JP2008545233A - 分子放射体及び添加剤を有する低圧放電ランプ - Google Patents

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Abstract

a)分子放射体化合物、b)添加剤としての水素、及びc)バッファガスを含む放電維持合成物を有するガス充填剤を含むガス放電容器を備えている低圧ガス放電ランプであって、前記低圧ガス放電ランプは、低圧ガス放電を生成する及び維持するための手段を更に備えており、水素の付加が、プラズマ効率の向上及び最適な効率が達成されるコールドスポット温度の低減という有利な点をもたらす。

Description

本発明は、分子放射体(molecular radiator)及びバッファガスを含む放電維持合成物を含有しているガス充填剤を封入しているガス放電容器を備えると共に、低圧ガス放電を生成する及び維持する手段を更に備えている低圧ガス放電ランプに関する。
低圧ガス放電による光生成は、電荷担体(特に、電子だけでなくイオンも)が、電磁場によって強く加速され、この結果、当該ランプの前記ガス充填剤内の気体原子又は分子と衝突し、このことにより、これらの気体原子又は分子をイオン化される、又はそうでない場合、イオン化されることなく高いエネルギ状態に励起されるという原理に基づいている。前記ガス充填剤の励起された原子又は分子は、基底状態に戻り、励起エネルギの多かれ少なかれ殆どの部分が、放射に変換される。
従来の低圧蛍光ガス放電ランプは、前記ガス充填剤内に水銀を含んでいると共に、更に、前記ガス放電容器の内側に蛍光体コーティングを含んでいた。このような水銀低圧ガス放電ランプの欠点は、水銀蒸気が、最初に、電磁スペクトルのうちの高いエネルギであるが不可視のUV−C領域における放射を発し、前記放射は、蛍光体によってかなり低いエネルギレベルを有する可視放射に変換されなければならなかった。この過程において、エネルギの差分は、望まれない熱放射に変換される。
更に、前記ガス充填剤内の水銀は、ますます環境に有害な毒性物質であるとみなされており、今日の大量製品において、その使用、生産及び廃棄が環境を脅かすものになるので出来る限りたくさん回避されるべきであるものである。
従って、低圧放電ランプの幾つかの新しい設計は、「分子放射体」として知られている容易に蒸発可能な金属化合物を与えられており、水銀を全く有しておらず、従って、汚染を生じず、少なくとも部分的に前記電磁スペクトルの可視領域内に発するものである。
しかしながら、分子放射体を有する前記のような低圧ランプの第1の発明においては、これらのランプからの放射生成の効力を最小化するために多くの努力がなされている。この努力において遭遇する1つの主要な問題は、上述のような、スペクトルの可視部分の外側におけるUV放射の生成であった。更に、前記放電容器は、最適な温度Toptまで前記分子放射体を蒸発させるのに十分熱いものでなければならない。
例えば、米国特許第2002047525号は、前記放電維持化合物及びバッファガスとしてインジウム化合物を有しているガス充填剤を含むガス放電容器を備えている低圧ガス放電ランプを開示しており、前記低圧ガス放電ランプは、更に、電極と低圧ガス放電を生成する及び維持するための手段とを備えている。
このインジウム含有低圧ガス放電ランプは、可視領域及びUV領域において発する。ストークス(Stokes)シフトによる損失は、減少され、エネルギは、紫外線領域における放射出力によってあまり浪費されることはない。
本発明の目的は、電磁スペクトルの可視領域にできるだけ近い放射を有する低圧ガス放電ランプを提供することにある。本発明の他の目的は、前記のような放電ランプの効力を改善することにある。
本発明によれば、この目的は、a)分子放射体化合物、b)添加剤としての水素及びc)バッファガスを含む放電維持合成物によるガス充填剤を封入しているガス放電容器を備えている低圧ガス放電ランプであって、低圧ガス放電を生成及び維持するための手段を更に備えている低圧ガス放電ランプによって達成される。
本発明の本質は、水素を含む前記ガス充填剤の化学的性質によって、前記ランプが、水素を有さない場合よりも冷たいレベルにおいて動作されることを可能にすることにある。
