フマギロール、サリドマイド、アンギオスタチン、トロポニン−1、アンギオテンシンIIアンタゴニスト(Fernandezら,J.Lab.Clin.Med.105:141〜145(1985)を参照のこと)、ならびにVEGFに対する抗体(Nature Biotechnology,Vol.17,pp.963〜968(1999年10月);Kimら,Nature,362,841〜844(1993);WO00/44777;およびWO00/61186を参照のこと)。
血管新生を調節するかまたは阻害しそしてまた本発明の化合物と組み合わせて使用されてもよい他の治療薬としては、凝固および線維素溶解システムを調節するかまたは阻害する薬剤(Clin.Chem.La.Med.38:679〜692(2000)中の概説を参照のこと)が挙げられる。凝固および線維素溶解経路を調節するかまたは阻害する薬剤の例としては、ヘパリン(Thromb.Haemost.80:10〜23(1998)を参照のこと)、低分子量ヘパリンおよびカルボキシペプチダーゼUインヒビター(活性トロンビン活性化性線維素溶解インヒビター(active thrombin activatable fibrinolysis inhibitor)[TAFIa]のインヒビターとしても公知)(Thrombosis Res.101:329〜354(2001)を参照のこと)が挙げられるが、これらに限定されない。TAFIaインヒビターの例は、PCT公開公報WO03/013,526に記載された。
句「細胞周期チェックポイントに干渉する薬剤」は、細胞周期チェックポイントシグナルを変換するタンパク質キナーゼを阻害する化合物をいい、それによってDNA損傷剤に対して癌細胞を敏感にする。このような薬剤は、ATR、ATM、Chk1およびChk2キナーゼのインヒビター、ならびにcdkおよびcdcキナーゼインヒビターを含み、そして特に7−ヒドロキシスタウロスポリン、フラボピリドール、CYC202(Cyclacel)およびBMS−387032によって例示される。
句「細胞増殖および生存シグナリング経路のインヒビター」は、細胞表面受容体およびそれらの表面受容体の下流でのシグナルカスケードを阻害する薬剤をいう。このような薬剤としては、EGFRのインヒビター(例えばゲフィチニブおよびエルロチニブ)、EGFRに対する抗体(例えばC225)、ERB−2のインヒビター(例えばトラスツズマブ)、IGFRのインヒビター、サイトカイン受容体のインヒビター、METのインヒビター、PI3Kのインヒビター(例えばLY294002)、セリン/トレオニンキナーゼ(WO02/083064、WO02/083139、WO02/083140およびWO02/083138に記載されるようなAktのインヒビターを含むが、これらに限定されない)、Rafキナーゼのインヒビター(例えばBAY−43〜9006)、MEEKのインヒビター(例えばCI−1040およびPD−098059)、mTORのインヒビター(例えばWyeth CCI−779)、ならびにC−ablキナーゼのインヒビター(例えばGLEEVECTM、Novartis Pharmaceuticals)が挙げられる。このような薬剤は、小分子インヒビター化合物および抗体アンタゴニストを含む。
句「アポトーシス誘発剤」としては、TNF受容体ファミリーメンバー(TRAIL受容体を含む)の活性化剤が挙げられる。
本発明はまた、選択的COX−2インヒビターであるNSAIDとの組み合わせを含む。本明細書の目的のために、COX−2の選択的インヒビターであるNSAIDは、細胞またはミクロソームアッセイによって評価されるCOX−1についてのIC50よりもCOX−2についてのIC50の比率によって測定される場合に少なくとも100倍、COX−1よりもCOX−2を阻害する特異性を有するものと定義される。本治療法に特に有用であるCOX−2のインヒビターは、以下である:3−フェニル−4−(4−(メチルスルホニル)フェニル)−2−(5H)−フラノン;および5−クロロ−3−(4−メチルスルホニル)フェニル−2−(2−メチル−5ピリジニル)ピリジン;あるいはそれらの薬学的に許容される塩。
COX−2の特異的インヒビターとして記載され、そしてしたがって本発明において有用である化合物としては、パレコキシブ、CELIEBREX(登録商標)およびBEXTRA(登録商標)またはそれらの薬学的に許容される塩が挙げられるが、これらに限定されない。
血管新生インヒビターの他の例としては、エンドスタチン、ウクライン、ランピルナーゼ(ranpirnase)、IM862、5−メトキシ−4−[2−メチル−3−(3−メチル−2−ブテニル)オキシラニル]−1−オキサスピロ[2,5]オクタ−6−イル(クロロアセチル)カルバメート、アセチルジナナリン(acetyldinanaline)、5−アミノ−1−[[3,5−ジクロロ−4−(4−クロロベンゾイル)フェニル]メチル]−1H−1,2,3−トリアゾール−4−カルボキサミド、CM101、スクアラミン、コンブレタスタチン、RPI4610、NX31838、硫酸化マンノペンタオースホスフェート、7,7−(カルボニル−ビス[イミノ−N−メチル−4,2−ピロロカルボニルイミノ[N−メチル−4,2−ピロール]−カルボニルイミノ]−ビス−(1,3−ナフタレンジスルホナート)、および3−[(2,4−ジメチルピロール−5−イル)メチレン]−2−インドリノン(SU5416)が挙げられるが、これらに限定されない。
上記で使用される場合、「インテグリン遮断薬」は、以下をいう:αβインテグリンへの生理学的リガンドの結合を、選択的にアンタゴナイズするか、阻害するかまたは無効にする化合物;αβインテグリンへの生理学的リガンドの結合を、選択的にアンタゴナイズするか、阻害するかまたは無効にする化合物;αβインテグリンおよびαβインテグリンの両方への生理学的リガンドの結合を、選択的にアンタゴナイズするか、阻害するかまたは無効にする化合物;ならびに毛細管内皮細胞上で発現される特定のインテグリンの活性をアンタゴナイズするか、阻害するかまたは無効にする化合物。前記用語はまた、αβ、αβ、αβ、αβ、αβ、αβおよびαβインテグリンのアンタゴニストをもいう。前記用語はまた、αβ、αβ、αβ、αβ、αβ、αβ、αβ、αβおよびαβインテグリンのいかなる組み合わせのアンタゴニストをもいう。
チロシンキナーゼインヒビターのいくつかの例としては、N−(トリフルオロメチルフェニル)−5−メチルイソオキサゾール−4−カルボキサミド、3−[(2,4−ジメチルピロール−5−イル)メチリデニル)インドリン−2−オン、17−(アリルアミノ)−17−デメトキシゲルダナマイシン、4−(3−クロロ−4−フルオロフェニルアミノ)−7−メトキシ−6−[3−(4−モルホリニル)プロポキシ]キナゾリン、N−(3−エチニルフェニル)−6,7−ビス(2−メトキシエトキシ)−4−キナゾリンアミン、BIBX1382、2,3,9,10,11,12−ヘキサヒドロ−10−(ヒドロキシメチル)−10−ヒドロキシ−9−メチル−9,12−エポキシ−1H−ジインドロ[1,2,3−fg:3’,2’,1’−kl]ピロロ[3,4−i][1,6]ベンゾジアゾシン−1−オン、SH268、ゲニステイン、STI571、CEP2563、4−(3−クロロフェニルアミノ)−5,6−ジメチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンメタンスルホナート、4−(3−ブロモ−4−ヒドロキシフェニル)アミノ−6,7−ジメトキシキナゾリン、4−(4’−ヒドロキシフェニル)アミノ−6,7−ジメトキシキナゾリン、SU6668、STI571A、N−4−クロロフェニル−4−(4−ピリジルメチル)−1−フタラジンアミン、およびEMD121974が挙げられる。
抗癌化合物以外の化合物との組み合わせもまた、本方法に含まれる。例えば、本発明とPPAR−γ(即ち、PPAR−ガンマ)アゴニストおよびPPAR−δ(即ち、PPAR−デルタ)アゴニストとの組み合わせは、特定の悪性疾患(malingnancies)の治療において有用である。PPAR−γおよびPPAR−δは、核ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体γおよびδである。内皮細胞上におけるPPAR−γの発現およびその血管新生への関与は、文献(J.Cardiovasc.Pharmacol.1998;31:909〜913;J.Biol.Chem.1999;274:9116〜9121;Invest.Ophthalmol Vis.Sci.2000;41:2309〜2317を参照のこと)に報告されている。つい最近、PPAR−γアゴニストは、インビトロでVEGFに対する血管新生応答を阻害し;トログリタゾンおよびロシグリタゾンマレアートの両方が、マウスにおいて網膜新生血管形成の発達を阻害することが示された(Arch.Ophthamol.2001;119:709〜717)。PPAR−γアゴニストおよびPPAR−γ/αアゴニストの例としては、チアゾリジンジオン(例えば、DRF2725、CS−011、トログリタゾン、ロシグリタゾン、およびピオグリタゾン)、フェノフィブラート、ゲムフィブロジル、クロフィブラート、GW2570、SB219994、AR−H039242、JTT−501、MCC−555、GW2331、GW409544、NN2344、KRP297、NP0110、DRF4158、NN622、GI262570、PNU182716、DRF552926、2−[(5,7−ジプロピル−3−トリフルオロメチル−1,2−ベンゾイソオキサゾール−6−イル)オキシ]−2−メチルプロピオン酸、ならびに2(R)−7−(3−(2−クロロ−4−(4−フルオロフェノキシ)フェノキシ)プロポキシ)−2−エチルクロマン−2−カルボン酸が挙げられるが、これらに限定されない。
一実施形態において、本発明の化合物と組み合わせて使用され得る有用な抗癌(抗新生物)剤としては、以下が挙げられるが、これらに限定されない:ウラシルマスタード、クロルメチン、イホスファミド、メルファラン、クロラムブシル、ピポブロマン、トリエチレンメラミン、トリエチレンチオホスホルアミン、ブスルファン、カルムスチン、ロムスチン、ストレプトゾシン、ダカルバジン、フロクスウリジン、シタラビン、6−メルカプトプリン、6−チオグアニン、リン酸フルダラビン、オキサリプラチン、ロイコビリン(leucovirin)、オキサリプラチン(ELOXATINTM、Sanofi−Synthelabo Pharmaeuticals,France製)、ペントスタチン、ビンブラスチン、ビンクリスチン、ビンデシン、ブレオマイシン、ダクチノマイシン、ダウノルビシン、ドキソルビシン、エピルビシン、イダルビシン、ミトラマイシン、デオキシコホルマイシン、マイトマイシン−C、L−アスパラギナーゼ、テニポシド17α−エチニルエストラジオール、ジエチルスチルベストロール、テストステロン、プレドニゾン、フルオキシメステロン、プロピオン酸ドロモスタノロン、テストラクトン、酢酸メゲストロール、メチルプレドニゾロン、メチルテストステロン、プレドニゾロン、トリアムシノロン、クロロトリアニセン、ヒドロキシプロゲステロン、アミノグルテチミド、エストラムスチン、酢酸メドロキシプロゲステロン、ロイプロリド、フルタミド、トレミフェン、ゴセレリン、シスプラチン、カルボプラチン、ヒドロキシ尿素、アムサクリン、プロカルバジン、ミトタン、ミトキサントロン、レバミソール、ナベルベン(Navelbene)、アナストラゾール、レトラゾール(Letrazole)、カペシタビン、レロキサフィン(Reloxafine)、ドロキサフィン(Droloxafine)、ヘキサメチルメラミン、ドキソルビシン(アドリアマイシン)、シクロホスファミド(シトキサン)、ゲムシタビン、インターフェロン、ペグ化インターフェロン、エルビタックス(Erbitux)ならびにそれらの混合物。
本発明の別の実施形態は、癌の治療のための遺伝子治療と組み合わせての本発明の化合物の使用である。癌を治療することへの総合戦略の概説については、Hallら(Am J Hum Genet 61:785〜789,1997)およびKufeら(Cancer Medicine,5th Ed,pp876〜889,BC Decker,Hamilton 2000)を参照のこと。遺伝子治療は、腫瘍抑制遺伝子を送達するために使用され得る。このような遺伝子の例としては、以下が挙げられるが、これらに限定されない:組換えウイルス媒介遺伝子導入によって送達され得る、p53(例えば、米国特許第6,069,134号を参照のこと)、uPA/uPARアンタゴニスト(“Adenovirus−Mediated Delivery of a uPA/uPAR Antagonist Suppresses Angiogenesis−Dependent Tumor Growth and Dissemination in Mice,”Gene therapy, August 1998;5(8):1105〜13)、およびインターフェロンガンマ(J Immunol 2000;164:217〜222)。
本化合物はまた、固有多剤耐性(MDR)(特に、高レベルの発現の輸送蛋白質と関連するMDR)のインヒビターの1またはそれ以上と組み合わせて投与され得る。このようなMDRインヒビターとしては、p−糖蛋白質(P−gp)のインヒビター、例えば、LY335979、XR9576、OC144〜093、R101922、VX853およびPSC833(バルスポダール)が挙げられる。
本化合物はまた、本発明の化合物(単独でまたは放射線治療と共の)の使用から生じ得る急性、遅延、晩期、および先行的嘔吐をを含む、吐き気または嘔吐を治療するための1以上の抗嘔吐薬と組み合わせて使用され得る。嘔吐の予防または治療のために、本発明の化合物が、以下の1またはそれ以上と組み合わせて使用されてもよい:他の抗嘔吐薬、特に、ニューロキニン−1受容体アンタゴニスト、5HT3受容体アンタゴニスト、例えば、オンダンセトロン、グラニセトロン、トロピセトロン、およびザチセトロン(zatisetron)、GABAB受容体アゴニスト、例えば、バクロフェン、コルチコステロイド、例えばデカドロン(デキサメサゾン)、ケナログ、アリストコート、ナサリド、プレフェリド(Preferid)、ベネコルテン(Benecorten)、あるいは米国特許第2,789,118号、同第2,990,401号、同第3,048,581号、同第3,126,375号、同第3,929,768号、同第3,996,359号、同第3,928,326号および同第3,749,712号に記載されるもの、抗ドーパミン作用、例えば、フェノチアジン(例えば、プロクロルペラジン、フルフェナジン、チオリダジンおよびメソリダジン)、メトクロプラミドまたはドロナビノール。一実施形態において、ニューロキニン−1受容体アンタゴニスト、5HT3受容体アンタゴニストおよびコルチコステロイドから選択される抗嘔吐薬が、本化合物の投与時に生じ得る嘔吐の治療または予防のためにアジュバントとして投与される。
本発明の化合物と組み合わせて使用され得るニューロキニン−1受容体アンタゴニストの例は、米国特許第5,162,339号、同第5,232,929号、同第5,242,930号、同第5,373,003号、同第5,387,595号、同第5,459,270号、同第5,494,926号、同第5,496,833号、同第5,637,699号および同第5,719,147号に記載されており、これらの内容は、参照により本明細書中に組み込まれる。ある実施形態において、本発明の化合物と組み合わせての使用のためのニューロキニン−1受容体アンタゴニストは、以下から選択される:2−(R)−(1−(R)−(3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル)エトキシ)−3−(S)−(4−フルオロフェニル)−4−(3−(5−オキソ−1H,4H−1,2,4−トリアゾロ)メチル)モルホリンあるいはその薬学的に許容される塩(これは、米国特許第5,719,147号に記載されている)。
本発明の化合物はまた、例えば、レバミソール、イソプリノシンおよびザダキシンなどの1またはそれ以上の免疫増強薬と共に投与され得る。
したがって、本発明は、以下から選択される第2の化合物と組み合わせての(例えば、細胞増殖性疾患を治療または予防するための)本化合物の使用を含む:エストロゲン受容体モジュレーター、アンドロゲン受容体モジュレーター、レチノイド受容体モジュレーター、細胞毒性/細胞増殖抑制薬、抗増殖剤、プレニル−タンパク質転移酵素インヒビター、HMG−CoAレダクターゼインヒビター、血管新生インヒビター、PPAR−γアゴニスト、PPAR−δアゴニスト、固有多剤耐性のインヒビター、抗嘔吐薬、免疫増強薬、細胞増殖および生存シグナリングのインヒビター、細胞周期チェックポイントに干渉する薬剤、ならびにアポトーシス誘発剤。
一実施形態において、本発明は、以下から選択される第2の化合物と組み合わせての本化合物の使用および組成物を含む:細胞増殖抑制薬、細胞毒性薬、タキサン、トポイソメラーゼIIインヒビター、トポイソメラーゼIインヒビター、チューブリン相互作用剤(tubulin interacting agent)、ホルモン剤、チミジル酸シンターゼインヒビター、代謝拮抗物質、アルキル化剤、ファルネシルタンパク質転移酵素インヒビター、シグナル伝達インヒビター、EGFRキナーゼインヒビター、EGFRに対する抗体、C−ablキナーゼインヒビター、ホルモン療法組み合わせおよびアロマターゼ組み合わせ。
用語「癌を治療すること」または「癌の治療」は、癌性状態に苦しむ哺乳動物への投与をいい、そして癌性細胞を殺すことによって癌性状態を緩和する効果、ならびに癌の増殖および/または転移の阻害を生じさせる効果をいう。
一実施形態において、第2の化合物として使用される血管新生インヒビターは、チロシンキナーゼインヒビター、表皮由来成長因子のインヒビター、線維芽細胞由来成長因子のインヒビター、血小板由来成長因子のインヒビター、MW(マトリクスメタロプロテアーゼ)インヒビター、インテグリン遮断薬、インターフェロン−α、インターロイキン−12、ペントサンポリスルフェート、シクロオキシゲナーゼインヒビター、カルボキシアミドトリアゾール、コンブレタスタチンA−4、スクアラミン、6−O−クロロアセチル−カルボニル)−フマギロール、サリドマイド、アンギオスタチン、トロポニン−1、またはVEGFに対する抗体から選択される。ある実施形態において、エストロゲン受容体モジュレーターは、タモキシフェンまたはラロキシフェンである。
以下から選択される少なくとも1つの化合物および放射線治療と組み合わせて治療有効量の少なくとも1つの式I〜IVの化合物を投与することを含む癌を治療する方法も、本発明に含まれる:エストロゲン受容体モジュレーター、アンドロゲン受容体モジュレーター、レチノイド受容体モジュレーター、細胞毒性/細胞増殖抑制薬、抗増殖剤、プレニル−タンパク質転移酵素インヒビター、HMG−CoAレダクターゼインヒビター、血管新生インヒビター、PPAR−γアゴニスト、PPAR−δアゴニスト、固有の多剤耐性のインヒビター、抗嘔吐薬、および免疫増強薬、細胞増殖および生存シグナリングのインヒビター、細胞周期チェックポイントに干渉する薬剤、およびアポトーシス誘発剤。
本発明のなお別の実施形態は、パクリタキセルまたはトラスツズマブと組み合わせて治療有効量の少なくとも1つの式I〜IVの化合物を投与することを含む癌を治療する方法である。
本発明はまた、治療有効量の少なくとも1つの式I〜IVの化合物および以下から選択される少なくとも1つの化合物を含む、細胞増殖性疾患(例えば、癌、過形成、心臓肥大、自己免疫性疾患、真菌性障害、関節炎、移植片拒絶、炎症性腸疾患、免疫障害、炎症、医学的処置後に誘発される細胞増殖)を治療または予防するために有用な薬学的組成物を含む:エストロゲン受容体モジュレーター、アンドロゲン受容体モジュレーター、レチノイド受容体モジュレーター、細胞毒性/細胞増殖抑制薬、抗増殖剤、プレニル−タンパク質転移酵素阻害剤、HMG−CoAレダクターゼ阻害剤、血管新生阻害剤、PPAR−γアゴニスト、PPAR−δアゴニスト、細胞増殖および生存シグナリングの阻害剤、細胞周期チェックポイントに干渉する薬剤、およびアポトーシス誘発剤。
本発明のカテプシンインヒビター化合物により処置される疾患が炎症性疾患である場合、本発明の実施形態は:(a)治療上有効量の少なくとも1つの本カテプシンインヒビター(例えば式I−XXVIIによる化合物)またはその医薬上許容される塩、溶媒和物もしくはエステルを(b)疾患修飾性抗リウマチ薬;非ステロイド抗炎症薬;COX−2選択的インヒビター;COX−1インヒビター;免疫抑制薬(非限定的な例にはメトトレキサート、シクロスポリン、FK506が挙げられる);ステロイド;PDE IVインヒビター、抗TNF−α化合物、TNF−アルファ転換酵素インヒビター、サイトカインインヒビター、MMPインヒビター、グルココルチコイド、ケモカインインヒビター、CB2選択的インヒビター、p38インヒビター、生物学的応答修飾物質:抗炎症薬および治療法:からなる群から選択される少なくとも1つの医薬品と同時かまたは連続して投与すること含んでなる。
本発明の別の実施形態は、治療上有効量の、少なくとも1つの本カテプシンインヒビターの化合物(例えば式I−XXVIIによる化合物)またはその医薬上許容される塩、溶媒和物もしくはエステルを患者に投与することを含んでなる、かかる処置を必要とする患者においてT細胞媒介性の走化性を阻害または遮断する方法を対象とする。
本発明の別の実施形態は、治療上有効量の、少なくとも1つの本カテプシンインヒビターによる化合物またはその医薬上許容される塩、溶媒和物もしくはエステルを患者に投与することを含んでなる、かかる処置を必要とする患者において炎症性腸疾患を処置する方法を対象とする。
本発明の別の実施形態は、治療上有効量の、少なくとも1つの本カテプシンインヒビターによる化合物またはその医薬上許容される塩、溶媒和物もしくはエステルを患者に投与することを含んでなる、かかる処置を必要とする患者において移植片拒絶を処置または予防する方法を対象とする。
本発明の別の実施形態は、治療上有効量の(a)少なくとも1つの本カテプシンインヒビターによる化合物またはその医薬上許容される塩、溶媒和物もしくはエステルを(b)シクロスポリンA、FK−506、FTY720、ベータインターフェロン、ラパマイシン、ミコフェノール酸、プレドニゾロン、アザチオプリン、シクロホスファミドおよび抗リンパ球グロブリンからなる群から選択される少なくとも1つの化合物と同時かまたは連続して患者に投与することを含んでなる方法を対象とする。
本発明の別の実施形態は、治療上有効量の(a)少なくとも1つの本カテプシンインヒビターによる化合物またはその医薬上許容される塩、溶媒和物もしくはエステルを(b)ベータインターフェロン、酢酸グラチラマー、グルココルチコイド、メトトレキサート、アゾチオプリン、ミトキサントロン、VLA−4インヒビターおよび/またはCB2選択的インヒビターからなる群から選択される少なくとも1つの化合物と同時かまたは連続して患者に投与することを含んでなる、かかる処置を必要とする患者において多発性硬化症を処置する方法を対象とする。
本発明の別の実施形態は、治療上有効量の(a)少なくとも1つの本カテプシンインヒビターによる化合物またはその医薬上許容される塩、溶媒和物もしくはエステルを(b)メトトレキサート、シクロスポリン、レフルニミド、スルファサラジン、β−メサゾン、β−インターフェロン、酢酸グラチラマー、プレドニゾン、エトネルセプトおよびインフリキシマブからなる群から選択される少なくとも1つの化合物と同時かまたは連続して患者に投与することを含んでなる、かかる処置を必要とする患者において多発性硬化症を処置する方法を対象とする。
本発明の別の実施形態は、治療上有効量の(a)少なくとも1つの本カテプシンインヒビターによる化合物またはその医薬上許容される塩、溶媒和物もしくはエステルを(b)COX−2インヒビター、COXインヒビター、免疫抑制薬、ステロイド、PDE IVインヒビター、抗TNF−α化合物、MMPインヒビター、グルココルチコイド、ケモカインインヒビター、CB2選択的インヒビター、カスパーゼ(ICE)インヒビターおよび関節リウマチの処置に適応される他のクラスの化合物からなる群から選択される少なくとも1つの化合物と同時かまたは連続して患者に投与することを含んでなる、かかる処置を必要とする患者において関節リウマチを処置する方法を対象とする。
本発明の別の実施形態は、治療上有効量の(a)少なくとも1つの本カテプシンインヒビターによる化合物またはその医薬上許容される塩、溶媒和物もしくはエステルを(b)免疫抑制薬、ステロイドおよび抗TNF−α化合物からなる群から選択される少なくとも1つの化合物と同時かまたは連続して患者に投与することを含んでなる、かかる処置を必要とする患者において乾癬を処置する方法を対象とする。
本発明の別の実施形態は、有効量の、少なくとも1つの本カテプシンインヒビターによる化合物またはその医薬上許容される塩、溶媒和物もしくはエステルを患者に投与することを含んでなる、炎症性疾患、関節リウマチ、多発性硬化症、炎症性腸疾患、移植片拒絶、乾癬、固定薬疹、皮膚遅延型過敏性応答、類結核型ハンセン病、I型糖尿病、ウイルス性髄膜炎および腫瘍からなる群から選択される疾患を処置する方法を対象とする。
本発明の別の実施形態は、有効量の、少なくとも1つの本カテプシンインヒビターによる化合物またはその医薬上許容される塩、溶媒和物もしくはエステルを患者に投与することを含んでなる、炎症性疾患、関節リウマチ、多発性硬化症、炎症性腸疾患、移植片拒絶、乾癬、固定薬疹、皮膚遅延型過敏性応答、類結核型ハンセン病および癌からなる群から選択される疾患を処置する方法を対象とする。
本発明の別の実施形態は、有効量の(a)少なくとも1つの本カテプシンインヒビターによる化合物またはその医薬上許容される塩、溶媒和物もしくはエステルを(b)疾患修飾性抗リウマチ薬;非ステロイド抗炎症薬;COX−2選択的インヒビター;COX−1インヒビター;免疫抑制薬;ステロイド;PDE IVインヒビター、抗TNF−α化合物、MMPインヒビター、グルココルチコイド、ケモカインインヒビター、CB2選択的インヒビター、生物学的応答修飾物質;抗炎症薬および治療法からなる群から選択される少なくとも1つの化合物と同時かまたは連続して患者に投与することを含んでなる、かかる処置を必要とする患者において炎症性疾患、関節リウマチ、多発性硬化症、炎症性腸疾患、移植片拒絶、乾癬、固定薬疹、皮膚遅延型過敏性応答および類結核型ハンセン病、I型糖尿病、ウイルス性髄膜炎ならびに癌からなる群から選択される疾患を処置する方法を対象とする。
本発明が心臓血管疾患を処置する方法を含む場合、本発明のカテプシンインヒビターの投与に加えて、方法はさらに必要とする被験体に1つ以上の、以下で論じられるコレステロール生合成インヒビターおよび/または脂質低下薬などの薬理学的薬剤または治療用薬剤もしくは薬物を投与することを含んでなる。
本発明の組成物、治療用組み合わせおよび方法に使用するためのコレステロール生合成インヒビターの非限定的な例には、HMG CoAレダクターゼ(コレステロール生合成の律速段階)の競合インヒビター、スクアレンシンターゼインヒビター、スクアレンエポキシダーゼインヒビターおよびそれらの混合物が挙げられる。適当なHMG CoAレダクターゼインヒビターの非限定的な例にはロバスタチン(例えばMEVACOR(登録商標)、Merck社より入手可能)、プラバスタチン(例えばPRAVACHOL(登録商標)、Bristol Meyers Squibbより入手可能)、フルバスタチン、シンバスタチン(例えばZOCOR(登録商標)、Merck社より入手可能)、アトルバスタチン、セリバスタチン、ロスバスタチン、リバスタチン(7−(4−フルオロフェニル)−2,6−ジイソプロピル−5−メトキシメチルピリジン−3−イル)−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプタン酸ナトリウム)、CI−981およびピタバスタチン(例えば日本ネグマ興和のNK−104)などのスタチン;HMG CoAシンテターゼインヒビター、例えばL−659,699((E,E)−11−[3’R−(ヒドロキシ−メチル)−4’−オキソ−2’R−オキセタニル]−3,5,7R−トリメチル−2,4−ウンデカジエン酸);スクアレン合成インヒビター、例えばスクワレスタチン1;ならびにスクアレンエポキシダーゼインヒビター、例えばNB−598(塩酸(E)−N−エチル−N−(6,6−ジメチル−2−ヘプテン−4−イニル)−3−[(3,3’−ビチオフェン−5−イル)メトキシ]ベンゼン−メタンアミン)およびDMP−565などの他のステロール生合成インヒビターが挙げられる。好ましいHMG CoAレダクターゼインヒビターにはロバスタチン、プラバスタチンおよびシンバスタチンが挙げられる。
別の実施形態では、処置方法は1つ以上の心臓血管薬および1つ以上のコレステロール生合成インヒビターと組み合わせて本カテプシンインヒビターを投与することを含んでなる。
別の代替の実施形態では、本発明の処置方法は、前記で論じた心臓血管薬およびステロール吸収インヒビターと同時投与か、または組み合わせてニコチン酸(ナイアシン)および/またはその誘導体を投与することをさらに含んでなることができる。
本明細書にて使用される際には、「ニコチン酸誘導体」は利用可能な場合、酸形態、塩、エステル、両性イオンおよび互変異性体を含むピリジン−3−カルボキシレート構造またはピラジン−2−カルボキシレート構造を含んでなる化合物を意味する。ニコチン酸誘導体の例には、ニセリトロール、ニコフラノースおよびアシピモックス(5−メチルピラジン−2−カルボン酸4−オキシド)が挙げられる。ニコチン酸およびその誘導体はVLDLおよびその代謝体LDLの肝臓での生成を阻害し、そしてHDLおよびアポA−1レベルを上昇させる。適当なニコチン酸生成物の例はKosから入手可能なNIASPAN(登録商標)(ナイアシン徐放性錠剤)である。
別の代替の実施形態では、本発明の処置方法は、前記で論じた心臓血管薬およびステロール吸収インヒビターと同時投与か、または組み合わせて1つ以上のアシルCoA:コレステロールO−アシルトランスフェラーゼ(「ACAT」)インヒビター(これはLDLレベルおよびVLDLレベルを低下させることができる)を投与することをさらに含んでなることができる。ACATは過剰の細胞内コレステロールをエステル化するのに寄与し、そしてコレステロールエステル化の生成物であるVLDLの合成およびアポB−100含有リポタンパク質の過剰生成を低下させることができる。
有用なACATインヒビターの非限定的な例には、アバシミベ(以前CI−1011として公知であった[[2,4,6−トリス(1−メチルエチル)フェニル]アセチル]スルファミン酸,2,6−ビス(1−メチルエチル)フェニルエステル)、HL−004、レシミビデ(DuP−128)およびCL−277082(N−(2,4−ジフルオロフェニル)−N−[[4−(2,2−ジメチルプロピル)フェニル]メチル]−N−ヘプチルウレア)が挙げられる。P.Changら、「Current,New and Future Treatments in Dyslipidaemia and Atherosclerosis」、Drugs 60(1):55−93(2000年7月)(それを参考により本明細書に援用する)を参照のこと。
別の代替の実施形態では、本発明の処置方法は、前記で論じた心臓血管薬およびステロール吸収インヒビターと同時投与か、または組み合わせて、LDLレベルを低下させることができるプロブコールまたはその誘導体(例えば米国特許第6,121,319号および同第6,147,250号で開示されるAGI−1067およびその他の誘導体)を投与することをさらに含んでなることができる。
別の代替の実施形態では、本発明の処置方法は、前記で論じた心臓血管薬およびステロール吸収インヒビターと同時投与か、または組み合わせて、VLDLレベルおよびトリグリセリドレベルを低下させることができるオメガ3脂肪酸(3−PUFA)を含有する魚油を投与することをさらに含んでなることができる。一般に魚油またはオメガ3脂肪酸の全1日投薬量は、用量を1回か、または2〜4回に分けて、1日あたり約1gから約30gの範囲であり得る。
別の代替の実施形態では、本発明の処置方法は、前記で論じた心臓血管薬およびステロール吸収インヒビターと同時投与か、または組み合わせて、コレステロールレベルを低下させることができるオオバコ、グアー、オートムギおよびペクチンなどの天然水溶性繊維を投与することをさらに含んでなることができる。一般に天然水溶性繊維の全1日投薬量は、用量を1回かまたは2〜4回に分けて、1日あたり約0.1gから約10gの範囲であり得る。
別の代替の実施形態では、本発明の処置方法は、前記で論じた心臓血管薬およびステロール吸収インヒビターと同時投与か、または組み合わせて、コレステロールレベルを低下させることができる、BENECOL(登録商標)マーガリンにおいて使用されるシトスタノールエステルなどの植物ステロール、植物スタノールおよび/または植物スタノールの脂肪酸エステルを投与することをさらに含んでなることができる。一般に植物ステロール、植物スタノールおよび/または植物スタノールの脂肪酸エステルの全1日投薬量は、用量を1回かまたは2〜4回に分けて、1日あたり約0.5gから約20gの範囲であり得る。
別の代替の実施形態では、本発明の処置方法は、前記で論じた心臓血管薬およびステロール吸収インヒビターと同時投与か、または組み合わせて、プロブコール、トコフェロール、アスコルビン酸、β−カロテンおよびセレンなどの抗酸化剤、またはビタミンBもしくはビタミンB12などのビタミンを投与することをさらに含んでなることができる。一般に抗酸化剤またはビタミンの全1日投薬量は、用量を1回かまたは2〜4回に分けて、1日あたり約0.05gから約10gの範囲であり得る。
別の代替の実施形態では、本発明の処置方法は、前記で論じた心臓血管薬およびステロール吸収インヒビターと同時投与か、または組み合わせて、1つ以上の胆汁酸金属イオン封鎖剤(不溶性陰イオン交換樹脂)を投与することをさらに含んでなることができる。
胆汁酸金属イオン封鎖剤は腸内の胆汁酸に結合して胆汁酸の腸肝循環を妨害し、そしてステロイドの糞便排泄を増加させる。胆汁酸金属イオン封鎖剤の使用はその作用の非全身的様式に起因して望ましい。胆汁酸金属イオン封鎖剤は肝臓内コレステロールを低下させ、そして血漿からのLDLに結合するアポB/E(LDL)受容体の合成を促進して血中のコレステロールレベルをさらに低下させることができる。
