JP2008539654A - トランスインピーダンス増幅器を精密に制限する方法および装置 - Google Patents
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Abstract
入力と、増幅器と、非線形制限回路とを含むトランスインピーダンス増幅器(100)が提供される。入力は、論理ハイの最小入力電流と論理ハイの最大入力電流との間の論理ハイ範囲を含む入力電流(Iin)を提供するように構成される。入力電流は、ある範囲のニー値も含む。増幅器は、第1電圧と第2電圧との範囲を有する出力電圧を生成するように構成される。非線形制限回路は、第1電流源と、第1のダイオード接続トランジスタと、第2のダイオード接続トランジスタと、第2電流源とを含む。第1のダイオード接続トランジスタ(40)は、入力電流がほぼゼロであるときに、第1のベース−エミッタ電圧を生成するようにプレバイアスされる。第1のダイオード接続トランジスタは、入力電流が、入力電流の選択されたニー値に達するときに、第1のベース−エミッタ電圧を変更することによって、論理ハイの最小入力電流より少し大きい選択されたニー値で出力電圧(Vout)の範囲を制限し始めるように構成される。
Description
本発明は、一般に、光通信に関し、より詳細には、トランスインピーダンス増幅器に関する。
光ネットワークは、ネットワークを通じてデータを伝送する光信号を使用する。光信号はデータを搬送するのに使用されるが、光信号は、通常、データを抽出し処理するために電気信号に変換される。光信号の電気信号への変換は、光受信器を利用して達成されることが多い。光受信器は、光ファイバを通じて受信した光信号を電気信号に変換し、電気信号を増幅し、電気信号をデジタル・データ・ストリームに変換する。
バーストモード受動光ネットワーク(BPON)は、家庭の光送信器からハブ/カーブに配置された光モジュールに光信号を伝送するために、ケーブル産業で広く使用される。BPON用途で使用される通常の光信号は、155mbp以上の周波数を有する。バーストモード技法の使用は、送信器側と受信器側の両方で、入力光信号の高速でかつ正確なハンドリングおよび単位時間当たりのた光エネルギーレベルの正確なハンドリングを必要とする。光モジュールは、通常、フォトダイオードおよびトランスインピーダンス増幅器を含む光受信器を含む。トランスインピーダンス増幅器は、フォトダイオードからの入力電流信号を比較的大きな振幅の出力電圧信号に増幅する。
図1は、トランスインピーダンス増幅器1およびフォトダイオード(PD)2を含む従来の光受信器モジュールの回路図である。トランスインピーダンス増幅器1は、入力電流(Iin)を出力電圧(Vout)に変換する。トランスインピーダンス増幅器1は、フィードバック抵抗器(Rf)6と、高利得電圧増幅器8と、非線形制限回路9を備える。
トランスインピーダンス増幅器1は、PDと連携して、特定の電力範囲に入る光信号を成功裏に受信し増幅することができる。既存の規格の一部が要求するところでは、トランスインピーダンス増幅器1は、最大20km離れた距離から送信され、かつ、−33dBmの単位時間当たりの光エネルギーを有する、入力光信号を検出することができる。こうした広範囲の光信号に対処するため、トランスインピーダンス増幅器1は、非常に低レベルの電流と高レベルの電流を検出し増幅することができるべきである。したがって、成功裏に増幅される信号範囲は、単位時間当たりの光信号の入射光エネルギーによって実際に制限される。光受信器は、その電流が大き過ぎる信号を歪ませ、その電流が小さ過ぎる信号を認識しないであろう。入力電流の範囲が増加したトランスインピーダンス増幅器を提供することが所望される。
フォトダイオード(PD)2は、通常、チップの外側に配置される。フォトダイオード(PD)2は、フォトダイオード(PD)2に関連するダイオード静電容量を有し、そのダイオード静電容量は、フォトダイオード(PD)2と、ピンおよびノードBからアースまでのパッドなどの、チップの他のコンポーネントとの間の寄生静電容量を表す。フォトダイオード(PD)2のカソードは増幅器8を介してバイアスされる。ノードBは、フォトダイオード(PD)2をフィードバック抵抗器(Rf)6および電圧増幅器8に結合する。アースとノードBとの間に結合したフォトダイオード(PD)2は、十分な強度の、入力光信号を検出し、光信号を、電圧増幅器8から流れる入力電流(Iin)に変換する。トランスインピーダンス増幅器1によって受信される光信号は、振幅と電力の両方において著しく変動する。信号電流は、たとえば、光信号が、それを通じて伝送された光ファイバの長さ、送信用レーザ源の電力、フォトダイオード(PD)の効率などに関連することが多い。これらの、また、他の要因により、著しく変動するトランスインピーダンス増幅器への入力電流が生じる。フォトダイオード(PD)2によって生成される電流(Iin)は、フォトダイオード(PD)2のカソードに入射する光にほぼ比例するため、ある場合には、入力信号(Iin)は弱く、他の場合には、強い。
BPON用途では、トランスインピーダンス増幅器1は、好適には、入力電流信号(In)の振幅のほぼ1000:1の変動を処理するように設計される。BPONタイプの用途で使用されるトランスインピーダンス増幅器は、たとえば、375nA〜320μAの入力電流(Iin)の範囲に関して適切に働くように要求される。1つの実施態様では、375nA〜320μAの入力電流の流れ(Iin)を生成する、フォトダイオード(PD)2上に入射する光は、論理1に相当する。これに対して、論理1の電流の10分の1以下の入力電流(Iin)を生成する、フォトダイオード(PD)2上に入射する光は、論理0として解釈される。換言すれば、375nA〜320μAの入力電流(Iin)(論理1に相当する)は、論理0に相当する入力電流の流れ(Iin)より少なくとも10倍大きい。