本発明のランプの更に有利な点は、主として、原子放射とは対照的な分子放射を発することにあり、この結果、ピーク又は急峻な推移を伴わない滑らかなスペクトルを生じ、場合によっては、良好な演色評価数を生じる。
更に、前記ランプは、調光可能であり、比較的低いフリッカを有し、充填剤は、オフにされた場合、低圧である。無電極の実施化においては、前記ランプは、比較的長い寿命を有し、寿命を通して均一なスペクトル出力を保持する傾向にある。前記ランプは、ラピッドスタートも呈する。
本発明の好適実施例において、通常の動作における気相内の水素の分圧は、改善されたプラズマ効率のために、0.1Paと5.0Paとの間である。
好適実施例において、前記分子放射体は、アルミニウム、ガリウム、インジウム、タリウム、スズ及びゲルマニウムのハロゲン化合物、又はこれらの混合物によって形成される群から選択される。
この実施例によるランプにおいて、分子ガス放電は、低圧で生じ、前記分子ガス放電は、アルミニウム、ガリウム、インジウム、タリウム、スズ及びゲルマニウムの化合物内に存在するアルミニウム、ガリウム、インジウム、タリウム、スズ及びゲルマニウムの特徴的な線を有する放射を発する一方で、前記放射は、アルミニウム、ガリウム、インジウム、タリウム、スズ及びゲルマニウムの化合物の分子放射から生じる320乃至600nmの領域における広い連続的なスペクトルも含んでいる。
更なる実施例において、前記ガス充填剤は、前記ランプの放出スペクトルを「埋める」ために、線発光(line-emitting)アルミニウム、ガリウム、インジウム、タリウム、スズ及びゲルマニウム又はこれらの混合物の群から選択された元素金属を更に有する。
典型的には、前記ガス充填剤は、バッファガスとして、ヘリウム、ネオン、アルゴン、クリプトン及びキセノン又はこれらの混合物から形成される群から選択された不活性ガスも含んでおり、通常の動作の動作温度における前記不活性ガスのガス圧は、100mbarよりも低い。有利には、通常の動作の動作温度における前記不活性ガスのガス圧は、100mbarよりも低く、2mbarが好適な値である。
蛍光体を有さないUVランプとして、本発明によるランプは、有利には、タンニングランプ、殺菌ランプ又はラッカー硬化ランプとして使用される。
一般的な照明目的のために、当該ランプは、例えば、蛍光体コーティングにおいて、適切な蛍光体と組み合わされることもできる。これらの実施例において、前記ガス放電容器は、前記ガス放電容器の壁の内面又は外面に蛍光体コーティングを有する。
適切な蛍光体と組み合わせて、本発明によるランプは、ストークス変位によって生じる損失が、水銀ベースの放電の場合よりも小さいので、従来の低圧水銀放電ランプの場合よりも高いものであり得る全体的な発光効力を有している。ルーメン/ワットで表される「発光効力」は、当該ランプによって発せられる合計の発光束と、前記ランプへの合計の入力との間の比として規定される。
前記ランプの発光効力は、熱反射性コーティングによって更に改善されることができ、前記放電容器の壁によって発せられる赤外線エネルギを、前記放電領域に向かって反射し戻す。この領域における温度は、励起源からの入力を何ら増加させることなく、増加される及び保持される。
本発明による低圧放電ランプは、低圧ガス放電を生成する手段を有することができ、前記低圧ガス放電を生成する手段は、少なくとも1つの内側電極を有する手段と、少なくとも1つの外側電極を有する手段と、無電極手段とから選択される。
本発明のこれらの及び他の見地は、添付図面及び実施例を参照して、明らかになり、説明されるであろう。
本発明は、a)分子放射体化合物、b)添加剤としての水素及びc)バッファガスを含む放電維持合成物を有するガス充填剤を含んでいるガス放電容器を備えている低圧ガス放電ランプであって、低圧ガス放電を生成する及び維持する手段を更に備えている低圧ガス放電ランプに関する。
本明細書において、「低圧放電」なる語は、当該ランプの動作中に、前記充填剤の圧力が、大気圧よりも低く留まっている放電を意味するものであると理解されたい。通常、動作中のランプ内の前記ガス充填ガスの全圧は、200hPaよりも低くなる。
本発明による低圧ガス放電の設計は、分子ガス放電を点火する及び維持する手段として電極を有していても良い。
