JP2008544079A - 鉄塊化物を予熱する方法 - Google Patents

鉄塊化物を予熱する方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2008544079A
JP2008544079A JP2008516140A JP2008516140A JP2008544079A JP 2008544079 A JP2008544079 A JP 2008544079A JP 2008516140 A JP2008516140 A JP 2008516140A JP 2008516140 A JP2008516140 A JP 2008516140A JP 2008544079 A JP2008544079 A JP 2008544079A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
heating
bed
iron
temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008516140A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4801732B2 (ja
Inventor
カール,ブロツマン
Original Assignee
サールスタール アーゲー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by サールスタール アーゲー filed Critical サールスタール アーゲー
Publication of JP2008544079A publication Critical patent/JP2008544079A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4801732B2 publication Critical patent/JP4801732B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C21METALLURGY OF IRON
    • C21BMANUFACTURE OF IRON OR STEEL
    • C21B13/00Making spongy iron or liquid steel, by direct processes
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C21METALLURGY OF IRON
    • C21BMANUFACTURE OF IRON OR STEEL
    • C21B13/00Making spongy iron or liquid steel, by direct processes
    • C21B13/0086Conditioning, transformation of reduced iron ores
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C21METALLURGY OF IRON
    • C21CPROCESSING OF PIG-IRON, e.g. REFINING, MANUFACTURE OF WROUGHT-IRON OR STEEL; TREATMENT IN MOLTEN STATE OF FERROUS ALLOYS
    • C21C5/00Manufacture of carbon-steel, e.g. plain mild steel, medium carbon steel or cast steel or stainless steel
    • C21C5/52Manufacture of steel in electric furnaces
    • C21C5/527Charging of the electric furnace
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P10/00Technologies related to metal processing
    • Y02P10/20Recycling

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Metallurgy (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Geochemistry & Mineralogy (AREA)
  • Geology (AREA)
  • General Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Environmental & Geological Engineering (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)
  • Manufacture Of Iron (AREA)
  • Furnace Details (AREA)
  • Heat Treatment Of Strip Materials And Filament Materials (AREA)

Abstract

以下の:
鉄塊化物を鉄塊化物床に供給するステップ;
当該ガスを熱交換器内で予熱温度まで加熱するステップ;及び
得られた高温ガスを上記鉄塊化物床に通すステップ(その際、当該ガスの流量は、加熱の経過中に温度前線が鉄塊化物床を移動するように鉄塊化物床内の比較的薄い層で該高温ガスの温度低下が起こるような流量である)
を有する、高温ガス流によって鉄塊化物を予熱する方法。