電圧増幅器8は、ノードBとノードCとの間で、かつ、フィードバック抵抗器(Rf)6に並列に結合される。電圧増幅器8は、利得(−A)が100〜1000以上の範囲にある高利得増幅器である。電圧増幅器8はまた、100キロオーム程度の比較的大きな入力インピーダンスを有する。電圧増幅器8は、ノードCにおいて出力電圧(Vout)を生成する。ダイオード接続トランジスタ(Q4)が伝導しないときの入力電流が小さい場合、出力電圧(Vout)の大きさは、入力電流(Iin)とフィードバック抵抗器(Rf)6の値の積にほぼ等しい。出力電圧(Vout)は、その後、トランスインピーダンス増幅器1に結合される、次に続く回路が使用するために、デジタル・データ・ストリームに変換される。
フィードバック抵抗器(Rf)6は、電圧増幅器8のノードAの入力端子(ノードB)とノードDの出力端子(ノードC)にわたって並列に結合される。フィードバック抵抗器(Rf)6は、たとえば、タングステンまたはポリシリコン層で作られる。フィードバック抵抗器(Rf)6は、電流を電圧増幅器8に搬送する。電圧増幅器8が高入力インピーダンスであるため、入力電流(Iin)は、実質的にフィードバック抵抗器(Rf)6を通してノードCからノードBまで流れる。フォトダイオード(PD)2が、ダイオード接続トランジスタ(Q4)が伝導しないほどに小さい入力電流(Iin)を引き出すとき、フィードバック抵抗器(Rf)6の出力電圧(Vout)は、フィードバック抵抗器(Rf)6が入力電流(Iin)を提供するように減少する。
信号対雑音比(SNR)が、小さい入力電流(Iin)について小さ過ぎないように、回路内の雑音を最小にするか、または、減少させることが所望される。大きな利得および感度を達成するために、フィードバック抵抗器(Rf)6の値は、通常、増加する。出力電圧(Vout)は、フィードバック抵抗器(Rf)6の値の増加に比例して増加するため、フィードバック抵抗器(Rf)6の値を増加させることは、信号対雑音比(SNR)を上げるのに役立つ。比較すると、フィードバック抵抗器(Rf)6によって生成される雑音は、フィードバック抵抗器(Rf)6の値の平方根に比例して増加する。そのため、フィードバック抵抗器(Rf)6は、フィードバック抵抗器(Rf)6の値の平方根にほぼ等しい量だけ信号対雑音比(SNR)を改善するのに役立つ。1つの実施態様では、フィードバック抵抗器(Rf)6は、約80キロオームである。
入力電流(Iin)の大きな動作を達成するために、非線形制限回路9が、通常、フィードバック抵抗器(Rf)に並列に接続される。この非線形制限回路のインピーダンスは、入力電流(Iin)の増加と共に減少し、したがって、出力電圧(Vout)の振幅または「ダイナミック・レンジ」を制限する。
図1では、制限回路9は、ノードAとノードDとの間のフィードバック抵抗器(Rf)に並列に結合されたダイオード接続トランジスタ(Q0)4からなる。ダイオード接続トランジスタ(Q0)4は、非線形トランスインピーダンスを提供することによって入力電流(Iin)の振幅を制限する。出力電圧(Vout)の振幅は、ダイオード接続トランジスタ(Q0)4のベース−エミッタ電圧(Vbe)にほぼ等しい。最大入力電流(In)が印加されるとき、出力電圧(Vout)が、ほぼ2*Vbe〜3*Vbeまで変化するため、出力電圧(Vout)の振幅は、1Vほどの大きさである。
入力電流(Iin)が小さいとき、出力電圧(Vout)に大きな電圧利得を適用することによって、SNRを増加させることが所望される。しかし、1Vの振幅は、出力電圧(Vout)に適用される、さらなる電圧利得の量を制限する。出力電圧(Vout)に適用される、さらなる電圧利得は、トランスインピーダンス増幅器1の出力に結合した回路がSNRに及ぼす影響を減少させる可能性があるために所望される。
図2は、トランスインピーダンス増幅器10およびフォトダイオード(PD)2を含む別の従来の光受信器モジュール11の回路図である。トランスインピーダンス増幅器10は、高利得電圧増幅器8と、フィードバック抵抗器(Rf)6と、制限回路19とを含む。フォトダイオード(PD)2は、アースとノードBとの間に結合され、高利得電圧増幅器8は、ノードBとノードCとの間に結合され、フィードバック抵抗器(Rf)6は、高利得電圧増幅器8に並列にノードAおよびノードDに結合され、制限回路19は、フィードバック抵抗器(Rf)6に並列にノードAとノードDとの間に結合される。
制限回路19は、ノードAとノードEとの間に結合されたダイオード接続トランジスタ(Q0)4と、供給電圧(Vcc)とノードEとの間に結合された第1電流源(I0)5と、ノードEとノードDとの間に結合された抵抗器(R1)7とを含む。第1電流源5は、電流(I0)を生成する。
トランスインピーダンス増幅器10のこの構成は、ダイオード接続トランジスタ(Q0)4に初期バイアスを提供することによって、出力電圧(Vout)の振幅に関する改善をわずかに達成し、Vbe4−I0*R1の出力電圧(Vout)の振幅をもたらす。しかし、項Vbe4および項I0*R1の温度変動は、互いに意味がある関係を有しない。項I0*R1は、ダイオード接続トランジスタ(Q0)4が、あまりに速くオンしないように、小さな値に制限される。入力電流(In)が最大レベルにある間に、トランスインピーダンスが減少する場合、許容できないSNRの不利益が次に続く。したがって、達成可能な出力電圧(Vout)の振幅の減少は小さい。