電極を有する設計は、典型的な、従来技術において知られている「管状ランプ」型(TL)であって、放電容器内部に主電極を有するものである。そうでない場合、前記ランプの設計は、「誘電体バリア放電」型(DBD)のものであり、前記放電容器の外部に少なくとも1つの主電極を有している、又は、容量性の動作のために、両方の主電極が前記放電容器の外側に配されているものである。
図1に示されている本発明の一実施例において、本発明による低圧ガス放電ランプは、放電空間を封入している管状放電容器1から構成されている。前記ガス放電がこれを介して点火されることができる内側電極2が、前記管の両端において封止されている。前記低圧ガス放電ランプは、ランプホルダ及びランプキャップ3を有している。ガス放電ランプの点火及び動作を制御するのに使用される電気バラストが、前記ランプホルダ又は前記ランプキャップ内に既知の態様において組み込まれている。更なる実施例において、図1には示されていないが、前記低圧ガス放電ランプは、代替的には、外部のバラストを介して動作される又は制御されることができる。
前記ガス放電容器は、代替的には、外側バルブによって囲まれている複数の湾曲されている又はコイル状にされている管として実施化されることもできる。
前記ガス放電容器の壁は、好ましくは、ガラス、石英又はセラミック(即ちアルミニウム酸化物)のような、光透過材料から作られる。
電極を有する本発明のこれらの実施例における電極に適切な材料は、ニッケル、ニッケル合金又は高い融点を有する金属(特に、タングステン及びタングテン合金)から選択される。トリウム酸化物又は亜鉛酸化物を有するタングステンの複合材料も、適切に使用されることができる。前記電極上にエミッタ材料を設けることにより、前記電極の仕事関数が、更に減少されることができる。
更なる実施例において、本発明によるランプは、必ずしも電極に頼るものではなく、むしろ、前記ランプのガス充填剤を強度の電波又は無線周波数放射に誘導的に結合することによってプラズマ放電を作ることにより、光を生成する。ここで使用されているように、「電波放射」なる語と、頭字語「RF」とは、従来の無線周波数領域か又は従来のマイクロ波周波数領域かの何れかにおける電磁放射周波数を包含するものであると理解される。RF源は、RFアンテナ、探針、又はRFエネルギを前記導波管に誘導するものである。
無電極ランプは、管状の、閉ループ構造を有している放電容器を含んでいる。前記放電容器は、ほとんど如何なる形状においても作られることができるが、閉ループの放電経路を形成する非対称な形状であっても良い。
誘導的に結合されたプラズマを利用している典型的な無電極低圧ガス放電ランプにおいて、誘導コイルは、凹状キャビティ内に挿入されている。前記誘導コイルは、典型的には、幾つかの回転と、1-3μHのインダクタンスとを有する。これは、一般的に整合回路(MNW)を含む特別なドライバ回路によって通電される。固定された周波数(典型的には2.65MHz又は13.56MHz)のドライバ回路によって生成されるRF電圧が、前記誘導コイルの両端に印加される。このRF電圧は、「容量性の」RF電場を前記ランプ内に誘導する。前記放電容器内の前記電場が、自身のブレークダウン値に到達した場合、前記容量性のRF放電は、前記コイルの巻きに沿って前記ランプ内のガス混合物に点火する。
そうでない場合、RF源からの無線周波数エネルギは、第1変圧器鉄心(transformer core)及び第2変圧器鉄心によって前記無電極ランプに誘導的に結合される。各変圧器鉄心は、前記放電容器を包囲するトロイダル構成を有している。前記RF源は、前記第1変圧器鉄心における巻回と前記第2変圧器鉄心における巻回とに接続されている。
各巻回は、一次電流を運ぶのに十分な大きさである数巻きのワイヤを有していても良い。各変圧器は、典型的には約5乃至10倍だけ、一次電圧を降圧する及び一次電流を上昇させる。前記RF源は、好ましくは50kHzから3MHzの領域にあり、最も好ましくは約100kHzから約400kHzの領域にある。
図1に示した実施例における例によって示されているように、前記ランプの前記ガス放電容器の内面及び/又は外面は、蛍光体層4によってコーティングされている。当該ガス放電から生じるUV-放射は、可視領域における光5を発するように前記蛍光体層内の蛍光体を励起させる。