Description

製鋼において、鉄鉱石からいわゆる直接還元法で製造される鉄塊化物(iron agglomerate)の使用量が増大している。現在は、それらは、通常、いわゆる、DRIペレット(海綿鉄としても知られている)及びHBIブリケットである。DRIペレットは、球状であって、約15mmの直径を有している。HBIブリケットは、約30×50×100mmの寸法を有する直方体である。
しかしながら、塊化物は、スクラップと比較して、溶融製錬(smelting)において、重要な不利益の原因となる。これは、第一に、プロセス上の理由により鉄の約5〜8%がウスタイト(wuestite)として酸化物形態で存在しているという事実に起因する。しかしながら、それらの物理的状態はスクラップと比較して小さな空隙容積の原因となるが、これも溶融製錬の妨げとなる。従って、塊化物を溶融精錬するためには、例えば、アーク炉においては、スクラップを溶融精錬する場合に必要とされる鋼鉄1tあたり400kWhと比較して、鋼鉄1tあたり約600kWhが必要とされる。
この不利益を軽減するために、DRIペレットは、例えば、直接還元プロセスから直ちに約650℃で鉱炉内に充填され、それにより、鋼鉄1tあたり約170kWhが節約される。もちろん、この直接連結は、直接還元プラントと溶融精錬ユニットが空間的に近接している場合にのみ用いることができる。この目的のためのプラントは、非常に複雑である。
HBIブリケットの床に炉オフガスを通すことによりHBIブリケットを予熱する方法は、"Transactions (p. 11, vol. 28, 1988)"にも記述されている。温度が高くなると強い酸化が起こるので、予熱温度は700℃未満とすべきである。ウスタイトの含有量(これは、8%であると記載されている)は、この温度では僅かしか低減されず、炭素鉄浴(carbonaceous iron bath)に添加されたときに、スラグの制御されない泡立ちを引き起こす。その記載及び図には、さらに、オフガスは高温においてHBIブリケットの床から離れるということが示されている。効果的な予熱時間は5〜10分間であると述べられている。
本特許の根拠を成す問題は、鉄塊化物の溶融精錬において存在している上記重要な不利益を回避すること、及び、予熱方法に対して別の状況下では不利な当該塊化物の物理的状態を有利に利用する新しい方法を示し、それによって、溶融精錬に関するエネルギーを大幅に低減することである。
上記問題は、請求項1に記載の方法によって解決される。その方法の有利な展開については、サブクレームに示してある。
本発明の基礎は、高温ガスを特定の条件下で鉄塊化物の床に通して流したときに、その高温ガスの温度は直線的には低下しないということ、及び、当該加熱ガスは、薄い層内で事実上完全に冷却されるということの驚くべき発見である。そのような層は、鉄塊化物に応じた層厚さを有している。そのような層厚さは、上記ペレットの場合は約20〜30cmであり、上記ブリケットでは約50cmである。該加熱プロセスの間に、温度前線は該塊化物床を通して移動し、その塊化物床を離れる該加熱ガスは、全装入物の加熱が完了する直前まで低い温度のままである。これによって、加熱用の不活性ガスを付加的な冷却無しで再利用することが可能となる。特に、該塊化物床を離れる加熱ガスの温度は、加熱プロセスの開始における流入温度約800〜1100℃の場合、ほぼ周囲温度であるか、又は、それより僅かに(即ち、約10℃の範囲で)高い。温度前線が殆ど塊化物床全体を通して移動した場合にのみ、塊化物床を離れる加熱ガスの温度は上昇し始め、加熱プロセスの終わりに向かって約180〜220℃に達する。
塊化物床内の温度分布に対する本発明の効果は、循環する加熱ガスの平均ガス流量が、塊化物床の自由表面に基づいて、DRIペレットの場合は6,000Nm3/hm2未満、HBIブリケットの場合は12,000Nm3/hm2未満の場合に達成される。その平均ガス流量は、好ましくは、DRIペレットの場合は、塊化物床の自由表面1m2当たり、約1,000〜4,000Nm3/h、さらに好ましくは、約1,500〜3,000Nm3/hであり、HBIブリケットの場合は、塊化物床の自由表面1m2当たり、約2,000〜7,000Nm3/h、さらに好ましくは、約2,500〜5,000Nm3/hである。この量は、第一印象では、不合理であるように思われる。その予熱時間は、非常に長いので、全生産量を予熱する場合、1つの溶融精錬容器に対して複数の予熱ユニットを用いる必要がある。その上、予熱時間が長くなると、それに応じて熱損失が大きくなる。しかしながら、上記有利点は、主として加熱プロセスにある。それは、循環する不活性ガスが加熱対象の塊化物床から離れた後でその不活性ガスを冷却する必要がなく、その結果、その全熱効率が、加熱をより急速に行った場合よりもかなり高いものとなるからである。さらにまた、加熱のための装置もより単純である。
不活性ガス流量についての規定されている限界値は、全加熱期間にわたる平均値として理解されるべきである。例えば、DRIペレットを加熱する場合、該ガス流量は、加熱サイクルの前半の間は8,000Nm3/hm2未満であってもよい。次いで、その後半では、ガスの量を1,000Nm3/hm2まで連続的に低減させる。例えば、6,000Nm3/hm2で開始して、全量を1,000Nm3/hm2まで連続的に低減させることも可能である。HBIブリケットを加熱する場合、該加熱ガス流量は、加熱サイクルの前半の間は、例えば、14,000Nm3/hm2であってもよく、次いで、その後半では、ガスの量を2,000Nm3/hm2まで連続的に低減させる。しかしながら、例えば、12,000Nm3/hm2で開始して、加熱ガスの量を2,000Nm3/hm2まで連続的に低減させてもよい。両方の例において示されているオペレーションモードで得られる結果は、加熱容器内の圧力の低下が全加熱時間にわたってほぼ一定のままであるということである。
