JP2008537648A - セルラーシステム上でのプッシュ・トークにおける暗黙フロア制御の方法及び装置 - Google Patents

Abstract

セルラシステム上でのプッシュ・トークにおける暗黙フロア制御についての方法及び装置。通信システムにおいて、メッセージがクライアントによって生成され、次に、プッシュ・トークサーバにストリームされる。サーバは、フロアがアイドルか否かをチェックし、そうであれば、そのメッセージを通信セッションにおける他の少なくとも１つの参加者に配布する。フロアがアイドルではない場合、最後に受信したメッセージに先立つ全ての他のメッセージが配布された後に、新たなメッセージが配布のために格納され、キューされる。
【選択図】 図４

Description

本発明は、一般的に、通信システムに関し、より具体的には、セルラーシステム上でのプッシュ・トークにおける暗黙フロア制御の方法及び装置に関する。

近年、無線通信技術は大幅に進歩しているように見える。この進歩の一部は、無線技術、音声及び無線媒体上のデータ通信の大幅に改善された品質によって提供される自由な移動により実現されている。データサービスの追加と共に音声サービスの改良された品質は、公共通信を行なうに際して重要な効果を持ち続け、また、持ち続けるであろう。

図１は、セルラ上でのプッシュ・トーク(ＰｏＣ）サービス、インスタントメッセージ（ＩＭ）サービス及び無線通信システム１００における双方の動作を示すブロック図である。

インスタントメッセージ（ＩＭ）は、メッセージを他のＩＭクライアント１０８と交換するためのＩＭサービスを使用する。ＩＭサービスがテキストベース情報を交換するために開発されているとしても、オーディオクリップ、画像などのような他の種類の情報を実行することに制限はない。さらに、いつどこで伝送されるかに関してのユーザの限定はない。一般的に、情報は送信側から受信側へストリームされない。フロア制御のコンセプトはないので、ユーザはいつでも伝送することができる。

セルラ上でのプッシュ・トーク(ＰｏＣ）サービスは、図１に示すように、ＰｏＣユーザ或いはクライアント１０４のグループ間のハーフデュプレックスオーディオ通信チャネルを確立する。多くてＰｏＣグループの１つは、いつでも伝送する権利を有し、他の全てのメンバーは伝送された情報を受信する。フロア制御メカニズムは、グループの異なるメンバーから伝送する権利のための要求を調停するために使用される。送信側によって生成されたトークバーストはパケット化され、受信側にストリームされる。

ＰｏＣサービスの明示的なフロア制御メカニズムのために、ＰｏＣサービスではＩＭサービスと相互に作用することは難しい。フロア制御は、ＰｏＣサービスにおいて使用され、１つのクライアントのみが同時にオーディオパケット伝送することを保証する。対して、ＩＭグループの各メンバーがいつでも伝送できるので、ＩＭパケットサービスは、フロア制御のコンセプトについてはない。ＰｏＣサービスは、オーディオをパケット化し、そして、オーディオを他の参加者にストリームする。ＩＭクライアントがオーディオパケットをバッファし、オーディオクリップを生成し、その後、他のＩＭセッション参加者に配布される場合に、これはＩＭサービスにおけるケースではない。１つのグループにおけるユーザが他のサービスにおいてユーザと通信を望むので、ＰｏＣサービスにＩＭサービスに対して相互作用を許可する方法及び装置の必要性がある。このことは、セルラシステム上のプッシュ・トークにおける暗黙のフロア制御の方法及び装置によって実現されることが可能である。

［概要］
本発明の１つの観点においては、セルラシステム上のプッシュ・トークにおける暗黙のフロア制御の方法が提供される。この方法は、通信システムにおいてメッセージを生成するステップを含む。この場合において、通信システムは、セッションにおける複数の参加者を許可し、さらに、フロアを含む。メッセージは、通信システムにおけるサーバへストリームされる。サーバは、フロアがアイドルの場合に、このメッセージをそのセッションにおける少なくとも１つの参加者に配布する。フロアがアイドルでない場合には、メッセージはキューされ、フロアがアイドルになったときに、送られる。

装置がさらに提供される。この装置は、通信システムにおいてメッセージを生成する手段と、この場合において、通信システムはセッションにおいて複数の参加者を許容し、さらに、フロアを含み、通信システムにおいてメッセージをサーバにストリーミングする手段と、サーバにメッセージを格納する手段と、フロアがアイドルの場合に、メッセージを少なくとも１つの参加者に配布する手段と、フロアがアイドルでない場合にメッセージをキューする手段とを具備する。