入力電流(Iin)が375nAに(論理0から論理1に)増加するとき、トランスインピーダンス増幅器1の出力電圧(Vout)は、ほぼ2*Vbeの自己バイアス点から2*Vbe+Rf*Iinの出力電圧(Vout)まで変化する(Vbe4をVbeに変化した)。フィードバック抵抗器(Rf)が、たとえば、80キロオームなどの比較的大きな値を有するとき、この変化は30mVである。しかし、320μAの最大入力電流(Iin)が印加されると、トランスインピーダンス増幅器1の出力電圧(Vout)は、Vbe0−Rf*I0だけ変化する。項Rf*I0が、既に述べたように小さい(たとえば、0.2V)ため、これは、図1と比較して小さな改善を示すに過ぎない。したがって、Voutの振幅は約0.8Vである。
したがって、フォトダイオード(PD)2において、非常に低レベルの単位時間当たりの光エネルギーと高レベルの単位時間当たりの光エネルギー(たとえば、−33dBm以上)を検出し、増幅することができるように、入力電流の範囲が増加したトランスインピーダンス増幅器を提供することが所望される。出力電圧(Vout)の信号対雑音比(SNR)が低くなり過ぎないように、大きな電圧利得が、出力電圧(Vout)に適用されることを可能にするために、出力電圧(Vout)の振幅が制限される、トランスインピーダンス増幅器を提供することも所望される。たとえば、高い付加的な利得が、出力電圧(Vout)に適用されることを可能にするために、最大入力電流(Iin)において、出力電圧(Vout)の振幅を減少させる、精密制限機構を有するトランスインピーダンス増幅器を提供することが所望される。
さらに、本発明の他の所望される特徴および特性は、添付図面ならびに先の技術分野および背景技術に関連して考えられる、以下の詳細な説明および添付特許請求の範囲から明らかになるであろう。
本発明は、以降で、同じ参照番号が同じ要素を示す、以下の図面に関連して記載されるであろう。
以下の詳細な説明は、本来、例示に過ぎず、本発明または本発明の適用および使用を制限することを意図しない。さらに、先の、技術分野、背景技術、簡潔な要約、または以下の詳細な説明において提示される、明示されるか、または、示唆される理論によって拘束されるという意図は存在しない。
以下の詳細な説明は、本来、例示に過ぎず、本発明または本発明の適用および使用を制限することを意図しない。さらに、先の、技術分野、背景技術、簡潔な要約、または以下の詳細な説明において提示される、明示されるか、または、示唆される理論によって拘束されるという意図は存在しない。
本明細書で使用されるように、「ノード」は、所与の信号、論理レベル、データパターン、電流、または量が、そこに存在する、任意の内部または外部基準点、接続点、接合部、信号線、導電性要素などを意味する。さらに、2つ以上のノードは、1つの物理的要素によって実現されてもよい。
以下の説明は、ノードまたは他の機構が、「接続される」または「結合される」ことに言及する。本明細書で使用されるように、別途明確に述べられない限り、「接続される」は、1つのノード/機構が、別のノード/機構に、必ずしも機械式にではなく、直接的にまたは間接的に接続されることを意味する。同様に、別途明確に述べられない限り、結合される、は1つのノード/機構が、別のノード/機構に、必ずしも機械式にではなく、直接的にまたは間接的に接続されることを意味する。そのため、図3に示す略図は、要素の例示的な配置構成を示すが、付加的な介入する要素、デバイス、機構、またはコンポーネントが、実際の実施形態において存在してもよい(回路の機能が悪影響を与えないと仮定する)。さらに、本明細書に含まれる種々の図に示す接続線は、種々の要素間の例の機能的関係および/または物理的結合を表すことを意図する。実用的な実施形態または実施態様において、多くの代替のまたは付加的な機能的関係または物理的接続が存在してもよいことが留意されるべきである。
以下に記載される実施形態は、制限回路の非線形トランスインピーダンスの的確な定義を行うのに役立つ。この的確な定義は、出力電圧(Vout)の振幅またはダイナミック・レンジの変動を減らすのに役立つ。たとえば、1実施形態では、出力電圧(Vout)のダイナミック・レンジは、0.5V以下である。出力電圧(Vout)のダイナミック・レンジの振幅が小さいことは、トランスインピーダンス増幅器の出力に結合される次に続く回路において、より大きな利得が適用されることを可能にする。一部の実施態様では、出力電圧(Vout)の達成可能な信号対雑音比(SNR)は、約1.5dBだけ改善され、出力電圧(Vout)の信号対オフセット比(SOR)は、約2倍だけ改善され、電気的な約2dBの感度改善が可能になる。1実施形態では、トランスインピーダンス増幅器は、−35dBmの単位時間当たりの光エネルギーを有する入力光信号に応答して、正確なデジタル出力電圧(Vout)信号を生成する。
図3は、フォトダイオード20およびトランスインピーダンス増幅器100を含む光受信器モジュールの回路図である。トランスインピーダンス増幅器100は、制限回路30、トランスコンダクタンス増幅器80、およびフィードバック抵抗器(Rf)90を含む。フォトダイオード(PD)20は、ノードBとアースとの間に結合され、フィードバック抵抗器(Rf)は、ノードAとノードDとの間に結合され、トランスコンダクタンス増幅器80は、ノードBとノードGとの間に結合され、制限回路30は、ノードAとノードGとの間に結合される。ノードBは、別法として、接地されるか、または、コンデンサ(図示せず)を介してアースに接続され得るが留意されるべきである。
フォトダイオード(PD)20は、ファイバ(図示せず)から光信号または光信号を受信し、ノードBにおいて、光信号に応答する入力電流(Iin)を生成する。
フィードバック抵抗器(Rf)90は、制限回路30とフォトダイオード(PD)20との間に結合される。
