JP2008526538A - 表面パターンを作るためのシステムと方法 - Google Patents

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Abstract

【解決手段】 開示されている表面パターン形成システム及び方法の幾つかの実施形態は、支持体に連結され、材料を基板上に付着させるようになっている表面パターン形成ツールと、制御器と、制御器に電気的に連結され、それによって制御される第1、第2、及び第3作動器と、を利用している。或る実施形態では、第1、第2、及び第3作動器は、基板を、表面パターン形成ツールに対してX、Y、及びZ方向それぞれに動かすように操作することができ、基板は、第1、第2、及び第3作動器によって、表面パターン形成ツールに対して異なる位置に動かすことができ、材料は、表面パターン形成ツールから基板の異なる位置それぞれに、所望の表面パターンを画定するために移すことができる。開示されている幾つかの実施形態の1つ又は複数の作動器は、圧電作動器である。
【選択図】 図6

Description

2005年1月10日出願の米国仮特許出願第60/643,084号に対する優先権を請求し、その内容全体を参考文献としてここに援用する。更に、これは、2001年8月14日出願の米国特許出願第09/929,865号の一部継続特許出願であり、その内容全体を参考文献としてここに援用し、2000年8月15日出願の米国仮特許出願第60/225,434号に対する優先権を請求する。
材料、分子、細胞の間の結合性を測定することは、材料開発、半導体製作、生物分析、生物医学診断、及び薬品開発を含め、広範囲の業界にとって重要である。固体状態配列ベースの生物分析及び遺伝診断器具及び関連設備の出現に伴い、膨大な数の反応を、小型化した固体状態で、費用対効果に優れたやり方で篩い分けるための新しい方法が益々必要とされている。時期を定めるために好まれる方法は、既知の、蛍光標示分子が、既知の分子種と、分子配列内の特定のアドレスで相互作用するときの、光学特性、通常は蛍光の変化を監視することである。しかしながら、その様な方法は、分子配列を問い合わせるのに用いられる分子に、リポーターシステムを加えることによって、立体化学の拘束を強いることも多い。従って、精密機械リポーターを使って、分子結合事象に、無標示で直接問い合せることが有用なのは明白である。従って、これらの分子配列の作成のための、より高度で頑強な器具が必要とされている。
分子相互作用事象を直接検出するための1つの方法は、走査型探針顕微鏡である。走査型探針顕微鏡の1つの型式は、原子力顕微鏡(AFM)である。AFMでは、鋭利な先端が、可撓性片持ち梁の端部に配置されており、試料表面上を走査する。走査の間、片持ち梁は、先端と試料の間の引力と反発力の正味和によって撓む。片持ち梁のばね定数が分かっていれば、片持ち梁の撓みから、正味相互作用力を正確に求めることができる。片持ち梁の撓みは、通常、集束レザービームを片持ち梁の背後から、「光学レバー」又は「ビーム偏向」機構を構成している分割フォトダイオード上に反射させることによって測定される。片持ち梁の撓みを検出するための別の方法としては、干渉分光法及び圧電ひずみ計がある。
最初のAFMは、片持ち梁の垂直方向の変位だけを記録した。もっと最近の方法は、先端を共振させる段階と、過渡的な接触のみを許容する段階を含んでおり、或る例では、先端と試料の間に全く接触が無い。先端が試料表面を横断するときの、先端の変位又は共振の変化のプロットは、地勢画像を作成するのに用いられる。その様な画像は、材料、化学的及び生物学的試験片を含む多種多様な試料型式の三次元構造を表している。生物学的試験片の例には、DNA、プロテイン、クロマチン、染色体、イオンチャネル、及び生きている細胞までも含まれる。
AFMは、その画像化能力に加えて、極めて細かい力測定を行うことができる。AFMは、マイクロニュートン(10−6)からピコニュートン(10−12)の範囲の力を直接感知し、測定することができる。従って、AFMは、分子対の間、更には1つの分子内の力でも測定することができる。更に、AFMは、磁界、温度勾配、及び粘弾性の様な多種多様なこの他の力と現象を測定することができる。この能力は、例えば、特殊な面上に配置される複雑な関心事を局所化する場合に、力の場を試料表面にマップし、これらの場の位置と強さを高解像度で表すのに利用される。分子力の測定を行うには、AFM探針は、関心事の分子によって機能化される。
AFM内で使用するために中実の支持体上に分子配列を構築するのは、通常、或る工程によって行われるが、その工程は、原位置と原外位置の2つの一般的なクラスに分けられ、後者は、試料を付着面上に実際に配置する機械付着の段階を含んでいる。原位置合成法と装置は、シリコン又はガラスの表面に空間アドレスを画定するため、核酸又は短いペプチドの光化学合成を伴っている。これらの方法は、マスキングと合成処置のために用いられる光の波長に限定される。更に、この処置は、費用にも限定される。従って、迅速且つ効果的な方式で配列を作る、分子配列作成専用の装置が必要とされている。
後で表面への機械的付着が行われる原外位置法の例は、「浸ペン」法で示される。試料材料が前もって準備され、次に、試料を付着面上に置くのに、浸ペンが用いられる。浸ペン法は、浸ペンを制御するのに標準的なAFMを利用するアルカンチオレート単分子層を使ったミクロン以下の分子の線又はスポットを描くのに用いられることが示されている。他の先行技術の器具は、試料材料が入っている溶液に浸けられるピンツールを利用する。ピンツールは、その上に一滴の溶液を保持し、それが、付着面上に置かれる。しかしながら、この方法は、極めて小さい付着領域を作ることができない。これまでは、AFMは、ミクロン以下の分子の線を描くか、又は分子のスポットを描くのに用いられてきた。しかしながら、AFMは、コンピューター制御、試料記録のための正確な光学的アクセス、及び先端の動きを制御するのに用いられるソフトウェアコードへの妨げの無いアクセスという状況にあるミクロン以下の精度の試料ステージの様な機構を欠いているので、配列を作るには最適ではない。更に、市販されているAFMの構成は、膨大な数の異なる分子種の迅速な付着には馴染まない。最後に、AFMは、専用の試料付着器具としてではなく、複数のタスクに合わせて設計されており、従って、専用の配列器に必要な費用より高価である。専用の付着器具にはこの他の機構も必要であり、AFMには含まれていない。
ミクロン以下の付着領域を含む分子付着配列又は表面パターンを作るのに利用することのできる、市販の実用的な付着器具が必要とされている。この器具は、試料記録用の正確な光学機構を組み込んでもよいし、ユーザーが決めた配列パターンと大きさを作り出せるようにコンピューター制御を使って制御してもよい。この器具が高処理量フォーマットで自発的に作動することができれば、特に有用である。
米国仮特許出願第60/643,084号 米国特許出願第09/929,865号 米国仮特許出願第60/225,434号 米国出願第09/574,519号
本発明の或る実施形態は、分子配列を作成するための装置を提供しており、本装置は、ベースと、ベースに作動可能に接続されており、Z軸に沿って選択的に位置決め可能なZ制御器と、Z制御器に取り外し可能且つ作動可能に接続されており、Z制御器によってZ軸に沿って選択的に位置決め可能な付着探針と、ベースに作動可能に接続されているX、Y制御器であって、X、Y制御器は、X軸とY軸に沿って選択的に位置決め可能であり、X、Y制御器は、更に、そこに作動可能に取り付けられている付着基板を備えており、X、Y制御器の運動は、付着基板を第1位置と第2位置の間で動かし、第2位置は付着探針に対して作動可能に位置決めされている、X、Y制御器と、ベースに作動可能に接続されているX、Y並進ステージであって、X、Y並進ステージは、X軸とY軸に沿って選択的に位置決め可能であり、X、Y並進ステージは、そこに作動可能に取り付けられている装填基板を更に備えており、X、Y並進ステージの運動は、装填基板を第1位置と第2位置との間で動かし、第2位置は付着探針に対して作動可能に配置されており、第1位置はユーザーがアクセスできる位置にある、X、Y並進ステージと、を備えている。
本発明の或る実施形態では、付着領域を作るための方法が提供されており、本方法は、(a)付着材料を更に含んでいる装填基板を得る段階と、(b)付着材料を付着探針上に装填する段階と、(c)所望量の付着材料を、付着探針から付着基板に移すことによって、付着基板上に付着領域を作る段階と、を含んでいる。
本発明の或る実施形態は、配列を作成するための装置を提供しており、本装置は、Z制御器と、Z制御器に作動可能に取り付けられており、先端を更に備えている付着探針と、Z制御器に作動可能に取り付けられており、第1位置と第2位置の間を選択的に移動可能なX、Y制御器と、X、Y制御器に作動可能に取り付けられている付着基板と、備えており、X、Y制御器が付着基板を第2位置へ動かすと、付着基板は、付着探針に対して作動可能に位置決めされる。
或る実施形態では、本発明は、分子配列を作成するための専用の器具であり、1ミクロン又はそれ以下の様な小さい付着領域を備えている。本発明を利用すると、配列器は、高価な試薬と試験材料の使用を制限し、更に、大規模な組み合わせ化学実験で空間を節約するのに役立つ。最後に、本発明の或る実施形態は、様々な付着材料が上に配置されている特注設計配列を容易に作ることができるので、膨大な数の試料を高処理量のフォーマットで試験することができる。
或る実施形態では、本発明は、試料が一時的に水和され、毛管ブリッジを形成する付着技法を利用している。毛管ブリッジは、付着材料を、装填基板から付着探針へ、そして付着探針から付着基板へ移し、付着領域を作る。1つ又は複数の付着領域が、配列を作る。本発明の装置が利用する毛管ブリッジ付着技法について、ここで更に説明するが、係属中の米国特許出願第09/574,519号にも詳細に記載されているので、その教示全体を、参考文献としてここに援用する。
本発明の或る実施形態は、材料を基板上に付着させ、所望の表面パターンを作成するためのシステムを提供しており、本システムは、支持体と、支持体に連結されており、材料を基板上に付着させるようになっている表面パターン形成ツールと、制御器と、制御器に電気的に連結され、制御器によって制御され、基板を、表面パターン形成ツールに対してX、Y、及びZ方向それぞれに動かすように操作できる第1、第2、及び第3作動器と、を備えており、基板は、第1、第2、及び第3作動器によって、表面パターン形成ツールに対して異なる位置へ移動させることができ、材料は、表面パターン形成ツールから基板のそれぞれの異なる位置に、所望の表面パターンを画定するために移すことができる。
或る実施形態では、材料を基板上に付着させ、所望の表面パターンを作成するためのシステムが提供されており、本システムは、支持体と、支持体に連結されており、材料を基板上に付着させるようになっている表面パターン形成ツールと、制御器と、制御器に電気的に連結され、制御器によって制御され、基板を、表面パターン形成ツールに対してX及びY方向それぞれに動かすように操作できる第1及び第2圧電作動器と、を備えており、基板は、第1及び第2圧電作動器によって、表面パターン形成ツールに対して異なる位置へ動かすことができ、材料は、表面パターン形成ツールから基板のそれぞれの異なる位置に、所望の表面パターンを画定するために移すことができる。
或る実施形態では、材料を基板上に付着させ、所望の表面パターンを作成する方法が提供されており、本方法は、材料を表面パターン形成ツール上に装填する段階と、第1作動器を作動させて、基板を、表面パターン形成ツールに対してX方向に動かす段階と、第2作動器を作動させて、基板を、表面パターン形成ツールに対してY方向に動かす段階と、第3作動器を作動させて、基板を、表面パターン形成ツールに対してZ方向に、表面パターン形成ツールに対して或る位置まで動かす段階と、材料を、表面パターン形成ツールから基板へ移す段階と、を含んでいる。
本発明のこの他の特徴と態様は、詳細な説明と添付図面を熟慮すれば明らかになるであろう。
本発明の実施形態について詳細に説明する前に、本発明は、その適用が、以下の説明に記載し又は図面に図示している構造の詳細及び構成要素の配置に限定されるものではないものと理解されたい。本発明は、別の実施形態であってもよく、様々な方法で実施又は実行することができる。更に、ここに用いている符号及び専門用語は、説明を目的としており、限定を課すものではないものと理解されたい。ここで用いている「含んでいる」「備えている」又は「有している」及びその変形は、そこに挙げる品目とそれらの等価物、並びに追加の品目を包含するという意味である。特に指定又は限定していなければ、「取り付けられている」「接続されている」「支持されている」「連結されている」という用語とその変形は、広い意味で用いており、直接的及び間接的両方の取り付け、接続、支持、連結を含んでいる。更に、「接続されている」と「連結されている」は、物理的又は機械的な接続又は連結に限定されない。更に、「前」「後」「上」「下」などの用語は、互いに関係している要素を説明するのに用いているに過ぎず、装置の特定の向きについて述べ、装置の必要な又は要求される向きを表示又は示唆し、或いは、ここに述べる本発明の用い方、取り付け方、表示の仕方、又は使用時の位置決めの仕方を指定するものではない。
本発明の或る実施形態による配列器及び配列器の作動方法を図1−5に示しており、付着領域で構成される配列は、高処理量フォーマットで作り出される。或る実施形態では、配列器は、自動的に制御されており、ユーザーが常に配列の形成を監視する必要性を回避している。配列器10の構成要素について全般的に説明し、後で、各構成要素について更に具体的に説明する。