本発明の条件を満足させるためには、加熱容器の幾何学的形態をそれ相応に適合させなくてはならない。従って、DRIペレットを加熱するための予熱容器内の正味の容器高さに対する正味の容器直径の比率は、0.5〜1.5であるべきである。平均して、正味の容器直径は、当該ペレット層の高さとほぼ同じ大きさであるべきである。
HBIブリケットを加熱するための予熱容器では、容器高さに対する容器直径の比率は、1〜3であるべきである。平均して、正味の容器直径は、当該塊化物層の厚さのほぼ半分の大きさであるべきである。
上記で規定されている条件は、円形の断面を有する容器にも当てはまる。もちろん、それらは、任意の他の幾何学的形態にそれ相応に適用することができる。
本発明によれば、加熱流が前記塊化物床の上に上方から通されて、その塊化物床を通って上端から下方に向かって流れれば、それは有利である。さらにまた、このオペレーティングモードで下位部分に円錐テーパが設けられていれば有利である。しかしながら、そのような部分は、加熱容器についての上記幾何学的条件においては、考慮されていない。
下部領域をそのように成形することによってDRI床のほぼ完全に均質な加熱に対する有利な効果を得ることが可能となることが分かった。下部領域の断面が、加熱容器上部における断面の約3分の1まで低減されていれば、一定の断面を有する場合と比較して、該DRI床の最後の部分が良好に加熱される。
驚くべきことに、当該再循環「不活性ガス」を空気とすることが可能であることが分かった。空気中の酸素は、加熱プロセスの開始時に鉄の量の約0.1%を酸化させるが、それは、その後還元される。ほんの短時間の後に、空気中に存在している量の酸素は当該鉄と結合し、その結果、加熱プロセスのために循環するガスは、非酸化性ガスのみからなる。
鉄塊化物を予熱する場合、ウスタイトの含有量を高度に低減させることは、決定的に重要である。それは、溶融精錬に必要とされるエネルギーを約25%低減させる。しかしながら、それは、そうしなければ時折起こるスラグの泡立ちを防止することによって、炭素鉄浴への添加(それは、慣習的な操作である)をより容易なものとする。
驚くべきことに、塊化物のウスタイト含有量が、本発明の方法では事実上完全に低減されるということが分かった。これに対する説明は、おそらく、ウスタイトが低減し始めるとすぐに、循環不活性ガスのCO含有量が急速に上昇し、それによって、ウスタイトの低減に最適な条件が作られるということであろう。そのような効果は、加熱ガスの圧力を拍動するように変えれば維持され得る。この目的のためには、20%以下の圧力変化で充分である。
再循環ガスの量が本発明により低減すること及び加熱容器の下位部分における断面が円錐テーパであることは、当該加熱容器の下位部分においても塊化物中のウスタイトの含有量を高度に低減させるのに好都合である。
ウスタイトが低減すると多量のCOが形成され、そのCOは、燃やされるか、又は、集められて熱交換器用の燃料ガスとして使用され、それよって、エネルギー必要量の約半分を埋め合わせることができる。
本発明の方法は、かくして、ウスタイト含有量の重要な低減に対し、二重の意味で有利に働く。循環するガスのCO含有量が高く、加熱時間が比較的長い。
海綿鉄を本発明によって加熱するための条件が、予熱容器から離れるオフガスの温度を測定することにより簡易な方法で制御可能であるということが分かった。オフガスの温度が200℃を超えた場合、加熱ガス流を低減させる。最適な加熱のための条件は、一般に、充分に再現可能である。しかしながら、ときには調節することが必要である。それは、量に関して、また、加熱容器内の局所的な分布において、比較的小さな粒径を有する塊化物のフラクション又は同様に微粒子のフラクションが変動し得るからである。
該塊化物の予熱温度は、800℃〜1,100℃であるべきである。さらにまた、塊化物の炭素含有量が少なくとも2%であれば有利である。これら2種類の条件は、ウスタイト含有量を完全に低減させる上で有利である。
ペレットが高い予熱温度で焼結しないようにペレットの表面を処理することも、本発明の本質に属する。この処理は、高炉における直接還元法から知られている。該ペレットに振りかける粉末は、一般に、MgO、CaO又はそれらの混合物からなる。この処理によって、1,100℃までの予熱温度を用いることが可能である。
本発明の方法を適用することにより、アーク炉で塊化物を溶融精錬するためのエネルギー必要量を鋼鉄1トン当たり200kWh未満まで低減することが可能となる。高い予熱温度によって、鉱石中に比較的多くの脈石が含まれていても溶融精錬プロセスにおいて容易に許容される。
添付された図面には、本発明の方法を実施するための代表的な装置が示されている。当該装置は、加熱容器、不活性ガスを加熱するための再生プラント、送風機及び布フィルターからなる。該再生プラントは、バルク再生器(bulk regenerator)であってもよい。しかしながら、そのような再生器の代わりに、回収熱交換器(レキュペレーター)を使用することも可能である。これによってプラントはより簡単なものとなるが、可能な最高温度及び熱効率は低減される。