フィードバック抵抗器(Rf)90は、制限回路30とフォトダイオード(PD)20との間に結合される。
1実施形態では、トランスコンダクタンス増幅器80は、ノードHとアースとの間に結合された電流源(I2)11と、ノードBとノードHとの間に結合された第1トランジスタ(Q1)9と、電源電圧(Vcc)と、ノードGとノードHとアースとの間に結合された第2トランジスタ(Q2)15とを備える。
電流源(I2)11は、絶対温度比例(PTAT)であり、オンチップ抵抗に逆比例するバイアス電流(I2)を提供する。
第1トランジスタ(Q1)9は、第3ベースと、第3エミッタと、第3コレクタとを備える。第3ベースはノードBに結合され、第3エミッタはノードHに結合され、第3コレクタは電源(Vcc)に結合される。第2トランジスタ(Q2)15は、第4ベースと、第4エミッタと、第4コレクタとを備える。第4エミッタは接地され、第4コレクタはノードGに結合され、第4ベースはノードHに結合される。第2トランジスタ(Q2)15は、抵抗器(R1)の両端の電圧降下を生成する電流源の役目を果たす。
第1トランジスタ(Q1)9は、第3ベースと、第3エミッタと、第3コレクタとを備える。第3ベースはノードBに結合され、第3エミッタはノードHに結合され、第3コレクタは電源(Vcc)に結合される。第2トランジスタ(Q2)15は、第4ベースと、第4エミッタと、第4コレクタとを備える。第4エミッタは接地され、第4コレクタはノードGに結合され、第4ベースはノードHに結合される。第2トランジスタ(Q2)15は、抵抗器(R1)の両端の電圧降下を生成する電流源の役目を果たす。
1実施形態では、制限回路30は、電源(Vcc)とノードFとの間に結合された電流源(I1)50と、ノードAとノードFとの間に結合されたダイオード接続トランジスタ(Q3)40と、ノードGとノードFとの間に結合されたダイオード接続トランジスタ(Q4)60と、電源電圧(Vcc)とノードCとの間に結合された電流源(I0)70と、ノードCとノードGとの間に結合された抵抗器(R1)17とを備える。出力電圧(Vout)は、ノードCで生成される。
電流源(I0)70および電流源(I1)50は、それぞれ、絶対温度比例し(PTAT)、オンチップ抵抗に逆比例するバイアス電流を提供する。
ダイオード接続トランジスタ(Q3)40は、第1ベースと、第1エミッタと、第1コレクタとを備える。第1エミッタはノードAに結合され、第1コレクタはノードFおよび第1ベースに結合される。第2のダイオード接続トランジスタ(Q4)60は、第2ベースと、第2エミッタと、第2コレクタとを備える。第2エミッタはノードGに結合され、第2コレクタはノードFおよび第2ベースに結合される。ダイオード接続トランジスタ(Q3)40およびダイオード接続トランジスタ(Q4)60は、整合トランジスタである。抵抗器(R1)17および第2のダイオード接続トランジスタ(Q4)60は、第1のダイオード接続トランジスタ(Q3)40をプレバイアスするように構成される。
ダイオード接続トランジスタ(Q3)40は、第1ベースと、第1エミッタと、第1コレクタとを備える。第1エミッタはノードAに結合され、第1コレクタはノードFおよび第1ベースに結合される。第2のダイオード接続トランジスタ(Q4)60は、第2ベースと、第2エミッタと、第2コレクタとを備える。第2エミッタはノードGに結合され、第2コレクタはノードFおよび第2ベースに結合される。ダイオード接続トランジスタ(Q3)40およびダイオード接続トランジスタ(Q4)60は、整合トランジスタである。抵抗器(R1)17および第2のダイオード接続トランジスタ(Q4)60は、第1のダイオード接続トランジスタ(Q3)40をプレバイアスするように構成される。
電流源(I1)50は、第1ベースおよび第2ベースにおいてベース電圧を生成するバイアス電流(I1)を提供する。ベース電圧は、互いにほぼ等しい。したがって、ベース−エミッタ電圧(Vbe3)とベース−エミッタ電圧(Vbe4)の差は、第1エミッタのエミッタ電圧と第2エミッタのエミッタ電圧との差に依存する。
第1のダイオード接続トランジスタ(Q3)40は、「制限デバイス」として機能する。ダイオード接続トランジスタ(Q3)40は、入力電流(Iin)が増加するにつれて比例的に減少する、それに関連するインピーダンス(ZQ3)を有する。フィードバック抵抗器(Rf)90に並列のダイオード接続トランジスタ(Q3)40のインピーダンス(ZQ3)は、トランスインピーダンス増幅器100のトランスインピーダンスを形成する。これは、出力電圧(Vout)の振幅の制限が、そこで実際に始まる入力電流(Iin)の的確な定義を可能にする。
出力電圧(Vout)の振幅を減らすために、第1のダイオード接続トランジスタ(Q3)40の制限作用は、出来る限り早期に開始すべきである。なおかつ、この制限作用は、SNRを低下させることになるため、論理ハイ状況用の最小入力電流(Iin)に適用されるべきではない。したがって、制限作用は、論理ハイの最小入力電流(Iin)をある程度超える、入力電流(Iin)の的確に定義された値で「キックイン」すべきである。以下で説明するように、ダイオード接続トランジスタ(Q3)40は、入力電流(Iin)がほぼゼロであるとき、所与のベース−エミッタ電圧(Vbe3)および非常に小さいコレクタ電流(Ic3)にプレバイアスされる。ダイオード接続トランジスタ(Q3)40をプレバイアスすることは、ベース−エミッタ電圧(Vbe3)が、出力電圧(Vout)の振幅を制限し始めるために変化しなければならない量を減らす。ダイオード接続トランジスタ(Q3)40は、論理ハイの最小入力電流(Iin)を少し超える、入力電流(Iin)の選択された「ニー(knee)」値に、入力電流(Iin)が達すると、出力電圧(Vout)の振幅を制限し始める。入力電流(Iin)の選択された「ニー」値は、「ニー電流(Ik)」とも呼ばれる。375nA〜320μAの入力電流(Iin)の流れは、論理ハイに相当する。入力電流(Iin)の「ニー」値は、ダイオード接続トランジスタ(Q3)40が、出力電圧(Vout)の振幅を制限し始める、入力電流(Iin)の値の範囲から選択される。1実施態様では、ニー値の範囲は、論理ハイの最小入力電流(Iin)の5倍以上である。1実施形態では、第1のダイオード接続トランジスタ(Q3)40のインピーダンスが、フィードバック抵抗(Rf)90の値の10倍以上であるときに、ダイオード接続トランジスタ(Q3)40は、出力電圧(Vout)の振幅を制限し始める。