前記蛍光体層の化学組成が、光のスペクトル又は光の色調を決定する。蛍光体として適切に使用されることができる材料は、生成された前記放射を吸収すると共に、適切な波長領域(例えば、3つの基本色である赤、青及び緑に関する波長領域)において放射を発し、高い蛍光量子収率が達成されるのを可能にするものでなければならない。
適切な蛍光体及び蛍光体の組み合わせは、必ずしも前記ガス放電容器の内側に適用されなければならないのではなく、代替的には、従来のガラスの種類がUV−A放射を吸収しないので、前記ガス放電容器の外側に適用されることもできる。
これらの実施例は、前記放電容器の外壁に、薄い、非伝導性赤外線反射性コーティング4'を堆積させることによって改善されることができる。前記反射性コーティングは、蒸着、噴霧、塗布又は他の方法の何れかによって堆積される。使用される材料は、スズ酸化物又は類似の反射性材料である。前記コーティングの役割は、前記のような容器の壁の赤外線放射損失を低減することにあり、これにより、当該容器の壁温度を増加させる又は当該ランプの低い電力において同じ温度を達成させる。
赤外線放射による損失は、熱反射性外側エンベロープを使用することによって更に減少されることもできる。
低圧放電を点火する及び維持するモードにかかわらず、前記放電容器は、分子放射体及び水素を含んでいるが、水銀又は水銀化合物を含んでいないガス充填剤を含んでいる放電領域を封止している。
本出願においては、以下の定義が使用される。
「通常の動作」なる語は、放電維持合成物が、前記ランプの放射効率がこのランプに対する最大放射効率の少なくとも80%であるような蒸気圧を有する動作条件、即ち、放射の種(radiating species)の圧力が最適である動作条件を示すのに使用される。
「分圧」なる語は、前記ランプが、自身がオンにされている状況において分子放射体の圧力を規定する部分の温度に等しい温度を有する場合、動作していないガス放電ランプにおいて優勢である分圧を意味するものであると理解される。これは、通常、前記ランプの放電空間における最も冷たい箇所であり、当該ランプは25℃の周囲温度において動作される。
これらの状況下で、気体状態にある前記分子放射体の部分が、ほぼ均一に前記放電容器内に分配される。前記分圧は、或る物質が動作中のガス放電ランプの気体状態においてどれだけ存在するかを示す基準として機能する。
当業者であれば、放電が、線量制限されているか若しくは蒸気圧制限されているかの何れかである、又は線量及び蒸気圧制限の組み合わせであるように設計されることができることは明らかであろう。
線量制限されている放電容器において、存在する分子放射体全体が、アークの動作中、蒸発されている。
蒸気圧制限されている設計は、各分子放射体の部分が、アークの動作中に、凝縮体として存在することを必要とする。動作中、非均一な温度分布が、前記放電容器内に形成される。典型的には、少なくとも1つの熱い領域及び少なくとも1つの冷たい領域が形成され、この結果、放電容器に渡る熱勾配が生じる。典型的には、前記放電容器内の前記分子放射体は、前記放電容器内の最も冷たい部分(「コールドスポット」)に移動し、壁上に凝縮する。
従って、蒸気圧制限されているランプ設計において、前記ランプ内の分子放射体充填剤の全質量は、通常の動作における気相の分子放射体の全質量よりも大きく、所望の色及び効力を達成するのに必要とされる。結果として、前記気相は、前記放電容器の前記コールドスポット上に位置している凝縮相と平衡状態にある。前記充填剤の前記凝縮相の前記合成物、従って気相の前記合成物は、前記ガス充填剤の成分の熱化学特性の差異により、当該ランプの熱放電容器内の前記コールドスポットの温度に明確に依存する。
このコールドスポットの温度の値は、放電容器自体の物理特性に依存すると共に、当該ランプの放電維持手段の特性における変化にも依存する。
本発明による前記ランプの設計は、典型的には、蒸気圧制限されている種類のものである。
ガス充填剤に関して、一実施例においては、アルミニウム、ガリウム、インジウム、タリウム、スズ及びゲルマニウムのハロゲン化合物から選択された分子放射体が、使用される。
分子放射体の量は、典型的には、2x10-11mol/cmから2x10−8mol/cmの量の領域における量である。