コンピュータ読み取り可能な媒体に格納されたコンピュータ読み取り可能な命令がさらに提供される。これら命令は通信システムにおいてメッセージの生成を導く。この場合において、通信システムは、通信システムはセッションにおいて複数の参加者を許容し、さらに、フロアを含み、通信システムにおいてメッセージをサーバにストリーミングする手段と、フロアがアイドルの場合に、メッセージを少なくとも１つの参加者に配布する手段と、フロアがアイドルでない場合にメッセージをキューする手段とを具備する。

本出願は、題名「セルラーシステム上でのプッシュ・トークにおける暗黙フロア制御の方法及び装置」であって、２００５年１月２８日に提出され、この譲受人に譲り渡され、本出願に明らかに参照のために組み込まれる米国仮出願番号６０／６４８，３４１号の優先権を要求する。

用語"例示的な”は、ここでは、例として、実例として、図示としてのような意味である。ここにおいて述べられる”例示的な”のようなどんな実施の形態も他の実施の形態よりも好ましく或いは有利であるように解釈される必要はない。

ＰｏＣサービスとＩＭサービスのような他のサービスとの間にはいくつかの基本的な違いがある。上に示した図１に示すように、ＰｏＣサービスは、ＰｏＣサーバ１０２がフロアを有するグループメンバーから受信したオーディオパケットのみを配布するようにフロア制御を使用する。ＰｏＣサーバ１０２は、他のグループのメンバーから受信したオーディオパケットを廃棄する。クライアントは、要求をしなければならず、オーディオパケットを送信することが許可される前にフロアが許可されなければならない。クライアントは、モバイル端末或いは他の通信装置であって良い。一方、ＩＭサービスはフロア制御を使用せず、フロア制御のコンセプトを有しない。ＩＭグループの各メンバは、いつでも伝送可能である。ＩＭクライアント１０８はオーディオパケットをバッファし、次にＩＭセッションにおいて他の参加者に配布されるオーディオクリップを生成する。これはＰｏＣクライアントとは異なり、オーディオをパケットにパケット化し、パケットをＰｏＣセッションにおける他の参加者にストリームする。これら違いの結果、ＩＭクライアントは一般的に、ＰｏＣクライアントよりも大幅な遅れを経験する。ＰｏＣサービス及びＩＭサービスに共に動作することを許可することは、ＰｏＣサービスにおけるフロア制御プロトコル及びオーディオのストリーミングの性質によって停止した困難性を克服するための方法を必要とする。

図２は、本発明の実施の形態に係る無線通信システム２００におけるＰｏＣサービス及びＩＭ及びＰｏＣクライアントを示すブロック図である。ＰｏＣサーバ２０２は、上述のように、ＰｏＣクライアント２０４と干渉する。各ＰｏＣクライアント２０４は、ＩＭクライアント２０８と同様に、オーディオをパケット化し、それを他のクライアント２０４へ配布するためのＰｏＣサーバにストリームする。ＰｏＣサービスとともに使用される明示的なフロア制御メカニズムは、参加者にフロアを最初に要求しなければならないということなく通話を許可する暗黙メカニズムによって置き換えられる。このことは、ＩＭサービスのような他のサービスに対するＰｏＣサービスの動作を容易にする。図２におけるＩＭサービスはフロア制御プロトコルを利用しないいずれかのサービスであると認識されるべきである。

ＰｏＣサービスは、多くの参加者間で動作するハーフデュプレックス通信システムである。いつでもせいぜい１人のユーザが伝送する権利、すなわち、フロアを有する。他の参加者は伝送を受信する。フロア制御プロトコルは、フロアの要求を調停する。ＰｏＣサーバの観点からは、セッションにおいて、１人の参加者だけが伝送を行なっており、ＰｏＣサーバは他の参加者へ伝送を行なう。このような明示的なフロア制御メカニズムは、ＩＭサービス参加者に現在行なわれているＰｏＣセッションに干渉することを許可しない。

明示的なフロア制御プロトコルが使用される場合、ＰｏＣサーバは全ての期間でフロアの状態（ビジー或いはアイドル；もしビジーである場合、現在のオナー、現在の所有権（オーナシップ）の持続時間）を維持する。加えて、ＰｏＣサーバはさらにフロアのための要求のキューイングを許可する。フロア制御プロトコルを使用することにより、ＰｏＣクライアント２０４はＰｏＣサーバ２０２からのフロアを要求する。ＰｏＣサーバ２０２は、次に、フロアの要求をキューし、その要求をアックノレッジする。ＰｏＣサーバ２０２がＰｏＣクライアント２０４へのフロアを承諾すると、ＰｏＣサーバ２０２はＰｏＣクライアント２０４に通知し、ＰｏＣクライアント２０４は、次に、伝送を開始する。