次に、トランスインピーダンス増幅器100の1実施形態の動作を、図3および式(1)〜(9)を参照して説明する。
−40℃〜+95℃の典型的な適用温度範囲の場合、PTAT変動は、
−40℃〜+95℃の典型的な適用温度範囲の場合、PTAT変動は、
ダイオード接続トランジスタ(Q3)40およびダイオード接続トランジスタ(Q4)60などのバイポーラ接合トランジスタ(BJT)の電圧−電流特性は、式(1)に示される。
低い入力電流(Iin)によって、電流源(I1)50からのほとんど全ての電流は、ダイオード接続トランジスタ(Q4)60を通って流れる。同様に、電流源(I0)70からのほとんど全ての電流は、抵抗器(R1)17およびトランジスタ(Q2)15を通って流れる。フィードバック抵抗器(Rf)90は、第1トランジスタ(Q1)9のベース電流(Ib1)を伝導させる。そのため、この状況では、ダイオード接続トランジスタ(Q3)40のベース−エミッタ電圧(Vbe3)は、ダイオード接続トランジスタ(Q3)40、ダイオード接続トランジスタ(Q4)60、抵抗器(R1)17、およびフィードバック抵抗器(Rf)90を含むループの周りの電圧を加算することによって決定される。ダイオード接続トランジスタ(Q3)40のベース−エミッタ電圧(Vbe3)は、式(2)で示される。
Vbe3=Vbe4+Iin・Rf−(I0・R1−Ib1・Rf) (2)
抵抗器(R1)17および(Rf)90は、所定温度内ではそれほど変化しない。そのため、項I0 *R1および項Ib1 *RfはPTATであり、式(2)の括弧内の項はPTATである。電流源(I0)70がPTATであり、また、第1トランジスタ(Q1)9のベース電流(Ib1)が、同様に、PTATである電流源(I2)11の一部であるため、式(2)の括弧内の項はPTATである。そのため、式(2)の括弧内の項は、「PTAT電圧」と呼ばれる。
Vbe3=Vbe4+Iin・Rf−(I0・R1−Ib1・Rf) (2)
抵抗器(R1)17および(Rf)90は、所定温度内ではそれほど変化しない。そのため、項I0 *R1および項Ib1 *RfはPTATであり、式(2)の括弧内の項はPTATである。電流源(I0)70がPTATであり、また、第1トランジスタ(Q1)9のベース電流(Ib1)が、同様に、PTATである電流源(I2)11の一部であるため、式(2)の括弧内の項はPTATである。そのため、式(2)の括弧内の項は、「PTAT電圧」と呼ばれる。
ダイオード接続トランジスタ(Q3)40のベース−エミッタ電圧(Vbe3)を熱電圧(VT)の関数として表現するために、無次元数(X)が、(I0・R1−Ib1・Rf)/VFに等しいとして定義される。無次元数(X)を定義することは、ダイオード接続トランジスタ(Q3)40のコレクタ電流(Ic3)をダイオード接続トランジスタ(Q4)60のコレクタ電流(Ic4)に関連付ける好都合な方法を提供する。したがって、式(2)は、以下の式(3)として書き直される。
Vbe3=Vbe4+Iin・Rf−X・VT (3)
こうして、ダイオード接続トランジスタ(Q3)40のベース−エミッタ電圧(Vbe3)は、ダイオード接続トランジスタ(Q4)60のベース−エミッタ電圧(Vbe4)を、入力電流(Iin)とフィードバック抵抗器(Rf)90の積に加算した値から、無次元数(X)と熱電圧(VT)の積を引いた値に等しい。無次元数(X)の値は、ダイオード接続トランジスタ(Q3)40が、出力電圧(Vout)の振幅を制限し始める点を的確に定義するように選択される。無次元数(X)は温度に依存しない。
Vbe3=Vbe4+Iin・Rf−X・VT (3)
こうして、ダイオード接続トランジスタ(Q3)40のベース−エミッタ電圧(Vbe3)は、ダイオード接続トランジスタ(Q4)60のベース−エミッタ電圧(Vbe4)を、入力電流(Iin)とフィードバック抵抗器(Rf)90の積に加算した値から、無次元数(X)と熱電圧(VT)の積を引いた値に等しい。無次元数(X)の値は、ダイオード接続トランジスタ(Q3)40が、出力電圧(Vout)の振幅を制限し始める点を的確に定義するように選択される。無次元数(X)は温度に依存しない。
入力電流(Iin)がゼロであるとき、フィードバック抵抗器(Rf)の両端の電圧は、無視できると仮定され、式(3)は、以下の式(4)になる。
Vbe3=Vbe4−X・VT (4)
換言すれば、入力電流(Iin)がゼロであるとき、ダイオード接続トランジスタ(Q3)40のベース−エミッタ電圧(Vbe3)は、ダイオード接続トランジスタ(Q4)60のベース−エミッタ電圧(Vbe4)から無次元数(X)と熱電圧(VT)の積を引いた値にほぼ等しい。一般に、以下の式(5)に示すように、式(1)に式(3)を代入することによって、入力電流(Iin)の関数としてのダイオード接続トランジスタ(Q3)40のコレクタ電流(Ic3)が得られる。
Vbe3=Vbe4−X・VT (4)