図1と図2に示す様に、本発明の或る実施形態による配列器10は、付着探針12、X、Y制御器14、Z制御器16、X,Y並進ステージ18、湿度制御器20、制御コンピューター22、及びベース24を備えている。付着探針12は、Z制御器16に作動可能に接続され、Z制御器は、ベース24に取り付けられている。X、Y制御器14も、Z制御器16の第1側で、ベース24に取り付けられている。X,Y並進ステージ18は、更に、Z制御器16の第2側で、ベース24に取り付けられている。湿度制御器20と制御コンピューター22は、付着探針12、X、Y制御器14、及びX,Y並進ステージ18に対して作動可能に配置されるので、湿度制御器20は、その各機能、即ち湿度制御を適切に実行することができる。コンピューター22は、配列器10の様々な構成要素の機能を制御する。理解頂ける様に、当業者が想起する数多くの配列及び設計は、X、Y制御器14、Z制御器16、X、Y並進ステージ18などをベース24に取り付けるのに用いることができる。構成要素の向きが異なっても、本発明の範囲は変わらない。更に、これらの構成要素は、ボルト、溶接、スナップ嵌めなどを含む数多くの異なる方法で取り付けることができる。
図3aに示す様に、X、Y制御器14には、更に、付着基板25が移動可能及び取り外し可能に取り付けられている。付着基板25は、その上に本発明が材料を付着させる表面である。付着基板25は、X、Y制御器14によって、Z制御器16の下の位置に動かされ、付着探針12が降ろされ、付着材料を付着させる。付着基板25は、スナップ、クリップ、隆起した輪郭、又は当業者には既知の他の方法を使ってX、Y制御器14に取り付けられる。配列器10が材料を付着させる方法の詳細は、本実施形態の各部についての説明の後で良く理解頂けるであろう。更に別の実施形態では、1つの制御器が、付着探針12の、X,Y、Z方向の運動を制御する。
本発明の装置で用いられる付着基板25は、付着させる材料の性質次第で、様々な材料で形成される。その様な付着基板25に関する更なる説明は、米国特許出願第09/574,519号に見い出せるが、本発明の性質又は範囲を変更することなく、変更又は変化させることができる。
図3bに更に示す様に、X,Y並進ステージ18は、装填基板27を更に含んでいる。装填基板27は、付着材料が、付着探針12上に載せられ、その後で配列器10の付着基板25上に置かれるまで、載せられている表面である。本発明の性質及び範囲を変更することなく、付着材料は、機械的付着、現場光化学合成、「インクジェット」印刷、及び電子駆動付着によるなど、正当な当業者には既知の方法で、装填基板27上に配置してもよい。
図2に示す或る実施形態では、配列器10は、更に、力フィードバックモニター50と光学顕微鏡52を備えている。力フィードバックモニター50は、付着探針12、Z制御器16、及び制御コンピューター22に作動可能に接続されている。力フィードバックモニター50は、付着基板25と装填基板27に対する付着探針12の高さを制御するのを支援する。光学顕微鏡52は、配列器10の動作を観察するのに適した、ベース24の下方の位置に、作動可能に取り付けられている。
図1−4に示す配列器10の個別の構成要素のそれぞれについて、更に、ここで説明する。
ベース24
図2を参照しながら、本発明の或る実施形態によるベース24について、ここで説明する。図1−5の図示の実施形態のベース24は、物理的に安定しており、配列器の個別部分を取り付ける様々な場所を提供している。本実施形態のベース24は、鋼製の柱26に支持された12x24インチの光学プレートを使用している。光学プレートは、様々な型式の器具を組み上げるための標準的なプラットフォームである。
配列器10に使用するのに適した1つの市販の光学プレート24は、92623−9607、カリフォルニア州アーバイン、P.O.ボックス19607のNewport社から、製品番号SA12として入手することができる。プレートは、1インチの中心に穿孔された1/4インチの穴を有している。配列器10に良く適している鋼製の柱26も、同じ製造元から製品番号SP12として市販されている。
代替実施形態では、光学プレートは、光学テーブルの上面に配置されている。光学テーブルは、必要であれば、振動を最適に除去するため窒素ピストン上に浮かせてもよい。
制御器14
図2と図3aを参照しながら、本発明の或る実施形態によるX、Y制御器14について説明する。図2と図3aに示す様に、X、Y制御器14は、ベース24に作動可能に取り付けられている。或る実施形態では、X、Y制御器14は、極微小且つ反復運動可能なので、取り付けられている付着基板25を、付着探針12の真下に、反復可能に正確に位置決めすることができる。図2に示す様に、X、Y制御器14の作動端部は、X、Y制御器14が、付着基板25を付着探針12の真下にミクロンの精度で動かし、更に、付着基板25を経路から出して、X、Y並進ステージ18が装填基板27を付着探針12の下に動かすやり方で位置決めされる。
或るX、Y制御器14は、ピエゾ駆動インチワーム精密機械ステージである。インチワーム機構は、本発明の或る実施形態に望ましい極微細精度を維持しながら、十分な運動範囲を有している。その様なステージは、XY平面で約20nmの空間分解能を有し、更に、エンコーダーを利用して反復性を保証してもよい。ステージには、試料付着基板25を保持するため当業者によって設計されるプレートが装着されている。有用なインチワームステージは、14453−0755、ニューヨーク州フィッシャー、バーリーパーク、P.O.ボックスE、Burleigh Instrument から市販されている。
或る代替実施形態では、ピエゾ駆動可撓性ステージは、更に、X、Y制御器14としても利用される。ピエゾ駆動可撓性ステージは、インチワームステージと本質的に同じ精度を有している。更に別の実施形態では、イスラエルの NanoMotiou社から市販されている様な線形ピエゾラチェット機構が用いられている。図2は、X及びY方向に別々のモーターを備えているX、Y制御器14を示しているが、様々な別の設計を使用してもよい。
X、Y並進ステージ18
図2と図3bを参照しながら、本発明の或る実施形態による並進ステージ18について更に説明する。X、Y並進ステージ18は、ベース24に、Z制御器16と付着探針12に対する或る位置に、それらと作動可能に相互作用するように作動可能に取り付けられている。本実施形態では、X、Y並進ステージ18の作動端部には、1つ又は複数の付着材料が上に載せられている事前に構築された装填基板27が装着されている。装填基板27は、付着基板25がX、Y制御器14に取り付けられているのと殆ど同じ方法でX、Y並進ステージ18に作動可能に取り付けられている。図2と図3bに示す様に、X、Y並進ステージは、装填基板27を、付着探針12の真下の作動可能な位置に動かすことができるように配置されている。
或る実施形態では、X、Y並進ステージ18は、同じ型式のX、Y位置決め可能インチワーム又はピエゾ装置を、X、Y制御器14として利用している。別の実施形態では、付着材料が、装填基板上の、付着基板25上に作られている領域よりも遙かに大きく従って容易にアクセスできる領域に配置されているので、X、Y並進ステージ18は、その様な極微細な制御を必要としない。図2に示す様に、図1−5に図示の実施形態のX、Y並進ステージ18は、X、Y制御器14と殆ど同じ設計である。
別の実施形態では、X、Y並進ステージ18は、装填基板27を第1位置に載せ、次に付着探針12の真下の第2位置に運ぶことができるような、或る運動範囲を有している。この様に、装填基板27は、第1付着材料が付着探針12上に装填された後、洗浄され、第2付着材料が再装填されるが、全て自動的に行われる。
Z制御器16
図2を参照しながら、本発明の或る実施形態によるZ制御器16について、ここに更に説明する。Z制御器16は、X、Y制御器14及びX、Y並進ステージ18と作動可能に相互作用することのできる位置で、ベース24に作動可能に取り付けられる。Z制御器16は、垂直(Z)方向に自由に動く。本発明のZ制御器16は、配列器10が、反復可能で一定した付着領域を、高処理量フォーマットで実現できるように、Z方向に200nm以下の精度を有しているのが望ましい。更に、Z制御器16は、本発明が、配列上の各地点の間の空間、即ちピッチが1から2ミクロン又はそれ未満と小さい高密度配列を作ることができるように、1ミクロン以下の横方向反復性を有しているのが望ましい。
或る実施形態では、Z制御器16は、929623−9607、カリフォルニア州アーバイン、P.O.ボックス19607のNewport社から、製品番号TSV150として市販されている制御器でもよい。図1−5に示す実施形態では、Z制御器16は、X、Y方向に相対的に静止したままであり、X、Y制御器14とX、Y並進ステージ18が、基板25、27を所定の位置に動かせるようになっている。別の実施形態では、Z制御器16は、本発明の性質と範囲を変更することなく、X、Y可動性を有している。
付着探針12
付着探針12は、Z制御器16の端部に固定されており、図2では見えない。図2と図4を参照しながら、本発明の或る実施形態によるZ制御器16について、更に詳細に説明する。付着探針12は、長さが100から200ミクロンであり、高さが略1−20ミクロンの先端13を有しているのが望ましい。先端13は、約10−50nmの曲率半径を有している。或る実施形態では、付着探針12は、直径5−10ミクロンの球が片持ち梁の端部に取り付けられているように修正されている。球体が、付着探針12の装填と付着材料の付着を容易にするやり方については、上記関連特許出願に更に説明されている。更に、その様な探針12の、Z制御器16への作動的取付については、当業者には周知であり、ここで説明する必要は無い。
市販されている付着探針12を、配列器10の付着探針12として用いてもよい。その様な付着探針12は、カリフォルニア州サンタバーバラ、ロビンヒルロード112の Digital Instruments/Veeco から市販されている標準的なシリコン窒化物AFM探針でもよい。
湿度制御器20
本発明の或る実施形態による湿度制御器20を、図2と図5に示している。図2に示す様に、湿度制御器20は、ベース24に制御可能に取り付けられている。図5に示す様に、湿度制御器20は、湿度供給源30、ガス流れ監視及び制御装置32(図1−4に示さず)、ガス供給源38、第1ソレノイド弁40、第2ソレノイド弁42、及び相互接続配管44を更に備えている。湿度供給源30は、付着材料の装填及び付着の間に、付着探針12周りの湿度を効果的且つ正確に制御するため作動可能に配置されている。監視システム32は、湿度供給源30と付着探針12の間に配置され、コンピューター22によって制御されている。ガス供給源38は、配管44によって、第1ソレノイド40と湿度供給源30に作動可能に接続されている。ガス供給源38は、更に、配管44によって湿度供給源30を迂回して第2ソレノイド42に接続されている。更に、図2に示す様に、配管44は、ガスを探針12へ送る。本発明の湿度制御器20は、試料がサブミクロン及びナノメーター領域内で再現可能に付着できるようにしている。
或る実施形態では、湿度供給源30は、プラスチック製カートリッジ内の濾紙又はスポンジの湿潤片を使用している。乾燥した、アルゴンの様な不活性ガスが、ガス供給源38からカートリッジ内に導かれ、制御システムにより制御されるソレノイド弁40を使用して正圧に維持されている。図5に示すように、ガスは、湿度制御器20によって放出され、ソレノイド弁40と湿度供給源30を通り、監視及び制御装置32を通過して付着探針12の周りに流れ、付着材料の装填又は付着を効果的に行えるように探針12周りの相対湿度を上げる。
図5に示す様に、第2ソレノイド42も、ガスをガス供給源38から引き出すが、プラスチック製カートリッジ36の周りを通って監視及び制御装置32に至る配管44を通して、ガスを送ることができる。この様にして、乾燥したガスは、付着探針12に届けられる。或る実施形態では、ソレノイド42は、乾燥したガスを湿ったガスと混ぜ合わせて探針12に達する前に所望の湿度レベルとなるように、コンピューター22と監視装置32によって制御されている。更に、付着材料が付着探針12又は付着基板25上に配置された後、乾燥ガスソレノイド42は、乾燥したガスを付着探針12に吹き付け、付着探針12又は付着基板25上の付着材料を乾かすのに用いられる。理解頂けるように、ソレノイド40、42からの出力は、様々な付着材料に対する反復性と最適付着条件を改良するために、監視システム32に取り付けられている監視装置32を通して送られる。数値が、各流量に割り当てられ、この数値の監視と変動が、所望の湿度レベルを実現する助けとなる。
別の実施形態では、試料を取り囲む相対湿度の精度と反復性が上がるように、更に高度な湿度生成器を使用している。或る実施形態では、乾燥した空気を付着探針12に連続的に吹き付け、湿ったガスを吹き付ける間は暫時停止し、その後直ちに再開して、表面上の試料の拡散を最小化する。
或る実施形態では、一定の湿度環境は、試料の装填と付着に適している。その様な実施形態では、配列器は、付着探針12、X、Y制御器14の作動端部、及び、X、Y並進ステージ18又は器具全体を包む、プラスチック製チャンバ又は室を含んでいる。チャンバ又は室は、装填と付着のプログラムの間、所望の湿度のガスで満たされる。
制御コンピューター22
図1と図2を参照しながら、本発明による制御コンピューター22の或る実施形態について説明する。制御コンピューター22は、ペンティアム、アスロン、又は、モニター、ハードドライブなどを含む標準的な作動環境を備えた他のコンピューターチップを使用している標準的なコンピューターである。図1−5に示す実施形態では、78759−3504、テキサス州オースティン、モパックエキスプレスウェイ11500の National Instruments 社から、製品番号PCI−6025eとして市販されている標準的なデータ取得コンピューターボードが用いられている。その様な取得ボードは、必要なデータをコンパイルし、湿度、付着探針12の高さ、Z制御器16の相対位置、X、Y制御器14、及びX、Y並進ステージ18を制御し、更に、付着材料が付着基板25上に配置される位置を監視する。標準的な又は特注のソフトウェアを制御コンピューター22にロードして、データ取得ボードの作動を制御する。具体的な使用に合わせて特注仕様化可能なソフトウェアは、LabViewから入手することができる。