図３は、本発明の実施の形態におけるメッセージのフローを示す図である。明示的なフロア制御メカニズムの使用は削除され、暗黙のフロア制御メカニズムと置き換えられる。ＰｏＣクライアント３０２及びＩＭクライアント３１０の双方は、伝送されるメッセージを有している。他のクライアントは、ＩＭクライアント或いはＰｏＣシステムではない異なるクライアントである。双方のクライアントは、それらのメッセージをＰｏＣサーバ３０４にストリームする。クライアントは、フロアについての要求を作成するのでもなく、フロアで許可されたものでもない。ＰｏＣサーバ３０４がメッセージを受信することを開始すると、最初にフロアの状態をチェックする。フロアがアイドルの場合、ＰｏＣサーバ３０４がメッセージを置き換えることを開始し、それを他のＰｏＣクライアント３０６及びＩＭクライアント３０８へ配布する。フロアがビジーの場合、すなわち、他のトークバースト或いはメッセージがすでに配布されている場合、次に、フロアがアイドルの場合には、Ｐｏｃサーバ３０４が入力トークバースト或いはメッセージをバッファし、それを後の配布のためにキューに置く。一度、フロアがアイドルでになると、ＰｏＣサーバ３０４がセッションにおいてトークバースト或いはメッセージを全ての参加者に送信することを開始する。ＰｏＣサーバ３０４が異なる参加者或いはクライアントから入力メッセージ或いはトークバーストを受信するので、音声ストリームをバッファし、それらをリスナー経験が低下しないようにシリアライズする。クライアントにとっての利点は、許可されるべきフロアについて待つ必要がなく、すぐに話し始めることができることである。

図４はセルラ（ＰｏＣ）システム上でプッシュ・トークにおいて暗黙フロア制御方法を提供する方法の詳細である。方法４００は、クライアントがステップ４０２においてＰｏＣサーバにトークバーストのストリーミングを開始するときに始まる。ＰｏＣサーバは、ステップ４０４においてフロアの状態をチェックする。ＰｏＣサーバは、決定ブロック４０６においてフロアがアイドルか否かを決定する。フロアがアイドルの場合、ＰｏＣサーバはステップ４０８においてトークバーストを複製し、次に、ステップ４１０においてトークバーストを配布する。

ステップ４０６においてフロアがアイドルでない場合、ＰｏＣサーバはステップ４１２において入力バーストをバッファし、それをキューに置く。このキューはＰｏＣサーバのメモリに格納されているものである。ＰｏＣサーバはキューをチェックし、いま受信したトークバーストに先立つ全てのトークバーストが決定ブロック２１４において送られているかを決定する。トークバーストが最初にキューにある場合、次に、ステップ４１６において、ＰｏＣサーバはトークバーストを他の参加者に伝送する。トークバーストが最初にキューにない場合、ステップ４１８においてＰｏＣサーバがフロアがアイドルになるのを待ち続ける。一度フロアがアイドルになると、上述したステップ４１６において、メッセージが伝送される。一度全てのバーストが送られると、ステップ４２０においてプロセスがストップする。

情報及び信号がいずれかの異なる種類の技術及びテクニックを使用することにより表わされることが当業者にとって理解されるであろう。例えば、データ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル及びチップであり、これらは上述の記述を通して参照され、電圧、電流、電磁波、磁界或いは磁粒子、光学分野或いは光子、或いはこれらの組み合わせによって表わされる。

当業者は、さらに、ここにおいて述べられた実施の形態に関連して示された種々の図示した論理ブロック、モジュール、回路、及びアルゴリズムステップが電気ハードウェア、コンピュータソフトウェア或いはこれらの組み合わせとして実現されることを認識する。ハードウェア及びソフトウェアの互換性を明らかに図示するために、種々の図示可能なコンポーネント、ブロック、モジュール、回路及びステップがそれらの機能性の観点から広く上では一般的に述べられている。このような機能性がハードウェア或いはソフトウェアで実現されるか否かは特定のアプリケーション及び全体のシステムに課せられた設計制約条件に依存する。通常の設計者は各特定のアプリケーションについての種々の方法において述べられた機能性を実行可能であり、このような実行決定は、本発明の観点から離れることを引き起こすものと解釈されるべきではない。