換言すれば、入力電流(Iin)がゼロであるとき、ダイオード接続トランジスタ(Q3)40のベース−エミッタ電圧(Vbe3)は、ダイオード接続トランジスタ(Q4)60のベース−エミッタ電圧(Vbe4)から無次元数(X)と熱電圧(VT)の積を引いた値にほぼ等しい。一般に、以下の式(5)に示すように、式(1)に式(3)を代入することによって、入力電流(Iin)の関数としてのダイオード接続トランジスタ(Q3)40のコレクタ電流(Ic3)が得られる。
[実施例]
トランスインピーダンス増幅器100の総合の入力電流(Iin)−出力電圧(Vout)特性は、入力電流(Iin)が、論理ハイの最小入力電流(Iin)より確実に大きいときの「ニー」電流(Ik)において、直線から対数へ変化し始める。ダイオード接続トランジスタ(Q3)40のインピーダンス(ZQ3)は、以下の式(7)に示すように定義される。
先に記載したように、フィードバック抵抗器(Rf)90に並列なダイオード接続トランジスタ(Q3)40のインピーダンス(ZQ3)は、トランスインピーダンス増幅器100のトランスインピーダンスを形成する。ダイオード接続トランジスタ(Q3)40のインピーダンス(ZQ3)とフィードバック抵抗器(Rf)90の比は、フィードバック抵抗器(Rf)90が、トランスインピーダンスの値を支配するように設定されるべきである。
この実施例では、トランスインピーダンスの値は、少なくとも90%以上が、フィードバック抵抗器(Rf)90に帰されるように設定される。こうして、ダイオード接続トランジスタ(Q3)40のインピーダンス(ZQ3)が、フィードバック抵抗器(Rf)90の値より10倍大きな値に達するときに制限が始まるように、トランスインピーダンス増幅器100が設計される。式(7)に式(5)を代入し、入力電流(Iin)をニー電流(Ik)で置き換えることによって、以下の式(8)に示す表現が得られる。
相応して、Xの所与の値について、ニー電流(Ik)は、温度だけと共に変動するため、PTATである。先に述べたように、この変動は、−40℃〜+95℃の典型的な適用温度範囲の温度範囲にわたって、1.58:1である。したがって、ダイオード接続トランジスタ(Q3)40による制限作用の的確な開始が達成される。この動作は、入力電流(Iin)の小さな値で始まるため、最大入力電流(Iin)における出力電圧(Vout)の振幅を減少させる。ダイオード接続トランジスタ(Q3)40の初期ベース−エミッタ電圧(Vbe3)は、図1および図2に示すダイオード接続トランジスタ(Q0)4のベース−エミッタ電圧(Vbe0)より大きい。その結果、それぞれ図1および図2からの回路について約1Vおよび0.8Vと比較して、出力電圧(Vout)は、全ての条件下で、たとえば、0.50Vである、小さな総合ダイナミック・レンジまたは振幅を有する。この特定の実施例では、最大入力電流(Iin)における出力電圧(Vout)の振幅は、0.44Vである。したがって、より大きな利得が、トランスインピーダンス増幅器100の出力電圧(Vout)に適用される。この実施例では、2より大きなさらなる利得が、図3に示すトランスインピーダンス増幅器100の出力電圧(Vout)信号に適用される。
1実施態様によれば、トランスインピーダンス増幅器が提供され、トランスインピーダンス増幅器は、論理ハイの最小入力電流と論理ハイの最大入力電流との間の論理ハイ範囲を含む入力電流を提供するように構成された入力と、第1ノードと第2ノードとの間に結合された増幅器と、第1ノードと第2ノードとの間に結合された非線形制限回路とを含む。非線形制限回路は、たとえば、電源と第3ノードとの間に結合され、絶対温度に比例する第1バイアス電流を提供するように構成される第1電流源と、電源と第4ノードとの間に結合され、絶対温度に比例する第3バイアス電流を提供するように構成される第2電流源と、第4ノードと第2ノードとの間に結合された抵抗器であって、出力電圧が、第1電圧と第2電圧との間の範囲を有する第4ノードで生成される抵抗器と、第3ノードに結合された第1ベース、第1ノードに結合された第1エミッタ、および第3ノードに結合された第1コレクタを備え、入力電流がほぼゼロであるときに、第1のベース−エミッタ電圧を生成するようにプレバイアスされる第1のダイオード接続トランジスタと、第3ノードに結合された第2ベース、第2ノードに結合された第2エミッタ、および第3ノードに結合された第2コレクタを備える第2のダイオード接続トランジスタとを含む。抵抗器および第2のダイオード接続トランジスタは、第1のダイオード接続トランジスタをプレバイアスするように構成される。
1実施態様によれば、第1のダイオード接続トランジスタは、第2のダイオード接続トランジスタに整合される。
1実施態様によれば、増幅器は、第1ノードと第4ノードとの間に結合され、さらに、第5ノードとアースとの間に結合された第3電流源を備え、増幅器は、さらに、第5ノードとアースとの間に結合され、絶対温度に比例する第3バイアス電流を提供する第3電流源と、第1ノードに結合された第3ベース、第5ノードに結合された第3エミッタ、および電源に結合された第3コレクタを備える第1トランジスタと、接地された第4エミッタ、第2ノードに結合された第4コレクタ、および第5ノードに結合された第4ベースを備える第2トランジスタとを備える。
1実施態様によれば、増幅器は、第1ノードと第4ノードとの間に結合され、さらに、第5ノードとアースとの間に結合された第3電流源を備え、増幅器は、さらに、第5ノードとアースとの間に結合され、絶対温度に比例する第3バイアス電流を提供する第3電流源と、第1ノードに結合された第3ベース、第5ノードに結合された第3エミッタ、および電源に結合された第3コレクタを備える第1トランジスタと、接地された第4エミッタ、第2ノードに結合された第4コレクタ、および第5ノードに結合された第4ベースを備える第2トランジスタとを備える。