コンピューター制御器22に加えて、ステッパモーター制御器カード(Mill-Shaf Technologies 社製のA−100)を使用して、X、Y制御器14、Z制御器16、及びX、Y並進ステージ18の動作を制御してもよい。或る実施形態では、ステッパモーター制御器カードも、LabView(National Instruments)のソフトウエア又は当業者の書いた他のソフトウェアによって制御される。
力フィードバックモニター50
本発明の或る実施形態による力フィードバックモニター50について説明する。先に述べた様に、力フィードバックモニター50は、Z制御器16と制御コンピューター22に作動可能に取り付けられている。力フィードバックモニター50は、制御コンピューター22と一緒になって、付着探針12と装填基板27、又は付着探針12と付着基板25が接触するときを正確に認識することができる。付着探針12と基板25、27の間の接触の正確な瞬間を知ることによって、装填基板27から付着探針12へ、及び、付着探針12から付着基板25へ、付着材料を正確に移せるようになる。制御コンピューター22と連結されている力フィードバックモニター50は、その様な結果を実現するため当業者に知られている。
別の実施形態では、力フィードバックモニター50は、更に、又は代わりに、基板25、27と付着探針12の初期関係を判定するのにも用いられる。
本発明の或る実施形態による配列器10を使用すると、探針12を、基板25、27と接触させ、その後、湿度制御器20からの湿ったガスに曝される前に1mm又はそれ以上引き戻して毛管ブリッジを形成させ、而して付着材料を装填又は付着させることができるようになる。基板25、27の位置が付着探針12に対して求められれば、制御コンピューター22は、探針12を、基板25、27の上方の所望のレベルに持っていくだけでよく、後の付着に備えて基板25、27の表面に接触させる必要はない。
上記プロセスに有用な様々な型式の力フィードバックモニター50は、当業者には知られている。
或る実施形態に使用できる市販の力フィードバックモニター50は、Digital Instruments 社から販売されている Dimension3100シリーズの走査探針顕微鏡のAFMヘッドである。別の力フィードバックモニターであっても、本発明の性質と範囲を変更すること無く、普通の当業者が用いることができる。図1−5に示す実施形態では、力フィードバックモニター50の読み取りは、標準的なブレークアウトボックスを通して読み取られ、直接LabViewへ送られる。作動時、撓み値が、LabViewがZ制御器14を停止させる閾値として設定される。従って、一旦表面が「発見される」と、本発明の或る実施形態による配列器10は、Z制御器14を同じ位置の200nm以内で繰り返し動かすようにプログラムされる。この様に、付着探針12は、各付着サイクルで接触が起きるまで速度を下げ慎重に計数する段階を必要とせず、迅速に表面に接近し表面から後退させることができる。
光学顕微鏡52
図2を参照しながら、本発明の或る実施形態による光学顕微鏡52について、更に説明する。図2に示す様に、光学顕微鏡52は、光学プレートの真下に倒置状態で取り付けられている。光学顕微鏡52は、ユーザーが、装填及び付着の段階を、付着探針12の下方から見ることができるようにしている。その様な監視は、10、20、40、及び60倍の拡大選択肢を10倍の接眼レンズと共に含んでいる標準的な顕微鏡の遠視光学部品の解像度限界内にある。或る実施形態では、その様な顕微鏡には、出力を制御コンピューター22、個別のモニター、又は記録装置に映し出すためのカメラが備えられている。当業者には理解頂ける様に、光学顕微鏡52は、本発明の性質と範囲を変更することなく、本発明の配列器10から排除することができる。
付着領域は、使用されている光の波長より小さいが、2ミクロン程度の距離だけ離されており、それらの光学的特性によって別々に観察することができる。これは、個別のDNA分子とマノメータースケールのコロイド金属の様な波長以下の物体を、それぞれ、挿入された蛍光搬送又は反射光子から集められた光によって、遠視光学観察することと似ている。従って、光学監視は、本発明の実施形態による配列器10によって行われる付着イベントを予備評価するための有用な方法である。
使用方法
図1−5に示している配列器10の使用方法について説明する。Z制御器16は、付着探針12を、装填基板27と接触又はほぼ接触させるのに用いられる。接触力は、例えばLabView内の片持ち梁の撓み信号を、力フィードバックモニター50を通して監視することによって調整される。次いで、湿ったガスの吹き付けを利用して、付着探針12と装填基板27の間に毛管ブリッジを作り出す。この毛管ブリッジは、或る量の付着材料を付着探針12に移すことができる。その後、付着探針12は、Z制御器16を使って引き戻される。装填基板27は、X、Y並進ステージ18によって、付着探針12の下の位置から外に動かされる。X、Y制御器14は、付着基板25を、付着探針12の真下の位置へ動かすことができる。付着探針12は、次に、Z制御器12によって所定の位置に動かされ、湿度サイクルが繰り返されて、付着材料が付着基板25に付着される。
理解頂けるように、上記の付着材料を付着させるプロセスは、付着探針12が付着材料を十分使い果たす前に、何度も実行される。この様に、或る実施形態では、探針12に1回だけ装填した後で、各アレイ毎に1つから数個の付着領域が作られる。新しい付着材料が付着される度に、付着探針12は洗浄される。或る実施形態では、付着探針12は、第2付着材料を装填する前に、UV又はオゾンを浴びせることによって洗浄される。
例として挙げる或る実施形態では、PBS(緩衝食塩溶液)内の濃度約0.1mg/mlのプロテインの試料を、微小液滴として清浄なガラスの表面に付着させ、付着材料/装填基板として働くように乾燥させる。付着ツールを乾燥した微小液滴に接触させ、湿度を制御して、プロテインが付着探針の先端13に吸着されるようにする。このプロセスによって、10から100回の付着イベントに十分な材料が付着ツールに装填される。装填された付着探針12は、PBSを、新たに準備された金又は金/アルカンチオレート面に付着させるのに用いられる。
付着探針12を装填し、付着基板25上に1つの領域を作る各サイクルの時間は、1分しか掛からない。更に、実際の付着イベントは比較的短いので、単一の供給源の材料で1つスポットを作るのと数個のスポットを作るのとの差は、長くても数秒である。従って、100個の異なる分子種の1つ又は多くの10x10分子配列を作るのに、或る実施形態では、約1時間40分掛かる。別の実施形態では、このプロセスは、更に、本発明の性質及び範囲を変更することなく、同様の時間枠内で遙かに複雑(数百から数千の分子種)で、より多くの配列を構築できるように簡素化され、拡大されている。これらの全ての段階は、制御コンピューター22を使用してLabViewによって調整される。
更に別の実施形態では、装填基板27を、付着探針12の真下の作動可能な位置に持っていくため、幾つかのX、Y並進ステージ18がある。この様に、複数の装填基板27上の複数の付着材料にアクセスできれば、多様な配列を作ることができる。
或る別の実施形態では、光学顕微鏡52は、試料を決められた物理的な場所に付着させるための登録マークを配置するのに用いられる。
更に、或る実施形態では、付着探針12は、精密製作された溜めを使って簡単な流体供給で洗浄される。洗浄溶液(例えば、水)は、装置に供給され、表面張力によって適所に保持される突き出た泡を形成する。付着ツールは、泡の中で、付着探針12の泡のピエゾ駆動振動によって洗浄される。
当業者には理解頂ける様に。スポットの大きさは、付着ツールの曲率半径、ツールと表面の疎水性/親水性、及び付着イベント中の湿度制御の関数である。本発明の或る実施形態では、適切なパラメーターが注意深く監視されているときには、直径200nmの範囲(ツールの半径は、或る実施形態では40nm)のスポット寸法が再現可能である。付着領域に想定される試料の材料と目的に依っては、これより少し小さいスポットでも可能であるのは注目に値する。
図6−21は、本発明の別の実施形態による配列器100を示している。図6に示す様に、配列器100は、支持体102と、第1カバー104と、第2カバー106と、印刷ツール146を含むプリントヘッド108(図9A参照)と、第2カバー106によって保護されているX−Y−Zステージ位置決めアッセンブリ110と、1つ又は複数の基板114を保持し、基板114がステージ112と共に運動できるように配置されているステージ112と、環境制御システム113と、Zプリントヘッド位置決めアッセンブリ116と、画像化システム118と、Zプリントヘッド位置決めアッセンブリ116、画像化システム118、第1カバー104、及びプリントヘッド108が連結されている取付プレート120(図8参照)と、を含んでいる。
制御器122(ここでは「制御コンピューター」と呼ばれることもある)は、プリントヘッド108、X−Y−Zステージ位置決めアッセンブリ110、環境制御システム113、Zプリントヘッド位置決めアッセンブリ116、及び画像化システム118の内の少なくとも1つを制御するために配列器100に接続されている。配列器100のこれらの要素、アッセンブリ、及びシステムの内の1つ又はそれ以上を制御するのに、どの様な数の装置を用いてもよい。これに関し、その様な装置は、ソフトウェア又は他の命令を実行するように作動できるマイクロプロセッサーベースのシステムと他のシステムを含んでいることに注目されたい。しかしながら、その様な装置は、限定するわけではないが、1つ又は複数の信号を受け取り、それに従って制御出力を生成するようになっている半導体及び他の電子システムを含んいてもよく、必ずしもソフトウェア又は他の命令を実行する必要は無いことにも留意されたい。ここで用いる「制御器」又は「制御コンピューター」という用語は、その様な全ての装置を包含している。言い換えると、制御器122は、ソフトウェアベースの、及び/又はハードウェアベースの構成要素を含んでおり、配列器100の制御は、ソフトウェアベースのコマンド、ハードウェアベースのコマンド、又はそれらの組み合わせによって実現される。
本明細書と特許請求の範囲で用いている「配列器」という用語は、限定するわけではないが、無作為又は非無作為方式の、任意の数の配列、文字、単語、記号、及び直線及び/又は曲線の他の図形などを含むパターン化された、或いはパターンの無い方式で、付着材料を基板上に付着させることができる装置を指すのに用いている。同じく本明細書と特許請求の範囲に用いている様々な形をした「パターン」及び「表面パターン」は、何れか特定の方式(例えば、配置、フォーマットなど)での材料の付着を指し又は示唆するだけでなく、限定するわけではないが、無作為又は非無作為に、任意の数の配列、文字、単語、記号、及び直線及び/又は曲線の他の図形などを含む何れかの方式で材料を付着させることを包含している。
本明細書と特許請求の範囲で用いている「付着材料」(本明細書及び特許請求項では単に「材料」と呼ばれることもある)という用語は、本発明の配列器10又は100によって表面又は基板上に付着される材料又は物質のことを指すのに用いている。付着材料には、有機材料、無機材料、及びそれらの組み合わせが含まれる。有機材料には、限定するわけではないが、細胞、細胞内小器官、細胞内抽出物、細胞抽出物、組織、核酸、PCRプライマー、DNA、RNA、プロテイン、抗体、脂質、アプタマー、炭素ナノチューブ、炭素ナノ粒子、生化学物質、代謝物質、細胞外マトリックス材料、又はそれらの組み合わせが含まれる。無機材料には、限定するわけではないが、食塩、接着剤、ナノ粒子、デンドリマー、触媒、溶剤、腐食液、コロイド金属、コロイドセラミック、シリカ粒子、金属、セラミック、ポリマー(例えば、モノマー及び/又はブロックコポリマーの様なコポリマー)又はそれらの組み合わせが含まれる。
図7は、支持体102の或る実施形態を示しており、支持体102はベース124を含んでいる。或る実施形態では、X−Y−Zステージ位置決めアッセンブリ110は、ベース124に直接的又は間接的に連結され、支持されている。例えば、X−Y−Zステージ位置決めアッセンブリ110は、ベース124にボルト、ねじ、釘、又は締め具で取り付けることができ、重力又は磁力、あらゆる型式の摩擦係合、接着又は粘着結合材料によってベース124に連結することができ、ねじ込み又は圧入嵌合接続、又は相互係合要素、ピン又はスナップ嵌めによってベース124に連結することができ、或いは何らかの他の方法でベース24に連結することができる。
図7に示す支持体102は、更に、アーム126を含んでいる。アーム126は、ベース124から垂直に上向きに伸びており、実質的に垂直に向いている面128を含んでいる。配列器100の様々な構成要素(例えば、図6と図8に示すZプリントヘッド位置決めアッセンブリ116)は、面128に連結されている。別の実施形態では、Zプリントヘッド位置決めアッセンブリ116と他の配列器構成要素を、支持するために連結させる面を提供するために、1つ又は複数のアーム、プレート、又は他の要素が、ベース124(及び/又は配列器100の他の部分)に対して所望の位置まで伸張している。