該布フィルターで分離された粉体は、金属性であり、それ故、自然発火性である。従って、該フィルターが常に不活性ガスで満たされているように、相応する手段を取ることが必要である。しかしながら、当該ガスが少量の水蒸気で強化されている場合、上記粉体は、簡単に酸化させることも可能である。その際、20℃の飽和温度で充分である。
特に有利な実施形態は、本発明の方法用に改造されたバルク再生器の組合せにある。この場合、当該再生器は、実質的に増大した層厚のバルク材料とともに操作される。放射状に貫流させるバルク層の厚さは通常60cmであるが、その厚さは、本発明を適用した場合には約2倍である。従って、貯蔵された熱は、DRI総装入量を加熱するのに充分である。これは、不活性ガスを循環させるのに必要な圧力の有利な組合せももたらす。バルク再生器では圧力の低下は連続的に減少し、他方、予熱容器では上昇する。かくして、加熱プロセス中に、圧力低下についてある種の調節が行われる。
加熱容器に関して成形することが重要である。50tの海綿鉄を装入したものの加熱を例として挙げる。50tのDRIペレットに対しては、該容器の内部容量約30m3が必要である。該容器は、正味の直径が3.3mであり、円筒形の部分の高さは4mであり、そのうちの約3.5mにペレットを充填する。該ペレットの上方には、自由空間がまだ残っており、そこを通して高温不活性ガスを導入する。その高温ガスは、当該充填物を上部から下方に向けて貫流する。該容器の下位部分は、先が細くなった円錐形のものからなり、その下位部分には、冷却された不活性ガスを排気するための開口部がある。
上記装入物を加熱するために、加熱対象のペレットに、全体で40,000Nm3の量の不活性ガスを通す。本発明によれば、8,000Nm3/hm2の不活性ガス流量で開始する。加熱容器の直径が3.3mのところで、断面は8.6m2であり、ガス流量は68,800Nm3/hである。10分間経過した後、ガスの量を40分間以内で連続的に1,000Nm3/hm2まで低減させる。全加熱時間は、約50分間である。加熱サイクルの終わりにおけるオフガスの温度は、180℃である。循環する不活性ガスを冷却する必要はない。
50tのHBIを装入したものの加熱を2番目の例として挙げる。50tのHBIに対しては、該容器の内部容量約20m3が必要である。該容器は、正味の直径が2mであり、円筒形の部分の高さは6mであり、そのうちの約5.5mにHBIを充填する。該床の上方には、自由空間がまだ残っており、そこを通して高温不活性ガスを導入する。その高温ガスは、当該充填物を上部から下方に向けて貫流する。該容器の下位部分は、先が細くなった円錐形のものからなり、その下位部分には、冷却された不活性ガスを排気するための開口部がある。
上記装入物を加熱するために、加熱対象の床に、全体で40,000Nm3の量の不活性ガスを通す。本発明によれば、7,000Nm3/hm2の不活性ガス流量で開始する。加熱容器の直径が2mのところで、断面は3.1m2であり、ガス流量は21,700Nm3/hである。20分間経過した後、ガスの量を2時間以内で連続的に3,000Nm3/hm2まで低減させる。全加熱時間は、約2.3時間である。加熱サイクルの終わりにおけるオフガスの温度は、180℃である。循環する不活性ガスを冷却する必要はない。
当該ペレットは、加熱後、加熱容器の底のスライド型密閉体を介して溶融精錬容器の中に装入することができる。しかしながら、該容器を、上部境界が取り外し可能な覆い又は蝶番の付いた覆いである装入箱の形態を有するように設計することも適切であり得る。次いで、塊化物を、予熱後に、スクラップを装入するときのように、ダンピングすることによって溶融精錬容器に移す。
溶融精錬容器に関連して連続的に予熱することは、殆ど考えることができない。そのような場合、20分間以内で連続的に装入される50tのペレットに対して120,000Nm3/hの加熱ガス流量を用いることが必要であると考えられ、これには、非常に複雑な再生器プラント及び高い圧力が求められる。加熱容器に関しても、これは、実現できない条件に至るであろう。
溶融精錬ユニットとしてのアーク炉に関連して、本発明について説明してきた。それは、上記で記述したように、特別な有利点を提供する。しかしながら、それは、上記組合せに限定されない。それは、任意の溶融精錬ユニットと一緒に用いることができる。例えば、溶融精錬ユニットは、転炉であることも可能である。DRIを予熱することによって、DRIの添加を大幅に増大させることが可能となる。ここで、反応ガスを加熱空気で後燃焼(postcombustion)させる底吹転炉に関連した方法を用いることは特に有利である。ペレット中の炭素含有量約4%のものを用いて、エネルギーをさらに供給することなく、液状の銑鉄なしで、本発明の方法を適用することで、上記転炉において液状の鋼鉄を製造することができる。
本発明の方法は、上記で示された鉄塊化物の加熱に限定されない。合金鉄は、しばしば、HBIブリケットと類似した塊寸法(lump size)を有するが、塊寸法における変動幅は相当に大きい。これらの物質も、本発明による装置内で加熱することができる。より高度に小さな寸法のフラクションを用いて、本発明における範囲の下限値で操作することは有利である。即ち、加熱容器の高さに対する直径の比率は約1であるべきであり、ガスの量は、5,000Nm3/hm2未満であるべきである。粒子のスペクトルに応じて、最適な値は、実験的に求められる。本発明による教示は、溶融精錬のためのエネルギーの相当な節約をもたらし、また、生産性における相応した向上をもたらす。
本発明の方法を実施するための代表的な装置を示す。