適当な胆汁酸金属イオン封鎖剤の非限定的な例には、コレスチラミン(Bristol−Myers Squibbから入手可能であるQUESTRAN(登録商標)またはQUESTRAN LIGHT(登録商標)コレスチラミンなどの胆汁酸に結合できる四級アンモニウムカチオン基を含有するスチレン−ジビニルベンゼンコポリマー)、コレスチポール(Pharmaciaから入手可能であるCOLESTID(登録商標)錠剤などのジエチレントリアミンと1−クロロ−2,3−エポキシプロパンとのコポリマー)、塩酸コレセベラム(例えば三共から入手可能であるWelChol(登録商標)錠剤(エピクロヒドリンと架橋し、そして1−ブロモデカンおよび臭化(6−ブロモヘキシル)−トリメチルアンモニウムでアルキル化されたポリ(塩酸アリルアミン))、3,3−イオエン、N−(シクロアルキル)アルキルアミンおよびポリグルサムなどの水溶性誘導体、不溶性四級化ポリスチレン、サポニンならびにそれらの混合物が挙げられる。その他の有用な胆汁酸金属イオン封鎖剤はPCT特許出願番号第WO97/11345号および同第WO98/57652号、ならびに米国特許第3,692,895号および同第5,703,188号(それらを参考により本明細書に援用する)に開示されている。適当な無機コレステロール金属イオン封鎖剤にはサリチル酸ビスマスを加えたモンモリロナイト粘土、水酸化アルミニウムおよび炭酸カルシウム制酸剤が挙げられる。
少なくとも1つの(1つ以上の)ペルオキソーム増殖因子活性化受容体(PPAR)の活性化剤を投与することをさらに含んでなることができる処置の方法もまた本発明で有用である。これらの活性化剤はペルオキソーム増殖因子活性化受容体のアゴニストとして作用する。PPARの三つのサブタイプが同定されており、そしてこれらはペルオキソーム増殖因子活性化受容体アルファ(PPARα)、ペルオキソーム増殖因子活性化受容体ガンマ(PPARγ)およびペルオキソーム増殖因子活性化受容体デルタ(PPARδ)と称される。PPARδはまた文献ではPPARβ、およびNUC1として言及され、そしてこれらの名称の各々は同一受容体を指すことに留意すべきである。
PPARαは脂質の代謝を調節する。PPARαはフィブラートならびに多くの中鎖脂肪酸および長鎖脂肪酸により活性化され、そして脂肪酸のβ−酸化の刺激に関与する。PPARγ受容体サブタイプは脂肪細胞分化のプログラムの活性化に関与し、そして肝臓におけるペルオキシソーム増殖の刺激には関与しない。PPARδはヒトにおいて高密度リポタンパク質(HDL)レベルを増加させるのに有用であると同定されている。例えば第WO97/28149号を参照のこと。
PPARα活性化化合物はとりわけトリグリセリドの低下、LDLレベルの穏やかな低下、およびHDLレベルの上昇に有用である。PPARα活性化剤の有用な例には前記で論じたフィブラートが挙げられる。
本発明の実施に有用なPPARα活性化剤のその他の例には米国特許第6,028,109号(それを参考により本明細書に援用する)に開示されるような適当なフルオロフェニル化合物;第WO00/75103号(それを参考により本明細書に援用する)に開示されるような特定の置換フェニルプロピオン酸化合物;および第WO98/43081号(それを参考により本明細書に援用する)に開示されるようなPPARα活性化化合物が挙げられる。
PPARγ活性化剤の非限定的な例にはトログリタゾン(例えばParke−Davisから市販により入手可能なREZULIN(登録商標)トログリタゾン(−5−[[4−[3,4−ジヒドロ−6−ヒドロキシ−2,5,7,8−テトラメチル−2H−1−ベンゾピラン−2−イル)メトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオン));ロシグリタゾン(例えばSmithKline Beechamから市販により入手可能なAVANDIA(登録商標)マレイン酸ロシグリタゾン(−5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオン、(Z)−2−ブテンジオアート)(1:1))およびピオグリタゾン(例えば武田薬品から市販により入手可能なACTOS(商標)塩酸ピオグリタゾン(一塩酸5−[[4−[2−(5−エチル−2−ピリジニル)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−]チアゾリジンジオン))などのグリタゾンまたはチアゾリジンジオンの適当な誘導体が挙げられる。他の有用なチアゾリジンジオンにはシグリタゾン、エングリタゾン、ダルグリタゾンおよび第WO98/05331号(それを参考により本明細書に援用する)に開示されるようなBRL 49653;第WO00/76488号(それを参考により本明細書に援用する)に開示されるようなPPARγ活性化化合物;ならびに米国特許第5,994,554号(それを参考により本明細書に援用する)に開示されるようなPPARγ活性化化合物が挙げられる。
他の有用なPPARγ活性化化合物のクラスには米国特許第5,859,051号(それを参考により本明細書に援用する)に開示されるような特定のアセチルフェノール;第WO99/20275号(それを参考により本明細書に援用する)に開示されるような特定のキノリンフェニル化合物;第WO99/38845号(それを参考により本明細書に援用する)に開示されるようなアリール化合物;第WO00/63161号に開示されるような特定の1,4−二置換フェニル化合物;第WO01/00579号(それを参考により本明細書に援用する)に開示されるような特定のアリール化合物;第WO01/12612号および第WO01/12187号(それらを参考により本明細書に援用する)に開示されるような安息香酸化合物;ならびに第WO97/31907号(それを参考により本明細書に援用する)に開示されるような置換4−ヒドロキシ−フェニルアルコン酸(phenylalconic acid)化合物が挙げられる。
PPARδ化合物はとりわけトリグリセリドレベルの低下またはHDLレベルの上昇に有用である。PPARδ活性化剤の非限定的な例には第WO01/00603号(それを参考により本明細書に援用する)に開示されるようなCAS登録番号第317318−32−4号などの適当なチアゾール誘導体およびオキサゾール誘導体;第WO97/28149号(それを参考により本明細書に援用する)に開示されるような特定のフルオロ、クロロまたはチオフェノキシフェニル酢酸;米国特許第5,093,365号(それを参考により本明細書に援用する)に開示されるような適当な非β−酸化性脂肪酸類似体;ならびに第WO99/04815号(それを参考により本明細書に援用する)に開示されるようなPPARδ化合物が挙げられる。
さらにPPARα、PPARγおよびPPARδの種々の組み合わせを活性化するための複数の機能性を有する化合物もまた本発明の実施に有用である。非限定的な例には米国特許第6,248,781号;第WO00/23416号;第WO00/23415号;第WO00/23425号;第WO00/23445号;第WO00/23451号;および第WO00/63153号(それらの全てを参考により本明細書に援用する)に開示されるような特定の置換アリール化合物が挙げられ、有用なPPARα活性化化合物および/またはPPARγ活性化化合物であるとして記載されている。有用なPPARα活性化化合物および/またはPPARγ活性化化合物の他の非限定的な例には第WO97/25042号(それを参考により本明細書に援用する)に開示されるような活性化化合物;第WO00/63190号(それを参考により本明細書に援用する)に開示されるような活性化化合物;第WO01/21181号(それを参考により本明細書に援用する)に開示されるような活性化化合物;第WO01/16120号(それを参考により本明細書に援用する)に開示されるようなビアリール−オキサ(チア)ゾール化合物;第WO00/63196号および第WO00/63209号(それらを参考により本明細書に援用する)に開示されるような化合物;米国特許第6,008,237号(それを参考により本明細書に援用する)に開示されるような置換5−アリール−2,4−チアゾリジンジオン化合物;第WO00/78312号および第WO00/78313G号(それらを参考により本明細書に援用する)に開示されるようなアリールチアゾリジンジオン化合物およびアリールオキサゾリジンジオン化合物;第WO98/05331号(それを参考により本明細書に援用する)に開示されるようなGW2331または(2−(4−[ジフルオロフェニル]−1ヘプチルウレイド)エチル]フェノキシ)−2−メチル酪酸化合物;米国特許第6,166,049号(それを参考により本明細書に援用する)に開示されるようなアリール化合物;第WO01/17994号(それを参考により本明細書に援用する)に開示されるようなオキサゾール化合物;ならびに第WO01/25225号および第WO01/25226号(それらを参考により本明細書に援用する)に開示されるようなジチオラン化合物が挙げられる。
他の有用なPPAR活性化化合物には第WO01/14349号、第WO01/14350号および第WO/01/04351号(それらを参考により本明細書に援用する)に開示されるような置換ベンジルチアゾリジン−2,4−ジオン化合物;第WO00/50392号(それを参考により本明細書に援用する)に開示されるようなにメルカプトカルボキシル化合物;第WO00/53563号(それを参考により本明細書に援用する)に開示されるようなアスコフラノン化合物;第WO99/46232号(それを参考により本明細書に援用する)に開示されるようなカルボキシル化合物;第WO99/12534号(それを参考により本明細書に援用する)に開示されるような化合物;第WO99/15520号(それを参考により本明細書に援用する)に開示されるようなベンゼン化合物;第WO01/21578号(それを参考により本明細書に援用する)に開示されるようなo−アニサミド化合物;ならびに第WO01/40192号(それを参考により本明細書に援用する)に開示されるようなPPAR活性化化合物が挙げられる。
ホルモン補充剤およびホルモン組成物を投与することをさらに含んでなる処置方法もまた本発明で有用である。本発明のホルモン補充療法に有用なホルモン剤およびホルモン組成物にはアンドロゲン、エストロゲン、プロゲスチン、その医薬上許容される塩および誘導体が挙げられる。これらの薬剤および組成物の組み合わせもまた有用である。
本発明のカテプシンインヒビターは抑うつなどの中枢神経系疾患、パーキンソン病などの認知機能疾患および神経変性疾患、アルツハイマー病におけるような老年認知症、ならびに器質因性の精神病の処置に有用である。とりわけ、本発明のカテプシンインヒビターはパーキンソン病などの神経変性疾患による運動機能障害を改善することができる。
本発明のカテプシンインヒビターと組み合わせて投与することができるパーキンソン病の処置に有用であることが知られている他の薬剤には:L−DOPA;キンピロール、ロピニロール、プラミペキソール、ペルゴリドおよびブロモクリプチンなどのドーパミン作動性アゴニスト;デプレニルおよびセレギリンなどのMAO−Bインヒビター;カルビドーパおよびベンセラジドなどのDOPAデカルボキシラーゼインヒビター;ならびにトルカポンおよびエンタカポンなどのCOMTインヒビターが挙げられる。
本発明の化合物の投与に好ましい投薬量は、本発明の化合物またはその医薬上許容される塩もしくはエステル約0.001〜500mg/kg体重/日である。特に好ましい投薬量は本発明の化合物またはその医薬上許容される塩もしくはエステル約0.01〜25mg/kg体重/日である。
語句「有効量」および「治療上有効量」は、処置されている状態または疾患の症状の緩和および1つ以上の本明細書にて特許請求される疾患の進行の予防、遅延または停止を含む、管理者(例えば研究者、医師または獣医師)により探求されている組織、系または被験体(例えば動物またはヒト)の生物学的応答または医学的応答を引き出す本発明の化合物、および本明細書に記載されるその他の薬理学的薬剤または治療用薬剤のその量を意味する。本発明の処方物または組成物、組み合わせおよび処置を、例えば哺乳動物またはヒトの身体における作用の部位とこれらの化合物との接触を生み出す任意の適当な手段により投与することができる。
前記の化合物の医薬上許容される塩の投与のための前記で示した重量は塩から誘導される治療用化合物の酸当量または塩基当量の重量を指す。
前記したように、本発明は本明細書にて特許請求される方法の少なくとも1つの化合物またはその医薬上許容される塩もしくはエステルのある量、および前記で列挙される(一緒かまたは連続して投与される)1つ以上のさらなる治療剤のある量を含んでなる組み合わせを含み、ここで化合物/処置の量は結果として望ましい治療効果を生じる。
かかる投与を必要とする患者に組合せ療法を投与する場合、組み合わせた治療剤または治療剤を含んでなる医薬組成物もしくは組成物を、例えば連続して、同時に(concurrently)、一緒に、同時に(simultaneously)等のような任意の順序で投与することができる。かかる組合せ療法における種々の活性物質の量は異なる量(異なる投薬量)または同一量(同一の投薬量)であってよい。したがって、説明の目的のために、本発明の化合物およびさらなる治療剤は単一投薬単位(例えばカプセル、錠剤等)において一定量(投薬量)で存在し得る。
一定用量として処方される場合、かかる組み合わせ生成物は、本明細書に記載される投薬量範囲内の本発明の化合物およびその投薬量範囲内の他の医薬上活性な薬剤または処置を用いる。組み合わせ処方物が不適切である場合、本発明の化合物を公知の治療剤と連続して投与することもできる。投与の順序において本発明は限定されない;本発明の化合物を公知の治療剤の投与前または投与後のいずれかで投与することができる。かかる技術は当業者および担当医の技術範囲内である。
本発明の化合物の薬理学的特性を、当業者に周知であるようなHCVウイルス活性またはカテプシン活性を測定するための多くの薬理学的アッセイにより確認することができる。
本発明の組成物は少なくとも1つの、前記で定義されるような式IからXXVIの化合物を、1つ以上の許容される徐放担体、他のその補助剤またはビヒクルおよび場合によっては他の治療剤と一緒に含んでなる。各担体、補助剤またはビヒクルは、組成物の他の成分と適合し、そして処置を必要とする哺乳動物に対して有害でないという意味で許容されなければならない。
本発明の組成物を1つ以上の徐放担体と共に処方物して任意の1つ以上の構成成分または活性成分の徐放速度を提供し、治療効果、すなわちHCV阻害活性等を最適化する。持続放出に適当な投薬処方物には、とりわけ活性構成成分を含浸し、そしてかかる含浸多孔性ポリマーマトリックスまたはカプセル化多孔性ポリマーマトリックスを含有する錠剤形態またはカプセルに成形された、様々な崩壊速度または徐放ポリマーマトリックスの層を含有する積層錠剤が挙げられる。
徐放は医薬の分野で公知の用語であり、そして代表的には遅延放出、緩徐放出、利用能制御、遅効性、延長放出および定量放出と互換的に用いられる。徐放は一般には投薬処方物からの、数時間または数日間にもわたってなどの、ゆっくりと時間をかけた薬剤の放出として定義される。本発明では、徐放は少なくとも1つの式IからXXVIの化合物の予め決定された用量を予め決定された時間にわたって投与することとしてさらに定義される。
本発明は、予め決定された用量の少なくとも1つの式IからXXVIの化合物が投与されて、投与間隔の間中、該1つの化合物の適当な治療上効果的なトラフレベルCmin血漿濃度を維持する投薬処方物およびそれを用いる方法を開示する。好ましくは、一実施形態では、本発明は、予め決定された用量の少なくとも1つの式IからXXVIの化合物が投与されて、少なくとも1つのHCVプロテアーゼインヒビターの平均Cmin血漿濃度を約10ng/ml以上で維持する投薬処方物および同一物を用いる方法を開示する。しかしながら、別の実施形態では、上記少なくとも1つのプロテアーゼインヒビターの平均Cmin血漿濃度を50ng/ml、100ng/ml、150ng/mlまたは200ng/ml以上で維持してよい。Cminは一般に予め決定された応答の強度を得るための血漿中の薬物の最低濃度として定義される。Cminは血液/血漿中の薬物の濃度の測定値であり、そして代表的には薬物濃度がその最低レベルに近づいたとき、すなわち次の予め決定された薬物の用量の前に定量される。徐放投薬処方物および方法はHCVに関連する障害を処置、予防および/または改善することを意図している。徐放投薬処方物および方法はさらにHCVに関連する徴候および/または症状を処置および/または軽減することを意図している。
処方物の溶出速度は適当には一般に最初の6時間に薬物の約5%から最初の6時間に薬物の約80%まで、好ましくは最初の6時間に薬物の約20%から最初の6時間に薬物の約50%までの溶出を可能にする範囲であり得る。当業者に周知の標準的な米国薬局方手順にしたがって溶出を決定することができる。溶出を決定するための適当な手順の非限定的な例を以下の表に記載する。
Figure 2008545748
徐放投薬処方物は少なくとも1つの投薬単位を有するが、2〜100投薬単位の範囲にわたる複数の投薬単位を含有できる。以下の1つなどの経口投薬処方物を提供することができる:錠剤、カプセルまたはカプレット。医薬用パッチを介する経皮処置を徐放投薬処方物として用いることもできる。
徐放投薬処方物は、約1mg〜約3000mgの本明細書で論じた式IからXXVIの少なくとも1つのHCVプロテアーゼインヒビターを含有する。投薬処方物を1日1回、1日2回、1日3回、1日4回、またはそれより多い頻度で投与することができる。非限定的な実施形態では、400mgのHCVプロテアーゼインヒビターを1日3回投与する。しかしながら投与スケジュールは、1日に約100mg、100mgで1日2回、200mgで1日2回、400mgで1日2回、600mgで1日2回、または600mgで1日3回にできる。また、本明細書で論じたように、本発明の処方物の投与の量および頻度は、患者の年齢、状態および大きさならびに処置される症状の重篤度などの因子を考慮して担当医の判断にしたがって調節される。代表的な推奨される経口投与用の毎日の投薬計画は2〜4回に分割した用量で約50mg/日〜約3000mg/日の範囲であり得る。
調製物の単位用量における活性化合物の量を特定の適応にしたがって約1mgから約1000mg、または約50mgから約800mg、または約50mgから約600mg、または約50mgから約400mg、または約50mgから約200mgに変化させるかまたは調整することができる。1つの実施形態では、投薬処方物は約200mgの活性化合物を含有する。
徐放投薬処方物を処置される被験体の概日リズムと一致する時刻に投与することができる。概日リズムは約24時間の周期性で生じる内因性の周期的変動であり、そして睡眠覚醒周期に関係する体内時計にしたがって同期化される。したがって徐放投薬処方物を1つ以上の別個の投薬で、24時間間隔で、投薬量および/または投薬の時期に関して非対称的パターンで投与することができ、ここで少なくとも1つのHCVプロテアーゼインヒビターは前記したような式IからXXVIの化合物からなる群から選択される。
HCV感染した患者におけるウイルス活性の研究により、ウイルス活性および結果として生じるウイルス負荷は患者の概日リズムにより影響されることが示される。図1に示されるように、本発明の化合物Iaで処置された患者において、ウイルス負荷の低下は周期的であり、肝臓における細胞分裂の間、ウイルス負荷は低下し、そして細胞分裂を生じないときに上昇する。細胞分裂の間、ウイルスは複製することができず、そしてウイルス負荷は低下する。したがって本発明の1つの局面では、1つ以上の別個の投薬を、C型肝炎ウイルスの複製が最高である時間間隔に相当する時間に、最高用量を提供する量に調整する。
本発明の化合物の代謝もまた患者の概日リズムにより影響を受けることが決定されている。図2(右側の囲み)で示されるように、前の用量の8時間後であり、そして朝の用量が投与される前に測定されるときに、薬物の血漿レベルは朝に最高である。朝の用量の8時間後の血漿レベルはかなり低く、これは薬物の代謝が夜よりも日中に早いことを示唆している。
したがって、本発明の別の局面では、1つ以上の別個の投薬を、プロテアーゼインヒビターの代謝が最高である時間間隔に相当する時間に、最高用量を提供する量に調整する。好ましい実施形態では、1つ以上の別個の投薬は3用量であり、300mgの1用量、400mgの1用量、および500mgの1用量として投与され、各用量は8時間毎に投与され、ここで500mg用量は、C型肝炎ウイルスの複製が最高であり、そして/またはプロテアーゼインヒビターの代謝が最高である時間間隔に相当する時間に投与される。最高のウイルス複製を生じる時間の長さ、プロテアーゼインヒビターの代謝および最高の耐用量などの考慮に依存して、限定されないが200、300、700;または200、200、300、500;200、200、200、600または他の組み合わせなどの異なる投薬パターンを提供するのも望ましいかもしれない。当業者は過度な実験を行うことなく、適切な用量の数および量を決定することができる。
これに代えて、およびさらなる実施形態では、1つ以上の別個の投薬を均等な量の用量で投与するが、投与の時期に関してずらして、ウイルス負荷および/または薬物代謝における変動に対応する。例えば24時間にわたる望ましい全用量が1200mgである場合、それを300mg/用量として午前8時、正午12時、午後4時および午後8時に夕方の用量と朝の用量との間を12時間間隔で投与することができる。この例は非限定的であり、そして当業者は適切な用量の数および投与の時期を容易に決定することができる。好ましい実施形態では、1つ以上の別個の投薬は均等量で少なくとも3用量であり、24時間に不均等な時間間隔で投与される。投薬の時間間隔を調整してC型肝炎ウイルスの複製が最高である時間間隔に相当する時間における1つ以上の用量の投与を提供するか、またはそれらを調整してプロテアーゼインヒビターの代謝が最高である時間間隔における相当する時間に1つ以上の用量の投与を提供する。
当業者には理解されるように、24時間に対して与えられる投薬の量および投与の時期の双方を非対称パターンで変化させることができる。用量または投薬の時期の非対称パターンを調整して患者の概日リズムにより影響されるウイルス複製および/またはプロテアーゼインヒビターの代謝における変動に適応する。
さらに、本明細書にて論じたように、徐放投薬処方物を、式IからXXVIで開示されたHCVプロテアーゼインヒビターとは異なる少なくとも1つの抗ウイルス剤および/または少なくとも1つの免疫変調剤との組合せ療法として同時かまたは連続して投与することができる。さらに、異なる抗ウイルス剤および/または免疫変調剤を、式IからXXVIで開示されたHCVプロテアーゼインヒビターと共に徐放投薬処方物内に含有することができる。本明細書にて論じたように、徐放投薬処方物は少なくとも1つの抗癌剤を含有できるか、または少なくとも1つの抗癌剤と同時かまたは連続して投与され得る。
本発明の医薬組成物および方法では、代表的には意図される投与の形態、すなわち経口用錠剤、カプセル(固体充填、半固体充填または液体充填)、構成用の粉末、経口用ゲル、エリキシル、分散性顆粒、シロップ、懸濁液等に関して適当に選択され、そして従来の医薬的実施に合致する適当な担体材料と活性成分とを混合して投与する。例えば、錠剤またはカプセルの形態での経口投与のために、活性薬物構成成分をラクトース、デンプン、スクロース、セルロース、ステアリン酸マグネシウム、第二リン酸カルシウム、硫酸カルシウム、タルク、マンニトール、エチルアルコール(液体形態)等のような任意の経口用の無毒性の医薬上許容される不活性担体と組み合わせることができる。さらに所望されるかまたは必要とされる場合、適当な結合剤、滑沢剤、崩壊剤および着色剤を混合物に組み込むこともできる。粉末および錠剤は約5%から約95%の本発明の組成物からなってよい。
適当な徐放担体形態には現在公知であるか、またはこれまでに当分野で開発された一般的な型が含まれる。例(それらを参考により本明細書に援用する)には、限定されないが米国特許出願公開番号第2004/0156899号に開示されるような親水性ポリマー、米国特許第6673367号に開示されるような多層放出ビーズ、米国特許第6,770,295号に開示されるような徐放ビーズ、米国特許第4,990,535号および第5,100,675号に開示されるような被覆錠剤、米国特許第5,314,697号に開示されるようなマトリックスコア錠剤、第WO01/45676号に開示されるような二層錠剤、米国特許第6,630,162号に開示されるような徐放ビーズ、ならびに米国特許第4,777,049号、同第4,851,229号および同第5,178,867号に開示されるような浸透圧性投薬処方物が挙げられる。
1つの非限定的な実施形態では、徐放担体は膨潤性ポリマーである。膨潤性ポリマーは生体適合性または生浸食性の親水性ポリマー、好ましくはセルロース系ポリマーである。用語「親水性」は一般には分配係数Pに関して定義され、それは有機相における化合物の平衡濃度の、水相における平衡濃度に対する比率である。親水性化合物は1.0未満、代表的には約0.5未満のP値を有し、ここでPはオクタノールと水との間の化合物の分配係数である。したがって親水性ポリマー担体はヒトの身体に存在するものなどの水性液体と適合する。
本明細書にて使用される際には、用語「ポリマー」は複数の共有結合したモノマー単位を含有する分子を指し、そして分岐状ポリマー、樹状ポリマーおよび星状ポリマーならびに線状ポリマーを含む。用語は、ホモポリマーおよびコポリマーの双方、例えばランダムコポリマー、ブロックコポリマーおよびグラフトコポリマー、ならびに非架橋ポリマーおよびわずかから中程度までの実質的に架橋したポリマーも含む。
用語「膨潤性」および「生浸食性」(または単に「浸食性」)を用いて本明細書で好ましいポリマーを指し、「膨潤性」ポリマーは、水分を吸収し、そして結果として生理学的に膨潤できるものであり、ポリマーが膨潤できる程度は架橋の程度により決定され、そして「生浸食性」ポリマーまたは「浸食性」ポリマーは、水性液体においてゆっくりと溶出し、そして/もしくは徐々に加水分解され、かつ/または胃もしくは消化管内での動きの結果として生理学的に浸食されるポリマーを指す。
本発明の使用に適当なポリマーは、胃液の吸収時に膨潤するもの、および何時間もかけて徐々に浸食されるものの双方である。浸食は投薬処方物の表面と胃液との接触時に、膨潤過程と同時に開始される。浸食はポリマーゲル−溶液界面を超えるポリマーの溶出を反映し、ここでポリマーは、拡散または対流により投薬処方物からそれを輸送することができるように十分に希薄になっている。これはまた、消化過程中に消化管に存在する流体力学および機械的な力にも依存し得る。膨潤および浸食は同時に生じるが、本明細書では薬物放出が浸食制御されるべきであるのが好ましく、それは、完全な薬物放出が膨潤および溶出よりもむしろ浸食の結果として一次的に生じるようなポリマーが選択されるべきであることを意味している。しかしながら膨潤は、錠剤が胃に滞留することが可能になるように十分に早い速度で生じるべきである。最低でも、浸食性胃内滞留型投薬処方物に関して、投薬処方物が浸食により減少する前にその大きさを維持する間は、長期間であるべきである。
本発明の投薬処方物において使用するための適当なポリマーは、直鎖状ポリマー、分岐状ポリマー、樹状ポリマーまたは星状ポリマーであってよく、そして合成親水性ポリマーならびに半合成親水性ポリマーおよび天然に存在する親水性ポリマーを含む。ポリマーはホモポリマーまたはコポリマーであってよく、コポリマーの場合、ランダムコポリマー、ブロックコポリマーまたはグラフトコポリマーのいずれかであってよい。本明細書にて有用な合成親水性ポリマーには以下が挙げられるが、限定されない:
ポリアルキレンオキシド、特にポリ(エチレンオキシド)、ポリエチレングリコールおよびポリ(エチレンオキシド)−ポリ(プロピレンオキシド)コポリマー;
セルロース系ポリマー;
アクリル酸ポリマーおよびメタクリル酸ポリマー、そのコポリマーおよびエステル、好ましくはアクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチルおよびそのコポリマーから、互いにまたはアクリル酸アミノエチルなどのさらなるアクリル酸類と共に形成されたもの;
無水マレイン酸コポリマー;
ポリマレイン酸;
ポリアクリルアミド自体、ポリ(メタクリルアミド)、ポリ(ジメチルアクリルアミド)、およびポリ(N−イソプロピル−アクリルアミド)などのポリ(アクリルアミド);
ポリ(ビニルアルコール)などのポリ(オレフィンアルコール);
ポリ(ビニルピロリドン)、ポリ(N−ビニルカプロラクタム)およびそのコポリマーなどのポリ(N−ビニルラクタム);
1つ以上のポリアルキレンオキシドで置換されたグリセロール、ポリグリセロール(特に高度に分岐したポリグリセロール)、プロピレングリコールおよびトリメチレングリコール、例えばモノ−、ジ−およびトリ−ポリオキシエチル化グリセロール、モノ−およびジ−ポリオキシエチル化プロピレングリコール、ならびにモノ−およびジ−ポリオキシエチル化トリメチレングリコールなどのポリオール;
ポリオキシエチル化ソルビトールおよびポリオキシエチル化グルコース;
ポリ(メチルオキサゾリン)およびポリ(エチルオキサゾリン)を含むポリオキサゾリン;
ポリビニルアミン;
ポリ酢酸ビニル自体および酢酸エチレン−ビニルコポリマー、ポリ酢酸フタル酸ビニル等を含むポリ酢酸ビニル;
ポリエチレンイミンなどのポリイミン;
デンプンおよびデンプンベースのポリマー;
ポリウレタンヒドロゲル;
キトサン;
多糖類ガム;
ゼイン;ならびに
セラック、アンモニア処理セラック、セラック−アセチルアルコールおよびセラックステアリン酸n−ブチル。
本明細書では用語「セルロース系ポリマー」は、アンヒドログルコースの線状ポリマーを示す。本投薬処方物に有利に使用することができるセルロース系ポリマーには、限定されないが、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、酢酸セルロース、酢酸フタル酸セルロース、酢酸トリメリット酸セルロース、フタル酸ヒドロキシプロピルメチルセルロース、フタル酸ヒドロキシプロピルセルロース、ヘキサヒドロフタル酸セルロース、酢酸ヘキサヒドロフタル酸セルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウムおよび微結晶性セルロースが含まれる。好ましいセルロース系ポリマーは予想された遅延様式で消化管において最終的に溶出するアルキル置換セルロース系ポリマーである。好ましいアルキル置換セルロース誘導体は、それぞれ、1〜3個の炭素原子のアルキル基で置換されたものである。例としてはメチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースおよびカルボキシメチルセルロースならびにそれらの混合物である。その粘度に関して、好ましいアルキル置換セルロースの1つのクラスには、20℃で2%水溶液としてその粘度が約50〜約110,000センチポアズであるものが含まれる。別のクラスには20℃で1%水溶液としてその粘度が約800から約6000センチポアズの範囲内であるものが含まれる。特に好ましいアルキル置換セルロースはヒドロキシエチルセルロースおよびヒドロキシプロピルメチルセルロースである。現在好ましいヒドロキシエチルセルロースはAqualon社(ウィルミントン、デラウェア州、米国)から入手可能なNATRASOL(登録商標)250HX NF(国民医薬品集)である。
適当なポリマーには、例としてはコラーゲン、フィブロネクチン、アルブミン、グロブリン、フィブリノーゲン、フィブリンおよびトロンビンなどのタンパク質;アミノ化多糖類、特にグリコサミノグリカン、例えばヒアルロン酸、キチン、コンドロイチン硫酸A、BまたはC、ケラチン硫酸、ケラト硫酸およびヘパリン;グアーガム;キサンタンガム;カラゲナン;アルギン酸塩;ペクチン;ならびにデキストランおよびデンプンなどの活性化多糖類;などの天然に存在する親水性ポリマーもまた含まれる。
前記のポリマーのリストは包括的なものではなく、そして当業者により理解されるように、種々の他の合成親水性ポリマーを使用することができる。
ポリマーは、ポリマーの分子構造の全体にわたって分配されるか、または単一のブロックとして、ブロックコポリマーに存在するかのいずれかの生分解性のセグメントおよびブロックを含むことができる。生分解性セグメントは共有結合を切断するように分解するものである。代表的には生分解性セグメントは、水の存在下で加水分解されるセグメントである。生分解性セグメントはエステル連結、無水物連結、オルトエステル連結、オルト炭酸連結、アミド連結、リン酸連結等の低分子セグメントから構成され得る。
マトリックスの任意のポリマーを架橋させて、架橋の程度が直接的にポリマー膨潤の速度および浸食速度に影響を与えることもできる。すなわち高度な架橋を有するポリマーは低度な架橋を有するポリマーよりも少ない膨潤およびゆっくりとした浸食を呈する。前記のポリマーの例を用いて、従来の架橋手順(例えば架橋剤添加を伴う化学的架橋、光分解により誘導される架橋等)を用いて架橋ポリマーを調製することができるか、またはポリマーを架橋形態で市販により入手することができる。
水膨潤性ポリマーを個別かまたは組み合わせで使用することができる。特定の組み合わせは、しばしば、個別に用いられる場合のその構成成分よりも、薬物のさらに制御された放出を提供する。例には、限定されないが以下のものが挙げられる:キサンタンガムと組み合わせたヒドロキシエチルセルロースまたはヒドロキシプロピルセルロースなどの、ガムと組み合わせたセルロース系ポリマー;キサンタンガムと組み合わせたポリ(エチレンオキシド)などの、ガムと組み合わせたポリアルキレンオキシド;およびヒドロキシエチルセルロースまたはヒドロキシプロピルセルロースと組み合わせたポリ(エチレンオキシド)などの、セルロース系ポリマーと組み合わせたポリアルキレンオキシド。
様々なポリ(エチレンオキシド)の組み合わせもまた企図され、様々な分子量のポリマーは様々な投薬処方物の特徴に寄与する。例えばPolyox(登録商標)303(数平均分子量700万)またはPolyox(登録商標)Coag(数平均分子量500万)などの非常に高分子量のポリ(エチレンオキシド)を用いて、高膨潤性および錠剤強度を提供することにより、崩壊放出に相対して拡散を有意に強化することができる。低分子量ポリマーは膨潤性を低下させ、そして有効な錠剤崩壊剤として作用するので、Polyox(登録商標)WSR N−60K(数平均分子量およそ200万)などの低分子量ポリ(エチレンオキシド)をPolyox(登録商標)303および/またはPolyox(登録商標)Coagと共に組み込むことにより、拡散速度に相対して崩壊速度を上昇させる。Polyox(登録商標)WSR N−80(数平均分子量およそ200,000)などのさらに低分子量のポリ(エチレンオキシド)を組み込むことにより、崩壊速度をさらに上昇させる。