支持体102は、限定するわけではないが、花崗岩、他の石、金属(例えばアルミニウム、鋼、アンバー、チタンなど)、ポリマー(例えば、ナイロン、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリスチレンなど)、及びそれらの組み合わせの内の少なくとも1つを含む様々な材料で形成することができる。例えばポリマーを採用している或る実施形態では、ポリマーは、所望の構造的剛性と性能を提供するため、内部及び/又は外部支持体及び控え壁を含んでいてもよい。支持体102は、配列器100を外部又は環境の振動から隔離するのに必要な構造に連結されているか、それを含んでいてもよい。例えば、支持体102は、先に述べた様な、ピストン上に浮遊していて振動が配列器100へ伝達されるのを最小限に抑える光学テーブルを含んでいてもよい。
図8は、図6に示している配列器100の部分的分解図であり、分かり易くするため幾つかの要素と機構を省略している。図8に示す様に、基板114は、ステージ112上に配置されている。基板114は、1つ又は複数の装填基板及び/又は1つ又は複数の付着基板を含むことができる。ステージ112上に配置される基板114の数は、少なくとも部分的には、実施される付着の型式、用いられる付着材料の型式、及びステージ112の作業領域によって変わる。単なる例としてであるが、或る実施形態では、ステージ112の作業領域は、約200mmx約200mmであり、別の実施形態では、作業領域は、約100mmx約100mmである。
用いられる基板114の型式は、少なくとも部分的には、用いられる印刷ツール146の型式、用いられる付着材料の型式、及び所望の表面パターンによって変化する。付着材料を付着させる基板114又はその一部分は、二次元(例えば、ガラススライドの表面)でも、三次元(例えば、ポリマーマトリックス)でもよい。また、基板114は、透明材料、半透明材料、不透明材料、又はその組み合わせを含め、様々なベース材料を含んでいてもよい。例えば、基板114は、限定するわけではないが、ガラス、水晶、ルビー、ダイヤモンド、プラスチック、エラストマー材料、セラミック、シリコン、二酸化ケイ素、窒化ケイ素、金属、シリコン、半導体材料、黒雲母、白雲母、又はそれらの組み合わせを含んでいてもよい。シリコンベースの材料は、少なくとも部分的にはできあがった表面パターンを画定するエッチングされたパターンを含んでいてもよい。
基板114は、ベース材料だけを含んでいてもよいし、基板114への付着材料の位置決め及び/又は結合を強化するため、ベース材料に塗布又は連結された表面処理又は被覆を含んでいてもよい。被覆又は表面処理には様々な化学薬品を用いることができる。用いられる被覆又は表面処理の型式は、少なくとも部分的には、用いられる付着材料の型式、所望の表面パターン、及び用いられる印刷ツール146の型式によって変わる。被覆又は表面処理には、限定するわけではないが、オリゴヌクレオチド、ポリ−1−リシン、アミノ−シラン、エポキシ−シラン、アルデヒド−シラン、NHS−エステル、ペプチド、抗体(例えば、抗体ベースの捕捉分析)、ヒドロゲル、ポリマーマトリックス、金属(例えば、金、銀、プラチナ、チタン、ニッケル、又は何らかの他の適した金属)、ポリヂメチルシロキサン(PDMS)、工学構造(APTES)処理のための高度な保護技術(例えば白雲母に)、ニトロセルロース(例えば、Whatman Schleicher & Schuell BioScienceから入手可能で、適切なニトロセルロースポリマーで被覆されているガラススライドを含むFASTTMスライドと、GenTel Biosurfaceから入手可能で、適切な超薄膜ニトロセルロースを含むPATHTMスライド)、脂質、生体膜、細胞表面、及び、関心事の付着材料に適した他の被覆又は表面処理の内の少なくとも1つを含んでいてもよい。
基板114は、限定するわけではないが、1つ又は複数の締結具(例えば、クリップ、ピン、留め具、釘、ねじ、ボルト、鋲、磁石など)、接着又は粘着結合材料(例えば、3Mから入手可能な両面スコッチテープの様なテープ)、又はそれらの組み合わせを含む多数の異なる方法で、ステージ112に連結することができる。例えば、或る実施形態では、1つ又は複数の磁石が、(例えば、ステージ112の裏側に1つ又は複数の窪みを形成し、その窪みに磁石を収納することによって)ステージ112内に埋め込まれている。その様な場合、ステージ112上に配置されている基板114は、磁力によって基板114をステージ112に連結させることができるようにするため、鉄の底部被覆を含んでいてもよい。又、その様な実施形態では、磁石は、基板114を適切に位置決めできるようにするため、ステージ112に対して戦略的に配置することができる。或る実施形態では、磁石は、必要なときにだけ有効となるように磁性を制御するため、電磁石を含んでいる。1つ又は複数の基板114をステージ112に連結させるのに別の方法も可能であり、それらも本発明の精神及び範囲に含まれる。
これも図8に示す様に、或る実施形態では、画像化システム118及び/又はプリントヘッド108の後方部分130は、取付プレート120に連結されている。一例に過ぎないが、取付プレート120は、図8では、プリントヘッド108の後方部分130を取付プレート120に連結するためにボルト(図示せず)を受け入れる大きさに作られたボルト穴132を有している。取付プレート120のボルト穴132は、プリントヘッド108の後方部分130上の対応するボルト穴133と合うように位置と寸法が決められている(図10参照)。しかしながら、プリントヘッド108は、X−Y−Zステージ位置決めアッセンブリ110とベース124の間の接続に関連して先に述べた方法を含め、他のどの様な方法で取付プレート120に連結してもよいものと理解されたい。
或る実施形態では、画像化システム118は、光学顕微鏡及び/又はカメラ又は他の記録装置(図示せず)を含んでいる。本発明と共に使用することのできるカメラの一例は、768x494画素解像度で、3倍までのデジタルズームアップを備えたDXC−LS1 1/4”ハイパーHAD CCDカラーリップスティックカメラ(ソニーから販売されている)と、Sビデオケーブルを介して出力される National Television Systems Committee(NTSC)である。必要であれば、モニター又は他のディスプレイ装置を顕微鏡、カメラ、及び/又は他の記録装置に連結して、画像をユーザーに表示することもできる。図8に示す様に、画像化システム118は、付着プロセスを画像化するために、プリントヘッド108の上方に配置することができる。画像化システム118は、プリントヘッド108の上方面138の穴136の中に入れることのできる寸法に作られた部分134を含んでいる。一例に過ぎないが、図8に示す実施形態では、部分134は、円筒形であり、穴136より小さい直径を有している。従って、部分134は、付着プロセスを適切に画像化するため、穴136に対して動かすことができる。例えば、或る実施形態では、画像化システム118を、画像化システム118の長手方向軸A−Aに関して軸回転させることができ、穴136に出入りさせることができ、穴136に対して左右及び前後、又はそれらの組み合わせで動かすことができる。
或る実施形態では、プリントヘッド108は、ハウジング140を含んでおり、ハウジングは、ハウジング140の開放部分144(例えば、図8に示す実施形態の開放前方部分144)を少なくとも部分的には覆う寸法に作られたカバー142を有している。図8に示す実施形態では、ハウジング140とカバー142は別々の部分であるが、或る実施形態(例えば、図9A参照)では、ハウジング140は、カバー142と一体に形成されている。
図9Aは、プリントヘッド108の或る実施形態を更に詳細に示している。プリントヘッド108は、或る実施形態では精密製作されている印刷ツール146(ここでは表面パターン形成ツール、略して「SPT」とも呼ばれる)を含んでいる。SPT146は、材料を、1つ又は複数の基板114上に付着させるのに用いられる。或る実施形態では、SPT146は、材料を、1つ又は複数の基板114からSPT146上に装填する。SPT146は、複数のSPT146を保持するように構成されている印刷ツールホルダー148に連結されている。印刷ツールホルダー148は、プリントヘッド108のハウジング140に連結されている。更に、印刷ツールホルダー148は、SPT146が付着に備えて正しく配置されるように、ハウジング140に連結される寸法に作られており、或る場合には、SPT146が、以下に述べる様に、レーザー又は他の型式の感知システム159によって検出されるよう正しく配置される。
印刷ツールホルダー148は、限定するわけではないが、1つ又は複数の締結具(例えば、1つ又は複数のボルト、ねじ、釘、留め具、クリップ、鋲、坊主釘、ピン、及びそれらの組み合わせなど)、磁力、重力、摩擦係合、接着又は粘着結合材料(例えば、3Mから入手可能な両面スコッチテープの様なテープ)、ねじ込み又は圧入嵌合接続、1つ又は複数の相互係合要素(例えば、スナップ嵌め)、又は、印刷ツールホルダー148をハウジング140に連結させるための何らかの他の適した方式を含む多種多様な方式で、ハウジング140に連結される。同様に、SPT146は、限定するわけではないが、印刷ツールホルダー148とハウジング140の間の接続に関して上に述べた何れかの方式を含む多種多様な方式で、印刷ツールホルダー148に連結される。
或る実施形態では、プリントヘッド108は、更に、限定するわけではないが、力フィードバックシステム(例えば、電磁放射源と位置感知光検出器を含む光レバーシステム)、何らかの他の光感知システム、静電容量感知システム、抵抗感知システム、インダクタンス感知システム、コンダクタンス感知システム、圧力感知システム、及びそれらの組み合わせの内の少なくとも1つを含む1つ又は複数の感知システム159を含んでいる。光感知システムの例には、限定するわけではないが、材料付着(例えば、スポット及び/又は線の形成)の観察、パターン認識、マシンビジョン、複屈折、干渉分光法、及びそれらの組み合わせが含まれる。
一例に過ぎないが、図示の配列器100は、光レバーシステム163を使用する力フィードバック感知システム159を有している(図9Aと図12A参照)。光レバーシステム163は、電磁放射源と位置感知光検出器を含んでいる。光レバーシステム163の或る実施形態について、図9Aに関連付けて以下に述べるが、この図と説明は、一例に過ぎず、光レバーシステム163は、SPT146の位置を感知し、付着プロセスを制御するのに適していれば、どの様な電磁放射源及び放射感知検出器を含んでいてもよいものと理解されたい。例えば、電磁放射源は、限定するわけではないが、レーザー、超発光ダイオード(例えば、浜松レーザーグループ社から入手可能な超発光ダイオード)、及びそれらの組み合わせを含んでいてもよい。
プリントヘッド108は、更に、1つ又は複数の感知システム159の様々な部分を収納又は支持するのに必要な構成要素を含んでいる。例えば、図9Aに示すプリントヘッド108は、レーザー152をハウジング140に連結させる寸法に作られたレーザー位置決め装置150を含んでいる。図9Aに示すレーザー位置決め装置150は、レーザー152を受け入れる寸法に作られた穴156を画定するカラー154を含んでいる(但し、代わりに、レーザー152をハウジング140に対して所望の位置に保持するための他の適した構造を利用することもできる)。レーザー152は、必要などの様な形であってもよい。一例に過ぎないが、或る実施形態では、レーザー152はレーザーダイオードである。やはり一例に過ぎないが、或る実施形態では、レーザー152は、限定するわけではないが、763nm0.5−5MW赤色レーザー、633nm赤色ダイオードレーザー、及びそれらの組み合わせを含んでいる。
ハウジング140は、更に、レーザー位置決め装置150が組み立てられた状態のときにはカラー154に隣接して配置される第2穴157を含んでいる。第2穴157は、レーザー152がレーザー光線をハウジング140の内側に放出できるようにしている。或る実施形態では、レーザー152を、ハウジング140に対して所定の位置に保持するカラー154又は他の構造は、ハウジング140に永久的又は取り外し可能に取り付けられている別体の要素又は構造でなく、ハウジング140の一部である。
レーザー位置決め装置150は、レーザー152をプリントヘッド108に連結するのに用いられる静止構造構成要素である。代わりに、レーザー位置決め装置150は、制御可能で操作可能なユニットであってもよい。例えば、或る実施形態では、レーザー位置決め装置150は、局所的に手動で(例えば、図12Aに示すノブ151を位置決めすることによって)、局所制御器(図示せず)で、又は図6に示す制御器122で位置決めできるゴニオメーターを含んでいる。レーザー位置決め装置150とレーザー152は、X−Y−Zステージ位置決めアッセンブリ110とベース124の間の接続に関連付けて先に述べた何れかの方式を含め、適していればどの様な方式で一体に連結してもよい。
プリントヘッド108は、更に、検出器158が連結されている検出器位置決め装置155を含んでいる。検出器位置決め装置155と検出器158は、SPT146の位置に関するレーザー142からの様々な情報を検出するのに適したハウジング140の側に配置されている。検出器位置決め装置155と検出器158は、X−Y−Zステージ位置決めアッセンブリ110とベース124の間の接続に関連付けて先に述べた方式を含め、どの様な方式で一体に連結してもよい。
図9Aと図12Aに示す光レバーシステム163では、レーザー152(又は他の適した電磁放射源)は、SPT146に向けられ、そこで反射され(例えば、片持ち梁の型式のSPT146が用いられている場合は、SPT146の、取り付け点近くの後)、検出器158に入り又は回収される。光レバーシステム163の図示の実施形態では、検出器158は、2つの近接して配置されている光ダイオード165(他に、ここでは、分割光ダイオードの2つの半分165と呼ばれる)を含む分割光ダイオード検出器を含んでおり、その出力は、差動増幅器(図示せず)によって集められる。その結果、図示の検出器158は、分割光ダイオードの2つの半分165に対応する2つの外側の線167と、接地用の中心の線169の、3つの出力線を含んでいる。