前記放電容器内で使用される固体の形態における前記分子放射体成分の絶対量は、どの物質が使用されるかに依存して変化し得るが、前記のような量は、常に、前記所望の圧力領域が前記動作温度、即ち通常動作中の放電容器の温度において生成されるようなものであることに留意されたい。
幾つかの実施例において、前記放電容器は、例えば、非限定的な例として、アルミニウム、ガリウム、インジウム、タリウム、スズ及びゲルマニウム及びこれらの混合物を含む少なくとも1つ以上の付加的な元素金属を含むものである。
水素は、通常動作における分圧が0.1パスカルと5パスカルとの間にあるような仕方で前記ランプ内に与えられる。この仕様は、与えられる水素の一部が、前記壁によって吸収され最終的には前記電極材料によって吸収される又は化学反応をこうむり、ガスの種を生じないため、「自由な」水素に関する。
前記放電容器は、典型的には、当該ランプの動作に影響を及ぼさない、アークから放電容器の壁までの化学輸送を減少するためのバッファとして振舞う、及び好ましくは、前記アークの点火に貢献する程度に不活性のバッファガスを含んでいる。希ガスは、適切なバッファガスである。如何なる希ガスも、或る程度、働くであろうが、好適なガスは、アルゴン(Ar)、ヘリウム(He)、クリプトン(Kr)、キセノン(Xe)及びこれらの混合物であり、アルゴン及び他の希ガスとアルゴンの混合物は、特に好ましい。
前記バッファガスは、典型的には、通常動作において、最大で100hPaの領域における分圧を有する。前記圧力は、好ましくは、1.0hPaと5.0hPaとの間の領域にあり、より好ましくは2.5hPaである。
できるだけの更なる添加剤と前記ランプの内圧及び前記動作温度とが、プラズマ効率と放出スペクトルの合成物との制御を可能にする。
低圧放電ランプが点火される場合、放電を点火する及び維持する手段が、前記放電容器内に電場を生成し、前記前記バッファガス内にグロー放電を開始させる。
前記放電は、グロー放電(低出力)からアーク放電(高出力)へと速く進行し、著しい量の分子放射体が蒸発される。
電場は、更に、放電領域内のバッファガスをイオン化する。前記バッファガスの原子から剥離されて、前記電場によって加速された電子は、分子放射体の放射種と衝突する。結果として、幾つかの種が、イオン化されることなく高いエネルギ状態に励起される。励起れた前記種は、前記高いエネルギ状態から降下して戻り、光子、紫外線(UV)光子及び/又は可視光子を発する。
蛍光体を有する前記実施例において、前記UV光子は、前記ランプの蛍光体層内の蛍光体と相互作用して可視光を生成する。
前記ランプによって生成される可視光の強度は、前記放電容器内の蒸発された分子放射体の分圧に依存する。前記可視光は、自身の最大強度に到達し、前記ランプは、前記分子放射体の最適な分圧における最大効率において動作する。前記最適な圧力よりも低い分圧においては、前記ランプの光強度は、前記励起された種が生成する光子が少ないので、最大よりも低いものである。前記最適な圧力よりも大きい圧力においては、前記ランプの光強度は、前記種の一部が、他の種によって生成された光子と衝突し、これらの光子は、再吸収され、UV又は可視放射を生成しないので、最大よりも低い。
前記蒸気圧は、前記放電容器内部の前記コールドスポットの温度に依存する。従来技術のランプの放電容器内の圧力が最適な値である最適な前記コールドスポットの温度は、例えば、200℃である。従って、前記ランプの可視光出力が最大であると共に、前記ランプが最大の効力において動作するのを保証するために、適切な構造の手段によって前記最適なコールドスポット温度を200℃に保持するように、従来技術のランプ管のコールドスポット温度を調整することが必要である。前記ランプの直径及び長さは、動作中、25℃の外部温度において、例えば、前記領域内の内部温度が200℃に達するように、選択される。
本発明によれば、充填圧力が最適な値に到達する前記最適なコールドスポット温度値Toptは、低下されることができる。
ランプの光出力をほぼ最大強度に維持するための本発明によるランプの最適なコールドスポット温度は、例えば、185℃である。