1実施態様によれば、入力電流は、ある範囲のニー値を含み、第1のダイオード接続トランジスタは、論理ハイの最小入力電流より少し大きいニー値のうちの、選択されたニー値で出力電圧の範囲を制限し始めるように構成される。第1のダイオード接続トランジスタの第1のベース−エミッタ電圧は、入力電流が、入力電流のニー値のうちの選択されたニー値に達したときに、出力電圧の範囲を制限し始めるように変化する。第1のベース−エミッタ電圧の初期値により、出力電圧の範囲が決定される。ニー値の範囲は、論理ハイの最小入力電流の5倍以上である。1実施態様によれば、フィードバック抵抗器は、第1ノードと第4ノードとの間で結合され、第1のダイオード接続トランジスタは、入力電流が増加するにつれて減少するインピーダンスを有する。第1のダイオード接続トランジスタは、第1のダイオード接続トランジスタのインピーダンスが、フィードバック抵抗器の10倍以上の値であるときに、出力電圧の範囲を制限し始める。フィードバック抵抗器は、80キロオーム以上の値を有する。第1のダイオード接続トランジスタのインピーダンスは、入力電流がニー電流より大きい場合、入力電流と共に指数関数的に減少する。第1のダイオード接続トランジスタは、絶対温度に比例する無次元数に基づいて定義される入力電流のある値で、出力電圧の範囲を制限し始めるように構成される。無次元数は、第1数と第2数との差を熱電圧で除算した値に等しく、第1数は、第2電流源の電流値と抵抗器の値の積であり、第2数は、フィードバック抵抗器の値と第3ベースから流れる電流の電流値の積である。
1実施態様によれば、第1コレクタの電流は、入力電流がゼロに近づくときの第2コレクタからの電流に比例する。
1実施態様によれば、出力電圧の範囲は、最大入力電流において0.5ボルト以下である。
1実施態様によれば、出力電圧の範囲は、最大入力電流において0.5ボルト以下である。
1実施態様によれば、論理ハイの最小入力電流は、300nA以上であり、論理ハイの最大入力電流は、320μA以下である。375nA〜320μAの入力電流は、論理ハイに相当する入力電流の流れの少なくとも10倍大きい。
上記したトランスインピーダンス増幅器は、たとえば、フォトダイオードを含み、第1ノードとアースとの間に結合され、光信号を受信し、光信号に応答した入力電流(入力電流は、論理ハイの最小入力電流と論理ハイの最大入力電流との間の論理ハイ範囲を含む)を生成するように構成された光モジュールに組み込まれる光受信器において、たとえば、利用される。
少なくとも1つの例示的な実施形態が、先の詳細な説明で提示されたが、多数の変形が存在することが理解されるべきである。1つまたは複数の例示的な実施形態は、例に過ぎず、本発明の範囲、適用性、または構成をいずれの点でも制限することを意図しないことが理解されるべきである。むしろ、先の詳細な説明は、当業者に、1つまたは複数の例示的な実施形態を実施するための好都合なロードマップを提供するであろう。添付の特許請求項およびその法的な等価物において述べられる本発明の範囲から逸脱することなく、要素の機能および配置構成において、種々の変更を行うことができることが理解されるべきである。
Claims (22)
- トランスインピーダンス増幅器であって、
論理ハイの最小入力電流と論理ハイの最大入力電流との間の論理ハイ範囲を含む入力電流を提供するように構成された入力と、
第1ノードと第2ノードとの間に結合された増幅器と、
該第1ノードと該第2ノードとの間に結合された非線形制限回路であって、
電源と第3ノードとの間に結合され、絶対温度に比例する第1バイアス電流を提供するように構成される第1電流源と、
該電源と第4ノードとの間に結合され、絶対温度に比例する第3バイアス電流を提供するように構成される第2電流源と、
該第4ノードと該第2ノードとの間に結合された抵抗器であって、出力電圧が第1電圧と第2電圧との間の範囲を有する該第4ノードで生成される抵抗器と、
該第3ノードに結合された第1ベース、該第1ノードに結合された第1エミッタ、および該第3ノードに結合された第1コレクタからなる第1のダイオード接続トランジスタであって、該第1のダイオード接続トランジスタは、該入力電流がほぼゼロであるときに、第1のベース−エミッタ電圧を生成するようにプレバイアスされる、第1のダイオード接続トランジスタと、
該第3ノードに結合された第2ベース、該第2ノードに結合された第2エミッタ、および該第3ノードに結合された第2コレクタからなる第2のダイオード接続トランジスタと
を含む非線形制限回路と
を備える、トランスインピーダンス増幅器。 - 前記入力電流は、ニー値の範囲を含み、前記第1のダイオード接続トランジスタは、論理ハイの前記最小入力電流より少し大きい、該ニー値のうちの選択されたニー値で、前記出力電圧の範囲を制限し始めるように構成される請求項1に記載のトランスインピーダンス増幅器。
- 前記第1のダイオード接続トランジスタの前記第1のベース−エミッタ電圧は、前記入力電流が、前記入力電流の前記ニー値のうちの前記選択されたニー値に達したときに、前記出力電圧の範囲を制限し始めるように変化する請求項2に記載のトランスインピーダンス増幅器。
- 前記第1のベース−エミッタ電圧の初期値は、前記出力電圧の範囲を決定する請求項3に記載のトランスインピーダンス増幅器。
- 前記ニー値の範囲は、論理ハイの前記最小入力電流の5倍以上である請求項4に記載のトランスインピーダンス増幅器。
- 前記第1のダイオード接続トランジスタは、前記入力電流が増加するにつれて減少するインピーダンスを有し、