レーザー/ビームの偏向経路は、最初は、分割光ダイオードの中心に向けられ、分割光ダイオードの2つの半分165それぞれが、全反射光の等分(即ち、半分)を受け取る。SPT146が変位(例えば角度変位)すると、分割光ダイオードの片方の半分165が他方の半分165より多くの電磁放射を受け取るようになり、その結果、SPT146の撓みに比例する出力信号(例えば、合計によって正規化される2つの半分の間の差値)が生じる。2つの型式の情報は、光レバーシステム163、即ち、合計と差から発生する。合計値は、検出器158に当たる電磁放射の総量であり、差値は、分割光ダイオードの2つの半分165の間の差で、それらの合計によって正規化したものである。合計及び/又は差値の急激な変化は、SPT146の変位を示し、それは、SPT146と、SPT146が材料を装填し又は付着させる基板114の接触又は相互作用から生じる。
或る実施形態では、SPT146の表面に生じる撓みは、反射ビームを、(図12Aに示すように見た場合)プリントヘッド108の内側の左側に沿って、前から後へ動かす。その様な実施形態では、3つの出力線167と169を、光線偏向経路に実質的に平行に維持し、ビームの偏向が、分割光ダイオードの2つの半分165の間の分割に実質的に垂直であることを保証し、検出器158の感度を最大にすることが重要である。
レーザー152、レーザー位置決め装置150、検出器位置決め装置155、及び検出器158(使用されている場合)は、SPT146が基板114又は基板114上の材料と接触又は相互作用するときの、SPT146の撓みを検出するために用いられる表面感知システム159の一部を形成している。或る実施形態では、制御器122は、レーザー152及び/又は検出器158の相対位置を制御する。更に、或る実施形態では、少なくとも部分的には制御器122が検出器158から受信する信号に基づいて、制御器122は、印刷ツールホルダー148の位置決めを制御し、SPT146の、基板114に対する位置を変える。更に、或る実施形態では、少なくとも部分的には制御器122が検出器158から受信する信号に基づいて、制御器122は、Zプリントヘッド位置決めアッセンブリ116を制御し、SPT146の、基板114に対する位置を変える。更に、或る実施形態では、少なくとも部分的には制御器122が検出器158から受信する信号に基づいて、制御器122は、X−Y−Z並進位置決めアッセンブリ110を制御し、ステージ112の位置を変え、従って、基板114の位置を制御し、SPT146と基板114の間の相対位置を変える。
或る実施形態では、プリントヘッド108は、更に、ハウジング140の内部空間162への空気又はガスの入口を画定する1つ又は複数のノズル160を含んでいる。ノズル160は、SPT146を取り巻き、又はSPT146に近接する所望の局所的付着環境を作るために、湿度供給源又は他の環境制御装置を、ハウジング140の内部空間162に流体接続させることができる。図9Aに示す様に、ノズル160は、空気又はガスをSPT146の環境に送ることのできる配管161又は何らかの他の型式の導管に流体接続されている。環境制御システム113は、ノズル160を含んでいるか、又はこれに連結されている。
図9B−9Gは、環境制御システム113の或る実施形態の様々な部分を示している。環境制御は、表面パターン形成を成功裏に再現可能に行う上で重要である。周囲の室温と湿度は、限定するわけではないが、スポット寸法、線の太さ、精度、再現性、及び空間解像度の内の1つ又はそれ以上を含め、様々な表面パターンパラメーターに影響を与える。環境制御システム113は、外囲器300と、図6に示す様に、温度センサー302及び湿度センサー303と、制御器122、又はその一部、又は別体の局所制御器が制御する制御フィードバックループを含んでいる。環境制御システム113は、2つのレベルの環境制御、即ち、広域(即ち、表面パターン形成プロセスに関係する配列器100の一部を取り囲んでいるか、又は、ステージ112、基板114、プリントヘッド108、及び/又は画像化システム118を動かすことに関係する様々な構成要素を取り囲んでいる環境の制御)と、局所(即ち、SPT146を取り囲んでいる環境の制御)の環境制御を含んでいる。局所環境制御は、ここでは、試料位置の環境(SPE)の制御と呼ばれることもある。
外囲器300は、配列器100の一部を取り囲んでおり、直接的又は間接的に支持体102に連結されている。或る実施形態では、外囲器300は、支持体102の一部を形成している。図6に示す実施形態では、外囲器300は、支持体102、Zプリントヘッド位置決めアッセンブリ116、画像化システム118、取付プレート120、X−Y−Zステージ位置決めアッセンブリ110、基板114、及びプリントヘッド108を取り囲んでいる。しかしながら、外囲器300は、配列器100の何れかの必要な部分を囲い込むのに用いることもできるものと理解されたい。外囲器300は、環境制御性能を最適にするため密閉してもよい。外囲器300は、限定するわけではないが、ガラス、プラスチック、セラミック、金属、複合材、又は、外囲器300内に封入されている配列器100の各部分を正確に環境制御することのできる何らかの他の適した材料を含む様々な材料で形成することができる。外囲器300は、透明な材料、半透明な材料、不透明な材料、又はそれらの組み合わせで形成することができる。外囲器300は、基板114、付着材料、SPT146、画像化システム118、及び配列器100の何らかの他の部分の初期設定のために、外囲器300の内側にアクセスできるような寸法に作られたドア304を含んでいる。配列器100が設定され、ドア304が閉じられた後で、外囲器300内に封入された配列器100の部分を操作するのは、外囲器300内の広域環境を乱すことなく、任意の数のポート(例えば、絞りサイドポート、又は、外囲器300内の環境の崩壊を最小にする何らかの他の適したポート)を介して行うことができる。環境の様々な態様は、限定するわけではないが、温度、圧力、湿度、音、光、及び、表面パターン形成プロセスに影響を与える何らかの他の環境パラメーターの内の少なくとも1つを含め、環境制御システム113を使って制御することができる。湿度が表面パターン形成に特に重要なことは、既に示した。その結果、温度と湿度は、ここに論じている主要環境パラメーターになる。
温度センサー302と湿度センサー303は、外囲器300内の配列器100の何れの部分に連結してもよい。例えば、温度センサー302と湿度センサー303は、図6に示す様に、支持体102に連結してもよい。温度センサー302と湿度センサー303からの出力電圧は、制御器122、又はその一部、又は局所制御器によって、温度及び相対湿度値に変換される。或る実施形態では、外囲器300内の環境用の湿ったガスは、外囲器300の内側からのガスを、湿度供給源306(図9B参照)に通し、それを外囲器300に戻すことによって生成される。或る実施形態では、湿ったガスは、外囲器300内からのガスを、湿度供給源306に通して再循環させる代わりに、又はそれに加えて、ガス供給源(例えば、窒素又はアルゴンのガスタンク)からのガスを、湿度供給源306に通して外囲器300内に送ることによって生成される。
或る実施形態では、図9Bに示す様に、湿度供給源306は、二重脱イオン水が入ったフラスコ(「ddiH2O泡立ちフラスコ」と呼ばれることもある)を含んでいる。外囲器300内の相対湿度レベルは、約75%以上に達することがある。制御器122は、温度センサー302と湿度センサー303を介して、外囲器300内の温度と湿度を監視及び制御し、ポンプ、ガスタンク調整器、弁の開閉、又は、外囲器300に出入りする湿ったガスの流れを制御するのに適したあらゆる他の動作を自動的に開始又は停止できるように作られている。図9Bに示す湿度供給源306は、入口308と、湿度供給源306の内側に配置されている拡散器310(例えば、空気石)と、出口312とを含んでいる。外囲器300内からのガスは、湿度供給源306への入り口308を通って湿度供給源306へ入り、湿度供給源306の出口312から出て、図9Eに示す外囲器300の背壁の湿ったガスの入口324へ送られる。
乾燥したガスは、乾燥ガス入口326を通して外囲器300へと送られる。或る実施形態では、先に述べた様に、乾燥ガス入口326は、乾燥した不活性ガスと流体連通している。湿度センサー303からのフィードバックに基づいて、制御器122(又は局所制御器)は、外囲器300内の湿度を監視し、乾燥した不活性ガスと流体連通している弁(例えば、ソレノイド弁)を開閉し、それぞれ、乾燥した不活性ガスの、外囲器300への分注を開始又は停止する。湿った又は乾燥したガスの、外囲器300への分注は、パルスモード、連続モード、又はその組み合わせで行うことができる。ユーザーは、用いるモードを、(例えば、グラフィカルユーザーインターフェースを介して)或る特定の用途に合わせて設定することができる。図9Eに示す様に、出口328は、外囲器300の内側からの圧力を解放し、乾燥したガス、湿ったガス、又はそれらの組み合わせを、外囲器300から送り出すのに使用することができる。
先に述べた様に、環境制御システム113は、更に、付着及び表面パターン形成条件を正確に制御するため、SPT146を取り囲む局所環境(又は、全体を参照番号315で示している「試料点環境」)を制御する。図9Aに関連付けて先に説明し、図9Cにも示している様に、プリントヘッド108は、1つ又は複数のノズル160を含んでいる。図9Cに示している実施形態では、プリントヘッド108は、第1ノズル160Aと第2ノズル160Bを含んでいる。第1ノズル160Aは、湿ったガスを試料点環境315へ送るのに用いられ、第2ノズル160Bは、乾燥したガスを試料点環境315へ送るのに用いられる。
第1ノズル106Aは、ガス供給源317に流体連結されており、湿度供給源316(図9Dも参照)は、ガス供給源317と第1ノズル160Aの間を流体連通している。ガス供給源317には、限定するわけではないが、空気、乾燥した不活性ガス(例えば、窒素又はアルゴンのガスタンク)、又はそれらの組み合わせを含む様々な適したガス供給源が含まれる。試料点環境315用の湿ったガスは、ガス供給源317からのガスを、試料点環境315へ送る前に、湿度供給源316を通すことによって生成される。或る実施形態では、図9Dに示す様に、湿度供給源316は、二重脱イオン化水が入っているフラスコ(「ddiH2O泡立ちフラスコ」と呼ばれることもある)を含んでいる。図9Dに示す様に、湿度供給源316は、入口318と出口320を含んでおり、入口318は、ガス供給源317に流体連結されており、出口320は、第1ノズル160Aに流体連結されている。或る実施形態では、湿度供給源306は、図9Dに示す様に、外囲器内に配置されている。
図9Cに示す様に、乾燥した空気又はガスは、第2ノズル160Bをガス供給源317に直接流体連結させることによって、試料点環境315に送ることができる。或る実施形態では、図9Cに示す様に、湿ったガス用に用いられるのと同じガス供給源317が、第2ノズル160Bに連結されている。或る実施形態では、別体のガス供給源が、第2ノズル160Bに連結されている。第1と第2ノズル160Aと160Bは、図9Eに示す様に、外囲器300の内側背壁の接続322Aと322Bそれぞれを介して、ガス供給源317に接続されている。
制御器122は、環境制御システム113を含んでいるか、それに接続されている。一例に過ぎないが、制御器122の一部の或る実施形態を図9Fと図9Gに示している。図9Fに示す様に、制御器122の前方には、電力スイッチ330と、2つの流量制御弁332が設けられている。流量制御弁332は、試料点環境315でのガスの速度を制御する。第1流量制御弁332Aは、試料点環境315へ流れる湿ったガスの速度を制御し、第2流量制御弁332Bは、試料点環境315へ流れる乾燥したガスの速度を制御する。その様な流量制御弁には、限定するわけではないが、ソレノイド弁を含む当技術では既知の様々な弁が含まれる。流量制御弁332は、図5に示し、先に説明したのと同様に、乾燥した及び湿ったガスの、試料点環境315への流れを制御する。或る実施形態では、速度値が、毎分0リットル(LPM)から約0.5LPMである。或る実施形態では、湿った及び乾燥したガスの両方が、約0.1LPMの流量で試料点環境へ移動する。速度が上がると、用いられているSPT146の型式によっては、SPT146を横切る空気の流れがSPT146を曲げ(例えば、SPT146が片持ち梁型式のSPT146を含んでいる場合)、検出器158によって検出される信号を振動させる。湿った又は乾燥したガスの、試料点環境315への分注は、パルスモード、連続モード、又はそれらの組み合わせで行うことができる。ユーザーは、具体的な用途に合わせて、使用するモードを(例えば、グラフィカルユーザーインターフェースを介して)設定することができる。或る実施形態では、パルスは、SPT146の局所環境を正確に制御するのに用いられる。或る実施形態では、連続又は優先モードは、試料点環境315へ送られる湿った及び乾燥したガスの内の一方又は両方に関して選択することができる。
図9Gに示している実施形態では、制御器122の背板には、ガス供給源317、湿度供給源306、外囲器300、及び様々な他の構成要素へ出入りするための様々な接続部が設けられている。図9Gに示す様に、制御器122は、広域レベルと局所レベルの両方の湿度レベルを監視及び制御することができる。制御器122は、電力接続部334と、ファン336と、感知システム159用の複数のセンサー及びモーターの接続部338と、配列器100の他の制御器構成要素、制御器122の他の構成要素、又は制御器122と協力して機能する局所制御器への接続部340と、他の構成要素に対応する接続部342と、制御器122が、配列器100とSPT146の広域及び局所環境をそれぞれ監視及び制御できる様にするための環境制御システム113の接続部と、を含んでいる。