これらのポリマーの親水性および水膨潤性は、食事が与えられる様式で導入される場合、胃に滞留する大きさを達成するために、薬物含有マトリックスに、水の移入による胃腔における大きさの膨潤を引き起こす。これらの性質はまた、マトリックスを滑りやすくし、それは蠕動に対する抵抗性を提供し、そしてさらに胃におけるその滞留を促進する。マトリックスからの薬物の放出速度は一次的には水分吸収の速度および、薬物が膨潤ポリマーから溶出し、そして拡散する速度に依存し、それは、次に、薬物の溶解性および溶出速度、薬物粒子サイズならびにマトリックス中の薬物濃度に関係する。
望ましい薬物放出速度ならびにポリマー、その分子量および処方物中に存在し得る賦形剤に依存して、薬物に相対するポリマーの量を変えることができる。しかしながらポリマーの量は、摂取(または胃液中の浸漬)の1時間後にマトリックス内に少なくとも約40%の化合物を保持するのに十分である。好ましくはポリマーの量は、摂取の1時間後に少なくとも50%の薬物がマトリックスに残留するようなものである。さらに好ましくは摂取の1時間後に少なくとも60%、および最も好ましくは少なくとも80%の薬物がマトリックスに残留する。しかしながら、全ての場合において、実質的に全ての薬物が摂取後約8時間以内、および好ましくは約6時間以内にマトリックスから放出され、「実質的に全て」とは少なくとも85%、好ましくは少なくとも90%を意味する。
高分子量ポリマーは、本投薬処方物を用いて望ましい程度の放出プロフィールを提供するのが好ましいかもしれない。適当な分子量は一般に約5,000から約20,000,000の範囲である。難溶性薬物に関しては、ポリマーは好ましくは約5,000から約8,000,000の範囲、さらに好ましくは約10,000から約5,000,000の範囲の分子量を有する。水溶性薬物に関しては、ポリマーは好ましくは少なくとも約10,000の分子量を有するが、用いられる分子量は選択されたポリマーで異なる。例えばヒドロキシプロピルメチルセルロースに関しては、最低分子量は10,000ほどの低さでよいが、ポリ(エチレンオキシド)に関しては、分子量はさらに高く、約2,000,000以上であってよい。
徐放投薬処方物の担体として用いられる膨潤性ポリマーは、好ましくは約1〜90%、または約2〜50%、さらに好ましくは約2〜25%の投薬処方物の重量増加レベルを得る量で存在する。徐放投薬処方物の担体として用いられる膨潤性ポリマーはまた、約1〜99重量%(wt.%)、または約2〜98重量%(wt.%)、またはさらに好ましくは約20〜90重量%(wt.%)で存在するのも好ましい。
本発明の処方物は、前記で定義されるような少なくとも1つのHCVプロテアーゼインヒビターを、1つ以上の医薬上許容される補助剤ならびに場合によっては他の治療剤および医薬上許容される担体および賦形剤と一緒に含んでなる。各賦形剤は処方物の他の成分と適合しており、そして処置を必要とする哺乳動物に対して有害でないという意味で許容されなければならない。
さらに別の実施形態では、本発明は本発明の医薬処方物を調製する方法を開示する。医薬処方物では、HCVプロテアーゼインヒビターは、代表的には、意図される投与の形態、すなわち経口用錠剤、カプセル(固体充填、半固体充填または液体充填のいずれか)、構成用の粉末、経口用ゲル、エリキシル、分散性顆粒、シロップ、懸濁液等に関して適当に選択され、そして従来の医薬的実施に合致する適当な担体材料と混合して投与される。例えば、錠剤またはカプセルの形態での経口投与のために、活性薬物構成成分をラクトース、デンプン、スクロース、セルロース、ステアリン酸マグネシウム、第二リン酸カルシウム、硫酸カルシウム、タルク、マンニトール、エチルアルコール(液体形態)等のような任意の経口用の無毒性の医薬上許容される不活性担体と組み合わせることができる。粉末および錠剤は約5〜約95%のHCVプロテアーゼインヒビターからなってよい。
1つの実施形態において、補助剤は少なくとも1つの医薬上許容される界面活性剤または少なくとも1つの酸性化剤またはその双方である。所望されるかまたは必要な場合、(結合剤、グライデント、滑沢剤および崩壊剤のような)適当な担体および他の賦形剤も処方物に配合することができる。これらの補助剤、担体および賦形剤などは以下に記載する。
本発明で用いる場合、「界面活性剤」とは、活性な薬物成分と哺乳動物におけるその使用の環境との間の接触角を低下させる補助剤物質をいい、湿潤剤ともいうことができる。HCVのような、本発明の化合物の高用量を必要とする病気の治療は、化合物の吸収速度を改良し、それにより、哺乳動物における化合物の吸収の程度を改良することによって増強される。本発明の医薬処方物における界面活性剤は、(哺乳動物におけるような)水性系による本発明の化合物の湿潤化を増強し、該化合物の溶解速度を改良して、より多くの量の化合物を、界面活性剤を含まない本発明の化合物の処方で利用できるよりも吸収が利用できるようにする。本発明の化合物の湿潤化を改良するいずれの医薬上許容される界面活性剤も使用することができる。特に適当な界面活性剤はラウリル硫酸ナトリウム、ステアリン酸、モノエタノールアミン、ドクセートナトリウム、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、エトキシル化脂肪族アルコール、ポリプロピレングリコールモノカプリレート、グリセロールモノステアレート、中鎖トリグリセリド、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、およびポリオキシエチレンステアレートを含む。1つの実施形態において、界面活性剤はラウリル硫酸ナトリウムである。もう1つの実施形態において、界面活性剤はポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルである。なおもう1つの実施形態において、界面活性剤はPEG−1−PEG−9−ラウリルグリコールエーテルである。これらの界面活性剤は、単独で、あるいは約0.1〜約10重量%または約1〜約5重量%の合計量にて、本発明の医薬処方物と組み合わせて用いることができる。
酸性化剤とは、処方物のpHを低下させる補助剤物質をいう。酸性pH環境は本発明の化合物の安定性を改良することができる。本発明の化合物の安定性を改良するいずれの医薬上許容される酸性化剤も用いることができる。特に適当な酸性化剤としては、酒石酸、アスコルビン酸、クエン酸、リンゴ酸、乳酸および琥珀酸が挙げられる。1つの実施形態において、酸性化剤は酒石酸である。これらの酸性化剤は単独で、あるいは約0.1〜約10重量%または約1〜5重量%の合計量にて本発明の医薬処方物と組み合わせて用いることができる。
担体とは、一般的に組成物または投与形態の主な部分を構成する物質をいう。適当な担体は微結晶性セルロースのようなセルロース;ラクトース、スクロース、マンニトールおよびソルビトールのような糖類;小麦、トウモロコシ、米およびジャガイモに由来するような澱粉を含む。処方物中での担体の量は合計処方の約10〜約90重量%、または約25〜約75重量%、または約30〜約60重量%、または約12〜約60重量%の範囲とすることができる。1つの実施形態において、担体は微結晶性セルロースである。
結合剤とは、粉末を一緒に結合しまたは「くっつけて離さず」、粒子を形成することによってそれらを粘着性とし、かくして、処方において「接着剤」として働く物質をいう。結合剤は希釈剤または増量剤において既に利用できる粘着性強度を加える。適当な結合剤はラクトース、スクロースおよびトウモロコシ甘味剤のような糖類;小麦、トウモロコシ、米およびジャガイモに由来する澱粉;アカシア、ゼラチンおよびトラガカントのような天然ゴム;アルギン酸、アルギン酸ナトリウムおよびアルギン酸アンモニウムカルシウムのような海草の誘導体;メチルセルロースおよびナトリウムカルボキシメチルセルロースおよびヒドロキシプロピルメチルセルロースのようなセルロース物質;ポリビニルピロリドン;ポリエチレングリコール;ワックス、およびケイ酸アルミニウムマグネシウムのような無機物質を含む。処方中の結合剤の量は合計処方の約10〜約90重量%、または約25〜約75重量%、または約30〜約60重量%、または約12〜約60重量%の範囲とすることができる。1つの実施形態において、結合剤は無水ラクトースである。
グライデントとは、流動がスムーズかつ均一となるように、ケーキングを防止し、造粒の流動特徴を改良する物質をいう。適当なグライデントは二酸化ケイ素およびタルクを含む。処方におけるグライデントの量は合計処方の約0.1重量%〜約5重量%、または約0.5〜約3重量%の範囲とできる。
滑沢剤は、投与形態に加えて、錠剤、顆粒などを、それが圧縮された後に、摩擦または磨耗を低下させることによって金型またはダイから放出できるようにする物質である。適当な滑沢剤はステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウムまたはステアリン酸カリウムのような金属ステアレート;ステアリン酸;高融点ワックス;およびホウ酸、塩化ナトリウム、安息香酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、塩化ナトリウム、オレイン酸ナトリウム、ポリエチレングリコールおよびD’L−ロイシンのような水溶性滑沢剤を含む。滑沢剤は、通常、圧縮前のまさに最後の工程に加える。というのは、滑沢剤は顆粒の表面において、およびそれらの間に存在し、錠剤の一部が圧縮されなければならないからである。処方における滑沢剤の量は処方物の約0.1〜約10重量%、または約0.5〜約5重量%の範囲とすることができる。
崩壊剤とは処方物に加えて、それが壊れる(崩壊する)のを助け、薬物を放出させる物質をいう。適当な崩壊剤は澱粉;ナトリウムカルボキシメチル澱粉のような「冷水に可溶性の」修飾された澱粉;ローカストビーン、カラヤ、グアガム、トラガカントおよび寒天のような天然および合成ガム;メチルセルロースおよびナトリウムカルボキシメチルセルロースのようなセルロース誘導体;微結晶性セルロース、およびナトリウムクロスカルメロースのような架橋微結晶性セルロース;アルギン酸およびアルギン酸ナトリウムのようなアルギネート;ベントナイトのようなクレイ;および発泡性混合物を含む。処方物における崩壊剤の量は処方物の約2〜約15重量%、または約2〜約10重量%の範囲とすることができる。
着色剤は処方物または投与形態に着色を供する。そのような賦形剤は食品グレードの色素、およびクレイまたは酸化アルミニウムのような適当な吸着剤に吸着された食品グレードの色素を含むことができる。着色剤の量は処方物の約0.1〜約5重量%、または約0.1〜約1重量%の範囲とすることができる。
甘味剤、フレーバー剤、安定化剤、抗酸化剤および保存剤も適切な場合には含めることができる。
用語医薬処方物はバルク処方物および個々の単位投薬処方物双方を含む。バルク組成物は、まだ個々の投薬単位に形成されていない物質である。例示的な投薬単位は錠剤、カプセルなどのような経口投薬単位である。
本発明の処方物は経口または経皮投与することができる。好ましくは、医薬処方物は単位投薬処方物のものである。そのような形態においては、製剤は、適当な量の活性な成分、例えば、所望の目的を達成するための有効な量を含有する適当なサイズの単位ユニットに細分される。適当な単位投薬処方物は固体、ゲル、または流体である。固体形態調製物は粉末、錠剤、分散性顆粒、カプセル、カシェ剤および坐薬を含む。
粉末、錠剤およびカプセルは約5〜約95パーセントの有効成分を含むことができる。錠剤、粉末、カシェ剤およびカプセルは、経口投与に適した固体投薬処方物として用いることができる。医薬上許容される担体および種々の組成物のための製造方法の他の例はA.Gennaro(ed.),Remington’s Pharmaceutical Sciences,18th Edition,(1990),Mack Publishing Co.,Easton,Pennsylvaniaに見出すことができる。
カプセルは、医薬処方物を保持しまたは含有するために、しばしばメチルセルロース、ポリビニルアルコールまたは変性ゼラチンまたは澱粉で作製された特殊な容器または封入物である。ハードシェルカプセルは、典型的には、比較的高ゲル強度の骨およびポークの皮膚ゼラチンのブレンドから作製される。カプセルそれ自体は少量の色素、不透明化剤、可塑剤および保存剤を含有することができる。
錠剤とは、医薬処方物を含有する圧縮されたまたは成型された固体投薬処方物をいう。錠剤は、混合物、または湿式造粒、乾式造粒によって、またはコンパクト化によって得られた造粒の圧縮によって調製することができる。
経口ゲルのようなゲルとは、親水性半固体マトリックスに分散された、または可溶化された処方物をいう。
本発明の処方物を含有する坐薬は、カカオバターのような脂肪酸グリセリドの混合物のような低融解ワックスを融解させ、撹拌または同様な混合によって処方物の成分を均一にその中に分散させることによって調製することができる。次いで、融解した均質混合物を慣用的なサイズの金型に注ぎ、放冷し、それにより、固化させる。
加えて、本発明の組成物は徐放形態に処方して、成分または有効成分のいずれかの1以上の速度制御放出を供して、治療効果、すなわち、HCV阻害活性などを最適化することができる。徐放用の適当な投薬処方物は、種々の崩壊速度の層を含有する層状化錠剤、または有効成分を含浸し、かつそのような含浸されまたはカプセル化された多孔性ポリマーマトリックスを含有する錠剤形態またはカプセルに成型された制御放出ポリマーマトリックスを含む。
液体形態は、処方物を含有する溶液、懸濁液およびエマルジョンを含めた液体であってよい。非限定的例は、非経口注射、または経口溶液、懸濁液およびエマルジョン用の甘味剤および鎮静剤の添加のための水または水−プロピレングリコール溶液を含む。液体形態製剤は鼻投与用の溶液も含むことができる。
また、吸入に適した本発明のエアロゾル製剤も含まれる。エアロゾルは、不活性圧縮ガス、例えば、窒素のような医薬上許容される担体と組み合わせることができる溶液、および粉末形態の固体を含むことができる。
また、使用直前に経口または非経口投与用の液体形態製剤に変換されることを意図した固体形態製剤も含まれる。そのような液体形態は溶液、懸濁液およびエマルジョンを含む。代替的に、本発明の処方物は、水またはジュースに懸濁させることができる粉末ブレンドに調製することができる。
経皮処方物はクリーム、ローション、エアロゾルおよび/またはエマルジョンの形態を採ることができ、この目的で当該分野で慣用的なようにマトリックスの経皮パッチまたは貯蔵庫タイプに含めることができる。
生物学的利用能とは、活性な薬物成分または治療部位が、標準または対照と比較して、投与された投薬処方物から全身循環に吸収される速度および程度をいう。
錠剤およびカプセルを調製するための慣用的方法が知られている。そのような方法は、直接的圧縮、およびコンパクト化、または湿式方法または他の特殊な手法によって生産される造粒の圧縮のような乾式方法を含む。1つの実施形態において、本発明の医薬処方物を含有するカプセルは、活性な薬物成分をいくつかの賦形剤とブレンドし、ローラーコンパクターで混合物をコンパクト化し、コンパクト化された混合物を粉砕し、粉砕された物質をいずれかの残りの賦形剤とブレンドし、次いで、最終ブレンドをカプセルに充填することによって製造される。
1つの実施形態において、本発明の医薬処方物は経口投与され、単位投薬処方物のものである。そのような形態においては、製剤は、適当な量、例えば、所望の目的を達成するのに有効な量の有効成分を含有する適切なサイズの単位用量に細分される。
本発明の処方物の投与の量および頻度は、患者の年齢、状態およびサイズ、ならびに治療すべき徴候の重症度のような因子を考慮して、主治医の判断に従って調節される。経口投与用の典型的な推奨される日用量レジメンは、2〜4の分割用量において、約50mg/日〜約3000mg/日の範囲とすることができる。
製剤の単位用量における活性化合物の量は、特定の適用に従って、約1mg〜約1000mg、または約50mg〜約800mg、または約50mg〜約600mg、または約50mg〜約400mg、または約50mg〜約200mgに変更または調整することができる。1つの実施形態において、投与形態は約200mgの活性化合物を含有する。もう1つの実施形態において、投薬処方物は約200mgの活性化合物を含有する。
使用される現実の用量は、患者の要件および治療すべき疾患の重症度に依存して変更することができる。特定の状況のための適切な用量レジメンの決定は当該分野における技量の範囲内のものである。便宜には、合計日用量を分割し、必要とされる日の間に何回かに分けて投与することができる。
徐放担体によって長時間放出される薬物の量は、インビトロでの標準化されたUSP溶出試験のいずれかによって試験される。投薬処方物を1日2回投与すること、および12時間にわたってHCVプロテアーゼインヒビターの比較的一定の放出を有することが、望ましい。
以下の処方は、本発明の投薬処方のいくつかを例示する。処方において、「活性化合物」は前記定義の式I〜XXVIの化合物のいずれか、またはその医薬上許容される塩、溶媒和物たはエステルのいずれかを示す。
仮定的実施例
錠剤
成分 量
活性化合物 200mg
膨潤性ポリマー 2〜75%
微結晶性セルロース 0〜60重量%
ラクトース 0〜60重量%
ナトリウムクロスカルメロース 2〜10重量%
ラウリル硫酸ナトリウム 0〜10重量%
酒石酸 0〜10重量%
二酸化ケイ素 0〜3重量%
ステアリン酸マグネシウム 1〜10重量%
カプセルシェル 1単位
合計充填重量 350〜500mg
粉末の活性化合物を成分のいくつかとブレンドし、ローラーコンパクターでコンパクト化して、粉末を高密度化される。得られたコンパクトを粉砕し、粉砕したコンパクトを残りの成分とブレンドし、カプセルに充填する。
以下の実験セクションは式XIの化合物の調製に適用される:
以下のスキーム、調製および例の記載で用いられる略語は以下の通りである:
THF:テトラヒドロフラン
DMF:N,N−ジメチルホルモアミド
EtOAc:酢酸エチル
AcOH:酢酸
HOOBt:3−ヒドロキシ−1,2,3−ベンゾトリアジン−4(3H)−オン
EDCl:1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩
NMM:N−メチルモルホリン
ADDP:1,1’−(アゾジカルボビル)ジピペリジン
DEAD:ジエチルアゾジカルボキシレート
MeOH:メタノール
EtOH:エタノール
EtO:ジエチルエーテル
DMSO:ジメチルスルホキシド
HOBt:N−ヒドロキシベンゾトリアゾール
PyBrOP:ブロモ−トリス−ピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスフェート
DCM:ジクロロメタン
DCC:1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド
TEMPO:2,2,6,6−テトラメチル−1−ピペリジニルオキシ
Phg:フェニルグリシン
Chg:シクロヘキシルグリシン
Bn:ベンジル
Bzl:ベンジル
Et:エチル
Ph:フェニル
iBoc:イソブトキシカルボニル
iPr:イソプロピル
BuまたはBu:tert−ブチル
Boc:tert−ブチルオキシカルボニル
Cbz:ベンジルオキシカルボニル
Cp:シクロペンチルジエニル
Ts:p−トルエンスルホニル
MCPBA:3−クロロ過安息香酸
Me:メチル
HATU:O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート
DMAP:4−N,N−ジメチルアミノピリジン
Bop:ベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−トリス(ジメチルアミノ)ヘキサフルオロホスフェート
PCC:ピリジニウムクロロクロメート
他の略語は、Journal of Organic Chemistryによって好評されたガイドラインに従った通常に使用される略語である。
標的化合物の調製のための一般的なスキーム
本発明の化合物は、以下に記載した一般的スキーム(方法A〜E)を用いて合成した。
方法A
酸性条件下での1.01のN−Boc官能性の脱保護により塩酸塩1.02が供され、これを、引き続いて、ペプチドカップリング方法下でN−Boc−tert−ロイシンとカップリングさせて(Louis A Carpino et al.“Preparation of uronium and immonium salts for peptide coupling”,WO 2002094822,pp.76)、1.03を得た。N−Boc脱保護、続いての、適当なイソシアネートでの処理により尿素1.05を得た。メチルエステルの加水分解により酸1.06を得た。酸1.06と適当なP−P’第一級アミド基とのペプチドカップリングにより、ヒドロキシルアミド1.07を得た。酸化(Moffatt,またはDess−Martin’s)の結果、標的化合物1.08を得た。
Figure 2008545748
方法B
酸1.06と適当なP−P’第二級アミド基とのペプチドカップリングにより、ヒドロキシルアミド1.09を得た。酸化(MoffattまたはDess−Martin’s)の結果、標的化合物1.10を得た。
方法C
もう1つの変形において、N−Boc−P2−P−酸1.03と適当なP−P’アミド基とのペプチドカップリングにより、ヒドロキシルアミド1.11を得た。酸化(MoffattまたはDess−Martin’s)の結果、ケト−アミド1.12を得た。ジオキサン中のギ酸または4 M HClを用いるN−Bocの脱保護により、フォルメートまたは塩酸塩1.13を得た。適当なイソシアネート(またはイソシアネート同等物)での処理の結果、標的化合物1.14を得た。
Figure 2008545748
方法D
なおもう1つの変形において、塩酸塩1.13を、クロロギ酸4−ニトロフェニルとの反応によってカルバミン酸4−ニトロフェニル1.15に変換した。引き続いての選択されたアミン(またはアミン塩酸塩)での処理により、標的化合物1.14を得た。
Figure 2008545748
方法E
なおもう1つの変形において、ジペプチド塩酸塩1.04を上述のようにカルバミン酸4−ニトロフェニルに変換した。選択したアミン(またはアミン塩酸塩)での処理により、尿素誘導体1.05を得た。加水分解および方法A/Bに記載したさらなる技術により、標的化合物1.14を得た。
Figure 2008545748
以下の実験セクションは式XIIの化合物の調製に適用される:
以下のスキーム、調製および例の記載で用いる略語である:
THF:テトラヒドロフラン
DMF:N,N−ジメチルホルモアミド
EtOAc:酢酸エチル
AcOH:酢酸
HOOBt:3−ヒドロキシ−1,2,3−ベンゾトリアジン−4(3H)−オン
EDCl:1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩
NMM:N−メチルモルホリン
ADDP:1,1’−(アゾジカルボビル)ジピペリジン
DEAD:ジエチルアゾジカルボキシレート
MeOH:メタノール
EtOH:エタノール
EtO:ジエチルエーテル
DMSO:ジメチルスルホキシド
HOBt:N−ヒドロキシベンゾトリアゾール
PyBrOP:ブロモ−トリス−ピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスフェート
DCM:ジクロロメタン
DCC:1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド
TEMPO:2,2,6,6−テトラメチル−1−ピペリジニルオキシ
Phg:フェニルグリシン
Chg:シクロヘキシルグリシン
Bn:ベンジル
Bzl:ベンジル
Et:エチル
Ph:フェニル
iBoc:イソブトキシカルボニル
iPr:イソプロピル
BuまたはBu:tert−ブチル
Boc:tert−ブチルオキシカルボニル
Cbz:ベンジルオキシカルボニル
Cp:シクロペンチルジエニル
Ts:p−トルエンスルホニル
Me:メチル
HATU:O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロフォスフェート
DMAP:4−N,N−ジメチルアミノピリジン
BOP:ベンゾトリアゾール−1−イル−オキソ−トリス(ジメチルアミノ)ヘキサフルオロホスフェート
PCC:ピリジニウムクロロクロメート
標的化合物の調製のための一般的スキーム
本発明の化合物は以下に記載する一般的スキーム(方法A〜E)を用いて合成した。
方法A
酸性条件下での1.01のN−Boc官能性の脱保護により塩酸塩1.02が得られ、これを、引き続いて、ペプチドカップリング方法下でN−Boc−tert−ロイシンとカップリングさせて、1.03を得た。N−Boc脱保護、続いての適当なイソシアネートでの処理により、尿素1.05を得た。メチルエステルの加水分解により酸1.06を得た。酸1.06の適当なP−P’第一級アミド基でのペプチドカップリングにより、ヒドロキシルアミド1.07を得た。酸化(Moffattまたは関連プロセス−T.T.Tidwell,Synthesis,1990,857;or Dess−Martin’s −J.Org.Chem.,1983,48,4155)の結果、標的化合物1.08を得た。
Figure 2008545748
方法B
酸1.06と適当なP−P’第二級アミド基とのペプチドカップリングにより、ヒドロキシルアミド1.09を得た。酸化(MoffattまたはDess−Martin’s)の結果、標的化合物1.10を得た。
Figure 2008545748
方法C
もう1つの変形において、N−Boc−P−P−酸1.17と適当なP−P’アミド基とのペプチドカップリングにより、ヒドロキシルアミド1.11を得た。酸化(MoffattまたはDess−Martin’s)の結果、ケトアミド1.12を得た。N−Boc官能性の脱保護により、塩酸塩1.13を得た。適当なイソシアネート(またはイソシアネート同等物)での処理の結果、標的化合物1.14を得た。
Figure 2008545748
方法D
なおもう1つの変形において、クロロギ酸4−ニトロフェニルとの反応によって、塩酸塩1.13をカルバミン酸4−ニトロフェニル1.15に変換した。引き続いての選択したアミン(またはアミン塩酸塩)での処理により、標的化合物1.14を得た。
Figure 2008545748
方法E
なおもう1つの変形において、ジペプチド塩酸塩1.03を上述のようにカルバミン酸4−ニトロフェニルに変換した。選択したアミン(またはアミン塩酸塩)での処理により、尿素誘導体1.05を得た。加水分解、および方法A/Bに記載したさらなる技術により、標的化合物1.14を得た。
Figure 2008545748
以下の実験セクションは式XIIIの化合物の調製に適用される:
以下のスキーム、調製および例で用いらる略語は以下の通りである:
THF:テトラヒドロフラン
DMF:N,N−ジメチルホルモアミド
EtOAc:酢酸エチル
AcOH:酢酸
HOOBt:3−ヒドロキシ−1,2,3−ベンゾトリアジン−4(3H)−オン
EDCl:1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩
NMM:N−メチルモルホリン
ADDP:1,1’−(アゾジカルボビル)ジピペリジン
DEAD:ジエチルアゾジカルボキシレート
DIAD:ジイソプロピルアゾジカルボキシレート
MeOH:メタノール
EtOH:エタノール
EtO:ジエチルエーテル
DMSO:ジメチルスルホキシド
HOBt:N−ヒドロキシベンゾトリアゾール
PyBrOP:ブロモ−トリス−ピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスフェート
DCM:ジクロロメタン
DCC:1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド
TEMPO:2,2,6,6−テトラメチル−1−ピペリジニルオキシ
Phg:フェニルグリシン
Chg:シクロヘキシルグリシン
Bn:ベンジル
Bz:ベンジル
Et:エチル
Ph:フェニル
iBoc:イソブトキシカルボニル
iPr:イソブチル
BuまたはBu:tert−ブチル
Boc:tert−ブチルオキシカルボニル
Cbz:ベンジルオキシカルボニル
Cp:シクロペンチルジエニル
Ts:p−トルエンスルホニル
Me:メチル
MsまたはMesyl:メタンスルホニル
HATU:O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート
DMAP:4−N,N−ジメチルアミノピリジン
Bop:ベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−トリス(ジメチルアミノ)ヘキサフルオロホスフェート
PCC:ピリジニウムクロクロメート
DIBAL−H:水素化アルミニウムジイソプロピル
rtまたはRT:室温
quant.:定量的収率
hまたはhr:時間
min:分
TFA:トリフルオロ酢酸
標的化合物の調製のための一般的スキーム
本発明の化合物は以下に記載する一般的スキーム(方法A〜E)を用いて合成した。
方法A
酸性条件下での1.01のN−Boc官能性の脱保護により、塩酸塩1.02が得られ、これを、引き続いて、ペプチドカップリング方法下でN−Boc−tert−ロイシンとカップリングさせて、1.03を得た。N−Boc脱保護、続いての適当なイソシアネートでの処理により、尿素1.05を得た。メチルエステルの加水分解により、酸1.06を得た。酸1.06と適当なP−P’第一級アミド基とのペプチドカップリングにより、ヒドロキシルアミド1.07を得た。酸化(Moffattまたは関連プロセス−T.T.Tidwell,Synthesis,1990,857;or Dess−Martin’s periodinane−J.Org.Chem.,1983,48,4155)の結果、標的化合物1.08を得た。
Figure 2008545748
方法B
酸1.06と適当なP−P’第二級アミド基とのペプチドカップリングにより、ヒドロキシルアミド1.09を得た。酸化(MoffattまたはDess−Martin’s)の結果、標的化合物1.10を得た。
Figure 2008545748
方法C
もう1つの変形において、N−Boc−P−P−酸1.17と適当なP−P’アミド基とのペプチドカップリングにより、ヒドロキシルアミド1.11を得た。酸化(MoffattまたはDess−Martin’s)の結果、ケトアミド1.12を得た。N−Boc官能性の脱保護により、塩酸塩1.13を得た。適当なイソシアネート(またはイソシアネート同等物)での処理の結果、標的化合物1.14を得た。
Figure 2008545748
方法D
なおもう1つの変形において、クロロギ酸4−ニトロフェニルとの反応によって、塩酸塩1.13をカルバミン酸4−ニトロフェニル1.15に変換した。選択したアミン(またはアミン塩酸塩)でのその後の処理により、標的化合物1.14を得た。
Figure 2008545748
方法E
さらにもう1つの変形において、ジペプチド塩酸塩1.03を上述のようにカルバミン酸4−ニトロフェニルに変換した。選択したアミン(またはアミン塩酸塩)での処理により、尿素誘導体1.05を得た。加水分解および方法A/Bに記載したさらなる技術により、標的化合物1.14を得た。
Figure 2008545748
以下の実験セクションは式XIVの化合物の調製に適用される:
以下に記載した手法のために、以下の略語を用いる:
THF:テトラヒドロフラン
DMF:N,N−ジメチルホルムアミド
EtOAc:酢酸エチル
AcOH:酢酸
HOOBt:3−ヒドロキシ−1,2,3−ベンゾトリアジン−4(3H)−オン
EDCl:1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩
NMM:N−メチルモルホリン
ADDP:1,1’−(アゾジカルボビル)ジピペリジン
DEAD:ジエチルアゾジカルボキシレート
MeOH:メタノール
EtOH:エタノール
Et2O:ジエチルエーテル
DMSO:ジメチルスルホキシド
HOBt:N−ヒドロキシベンゾトリアゾール
PyBrOP:ブロモ−トリス−ピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスフェート
DCM:ジクロロメタン
DCC:1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド
TEMPO:2,2,6,6−テトラメチル−1−ピペリジニルオキシ
Phg:フェニルグリシン
Chg:シクロヘキシルグリシン
Bn:ベンジル
Bzl:ベンジル
Et:エチル
Ph:フェニル
DMF−DMA:N,N−ジメチルホルムアミド−ジメチルアセタール
iBoc:イソブトキシカルボニル
iPr:イソプロピル
BuまたはBu:tert−ブチル
Boc:tert−ブチルオキシカルボニル
Cbz:ベンジルオキシカルボニル
Cp:シクロペンチルジエニル
Ts:p−トルエンスルホニル
Me:メチル
HATU:O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート
DMAP:4−N,N−ジメチルアミノピリジン
Bop:ベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−トリス(ジメチルアミノ)ヘキサフルオロホスフェート
PCC:ピリジニウムクロロクロメート
KHMDS:カリウムヘキサメチルジシラジドまたはカリウムビス(トリメチルシリルアミド)
NaHMDS:ナトリウムヘキサメチルジシラジドまたはナトリウムビス(トリメチルシリルアミド)
LiHMDS:リチウムヘキサメチルジシラジドまたはリチウムビス(トリメチルシリルアミド)
10% Pd/C:炭素上の10%パラジウム(重量)
TG:チオグリセロール
標的化合物の調製のための一般的スキーム
本発明の化合物は以下に記載する一般的スキーム(方法A〜E)を用いて合成した。
方法A
酸性条件下での1.01のN−Boc官能性の脱保護により塩酸塩1.02が得られ、これを続いて、ペプチドカップリング方法下でN−Boc−tert−ロイシンとカップリングさせて、1.03を得た。N−Boc脱保護と、その後の適当なイソシアネートでの処理とにより、尿素1.05を得た。メチルエステルの加水分解により、酸1.06を得た。酸1.06と適当なP−P’第一級アミド基とのペプチドカップリングにより、ヒドロキシルアミド1.07を得た。酸化(Moffatt酸化または関連プロセス−T.T.Tidwell,Synthesis,1990,857;or Dess−Martin’s Periodinane−J.Org.Chem.,(1983)48,4155参照)の結果、標的化合物1.08を得た。