前記第1ノードと前記第4ノードとの間に結合されたフィードバック抵抗器をさらに備え、
前記第1のダイオード接続トランジスタは、前記第1のダイオード接続トランジスタのインピーダンスが、該フィードバック抵抗器の10倍以上の値であるときに、前記出力電圧の範囲を制限し始める請求項5に記載のトランスインピーダンス増幅器。 - 前記フィードバック抵抗器は、80キロオーム以上の値を有する請求項6に記載のトランスインピーダンス増幅器。
- 前記第1のダイオード接続トランジスタのインピーダンスは、前記入力電流が前記ニー電流より大きい場合、前記入力電流と共に指数関数的に減少する請求項6に記載のトランスインピーダンス増幅器。
- 前記第1のダイオード接続トランジスタは、絶対温度に比例する無次元数に基づいて定義される前記入力電流のある値で、前記出力電圧の範囲を制限し始めるように構成される請求項2に記載のトランスインピーダンス増幅器。
- 前記無次元数は、第1数と第2数との差を熱電圧で除算した値に等しく、該第1数は、前記第2電流源の電流値と前記抵抗器の値の積であり、該第2数は、前記フィードバック抵抗器の値と前記第3ベースから流れる電流の電流値の積である請求項9に記載のトランスインピーダンス増幅器。
- 前記第1コレクタの電流は、前記入力電流がゼロに近づくときの前記第2コレクタからの電流に比例する請求項1に記載のトランスインピーダンス増幅器。
- 前記第1のダイオード接続トランジスタは、前記第2のダイオード接続トランジスタに整合する請求項1に記載のトランスインピーダンス増幅器。
- 前記抵抗器および前記第2のダイオード接続トランジスタは、前記第1のダイオード接続トランジスタをプレバイアスするように構成される請求項12に記載のトランスインピーダンス増幅器。
- 前記増幅器は、前記第1ノードと前記第4ノードとの間に結合され、前記増幅器は、
第5ノードとアースとの間に結合される第3電流源であって、該第3電流源は絶対温度に比例する第3バイアス電流を提供する、第3電流源と、
前記第1ノードに結合された第3ベース、該第5ノードに結合された第3エミッタ、および前記電源に結合された第3コレクタからなる第1トランジスタと、
接地された第4エミッタ、前記第2ノードに結合された第4コレクタ、および該第5ノードに結合された第4ベースからなる第2トランジスタと
をさらに備える請求項1に記載のトランスインピーダンス増幅器。 - 前記出力電圧の範囲は、前記最大入力電流において0.5ボルト以下である請求項1に記載のトランスインピーダンス増幅器。
- 論理ハイの前記最小入力電流は、300nA以上であり、論理ハイの前記最大入力電流は、320μA以下である請求項1に記載のトランスインピーダンス増幅器。
- トランスインピーダンス増幅器であって、
論理ハイの最小入力電流と論理ハイの最大入力電流との間の論理ハイ範囲を含む入力電流を提供するように構成された入力と、
増幅器と、
該非線形制限回路であって、
第2電流源と、
該第2電流源と前記増幅器との間でノードを有するように結合された抵抗器であって、出力電圧が、第1電圧と第2電圧との間の範囲を有する該ノードで生成される抵抗器と、
該入力電流がほぼゼロであるときに、第1のベース−エミッタ電圧を生成するようにプレバイアスされる、第1のダイオード接続トランジスタと、
該第1のダイオード接続トランジスタに結合された第2のダイオード接続トランジスタと
を含む非線形制限回路と
を備えるトランスインピーダンス増幅器。 - トランスインピーダンス増幅器であって、
ニー値の範囲を含む論理ハイの最小入力電流と論理ハイの最大入力電流との間の論理ハイ範囲を含む入力電流を提供するように構成された入力と、
増幅器と、
非線形制限回路であって、
第2電流源と、
該第2電流源と該増幅器との間でノードを有するように結合された抵抗器であって、出力電圧が第1電圧と第2電圧との間の範囲を有する該ノードで生成される、抵抗器と、
第1のダイオード接続トランジスタであって、該第1のダイオード接続トランジスタは、該入力電流がほぼゼロであるときに第1のベース−エミッタ電圧を生成するようにプレバイアスされ、論理ハイの該最小入力電流より少し大きい、該ニー値のうちの選択されたニー値で、該出力電圧の範囲を制限し始めるように構成される、第1のダイオード接続トランジスタと、
該第1のダイオード接続トランジスタに結合された第2のダイオード接続トランジスタであって、該抵抗器と該第2のダイオード接続トランジスタは、該第1のダイオード接続トランジスタをプレバイアスするように構成される、第2のダイオード接続トランジスタと
を含む該非線形制限回路と
を備えるトランスインピーダンス増幅器。 - 前記第1のダイオード接続トランジスタの第1のベース−エミッタ電圧は、前記入力電流が、前記入力電流の前記ニー値のうちの前記選択されたニー値に達したときに、前記出力電圧の範囲を制限し始めるように変化する請求項18に記載のトランスインピーダンス増幅器。
- 前記第1のダイオード接続トランジスタは、前記第2のダイオード接続トランジスタに整合する請求項19に記載のトランスインピーダンス増幅器。
- 光受信器であって、
請求項1に記載のトランスインピーダンス増幅器を備える、光受信器。 - 光モジュールであって、
第1ノードとアースとの間に結合され、光信号を受信し、該光信号に応答して入力電流を生成するように構成されたフォトダイオードであって、該入力電流は、論理ハイの最小入力電流と論理ハイの最大入力電流との間の論理ハイ範囲を含む、フォトダイオードと、
請求項1に記載され、該第1ノードを含むトランスインピーダンス増幅器と
を備える光モジュール。
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