図示の実施形態に示している湿度供給源306と316は、それぞれ、先に述べたddiH2O泡立ちフラスコを含んでいる。しかしながら、本発明の精神と範囲から逸脱することなく、様々な適した湿度供給源を用いてもよい。
或る実施形態では、配列器10に関して先に述べた様に、SPT146を取り囲む局所湿度を制御すると、1つ又は複数の装填及び付着プロセスを制御することができる。しかしながら、或る実施形態では、付着材料には緩衝溶液が含まれている。或る実施形態では、緩衝溶液は、乾燥しないか又は再水和させるのに湿ったガスを必要としないグリセロールと界面活性剤を含んでいる。例えば、或る実施形態では、付着させるプロテインは、約0.1mg/mLの濃度のグリセロールを含んでいる溶液内に入っており、液滴(例えば微小液滴)として付着させることができる。この例では、グリセロールが入っている付着材料は付着状況下で乾燥しないので、湿ったガスは、試料点環境315で必要ない。別の実施形態では、別の界面活性剤を用いてもよい。
図10−12は、代替実施形態のプリントヘッド108の異なる斜視図を示している。図10と図11は、プリントヘッド108の実施形態の分解図を示しており、図12Aは、プリントヘッド108の或る実施形態の組み立て図を示している。具体的には、図12Aは、或る実施形態のプリントヘッド108に組み立てられている、ハウジング140、カバー142、画像化システム118、検出器158、位置決めノブ151を含むレーザー位置決め装置150、及びレーザー152を示している。
プリントヘッド108は、様々な材料又は材料を組み合わせて形成されている。或る実施形態では、プリントヘッド108の様々な構成要素は、限定するわけではないが、ハウジング140、カバー142、印刷ツールホルダー148、レーザー位置決め装置150、検出器位置決め装置155、及び/又はノズル160を含め、ポリマー(例えば、ナイロン、UHMWなど)で形成されている。或る実施形態では、ポリマーで形成されているプリントヘッド108の幾つかの構成要素は、高速試作法を使って構築されている。高速試作法を使えば、従来型の機械加工又はモールド成形技法では実現するのが困難又は不可能であった複雑な構造、アンダーカット、又は内部構造を作ることができる。幾つかの型式の高速試作法は、液体又は粒状固体ポリマー材料を層毎に重合させ、三次元の構造を形成することを含んでいる。或る実施形態では、高速試作法によって形成された部品の各層は、厚さが数ミクロン以下である。
幾つかの型式のSPT146は、付着材料を付着させる基板114及び/又は用いられる付着材料の型式によっては、他の型式のSPTを上回る優れた結果を生む。或る特定の用途に最も適するSPT146の型式は、実験的に求めることができる。本発明は、様々な型式のSPT146を含むことができ、本発明の精神と範囲から逸脱することなく、どの様な適したSPT146でも使用することができる。
SPT146は、片持ち梁型式のSPT、非片持ち梁型式のSPT、又はそれらの組み合わせでもよい。片持ち梁型式のSPTは、後方装填付着ツール(例えば、図12Bに示している様な羽根ペン型式の付着ツール146A)、ナノピペット、又は前方装填付着ツール(例えば、先に説明し、図4に示している付着探針12)、又はそれらの組み合わせを含んでいる。更に、非片持ち梁型式のSPTは、限定するわけではないが、細穴、撓みシステム、及びそれらの組み合わせを含んでいる。
後方装填付着ツールを採用している実施形態では、SPT146は、付着させる材料が入っているリザーバ又は供給源を含んでいるか、又はそれと流体連通している。例えば、図12Bに示すように、SPT146Aは、SPT146Aの先端147と流体連通しているリザーバ145を含んでいる。SPT146Aには、付着材料をリザーバ145へ(例えばピペットを介して)移すことによって付着材料を装填することができ、SPT146の材料特性によって、付着材料を、基板114上に付着させるために、SPT146Aの先端147へ移動させることができるようになっている。或る実施形態では、図12Bに示す様に、SPT146Aは、更に、流体を、リザーバ145からSPT146Aの先端147へ移動させることができるチャネル149を含んでいる。或る実施形態では、SPT146Aの表面特性は、付着材料の、SPT146Aの先端147への流体移動を支配している。前方装填付着ツールを採用している実施形態では、SPT146は、材料を供給源(例えば、第1基板114又は基板114の第1部分)から装填し、その材料を目的地(例えば、第2基板114又は基板114の第2部分)で付着させる。
続いて図8を見ると、取付プレート120(先に述べた様に、図示の実施形態の画像化システム118、第1カバー104、及び/又はプリントヘッド108がこれに連結されている)は、Zプリントヘッド位置決めアッセンブリ116に連結されている。具体的には、図示の実施形態では、取付プレート120は、Zプリントヘッド位置決めアッセンブリ116の可動プレート164に連結されている。可動プレート164は、上方位置166(図8に破線で示されている)と下方位置168(図8に実線で示されている)の間を連続的に動くことができる。可動プレート164を動かすために、数多くの異なる型式の作動器を用いることができる。可動プレート164は、図13に示す作動器170の様な、当技術では既知の異なる様々な方法で動かすことができ、それについて説明する。
作動器170は、限定するわけではないが、約200nmから数ミクロンの増分で運動制御を行える、サーボモーター、ステッパモーターなどを含む数多くの異なる形を取ることができる。別の実施形態では、作動器は、より高い精度を実現することができ、限定するわけではないが、X−Y−Zステージ位置決めアッセンブリ110に関連して以下に説明する作動器の型式を含め、使用することもできる。図13に示す実施形態では、作動器170は、カートリッジ174に連結されている(例えば、固定されているナット、ボス、壁、又は他の部品の)ねじ孔171の中にねじ込まれているボールねじ172に連結されており、それを回転させる。或る実施形態では、カートリッジ174は、線形運動ができるようにするレールシステム(図示せず)によって支持されている。
ボールねじ172を回転させると、ボールねじ172はねじ孔171内で回転し、カートリッジ174を実質的に直線状に動かす。可動プレート164は、カートリッジ174に連結されており、従って、カートリッジ174が動かされると、Zプリントヘッド位置決めアッセンブリ116のベース180に対して動く。Zプリントヘッド位置決めアッセンブリ116のベース180は、図7に示している支持体102の実質的に垂直に向けられた面128に連結されているが、Zプリントヘッド位置決めアッセンブリ116を取り付けるのに別の方法も考えられる。従って、カートリッジ174と可動プレート164が動かされると、図6と図8に示している取付プレート120(及び、取付プレート120に連結されている配列器100の構成要素)も、ベース180と支持体102に対して動かされる。この要素の配置により、プリントヘッド108と画像化システム118を、ステージ112上に配置又は連結されている基板114に対して、迅速に位置決めすることができる。
図6、図8、図13に示すZプリントヘッド位置決めアッセンブリ116は、更に、第1カバー182と第2カバー184の様な1つ又は複数のカバーを含んでいてもよい。図示の実施形態では、第1カバー182は、組み立てられた状態では、作動器170を覆って装着され、ベース180に連結される。第1カバー182は、従って、作動器170、並びにZプリントヘッド位置決めアッセンブリ116の他の部分を覆い、保護する。第2カバー184は、カートリッジ174の少なくとも一部分を覆って装着され、ベース180に連結される。第2カバー184は、従って、カートリッジ174、ボールねじ172、及びZプリントヘッド位置決めアッセンブリ116の他の部分を覆い、保護する。
先に述べた様に、ステージ112は、X−Y−Zステージ位置決めアッセンブリ110に連結されており、これによって動かすことができる。X−Y−Zステージ位置決めアッセンブリ110の1つの実施形態を、図14−21に示している。先ず図14に示すように、X−Y−Zステージ位置決めアッセンブリ110は、ステージ112を、X−Y面内でX方向に動かすことのできるX部分200と、ステージ112を、X−Y面内でX方向に直角なY方向に動かすことのできるY部分202と、ステージ112の少なくとも一部分を、X−Y面に向かって、及びX−Y面から離れるようにZ方向に動かすことのできるZ部分204と、を含んでおり、Z方向は、X方向とY方向の両方に垂直である。図14−21に示している実施形態では、X部分200、Y部分202、及びZ部分204は、それぞれ独立した構成要素である。しかしながら、本発明の或る実施形態では、X部分200、Y部分202、及びZ部分204の内の2つ又はそれ以上が、同じ部品で、又は一体に形成されている。
図14に示す実施形態では、X部分200は、X−Y−Zステージ位置決めアッセンブリ110の底にあり、Y部分202は、X−Y−Zステージ位置決めアッセンブリ110の中間に、X部分200の上に積み重ねられており、Z部分204は、X−Y−Zステージ位置決めアッセンブリ110の上部に、Y部分202の上に積み重ねられている。従って、図示の実施形態では、X部分200は、支持体102のベース124(又は、必要であれば、下にある他の構造)に連結されており、Z部分204は、ステージ112に連結されている。しかしながら、ステージ112のX、Y、及びZ方向の運動を、同じ精度及び再現性レベルで実現できるのであれば、X部分200、Y部分202、及びZ部分204のどの様な配置も、本発明の精神及び範囲に含まれるものと理解されたい。この点で、X、Y、Z部分200、202、204は、必ずしも、1つが他方に重なるように配置されていなくてもよいことに留意されたい。或る別の実施形態では、X、Y、Z部分200、202、204の内の1つ又はそれ以上は、他の部分に対して横方向に配置されている(但し、ステージ112の所望の運動を提供するために、そこに連結されている)。
X部分200とY部分202は、X−Yステージ位置決めアッセンブリ210を構成している。或る実施形態では、ステージ112は、Z方向には動かせないが、X−Y面内で運動できるように、X−Yステージ位置決めアッセンブリ210に連結されている。X−Yステージ位置決めアッセンブリ210については、図15−18に更に詳細に示す。
図15−18に示す様に、図示の実施形態では、X部分200が図15−18に示す様にX方向に動くように向けられ、Y部分202が、図15−18に示す様にX方向に実質的に垂直なY方向に動くように向けられていることを除いて、X部分200は、Y部分202と同じである。X部分200は、第1プラットフォーム212と第2プラットフォーム214を含んでいる。同様に、Y部分202は、第1プラットフォーム216と第2プラットフォーム218を含んでいる。第1プラットフォーム212、216は、それぞれX部分200又はY部分202が連結されている面に対して固定されており、第2プラットフォーム214、218は、それぞれ、第1プラットフォーム212、216それぞれに対して移動可能である。
或る実施形態では、X部分200の第1プラットフォーム212は、支持体102のベース124(又は他の下にある構造)に連結されており、X−Yステージ位置決めアッセンブリ210(及びX−Y−Zステージ位置決めアッセンブリ110)用の静止ベースを形成している。更に、或る実施形態では、Y部分202の第1プラットフォーム216は、X部分200の第2プラットフォーム214に連結されている。従って、Y部分202の第1プラットフォーム216(及び第1プラットフォーム216に連結されている全ての要素)は、X部分200の第2プラットフォーム214と共に、X部分200の第1プラットフォーム212と、支持体102又は他の下にある構造のベース124に対してX方向に動かすことができる。更に、Y部分202の第2プラットフォーム218(及び第2プラットフォーム218に連結されている全ての要素)は、Y部分202の第1プラットフォーム216に対してY方向に動かすことができる。第2プラットフォーム218は、上面222を含んでおり、そこに様々な要素(例えば、Z部分204、ステージ112、及びそこに連結されている全ての要素)を連結させることができる。
X方向の運動は、X部分200によって制御され、Y方向の運動は、Y部分202によって制御されるので、X−Yステージ位置決めアッセンブリ210は、Y方向の運動とは独立して、X方向の運動を行うことができる。つまり、ステージ112上に配置されている基板114は、X方向とY方向に独立して動かすことができ、基板114は、Y方向に動かすのと同時にX方向に動かすことができる。
第2プラットフォーム214と218は、それぞれ作動器220と224によって動かされる。作動器220、224は、互いに同じでも異なっていてもよく、第2プラットフォーム214、218を、正確で反復可能な方式で動かし、位置決めすることのできる多様な形を取ることができる。或る実施形態では、作動器220、224の一方又は両方が、その様に動いて約20nm未満の空間解像度を実現することができ、中には約1nm未満を実現できるものもある。或る実施形態では、作動器220、224の一方又は両方は、約1ミクロン未満の空間解像度を再現することができ、中には約500nm未満を再現できるものもある。或る実施形態では、作動器220、224の一方又は両方は、速度を約5mm/秒まで上昇させることができ、中には約7mm/秒まで上昇できるものもある。例えば、図示の実施形態では、作動器220と224は、それぞれ、ピエゾインチワーム作動器を含んでおり、その機構を図19A−図19Cに示し、以下に説明する。別の例として、ここに開示している何れの他の作動器型式でも代わりに使用することができる。