Claims (14)

  1. 高温ガス流によって鉄塊化物を予熱する方法であって、以下のステップ:
    鉄塊化物を鉄塊化物床に供給するステップ;
    ガスを熱交換器内で予熱温度まで加熱するステップ;及び
    高温ガスを上記鉄塊化物床に通すステップ(その際、当該ガスの流量は、加熱の経過中に温度前線が鉄塊化物床を移動するように鉄塊化物床内の比較的薄い層で該高温ガスの温度低下が起こるような流量である)
    を有している、前記方法。
  2. 前記鉄塊化物床を離れたガスを再加熱して鉄塊化物床に再度通すことによりそのガスを再利用するステップをさらに有する、請求項1に記載の方法。
  3. 前記鉄塊化物床に高温循環ガスを貫流し、それによって、該ガスからその熱エネルギーの大部分を該塊化物に移し、次いで、該ガスを熱交換器内で予熱温度まで再度加熱する、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 全加熱時間を通した加熱ガスの流量の平均値が、該塊化物床の表面1m2に基づき、cm単位で測定して、4,000Nm3/hに塊化物の直径を掛けた値未満である、請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
  5. DRIペレットを予熱するために、加熱ガスの流量の平均値を6,000Nm3/hm2未満とすることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の方法。
  6. HBIブリケットを予熱するために、加熱ガスの流量の平均値を12,000Nm3/hm2未満とすることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の方法。
  7. 前記塊化物床の上に上方から自由空間を介して加熱ガスを通すことを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載の方法。
  8. 2〜5%の炭素含有量を有する鉄塊化物を800℃〜1,100℃の温度を有する不活性加熱ガスで加熱することを特徴とする、請求項1〜7のいずれかに記載の方法。
  9. 加熱ガスの圧力を拍動するように変えることを特徴とする、請求項1〜8のいずれかに記載の方法。
  10. 前記圧力をその平均圧力に基づいて最大で20%まで変動させることを特徴とする、請求項1〜9のいずれかに記載の方法。
  11. 前記ガスの流量をオフガス温度によって制御することを特徴とする、請求項1〜10のいずれかに記載の方法。
  12. DRIペレットを予熱する場合、DRI床の高さと横断面の比率を0.5〜1.5に調節することを特徴とする、請求項1〜11のいずれかに記載の予熱方法。
  13. HBIブリケットを予熱する場合、HBIブリケット床の高さと横断面の比率を1〜3に調節することを特徴とする、請求項1〜11のいずれかに記載の予熱方法。
  14. 循環する加熱ガスが、横断面が過熱容器の横断面の少なくとも3分の1に低減されている円錐ソケットを通して排出されることを特徴とする、請求項1〜9のいずれかに記載の予熱方法。
JP2008516140A 2006-01-04 2006-01-04 鉄塊化物を予熱する方法 Expired - Fee Related JP4801732B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/EP2006/000036 WO2007076896A1 (de) 2006-01-04 2006-01-04 Verfahren zum vorheizen von eisenagglomeraten