Figure 2008545748
方法B
酸1.06と適当なP−P’第二級アミド基とのペプチドカップリングにより、ヒドロキシルアミド1.09を得た。酸化(MoffattまたはDess−Martin’s)の結果、標的化合物1.10を得た。
Figure 2008545748
方法C
もう1つの変形において、N−Boc−P2−P−酸1.17と適当なP−P’アミド基とのペプチドカップリングにより、ヒドロキシルアミド1.11を得た。酸化(MoffattまたはDess−Martin Periodinane)の結果、ケトアミド1.12を得た。N−Boc官能性の脱保護により、塩酸塩1.13を得た。適当なイソシアネート(またはイソシアネート同等物)での処理の結果、標的化合物1.14を得た。
Figure 2008545748
方法D
なおさらなる変形において、クロロギ酸4−ニトロフェニルとの反応によって、塩酸塩1.13をカルバミン酸4−ニトロフェニル1.15に変換した。選択したアミン(またはアミン塩酸塩)でのその後の処理により標的化合物1.14を得た。
Figure 2008545748
方法E
もう1つの変形において、ジペプチド塩酸塩1.03を上述のようにカルバミン酸4−ニトロフェニルに変換した。選択されたアミン(またはアミン塩酸塩)での処理により尿素誘導体1.05を得た。加水分解および方法A/Bに記載されたさらなる技術により、標的化合物1.14を得た。
Figure 2008545748
以下の実験セクションは式XVの化合物の調製に適用される:
以下に記載する手法では、以下の略語を用いる:
THF:テトラヒドロフラン
DMF:N,N−ジメチルホルムアミド
EtOAc:酢酸エチル
AcOH:酢酸
HOOBt:3−ヒドロキシ−1,2,3−ベンゾトリアジン−4(3H)−オン
EDCl:1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩
NMM:N−メチルモルホリン
ADDP:1,1’−(アゾジカルボビル)ジピペリジン
DEAD:ジエチルアゾジカルボキシレート
MeOH:メタノール
EtOH:エタノール
Et2O:ジエチルエーテル
DMSO:ジメチルスルホキシド
HOBt:N−ヒドロキシベンゾトリアゾール
PyBrOP:ブロモ−トリス−ピリジノホスホニウムヘキサフルオロホスフェート
DCM:ジクロロメタン
DCC:1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド
TEMPO:2,2,6,6−テトラメチル−1−ピペリジニルオキシ
Phg:フェニルグリシン
Chg:シクロヘキシルグリシン
Bn:ベンジル
Bzl:ベンジル
Et:エチル
Ph:フェニル
iBoc:イソブトキシカルボニル
iPr:イソプロピル
BuまたはBu:tert−ブチル
Boc:tert−ブチルオキシカルボニル
Cbz:ベンジルオキシカルボニル
Cp:シクロペンチルジエニル
Ts:p−トルエンスルホニル
Me:メチル
HATU:O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート
DMAP:4−N,N−ジメチルアミノピリジン
BOP:ベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−トリス(ジメチルアミノ)ヘキサフルオロホスフェート
PCC:ピリジニウムクロロクロメート
KHMDS:カリウムヘキサメチルジシラジドまたはカリウムビス(トリメチルシリルアミド)
NaHMDS:ナトリウムヘキサメチルジシラジドまたはなナトリウムビス(トリメチルシリルアミド)
LiHMDS:リチウムヘキサメチルジシラジドまたはリチウムビス(トリメチルシリルアミド)
10% Pd/C:炭素上の10%パラジウム(重量)
調製例1:
Figure 2008545748
工程A
Figure 2008545748
150mLの乾燥ジクロロメタンおよび150mLの乾燥DMF中のピラジンカルボン酸1a(3g)の溶液を0℃で撹拌し、HATU(1.4eq、6.03g)で処理した。L−シクロヘキシルグリシン塩酸塩1b(1.2eq、6.03g)を少量ずつ加えた。次いで、N−メチルモルホリン(4eq、10mL、d 0.920)を滴下した。反応混合物を徐々に室温まで暖め、20時間撹拌した。全ての揮発物を真空下で除去し、残渣を500mLの酢酸エチルに溶解させた。有機相を水(100mL)、水性1N HCl(100mL)、水性飽和炭酸水素ナトリウム溶液(100mL)、およびブライン(100mL)で洗浄した。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲル(グラジエント:アセトン/ヘキサン;5:95〜3:7上のクロマトグラフィーに供して、生成物1cを白色固体として得た。
工程B
Figure 2008545748
THF/MeOH/水の1:1:1混合物の270mL中のメチルエステル1c(6.5g)の溶液を0℃まで冷却し、水酸化リチウム一水和物(2.5eq,2.45g)で処理した。混合物を撹拌し、TLC(アセトン/へキサン;2:8)によってモニターした。すべての出発物質が消費されたら、反応混合物を100mLの水性1N HCLで処理し、混合物をロタバップで濃縮した。ジクロロメタン(250mL)を加え、層を分離した。水性層をジクロロメタン(3×80mL)で抽出した。合わせた有機相を硫酸マグシウムで乾燥し、濾過し、濃縮して、生成物1dを白色固体として得た。
工程C
Figure 2008545748
アミノエステル1eは、Boc基を、Boc−保護アミノ酸とメタノール性HCl(ジオキサン中の4M HClも脱保護で使用した)での反応によって切断した以外は、R.Zhang and J.S.Madalengoitia(J.Org.Chem.1999,64,330)の方法に従って調製した。
(注記:報告された合成の変形において、スルホニウムイリドを対応するホスホニウムイリドで置き換えた)
工程D
Figure 2008545748
乾燥CHCl/DMF(50mL、1:1)中のBoc−tert−Leu 1f(Fluka,5.0g、21.6ミリモル)の溶液を0℃まで冷却し、アミン塩酸塩1e(5.3g、25.7ミリモル)、NMM(6.5g、64.8ミリモル)およびBOP試薬(11.6g、25.7ミリモル)で処理した。反応を室温にて24時間撹拌し、水性HCl(1M)で希釈し、CHClで抽出した。合わせた有機相を水性1M HCl、飽和NaHCO、ブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮し、クロマトグラフィーSiO,アセトン/ヘキサン1:5によって精製して、1gを無色固体として得た。
工程E
Figure 2008545748
メチルエステル1g(4.0g、10.46ミリモル)の溶液をジオキサン中の4M HClに溶解させ、室温にて3時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮して、アミン塩酸塩1hが得られ、これを精製することなく用いた。
工程F
Figure 2008545748
5mLの乾燥ジクロロメタンおよび5mLの乾燥DMF中の酸1d(100mg)の溶液を0℃で撹拌し、HATU(1.4eq、202mg)で処理した。アミン塩酸塩1h(1.2eq、146mg)を加えた。次いで、N−メチルモルホリン(4eq、0.17mL,d 0.920)も加えた。反応混合物を0℃で一晩撹拌した。すべての揮発物を真空下で除去し、残渣を80mLの酢酸エチルに溶解させた。有機層を水(10mL)、水性1N HCl(10mL)、水性飽和炭酸水素ナトリウム溶液(10mL)、およびブライン(10mL)で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲル(グラジエント:アセトン/ヘキサン;1:9〜4:6)上のクロマトグラフィーに供して、生成物1iの白色固体として得た。
Figure 2008545748
9mLのTHF/MeOH/水の1:1:1混合物中のメチルエステル1i(180mg)の溶液を0℃まで冷却し、水酸化リチウム一水和物(2.5eq、35mg)で処理した。混合物を撹拌し、TLC(アセトン/ヘキサン;3:7)によってモニターした。すべての出発物質が消費されたら、反応混合物を50mLの水性1N HClで処理し、混合物をロタバップ上で濃縮した。ジクロロメタン(80mL)を加え、層を分離した。水性層をジクロロメタン(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、濃縮して、生成物1jを白色固体として得た。
工程H
Figure 2008545748
100mLの乾燥ジクロロメタンおよび5mLのDMF中の酸1k(2g)の溶液をN,O−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(1.1eq、968mg)、BOP試薬(1.1eq、4.47mg)、およびN−メチルモルホリン(3.3eq、3.3mL、d 0.920)でその順序で処理した。混合物を一晩で50℃まで加熱した。反応混合物をその容量の半分まで濃縮し、400mLの酢酸エチルで希釈した。有機層を水(80mL)、水性1M HCl(80mL)、水性飽和炭酸水素ナトリウム溶液(80mL)、およびブライン(80mL)で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲル(グラジエント:アセトン/ヘキサン;5:95〜3:7)上のクロマトグラフィーに供して、生成物1lを透明な油として得た。
工程H
Figure 2008545748
100mLの乾燥THF中のアミド1l(2.2g)の溶液を0℃まで冷却した。水素化アルミニウムリウム溶液(1.3eq)を滴下した。冷却浴を5分後に取り除き、混合物を室温に到達させた。TLC分析(酢酸エチル/ヘキサン;2:8)は、全ての物質が消費されたことを示した。過剰なLAHを、水性飽和硫酸水素ナトリウムの液滴の添加によって注意深くクエンチした。混合物を200mLのエーテルで希釈し、水性飽和硫酸水素ナトリウムを白色固体が沈殿するまで少量ずつ添加した。混合物をセライトを通して濾過し、濾液を50mLのブラインで洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。残渣をシリカゲル(グラジエント:酢酸エチル/へキサン;5:95〜4:6)上のクロマトグラフィーに供して、アルデヒド生成物1mを無色油として得た。
工程J
Figure 2008545748
100mLの乾燥ジクロロメタン中のアルデヒド1m(1.8g)の溶液をイソニトリル(1.1eq、680mg)および酢酸(2eq、1.02mL、d 1.0149)で処理した。混合物を一晩撹拌した。全ての揮発物を真空下で除去し、残渣をシリカゲル(グラジエント:酢酸エチル/ヘキサン;2:8〜6:4)上のクロマトグラフィーに供して生成物1nを白色固体として得た。
工程K
Figure 2008545748
60mLのTHF/MeOH/水の1:1:1混合物中のアセテート1n(1.6g)の溶液を水酸化リチウム一水和物で処理し、TLC分析(酢酸エチル/へキサン;1:1)によって判断して全ての出発物質が消費されるまでほぼ1時間撹拌した。揮発物をロタバップ中で除去し、残渣をジクロロメタン(150mL)で希釈した。層を分離し、水性層を30mLの水性飽和炭酸水素ナトリウム溶液で希釈し、ジクロロメタン(3×80mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、濃縮して、生成物1pを白色固体として得た。
工程L
Figure 2008545748
N−Boc保護アミン1p(1.5g)を20mLのジオキサン中の4M HClに溶解させた。反応混合物を、全ての出発物質が消費されるまで約1時間撹拌した。全ての揮発物を真空下で除去して、生成物1qを白色固体として得た。
工程M
Figure 2008545748
2mLの乾燥ジクロロメタンおよび2mLの乾燥DMF中の酸1j(50mg)の溶液を0℃で撹拌し、HATU(1.4eq,52mg)で処理した。アミン塩酸塩1q(1.2eq、26mg)を加えた。次いで、N−メチルモルホリン(4eq、0.042mL,d 0.920)も加えた。反応混合物を0℃にて一晩撹拌した。全ての揮発物を真空下で除去し、残渣を80mLの酢酸エチルに溶解させた。有機層を水(10mL)、水性1N HCl(10mL)、水性飽和炭酸水素ナトリウム溶液(10mL)、およびブライン(10mL)で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。生成物1rをさらに精製することなく使用した。
工程N
Figure 2008545748
5mLの乾燥ジクロロメタン中のアルコール1r(65mg)の溶液をDess−Martinぺリオジナン(3eq,121mg)で処理した。反応混合物を室温で45分間撹拌した。混合物を水性1Mチオ硫酸ナトリウム溶液(10mL)および水性飽和炭酸水素ナトリウム溶液(10mL)で処理し、15分間撹拌した。混合物をジクロロメタン(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。残渣をシリカゲル(グラジエント:アセトン/へキサン;2:8〜5:5)上のクロマトグラフィーに供して生成物1を白色固体として得た。
当業者であれば、式XVの他の適当な化合物を前記開示と同様に調製することができるのを理解するであろう。
以下の実験セクションは式XVIの化合物の調製に適用される:
調製例A
Figure 2008545748
工程1
Figure 2008545748
5mLの乾燥ジクロロメタンおよび5mLの乾燥DMF中の酸1(255mg)の溶液を0℃で撹拌し、HATU(368mg)で処理した。アミン塩酸塩2(201mg)を加え、続いて、N−メチルモルホリン(0.42mL)を加えた。反応混合物を徐々に室温まで暖め、一晩撹拌した。全ての揮発物を真空下で除去し、残渣を100mLの酢酸エチルにとった。有機層を水性1N HCl(15mL)、水性飽和NaHCO(15mL)、水(15mL)、ブライン(15mL)で洗浄し、MgSOで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して、所望の生成物A1を得た。生成物についてさらなる精製を行わなかった。
工程2
Figure 2008545748
20mLのトルエン/DMSOの1:1混合物中のA1(360mg)の溶液をEDCl(1.3g)およびジクロロ酢酸(0.42mL,d 1.563)で処理した。反応混合物を室温にて約3時間攪拌した。反応混合物をジクロロメタン(100mL)で希釈し、水性飽和NaHCO(15mL)、水性1N HCl(15mL)、およびブライン(15mL)で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲル(グラジエント:アセトン/へキサン;2:8〜5:5)上のクロマトグラフィーに供して、生成物A2を84%収率で得た。
工程3
Figure 2008545748
N−Boc保護アミンA2を10mLのギ酸で処理した。得られた溶液を2時間攪拌した。全ての揮発物を減圧下で除去した。生成物A3についてさらなる精製を行わなかった。
工程4
Figure 2008545748
1mLの乾燥塩化メチレン中のアミン塩A3の溶液にN−メチルモルホリン(0.037mL,d 0.920)を加えた。得られた溶液を氷−水浴中で冷却し、トルエン中のイソシアネート溶液(2.5mLの0.135M溶液)をゆっくりと加えた。混合物を2時間攪拌した(温度0〜25℃)。反応混合物を60mLのジクロロメタンで希釈し、15mLの水性1N HClで洗浄した。水性層をジクロロメタン(2×20mL)で逆抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲル(グラジエント:アセトン/へキサン;1:9〜6:4)上のクロマトグラフィーに供して、生成物A(15mg)を20%収率にて白色固体として得た。HRMS(FAB) C3753 [M+H]として 計算値693.3976;実測値693.3987
当業者であれば、式XVIの他の適当な化合物を前記開示と同様にして調製することができるのを理解するであろう。
以下の実験セクションは式XVIIの化合物の調製に適用される:
以下のスキーム、調製および例の記載で用いられる略語は以下の通りである:
THF:テトラヒドロフラン
DMF:N,N−ジメチルホルムアミド
EtOAc:酢酸エチル
AcOH:酢酸
HOOBt:3−ヒドロキシ−1,2,3−ベンゾトリアジン−4(3H)−オン
EDCl:1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩
NMM:N−メチルモルホリン
ADDP:1,1’−(アゾジカルボビル)ジピペリジン
DEAD:ジエチルアゾジカルボキシレート
MeOH:メタノール
EtOH:エタノール
EtO:ジエチルエーテル
DMSO:ジメチルスルホキシド
HOBt:N−ヒドロキシベンゾトリアゾール
PyBrOP:ブロモ−トリス−ピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスフェート
DCM:ジクロロメタン
DCC:1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド
TEMPO:2,2,6,6−テトラメチル−1−ピペリジニルオキシ
Phg:フェニルグリシン
Chg:シクロヘキシルグリシン
Bn:ベンジル
Bzl:ベンジル
Et:エチル
Ph:フェニル
iBoc:イソブトキシカルボニル
iPr:イソプロピル
BuまたはBu:tert−ブチル
Boc:tert−ブチルオキシカルボニル
Cbz:ベンジルオキシカルボニル
Cp:シクロペンチルジエニル
Ts:p−トルエンスルホニル
Me:メチル
HATU:O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート
DMAP:4−N,N−ジメチルアミノピリジン
BOP:ベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−トリス(ジメチルアミノ)ヘキサフルオロホスフェート
PCC:ピリジニウムクロロクロメート
KHMDS:カリウムヘキサメチルジシラジドまたはカリウムビス(トリメチルシリルアミド)
NaHMDS:ナトリウムヘキサメチルジシラジドまたはナトリウムビス(トリメチルシリルアミド)
LiHMDS:リチウムヘキサメチルジシラジドまたはリチウムビス(トリメチルシリルアミド)
10% Pd/C:炭素上の10%パラジウム(重量)
TG:チオグルセロール
標的化合物の調製のための一般的スキーム
本発明の化合物は以下に記載する一般的スキーム(方法A〜E)を用いて合成した。
方法A
酸性条件下での1.01のN−Boc官能性の脱保護により塩酸塩1.02が得られ、これを、引き続いて、ペプチドカップリング方法下でN−Boc−tert−ロイシンとカップリングさせて、1.03を得た。N−Boc脱保護、続いての適当なイソシアネートでの処理により、尿素1.05を得た。生じたメチルエステルの加水分解により酸1.06を得た。酸1.06と適当なP−P’第一級アミド基とのペプチドカップリングにより、ヒドロキシルアミド1.07を得た。酸化(Moffatt酸化または関連プロセス−T.T.Tidwell,Synthesis,1990,857,またはDess−Martin Periodinane−J.Org.Chem.,(1983)48,4155)の結果、標的化合物1.08を得た。
Figure 2008545748
方法B
酸1.06と適当なP−P’第二級アミド基とのペプチドカップリングにより、ヒドロキシルアミド1.09を得た。酸化(MoffattまたはDess−Martin’s)の結果、標的化合物1.10を得た。
Figure 2008545748
方法C
もう1つの変形において、N−Boc−P2−P−酸1.17と適当なP−P’アミド基とのペプチドカップリングにより、ヒドロキシルアミド1.11を得た。酸化(MoffattまたはDess−Martin Periodinane)の結果、ケトアミド1.12を得た。N−Boc官能性の脱保護により、塩酸塩1.13を得た。適当なイソシアネート(またはイソシアネート同等物)での処理の結果、標的化合物1.14を得た。
Figure 2008545748
方法D
さらにもう1つの変形において、クロロギ酸4−ニトロフェニルとの反応によって、塩酸塩1.13をカルバミン酸4−ニトロフェニル1.15に変換した。選択したアミン(またはアミン塩酸塩)でのその後の処理により、標的化合物1.14を得た。
Figure 2008545748
方法E
さらにもう1つの変形において、ジペプチド塩酸塩1.03を上述のようにカルバミン酸4−ニトロフェニルに変換した。選択したアミン(またはアミン塩酸塩)での処理により、尿素誘導体1.05を得た。加水分解、および方法A/Bに記載したさらなる技術により、標的化合物1.14を得た。
Figure 2008545748
以下の実験セクションは式XVIIIの化合物の調製に適用される:
実施例3 式3の化合物の調製
Figure 2008545748
DMF(5.0mL)中の中間体1.06(75.0mg,0.2ミリモル)および
1.09(100.0mg,0.36ミリモル)の冷却された溶液(0℃)にHATU(Aldrich,76.05mg,0.20ミリモル)、続いてDIPEA(0.102mL,6ミリモル)を加えた。反応混合物を2日間攪拌し、室温まで暖め、酢酸エチル(40.0mL)で希釈し、0.05容量1M HPOを含有する5%KHPO、およびブラインで濃縮した。有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、濃縮乾固した。残渣を、アセトン−CHCl(1:9〜1:1)を用いるシリカゲルで精製して、8.0mgの式3の生成物(6.5%収率)を得た;LCMS:(590.1)。
当業者であれば、式XVIIIの他の適当な化合物は前記開示と同様にして調製できることを理解するであろう。
以下の実験セクションは式XIXの化合物の調製に適用される:
調製例の合成
実施例101の合成
工程1
Figure 2008545748
0℃のクロロフォルム(20mL)およびDMF(15mL)中のプロリン誘導体1.01(3.66ミリモル),上述のように調製)の攪拌溶液にL−boc−tert−ロイシン(930mg,4.03ミリモル)、DIPEA(0.02mL,10.98ミリモル)、HATU(1.8g,4.76ミリモル)を加えた。その温度における15分間の後、反応フラスコをフリーザー(−20℃)中で一晩(16時間)貯蔵した。反応混合物をジクロロメタン(80mL)で希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム溶液(80mL)、10%水性クエン酸溶液(80mL)、ブライン(80mL)で洗浄し、乾燥し(NaSO)、濾過し、濃縮した。25/75〜50/50のEtOAc/ヘキサンを用いるシリカクロマトグラフィーによって粗製物質を精製して、1.77gの必要な物質101aを得た。LC−MS:518.1(M+H)
工程2
Figure 2008545748
THF(10mL)およびMeOH(5mL)中のメチルエステル101a(1.21g,2.34ミリモル)の溶液に水性1M LiOH溶液(5mL)を加えた。反応混合物を室温で4時間攪拌した。次いで、それを濃縮し、水(50mL)で希釈し、白色固体物質が粉砕されると、固体クエン酸で酸性化した(pHほぼ3)。この固体を濾過し、水で洗浄し、真空中で乾燥して、970mgの101bを得た。LC−MS:504.1(M+H)
工程3
Figure 2008545748
実質的に前記した手法(工程1,101aの調製)を用い、酸101b(503mg,1ミリモル)を中間体13.06(334mg,1.5ミリモル)とカップリングさせて、101cが得られ、これを精製することなく用いた。MS:672.37(M+H)
工程4
Figure 2008545748
ジクロロメタン(15mL)中の前記からのヒドロキシル化合物101cの溶液にDess−Martinのぺリオジナン(848mg,2ミリモル)を加え、反応混合物を室温で5時間攪拌した。この時点において、反応混合物をジクロロメタン(30mL)で希釈し、水性10%チオ硫酸ナトリウム溶液および飽和炭酸水素ナトリウム溶液(各々2×25mL)の1:1混合物、ブライン(50mL)で洗浄し、乾燥し(NaSO)、濾過し、濃縮した。15/85〜50/50アセトン/へキサンを用いるシリカクロマトグラフィーによって粗製物質を精製して、410mgの必要な物質101dを得た。LC−MS:670.2(M+H)
工程5
Figure 2008545748
必要な物質101eを供するための101dのN−boc官能性の脱保護を、中間体1.01、工程3(反応時間=2時間)について記載したように行った。LC−MS:570.1(M+H)
工程6
Figure 2008545748
0℃のジクロロメタン(2mL)中のアミン塩101e(60mg,0.1ミリモル)の溶液にDIPEA(0.06mL,0.3ミリモル)、続いて、イソシアネート中間体65.01(トルエン中の0.25M,0.8mL,0.2ミリモル)を加えた。その温度における15分間の後、反応フラスコをフリーザー(−20℃)で一晩(16時間)貯蔵した。反応混合物をジクロロメタン(20mL)で希釈し、飽和塩化アンモニウム溶液(20mL)、ブライン(20mL)で洗浄し、乾燥し(NaSO)、濾過し、濃縮した。15/85〜50/50アセトン/へキサンを用いるシリカクロマトグラフィーによって粗製物質を精製して、必要な化合物101(53mg)を得た;LC−MS:872.2(M+H)
当業者であれば、式XIXの他の適当な化合物を前記開示と同様にして調製できることを理解するであろう。
以下の実験セクションは式Ia、IbおよびIcの化合物の調製に適用される:
略語:
以下のスキーム、調製および例の記載で用いる略語は以下の通りである:
THF:テトラヒドロフラン
DMF:N,N−ジメチルホルムアミド
EtOAc:酢酸エチル
AcOH:酢酸
HOOBt:3−ヒドロキシ−1,2,3−ベンゾトリアジン−4(3H)−オン
EDCl:1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩
NMM:N−メチルモルホリン
MeOH:メタノール
EtOH:エタノール
Et2O:ジエチルエーテル
DMSO:ジメチルスルホキシド
BuO:カリウムtert−ブトキシド
DCM:ジクロロメタン
Chg:シクロヘキシルグリシン
Bn:ベンジル
Et:エチル
Ph:フェニル
iPr:イソプロピル
BuまたはBu:tert−ブチル
Boc:tert−ブチルオキシカルボニル
Cbz:ベンジルオキシカルボニル
HATU:O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テロラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート
BOP:ベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−トリス(ジメチルアミノ)ヘキサフルオロホスフェート
10%Pd/C:炭素上の10%パラジウム(重量)
実施例:
(1R,5S)−N−[3−アミノ−1−(シクロブチルメチル)−2,3−ジオキソプロピル]−3−[2(S)−[[[(1,1−ジメチルエチル)アミノ]カルボニル]アミノ]−3,3−ジメチル−1−オキソブチル]−6,6−ジメチル−3−アザビシクロ[3.1.0]へキサン−2(S)−カルボキサミド(構造Ia)の合成:
Figure 2008545748
工程1
Figure 2008545748
乾燥THF(400mL)中、N下で、ケチミン1a’(50g,187.1ミリモル,Aldrich Chemical Company,Milwaukee, Wisconsinから入手可能)の攪拌溶液を−78℃まで冷却し、THF中のK−BuO(220mL,1.15当量)の1M溶液で処理した。反応混合物を0℃まで温め、1時間攪拌し、ブロモメチルシクロブタン(28mL,249ミリモル)で処理した。反応混合物を室温で48時間攪拌し、真空中で濃縮した。残渣をEtO(300mL)に溶解させ、水性HCl(2M,300mL)で処理した。得られた溶液を室温にて5時間攪拌し、EtO(1L)で抽出した。水性層を水性NaOH(50%)でpH〜12〜14まで塩基性とし、CHCl(3×300mL)で抽出した。合わせた有機層を乾燥し(MgSO)、濾過し、濃縮して、純粋なアミン(1b’,18g)を無色油として得た。
工程2
Figure 2008545748
CHCl(350mL)中の0℃のアミン1b’(18g,105.2ミリモル)の溶液をジ−tert−ブチルジカルボネート(23g,105.4ミリモル)で処理し、室温で12時間攪拌した。反応の完了(TLC)の後、反応混合物を真空中で濃縮し、残渣をTHF/HO(200ml,1:1)に溶解させ、LiOH・HO(6.5g,158.5ミリモル)で処理し、室温で3時間攪拌した。反応混合物を濃縮し、塩基性水性層をEtOで抽出した。水性層を濃塩酸でpH〜1〜2に酸性化し、CHClで抽出した。合わせた有機層を乾燥し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮して、1c’が無色粘性油として得られ、これをさらに精製することなく次の工程で用いた。
工程3
Figure 2008545748
CHCl(250mL)中の酸1c’(15.0g,62ミリモル)の溶液をBOP試薬(41.1g,93ミリモル)、N−メチルモルホリン(27mL)、N,O−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(9,07g,93ミリモル)で処理し、室温で一晩攪拌した。反応混合物を1N水性HCl(250mL)で希釈し、層を分離し、水性層をCHCl(3×300ml)で抽出した。合わせた有機層を乾燥し(MgSO)、濾過し、真空下で濃縮し、クロマトグラフィー(SiO、EtOAc/Hex2:3)によって精製して、アミド1d(15.0g)を無色固体として得た。
工程4
Figure 2008545748
乾燥THF(200mL)中のアミド1d(15g,52.1ミリモル)の溶液を0℃にてLiAlH(1M、93mL,93ミリモル)の溶液で滴下処理した。反応混合物を室温で1時間攪拌し、0℃にてKHSOの溶液(10%水性)で注意深くクエンチし、0.5時間攪拌した。反応混合物を水性HCl(1M,150mL)で希釈し、CHCl(3×200ml)で抽出した。合わせた有機層を水性HCl(1M)、飽和NaHCO、ブラインで洗浄し、乾燥した(MgSO)混合物を濾過し、真空中で濃縮して、1eを粘性無色油(14g)として得た。
工程5
Figure 2008545748
CHCH(50mL)中のアルデヒド1e(14g,61.6ミリモル)の溶液をEtN(10.73mL,74.4ミリモル)、およびアセトンシアノヒドリン(10.86g,127.57ミリモル)で処理し、室温で24時間攪拌した。反応混合物を真空中で濃縮し、水性HCl(1M,200mL)で希釈し、CHCl(3×200ml)に抽出した。合わせた有機層をHO、ブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮し、クロマトグラフィー(SiO2,EtOAc/Hex1:4)によって精製して、1f(10.3g)をジアステレオマーの混合物としての無色液体として得た。
工程6
Figure 2008545748
0℃でHClガスをCHOH(700ml)に通気することによって調製した、HClで飽和したメタノールをシアノヒドリン1fで処理し、24時間加熱還流した。反応を真空中で濃縮して1gが得られ、これを精製することなく次の工程で用いた。
*代替的に、AcClを乾燥メタノールに添加することによって調製された6M HClを用いることもできる。
工程7
Figure 2008545748
CHCl(200mL)中のアミン塩酸塩1gの溶液を、−78℃にて、EtN(45.0mL,315ミリモル)およびBocO(45.7g,209ミリモル)で処理した。次いで、反応混合物を室温で一晩攪拌し、HCl(2M,200mL)で希釈し、CHClに抽出した。合わせた有機層を乾燥し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮し、クロマトグラフィー(EtOAc/Hex 1:4)によって精製して、ヒドロキシエステル1hを得た。
工程8
Figure 2008545748
THF/HO(1:1)中のメチルエステル1h(3g,10.5ミリモル)の溶液をLiOH・HO(645mg,15.75ミリモル)で処理し、室温にて2時間攪拌した。反応混合物を水性HCl(1M,15mL)で酸性化し、真空中で濃縮した。残渣を真空中で乾燥した。
CHCl(50mL)およびDMF(25mL)の溶液をNHCl(2.94g,5.5ミリモル)、EDCl(3.15g,16.5ミリモル)、HOOBt(2.69g,16.5ミリモル)、およびNMM(4.4g,44ミリモル)で処理した。反応混合物を室温で3日間攪拌した。溶媒を真空下で除去し、残渣を水性HCl(250mL)で希釈し、CHClで抽出した。合わせた有機層を水性飽和NaHCOで洗浄し、乾燥し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮して1iが得られ、これをそのまま次の工程で用いた。(代替的に、1iは、1f(4.5g,17.7ミリモル)と水性H(10mL)、LiOH・HO(820mg,20.8ミリモル)との、0℃における、50mLのCHOH中での0.5時間の反応によって直接的に得ることもできる)。
工程9
Figure 2008545748
先の工程で得られた1iの溶液をジオキサン中の4N HClに溶解させ、室温で2時間攪拌した。反応混合物を真空中で濃縮して、1jが固体として得られ、これをさらに精製することなく用いた。
工程10
Figure 2008545748
アミノエステル1lは、Boc基をBoc−保護アミノ酸とメタノール性HClとの反応によって切断する以外は、R.Zhang and J.S.Madalengoitia(J.Org.Chem.1999,64,330)の方法に従って調製した。