放電容器のより低い壁温度により、達成され得る熱損失は少ない。このことは、例えば、より高い放射効率を有するための可能性(opportunity)によって、低い出力密度において前記ランプを動作させるために、利用されることができる。
本発明の利益に関する最良の証拠は、水素を有する場合と水素を有さない場合とのアーク管の性能の直接的な比較から来るものである。
インジウム塩化物放電の例に関して図2に示されている曲線によれば、「コールドスポット」のToptは、水素が存在しない場合、200℃から185℃まで減少されることができることが示されている。同時に、プラズマ効率は、水素を有さない場合の44%から47%まで増加されている。プラズマのスペクトル放出は、変化されていない。
水素が付加されていない場合、より冷たい放電容器の壁の傍のガラス充填剤の自己吸収特性は、より低いコールドスポット温度における前記ランプ効率の効力を制限するように振舞う。
詳細な実施例において、前記放電容器は、溶融石英から作られており、25cmの長さ及び2.5cmの直径を有し、伝導材料の外側電極を備えている。前記放電容器は排気され、0.1mgのインジウム塩化物及び0.05mgのインジウムが、同時に付加される。更に、アルゴンが、周囲温度において2.5hPaの圧力で導入される。水素は、0.2、0.5又は1容量パーセントとしてアルゴンバッファガスに付加される。13.56MHzの周波数を有する高周波数の場が、外部源から供給され、185℃の動作コールドスポット温度において、最大プラズマ効率が測定されている。
図2において、コールドスポット温度Toptの関数としてのプラズマ効率が、水素添加剤を有さないランプについて得られる曲線と一緒に示されている。様々な動作期間の後の0%、0.2%、0.5%及び1%水素含有量を有する2.5hPaのアルゴンバッファガスによって充填されたランプに関しての結果が、与えられている。
前記曲線は、水素が存在しない場合に、Toptが200℃から185℃まで減少するのを証明している。プラズマ効率は、水素を有さない場合の44%から47%にまで増加しており、当該プラズマのスペクトル放出は、変化されていない。
水素を加えたインジウム(I)化合物を含有するガス充填剤を含む低圧ガス放電ランプ内の光生成を図示している。 インジウム塩化物と、添加剤としての様々な量の水素を含有するガス充填剤を有する低圧ガス放電ランプのコールドスポットToptの関数としてのプラズマ効率を、水素を有さないランプと比較して示している。

Claims (9)

  1. a)分子放射体化合物、b)添加剤としての水素及びc)バッファガスを含有する放電維持合成物を有するガス充填剤を封止しているガス放電容器を備えている低圧ガス放電ランプであって、低圧ガス放電を生成する及び維持するための手段を更に備えている低圧ガス放電ランプ。
  2. 気相における水素の分圧が0.1Paと5.0Paとの間にある、請求項1に記載の低圧ガス放電ランプ。
  3. 前記分子放射体化合物が、アルミニウム、ガリウム、インジウム、タリウム、スズ及びゲルマニウム又はこれらの混合物から形成される群から選択されている、請求項1に記載の低圧ガス放電ランプ。
  4. 前記ガス充填剤は、更に、アルミニウム、ガリウム、インジウム、タリウム、スズ及びゲルマニウム又はこれらの混合物の群から選択された元素金属を更に有することを特徴とする、請求項1に記載の低圧ガス放電ランプ。
  5. 前記ガス充填剤は、ヘリウム、ネオン、アルゴン、クリプトン及びキセノン又はこれらの混合物から形成される群から選択されるバッファガスを有する、請求項1に記載の低圧ガス放電ランプ。
  6. 通常動作におけるバッファガスの分圧が100hPaよりも低い、請求項5に記載の低圧ガス放電ランプ。
  7. 蛍光体コーティングを有することを特徴とする、請求項1に記載の低圧ガス放電ランプ。
  8. 赤外線反射性コーティングを有することを特徴とする、請求項1に記載の低圧ガス放電ランプ。
  9. 低圧ガス放電を生成する手段が、少なくとも1つの内側電極を有する手段と、少なくとも1つの外側電極を有する手段と、無電極手段とから選択されていることを特徴とする、請求項1に記載の低圧ガス放電ランプ。
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