本明細書に開示する実施形態と関連して説明した、様々な例示的な論理ブロック、モジュール及び回路は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ（ＤＳＰ）、特定用途向け集積回路（ＡＳＩＣ）、フィールドプログラマブルゲートアレイ（ＦＰＧＡ）もしくは他のプログラム可能論理デバイス、ディスクリートゲートロジックもしくはトランジスタロジック、ディスクリートハードウェアコンポーネント、又は本明細書に説明する機能を実行するように設計されたこれらの任意の組み合わせで、実現されたり実行されたりする。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであってよいが、代替例では、このプロセッサは、いずれかの従来型のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ又は状態機械であってよい。プロセッサはまた、計算デバイスの組み合わせ、例えば、ＤＳＰとマイクロプロセッサの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、ＤＳＰコアと連結された１つ以上のマイクロプロセッサ又は他の任意のこのような構成物として実現される。

本明細書に開示する実施形態と関連して説明した方法又はアルゴリズムのステップは、直接にハードウェアとして、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールとして、又はこれら２つの組み合わせとして実現される。ソフトウェアモジュールは、ＲＡＭメモリ、フラッシュメモリ、ＲＯＭメモリ、ＥＰＲＯＭメモリ、ＥＥＰＲＯＭメモリ、レジスタ、ハードディスク、取り外し可能ディスク、ＣＤ−ＲＯＭ又は他のいずれかの形態を持つ当技術分野において周知の記憶媒体に常駐していてよい。例示の記憶媒体はプロセッサに結合され、これで、プロセッサは記憶媒体から情報を読み出したりこれに対して情報を書き込んだりすることが可能である。代替例では、この記憶媒体はプロセッサと一体化していてもよい。プロセッサと記憶媒体は、ＡＳＩＣに常駐していてよい。このＡＳＩＣはユーザ端末に常駐していてよい。代替例では、プロセッサと記憶媒体は、ユーザ端末中にディスクリートコンポーネントとして常駐していてよい。

開示の実施形態に関する上述の説明は、当業者が本発明を作製したり使用したりすることを可能とするためのものである。これらの実施形態の様々な修正例は当業者には容易に明らかであろうし、また、本明細書に定義する一般的な原理は、本発明の精神や範囲から逸脱することなく他の実施形態に適用されてよい。したがって、本発明は、本明細書に示す実施形態に制限されることを意図するものではなく、本明細書に開示する原理及び新規な特徴と矛盾しない最も広い範囲を与えられるべきである。

本実施の形態に係る無線通信システムにおけるＰｏＣサービス及びＩＭサービスを示すブロック図である。 本実施の形態に係るＰｏＣクライアント及びＩＭクライアントを相互作用するＰｏＣサービスを示すブロック図である。 本実施の形態に係るトークバーストの配布を示す図である。 本実施の形態に係る方法のステップを示すフロー図である。

Claims (8)

1. 通信システムにおいてメッセージを生成し、この場合において、通信システムはセッションにおいて複数の参加者を許可し、フロアを含み、
   前記通信システムにおいて、メッセージをサーバにストリーミングし、
   フロアがアイドルの場合に、前記セッションにおいて前記メッセージを少なくとも１つの参加者に配布し、
   フロアがアイドルでない場合に、前記メッセージをキューイングする方法。
2. 前記通信システムは、セルラ（ＰｏＣ）システム上のプッシュ・トークである請求項１記載の方法。
3. 前記セッションにおける少なくとも１つの参加者は、インスタントメッセージング（ＩＭ）クライアントである請求項１記載の方法。
4. 前記セッションにおける少なくとも１つの参加者は、異なるシステムのクライアントである請求項１記載の方法。
5. 通信システムにおいてメッセージを生成する手段と、この場合において、通信システムはセッションにおいて複数の参加者を許可し、フロアを含み、
   前記通信システムにおいて、メッセージをサーバにストリーミングする手段と、
   サーバに前記メッセージを格納する手段と、
   フロアがアイドルの場合に、前記セッションにおいて前記メッセージを少なくとも１つの参加者に配布する手段と、
   前記メッセージを格納する手段と、
   フロアがアイドルでない場合に、前記メッセージをキューイングする装置。
6. 前記通信システムは、セルラ（ＰｏＣ）システム上のプッシュ・トークである請求項５記載の装置。
7. 前記セッションにおける少なくとも１つの参加者がインスタントメッセージング（ＩＭ）クライアントである手段をさらに具備することを請求項５記載の装置。
8. 通信システムにおいてメッセージを生成し、この場合において、通信システムはセッションにおいて複数の参加者を許可し、フロアを含み、
   前記通信システムにおいて、メッセージをサーバにストリーミングし、
   フロアがアイドルの場合に、前記セッションにおいて前記メッセージを少なくとも１つの参加者に配布し、
   フロアがアイドルでない場合に、前記メッセージをキューイングするコンピュータ実行可能な命令を含むコンピュータ読み取り可能な媒体。

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