乾燥CHCl/DMF(50mL,1:1)中のBoc−tert Lue 1k(Fluka,5.0g 21.6ミリモル)の溶液を0℃まで冷却し、アミン1l(5.3g,25.7ミリモル)、NMM(6.5g,64.8ミリモル)およびBOP試薬(11.6g,25.7ミリモル)で処理した。反応を室温にて24時間攪拌し、水性HCl(1M)で希釈し、CHClで抽出した。合わせた有機層をHCl(水性1M)、飽和NaHCO、ブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮し、クロマトグラフィー(SiO,アセトン/へキサン1:5)によって精製して、1mを無色固体として得た。
工程11
Figure 2008545748
メチルエステル1m(4.0g,10.46ミリモル)の溶液をHCl(ジオキサン中4M溶液)に溶解させ、室温にて3時間攪拌した。反応混合物を真空中で濃縮して、さらに精製することなく次の工程で用いるアミン塩酸塩を得た。
CHCl(10mL)中のアミン塩酸塩(397mg,1.24ミリモル)の溶液を−78℃まで冷却し、tert−ブチルイソシアネート(250mg,2.5ミリモル)で処理し、室温で一晩攪拌した。反応混合物を真空中で濃縮し、残渣を水性HCl(1M)で希釈し、CHClで抽出した。合わせた有機層を水性HCl(1M)、飽和NaHCOおよびブラインで洗浄した。有機層を乾燥し、濾過し、真空中で濃縮し、残渣をクロマトグラフィー(SiO,アセトン/へキサン1:4によって精製して、1nを無色固体として得た。
工程12
Figure 2008545748
THF/HO(1:1,5mL)中のメチルエステル1n(381mg,1.0ミリモル)の溶液をLiOH・HO(62mg,1.5ミリモル)で処理し、室温で3時間攪拌した。反応混合物を水性HClで酸性化し、真空中で濃縮して、遊離酸を得た。
DMF/CHCl(1:1,5.0mL)中の酸(254.9mg,0.69ミリモル)の溶液をアミン1j(159mg,0.763ミリモル)、EDCl(199mg,1.04ミリモル)、HOOBt(169.5mg,1.04ミリモル)およびNMM(280mg,2.77ミリモル)で−20℃にて処理した。反応混合物を−20℃で48時間攪拌し、真空中で濃縮した。残渣を水性1M HClで希釈し、EtOAcで抽出した。合わせた有機層を水性NaHCO、水性HCl、ブラインで抽出し、乾燥し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮して1o(470mg)が黄褐色固体として得られ、これをさらに精製することなく次の反応で用いた。
工程13
Figure 2008545748
0℃のトルエンおよびDMSO(1:1 20mL)中のアミド1o(470mg,0.9ミリモル)の溶液をEDCl(1.72g,9.0ミリモル)およびジクロロ酢酸(0.37mL,4.5ミリモル)で処理し、0℃にて4時間攪拌した。反応混合物をCHClで希釈し、飽和NaHCO、およびブラインで洗浄した。有機層を乾燥し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮し、クロマトグラフィー(SiO,アセトン/へキサン3:7)によって精製して、1aが無色固体として得た。
式1の化合物の式IbおよびIcのジアステレオマーへの分離:
Figure 2008545748
分離のための分取用HPLC条件
用いるカラム:NORMAL PHASE YMC DIOL−NP COLUMN 120Å,S−10/20;50mm×500mm I.D/長さ
溶媒A:へキサン
溶媒B:4Lの溶媒を作製するためのもの(1.7Lイソプロパノール+300mLのCHCN+2LのCHCl
HPLC条件:12%の溶媒B/88%の溶媒A
液速:120mL/分
手法:1gの化合物1aを10mLのCHCl/25mLのヘキサンに溶解させ、カラムに注入した。それを120mL/分で溶出させ、2つのピークを独立して収集し、濃縮した。固体残渣を高真空中でさらに乾燥し、分析HPLCによって分析した。極性の(第二の異性体)は2.6%の非極性ジアステレオマー(第一の異性体)を含有したので、それをもう1回精製して、純粋なジアステレオマーを単離した。
ジアステレオマー純度の分析のための分析条件
用いるカラム:NORMAL PHASE YMC DIOL−NP COLUMN 200Å,S−5μM;150mm×3mm長/I.D
溶媒A:へキサン
溶媒B:4Lの溶媒を作製するためのもの(1.7Lイソプロパノール+300mLのCHCN+2LのCHCl
HPLC条件:8.5%の溶媒B/91.5%の溶媒A
液速:0.7mL/分
保持時間 非極性異性体(化合物Ib)=13.2分
極性異性体(化合物Ic)=16.1分
1mL中の2.5mgの化合物を用い、20μLを注入し、λ=254nmにおいてU.Vディテクターで分析した。
化合物2および3についての分析データ
化合物3[極性ジアステレオマー]
H NMR(d−dmso、500MHz):δ8.26(d、1H、J=7.0Hz)、8.00(s、1H)、7.75(s、1H)、5.96(s、1H)、5.84(d、1H、J=10Hz)、4.96(m、1H)、4.28(s、1H)、4.11(d、1H、J=11Hz)、3.94(d、1H、J=10Hz),3.73(dd、1H、J=10&5Hz)、2.48(m、1H)、1.95(m、2H)、1.61(m、1H)、1.59(m、1H)、1.77(m、1H)、1.57(m、1H)、1.74(m、2H)、1.42(dd、1H、J=7.5&5Hz)、1.28(d、1H、J=7.5Hz)、1.17(s、9H)、1.01(s、3H)、0.90(s、9H)、0.85(s、3H)。13C NMR(d−dmso、125MHz):δ197.8、170.9、170.8、162.8、157.4、59.1、56.8、51.8、48.9、47.4、36.7、34.0、32.0、30.6、29.1、27.8、27.3、27.1、26.4、26,1、18.5、17.7、12.5。MS[FAB]520(55)、421(100)、308(75)、213(90)。HRMS C2746[M+1]として 計算値 520.3499;実測値520.3505。
化合物2[非極性ジアステレオマー]
H NMR(d−dmso、500MHz):δ8.15(d、1H、J=7.0Hz)、7.96(s、1H)、7.74(s、1H)、5.96(s、1H)、5.86(d、1H、J=10Hz)、4.85(m、1H)、4.27(s、1H)、4.13(d、1H、J=11.0Hz)、3.97(d、1H、J=10Hz),3.76(dd、1H、J=10&5Hz)、2.36(m、1H)、1.97(m、2H)、1.60(m、2H)、1.78(m、1H)、1.64(m、1H)、1.75(m、2H)、1.44((dd、1H、J=7.5&5Hz)、1.27(d、1H、J=7.5Hz)、1.17(s、9H)、1.00(s、3H)、0.89(s、9H)、0.82(s、3H)。13C NMR(d−dmso、125MHz):δ197.1、171.1、170.7、163.0、157.3、59.4、56.9、52.1、48.9、47.4、36.6、34.0、32.1、30.5、29.1、27.9、27.4、26.8、26.4、26.1、18.5、17.8、12.4、MS[FAS]520(40)、421(100)、308(60)、213(65)。HRMS C2746[M+1]として 計算値520.3499;実測値520.3514。
その広範な発明の概念から逸脱することなく、上述の実施形態に対して変形を行うことができることが、当業者によって認識される。従って、本発明は開示された特定の実施形態に限定されるものではなく、添付の特許請求の範囲によって定義される発明の精神および範囲内にある改変をカバーすることを意図することは理解される。
本出願において引用した各文書(特許査定された特許、公開された特許出願、およびジャーナル論文のような非特許文献を含む)は、全ての目的について引用によりその全体を援用する。
図1は、式Iaの化合物の種々の用量およびレジメンの投与を伴う時間にわたって測定された平均のウイルス負荷のグラフである。 図2は、式Iaの化合物が1日2回投与される場合(bid、左の囲み)および式Iaの化合物が1日3回投与される場合(tid、右の囲み)の種々の時間において14日目に測定された式Iaの化合物の血清レベルを示すボックスプロットである。

Claims (33)

  1. 式I〜式XXVI:
    Figure 2008545748
    [前記式I中、
    Yは以下の部分:アルキル、アルキル−アリール、ヘテロアルキル、ヘテロアリール、アリール−ヘテロアリール、アルキル−ヘテロアリール、シクロアルキル、アルキルオキシ、アルキル−アリールオキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、ヘテロシクロアルキルオキシ、シクロアルキルオキシ、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキル−アリールアミノ、アリールアミノ、ヘテロアリールアミノ、シクロアルキルアミノおよびヘテロシクロアルキルアミノよりなる群から選択され、但し、Yは所望によりX11またはX12で置換されていてもよく;
    11はアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、アリール、アルキルアリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、またはヘテロアリールアルキルであり、但し、X11は加えて所望によりX12で置換されていてもよく;
    12はヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、チオ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、カルボキシ、カルバルコキシ、カルボキサミド、アルコキシカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルオキシ、アルキルウレイド、アリールウレイド、ハロゲン、シアノ、またはニトロであり、但し、該アルキル、アルコキシ、およびアリールは、加えて所望により独立してX12から選択される部分で置換されていてもよく;
    はCORまたはB(OR)であり、ここに、RはH、OH、OR、NR10、CF、C、C、CF、RまたはCORであり、ここに、RはH、OH、OR、CHR10、またはNR10であり、ここに、R、R、RおよびR10は、独立して、H、アルキル、アリール、ヘテロアルキル、ヘテロアリール、シクロアルキル、シクロアルキル、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、[CH(R’)]COOR11、[CH(R’)]CONR1213、[CH(R’)]SO11、[CH(R’)]COR11、[CH(R’)]CH(OH)R11、CH(R’)CONHCH(R)COOR11、CH(R’)CONHCH(R’)CONR1213、CH(R’)CONHCH(R)R’、CH(R’)CONHCH(R’)CONHCH(R’)COOR11、CH(R’)CONHCH(R’)CONHCH(R’)CONR1213、CH(R’)CONHCH(R’)CONHCH(R’)CONHCH(R’)COOR11、CH(R’)CONHCH(R’)CONHCH(R’)CONHCH(R’)CONR1213、CH(R’)CONHCH(R’)CONHCH(R’)CONHCH(R’)CONHCH(R’)COOR11、およびCH(R’)CONHCH(R’)CONHCH(R’)CONHCH(R’)CONHCH(R’)CONR1213よりなる群から選択され、ここに、R’、R’、R’、R’、R’、R11、R12、R13、およびR’は、独立して、H、アルキル、アリール、ヘテロアルキル、ヘテロアリール、シクロアルキル、アルキル−アリール、アルキル−ヘテロアリール、アリール−アルキルおよびヘテロアラルキルよりなる群から選択され;
    ZはO、N、CHまたはCRから選択され、
    Wは存在しても存在しなくてもよく、もし、Wが存在すれば、WはC=O、C=S、C(=N−CN)、またはSOから選択され;
    Qは存在しても存在しなくてもよく、Qが存在する場合、QはCH、N、P、(CH、(CHR)、(CRR’)、O、NR、S、またはSOであり;Qが存在しない場合、Mは存在しても存在しなくてもよく;QおよびMが存在しないの場合、AはL直接連結し;
    AはO、CH、(CHR)、(CHR−CHR’)、(CRR’)、NR、S、またはSOまたは結合であり;
    EはCH、N、CR、またはA、LもしくはGに対する二重結合であり;
    Gは存在しても存在しなくてもよく、Gが存在する場合、Gは(CH、(CHR)、または(CRR’)であり;Gが存在しない場合、Jは存在し、およびEは、Gが連結されているように、式Iにおける炭素原子に直接的に連結され、
    Jは存在するか、または存在しなくてもよく、Jが存在する場合、Jは(CH、(CHR)、または(CRR’)、SO、NH、NRまたはOであり;Jが存在しない場合、Gは存在し、かつEはJに連結するように式Iに示されるNに直接的に連結され;
    Lは存在してもしなくてもよく、Lが存在する場合、LはCH、CR、O、SまたはNRであり;Lが存在しない場合、Mは存在してもしなくてもよく;もしMが存在し、Lが存在しない場合、Mは直接的かつ独立してEに連結され、およびJはEに直接的かつ独立して連結され;
    Mは存在してもしなくてもよく、Mが存在する場合、MはO、NR、S、SO、(CH、(CHR)(CHR−CHR’)、または(CRR’)であり;
    pは0ないし6の数であり;そして
    R、R’、R、RおよびRは、独立して、H;C−C10アルキル;C−C10アルケニル;C−Cシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキル、アルコキシ、アリールオキシ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アミド、エステル、カルボン酸、カルバメート、尿素、ケトン、アルデヒド、シアノ、ニトロ、ハロゲン;(シクロアルキル)アルキルおよび(ヘテロシクロアルキル)アルキル、ここに、該シクロアルキルは3ないし8の炭素原子および、0ないし6の酸素、窒素、硫黄またはリン原子からなり、そして該アルキルは1ないし6の炭素原子であり;アリール;ヘテロアリール;アルキル−アリール;およびアルキル−ヘテロアリールよりなる群から選択され;
    ここに、該アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、ヘテロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルおよびヘテロシクロアルキル部分は、所望により化学的に適切に置換されていてもよく、該用語「置換された」はアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アラルキル、シクロアルキル、複素環、ハロゲン、ヒドロキシ、チオ、アルコキシ、アリールオキシ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アミド、エステル、カルボン酸、カルバメート、尿素、ケトン、アルデヒド、シアノ、ニトロ、スルホンアミド、スルホキシド、スルホン、スルホニル尿素、ヒドラジド、およびヒドロキサメートよりなる群から選択される1以上の部分での所望による化学的に適切な置換をいうか;あるいは
    さらに、該単位N−C−G−E−L−J−Nは5員または6員の環状環構造を表し、但し、該単位N−C−G−E−L−J−Nが5員の環状環構造を表す場合、またはN、C、G、E、L、J、N、A、Q、およびMを含む式I中の二環構造が5員の環状環構造を表す場合、該5員の環状環構造は環状環の一部としてのカルボニル基を欠如する]
    あるいはその医薬上許容される塩、溶媒和物またはエステル、
    Figure 2008545748
    [前記式II中、
    ZはO、NHまたはNR12であり;
    Xはアルキルスルホニル、ヘテロシクリルスルホニル、ヘテロシクリルアルキルスルホニル、アリールスルホニル、ヘテロアリールスルホニル、アルキルカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、ヘテロシクリルアルキルカルボニル、アリールカルボニル、ヘテロアリールカルボニル、アルコキシカルボニル、ヘテロシクリルオキシカルボニル、アリールオキシカルボニル、ヘテロアリールオキシカルボニル、アルキルアミノカルボニル、ヘテロシクリルアミノカルボニル、アリールアミノカルボニル、またはヘテロアリールアミノカルボニル部分であり、但し、Xは加えて所望により、R12またはR13で置換されていてもよく、
    はH;C−C直鎖アルキル;C−C分岐鎖アルキルまたは;CH−アリール(置換または非置換)で置換されていてもよく;
    12はアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、アリール、アルキルアリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、アルキルへテロアリール、またはヘテロアリールアルキル部分であり、但し、R12は加えて、所望によりR13で置換されていてもよく;
    13はヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、チオ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、カルボキシ、カルバルコキシ、カルボキシアミド、アルコキシカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルオキシ、アルキルウレイド、アリールウレイド、ハロゲン、シアノ、またはニトロ部分であり、但し、該アルキル、アルコキシおよびアリールは加えて、所望により、独立してR13から選択される部分で置換されていてもよく;
    P1a、P1b、P2、P3、P4、P5、およびP6は独立して、H;C1−C10の直鎖アルキルまたは分岐鎖アルキル;C2−C10の直鎖アルケニルまたは分岐鎖アルケニルであり;
    C3−C8シクロアルキル、C3−C8複素環;(シクロアルキル)アルキルまたは(ヘテロシクリル)アルキル、ここに、該シクロアルキルは3ないし8の炭素原子、および0ないし6の酸素、窒素、硫黄またはリン原子からなり、そして該アルキルは1ないし6の炭素原子のものであり;
    アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、またはヘテロアリールアルキル、ここに、該アルキルは1ないし6の炭素原子のものであり;
    ここに、該アルキル、アルケニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル;(シクロアルキル)アルキルおよび(ヘテロシクリル)アルキル部分は所望によりR13で置換されていてもよく、さらに、ここに、該P1aおよびP1bは所望により相互に連結されて、スピロ環状またはスピロ複素環の環を形成してもよく、該スピロ環状またはスピロ複素環の環は0ないし6の酸素、窒素、硫黄またはリン原子を含有し、かつ加えて所望によりR13で置換されていてもよく;そして
    P1’はH、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリル−アルキル、アリール、アリール−アルキル、ヘテロアリール、またはヘテロアリール−アルキルであり;但し、該P1’は加えて所望によりR13で置換されていてもよい]
    あるいはその医薬上許容される塩、溶媒和物またはエステル、
    Figure 2008545748
    [前記式III中、
    G、JおよびYは同一かまたは異なってもよく、独立して、部分:H、アルキル、アルキル−アリール、ヘテロアルキル、ヘテロアリール、アリール−ヘテロアリール、アルキル−ヘテロアリール、シクロアルキル、アルキルオキシ、アルキル−アリールオキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、ヘテロシクロアルキルオキシ、シクロアルキルオキシ、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキル−アリールアミノ、アリールアミノ、ヘテロアリールアミノ、シクロアルキルアミノおよびヘテロシクロアルキルアミノよりなる群から選択され、但し、Yは加えて所望によりX11またはX12で置換されていてもよく;
    11は、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、アリール、アルキルアリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、またはヘテロアリールアルキル部分よりなる群から選択され、但し、X11は加えて所望によりX12で置換されていてもよく;
    12はヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、チオ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、カルボキシ、カルバルコキシ、カルボキシアミド、アルコキシカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルオキシ、アルキルウレイド、アリールウレイド、ハロゲン、シアノまたはニトロであり、但し、該アルキル、アルコキシおよびアリールは加えて、所望により、独立してX12から選択される部分で置換されていてもよく;
    はCORまたはB(OR)であり、ここに、RはH、OH、OR、NR10、CF、C、C、CF、RおよびCORよりなる群から選択され、ここに、RはH、OH、OR、CHR10、およびNR10よりなる群から選択され、ここに、R、R、RおよびR10は同一かまたは異なってもよく、独立して、H、アルキル、アリール、ヘテロアルキル、ヘテロアリール、シクロアルキル、シクロアルキル、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、CH(R’)COOR11、CH(R’)CONR1213、CH(R’)CONHCH(R’)COOR11、CH(R’)CONHCH(R’)CONR1213、CH(R’)CONHCH(R’)R’、CH(R’)CONHCH(R’)CONHCH(R’)COOR11、CH(R’)CONHCH(R’)CONHCH(R’)CONR1213、CH(R’)CONHCH(R’)CONHCH(R’)CONHCH(R’)COOR11、CH(R’)CONHCH(R’)CONHCH(R’)CONHCH(R’)CONR1213、CH(R’)CONHCH(R’)CONHCH(R’)CONHCH(R’)CONHCH(R’)COOR11、およびCH(R’)CONHCH(R’)CONHCH(R’)CONHCH(R’)CONHCH(R’)CONR1213より群から選択され、ここに、R’、R’、R’、R’、R’、R11、R12、R13、およびR’は同一かまたは異なってもよく、独立して、H、アルキル、アリール、ヘテロアルキル、ヘテロアリール、シクロアルキル、アルキル−アリール、アルキル−ヘテロアリール、アリール−アルキルおよびヘテロアラルキルよりなる群から選択され;
    ZはO、N、またはCHから選択され;
    Wは存在してもしなくてもよく、もしWが存在すれば、WはC=O、C=S、またはSOから選択され;そして
    R、R’、R、RおよびRは、独立して、H;C1−C10アルキル;C2−C10アルケニル;C3−C8シクロアルキル;C3−C8ヘテロシクロアルキル、アルコキシ、アリールオキシ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アミド、エステル、カルボン酸、カルバメート、尿素、ケトン、アルデヒド、シアノ、ニトロ;酸素、窒素、硫黄またはリン原子(該酸素、窒素、硫黄またはリン原子は0ないし6の数であり);(シクロアルキル)アルキルおよび(ヘテロシクロアルキル)アルキル、ここに、該シクロアルキルは3ないし8の炭素原子、および0ないし6の酸素、窒素、硫黄またはリン原子よりなり、そして該アルキルは1ないし6の炭素原子のものであり;アリール;ヘテロアリール;アルキル−アリール;およびアルキル−ヘテロアリールよりなる群から選択され;
    ここに、該アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、ヘテロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルおよびヘテロシクロアルキル部分は所望により置換されていてもよく、該用語「置換された」とは、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アラルキル、シクロアルキル、複素環、ハロゲン、ヒドロキシ、チオ、アルコキシ、アリールオキシ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アミド、エステル、カルボン酸、カルバメート、尿素、ケトン、アルデヒド、シアノ、ニトロ、スルホンアミド、スルホキシド、スルホン、スルホニル尿素、ヒドラジドおよびヒドロキサメートよりなる群から選択される1以上の部分での所望による化学的に適当な置換をいう]
    あるいはその医薬上許容される塩、溶媒和物またはエステル、
    Figure 2008545748
    [前記式IV中、
    Yは以下の部分:アルキル、アルキル−アリール、ヘテロアルキル、ヘテロアリール、アリール−ヘテロアリール、アルキル−ヘテロアリール、シクロアルキル、アルキルオキシ、アルキル−アリールオキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、ヘテロシクロアルキルオキシ、シクロアルキルオキシ、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキル−アリールアミノ、アリールアミノ、ヘテロアリールアミノ、シクロアルキルアミノ、およびヘテロシクロアルキルアミノよりなる群から選択され、但し、Yは所望によりX11またはX12で置換されていてもよく;
    11はアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、アリール、アルキルアリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、またはヘテロアリールアルキルであり、但し、X11は加えて所望によりX12で置換されていてもよく;
    12はヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、チオ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、カルボキシル、カルバルコキシ、カルボキサミド、アルコキシカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルオキシ、アルキルウレイド、アリールウレイド、ハロゲン、シアノまたはニトロであり、但し、該アルキル、アルコキシ、およびアリールは加えて、所望により、独立してX12から選択される部分で置換されていてもよく;
    は以下の構造:
    Figure 2008545748
    から選択され;
    ここに、kは0ないし5の数であり、これは同一かまたは異なってもよく、R11は所望による置換基を示し、該置換基の各々は、独立して、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、シクロアルキル、アルキル−アリール、ヘテロアルキル、ヘテロアリール、アリール−ヘテロアリール、アルキル−ヘテロアリール、アルキルオキシ、アルキル−アリールオキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、ヘテロシクロアルキルオキシ、シクロアルキルオキシ、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキル−アリールアミノ、アリールアミノ、ヘテロアリールアミノ、シクロアルキルアミノ、ヘテロシクロアルキルアミノ、ヒドロキシ、チオ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、カルボキシル、カルバルコキシ、カルボキサミド、アルコキシカルボニルアミド、アルコキシカルボニルオキシ、アルキルウレイド、アリールウレイド、ハロゲン、シアノおよびニトロよりなる群から選択され、但し、R11は、R11≠Hの場合、所望によりX11またはX12で置換されていてもよく;
    ZはO、N、CHまたはCRから選択され;
    Wは存在してもしなくてもよく、もしWが存在すれば、WはC=O、C=S、C(=N−CN)、またはS(O)から選択され;
    Qは存在してもしなくてもよく、Qが存在する場合、QはCH、N、P、(CH、(CHR)、(CRR’)、O、N(R)、S、またはS(O)であり;Qが存在しない場合、Mは存在してもしなくてもよく;QおよびMが存在しない場合、AはLに直接的に連結されており;
    AはO、CH、(CHR)、(CHR−CHR’)、(CRR’)、N(R)、S、またはS(O)または結合であり;
    EはCH、N、CR、またはA、LもしくはGに対する二重結合であり;
    Gは存在してもしなくてもよく、Gが存在する場合、Gは(CH、(CHR)、または(CRR’)であり;Gが存在しない場合、Jは存在し、かつEは、Gが連結するように式Iにおける炭素原子に直接的に連結され;
    Jは存在してもしなくてもよく、Jが存在する場合、Jは(CH、(CHR)、または(CRR’)、S(O)、NH、N(R)またはOであり;Jが存在しない場合、Gは存在し、かつEは、Jに連結するように式Iに示されるNに直接的に連結され;
    Lは存在してもしなくてもよく、Lが存在する場合、LはCH、C(R)、O、SまたはN(R)であり;Lが存在しない場合、Mは存在してもしなくてもよく;もしMが存在し、かつLが存在しなければ、Mは直接的にかつ独立してEに連結され、そしてJは直接的にかつ独立してEに連結され;
    Mは存在してもしなくてもよく、Mが存在する場合、MはO、N(R)、S、S(O)、(CH、(CHR)(CHR−CHR’)、または(CRR’)であり;
    pは0ないし6の数であり;そして
    R、R’、R、RおよびRは同一かまたは異なってもよく、各々は、独立して、H;C−C10アルキル;C−C10アルケニル;C−Cシクロアルキル;C−Cヘテロシクロアルキル、アルコキシ、アリールオキシ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アミド、エステル、カルボン酸、カルバメート、尿素、ケトン、アルデヒド、シアノ、ニトロ、ハロゲン、(シクロアルキル)アルキルおよび(ヘテロシクロアルキル)アルキル、ここに、該シクロアルキルは3ないし8の炭素原子、および0ないし6の酸素、窒素、硫黄またはリン原子からなり、かつ該アルキルは1ないし6の炭素原子のものであり;アリール;ヘテロアリール;アルキル−アリール;およびアルキル−ヘテロアリールよりなる群から選択され;
    ここに、該アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、ヘテロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルおよびヘテロシクロアルキル部分は所望により置換されていてもよく、該用語「置換された」とは、同一かまたは異なってもよく、各々が、独立して、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アラルキル、シクロアルキル、複素環、ハロゲン、ヒドロキシ、チオ、アルコキシ、アリールオキシ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アミド、エステル、カルボン酸、カルバメート、尿素、ケトン、アルデヒド、シアノ、ニトロ、スルホンアミド、スルホキシド、スルホン、スルホニル尿素、ヒドラジドおよびヒドロキサメードよりなる群から選択される1以上の部分での置換をいい;
    さらに、ここに、該単位N−C−G−E−L−J−Nは5員の環状の環構造または6員の環状の環構造を表し、但し、該単位N−C−G−E−L−J−Nが5員の環状の環構造を表す場合、またはN、C、G、E、L、J、N、A、Q、およびMを含む式Iにおける二環構造が5員の環状の環構造を表す場合、該5員の環状の環構造は該5員の環状の環の部分としてのカルボニル部分を欠如する]
    あるいはその医薬上許容される塩、溶媒和物またはエステル、
    Figure 2008545748
    [前記式V中、
    (1)Rは−C(O)Rまたは−B(OR)であり;
    (2)RはH、−OH、−OR、−NR10、−C(O)OR、−C(O)NR10、−CF、−C、C、−CF、−R、−C(O)RまたはNRSOであり;
    (3)RはH、−OH、−OR、または−CHR10であり;
    (4)R、R、RおよびR10は、独立して、H:アルキル、アルケニル、アリール、ヘテロアルキル、ヘテロアリール、シクロアルキル、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、R14、−CH(R’)CH(R’)C(O)OR11、[CH(R’)]C(O)OR11、−[CH(R’)]C(O)NR1213、−[CH(R’)]S(O)R11、−[CH(R’)]C(O)R11、−[CH(R’)]S(O)NR1213、CH(R’)C(O)N(H)CH(R’)(R’)、CH(R’)CH(R’)C(O)NR1213、−CH(R’)CH(R’)S(O)R11、−CH(R’)CH(R’)S(O)NR1213、−CH(R’)CH(R’)CH(R’)C(O)R11、―[CH(R’)]CH(OH)R11、−CH(R’)C(O)N(H)CH(R’)C(O)OR11、C(O)N(H)CH(R’)C(O)OR11、−C(O)N(H)CH(R’)C(O)R11、CH(R’)C(O)N(H)CH(R’)C(O)NR1213、−CH(R’)C(O)N(H)CH(R’)R’、C(R’)C(O)N(H)CH(R’)C(O)N(H)CH(R’)C(O)OR11、CH(R’)C(O)N(H)CH(R’)C(O)CH(R’)NR1213、C(R’)C(O)N(H)CH(R’)C(O)N(H)CH(R’)C(O)NR1213、CH(R’)C(O)N(H)CH(R’)C(O)N(H)CH(R’)C(O)N(H)CH(R’)C(O)OR11、CH(R’)C(O)N(H)CH(R’)C(O)N(H)CH(R’)C(O)N(H)CH(R’)C(O)NR1213、CH(R’)C(O)N(H)CH(R)C(O)N(H)CH(R’)C(O)N(H)CH(R’)C(O)N(H)CH(R’)C(O)OR11、およびCH(R’)C(O)N(H)CH(R’)C(O)N(H)CH(R’)C(O)N(H)CH(R’)C(O)N(H)CH(R’)C(O)NR1213よりなる群から選択され;