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009098520A Division JP2009197330A (ja) 2009-04-15 2009-04-15 鉄塊化物を予熱する方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008544079A true JP2008544079A (ja) 2008-12-04
JP4801732B2 JP4801732B2 (ja) 2011-10-26

Family

ID=36123109

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008516140A Expired - Fee Related JP4801732B2 (ja) 2006-01-04 2006-01-04 鉄塊化物を予熱する方法

Country Status (9)

Country Link
US (1) US9200338B2 (ja)
EP (1) EP1920075B1 (ja)
JP (1) JP4801732B2 (ja)
KR (1) KR101016999B1 (ja)
CN (1) CN101184854B (ja)
AT (1) ATE539172T1 (ja)
ES (1) ES2380111T3 (ja)
PL (1) PL1920075T3 (ja)
WO (1) WO2007076896A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009197330A (ja) * 2009-04-15 2009-09-03 Saarstahl Ag 鉄塊化物を予熱する方法

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102012016045B3 (de) 2012-08-08 2013-10-24 Saarstahl Ag Verfahren zum Betrieb einer Aufblaslanzenanordnung, sowie Aufblaslanzenanordnung selbst
DE102012016142B3 (de) * 2012-08-08 2013-10-17 Saarstahl Ag Heißwindlanze mit einem am Heißwindaustritt angeordneten Düsenstein
DE102012016143A1 (de) 2012-08-08 2014-02-13 Saarstahl Ag Heißwindlanze
DE102012016074A1 (de) 2012-08-08 2014-02-13 Saarstahl Ag Verfahren zum Betrieb eines Reaktionsgefäßes zur Stahlherstellung, sowie Stahlkonverteranordnung selbst
CN115357069B (zh) * 2022-08-30 2024-03-19 马鞍山钢铁股份有限公司 一种减小高炉烘炉时低风温阶段风温波动的控制方法