別の実施形態では、プラットフォーム214、216の一方又は両方は、現在市販されている多様な電動作動器を含め、上記精度を実現できる他の型式の作動器によって動かすことができる。例えば、プラットフォーム214、216の一方又は両方は、どの様な他の型式の圧電作動器によってでも動かすことができる。本明細書と特許請求の範囲に用いている「ピエゾ作動器」又は「圧電作動器」という用語は、限定するわけではないが、ピエゾインチワーム作動器、ピエゾ撓みステージ又はナノ位置決め器、ピエゾラチェット装置、ピエゾ装置、ピエゾセラミック装置、ピエゾバイモルフスタック、圧電線形又は回転式スティックスリップ作動器、圧電スタック作動器、圧電せん断作動器、圧電管作動器など、及び/又は他の何れかの適した圧電駆動作動器又は機構を含め、あらゆる圧電駆動機構又は作動器を指すのに用いている。
或る実施形態では、プラットフォーム214、216の一方又は両方は、圧電作動器以外の作動器又は機構によって駆動されている。一例を挙げると、プラットフォーム214、216の一方又は両方は、電歪スタック作動器、電歪リング作動器、電歪エラストマーなどの様な電歪作動器に連結され、駆動される。別の例では、プラットフォーム214、216の一方又は両方は、コイル及びロッドの磁歪作動器の様な磁歪作動器に連結され、駆動される。更に別の例では、プラットフォーム214、216の一方又は両方は、残留応力片持ち梁(RSC)MEMS作動器、垂直熱MEMS作動器(VTA)、スクラッチ駆動MEMS作動器(SDA)、水平熱MEMS作動器(HTA)などの様な精密電子機械システム(MEMS)作動器に連結され、駆動される。
図15−18に戻るが、図示の実施形態の各ピエゾ作動器220、224は、バー226、228をそれぞれ駆動することができる。各バー226、228は、フォロア230、232にそれぞれ連結されており、各フォロア230、232は、X及びY部分200、202の各第2プラットフォーム214、218に連結されている。フォロア230、232とプラットフォーム212、214、216、218は、フォロア230、232とプラットフォーム212、214、216、218の間のこの関係が実現できれば、どの様な形状でもよい。図示の実施形態では、第1プラットフォーム212、216は、それぞれ、窪み234、236を含んでおり、第2プラットフォーム214、218は、それぞれ、突起238、240を含んでおり、第2プラットフォーム214又は218を第1プラットフォーム212又は216に対して動かす際に、突起は、各窪み234、236に嵌り込み、それに沿って動くようになっている。更に、図示の実施形態では、X部分200とY部分202は、それぞれ、2つの窪み234、236と、2つの対応する突起238、240を含んでおり、各窪み234、236と各突起238、240は、ぐらつきを最小にし、安定性を高めるために段が付いている。別の実施形態では、(もし採用されていれば)任意の形状を有する任意の数の窪み234、236と突起238、240が、同一又は同様の機能を実現するために用いられている。バー226、228、フォロア230、232、窪み234、236、及び突起238、240の具体的な構造を、一例に過ぎないが、図15−18に示しており、X部分200とY部分202の正確で反復可能な運動は、様々な他の構造体を使っても実現できるものと理解されたい。
図19A−19Cは、図示の実施形態からの、X部分200の作動器220の各部分を示している。Y部分202の作動器224とその関係する要素は、同様の方式で機能する。作動器220は、バー226を保持し、バー226を、伸張及び/又は収縮させることによってX方向に沿って動かすことができる2つ又はそれ以上のクランプ要素244を使用することによって機能する。この工程を繰り返すことによって、バー226を、非常に高い精度でX方向に相当な距離、動かすことができる。図19A−19Cの運動方向は、矢印250で示されている。或る実施形態では、クランプ要素244は、正確な運動と再現性のパラメーターを有する圧電材料で形成されている。従って、バー226は、一連のクランプ、運動、及び解除作用によって動かされる。或る実施形態では、バー226は、毎秒数ミリメーター程度の解像度を達成できる割りには、迅速に動かすことができる。
図19A−19Cに図示している実施形態のクランプ要素244は、略円筒形であり、内径を小さくし(「閉じ」)てバー226の外周に嵌合させることによって、バー226の周囲にクランプさせることができる。図示の実施形態の作動において、第1クランプ要素246は、図19Aに示す様に、バー226の回りで閉じており、第2クランプ要素248は開いている。図19Bに示す様に、次いで第1クランプ要素246が開き、第2クランプ要素248はバー226の回りで閉じる。次いで第2クランプ要素248は、図19Bに示す様に、長さが伸び、成長するように向けられる。第2クランプ要素248が伸びると、第1クランプ要素246は開いたままなので、バー226を矢印250の方向に動かす。第2クランプ要素248がバー226を、図19Cに示す或る距離252だけ動かした後で、第1クランプ要素246は、バー226の回りで閉じ、第2クランプ要素248は、開いて、図19Cに示すその元の状態と位置に戻るように収縮するので、サイクルが繰り返される。サイクルは、無制限に繰り返され、通常は、バー226の真直度によってのみ制限される。このピエゾインチワーム機構は、運動の、ナノメーター規模の精度と再現性を提供する。各サイクル毎に、バー226は、距離252だけ動かすことができる。X部分200の運動制御機構内にエンコーダー(例えば、光学エンコーダー、レーザー干渉計、又は何らかの他の適したエンコーダー)を組み込むことによって、運動の度合いを非常に正確に追跡することができ、バー226を、ナノメーター規模の解像度を有する元の座標に戻すことができる。
X−Yステージ位置決めアッセンブリ210の運動は、制御器122によって制御することもできるし、X−Yステージ位置決めアッセンブリ210は、図15に示す様に、1つ又は複数の局所制御器によって制御することもできる。例えば、或る実施形態では、X−Yステージ位置決めアッセンブリ110は、X−Y制御器251によって制御されている。或る実施形態では、X部分200は、X制御器253によって独立して制御されており、或る実施形態では、Y部分202は、Y制御器255によって独立して制御されている。
図20は、図14に示しているX−Y−Zステージ位置決めアッセンブリ110のZ部分204の或る実施形態を示している。Z部分204は、X−Yステージ位置決めアッセンブリ210に連結され、X−Y−Zステージ位置決めアッセンブリ110を形成しているので、Z部分204は、ここでは、Zステージ位置決めアッセンブリ204と呼ばれることもある。図20に示す様に、或る実施形態では、Z部分204は、ベース260と、ベース260に対してZ方向に上向き及び下向きに移動可能なプラットフォーム262を含んでいる。ベース260とプラットフォーム262は、プラットフォーム262がベース260に対してZ方向に動かされるときに成長又は縮小する溝264によって分離されている。図14に示す様に、Z部分204のベース260は、X−Yステージ位置決めアッセンブリ210に、具体的にはY部分202の第2プラットフォーム218に、連結されている。ステージ112は、プラットフォーム262に連結されており、それと共に移動可能である。図20に示すZ部分204は、複数の取付孔263を含んでいるが、本発明の精神と範囲から逸脱することなく、X−Y−Zステージ位置決めアッセンブリ110とベース124の間の接続に関連付けて先に述べた方式を含め、多種多様な方式で、Z部分204をステージ112に連結できるものと理解されたい。
或る実施形態では、プラットフォーム262は、ステージ112と、ステージ112上に配置又は支持されている基板114を、約20nm未満の空間解像度で動かせ、或る実施形態では、10nm未満の空間解像度で動かせ、又或る実施形態では、約1nmの空間解像度で動かせるように、正確且つ反復可能な様式でZ方向に動かすことができる。或る実施形態では、プラットフォーム262は、ベース260に対して、約200ミクロン未満の合計距離だけ、或る実施形態では、約100ミクロン未満の合計距離だけ、又或る実施形態では、約50ミクロン未満の合計距離だけ動かすことができる。或る実施形態では、プラットフォーム262は、反復性の全範囲が、約+/−100nm未満であり、或る実施形態では、約+/−50nm未満であり、又或る実施形態では、約+/−20nm未満である。或る実施形態では、この合計運動範囲、空間解像度、及び反復性を実現できるZ部分204は、ピエゾ撓みナノ位置決め器(例えば、PIから入手可能な製品番号P−762TLの垂直PZT撓みステージ)である。しかしながら、代わりに、同じ又は匹敵する空間解像度及び運動範囲を提供するのに、X及びY部分200、202の作動器に関連付けて先に述べた作動器を含め、数多くの他の電動作動器を使用することもできる。
図21は、図20のZ部分204の概略図で、Z部分204に用いることのできる運動制御機構(即ち、ピエゾ撓み機構)の1つの実施形態を示している。或る実施形態では、撓み機構は、ヒンジ266とレバー268を含んでいる。或る実施形態では、ヒンジ266は、(例えば、金属又はポリマー部分を機械加工又はモールド成形することにより)1つの部品に形成することのできる可動ヒンジである。ヒンジ266とレバー268は、プラットフォーム262がベース260に対して動くことができるようにしている。
或る実施形態では、プラットフォーム262の運動は、プラットフォーム262の或る特定の位置に力を掛けるピエゾセラミック装置(例えば、ピエゾバイモルフスタック)を使って実現することができる。ピエゾセラミック装置は、ピエゾ膨張の関数として所望の運動の程度を得るため、Z部分204内の様々な場所に取り付けることができる。ヒンジ266は、最小の材料劣化で屈曲を繰り返すことができる材料と寸法で形成される。複数のヒンジ266とレバー268は、Z部分204内に用いられ、プラットフォーム262をZ方向(図21の矢印270参照)に動かすためZ部分204全体に配置される。
Z部分204、特にプラットフォーム262の運動は、制御器122によって制御される。しかしながら、或る実施形態では、Z部分204は、制御器122に加えて、又は、代わりに、局所制御器272によって制御される。或る実施形態では、局所制御器272は、線形可変差動変換器(LVDT)又は他の位置監視装置を含んでおり、この装置は、プラットフォーム262の運動を監視及び制御するため変位フィードバック回路を含んでいる。この点で、LVDT又は他の位置監視装置は、その様な配列器装置の運動を監視及び制御するために、X部分200、Y部分202、及び/又はZプリントヘッド位置決めアッセンブリ116に連結することもできる。
或る実施形態では、Zプリントヘッド位置決めアッセンブリ116は、取付プレート120とZプリントヘッド位置決めアッセンブリ116の可動プレート164とをステージ112上に又はそれに支持されている基板114の比較的近くに動かすことによって、プリントヘッド108(及び、従って、SPT146)を動かす役を担っている。その様な実施形態のZプリントヘッド位置決めアッセンブリ116は、プリントヘッド108を大まかに動かす役を全体的に担っており、X−Y−Zステージ位置決めアッセンブリ110が実現するよりも大きい空間解像度を含んでいる。制御器122は、Zプリントヘッド位置決めアッセンブリ116の位置を動かし、制御するのに用いられる。プリントヘッド108が材料を付着させる(及び/又は、或る実施形態では、そこから装填する)基板114に近接して配置された後、制御器122は、X−Y−Zステージ位置決めアッセンブリ110を制御して、ステージ112、従って基板114をX方向、Y方向、及びZ方向に動かし、材料を基板114から装填させるか、又は材料をSPT146から基板114に付着させるのに用いられる。
或る実施形態では、X−Y−Zステージ位置決めアッセンブリ110は、基板114上に1つ又は複数のスポットの配列を付着させるため、繰り返し動かされる。この工程によって作られる配列は、少なくとも2つのスポットと、約20nmの様に小さい解像度で、且つそれぞれが或る実施形態では約250nmから約25ミクロンのスポットサイズ(但し、スポットの大きさは、それより小さくても大きくても可能である)となるように様々なパターン又は形状に付着された数千(又はそれ以上)ものスポットを含んでいる。
更に、或る実施形態では、SPT146は、材料を線の形で付着させることができる。その様な実施形態では、線は、約250nmから、或る実施形態での約50ミクロンの太さを有している(但し、線は、それより太くても細くてもよい)。スポット、線、及びその組み合わせは、様々な設計又はパターンを基板114上に作るのに用いられる。
図6−9Aと図13−21に示す実施形態では、X−Y−Zステージ位置決めアッセンブリ110は、ステージ112(及びその上又はそれによって支持されている基板)を、X−Y−Zステージ位置決めアッセンブリ110のX及びY部分200、202に連結されているピエゾ作動器220、224を使用することによって可能となっている比較的高い解像度で、X及びY方向に位置決めするようになっている。更に、図6−9Aと図13−21に示す実施形態では、X−Y−Zステージ位置決めアッセンブリ110は、ステージ112をZ方向に、Z部分204のピエゾ撓みステージを使用することによって可能となる比較的高い解像度で位置決めするようになっている。この実施形態では、取付プレート120(及びSPT146と、そこに連結されている他の配列器構成要素)を動かし、位置決めするのに用いられるZプリントヘッド位置決めアッセンブリ116の作動器は、解像度位置決め能力が低い。Zプリントヘッド位置決めアッセンブリ116とX−Y−Zステージ位置決めアッセンブリ110用の作動器型式の選択は、少なくとも部分的には、その様な構成要素の所望の運動の精度と所望の最大速度に基づいている。
例えば図6−9Aと図13−21に関して、高速だが精度の劣る(場合によっては安価な)作動器を、Zプリントヘッド位置決めアッセンブリ116を駆動するのに用い、低速だがが精度の高い(場合によっては、高価な)作動器を、X−Y−Zステージ位置決めアッセンブリ110のX、Y、及び/又はZ部分200、202、204を駆動するのに用いることもできる。この様にすると、SPT146とステージ112の相対位置は、Zプリントヘッド位置決めアッセンブリ116の作動器によって相当に、比較的迅速に変えることができ、一方、SPT146とステージ112の間のより正確な相対運動は、X−Y−Zステージ位置決めアッセンブリ110の作動器によって達成することができる。従って、SPT146を、X−Y−Zステージ位置決めアッセンブリ110に連結されている作動器よりも高速の作動器に(例えば、プリントヘッド108を介して)連結し、動かせば、配列器100を大まかに調整することができる。同様に、X−Y−Zステージ位置決めアッセンブリ110を、SPT146に連結され、それを駆動する作動器より精度の高い(ただし、恐らくは遅い)1つ又は複数の作動器に連結し、動かせば、配列器100を細かに調整することができる。
しかしながら、別の実施形態では、ステージ112とSPT146を動かして位置決めするのに異なる型式の作動器を用いることによって、その様な大まか且つ細かい調整が可能である。例えば、SPT146も、或いは代わりにSPT146を、図6−9Aと図13−21に示す実施形態のX及びY部分200、202に関連付けて先に述べた何れかの電動作動器に連結してZ方向に駆動させると、Zプリントヘッド位置決めアッセンブリ116を高い位置決め解像度にすることができる。別の例として、図6−9Aと図13−21に示す実施形態のX及びY部分200、202の一方又は両方を、ボールねじ線形作動器、サーボモーター、ステッパモーター、又は、各制御器又は制御器122に連結され制御される他の作動器に連結し、それぞれ、X及びY方向に駆動することもできる。この様にすれば、X及びY部分200、202は、SPT146に対する所望の位置への出入りがより迅速になるが、それでもなお、各ピエゾ作動器220、224により高い解像度で動かすことができる。
X−Y−Zステージ位置決めアッセンブリ110のX、Y、Z部分100、102、104を動かすのに用いられる何れの作動器も、比較的精度が低い作動器(例えば、ボールねじ線形作動器、サーボモーター、ステッパモーター)又は比較的精度が高い作動器(例えば、図6−9Aと図13−21に示す実施形態のX及びY部分200、202に関連付けて先に述べた電動作動器)と置き換え又はこれに補足することができる。しかしながら、SPT146及び/又はX−Y−Zステージ位置決めアッセンブリ110は、SPT146及び/又はX−Y−Zステージ位置決めアッセンブリ110の間のX、Y、Z方向それぞれの相対運動に関して述べた様に、比較的精度が高い少なくとも1つの作動器に連結され、駆動されるのが望ましい。更に、SPT146及び/又はX−Y−Zステージ位置決めアッセンブリ110は、SPT146とX−Y−Zステージ位置決めアッセンブリ110の間のX、Y、Z方向の内の少なくとも1つの方向での比較的速い運動に合わせて高速で動くことができる少なくとも1つの作動器(例えば、ボールねじ線形作動器、サーボモーター、ステッパ電動機など)を有していることが望ましい。
図6−9Aと図13−21の実施形態で示すSPT146は、Z方向に運動させるために連結され、一方、ステージ112は、X、Y、Z方向に運動させるために連結されているが、別の実施形態では、SPT146は、X及び/又はY方向に運動させるために連結され、ステージ112は、X、Y、Z全ての方向より少ない運動をさせるために連結されている。この点で、SPT146又はステージ112の一方は静止しており(例えば、Z方向には動けない)、その場合、これらの2つの配列器構成要素の内の他方は、図6−9Aと図13−21に図示の実施形態のX及びY部分200、202に関連付けて先に述べた比較的高精度の電動作動器の何れかによって運動させるために連結される。他の実施形態では、SPT146とステージ112の両方が、その様な高精度の電動作動器に連結され、駆動される。
更に、或る実施形態では、SPT146は、ここに述べた何れかの型式の作動器によってX方向に動かすことができる。或る実施形態では、その様な作動器は、図6−9Aと図13−21に示す実施形態のX及びY部分200、202に関連付けて先に述べた様な、比較的高い精度を有している。その様な場合、X−Y−Zステージ位置決めアッセンブリ110のX部分200は、必要であれば静止していてもよく、或いは、必ずしも採用される必要は全くない。
同様に、或る実施形態では、SPT146も、或いは代わりにSPT146は、ここに述べた何れかの型式の作動器によってY方向に動かすことができる。或る実施形態では、その様な作動器は、図6−9Aと図13−21に示す実施形態のX及びY部分200、202に関連付けて先に述べた様な、比較的高い精度を有している。その様な場合、X−Y−Zステージ位置決めアッセンブリ110のY部分202は、必要であれば静止していてもよく、或いは、必ずしも採用される必要は全くない。
ここで説明し、図示している様々な配列器の実施形態に関していえば、その様な実施形態の1つ又は複数の作動器は、他の作動器と独立して制御することができる。或る実施形態では、各作動器は、他の作動器とは独立して制御することができるので、SPT146とステージ112の相対運動を相当な程度に制御することができる。
ここに述べた情報と例は、説明を目的としており、本発明の概念的文脈に含まれる派生物又は代替方法を排除する意図は無い。本発明の範囲から逸脱することなく、この実施形態に、様々な変更を加えることも考えられる。従って、本発明の範囲は、この実施形態に関する以上の説明ではなく、特許請求の範囲の内容によって定めるものとする。本発明の様々な特徴と態様については、特許請求の範囲で述べる。
本発明の一つの実施形態の様々な構成要素を示すブロック図である。 本発明の一つの実施形態の器具の正面図である。 図3Aは、本発明の一つの実施形態のX、Y制御器の斜視図である。
図3Bは、本発明の一つの実施形態のX、Y並進ステージの斜視図である。
本発明の一つの実施形態の付着探針の斜視図である。 本発明の或る実施形態による湿度制御器の構成要素を示すブロック図である。 本発明の別の実施形態による配列器の斜視図である。 図6の配列器用の支持体である。 図6の配列器の部分分解図である。 図9Aは、本発明の或る実施形態によるプリントヘッドの分解図である。
図9B―9Gは、本発明の一つの実施形態による環境制御システムの各種図面である。
本発明の別の実施形態によるプリントヘッドの分解図である。 図10のプリントヘッドの代替分解図である。 図12Aは、本発明の別の実施形態によるプリントヘッドの組み立て図である。
図12Bは、本発明の一つの実施形態による表面パターン形成ツールの斜視図である。
本発明の或る実施形態によるZプリントヘッド位置決めアッセンブリの分解図である。 本発明の或る実施形態による、X−Yステージ位置決めアッセンブリとZステージ位置決めアッセンブリを含む、X−Y−Zステージ位置決めアッセンブリの斜視図である。 図14のX−Yステージ位置決めアッセンブリの斜視図である。 図14のX−Yステージ位置決めアッセンブリの上面図である。 図14のX−Yステージ位置決めアッセンブリの側面図である。 図14のX−Yステージ位置決めアッセンブリのもう一方の側面図である。 図19A−Cは、本発明の或る実施形態による、図14−18のX−Yステージ位置決めアッセンブリの運動制御のための機構の概略図である。 図14のZステージ位置決めアッセンブリの斜視図である。 本発明の或る実施形態による、図14と図20のZステージ位置決めアッセンブリの運動制御のための機構の概略図である。

Claims (20)

  1. 材料を基板上に付着させ、所望の表面パターンを作成するためのシステムにおいて、
    支持体と、
    前記支持体に連結されており、前記材料を前記基板上に付着させるようになっている表面パターン形成ツールと、
    制御器と、
    前記制御器に電気的に連結され、それによって制御される第1、第2、及び第3作動器と、を備えており、
    前記第1、第2、及び第3作動器は、前記基板を、前記表面パターン形成ツールに対してそれぞれX、Y、及びZ方向に動かすように操作することができ、前記基板は、前記第1、第2、及び第3作動器によって、前記表面パターン形成ツールに対して異なる位置へ動かすことができ、材料は、前記表面パターン形成ツールから前記基板の異なる位置それぞれに、前記所望の表面パターンを画定するために移すことができる、システム。
  2. 前記第1、第2、及び第3作動器の内の少なくとも1つは、圧電作動器である、請求項1に記載のシステム。
  3. 前記第1及び第2作動器は、圧電作動器である、請求項1に記載のシステム。
  4. 前記制御器と前記表面パターン形成ツールに連結されており、前記表面パターン形成ツールを前記基板に対して動かすように操作することができる第4作動器を更に備えている、請求項1に記載のシステム。
  5. 前記第4作動器は、前記表面パターン形成ツールを、前記基板に対して前記Z方向に動かすように操作することができる、請求項4に記載のシステム。
  6. 前記第4作動器は、前記第1、第2、及び第3作動器とは独立して操作することができる、請求項5に記載のシステム。
  7. 前記第1、第2、及び第3作動器は、互いに対して独立して操作することができる、請求項1に記載のシステム。
  8. 前記第1作動器に連結されており、前記第1作動器によって、前記表面パターン形成ツールに対して動かすことができるプラットフォームを更に備えている、請求項1に記載のシステム。
  9. 前記第2作動器に連結されており、前記第2作動器によって、前記第1プラットフォームに対して動かすことができる第2プラットフォームを更に備えている、請求項8に記載のシステム。
  10. 材料を基板上に付着させ、所望の表面パターンを作成するためのシステムにおいて、
    支持体と、
    前記支持体に連結されており、前記材料を前記基板上に付着させるようになっている表面パターン形成ツールと、
    制御器と、
    前記制御器に電気的に連結され、それによって制御される第1及び第2圧電作動器と、を備えており、
    前記第1及び第2圧電作動器は、前記基板を、前記表面パターン形成ツールに対してそれぞれX及びY方向に動かすように操作することができ、前記基板は、前記第1及び第2圧電作動器によって、前記表面パターン形成ツールに対して異なる位置へ動かすことができ、材料は、前記表面パターン形成ツールから前記基板の異なる位置それぞれに、前記所望の表面パターンを画定するために移すことができる、システム。
  11. 前記基板を、前記表面パターン形成ツールに対してZ方向に動かすように操作することができる第3圧電作動器を更に備えている、請求項10に記載のシステム。
  12. 前記制御器と前記表面パターン形成ツールに連結されており、前記表面パターン形成ツールを前記基板に対して動かすように操作することができる第3作動器を更に備えている、請求項10に記載のシステム。
  13. 前記第3作動器は、前記表面パターン形成ツールを、前記基板に対してZ方向に動かすように操作することができる、請求項12に記載のシステム。
  14. 前記第3作動器は、前記第1及び第2作動器とは独立して操作することができる、請求項13に記載のシステム。
  15. 前記第1及び第2作動器は、互いに対して独立して操作することができる、請求項10に記載のシステム。
  16. 前記第1作動器に連結されており、前記第1作動器によって、前記表面パターン形成ツールに対して動かすことができるプラットフォームを更に備えている、請求項10に記載のシステム。
  17. 前記第2作動器に連結されており、前記第2作動器によって、前記第1プラットフォームに対して動かすことができる第2プラットフォームを更に備えている、請求項16に記載のシステム。
  18. 材料を基板上に付着させ、所望の表面パターンを作成する方法において、
    前記材料を表面パターン形成ツール上に装填する段階と、
    第1作動器を作動させて、前記基板を、前記表面パターン形成ツールに対してX方向に動かす段階と、
    第2作動器を作動させて、前記基板を、前記表面パターン形成ツールに対してY方向に動かす段階と、
    第3作動器を作動させて、前記基板を、前記表面パターン形成ツールに対してZ方向に、前記表面パターン形成ツールに対して或る位置まで動かす段階と、
    前記材料を、前記表面パターン形成ツールから前記基板へ移す段階と、から成る方法。
  19. 前記第1及び第2作動器の内の少なくとも一方は、圧電作動器である、請求項18に記載の方法。
  20. 第1プラットフォームと第2プラットフォームを、前記第1作動器を介して動かす段階と、
    前記第2プラットフォームを、前記第2作動器を介して動かし、前記第2プラットフォームを、前記第1プラットフォームと前記表面パターン形成ツールに対して動かす段階と、を更に備えている、請求項18に記載の方法。
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