    ’、R’、R’、R’、R’、R11、R12、およびR13は同一かまたは異なってよく、各々は、独立して、H、ハロゲン、アルキル、アリール、ヘテロアルキル、ヘテロアリール、シクロアルキル、アルコキシ、アリールオキシ、アルケニル、アルキニル、アルキル−アリール、アルキル−ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、アリール−アルキルおよびヘテロアラルキルよりなる群から選択されるか;あるいは
    12およびR13は一緒に連結し、ここに、該組合せはシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールまたはヘテロアリールであり;
    14は存在するか、または存在せず、もし存在すれば、H、アルキル、アリール、ヘテロアルキル、ヘテロアリール、シクロアルキル、アルキル−アリール、アリル、アルキル−ヘテロアリール、アルコキシ、アリール−アルキル、アルケニル、アルキニルおよびヘテロアラルキルよりなる群から選択され;
    (5)RおよびR’は存在するか、または存在せず、もし存在すれば、同一かまたは異なってもよく、各々、独立して、H、OH、C−C10アルキル、C−C10アルケニル、C−Cシクロアルキル、C−Cヘテロシクロアルキル、アルコキシ、アリールオキシ、アルキルチオ、アリールチオ、アルキルアミノ、アリールアミノ、アミノ、アミド、アリールチオアミノ、アリールカルボニルアミノ、アリールアミノカルボキシ、アルキルアミノカルボキシ、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、(アリール)アルキル、ヘテロアリールアルキル、エステル、カルボン酸、カルバメート、尿素、ケトン、アルデヒド、シアノ、ニトロ、ハロゲン、(シクロアルキル)アルキル、アリール、ヘテロアリール、(アルキル)アリール、アルキルヘテロアリール、アルキル−ヘテロアリールおよび(ヘテロシクロアルキル)アルキルよりなる群から選択され、ここに、該シクロアルキルは3ないし8の炭素原子、および0ないし6の酸素、窒素、硫黄またはリン原子よりなり、そして該アルキルは1ないし6の炭素原子のものであり;
    (6)L’はH、OH、アルキル、ヘテロアルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、またはヘテロシクリルであり;
    (7)M’はH、アルキル、ヘテロアルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、アリールアルキル、ヘテロシクリルまたはアミノ酸側鎖であるか;
    あるいはL’およびM’は一緒に結合して、
    Figure 2008545748
    によって表される構造式1の部分が構造式2:
    Figure 2008545748
    によって表される環構造を形成し、
    ここに、式2においては、
    Eは存在するか、または存在せず、もし存在すれば、C、CH、NまたはC(R)であり;
    Jは存在するか、または存在せず、Jが存在しない場合、Jは(CH、(CHR−CHR’)、(CHR)、(CRR’)、S(O)、N(H)、N(R)またはOであり;Jが存在せず、かつGは存在する場合、Lは位置2でマークされる窒素原子に直接的に連結され;
    pは0ないし6の数であり;
    Lは存在するか、または存在せず、Lが存在する場合、LはC(H)またはC(R)であり;Lが存在しない場合、Mは存在するか、または存在せず;もしMが存在し、かつLが不存在であれば、Mは、直接的にかつ独立してEに連結され、そしてJは直接的かつ独立してEに連結され;
    Gは存在するか、または存在せず、Gが存在する場合、Gは(CH、(CHR)、(CHR−CHR’)または(CRR’)であり;Gが存在しない場合、Jは存在し、かつEは位置1でマークされる炭素原子に直接的に連結され;
    Qは存在するか、または存在せず、Qが存在する場合、QはNR、PR、(CR=CR)、(CH、(CHR)、(CRR’)、(CHR−CHR’)、O、NR、S、SO、またはSOであり;Qが存在しない場合、Mは(i)Aに直接的に連結されているか、あるいは(ii)L上の独立した置換基であり、該独立した置換基は−OR、−CH(R)(R’)、S(O)0−2Rまたは−NRR’から選択されるか、あるいは(iii)存在せず;QおよびMが共に存在しない場合、AはLに直接的に連結されているか、またはAはE上の独立した置換基であり、該独立した置換基は−OR、−CH(R)(R’)、S(O)0−2Rもしくは−NRR’から選択されるか、あるいはAは存在せず;
    Aは存在するか、または存在せず、もし存在すれば、AはO、O(R)、(CH、(CHR)、(CHR−CHR’)、(CRR’)、N(R),NRR’、S、S(O),−OR、CH(R)(R’)またはNRR’であるか;あるいはAはMに連結されて、脂環式、脂肪族またはヘテロ脂環式ブリッジを形成し;
    Mは存在するか、または存在せず、Mが存在する場合、Mはハロゲン、O、OR、N(R)、S、S(O)、(CH、(CHR)(CHR−CHR’)、または(CRR’)であり;あるいはMはAに連結されて、脂環式、脂肪族またはヘテロ脂環式ブリッジを形成し;
    (8)Z’は構造式3:
    Figure 2008545748
    によって表され、
    ここに、式3において、YはH、アリール、アルキル、アルキル−アリール、ヘテロアルキル、ヘテロアリール、アリール−ヘテロアリール、アルキル−ヘテロアリール、シクロアルキル、アルキルオキシ、アルキル−アリールオキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、ヘテロシクロアルキルオキシ、ヘテロアルキル−ヘテロアリール、ヘテロアルキル−ヘテロシクロアルキル、シクロアルキルオキシ、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキル−アリールアミノ、アリールアミノ、ヘテロアリールアミノ、シクロアルキルアミノおよびヘテロシクロアルキルアミノよりなる群から選択され、そしてYは置換されていないか、あるいは所望により同一かまたは異なって、独立してX11またはX12から選択される1または2の置換基で置換されていてもよく;
    11はアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、アリール、アルキルアリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、またはヘテロアリールアルキルであり、そしてX11は置換されていないか、あるいは所望により、同一かまたは異なって、独立して選択されるX12部分の1以上で置換されていてもよく;
    12はヒドロキシ、アルコキシ、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールオキシ、チオ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、カルボキシ、カルバルコキシ、カルボキサミド、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、ヘテロアルキルカルボニル、ヘテロアリールカルボニル、スルホニル尿素、シクロアルキルスルホンアミド、ヘテロアリール−シクロアルキルスルホンアミド、ヘテロアリール−スルホンアミド、アルコキシカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルオキシ、アルキルウレイド、アリールウレイド、ハロゲン、シアノ、またはニトロであり、該アルキル、アルコキシおよびアリールは置換されていないか、あるいは所望により、同一かまたは異なって、独立して、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、アリール、アルキルアリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、またはヘテロアリールアルキルから選択される1以上の部分で独立して置換されていてもよく;
    ZはO、N、C(H)またはC(R)であり;
    31はH、ヒドロキシル、アリール、アルキル、アルキル−アリール、ヘテロアルキル、ヘテロアリール、アリール−ヘテロアリール、アルキル−ヘテロアリール、シクロアルキル、アルキルオキシ、アルキル−アリールオキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、ヘテロシクロアルキルオキシ、ヘテロアルキル−ヘテロアリール、シクロアルキルオキシ、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキル−アリールアミノ、アリールアミノ、ヘテロアリールアミノ、シクロアルキルアミノまたはヘテロシクロアルキルアミノであり、そしてR31は置換されていないか、あるいは所望により、同一かまたは異なって、独立してX13またはX14から選択される1または2の置換基で置換されていてもよく;
    13はアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、アリール、アルキルアリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、またはヘテロアリールアルキルであり、そしてX13は置換されていないか、あるいは所望により、同一かまたは異なって、独立して選択される1以上のX14部分で置換されていてもよく;
    14はヒドロキシ、アルコキシ、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールオキシ、チオ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、カルボキシ、カルバルコキシ、カルボキサミド、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、ヘテロアルキルカルボニル、ヘテロアリールカルボニル、シクロアルキルスルホンアミド、ヘテロアリール−シクロアルキルスルホンアミド、ヘテロアリールスルホンアミド、アルコキシカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルオキシ、アルキルウレイド、アリールウレイド、ハロゲン、シアノまたはニトロであり、そして該アルキル、アルコキシ、およびアリールは置換されていないか、あるいは所望により、同一かまたは異なって、独立して、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、アリール、アルキルアリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、アルキルヘテロアリール、またはヘテロアリールアルキルから選択される1以上の部分で置換されていてもよく;
    Wは存在しても存在しなくてもよく、もしWが存在すれば、WはC(=O)、C(=S)、C(=N−CN)、またはS(O)であり;
    (9)Xは構造式4:
    Figure 2008545748
    によって表され、
    ここに、式4においては、aは2、3、4、5、6、7、8または9であり;
    b、c、d、eおよびfは0、1、2、3、4または5であり;
    AはC、N、SまたはOであり;
    29およびR29’は、独立して、存在するか、または存在せず、もし存在すれば、同一かまたは異なってもよく、各々は、独立して、H、ハロ、アルキル、アリール、シクロアルキル、シクロアルキルアミノ、シクロアルキルアミノカルボニル、シアノ、ヒドロキシ、アルコキシ、アルキルチオ、アミノ、−NH(アルキル)、−NH(シクロアルキル)、−N(アルキル)、カルボキシル、C(O)O−アルキル、ヘテロアリール、アラルキル、アルキルアリール、アラルケニル、ヘテロアラルキル、アルキルヘテロアリール、ヘテロアラルケニル、ヒドロキシアルキル、アリールオキシ、アラルコキシ、アシル、アロイル、ニトロ、アリールオキシカルボニル、アラルコキシカルボニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、ヘテロアリールスルホニル、アルキルスルフィニル、アリールスルフィニル、ヘテロアリールスルフィニル、アリールチオ、ヘテロアリールチオ、アラルキルチオ、ヘテロアラルキルチオ、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、ヘテロシクレニル、YN−アルキル−、YNC(O)−およびYNSO−よりなる群から選択される1または2の置換基であり、ここに、YおよびYは同一かまたは異なってもよく、独立して、水素、アルキル、アリールおよびアラルキルよりなる群から選択されるか;あるいは
    29およびR29’は、該組み合わせが0ないし6の炭素原子の脂肪族またはヘテロ脂肪族鎖であるように一緒に連結され;
    30は存在するか、または存在せず、もし存在すれば、H、アルキル、アリール、ヘテロアリールおよびシクロアルキルよりなる群から独立して選択される1または2の置換基であり;
    (10)Dは構造式5:
    Figure 2008545748
    によって表され、
    ここに、式5においては、R32、R33およびR34は存在するか、または存在せず、もし存在すれば、H、ハロ、アルキル、アリール、シクロアルキル、シクロアルキルアミノ、スピロアルキル、シクロアルキルアミノカルボニル、シアノ、ヒドロキシ、アルコキシ、アルキルチオ、アミノ、−NH(アルキル)、−NH(シクロアルキル)、−N(アルキル)、カルボキシル、−C(O)O−アルキル、ヘテロアリール、アラルキル、アルキルアリール、アラルケニル、ヘテロアラルキル、アルキルヘテロアリール、ヘテロアラルケニル、ヒドロキシアルキル、アリールオキシ、アラルコキシ、アシル、アロイル、ニトロ、アリールオキシカルボニル、アラルコキシカルボニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、ヘテロアリールスルホニル、アルキルスルフィニル、アリールスルフィニル、ヘテロアリールスルフィニル、アリールチオ、ヘテロアリールチオ、アラルキルチオ、ヘテロアラルキルチオ、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、ヘテロシクレニル、YN−アルキル−、YNC(O)−およびYNSO−よりなる群から独立して選択される1または2の置換基であり、ここに、YおよびYは同一かまたは異なってもよく、独立して、水素、アルキル、アリール、およびアラルキルよりなる群から選択されるか;あるいは
    32およびR34は、該組合せがシクロアルキル基の部分を形成するように一緒に連結され;
    gは1、2、3、4、5、6、7、8または9であり;
    h、i、j、k、lおよびmは0、1、2、3、4または5であり;そして
    AはC、N、SまたはOであり、
    (11)但し、構造式2:
    Figure 2008545748
    が、
    Figure 2008545748
    であって、W’がCHまたはNである場合、以下の条件排除(i)および(ii)が共に適用される:
    条件排除(i):Z’は、R36はH、C6または10アリール、ヘテロアリールである−NH−R36、−R37がC1−6アルキルまたはC3−6シクロアルキルである−C(O)−R37、−C(O)−OR37または−C(O)−NHR37ではなく:および
    条件排除(ii):Rは−C(O)OH、−C(O)OHの医薬上許容される塩、−C(O)OHのエステル、またはR38がC1−8アルキル、C3−6シクロアルキル、C6ないし10アリールまたはC7−16アラルキルよりなる群から選択される−C(O)NHR38ではない]
    あるいはその医薬上許容される塩、溶媒和物またはエステル、
    Figure 2008545748
    [前記式VI中、
    CapおよびP’は、独立して、H、アルキル、アルキル−アリール、ヘテロアルキル、ヘテロアリール、アリール−ヘテロアリール、アルキル−ヘテロアリール、シクロアルキル、アルキルオキシ、アルキル−アリールオキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、ヘテロシクリルオキシ、シクロアルキルオキシ、アミノ、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキル−アリールアミノ、アリールアミノ、ヘテロアリールアミノ、シクロアルキルアミノ、カルボキシアルキルアミノ、アリールアルキルオキシまたはヘテロシクリルアミノであり、ここに、該アルキル、アルキル−アリール、ヘテロアルキル、ヘテロアリール、アリール−ヘテロアリール、アルキル−ヘテロアリール、シクロアルキル、アルキルオキシ、アルキル−アリールオキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、ヘテロシクリルオキシ、シクロアルキルオキシ、アミノ、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキル−アリールアミノ、アリールアミノ、ヘテロアリールアミノ、シクロアルキルアミノ、カルボキシアルキルアミノ、アリールアルキルオキシまたはヘテロシクリルアミノの各々は置換されていないか、あるいは所望により、同一かまたは異なってよく、かつ独立してXおよびXから選択される1または2の置換基で置換されていてもよく;
    はアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、アリール、アルキルアリール、アリールアルキル、アリールヘテロアリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリルアミノ、アルキルヘテロアリール、またはヘテロアリールアルキルであり、およびXは置換されていないか、あるいは所望により、同一かまたは異なってもよく、かつ独立して選択される1以上のX部分で独立して置換されていてもよく;
    はヒドロキシ、アルキル、アリール、アルコキシ、アリールオキシ、チオ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、カルボキシ、カルバルコキシ、カルボキサミド、アルコキシカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルオキシ、アルキルウレイド、アリールウレイド、ハロゲン、シアノ、ケト、エステルまたはニトロであり、ここに、該アルキル、アルコキシ、およびアリールの各々は置換されていないか、あるいは所望により、同一かまたは異なってよく、かつ独立してアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、アリール、アルキルアリール、アリールアルキル、アリールヘテロアリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリルアミノ、アルキルヘテロアリールおよびヘテロアリールアルキルから選択される1以上の部分で独立して置換されていてもよく;
    Wは存在してもしなくてもよく、Wが存在する場合、WはC(=O)、C(=S)、C(=NH)、C(=N−OH)、C(=N−CN)、S(O)またはS(O)であり;
    Qは存在してもしなくてもよく、Qが存在する場合、QはN(R)、P(R)、CR=CR’、(CH、(CHR)、(CRR’)、(CHR−CHR’)、O、S、S(O)またはS(O)であり;Qが存在しない場合、Mは(i)直接的にAに連結されているか、あるいは(ii)MはL上の独立した置換基であり、そしてAはE上の独立した置換基であり、該独立した置換基は−OR、−CH(R’)、S(O)0−2Rまたは−NRR’から選択され;QおよびMが共に存在しない場合、AはLに直接的に連結されるか、あるいはAは、−OR、CH(R)(R’)、−S(O)0−2Rまたは−NRR’から選択される、E上の独立した置換基であり;
    Aは存在するか、または存在せず、もし存在すれば、Aは−O−、−O(R)CH−、−(CHR)−、−(CHR−CHR’)−、(CRR’)、N(R)、NRR’、S、またはS(O)であり、Qが存在しない場合、Aは−OR、−CH(R)(R’)または−NRR’であり;Aが存在しない場合、QおよびEは結合によって連結されているか、あるいはQはM上の独立した置換基であり;
    Eは存在するか、または存在せず、もし存在すれば、EはCH、N、C(R)であり;
    Gは存在してもしなくてもよく、Gが存在する場合、Gは(CH、(CHR)、または(CRR’)であり;Gが存在しない場合、Jは存在し、そしてEは位置1でマークされる炭素原子に直接的に連結され;
    Jは存在してもしなくてもよく、Jが存在する場合、Jは(CH、(CHR−CHR’)、(CHR)、(CRR’)、S(O)、N(H)、N(R)またはOであり;Jが存在せず、かつGが存在する場合、Lは位置2でマークされる窒素原子に直接的に連結され;
    Lは存在してもしなくてもよく、Lが存在する場合、LはCH、N、またはCRであり;Lが存在しない場合、Mは存在するか、または存在せず;もしMが存在し、かつLが存在しない場合、Mは直接的かつ独立してEに連結され、そしてJは直接的かつ独立してEに連結され;
    Mは存在してもしなくてもよく、Mが存在する場合、MはO、N(R)、S、S(O)、(CH、(CHR)、(CHR−CHR’)、または(CRR’)であり;
    pは0ないし6の数であり;
    R、R’およびRは同一かまたは異なってよく、各々はH、C−C10アルキル、C−C10アルケニル、C−Cシクロアルキル、C−Cヘテロシクリル、アルコキシ、アリールオキシ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アミド、アリールチオアミノ、アリールカルボニルアミノ、アリールアミノカルボキシ、アルキルアミノカルボキシ、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、アルケニル、アルキニル、アリール−アルキル、ヘテロアリールアルキル、エステル、カルボン酸、カルバメート、尿素、ケトン、アルデヒド、シアノ、ニトロ、ハロゲン、(シクロアルキル)アルキル、アリール、ヘテロアリール、アルキル−アリール、アルキルヘテロアリール、アルキル−ヘテロアリールおよび(ヘテロシクリル)アルキルよりなる群から選択され;
    (CRR’)におけるRおよびR’は、該組合せがシクロアルキルまたはヘテロシクリル部分を形成するように一緒に連結でき;そして
    はN(R)またはOである]
    あるいはその医薬上許容される塩、溶媒和物またはエステル、
    Figure 2008545748
    [前記式VII中、
    MはO、N(H)、またはCHであり;
    nは0ないし4であり;
    は−OR、−NRまたは
    Figure 2008545748
    であり;
    ここに、RおよびRは同一かまたは異なってよく、各々は、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヒドロキシル、アミノ、アリールアミノおよびアルキルアミノよりなる群から選択され;
    およびRは同一かまたは異なってよく、各々が、独立して、H、アルキル、アリールおよびシクロアルキルよりなる群から選択されるか;あるいは代替的に、RおよびRは、部分
    Figure 2008545748
    が、kが0ないし2である
    Figure 2008545748
    によって表されるように、環状の5員ないし7員の環の部分を一緒に形成し;
    Xは:
    Figure 2008545748
    よりなる群から選択され;
    ここに、pは1ないし2であり、qは1ないし3であり、そしてPはアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロアルキル、シクロアルキル、ジアルキルアミノ、アルキルアミノ、アリールアミノまたはシクロアルキルアミノであり;そして
    はアリール、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、
    Figure 2008545748
    よりなる群から選択され;
    ここに、YはO、SまたはNHであり、そしてZはCHまたはNであり、そしてR部分は同一かまたは異なってよく、各Rは、独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、ヒドロキシル、アミノ、アリールアミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ハロ、アルキルチオ、アリールチオおよびアルキルオキシよりなる群から選択される]
    あるいはその医薬上許容される塩、溶媒和物またはエステル、
    Figure 2008545748
    [前記式VIII中、
    MはO、N(H)、またはCHであり;
    は−OR、NRまたは
    Figure 2008545748
    であり;
    ここに、RおよびRは同一かまたは異なってよく、各々は、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヒドロキシル、アミノ、アリールアミノおよびアルキルアミノよりなる群から選択され;
    はアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキルハロアルキルよりなる群から選択され;
    はアルキル、シクロアルキル、アリール、およびアリールと縮合したシクロアルキルよりなる群から選択され;
    およびRは同一かまたは異なってよく、各々は、独立して、H、アルキル、アリールおよびシクロアルキルよりなる群から選択されるか;あるいは代替的に、RおよびRは、部分
    Figure 2008545748
    が、kが0ないし2である
    Figure 2008545748
    によって表されるように、環状の5員ないし7員の環の一部を一緒に形成し;
    Xは:
    Figure 2008545748
    よりなる群から選択され;
    ここに、pは1ないし2であり、qは1ないし3であり、そしてPはアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロアルキル、シクロアルキル、ジアルキルアミノ、アルキルアミノ、アリールアミノ、またはシクロアルキルアミノであり;そして
    はアリール、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、
    Figure 2008545748
    よりなる群から選択され;
    ここに、YはO、SまたはNHであり、そしてZはCHまたはNであり、そしてR部分は同一かまたは異なってよく、各Rは、独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、ヒドロキシル、アミノ、アリールアミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ハロ、アルキルチオ、アリールチオおよびアルキルオキシよりなる群から選択される]
    あるいはその医薬上許容される塩、溶媒和物またはエステル、
    Figure 2008545748
    [前記式IX中、
    MはO、N(H)、またはCHであり;
    nは0ないし4であり;
    は−OR、−NRまたは
    Figure 2008545748
    であり;
    ここに、RおよびRは同一かまたは異なってよく、各々は、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヒドロキシル、アミノ、アリールアミノおよびアルキルアミノよりなる群から選択され;
    およびRは同一かまたは異なってよく、各々は、独立して、H、アルキル、アリールおよびシクロアルキルよりなる群から選択されるか;あるいは代替的に、RおよびRは、部分
    Figure 2008545748
    が、kが0ないし2である
    Figure 2008545748
    によって表されるように、環状の5員ないし7員の環の一部を一緒に形成し;
    Xは
    Figure 2008545748
    よりなる群から選択され;
    ここに、pは1ないし2であり、qは1ないし3であり、そしてPはアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロアルキル、シクロアルキル、ジアルキルアミノ、アルキルアミノ、アリールアミノ、またはシクロアルキルアミノであり;そして
    はアリール、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、
    Figure 2008545748
    よりなる群から選択され;
    ここに、YはO、SまたはNHであり、そしてZはCHまたはNであり、そしてR部分は同一かまたは異なってよく、各Rは、独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、ヒドロキシル、アミノ、アリールアミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ハロ、アルキルチオ、アリールチオおよびアルキルオキシよりなる群から選択される]
    あるいはその医薬上許容される塩、溶媒和物またはエステル、
    Figure 2008545748
    [前記式X中、
    はH、OR、NR10、またはCHR10であり、ここに、R、RおよびR10は同一かまたは異なってよく、各々は、独立して、H、アルキル−、アルケニル−、アルキニル−、アリール−、ヘテロアルキル−、ヘテロアリール−、シクロアルキル−、ヘテロシクリル−、アリールアルキル−、およびヘテロアリールアルキルよりなる群から選択され;
    AおよびMは同一かまたは異なってよく、各々は、独立して、R、OR、NHR、NRR’、SR、SORおよびハロから選択されるか;あるいはAおよびMは、式Iにおいて前記で示される部分:
    Figure 2008545748
    が3員、4員、6員、7員または8員のシクロアルキル、4員ないし8員のヘテロシクリル、6員ないし10員のアリール、あるいは5員ないし10員のヘテロアリールのいずれかを形成するように相互に連結され;
    EはC(H)またはC(R)であり;
    LはC(H)、C(R)、CHC(R),またはC(R)CHであり;
    R、R’、R、およびRは同一かまたは異なってよく、各々は、独立して、H、アルキル−、アルケニル−、アルキニル−、シクロアルキル−、ヘテロアルキル−、ヘテロシクリル−、アリール−、ヘテロアリール−、(シクロアルキル)アルキル−、(ヘテロシクリル)アルキル−、アリール−アルキル−、およびヘテロアリール−アルキル−よりなる群から選択されるか;あるいは代替的に、NRR’におけるRおよびR’は、NRR’が4員ないし8員のヘテロシクリルを形成するように相互に連結され;
    そしてYは以下の部分:
    Figure 2008545748
    から選択され;
    ここに、GはNHまたはOであり;そしてR15、R16、R17およびR18は同一かまたは異なってよく、各々は、独立して、H、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、ヘテロアルケニル、アルキニル、ヘテロアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、およびヘテロアリールアルキルよりなる群から選択されるか、あるいは代替的に、R15およびR16は相互に連結して、4員ないし8員のシクロアルキル、ヘテロアリールまたはシクロアルキル構造を形成し、同様に、独立して、R17およびR18は相互に連結されて、3員ないし8員のシクロアルキルまたはヘテロシクリルを形成し;
    ここに、該アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルまたはヘテロシクリルの各々は置換されていないか、所望により、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、チオ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アミド、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、スルホンアミド、アルキル、アリール、ヘテロアリール、アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、ケト、カルボキシ、カルバルコキシ、カルボキサミド、アルコキシカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルオキシ、アルキルウレイド、アリールウレイド、ハロ、シアノおよびニトロよりなる群から選択される1以上の部分で独立して置換されていてもよい]
    あるいはその医薬上許容される塩、溶媒和物またはエステル、
    Figure 2008545748
    [前記式XI中、
    はH、OR、NR10、またはCHR10であり、ここに、R、RおよびR10は同一かまたは異なってもよく、各々は、独立して、H、アルキル−、アルケニル−、アルキニル−、アリール−、ヘテロアルキル−、ヘテロアリール−、シクロアルキル−、ヘテロシクリル−、アリールアルキル−、およびヘテロアリールアルキルよりなる群から選択され;
    AおよびMは同一かまたは異なってよく、各々は、独立して、R、NR10、SR、SORおよびハロから選択されるか;あるいはAおよびMは、式Iにおいて前記で示された部分:
    Figure 2008545748
    が3員、4員、6員、7員または8員のシクロアルキル、4員ないし8員のヘテロシクリル、6員ないし10員のアリール、あるいは5員ないし10員のヘテロアリールのいずれかを形成するように相互に連結され、換言すれば、A−E−L−Mが一緒になる;
    EはC(H)またはC(R)であり;
    LはC(H)、C(R)、CHC(R)、またはC(R)CHであり;
    R、R’、R、およびRは同一かまたは異なってよく、各々は、独立して、H、アルキル−、アルケニル−、アルキニル−、シクロアルキル−、ヘテロアルキル−、ヘテロシクリル−、アリール−、ヘテロアリール−、(シクロアルキル)アルキル−、(ヘテロシクリル)アルキル−、アリール−アルキル−、およびヘテロアリール−アルキル−よりなる群から選択されるか;あるいは代替的に、NRR’におけるRおよびR’は、NR10が4員ないし8員のヘテロシクリルを形成するように相互に連結され;
    Yは以下の部分:
    Figure 2008545748
    から選択され、ここに、Y30およびY31
    Figure 2008545748
    から選択され、ここに、uは0ないし6の数であり;
    XはO、NR15、NC(O)R16、S、S(O)およびSOから選択され;
    GはNHまたはOであり;そして
    15、R16、R17、R18、R19、T、T、TおよびTは同一かまたは異なってよく、各々は、独立して、H、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、ヘテロアルケニル、アルキニル、ヘテロアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、およびヘテロアリールアルキルよりなる群から選択されるか、あるいは代替的に、R17およびR18は相互に連結されて、3員ないし8員のシクロアルキルまたはヘテロシクリルを形成し;
    ここに、該アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルまたはヘテロシクリルの各々は置換されていないか、あるいは所望により、独立して、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、チオ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アミド、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、スルホンアミド、アルキル、アリール、ヘテロアリール、アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、ケト、カルボキシ、カルバルコキシ、カルボキサミド、アルコキシカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルオキシ、アルキルウレイド、アリールウレイド、ハロ、シアノおよびニトロよりなる群から選択される1以上の部分で置換されていてもよい]
    あるいはその医薬上許容される塩、溶媒和物またはエステル、
    Figure 2008545748
    [前記式XII中、
    はH、OR、NR10、またはCHR10であり、ここに、R、RおよびR10は同一かまたは異なってよく、各々は、独立して、H、アルキル−、アルケニル−、アルキニル−、アリール−、ヘテロアルキル−、ヘテロアリール−、シクロアルキル−、ヘテロシクリル−、アリールアルキル−、およびヘテロアリールアルキルよりなる群から選択され;
    AおよびMは同一かまたは異なってよく、各々は、独立して、R、OR、NHR、NRR’、SR、SORおよびハロから選択されるか;あるいはAおよびMは、式Iにおいて前記で示した部分:
    Figure 2008545748
    が3員、4員、6員、7員または8員のシクロアルキル、4員ないし8員のヘテロシクリル、6員ないし10員のアリール、あるいは5員ないし10員のヘテロアリールいずれかを形成するように相互に連結され;
    EはC(H)またはC(R)であり;
    LはC(H)、C(R)、CHC(R)、またはC(R)CHであり;
    R、R’、R、およびRは同一かまたは異なってよく、各々は、独立して、H、アルキル−、アルケニル−、アルキニル−、シクロアルキル−、ヘテロアルキル−、ヘテロシクリル−、アリール−、ヘテロアリール−、(シクロアルキル)アルキル−、(ヘテロシクリル)アルキル−、アリール−アルキル−、およびヘテロアリール−アルキル−よりなる群から選択されるか;あるいは代替的に、NRR’におけるRおよびR’は、NRR’が4員ないし8員のヘテロシクリルを形成するように相互に連結され;
    そしてYは以下の部分:
    Figure 2008545748
    から選択され;
    ここに、GはNHまたはOであり;そしてR15、R16、R17、R18、およびR19は同一かまたは異なってよく、各々は、独立して、H、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、ヘテロアルケニル、アルキニル、ヘテロアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、およびヘテロアリールアルキルよりなる群から選択されるか、あるいは代替的に、(i)R15およびR16は相互に連結して、4員ないし8員の環状構造を形成するか、あるいはR15およびR19は相互に連結して、4員ないし8員の環状構造を形成し、そして(ii)同様に、独立して、R17およびR18は相互に連結して、3員ないし8員のシクロアルキルまたはヘテロシクリルを形成し;
    ここに、該アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルまたはヘテロシクリルの各々は置換されていないか、あるいは所望により、独立して、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、チオ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アミド、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、スルホンアミド、アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、アルキル、アリール、ヘテロアリール、ケト、カルボキシ、カルバルコキシ、カルボキサミド、アルコキシカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルオキシ、アルキルウレイド、アリールウレイド、ハロ、シアノ、およびニトロよりなる群から選択される1以上の部分で置換されていてもよい]
    あるいはその医薬上許容される塩、溶媒和物またはエステル、
    Figure 2008545748
    [前記式XIII中、
    はH、OR、NR10、またはCHR10であり、ここに、R、RおよびR10は同一かまたは異なってよく、各々が、独立して、H、アルキル−、アルケニル−、アルキニル−、アリール−、ヘテロアルキル−、ヘテロアリール−、シクロアルキル−、ヘテロシクリル−、アリールアルキル−、およびヘテロアリールアルキルよりなる群から選択され;
    AおよびMは同一かまたは異なってよく、各々は、独立して、R、OR、NHR、NRR’、SR、SOR、およびハロから選択されるか;あるいはAおよびMは、式Iにおいて前記で示した部分:
    Figure 2008545748
    が3員、4員、6員、7員または8員のシクロアルキル、4員ないし8員のヘテロシクリル、6員ないし10員のアリール、あるいは5員ないし10員のヘテロアリールいずれかを形成するように相互に連結され、換言すれば、A−E−L−Mが一緒になり;
    EはC(H)またはC(R)であり;
    LはC(H)、C(R)、CHC(R)、またはC(R)CHであり;
    R、R’、R、およびRは同一かまたは異なってよく、各々は、独立して、H、アルキル−、アルケニル−、アルキニル−、シクロアルキル−、ヘテロアルキル−、ヘテロシクリル−、アリール−、ヘテロアリール−、(シクロアルキル)アルキル−、(ヘテロシクリル)アルキル−、アリール−アルキル−、およびヘテロアリール−アルキル−よりなる群から選択されるか;あるいは代替的に、NRR’におけるRおよびR’は、NRR’が4員ないし8員のヘテロシクリルを形成するように相互に連結され;
    そしてYは以下の部分:
    Figure 2008545748
    から選択され;
    ここに、GはNHまたはOであり、そしてR15、R16、R17、R18、R19およびR20は同一かまたは異なってよく、各々は、独立して、H、C−C10アルキル、C−C10ヘテロアルキル、C−C10アルケニル、C−C10ヘテロアルケニル、C−C10アルキニル、C−C10ヘテロアルキニル、C−Cシクロアルキル、C−Cヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリールよりなる群から選択され、あるいは代替的に:(i)R15およびR16は相互に連結して、4員ないし8員のシクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルを形成できるか、またはR15およびR19は相互に連結して、5員ないし8員のヘテロアルキルまたはヘテロシクリルを形成するか、あるいはR15およびR20は相互に連結して、5員ないし8員のシクロアルキルまたはヘテロシクリルを形成し、そして(ii)同様に、独立して、R17およびR18は相互に連結して、3員ないし8員のシクロアルキルまたはヘテロシクリルを形成し、
    ここに、該アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルまたはヘテロシクリルの各々は置換されていないか、あるいは所望により独立して、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、チオ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アミド、アルキルアミノ、アリールアミノ、アリールスルホニル、アリールスルホニル、スルホンアミド、アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、ケト、カルボキシ、カルバルコキシ、カルボキサミド、アルコキシカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルオキシ、アルキルウレイド、アリールウレイド、ハロ、シアノ、およびニトロよりなる群から選択される1以上の基で置換できる]
    あるいはその医薬上許容される塩、溶媒和物またはエステル、
    Figure 2008545748
    [前記式XIV中、
    はH、OR、NR10、またはCHR10であり、ここに、R、RおよびR10は同一かまたは異なってよく、各々は、独立して、H、アルキル−、アルケニル−、アルキニル−、アリール−、ヘテロアルキル−、ヘテロアリール−、シクロアルキル−、ヘテロシクリル−、アリールアルキル−、およびヘテロアリールアルキルよりなる群から選択され;
    AおよびMは同一かまたは異なってよく、各々は、独立して、R、OR、NHR、NRR’、SR、SOR、およびハロから選択されるか;
    あるいはAおよびMは、式Iにおいて前記で示した部分:
    Figure 2008545748
    が3員、4員、6員、7員または8員のシクロアルキル、4員ないし8員のヘテロシクリル、あるいは6員ないし10員のアリール、あるいは5員ないし10員のヘテロアリールいずれかを形成するように相互に連結され;
    EはC(H)またはC(R)であり;
    LはC(H)、C(R)、CHC(R)、またはC(R)CHであり;
    R、R’、R、およびRは同一かまたは異なってよく、各々は、独立して、H、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、ヘテロアルケニル、アルキニル、ヘテロアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、およびヘテロアリールアルキルよりなる群から選択され、あるいは代替的に、NRR’におけるRおよびR’はNRR’が4員ないし8員のヘテロシクリルを形成するように相互に連結され;
    そしてYは以下の部分:
    Figure 2008545748
    から選択され;
    ここに、GはNHまたはOであり;そしてR15、R16、R17、およびR18は同一かまたは異なってよく、各々は、独立して、H、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、ヘテロアルケニル、アルキニル、ヘテロアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、およびヘテロアリールよりなる群から選択され、あるいは代替的に、(i)R15およびR16は相互に連結して、4員ないし8員の環状構造を形成し、そして(ii)同様に、独立して、R17およびR18は相互に連結して、3員ないし8員のシクロアルキルまたはヘテロシクリルを形成し;
    ここに、該アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルまたはヘテロシクリルの各々は置換されていないか、あるいは所望により、独立して、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、チオ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アミド、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、スルホンアミド、アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、アルキル、アリール、ヘテロアリール、ケト、カルボキシ、カルバルコキシ、カルボキサミド、アルコキシカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルオキシ、アルキルウレイド、アリールウレイド、ハロ、シアノおよびニトロよりなる群から選択される1以上の部分で置換できる]
    あるいはその医薬上許容される塩、溶媒和物またはエステル、
    Figure 2008545748
    [前記式XV中、
    はH、OR、NR10、またはCHR10であり、ここに、R、RおよびR10は同一かまたは異なってよく、各々は、独立して、H、アルキル−、アリール−、ヘテロアルキル、ヘテロアリール−、シクロアルキル−、シクロアルキル−、アリールアルキル−、およびヘテロアリールアルキルよりなる群から選択され;EおよびJは同一かまたは異なってよく、各々は、独立して、R、OR、NHR、NRR、SR、ハロ、およびS(O)Rよりなる群から選択されるか、あるいはEおよびJは相互に直接的に連結して、3員ないし8員のシクロアルキル、または3員ないし8員のヘテロシクリル部分を形成でき;
    ZはN(H)、N(R)、またはOであり、但し、ZがOである場合、Gは存在するか、または存在せず、もしGが存在し、ZがOであれば、GはC(=O)であり;
    Gは存在してもしなくてもよく、もしGが存在すれば、GはC(=O)またはS(O)であり、Gが存在しない場合、Zは直接的にYに連結され;
    Yは:
    Figure 2008545748
    よりなる群から選択され;
    R、R、R、R、RおよびRは同一かまたは異なってもよく、各々は、独立して、H、アルキル−、アルケニル−、アルキニル−、シクロアルキル−、ヘテロアルキル−、ヘテロシクリル−、アリール−、ヘテロアリール−、(シクロアルキル)アルキル−、(ヘテロシクリル)アルキル−、アリール−アルキル−、およびヘテロアリール−アルキル−よりなる群から選択され、ここに、該ヘテロアルキル、ヘテロアリールおよびヘテロシクリルの各々が、独立して、1ないし6の酸素、窒素、硫黄またはリン原子を有し;
    ここに、該アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルおよびヘテロシクリル部分の各々は置換されていないか、または所望により、独立して、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アラルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ハロ、ヒドロキシ、チオ、アルコキシ、アリールオキシ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アミド、エステル、カルボン酸、カルバメート、尿素、ケトン、アルデヒド、シアノ、ニトロ、スルホンアミド、スルホキシド、スルホン、スルホニル尿素、ヒドラジド、およびヒドロキサメートよりなる群から選択される1以上の部分で置換できる]
    あるいはその医薬上許容される塩、溶媒和物またはエステル、
    Figure 2008545748
    [前記式XVI中、
    はH、OR、NR10、またはCHR10であり、ここに、R、RおよびR10は同一かまたは異なってよく、各々は、独立して、H、アルキル−、アルケニル−、アルキニル−、アリール−、ヘテロアルキル−、ヘテロアリール−、シクロアルキル−、ヘテロシクリル−、アリールアルキル−、およびヘテロアリールアルキルよりなる群から選択され、あるいは代替的に、NR10におけるRおよびR10は、NR10が4員ないし8員のヘテロシクリルを形成するように相互に連結され、そして同様に、独立して、代替的に、CHR10におけるRおよびR10は、CHR10が4員ないし8員のシクロアルキルを形成するように相互に連結され;
    およびRは同一かまたは異なってよく、各々は、独立して、H、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、ヘテロアルケニル、アルキニル、ヘテロアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、およびヘテロアリールアルキルよりなる群から選択され;
    Yは以下の部分:
    Figure 2008545748
    から選択され;
    ここに、GはNHまたはOであり;そしてR15、R16、R17、R18、R19、R20、R21、R22、R23、R24およびR25は同一かまたは異なってよく、各々は、独立して、H、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、ヘテロアルケニル、アルキニル、ヘテロアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、およびヘテロアリールアルキルよりなる群から選択され、あるいは代替的に、(i)R17およびR18は、独立して、相互に連結して、3員ないし8員のシクロアルキルまたはヘテロシクリルを形成し;(ii)同様に、独立して、R15およびR19は相互に連結して、4員ないし8員のヘテロシクリルを形成し;(iii)同様に、独立して、R15およびR16は相互に連結して、4員ないし8員のヘテロシクリルを形成し;(iv)同様に、独立して、R15およびR20は相互に連結して、4員ないし8員のヘテロシクリルを形成し;(v)同様に、独立して、R22およびR23は相互に連結して、3員ないし8員のシクロアルキルまたは4員ないし8員のヘテロシクリルを形成し;そして(vi)同様に、独立して、R24およびR25は相互に連結して、3員ないし8員のシクロアルキルまたは4員ないし8員のヘテロシクリルを形成し;
    ここに、該アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルまたはヘテロシクリルの各々は置換されていないか、あるいは所望により、独立して、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、チオ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アミド、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、スルホンアミド、アルキル、アリール、ヘテロアリール、アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、ケト、カルボキシ、カルバルコキシ、カルボキサミド、アルコキシカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルオキシ、アルキルウレイド、アリールウレイド、ハロ、シアノおよびニトロよりなる群から選択される1以上の基で置換できる]
    あるいはその医薬上許容される塩、溶媒和物またはエステル、
    Figure 2008545748
    [前記式XVII中、
    はH、OR、NR10、またはCHR10であり、ここに、R、RおよびR10は同一かまたは異なってよく、各々は、独立して、H、アルキル−、アルケニル−、アルキニル−、アリール−、ヘテロアルキル−、ヘテロアリール−、シクロアルキル−、ヘテロシクリル−、アリールアルキル−、およびヘテロアリールアルキルよりなる群から選択され;
    AおよびMは同一かまたは異なってよく、各々は、独立して、R、OR、NHR、NRR’、SR、SORおよびハロから選択されるか;あるいはAおよびMは、式Iにおいて前記に示した部分:
    Figure 2008545748
    が、3員、4員、6員、7員または8員のシクロアルキル、4員ないし8員のヘテロシクリル、あるいは6員ないし10員のアリール、あるいは5員ないし10員のヘテロアリールいずれかを形成するように相互に連結され;
    EはC(H)またはC(R)であり;
    LはC(H)、C(R)、CHC(R)、またはC(R)CHであり;
    R、R’、R、およびRは同一かまたは異なってよく、各々、独立して、H、アルキル−、アルケニル−、アルキニル−、シクロアルキル−、ヘテロアルキル−、ヘテロシクリル−、アリール−、ヘテロアリール−、(シクロアルキル)アルキル−、(ヘテロシクリル)アルキル−、アリール−アルキル−、およびヘテロアリール−アルキル−よりなる群から選択されるか;または代替的に、NRR’におけるRおよびR’は、NRR’が4員ないし8員のヘテロシクリルを形成するように相互に連結され;
    Yは以下の部分から選択され:
    Figure 2008545748
    ここに、Y30
    Figure 2008545748
    から選択され、
    ここに、uは0ないし1であり;
    XはO、NR15、NC(O)R16、S、S(O)およびSOから選択され;
    GはNHまたはOであり;そして
    15、R16、R17、R18、R19、T、T、およびTは同一かまたは異なってよく、各々、独立して、H、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、ヘテロアルケニル、アルキニル、ヘテロアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、およびヘテロアリールアルキルよりなる群から選択され、あるいは代替的に、R17およびR18は相互に連結して、3員ないし8員のシクロアルキルまたはヘテロシクリルを形成し;
    ここに、該アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルまたはヘテロシクリルの各々は置換されていないか、または所望により、独立して、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、チオ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アミド、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、スルホンアミド、アルキル、アリール、ヘテロアリール、アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、ケト、カルボキシ、カルバルコキシ、カルボキサミド、アルコキシカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルオキシ、アルキルウレイド、アリールウレイド、ハロ、シアノおよびニトロよりなる群から選択される1以上の部分で置換できる]
    あるいはその医薬上許容される塩、溶媒和物またはエステル、
    Figure 2008545748
    [前記式XVIII中、
    はアルキル−、アリール−、ヘテロアルキル−、ヘテロアリール−、シクロアルキル−、ヘテロシクリル−、アリールアルキル−、ヘテロアリールアルキル−、およびヘテロシクロアルキルよりなる群から選択され;
    はH、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリールおよびシクロアルキルよりなる群から選択され;
    AおよびMは同一かまたは異なってよく、各々は、独立して、R、OR、N(H)R、N(RR’)、SR、S(O)R、およびハロから選択されるか;あるいはAおよびMは、式Iにおいて前記で示した部分:
    Figure 2008545748
    が、3員、4員、5員、6員、7員または8員のシクロアルキル、4員ないし8員のヘテロシクリル、6員ないし10員のアリール、あるいは5員ないし10員のヘテロアリールいずれかを形成するように相互に連結され、換言すれば、A−E−L−Mが一緒になり;
    EはC(H)またはC(R)であり;
    LはC(H)、C(R)、CHC(R)、またはC(R)CHであり;
    RおよびR’は同一かまたは異なってよく、各々は、独立して、H、アルキル−、アルケニル−、アルキニル−、シクロアルキル−、ヘテロアルキル−、ヘテロシクリル−、アリール−、ヘテロアリール−、(シクロアルキル)アルキル−、(ヘテロシクリル)アルキル−、アリール−アルキル−、およびヘテロアリール−、アルキル−よりなる群から選択されるか;あるいは代替的に、N(RR’)におけるRおよびR’は、N(RR’)が4員ないし8員のヘテロシクリルを形成するように相互に連結され;
    およびRは同一かまたは異なってもよく、各々は、独立して、H、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、ヘテロアルケニル、アルキニル、ヘテロアルキニル、シクロアルキル、スピロ−連結シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、およびヘテロアリールアルキルよりなる群から選択され;
    Yは以下の部分:
    Figure 2008545748
    から選択され;
    ここに、GはNHまたはOであり;そしてR15、R16、R17、R18、R19、およびR20は同一かまたは異なってもよく、各々は、独立して、H、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、ヘテロアルケニル、アルキニル、ヘテロアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、およびヘテロアリールアルキルよりなる群から選択されるか、あるいは代替的に、(i)R17およびR18は独立して相互に連結して、3員ないし8員のシクロアルキルまたはヘテロシクリルを形成し;(ii)同様に、独立して、R15およびR19は相互に連結して、4員ないし8員のヘテロシクリルを形成し;(iii)同様に、独立して、R15およびR16は相互に連結して、4員ないし8員のヘテロシクリルを形成し;そして(iv)同様に、独立して、R15およびR20は相互に連結して、4員ないし8員のヘテロシクリルを形成し;
    ここに、該アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、スピロ−連結シクロアルキル、およびヘテロシクリルの各々は置換されていないか、または所望により、独立して、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、チオ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アミド、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、スルホンアミド、アルキル、アルケニル、アリール、ヘテロアリール、アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、ケト、カルボキシ、カルバルコキシ、カルボキサミド、アルコキシカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルオキシ、アルキルウレイド、アリールウレイド、ハロ、シアノおよびニトロよりなる群から選択される1以上の部分で置換できる]
    あるいはその医薬上許容される塩、溶媒和物またはエステル、
    Figure 2008545748
    [前記式XIX中、
    Zはヘテロシクリル部分、N(H)(アルキル)、−N(アルキル)、−N(H)(シクロアルキル)、−N(シクロアルキル)、−N(H)(アリール)、−N(アリール)、−N(H)(ヘテロシクリル)、−N(ヘテロシクリル)、−N(H)(ヘテロアリール)、および−N(ヘテロアリール)よりなる群から選択され;
    はH、OR、NR10、またはCHR10であり、ここに、R、RおよびR10は同一かまたは異なってよく、各々は、独立して、H、アルキル−、アルケニル−、アルキニル−、アリール−、ヘテロアルキル−、ヘテロアリール−、シクロアルキル−、ヘテロシクリル−、アリールアルキル−、およびヘテロアリールアルキルよりなる群から選択されるか、あるいは代替的に、NR10におけるRおよびR10は、NR10が4員ないし8員のヘテロシクリルを形成するように相互に連結され、同様に、独立して、代替的に、CHR10におけるRおよびR10は、CHR10が4員ないし8員のシクロアルキルを形成するように相互に連結され;
    およびRは同一かまたは異なってよく、各々が、独立して、H、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、ヘテロアルケニル、アルキニル、ヘテロアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、およびヘテロアリールアルキルよりなる群から選択され;
    Yは以下の部分:
    Figure 2008545748
    から選択され;
    ここに、GはNHまたはOであり;そしてR15、R16、R17、R18、R19、R20およびR21は同一かまたは異なってよく、各々が、独立して、H、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、ヘテロアルケニル、アルキニル、ヘテロアルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、およびヘテロアリールアルキルよりなる群から選択されるか、あるいは代替的に、(i)R17およびR18は独立して相互に連結して、3員ないし8員のシクロアルキルまたはヘテロシクリルを形成し;(ii)同様に、独立して、R15およびR19は相互に連結して、4員ないし8員のヘテロシクリルを形成し;(iii)同様に、独立して、R15およびR16は相互に連結して、4員ないし8員のヘテロシクリルを形成し;そして(iv)同様に、独立して、R15およびR20は相互に連結して、4員ないし8員のヘテロシクリルを形成し;
    ここに、該アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルまたはヘテロシクリルの各々は置換されていないか、または所望により、独立して、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、チオ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アミド、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、スルホンアミド、アルキル、アリール、ヘテロアリール、アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、ケト、カルボキシ、カルバルコキシ、カルボキサミド、アルコキシカルボニルアミノ、カルボキシカルボニルオキシ、アルキルウレイド、アリールウレイド、ハロ、シアノおよびニトロよりなる群から選択される1以上の部分で置換できる]
    Figure 2008545748
    [前記式XX中、
    aは0または1であり;bは0または1であり;YはHまたはC1−6アルキルであり;
    BはH、式R−C(O)−のアシル誘導体、または式R−SOのスルホニルであり、ここに、
    は(i)所望によりカルボキシル、C1−6アルカノイルオキシまたはC1−6アルコキシで置換されていてもよいC1−10アルキル;
    (ii)所望によりカルボキシル、(C1−6アルコキシ)カルボニルまたはフェニルメトキシカルボニルで置換されていてもよいC3−7シクロアルキル;
    (iii)所望によりC1−6アルキル、ヒドロキシ、あるいは所望によりC1−6アルキルで置換されていてもよいアミノで置換されていてもよいCもしくはC10のアリールまたはC7−16アラルキル;あるいは
    (iv)所望によりC1−6アルキル、ヒドロキシ、所望によりC1−6アルキルで置換されていてもよいアミノ、または所望によりC1−6アルキルで置換されていてもよいアミドで置換されていてもよいHet;
    であり;
    は、存在する場合、カルボキシルで置換されたC1−6アルキルであり;
    は、存在する場合、所望によりカルボキシル置換されていてもよいC1−6アルキルであり;
    はC1−10アルキル、C3−7シクロアルキルまたはC4−10(アルキルシクロアルキル)であり;
    はC1−10アルキル、C3−7シクロアルキルまたはC4−10(アルキルシクロアルキル)であり;
    はCH−R20、NH−R20、O−R20またはS−R20であり、ここに、R20は、所望によりR21で一置換、二置換または三置換されていてもよい飽和または不飽和のC3−7シクロアルキルまたはC4−10(アルキルシクロアルキル)であるか、あるいはR20は、所望によりR21で一置換、二置換または三置換されていてもよいCまたはC10のアリールまたはC7−16アラルキルであるか、
    あるいはR20は所望によりR21で一置換、二置換、または三置換されていてもよいHetまたは(低級アルキル)−Hetであり、ここに、各R21は独立してC1−6アルキル;C1−6アルコキシ;所望によりC1−6アルキルで一置換または二置換されていてもよいアミノ;スルホニル;NO;OH;SH;ハロ;ハロアルキル;所望によりC1−6アルキル、CまたはC10のアリール、C7−16アラルキル、Hetまたは(低級アルキル)−Hetで一置換されていてもよいアミド;カルボキシル;カルボキシ(低級アルキル);CまたはC10のアリール、C7−16アラルキルあるいはHetであり、該アリール、アラルキルまたはHetは所望によりR22で置換されていてもよく;
    ここに、R22はC1−6アルキル;C1−6アルコキシ;所望によりC1−6アルキルで一置換または二置換されていてもよいアミノ;スルホニル;NO;OH;SH;ハロ;ハロアルキル;カルボキシル;アミドまたは(低級アルキル)アミドであり;
    は所望によりハロゲンで置換されていてもよいC1−6アルキルまたはC2−6アルケニルであり;そして
    WはヒドロキシまたはN置換アミノである]
    あるいはその医薬上許容される塩、溶媒和物またはエステル、
    Figure 2008545748
    [前記式XXI中、
    BはH、CもしくはC10のアリール、C7−16アラルキル;その全てが所望によりC1−6アルキルで置換されていてもよいHetもしくは(低級アルキル)−Het;C1−6アルコキシ;C1−6アルカノイル;ヒドロキシ;ヒドロキシアルキル;ハロ;ハロアルキル;ニトロ;シアノ;シアノアルキル;所望によりC1−6アルキルで置換されていてもよいアミノ;アミド;または(低級アルキル)アミドであるか;
    あるいはBは式R−C(O)−のアシル誘導体;式R−O−C(O)−のカルボキシル;式R−N(R)−C(O)−のアミド;式R−N(R)−C(S)−のチオアミド;または式R−SOのスルホニルであり、ここに、
    は(i)所望によりカルボキシル、C1−6アルカノイル、ヒドロキシ、C1−6アルコキシ、所望によりC1−6アルキルで一置換もしくは二置換されていてもよいアミノ、アミド、または低級アルキルアミドで置換されていてもよいC1−10アルキル;
    (ii)全てが、所望により、ヒドロキシ、カルボキシル、(C1−6アルコキシ)カルボニル、所望によりC1−6アルキルで一置換もしくは二置換されていてもよいアミノ、アミド、または(低級アルキル)アミドで置換されていてもよい、C3−7シクロアルキル、C3−7シクロアルコキシ、もしくはC4−10アルキルシクロアルキル;
    (iii)所望によりC1−6アルキルで一置換または二置換されていてもよいアミノ;アミド;または(低級アルキル)アミド;
    (iv)全てが、所望により、C1−6アルキル、ヒドロキシ、アミド、(低級アルキル)アミド、または所望によりC1−6アルキルで一置換もしくは二置換されていてもよいアミノで置換されていてもよい、CもしくはC10のアリールもしくはC7−16アラルキル;あるいは
    (v)共に所望によりC1−6アルキル、ヒドロキシ、アミド、(低級アルキル)アミド、またはC1−6アルキルで一置換もしくは二置換されていてもよいアミノで置換されていてもよい、Hetもしくは(低級アルキル)−Het;
    であり;
    はHまたはC1−6アルキルであり;
    但し、Rがアミドまたはチオアミドである場合、Rは(ii)シクロアルコキシではなく;
    YはHまたはC1−6アルキルであり;
    は、全て所望により、ヒドロキシ、C1−6アルコキシ、C1−6チオアルキル、アミド、(低級アルキル)アミド、CもしくはC10のアリール、またはC7−16アラルキルで置換されていてもよい、C1−8アルキル、C3−7シクロアルキル、またはC4−10アルキルシクロアルキルであり;
    はCH−R20、NH−R20、O−R20またはS−R20であり、ここに、R20は、その全てが所望によりR21で一置換、二置換または三置換されていてもよい、飽和または不飽和のC3−7シクロアルキルまたはC4−10(アルキルシクロアルキル)であるか、あるいはR20は、全てが所望によりR21で一置換、二置換または三置換されていてもよい、CもしくはC10のアリールまたはC7−14アラルキルであり、
    あるいはR20は、共に所望によりR21で一置換、二置換または三置換されていてもよい、Hetまたは(低級アルキル)−Hetであり、
    ここに、各R21は、独立して、C1−6アルキル;C1−6アルコキシ;低級チオアルキル;スルホニル;NO;OH;SH;ハロ;ハロアルキル;所望によりC1−6アルキル、CもしくはC10のアリール、C7−14アラルキル、Hetまたは(低級アルキル)−Hetで一置換または二置換されていてもよいアミノ;所望によりC1−6アルキル、CもしくはC10のアリール、C7−14アラルキル、Hetまたは(低級アルキル)−Hetで一置換されていてもよいアミド;カルボキシル;カルボキシ(低級アルキル);CもしくはC10のアリール、C7−14アラルキルまたはHetであり、該アリール、アラルキルまたはHetは所望によりR22で置換されていてもよく;
    ここに、R22はC1−6アルキル;C3−7シクロアルキル;C1−6アルコキシ;所望によりC1−6アルキルで一置換もしくは二置換されていてもよいアミノ;スルホニル;(低級アルキル)スルホニル;NO;OH;SH;ハロ;ハロアルキル;カルボキシル;アミド;(低級アルキル)アミド;または所望によりC1−6アルキルで置換されていてもよいHetであり;
    R1はH;C1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、C2−6アルケニル、またはC2−6アルキニルであり、全て、所望によりハロゲンで置換されていてもよい]
    あるいはその医薬上許容される塩、溶媒和物またはエステル、
    Figure 2008545748
    [前記式XXII中、
    WはCHまたはNであり、
    21はH、ハロ、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルコキシ、ヒドロキシ、またはN(R23であり、ここに、各R23は独立してH、C1−6アルキルまたはC3−6シクロアルキルであり;
    22はH、ハロ、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6チオアルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルコキシ、C2−7アルコキシアルキル、C3−6シクロアルキル、C6もしくは10のアリールまたはHetであり、ここに、Hetは窒素、酸素および硫黄から選択される1ないし4のヘテロ原子を含有する5員、6員または7員の飽和または不飽和の複素環であり;
    該シクロアルキル、アリールまたはHetはR24で置換されており、ここに、R24はH、ハロ、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルコキシ、C3−6シクロアルコキシ、NO、N(R25、NH−C(O)−R25またはNH−C(O)−NH−R25であり、ここに、各R25は独立して:H、C1−6アルキルまたはC3−6シクロアルキルであるか;あるいはR24はNH−C(O)−OR26であり、ここに、R26はC1−6アルキルまたはC3−6シクロアルキルであり;
    はヒドロキシ、NH、または式−NH−R31の基であり、ここに、R31はC6もしくは10のアリール、ヘテロアリール、−C(O)−R32、−C(O)−NHR32または−C(O)−OR32であり、ここに、R32はC1−6アルキルまたはC3−6シクロアルキルであり;
    Dは、所望により:O、S、またはN−R41から独立して選択される1ないし3のヘテロ原子を含有してもよい5原子ないし10原子の飽和または不飽和のアルキレン鎖であり、ここに、R41はH、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキルまたは−C(O)−R42であり、ここに、R42はC1−6アルキル、C3−6シクロアルキルまたはC6もしくは10のアリールであり;
    はH、または該鎖Dのいずれかの炭素原子における1ないし3の置換基であり、該置換基は、独立して:C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6アルコキシ、ヒドロキシ、ハロ、アミノ、オキソ、チオおよびC1−6チオアルキルよりなる群から選択され、そして
    Aは式−C(O)−NH−Rのアミドであり、ここに、Rは:C1−8アルキル、C3−6シクロアルキル、C6もしくは10のアリールおよびC7−16アラルキルよりなる群から選択されるか;
    あるいはAはカルボン酸である]
    あるいはその医薬上許容される塩、溶媒和物またはエステル、
    Figure 2008545748
    [前記式XXIII中、
    は結合またはジフルオロメチレンであり;
    は水素、所望により置換されていてもよい脂肪族基、所望により置換されていてもよい環状基または所望により置換されていてもよい芳香族基であり;
    およびRは、各々、独立して、所望により置換されていてもよい脂肪族基、所望により置換されていてもよい環状基または所望により置換されていてもよい芳香族基であり;
    、RおよびRは、各々、独立して、所望により置換されていてもよい(1,1−または1,2−)シクロアルキレン;または所望により置換されていてもよい(1,1−または1,2−)ヘテロシクリレン;または所望により置換されていてもよい脂肪族、所望により置換されていてもよい環状基または所望により置換されていてもよい芳香族基よりなる群から選択される1つの置換基で置換されたメチレンまたはエチレンであり、ここに、該メチレンまたはエチレンはさらに所望により脂肪族基置換基で置換されていてもよく;あるいは
    、R、RおよびR10は、各々、独立して、水素または所望により置換されていてもよい脂肪族基であり;
    Figure 2008545748
    は置換された単環アザ複素環または所望により置換されていてもよい多環アザヘテロシクリル、または所望により置換されていてもよい多環アザヘテロシクレニルであり、ここに、該不飽和は、R−L−(N(R)−R−C(O)−)N(R)−R−C(O)−N部分を有する環に対して末端側の環にあり、かつ−C(O)−N(R)−R−C(O)C(O)NR部分が結合した環におけるものであり;Lは−C(O)−、−OC(O)−、NR10C(O)−、S(O)−、または−NR10S(O)−であり;そしてnは0または1であり、
    但し、
    Figure 2008545748
    が置換された
    Figure 2008545748
    である場合、Lは−OC(O)−であって、Rは所望により置換されていてもよい脂肪族であるか;あるいはR、RおよびRの少なくとも1つは、所望により置換されていてもよい脂肪族基、所望により置換されていてもよい環状基または所望により置換されていてもよい芳香族基よりなる群から選択される1つの置換基で置換されたエチレンであり、ここに、該エチレンはさらに所望により脂肪族基置換基で置換されていてもよいか;あるいはRは所望により置換されていてもよい脂肪族である]
    あるいはその医薬上許容される塩、溶媒和物またはエステル、
    Figure 2008545748
    [前記式XXIV中、
    Wは
    Figure 2008545748
    であり;
    mは0または1であり;
    各Rはヒドロキシ、アルコキシまたはアリールオキシであるか、あるいは各Rは酸素原子であって、それらが各々結合するホウ素と一緒になって、5員ないし7員の環を形成し、ここに、該環原子は炭素、窒素または酸素であり;
    各Rは、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アリール、アラルキル、アラルケニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルケニル、シクロアルケニルアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロシクリルアルケニル、ヘテロアリールまたはヘテロアラルキルであるか、あるいは同一の窒素原子に結合した2つのR基はその窒素原子と一緒になって、5員ないし7員の単環複素環系を形成し;ここに、任意のR炭素原子は所望によりJで置換されていてもよく;
    Jはアルキル、アリール、アラルキル、アルコキシ、アリールオキシ、アラルコキシ、シクロアルキル、シクロアルコキシ、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルオキシ、ヘテロシクリルアルキル、ケト、ヒドロキシ、アミノ、アルキルアミノ、アルカノイルアミノ、アロイルアミノ、アラルカノイルアミノ、カルボキシ、カルボキシアルキル、カルボキサミドアルキル、ハロ、シアノ、ニトロ、ホルミル、アシル、スルホニル、またはスルホンアミドであり、所望により1ないし3のJ基で置換されていてもよく;
    はアルキル、アリール、アラルキル、アルコキシ、アリールオキシ、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルオキシ、ケト、ヒドロキシ、アミノ、アルカノイルアミノ、アロイルアミノ、カルボキシ、カルボキシアルキル、カルボキサミドアルキル、ハロ、シアノ、ニトロ、ホルミル、スルホニル、またはスルホンアミドであり;
    Lはアルキル、アルケニル、またはアルキニルであり、ここに、任意の水素は所望によりハロゲンで置換されていてよく、ここに、任意の末端炭素原子に結合した任意の水素またはハロゲン原子は所望によりスルフヒドリルまたはヒドロキシで置換されていてもよく;
    は結合であり;
    はアルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル、カルボキシアルキル、またはカルボキサミドアルキルであり、所望により1ないし3のJ基で置換されていてもよく;
    およびRは、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アリール、アラルキル、アラルケニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、またはヘテロアラルキルであり、所望により1ないし3のJ基で置換されていてもよく;
    Xは結合、−C(H)(R)−、−O−、−S−、またはN(R)−であり;
    は水素、アルキル、アルケニル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、またはヘテロアラルキルであり、所望により1ないし3のJ基で置換されていてもよく;
    は水素、アルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル、アラルカノイル、ヘテロシクラノイル、ヘテロアラルカノイル、−C(O)R14、−SO14またはカルボキサミドであり、所望により1ないし3のJ基で置換されていてもよいか;あるいはRおよびZは、それらが結合する原子と一緒になって、所望により1ないし3のJ基で置換されていてもよい窒素含有単環系または窒素含有二環系を形成し;
    14はアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、またはヘテロアラルキルであり;
    Yは結合、−CH−、−C(O)−、−C(O)C(O)−、−S(O)−、−S(O)−、または−S(O)(NR)−であり、ここに、Rは前記定義に同じであり;
    Zはアルキル、アリール、アラルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル、−OR、または−N(Rであり、ここに、任意の炭素原子は所望によりJで置換されていてもよく、ここに、Rは上で定義した通りであり;
    は結合または
    Figure 2008545748
    であり;
    はアルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル、カルボキシアルキル、またはカルボキサミドアルキルであり、所望により1ないし3のJ基で置換されていてもよく;
    Mは、所望により1ないし3のJ基で置換されていてもよい、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリールまたはヘテロアラルキルであり、ここに、任意のアルキル炭素原子はヘテロ原子によって置換されていてもよく;
    Vは結合、−CH−、−C(H)(R11)−、−O−、−S−、または−N(R11)−であり;
    11は水素またはC1−3アルキルであり;
    Kは結合、−O−、−S−、−C(O)−、−S(O)−、−S(O)−、または−S(O)(NR11)−であり、ここに、R11は上で定義した通りであり;
    Tは−R12、−アルキル−R12、−アルケニル−R12、−アルキニル−R12、―OR12、−N(R12)2、−C(O)R12、−C(=NOアルキル)R12、または
    Figure 2008545748
    であり;
    12は水素、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、ヘテロシクリル、シクロアルキリデニル、またはヘテロシクロアルキリデニルであり、これは所望により1ないし3のJ基で置換されていてもよいか、あるいは第一のR12および第二のR12は、それらが結合している窒素と一緒になって、所望により1ないし3のJ基で置換されていてもよい単環系または二環系を形成し;
    10はアルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル、カルボキシアルキル、またはカルボキサミドアルキルであり、これは所望により1ないし3の水素J基で置換されていてもよく;
    15はアルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル、カルボキシアルキル、またはカルボキサミドアルキルであり、これは、所望により1ないし3のJ基で置換されていてもよく;そして
    16は水素、アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、またはヘテロシクリルである]
    あるいはその医薬上許容される塩、溶媒和物またはエステル、
    Figure 2008545748
    [前記式XXV中、
    EはCHOまたはB(OH)であり;
    は低級アルキル、ハロ−低級アルキル、シアノ−低級アルキル、低級アルキルチオ−低級アルキル、アリール−低級アルキルチオ−低級アルキル、アリール−低級アルキル、ヘテロアリール低級アルキル、低級アルケニルまたは低級アルキニルを表し;
    は低級アルキル、ヒドロキシ−低級アルキル、カルボキシ低級アルキル、アリール−低級アルキル、アミノカルボニル−低級アルキルまたは低級シクロアルキル−低級アルキルを表し;そして
    は水素または低級アルキルを表すか;
    あるいはRおよびRは、一緒になって、所望によりヒドロキシによって置換されていてもよいジメチレンまたはトリメチレンを表し;
    は低級アルキル、ヒドロキシ−低級アルキル、低級シクロアルキル−低級アルキル、カルボキシ−低級アルキル、アリール低級アルキル、低級アルキルチオ−低級アルキル、シアノ−低級アルキルチオ−低級アルキル、アリール−低級アルキルチオ−低級アルキル、低級アルケニル、アリールまたは低級シクロアルキルを表し;
    は低級アルキル、ヒドロキシ−低級アルキル、低級アルキルチオ−低級アルキル、アリール−低級アルキル、アリール−低級アルキルチオ−低級アルキル、シアノ−低級アルキルチオ−低級アルキルまたは低級シクロアルキルを表し;
    は水素または低級アルキルを表し;
    は低級アルキル、ヒドロキシ低級アルキル、カルボキシ低級アルキル、アリール−低級アルキル、低級シクロアルキル−低級アルキルまたは低級シクロアルキルを表し;
    は低級アルキル、ヒドロキシ−低級アルキル、カルボキシ低級アルキルまたはアリール−低級アルキルを表し;
    は低級アルキルカルボニル、カルボキシ−低級アルキルカルボニル、アリールカルボニル、低級アルキルスルホニル、アリールスルホニル、低級アルコキシカルボニルまたはアリール−低級アルコキシカルボニルを表す]
    あるいはその医薬上許容される塩、溶媒和物またはエステル、
    Figure 2008545748
    [前記式XXVI中、
    Bは式R11−C(O)−のアシル誘導体であり、ここに、R11は所望によりカルボキシルで置換されていてもよいCl−10アルキルであるか;あるいはR11は所望によりC1−6アルキルで置換されていてもよいCもしくはC10のアリールまたはC7−16アラルキルであり;
    aは0または1であり;
    は存在する場合、カルボキシ(低級)アルキルであり;
    bは0または1であり;
    は、存在する場合、C1−6アルキル、またはカルボキシ(低級)アルキルであり;
    YはHまたはC1−6アルキルであり;
    はC1−10アルキル;C3−10シクロアルキルであり
    はC1−10アルキル;C3−10シクロアルキルであり;
    Wは式:
    Figure 2008545748
    の基であり;
    ここに、Rは所望によりカルボキシルで置換されていてもよいC1−10アルキルもしくはC3−7シクロアルキル;CもしくはC10のアリール;またはC7−16アラルキルであるか;あるいは
    Wは式:
    Figure 2008545748
    の基であり、
    ここに、XはCHまたはNであり;そして
    ’は、Xと連結して5員または6員の環を形成するC3−4アルキレンであり、該環は所望によりOH;SH;NH;カルボキシル;R12;OR12、SR12、NHR12またはNR1212’で置換されていてもよく、ここに、R12およびR12’は独立して:環状C3−16アルキルまたは非環状C1−16アルキルまたは環状C3−16アルケニルまたは非環状C2−16アルケニルであり、該アルキルまたはアルケニルは所望によりNH、OH、SH、ハロまたはカルボキシルで置換されていてもよく;該アルキルまたはアルケニルは、所望により、O、S、およびNよりなる群から独立して選択される少なくとも1つのヘテロ原子を含有してもよいか;あるいは
    12およびR12’は、独立して、所望によりC1−6アルキル、NH、OH、SH、ハロ、カルボキシルまたはカルボキシ(低級)アルキルで置換されていてもよいCもしくはC10のアリールまたはC7−16アラルキルであり;該アリールまたはアラルキルは、所望により、O、S、およびNよりなる群から独立して選択される少なくとも1つのヘテロ原子を含有してもよく;
    該環状アルキル、環状アルケニル、アリールまたはアラルキルは所望により第二の5員、6員または7員の環と縮合して、環状系または複素環を形成してもよく、該第二の環は所望によりNH、OH、SH、ハロ、カルボキシルまたはカルボキシ(低級)アルキル;CもしくはC10のアリールまたは複素環で置換されていてもよく;該第二の環は、所望により、O、S、およびNよりなる群から独立して選択される少なくとも1つのヘテロ原子を含有し;
    Qは式:
    Figure 2008545748
    の基であり;
    ここに、ZはCHまたはNであり;
    XはOまたはSであり;
    はH、共に所望によりチオまたはハロで置換されていてもよいC1−6アルキルまたはC1−6アルケニルであり;そして
    ZがCHである場合、R13はH;CF;CFCF;CH−R14;CH(F)−R14;CH−R14;NR1414’;S−R14;またはCO−NH−R14であり、ここに、R14およびR14’は独立して水素、環状C3−10アルキルまたは非環状C1−10アルキルまたは環状C3−10アルケニルまたは非環状C2−10アルケニルであり、該アルキルまたはアルケニルは所望によりNH、OH、SH、ハロまたはカルボキシルで置換されていてもよく;該アルキルまたはアルケニルは、所望により、O、S、およびNよりなる群から独立して選択される少なくとも1つのヘテロ原子を含有してもよいか;あるいは
    14およびR14’は、独立して、所望によりC1−6アルキル、NH、OH、SH、ハロ、カルボキシルまたはカルボキシ(低級)アルキルで置換されていてもよいか、あるいはさらなるC3−7シクロアルキル、CもしくはC10のアリール、または複素環で置換されていてもよいCもしくはC10のアリールまたはC7−16アラルキルであり、該アリールまたはアラルキルは、所望により、O、S、およびNよりなる群から独立して選択される少なくとも1つのヘテロ原子を含有してもよく;
    該環状アルキル、環状アルケニル、アリールまたはアラルキルは所望により第二の5員、6員または7員の環と縮合して、環状系または複素環を形成してもよく、該第二の環は、所望により、NH、OH、SH、ハロ、カルボキシルまたはカルボキシ(低級)アルキルで置換されていてもよいか、あるいはさらなるC3−7シクロアルキル、CもしくはC10のアリール、または複素環で置換されていてもよく;該第二の環は、所望により、O、S、およびNよりなる群から独立して選択される少なくとも1つのヘテロ原子を含有してもよいか;
    あるいはR14およびR14’は、独立して、Nと一緒に結合した場合に、所望によりさらなるC3−7シクロアルキル、CもしくはC10のアリールまたは複素環と縮合してもよい3員ないし6員の窒素含有環を形成するC1−4アルキルであり;
    但し、ZがCHである場合、R13はα−アミノ酸またはそのエステルではなく;ZがNである場合、R13はH;カルボキシ;所望によりカルボキシで置換されていてもよいC1−6アルキル;CH−R14;CHR1414’;CH(F)−R14;O−R14;NR1414’またはS−R14であり、ここに、R14およびR14’は上で定義した通りであるか;あるいは
    Qは式:
    Figure 2008545748
    のホスホネート基であり;
    ここに、R15およびR16は独立してC6−20アリールオキシであり;そしてRは上で定義した通りである]
    あるいはその医薬上許容される塩、溶媒和物またはエステル;
    のうちの少なくとも1つの化合物と、式I〜式XXVIのうちの少なくとも1つ化合物の放出を制御する徐放担体とを含む、徐放投薬処方物。
  2. 被験体においてC型肝炎ウイルス(HCV)プロテアーゼの活性を変調するための方法であって、該方法は、そのような処置が必要な被験体に、少なくとも1つのHCVプロテアーゼインヒビターを、請求項1に記載の徐放処方物においてその医薬上有効な量で投与する工程を包含する、方法。
  3. 被験体においてカテプシン活性に関連する疾患もしくは障害を処置するためおよび/または被験体においてカテプシン活性を阻害するための方法であって、該方法は、そのような処置が必要な被験体に、少なくとも1つのHCVプロテアーゼインヒビターを、請求項1に記載の徐放処方物においてその医薬上有効な量で投与する工程を包含する、方法。
  4. 前記少なくとも1つの化合物は、HCVに関連する障害を処置、予防、および/または改善する、請求項1または2のいずれかに記載の徐放投薬処方物または方法。
  5. 前記少なくとも1つの化合物は、HCVに関連する徴候および/または症状を処置および/または軽減する、請求項1または2のいずれかに記載の徐放投薬処方物または方法。
  6. 前記化合物は、
    Figure 2008545748
    Figure 2008545748
    Figure 2008545748
    Figure 2008545748
    あるいはその医薬上許容される塩、溶媒和物またはエステルよりなる群から選択される、請求項1ないし5のいずれかに記載の徐放投薬処方物または方法。
  7. 前記化合物は、
    Figure 2008545748
    およびその医薬上許容される塩または溶媒和物よりなる群から選択される、請求項1ないし5のいずれかに記載の徐放投薬処方物または方法。
  8. 前記化合物は、
    Figure 2008545748
    およびその医薬上許容される塩または溶媒和物よりなる群から選択される、請求項1ないし5のいずれかに記載の徐放投薬処方物または方法。
  9. 前記投薬処方物は、少なくとも1つの投薬単位を含む、請求項1ないし5のいずれかに記載の徐放投薬処方物または方法。
  10. 前記投薬処方物は、複数の投薬単位を含む、請求項9に記載の徐放投薬処方物または方法。
  11. 前記投薬処方物は、2投薬単位〜100投薬単位を含む、請求項10に記載の徐放投薬処方物または方法。
  12. 前記投薬処方物は、前記少なくとも1つの化合物の適切な治療上効果的な平均Cmin血漿濃度を維持し得る、請求項1ないし5のいずれかに記載の徐放投薬処方物または方法。
  13. 前記投薬処方物は、前記少なくとも1つの化合物の平均Cmin血漿濃度を、約10ng/ml以上に維持し得る、請求項1ないし5のいずれかに記載の徐放投薬処方物または方法。
  14. 前記投薬処方物は、前記少なくとも1つの化合物の平均Cmin血漿濃度を、約50ng/ml以上に維持し得る、請求項1ないし5のいずれかに記載の徐放投薬処方物または方法。
  15. 前記投薬処方物は、前記少なくとも1つの化合物の平均Cmin血漿濃度を、約100ng/ml以上に維持し得る、請求項1ないし5のいずれかに記載の徐放投薬処方物または方法。
  16. 前記投薬処方物は、前記少なくとも1つの化合物の平均Cmin血漿濃度を、約150ng/ml以上に維持し得る、請求項1ないし5のいずれかに記載の徐放投薬処方物または方法。
  17. 前記投薬処方物は、前記少なくとも1つの化合物の平均Cmin血漿濃度を、約200ng/ml以上に維持し得る、請求項1ないし5のいずれかに記載の徐放投薬処方物または方法。
  18. 前記投薬処方物は、経口投薬処方物である、請求項1ないし5のいずれかに記載の徐放投薬処方物または方法。
  19. 前記経口投薬処方物は、錠剤、カプセル、およびカプレットよりからなる群から選択される、請求項18に記載の徐放投薬処方物または方法。
  20. 前記投薬処方物は、約1mg〜約3000mgの前記少なくとも1つの化合物を含む、請求項1ないし5のいずれかに記載の徐放投薬処方物または方法。
  21. 前記徐放投薬処方物は、概日リズムと一致するように非対称パターンで投与される、請求項1ないし5のいずれかに記載の徐放投薬処方物または方法。
  22. 前記少なくとも1つの化合物は、前記少なくとも1つの化合物および/または免疫変調剤と異なる少なくとも1つの抗ウイルス剤との組合せ療法として投与される、請求項1ないし5のいずれかに記載の徐放投薬処方物または方法。
  23. 前記少なくとも1つの化合物および/または免疫変調剤と異なる少なくとも1つの抗ウイルス剤は、該少なくとも1つの化合物と同時か、または連続して投与される、請求項22に記載の徐放投薬処方物または方法。
  24. 前記少なくとも1つの化合物および/または免疫変調剤と異なる少なくとも1つの抗ウイルス剤は、前記徐放投薬処方物の一部である、請求項22に記載の徐放投薬処方物または方法。
  25. 前記少なくとも1つの化合物および/または免疫変調剤と異なる少なくとも1つの抗ウイルス剤は、リバビリン、レボビリン、VP 50406、ISIS 14803、ヘプタザイム、VX 497、サイモシン、マキサミン、マイコフェノレートモヘチル、インターフェロン、およびそれらの混合物よりからなる群から選択される、請求項22に記載の徐放投薬処方物または方法。
  26. 前記インターフェロンは、インターフェロン−アルファ、PEG−インターフェロンアルファコンジュゲートおよびコンセンサスインターフェロンよりからなる群から選択される、請求項25に記載の徐放投薬処方物または方法。
  27. 少なくとも1つの抗癌剤をさらに含む、請求項1ないし5のいずれかに記載の徐放投薬処方物または方法。
  28. 前記徐放担体は、イオン交換樹脂、および膨潤性ポリマーよりからなる群から選択される、請求項1ないし5のいずれかに記載の徐放投薬処方物または方法。
  29. 前記膨潤性ポリマーは、生体適合性の親水性ポリマーである、請求項28に記載の徐放投薬処方物または方法。
  30. 前記生体適合性の親水性ポリマーは、セルロース系ポリマーである、請求項29に記載の徐放投薬処方物または方法。
  31. 前記セルロース系ポリマーは、メチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースおよびそれらの混合物よりからなる群から選択される、請求項30に記載の徐放投薬処方物または方法。
  32. 前記膨潤性ポリマーの十分量は、約2%〜約50%の前記投薬処方物の重量増加レベルを得るように存在する、請求項28に記載の徐放投薬処方物または方法。
  33. 前記膨潤性ポリマーは、約10重量%(wt.%)〜75重量%(wt.%)で存在する、請求項28に記載の徐放投薬処方物または方法。
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