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE2840945C3 (de) 1978-09-20 1981-07-23 Hamburger Stahlwerke Gmbh, 2103 Hamburg Verfahren und Vorrichtung zum Vorwärmen von wenigstens 0,5 Prozent Kohlenstoff enthaltendem Eisenschwamm
DE4216891A1 (de) 1992-05-21 1993-11-25 Kortec Ag Zug Verfahren und Einrichtung zum Erhitzen und Schmelzen von stückigem Eisenschwamm
AT404735B (de) * 1992-10-22 1999-02-25 Voest Alpine Ind Anlagen Verfahren und anlage zur herstellung von flüssigem roheisen oder flüssigen stahlvorprodukten
JP2002517607A (ja) 1998-05-29 2002-06-18 ビーエイチピー イノベーション プロプライエタリー リミテッド 酸化鉄の強化された直接還元による持続的製鉄及び固体廃棄物の最小化
WO2000047780A2 (en) 1999-02-02 2000-08-17 Hylsa, S.A. De C.V. Method and apparatus for preheating of direct reduced iron used as feed to an electric arc furnace
EP1160337A1 (en) 2000-05-31 2001-12-05 DANIELI & C. OFFICINE MECCANICHE S.p.A. Process to preheat and carburate directly reduced iron (DRI) to be fed to an electric arc furnace (EAF)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009197330A (ja) * 2009-04-15 2009-09-03 Saarstahl Ag 鉄塊化物を予熱する方法

Also Published As

Publication number Publication date
CN101184854B (zh) 2011-04-13
JP4801732B2 (ja) 2011-10-26
KR101016999B1 (ko) 2011-02-23
ES2380111T3 (es) 2012-05-08
PL1920075T3 (pl) 2012-05-31
CN101184854A (zh) 2008-05-21
US20100058892A1 (en) 2010-03-11
ATE539172T1 (de) 2012-01-15
US9200338B2 (en) 2015-12-01
EP1920075A1 (de) 2008-05-14
EP1920075B1 (de) 2011-12-28
WO2007076896A1 (de) 2007-07-12
KR20080020999A (ko) 2008-03-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100325652B1 (ko) 금속철의 제조방법
CN102031324B (zh) 直接使用粉煤或块煤及铁粉矿制造铁水的设备、方法、采用它们的联合钢厂及方法
CN101260448B (zh) 一种直接使用精矿粉的熔融还原炼铁方法
WO1999016913A1 (fr) Four a sole mobile pour la reduction d'oxydes, et son procede de fonctionnement
JP4801732B2 (ja) 鉄塊化物を予熱する方法
CN1327072A (zh) 金属铁的制造方法及装置
WO2012002338A1 (ja) 粒状金属鉄を用いた溶鋼製造方法
EP2576845B1 (en) Process and plant for producing hot metal
JP2000510537A (ja) 流動床を使用することにより溶融銑鉄及び還元鉄を製造するための装置、並びにそのための方法
CN102618684B (zh) 一种连续熔融还原炼铁的装置
EP1718775B1 (en) Pre-treatment process for feed material for direct reduction process
JP2009197330A (ja) 鉄塊化物を予熱する方法
KR101607253B1 (ko) 복합 용철 제조 장치
JP5860064B2 (ja) 溶鉄及び鋼を製造する方法及び装置
RU2385947C2 (ru) Способ предварительного разогрева металлизированных окатышей или брикетов
CN114921602B (zh) 一种超短流程炼钢装置系统
AU2012209477A1 (en) Method and apparatus for making liquid iron and steel
JP5966608B2 (ja) 高炉への原料装入方法
JP5540923B2 (ja) 溶融還元炉の操業方法
JP2021167460A (ja) 酸化鉱石の製錬方法
JPS6131166B2 (ja)
CN116287518A (zh) 低碳炼铁方法及系统
JPS5918453B2 (ja) 金属酸化物を含有する粉状鉱石からの溶触金属製造法
JP2014019882A (ja) 溶融還元炉の操業方法
US20150061200A1 (en) Apparatus for making liquid iron and steel

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081110

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20081216

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090316

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20090526

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20090622

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20090710

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110627

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110805

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140812

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4801732

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees