JP2008523148A - ファルネシルプロテイントランスフェラーゼインヒビターおよび増殖性疾患を処置するための方法 - Google Patents

ファルネシルプロテイントランスフェラーゼインヒビターおよび増殖性疾患を処置するための方法 Download PDF

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Abstract

式(1.0)の化合物が開示され、ここでこの置換基は明細書中に定義される。また、癌を処置するためおよびファルネシルプロテイントランスフェラーゼを阻害するための医薬の製造における式(1.0)の化合物の使用が開示される。多くの実施形態において、本発明は、新規の種類のファルネシルプロテイントランスフェラーゼ(FPT)インヒビター、そのような化合物を調製するための方法、そのような化合物を1つ以上含有する薬学的組成物、そのような化合物を1つ以上含有する薬学的処方物を調製する方法および癌のような増殖性疾患を1つ以上処置する方法、予防する方法、阻害する方法または改善する方法を提供する。

Description

(背景)
1995年4月20日に公表された特許文献1、1996年10月10日に公表された特許文献2、1998年12月23日に公表された特許文献3、2002年3月26日に発行された特許文献4、2002年4月16日に発行された特許文献5、2004年5月25日に発行された特許文献6は、ファルネシルプロテイントランスフェラーゼを阻害するのに有用である三環系化合物を開示する。
国際公開第95/10516号パンフレット 国際公開第96/31478号パンフレット 国際公開第98/57960号パンフレット 米国特許第6,362,188号明細書 米国特許第6,372,747号明細書 米国特許第6,740,661号明細書
ファルネシルプロテイントランスフェラーゼのインヒビターにおける最新の関心から考えて、当該分野に受け入れられる寄与は、ファルネシルプロテイントランスフェラーゼの阻害に有用な化合物である。そのような寄与は、本発明により提供される。
(発明の要旨)
多くの実施形態において、本発明は、新規の種類のファルネシルプロテイントランスフェラーゼ(FPT)インヒビター、そのような化合物を調製するための方法、そのような化合物を1つ以上含有する薬学的組成物、そのような化合物を1つ以上含有する薬学的処方物を調製する方法および癌のような増殖性疾患を1つ以上処置する方法、予防する方法、阻害する方法または改善する方法を提供する。
従って、本発明は式1.0の化合物:
Figure 2008523148
およびそれらの薬学的に受容可能な塩(ここで置換基は、以下に定義される)を提供する。
本発明はまた、実施例1〜47の最終化合物を提供する。
本発明はまた、(1.3)、(1.4)、(2.1)、(3.1)、(4.1)、(4.2)、(4.3)、(4.4)、(5.1)、(6.1)、(7.1)、(8.1)、(9.1)、(10.1)、(11.2)、(11.3)、(12.1)、(12.2)、(13.2)、(13.3)、(14.1)、(14.2)、(14.3)、(15.1)、(15.2)、(16.1)、(17.1)、(18.1)、(19.1)、(20.1)、(20.2)、(20.3)、(20.4)、(21.1)、(22.1)、(24.1)、(25.1)、(26.1)、(27.1)、(28.1)、(29.1)、(30.1)、(31.1)、(31.2)、(32.1)、(32.2)、(33.1)、(33.2)、(34.1)、(34.2)、(35.1)、(36.1)、(37.1)、(38.1)、(39.1)、(40.1)、(40.2)、(41.1)、(42.1)、(43.1)、(44.1)、(45.1)、(46.1)、および(47.1)からなる群から選択される化合物を提供する。
本発明はまた、(1.3)、(1.4)、(4.2)、(4.3)、(5.1)、(6.1)、(12.1)、(12.2)、(13.2)、(13.3)、(14.2)、(15.1)、(15.2)、(16.1)、(21.1)、(22.1)、(26.1)、(27.1)、(28.1)、(29.1)、(30.1)、(31.1)、(31.2)、(32.1)、(32.2)、(45.1)および(47.1)からなる群から選択される化合物を提供する。
本発明はまた、(1.3)、(1.4)、(5.1)、(6.1)、(15.1)、(15.2)、(21.1)、(22.1)、(26.1)、(28.1)、(29.1)、(30.1)、(31.1)および(32.1)からなる群から選択される化合物を提供する。
本発明はまた、(1.3)、(1.4)、(15.1)、(15.2)、(21.1)、(22.1)、(26.1)、(28.1)、(29.1)、(30.1)、(31.1)および(32.1)からなる群から選択される化合物を提供する。
本発明はまた、化合物(1.3)を提供する。
本発明はまた、化合物(1.4)を提供する。
本発明はまた、化合物(15.1)を提供する。
本発明はまた、化合物(15.2)を提供する。
本発明はまた、化合物(21.1)を提供する。
本発明はまた、化合物(22.1)を提供する。
本発明はまた、化合物(26.1)を提供する。
本発明はまた、化合物(28.1)を提供する。
本発明はまた、化合物(29.1)を提供する。
本発明はまた、化合物(30.1)を提供する。
本発明はまた、化合物(31.1)を提供する。
本発明はまた、化合物(32.1)を提供する。
本発明はまた、有効量の少なくとも1つ(例えば、1つまたは2つ、通常は1つ)の式1.0の化合物およびその薬学的に受容可能なキャリアを含有する薬学的組成物を提供する。
本発明はまた、そのような処置を必要とする患者において、増殖性疾患を処置する方法を提供し、この処置は、この患者に有効量の少なくとも1つ(例えば、1つまたは2つ、通常は1つ)の式1.0の化合物を投与する工程を包含する。
本発明はまた、そのような処置を必要とする患者において、ファルネシルプロテイントランスフェラーゼを阻害する方法を提供し、この処置は、この患者に有効量の少なくとも1つ(例えば、1つまたは2つ、通常は1つ)の式1.0の化合物を投与する工程を包含する。
本発明はまた、そのような処置を必要とする患者において、腫瘍(すなわち癌)を処置する(または阻害する)方法を提供し、この処置は、この患者に有効量の少なくとも1つ(例えば、1つまたは2つ、通常は1つ)の式1.0の化合物を投与する工程を包含する。
本発明はまた、そのような処置を必要とする患者において、腫瘍(すなわち癌)を処置する(または阻害する)方法を提供し、この処置は、この患者に有効量の少なくとも1つ(例えば、1つまたは2つ、通常は1つ)の式1.0の化合物を、少なくとも1つ(例えば、1つまたは2つ)の化学療法薬(また当該分野において抗腫瘍薬または抗癌薬として公知)と組み合わせて投与する工程を包含する。
本発明はまた、そのような処置を必要とする患者において、腫瘍(すなわち癌)を処置する(または阻害する)方法を提供し、この処置は、この患者に有効量の少なくとも1つ(例えば、1つまたは2つ、通常は1つ)の式1.0の化合物を、少なくとも1つ(例えば、1つまたは2つ、通常は1つ)の化学療法薬(また当該分野において抗腫瘍薬または抗癌薬として公知)および/または放射線と組み合わせて投与する工程を包含する。
本発明はまた、そのような処置を必要とする患者において、腫瘍(すなわち癌)を処置する(または阻害する)方法を提供し、この処置は、この患者に有効量の少なくとも1つ(例えば、1つまたは2つ、通常は1つ)の式1.0の化合物を、少なくとも1つのシグナルトランスダクションインヒビターと組み合わせて投与する工程を包含する。
本発明は、そのような処置を必要とする患者において、乳癌(すなわち、閉経後乳癌および閉経前乳癌、例えばホルモン依存性乳癌)を処置する方法を提供し、この処置は、少なくとも1つ(例えば1つ)の式1.0の化合物のホルモン治療薬(すなわち抗ホルモン薬)との投与を包含する。
本発明の方法は、ホルモン依存性の転移性乳癌および進行性乳癌の処置、ホルモン依存性の原発性乳癌および早期乳癌のためのアジュバント療法、転移していない腺管癌の処置および転移していない炎症性乳癌の処置を包含する。
必要に応じて、ネオアジュバント療法(すなわち、化学療法薬の使用)は、本発明の方法において式1.0の化合物とホルモン治療薬とを組み合わせて使用される。
本発明の方法はまた、高リスクの進展性乳癌を有する患者において、乳癌を防ぐために使用され得る。
本発明の方法において、式1.0の化合物は、化学療法薬またはシグナルトランスダクションインヒビターと同時にまたは逐次的に(すなわち、連続的に)投与され得る。
必要に応じて放射線処置が本発明の方法において投与され得る。
(発明の詳細な説明)
明細書中に使用される場合、その他に定義されない限り、以下の用語は以下の意味を有する:
Bnとは、ベンジルを表す;
Bocとは、tert−ブチルオキシカルボニルを表す;
Boc−ONとは、1−(第三級−ブトキシカルボニル)−2−tert−ブチル−3−メチル−4−イミダゾリジノンニトリルを表す;
Buとは、ブチルを表す;
CDClとは、重水素クロロホルムを表す;
CHClとは、ジクロロメタンを表す;
CIMSとは、化学イオン化質量スペクトルを表す;
CSAとは、カンファースルホニルを表す;
DECとは、1−(3−ジメチル−アミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩を表すEDCを表す;
DMFとは、N,N−ジメチルホルムアミドを表す;
FABMSとは、高速原子衝撃質量スペクトルを表す;
HRFABMSとは、高分解能高速原子衝撃質量スペクトルを表す
HOBTとは、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物を表す;
LAHとは、リチウムアルミニウム水素化物を表す;
LDAとは、リチウムジイソプロピルアミドを表す;
Meとは、メチルを表す;
MeOHとは、メタノールを表す;
MHとは、質量スペクトルにおける分子の分子イオン+水素を表す;
MS(物理的データに関して)とは、質量スペクトロスコピーを表す;
Ms(物理的データに関して)とは、メタンスルホニルを表す;
NMMとは、N−メチルモルホリンを表す;
Phとは、フェニルを表す;
3−PhPrとは、3−フェニルプロピル基を表す;
SAは、軟寒天を表す;
TBDMSとは、tert−ブチルジメチルシリルを表す;
t−Buとは、第三級ブチルを表す;
TEAとは、トリエチルアミンを表す;
THFとは、テトラヒドロフランを表す;
Trとは、トリチルを表す;
Tsとは、トルエンスルホニル基を表す;
i.m.とは、筋肉内を意味する;
mpkとは、体重1キログラムあたりのミリグラム数を意味する;
p.o.とは、口から(すなわち、経口)を意味する;
s.c.とは、皮下を意味する。
「アシル」とは、H−C(O)−、アルキル−C(O)−、アルケニル−C(O)−、アルキニル−C(O)−、シクロアルキル−C(O)−、シクロアルケニル−C(O)−、またはシクロアルキニル−C(O)−の基を意味し、これら種々の基は、以下に定義され(以下に定義されるアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニルおよびシクロアルキニルの部分が置換され得る);母体部分に対する結合は、カルボニルを通り;好ましいアシルは、低級アルキルを含み;適したアシル基の非限定的な例としては、ホルミル、アセチル、プロパノイル、2−メチルプロパノイル、ブタノイルおよびシクロヘキサノイルが挙げられる。
「アシルアミノ」とは、アシル−アミノ−(すなわち、アシル−NH−)を意味し、アシルは上記に定義される。
「アルケニル」とは、少なくとも1つの炭素−炭素二重結合を含む脂肪族炭化水素基(鎖)を意味し、ここでこの鎖は、直鎖または分枝鎖であり得、この基は約2〜約15個の炭素原子を含み;好ましいアルケニル基は、鎖の中に約2〜約12個の炭素原子を含み;より好ましくは、鎖の中に約2〜約6個の炭素原子を含み;分枝鎖は、1つ以上の低級アルキル基(メチル、エチルまたはプロピルのような)がアルケニル直鎖に結合されることを意味し;「低級アルキル」は、鎖の中に約2〜約6個の炭素原子を含むアルケニル基を意味し、この鎖は直鎖または分枝鎖であり得る;用語「置換アルケニル」は、アルケニル基が独立して選択される1つ以上の置換基により置換され、各置換基は、ハロ、アルキル、アリール、シクロアルキル、シアノ、アルコキシおよび−S(アルキル)からなる群から独立して選択され;適したアルケニル基の非限定的例としては、エテニル、プロペニル、n−ブテニル、3−メチルブト−2−エニル、n−ペンテニル、オクテニルおよびデセニルが挙げられる。
「アルコキシ」とは、アルキル−O−基(すなわち、母体に対する結合が、エーテル酸素を経る)を意味し、ここでアルキル基は置換されないか、または上に記載されるように置換され;適したアルコキシ基の非限定的な例としては、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシおよびヘプトキシが挙げられる。
「アルコキシカルボニル」とは、アルキル−O−CO−基(すなわち、母体に対する結合が、カルボニルを経る)を意味し、ここでアルキル基は置換されないか、またはあらかじめ定義されるように置換され;適したアルコキシカルボニル基の非限定的な例としては、メトキシカルボニルおよびエトキシカルボニルが挙げられる。
「アルキル」(トリフルオロアルキルおよびアルキルオキシのような他の部分のアルキル部位を含む)とは、直鎖または分枝鎖であり得る脂肪族炭化水素基(鎖)を意味し、ここでこの基は、鎖の中に約1〜約20個の炭素原子を含み;好ましいアルキル基は、鎖の中に約1〜約12個の炭素原子を含み;より好ましいアルキル基は、鎖の中に約1〜約6個の炭素原子を含む;分枝鎖は、メチル、エチルまたはプロピルのような1つ以上の低級アルキル基が、直鎖アルキル鎖に結合されることを意味し;「低級アルキル」は、鎖の中の約1〜約6個の炭素原子を含む基を意味し、この鎖は、直鎖または分枝鎖であり得る;用語「置換アルキルまたは置換低級アルキル」は、アルキル基が、独立して選択される1つ以上の置換基により置換されることを意味し、ここで各置換基は、ハロ、アリール、シクロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、アルコキシ、アルキルチオ、アミノ、−NH(アルキル)、−NH(シクロアルキル)、−N(アルキル)カルボキシ、−C(O)O−アルキルおよび−S(アルキル)からなる群から独立して選択され;適したアルキル基の非限定的な例としては、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、ヘプチル、ノニル、デシル、フルオロメチル、トリフルオロメチルおよびシクロプロピルメチルが挙げられる。
「アルキルアリール」とは、アルキル−アリール−基(すなわち、母体に対する結合が、アリール基を経る)を意味し、ここでアルキル基は置換されないか、または上記に定義されるように置換され、アリール基は置換されないか、または以下に定義されるように置換され;好ましいアルキルアリールは、低級アルキル基を含み;適したアルキルアリール基の非限定的な例としては、o−トリル、p−トリルおよびキシリルが挙げられる。
「アルキルヘテロアリール」とは、アルキル−ヘテロアリール−基(すなわち、母体に対する結合が、ヘテロアリール基を経る)を意味し、ここでアルキル基は置換されないか、または上記に定義されるように置換され、ヘテロアリール基は置換されないか、または以下に定義されるように置換される。
「アルキルスルフィニル」とは、アルキル−S(O)−基(すなわち、母体に対する結合が、スルフィニルを経る)を意味し、ここでアルキル基は置換されないか、またはあらかじめ定義されるように置換され;好ましい基は、アルキル基が低級アルキルである。
「アルキルスルホニル」とは、アルキル−S(O)−基(すなわち、母体に対する結合が、スルホニルを経る)を意味し、ここでアルキル基は置換されないか、またはあらかじめ定義されるように置換され;好ましい基は、アルキル基が低級アルキルである。
「アルキルチオ」とは、アルキル−S−基(すなわち、母体に対する結合が、硫黄を経る)を意味し、ここでアルキル基は置換されないか、またはあらかじめ記載されるように置換され;適したアルキルチオ基の非限定的な例としては、メチルチオ、エチルチオ、i−プロピルチオおよびヘプチルチオが挙げられる。
「アルキニル」とは、少なくとも1つの炭素−炭素三重結合を含む脂肪族炭化水素基(鎖)を意味し、ここでこの鎖は直鎖または分枝鎖であり得、この基は、鎖の中に約2〜約15個の炭素原子を含み;好ましいアルキニル基は、鎖の中に約2〜約12個の炭素原子を含み;より好ましくは、鎖の中に約2〜約4個の炭素原子を含む;分枝鎖は、1つ以上の低級アルキル基(メチル、エチルまたはプロピルのような)がアルキニル直鎖に結合されることを意味し;「低級アルキル」は、鎖の中に約2〜約6個の炭素原子を含むアルキニル基を意味し、この鎖は直鎖または分枝鎖であり得る;適したアルキニル基の非限定的な例としては、エチニル、プロピニル、2−ブチニル、3−メチルブチニル、n−ペンチニル、およびデシニルが挙げられ;用語「置換アルキニル」は、アルキニル基が、独立して選択される1つ以上の置換基により置換され、各置換基は、アルキル、アリールおよびシクロアルキルからなる群から独立して選択される。
「アミノ」とは、−NH基を意味する。
「アラルケニル」とは、アリール−アルケニル−基(すなわち、母体に対する結合が、アルケニル基を経る)を意味し、ここでアリール基は置換されないか、または以下に定義されるように置換され、アルケニル基は置換されないか、またはあらかじめ定義されるように置換され;好ましいアルケニルは、低級アルケニル基を含み;適したアラルケニル基の非限定的な例としては、2−フェネテニルおよび2−ナフチルエテニルが挙げられる。
「アラルキル」または「アリールアルキル」とは、アリール−アルキル−基(すなわち、母体に対する結合が、アルキル基を経る)を意味し、ここでアリールは置換されないか、または以下に定義されるように置換され、アルキルは置換されないか、または上記に定義されるように置換され;好ましいアラルキルは、低級アルキル基を含み;適したアラルキル基の非限定的な例としては、ベンジル、2−フェネチルおよびナフタレニルメチルが挙げられる。
「アラルキルオキシ」とは、アラルキル−O−基(すなわち、母体に対する結合が、エーテルの酸素を経る)を意味し、ここでアラルキル基は置換されないか、またはあらかじめ記載されるように置換され;適したアラルキルオキシ基の非限定的な例としては、ベンジルオキシおよび1−ナフタレンメトキシまたは2−ナフタレンメトキシが挙げられる。
「アラルコキシカルボニル」とは、アラルキル−O−C(O)−基(すなわち、母体に対する結合が、カルボニルを経る)を意味し、ここでアラルキル基は置換されないか、またはあらかじめ定義されるように置換され;適したアラルコキシカルボニル基の非限定的な例としては、ベンジルオキシカルボニルが挙げられる。
「アラルキルチオ」とは、アラルキル−S−基(すなわち、母体に対する結合が、硫黄を経る)を意味し、ここでアラルキル基は置換されないか、またはあらかじめ記載されるように置換され;適したアラルキルチオ基の非限定的な例としては、ベンジルチオが挙げられる。
「アロイル」とは、アリール−C(O)−基(すなわち、母体に対する結合が、カルボニルを経る)を意味し、ここでアリール基は置換されないか、または以下に定義されるように置換され;適した基の非限定的な例としては、ベンゾイルならびに1−ナフトイルおよび2−ナフトイルが挙げられる。
「アリール」(ある時は、「ar」と省略される)とは、約6〜約14個の炭素原子、好ましくは約6〜約10個の炭素原子を含む芳香族単環式または芳香族複素環式を意味し;アリール基は、独立して選択される1つ以上の「環式置換基」(以下に定義される)で、必要に応じて置換され得;適したアリール基の非限定的な例としては、フェニルおよびナフチルが挙げられる。
「アリールオキシ」とは、アリール−O−基(すなわち、母体に対する結合が、エーテルの酸素を経る)を意味し、ここでアリール基は置換されないか、または上記に定義されるように置換され;適したアリールオキシ基の非限定的な例としては、フェノキシおよびナフトキシが挙げられる。
「アリールオキシカルボニル」とは、アリール−O−C(O)−基(すなわち、母体に対する結合が、カルボニルを経る)を意味し、ここでアリール基は置換されないか、またはあらかじめ定義されるように置換され;適したアリールオキシカルボニル基の非限定的な例としては、フェノキシカルボニルおよびナフトキシカルボニルが挙げられる。
「アリールスルフィニル」とは、アリール−S(O)−基(すなわち、母体に対する結合が、スルフィニルを経る)を意味し、ここでアリールは置換されないか、またはあらかじめ定義されるように置換される。
「アリールスルホニル」とは、アリール−S(O)−基(すなわち、母体に対する結合が、スルホニルを経る)を意味し、ここでアリールは置換されないか、またはあらかじめ定義されるように置換される。
「アリールチオ」とは、アリール−S−基(すなわち、母体に対する結合が、硫黄を経る)を意味し、ここでアリールは置換されないか、またはあらかじめ記載されるように置換され;適したアリールチオ基の非限定的な例としては、フェニルチオおよびナフチルチオが挙げられる。
「シクロアルケニル」とは、約3〜約10個の炭素原子、好ましくは約5〜約10個の炭素原子を含む非芳香族単環式または非芳香族複素環式を意味し、少なくとも1つの炭素−炭素二重結合を含み;好ましいシクロアルケニル環は、約5〜約7個の環原子を含み;シクロアルケニルは、独立して選択される1つ以上の「環式置換基」(以下に定義される)で、必要に応じて置換され得;適した単環のシクロアルケニルの非限定的な例としては、シクロペンテニル、シクロヘキセニル、シクロヘプテニルなどが挙げられ;適した複素環のシクロアルケニルの非限定的な例としては、ノルボルニレニルである。
「シクロアルキル」とは、約3〜約10個の炭素原子、好ましくは約5〜約10個の炭素原子を含む非芳香族単環式または非芳香族複素環式を意味し;好ましいシクロアルキル環は、約5〜約7個の環原子を含み;シクロアルキルは、独立して選択される1つ以上の「環式置換基」(以下に定義される)で、必要に応じて置換され得;適した単環のシクロアルキルの非限定的な例としては、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルなどが挙げられ;適した複素環のシクロアルキルの非限定的な例としては、1−デカリン、ノルボルニル、アダマンチルなどが挙げられる。
「ハロ」とは、フルオロ基、クロロ基、ブロモ基またはヨード基を意味し;好ましいハロは、フルオロ、クロロまたはブロモであり、より好ましくは、ブロモおよびクロロである。
「ハロゲン」とは、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素を意味し;好ましいハロゲンは、フッ素、塩素および臭素である。
「ハロアルキル」とは、上記に定義されるアルキルを意味し;ここでアルキルにおける1つ以上のハロゲン原子は、上記に定義されるハロ基により置換される。
「ヘテロアリール」とは、約5〜約14個の環原子、好ましくは約5〜約10個の環原子を含む芳香族単環式または芳香族複素環式を意味し、ここで1つ以上の環原子は、炭素以外の元素(例えば、窒素、酸素または硫黄の単独あるいは組み合わせ)であり;好ましいヘテロアリールは、約5〜約6個の環原子を含み;「ヘテロアリール」は、独立して選択される1つ以上の「環式置換基」(以下に定義される)により、必要に応じて置換され得;ヘテロアリール語根名の前の接頭辞アザ、オキサまたはチアは、それぞれ少なくとも1つの窒素原子、酸素原子または硫黄原子が環原子として存在することを意味し;ヘテロアリールの窒素原子は、相当するN−オキシドに必要に応じて酸化され得;適したヘテロアリールの非限定的な例としては、ピリジル、ピラジニル、フラニル、チエニル、ピリミジニル、イソキサゾリル、イソチアゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、ピラゾリル、フラザニル、ピロリル、ピラゾリル、チアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、ピラジニル、ピリダジニル、キノキサリニル、フタラジニル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、イミダゾ[1,2−b]チアゾリル、ベンゾフラザニル、インドリル、アザインドリル、ベンズイミダゾリル、ベンゾチエニル、キノリニル、イミダゾリル、チエノピリジル、キナゾリニル、チエノピリミジル、ピロロピリジル、イミダゾピリジル、イソキノリニル、ベンゾアザインドリル、1,2,4−トリアジニル、ベンゾチアゾリルなどが挙げられる。
「ヘテロアラルキル」とは、ヘテロアリール−アルキル−基(すなわち、母体に対する結合が、アルキル基を経る)を意味し、ここでヘテロアリールは、置換されないか、または上記に定義されるように置換され、アルキル基は、置換されないか、または上記に定義されるように置換され;好ましいヘテロアラルキルは、低級アルキル基であるアルキル基を含み;適したアラルキル基の非限定的な例としては、ピリジルメチル、2−(フラン−3−イル)エチルおよびキノリン−3−イルメチルが挙げられる。
「ヘテロアラルキルチオ」とは、ヘテロアラルキル−S−基を意味し、ここでヘテロアラルキル基は置換されないか、または上記に定義されるように置換される。
「ヘテロアリールスルフィニル」とは、ヘテロアリール−SO−基を意味し、ここでヘテロアリール基は置換されないか、または上記に定義されるように置換される。
「ヘテロアリールスルホニル」とは、ヘテロアリール−SO−基を意味し、ここでヘテロアリール基は置換されないか、または上記に定義されるように置換される。
「ヘテロアリールチオ」とは、ヘテロアリール−S−基を意味し、ここでヘテロアリール基は置換されないか、または上記に定義されるように置換される。
「ヘテロシクレニル」とは、約3〜約10個の環原子、好ましくは約5〜約10個の環原子を含む非芳香族単環式または非芳香族複素環式を意味し、ここで環式中の1つ以上の原子は、炭素以外の元素(例えば、1つ以上のヘテロ原子は、窒素原子、酸素原子または硫黄原子からなる群から独立して選択される)であり、少なくとも1つの炭素−炭素二重結合または炭素−窒素二重結合を含み;環式中に隣接した酸素原子および/または硫黄原子は存在せず;好ましいヘテロシクレニル環は、約5〜約6個の環原子を含み;ヘテロシクレニル語根名の前の接頭辞アザ、オキサまたはチアは、それぞれ少なくとも1つの窒素原子、酸素原子または硫黄原子が環原子として存在することを意味し;ヘテロシクレニルは、独立して選択される1つ以上の「環式置換基」(下記に定義される)により、必要に応じて置換され得;ヘテロシクレニルの窒素原子または硫黄原子は、相当するN−オキシド、S−オキシドまたはS,S−ジオキシドに必要に応じて酸化され得;適した単環のアザヘテロシクレニル基の非限定的な例としては、1,2,3,4−テトラヒドロピリジン、1,2−ジヒドロピリジル、1,4−ジヒドロピリジル、1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン、2−ピロリニル、3−ピロリニル、2−イミダゾリニル、2−ピラゾリニルなどが挙げられ;適したオキサヘテロシクレニル基の非限定的な例としては、3,4−ジヒドロ−2H−ピラン、ジヒドロフラニル、フルオロジヒドロフラニルなどが挙げられ;適した複素環のオキサヘテロシクレニル基は、7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプテニルであり;適した単環のオキサヘテロシクレニル環の非限定的な例としては、ジヒドロチオフェニル、ジヒドロチオピラニルなどが挙げられる。
「ヘテロシクリル」(またはヘテロシクロアルキル)とは、約3〜約10個の環原子、好ましくは約5〜約10個の環原子を含む非芳香族飽和単環式または非芳香族飽和複素環式を意味し、ここで環式中の1つ以上の原子は、炭素以外の元素(例えば、窒素、酸素または硫黄の単独または組み合わせ)であり;環式中に隣接した酸素原子および/または硫黄原子は存在せず;好ましいヘテロシクリルは、約5〜約6個の環原子を含み;ヘテロシクリル語根名の前の接頭辞アザ、オキサまたはチアは、それぞれ少なくとも1つの窒素原子、酸素原子または硫黄原子が環原子として存在することを意味し;ヘテロシクリルは、独立して選択される1つ以上の「環式置換基」(下記に定義される)により、必要に応じて置換され得;ヘテロシクリルの窒素原子または硫黄原子は、相当するN−オキシド、S−オキシドまたはS,S−ジオキシドに必要に応じて酸化され得;適した単環のヘテロシクリル環の非限定的な例としては、ピペリジル、ピロリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、チアゾリジニル、1,3−ジオキソラニル、1,4−ジオキサニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロチオフェニル、テトラヒドロチオピラニルなどが挙げられる。
「ヒドロキシアルキル」とは、HO−アルキル−基を意味し、ここでアルキル基は、置換されるか、または上記に定義されるように置換され;好ましいヒドロキシアルキルは、低級アルキルを含み;適したヒドロキシアルキル基の非限定的な例としては、ヒドロキシメチルおよび2−ヒドロキシエチルが挙げられ。
「環式置換基」とは、芳香族環式または非芳香族環式に結合される置換基を意味し(例えば、環式において利用できる水素を置換する);環式置換基は、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルキルアリール、アラルケニル、ヘテロアラルキル、アルキルヘテロアリール、ヘテロアラルケニル、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、アルコキシ、アリールオキシ、アラルコキシ、アシル、アロイル、ハロ、ニトロ、シアノ、カルボキシ、アルコキシカルボニル、アリールオキシカルボニル、アラルコキシカルボニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、ヘテロアリールスルホニル、アルキルスルフィニル、アリールスルフィニル、ヘテロアリールスルフィニル、アルキルチオ、アリールチオ、ヘテロアリールチオ、アラルキルチオ、ヘテロアラルキルチオ、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロル、ヘテロシクレニル、YN−、YN−アルキル−、YNC(O)−およびYNSO−からなる群からそれぞれ独立して選択され、ここでYおよびYは、水素、アルキル、アリールおよびアラルキルからなる群からそれぞれ独立して選択され;「環式置換基」はまた、3〜7個の環原子からなる環を意味し、ここで1〜2個の環原子はヘテロ原子であり得、アリール環、ヘテロアリール環、ヘテロシクリル環またはヘテロシクレニル環において、環の2つの水素原子を同時に置換することにより、アリール環、ヘテロアリール環、ヘテロシクリル環またはヘテロシクレニル環に結合され;非限定的な例としては、
Figure 2008523148
などが挙げられる。
「抗癌薬」、「化学療法薬」および「抗腫瘍薬」とは、同じ意味を有し、これらの用語は癌を処置するために使用される薬物(医薬)を表す。
「抗腫瘍薬」とは、癌に対して有効な化学療法薬を表す。
「少なくとも1つ」とは、例えば1、2または3、あるいは1または2、あるいは1を含む。
「化合物」とは、抗腫瘍薬に関して、抗体である薬剤を含む。
「共に」とは、(1)遅れず同時に(例えば、同じ時間に);または(2)共通の処置スケジュール期間中の異なる時間に、を表す。
「連続的に」とは、一方が他方に続くことを意味する。
句の中で使用されるような「異なる」、「異なる抗腫瘍薬」とは、この薬剤が同じ化合物または同じ構造ではないことを意味し;好ましくは、句の中で使用されるような「異なる」、「異なる抗腫瘍薬」とは、同じ種類の抗腫瘍薬由来ではないことを意味し;例えば、1つの抗腫瘍薬はタキザンであり、別の抗腫瘍薬は白金配位化合物である。
「有効量」または「治療有効量」とは、癌の阻害または処置において、有効な本発明の化合物または組成物の量またはファルネシルプロテイントランスフェラーゼの阻害において有効な本発明の化合物または組成物の量を表すことを意味し;例えば、(a)癌により引き起こされる1つ以上の症状の減少、軽減または消失、(b)腫瘍サイズの減少、(c)腫瘍の除去、および/または(d)腫瘍についての長期間の疾患安定化(増殖の停止)、を生じる化合物または組成物の量;また、例えば、FPTインヒビターの治療的有効量は、ファルネシル化の減少を生じる量であり;ファルネシル化(farnesylation)における減少は、当該分野において周知の技術を使用するPrelamin AおよびHDJ−2(DNAJ−2)のような薬力学的マーカーの解析により決定され得る。
「1つ以上」とは、例えば1、2または3、あるいは1または2、あるいは1を含む。
「患者」とは、哺乳動物(例えば、ヒト、好ましくはヒト)のような動物を表す。
「プロドラッグ」とは、インビボにおいて親化合物、すなわち式1.0の化合物またはそれらの塩および/または溶媒和物に迅速に変換される(例えば、血液中における加水分解により)化合物を表し;詳細な考察は、T.HiguchiおよびV.Stella、Pro−drugs as Novel Delivery Systems、A.C.S.Symposium Seriesの第14巻、ならびにEdward B.Roche編、Bioreversible Carriers in Drug Design、American Pharmaceutical Association and Pergamon Press、1987年に提供され、これら両方が参考として明細書中に援用され;本発明の範囲は、本発明の新規化合物のプロドラッグを含む。
逐次的には(1)本方法の1つの成分((a)本発明の化合物、または(b)化学療法薬、シグナルトランスダクションインヒビターおよび/または放射線治療)の投与に引き続き、他の成分を投与することを意味し;1つの成分の投与後、次の成分は、最初の成分投与直後に実質的に投与され得るか、または次の成分は、最初の投与後、有効な期間後投与され得;有効な期間とは、最初の成分の投与から最大の利益を達成するために与えられる時間である。
そして「溶媒和物」とは、本発明の化合物と1つ以上の溶媒分子との物理的会合を意味し;この物理的会合は、水素結合を含むイオン結合および共有結合の変化する度合いを意味し;ある場合において溶媒和物は、単離することができ、例えば、1つ以上の溶媒分子が結晶固体の結晶格子に組み入れられ;「溶媒和物」とは、溶液相と単離した溶媒和物の両方を含み;適した溶媒和物の非限定的な例としては、エタノレート、メタノレートなどが挙げられ;「水和物」とは、溶媒和物であり、ここで溶媒分子はHOである。
三環系における位置は:
Figure 2008523148
である。
環中に引かれた線は、示された結合が、置換可能な環の炭素原子のいずれかに結合され得ることを意味する(例えば、式1.0の環IIIおよび環IVを参照のこと)。
従って、本発明は、式1.0の化合物
Figure 2008523148
およびそれらの薬学的に受容可能な塩を提供し、ここで:
Figure 2008523148
の部分は、環IVの2−または3−の位置に結合され(ここで、R、Rおよび/またはRの置換基は、環IVの残りの2−、3−、5−、および6−の位置に結合される);
各a、b、c、およびdは、CR部分であり、ここで各CR部分について各Rは独立して選択されるか;または
a、b、cおよびdのうちの1つは、NまたはNを表し、残りの基はCR部分であり、ここで各CRについて各Rは独立して選択される(すなわち、a、b、cまたはdのうちの1つはNを表すか、あるいはa、b、cまたはdのうちの1つはNを表し、残りのa〜d基は各CR部分であり、ここで各CRについて各R基は独立して選択される)。
各Rは、H、ハロ、−CF、−OR20、(例えば、−OCH)、−COR20、−SR20(例えば、−SCHおよび−SCH)、−S(O)21(ここで、tは0、1または2であり、例えば−SOCHおよび−SOCH)、−N(R20)(R21)、−NO、−OC(O)R20、−CO20、−OCO20、−CN、−NR20COOR21、−SR20C(O)OR21(例えば、−SCHCOCH)、−SR21N(R75(−SR21N(R75のR21が、−CH−ではない条件で)、アルキニル、アルケニルおよびアルキルからなる群から独立して選択され、ここでこのアルキル基またはアルケニル基は、ハロ、−OR20、または−CO20からなる群から選択される1つ以上の置換基で必要に応じて置換され、ここで各R75は、Hまたは−C(O)OR21から独立して選択される(例えば、−SR21N(R75の部分の例としては、−S(CHNHC(O)O−t−ブチルおよび−S(CHNHが挙げられるが、これに限定されない);
およびRは、R置換基(すなわち、RおよびRは、Rと同様に定義される)からなる群からそれぞれ独立して選択されるか、またはRおよびRは、一緒になってベンゼン環(すなわちベンゼン環III)に対する飽和または不飽和のC〜C縮合環を表す;
、RおよびRは、H、ハロ、−CF、−COR20、アルキルおよびアリールからなる群からそれぞれ独立して選択され、このアルキルまたはアリールは、−OR20、−SR20、−S(O)21、−NR20COOR21、−N(R20)(R21)、−NO、−COR20、−OCOR20、−OCO20、および−CO20からなる群から選択される1つ以上の置換基で必要に応じて置換される(−OR20、−SR20および−N(R20)(R21)の基について、R20およびR21がHではない条件で);あるいは
およびRの一方が、=Oであり、他方がHであり(すなわち、RおよびRが一緒に=Oを表し、RがHを表す)
tは0、1または2であり;
各点線は、任意の結合を表し;
Xは、N、CHまたはCを表し、XがCである場合、炭素原子11に対する任意の結合が存在し、XがCHまたはNである場合、炭素原子11に対する任意の結合は存在せず;
炭素原子5と6との間の任意の結合が存在する(すなわち、炭素原子5と6との間に二重結合がある)場合、炭素原子5からAの任意の結合は存在せず、炭素原子6からBの任意の結合は存在せず、AおよびBは:−R20、ハロ、−OR21、−OCO21および−OC(O)R20からなる群からそれぞれ独立して選択され;
炭素原子5と6の間の任意の結合が存在しない(すなわち、炭素原子5と6の間に単結合がある)場合、炭素原子5からAの任意の結合は存在し、炭素原子6からBの任意の結合は存在し、AおよびBは:=O、=NOR20、−O−(CH−O−、HとHの組、−OR21と−OR21の組、Hとハロの組、ハロとハロの組、アルキルとHの組、アルキルとアルキルの組、−Hと−OC(O)R20の組、−Hと−OR20の組およびアリールとHの組からなる群からそれぞれ独立して選択され;
pは2、3または4であり;
XがCまたはCHである場合、Rは:H、−C(O)−Y−R12
Figure 2008523148
および−SO13からなる群から選択され;
XがNである場合、Rは:H、−C(O)−Y−R12
Figure 2008523148
−SO13および三環系からなる群から選択され
Figure 2008523148
ここでa’は環Iのaと同様に定義され、b’は環Iのbと同様に定義され、c’は環Iのcと同様に定義され、d’は環Iのdと同様に定義され、A’は環IIのAと同様に定義され、B’は環IIのBと同様に定義され、R3’は環IIIのRと同様に定義され、R4’は環IIIのRと同様に定義され(好ましくはa’はaと同様であり、b’はbと同様であり、c’はcと同様であり、d’はdと同様であり、A’はAと同様であり、B’はBと同様であり、R3’はRと同様であり、R4’はRと同様である);
各Rは:ハロ、アルキル、置換されたアルキル、トリフルオロアルキル、ヒドロキシ、アルキルオキシ、アミノまたはアシルアミノからなる群から独立して選択され;
11は:H、アルキルおよびアリールアルキル(例としては、C〜Cアルキル(例えば、n−ブチルのような)、ベンジルおよび3−フェニルプロピルが挙げられるが、これに限定されない)からなる群から選択され;
Yは:
Figure 2008523148
からなる群から選択され;
12は、アルキル、アリール、アリールアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリールまたはヘテロアリールアルキル、置換されたアルキル、置換されたアリール、置換されたアリールアルキル、置換されたシクロアルキル、置換されたヘテロシクロアルキル、置換されたヘテロアリールおよび置換されたヘテロアリールアルキル(R12の例としては、4−クロロフェニルおよび4−シアノフェニルが挙げられるがこれに限定されない)からなる群から選択され;
13は、アルキル、置換されたアルキル、シクロアルキル、置換されたシクロアルキル、アリール、置換されたアリール、アリールアルキルおよび置換されたアリールアルキルからなる群から選択され
14およびR15は、H、および低級アルキル(例えば、C〜CアルキルまたはC〜Cアルキル、あるいはC〜Cアルキル)からなる群からそれぞれ独立して選択され;
16は、
Figure 2008523148
からなる群から選択され、そして
16は、好ましくは
Figure 2008523148
からなる群から選択され;
17は、アルキル(例えばC〜C(例えばメチルのような))および置換されたアルキルからなる群から選択され;
20は、H、アルキル、アリールまたはアラルキルを表し;
21は、H、アルキル、アリールまたはアラルキルを表し;
mは0〜4であり;そして
n=1、2、3または4である。
本発明の1つの実施形態は、式1.0A
Figure 2008523148
を有する式1.0の化合物およびそれらの薬学的に受容可能な塩(ここでXはNであり、他のすべての置換基は式1.0として定義される)に関する。
本発明の別の実施形態は、式1.0Aを有する式1.0の化合物およびそれらの薬学的に受容可能な塩(ここでXはCHであり、他のすべての置換基は式1.0として定義される)に関する。
本発明の別の実施形態は、式1.0B
Figure 2008523148
を有する式1.0の化合物およびそれらの薬学的に受容可能な塩(ここでXはNであり、他のすべての置換基は式1.0として定義される)に関する。
本発明の別の実施形態は、式1.0Bを有する式1.0の化合物およびそれらの薬学的に受容可能な塩(ここでXはCHであり、他のすべての置換基は式1.0として定義される)に関する。
本発明の別の実施形態は、式1.0C
Figure 2008523148
を有する式1.0の化合物およびそれらの薬学的に受容可能な塩(ここでXはNであり、他のすべての置換基は式1.0として定義される)に関する。
本発明の別の実施形態は、式1.0Cを有する式1.0の化合物およびそれらの薬学的に受容可能な塩(ここでXはCHであり、他のすべての置換基は式1.0として定義される)に関する。
本発明の別の実施形態は、式1.0D
Figure 2008523148
を有する式1.0の化合物およびそれらの薬学的に受容可能な塩(ここでXはNであり、他のすべての置換基は式1.0として定義される)に関する。
本発明の別の実施形態は、式1.0Dを有する式1.0の化合物およびそれらの薬学的に受容可能な塩(ここでXはCHであり、他のすべての置換基は式1.0として定義される)に関する。
本発明の別の実施形態は、式1.0Cを有する式1.0の化合物およびそれらの薬学的に受容可能な塩(ここでXはCHであり、他のすべての置換基は式1.0として定義される)に関する。
本発明の別の実施形態は、式1.0E
Figure 2008523148
を有する式1.0の化合物およびそれらの薬学的に受容可能な塩(ここでXはNであり、他のすべての置換基は式1.0として定義される)に関する。
本発明の別の実施形態は、式1.0Eを有する式1.0の化合物およびそれらの薬学的に受容可能な塩(ここでXはCHであり、他のすべての置換基は式1.0として定義される)に関する。
本発明の別の実施形態は、式1.0F
Figure 2008523148
を有する式1.0の化合物およびそれらの薬学的に受容可能な塩(ここでXはNであり、他のすべての置換基は式1.0として定義される)に関する。
本発明の別の実施形態は、式1.0Fを有する式1.0の化合物およびそれらの薬学的に受容可能な塩(ここでXはCHであり、他のすべての置換基は式1.0として定義される)に関する。
本発明の別の実施形態は、式1.0G
Figure 2008523148
を有する式1.0の化合物およびそれらの薬学的に受容可能な塩(ここでXはNであり、他のすべての置換基は式1.0として定義される)に関する。
本発明の別の実施形態は、式1.0Gを有する式1.0の化合物およびそれらの薬学的に受容可能な塩(ここでXはCHであり、他のすべての置換基は式1.0として定義される)に関する。
本発明の別の実施形態は、式1.0H
Figure 2008523148
を有する式1.0の化合物およびそれらの薬学的に受容可能な塩(ここでXはNであり、他のすべての置換基は式1.0として定義される)に関する。
本発明の別の実施形態は、式1.0Hを有する式1.0の化合物およびそれらの薬学的に受容可能な塩(ここでXはCHであり、他のすべての置換基は式1.0として定義される)に関する。
式1.0の化合物の別の実施形態は、式2.0:
Figure 2008523148
の化合物およびそれらの薬学的に受容可能な塩(ここですべての置換基は式1.0として定義される)に関する。
式1.0の化合物の別の実施形態は、式2.0A:
Figure 2008523148
の化合物およびそれらの薬学的に受容可能な塩(ここですべての置換基は式1.0として定義される)に関する。
式1.0の化合物の別の実施形態は、式3.0:
Figure 2008523148
の化合物およびそれらの薬学的に受容可能な塩(ここですべての置換基は式1.0として定義される)に関する。
式1.0の化合物の別の実施形態は、式4.0:
Figure 2008523148
の化合物およびそれらの薬学的に受容可能な塩(ここですべての置換基は式1.0として定義される)に関する。
式1.0の化合物の別の実施形態は、式4.0A:
Figure 2008523148
の化合物およびそれらの薬学的に受容可能な塩(ここですべての置換基は式1.0として定義される)に関する。
式1.0の化合物の別の実施形態は、式5.0:
Figure 2008523148
の化合物およびそれらの薬学的に受容可能な塩(ここですべての置換基は式1.0として定義される)に関する。
式1.0の化合物の別の実施形態は、式5.0A:
Figure 2008523148
の化合物およびそれらの薬学的に受容可能な塩(ここですべての置換基は式1.0として定義される)に関する。
式1.0の化合物の別の実施形態は、式6.0:
Figure 2008523148
の化合物およびそれらの薬学的に受容可能な塩(ここですべての置換基は式1.0として定義される)に関する。
式1.0の化合物の別の実施形態は、式7.0:
Figure 2008523148
の化合物およびそれらの薬学的に受容可能な塩(ここですべての置換基は式1.0として定義される)に関する。
式1.0の化合物の別の実施形態は、式7.0A:
Figure 2008523148
の化合物およびそれらの薬学的に受容可能な塩(ここですべての置換基は式1.0として定義される)に関する。
式1.0の化合物の別の実施形態は、式7.0B:
Figure 2008523148
の化合物およびそれらの薬学的に受容可能な塩(ここですべての置換基は式1.0として定義される)に関する。
式1.0の化合物の別の実施形態は、式7.0C:
Figure 2008523148
の化合物およびそれらの薬学的に受容可能な塩(ここですべての置換基は式1.0として定義される)に関する。
式1.0の化合物の別の実施形態は、式8.0:
Figure 2008523148
の化合物およびそれらの薬学的に受容可能な塩(ここですべての置換基は式1.0として定義される)に関する。
式1.0の化合物の別の実施形態は、式8.0A:
Figure 2008523148
の化合物およびそれらの薬学的に受容可能な塩(ここですべての置換基は式1.0として定義される)に関する。
式1.0の化合物の別の実施形態は、式8.0B:
Figure 2008523148
の化合物およびそれらの薬学的に受容可能な塩(ここですべての置換基は式1.0として定義される)に関する。
式1.0の化合物の別の実施形態は、式8.0C:
Figure 2008523148
の化合物およびそれらの薬学的に受容可能な塩(ここですべての置換基は式1.0として定義される)に関する。
式1.0の化合物の別の実施形態は、式8.0D:
Figure 2008523148
の化合物およびそれらの薬学的に受容可能な塩(ここですべての置換基は式1.0として定義される)に関する。
式1.0の化合物の別の実施形態は、式8.0E:
Figure 2008523148
の化合物およびそれらの薬学的に受容可能な塩(ここですべての置換基は式1.0として定義される)に関する。
式1.0の化合物の別の実施形態は、式8.0F:
Figure 2008523148
の化合物およびそれらの薬学的に受容可能な塩(ここですべての置換基は式1.0として定義される)に関する。
式1.0の化合物の別の実施形態は、式8.0G:
Figure 2008523148
の化合物およびそれらの薬学的に受容可能な塩(ここですべての置換基は式1.0として定義される)に関する。
式1.0の化合物の別の実施形態は、式8.0H:
Figure 2008523148
の化合物およびそれらの薬学的に受容可能な塩(ここですべての置換基は式1.0として定義される)に関する。
式1.0の化合物の別の実施形態は、式8.0I:
Figure 2008523148
の化合物およびそれらの薬学的に受容可能な塩(ここですべての置換基は式1.0として定義される)に関する。
式1.0の化合物の別の実施形態は、式8.0J:
Figure 2008523148
の化合物およびそれらの薬学的に受容可能な塩(ここですべての置換基は式1.0として定義される)に関する。
式1.0の化合物の別の実施形態は、式8.0K:
Figure 2008523148
の化合物およびそれらの薬学的に受容可能な塩(ここですべての置換基は式1.0として定義される)に関する。
式1.0の化合物の別の実施形態は、式8.0L:
Figure 2008523148
の化合物およびそれらの薬学的に受容可能な塩(ここですべての置換基は式1.0として定義される)に関する。
式1.0の化合物の別の実施形態は、式8.0M:
Figure 2008523148
の化合物およびそれらの薬学的に受容可能な塩(ここですべての置換基は式1.0として定義される)に関する。
式1.0の化合物の別の実施形態は、式8.0N:
Figure 2008523148
の化合物およびそれらの薬学的に受容可能な塩(ここですべての置換基は式1.0として定義される)に関する。
式1.0の化合物の別の実施形態は、式8.0P:
Figure 2008523148
の化合物およびそれらの薬学的に受容可能な塩(ここですべての置換基は式1.0として定義される)に関する。
式1.0の化合物の別の実施形態は、式8.0Q:
Figure 2008523148
の化合物およびそれらの薬学的に受容可能な塩(ここですべての置換基は式1.0として定義される)に関する。
式1.0の化合物の別の実施形態は、式8.0R:
Figure 2008523148
の化合物およびそれらの薬学的に受容可能な塩(ここですべての置換基は式1.0として定義される)に関する。
好ましくは、式1.0の化合物に関して、Rは、Hおよびハロからなる群から選択され、最も好ましくは、HおよびBrからなる群から選択される。
好ましくは、式1.0の化合物に関して、aはNであり、b、cおよびdはCRである。最も好ましくは、aはNであり、b、cおよびdはCRであり、ここで各Rは、Hおよびハロ(より好ましくはHおよびBr)からなる群から独立して選択される。さらにより好ましくは、aはNであり、b、cおよびdは、RがHであるCRであるか;またはaはNであり、b、cおよびdのうちの1つ(なおさらにより好ましくはc)は、Rがハロ(なおさらにより好ましくはBr)であるCRであり、残りのb、cおよびd基は、RがHであるCRである。
好ましくは、式1.0の化合物に関して、C−5とC−6との間の任意の結合は存在せず(すなわち、C−5とC−6との間の単結合)、C−5からAの任意の結合およびC−6からBの任意の結合は存在し(すなわち、C−5に対してそれぞれ単結合される2つのA置換基があるか、またはC−5に対して二重結合される1つのA置換基があり、そしてC−6に対してそれぞれ単結合される2つのB置換基があるか、またはC−6に対して二重結合される1つのB置換基がある)、そして最も好ましくは、C−5に対してそれぞれ単結合される2つのA置換基があり、C−6に対してそれぞれ単結合される2つのB置換基があり、そしてより好ましくは、Aは2つのH置換基(すなわちAはHである)を表し、Bは2つのH置換基(すなわちBはHである)を表す。
好ましくは、式1.0の化合物に関して、RおよびRは、Hおよびハロからなる群から独立して選択され、最も好ましくは、RおよびRは、Hおよびハロからなる群から独立して選択される(RおよびRのうちの少なくとも1つは、ハロである)。より好ましくは、RおよびRは、H、Br、FおよびClからなる群から独立して選択され、さらにより好ましいRおよびRは、BrおよびClからなる群から独立して選択される(RおよびRのうちの少なくとも1つは、H以外である)。さらにより好ましいRは、ハロ(さらにより好ましくは、BrまたはCl)であり、RはHおよびハロ(例えば、BrまたはCl)からなる群から選択され、さらに好ましくはHを有する。なおさらにより好ましいRは、C−8の位置であり、Rがハロ(例えば、BrまたはCl、好ましくはCl)であり、Rは、Hおよびハロ(例えば、BrまたはCl)からなる群から選択され、なおさらにより好ましくは、RがHである。
好ましくは、式1.0の化合物に関して、XはNである。
好ましくは、式1.0の化合物に関して、R、RおよびRは、それぞれHである。
好ましくは、式1.0の化合物に関して、Yは、−CH(すなわち、R14およびR15は、好ましくはHである)、−O−および−NH−からなる群から選択される。
好ましくは、式1.0の化合物に関して、R13はアルキルであり、最も好ましくはメチルである。
好ましくは、式1.0の化合物に関して、Rは:
Figure 2008523148
からなる群から選択され;そして
最も好ましいRは:
Figure 2008523148
からなる群から選択される。
好ましくは、式1.0の化合物に関して、RはHである。
好ましくは、式1.0の化合物に関して、R11は、H、ベンジル、3−フェニルプロピルおよびn−ブチルからなる群から選択される。最も好ましくは、R11はHである。
好ましくは、式1.0の化合物に関して、n=1または2である。
好ましくは、式1.0の化合物に関して、R16は、
Figure 2008523148
である。
好ましくは、式1.0の化合物に関して、R17は、メチル(例えば、イミダゾリルの2−、4−または5−の位置に結合されるメチル)である。
従って、本発明の1つの実施形態において、R16は、不飽和イミダゾリル
Figure 2008523148
である。
本発明の別の実施形態において、R16は、飽和のイミダゾリル
Figure 2008523148
であり、ここでR17は、イミダゾリルの2−の位置に結合されるメチルである(すなわち、2−メチル)。本発明の別の実施形態において、R17は、イミダゾリルの4−の位置に結合されるメチルである(すなわち、4−メチル)。本発明の別の実施形態において、R17は、イミダゾリルの5−の位置に結合されるメチルである(すなわち、5−メチル)。
好ましくは、式1.0の化合物に関して、R12は:アルキル(例えば、t−ブチル)、置換されたアリール(例えば、ハロ置換されたアリール(モノハロ置換されたアリールのような、モノハロ置換されたフェニルのような、クロロフェニルのような)およびシアノ置換されたアリール(シアノフェニルのような)のような)、シクロアルキル(例えば、シクロヘキシル)、および置換されたヘテロシクロアルキル(窒素を−C(O)NH2で置換したピペリジニルのような)からなる群から選択される。最も好ましいR12は:
〜Cアルキル(例えば、t−ブチル)、シクロヘキシル、窒素を−C(O)NHで置換したピペリジニル、ハロフェニル(例えば、4−クロロフェニル)およびシアノフェニル(例えば、4−シアノフェニル)からなる群から選択される。より好ましいR12は:
Figure 2008523148
からなる群から選択される。
本発明の別の実施形態は、式1.0の化合物を目的としており、ここで:
(1)aはNであり、b、c、およびdは、CRであるか、あるいは
(a)aはNであり、b、c、およびdは、CRであり、ここで各Rが、Hおよびハロ(例えば、HおよびBr)からなる群から独立して選択されるか、あるいは
(b)aはNであり、b、c、およびdは、RがHであるCRであるか、またはaはNであり、b、c、およびdのうちの1つ(例えば、c)は、Rがハロ(例えば、Br)であるCRであり、残りのb、c、およびd基は、RがHであるCRであり、
(2)C−5とC−6との間の任意の結合は存在せず(すなわち、C−5とC−6との間に単結合があり、C−5からAの任意の結合およびC−6からBの任意の結合は存在するか(すなわち、C−5に対してそれぞれ単結合される2つのA置換基があるか、またはC−5に対して二重結合される1つのA置換基があり、そしてC−6に対してそれぞれ単結合される2つのB置換基があるか、またはC−6に対して二重結合される1つのB置換基がある)、またはC−5に対してそれぞれ単結合される2つのA置換基があり、C−6に対してそれぞれ単結合される2つのB置換基があるか、あるいはAは2つのH置換基(すなわちAはHである)を表し、Bは2つのH置換基(すなわちBはHである)を表し、
(3)RおよびRは、Hおよびハロからなる群から独立して選択されるか、あるいは
(a)RおよびRは、Hおよびハロから独立して選択され、ここでRおよびRの少なくとも1つはハロであるか、あるいは
(b)RおよびRは、H、Br、FおよびClからなる群から独立して選択されるか、あるいは
(c)RおよびRは、H、Br、FおよびClからなる群から独立して選択され、ここでRおよびRの少なくとも1つはH以外であるか、あるいは
(d)Rは、ハロ(例えば、BrまたはCl)であり、Rは、Hよびハロ(例えば、BrまたはCl)からなる群から選択されるか、またはRは、依然としてHであるか、あるいは
(e)RはC−8の位置であり、Rはハロ(例えば、BrまたはCl、一般的にはCl)であり、そしてRはHおよびハロ(BrまたはCl)からなる群から選択されるか、あるいは
(f)RはC−8の位置であり、Rはハロ(例えば、BrまたはCl、一般的にはCl)であり、そして選択されるRはHであり、
(4)R、RおよびRは、それぞれHであり、
(5)Yは、−CH−(すなわち、R14およびR15がHである)、−O−および−NH−からなる群から選択され、
(6)R13は、アルキル(例えば、メチル)であり、
(7)R12は:(i)アルキル(例えば、t−ブチル)、(ii)置換されたアリール(例えば、ハロ置換されたアリール(モノハロ置換されたアリールのような、モノハロ置換されたフェニルのような、クロロフェニルのような)およびシアノ置換されたアリール(シアノフェニルのような))、(iii)シクロアルキル(例えば、シクロヘキシル)、および(iv)置換されたヘテロシクロアルキル(窒素を−C(O)NH2で置換したピペリジニルのような)からなる群から選択されるか、あるいは
(a)R12は:C〜Cアルキル(例えば、t−ブチル)、シクロヘキシル、窒素を−C(O)NHで置換したピペリジニル、ハロフェニル(例えば、4−クロロフェニル)およびシアノフェニル(例えば、4−シアノフェニル)からなる群から選択されか、あるいは
(b)R12は:
Figure 2008523148
からなる群から選択され、
(8)Rは、Hであり、
(9)R11は、H、ベンジル、3−フェニルプロピルおよびn−ブチルからなる群から選択されるか、または好ましくはR11がHであり、
(10)n=1または2;
(11)R16は、
Figure 2008523148
であり、そして
(12)R17は、メチルである(例えば、1つの実施形態においてR16は、置換されないイミダゾリル環
Figure 2008523148
であり、別の実施形態においてR16は、置換されたイミダゾリル環
Figure 2008523148
であり、ここでR17は、2−メチルであるか、または別の実施形態においてR17は、4−メチルであるか、または別の実施形態においてR17は、5−メチルである)。
従って、本発明の別の実施形態(以下の(1)〜(13)パラグラフの実施形態として参照される)は、式1.0の化合物を目的とし、ここで:
(1)aはNであり、b、c、およびdは、CRであり、そして
(a)好ましくは、aはNであり、b、c、およびdは、CRであり、ここで各Rが、Hおよびハロ(最も好ましくは、HおよびBr)からなる群から独立して選択され、
(b)最も好ましくは、aはNであり、b、c、およびdは、RがHであるCRであるか、またはaはNであり、b、c、およびdのうちの1つ(より好ましくは、c)は、Rがハロ(さらにより好ましくは、Br)であるCRであり、残りのb、c、およびd基は、RがHであるCRであり、
(2)C−5とC−6との間の任意の結合は存在せず(すなわち、C−5とC−6との間に単結合があり)、C−5からAの任意の結合およびC−6からBの任意の結合は存在し(すなわち、C−5に対してそれぞれ単結合される2つのA置換基があるか、またはC−5に対して二重結合される1つのA置換基があり、そしてC−6に対してそれぞれ単結合される2つのB置換基があるか、またはC−6に対して二重結合される1つのB置換基がある)、好ましくはC−5に対してそれぞれ単結合される2つのA置換基があり、C−6に対してそれぞれ単結合される2つのB置換基があり、最も好ましくは、Aが2つのH置換基(すなわちAはHである)を表し、Bが2つのH置換基(すなわちBはHである)を表し、
(3)RおよびRは、Hおよびハロからなる群から独立して選択され、そして
(a)好ましいRおよびRは、Hおよびハロから独立して選択され、ここでRおよびRの少なくとも1つはハロであり、
(b)最も好ましくは、RおよびRが、H、Br、FおよびClからなる群から独立して選択され、
(c)より好ましいRおよびRは、H、BrおよびClからなる群から独立して選択され、ここでRおよびRの少なくとも1つがH以外であり、
(d)さらにより好ましいRは、ハロ(さらにより好ましくは、BrまたはCl)であり、Rは、Hおよびハロ(例えば、BrまたはCl)からなる群から選択され、さらに好ましくはHを有し、
(e)なおさらにより好ましいRは、C−8の位置であり、Rがハロ(例えば、BrまたはCl、好ましくはCl)であり、Rは、Hおよびハロ(例えば、BrまたはCl)からなる群から選択され、
(f)なおさらにより好ましいRは、C−8の位置であり、Rがハロ(例えば、BrまたはCl、好ましくはCl)であり、選択されるRはHであり、
(4)XはNであり、
(5)R、RおよびRは、それぞれHであり、
(6)Yは、−CH−(すなわち、R14およびR15が好ましくはHである)、−O−および−NH−からなる群から選択され、
(7)R13は、アルキルであり、最も好ましくはメチルであり、
(8)R12は:(i)アルキル(例えば、t−ブチル)、(ii)置換されたアリール(例えば、ハロ置換されたアリール(モノハロ置換されたアリールのような、モノハロ置換されたフェニルのような、クロロフェニルのような)およびシアノ置換されたアリール(シアノフェニルのような))、(iii)シクロアルキル(例えば、シクロヘキシル)、および(iv)置換されたヘテロシクロアルキル(窒素を−C(O)NH2で置換したピペリジニルのような)からなる群から選択され、
(a)好ましいR12は:C〜Cアルキル(例えば、t−ブチル)、シクロヘキシル、窒素を−C(O)NHで置換したピペリジニル、ハロフェニル(例えば、4−クロロフェニル)およびシアノフェニル(例えば、4−シアノフェニル)からなる群から選択され、
(b)最も好ましいR12は:
Figure 2008523148
からなる群から選択され、
(9)Rは、Hであり、
(10)R11は、H、ベンジル、3−フェニルプロピルおよびn−ブチルからなる群から選択され、好ましくはR11がHであり、
(11)n=1または2;
(12)R16は、
Figure 2008523148
であり、そして
(13)R17は、メチルである(例えば、1つの実施形態においてR16は、置換されないイミダゾリル環
Figure 2008523148
であり、別の実施形態においてR16は、置換されたイミダゾリル環
Figure 2008523148
であり、ここでR17は、2−メチルであるか、または別の実施形態においてR17は、4−メチルであるか、または別の実施形態においてR17は、5−メチルである)。
好ましくは、式1.0の化合物(例えば、上に記載される(1)〜(13)パラグラフの実施形態)に関して、Rは:
Figure 2008523148
からなる群から選択され;
最も好ましいRは:
Figure 2008523148
からなる群から選択される。
式1.0の化合物の別の実施形態(例えば、上に記載される(1)〜(13)パラグラフの実施形態)において、
Figure 2008523148
の部分は:
Figure 2008523148
Figure 2008523148
からなる群から選択される。
式1.0の化合物の別の実施形態(例えば、上に記載される(1)〜(13)パラグラフの実施形態)において、
Figure 2008523148
の部分は:
Figure 2008523148
Figure 2008523148
からなる群から選択される。
式1.0の化合物の別の実施形態(例えば、上に記載される(1)〜(13)パラグラフの実施形態)において、
Figure 2008523148
の部分は:
Figure 2008523148
からなる群から選択される。
式1.0の化合物の別の実施形態(例えば、上に記載される(1)〜(13)パラグラフの実施形態)において、
Figure 2008523148
の部分は:
Figure 2008523148
からなる群から選択される。
式1.0の化合物の別の実施形態(例えば、上に記載される(1)〜(13)パラグラフの実施形態)において、
Figure 2008523148
の部分は:
Figure 2008523148
からなる群から選択される。
式1.0の化合物の別の実施形態(例えば、上に記載される(1)〜(13)パラグラフの実施形態)において、Rは:
Figure 2008523148
からなる群から選択され、そして
Figure 2008523148
の部分は:
Figure 2008523148
からなる群から選択される。
式1.0の化合物の別の実施形態(例えば、上に記載される(1)〜(13)パラグラフの実施形態)において、Rは:
Figure 2008523148
からなる群から選択され、そして
Figure 2008523148
の部分は:
Figure 2008523148
Figure 2008523148
からなる群から選択される。
式1.0の化合物の別の実施形態(例えば、上に記載される(1)〜(13)パラグラフの実施形態)において、Rは:
Figure 2008523148
からなる群から選択され、そして
Figure 2008523148
の部分は:
Figure 2008523148
からなる群から選択される。
式1.0の化合物の別の実施形態(例えば、上に記載される(1)〜(13)パラグラフの実施形態)において、Rは:
Figure 2008523148
からなる群から選択され、そして
Figure 2008523148
の部分は:
Figure 2008523148
Figure 2008523148
からなる群から選択される。
式1.0の化合物の別の実施形態(例えば、上に記載される(1)〜(13)パラグラフの実施形態)において、
Figure 2008523148
の部分は:
Figure 2008523148
であり、式1.0の化合物は、式4.0の化合物である。
式1.0の化合物の別の実施形態(例えば、上に記載される(1)〜(13)パラグラフの実施形態)において、
Figure 2008523148
の部分は:
Figure 2008523148
であり、式1.0の化合物は、式4.0の化合物である。
式1.0の化合物の別の実施形態(例えば、上に記載される(1)〜(13)パラグラフの実施形態)において、
Figure 2008523148
の部分は:
Figure 2008523148
であり、式1.0の化合物は、式4.0の化合物である。
式1.0の化合物の別の実施形態(例えば、上に記載される(1)〜(13)パラグラフの実施形態)において、
Figure 2008523148
の部分は:
Figure 2008523148
であり、式1.0の化合物は、式4.0の化合物である。
式1.0の化合物の別の実施形態(例えば、上に記載される(1)〜(13)パラグラフの実施形態)において、
Figure 2008523148
の部分は:
Figure 2008523148
であり、式1.0の化合物は、式4.0の化合物である。
式1.0の化合物の別の実施形態(例えば、上に記載される(1)〜(13)パラグラフの実施形態)において、
Figure 2008523148
の部分は:
Figure 2008523148
であり、式1.0の化合物は、式4.0の化合物である。
式1.0の化合物の別の実施形態(例えば、上に記載される(1)〜(13)パラグラフの実施形態)において、
Figure 2008523148
の部分は:
Figure 2008523148
であり、式1.0の化合物は、式4.0の化合物である。
式1.0の化合物の別の実施形態(例えば、上に記載される(1)〜(13)パラグラフの実施形態)において、
Figure 2008523148
の部分は:
Figure 2008523148
であり、式1.0の化合物は、式4.0の化合物である。
式1.0の化合物の別の実施形態(例えば、上に記載される(1)〜(13)パラグラフの実施形態)において、
Figure 2008523148
の部分は:
Figure 2008523148
であり、式1.0の化合物は、式4.0の化合物である。
式1.0の化合物の別の実施形態(例えば、上に記載される(1)〜(13)パラグラフの実施形態)において、
Figure 2008523148
の部分は:
Figure 2008523148
であり、式1.0の化合物は、式5.0の化合物である。
式1.0の化合物の別の実施形態(例えば、上に記載される(1)〜(13)パラグラフの実施形態)において、
Figure 2008523148
の部分は:
Figure 2008523148
であり、式1.0の化合物は、式5.0の化合物である。
式1.0の化合物の別の実施形態(例えば、上に記載される(1)〜(13)パラグラフの実施形態)において、
Figure 2008523148
の部分は:
Figure 2008523148
であり、式1.0の化合物は、式5.0の化合物である。
式1.0の化合物の別の実施形態(例えば、上に記載される(1)〜(13)パラグラフの実施形態)において、
Figure 2008523148
の部分は:
Figure 2008523148
であり、式1.0の化合物は、式5.0の化合物である。
式1.0の化合物の別の実施形態(例えば、上に記載される(1)〜(13)パラグラフの実施形態)において、
Figure 2008523148
の部分は:
Figure 2008523148
であり、式1.0の化合物は、式5.0の化合物である。
式1.0の化合物の別の実施形態(例えば、上に記載される(1)〜(13)パラグラフの実施形態)において、
Figure 2008523148
の部分は:
Figure 2008523148
であり、式1.0の化合物は、式4.0Aの化合物である。
式1.0の化合物の別の実施形態(例えば、上に記載される(1)〜(13)パラグラフの実施形態)において、
Figure 2008523148
の部分は:
Figure 2008523148
であり、式1.0の化合物は、式5.0Aの化合物である。
式1.0の化合物の別の実施形態(例えば、上に記載される(1)〜(13)パラグラフの実施形態)において、
Figure 2008523148
の部分は:
Figure 2008523148
であり、式1.0の化合物は、式7.0Aの化合物である。
式1.0の化合物の別の実施形態(例えば、上に記載される(1)〜(13)パラグラフの実施形態)において、
Figure 2008523148
の部分は:
Figure 2008523148
であり、式1.0の化合物は、式7.0Aの化合物である。
式1.0の化合物の別の実施形態(例えば、上に記載される(1)〜(13)パラグラフの実施形態)において、
Figure 2008523148
の部分は:
Figure 2008523148
であり、式1.0の化合物は、式7.0Bの化合物である。
式1.0の化合物の別の実施形態(例えば、上に記載される(1)〜(13)パラグラフの実施形態)において、
Figure 2008523148
の部分は:
Figure 2008523148
であり、式1.0の化合物は、式7.0Bの化合物である。
式1.0の化合物の別の実施形態(例えば、上に記載される(1)〜(13)パラグラフの実施形態)において、
Figure 2008523148
の部分は:
Figure 2008523148
であり、式1.0の化合物は、式8.0B、8.0D、8.0Fまたは8.0Hの化合物である。
式1.0の化合物の別の実施形態(例えば、上に記載される(1)〜(13)パラグラフの実施形態)において、
Figure 2008523148
の部分は:
Figure 2008523148
であり、式1.0の化合物は、式8.0A、8.0C、8.0Eまたは8.0Gの化合物である。
式1.0の化合物の別の実施形態(例えば、上に記載される(1)〜(13)パラグラフの実施形態)において、
Figure 2008523148
の部分は:
Figure 2008523148
であり、式1.0の化合物は、式8.0A、8.0C、8.0Eまたは8.0Gの化合物である。
式1.0の化合物の別の実施形態(例えば、上に記載される(1)〜(13)パラグラフの実施形態)において、
Figure 2008523148
の部分は:
Figure 2008523148
であり、式1.0の化合物は、式4.0Aまたは5.0Aの化合物である。
式1.0の化合物の別の実施形態(例えば、上に記載される(1)〜(13)パラグラフの実施形態)において、
Figure 2008523148
の部分は:
Figure 2008523148
であり、式1.0の化合物は、式7.0Aまたは7.0Bの化合物である。
式1.0の化合物の別の実施形態(例えば、上に記載される(1)〜(13)パラグラフの実施形態)において、
Figure 2008523148
の部分は:
Figure 2008523148
であり、式1.0の化合物は、式7.0の化合物である。
式1.0の化合物の別の実施形態(例えば、上に記載される(1)〜(13)パラグラフの実施形態)において、
Figure 2008523148
の部分は:
Figure 2008523148
であり、式1.0の化合物は、式7.0Cの化合物である。
式1.0の化合物の別の実施形態(例えば、上に記載される(1)〜(13)パラグラフの実施形態)において、Rは、Hである。
式1.0の化合物の別の実施形態(例えば、上に記載される(1)〜(13)パラグラフの実施形態)において、Rは、
Figure 2008523148
である。
式1.0の化合物の別の実施形態(例えば、上に記載される(1)〜(13)パラグラフの実施形態)において、Rは、
Figure 2008523148
である。
式1.0の化合物の別の実施形態(例えば、上に記載される(1)〜(13)パラグラフの実施形態)において、Rは、
Figure 2008523148
である。
式1.0の化合物の別の実施形態(例えば、上に記載される(1)〜(13)パラグラフの実施形態)において、Rは、
Figure 2008523148
である。
式1.0の化合物の別の実施形態(例えば、上に記載される(1)〜(13)パラグラフの実施形態)において、Rは、
Figure 2008523148
である。
式1.0の化合物の別の実施形態(例えば、上に記載される(1)〜(13)パラグラフの実施形態)において、Rは、
Figure 2008523148
である。
式1.0の化合物の別の実施形態(例えば、上に記載される(1)〜(13)パラグラフの実施形態)において、Rは、
Figure 2008523148
である。
式1.0の化合物の別の実施形態(例えば、上に記載される(1)〜(13)パラグラフの実施形態)において、Rは、
Figure 2008523148
である。
式1.0の化合物の別の実施形態(例えば、上に記載される(1)〜(13)パラグラフの実施形態)において、Rは:
Figure 2008523148
からなる群から選択され、式1.0の化合物は、式4.0の化合物である。
式1.0の化合物の別の実施形態(例えば、上に記載される(1)〜(13)パラグラフの実施形態)において、Rは:
Figure 2008523148
からなる群から選択され、式1.0の化合物は、式4.0の化合物である。
式1.0の化合物の別の実施形態(例えば、上に記載される(1)〜(13)パラグラフの実施形態)において、Rは:
Figure 2008523148
からなる群から選択され、
Figure 2008523148
の部分は:
Figure 2008523148
Figure 2008523148
からなる群から選択され、式1.0の化合物は、式4.0の化合物である。
式1.0の化合物の別の実施形態(例えば、上に記載される(1)〜(13)パラグラフの実施形態)において、Rは:
Figure 2008523148
からなる群から選択され、
Figure 2008523148
の部分は:
Figure 2008523148
Figure 2008523148
からなる群から選択され、式1.0の化合物は、式4.0の化合物である。
式1.0の化合物の別の実施形態(例えば、上に記載される(1)〜(13)パラグラフの実施形態)において、Rは:
Figure 2008523148
からなる群から選択され、
Figure 2008523148
の部分は:
Figure 2008523148
からなる群から選択され、式1.0の化合物は、式4.0の化合物である。
式1.0の化合物の別の実施形態(例えば、上に記載される(1)〜(13)パラグラフの実施形態)において、Rは:
Figure 2008523148
からなる群から選択され、
Figure 2008523148
の部分は:
Figure 2008523148
からなる群から選択され、式1.0の化合物は、式4.0の化合物である。
式1.0の化合物の別の実施形態(例えば、上に記載される(1)〜(13)パラグラフの実施形態)において、Rは:
Figure 2008523148
からなる群から選択され、
Figure 2008523148
の部分は:
Figure 2008523148
からなる群から選択され、式1.0の化合物は、式4.0の化合物である。
式1.0の化合物の別の実施形態(例えば、上に記載される(1)〜(13)パラグラフの実施形態)において、Rは:
Figure 2008523148
からなる群から選択され、式1.0の化合物は、式5.0の化合物である。
式1.0の化合物の別の実施形態(例えば、上に記載される(1)〜(13)パラグラフの実施形態)において、Rは:
Figure 2008523148
からなる群から選択され、式1.0の化合物は、式5.0の化合物である。
式1.0の化合物の別の実施形態(例えば、上に記載される(1)〜(13)パラグラフの実施形態)において、Rは:
Figure 2008523148
からなる群から選択され、
Figure 2008523148
の部分は:
Figure 2008523148
からなる群から選択され、式1.0の化合物は、式5.0の化合物である。
式1.0の化合物の別の実施形態(例えば、上に記載される(1)〜(13)パラグラフの実施形態)において、Rは:
Figure 2008523148
からなる群から選択され、
Figure 2008523148
の部分は:
Figure 2008523148
からなる群から選択され、式1.0の化合物は、式5.0の化合物である。
式1.0の化合物の別の実施形態(例えば、上に記載される(1)〜(13)パラグラフの実施形態)において、Rは:
Figure 2008523148
からなる群から選択され、
Figure 2008523148
の部分は:
Figure 2008523148
からなる群から選択され、式1.0の化合物は、式5.0の化合物である。
式1.0の化合物の別の実施形態(例えば、上に記載される(1)〜(13)パラグラフの実施形態)において、Rは:
Figure 2008523148
からなる群から選択され、
Figure 2008523148
の部分は:
Figure 2008523148
からなる群から選択され、式1.0の化合物は、式5.0の化合物である。
式1.0の化合物の別の実施形態(例えば、上に記載される(1)〜(13)パラグラフの実施形態)において、Rは:
Figure 2008523148
であり、
Figure 2008523148
の部分は:
Figure 2008523148
であり、式1.0の化合物は、式4.0Aの化合物である。
式1.0の化合物の別の実施形態(例えば、上に記載される(1)〜(13)パラグラフの実施形態)において、Rは:
Figure 2008523148
であり、
Figure 2008523148
の部分は:
Figure 2008523148
であり、式1.0の化合物は、式5.0Aの化合物である。
式1.0の化合物の別の実施形態(例えば、上に記載される(1)〜(13)パラグラフの実施形態)において、Rは:
Figure 2008523148
からなる群から選択され、
Figure 2008523148
の部分は:
Figure 2008523148
からなる群から選択され、式1.0の化合物は、式7.0Aまたは7.0Bの化合物である。
式1.0の化合物の別の実施形態(例えば、上に記載される(1)〜(13)パラグラフの実施形態)において、Rは:
Figure 2008523148
からなる群から選択され、
Figure 2008523148
の部分は:
Figure 2008523148
であり、式1.0の化合物は、式8.0B、8.0D、8.0Fまたは8.0Hの化合物である。
式1.0の化合物の別の実施形態(例えば、上に記載される(1)〜(13)パラグラフの実施形態)において、Rは:
Figure 2008523148
からなる群から選択され、
Figure 2008523148
の部分は:
Figure 2008523148
からなる群から選択され、式1.0の化合物は、式8.0A、8.0C、8.0Eまたは8.0Gの化合物である。
式1.0の化合物の別の実施形態(例えば、上に記載される(1)〜(13)パラグラフの実施形態)において、Rは:
Figure 2008523148
からなる群から選択され、
Figure 2008523148
の部分は:
Figure 2008523148
であり、式1.0の化合物は、式7.0の化合物である。
式1.0の化合物の別の実施形態(例えば、上に記載される(1)〜(13)パラグラフの実施形態)において、Rは:
Figure 2008523148
からなる群から選択され、
Figure 2008523148
の部分は:
Figure 2008523148
であり、式1.0の化合物は、式7.0の化合物である。
本発明の別の実施形態は、式
Figure 2008523148
の化合物を目的とし、ここで:
は:
Figure 2008523148
からなる群から選択されるか、あるいは
は、さらに別の実施形態において:
Figure 2008523148
からなる群から選択されるか、あるいは
は、さらに別の実施形態において:
Figure 2008523148
からなる群から選択されるか、あるいは
は、さらに別の実施形態において:
Figure 2008523148
からなる群から選択され、そして
11は、Hおよびベンジルからなる群から選択され(好ましくはHである)、
17は、メチルであり、ここでこのメチルは、イミダゾリル環のC−4の位置に結合される(すなわち、4−メチル)。
本発明の別の実施形態は、式
Figure 2008523148
の化合物を目的とし、ここで:
は:
Figure 2008523148
からなる群から選択されるか、あるいは
は、さらに別の実施形態において:
Figure 2008523148
からなる群から選択されるか、あるいは
は、さらに別の実施形態において:
Figure 2008523148
からなる群から選択されるか、あるいは
は、さらに別の実施形態において:
Figure 2008523148
からなる群から選択され、
11は、Hであり;そして
17は、メチルであり、ここでこのメチルは、イミダゾリル環のC−4の位置に結合される(すなわち、4−メチル)。
本発明の別の実施形態は、式
Figure 2008523148
の化合物を目的とし、ここで:
は:
Figure 2008523148
からなる群から選択されるか、あるいは
は、さらに別の実施形態において:
Figure 2008523148
からなる群から選択されるか、あるいは
は、さらに別の実施形態において:
Figure 2008523148
からなる群から選択されるか、あるいは
は、さらに別の実施形態において:
Figure 2008523148
からなる群から選択され、
11は、Hおよびベンジルからなる群から選択され(好ましくはHである)、
17は、メチルであり、ここでこのメチルは、イミダゾリル環のC−4の位置に結合される(すなわち、4−メチル)。
本発明の別の実施形態は、式
Figure 2008523148
の化合物を目的とし、ここで:
は:
Figure 2008523148
からなる群から選択されるか、あるいは
は、さらに別の実施形態において:
Figure 2008523148
からなる群から選択されるか、あるいは
は、さらに別の実施形態において:
Figure 2008523148
からなる群から選択されるか、あるいは
は、さらに別の実施形態において:
Figure 2008523148
からなる群から選択され、
11は、Hおよびベンジルからなる群から選択され(好ましくはHである)、
17は、メチルであり、ここでこのメチルは、イミダゾリル環のC−4の位置に結合される(すなわち、4−メチル)。
本発明の別の実施形態は、式
Figure 2008523148
の化合物を目的とし、ここで:
は:
Figure 2008523148
からなる群から選択されるか、あるいは
は、さらに別の実施形態において:
Figure 2008523148
からなる群から選択されるか、あるいは
は、さらに別の実施形態において:
Figure 2008523148
からなる群から選択されるか、あるいは
は、さらに別の実施形態において:
Figure 2008523148
からなる群から選択されるか、あるいは
は、さらに別の実施形態において:
Figure 2008523148
からなる群から選択され;
11は、Hである。
本発明の別の実施形態は、式
Figure 2008523148
の化合物を目的とし、ここで:
は:
Figure 2008523148
からなる群から選択されるか、あるいは
は、さらに別の実施形態において:
Figure 2008523148
からなる群から選択されるか、あるいは
は、さらに別の実施形態において:
Figure 2008523148
からなる群から選択されるか、あるいは
は、さらに別の実施形態において:
Figure 2008523148
からなる群から選択され、
11は、Hおよびベンジルからなる群から選択され(好ましくはHである)、
17は、メチルであり、ここでこのメチルは、イミダゾリル環のC−4の位置に結合される(すなわち、4−メチル)。
本発明の別の実施形態は、式
Figure 2008523148
の化合物を目的とし、ここで:
は:
Figure 2008523148
からなる群から選択されるか、あるいは
は、さらに別の実施形態において:
Figure 2008523148
からなる群から選択されるか、あるいは
は、さらに別の実施形態において:
Figure 2008523148
からなる群から選択されるか、あるいは
は、さらに別の実施形態において:
Figure 2008523148
からなる群から選択されるか、あるいは
は、さらに別の実施形態において:
Figure 2008523148
からなる群から選択され、
11は、Hであり;そして
17は、メチルであり、ここでこのメチルは、イミダゾリル環のC−4の位置に結合される(すなわち、4−メチル)。
本発明の別の実施形態は、式
Figure 2008523148
の化合物を目的とし、ここで:
は:
Figure 2008523148
からなる群から選択されるか、あるいは
は、さらに別の実施形態において:
Figure 2008523148
からなる群から選択され、
11は、H、ベンジル、n−ブチルおよび3−PhPr(すなわち、3−フェニルプロピル)からなる群から選択され;そして
17は、メチル(ここでこのメチルは、イミダゾリル環のC−2、C−4またはC−5に結合される)からなる群から選択される(すなわち、R17が、2−メチル、4−メチルまたは5−メチル)。
本発明の別の実施形態は、式
Figure 2008523148
の化合物を目的とし、ここで:
は:
Figure 2008523148
からなる群から選択されるか、あるいは
は、さらに別の実施形態において:
Figure 2008523148
からなる群から選択され、
11は、H、ベンジル、n−ブチルおよび3−PhPr(すなわち、3−フェニルプロピル)からなる群から選択され;そして
17は、メチル(ここでこのメチルは、イミダゾリル環のC−2、C−4またはC−5に結合される)からなる群から選択される(すなわち、R17が、2−メチル、4−メチルまたは5−メチル)。
本発明の別の実施形態は、式
Figure 2008523148
の化合物を目的とし、ここで:
は:
Figure 2008523148
からなる群から選択されるか、あるいは
は、さらに別の実施形態において:
Figure 2008523148
からなる群から選択されるか、あるいは
は、さらに別の実施形態において:
Figure 2008523148
からなる群から選択され;そして
11は、Hおよびベンジルからなる群から選択され;そして
17は、メチル(ここでこのメチルは、イミダゾリル環のC−2、C−4またはC−5に結合される)からなる群から選択される(すなわち、R17が、2−メチル、4−メチルまたは5−メチル)。
本発明の別の実施形態は、式
Figure 2008523148
の化合物を目的とし、ここで:
は:
Figure 2008523148
からなる群から選択されるか、あるいは
は、さらに別の実施形態において:
Figure 2008523148
からなる群から選択され;そして
11は、Hであり;そして
17は、メチルであり、ここでこのメチルは、イミダゾリル環のC−4に結合される(すなわち、R17が、4−メチルである)。
本発明の別の実施形態は、式
Figure 2008523148
の化合物を目的とし、ここで:
は:
Figure 2008523148
からなる群から選択されるか、あるいは
は、さらに別の実施形態において:
Figure 2008523148
からなる群から選択され;そして
11は、Hであり;そして
17は、メチルであり、ここでこのメチルは、イミダゾリル環のC−4に結合される(すなわち、R17が、4−メチルである)。
本発明の別の実施形態は、式
Figure 2008523148
の化合物を目的とし、ここで:
は:
Figure 2008523148
からなる群から選択されるか、あるいは
は、さらに別の実施形態において:
Figure 2008523148
からなる群から選択され;
11は、Hであり;そして
17は、メチルであり、ここでこのメチルは、イミダゾリル環のC−4に結合される(すなわち、R17が、4−メチルである)。
本発明の別の実施形態は、式
Figure 2008523148
の化合物を目的とし、ここで:
は:
Figure 2008523148
からなる群から選択されるか、あるいは
は、さらに別の実施形態において:
Figure 2008523148
からなる群から選択され;
11は、Hであり;そして
17は、メチルであり、ここでこのメチルは、イミダゾリル環のC−4に結合される(すなわち、R17が、4−メチルである)。
本発明の別の実施形態は、式
Figure 2008523148
の化合物を目的とし、ここで:
は:
Figure 2008523148
からなる群から選択されるか、あるいは
は、さらに別の実施形態において:
Figure 2008523148
からなる群から選択され;
11は、Hであり;そして
17は、メチルであり、ここでこのメチルは、イミダゾリル環のC−4に結合される(すなわち、R17が、4−メチルである)。
本発明の別の実施形態は、式
Figure 2008523148
の化合物を目的とし、ここで:
は:
Figure 2008523148
からなる群から選択されるか、あるいは
は、さらに別の実施形態において:
Figure 2008523148
からなる群から選択さるか、あるいは
は、さらに別の実施形態において:
Figure 2008523148
であり;
11は、Hであり;そして
17は、メチルであり、ここでこのメチルは、イミダゾリル環のC−4に結合される(すなわち、R17が、4−メチルである)。
本発明の別の実施形態は、式
Figure 2008523148
の化合物を目的とし、ここで:
は:
Figure 2008523148
からなる群から選択されるか、あるいは
は、さらに別の実施形態において:
Figure 2008523148
からなる群から選択さるか、あるいは
は、さらに別の実施形態において:
Figure 2008523148
であり;
11は、Hである。
本発明の別の実施形態は、式
Figure 2008523148
の化合物を目的とし、ここで:
は:
Figure 2008523148
からなる群から選択されるか、あるいは
は、さらに別の実施形態において:
Figure 2008523148
からなる群から選択され;
11は、Hであり;そして
17は、メチルであり、ここでこのメチルは、イミダゾリル環のC−4に結合される(すなわち、R17が、4−メチルである)。
本発明の別の実施形態は、式
Figure 2008523148
の化合物を目的とし、ここで:
は:
Figure 2008523148
からなる群から選択されるか、あるいは
は、さらに別の実施形態において:
Figure 2008523148
からなる群から選択され;そして
11は、Hである。
本発明の別の実施形態は、式
Figure 2008523148
の化合物を目的とし、ここで:
は:
Figure 2008523148
からなる群から選択されるか、あるいは
は、さらに別の実施形態において:
Figure 2008523148
からなる群から選択され;
11は、Hであり;そして
17は、メチルであり、ここでこのメチルは、イミダゾリル環のC−4に結合される(すなわち、R17が、4−メチルである)。
結合としての波線
Figure 2008523148
は、一般的に起こりうる異性体の混合物、または起こりうる異性体のいずれか1つを示す。例えば、式
Figure 2008523148
は、(R)−異性体と(S)−異性体の混合物:
Figure 2008523148
を表すか、あるいは(R)−異性体:
Figure 2008523148
または(S)−異性体:
Figure 2008523148
のいずれかを表す。
例えば、
Figure 2008523148
のように、環系中に引かれた線は、示された線(結合)が、置換可能な環炭素原子のいずれかに結合され得ることを意味する(例外として、式1.0に示されるように、環IVに結合されるアミド部分は、環IVのC−2またはC−3に結合される)。
当該分野において周知なように、他に示されない限り、特定の原子から引かれた結合において、結合の末端で示されていない部分は、この原子に対する結合を経る結合されるメチル基を示す。例えば:
Figure 2008523148
は、
Figure 2008523148
を表す。
また、本明細書の本文、スキーム、実施例、構造式および任意の表において、充足していない原子価を有する任意の炭素またはヘテロ原子は、原子価を充足するために水素原子を有すると想定されることが留意されるべきである。
本発明のある化合物は、異なる異性(例えば、鏡像異性体、ジアステレオ異性体、アトロプ異性体)形態で存在し得る。本発明は、純粋な形態および混合物(ラセミ混合物を含む)の両方の異性体すべてを意図している。エノールの形態もまた含まれる。
本発明の化合物(化合物の塩、溶媒和物、およびプロドラッグ、ならびにプロドラッグの塩および溶媒和物を含む)のすべての立体異性体(例えば、幾何異性体、光学異性体など)は、種々の置換基上の不斉炭素に起因して存在し得、鏡像異性の形態(不斉炭素がないときには同一平面に存在し得る)、回転異性の形態、アトロプ異性体およびジアステレオ異性の形態が挙げられ、本発明範囲内において意図される。本発明の化合物の個々の立体異性体は、例えば、実質的に他の異性体がないか、または混合(例えば、ラセミ化合物として、あるいは他のすべて構造異性体または他の選択された異性体を有する)であり得る。本発明のキラル中心は、IUPAC 1974 Recommendationsにより定義されるように、S立体配置またはR立体配置を有し得る。用語「塩」、「溶媒和物」、「プロドラッグ」などの使用は、鏡像異性体、立体異性体、回転異性体、互変異性体、ラセミ化合物の塩、溶媒和物およびプロドラッグ、または本発明の化合物のプロドラッグに、同様に適用することを意図する。
本発明はまた、本発明の化合物のプロドラッグを含む。明細書中に使用される場合、用語「プロドラッグ」は、インビボにおいて親化合物(すなわち式1.0の化合物)に迅速に変換される(例えば、血液中における加水分解により)化合物を表す。詳細な考察は、T.HiguchiおよびV.Stella、Pro−drugs as Novel Delivery Systems、A.C.S.Symposium Seriesの第14巻、ならびにEdward B.Roche編、Bioreversible Carriers in Drug Design、American Pharmaceutical Association and Pergamon Press、1987年に提供され、これら両方が参考として明細書中に援用される。
本発明はまた、単離された形態および精製された形態における、本発明の化合物を含む。
式1.0の化合物およびその塩、溶媒和物、ならびに式1.0の化合物のプロドラッグの多形は、本発明に含まれることが意図される。
ある三環系化合物は、天然において酸性である(例えば、これら化合物はカルボキシル基またはフェノール性カルボキシル基を有する)。これらの化合物は、薬学的に受容可能な塩を形成し得る。そのような塩の例としては、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、アルミニウム塩、金塩および銀塩が挙げられる。また、アンモニア、アルキルアミン、ヒドロキシアルキルアミン、N−メチルグルカミンなどのような薬学的に受容可能なアミン類を用いて形成される塩が意図される。
ある塩基性の三環系化合物はまた、薬学的に受容可能な塩(例えば、酸付加塩)を形成する。例えば、ピリド−窒素原子は、強酸と塩を形成し得るが、アミノ基のような塩基性置換基を有する化合物はまた、弱酸と塩を形成する。塩の形成のために適した酸の例は、当該分野において周知のように、塩酸、硫酸、リン酸、酢酸、シュウ酸、マロン酸、サリチル酸、リンゴ酸、フマル酸、コハク酸、アスコルビン酸、マレイン酸、メタンスルホン酸および他の無機酸ならびにカルボン酸である。この塩は、従来の方法において、遊離塩基形を十分量の望ましい酸と接触させることにより調製され、塩を生じる。遊離塩基形は、塩を適した希釈水溶性の塩基溶液(希釈水溶性の水酸化ナトリウム、炭酸カリウム、アンモニアおよび重炭酸ナトリウムなど)を用いて処理することにより再生成され得る。この遊離塩基形は、これらの代表的な塩の形態とはある物理的性質において多少異なる(極性溶媒において可溶性であるように)が、この酸性塩および塩基性塩は、その他の点では、本発明の目的に関して、これらの代表的な遊離塩基形に同等である。
式1.0の化合物は、本発明の範囲内にある塩を形成する。本明細書の式1.0の化合物に対する参考は、他に示されない限り、それらの塩に対する参考を包含することが理解される。明細書中に使用される場合、用語「塩」は、無機酸および/または有機酸を用いて形成される酸性塩、および無機塩基および/または有機塩基を用いて形成される塩基性塩を意味する。さらに、式1.0の化合物が、塩基性部分(限定されないが、ピリジンまたはイミダゾールのように)と酸性部分(限定されないが、カルボン酸のように)の両方を含む場合、両性イオン(「内部塩」)が形成され得、明細書中で使用される場合、用語「塩」の範囲内に包含される。薬学的に受容可能な塩(すなわち、非毒性で、生理学的に受容可能な塩)が好ましい。式1.0の化合物の塩は、例えば、塩が沈殿するような溶媒または凍結乾燥される水溶性溶媒において、式1.0の化合物を、ある量の酸または塩基(同等量のように)を用いて反応させることにより形成され得る。塩基性(または酸性)の薬学的化合物由来の薬学的に有用な塩の形成のために、一般的に適していると考えられる酸(または塩基)は、例えば、S.Bergeら、Journal of Pharmaceutical Sciences、1977年、66(1)、1〜19;P.Gould、International J.of Pharmaceutics,1986年、33、201〜217;Andersonら、The Practice of Medicinal Chemistry、1996年、Academic Press、New York;The Orange Book(Food&Drug Administration、Washington D.C.のウェブサイト);およびP.Heinrich Stahl Camille G.Wermuth(編)、Handbook of Pharmaceutical Salts:Properties,Selection,and Use、2002年、Int’l Union of Pure and Applied Chemistry、pp.330〜331により考察される。これらの開示は、明細書中に参考として援用される。
代表的な酸付加塩としては、酢酸塩、アジピン酸塩、アルギン酸塩、アスコルビン酸塩、アスパラギン酸塩、安息香酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、重硫酸塩、ホウ酸塩、酪酸塩、クエン酸塩、樟脳、樟脳スルホン酸塩、シクロペンタンプロピオン酸塩、ジグルコン酸塩、ドデシル硫酸塩、エタンスルホン酸塩、フマル酸塩、グルコヘプタン酸塩、グリセロリン酸塩、ヘミ硫酸塩、ヘプタン酸塩、ヘキサン酸塩、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、2−ヒドロキシエタンスルホン酸塩、乳酸塩、マレイン酸塩、メタンスルホン酸塩、メチル硫酸塩、2−ナフタレンスルホン酸塩、ニコチン酸塩、硝酸塩、シュウ酸塩、パモエート、ペクチン酸塩、過硫酸塩、3−フェニルプロピオン酸塩、リン酸塩、ピクリン酸塩、ピバレート、プロピオン酸塩、サリチル酸塩、コハク酸塩、硫酸塩、スルホン酸塩(明細書中に挙げられるような)、酒石酸塩、チオシアン酸塩、トルエンスルホン酸塩(トシラートとしても公知)、ウンデカン酸塩などが挙げられる。
代表的な塩基性塩としては、アンモニウム塩、アルカリ金属塩(ナトリウム塩、リチウム塩およびカリウム塩のような)、アルカリ土類金属塩(カルシウム塩およびマグネシウム塩のような)、アルミニウム塩、亜鉛塩、有機塩基(例えば、有機アミン類(ベンザチン、ジエチルアミン、ジシクロヘキシルアミン、ヒドラバミン(N,N−ビス(デヒドロアビエチル)エチレンジアミンで形成される)、N−メチル−D−グルカミン、N−メチル−D−グルカミド、t−ブチルアミン、ピペラジン、フェニルシクロヘキシルアミン、コリン、トロメタミンのような))を有する塩およびアミノ酸(アルギニン、リシンなど)を有する塩が挙げられる。塩基性の窒素含有基は、低級アルキルハロゲン化物(例えば、メチル、エチル、プロピルおよびブチルの塩化物、臭化物、ヨウ化物)、ジアルキル硫酸塩(例えば、ジメチル、ジエチル、ジブチルおよびジアミルの硫酸塩)、長鎖ハロゲン化物(例えば、デシル、ラウリル、ミリスチルおよびステアリルの塩化物、臭化物、ヨウ化物)、アラルキルハロゲン化物(例えば、ベンジルおよびフェネチルの臭化物)などのような試薬を用いて四級化され得る。そのような酸性塩および塩基性塩のすべては、本発明の範囲内において薬学的に受容可能な塩であることが意図され、すべての酸性塩および塩基性塩は、本発明の目的において、相当する化合物の遊離型に等価であると考えられる。
式1.0の化合物およびそれらの塩、溶媒和物、プロドラッグは、これらの互変異性の形態で存在し得る(例えば、アミドまたはイミノエーテルとして)。そのようなすべての互変異性の形態は、本発明の一部として明細書中に意図される。
本発明の化合物は、溶媒和されない形態および溶媒和された形態(水和された形態(例えば、ヘミ水和物)を含む)で存在し得る。一般的に、薬学的に受容可能な溶媒(水、エタノールなどのような)を用いて溶媒和された形態は、本発明の目的において、溶媒和されない形態に等価である。
溶媒和物の調製は、一般的に公知である。従って、M.Cairaら、J.Pharmaceutical Sci.、2004年、93(3)、601〜611は、酢酸エチルにおけるおよび水からの抗真菌性フルコナゾールの溶媒和物の調製を記載する。溶媒和物、半溶媒和物、水和物などの同様な調製は、E.C.van Tonderら、AAPS PharmSciTech.、2004年、5(1)、12項;およびA.L.Binghamら、Chem.Commun.、2001年、603〜604に記載される。代表的な、非限定的プロセスは、周囲温度より高い温度で、望ましい量の望ましい溶媒(有機溶媒または水あるいはそれらの混合物)に本発明の化合物を溶解し、結晶を形成するのに十分な速度で溶液を冷却し、次いでこれを標準的な方法により単離する工程を包含する。例えば、I.R.スペクトロスコピーのような分析技術は、溶媒和物(または水和物)として、結晶中における溶媒(または水)の存在を示す。
本発明の化合物:(i)インビトロにおいて、ファルネシルプロテイントランスフェラーゼを強力に阻害するが、ゲラニルゲラニルプロテイントランスフェラーゼIを阻害しない;(ii)ファルネシルアクセプターである形質転換Rasの形成により誘導されるが、ゲラニルゲラニルアクセプターに作り変えられた形質転換Rasの形成により誘導されない表現型の変化を阻害する;(iii)ファルネシルアクセプターであるRasの細胞内プロセッシングを阻害するが、ゲラニルゲラニルアクセプターに作り変えられたRasの細胞内プロセッシングを阻害しない;および(iv)形質転換Rasにより誘導される培養物中において、異常な細胞増殖を阻害する。
本発明の化合物は、ファルネシルプロテイントランスフェラーゼおよび癌遺伝子タンパク質Rasのファルネシル化を阻害する。従って、さらに本発明は、有効量(例えば、治療的有効量)の1つ以上(例えば、1つ)の本発明の化合物の投与により、哺乳動物(特にヒト)においてファルネシルプロテイントランスフェラーゼ(例えば、rasファルネシルプロテイントランスフェラーゼ)を阻害する方法を提供する。ファルネシルプロテイントランスフェラーゼを阻害するための本発明化合物の患者への投与は、以下に記載される癌の処置に有用である。
本発明は、有効量(例えば、治療的有効量)の1つ以上(例えば、1つ)の本発明の化合物の投与により有効量異常な細胞増殖(形質転換された細胞を含む)の阻害または処置のための方法を提供する。異常な細胞増殖は、正常な調節メカニズムに依存しない細胞増殖(例えば、接触阻害の欠損)に関係する。これは以下の細胞の異常増殖を含む:(1)活性化Ras癌遺伝子を発現する腫瘍細胞(腫瘍);(2)別の遺伝子における癌遺伝子の変異の結果、Rasタンパク質が活性化される腫瘍細胞;および(3)異常なRas活性化が起こる他の増殖性疾患の良性細胞および悪性細胞。
本発明はまた、そのような処置を必要とする哺乳動物(例えば、ヒト)に、有効量(例えば、治療的有効量)の1つ以上(例えば、1つ)の本発明の化合物を投与することにより腫瘍(例えば、癌)増殖を阻害するか、または処置するための方法を提供する。特に、本発明は、有効量(例えば、治療的有効量)の上に記載の化合物の投与により、活性化されたRas癌遺伝子を発現する腫瘍の増殖を阻害するか、または処置するための方法を提供する。
本発明はまた、増殖性の疾患、特に癌(すなわち、腫瘍)を処置する方法を提供し、この方法は、そのような処置を必要とする哺乳動物(すなわち、ヒト)に、有効量(例えば、治療的有効量)の明細書に記載される1つ以上(例えば、1つ)の本発明の化合物を有効量の少なくとも1つの抗癌薬(すなわち、化学療法薬)および/または放射線と組み合わせて投与する工程を包含する。
抗癌薬(すなわち、化学療法薬)の例として:(1)タキサン類;(2)白金配位化合物;(3)抗体である上皮増殖因子(EGF)インヒビター;(4)小分子であるEGFインヒビター;(5)抗体である血管内皮(endolithial)増殖因子(VEGF)インヒビター;(6)小分子であるVEGFキナーゼインヒビター;(7)エストロゲンレセプターアンタゴニストまたは選択的エストロゲンレセプター調節因子(SERM);(8)抗腫瘍ヌクレオシド誘導体;(9)エポチロン類;(10)トポイソメラーゼインヒビター;(11)ビンカアルカロイド類;(12)αVβ3インテグリンのインヒビターである抗体;および(13)αVβ3インテグリンの小分子インヒビター(14)葉酸アンタゴニスト;(15)リボヌクレオチドレダクターゼインヒビター;(16)アントラサイクリン類;(17)生物製剤;(18)サリドマイド(または関連のあるイミド);および(19)グリベックからなる群から選択される抗癌薬が挙げられる。
本発明はまた、増殖性の疾患、特に癌(すなわち、腫瘍)を処置する方法を提供し、この方法は、そのような処置を必要とする哺乳動物(すなわち、ヒト)に、有効量(例えば、治療的有効量)の1つ以上(例えば、1つ)の本発明の化合物を有効量の少なくとも1つのシグナルトランスダクションインヒビターと組み合わせて投与する工程を包含する。
阻害され得るまたは処置され得る増殖性の疾患(腫瘍、すなわち癌)の例としては:(A)肺癌(例えば、肺腺癌および非小細胞肺癌)、(B)膵臓癌(例えば、膵臓癌(例えば、外分泌性の膵臓癌)、(C)結腸癌(例えば、結腸直腸癌(例えば、結腸腺癌および結腸腺腫のような)、(D)骨髄性白血病(例えば、急性骨髄性白血病(AML)、CMLおよびCMML)、(E)濾胞状甲状腺癌、(F)骨髄異形成症候群(MDS)、(G)膀胱癌、(H)上皮癌、(I)メラノーマ、(J)乳癌、(K)前立腺癌、(L)頭部癌および頚部癌(例えば、頭部および頚部の扁平上皮癌)、(M)卵巣癌、(N)脳の癌(例えば、神経膠腫)、(O)間葉由来の癌(例えば、線維肉腫および横紋筋肉腫)、(P)肉腫、(Q)テトラカルシノーマ(tetracarcinomas)、(R)神経芽細胞腫(nuroblastoma)、(S)腎臓癌、(T)肝癌、(U)非ホジキンリンパ腫、(V)多発性骨髄腫、および(W)未分化甲状腺癌が挙げられるが、これに限定されない。
例えば、本発明の実施形態は、そのような処置を必要とする患者において癌を処置する方法を包含し、ここでこの癌は:膵臓癌、肺癌、骨髄性白血病、濾胞状甲状腺腫、骨髄異形成症候群、頭部癌および頚部癌、メラノーマ、乳癌、前立腺癌、卵巣癌、膀胱癌、神経膠腫、上皮癌、結腸癌、非ホジキンリンパ腫および多発性骨髄腫からなる群から選択され、患者に有効量の本発明の化合物を投与する工程を包含する。
また、例えば、本発明の実施形態は、そのような処置を必要とする患者において、癌を処置する方法を包含し、ここでこの癌は:肺癌(例えば、非小細胞肺癌)、頭部の癌および頚部の癌(例えば、頭部および頚部の扁平上皮癌)、膀胱癌、乳癌、前立腺癌、ならびに骨髄性白血病(例えば、CMLおよびAML)、非ホジキンリンパ腫および多発性骨髄腫からなる群から選択される。
本発明はまた、そのような処置を必要とする患者において癌を処置する方法を提供し、治療的有効量の1つ以上(例えば、1つ)の本発明の化合物および治療的有効量の少なくとも2つの異なる抗腫瘍薬を投与する工程を包含し、この抗腫瘍薬は:(1)タキサン類;(2)白金配位化合物;(3)抗体であるEGFインヒビター;(4)小分子であるEGFインヒビター;(5)抗体であるVEGFインヒビター;(6)小分子であるVEGFキナーゼインヒビター;(7)エストロゲンレセプターアンタゴニストまたは選択的エストロゲンレセプター調節因子(SERM);(8)抗腫瘍ヌクレオシド誘導体;(9)エポチロン類;(10)トポイソメラーゼインヒビター;(11)ビンカアルカロイド類;(12)αVβ3インテグリンのインヒビターである抗体;および(13)αVβ3インテグリンの小分子インヒビター(14)葉酸アンタゴニスト;(15)リボヌクレオチドレダクターゼインヒビター;(16)アントラサイクリン類;(17)生物製剤;(18)サリドマイド(または関連のあるイミド);および(19)グリベックからなる群から選択される。
本発明はまた、そのような処置を必要とする患者において癌を処置する方法を提供し、治療的有効量の1つ以上(例えば、1つ)の本発明の化合物および1つの抗腫瘍薬を投与する工程を包含し、この抗腫瘍薬は(1)抗体であるEGFインヒビター;(2)小分子であるEGFインヒビター;(3)抗体であるVEGFインヒビター;(4)小分子であるVEGFキナーゼインヒビターから選択される。放射線治療はまた、上記の併用療法と組み合わせて使用され得る(すなわち、本発明の化合物と抗腫瘍薬との組み合わせを使用する上記方法はまた、治療的有効量の放射線の投与を包含し得る。
本発明はまた、そのような処置を必要とする患者において白血病(例えば、急性骨髄性白血病(AML)および慢性骨髄性白血病(CML))を処置する方法を提供し、この方法は、治療的有効量の1つ以上(例えば、1つ)の本発明の化合物ならびに:(1)CMLを処置するためのグリベックおよびインターフェロン;(2)CMLを処置するためのグリベックおよびPEG化インターフェロン;(3)AMLを処置するための抗腫瘍ヌクレオシド誘導体(例えば、Ara−C);または(4)AMLを処置するための抗腫瘍ヌクレオシド誘導体のアントラサイクリンとの組み合わせを含む。
本発明はまた、そのような処置を必要とする患者において非ホジキンリンパ腫を処置する方法を提供し、この方法は、治療的有効量の1つ以上(例えば、1つ)の本発明の化合物ならびに(1)生物製剤(例えば、Rituxan);(2)生物製剤(例えば、Rituxan)および抗腫瘍ヌクレオシド誘導体(例えば、フルダラビン);または(3)Genasense(BCL−2に対するアンチセンス)を含む。
本発明はまた、そのような処置を必要とする患者に、治療的有効量の:(a)本発明のFPTインヒビター(すなわち、本発明の化合物)、および(b)(1)タキサン類、(2)白金配位化合物、(3)抗体であるEGFインヒビター、(4)小分子であるEGFインヒビター、(5)抗体であるVEGFインヒビター、(6)小分子であるVEGFキナーゼインヒビター、(7)エストロゲンレセプターアンタゴニストまたは選択的エストロゲンレセプター調節因子、(8)抗腫瘍ヌクレオシド誘導体、(9)エポチロン類、(10)トポイソメラーゼインヒビター、(11)ビンカアルカロイド類、(12)αVβ3インテグリンのインヒビターである抗体、(13)αVβ3インテグリンの小分子インヒビター、(14)葉酸アンタゴニスト、(15)リボヌクレオチドレダクターゼインヒビター、(16)アントラサイクリン類、(17)生物製剤、(18)サリドマイド(または関連のあるイミド)、および(19)グリベックからなる群から選択される少なくとも2つの異なる抗腫瘍薬、を投与する工程を包含する、癌を処置する方法を提供する。
本発明はまた、治療的有効量の:(a)本発明のFPTインヒビター(すなわち、本発明の化合物)、および(b)(1)タキサン類、(2)白金配位化合物、(3)抗体であるEGFインヒビター、(4)小分子であるEGFインヒビター、(5)抗体であるVEGFインヒビター、(6)小分子であるVEGFキナーゼインヒビター、(7)エストロゲンレセプターアンタゴニストまたは選択的エストロゲンレセプター調節因子、(8)抗腫瘍ヌクレオシド誘導体、(9)エポチロン類、(10)トポイソメラーゼインヒビター、(11)ビンカアルカロイド類、(12)αVβ3インテグリンのインヒビターである抗体、(13)αVβ3インテグリンの小分子インヒビター、(14)葉酸アンタゴニスト、(15)リボヌクレオチドレダクターゼインヒビター、(16)アントラサイクリン類、(17)生物製剤、および(18)サリドマイド(または関連のあるイミド)からなる群から選択される少なくとも2つの異なる抗腫瘍薬を、そのような処置を必要とする患者に投与する工程を包含する、癌を処置する方法を提供する。
本発明はまた、そのような処置を必要とする患者に、治療的有効量の:(a)本発明のFPTインヒビター(すなわち、本発明の化合物)、および(b)(1)タキサン類、(2)白金配位化合物、(3)抗体であるEGFインヒビター、(4)小分子であるEGFインヒビター、(5)抗体であるVEGFインヒビター、(6)小分子であるVEGFキナーゼインヒビター、(7)エストロゲンレセプターアンタゴニストまたは選択的エストロゲンレセプター調節因子、(8)抗腫瘍ヌクレオシド誘導体、(9)エポチロン類、(10)トポイソメラーゼインヒビター、(11)ビンカアルカロイド類、(12)αVβ3インテグリンのインヒビターである抗体、(13)αVβ3インテグリンの小分子インヒビター、(14)葉酸アンタゴニスト、(15)リボヌクレオチドレダクターゼインヒビター、(16)アントラサイクリン類、および(17)生物製剤からなる群から選択される少なくとも2つの異なる抗腫瘍薬、を投与する工程を包含する、癌を処置する方法を提供する。
本発明はまた、そのような処置を必要とする患者に、治療的有効量の:(a)本発明のFPTインヒビター(すなわち、本発明の化合物)、および(b)(1)タキサン類、(2)白金配位化合物、(3)抗体であるEGFインヒビター、(4)小分子であるEGFインヒビター、(5)抗体であるVEGFインヒビター、(6)小分子であるVEGFキナーゼインヒビター、(7)エストロゲンレセプターアンタゴニストまたは選択的エストロゲンレセプター調節因子、(8)抗腫瘍ヌクレオシド誘導体、(9)エポチロン類、(10)トポイソメラーゼインヒビター、(11)ビンカアルカロイド類、(12)αVβ3インテグリンのインヒビターである抗体、および(13)αVβ3インテグリンの小分子インヒビターからなる群から選択される少なくとも2つの異なる抗腫瘍薬、を投与する工程を包含する、癌を処置する方法を提供する。
本発明はまた、治療的有効量の:(a)本発明のFPTインヒビター(すなわち、本発明の化合物)、ならびに(b)(1)タキサン類、(2)白金配位化合物、(3)抗体であるEGFインヒビター、(4)小分子であるEGFインヒビター、(5)抗体であるVEGFインヒビター、(6)小分子であるVEGFキナーゼインヒビター、(7)エストロゲンレセプターアンタゴニストまたは選択的エストロゲンレセプター調節因子、(8)抗腫瘍ヌクレオシド誘導体、(9)エポチロン類、(10)トポイソメラーゼインヒビター、(11)ビンカアルカロイド類、(12)αVβ3インテグリンのインヒビターである抗体、および(13)αVβ3インテグリンの小分子インヒビターからなる群から選択される少なくとも2つの異なる抗腫瘍薬を、そのような処置を必要とする患者に投与する工程を包含する、非小細胞肺癌を処置する方法を提供する。
本発明はまた、治療的有効量の:(a)本発明のFPTインヒビター(すなわち、本発明の化合物)、ならびに(b)(1)タキサン類、(2)白金配位化合物、(3)抗腫瘍ヌクレオシド誘導体、(4)トポイソメラーゼインヒビター、および(5)ビンカアルカロイド類からなる群から選択される少なくとも2つの異なる抗腫瘍薬を、そのような処置を必要とする患者に投与する工程を包含する、非小細胞肺癌を処置する方法を提供する。
本発明はまた、治療的有効量の:(a)本発明のFPTインヒビター(すなわち、本発明の化合物)、(b)カルボプラチン、および(c)パクリタキセルを、そのような処置を必要とする患者に投与する工程を包含する、非小細胞肺癌を処置する方法を提供する。
本発明はまた、治療的有効量の:(a)本発明のFPTインヒビター(すなわち、本発明の化合物)、(b)シスプラチン、および(c)ゲムシタビンを、そのような処置を必要とする患者に投与する工程を包含する、非小細胞肺癌を処置する方法を提供する。
本発明はまた、治療的有効量の:(a)本発明のFPTインヒビター(すなわち、本発明の化合物)、(b)カルボプラチン、および(c)ゲムシタビンを、そのような処置を必要とする患者に投与する工程を包含する、非小細胞肺癌を処置する方法を提供する。
本発明はまた、治療的有効量の:(a)本発明のFPTインヒビター(すなわち、本発明の化合物)、(b)カルボプラチン、および(c)ドセタキセルを、そのような処置を必要とする患者に投与する工程を包含する、非小細胞肺癌を処置する方法を提供する。
本発明はまた、治療的有効量の:(a)本発明のFPTインヒビター(すなわち、本発明の化合物)、ならびに(b)(1)抗体であるEGFインヒビター、(2)小分子であるEGFインヒビター、(3)抗体であるVEGFインヒビター、(4)小分子であるVEGFキナーゼインヒビターからなる群から選択される抗腫瘍薬を、そのような処置を必要とする患者に投与する工程を包含する、癌を処置する方法を提供する。
本発明はまた、治療的有効量の:(a)本発明のFPTインヒビター(すなわち、本発明の化合物)、ならびに(b)(1)タキサン類、および(2)白金配位化合物からなる群から選択される1つ以上の抗腫瘍薬を、そのような処置を必要とする患者に投与する工程を包含する、頭部および頚部の扁平上皮癌を処置する方法を提供する。
本発明はまた、治療的有効量の:(a)本発明のFPTインヒビター(すなわち、本発明の化合物)、ならびに(b)(1)タキサン類、(2)白金配位化合物、(3)抗腫瘍ヌクレオシド誘導体(例えば、5−フルオロウラシル)からなる群から選択される少なくとも2つの異なる抗腫瘍薬を、そのような処置を必要とする患者に投与する工程を包含する、頭部および頚部の扁平上皮癌を処置する方法を提供する。
本発明はまた、治療的有効量の:(a)本発明のFPTインヒビター(すなわち、本発明の化合物)、および(b)グリベック、および(c)インターフェロン(例えば、Intron−A)を、そのような処置を必要とする患者に投与する工程を包含する、CMLを処置する方法を提供する。
本発明はまた、治療的有効量の:(a)本発明のFPTインヒビター(すなわち、本発明の化合物)、(b)グリベック;および(c)PEG化インターフェロン(例えば、Peg.IntronおよびPegasys)を、そのような処置を必要とする患者に投与する工程を包含する、CMLを処置する方法を提供する。
本発明はまた、治療的有効量の:(a)本発明のFPTインヒビター(すなわち、本発明の化合物)、および(b)グリベックを、そのような処置を必要とする患者に投与する工程を包含する、CMLを処置する方法を提供する。
本発明はまた、治療的有効量の本発明のFPTインヒビター(すなわち、本発明の化合物)を、そのような処置を必要とする患者に投与する工程を包含する、CMMLを処置する方法を提供する。
本発明はまた、治療的有効量の:(a)本発明のFPTインヒビター(すなわち、本発明の化合物)、(b)抗腫瘍ヌクレオシド誘導体(例えば、シタラビン(すなわち、Ara−C))を、そのような処置を必要とする患者に投与する工程を包含する、AMLを処置する方法を提供する。
本発明はまた、治療的有効量の:(a)本発明のFPTインヒビター(すなわち、本発明の化合物)、(b)抗腫瘍ヌクレオシド誘導体(例えば、シタラビン(すなわち、Ara−C))、および(c)アントラサイクリンを、そのような処置を必要とする患者に投与する工程を包含する、AMLを処置する方法を提供する。
本発明はまた、治療的有効量の:(a)本発明のFPTインヒビター(すなわち、本発明の化合物)、および(b)リタキシマブ(Rituxan)を、そのような処置を必要とする患者に投与する工程を包含する、非ホジキンリンパ腫を処置する方法を提供する。
本発明はまた、治療的有効量の:(a)本発明のFPTインヒビター(すなわち、本発明の化合物)、(b)リタキシマブ(Rituxan)、および(c)抗腫瘍ヌクレオシド誘導体(例えば、フルダラビン(すなわち、F−ara−A))を、そのような処置を必要とする患者に投与する工程を包含する、非ホジキンリンパ腫を処置する方法を提供する。
本発明はまた、治療的有効量の:(a)本発明のFPTインヒビター(すなわち、本発明の化合物)、(b)Genasense(BCL−2に対するアンチセンス)を、そのような処置を必要とする患者に投与する工程を包含する、非ホジキンリンパ腫を処置する方法を提供する。
本発明はまた、治療的有効量の:(a)本発明のFPTインヒビター(すなわち、本発明の化合物)、および(b)プロテオソームインヒビター(例えば、PS−341(Millenium))を、そのような処置を必要とする患者に投与する工程を包含する、多発性骨髄腫を処置する方法を提供する。
本発明はまた、治療的有効量の:(a)本発明のFPTインヒビター(すなわち、本発明の化合物)、および(b)サリドマイドまたは関連のあるイミドを、そのような処置を必要とする患者に投与する工程を包含する、多発性骨髄腫を処置する方法を提供する。
本発明はまた、治療的有効量の:(a)本発明のFPTインヒビター(すなわち、本発明の化合物)、および(b)サリドマイドを、そのような処置を必要とする患者に投与する工程を包含する、多発性骨髄腫を処置する方法を提供する
本発明はまた、明細書中に記載される癌を処置する方法、特に上に記載される癌を処置する方法に関し、ここでFPTインヒビターの投与に加え、抗腫瘍薬放射線療法はまた、処置サイクルの前、処置サイクル中、または処置サイクル後に投与される。
本発明はまた、良性と悪性両方の増殖性疾患を阻害するか、または処置するための方法を提供し、ここでRasタンパク質は、他の遺伝子における癌遺伝子の変異の結果として、異常に活性化される−すなわち、Ras遺伝子自体は、有効量(例えば、治療的有効量)の1つ以上(例えば、1つ)の本発明の化合物を、そのような処置を必要とする哺乳動物(例えば、ヒト)に投与することにより達成される阻害または処置に伴う癌遺伝子の形態に対する変異により活性化されない。例えば、良性増殖性障害の神経繊維腫症、またはRasがチロシンキナーゼ癌遺伝子(例えば、neu、src、abl、lck、およびfyn)の変異または過剰発現により活性化される腫瘍は、明細書中に記載される三環系化合物により阻害されるかまたは処置され得る。
本発明の方法に有用な本発明の化合物は、異常な細胞増殖を阻害または処置する。理論により束縛されないが、これらの化合物は、G−タンパク質のイソプレニル化を遮断することにより、Ras p21のようなG−タンパク質の機能の阻害を介して機能し得、従って、腫瘍増殖および癌のような増殖性疾患の処置を有用にすると考えられる。理論により束縛されないが、これら化合物がrasファルネシルプロテイントランスフェラーゼを阻害し、従ってras形質転換細胞に対する抗増殖活性を示すと考えられる。
本発明に従って、増殖性疾患(癌、すなわち腫瘍)を処置する方法は、有効量の本発明の化合物ならびに有効量の化学療法薬および/または放射線を、そのような処置を必要とする患者において同時にまたは逐次的に投与することにより、形質転換細胞を含む異常な細胞増殖を処置する(阻害する)ための方法を包含する。
実施形態において、本発明の方法は、(1)有効量の本発明の化合物、ならびに(2)有効量の少なくとも1つの抗腫瘍薬、微小管作用薬および/または放射線を、そのような処置を必要とする患者において、同時にまたは逐次的に投与することにより、腫瘍増殖を処置するか、または阻害するための方法を包含する。例えば、これら方法の1つの実施形態は、肺癌、前立腺癌および骨髄性白血病からなる群から選択される癌を処置する方法に関する。
本発明に従って、増殖性疾患を処置する方法はまた、良性と悪性両方の増殖性疾患を処置する(阻害する)ための方法を包含し、ここでRasタンパク質は、他の遺伝子における癌遺伝子の変異の結果として、異常に活性化される−すなわち、このras遺伝子自体は、癌遺伝子の形態に対する変異により活性化されない。この方法は、有効量の本発明の化合物、ならびに有効量の抗腫瘍薬および/または放射線療法を、そのような処置を必要とする患者に同時にまたは逐次的に投与する工程を包含する。処置され得るそのような増殖性疾患の例としては、良性の増殖性障害の神経線維腫症、あるいはrasがチロシンキナーゼ癌遺伝子(例えば、neu、src、abl、lck、lyn、fyn)の変異または過剰発現により活性化される腫瘍が挙げられる。
放射線療法として、γ放射線が好ましい。
本発明に従って、増殖性疾患(癌、すなわち腫瘍)を処置する方法はまた、有効量の本発明の化合物および有効量の少なくとも1つのシグナルトランスダクションインヒビターを、そのような処置を必要とする患者において同時にまたは逐次的に投与することにより、形質転換細胞を含む異常な増殖細胞を処置する(阻害する)ための方法を包含する。
代表的なシグナルトランスダクションインヒビターとしては:(i)例えば、STI 571(グリベック)のようなBcr/ablキナーゼインヒビター、(ii)キナーゼインヒビター(イレッサ、OSI−774)および抗体(Imclone:C225[Goldsteinら、Clin Cancer Res.、1995年、1:1311〜1318]およびAbgenix:ABX−EGF)のような上皮増殖因子(EGF)レセプターインヒビター、および(iii)例えばハーセプチン(登録商標)(トラスツズマブ)のようなHER−2/neuレセプターインヒビターが挙げられるが、これらに限定されない。
本発明の処置の方法の実施形態は、癌を処置するための薬物(化合物)の組み合わせの使用に関する−すなわち、本発明は、癌を処置するための併用療法に関する。当業者において、薬物は一般的に薬学的組成物として個々に投与されることが理解される。1つより多い薬物を含む薬学的組成物の使用は、本発明の範囲内である。
抗腫瘍薬は、通常臨床医において容易に入手できる投薬形態で投与され、一般的に通常規定された量(例として、Physician’s Desk Reference、第56版、2002年(Medical Economics company,Inc.Montvale、NJ 07645−1742により出版された)およびPhysician’s Desk Reference、第57版、2003年(Thompson PDR、Montvale、NJ 07645−1742により出版され、その開示は明細書中に参考として援用される)に記載される量、または薬剤を使用するための製品情報に記載される量)が投与される。
例えば、本発明のFPTインヒビター、すなわち本発明の化合物は、経口的に投与され得(例えば、カプセルとして)、抗腫瘍薬は、通常IV溶液として、静脈内に投与され得る。1つより多い薬物を含む薬学的組成物の使用は、本発明の範囲内である。
FPTインヒビター(すなわち、本発明の化合物)および抗腫瘍薬は、臨床的に受容可能な結果(例えば、腫瘍の症状の減少または除去)を得るために、治療的有効量で投与される。従って、FPTインヒビターおよび抗腫瘍薬は、処置プロトコールにおいて、同時にまたは連続的に投与され得る。抗腫瘍薬の投与は、当該分野においてすでに公知の処置プロトコールに従ってなされ得る。
処置プロトコールにおいて、FPTインヒビター(すなわち、本発明の化合物)および抗腫瘍薬は、通常1〜7週間継続し、代表的には6〜12回繰り返される。一般的に、処置プロトコールは、1〜4週間継続する。1〜3週間の処置プロトコールもまた、使用され得る。1〜2週間の処置プロトコールもまた、使用され得る。処置プロトコールまたは処置サイクルの間、FPTインヒビターは毎日投与されるが、抗腫瘍薬は、1週間に1回以上投与される。一般的に、FPTインヒビターは毎日投与される得(すなわち、1日1回)、1つの実施形態において1日2回投与され得、抗腫瘍薬は、1週間に1回または3週間に1回投与される。例えば、タキサン類(例えば、パクリタキセル(例えば、タキソール(登録商標))またはドセタキセル(例えば、タキソテア(Taxotere)(登録商標))は、1週間に1回または3週間に1回投与され得る。
しかしながら、処置プロトコールが患者に必要性に従って変化され得ることは、当業者において明らかである。従って、本発明の方法における化合物(薬物)の組み合わせは、上に記載されるプロトコールのバリエーションで投与され得る。例えば、FPTインヒビター(すなわち、本発明の化合物)は、処置サイクルの間、連続的よりむしろ不連続的に投与され得る。従って、例えば、この処置サイクルの間、FPTインヒビターは、1週間毎日投与され、次いで1週間中止され得、この投与は処置サイクルの間繰り返される。あるいは、FPTインヒビターは、2週間毎日投与され、1週間中止され得、この投与が処置サイクルの間繰り返される。従って、FPTインヒビターは、このサイクルの間、1週間以上毎日投与され、このサイクルの間、1週間以上中止され得、この処置の間、この投与パターンが繰り返される。この不連続的な処置はまた、1週間完全よりもむしろ日数をベースにし得る。例えば、1〜6日間の毎日投与、1〜6日間の投薬なしのこのパターンが、処置プロトコールの間繰り返される。FPTインヒビターが投薬されない日数(または週の数)は、FPTインヒビターが投薬される日数(または週の数)に等しくない。通常不連続的な投薬プロトコールが使用される場合、FPTインヒビターが投薬される日または週の数は、FPTインヒビターが投薬されない日または週の数に少なくとも等しいか、または多い。
抗腫瘍薬は、ボーラス注入かまた持続注入により与えられ得る。抗腫瘍薬は、処置サイクルの間、1週間に1度、または2週間に1度、3週間に1度、4週間に1度、毎日与えられ得る。処置サイクルの間毎日与えられる場合、この毎日投薬は、処置サイクルの数週にわたり不連続的であり得る。例えば、1週間(または数日間)投与され、1週間(または数日間)投与されないパターンが、処置サイクルの間繰り返される。
FPTインヒビター(すなわち、本発明の化合物)は、好ましくは固体の投薬形態として、1つの実施形態においてカプセルとして、経口的に投与され得るが、全体的に治療的に有効な毎日投薬は、1日あたり1〜4回または1〜2回の分割投薬で投与され得、一般的な治療的有効量が、1日1回または1日2回で与えられ、1つの実施形態において1日2回で与えられる。FPTインヒビターは、1日1回、約50mg〜約400mgの量で投与され得、1日1回、約50mg〜約300mgの量で投与され得る。FPTインヒビターは、一般的に1日2回、約50mg〜約350mgの量で投与され、通常1日2回、約50mg〜約200mgの量で投与され、1つの実施形態において1日2回、約75mg〜約125mgの量で投与され、別の実施形態において1日2回、約100mgの量で投与される。
治療サイクルの完了後、患者が反応するか、または安定である場合、この処置サイクルは、当該臨床医の判断に従い繰り返され得る。治療サイクルの完了において、患者は、この処置プロトコールで投与された同じ用量でFPTインヒビター(すなわち、本発明の化合物)を継続し得るか、またはこの用量が1日2回、200mgより少なかった場合、この用量は、1日2回、200mgに増加され得る。この維持用量は、患者が進行するまで継続され得るか、またはもはやこの用量に耐えられ得なくなるまで継続され得る(この場合、この用量は、減少され得、この患者は減少した用量で継続され得る)。
FPTインヒビター(すなわち、本発明の化合物)と使用される抗腫瘍薬は、処置サイクルの間、標準的に規定される投薬量で投与される(すなわち、抗腫瘍薬が、これら薬物の投与のための標準的な慣例に従って投与される)。例えば:(a)タキサン類として、約30mg/m〜約300mg/m;(b)シスプラチンとして、約30mg/m〜約100mg/m;(c)カルボプラチンとして、約2〜約8のAUC;(d)抗体であるEGFインヒビターとして、約2mg/m〜約4mg/m;(e)小分子であるEGFインヒビターとして、約50mg/m〜約500mg/m;(f)抗体であるVEGFキナーゼインヒビターとして、;約1mg/m〜約10mg/m;(g)小分子であるVEGFインヒビターとして、約50mg/m〜約2400mg/m;(h)SERMとして、約1mg〜約20mg;(i)抗腫瘍ヌクレオシドである5−フルオロウラシル、ゲムシタビンおよびカペシタビン(Capecitabine)として、約500mg/m〜約1250mg/m;(j)抗腫瘍ヌクレオシドであるシタラビン(Ara−C)として、3〜4週間ごとに7〜10日間、1日あたり100mg/m〜200mg/mであり、難治性の白血病およびリンパ腫に関しては高用量(すなわち、3〜4週間ごとに4〜8倍用量で、12時間ごとに1時間、1g/m〜3g/m;(k)抗腫瘍ヌクレオシドであるフルダラビン(F−ara−A)として、3〜4週間ごとに1日あたり10mg/m〜25mg/m;(l)抗腫瘍ヌクレオシドであるデシタビン(Decitabine)として、最大8サイクルで、6週間ごとに3日間、30mg/m〜75mg/m;(m)抗腫瘍ヌクレオシドであるクロロデオキシアデノシン(CdA、2−CdA)として、3〜4週間ごとに7日間までの持続注入として、1日あたり0.05mg/kg〜0.1mg/kg;(n)エポチロン類として、約1mg/m〜約100mg/m;(o)トポイソメラーゼインヒビターとして、約1mg/m〜約350mg/m;(p)ビンカアルカロイドとして、約1mg/m〜約50mg/m;(q)葉酸アンタゴニストであるメトトレキサート(MTX)として、3〜4週間ごとに、経口、IVまたはIMにより20mg/m〜60mg/m、中間体投薬レジメンでは、3〜4週間ごとに、60分かけてIVにより80mg/m〜250mg/mであり、高用量レジメンでは、3〜4週間ごとにロイコボリンを用いて250mg/m〜1000mg/mIVで与えられる;(r)葉酸アンタゴニストであるプレメトレキシド(Alimta)として、3週間ごとに300mg/m〜600mg/m(1日目に10分間のIV注入);(s)リボヌクレオチドレダクターゼインヒビターであるヒドロキシウレア(HU)として、1日あたり20mg/kg〜50mg/kg(血球数を下げるのに必要とされる);(t)白金配位化合物オキサリプラチン(Eloxatin)として、3〜4週ごとに50mg/m〜100mg/m(好ましくは、非小細胞肺癌のような固形腫瘍、結腸直腸癌および卵巣癌に使用される);(u)アントラサイクリンであるダウノルビシンとして、3〜4週ごとに3〜5日間、1日あたり10mg/m〜50mg/mIV;(v)アントラサイクリンであるドキソルビシン(アドリアマイシン)として、3〜4週ごとに1〜4日にわたり50mg/m〜100mg/mのIV持続注入、また週に1回の10mg/m〜40mg/mIV;(w)アントラサイクリンであるイダルビシンとして、3〜4週ごとに、10〜20分かけるゆっくりなIV注入1〜3日間毎日、;(x)生物製剤であるインターフェロン(Intron−A、Roferon)として、1週間に3回、500万〜2000万IU;(y)生物製剤であるPEG化インターフェロン(Peg−intron、Pegasys)として、1日あたり3μg/kg〜4μg/kgの慢性皮下投与(再発または活性がなくなるまで);および(z)生物製剤であるリタキシマブ(Rituxan)(非ホジキンリンパ腫に使用される抗体)として、6ヶ月間4〜8週にわたり週に1回の200mg/m〜400mg/mIV。
グリベックは、1日あたり約200mg〜約800mgの量で経口的に使用され得る。
サリドマイド(および関連するイミド)は、1日あたり約200mg〜約800mgの量で経口的に使用され得、再発あるいは毒性を示すまで、連続的に投薬されるか、使用され得る。例えば、Mitsiadesら、「Apoptotic signaling induced by immunomodulatory thalidomide analoqs in human multiple myeloma cells;therapeutic implications」、Blood、2002年6月15日、99(12):4525〜30を参照とし、この開示は参考として明細書中に援用される。
例えば、パクリタキセル(例えば、タキソール(登録商標))は、約50mg/m〜約100mg/mの量で1週間に1度投与され得、別の例において約60mg/m〜約80mg/mの量で投与される。別の例において、パクリタキセル(例えば、タキソール(登録商標))は、約150mg/m〜約250mg/mの量で3週間に1度投与され得、別の例において約175mg/m〜約225mg/mの量で投与される。
別の例において、ドセタキセル(例えば、Taxotere(登録商標))は、約10mg/m〜約45mg/mの量で1週間に1回投与され得る。別の例において、ドセタキセル(例えば、Taxotere(登録商標))は、約50mg/m〜約100mg/mの量で3週間に1回投与され得る。
別の例においてシスプラチンは、約20mg/m〜約40mg/mの量で1週間に1回投与され得る。別の例においてシスプラチンは、約60mg/m〜約100mg/mの量で3週間に1回投与される。
別の例においてシスプラチンは、約2〜約3のAUCを提供するための量で1週間に1回投与され得る。別の例においてシスプラチンは、約5〜約8のAUCを提供するための量で3週間に1回投与され得る。
従って、1つの例において(例えば、非小細胞肺癌の処置):(1)FPTインヒビター(すなわち、本発明の化合物)は、1日2回、約50mg〜約200mgの量で投与され、別の例において、1日2回、約75mg〜約125mgの量で投与され、さらに別の例において、1日2回、約100mg投与され、(2)パクリタキセル(例えば、タキソール(登録商標))は、約50mg/m〜約100mg/mの量で1週間に1回投与され、別の例において約60mg/m〜約80mg/mの量で投与され、(3)カルボプラチンは、約2〜約3のAUCを提供するための量で、1週間に1回投与される。
別の例において、(例えば、非小細胞肺癌の処置):(1)FPTインヒビター(すなわち、本発明の化合物)は、1日2回約50mg〜約200mgの量で投与され、別の例において、1日2回約75mg〜約125mgの量で投与され、さらに別の例において、1日2回約100mg投与され、(2)パクリタキセル(例えば、タキソール(登録商標))は、約50mg/m〜約100mg/mの量で1週間に1回投与され、別の例において約60mg/m〜約80mg/mの量で投与され、(3)シスプラチンは、約20mg/m〜約40mg/mの量で1週間に1回投与される。
別の例において、(例えば、非小細胞肺癌の処置):(1)FPTインヒビター(すなわち、本発明の化合物)は、1日2回約50mg〜約200mgの量で投与され、別の例において、1日2回約75mg〜約125mgの量で投与され、さらに別の例において、1日2回約100mg投与され、(2)ドセタキセル(例えば、Taxotere(登録商標))は、約10mg/m〜約45mg/mの量で1週間に1回投与され、(3)カルボプラチンは、約2〜約3のAUCを提供するための量で1週間に1回投与され得る。
別の例において、(例えば、非小細胞肺癌の処置):(1)FPTインヒビター(すなわち、本発明の化合物)は、1日2回約50mg〜約200mgの量で投与され、別の例において、1日2回約75mg〜約125mgの量で投与され、さらに別の例において、1日2回約100mg投与され、(2)ドセタキセル(例えば、Taxotere(登録商標))は、約10mg/m〜約45mg/mの量で1週間に1回投与され、(3)シスプラチンは、約20mg/m〜約40mg/mの量で1週間に1回投与され得る。
従って、1つの実施形態において(例えば、非小細胞肺癌の処置):(1)FPTインヒビター(すなわち、本発明の化合物)は、1日2回約50mg〜約200mgの量で投与され、別の例において、1日2回約75mg〜約125mgの量で投与され、さらに別の例において、1日2回約100mg投与され、(2)パクリタキセル(例えば、タキソール(登録商標))は、約150mg/m〜約250mg/mの量で3週間に1回投与され、別の例において約175mg/m〜約225mg/mの量で投与され、さらに別の例において、175mg/mで投与され、(3)シスプラチンは、約5〜約8のAUCを提供するために、別の例6において、3週間に1回投与される。
非小細胞肺癌の処置の別の例において:(1)FPTインヒビター(すなわち、本発明の化合物)は、1日2回100mgの量で投与され、(2)パクリタキセル(例えば、タキソール(登録商標))は、3週間に1回、175mg/mの量で投与され、(3)カルボプラチンは、3週間に1回、6のAUCを提供するために投与される。
別の例において、(例えば、非小細胞肺癌の処置):(1)FPTインヒビター(すなわち、本発明の化合物)は、1日2回約50mg〜約200mgの量で投与され、別の例において、1日2回約75mg〜約125mgの量で投与され、さらに別の例において、1日2回約100mg投与され、(2)パクリタキセル(例えば、タキソール(登録商標))は、3週間に1回、約150mg/m〜約250mg/mの量で投与され、別の例において、約175mg/m〜約225mg/mの量で投与され、(3)シスプラチンは、約60mg/m〜約100mg/mの量で3週間に1回投与され得る。
別の例において、(例えば、非小細胞肺癌の処置):(1)FPTインヒビター(すなわち、本発明の化合物)は、1日2回約50mg〜約200mgの量で投与され、別の例において、1日2回約75mg〜約125mgの量で投与され、さらに別の例において、1日2回約100mg投与され、(2)ドセタキセル(例えば、Taxotere(登録商標))は、約50mg/m〜約100mg/mの量で3週間に1回投与され、(3)カルボプラチンは、約5〜約8のAUCを提供するための量で、3週間に1回投与される。
別の例において、(例えば、非小細胞肺癌の処置):(1)FPTインヒビター(すなわち、本発明の化合物)は、1日2回約50mg〜約200mgの量で投与され、別の例において、1日2回約75mg〜約125mgの量で投与され、さらに別の例において、1日2回約100mg投与され、(2)ドセタキセル(例えば、Taxotere(登録商標))は、約50mg/m〜約100mg/mの量で3週間に1回投与され、(3)シスプラチンは、約60mg/m〜約100mg/mの量で3週間に1回投与される。
FPTインヒビター(すなわち、本発明の化合物)、ドセタキセルおよびカルボプラチンを使用する非小細胞肺癌の処置の別の例において:(1)FPTインヒビター(すなわち、本発明の化合物)は、1日2回、約50mg〜約200mgの量で投与され、別の例において1日2回、約75mg〜約125mgの量で投与され、さらに別の例において、1日2回、約100mg投与され、(2)ドセタキセル(例えば、Taxotere(登録商標))は、3週間に1回、75mg/mの量で投与され、(3)カルボプラチンは、3週間に1回、約6のAUCを提供するための量で投与される。上記の例の別の例において、ドセタキセル(例えば、Taxotere(登録商標))とシスプラチン、ドセタキセル(例えば、Taxotere(登録商標))とカルボプラチン、パクリタキセル(例えば、タキソール(登録商標))とシスプラチン、またはパクリタキセル(例えば、タキソール(登録商標))とシスプラチンは、同じ日に投与される。
別の例(例えば、CML)において:(1)FPTインヒビター(すなわち、本発明の化合物)は、1日2回、約100mg〜約200mgの量で投与され、(2)グリベックは、1日あたり約400mg〜800mgの量で経口的に投与され、(3)PEG化インターフェロン(Peg−IntronまたはPegasys)は、1日あたり約3〜6μg/kgの量で投与される。
別の例において(例えば、非ホジキンリンパ腫):(1)FPTインヒビター(すなわち、本発明の化合物)は、1日2回、約50mg〜約200mgの量で投与され、別の例において、1日2回、約75mg〜約125mgで投与され、さらに別の例において1日2回、約100mgで投与され、(2)Genasense(BCL−2に対するアンチセンス)は、3〜4週ごとに5〜7日間、1日あたり約2mg/kg〜約5mg/kgの用量で(例えば、1日あたり3mg/kg)、連続的なIV注入として投与される。
別の例において(例えば、多発性骨髄腫):(1)FPTインヒビター(すなわち、本発明の化合物)は、1日2回、約50mg〜約200mgの量で投与され、別の例において、1日2回、約75mg〜約125mgで投与され、さらに別の例において1日2回、約100mgで投与され、(2)プロテオソームインヒビター(例えば、PD−341−Millenium)は、2週間連続して1週間に2回、約1mg/kg〜約5mg/kgの量で投与され、1週間休止される。
別の例において(例えば、多発性骨髄腫):(1)FPTインヒビター(すなわち、本発明の化合物)は、1日2回、約50mg〜約200mgの量で投与され、別の例において、1日2回、約75mg〜約125mgで投与され、さらに別の例において1日2回、約100mgで投与され、(2)サリドマイド(または、関連するイミド)は、1日あたり約200mg〜約800mgの量で経口的に投与され、再発または毒性を示すまで、持続的に投薬される。
上記例の別の例において、Taxotereとシスプラチン、Taxotereとカルボプラチン、タキソールとカルボプラチン、またはタキソールとシスプラチンは、同じ日に投与される。
FPTインヒビター(すなわち、本発明の化合物)と組み合わせて使用され得る抗腫瘍薬は:(1)パクリタキセル(タキソール(登録商標))および/またはドセタキセル(Taxotere(登録商標)のようなタキサン類、(2)例えば、カルボプラチン、シスプラチンおよびオキサリプラチンのような白金配位化合物、(3)HER2抗体(例えば、トラスツズマブ(ハーセプチン(登録商標))、Genentech,Inc.のような)、Cetuximab(Erbitux、IMC−C225、ImClone Systems)、EMD72000(Merck KGaA)、抗EFGR分子抗体ABX(Abgenix)、TheraCIM−h−R3(Center of Molecular immunology)、モノクローナル抗体425(Merck KGaA)、モノクローナル抗体ICR−62(ICR、Sutton、英国);Herzyme(Elan Pharmaceutical Technologies and Ribozyme Pharmaceuticals)、PKI166(Novartis)、EKB569(Wywth−Ayerst)、GW 572016(GlaxoSmithKline)、CI1033(Pfizer Global Reseaech and Development)、トラスツズマブ−メイタンシノイド(maytansinoid)結合体(Genentech,Inc.)、ミツモマブ(Imclone Systems and Merck KGaA)およびMelvax II(Imclone Systems and Merck KGaA)、(4)Tarceva(TM)(OSI−774、OSI Pharmaceuticals,Inc.)およびイレッサ(ZD 1839、Astra Zeneca)のような小分子であるEGFインヒビター、(5)ベバシズマブ(Genentech,inc.)、およびIMC−1C11(Imclone Systems)、DC 101(Imclone SystemsによるKDR VEGFレセプター2)のような抗体であるVEGFインヒビター、(6)SU 5416(Sugen Incによる)、SU6688(Sugen Incによる)、Bay 43−9006(Bayer PharmacuticalsおよびOnyx PharmaceuticalsによるVEGFおよびbRAFの二重インヒビター)、(7)タモキシフェン、イドキシフェン、ラロキシフェン、トランス−2,3−ジヒドロラロキシフェン、レボルメロキシフェン、ドロロキシフェン、MDL 103,323およびアコルビフェン(Schering Corp.)のようなエストロゲンレセプターアンタゴニストまたは選択的エストロゲンレセプター調節因子(SERM)、(8)5−フルオロウラシル、ゲムシタビンまたはカペシタビンのような抗腫瘍ヌクレオシド誘導体、(9)BMS−247550(Bristol−Myers Squibb)およびEPO906(Novartis Pharmaceuticals)のようなエポチロン類、(10)トポテカン(GlaxoSmithKline)、およびCamptosar(Pharmacia)のようなトポイソメラーゼインヒビター、(11)ナベルビン(Anvar and Fabre、フランス)、ブンクリスチンおよびビンブラスチン、ならびに(12)LM−609(Clinical Cancer Research、2000年8月、第6巻、p.3056〜3061を参照のこと、この開示は参考として明細書に援用される)のようなαVβ3インテグリンのインヒビターである抗体である。
1つの実施形態において、抗腫瘍薬は:パクリタキセル、ドセタキセル、カルボプラチン、シスプラチン、ゲムシタビン、タモキシフェン、ハーセプチン、セツキシマブ、Tarceva、イレッサ、ベバシズマブ、ナベルビン、IMC−1C11,SU5416およびSU6688からなる群から選択される。別の実施形態において、抗腫瘍薬:パクリタキセル、ドセタキセル、カルボプラチン、シスプラチン、ナベルビン、ゲムシタビンおよびハーセプチンからなる群から選択される。
一般に、1つより多い抗腫瘍薬が本発明の方法において使用される場合、抗腫瘍薬は、標準的な投薬形態において同時にまたは連続的に同じ日に投与される。例えば、抗腫瘍薬は、通常は静脈内に、好ましくは当該分野において周知のIV溶液(例えば、等張生理食塩水(0.9%NaCl)またはデキストロース溶液(例えば、5%デキストロース))を用いてIV点滴により投与される。
2つ以上の抗腫瘍薬が使用される場合、この抗腫瘍薬は一般的に同じ日に投与される;しかしながら、この抗腫瘍薬が異なる日、および異なる週に投与され得ることは、当業者において明らかである。当該医師は、この抗腫瘍薬を、この薬剤の製品に基づく推奨投薬スケジュールに従って投与し得、患者の必要性に従って(例えば、処置に対する患者の応答性に基づいて)、このスケジュールを調整し得る。例えば、ゲムシタビンが白金配位化合物(例えば、シスプラチンのような)と組み合わせて肺癌を処置するために使用される場合、ゲムシタビンとシスプラチンの両方は、処置サイクルの1日目の同じ日に与えられ、次いでゲムシタビンは8日目に単独で与えられ、15日目に再度単独で与えられる。
従って、本発明の1つの実施形態は、治療的有効量のFPTインヒビター(すなわち、本発明の化合物)、タキサンおよび白金配位化合物を、そのような処置を必要とする患者に投与する工程を包含する癌を処置する方法に関する。
本発明の別の実施形態は、治療的有効量のFPTインヒビター(すなわち、本発明の化合物)、タキサンおよび白金配位化合物を、そのような処置を必要とする患者に投与する工程を包含する癌を処置する方法に関し、ここでFPTインヒビターは毎日投与され、
タキサンは1サイクルあたり1週間に1回投与され、白金配位化合物は1サイクルあたり1週間に1回投与される。別の実施形態においてこの処置は、1サイクルあたり1〜4週間である。
本発明の別の実施形態は、治療的有効量のFPTインヒビター(すなわち、本発明の化合物)、タキサンおよび白金配位化合物を、そのような処置を必要とする患者に投与する工程を包含する癌を処置する方法に関し、ここでFPTインヒビターは毎日投与され、
タキサンは1サイクルあたり3週間に1回投与され、白金配位化合物は1サイクルあたり3週間に1回投与される。別の実施形態においてこの処置は、1サイクルあたり1〜3週間である。
本発明の別の実施形態は、治療的有効量のFPTインヒビター(すなわち、本発明の化合物)、パクリタキセルおよびカルボプラチンを、そのような処置を必要とする患者に投与する工程を包含する癌を処置する方法に関する。別の実施形態において、FPTインヒビターは毎日投与され、パクリタキセルは1サイクルあたり1週間に1回投与され、カルボプラチンは1サイクルあたり1週間に1回投与される。別の実施形態においてこの処置は、1サイクルあたり1〜4週間である。
本発明の別の実施形態は、治療的有効量のFPTインヒビター(すなわち、本発明の化合物)、パクリタキセルおよびカルボプラチンを、そのような処置を必要とする患者に投与する工程を包含する癌を処置する方法に関する。別の実施形態において、FPTインヒビターは毎日投与され、パクリタキセルは1サイクルあたり3週間に1回投与され、カルボプラチンは1サイクルあたり3週間に1回投与される。別の実施形態においてこの処置は、1サイクルあたり1〜3週間である。
本発明の別の実施形態は、そのような処置を必要とする患者に、治療的有効量のFPTインヒビター(すなわち、本発明の化合物)を毎日投与する工程、治療的有効量のカルボプラチンを1サイクルあたり1週間に1回投与する工程、および治療的有効量のパクリタキセルを1サイクルあたり1週間に1回投与する工程を包含する非小細胞肺癌を処置するための方法に関し、ここでこの処置は、1サイクルあたり1〜4週間与えられる。別の実施形態において、FPTインヒビターは、1日に2回投与される。別の実施形態においてカルボプラチンおよびパクリタキセルは、同じ日に投与され、別の実施形態において、カルボプラチンおよびパクリタキセルは、連続的に投与され、別の実施形態においてカルボプラチンは、パクリタキセルの後に投与される。
本発明の別の実施形態は、そのような処置を必要とする患者に、治療的有効量のFPTインヒビター(すなわち、本発明の化合物)を毎日投与する工程、治療的有効量のカルボプラチンを1サイクルあたり3週間に1回投与する工程、および治療的有効量のパクリタキセルを1サイクルあたり3週間に1回投与する工程を包含する非小細胞肺癌を処置するための方法に関し、ここでこの処置は、1〜3週間与えられる。別の実施形態において、FPTインヒビターは、1日に2回投与される。別の実施形態においてカルボプラチンおよびパクリタキセルは、同じ日に投与され、別の実施形態において、カルボプラチンおよびパクリタキセルは、連続的に投与され、別の実施形態においてカルボプラチンは、パクリタキセルの後に投与される。
本発明の別の実施形態は、そのような処置を必要とする患者に約50mg〜約200mgのFPTインヒビター(すなわち、本発明の化合物)を1日2回投与する工程、約2〜約8(ならびに別の実施形態においては約2〜約3)のAUCを提供するための量でカルボプラチンを1サイクルあたり1週間に1回投与する工程、および約60mg/m〜約300mg/m(ならびに別の実施形態においては約50mg/m〜約100mg/m、さらに別の実施形態においては60mg/m〜約80mg/m)のパクリタキセルを1サイクルあたり1週間に1回投与する工程を包含する非小細胞肺癌を処置するための方法に関し、ここでこの処置は、1サイクルあたり1〜4週間与えられる。別の実施形態において、FPTインヒビターは、約75mg〜約125mgの量で1日に2回投与され、別の実施形態において、約100mgの量で1日2回投与される。別の実施形態において、カルボプラチンおよびパクリタキセルは、同じ日に投与され、別の実施形態において、カルボプラチンおよびパクリタキセルは、連続的に投与され、別の実施形態においてカルボプラチンは、パクリタキセルの後に投与される。
別の実施形態において本発明は、そのような処置を必要とする患者に約50mg〜約200mgのFPTインヒビター(すなわち、本発明の化合物)を1日2回投与する工程、約2〜約8(別の実施形態においては約5〜約8、別の実施形態においては6)のAUCを提供するための量でカルボプラチンを1サイクルあたり3週間に1回投与する工程、および約150mg/m〜約250mg/m(ならびに別の実施形態においては約175mg/m〜約225mg/m、別の実施形態においては175mg/m)のパクリタキセルを1サイクルあたり3週間に1回投与する工程を包含する非小細胞肺癌を処置するための方法に関し、ここでこの処置は、1〜3週間与えられる。別の実施形態において、FPTインヒビターは、約75mg〜約125mgの量で1日に2回投与され、別の実施形態において、約100mgの量で1日2回投与される。別の実施形態において、カルボプラチンおよびパクリタキセルは、同じ日に投与され、別の実施形態において、カルボプラチンおよびパクリタキセルは、連続的に投与され、別の実施形態においてカルボプラチンは、パクリタキセルの後に投与される。
本発明の他の実施形態は、パクリタキセルおよびカルボプラチンの代わりに本方法において一緒に使用されるタキサンおよび白金配位化合物が:(1)ドセタキセル(Taxotere(登録商標))およびシスプラチン;(2)パクリタキセルおよびシスプラチン;ならびに(3)ドセタキセルおよびカルボプラチンであることを除いて、上記実施形態に記載される癌を処置する方法に関する。本発明の方法の別の実施形態において、シスプラチンは約30mg/m〜約100mg/mの量で使用される。本発明の方法の別に実施形態において、ドセタキセルは約30mg/m〜約100mg/mの量で使用される。
別の実施形態において本発明は、治療的有効量のFPTインヒビター(すなわち、本発明の化合物)、タキサン、および抗体であるEGFインヒビターを、そのような処置を必要とする患者に投与する工程を包含する、癌を処置する方法に関する。別の実施形態において使用されるタキサンは、パクリタキセルであり、EGFインヒビターは、HER2抗体(1つの実施形態においてはハーセプチン)またはCetuximabであり、別の実施形態においてハーセプチンが使用される。処置の期間、ならびにFPTインヒビターおよびタキサンの量および投与は、上記の実施形態において記載される。抗体であるEGFインヒビターは、1サイクを通じて1週間に1回投与され、別に実施形態において、タキサンと同じ日に投与され、別の実施形態において、タキサンと連続的に投与される。例えば、ハーセプチンは、約3mg/m〜約5mg/mの負荷投与量で投与され(別の実施形態においては約4mg/m)、次いで残りの処置サイクルの間、1サイクルを通して1週間に1回約2mg/mの維持用量で投与される(通常このサイクルは1〜4週間である)。1つの実施形態において、処置される癌は、乳癌である。
別の実施形態において本発明は、治療的有効量の:(1)FPTインヒビター(すなわち、本発明の化合物)、(2)タキサン、および(3)(a)小分子であるEGFインヒビター、(b)抗体であるVEGFインヒビター、(c)小分子であるVEGFキナーゼインヒビターからなる群から選択される抗腫瘍薬を、そのような処置を必要とする患者に投与する工程を包含する、癌を処置する方法に関する。別の実施形態において、タキサンのパクリタキセルまたはドセタキセルが使用される。別の実施形態において、抗腫瘍薬は:tarceva、イレッサ、bevacizumab、SU5416、SU6688およびBAY 43−9006からなる群から選択される。処置の期間、ならびにFPTインヒビターおよびタキサンの量および投与は、上記の実施形態において記載される。抗体であるVEGFキナーゼインヒビターは、通常1サイクルを通して1週間に1回与えられる。小分子であるEGFインヒビターおよびVEGFインヒビターは、通常1サイクルを通して毎日与えられる。別の実施形態において、抗体であるVEGFインヒビターは、タキサンと同じ日に与えられ、別の実施形態において、タキサンと連続的に投与される。別に実施形態において、小分子であるEGFインヒビターまたは小分子であるVEGFインヒビターがタキサンと同じ日に投与される場合、この投与はタキサンと連続的である。EGFキナーゼインヒビターまたはVEGFキナーゼインヒビターは、一般的に約10mg/m〜約500mg/mの量で投与される。
別の実施形態において本発明は、治療的有効量のFPTインヒビター(すなわち、本発明の化合物)、抗腫瘍ヌクレオシド誘導体、および白金配位化合物を、そのような処置を必要とする患者に投与する工程を包含する、癌を処置する方法に関する。
本発明の別の実施形態は、治療的有効量のFPTインヒビター(すなわち、本発明の化合物)、抗腫瘍ヌクレオシド誘導体、および白金配位化合物を、そのような処置を必要とする患者に投与する工程を包含する、癌を処置する方法に関し、ここでFPTインヒビターは毎日投与され、抗腫瘍ヌクレオシド誘導体は、1サイクルを通して1週間に1回投与され、白金配位化合物は、1サイクルを通して1週間に1回投与される。この処置は、1サイクルあたり1〜4週間であり得るが、1つの実施形態においてこの処置は、1サイクルあたり1〜7週間である。
本発明の別の実施形態は、治療的有効量のFPTインヒビター(すなわち、本発明の化合物)、抗腫瘍ヌクレオシド誘導体、および白金配位化合物を、そのような処置を必要とする患者に投与する工程を包含する、癌を処置する方法に関し、ここでFPTインヒビターは毎日投与され、抗腫瘍ヌクレオシド誘導体は、1サイクルを通して1週間に1回投与され、白金配位化合物は、1サイクルを通して3週間に1回投与される。この処置は、1サイクルあたり1〜4週間であり得るが、1つの実施形態においてこの処置は、1サイクルあたり1〜7週間である。
本発明の別の実施形態は、治療的有効量のFPTインヒビター(すなわち、本発明の化合物)、ゲムシタビン、およびシスプラチンを、そのような処置を必要とする患者に投与する工程を包含する、癌を処置する方法に関する。別の実施形態において、FPTインヒビターは毎日投与され、ゲムシタビンは、1サイクルを通して1週間に1回投与され、シスプラチンは、1サイクルを通して1週間に1回投与される。1つの実施形態においてこの処置は、1サイクルあたり1〜7週間である。
本発明の別の実施形態は、治療的有効量のFPTインヒビター(すなわち、本発明の化合物)、ゲムシタビン、およびシスプラチンを、そのような処置を必要とする患者に投与する工程を包含する癌を処置する方法に関する。別の実施形態において、FPTインヒビターは毎日投与され、ゲムシタビンは、1サイクルを通して1週間に1回投与され、シスプラチンは、1サイクルを通して3週間に1回投与される。別の実施形態においてこの処置は、1〜7週間である。
本発明の別の実施形態は、治療的有効量のFPTインヒビター(すなわち、本発明の化合物)、ゲムシタビン、およびカルボプラチンを、そのような処置を必要とする患者に投与する工程を包含する癌を処置する方法に関する。別の実施形態において、FPTインヒビターは毎日投与され、ゲムシタビンは、1サイクルを通して1週間に1回投与され、カルボプラチンは、1サイクルを通して1週間に1回投与される。別の実施形態においてこの処置は、1サイクルあたり1〜7週間である。
本発明の別の実施形態は、治療的有効量のFPTインヒビター(すなわち、本発明の化合物)、ゲムシタビン、およびカルボプラチンを、そのような処置を必要とする患者に投与する工程を包含する癌を処置する方法に関する。別の実施形態において、FPTインヒビターは毎日投与され、ゲムシタビンは、1サイクルを通して1週間に1回投与され、カルボプラチンは、1サイクルを通して3週間に1回投与される。別の実施形態においてこの処置は、1サイクルあたり1〜7週間である。
ゲムシタビンを使用する上記実施形態において、FPTインヒビター(すなわち、本発明の化合物)および白金配位化合物は、タキサンを使用する実施形態のための上に記載されるように投与される。ゲムシタビンは、約500mg/m〜約1250mg/mの量で投与される。1つの実施形態において、ゲムシタビンは白金配位化合物と同じ日に投与され、別の実施形態において白金配位化合物と連続的に投与され、別の実施形態においてゲムシタビンは白金配位化合物の後に投与される。
本発明の別の実施形態は、そのような処置を必要とする患者において癌を処置する方法に関し、この患者にFPTインヒビター(すなわち、本発明の化合物)、ならびに(1)抗体であるEGFインヒビター、(2)小分子であるEGFインヒビター、(3)抗体であるVEGFインヒビター、および(4)小分子であるVEGFキナーゼインヒビターの上に記載されるすべてから選択される抗腫瘍薬を投与する工程を包含する。この処置は、1サイクルあたり1〜7週間であり、一般的には1サイクルあたり1〜4週間である。このFPTインヒビターは、本発明の他の実施形態について上に記載される同様の方法で投与される。小分子抗腫瘍薬は、通常毎日投与され、抗体抗腫瘍薬は、通常1サイクルあたり1週間に1回投与される。1つの実施形態において抗腫瘍薬は:ハーセプチン、Cetuximab、Tarceva、イレッサ、bevacizumab、IMC−1C11、SU5416、SU6688およびBAY 43−9006からなる群から選択される。
本発明の実施形態において、白金配位化合物は、少なくとも1つの他の抗腫瘍薬に加えて使用され、これら薬物は連続的に投与され、白金配位化合物は、一般的に他の抗腫瘍薬が投与された後に投与される。
本発明の他の実施形態は、上に記載される実施形態におけるFPTインヒビター(すなわち、本発明の化合物)および抗腫瘍薬の投与に加え、患者に対する治療的有効量の放射線の投与を包含する。放射線は、当業者において公知の技術およびプロトコールに従って投与される。
本発明の別の実施形態は、少なくとも2つの異なる抗腫瘍薬および静脈内投与のための薬学的に受容可能なキャリアを含有する薬学的組成物に関する。好ましい薬学的に受容可能なキャリアは、等張生理食塩水(0.9%NaCl)またはデキストロース溶液(例えば、5%デキストロース)である。
本発明の別の実施形態は、FPTインヒビター(すなわち、本発明の化合物)および少なくとも2つの異なる抗腫瘍薬、ならびに静脈内投与のための薬学的に受容可能なキャリアを含有する薬学的組成物に関する。好ましい薬学的に受容可能なキャリアは、等張生理食塩水(0.9%NaCl)またはデキストロース溶液(例えば、5%デキストロース)である。
本発明の別の実施形態は、FPTインヒビター(すなわち、本発明の化合物)および少なくとも1つの抗腫瘍薬、ならびに静脈内投与のための薬学的に受容可能なキャリアを含有する薬学的組成物に関する。好ましい薬学的に受容可能なキャリアは、等張生理食塩水(0.9%NaCl)またはデキストロース溶液(例えば、5%デキストロース)である。
本発明の方法において使用される化合物(薬物)は、製造品により薬学的組成物(投薬形態)で当該臨床医において利用可能であり、これら組成物中に使用されることは当業者において明らかである。従って、上に記載の方法における化合物の詳説または化合物の種類は、特定の化合物または化合物の種類を包含する薬学的組成物の詳説に置き換えられ得る。例えば、そのような処置を必要とする患者に治療的有効量FPTインヒビター(すなわち、本発明の化合物)、タキサンおよび白金配位化合物を投与する工程を包含する癌を処置する方法に関する実施形態は、そのような処置を必要とする患者に、治療的有効量のFPTインヒビターを含有する薬学的組成物、タキサンを含有する薬学的組成物、および白金配位化合物を含有する薬学的組成物を投与する工程を包含する癌を処置する方法を、その範囲内に包含する。
実際に使用される投薬量は、患者の要求および処置される状態の重篤度に依存して変更され得る。ある特定の状況に関して適当な投薬量の決定は、当該分野の範囲内である。
FPTインヒビター(すなわち、本発明の化合物)および抗腫瘍薬の投与量および投与頻度は、患者の年齢、状態およびサイズ、ならびに処置される癌の重篤度のような因子を考慮して、担当の臨床医(医師)の判断により調節される。
抗腫瘍薬は、当該分野において周知の治療プロトコールに従って、投与され得る。抗腫瘍薬の投与は、処置される癌およびその疾患における抗腫瘍薬の公知の効果に依存して変更され得ることが当業者において明らかである。また、当該臨床医の理解に従って、この治療プロトコール(例えば、投薬量および投与回数)は、患者において観察される投与した治療薬の効果の観点、および投与した治療薬に対して観察される癌の応答性の観点から変更され得る。
初回投与は、当該分野において公知の確立されたプロトコールに従ってなされ得、次いで観察される効果を基に、投与量、投与様式および投与時間が当該臨床医により変更され得る。
特定の抗腫瘍薬の選択は、担当医師の診断および患者の状態の判定ならびに適切な処置プロトコールに依存する。
処置プロトコール中の投与順序および抗腫瘍薬の反復投与の回数の決定は、処置される癌および患者の状態の評価の後、当該医師の理解の範囲内おいて、十分になされる。
従って、経験および理解に基づいて実践する医師は、個々の患者の必要性に従って、処置が進むにつれ、抗腫瘍薬の投与のための各プロトコールを改変し得る。そのような改変すべては、本発明の範囲内である。
判断に際し担当医師は、投与される投与量で処置が効果的であるかどうか、患者の一般的な健康、ならびに癌に関連した症状(例えば、疼痛、咳(肺癌に関して)および呼吸の短縮(肺癌に関して))の軽減、癌増殖の阻害、腫瘍の実際の縮小または転移の阻害のようなより明確な兆候を考慮する。腫瘍のサイズは、放射線医学的調査(例えば、CATまたはMRIスキャン)のような標準的な方法により測定され得、腫瘍の増殖を遅らせたか、または逆転さえしたのかどうか判断するために継続的な測定が使用され得る。疼痛のような疾患に関連した症状の軽減および全体的な状態における改善はまた、処置の有効性の判断を助けるために使用され得る。
本発明の他の実施形態は、式1.0の少なくとも1つ(例えば、1つ)の化合物と乳癌の処置のための薬物との併用の使用に関する(すなわち、本発明は、乳癌の処置のためのお併用療法に関する)。式1.0の化合物および薬物は、一般的に個々の薬学的組成物として投与されることが当業者において理解される。1つより多い薬物を含む薬学的組成物の使用は、本発明の範囲内である。
従って、本発明の別の実施形態は、そのような処置を必要とする患者において、乳癌(すなわち、閉経後乳癌および閉経前乳癌、例えばホルモン依存性乳癌)を処置する(または予防する)方法に関し、この処置は、治療的有効量の少なくとも1つ(例えば、1つ)の式1.0の化合物および治療的有効量の:(a)アロマターゼインヒビター、(b)抗エストロゲン薬、および(c)LHRHアナログからなる群から選択される少なくとも1つの抗ホルモン薬を患者に投与する工程を包含し;この処置は、必要に応じて少なくとも1つの化学療法薬の投与を含む。
式1.0の化合物は、好ましくは経口的に投与され、1つの実施形態において、カプセルの形態で投与される。
アロマターゼインヒビターの例としては:アナストロゾール(例えば、Arimidex)、レトロゾール(例えば、Femara)、エクスメスタン(Exemestane)(Aromasin)、ファドロゾールおよびフォルメスタン(例えば、Lentaron)が挙げられるが、これに限定されない。
抗エストロゲンの例としては:タモキシフェン(例えば、Nolvadex)、フルベストラント(例えば、Faslodex)、ラロキシフェン(例えば、Evista)およびアコルビフェンが挙げられるが、これに限定されない。
LHRHアナログの例としては:ゴセレリン(例えば、Zoladex)およびロイプロリド(例えば、LupronまたはLupron Depotのような酢酸ロイプロリド)が挙げられるが、これに限定されない。
化学療法薬の例としては:トラスツズマブ(例えば、ハーセプチン)、ゲフィチニブ(例えば、イレッサ)、エルロチニブ(例えば、Tarcevaのような塩酸エルロチニブ)、ベバシズマブ(例えば、Avastin)、セツキシマブ(例えば、Erbitux)、およびボルテゾミド(例えば、Velcade)が挙げられるが、これに限定されない。
好ましくは、1つより多い抗ホルモン薬が使用される場合、各薬剤は、異なるカテゴリーの薬剤から選択される。例えば、1つの薬剤はアロマターゼインヒビター(例えば、アナストロゾール、レトロゾール、またはエクスメスタン)であり、1つの薬剤は抗エストロゲン薬(例えば、タモキシフェンまたはフルベストラント)である。
本発明の別の実施形態は、そのような処置を必要とする患者において、乳癌を処置するまたは予防する方法に関し、ここでこの処置は、治療的有効量の少なくとも1つ(例えば、1つ)の式1.0の化合物ならびに(a)アロマターゼインヒビター、(b)抗エストロゲン薬、および(c)LHRHアナログからなる群から選択される少なくとも1つの抗ホルモン薬を投与する工程;および治療的有効量の少なくとも1つの化学療法薬を投与する工程を包含する。
本発明の別の実施形態は、そのような処置を必要とする患者において、乳癌を処置するまたは予防する方法に関し、ここでこの処置は、治療的有効量の少なくとも1つ(例えば、1つ)の式1.0の化合物ならびに(a)アロマターゼインヒビター、(b)抗エストロゲン薬、および(c)LHRHアナログからなる群から選択される少なくとも1つの抗ホルモン薬を投与する工程を包含する。
本発明の別の実施形態は、そのような処置を必要とする患者において、乳癌を処置するまたは予防する方法に関し、ここでこの処置は、治療的有効量の少なくとも1つ(例えば、1つ)の式1.0の化合物ならびに(a)アロマターゼインヒビター、および(b)抗エストロゲン薬からなる群から選択される少なくとも1つの抗ホルモン薬を投与する工程を包含する。
本発明の別の実施形態は、そのような処置を必要とする患者において、乳癌を処置するまたは予防する方法に関し、ここでこの処置は、治療的有効量の少なくとも1つ(例えば、1つ)の式1.0の化合物、(a)アロマターゼインヒビター、および(b)抗エストロゲン薬からなる群から選択される少なくとも1つの抗ホルモン薬;ならびに少なくとも1つの化学療法薬を投与する工程を包含する。
本発明の別の実施形態は、そのような処置を必要とする患者において、乳癌を処置するまたは予防する方法に関し、ここでこの処置は、治療的有効量の少なくとも1つ(例えば、1つ)の式1.0の化合物、および少なくとも1つのアロマターゼインヒビターを投与する工程を包含する。
本発明の別の実施形態は、そのような処置を必要とする患者において、乳癌を処置するまたは予防する方法に関し、ここでこの処置は、治療的有効量の少なくとも1つ(例えば、1つ)の式1.0の化合物、少なくとも1つのアロマターゼインヒビター、および少なくとも1つの化学療法薬を投与する工程を包含する。
本発明の別の実施形態は、そのような処置を必要とする患者において、乳癌を処置するまたは予防する方法に関し、ここでこの処置は、治療的有効量の:(1)少なくとも1つ(例えば、1つ)の式1.0の化合物;ならびに(2)(a)アナストロゾール、レトロゾール、エクスメスタン、ファドロゾールおよびホルメスタンからなる群から選択されるアロマターゼインヒビター、(b)タモキシフェン、フルベストラント、ラロキシフェンおよびアコルビフェンからなる群から選択される抗エストロゲン薬、ならびに(c)ゴセレリンおよびロイプロリドからなる群から選択されるLHRHアナログ:からなる群から選択される少なくとも1つの抗ホルモン薬;ならびにトラスツズマブ、ゲフェニチブ、エルロチニブ、ベバシズマブ、セツキシマブおよびボルテゾミブからなる群から選択される有効量の少なくとも1つの化学療法薬を投与する工程を包含する。
本発明の別の実施形態は、そのような処置を必要とする患者において、乳癌を処置するまたは予防する方法に関し、ここでこの処置は、治療的有効量の:(1)少なくとも1つ(例えば、1つ)の式1.0の化合物;ならびに(2)(a)アナストロゾール、レトロゾール、エクスメスタン、ファドロゾールおよびホルメスタンからなる群から選択されるアロマターゼインヒビター、(b)タモキシフェン、フルベストラント、ラロキシフェンおよびアコルビフェンからなる群から選択される抗エストロゲン薬、ならびに(c)ゴセレリンおよびロイプロリドからなる群から選択されるLHRHアナログ:からなる群から選択される少なくとも1つの抗ホルモン薬を投与する工程を包含する。
本発明の別の実施形態は、そのような処置を必要とする患者において、乳癌を処置するまたは予防する方法に関し、ここでこの処置は、治療的有効量の:(1)少なくとも1つ(例えば、1つ)の式1.0の化合物;ならびに(2)(a)アナストロゾール、レトロゾール、エクスメスタン、ファドロゾールおよびホルメスタンからなる群から選択されるアロマターゼインヒビター、(b)タモキシフェン、フルベストラント、ラロキシフェンおよびアコルビフェンからなる群から選択される抗エストロゲン薬:からなる群から選択される少なくとも1つの抗ホルモン薬を投与する工程を包含する。
本発明の別の実施形態は、そのような処置を必要とする患者において、乳癌を処置するまたは予防する方法に関し、ここでこの処置は、治療的有効量の:(1)少なくとも1つ(例えば、1つ)の式1.0の化合物;ならびに(2)(a)アナストロゾール、レトロゾール、エクスメスタン、ファドロゾールおよびホルメスタンからなる群から選択されるアロマターゼインヒビター、(b)タモキシフェン、フルベストラント、ラロキシフェンおよびアコルビフェンからなる群から選択される抗エストロゲン薬:からなる群から選択される少なくとも1つの抗ホルモン薬;ならびにトラスツズマブ、ゲフェニチブ、エルロチニブ、ベバシズマブ、セツキシマブおよびボルテゾミブからなる群から選択される有効量の少なくとも1つの化学療法薬を投与する工程を包含する。
本発明の別の実施形態は、そのような処置を必要とする患者において、乳癌を処置するまたは予防する方法に関し、ここでこの処置は、治療的有効量の:(1)少なくとも1つ(例えば、1つ)の式1.0の化合物;ならびに(2)アナストロゾール、レトロゾール、エクスメスタン、ファドロゾールおよびホルメスタンからなる群から選択される少なくとも1つのアロマターゼインヒビターを投与する工程を包含する。
本発明の別の実施形態は、そのような処置を必要とする患者において、乳癌を処置するまたは予防する方法に関し、ここでこの処置は、治療的有効量の:(1)少なくとも1つ(例えば、1つ)の式1.0の化合物;(2)アナストロゾール、レトロゾール、エクスメスタン、ファドロゾールおよびホルメスタンからなる群から選択される少なくとも1つのアロマターゼインヒビター;ならびに(3)トラスツズマブ、ゲフェニチブ、エルロチニブ、ベバシズマブ、セツキシマブおよびボルテゾミブからなる群から選択される有効量の少なくとも1つの化学療法薬を投与する工程を包含する。
本発明の別の実施形態は、そのような処置を必要とする患者において、乳癌を処置するまたは予防する方法に関し、ここでこの処置は、治療的有効量の:(1)少なくとも1つ(例えば、1つ)の式1.0の化合物;(2)少なくとも1つのアロマターゼインヒビター;ならびに(3)少なくとも1つのLHRHアナログを投与する工程を包含する。
本発明の別の実施形態は、そのような処置を必要とする患者において、乳癌を処置するまたは予防する方法に関し、ここでこの処置は、治療的有効量の:(1)少なくとも1つ(例えば、1つ)の式1.0の化合物;(2)少なくとも1つの抗エストロゲン薬;ならびに(3)少なくとも1つのLHRHアナログを投与する工程を包含する。
本発明の別の実施形態は、そのような処置を必要とする患者において、乳癌を処置するまたは予防する方法に関し、ここでこの処置は、治療的有効量の:(1)少なくとも1つ(例えば、1つ)の式1.0の化合物;(2)アナストロゾール、レトロゾール、エクスメスタン、ファドロゾールおよびホルメスタンからなる群から選択される少なくとも1つのアロマターゼインヒビター;ならびに(3)ゴセレリンおよびロイプロリドからなる群から選択される少なくとも1つのLHRHアナログを投与する工程を包含する。
本発明の別の実施形態は、そのような処置を必要とする患者において、乳癌を処置するまたは予防する方法に関し、ここでこの処置は、治療的有効量の:(1)少なくとも1つ(例えば、1つ)の式1.0の化合物;(2)タモキシフェン、フルベストラント、ラロキシフェンおよびアコルビフェンからなる群から選択される少なくとも1つの抗エストロゲン薬;ならびに(3)ゴセレリンおよびロイプロリドからなる群から選択される少なくとも1つのLHRHアナログを投与する工程を包含する。
本発明の別の実施形態は、そのような処置を必要とする患者において、乳癌を処置するまたは予防する方法に関し、ここでこの処置は、治療的有効量の少なくとも1つ(例えば、1つ)の式1.0の化合物およびアナストロゾールを投与する工程を包含する。
本発明の別の実施形態は、そのような処置を必要とする患者において、乳癌を処置するまたは予防する方法に関し、ここでこの処置は、治療的有効量の少なくとも1つ(例えば、1つ)の式1.0の化合物およびレトロゾールを投与する工程を包含する。
本発明の別の実施形態は、そのような処置を必要とする患者において、乳癌を処置するまたは予防する方法に関し、ここでこの処置は、治療的有効量の少なくとも1つ(例えば、1つ)の式1.0の化合物およびエクスメスタンを投与する工程を包含する。
本発明の別の実施形態は、そのような処置を必要とする患者において、乳癌を処置するまたは予防する方法に関し、ここでこの処置は、治療的有効量の少なくとも1つ(例えば、1つ)の式1.0の化合物およびファドロゾールを投与する工程を包含する。
本発明の別の実施形態は、そのような処置を必要とする患者において、乳癌を処置するまたは予防する方法に関し、ここでこの処置は、治療的有効量の少なくとも1つ(例えば、1つ)の式1.0の化合物およびホルメスタンを投与する工程を包含する。
本発明の別の実施形態は、そのような処置を必要とする患者において、乳癌を処置するまたは予防する方法に関し、ここでこの処置は、治療的有効量の少なくとも1つ(例えば、1つ)の式1.0の化合物およびタモキシフェンを投与する工程を包含する。
本発明の別の実施形態は、そのような処置を必要とする患者において、乳癌を処置するまたは予防する方法に関し、ここでこの処置は、治療的有効量の少なくとも1つ(例えば、1つ)の式1.0の化合物およびフルベストラントを投与する工程を包含する。
本発明の別の実施形態は、そのような処置を必要とする患者において、乳癌を処置するまたは予防する方法に関し、ここでこの処置は、治療的有効量の少なくとも1つ(例えば、1つ)の式1.0の化合物およびラロキシフェンを投与する工程を包含する。
本発明の別の実施形態は、そのような処置を必要とする患者において、乳癌を処置するまたは予防する方法に関し、ここでこの処置は、治療的有効量の少なくとも1つ(例えば、1つ)の式1.0の化合物およびアコルビフェン投与する工程を包含する。
本発明の別の実施形態は、そのような処置を必要とする患者において、乳癌を処置するまたは予防する方法に関し、ここでこの処置は、治療的有効量の少なくとも1つ(例えば、1つ)の式1.0の化合物およびゴセレリンを投与する工程を包含する。
本発明の別の実施形態は、そのような処置を必要とする患者において、乳癌を処置するまたは予防する方法に関し、ここでこの処置は、治療的有効量の少なくとも1つ(例えば、1つ)の式1.0の化合物およびロイプロリドを投与する工程を包含する。
本発明の別の実施形態は、そのような処置を必要とする患者において、乳癌を処置するまたは予防する方法に関し、ここでこの処置は、治療的有効量の少なくとも1つ(例えば、1つ)の式1.0の化合物、アナストロゾール、ならびにタモキシフェン、フルベストラント、ラロキシフェンおよびアコルビフェンからなる群から選択される抗エストロゲン薬を投与する工程を包含する。
本発明の別の実施形態は、そのような処置を必要とする患者において、乳癌を処置するまたは予防する方法に関し、ここでこの処置は、治療的有効量の少なくとも1つ(例えば、1つ)の式1.0の化合物、レトロゾール、ならびにタモキシフェン、フルベストラント、ラロキシフェンおよびアコルビフェンからなる群から選択される抗エストロゲン薬を投与する工程を包含する。
本発明の別の実施形態は、そのような処置を必要とする患者において、乳癌を処置するまたは予防する方法に関し、ここでこの処置は、治療的有効量の少なくとも1つ(例えば、1つ)の式1.0の化合物、エクスメスタン、ならびにタモキシフェン、フルベストラント、ラロキシフェンおよびアコルビフェンからなる群から選択される抗エストロゲン薬を投与する工程を包含する。
本発明の別の実施形態は、そのような処置を必要とする患者において、乳癌を処置するまたは予防する方法に関し、ここでこの処置は、治療的有効量の少なくとも1つ(例えば、1つ)の式1.0の化合物、ファドロゾール、ならびにタモキシフェン、フルベストラント、ラロキシフェンおよびアコルビフェンからなる群から選択される抗エストロゲン薬を投与する工程を包含する。
本発明の別の実施形態は、そのような処置を必要とする患者において、乳癌を処置するまたは予防する方法に関し、ここでこの処置は、治療的有効量の少なくとも1つ(例えば、1つ)の式1.0の化合物、ホルメスタン、ならびにタモキシフェン、フルベストラント、ラロキシフェンおよびアコルビフェンからなる群から選択される抗エストロゲン薬を投与する工程を包含する。
本発明の別の実施形態は、そのような処置を必要とする患者において、乳癌を処置するまたは予防する方法に関し、ここでこの処置は、治療的有効量の少なくとも1つ(例えば、1つ)の式1.0の化合物、アナストロゾールおよびタモキシフェンを投与する工程を包含する。
本発明の別の実施形態は、そのような処置を必要とする患者において、乳癌を処置するまたは予防する方法に関し、ここでこの処置は、治療的有効量の少なくとも1つ(例えば、1つ)の式1.0の化合物、レトロゾールおよびタモキシフェンを投与する工程を包含する。
本発明の別の実施形態は、そのような処置を必要とする患者において、乳癌を処置するまたは予防する方法に関し、ここでこの処置は、治療的有効量の少なくとも1つ(例えば、1つ)の式1.0の化合物、エクスメスタンおよびタモキシフェンを投与する工程を包含する。
本発明の別の実施形態は、そのような処置を必要とする患者において、乳癌を処置するまたは予防する方法に関し、ここでこの処置は、治療的有効量の少なくとも1つ(例えば、1つ)の式1.0の化合物、ファドロゾールおよびタモキシフェンを投与する工程を包含する。
本発明の別の実施形態は、そのような処置を必要とする患者において、乳癌を処置するまたは予防する方法に関し、ここでこの処置は、治療的有効量の少なくとも1つ(例えば、1つ)の式1.0の化合物、ホルメスタンおよびタモキシフェンを投与する工程を包含する。
本発明の別の実施形態は、そのような処置を必要とする患者において、乳癌を処置するまたは予防する方法に関し、ここでこの処置は、治療的有効量の少なくとも1つ(例えば、1つ)の式1.0の化合物、アナストロゾールおよびフルベストラントを投与する工程を包含する。
本発明の別の実施形態は、そのような処置を必要とする患者において、乳癌を処置するまたは予防する方法に関し、ここでこの処置は、治療的有効量の少なくとも1つ(例えば、1つ)の式1.0の化合物、レトロゾールおよびフルベストラントを投与する工程を包含する。
本発明の別の実施形態は、そのような処置を必要とする患者において、乳癌を処置するまたは予防する方法に関し、ここでこの処置は、治療的有効量の少なくとも1つ(例えば、1つ)の式1.0の化合物、エクスメスタンおよびフルベストラントを投与する工程を包含する。
本発明の別の実施形態は、そのような処置を必要とする患者において、乳癌を処置するまたは予防する方法に関し、ここでこの処置は、治療的有効量の少なくとも1つ(例えば、1つ)の式1.0の化合物、ファドロゾールおよびフルベストラントを投与する工程を包含する。
本発明の別の実施形態は、そのような処置を必要とする患者において、乳癌を処置するまたは予防する方法に関し、ここでこの処置は、治療的有効量の少なくとも1つ(例えば、1つ)の式1.0の化合物、ホルメスタンおよびフルベストラントを投与する工程を包含する。
本発明の別の実施形態は、そのような処置を必要とする患者において、乳癌を処置するまたは予防する方法に関し、ここでこの処置は、治療的有効量の少なくとも1つ(例えば、1つ)の式1.0の化合物、アナステロゾールならびにトラスツズマブ、ゲフェニチブ、エルロチニブ、ベバシズマブ、セツキシマブおよびボルテゾミブからなる群から選択される化学療法薬を投与する工程を包含する。
本発明の別の実施形態は、そのような処置を必要とする患者において、乳癌を処置するまたは予防する方法に関し、ここでこの処置は、治療的有効量の少なくとも1つ(例えば、1つ)の式1.0の化合物、レトロゾールならびにトラスツズマブ、ゲフェニチブ、エルロチニブ、ベバシズマブ、セツキシマブおよびボルテゾミブからなる群から選択される化学療法薬を投与する工程を包含する。
本発明の別の実施形態は、そのような処置を必要とする患者において、乳癌を処置するまたは予防する方法に関し、ここでこの処置は、治療的有効量の少なくとも1つ(例えば、1つ)の式1.0の化合物、エクスメスタンならびにトラスツズマブ、ゲフェニチブ、エルロチニブ、ベバシズマブ、セツキシマブおよびボルテゾミブからなる群から選択される化学療法薬を投与する工程を包含する。
本発明の別の実施形態は、そのような処置を必要とする患者において、乳癌を処置するまたは予防する方法に関し、ここでこの処置は、治療的有効量の少なくとも1つ(例えば、1つ)の式1.0の化合物、ファドロゾールならびにトラスツズマブ、ゲフェニチブ、エルロチニブ、ベバシズマブ、セツキシマブおよびボルテゾミブからなる群から選択される化学療法薬を投与する工程を包含する。
本発明の別の実施形態は、そのような処置を必要とする患者において、乳癌を処置するまたは予防する方法に関し、ここでこの処置は、治療的有効量の少なくとも1つ(例えば、1つ)の式1.0の化合物、ホルメスタンならびにトラスツズマブ、ゲフェニチブ、エルロチニブ、ベバシズマブ、セツキシマブおよびボルテゾミブからなる群から選択される化学療法薬を投与する工程を包含する。
本発明の別の実施形態は、そのような処置を必要とする患者において、乳癌を処置するまたは予防する方法に関し、ここでこの処置は、治療的有効量の少なくとも1つ(例えば、1つ)の式1.0の化合物、タモキシフェンならびにトラスツズマブ、ゲフェニチブ、エルロチニブ、ベバシズマブ、セツキシマブおよびボルテゾミブからなる群から選択される化学療法薬を投与する工程を包含する。
本発明の別の実施形態は、そのような処置を必要とする患者において、乳癌を処置するまたは予防する方法に関し、ここでこの処置は、治療的有効量の少なくとも1つ(例えば、1つ)の式1.0の化合物、フルベラントならびにトラスツズマブ、ゲフェニチブ、エルロチニブ、ベバシズマブ、セツキシマブおよびボルテゾミブからなる群から選択される化学療法薬を投与する工程を包含する。
本発明の別の実施形態は、そのような処置を必要とする患者において、乳癌を処置するまたは予防する方法に関し、ここでこの処置は、治療的有効量の少なくとも1つ(例えば、1つ)の式1.0の化合物、ラロキシフェンならびにトラスツズマブ、ゲフェニチブ、エルロチニブ、ベバシズマブ、セツキシマブおよびボルテゾミブからなる群から選択される化学療法薬を投与する工程を包含する。
本発明の別の実施形態は、そのような処置を必要とする患者において、乳癌を処置するまたは予防する方法に関し、ここでこの処置は、治療的有効量の少なくとも1つ(例えば、1つ)の式1.0の化合物、アコルビフェンならびにトラスツズマブ、ゲフェニチブ、エルロチニブ、ベバシズマブ、セツキシマブおよびボルテゾミブからなる群から選択される化学療法薬を投与する工程を包含する。
本発明の別の実施形態は、そのような処置を必要とする患者において、乳癌を処置するまたは予防する方法に関し、ここでこの処置は、治療的有効量の少なくとも1つ(例えば、1つ)の式1.0の化合物、ゴセレリンならびにトラスツズマブ、ゲフェニチブ、エルロチニブ、ベバシズマブ、セツキシマブおよびボルテゾミブからなる群から選択される化学療法薬を投与する工程を包含する。
本発明の別の実施形態は、そのような処置を必要とする患者において、乳癌を処置するまたは予防する方法に関し、ここでこの処置は、治療的有効量の少なくとも1つ(例えば、1つ)の式1.0の化合物、リュープロレインならびにトラスツズマブ、ゲフェニチブ、エルロチニブ、ベバシズマブ、セツキシマブおよびボルテゾミブからなる群から選択される化学療法薬を投与する工程を包含する。
本発明の別の実施形態は、そのような処置を必要とする患者において、乳癌を処置するまたは予防する方法に関し、ここでこの処置は、治療的有効量の少なくとも1つ(例えば、1つ)の式1.0の化合物、アナストロゾール、抗エストロゲン薬(タモキシフェン、フルベラント、ラロキシフェンおよびアコルビフェンからなる群から選択される)ならびに化学療法薬(トラスツズマブ、ゲフェニチブ、エルロチニブ、ベバシズマブ、セツキシマブおよびボルテゾミブからなる群から選択される)を投与する工程を包含する。
本発明の別の実施形態は、そのような処置を必要とする患者において、乳癌を処置するまたは予防する方法に関し、ここでこの処置は、治療的有効量の少なくとも1つ(例えば、1つ)の式1.0の化合物、レトロゾール、抗エストロゲン薬(タモキシフェン、フルベラント、ラロキシフェンおよびアコルビフェンからなる群から選択される)ならびに化学療法薬(トラスツズマブ、ゲフェニチブ、エルロチニブ、ベバシズマブ、セツキシマブおよびボルテゾミブからなる群から選択される)を投与する工程を包含する。
本発明の別の実施形態は、そのような処置を必要とする患者において、乳癌を処置するまたは予防する方法に関し、ここでこの処置は、治療的有効量の少なくとも1つ(例えば、1つ)の式1.0の化合物、エクスメスタン、抗エストロゲン薬(タモキシフェン、フルベラント、ラロキシフェンおよびアコルビフェンからなる群から選択される)ならびに化学療法薬(トラスツズマブ、ゲフェニチブ、エルロチニブ、ベバシズマブ、セツキシマブおよびボルテゾミブからなる群から選択される)を投与する工程を包含する。
本発明の別の実施形態は、そのような処置を必要とする患者において、乳癌を処置するまたは予防する方法に関し、ここでこの処置は、治療的有効量の少なくとも1つ(例えば、1つ)の式1.0の化合物、ファドロゾール、抗エストロゲン薬(タモキシフェン、フルベラント、ラロキシフェンおよびアコルビフェンからなる群から選択される)ならびに化学療法薬(トラスツズマブ、ゲフェニチブ、エルロチニブ、ベバシズマブ、セツキシマブおよびボルテゾミブからなる群から選択される)を投与する工程を包含する。
本発明の別の実施形態は、そのような処置を必要とする患者において、乳癌を処置するまたは予防する方法に関し、ここでこの処置は、治療的有効量の少なくとも1つ(例えば、1つ)の式1.0の化合物、ホルメスタン、抗エストロゲン薬(タモキシフェン、フルベラント、ラロキシフェンおよびアコルビフェンからなる群から選択される)ならびに化学療法薬(トラスツズマブ、ゲフェニチブ、エルロチニブ、ベバシズマブ、セツキシマブおよびボルテゾミブからなる群から選択される)を投与する工程を包含する。
本発明の別の実施形態は、そのような処置を必要とする患者において、乳癌を処置するまたは予防する方法に関し、ここでこの処置は、治療的有効量の少なくとも1つ(例えば、1つ)の式1.0の化合物、アナストロゾール、タモキシフェン、ならびにトラスツズマブ、ゲフェニチブ、エルロチニブ、ベバシズマブ、セツキシマブおよびボルテゾミブからなる群から選択される化学療法薬を投与する工程を包含する。
本発明の別の実施形態は、そのような処置を必要とする患者において、乳癌を処置するまたは予防する方法に関し、ここでこの処置は、治療的有効量の少なくとも1つ(例えば、1つ)の式1.0の化合物、レトロゾール、タモキシフェン、ならびにトラスツズマブ、ゲフェニチブ、エルロチニブ、ベバシズマブ、セツキシマブおよびボルテゾミブからなる群から選択される化学療法薬を投与する工程を包含する。
本発明の別の実施形態は、そのような処置を必要とする患者において、乳癌を処置するまたは予防する方法に関し、ここでこの処置は、治療的有効量の少なくとも1つ(例えば、1つ)の式1.0の化合物、エクスメスタン、タモキシフェン、ならびにトラスツズマブ、ゲフェニチブ、エルロチニブ、ベバシズマブ、セツキシマブおよびボルテゾミブからなる群から選択される化学療法薬を投与する工程を包含する。
本発明の別の実施形態は、そのような処置を必要とする患者において、乳癌を処置するまたは予防する方法に関し、ここでこの処置は、治療的有効量の少なくとも1つ(例えば、1つ)の式1.0の化合物、ファドロゾール、タモキシフェン、ならびにトラスツズマブ、ゲフェニチブ、エルロチニブ、ベバシズマブ、セツキシマブおよびボルテゾミブからなる群から選択される化学療法薬を投与する工程を包含する。
本発明の別の実施形態は、そのような処置を必要とする患者において、乳癌を処置するまたは予防する方法に関し、ここでこの処置は、治療的有効量の少なくとも1つ(例えば、1つ)の式1.0の化合物、ホルメスタン、タモキシフェン、ならびにトラスツズマブ、ゲフェニチブ、エルロチニブ、ベバシズマブ、セツキシマブおよびボルテゾミブからなる群から選択される化学療法薬を投与する工程を包含する。
本発明の別の実施形態は、そのような処置を必要とする患者において、乳癌を処置するまたは予防する方法に関し、ここでこの処置は、治療的有効量の少なくとも1つ(例えば、1つ)の式1.0の化合物、アナストロゾール、フルベストラント、ならびにトラスツズマブ、ゲフェニチブ、エルロチニブ、ベバシズマブ、セツキシマブおよびボルテゾミブからなる群から選択される化学療法薬を投与する工程を包含する。
本発明の別の実施形態は、そのような処置を必要とする患者において、乳癌を処置するまたは予防する方法に関し、ここでこの処置は、治療的有効量の少なくとも1つ(例えば、1つ)の式1.0の化合物、レトロゾール、フルベストラント、ならびにトラスツズマブ、ゲフェニチブ、エルロチニブ、ベバシズマブ、セツキシマブおよびボルテゾミブからなる群から選択される化学療法薬を投与する工程を包含する。
本発明の別の実施形態は、そのような処置を必要とする患者において、乳癌を処置するまたは予防する方法に関し、ここでこの処置は、治療的有効量の少なくとも1つ(例えば、1つ)の式1.0の化合物、エクスメスタン、フルベストラント、ならびにトラスツズマブ、ゲフェニチブ、エルロチニブ、ベバシズマブ、セツキシマブおよびボルテゾミブからなる群から選択される化学療法薬を投与する工程を包含する。
本発明の別の実施形態は、そのような処置を必要とする患者において、乳癌を処置するまたは予防する方法に関し、ここでこの処置は、治療的有効量の少なくとも1つ(例えば、1つ)の式1.0の化合物、ファドロゾール、フルベストラント、ならびにトラスツズマブ、ゲフェニチブ、エルロチニブ、ベバシズマブ、セツキシマブおよびボルテゾミブからなる群から選択される化学療法薬を投与する工程を包含する。
本発明の別の実施形態は、そのような処置を必要とする患者において、乳癌を処置するまたは予防する方法に関し、ここでこの処置は、治療的有効量の少なくとも1つ(例えば、1つ)の式1.0の化合物、ホルメスタン、フルベストラント、ならびにトラスツズマブ、ゲフェニチブ、エルロチニブ、ベバシズマブ、セツキシマブおよびボルテゾミブからなる群から選択される化学療法薬を投与する工程を包含する。
本発明の別の実施形態は、そのような処置を必要とする患者において、乳癌を処置するまたは予防する方法に関し、ここでこの処置は、治療的有効量の少なくとも1つ(例えば、1つ)の式1.0の化合物、ゴセレリンおよびタモキシフェンを投与する工程を包含する。
本発明の別の実施形態は、そのような処置を必要とする患者において、乳癌を処置するまたは予防する方法に関し、ここでこの処置は、治療的有効量の少なくとも1つ(例えば、1つ)の式1.0の化合物、ゴセレリンおよびフルベストラントを投与する工程を包含する。
本発明の別の実施形態は、そのような処置を必要とする患者において、乳癌を処置するまたは予防する方法に関し、ここでこの処置は、治療的有効量の少なくとも1つ(例えば、1つ)の式1.0の化合物、ゴセレリンおよびラロキシフェンを投与する工程を包含する。
本発明の別の実施形態は、そのような処置を必要とする患者において、乳癌を処置するまたは予防する方法に関し、ここでこの処置は、治療的有効量の少なくとも1つ(例えば、1つ)の式1.0の化合物、ゴセレリンおよびアコルビフェンを投与する工程を包含する。
本発明の別の実施形態は、そのような処置を必要とする患者において、乳癌を処置するまたは予防する方法に関し、ここでこの処置は、治療的有効量の少なくとも1つ(例えば、1つ)の式1.0の化合物、ロイプロリドおよびタモキシフェンを投与する工程を包含する。
本発明の別の実施形態は、そのような処置を必要とする患者において、乳癌を処置するまたは予防する方法に関し、ここでこの処置は、治療的有効量の少なくとも1つ(例えば、1つ)の式1.0の化合物、ロイプロリドおよびフルベストラントを投与する工程を包含する。
本発明の別の実施形態は、そのような処置を必要とする患者において、乳癌を処置するまたは予防する方法に関し、ここでこの処置は、治療的有効量の少なくとも1つ(例えば、1つ)の式1.0の化合物、ロイプロリドおよびラロキシフェンを投与する工程を包含する。
本発明の別の実施形態は、そのような処置を必要とする患者において、乳癌を処置するまたは予防する方法に関し、ここでこの処置は、治療的有効量の少なくとも1つ(例えば、1つ)の式1.0の化合物、ロイプロリドおよびアコルビフェンを投与する工程を包含する。
本発明の別の実施形態は、そのような処置を必要とする患者において、乳癌を処置するまたは予防する方法に関し、ここでこの処置は、治療的有効量の少なくとも1つ(例えば、1つ)の式1.0の化合物、ゴセレリンおよびアナストロゾールを投与する工程を包含する。
本発明の別の実施形態は、そのような処置を必要とする患者において、乳癌を処置するまたは予防する方法に関し、ここでこの処置は、治療的有効量の少なくとも1つ(例えば、1つ)の式1.0の化合物、ゴセレリンおよびレトロゾールを投与する工程を包含する。
本発明の別の実施形態は、そのような処置を必要とする患者において、乳癌を処置するまたは予防する方法に関し、ここでこの処置は、治療的有効量の少なくとも1つ(例えば、1つ)の式1.0の化合物、ゴセレリンおよびエクスメスタンを投与する工程を包含する。
本発明の別の実施形態は、そのような処置を必要とする患者において、乳癌を処置するまたは予防する方法に関し、ここでこの処置は、治療的有効量の少なくとも1つ(例えば、1つ)の式1.0の化合物、ゴセレリンおよびファドロゾールを投与する工程を包含する。
本発明の別の実施形態は、そのような処置を必要とする患者において、乳癌を処置するまたは予防する方法に関し、ここでこの処置は、治療的有効量の少なくとも1つ(例えば、1つ)の式1.0の化合物、ゴセレリンおよびホルメスタンを投与する工程を包含する。
本発明の別の実施形態は、そのような処置を必要とする患者において、乳癌を処置するまたは予防する方法に関し、ここでこの処置は、治療的有効量の少なくとも1つ(例えば、1つ)の式1.0の化合物、ロイプロリドおよびアナストロゾールを投与する工程を包含する。
本発明の別の実施形態は、そのような処置を必要とする患者において、乳癌を処置するまたは予防する方法に関し、ここでこの処置は、治療的有効量の少なくとも1つ(例えば、1つ)の式1.0の化合物、ロイプロリドおよびレトロゾールを投与する工程を包含する。
本発明の別の実施形態は、そのような処置を必要とする患者において、乳癌を処置するまたは予防する方法に関し、ここでこの処置は、治療的有効量の少なくとも1つ(例えば、1つ)の式1.0の化合物、ロイプロリドおよびエクスメスタンを投与する工程を包含する。
本発明の別の実施形態は、そのような処置を必要とする患者において、乳癌を処置するまたは予防する方法に関し、ここでこの処置は、治療的有効量の少なくとも1つ(例えば、1つ)の式1.0の化合物、ロイプロリドおよびファドロゾールを投与する工程を包含する。
本発明の別の実施形態は、そのような処置を必要とする患者において、乳癌を処置するまたは予防する方法に関し、ここでこの処置は、治療的有効量の少なくとも1つ(例えば、1つ)の式1.0の化合物、ロイプロリドおよびホルメスタンを投与する工程を包含する。
本発明の別の実施形態は、そのような処置を必要とする患者における乳癌の処置または予防に関し、この処置は、治療的有効量の少なくとも1つ(例えば、1つ)の式1.0の化合物およびアナストロゾールを投与する工程を包含する。
本発明の別の実施形態は、そのような処置を必要とする患者における乳癌の処置または予防に関し、この処置は、治療的有効量の少なくとも1つ(例えば、1つ)の式1.0の化合物およびレトロゾールを投与する工程を包含する。
本発明の別の実施形態は、そのような処置を必要とする患者における乳癌の処置または予防に関し、この処置は、治療的有効量の少なくとも1つ(例えば、1つ)の式1.0の化合物およびエクスメスタンを投与する工程を包含する。
本発明の別の実施形態は、そのような処置を必要とする患者における乳癌の処置または予防に関し、この処置は、治療的有効量の少なくとも1つ(例えば、1つ)の式1.0の化合物およびタモキシフェンを投与する工程を包含する。
本発明の別の実施形態は、そのような処置を必要とする患者における乳癌の処置または予防に関し、この処置は、治療的有効量の少なくとも1つ(例えば、1つ)の式1.0の化合物およびフルベストラントを投与する工程を包含する。
本発明の別の実施形態は、そのような処置を必要とする患者における乳癌の処置または予防に関し、この処置は、治療的有効量の少なくとも1つ(例えば、1つ)の式1.0の化合物、アナストロゾールおよびフルベストラントを投与する工程を包含する。
本発明の別の実施形態は、そのような処置を必要とする患者における乳癌の処置または予防に関し、この処置は、治療的有効量の少なくとも1つ(例えば、1つ)の式1.0の化合物、レトロゾールおよびフルベストラントを投与する工程を包含する。
本発明の別の実施形態は、そのような処置を必要とする患者における乳癌の処置または予防に関し、この処置は、治療的有効量の少なくとも1つ(例えば、1つ)の式1.0の化合物、エクスメスタンおよびフルベストラントを投与する工程を包含する。
本発明の別の実施形態は、そのような処置を必要とする患者における乳癌の処置または予防に関し、この処置は、治療的有効量の少なくとも1つ(例えば、1つ)の式1.0の化合物、アナストロゾールおよびタモキシフェンを投与する工程を包含する。
本発明の別の実施形態は、そのような処置を必要とする患者における乳癌の処置または予防に関し、この処置は、治療的有効量の少なくとも1つ(例えば、1つ)の式1.0の化合物、レトロゾールおよびタモキシフェンを投与する工程を包含する。
本発明の別の実施形態は、そのような処置を必要とする患者における乳癌の処置または予防に関し、この処置は、治療的有効量の少なくとも1つ(例えば、1つ)の式1.0の化合物、エクスメスタンおよびタモキシフェンを投与する工程を包含する。
本発明の他の実施形態は、乳癌を処置するための上に記載の実施形態のいずれかに関し、ここでこの化学療法薬はトラスツズマブである。
本発明の他の実施形態は、乳癌を処置するための上に記載の実施形態のいずれかに関し、ここでこの方法は乳癌を処置する方法に関する。
式1.0の化合物、抗ホルモン薬および化学療法薬は同時にまたは逐次的に投与され得る。
抗ホルモン薬および任意の化学療法薬は、当業者において周知(例えば、the Physician’s Desk Referenceまたは出版された刊行物)のプロトコール、投薬量、および投薬形態に従って投与される。例えば、タモキシフェン、フルベストラント、ラロキシフェン、アナストロゾール、レトロゾール、エクスエスタン、ロイプロリドおよびゴセレリンに関してthe Physician’s Desk Reference、第57版、2003年(Thomas PDR、Montvale、NJ 07645−1742により出版されta)を参照とし、この開示は参考として明細書中に援用される。
一般に、乳癌を処置する方法に関する実施形態において:(1)式1.0の化合物は毎日投与され(例えば、1日1回、および1つの実施形態において1日に2回)、(2)アロマターゼインヒビターは、使用されるアロマターゼインヒビターに関する公知のプロトコールに従って投与され得(例えば、1日1回)、(3)抗エストロゲン薬は、使用される抗エストロゲン薬に関する公知のプロトコールに従って投与され得(例えば、1日1回〜1ヶ月に1回)、(4)LHRHアナログは、使用されるLHRHアナログに関する公知のプロトコールに従って投与され得(例えば、1ヶ月に1回〜3ヶ月に1回)、(5)化学療法薬は、使用される化学療法薬に関する公知のプロトコールに従って投与され得る(例えば、1日1回〜1週間に1回)。
放射線療法は、投与される場合、一般的に式1.0の化合物、抗癌薬および任意の化学療法薬の投与前に公知のプロトコールに従って投与される。
乳癌を処置する方法に従う処置は、継続的である(すなわち、継続投薬スケジュールが続く)。この処置は、完全な応答があるまで、あるいは当該臨床医が、この処置から患者は利益を得られないと判断するまで継続される(例えば、疾患の進行がある場合)。
乳癌のためのこの継続的な処置プロトコールは、患者が1つ以上の投与薬物を用いる不連続的な処置スケジュールから利益を得ると当該臨床医の判断があった場合、不連続的な処置スケジュールに変更され得る。例えば、式1.0の化合物は、不連続的な処置スケジュールを使用して与えられ得るが、この処置において用いられる残りの薬物は、明細書中に記載されるように与えられる。式1.0の化合物のための不連続的な処置プロトコールの例としては、式1.0の化合物を用いる3週間の繰り返しサイクルの後に、式1.0の化合物を用いない1週間のサイクルが続く。
乳癌処置を用いて完全な応答が達成された後、式1.0の化合物を用いる維持治療が、本発明の方法に記載される投薬を用いて継続され得る。維持治療はまた、本発明の方法に記載される投薬を使用する抗ホルモン薬の投与を包含し得る。維持療法は、まさしく抗ホルモン薬を用い得る。例えば、完全な応答が達成された後、アロマターゼインヒビター(例えば、アナストロゾール、レトロゾールまたはエクスメスタン)は5年間まで継続され得る。あるいは、例えば、抗エストロゲン薬(例えば、タモキシフェン)は5年間まで継続され得る。あるいは、例えば、抗エストロゲン薬(例えば、タモキシフェン)は完全な応答が達成された後5年間まで使用され得、その後アロマターゼインヒビター(例えば、アナストロゾール、レトロゾールまたはエクスメスタン)の使用が5年間まで続く。
上に記載される乳癌の処置を目的とした実施形態において、式1.0の化合物は、約100mg〜約600mgの完全な毎日投与で、継続的に投与される。通常この量は、分割用量で投与され、1つの実施形態においてこの量は1日に2回投与される。1つの実施形態において、式1.0の化合物は、1用量あたり約50mg〜約300mgの量で1日2回投薬される。別の実施形態において、式1.0の化合物は、1用量あたり約100mg〜約200mgの量で1日2回投薬される。例としては、式1.0の化合物が1用量あたり100mgで1日2回投与される。また例としては、式1.0の化合物が1用量あたり200mgで1日2回投与される。
アナステロゾールは経口投与され、1用量あたり約0.5mg〜約10mgの量で1日1回投薬され、1つの実施形態において1用量あたり約1.0mgの量で投与される。
レトロゾールは経口投与され、1用量あたり約1.0mg〜約10mgの量で1日1回投薬され、1つの実施形態において1用量あたり約2.5mgの量で投与される。
エクスメスタンは経口投与され、1用量あたり約10mg〜約50mgの量で1日1回投薬され、1つの実施形態において1用量あたり約25mgの量で投与される。
ファドロゾールは経口投与され、1用量あたり約0.5mg〜約10mgの量で1日2回投薬され、1つの実施形態において1用量あたり約2.0mgの量で投与される。
ホルメスタンは筋肉内投与され、1用量あたり約100mg〜約500mgの量で2週間に1回投薬され、1つの実施形態において1用量あたり約250mgの量で投与される。
タモキシフェンは経口投与され、1用量あたり約10mg〜約100mgの量で1日1回投薬され、1つの実施形態において1用量あたり約20mgの量で投与される。
フルベストラントは筋肉内投与され、1用量あたり約100mg〜約1000mgの量で1ヶ月に1回投薬され、1つの実施形態において1用量あたり約250mgの量で投与される。
ラロキシフェンは経口投与され、1用量あたり約10mg〜約120mgの量で1日1回投薬され、1つの実施形態において1用量あたり約60mgの量で投与される。
アコルビフェンは経口投与され、1用量あたり約5mg〜約20mgの量で1日1回投薬され、1つの実施形態において1用量あたり約20mgの量で投与される。
ゴセレリンは皮下投与され、1用量あたり約2mg〜約20mgの量で1ヶ月に1回、または3ヶ月に1回投与され、1つの実施形態において1ヶ月に1回投与される場合、1用量あたり約3.6mgの量で投与され、別の実施形態において3ヶ月に1回投与される場合、1用量あたり約10.8mgの量で投与される。
ロイプロリドは皮下投与され、1ヶ月に1回または3週間に1回、1用量あたり約2mg〜約20mgの量で投薬され、1つの実施形態において1ヶ月に1回投与される場合、1用量あたり約3.75mgの量で投与され、別の実施形態において3ヶ月に1回投与される場合、1用量あたり約11.25mgの量で投与される。
トラスツズマブ静脈内投与され、1用量あたり約2mpk〜約20mpkの量で1週間に1回投薬され、1つの実施形態において、1用量あたり約2mpkで投与される。トラスツズマブは一般的に負荷用量で初回投与され、一般的に週に1回用量の2倍用量である。従って、例えば、4mpkの負荷用量が投与され、次いで投薬は、1週間につき1用量あたり2mpkである。
ゲフェニチブは経口投与され、1用量あたり約100mg〜約500mgの量で1日1回投与され、1つの実施形態において1用量あたり約150mgの量で投与される。
エルロチニブは経口投与され、1用量あたり約100mg〜約1000mgの量で1日1回投与され、1つの実施形態において1用量あたり約250mgの量で投与される。
ベバシズマブは静脈内投与され、1用量あたり体重1kgにつき約2.5g〜15mgの量で2週間に1回投薬され、1つの実施形態において、1用量あたり1kgにつき約10mgの量で投与される。
セツキシマブは静脈内投与され、1用量あたり1mにつき約200mg〜約500mgの量で1週間に1回投薬され、1つの実施形態において、1用量あたり1mにつき約250mgの量で投与される。
ボルテゾミドは静脈内投与され、最大8処置サイクル間、1用量あたり1mにつき約1.0mg〜約2.5mgの量で、2週間の間、1週間に2回投薬され、その後10日間の停止期間が続き(21日処置サイクル)、1つの実施形態において1用量あたり1mにつき約1.3mgの量で投与される。
従って、本発明の1つの実施形態において、乳癌はそのような処置を必要とする患者において処置され(または予防され)、ここでこの処置は、この患者に以下を投与する工程を:(1)式1.0の化合物を、1用量あたり約50mg〜約300mgの量で経口投与する工程(ここで各用量は1日2回投与される)、および(2)アナステロゾールを1用量あたり約0.5mg〜約10mgの量で経口投与する工程(ここで各用量は1日1回与えられる)を包含する。
本発明の別の実施形態において、乳癌はそのような処置を必要とする患者において処置され(または予防され)、ここでこの処置は、この患者に:(1)式1.0の化合物を、1用量あたり約100mg〜約200mgの量で経口投与する工程(ここで各用量は1日2回投与される)、および(2)アナステロゾールを1用量あたり約1.0mgの量で投与する工程(ここで各用量は1日1回与えられる)を包含する。
本発明の別の実施形態において、乳癌はそのような処置を必要とする患者において処置され(または予防され)、ここでこの処置は、この患者に:(1)式1.0の化合物を、1用量あたり約50mg〜約300mgの量で経口投与する工程(ここで各用量は1日2回投与される)、および(2)レトロゾールを、1用量あたり約1.0mg〜約10mgの量で投与する工程(ここで各用量は1日1回与えられる)を包含する。
本発明の別の実施形態において、乳癌はそのような処置を必要とする患者において処置され(または予防され)、ここでこの処置は、この患者に:(1)式1.0の化合物を、1用量あたり約100mg〜約200mgの量で経口投与する工程(ここで各用量は1日2回投与される)、および(2)アナステロゾールを1用量あたり約1.0mgの量で投与する工程(ここで各用量は1日1回与えられる)を包含する。
本発明の別の実施形態において、乳癌はそのような処置を必要とする患者において処置され(または予防され)、ここでこの処置は、この患者に:(1)式1.0の化合物を、1用量あたり約100mg〜約200mgの量で経口投与する工程(ここで各用量は1日2回投与される)、および(2)レトロゾールを1用量あたり約2.5mgの量で投与する工程(ここで各用量は1日1回与えられる)を包含する。
本発明の別の実施形態において、乳癌はそのような処置を必要とする患者において処置され(または予防され)、ここでこの処置は、この患者に:(1)式1.0の化合物を、1用量あたり約50mg〜約300mgの量で経口投与する工程(ここで各用量は1日2回投与される)、および(2)エクスメスタンを1用量あたり約10mg〜約50mgの量で投与する工程(ここで各用量は1日1回与えられる)を包含する。
本発明の別の実施形態において、乳癌はそのような処置を必要とする患者において処置され(または予防され)、ここでこの処置は、この患者に:(1)式1.0の化合物を、1用量あたり約100mg〜約200mgの量で経口投与する工程(ここで各用量は1日2回投与される)、および(2)エクスメスタンを1用量あたり約25mgの量で投与する工程(ここで各用量は1日1回与えられる)を包含する。
本発明の別の実施形態において、乳癌はそのような処置を必要とする患者において処置され(または予防され)、ここでこの処置は、この患者に:(1)式1.0の化合物を、1用量あたり約50mg〜約300mgの量で経口投与する工程(ここで各用量は1日2回投与される)、および(2)フルベストラントを1用量あたり約100mg〜約1000mgの量で筋肉内投与する工程(ここで各用量は1ヶ月に1回与えられる)を包含する。
本発明の別の実施形態において、乳癌はそのような処置を必要とする患者において処置され(または予防され)、ここでこの処置は、この患者に:(1)式1.0の化合物を、1用量あたり約100mg〜約200mgの量で経口投与する工程(ここで各用量は1日2回投与される)、および(2)フルベストラントを1用量あたり約250mgの量で筋肉内投与する工程(ここで各用量は1ヶ月に1回与えられる)を包含する。
本発明の別の実施形態において、乳癌はそのような処置を必要とする患者において処置され(または予防され)、ここでこの処置は、この患者に:(1)式1.0の化合物を、1用量あたり約50mg〜約300mgの量で経口投与する工程(ここで各用量は1日2回投与される)、および(2)タモキシフェンを1用量あたり約10mg〜約100mgの量で筋肉内投与する工程(ここで各用量は1ヶ月に1回与えられる)を包含する。
本発明の別の実施形態において、乳癌はそのような処置を必要とする患者において処置され(または予防され)、ここでこの処置は、この患者に:(1)式1.0の化合物を、1用量あたり約100mg〜約200mgの量で経口投与する工程(ここで各用量は1日2回投与される)、および(2)タモキシフェンを1用量あたり約20mgの量で経口投与する工程(ここで各用量は1日1回与えられる)を包含する。
本発明の他の実施例において、乳癌はそのような処置を必要とする患者において処置され、ここでこの処置は、式1.0の化合物、アロマターゼインヒビターのうちの1つ(例えば、アナストロゾール、レトロゾールまたはエクスメスタン、および1つの実施形態においてアナストロゾール)、および抗エストロゲン薬のうちの1つ(例えば、フルエストラントまたはタモキシフェン)の投与を包含し、ここで式1.0の化合物、アロマターゼインヒビターおよび抗エストロゲン薬は、上に記載の投与量で投与される。
従って、例えば本発明の別の実施形態において乳癌は、そのような処置を必要とする患者において処置され(または予防され)、ここでこの処置は、この患者に:(1)式1.0の化合物を、1用量あたり約50mg〜約300mgの量で経口投与する工程(ここで各用量は1日2回投与される)、(2)アナストロゾールを1用量あたり約0.5mg〜約10mgの量で経口投与する工程(ここで各用量は1日1回与えられる)、および(3)フルベストラントを1用量あたり約100mg〜約1000mgの量で筋肉内投与する工程(ここで各用量は1ヶ月に1回与えられる)を包含する。
本発明の別の実施形態において乳癌は、そのような処置を必要とする患者において処置され(または予防され)、ここでこの処置は、この患者に:(1)式1.0の化合物を、1用量あたり約100mg〜約200mgの量で経口投与する工程(ここで各用量は1日2回投与される)、(2)アナストロゾールを1用量あたり約1.0mgの量で経口投与する工程(ここで各用量は1日1回与えられる)、および(3)フルベストラントを1用量あたり約250mgの量で筋肉内投与する工程(ここで各用量は1ヶ月に1回与えられる)を包含する。
本発明の別の実施形態において乳癌は、そのような処置を必要とする患者において処置され(または予防され)、ここでこの処置は、この患者に:(1)式1.0の化合物を、1用量あたり約50mg〜約300mgの量で経口投与する工程(ここで各用量は1日2回投与される)、(2)レトロゾールを1用量あたり約1.0mg〜約10mgの量で経口投与する工程(ここで各用量は1日1回与えられる)、および(3)フルベストラントを1用量あたり約100mg〜約1000mgの量で筋肉内投与する工程(ここで各用量は1ヶ月に1回与えられる)を包含する。
本発明の別の実施形態において乳癌は、そのような処置を必要とする患者において処置され(または予防され)、ここでこの処置は、この患者に:(1)式1.0の化合物を、1用量あたり約100mg〜約200mgの量で経口投与する工程(ここで各用量は1日2回投与される)、(2)レトロゾールを1用量あたり約2.5mgの量で経口投与する工程(ここで各用量は1日1回与えられる)、および(3)フルベストラントを1用量あたり約250mgの量で筋肉内投与する工程(ここで各用量は1ヶ月に1回与えられる)を包含する。
本発明の別の実施形態において乳癌は、そのような処置を必要とする患者において処置され(または予防され)、ここでこの処置は、この患者に:(1)式1.0の化合物を、1用量あたり約50mg〜約300mgの量で経口投与する工程(ここで各用量は1日2回投与される)、(2)レトロゾールを1用量あたり約10mg〜約50mgの量で経口投与する工程(ここで各用量は1日1回与えられる)、および(3)フルベストラントを1用量あたり約100mg〜約1000mgの量で筋肉内投与する工程(ここで各用量は1ヶ月に1回与えられる)を包含する。
本発明の別の実施形態において乳癌は、そのような処置を必要とする患者において処置され(または予防され)、ここでこの処置は、この患者に:(1)式1.0の化合物を、1用量あたり約100mg〜約200mgの量で経口投与する工程(ここで各用量は1日2回投与される)、(2)エクスメスタンを1用量あたり約25mgの量で経口投与する工程(ここで各用量は1日1回与えられる)、および(3)フルベストラントを1用量あたり約250mgの量で筋肉内投与する工程(ここで各用量は1ヶ月に1回与えられる)を包含する。
本発明の別の実施形態において乳癌は、そのような処置を必要とする患者において処置され(または予防され)、ここでこの処置は、この患者に:(1)式1.0の化合物を、1用量あたり約50mg〜約300mgの量で経口投与する工程(ここで各用量は1日2回投与される)、(2)アナストロゾールを1用量あたり約0.5mg〜約10mgの量で経口投与する工程(ここで各用量は1日1回与えられる)、および(3)タモキシフェンを1用量あたり約10mg〜約100mgの量で経口投与する工程(ここで各用量は1日に1回与えられる)を包含する。
本発明の別の実施形態において乳癌は、そのような処置を必要とする患者において処置され(または予防され)、ここでこの処置は、この患者に:(1)式1.0の化合物を、1用量あたり約50mg〜約300mgの量で経口投与する工程(ここで各用量は1日2回投与される)、(2)レトロゾールを1用量あたり約1.0mg〜約10mgの量で経口投与する工程(ここで各用量は1日1回与えられる)、および(3)タモキシフェンを1用量あたり約10mg〜約100mgの量で経口投与する工程(ここで各用量は1日に1回与えられる)を包含する。
本発明の別の実施形態において乳癌は、そのような処置を必要とする患者において処置され(または予防され)、ここでこの処置は、この患者に:(1)式1.0の化合物を、1用量あたり約100mg〜約200mgの量で経口投与する工程(ここで各用量は1日2回投与される)、(2)レトロゾールを1用量あたり約2.5mgの量で経口投与する工程(ここで各用量は1日1回与えられる)、および(3)タモキシフェンを1用量あたり約20mgの量で経口投与する工程(ここで各用量は1日に1回与えられる)を包含する。
本発明の別の実施形態において乳癌は、そのような処置を必要とする患者において処置され(または予防され)、ここでこの処置は、この患者に:(1)式1.0の化合物を、1用量あたり約50mg〜約300mgの量で経口投与する工程(ここで各用量は1日2回投与される)、(2)エクスメスタンを1用量あたり約10mg〜約50mgの量で経口投与する工程(ここで各用量は1日1回与えられる)、および(3)タモキシフェンを1用量あたり約10mg〜約100mgの量で経口投与する工程(ここで各用量は1日に1回与えられる)を包含する。
本発明の別の実施形態において乳癌は、そのような処置を必要とする患者において処置され(または予防され)、ここでこの処置は、この患者に:(1)式1.0の化合物を、1用量あたり約100mg〜約200mgの量で経口投与する工程(ここで各用量は1日2回投与される)、(2)エクスメスタンを1用量あたり約25mgの量で経口投与する工程(ここで各用量は1日1回与えられる)、および(3)タモキシフェンを1用量あたり約20mgの量で経口投与する工程(ここで各用量は1日に1回与えられる)を包含する。
抗ホルモン薬の他の組み合わせが使用される場合、個々の抗ホルモン薬は、上記の個々の抗ホルモン薬のために具体的に挙げた量で使用されることは、当業者において明らかである。
乳癌の処置の他の実施形態は、上に記載される乳癌の処置の方法を目的とし、ここで式1.0の化合物は、1用量あたり約100mgの量で1日2回投薬される。
乳癌の処置の他の実施形態は、上に記載される乳癌の処置の方法を目的とし、ここで式1.0の化合物は、1用量あたり約200mgの量で1日2回投薬される。
乳癌の処置の他の実施形態は、上に記載される乳癌の処置の方法を目的とし、ここで化学療法薬は、式1.0の化合物および抗ホルモン薬(または複数の抗ホルモン薬)に加えて投与される。これらの実施形態において、式1.0の化合物および抗ホルモン薬の投与量の範囲は、併用療法における上に記載の投与量であるか、または個々の式1.0の化合物および抗ホルモン薬に関して上に記載の投与量であり、化学療法薬の投与量は、個々の化学療法薬に関して上に記載の投与量である。化学療法薬に関する投与量は、当該分野において周知である。
本発明の他の実施形態は、式1.0の化合物および少なくとも1つの抗ホルモン薬、ならびに薬学的に受容可能なキャリアを含有する薬学的組成物を目的とする。
本発明の他の実施形態は、式1.0の化合物、少なくとも1つの抗ホルモン薬、少なくとも1つの化学療法薬および薬学的に受容可能なキャリアを含有する薬学的組成物を目的とする。
本発明の他の実施形態は、式1.0の化合物、少なくとも1つの化学療法薬および薬学的に受容可能なキャリアを含有する薬学的組成物を目的とする。
本発明の他の実施形態は、上に記載される薬学的組成物の実施形態のいずれかを目的とし、ここで式1.0の化合物は、以下の化合物からなる群から選択される:(1.3)、(1.4)、(2.1)、(3.1)、(4.1)、(4.2)、(4.3)、(4.4)、(5.1)、(6.1)、(7.1)、(8.1)、(9.1)、(10.1)、(11.2)、(11.3)、(12.1)、(12.2)、(13.2)、(13.3)、(14.1)、(14.2)、(14.3)、(15.1)、(15.2)、(16.1)、(17.1)、(18.1)、(19.1)、(20.1)、(20.2)、(20.3)、(20.4)、(21.1)、(22.1)、(24.1)、(25.1)、(26.1)、(27.1)、(28.1)、(29.1)、(30.1)、(31.1)、(31.2)、(32.1)、(32.2)、(33.1)、(33.2)、(34.1)、(34.2)、(35.1)、(36.1)、(37.1)、(38.1)、(39.1)、(40.1)、(40.2)、(41.1)、(42.1)、(43.1)、(44.1)、(45.1)、(46.1)、および(47.1)。
本発明の他の実施形態は、上に記載される薬学的組成物の実施形態のいずれかを目的とし、ここで式1.0の化合物は、以下の化合物からなる群から選択される:(1.3)、(1.4)、(4.2)、(4.3)、(5.1)、(6.1)、(12.1)、(12.2)、(13.2)、(13.3)、(14.2)、(15.1)、(15.2)、(16.1)、(21.1)、(22.1)、(26.1)、(27.1)、(28.1)、(29.1)、(30.1)、(31.1)、(32.1)、(32.2)、(45.1)、および(47.1)。
本発明の他の実施形態は、上に記載される薬学的組成物の実施形態のいずれかを目的とし、ここで式1.0の化合物は、以下の化合物からなる群から選択される:(1.3)、(1.4)、(5.1)、(6.1)、(15.1)、(15.2)、(21.1)、(22.1)、(26.1)、(28.1)、(29.1)、(30.1)、(31.1)および(32.1)。
本発明の他の実施形態は、上に記載される薬学的組成物の実施形態のいずれかを目的とし、ここで式1.0の化合物は、以下の化合物からなる群から選択される:(1.3)、(1.4)、(15.1)、(15.2)、(21.1)、(22.1)、(26.1)、(28.1)、(29.1)、(30.1)、(31.1)および(32.1)。
本発明の他の実施形態は、上に記載される薬学的組成物の実施形態のいずれかを目的とし、ここで式1.0の化合物は、(1.3)である。
本発明の他の実施形態は、上に記載される薬学的組成物の実施形態のいずれかを目的とし、ここで式1.0の化合物は、(1.4)である。
本発明の他の実施形態は、上に記載される薬学的組成物の実施形態のいずれかを目的とし、ここで式1.0の化合物は、(15.1)である。
本発明の他の実施形態は、上に記載される薬学的組成物の実施形態のいずれかを目的とし、ここで式1.0の化合物は、(15.2)である。
本発明の他の実施形態は、上に記載される薬学的組成物の実施形態のいずれかを目的とし、ここで式1.0の化合物は、(21.1)である。
本発明の他の実施形態は、上に記載される薬学的組成物の実施形態のいずれかを目的とし、ここで式1.0の化合物は、(22.1)である。
本発明の他の実施形態は、上に記載される薬学的組成物の実施形態のいずれかを目的とし、ここで式1.0の化合物は、(26.1)である。
本発明の他の実施形態は、上に記載される薬学的組成物の実施形態のいずれかを目的とし、ここで式1.0の化合物は、(28.1)である。
本発明の他の実施形態は、上に記載される薬学的組成物の実施形態のいずれかを目的とし、ここで式1.0の化合物は、(29.1)である。
本発明の他の実施形態は、上に記載される薬学的組成物の実施形態のいずれかを目的とし、ここで式1.0の化合物は、(30.1)である。
本発明の他の実施形態は、上に記載される薬学的組成物の実施形態のいずれかを目的とし、ここで式1.0の化合物は、(31.1)である。
本発明の他の実施形態は、上に記載される薬学的組成物の実施形態のいずれかを目的とし、ここで式1.0の化合物は、(32.1)である。
本発明の他の実施形態は、上に記載される処置の方法の実施形態のいずれかを目的とし、ここで式1.0の化合物は、以下の化合物からなる群から選択される:(1.3)、(1.4)、(2.1)、(3.1)、(4.1)、(4.2)、(4.3)、(4.4)、(5.1)、(6.1)、(7.1)、(8.1)、(9.1)、(10.1)、(11.2)、(11.3)、(12.1)、(12.2)、(13.2)、(13.3)、(14.1)、(14.2)、(14.3)、(15.1)、(15.2)、(16.1)、(17.1)、(18.1)、(19.1)、(20.1)、(20.2)、(20.3)、(20.4)、(21.1)、(22.1)、(24.1)、(25.1)、(26.1)、(27.1)、(28.1)、(29.1)、(30.1)、(31.1)、(31.2)、(32.1)、(32.2)、(33.1)、(33.2)、(34.1)、(34.2)、(35.1)、(36.1)、(37.1)、(38.1)、(39.1)、(40.1)、(40.2)、(41.1)、(42.1)、(43.1)、(44.1)、(45.1)、(46.1)、および(47.1)。
本発明の他の実施形態は、上に記載される処置の方法の実施形態のいずれかを目的とし、ここで式1.0の化合物は、以下の化合物からなる群から選択される:(1.3)、(1.4)、(4.2)、(4.3)、(5.1)、(6.1)、(12.1)、(12.2)、(13.2)、(13.3)、(14.2)、(15.1)、(15.2)、(16.1)、(21.1)、(22.1)、(26.1)、(27.1)、(28.1)、(29.1)、(30.1)、(31.1)、(32.1)、(32.2)、(45.1)、および(47.1)。
本発明の他の実施形態は、上に記載される処置の方法の実施形態のいずれかを目的とし、ここで式1.0の化合物は、以下の化合物からなる群から選択される:(1.3)、(1.4)、(5.1)、(6.1)、(15.1)、(15.2)、(21.1)、(22.1)、(26.1)、(28.1)、(29.1)、(30.1)、(31.1)および(32.1)。
本発明の他の実施形態は、上に記載される処置の方法の実施形態のいずれかを目的とし、ここで式1.0の化合物は、以下の化合物からなる群から選択される:(1.3)、(1.4)、(15.1)、(15.2)、(21.1)、(22.1)、(26.1)、(28.1)、(29.1)、(30.1)、(31.1)および(32.1)。
本発明の他の実施形態は、上に記載される処置の方法の実施形態のいずれかを目的とし、ここで式1.0の化合物は、(1.3)である。
本発明の他の実施形態は、上に記載される処置の方法の実施形態のいずれかを目的とし、ここで式1.0の化合物は、(1.4)である。
本発明の他の実施形態は、上に記載される処置の方法の実施形態のいずれかを目的とし、ここで式1.0の化合物は、(15.1)である。
本発明の他の実施形態は、上に記載される処置の方法の実施形態のいずれかを目的とし、ここで式1.0の化合物は、(15.2)である。
本発明の他の実施形態は、上に記載される処置の方法の実施形態のいずれかを目的とし、ここで式1.0の化合物は、(21.1)である。
本発明の他の実施形態は、上に記載される処置の方法の実施形態のいずれかを目的とし、ここで式1.0の化合物は、(22.1)である。
本発明の他の実施形態は、上に記載される処置の方法の実施形態のいずれかを目的とし、ここで式1.0の化合物は、(26.1)である。
本発明の他の実施形態は、上に記載される処置の方法の実施形態のいずれかを目的とし、ここで式1.0の化合物は、(28.1)である。
本発明の他の実施形態は、上に記載される処置の方法の実施形態のいずれかを目的とし、ここで式1.0の化合物は、(29.1)である。
本発明の他の実施形態は、上に記載される処置の方法の実施形態のいずれかを目的とし、ここで式1.0の化合物は、(30.1)である。
本発明の他の実施形態は、上に記載される処置の方法の実施形態のいずれかを目的とし、ここで式1.0の化合物は、(31.1)である。
本発明の他の実施形態は、上に記載される処置の方法の実施形態のいずれかを目的とし、ここで式1.0の化合物は、(32.1)である。
本発明の方法において使用される投与に関する実際の投与量およびプロトコールは、当該臨床医の判断に従って、変更され得ることが、当業者において理解される。投与のための投与量およびプロトコールを変更するための決定は、当該医師が患者の年齢、状態、サイズおよび処置される癌の重篤度ならびに処置に対する患者の応答のような因子を考慮した後、作成される。
特定の抗ホルモン薬の選択、任意の化学療法薬および任意の放射線は、担当医師の診断および患者の状態の判定ならびに適切な処置プロトコールに依存する。
処置プロトコール中の投与順序ならびに抗ホルモン薬、任意の化学療法薬および任意の放射線の反復投与の回数の決定は、処置される乳癌および患者の状態の評価の後、当該医師の理解の範囲内おいて、十分になされる。
従って、経験および理解に基づいて実践する医師は、個々の患者の必要性に従って、処置が進むにつれ、抗ホルモン薬、任意の化学療法薬および任意の放射線の投与のための各プロトコールを改変し得る。そのような改変すべては、本発明の範囲内である。
判断に際し担当医師は、投与される投与量で処置が効果的であるかどうか、患者の一般的な健康、ならびに癌に関連した症状(例えば、疼痛)の軽減、腫瘍増殖の阻害、腫瘍の実際の縮小または転移の阻害のようなより明確な兆候を考慮する。腫瘍のサイズは、放射線医学的調査(例えば、CATまたはMRIスキャン)のような標準的な方法により測定され得、腫瘍の増殖を遅らせたか、または逆転さえしたのかどうか判断するために継続的な測定が使用され得る。疼痛のような疾患に関連した症状の軽減および全体的な状態における改善はまた、処置の有効性の判断を助けるために使用され得る。
(化学療法薬)
化学療法薬(抗腫瘍薬/微小管作用薬)として使用され得る化合物の種類としては:アルキル化剤、代謝拮抗薬、天然物およびそれらの誘導体、ホルモン薬およびステロイド薬(合成アナログを含む)ならびに合成薬が挙げられるが、これらに限定されない。これらの種類の範囲内で化合物の例を以下に挙げる。
アルキル化剤(ナイトロジェンマスタード、エチレンイミン誘導体、アルキルスルホン酸塩、ニトロソ尿素およびトリアゼンを含む):ウラシルマスタード、クロルメチン、シクロホスファミド(サイトキサン(登録商標))、イホスファミド、メルファラン、クロラムブシル、ピポブロマン、トリエチレン−メラミン、トリエチレンチオホスホラミン、ブスルファン、カルムスチン、ロムスチン、ストレプトゾシン、ダカルバジン、およびテモゾロミド。
代謝拮抗薬(葉酸アンタゴニスト、ピリミジンアナログ、プリンアナログおよびアデノシンデアミナーゼインヒビターを含む):メトトレキサート、5−フルオロウラシル、フロクスウリジン、シタラビン、6−メルカプトプリン、6−チオグアニン、リン酸フルダラビン、ペントスタチン、およびゲムシタビン。
天然物およびそれらの誘導体(ビンカアルカロイド、抗腫瘍抗生物質、酵素、リンホカインおよびエピポドフィロトキシンを含む):ビンブラスチン、ビンクリスチン、ビンデシン、ブレオマイシン、ダクチノマイシン、ダウノルビシン、ドキソルビシン、エピルビシン、イダルビシン、パクリタキセル(パクリタキセルはタキソール(登録商標)として市販され、より詳細が以下「微小管作用薬」と題した小節において記載される)、パクリタキセル誘導体(例えば、タキソテア)、ミトラマイシン、デオキシコ−ホルマイシン、マイトマイシン−C、L−アスパラギナーゼ、インターフェロン(特にIFN−a)、エトポシド、およびテニポシド。
ホルモン薬およびステロイド薬(合成アナログを含む):17α−エチニルエストラジオール、ジエチルスチルベストロール、テストステロン、プレドニゾン、フルオキシメステロン、プロピオン酸ドロモスタノロン、テストラクトン、酢酸メゲストロール、タモキシフェン、メチルプレドニゾロン、メチルテストステロン、プレドニゾロン、トリアムシノロン、クロロトリアニセン、ヒドロキシプロゲステロン、アミノグルテチミド、エストラムスチン、酢酸メドロキシプロゲステロン、ロイプロリド、フルタミド、トレミフェン、ゾラデックス。
合成薬(プラチナ配位錯体のような無機錯体を含む):シスプラチン、カルボプラチン、ヒドロキシ尿素、アムサクリン、プロカルバジン、ミトーテン、ミトザントロン、レバミゾールおよびヘキサメチルメラミン。
他の化学療法薬としては、ナベルベン(Navelbene)、CPT−11、アナストラゾール、レトラゾール、カペシタビン(Capecitabinbe)、レロキサフィン(Reloxafine)、およびドロロキサフィン(Droloxafine)。
1つの実施形態において、抗腫瘍薬は、シクロホスファミド、5−フルオロウラシル、テモゾロミド、ビンクリスチン、シスプラチン、カルボプラチンおよびゲムシタビンから選択される。別の実施形態において、抗腫瘍薬は、ゲムシタビン、シスプラチンおよびカルボプラチンから選択される。
これらほとんどの化学療法薬の安全性および効果的な投与のための方法は、当業者において公知である。さらに、これらの投与は、標準的な刊行物に記載される。例えば、多くの化学療法薬の投与は、「Physician’s Desk Reference」(PDR)、例えば1996年版(Medical Economics Company,Montvale、NJ 07645−1742、USA)、Physician’s Desk Reference、第56版、2002年(Medical Economics company,Inc.Montvale、NJ 07645−1742により出版された)、およびPhysician’s Desk Reference、第57版、2003年(Thompson PDR、Montvale、NJ 07645−1742により出版された)に記載され;これらの開示は、明細書中に参考として援用される。
(微小管作用薬)
明細書中で使用される場合、微小管作用薬(例えば、パクリタキセル、パクリタキセル誘導体またはパクリタキセル様化合物)は、微小管形成および/または微小管作用に影響を及ぼすことにより細胞の有糸分裂を妨げる(すなわち、抗有糸分裂効果を有する)化合物である。そのような薬剤は、例えば、微小管を安定化する薬剤または微小管形成を妨害する薬剤であり得る。
本発明において有用な微小管作用薬は、当業者において周知であり、アロコルヒチン(allocolchicine)(NSC406042)、ハリコンドリンB(Halichondrin B)(NSC609395)、コルヒチン(NSC 757)、コルヒチン誘導体(例えば、NSC33410)、ドラスタチン10(NSC 376128)、マイタンシン(maytansine)(NSC 153858)、リゾキシン(NSC 332598)、パクリタキセル(タキソール(登録商標)、NSC 125973)、パクリタキセル誘導体(例えば、タキソテア、NSC 608832)、チオコルヒチン(NSC 361792)、トリチルシステイン(NSC 83265)、硫酸ビンブラスチン(NSC 49842)、硫酸ビンクリスチン(NSC 67574)、エポチロン A、エポチロンならびにディスコデルモリド(discodermolide)(Service、1996年、Science、274:2009を参照のこと)エストラムスチン、ノコダゾール、MAP4などが挙げられるが、これらに限定されない。そのような薬剤の例としてはまた、科学刊行物および特許刊行物に記載される(例えば、Bulinski、1997年、J.Cell Sci.110:3055〜3064;Panda、1997年、Proc.Natl.Acad.Sci.USA94:10560〜10564;Muhlradt、1997年、Cancer Res.57:3344〜3346;Nicolaou、1997年、Nature 387:268〜272;Vasquez、1997年、Mol.Biol.Cell.8:973〜985;Panda、1996年、J.Biol.Chem.271:29807〜29812を参照のこと)。
1つの実施形態において、これらの薬剤は、パクリタキセル様活性を有する化合物である。これらは、パクリタキセルならびにパクリタキセル誘導体および(例えば、タキソールおよびタキソテア)アナログを含むが、これに限定されない。パクリタキセルおよびその誘導体(例えば、タキソールおよびタキソテア)は、市販されている。さらに、パクリタキセルならびにパクリタキセル誘導体およびパクリタキセルアナログを製造する方法は、当業者において周知である(米国特許第5,569,729号;同第5,565,478号;同第5,530,020号;同第5,527,924号;同第5,508,447号;同第5,489,589号;同第5,488,116号;同第5,484,809号;同第5,478,854号;同第5,478,736号;同第5,475,120号;同第5,468,769号;同第5,461,169号;同第5,440,057号;同第5,422,364号;同第5,411,984号;同第5,405,972号;および同第5,296,506号を参照のこと)。
より具体的には、明細書中に使用されるように、用語「パクリタキセル」は、タキソール(登録商標)(NSC番号:125973)として市販される薬物をいう。タキソール(登録商標)は、チューブリンの一部分の安定化した微小管束への重合を高めることにより、真核生物の複製を阻害し、有糸分裂のための特有の構造を認識できなくする。多くの入手可能な化学療法薬のなかでパクリタキセルは、薬物無反応性の腫瘍(卵巣腫瘍および乳腺腫瘍を含む)に対する臨床試験におけるその効果のため関心がもたれる(Hawkins、Oncology、1992年、第6巻:17〜23、Horwitz、Trends Pharmcol.Sci.、1992年、第13巻:134〜146、Rowinsky、J.Natl.Canc.Inst.、1990年、第82巻:1247〜1259)。
さらに微小管作用薬は、当該分野において公知の多くのアッセイ(例えば、細胞性アッセイと組み合わせてパクリタキセルアナログのチューブリン重合体化活性を測定する半自動化アッセイ)のうちの1つを使用して評価され得、有糸分裂において細胞を妨害するこれら化合物の潜在性を測定する(Lopes、Cancer Chemother.Pharmacol.1997年、第41巻:37〜47)。
一般的に、試験化合物の活性は、細胞を化合物と接触させ、細胞周期を中断させる(特に有糸分裂の発生の阻害を介して)かどうかを決定することにより決定される。そのような阻害は、有糸分裂機構の中断(例えば、正常な紡錘体形成の中断)により媒介され得る。有糸分裂が中断された細胞は、改変された形態(例えば、微小管の圧縮、染色体数の増加など)により特徴付けられ得る。
チューブリン重合体化活性を起こす能力を有する化合物は、インビトロにおいて選別され得る。例えば、この化合物は、培養されたWR21細胞(69−2 wap−rasマウス系統由来)に対して、増殖の阻害および/または改変された細胞の形態、特に微小管の圧縮に関して選別される。陽性の結果を示した化合物のインビボスクリーニングは、WR21腫瘍細胞を有するヌードマウスを使用して行われ得る。このスクリーニング方法のための詳細なプロトコールは、Porter、Lab.Anim.Sci.、1995年、第45巻(2):145〜150により記載される。
所望される活性に関して化合物をスクリーニングする他の方法は、当業者において周知である。代表的にそのようなアッセイとしては、微小管集合の阻害および/または微小管の分解に関するアッセイが挙げられる。微小管集合に関するアッセイは、例えば、Gaskinら、J.Molec.Biol.、1974年、第89巻:737〜758により記載される。米国特許第5,569,720号もまた、パクリタキセル様活性を有する化合物に関するインビトロアッセイおよびインビボアッセイを提供する。
上に挙げた微小管作用薬の安全性および効果的な投与に関する方法は、当業者において公知である。さらに、これらの投与は、標準的な刊行物に記載される。例えば、多くの化学療法薬の投与は、「Physicians’ Desk Reference」(上に引用される)に記載される。
本発明の化合物は、2003年、10月2日に公表された米国特許第2003/0185831号(2003年、6月12日に公表されたWO03/047697も参照のこと)に記載される方法に従って使用され得、それぞれの開示は、明細書中に参考として援用される。
本発明の化合物は、以下の反応スキームに従って、当該分野において公知の手順(例えば、1998年9月1日に発行された米国特許第5,801,175号、1998年12月23日に公表されたWO98/57960、1999年2月23日に発行された米国特許第5,874,442号、2002年3月7日に公表されたWO02/18368、2003年9月4日に公表されたWO03/072549、2004年6月24日に公表されたU.S.2004/0122018、2002年3月26日に発行された米国特許第6,362,188号、2002年4月16日に発行された米国特許第6,372,747号、2000年6月2日に公表されたWO00/31064および1988年5月5日に公表されたWO88/03138を参照のこと)に従って作製され得、それぞれの開示は、明細書中に参考として援用される。
(式1.0の化合物を調製するための一般的な手順)
当業者において以下の反応スキームは理解され、異性体は、当該分野において周知の技術により分離され得る。そのような技術は、クロマトグラフィー的な手段を(すなわち、シリカゲル、キラルHPLCまたはそれらの組み合わせ)を包含し得る。
XがNであり、側鎖部分(以下「側鎖」)がピペラジン環IVのC−2の位置である(すなわち、式1.0においてXがNである)式(1.0)の化合物
Figure 2008523148
の合成は、以下の方法で実施され得る。このアニリノ−イミダゾール誘導体の合成は、アミノ基のBOC保護で開始する。塩化メタンスルホニルを用いる反応は、容易に置換可能な脱離基を有する化合物を与える。市販のイミダゾールナトリウム誘導体あるいは合成したイミダゾールナトリウム誘導体のいずれかとの反応が実施される。
当業者において、2−置換のイミダゾールが単に所望される2−置換の付加化合物を与えることは理解される;しかしながら、4−置換誘導体または5−置換誘導体との反応は、4−置換誘導体および5−置換誘導体の混合物を与える。これらの混合物は、塩化トリチルによる手順(例えば、Tetrahedron Lett.2002年、第43巻、8917〜8919を参照のこと)あるいは上記調製実施例2の工程BのキラルHPLCのいずれかにより分離され得る。
次いでBOC保護基は、酸処理により除かれる(スキーム1を参照のこと)。
Figure 2008523148
ピペラジンアニリノ−イミダゾール化合物は、以下の方法で合成され得る。選択されたピペラジニル−2−カルボン酸(スキーム2に示されるR−異性体)は、そのジ−BOC誘導体として保護される。次いでこの適したアニリノ−イミダゾール誘導体は、標準的な条件(DEC、HOBT、NMM)を使用してピペラジン中間体に結合される。2つのBOC基は、酸処理により除かれる。
Figure 2008523148
ピペラジンカルボン酸の2S−異性体を用いて開始した場合、スキーム2における最終ピペラジンアニリノ−イミダゾール化合物は、C−2の位置で反対の立体化学を有する。
スキーム2からの生成物は、選択された三環系塩化物を用いてアルキル化され得、すぐ下に示される生成物を与える。
Figure 2008523148
新たに形成されるアミドの窒素(スキーム4を参照のこと)をアルキル化するために、スキーム3からのラセミ化合物、または好ましくは個々に分離された異性体は、最初に(BOC)Oを使用して処理される。生じるBOC保護化合物を、所望される塩化アルキルまたは塩化アリールアルキルと反応させる。次いでこのBOC基は、酸処理により除かれる。
Figure 2008523148
当業者において理解されるように、スキーム4において三環系が、塩化アルキルまたは塩化アリールアルキルにより攻撃されやすい官能性を含む場合、アニリノ−イミダゾール誘導体は、第1に(すなわち、スキーム3において示されるカップリング反応を行う前)塩化アルキルまたは塩化アリールアルキルと反応され得る。
Figure 2008523148
スキーム3またはスキーム4において形成される化合物のラセミ化合物、または好ましくは個々に分離された異性体は、カルボン酸、酸性塩化物、クロロホルメート、イソシアネート、塩化アルキル、塩化スルホニルまたは塩化カルバモイルを用いて処理され、所望される置換化合物を提供する(スキーム6を参照のこと)。
Figure 2008523148
スキーム2またはスキーム5においてピペラジンカルボン酸の他の異性体である(2S)異性体が使用される場合、結果として生じる化合物は、環IVのC−2の位置で反対の立体化学を有することが当業者により理解され得る。
X=Nであり、側鎖がピペラジン環IVのC−3の位置である式(1.0)の化合物:
Figure 2008523148
を作製するために、スキーム7の方法が使用され得る。スキーム5からの非保護アニリノ−イミダゾールピペラジン化合物は、注意深く制御された量の(BOC)OまたはBOC−ONの使用のいずれかで選択的にBOC化される。次いでこの中間体は、所望される三環塩化物を用いてアルキル化され得る。
Figure 2008523148
次いでスキーム7の生成物は、スキーム4およびスキーム6の手順に従って、反応され得、生成物:
Figure 2008523148
を与える。
当業者により理解されるように、スキーム7におけるピペラジンアニリノ−イミダゾール中間体の(2S)異性体の使用は、環IVのC−3の位置で立体化学を有する化合物を提供し、その立体化学は、すぐ上のこの化合物の立体化学と反対である。
スキーム2またはスキーム5に示される型のピペラジンアニリノ−イミダゾール中間体をアルキル化する工程において、両方のピペラジニル窒素がフリーである場合、過剰量(2当量〜3当量の間)の所望される三環塩化物を用いて、2倍のスキーム8に示されるアルキル化生成物を与える。
Figure 2008523148
当業者により理解されるように、環IVのC−2の位置での(2R)立体化学は、スキーム8に示されるが、この化学的性質は、(2S)立体化学を有する化合物に適用できる。
X=CHであり、側鎖がピペリジン環IVのC−3の位置で結合される式(1.0)の化合物の前駆体は、合成において非置換のN−BOC 4−オキソ−ピペリジンを使用する代わりにN−BOC 4−オキソ−ピペリジン−3−カルボン酸メチルエステルが使用されることを除いて、Journal of Organic Chemistry 2003年、第68巻、4984〜4987に開示される化学的性質を使用して調製され得る。この化合物の合成は、スキーム9の手順を使用して行われ得る。4−オキソ−ピペリジン−3−カルボン酸メチルエステルは、(BOC)Oを用いて処理される。ケトンは、ホウ化水素ナトリウムを用いて還元され、形成されるアルコールは、塩化メタンスルホニルと反応される(スキーム9を参照のこと)。
Figure 2008523148
2000年6月2日に発行されたWO00/31064に開示される化学的性質を使用して、還元された三環ケトン誘導体のLDAとの反応に続き、スキーム9の生成物を加える(スキーム10を参照のこと)。このラセミ化合物、または好ましくは個々に分離された異性体を、水素化リチウムを用いて加水分解し、遊離のカルボン酸を得る。次いで、このラセミ化合物、または好ましくは個々に分離された異性体を、当該分野において周知の標準条件を使用して、選択されたアニリノ−イミダゾール誘導体と結合する。当業者により認識されるように、新たに形成されたアミドの窒素は、適した塩化アルキルまたは塩化アリールアルキルを用いてアルキル化され得る。当業者によりまた認識されるように、この三環系が、塩化アルキルまたは塩化アリールアルキルにより攻撃されやすい官能性を含む場合、アニリノ−イミダゾール誘導体は、第1に(カップリング反応(スキーム5)を行う前に)塩化アルキルまたは塩化アリールアルキルと反応され得る。
Figure 2008523148
スキーム4およびスキーム6の手順に続き、スキーム10の最終ラセミ化合物、または好ましくは個々に分離された異性体は反応され得、生成物:
Figure 2008523148
を得る。
X=CHであり、側鎖がピペリジン環IVのC−2の位置で結合される式(1.0)の化合物の前駆体
Figure 2008523148
は、スキーム11に記載される手順を使用して調製され得る。4−オキソ−ピペリジン−2−カルボン酸エチルエステル(C−2での異性体の単離はTetrahedron、2001年、第57巻(23);4995−4998に報告された)から開始し、アルコールへの還元を行い、次いで塩化メタンスルホニルとの反応により4−O−メシル誘導体を得る。
Figure 2008523148
スキーム11の生成物を使用して、スキーム10の手順に従い、次いで得られた生成物を用いてスキーム4およびスキーム6の手順に従って、化合物
Figure 2008523148
が得られ得る。
当業者により理解されるように、4−オキソ−ピペリジン−2−カルボン酸エチルエステル中間体の(2S)異性体が、スキーム7の開始に使用される場合、次いで得られた最終生成物は、すぐ上の化合物に示されるピペリジン環IVのC−2で反対の立体化学を有する。
X=Cであり、ピペリジン環IVのC−3の位置で結合される側鎖を有する式(1.0)の化合物の前駆体:
Figure 2008523148
は、以下のように調製され得る(スキーム12を参照のこと)。1−メチル−4−オキソ−ピペリジン−3−カルボン酸メチルエステルは還元される。第1級のヒドロキシル基を、選択的にTBDASCIを使用してブロックする。次いで形成される化合物は、塩化チオニルで処理され、4−クロロ誘導体を得、これは関連するグリニャール中間体の作製するために使用される。Journal of Organic Chemistry、1990年、第55巻(10);p3334〜3350に開示される化学的性質を使用して、グリニャール中間体を三環ケトンと反応させ、酸性脱水素が行われる(当業者において理解されるように、この反応はまた誘導体を生成し、ここで−CHOH基はピペリジン環IVのC−4の位置で結合され(スキーム12には示されない)、当業者において理解されるように反応混合物からのこのC−4誘導体の初期の除去が好まれる)。ラセミ化合物、または好ましくは個々に分離された異性体は、当該分野において周知の技術により、メチルカルボキシレートに変換される。
次いでN−メチル基が当該分野において公知の手順を使用して除去される(例えば、WO88/03138を参照のこと)。N−メチルの除去は、同時にメチルエステルをカルボン酸に加水分解する。そうでなければ、この生成物は、水酸化リチウム反応を用いて反応され、遊離のカルボン酸に変換する。環IV上のピペリジン窒素はBOCを用いて保護される。
Figure 2008523148
スキーム10、4、および6の手順に従い、スキーム12の最終生成物を使用して、化合物:
Figure 2008523148
は合成され得る。
X=Cであり、ピペリジン環IVのC−2の位置で結合される側鎖を有する式(1.0)の化合物:
Figure 2008523148
は、米国特許第6,362,188号(2002年3月26日に発行された)に開示される化学的性質を利用して調製され得る。(当業者により理解されるように、亜硝酸ナトリウム、塩化銅およびHClとの反応はまた、メトキシ基がピペリジン環IVのC−5の位置で結合される誘導体を生成し(スキーム13には示されない)、当業者において理解されるように、この反応混合物からこの誘導体の初期の除去が好まれる)。次いでピペリジン環IV上の窒素は、BOC基を用いて保護される。
Figure 2008523148
スキーム10の手順に従い、スキーム13に示される最終生成物を使用して、化合物:
Figure 2008523148
は合成され得る。
本発明の化合物は、以下の実施例に示され、これは本開示の範囲を制限するように解釈されるべきではない。本発明の範囲内に代替の機構的経路およびアナログの構造は、当業者により明らかである。
(調製実施例1)
1−(3−アミノフェニル)−1−(1H−イミダゾール−1−イル)メタン
Figure 2008523148
A.1−(メシルオキシ)−1−(3((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)フェニル)メタン
Figure 2008523148
1−[3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]フェニル]メタノール(10g、44.8mmoles)(参考文献:F.J.Brown、P.R.Bernstein、L.A.Cronk、D.L.Dosset、K.C.Hebbel、T.P.Maduskuie,Jr.、H.S.Shapiro、E.P.Vacek、Y.K.Lee、A.K.Willard、R.D.KrellおよびD.W.Snyder、J.Med.Chem.、1989年、32巻、807〜826)およびトリエチルアミン(13g、17.9mL、138.4mmoles)を無水THF(169mL)に溶解し、この溶液を攪拌して−50℃に冷却した。無水THF(85mL)中の塩化メタンスルホニル(10.26g、7.02mL、89.6mmoles)を、アルゴン雰囲気下、−50℃で20分間かけて滴下した。この混合物を、さらに20分間−50℃で攪拌した。塩化アンモニウム(12.9g)飽和水溶液を加え、この混合物を、25℃まで温めた。この混合物を濾過し、この濾過物を、酢酸エチルを用いて2回抽出した。この酢酸エチルをブライン、水を用いて洗い、乾燥(MgSO)、濾過して乾燥するまで蒸発させ、表題化合物を得た(14.78g)。この物質をさらに精製せずに使用した。
B.1−(1H−イミダゾール−1−イル)−1−[3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ)フェニル)メタン
Figure 2008523148
上記工程Aからの表題化合物(14.54g、44.8mmoles)を、無水DMF(100mL)に溶解し、イミダゾールナトリウム(6.52g、72.4mmoles)を加えた。この混合物をアルゴン下、70℃で2時間加熱した。この溶液を乾燥するまで蒸発させ、溶離剤として2%(メタノール中10%濃NHOH)−ジクロロメタンを使用してシリカゲルでクロマトグラフし、表題化合物を得た(8.92g、68%):
Figure 2008523148
C.1−(1H−イミダゾール−1−イル)−1−(3−アミノフェニル)メタン
Figure 2008523148
上記工程Bからの表題化合物(7.64g、27.95mmoles)を、メタノール中(148mL)に溶解し、ジオキサン中10%濃HSO(v/v)(380.8mL)を加えた。この溶液を、25℃で4時間攪拌した。この溶液をメタノールで希釈し、pHが塩基性になるまでBioRad AG(登録商標)1−X8(OH)レジンを加えた。このレジンを濾過して取り除き、メタノールで洗った。この合わせた濾液を乾燥するまで蒸発させ、溶離剤として2.5%(メタノール中10%濃NHOH)−ジクロロメタンを使用して、残留物をシリカゲルでクロマトグラフし、表題化合物を得た(4.36g、90%):
Figure 2008523148
(調製実施例2)
1−(3−アミノフェニル)−1−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)メタンおよび1−(3−アミノフェニル)−1−(5−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)メタン
Figure 2008523148
A.1−(4/5−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−1−[3[(tert−ブトキシカルボニル)−アミノ]フェニル)メタン
Figure 2008523148
1−[3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]フェニル]メタノール(25g、112mmoles)(参考文献:F.J.Brown、P.R.Bernstein、L.A.Cronk、D.L.Dosset、K.C.Hebbel、T.P.Maduskuie,Jr.、H.S.Shapiro、E.P.Vacek、Y.K.Lee、A.K.Willard、R.D.KrellおよびD.W.Snyder、J.Med.Chem.、1989年、32巻、807〜826)およびトリエチルアミン(62.4mL、448mmoles)を無水ジクロロメタン(600mL)に溶解し、この溶液を攪拌して0℃に冷却した。塩化メタンスルホニル(17.32mL、224mmoles)を、アルゴン雰囲気下、0℃で20分間かけて滴下した。この混合物を、さらに1時間0℃で攪拌した。この混合物を水中に注ぎ、ジクロロメタンで抽出した。このジクロロメタン抽出物を乾燥(MgSO)、濾過して乾燥するまで蒸発させ、表題化合物を得た。この物質をさらに精製せずに以下に使用した。
4−メチルイミダゾール(10.11g、123.2mmoles)を、無水DMF(500mL)に溶解し、95%水素化ナトリウム(3.11g、123.2mmoles)を攪拌溶液に、アルゴン下、25℃で加えた。この混合物25℃で1時間、攪拌した。無水DMF(100mL)中に溶解された上記表題のメシラートを加え、この混合物を65℃で2.25時間、加熱した。この溶液を乾燥するまで蒸発させ、溶離剤として1%(メタノール中10%濃NHOH)−ジクロロメタンを使用して、残留物をシリカゲルでクロマトグラフし、表題化合物の混合物を得た(4−メチル:5−メチル::53%:47%)(12.14g、38%):
Figure 2008523148
B.1−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−1−[3−[(tert−ブトキシカルボニル)−アミノ]フェニル)メタンおよび1−(5−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−1−[3−[(tert−ブトキシカルボニル)−アミノ]フェニル)メタンの分離
Figure 2008523148
上記調製実施例2の工程Aに記載されるように調製された4/5−メチル誘導体の表題混合物を(0.5g)(4−メチル:5−メチル::57%:43%)、無水ジクロロメタン(6mL)に溶解し、この溶液を0℃まで冷却した。塩化トリチル(0.352g、5−メチル化合物1当量あたり1.3当量)を加え、この混合物をアルゴン下、0℃で2時間攪拌した。この溶液を、溶離剤として3.5%(メタノール中10%濃NHOH)−ジクロロメタンを使用して、シリカゲルで直接クロマトグラフし、純粋な4−メチル誘導体を得た(0.1927g;39%)。
このシリカゲルを、メタノールで取り除き、4/5−メチル塩化トリチル付加物を得、80℃で4時間、メタノールで還流すると、4/5−メチル混合物を再生成した。これは、塩化トリチルの手順を通して再利用されるか、または以下の方法2に記載されるようにキラルHPLCにより直接分離される。
Figure 2008523148
上記の調製実施例2の工程Aに記載されるように調製された4/5−メチル誘導体の表題混合物は(0.5g)(4−メチル:5−メチル::53%:47%)(6g)、最初にヘキサン:イソ−プロパノール:ジエチルアミン::95:5:0.22を使用して、調製Chiralpak(登録商標)ADカラム上、キラルHPLCにさらし、次いで最初のピークが溶出された後、ヘキサン:イソ−プロパノール:ジエチルアミン::92.5:7.5:0.2を使用して調製Chiralpak(登録商標)ADカラム上、キラルHPLCにさらした。
溶出した最初のピークは、4−メチル誘導体であった(3.104g、49%):
Figure 2008523148
溶出した2番目のピークは、5−メチル誘導体であった(2.72g、48%):
Figure 2008523148
C.1−(3−アミノフェニル)−1−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)メタン
Figure 2008523148
上記工程Bからの表題の4−メチル誘導体(4.61g)をメタノール中(85mL)に溶解し、ジオキサン中の10%濃HSO(v/v)(218.5mL)を加えた。この溶液を、25℃で5時間攪拌した。この溶液をメタノールで希釈し、BioRad AG(登録商標)1−X8(OH)レジンをpHが塩基性になるまで加えた。このレジンを濾過して取り除き、メタノールで洗った。この合わせた濾液を乾燥するまで蒸発させ、溶離剤として2%(メタノール中10%濃NHOH)−ジクロロメタンを使用して、残留物をシリカゲルでクロマトグラフし、表題化合物を得た(2.62g、87%):
Figure 2008523148
D.1−(3−アミノフェニル)−1−(5−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)メタン
Figure 2008523148
上記工程Bからの表題の5−メチル誘導体(2.81g)をメタノール中(52mL)に溶解し、ジオキサン中の10%濃HSO(v/v)(133.2mL)を加えた。この溶液を、25℃で4時間攪拌した。この溶液をメタノールで希釈し、BioRad AG(登録商標)1−X8(OH)レジンをpHが塩基性になるまで加えた。このレジンを濾過して取り除き、メタノールで洗った。この合わせた濾液を乾燥するまで蒸発させ、溶離剤として2%(メタノール中10%濃NHOH)−ジクロロメタンを使用して、残留物をシリカゲルでクロマトグラフし、表題化合物を得た(1.78g、97%):
Figure 2008523148
(調製実施例3)
1−(3−アミノフェニル)−1−(2−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)メタン
Figure 2008523148
A.1−[3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]フェニル]−1−(2−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)メタン
Figure 2008523148
1−[3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]フェニル]メタノール(10g、44.8mmoles)(参考文献:F.J.Brown、P.R.Bernstein、L.A.Cronk、D.L.Dosset、K.C.Hebbel、T.P.Maduskuie,Jr.、H.S.Shapiro、E.P.Vacek、Y.K.Lee、A.K.Willard、R.D.KrellおよびD.W.Snyder、J.Med.Chem.、1989年、32巻、807〜826)(10g、44.8mmoles)を無水ピリジン(51mL)に溶解し、この溶液を0℃まで冷却した。塩化p−トルエンスルホニル(10.25g、53.7mmoles)を加え、この混合物をアルゴン下、0℃で2.5時間攪拌した。このピリジンを、51℃でトルエンを用いて共沸して取り除き、この残留物を無水DMF中(50mL)に溶解した。
2−メチルイミダゾール(4.05g、49.3mmoles)を無水DMF中(123mL)に溶解し、95%水素化ナトリウム(1.24g、49.3mmoles)をアルゴン下25℃で攪拌した溶液に、20分かけてわけて加えた。この混合物を25℃で1.5時間攪拌した。上記無水DMF中の表題のトシラートを15分かけて滴下し、この混合物を25℃で2.5時間攪拌した。この溶液を乾燥するまで蒸発させ、溶離剤として0.25%.2.5%(メタノール中10%濃NHOH)−ジクロロメタンを使用して、残留物をシリカゲルでクロマトグラフし、表題化合物を得た(0.8412g、6.5%):
Figure 2008523148
B.1−(3−アミノフェニル)−1−(2−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)メタン
Figure 2008523148
上記工程Aからの表題の2−メチル誘導体(0.83g、2.89mmoles)をメタノール中(15.3mL)に溶解し、ジオキサン中の10%濃HSO(v/v)(39.4mL)を加えた。この溶液を、25℃で3.5時間攪拌した。この溶液をメタノールで希釈し、BioRad AG(登録商標)1−X8(OH)レジンをpHが塩基性になるまで加えた。このレジンを濾過して取り除き、メタノールで洗った。この合わせた濾液を乾燥するまで蒸発させ、溶離剤として3.25%(メタノール中10%濃NHOH)−ジクロロメタンを使用して、残留物をシリカゲルでクロマトグラフし、表題化合物を得た(0.4724g、87%):
Figure 2008523148
(調製実施例4)
1−(2−アミノフェニル)−2−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)エタンおよび1−(2−アミノフェニル)−2−(5−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)エタン
Figure 2008523148
A.2−(4/5−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−1−[2[(tert−ブトキシカルボニル)−アミノ]フェニル)エタン
Figure 2008523148
方法1:
4−メチルイミダゾール(7.61g、92.7mmoles)を無水DMF中(230mL)に溶解し、95%水素化ナトリウム(2.34g、102mmoles)をアルゴン下25℃で攪拌した溶液に加えた。この混合物を25℃で30分間攪拌した。無水DMF中(100mL)に溶解した2−(メシルオキシ)−1−[2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]フェニル]エタン(26.58g、84.3mmoles)(参考文献:D.CritshおよびX.Hao、J.Org.Chem.、1997年、62巻、5982〜5988)を25℃で30分かけて滴下し、この混合物を25℃で2時間攪拌した。水性メタノール(10mL)を加え、この溶液を乾燥するまで蒸発させた。溶離剤として5%(メタノール中10%濃NHOH)−ジクロロメタンを使用して、残留物をシリカゲルでクロマトグラフし、N−tert−ブトキシインドリン(16.89g、92%)(参考文献:I.MasatomoおよびK.Tsukasa、Heterocycles、1992年、34巻、5号、1031〜1038)およびイミダゾール化合物の表題混合物(4−メチル:5−メチル::66%:34%)(0.866g、3.4%)を得た:
Figure 2008523148
方法2:
4−メチルイミダゾール(6.7g、81.5mmoles)および2−(メシルオキシ)−1−[2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]フェニル]エタン(23.37g、74.1mmoles)(参考文献:D.CritshおよびX.Hao、J.Org.Chem.、1997年、62巻、5982〜5988)を、無水トルエン(250mL)および無水ジクロロメタン(50mL)に溶解し、この混合物をアルゴン雰囲気下、80℃で30時間加熱し、次いで25℃で41時間、置いた。この溶液を乾燥するまで蒸発させ、この残留物を、ジクロロメタンを使用して、シリカゲルでクロマトグラフし、次いで溶離剤として3%(メタノール中10%濃NHOH)−ジクロロメタンを使用して、残留物をシリカゲルでクロマトグラフし、N−tert−ブトキシインドリン(2.82g、22%)(参考文献:I.MasatomoおよびK.Tsukasa、Heterocycles、1992年、34巻、5号、1031〜1038)およびイミダゾール化合物の表題混合物(4−メチル:5−メチル::66%:34%)(3.88g、34%)を得た。
B.2−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−1−[2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]フェニル]エタンおよび2−(5−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−1−[2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]フェニル]エタンの分離
Figure 2008523148
上記工程Aからのイミダゾール化合物の表題混合物(4−メチル:5−メチル::66%:34%)(6.2g)を無水ジクロロメタン(65mL)に溶解し、この溶液を0℃まで冷却した。塩化トリチル(2.868g、5−メチル異性体1当量あたり1.47当量)をわけて加え、この混合物をアルゴン下、0℃で2時間攪拌した。この混合物を、最初にジクロロメタン、次いでアセトン中の50%酢酸エチル、続いてメタノールを用いてシリカゲルで直接クロマトグラフし、2−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−1−[2−(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]フェニル]エタン(2.28g、37%):
Figure 2008523148
および混合した塩化トリチル付加物を得た。
C.1−(2−アミノフェニル)−2−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)エタン
Figure 2008523148
上記工程Bからの2−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−1−[2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−フェニル]エタン(2.555g)を、メタノール(20mL)に溶解し、ジオキサン中の10%濃HSO(v/v)(40mL)を加えた。この溶液を、25℃で4時間攪拌した。この溶液をメタノールで希釈し、BioRad AG(登録商標)1−X8(OH)レジンをpHが塩基性になるまで加えた。このレジンを濾過して取り除き、メタノールで洗った。この合わせた濾液を乾燥するまで蒸発させ、溶離剤として4%(メタノール中10%濃NHOH)−ジクロロメタンを使用して、残留物をシリカゲルでクロマトグラフし、表題化合物を得た(1.605g、94%):
Figure 2008523148
(調製実施例5)
N1,N4−DI−(tert−ブチルオキシカルボニル)−(2S)−ピペラジンカルボン酸
Figure 2008523148
A.(2S)−ピペラジンカルボン酸ビス−(+)カンフルスルホン酸塩
Figure 2008523148
2(±)−ピペラジンカルボン酸カリウム塩(287.3g、1.71モル)を脱イオン水(290mL)に溶解し、この混合物を70.75℃まで加熱して、不溶物を除去するために濾過した。次いでこの溶液を、脱イオン水(432mL)に溶解したS(+).カンフルスルホン酸(1200g、5.17モル)に68℃で加え、この混合物を25℃まで冷却させておいた。72時間後、結晶を含むこの溶液を、冷蔵庫の中3℃で3時間、冷却した。ベージュ色の結晶を濾過して取り除き、真空オーブンでPにより17時間乾燥し、539.9gの物質を得た。この物質を脱イオン水(750mL)から再結晶化し、68℃まで過熱した。この温かい溶液を濾過し、この濾過物を25℃で41時間、次いで3℃で17時間置いた。この結晶を濾過して取り除き、上記のように乾燥し、表題化合物を得た(125.3g、12%):
Figure 2008523148
B.N1,N4−DI−(tert−ブチルオキシカルボニル)−(2S)−ピペラジンカルボン酸
Figure 2008523148
上記工程Aからのこの表題化合物(125.9g、0.2117モル)およびジ−tert−ブチルジカルボネート(116g、0.53モル)を脱イオン水(500mL)およびメタノール(500mL)に溶解した。次いで50%水酸化ナトリウム溶液(27mL)を、塩基性pHに達するまでこの溶液に滴下した。この混合物を、氷/水で希釈し、酢酸エチル(2×1.5L)で抽出した。この水相を、pHが3に達するまで固形のクエン酸で酸性化した。次いでこの混合物をジエチルエーテル(3×2L)で抽出した。このエーテル抽出物を乾燥(MgSO)、濾過し、乾燥するまで蒸発させ、表題化合物を得た(69.94g、100%):δ(CDCl)1.40ppm(18H,s,CH)。
(調製実施例6)
(+)−N−[3−[(1H−イミダゾール−1−イル)メチル]フェニル]−(2S)−ピペラジンカルボキサミド
Figure 2008523148
A.(−)−N1,N4−DI−(tert−ブチルオキシカルボニル)−N−[3−[(1H−イミダゾール−1−イル)−メチル]フェニル]−(2S)−ピペラジンカルボキサミド
Figure 2008523148
調製実施例5の工程Bからの表題化合物(1g、3.03mmoles)、調製実施例1の工程Cからの表題化合物(0.6816g、3.94mmoles)、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(0.7543g、3.94mmoles)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.5317g、3.94mmoles)および4−メチルモルホリン(0.398g、0.433mL、3.94mmoles)を無水DMF(5mL)に溶解し、この混合物をアルゴン下25℃で43時間攪拌した。この溶液を乾燥するまで蒸発させ、この残留物をジクロロメタン中に溶かし、水を用いて洗い、乾燥(MgSO)、濾過して乾燥するまで蒸発させた。この残留物を、溶離剤として3%(メタノール中10%濃NHOH)−ジクロロメタンを使用して、残留物をシリカゲルでクロマトグラフし、表題化合物を得た(1.0146g、69%):
Figure 2008523148
B.(+)−N−[3−[(1H−イミダゾール−1−イル)メチル]フェニル]−(2S)−ピペラジンカルボキサミド
Figure 2008523148
上記工程Aからの表題化合物(0.8147g)を、メタノール(5mL)に溶解し、10%濃HSO−ジオキサン(v/v)(20mL)を調製実施例4の工程Cのように反応し、溶離剤として10%(メタノール中10%濃NHOH)−ジクロロメタンを使用して、この生成物をシリカゲルでクロマトグラフし、表題化合物を得た(0.4115g、93%):
Figure 2008523148
(調整実施例7)
(+)−N−[3−[(1H−イミダゾール−1−イル)メチル]フェニル]−(2R)−ピペラジンカルボキサミド
Figure 2008523148
A.(+)−N1,N4−DI−(tert−ブチルオキシカルボニル)−N−[3−[(1H−イミダゾール−1−イル)−メチル]フェニル]−(2R)−ピペラジンカルボキサミド
Figure 2008523148
方法1:
N1,N4−Di−(tert−ブチルオキシカルボニル)−(2R)−ピペラジンカルボン酸(9.32g、28.2mmoles)(2002年3月26日に発行された米国特許第6362188号の調製実施例2に記載されるように調製され、その開示は明細書中に参考として援用される)、調製実施例1の工程Cからの表題化合物(2.44g、14.1mmoles)、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(5.41g、28.2mmoles)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(3.81g、28.2mmoles)および4−メチルモルホリン(2.85g、3.11mL、28.2mmoles)を無水DMF中(46mL)に溶解し、この混合物をアルゴン下25℃で329時間攪拌した。この反応を、上記調製実施例6の工程Aに記載されるように処理し、溶離剤として5%(メタノール中10%濃NHOH)−ジクロロメタンを使用して、この生成物をシリカゲルでクロマトグラフし、表題化合物を得た(5.0455g、74%):
Figure 2008523148
方法2:
N1,N4−Di−(tert−ブチルオキシカルボニル)−(2R)−ピペラジンカルボン酸(2.78g、8.42mmoles)(2002年3月26日に発行された米国特許第6362188号の調製実施例2に記載されるように調製され、その開示は明細書中に参考として援用される)、調製実施例1の工程Cからの表題化合物(1.12g、6.47mmoles)、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(1.61g、8.42mmoles)1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(1.22g、8.42mmoles)および4−メチルモルホリン(0.8502g、0.9241mL、8.42mmoles)を無水DMF中(10mL)に溶解し、この混合物をアルゴン下25℃で47時間攪拌した。調製実施例1の工程Cからの付加的な表題化合物、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(0.867g、4.54mmoles)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.614g、4.54mmoles)および4−メチルモルホリン(0.4578g、0.498mL、4.54mmoles)を加え、この反応を25℃で合計239時間実施した。この反応を、上記調製実施例6の工程Aに記載されるように処理し、溶離剤として5%(メタノール中10%濃NHOH)−ジクロロメタンを使用して、この生成物をシリカゲルでクロマトグラフし、表題化合物を得た(2.6642g、85%)。
方法3:
Figure 2008523148
N1,N4−Di−(tert−ブチルオキシカルボニル)−(2R)−ピペラジンカルボン酸(0.1907g、0.577mmoles)(2002年3月26日に発行された米国特許第6362188号の調製実施例2に記載されるように調製され、その開示は明細書中に参考として援用される)、およびヘキサンクロロアセトン(0.04384mL、0.289mmoles)アルゴン下、無水ジクロロメタン中(1.15mL)に溶解し、この混合物を−78℃で攪拌した。無水ジクロロメタン中(0.577mL)のトリフェニルホスフィン(0.1514g、0、578mmoles)を−78℃で20分かけて滴下した。無水ジクロロメタン中(0.577mL)の調製実施例1の工程Cからの表題化合物(0.1g、0.577mmoles)の後に、無水ジクロロメタン中(0.577mL)のトリエチルアミン(0.0805mL、0.577mmoles)を加えた。この混合物を−78℃で1.5時間攪拌し、次いで溶離剤として1%(メタノール中10%濃NHOH)−ジクロロメタンを使用して、この混合物をシリカゲルで直接クロマトグラフし、表題化合物を得た(0.113g、40)。
B.(+)−N−[3−[(1H−イミダゾール−1−イル)メチル]フェニル]−(2R)−ピペラジンカルボキサミド
Figure 2008523148
上記工程Aからの表題化合物(2.6642g)をメタノール中(16mL)に溶解し、10%濃HSO−ジオキサン(v/v)(70mL)を加え、この反応を調製実施例4の工程Cに記載されるように実施した。溶離剤として10%(メタノール中10%濃NHOH)−ジクロロメタンを使用して、この生成物をシリカゲルでクロマトグラフし、表題化合物を得た(1.36g、87%):
Figure 2008523148
(調製実施例8)
(+)−N−[3−[(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)メチル]フェニル]−(2R)−ピペラジンカルボキサミド
Figure 2008523148
A.(+)−N1,N4−DI−(tert−ブチルオキシカルボニル)−N−[3−[(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−メチル]フェニル]−(2R)−ピペラジンカルボキサミド
Figure 2008523148
N1,N4−Di−(tert−ブチルオキシカルボニル)−(2R)−ピペラジンカルボン酸(5.6g、16.95mmoles)(2002年3月26日に発行された米国特許第6362188号の調製実施例2に記載されるように調製され、その開示は明細書中に参考として援用される)、調製実施例2の工程Cからの表題化合物(3.175g、16.95mmoles)、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(4.23g、22.0mmoles)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(2.979g、22.0mmoles)および4−メチルモルホリン(2.42mL、22.0mmoles0.9241mL、8.42mmoles)を無水DMF中(16.6mL)に溶解し、この混合物をアルゴン下25℃で115時間攪拌した。この反応を上記調製実施例6の工程Aに記載されるように処理し、溶離剤として2.53%(メタノール中10%濃NHOH)−ジクロロメタンを使用して、この生成物をシリカゲルでクロマトグラフし、表題化合物を得た(7.46g、88%):
Figure 2008523148
B.(+)−N−[3−[(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)メチル]フェニル]−(2R)−ピペラジンカルボキサミド
Figure 2008523148
上記工程Aからの表題化合物(9.22g)をメタノール中(55mL)に溶解し、10%濃HSO−ジオキサン(v/v)(243.5mL)を加え、この反応を調製実施例4の工程Cに記載されるように実施した。溶離剤として5%(メタノール中10%濃NHOH)−ジクロロメタンを使用して、この生成物をシリカゲルでクロマトグラフし、表題化合物を得た(5.21g、97%):
Figure 2008523148
(調製実施例9)
(+)−N1−(シクロヘキシルオキシカルボニル)−N−[3−[(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)メチル]フェニル]−(2R)−ピペラジンカルボキサミド
Figure 2008523148
A.(+)−N1−(シクロヘキシルオキシカルボニル)−N4−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[3−[(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)メチル]フェニル]−(2R)−ピペラジンカルボキサミド
Figure 2008523148
N1−(シクロヘキシルオキシカルボニル)−N4−(tert−ブトキシカルボニル)−(2R)−ピペラジンカルボン酸(0.732g、2.054mmoles)(2002年3月26日に発行された米国特許第6362188号の調製実施例32に記載されるように調製され、その開示は明細書中に参考として援用される)、調製実施例2の工程Cからの表題化合物(0.5g、2.67mmoles)、1−(3−ジメチルアミノ−プロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(0.512g、2.67mmoles)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.316g、2.67mmoles)および4−メチルモルホリノ(0.294mL、2.67mmoles)を無水DMF中(7mL)に溶解し、この混合物をアルゴン下、25℃で66時間攪拌した。この反応を上記調製実施例6の工程Aに記載されるように処理し、溶離剤として2.5%(メタノール中10%濃NHOH)−ジクロロメタンを使用して、この生成物をシリカゲルでクロマトグラフし、表題化合物を得た(0.9108g、84%):
Figure 2008523148
B.(+)−N1−(シクロヘキシルオキシカルボニル)−N−[3−[(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)メチル]フェニル]−(2R)−ピペラジンカルボキサミド
Figure 2008523148
上記工程Aからの表題化合物をメタノール中(8.9mL)に溶解し、10%濃HSO−ジオキサン(v/v)(23mL)を加え、この反応を、調製実施例4の工程Cに記載されるように実施した。溶離剤として4%(メタノール中10%濃NHOH)−ジクロロメタンを使用して、この生成物をシリカゲルでクロマトグラフし、表題化合物を得た(0.6341g、88%):
Figure 2008523148
(調製実施例10)
(+)−N−[3−[(5−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)メチル]フェニル]−(2R)−ピペラジンカルボキサミド
Figure 2008523148
A.(+)−N1,N4−DI−(tert−ブチルオキシカルボニル)−N−[3−[(5−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)メチル]フェニル]−(2R)−ピペラジンカルボキサミド
Figure 2008523148
N1,N4−Di−(tert−ブチルオキシカルボニル)−(2R)−ピペラジンカルボン酸(1.685g、5.1mmoles)(2002年3月26日に発行された米国特許第6362188号の調製実施例2に記載されるように調製され、その開示は明細書中に参考として援用される)、調製実施例2の工程Dからの表題化合物(0.955g、5.1mmoles)、1−(3−ジメチルアミノ−プロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(1.2711g、6.63mmoles)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.896g、6.63mmoles)および4−メチルモルホリノ(0.729mL、6.63mmoles)を無水DMF中(5mL)に溶解し、この混合物をアルゴン下、25℃で330時間攪拌した。この反応を上記調製実施例6の工程Aに記載されるように処理し、溶離剤として2.53%(メタノール中10%濃NHOH)−ジクロロメタンを使用して、この生成物をシリカゲルでクロマトグラフし、表題化合物を得た(1.574g、62%):
Figure 2008523148
B.(+)−N−[3−[(5−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)メチル]フェニル]−(2R)−ピペラジンカルボキサミド
Figure 2008523148
上記工程Aからの表題化合物(1.84g)をメタノール中(11mL)に溶解し、10%濃HSO−ジオキサン(v/v)(48.6mL)を加え、この反応を、調製実施例4の工程Cに記載されるように実施した。溶離剤として3%(メタノール中10%濃NHOH)−ジクロロメタンを使用して、この生成物をシリカゲルでクロマトグラフし、表題化合物を得た(0.8618g、94%):
Figure 2008523148
(調製実施例11)
(+)−N1−(シクロヘキシルオキシカルボニル)−N−[3−[(5−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)メチル]フェニル]−(2R)−ピペラジンカルボキサミド
Figure 2008523148
A.(+)−N1−(シクロヘキシルオキシカルボニル)−N4−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[3−[(5−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)メチル]フェニル]−(2R)−ピペラジンカルボキサミド
Figure 2008523148
N1−(シクロヘキシルオキシカルボニル)−N4−(tert−ブトキシカルボニル)−(2R)−ピペラジンカルボン酸(0.5g、1.4mmoles)(2002年3月26日に発行された米国特許第6362188号の調製実施例32に記載されるように調製され、その開示は明細書中に参考として援用される)、調製実施例2の工程Dからの表題化合物(0.3415g、1.82mmoles)、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(0.35g、1.82mmoles)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.246g、1.82mmoles)および4−メチルモルホリノ(0.2mL、1.82mmoles)を無水DMF中(5mL)に溶解し、この混合物をアルゴン下、25℃で67時間攪拌した。この反応を上記調製実施例6の工程Aに記載されるように処理し、溶離剤として2.5%(メタノール中10%濃NHOH)−ジクロロメタンを使用して、この生成物をシリカゲルでクロマトグラフし、表題化合物を得た(0.6701g、91%):
Figure 2008523148
B.(+)−N1−(シクロヘキシルオキシカルボニル)−N−[3−[(5−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)メチル]フェニル]−(2R)−ピペラジンカルボキサミド
Figure 2008523148
上記工程Aからの表題化合物(0.6701g)をメタノール中(6.75mL)に溶解し、10%濃HSO−ジオキサン(v/v)(17.4mL)を加え、この反応を、調製実施例4の工程Cに記載されるように実施した。溶離剤として4%(メタノール中10%濃NHOH)−ジクロロメタンを使用して、この生成物をシリカゲルでクロマトグラフし、表題化合物を得た(0.4546g、84%):
Figure 2008523148
(調製実施例12)
(+)−N1−(シクロヘキシルオキシカルボニル)−N−[3−[(2−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)メチル]フェニル]−(2R)−ピペラジンカルボキサミド
Figure 2008523148
A.(+)−N1−(シクロヘキシルオキシカルボニル)−N4−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[3−[(2−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)メチル]フェニル]−(2R)−ピペラジンカルボキサミド
Figure 2008523148
N1−(シクロヘキシルオキシカルボニル)−N4−(tert−ブトキシカルボニル)−(2R)−ピペラジンカルボン酸(0.5g、1.4mmoles)(2002年3月26日に発行された米国特許第6362188号の調製実施例32に記載されるように調製され、その開示は明細書中に参考として援用される)、調製実施例3の工程Bからの表題化合物(0.3415g、1.82mmoles)、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(0.35g、1.82mmoles)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.246g、1.82mmoles)および4−メチルモルホリノ(0.2mL、1.82mmoles)を無水DMF中(5mL)に溶解し、この混合物をアルゴン下、25℃で66時間攪拌した。この反応を上記調製実施例6の工程Aに記載されるように処理し、溶離剤として2.5%(メタノール中10%濃NHOH)−ジクロロメタンを使用して、この生成物をシリカゲルでクロマトグラフし、表題化合物を得た(0.5877g、80%):
Figure 2008523148
B.(+)−N1−(シクロヘキシルオキシカルボニル)−N−[3−[(2−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)メチル]フェニル]−(2R)−ピペラジンカルボキサミド
Figure 2008523148
上記工程Aからの表題化合物(0.5667g)をメタノール中(5.7mL)に溶解し、10%濃HSO−ジオキサン(v/v)(14.7mL)を加え、この反応を、調製実施例4の工程Cに記載されるように実施した。溶離剤として4%(メタノール中10%濃NHOH)−ジクロロメタンを使用して、この生成物をシリカゲルでクロマトグラフし、表題化合物を得た(0.4129g、90%):
Figure 2008523148
(調製実施例13)
N−(ベンジル)−N−[3−[(1H−イミダゾール−1−イル)メチル]フェニル]−(2S)−ピペラジンカルボキサミド
Figure 2008523148
A.(+)−N1,N4−DI−(tert−ブトキシカルボニル)−N−(ベンジル)−N−[3−[(1H−イミダゾール−1−イル)メチル]フェニル]−(2R)−ピペラジンカルボキサミド
Figure 2008523148
上記調製実施例6の工程Aからの表題化合物(0.05g、0.103mmoles)、KF−Al(0.0374g、0.258mmolesのKF)(参考文献:J.Yamawaki、T.AndoおよびT.Hanafusa、Chemistry Letters、1981年、1143〜1146)および塩化ベンジル(0.0196g、0.0178mL、0.1545mmoles)を無水アセトニトリル(3mL)に加え、この混合物をアルゴン下、25℃で168時間攪拌した。付加的な塩化ベンジル(0.0196g、0.0178mmoles)およびKF−Al(0,0374g、0.258mmolesのKF)を188時間で加え、次いで付加的な塩化ベンジル(0.0392g、0.0356mmoles)およびKF−Al(0.0748g、0.0516mmolesのKF)を212時間で再び加え、この反応を合計354時間続けた。この反応混合物を濾過し、アルミナをアセトニトリルおよびメタノールで洗い、結合した濾過物を乾燥するまで蒸発させた。この残留物を、溶離剤として1%(メタノール中10%濃NHOH)−ジクロロメタンを使用して、この生成物をシリカゲルでクロマトグラフし、表題化合物を得た(0.0188g、32%):
Figure 2008523148
B.N−(ベンジル)−N−[3−[(1H−イミダゾール−1−イル)メチル]フェニル]−(2S)−ピペラジンカルボキサミド
Figure 2008523148
上記工程Aからの表題化合物は、上記調製実施例8の工程Bに記載されるように脱保護され得、表題化合物を得る。
(調製実施離14)
N−(ベンジル)−N−[3−[(1H−イミダゾール−1−イル)メチル]フェニル]−(2S)−ピペラジンカルボキサミド
Figure 2008523148
A.(−)−N1,N4−DI−(tert−ブチルオキシカルボニル)−N−(ベンジル)−N−[3−[(1H−イミダゾール−1−イル)メチル]フェニル]−(2R)−ピペラジンカルボキサミド
Figure 2008523148
上記調製実施例7の工程Aからの表題化合物(5.11g、10.5mmoles)、KF−Al(15.3g、105mmolesのKF)(参考文献:J.Yamawaki、T.AndoおよびT.Hanafusa、Chemistry Letters、1981年、1143〜1146)および塩化ベンジル(8.0g、7.3mL、63mmoles)を無水アセトニトリル(300mL)に加え、この混合物をアルゴン下、25℃で141時間攪拌した。付加的な塩化ベンジル(4.0g、3.65mL、31.5mmoles)およびKF−Al(7.65g、52.5mmolesのKF)を加え、この反応を合計475時間続けた。この反応混合物を濾過し、アルミナをアセトニトリルおよびメタノールで洗い、結合した濾過物を乾燥するまで蒸発させた。この残留物を、溶離剤として1%(メタノール中10%濃NHOH)−ジクロロメタンを使用して、この生成物をシリカゲルでクロマトグラフし、表題化合物を得た(0.4379g、7%):
Figure 2008523148
B.N−(ベンジル)−N−[3−[(1H−イミダゾール−1−イル)メチル]フェニル]−(2R)−ピペラジンカルボキサミド
Figure 2008523148
上記工程Aからの表題化合物は、上記調製実施例8の工程Bに記載されるように脱保護され得る。
(調製実施例15)
(−)−N1−(tert−ブチルオキシカルボニル)−N−[3−[(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)メチル]フェニル]−(3R)−ピペラジンカルボキサミド
Figure 2008523148
調製実施例8の工程Bからの表題化合物(0.1g、0.334mmoles)をTHFの混合物中(1.25mL)に溶解し、水(1.25mL)およびBoc−ON(90.5mg、0.367mmoles)を加え、この混合物を25℃で18時間攪拌した。この溶液を乾燥するまで蒸発させ、溶離剤として2.5%(メタノール中10%濃NHOH)−ジクロロメタンを使用して、この生成物をシリカゲルでクロマトグラフし、表題化合物を得た(0.1011g、76%):
Figure 2008523148
(調製実施例16)
(−)−N1−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[3−[(1H−イミダゾール−1−イル)メチル]フェニル]−(3R)−ピペラジンカルボキサミド
Figure 2008523148
調製実施例7の工程Bからの表題化合物(0.11g、0.385mmoles)をTHF(2mL)中に溶解し、水(0.5mL)およびジ−tert−ブチルジカルボネート(0.0841g、0.385mmoles)を加えた。この混合物を25℃で16時間攪拌した。この溶液を乾燥するまで蒸発させ、溶離剤として5%(メタノール中10%濃NHOH)−ジクロロメタンを使用して、この生成物をシリカゲルでクロマトグラフし、第1に調製実施例7の工程Aからの表題化合物(0.0251g、13%)を得、続いてN1−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[3−[(1H−イミダゾール−1−イル)メチル]フェニル]−(3R)−ピペラジンカルボキサミド(0.1051g、71%)を得た:
Figure 2008523148
(調製実施例17)
N1−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[3−[(1H−イミダゾール−1−イル)メチル]フェニル]−(3R)−ピペラジンカルボキサミド
Figure 2008523148
調製実施例7の工程Bからの表題化合物(1.07g、3.75mmoles)をTHF(19.5mL)中に溶解し、水(4.9mL)およびジ−tert−ブチルジカルボネート(0.818g、3.75mmoles)を加えた。この混合物を25℃で23時間攪拌した。この溶液を乾燥するまで蒸発させ、溶離剤として5%(メタノール中10%濃NHOH)−ジクロロメタンを使用して、この生成物をシリカゲルでクロマトグラフし、第1にN1−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[3−[(1H−イミダゾール−1−イル)メチル]フェニル]−(3R)−ピペラジンカルボキサミド(0.9228g、64%)を得た:
Figure 2008523148
次いで、調製実施例6の工程Aからの表題化合物を得(0.3277g、18%)、続いて未反応の出発物質を得た(0.0994g、9%)。
以下の実施例において、すべての異性体の数は、Chiralpak(登録商標)ADカラムからのジアステレオマーの溶出の相対的な順序に関係し、他に指定されない限り、通常にシリカゲルカラムからの溶出順序に関連する。
(実施例1)
Figure 2008523148
化合物(1.1)(0.250g、0.466mmoles)(2002年3月26日に発行された米国特許第6362188号の調製実施例6に記載されるように調製され、その開示は明細書中に参考として援用される)、調製実施例1の工程Cからの表題化合物(0.123g、0.606mmoles)、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(0.116g、0.605mmoles)、1−ヒドロキシベンゾ−トリアゾール(0.0818g、0.605mmoles)および4−メチルモルホリノ(0.0665mL、0.605mmoles)を無水DMF(10mL)に溶解し、この混合物をアルゴン下、25℃で69時間攪拌した。この反応を上記調製実施例6の工程Aのように処理し、この生成物を、溶離剤として1%(メタノール中10%濃NHOH)−ジクロロメタンを使用して、シリカゲルでクロマトグラフし、化合物(1.2)(0.2302g、71%)を得た。
化合物(1.2)を、調製に際して最初にキラルHPLCにかけ、次いで溶離剤としてヘキサン:イソプロパノール:ジエチルアミン::85:15:0.2を使用する半調製用Chiralpak(登録商標)ADカラムにかけ、第1の溶出バンドとして化合物(1.3)、異性体1(0.0436g):
Figure 2008523148
続いて化合物(1.4)、異性体2(0.1087g):
Figure 2008523148
を得た。
(実施例2)
Figure 2008523148
実施例1からの化合物(1.2)(0.2293g、0.331mmoles)をメタノール(1.75mL)に溶解し、10%濃HSO−ジオキサン(v/v)(4.52mL)を加え、この反応物を25℃で1時間攪拌した。この反応を調製実施例4の工程Cに記載されるように処理した。この生成物を、溶離剤として1.5%(メタノール中10%濃NHOH)−ジクロロメタンを使用して、シリカゲルでクロマトグラフし、化合物(2.1)(0.1202g、80%):
Figure 2008523148
を得た。
(実施例3)
Figure 2008523148
実施例1からの化合物(1.4)(0.045g、0.065mmoles)、KF−Al(0.0944g、0.65mmolesのKF)(参考文献:J.Yamawaki、T.AndoおよびT.Hanafusa、Chemistry Letters、1981年、1143〜1146)および塩化ベンジル(0.494g、0.0449mL、0.39mmoles)を無水アセトニトリル(3mL)に加え、この混合物をアルゴン下、25℃で113時間攪拌した。この反応混合物を濾過し、アルミナをメタノールで洗い、結合した濾過物を乾燥するまで蒸発させた。この残留物を、溶離剤として1%(メタノール中10%濃NHOH)−ジクロロメタンを使用して、シリカゲルでクロマトグラフし、化合物(3.1)(0.0396g、78%):
Figure 2008523148
を得た。
(実施例4)
Figure 2008523148
3−ブロモ−8,11−ジクロロ−6,11−ジヒドロ[5,6]シクロヘプタ[1,2−b]ピリジン(2.72g、7.98mmoles)(調製実施例40(米国特許第5,719,148号;1998年、2月17日)に記載されるようにアルコールから調製される)、上の調製実施例8の工程Bからの表題化合物(2.39g、7.98mmoles)およびトリエチルアミン(3.33mL、2.395mmoles)を無水THF(25mL)および無水ジクロロメタン(40mL)に溶解し、この混合物をアルゴン下、25℃で19時間攪拌した。この溶液を乾燥するまで蒸発させ、この残留物を、溶離剤として4.5%(メタノール中10%濃NHOH)−ジクロロメタンを使用して、シリカゲルでクロマトグラフし、溶出順に以下の化合物を得た:
第1の化合物を、溶離剤として1.5%(メタノール中10%濃NHOH)−ジクロロメタンを使用して、シリカゲルで再度クロマトグラフし、化合物(4.1)(1.3544g、19%):
Figure 2008523148
を得た。
第2のジアステレオ異性体混合物(1.8564g、38%)を、ヘキサン;イソプロパノール:ジエチルアミン::60:40:0.2(91分に溶出)、50:50:0.2(106分に溶出)および45:55:0.2を用いるグラジエント溶出を使用して、Chiralpak(登録商標)AD上でキラルHPLCにより分離し、溶出順に化合物(4.2)、異性体1(異性体2、シリカゲル)(0.688g、14%):
Figure 2008523148
および化合物(4.3)、異性体2、(異性体1、シリカゲル)(0.735g、15%):
Figure 2008523148
を得た。
第3の化合物を、溶離剤として3.5%(メタノール中10%濃NHOH)−ジクロロメタンを使用して、シリカゲルで再度クロマトグラフし、化合物(4.4)(0.2313g、5%):
Figure 2008523148
を得た。
(実施例5)
Figure 2008523148
化合物(4.2)、異性体1(0.125g、0.206mmoles)(上記実施例4のように調製される)およびシクロヘキシルイソシアネート(0.02582g、0.0264mL、0.206mmoles)を無水ジクロロメタン(5mL)に溶解し、この溶液をアルゴン下、25℃で6.5時間攪拌した。この混合物を、乾燥するまで蒸発させ、溶離剤として2.5%(メタノール中10%濃NHOH)−ジクロロメタンを使用して、シリカゲルでクロマトグラフし、化合物(5.1)、異性体2(0.1374g、91%):
Figure 2008523148
を得た。
(実施例6)
Figure 2008523148
化合物(4.3)、異性体2(異性体1、シリカゲル)(0.125g、0.206mmoles)(上記実施例4のように調製される)およびシクロヘキシルイソシアネート(0.02582g、0.0264mL、0.206mmoles)を無水ジクロロメタン(4mL)に溶解し、この溶液をアルゴン下、25℃で6.5時間攪拌した。この混合物を、乾燥するまで蒸発させ、溶離剤として2.5%(メタノール中10%濃NHOH)−ジクロロメタンを使用して、シリカゲルでクロマトグラフし、化合物(6.1)、異性体1(0.1334g、88%):
Figure 2008523148
を得た。
(実施例7)
Figure 2008523148
化合物(4.3)、異性体2(異性体1、シリカゲル)(0.2g、0.33mmoles)(上記実施例4のように調製される)および4−クロロフェニルイソシアネート(0.253g、0.33mmoles)を無水ジクロロメタン(7mL)に溶解し、この溶液をアルゴン下、25℃で46時間攪拌した。この混合物を、乾燥するまで蒸発させ、この残留物をジクロロメタン中に溶かし、飽和NaHCOで洗い、乾燥し(HSO)、濾過して乾燥するまで蒸発させた。この残留物を、溶離剤として2%(メタノール中10%濃NHOH)−ジクロロメタンを使用して、シリカゲルでクロマトグラフし、得られた生成物をさらに溶離剤として8%(メタノール中10%濃NHOH)−ジクロロメタンを使用して、シリカゲルプレート(250μ;20×20cm)で分取用タルクにより精製し、生成物を得た。これを、溶離剤として3%(メタノール中10%濃NHOH)−ジクロロメタンを使用して、シリカゲルで再度クロマトグラフし、化合物(7.1)(0.03g、12%):
Figure 2008523148
を得た。
(実施例8)
Figure 2008523148
化合物(4.2)、異性体1(異性体2、シリカゲル)(0.2g、0.33mmoles)(上記実施例4のように調製された)および4−クロロフェニルイソシアネート(0.253g、0.33mmoles)を無水ジクロロメタン(7mL)に溶解し、この溶液をアルゴン下、25℃で22時間攪拌した。この混合物を、乾燥するまで蒸発させ、溶離剤として2%(メタノール中10%濃NHOH)−ジクロロメタンを使用して、シリカゲルでクロマトグラフし、得られた生成物を、さらに溶離剤として8%(メタノール中10%濃NHOH)−ジクロロメタンを使用して、シリカゲルプレート(250μ;20×20cm)で分取用タルクにより精製し、上部にバンドを回収した。これを、溶離剤としてヘキサン;イソプロパノール:ジエチルアミン::85:15:0.2を使用するChiralpak(登録商標)ADでキラルHPLCをかけ、化合物(8.1)(0.0514g、21%):
Figure 2008523148
を得た。
(実施例9)
Figure 2008523148
化合物(4.2)、異性体1(異性体2、シリカゲル)(89%11S:11%11R)(0.11g、0.182mmoles)(上記実施例4のように調製された)および4−クロロフェニルイソシアネート(0.0279g、0.182mmoles)を無水ジクロロメタン(5mL)に溶解し、この溶液をアルゴン下、25℃で6.5時間攪拌した。この混合物を、乾燥するまで蒸発させ、溶離剤として2.5%(メタノール中10%濃NHOH)−ジクロロメタンを使用して、シリカゲルでクロマトグラフし、生成物を得た。これを、溶離剤としてヘキサン;イソプロパノール:ジエチルアミン::75:25:0.2を使用するChiralpak(登録商標)ADカラム上にキラルHPLCをかけ、化合物(9.1)、異性体2(0.0296g、22%):
Figure 2008523148
を得た。
(実施例10)
Figure 2008523148
化合物(4.3)、異性体2(0.1g、0.165mmoles)(異性体2)(上記実施例4のように調製された)および4−クロロフェニルイソシアネート(0.0238g、0.165mmoles)を無水ジクロロメタン(5mL)に溶解し、この混合物を、25℃で20時間攪拌した。溶離剤として2%(メタノール中10%濃NHOH)−ジクロロメタンを使用して、シリカゲルでクロマトグラフし、続いて溶離剤として5%(メタノール中10%濃NHOH)−ジクロロメタンを使用して、シリカゲルプレート(250μ;20×20cm)で分取用タルクによりクロマトグラフし、化合物(10.1)、異性体1(0.004g、3.2%):ESMS:m/z749.2(MH)を与えた。
(実施例11)
Figure 2008523148
化合物(4.4)(0.13g、0.215mmoles)(上記実施例4のように調製された)およびトリエチルアミン(0.089mL、0.644mmoles)を無水ジクロロメタン中(4mL)に溶解し、無水ジクロロメタン中(0.5mL)のシクロヘキシルクロロホルメート(0.0349g、0.215mmoles)を加えた。この混合物を25℃で69時間攪拌した。この溶液を乾燥するまで蒸発させ、溶離剤として2%(メタノール中10%濃NHOH)−ジクロロメタンを使用して、シリカゲルでクロマトグラフし、化合物(11.1):FABMS:m/z733.1(MH)を得た。
ラセミ化合物を、溶離剤としてヘキサン:イソプロパノール:ジエチルアミン::85:15:0.2を使用するChiralpak(登録商標)ADカラム上において調製HPLCにより分離し、溶出順に第1化合物(11.2)、異性体1(0.0215g):
Figure 2008523148
次いで化合物(11.3)、異性体2(0.0284g):
Figure 2008523148
を得た。
(実施例12)
Figure 2008523148
3−ブロモ−8,11−ジクロロ[5,6]シクロヘプタ[1,2−b]ピリジン(0.2954g、0.866mmoles)(調製実施例40(米国特許第5,719,148号;2月17日、1998年)に記載されるようにアルコールから調製される)、上の調製実施例6の工程Bからの表題化合物(0.3688g、1.292mmoles)およびトリエチルアミン(0.2616mL、0.3603mL、2.6mmoles)を無水THF(3mL)および無水ジクロロメタン(20mL)に溶解し、この混合物をアルゴン下、25℃で89時間攪拌した。この溶液を乾燥するまで蒸発させ、残留物をジクロロメタンに溶かし、水で洗い、乾燥(MgSO)し、濾過して乾燥するまで蒸発させた。この残留物を、溶離剤として3%(メタノール中10%濃NHOH)−ジクロロメタンを使用して、シリカゲルでクロマトグラフし、溶出順に以下の化合物を得た:
第1の化合物は、化合物(12.1)(0.0496g、6%):
Figure 2008523148
であった。
第2の化合物は、化合物(12.2)(0.2459g、48%):
Figure 2008523148
であった。
(実施例13)
Figure 2008523148
化合物(12.2)(0.217g、0.367mmoles)(上記実施例12のように調製される)、ジ−tert−ブチルジカルボネート(0.104、0.477mmoles)および水酸化ナトリウム(0.0147g、0.367mmoles)をTHF(3mL)および水(3mL)に溶解し、この混合物を25℃で143時間攪拌した。この溶液を乾燥するまで蒸発させ、この残留物をジクロロメタンに溶かし、水で洗い、乾燥(MgSO)し、濾過して乾燥するまで蒸発させ、化合物(13.1)(0.1405g、55%)を得た。これを、溶離剤としてヘキサン:イソプロパノール:ジエチルアミン::85:15:0.2を使用してChiralpak(登録商標)ADカラム上、キラルHPLCにかけ、第1に溶出する異性体化合物(13.2)、異性体1(0.063g):
Figure 2008523148
および第2に溶出する異性体化合物(13.3)、異性体2(0.051g):
Figure 2008523148
を得た。
(実施例14)
Figure 2008523148
8,11−ジクロロ−6,11−ジヒドロ[5,6]シクロヘプタ[1,2−b]ピリジン(0.8023g、3.04mmoles)(調製実施例7(米国特許第5,719,148;2月17日、1998年)に記載されるようにアルコールから調製される)、上の調製実施例7、工程Bからの表題化合物(1.3g、3.95mmoles)およびトリエチルアミン(0.922g、1.27mL、9.11mmoles)を無水THF(28mL)および無水ジクロロメタン(56mL)に溶解し、この混合物をアルゴン下25℃で90時間攪拌した。この溶液を乾燥するまで蒸発させ、この残留物をジクロロメタンに溶かし、水で洗い、乾燥(MgSO)し、濾過して乾燥するまで蒸発させた。この残留物を溶離剤として3%−5%−10%(メタノール中10%濃NHOH)−ジクロロメタンのグラジエントを使用して、シリカゲルでクロマトグラフし、溶出順に以下の化合物を得た:
第1の化合物は、化合物(14.1)(0.2459g、11%):
Figure 2008523148
であった。
第2の混合物(0.8594g)を、溶離剤として3%(メタノール中10%濃NHOH)−ジクロロメタンを使用して、シリカゲルで再度クロマトグラフし、溶出順に化合物(14.2)(0.7078g、45%):
Figure 2008523148
および以下の化合物を得た。
最初のクロマトグラフィーからの第3の化合物を、上の再クロマトグラフィーからの第2の化合物と組み合わせて化合物(14.3)(0.1348g、9%):
Figure 2008523148
を得た。
(実施例15)
Figure 2008523148
化合物(14.2)(0.6231g、1.22mmoles)(上記実施例14のように調製される)およびトリエチルアミン(0.3687g、0.508mL、3.66mmoles)を無水ジクロロメタン(5mL)に溶解した。無水ジクロロメタン(1mL)中のシクロヘキシルクロロホルメート(0.2963g、1.82mmoles)を加え、この反応物をアルゴン下、25℃で23時間攪拌した。この混合物を乾燥するまで蒸発させ、この残留物をジクロロメタンに溶かし、飽和NaHCO溶液、水で洗い、乾燥(MgSO)し、濾過して乾燥するまで蒸発させた。この残留物を、溶離剤として2%(メタノール中10%濃NHOH)−ジクロロメタンを使用して、シリカゲルでクロマトグラフし、第1化合物(15.1)、異性体1(0.3445g、44%):
Figure 2008523148
次いで化合物(15.2)、異性体2(0.2685g、35%):
Figure 2008523148
を得た。
(実施例16)
Figure 2008523148
上の実施例15からの化合物(15.1)、異性体1(0.2g、0.313mmoles)、KF−Al(0.4545g、3.13mmolesのKF)(参考文献:J.Yamawaki,T.AndoおよびT.Hanafusa、Chemistry Letters、1981年、1143〜1146)および塩化ベンジル(0.2376g、0.216mL、1.88mmoles)を無水アセトニトリル(14mL)に加え、この混合物をアルゴン下、25℃で113時間攪拌した。この反応混合物を濾過し、アルミナをメタノールで洗い、結合した濾過物を、乾燥するまで蒸発させた。この残留物を溶離剤として1%(メタノール中10%濃NHOH)−ジクロロメタンを使用して、シリカゲルでクロマトグラフし、化合物(16.1)、異性体1(0.1248g、55%):
Figure 2008523148
を得た。
(実施例17)
Figure 2008523148
上の実施例15からの化合物(15.2)、異性体2(0.0706g、0.11mmoles)、KF−Al(0.1605g、1.1mmolesのKF)(参考文献:J.Yamawaki,T.AndoおよびT.Hanafusa、Chemistry Letters、1981年、1143〜1146)および塩化ベンジル(0.2496g、0.227mL、1.974mmoles)を無水アセトニトリル(5mL)に加え、この混合物をアルゴン下、25℃で113時間攪拌した。この反応混合物を濾過し、アルミナをメタノールで洗い、結合した濾過物を、乾燥するまで蒸発させた。この残留物を溶離剤として1.5%(メタノール中10%濃NHOH)−ジクロロメタンを使用して、シリカゲルでクロマトグラフし、化合物(17.1)、異性体1(0.0431g、54%):
Figure 2008523148
(実施例18)
Figure 2008523148
上の実施例15からの化合物(15.1)、異性体1(0.120g、0.188mmoles)、KF−Al(0.2727g、1.88mmolesのKF)(参考文献:J.Yamawaki,T.AndoおよびT.Hanafusa、Chemistry Letters、1981年、1143〜1146)および3−フェニルプロピルブロマイド(0.2242g、0.171mL、1.128mmoles)を無水アセトニトリル(10mL)に加え、この混合物をアルゴン下、25℃で96時間攪拌した。この反応混合物を濾過し、アルミナをメタノールで洗い、結合した濾過物を、乾燥するまで蒸発させた。この残留物を溶離剤として1.5%(メタノール中10%濃NHOH)−ジクロロメタンを使用して、シリカゲルでクロマトグラフし、化合物(18.1)、異性体1(0.0326g、23%):
Figure 2008523148
を得た。
(実施例19)
Figure 2008523148
上の実施例15からの化合物(15.1)、異性体1(0.120g、0.188mmoles)、KF−Al(0.2727g、1.88mmolesのKF)(参考文献:J.Yamawaki,T.AndoおよびT.Hanafusa、Chemistry Letters、1981年、1143〜1146)およびn−ブチルブロマイド(0.1543g、0.121mL、1.128mmoles)を無水アセトニトリル(10mL)に加え、この混合物をアルゴン下、25℃で43時間攪拌した。この反応混合物を濾過し、アルミナをメタノールで洗い、結合した濾過物を、乾燥するまで蒸発させた。この残留物を溶離剤として2%(メタノール中10%濃NHOH)−ジクロロメタンを使用して、シリカゲルでクロマトグラフし、得られた物質をさらに溶離剤として5%(メタノール中10%濃NHOH)−ジクロロメタンを使用して、シリカゲルプレート(250μ、20×20)で分取用タルクにより精製し、化合物(19.1)(0.0348g、27%):
Figure 2008523148
を得た。
(実施例20)
Figure 2008523148
8,11−ジクロロ−6,11−ジヒドロ[5,6]シクロヘプタ[1,2−b]ピリジン(0.5517g、2.09mmoles)(調製実施例7(米国特許第5,719,148;2月17日、1998年)に記載されるようにアルコールから調製される)、上の調製実施例8、工程Bからの表題化合物(0.938g、3.13mmoles)およびトリエチルアミン(0.873g、0.873mL、6.26mmoles)を無水THF(19.3mL)および無水ジクロロメタン(38.5mL)に溶解し、この混合物をアルゴン下25℃で116時間攪拌した。この溶液を乾燥するまで蒸発させ、この残留物をジクロロメタンに溶かし、水で洗い、乾燥(MgSO)し、濾過して乾燥するまで蒸発させた。この残留物を溶離剤として2%(メタノール中10%濃NHOH)−ジクロロメタンを使用して、シリカゲルでクロマトグラフし、溶出順に以下の化合物を得た:
第1の化合物は、化合物(20.1)(0.2613g、11%):
Figure 2008523148
であった。
第2の化合物は、化合物(20.2)、異性体1(0.1839g、11%):
Figure 2008523148
であった。
第3の化合物は、化合物(20.3)、異性体2(0.1726g、10%):
Figure 2008523148
であった。
第4の化合物は、化合物(20.4)(0.0492g、3%):
Figure 2008523148
であった。
(実施例21)
Figure 2008523148
化合物20.2、異性体1(0.165g、0.313mmoles)(上記実施例20のように調製される)およびトリエチルアミン(0.131mL、0.939mmoles)を無水ジクロロメタン(5mL)に溶解した。無水ジクロロメタン(0.5mL)中のシクロヘキシルクロロホルメート(0.0509g、0.313mmoles)を加え、この反応物をアルゴン下、25℃で22時間攪拌した。この混合物を乾燥するまで蒸発させ、この残留物をジクロロメタンに溶かし、飽和NaHCO溶液、水で洗い、乾燥(MgSO)し、濾過して乾燥するまで蒸発させた。この残留物を、溶離剤として1%(メタノール中10%濃NHOH)−ジクロロメタンを使用して、シリカゲルでクロマトグラフし、化合物(21.1)、異性体1(0.1772g、87%):
Figure 2008523148
を得た。
(実施例22)
Figure 2008523148
化合物(20.3)、異性体2(0.151g、0.286mmoles)(上記実施例20のように調製される)およびトリエチルアミン(0.12mL、0.858mmoles)を無水ジクロロメタン(5mL)に溶解した。無水ジクロロメタン(0.5mL)中のシクロヘキシルクロロホルメート(0.0466g、0.286mmoles)を加え、この反応物をアルゴン下、25℃で22時間攪拌した。この混合物を乾燥するまで蒸発させ、この残留物をジクロロメタンに溶かし、飽和NaHCO溶液、水で洗い、乾燥(MgSO)し、濾過して乾燥するまで蒸発させた。この残留物を、溶離剤として1%(メタノール中10%濃NHOH)−ジクロロメタンを使用して、シリカゲルでクロマトグラフし、化合物(22.1)、異性体2(0.1234g、66%):
Figure 2008523148
を得た。
(実施例23)
Figure 2008523148
8,11−ジクロロ−6,11−ジヒドロ[5,6]シクロヘプタ[1,2−b]ピリジン(1.51g、1.43mmoles)(調製実施例7(米国特許第5,719,148;2月17日、1998年)に記載されるようにアルコールから調製される)、上の調製実施例9、工程Bからの表題化合物(0.61g、1.43mmoles)およびトリエチルアミン(0.599g、4.3mmoles)を無水THF(4.6mL)および無水ジクロロメタン(4.6mL)に溶解し、この混合物をアルゴン下25℃で19時間攪拌した。さらに無水THF(2mL)中の8,11−ジクロロ−6,11−ジヒドロ[5,6]シクロヘプタ[1,2−b]ピリジン(1.51g、10.6mmoles)およびトリエチルアミン(0.2mL、1.43mmoles)を19時間で加え、さらに43時間で加えた。合計48時間後、この溶液を乾燥するまで蒸発させ、この残留物をジクロロメタンに溶かし、水で洗い、乾燥(MgSO)し、濾過して乾燥するまで蒸発させた。この残留物を溶離剤として1%(メタノール中10%濃NHOH)−ジクロロメタンを使用して、シリカゲルでクロマトグラフし、溶出順に化合物(21.1)、異性体1(0.4125g、44%)、次いで化合物(22.1)、異性体2(0.369g、39%)を得た。
(実施例24)
Figure 2008523148
上の実施例21からの化合物(21.1)、異性体1(0.0947g、0.145mmoles)、KF−Al(0.2107g、1.45mmolesのKF)(参考文献:J.Yamawaki,T.AndoおよびT.Hanafusa、Chemistry Letters、1981年、1143〜1146)および塩化ベンジル(0.1mL、0.87mmoles)を無水アセトニトリル(6.6mL)に加え、この混合物をアルゴン下、25℃で76時間攪拌した。この反応混合物を濾過し、アルミナをメタノールで洗い、結合した濾過物を、乾燥するまで蒸発させた。この残留物を溶離剤として2%(メタノール中10%濃NHOH)−ジクロロメタンを使用して、シリカゲルでクロマトグラフし、化合物(24.1)、異性体1(0.0425g、39%):
Figure 2008523148
を得た。
(実施例25)
Figure 2008523148
上の実施例22からの化合物(22.1)、異性体2(0.1058g、0.162mmoles)、KF−Al(0.2354g、1.62mmolesのKF)(参考文献:J.Yamawaki,T.AndoおよびT.Hanafusa、Chemistry Letters、1981年、1143〜1146)および塩化ベンジル(0.112mL、0.972mmoles)を無水アセトニトリル(7.4mL)に加え、この混合物をアルゴン下、25℃で116時間攪拌した。この反応混合物を濾過し、アルミナをメタノールで洗い、結合した濾過物を、乾燥するまで蒸発させた。この残留物を溶離剤として1%(メタノール中10%濃NHOH)−ジクロロメタンを使用して、シリカゲルでクロマトグラフし、化合物(25.1)、異性体2(0.0282g、23%):
Figure 2008523148
を得た。
(実施例26)
Figure 2008523148
化合物(20.2)、異性体1(0.145g、0.275mmoles)(上記実施例20のように調製される)を無水ジクロロメタン(5mL)に溶解し、シクロヘキシルイソシアネート(0.035mL、0.275mmoles)を加えた。この混合物をアルゴン下、15℃で6.5時間攪拌し、次いで溶離剤として2.5%(メタノール中10%濃NHOH)−ジクロロメタンを使用して、シリカゲルで直接クロマトグラフし、化合物(26.1)(0.1532g、85%):
Figure 2008523148
を得た。
(実施例27)
Figure 2008523148
化合物(20.2)、異性体1(0.1g、0.19mmoles)(上記実施例20のように調製される)を無水ジクロロメタン(5mL)に溶解し、4−シクロフェニルイソシアネート(0.0291mL、0.19mmoles)を加えた。この混合物をアルゴン下、15℃で43時間攪拌し、次いで溶離剤として3%(メタノール中10%濃NHOH)−ジクロロメタンを使用して、シリカゲルで直接クロマトグラフし、得られた生成物をさらに溶離剤として7%(メタノール中10%濃NHOH)−ジクロロメタンを使用して、シリカゲルプレート(250μ、20×20)で分取用タルクにより精製し、化合物(27.1)(0.0198g、14%):
Figure 2008523148
を得た。
(実施例28)
Figure 2008523148
化合物(20.2)、異性体1(0.092g、0.175mmoles)(上記実施例20のように調製される)、1−(3−ジメチル−アミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(0.0435g、0.228mmoles)、4−メチルモルホリン(0.025mL、0.228mmoles)および4−クロロフェニル酢酸(0.039g、0.228mmoles)を無水DMF(5mL)に溶解し、この混合物をアルゴン下、25℃で18時間攪拌した。この反応を上記調製実施例6の工程Aのように進め、この生成物を、溶離剤として3%(メタノール中10%濃NHOH)−ジクロロメタンを使用して、シリカゲルでクロマトグラフし、化合物(28.1)(0.0838g、71%):
Figure 2008523148
を得た。
(実施例29)
Figure 2008523148
化合物(20.2)、異性体1(0.1g、0.19mmoles)(上記実施例20のように調製される)およびトリエチルアミン(0.132mL、0.57mmoles)を無水ジクロロメタン(5mL)に溶解した。塩化メタンスルホニル(0.0147mL、0.19mmoles)を加え、この混合物をアルゴン下、25℃で19時間攪拌した。さらに塩化メタンスルホニル(0.0147mL、0.19mmoles)を加え、この反応を合計41時間進めた。この溶液を乾燥するまで蒸発させ、この残留物を、溶離剤として3%(メタノール中10%濃NHOH)−ジクロロメタンを使用して、シリカゲルでクロマトグラフし、化合物(29.1)(0.1007g、88%):
Figure 2008523148
を得た。
(実施例30)
Figure 2008523148
化合物(20.3)、異性体2(0.15g、0.285mmoles)(上記実施例20のように調製される)、1−(3−ジメチル−アミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(0.0709g、0.371mmoles)、1−ヒドロキシ−ベンゾトリアゾール(0.05g、0.371mmoles)および4−メチルモルホリン(0.814mL、0.741mmoles)を無水DMF(1mL)に溶解し、1−(カルボキサミド−ピペリジン)−4酢酸(0.0691g、0.371mmoles)を無水DMF(3mL)に加えた。この混合物を、25℃で45時間攪拌し、次いでこの反応を上記調製実施例6の工程Aのように処理した。この生成物を、溶離剤として6%(メタノール中10%濃NHOH)−ジクロロメタンを使用して、シリカゲルでクロマトグラフし、化合物(30.1)(0.1033g、52%):
Figure 2008523148
を得た。
(実施例31)
Figure 2008523148
上の調製実施例12の工程Bからの表題化合物(0.2g、0.47mmoles)およびトリエチルアミン(0.197mL、1.41mmoles)を、無水THF(1.5mL)および無水ジクロロメタン(1.5mL)に溶解した。無水THF(2mL)中の8,11−ジクロロ−6,11−ジヒドロ[5,6]シクロヘプタ[1,2−b]ピリジン溶液(0.2473g、0.94mmoles)(調製実施例7(米国特許第5,719,148;2月17日、1998年)に記載されるようにアルコールから調製される)を加え、この混合物をアルゴン下25℃で94時間攪拌した。さらに無水THF(2mL)中の8,11−ジクロロ−6,11−ジヒドロ[5,6]シクロヘプタ[1,2−b]ピリジン(0.2473g、0.94mmoles)およびトリエチルアミン(0.13mL、0.94mmoles)を94時間で加え、さらに118時間、142時間で加えた。合計166時間後、この溶液を乾燥するまで蒸発させた。この残留物を溶離剤として1%−1.5%−7%(メタノール中10%濃NHOH)−ジクロロメタンを用いるグラジエント溶出を使用して、2つの画分を得た。それぞれを、溶離剤としてヘキサン;イソプロパノール:ジエチルアミン::85:15:0.2を使用するChiralpak(登録商標)ADで再度クロマトグラフし、溶出順に第1の化合物(31.1)、異性体1(0.0694g、22%):
Figure 2008523148
次いで化合物(31.2)、異性体2(0.0639g、21%):
Figure 2008523148
を得た。
(実施例32)
Figure 2008523148
方法1:
上の調製実施例11の工程Bからの表題化合物(0.2g、0.47mmoles)およびトリエチルアミン(0.197mL、1.41mmoles)を、無水THF(1.5mL)および無水ジクロロメタン(1.5mL)に溶解した。無水THF(2mL)中の8,11−ジクロロ−6,11−ジヒドロ[5,6]シクロヘプタ[1,2−b]ピリジン溶液(0.2473g、0.94mmoles)(調製実施例7(米国特許第5,719,148;2月17日、1998年)に記載されるようにアルコールから調製される)を加え、この混合物をアルゴン下25℃で94時間攪拌した。さらに無水THF(2mL)中の8,11−ジクロロ−6,11−ジヒドロ[5,6]シクロヘプタ[1,2−b]ピリジン(0.2473g、0.94mmoles)およびトリエチルアミン(0.13mL、0.94mmoles)を94時間で加え、さらに118時間、142時間で加えた。合計166時間後、この溶液を乾燥するまで蒸発させ、この残留物をジクロロメタンに溶かし、水で洗い、乾燥し(HSO)、濾過して乾燥するまで蒸発させた。この残留物を溶離剤として1%−1.5%−7%(メタノール中10%濃NHOH)−ジクロロメタンを用いるグラジエント溶出を使用して、シリカゲルでクロマトグラフし、2つの画分を得た。それぞれを、溶離剤としてヘキサン;イソプロパノール:ジエチルアミン::85:15:0.2を使用するChiralpak(登録商標)ADで再度クロマトグラフし、溶出順に第1の化合物(32.1)、異性体1(0.0759g、25%):
Figure 2008523148
次いで化合物(32.2)、異性体2(0.068g、22%):
Figure 2008523148
を得た。
方法2:
8,11−ジクロロ−6,11−ジヒドロ[5,6]シクロヘプタ[1,2−b]ピリジン(1.51g、1.43mmoles)(調製実施例7(米国特許第5,719,148;2月17日、1998年)に記載されるようにアルコールから調製される)、上の調製実施例10、工程Bからの表題化合物およびトリエチルアミンを、上記実施例20のように本質的に反応させ得、化合物(32.1)、異性体1および化合物(32.2)、異性体2を得る。これらそれぞれは、上記実施例15のようにシクロヘキシルクロロホルメートおよびトリエチルアミンとの反応によりそれぞれの表題化合物に変換され得る。
(実施例33)
Figure 2008523148
化合物(20.4)(0.2042g、0.388mmoles)(上記実施例20のように調製される)およびトリエチルアミン(0.1623mL、1.165mmoles)を無水ジクロロメタン(6.76mL)に溶解した。無水ジクロロメタン(1.69mL)中のシクロヘキシルクロロホルメート(0.0636g、0.388mmoles)を加え、この反応物をアルゴン下、25℃で3時間攪拌した。この混合物を乾燥するまで蒸発させ、溶離剤として3%(メタノール中10%濃NHOH)−ジクロロメタンを使用して、シリカゲルでクロマトグラフし、溶出順に第1の化合物(33.1)、異性体1(シリカゲル)(0.0582g、23%):
Figure 2008523148
次いで化合物(33.2)、異性体2(シリカゲル)(0.1411g、56%):
Figure 2008523148
を得た。
(実施例34)
Figure 2008523148
上の調製実施例16からの表題化合物(1.5325g、3.98mmoles)およびトリエチルアミン(1.66mL、11.93mmoles)を、無水ジクロロメタン(6.5mL)に溶解した。無水ジクロロメタン(3.4mL)に溶解された8,11−ジクロロ−6,11−ジヒドロ[5,6]シクロヘプタ[1,2−b]ピリジン(1.364g、5.17mmoles)(調製実施例7(米国特許第5,719,148;2月17日、1998年)に記載されるようにアルコールから調製される)を加え、この混合物を25℃で94時間攪拌した。さらに無水ジクロロメタン(0.76mL)中の8,11−ジクロロ−6,11−ジヒドロ[5,6]シクロヘプタ[1,2−b]ピリジン(0.21g、0.795mmoles)およびトリエチルアミン(0.553mL、3.98mmoles)を94時間で加え、この反応を25℃で合計139時間継続させた。この反応混合物を乾燥するまで蒸発させ、溶離剤として1.3%(メタノール中10%濃NHOH)−ジクロロメタンを使用して、シリカゲルでクロマトグラフし、化合物(34.2)、異性体2(異性体1、シリカゲル)(0.5825g、24%):
Figure 2008523148
を得た。さらにカラムの溶出は、化合物(34.1)、異性体1(異性体2、シリカゲル)(0.2461g、10%):
Figure 2008523148
を提供した。
(実施例35)
Figure 2008523148
実施例34からの化合物(34.2)、異性体2(異性体1、シリカゲル)(0.435g、0.709mmoles)をメタノール(7.25mL)中に溶解し、10%濃HSO−ジオキサン(v/v)(9.7mL)を加え、この反応物を25℃で2.5時間攪拌した。この反応を、調製実施例4の工程Cに記載されるように処理した。この生成物を、溶離剤として3.5%(メタノール中10%濃NHOH)−ジクロロメタンを使用して、シリカゲルでクロマトグラフし、化合物(35.1)(0.3227g、85%):
Figure 2008523148
を得た。
(実施例36)
Figure 2008523148
実施例34からの化合物(34.1)、異性体1(異性体2、シリカゲル)(0.2396g、0.391mmoles)をメタノール(3.2mL)中に溶解し、10%濃HSO−ジオキサン(v/v)(4.25mL)を加え、この反応物を25℃で2.75時間攪拌した。この反応を、調製実施例4の工程Cに記載されるように処理した。この生成物を、溶離剤として3.5%(メタノール中10%濃NHOH)−ジクロロメタンを使用して、シリカゲルでクロマトグラフし、化合物(36.1)(0.1106g、68%):
Figure 2008523148
を得た。
(実施例37)
Figure 2008523148
化合物(35.1)、異性体1(シリカゲル)(0.15g、0.292mmoles)(上記実施例14のように調製される)およびトリエチルアミン(0.122mL、0.877mmoles)を無水ジクロロメタン(5mL)に溶解した。無水ジクロロメタン(0.5mL)中のシクロヘキシルクロロホルメート(0.0475g、0.292mmoles)を加え、この反応物をアルゴン下、25℃で18時間攪拌した。この反応を、実施例15に記載されるように進め、この生成物を、溶離剤として2.5%(メタノール中10%濃NHOH)−ジクロロメタンを使用して、シリカゲルでクロマトグラフし、化合物(37.1)(0.1471g、79%):
Figure 2008523148
を得た。
(実施例38)
Figure 2008523148
化合物(36.1)、異性体2(シリカゲル)(0.068g、0.133mmoles)(上記実施例36のように調製される)およびトリエチルアミン(0.0553mL、0.399mmoles)を無水ジクロロメタン(2.3mL)に溶解した。無水ジクロロメタン(0.068mL)中のシクロヘキシルクロロホルメート(0.0215g、0.133mmoles)を加え、この反応物をアルゴン下、25℃で41時間攪拌した。この反応を、実施例15に記載されるように進め、この生成物を、溶離剤として2.5%(メタノール中10%濃NHOH)−ジクロロメタンを使用して、シリカゲルでクロマトグラフし、化合物(38.1)(0.0617g、73%):
Figure 2008523148
を得た。
(実施例39)
Figure 2008523148
化合物(35.1)、異性体1(シリカゲル)(0.14g、0.273mmoles)(上記実施例35のように調製される)、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(0.068g、0.355mmoles)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.0479g、0.355mmoles)および4−メチルモルホリン(0.039mL、0.355mmoles)を無水DMF(3mL)に溶解し、1−(カルボキサミド−ピペリジン)−4酢酸(0.0661g、0.355mmoles)を無水DMF(2mL)に加えた。この混合物を、25℃で41時間攪拌した。さらに1−(カルボキサミド−ピペリジン)−4酢酸(0.0102g、0.0546mmoles)を加えた。この反応を合計66時間続けさせた。次いでこの反応を上記調製実施例6の工程Aのように処理した。この生成物を、溶離剤として3.5%(メタノール中10%濃NHOH)−ジクロロメタンを使用して、シリカゲルでクロマトグラフし、化合物(39.1)(0.1185g、64%):
Figure 2008523148
を得た。
(実施例40)
Figure 2008523148
調製実施例17からの表題化合物(0.9228g、2.39mmoles)およびトリエチルアミン(1mL、7.18mmoles)を、無水ジクロロメタン(4mL)に溶解した。無水ジクロロメタン(2.32mL)に溶解された8,11−ジクロロ−6,11−ジヒドロ[5,6]シクロヘプタ[1,2−b]ピリジン(0.822g、3.11mmoles)(調製実施例7(米国特許第5,719,148;2月17日、1998年)に記載されるようにアルコールから調製される)を加え、この混合物を25℃で116時間攪拌した。さらに無水ジクロロメタン(0.71mL)中の8,11−ジクロロ−6,11−ジヒドロ[5,6]シクロヘプタ[1,2−b]ピリジン(0.1265g、0.479mmoles)およびトリエチルアミン(0.33mL、2.39mmoles)を94時間で加え、この反応を25℃で合計164時間継続させた。この反応混合物を乾燥するまで蒸発させ、この残留物を溶離剤として1.3.5%(メタノール中10%濃NHOH)−ジクロロメタンを使用して、シリカゲルでクロマトグラフし、第1化合物(40.1)、異性体1(シリカゲル)(0.3152g、21%):
Figure 2008523148
を得た。溶出する第2の生成物は、化合物(40.2)、異性体2(シリカゲル)(0.4363g、30%):
Figure 2008523148
であった。
(実施例41)
Figure 2008523148
実施例40からの化合物(40.1)、異性体1(シリカゲル)(0.2101g、0.343mmoles)をメタノール(3.2mL)中に溶解し、10%濃HSO−ジオキサン(v/v)(4.25mL)を加え、この反応物を25℃で2.25時間攪拌した。この反応を、調製実施例4の工程Cに記載されるように処理した。この生成物を、溶離剤として3.5%(メタノール中10%濃NHOH)−ジクロロメタンを使用して、シリカゲルでクロマトグラフし、化合物(41.1)、異性体1(シリカゲル)(0.1502g、85%):
Figure 2008523148
を得た。
(実施例42)
Figure 2008523148
実施例40からの化合物(40.2)、異性体2(シリカゲル)(0.3427g、0.559mmoles)をメタノール(5mL)中に溶解し、10%濃HSO−ジオキサン(v/v)(6.7mL)を加え、この反応物を25℃で2.25時間攪拌した。この反応を、調製実施例4の工程Cに記載されるように処理した。この生成物を、溶離剤として3.5%(メタノール中10%濃NHOH)−ジクロロメタンを使用して、シリカゲルでクロマトグラフし、化合物(42.1)、異性体2(シリカゲル)(0.2232g、78%):
Figure 2008523148
を得た。
(実施例43)
Figure 2008523148
化合物(41.1)、異性体1(シリカゲル)(0.09g、0.175mmoles)(上記実施例41のように調製される)およびトリエチルアミン(0.0732mL、0.525mmoles)を無水ジクロロメタン(3mL)に溶解した。無水ジクロロメタン(0.09mL)中のシクロヘキシルクロロホルメート(0.0285g、0.175mmoles)を加え、この反応物をアルゴン下、25℃で45時間攪拌した。この反応を、実施例15に記載されるように進め、この生成物を、溶離剤として2%(メタノール中10%濃NHOH)−ジクロロメタンを使用して、シリカゲルでクロマトグラフし、化合物(43.1)、異性体1(異性体1、シリカゲル)(0.1121g、72%):
Figure 2008523148
を得た。
(実施例44)
Figure 2008523148
化合物(42.1)、異性体2(シリカゲル)(0.1g、0.195mmoles)(上記実施例42のように調製される)およびトリエチルアミン(0.0813mL、0.585mmoles)を無水ジクロロメタン(3.3mL)に溶解した。無水ジクロロメタン(0.1mL)中のシクロヘキシルクロロホルメート(0.0317g、0.195mmoles)を加え、この反応物をアルゴン下、25℃で45時間攪拌した。この反応を、実施例15に記載されるように進め、この生成物を、溶離剤として2%(メタノール中10%濃NHOH)−ジクロロメタンを使用して、シリカゲルでクロマトグラフし、化合物(44.1)、異性体2(異性体2、シリカゲル)(0.0912g、73%):
Figure 2008523148
を得た。
(実施例45)
Figure 2008523148
化合物(41.1)、異性体1(シリカゲル)(0.0356g、0.069mmoles)(上記実施例41のように調製される)、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(0.0173g、0.09mmoles)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.0122g、0.09mmoles)および4−メチルモルホリン(0.0099mL、0.09mmoles)を無水DMF(1mL)に溶解し、1−(カルボキサミドピペリジン)−4酢酸(0.0168g、0.09mmoles)を無水DMF(1mL)に加えた。この混合物を、25℃で166時間攪拌した。次いでこの反応を上記調製実施例6の工程Aのように処理した。この生成物を、溶離剤として3.5%(メタノール中10%濃NHOH)−ジクロロメタンを使用して、シリカゲルでクロマトグラフし、化合物(45.1)、異性体1(異性体1、シリカゲル)(0.014g、30%):
Figure 2008523148
を得た。
(実施例46)
Figure 2008523148
化合物(42.1)、異性体2(シリカゲル)(0.0912g、0.178mmoles)(上記実施例42のように調製される)、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(0.0443g、0.231mmoles)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.0312g、0.231mmoles)および4−メチルモルホリン(0.0254mL、0.231mmoles)を無水DMF(2mL)に溶解し、1−(カルボキサミドピペリジン)−4酢酸(0.0431g、0.231mmoles)を無水DMF(2mL)に加えた。この混合物を、25℃で166時間攪拌した。次いでこの反応を上記調製実施例6の工程Aのように処理した。この生成物を、溶離剤として3.5%(メタノール中10%濃NHOH)−ジクロロメタンを使用して、シリカゲルでクロマトグラフし、化合物(46.1)、異性体2(異性体2、シリカゲル)(0.059g、49%):
Figure 2008523148
を得た。
(実施例47)
Figure 2008523148
4−(8−クロロ−6,11−ジヒドロ−5H−ベンゾ[5,6]シクロヘプタ[1,2−b]ピリジン−11(S)−イル)−N−2(R)−ピペラジンカルボン酸(0.402g、0.175mmoles)(米国特許第6,362,188B1号(3月26日、2002年)、調製実施例32に記載されように調製される)、1−(2−アミノフェニル)−2−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)エタン(0.2508g、0.263mmoles)(上記調製実施例4の工程Cのように調製される)、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(0.2388g、0.263mmoles)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.1684g、0.263mmoles)および4−メチルモルホリン(0.1252g、0.1361mL、0.263mmoles)を無水DMF(3mL)に溶解し、この混合物をアルゴン下、25℃で668時間攪拌した。この反応を上記の調製実施例6の工程Aのように進め、この生成物を、溶離剤として2%(メタノール中10%濃NHOH)−ジクロロメタンを使用して、シリカゲルでクロマトグラフし、得られた生成物をさらに溶離剤として4%(メタノール中10%濃NHOH)−ジクロロメタンを使用して、分取用タルクプレート(250μ、20×20)上に精製し、化合物(47.1)(0.1026g、19%):
Figure 2008523148
を得た。
(アッセイ)
FPT活性を、[H]ファルネシルピロリン酸塩からH−ras(ビオチン−CVLS)のC末端からのビオチニル化ペプチドへの[H]ファルネシルの移動を測定することにより決定した。この反応混合物は以下を含む:50mM Tris pH7.7、5mM MgCl、5μM Zn++、5mM DTT、0.1% Triton−X、0.05μM ペプチド、0.03nM 精製したヒトのファルネシルプロテイントランスフェラーゼ、0.180μM [H]ファルネシルピロリン酸塩に、総容量100μlで示した濃度の三環系化合物あるいはビヒクルコントロールを加えた。この反応は、Vortemp振とうインキュベーター中、37℃、45RPMで60分間インキュベートされ、0.5% BSAおよび1.3mg/ml Streptavidin SPAビーズを含む150μlの0.25M EDTAで反応を停止した。放射活性を、Wallach 1450 Microbeta液体シンチレーションカウンターで測定した。阻害の割合をビヒクルコントロールに比例して計算した。
付加的なアッセイは、本来上記と同じ手順に従って実施され得るが、代替インジケーターの代用としてT24−BAG細胞の代わりに腫瘍細胞株を用いる。このアッセイは、活性化されたK−ras遺伝子を発現するDLD−1−BAGヒト結腸癌細胞あるいは活性化されたK−ras遺伝子を発現するSW620−BAGヒト結腸癌細胞のいずれかを使用して行われ得る。当該分野において公知の他の腫瘍細胞株を使用して、他のタイプの癌細胞に対する本発明の化合物の活性を証明した。
(軟寒天アッセイ)
足場依存性の増殖は、腫瘍形成細胞株の特性である。ヒト腫瘍細胞は、0.3%アガロースおよび示した濃度のファルネシルトランスフェラーゼインヒビターを含む増殖培地中に懸濁され得る。この溶液は、上部の層として同じの濃度のファルネシルトランスフェラーゼインヒビターを含有する0.6%アガロースで凝固させた増殖培地上に、かぶせられ得る。上部の層を凝固した後、プレートは、コロニーを成長させるために5%COの下、37℃で10〜16日間インキュベートされ得る。インキュベーション後、このコロニーは、MTT溶液(3−[4,5−ジメチル−チアゾール−2−イル]−2,5−ジフェニルテトラゾリウムブロマイド、チアゾリルブルー)(PBS中1mg/mL)とともに寒天をかぶせることにより染色され得る。コロニーが数えられ得、IC50が決定され得る。
化合物(1.3)、(1.4)、(2.1)、(3.1)、(4.1)、(4.2)、(4.3)、(4.4)、(5.1)、(6.1)、(7.1)、(8.1)、(9.1)、(10.1)、(11.2)、(11.3)、(12.1)、(12.2)、(13.2)、(13.3)、(14.2)、(14.3)、(15.1)、(15.2)、(16.1)、(17.1)、(18.1)、(19.1)、(20.1)、(20.2)、(20.3)、(20.4)、(21.1)、(22.1)、(24.1)、(25.1)、(26.1)、(27.1)、(28.1)、(29.1)、(30.1)、(31.1)、(31.2)、(32.1)、(32.2)、(33.1)、(33.2)、(34.1)、(34.2)、(35.1)、(36.1)、(37.1)、(38.1)、(39.1)、(40.1)、(40.2)、(41.1)、(42.1)、(43.1)、(44.1)、(45.1)、(46.1)、および(47.1)は、約<0.05nMから約>200nM(例えば、約<0.05nmから約180nM)の範囲内でFPT IC50を有した。
化合物(1.3)、(1.4)、(4.2)、(4.3)、(5.1)、(6.1)、(12.1)、(12.2)、(13.2)、(13.3)、(14.2)、(14.3)、(15.1)、(15.2)、(16.1)、(21.1)、(22.1)、(26.1)、(27.1)、(28.1)、(29.1)、(30.1)、(31.1)、(31.2)、(32.1)、(32.2)、(45.1)および(47.1)は、約<0.05nMから約8.9nMの範囲内でFPT IC50を有した。
化合物(1.3)、(1.4)、(5.1)、(6.1)、(15.1)、(15.2)、(21.1)、(22.1)、(26.1)、(28.1)、(29.1)、(30.1)、(31.1)および(32.1)は、約<0.05nMから約2.7nMの範囲内でFPT IC50を有した。
化合物(1.3)、(1.4)、(15.1)、(15.2)、(21.1)、(22.1)、(26.1)、(28.1)、(29.1)、(30.1)、(31.1)および(32.1)は、約<0.05nMから約1.2nMの範囲内でFPT IC50を有した。
化合物(31.1)は、約0.31nMのFPT IC50を有した。
化合物(1.3)、(1.4)、(4.1)、(4.2)、(4.3)、(5.1)、(6.1)、(12.1)、(12.2)、(13.2)、(13.3)、(14.1)、(14.2)、(14.3)、(15.1)、(15.2)、(16.1)、(17.1)、(19.1)、(20.1)、(20.2)、(20.3)、(21.1)、(22.1)、(24.1)、(25.1)、(28.1)、(30.1)、(31.1)、(31.2)、(32.1)、(32.2)、(34.1)、(37.1)、(38.1)、(39.1)、(40.1)、(40.2)、(43.1)、(44.1)、(45.1)、および(46.1)は、約<0.3nmから約>500nMの範囲内でSoft Agar IC50を有した。
化合物(1.3)、(1.4)、(4.2)、(4.3)、(5.1)、(6.1)、(13.2)、(14.1)、(14.2)、(14.3)、(15.1)、(15.2)、(16.1)、(21.1)、(22.1)、(28.1)、(30.1)、(31.1)、(31.2)、(32.1)、(32.2)、(40.1)、(40.2)、および(45.1)は、約<0.3nMから約>50nMの範囲内でSoft Agar IC50を有した。
化合物(1.3)、(1.4)、(5.1)、(6.1)、(15.1)、(21.1)、(22.1)、(28.1)、(30.1)、(31.1)、(31.2)、(32.1)、(32.2)、(40.1)、(40.2)、および(45.1)は、約<0.3nMから約≦5.0nMの範囲内でSoft Agar IC50を有した。
化合物(15.1)、(28.1)、(30.1)、(31.1)、および(32.1)は、約<0.3nMから約1.0nMの範囲内でSoft Agar IC50を有した。
化合物(31.1)は、約<0.5nMの範囲内でSoft Agar IC50を有した。
本発明により記載される化合物からの薬学的組成物を調製するための、不活性の薬学的に受容可能なキャリアは、固体あるいは液体のいずれかであり得る。固体形態の調製物としては、散剤、錠剤、分散顆粒、カプセル、カシェ剤および坐剤が挙げられる。散剤および錠剤には、約5%〜約95%の活性成分が含有され得る。適した固体キャリアは当該分野で公知である(例えば、炭酸マグネシウム、ステアリン酸マグネシウム、タルク、砂糖または乳糖)。錠剤、散剤、カシェ剤およびカプセルは、経口投与に適した固体投薬形態として使用され得る。薬学的に受容可能なキャリアおよび種々の組成物のための製造方法の例は、A.Gennaro(編)、Remington’s Pharmaceutical Sciences、第18版、(1990年)、Mack Publishing Co.、Easton、Pennsylvaniaの中に提供され、これは参考として明細書中に援用される。
液体形態の調製物としては、溶液、懸濁液および乳剤が挙げられる。例として、非経口注射のための水または水−プロピレングリコール溶液、あるいは経口溶液、懸濁液および乳剤のための甘味料および乳白剤の添加。液体形態の調製物はまた、鼻腔内投与のための溶液を含み得る。
吸入に適したエアロゾル調製物としては、溶液および粉末形態の固体が挙げられ得、これは不活性な圧縮ガス(例えば、窒素)のような薬学的に受容可能なキャリアとの組み合わせであり得る。
また、固体形態の調製物が含まれ、これは経口投与あるいは非経口投与のいずれかのために、使用するすぐ前に液体形態の調製物に変換されることを意図している。そのような液体形態としては、溶液、懸濁液および乳剤が挙げられる。
本発明の化合物はまた、経皮的に送達可能であり得る。この経皮性の組成物は、クリーム、ローション、エアロゾルおよび/または乳剤の形態をとり得、この目的のために当該分野において従来通りであるマトリックスの経皮パッチまたはレザバー型が挙げられ得る。
好ましくは、薬学的調製物は、単位投薬形態である。そのような形態において、この調製物は、適切な量の活性成分(例えば、所望される目的を達成するための有効量)を含む、適した大きさした単位投薬量に再分割される。
単位投薬の調製において活性化合物の量は、変更され得るかまたは特定の適用に従って、約0.01mg〜約1000mg、好ましくは約0.01mg〜約750mg、さらに好ましくは約0.01mg〜約500mg、最も好ましくは約0.01mg〜約250mgに調整され得る。
実際に使用される投薬量は、患者の要求および処置される状態の重篤度に依存して、変更され得る。特定の状況のための固有の投薬レジメンの決定は、当該分野内である。便宜上、1日の総投薬量は分割され、1日の間で必要なだけ分けて投与され得る。
本発明の化合物および/またはそれらの薬学的に受容可能な塩の投与量および投薬頻度は、患者の年齢、状態およびサイズならびに処置される症状の重篤度のような因子を考慮して、担当医の判断に従って調節される。経口投与のための代表的に推奨される1日投薬レジメンは、約0.04mg/日〜約4000mg/日の範囲であり得、この用量を2〜4に分割する。本発明は上に述べた具体的な実施例と合わせて記載されているが、多くのそれらの代替、改変およびバリエーションが当業者により明らかである。そのようなすべての代替、改変およびバリエーションは、本発明の精神および範囲内で行われることが意図される。

Claims (108)

  1. 式1.0の化合物:
    Figure 2008523148
    およびその薬学的に受容可能な塩であって、ここで:
    Figure 2008523148
    の部分は、環IVの2−または3−の位置に結合され(ここでR、R、および/またはR置換基は、環IVの残りの2−、3−、5−、および6−の位置に結合される);
    各a、b、cおよびdはCR部分であり、ここで各CR部分について各Rは独立して選択されるか;または
    a、b、cおよびdのうちの1つは、NまたはNを表し、残りの基はCR部分であり、ここで各CR部分について各Rは独立して選択され;
    各Rは:H、ハロ、−CF、−OR20、−COR20、−SR20、−S(O)21(ここでtは0、1または2である)、−N(R20)(R21)、−NO、−OC(O)R20、−CO20、−OCO21、−CN、−NR20COOR21、−SR20C(O)OR21、−SR21N(R75(−SR21N(R75のR21が−CH−ではないという条件で)、アルキニル、アルケニルおよびアルキルからなる群から独立して選択され、ここで該アルキル基またはアルケニル基は:ハロ、−OR20または−CO20からなる群から選択される1つ以上の置換基で必要に応じて置換され、ここで各R75は、Hまたは−C(O)OR21から独立して選択され;
    およびRは、R置換基からなる群からそれぞれ独立して選択されるか、またはRおよびRは一緒になってベンゼン環に対して飽和または不飽和のC〜C縮合環を表し;
    、R、およびRは:H、−CF、−CO20、アルキルおよびアリールからなる群からそれぞれ独立して選択され、該アルキルまたはアリールは:−OR20、−SR20および−N(R20)(R21)の基についてR20およびR21がHではないという条件で、−OR20、−SR20、−S(O)21、−NR20COOR21、−N(R20)(R21)、−NO、−COR20、−OCOR20、−OCO21、および−CO20からなる群から選択される1つ以上の置換基で必要に応じて置換されるか;または
    およびRの一方は=Oであり、他方はHであり;
    tは0、1または2であり;
    各点線は任意の結合を表し;
    XはN、CHまたはCを表し、XがCである場合、炭素原子11に対する任意の結合は存在し、XがCHまたはNである場合、炭素原子11に対する任意の結合は存在せず;
    炭素原子5と6との間の任意の結合が存在する場合、炭素原子5からAの任意の結合は存在せず、炭素原子6からBの任意の結合は存在せず、AおよびBは:−R20、ハロ、−OR21、−OCO21および−OC(O)R20からなる群からそれぞれ独立して選択され;
    炭素原子5と6との間の任意の結合が存在しない場合、炭素原子5からAの任意の結合は存在し、炭素原子6からBの任意の結合は存在し、AおよびBは:=O、=NOR20、−O−(CH−O−、HとHの組、−OR21と−OR21の組、Hとハロの組、ハロとハロの組、アルキルとHの組、アルキルとアルキルの組、−Hと−OC(O)R20の組、−Hと−OR20の組およびアリールとHの組からなる群からそれぞれ独立して選択され;
    pは2、3または4であり;
    XがCまたはCHである場合、Rは:H、−C(O)−Y−R12および−SO13からなる群から選択され;
    XがNである場合、Rは:H、−C(O)−Y−R12、−SO13および三環系からなる群から選択され
    Figure 2008523148
    ここでa’は環Iのaと同様に定義され、b’は環Iのbと同様に定義され、c’は環Iのcと同様に定義され、d’は環Iのdと同様に定義され、A’は環IIのAと同様に定義され、B’は環IIのBと同様に定義され、R3’は環IIIのRと同様に定義され、R4’は環IIIのRと同様に定義され;
    各Rは:ハロ、アルキル、置換されたアルキル、トリフルオロアルキル、ヒドロキシ、アルキルオキシ、アミノまたはアシルアミノからなる群から独立して選択され;
    11は:H、アルキルおよびアリールアルキルからなる群から選択され;
    Yは:
    Figure 2008523148
    からなる群から選択され;
    12は、アルキル、アリール、アリールアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリールまたはヘテロアリールアルキル、置換されたアルキル、置換されたアリール、置換されたアリールアルキル、置換されたシクロアルキル、置換されたヘテロシクロアルキル、置換されたヘテロアリールおよび置換されたヘテロアリールアルキルからなる群から選択され;
    13は、アルキル、置換されたアルキル、シクロアルキル、置換されたシクロアルキル、アリール、置換されたアリール、アリールアルキルおよび置換されたアリールアルキルからなる群から選択され
    14およびR15は、H、および低級アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択され;
    16は、
    Figure 2008523148
    からなる群から選択され;
    17は、アルキルおよび置換されたアルキルからなる群から選択され;
    20は、H、アルキル、アリールまたはアラルキルを表し;
    21は、H、アルキル、アリールまたはアラルキルを表し;
    mは0〜4であり;そして
    n=1、2、3または4である、
    化合物。
  2. Figure 2008523148
    Figure 2008523148
    Figure 2008523148
    からなる群から選択され、XがNである、請求項1に記載の化合物およびそれらの薬学的に受容可能な塩。
  3. XがCHである、請求項2に記載の化合物。
  4. Figure 2008523148
    からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物およびそれらの薬学的に受容可能な塩。
  5. Figure 2008523148
    Figure 2008523148
    からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物およびそれらの薬学的に受容可能な塩。
  6. Figure 2008523148
    Figure 2008523148
    からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物およびそれらの薬学的に受容可能な塩。
  7. Figure 2008523148
    Figure 2008523148
    Figure 2008523148
    Figure 2008523148
    からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物およびそれらの薬学的に受容可能な塩。
  8. Figure 2008523148
    Figure 2008523148
    Figure 2008523148
    Figure 2008523148
    からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物およびそれらの薬学的に受容可能な塩。
  9. がHおよびハロからなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
  10. がHおよびBrからなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
  11. aはNであり、b、cおよびdはCRである、請求項1に記載の化合物。
  12. aはNであり、b、cおよびdはCRであり、ここで各Rが:Hおよびハロからなる群から独立して選択される、請求項1に記載の化合物。
  13. aはNであり、b、cおよびdは、RがHであるCRである、請求項1に記載の化合物。
  14. aはNであり、cは、RがハロであるCRであり、残りのb基およびd基は、RがHであるCRである、請求項1に記載の化合物。
  15. aはNであり、cは、RがBrであるCRであり、残りのb基およびd基は、RがHであるCRである、請求項1に記載の化合物。
  16. C−5とC−6との間の任意の結合は存在せず、C−5からAの任意の結合およびC−6からBの任意の結合は存在する、請求項1に記載の化合物。
  17. C−5とC−6との間の任意の結合は存在せず、C−5からAの任意の結合およびC−6からBの任意の結合は存在し、AはHを表し、BはHを表す、請求項1に記載の化合物。
  18. およびRが、Hおよびハロからなる群から独立して選択される、請求項1に記載の化合物。
  19. およびRが、Hおよびハロからなる群から独立して選択され、ここでRおよびRのうちの少なくとも1つはハロである、請求項1に記載の化合物。
  20. およびRが、H、Br、およびClからなる群から独立して選択される、請求項1に記載の化合物。
  21. およびRが、H、Br、およびClからなる群から独立して選択され、ここでRおよびRのうちの少なくとも1つはH以外である、請求項1に記載の化合物。
  22. 、RおよびRがそれぞれHである、請求項1に記載の化合物。
  23. Yが、−CH、−O−および−NH−からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
  24. 13がアルキルである、請求項1に記載の化合物。
  25. 13がメチルである、請求項1に記載の化合物。
  26. が、
    Figure 2008523148
    からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
  27. が、
    Figure 2008523148
    からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
  28. mが0である、請求項1に記載の化合物。
  29. 11が、H、ベンジル、3−フェニルプロピルおよびn−ブチルからなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
  30. n=1または2である、請求項1に記載の化合物。
  31. 16
    Figure 2008523148
    である、請求項1に記載の化合物。
  32. 17が、Hおよびメチルからなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
  33. 12が、アルキル、置換されたアリール、シクロアルキルおよび置換されたヘテロシクロアルキルからなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
  34. 12が、C〜Cアルキル、シクロヘキシル、−C(O)NHを用いて窒素を置換したピペリジニル、ハロフェニルおよびシアノフェニルからなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
  35. 請求項1に記載の化合物であって:
    (1)aはNであり、b、cおよびdはCRであり、
    (2)C−5とC−6との間の任意の結合は存在せず、C−5からAの任意の結合およびC−6からBの任意の結合は存在し、
    (3)RおよびRは、Hおよびハロからなる群から独立して選択され、
    (4)R、RおよびRはそれぞれHであり、
    (5)Yは、−CH、−O−および−NH−からなる群から選択され、
    (6)R13はアルキルであり、
    (7)R12は、(i)アルキル、(ii)置換されたアリール、(iii)シクロアルキル、および(iv)置換されたヘテロシクロアルキルからなる群から選択され、
    (8)RはHであり、
    (9)R11は、H、ベンジル、3−フェニルプロピルおよびn−ブチルからなる群から選択され、
    (10)nは1または2であり、
    (11)R16
    Figure 2008523148
    であり、そして
    (12)R17はメチルである、化合物。
  36. XがNである、請求項35に記載の化合物。
  37. 請求項36に記載の化合物であって:
    (1)aはNであり、b、cおよびdはCRであり、各Rは、HまたはBrからなる群から独立して選択され、
    (2)RおよびRは、H、Br、およびClからなる群から独立して選択され、
    (3)R13はメチルであり、そして
    (4)R12は、t−ブチル、クロロフェニル、シアノフェニル、シクロヘキシルおよび−C(O)NHを用いて窒素を置換したピペリジニルである、化合物。
  38. 請求項1に記載の化合物であって:
    (1)(i)aはNであり、b、c、およびdは、RがHであるCRであるか、または(ii)aはNであり、b、c、およびdのうちの1つは、RがハロであるCRであり、残りのb、c、およびd基は、RがHであるCRであり、
    (2)C−5とC−6との間の任意の結合は存在せず、C−5からAの任意の結合およびC−6からBの任意の結合は存在し、AはHを表し、BはHを表し、
    (3)RおよびRは:H、Br、およびClからなる群から独立して選択され、RおよびRのうちの少なくとも1つはH以外であり、
    (4)XはNであり、
    (5)R、RおよびRはそれぞれHであり、
    (6)Yは、−CH、−O−および−NH−からなる群から選択され、
    (7)R13はアルキルであり
    (8)R12は、(i)アルキル、(ii)置換されたアリール、(iii)シクロアルキル、および(iv)置換されたヘテロシクロアルキルからなる群から選択され、
    (9)RはHであり、
    (10)R11は、H、ベンジル、3−フェニルプロピルおよびn−ブチルからなる群から選択され、
    (11)nは1または2であり
    (12)R16
    Figure 2008523148
    であり、そして
    (13)R17はメチルである、化合物。
  39. 請求項38に記載の化合物であって:
    (1)(i)aはNであり、b、c、およびdは、RがHであるCRであるか、または(ii)aはNであり、b、c、およびdのうちの1つは、RがハロであるCRであり、残りのb、c、およびd基は、RがHであるCRであり、
    (2)R13はメチルであり、そして
    (3)R12は、t−ブチル、クロロフェニル、シアノフェニル、シクロヘキシルおよび−C(O)NHを用いて窒素を置換したピペリジニルである、化合物。
  40. 請求項1、37または39のいずれか1項に記載の化合物であって、R12は:
    Figure 2008523148
    からなる群から選択される、化合物。
  41. 請求項36または38のいずれか1項に記載の化合物であって、Rは:
    Figure 2008523148
    からなる群から選択される、化合物。
  42. 請求項36または38のいずれか1つに記載の化合物であって、Rは:
    Figure 2008523148
    からなる群から選択される、化合物。
  43. 請求項36に記載の化合物であって、
    Figure 2008523148
    の部分は:
    Figure 2008523148
    からなる群から選択されるか;あるいは
    Figure 2008523148
    の部分は:
    Figure 2008523148
    Figure 2008523148
    からなる群から選択される、化合物。
  44. 請求項36に記載の化合物であって、
    Figure 2008523148
    の部分は:
    Figure 2008523148
    からなる群から選択されるか;あるいは
    Figure 2008523148
    の部分は:
    Figure 2008523148
    からなる群から選択される、化合物。
  45. 請求項36に記載の化合物であって、
    Figure 2008523148
    の部分は:
    Figure 2008523148
    からなる群から選択される、化合物。
  46. 請求項36に記載の化合物であって:
    (1)Rは:
    Figure 2008523148
    からなる群から選択され、そして
    Figure 2008523148
    の部分は:
    Figure 2008523148
    Figure 2008523148
    からなる群から選択されるか;あるいは
    (2)Rは:
    Figure 2008523148
    からなる群から選択され、そして
    Figure 2008523148
    の部分は:
    Figure 2008523148
    からなる群から選択される、化合物。
  47. 請求項36に記載の化合物であって:
    (1)Rは:
    Figure 2008523148
    からなる群から選択され、そして
    Figure 2008523148
    の部分は:
    Figure 2008523148
    Figure 2008523148
    からなる群から選択されるか;あるいは
    (2)Rは:
    Figure 2008523148
    からなる群から選択され、そして
    Figure 2008523148
    の部分は:
    Figure 2008523148
    Figure 2008523148
    からなる群から選択される、化合物。
  48. 請求項36に記載の化合物であって、
    Figure 2008523148
    の部分は:
    Figure 2008523148
    Figure 2008523148
    からなる群から選択され、式1.0の化合物は、式4.0の化合物である、化合物。
  49. 請求項36に記載の化合物であって、
    Figure 2008523148
    の部分は:
    Figure 2008523148
    からなる群から選択され、式1.0の化合物は、式5.0の化合物である、化合物。
  50. 請求項36に記載の化合物であって:
    (1)
    Figure 2008523148
    の部分は
    Figure 2008523148
    であり、式1.0の化合物は、式4.0Aの化合物であるか;あるいは
    (2)
    Figure 2008523148
    の部分は
    Figure 2008523148
    であり、式1.0の化合物は、式5.0Aの化合物であるか;あるいは
    (3)
    Figure 2008523148
    の部分は
    Figure 2008523148
    であり、式1.0の化合物は、式7.0Aの化合物であるか;あるいは
    (4)
    Figure 2008523148
    の部分は
    Figure 2008523148
    であり、式1.0の化合物は、式7.0Aの化合物であるか;あるいは
    (5)
    Figure 2008523148
    の部分は
    Figure 2008523148
    であり、式1.0の化合物は、式7.0Bの化合物であるか;あるいは
    (6)
    Figure 2008523148
    の部分は
    Figure 2008523148
    であり、式1.0の化合物は、式7.0Bの化合物であるか;あるいは
    (7)
    Figure 2008523148
    の部分は
    Figure 2008523148
    であり、式1.0の化合物は、式8.0B、式8.0D、式8.0F、および式8.0Hからなる群から選択される化合物であるか;あるいは
    (8)
    Figure 2008523148
    の部分は
    Figure 2008523148
    であり、式1.0の化合物は、式8.0A、式8.0C、式8.0E、および式8.0Gからなる群から選択される化合物であるか;あるいは
    (9)
    Figure 2008523148
    の部分は
    Figure 2008523148
    であり、式1.0の化合物は、式8.0A、式8.0C、式8.0E、および式8.0Gからなる群から選択される化合物であるか;あるいは
    (10)
    Figure 2008523148
    の部分は
    Figure 2008523148
    であり、式1.0の化合物は、式4.0Aおよび式5.0Aからなる群から選択される化合物であるか;あるいは
    (11)
    Figure 2008523148
    の部分は
    Figure 2008523148
    であり、式1.0の化合物は、式7.0Aおよび式7.0Bからなる群から選択される化合物であるか;あるいは
    (12)
    Figure 2008523148
    の部分は
    Figure 2008523148
    であり、式1.0の化合物は、式7.0の化合物であるか;あるいは
    (13)
    Figure 2008523148
    の部分は
    Figure 2008523148
    であり、式1.0の化合物は、式7.0Cの化合物である、化合物。
  51. 請求項36に記載の化合物であって、Rは:
    Figure 2008523148
    からなる群から選択され、式1.0の化合物は、式4.0の化合物である、化合物。
  52. 請求項36に記載の化合物であって、Rは:
    Figure 2008523148
    からなる群から選択され、
    Figure 2008523148
    の部分は
    Figure 2008523148
    からなる群から選択され、式1.0の化合物は、式4.0の化合物である、化合物。
  53. 請求項36に記載の化合物であって:
    (1)Rは:
    Figure 2008523148
    からなる群から選択され、
    Figure 2008523148
    の部分は:
    Figure 2008523148
    からなる群から選択され、式1.0の化合物は、式4.0の化合物であるか;あるいは
    (2)Rは:
    Figure 2008523148
    からなる群から選択され、
    Figure 2008523148
    の部分は:
    Figure 2008523148
    からなる群から選択され、式1.0の化合物は、式4.0の化合物である、化合物。
  54. 請求項36に記載の化合物であって:
    (1)Rは:
    Figure 2008523148
    からなる群から選択され、式1.0の化合物は、式5.0の化合物であるか;あるいは
    (2)Rは:
    Figure 2008523148
    からなる群から選択され、式1.0の化合物は、式5.0の化合物である、化合物。
  55. 請求項36に記載の化合物であって、Rは:
    Figure 2008523148
    からなる群から選択され、
    Figure 2008523148
    の部分は:
    Figure 2008523148
    からなる群から選択され、式1.0の化合物は、式5.0の化合物である、化合物。
  56. 請求項55に記載の化合物であって、Rは:
    Figure 2008523148
    からなる群から選択され、
    Figure 2008523148
    の部分は:
    Figure 2008523148
    からなる群から選択され、式1.0の化合物は、式5.0の化合物である、化合物。
  57. 請求項36に記載の化合物であって、R
    Figure 2008523148
    であり、
    Figure 2008523148
    の部分は
    Figure 2008523148
    であり、式1.0の化合物は、式4.0Aおよび式5.0Aからなる群から選択される化合物である、化合物。
  58. 請求項36に記載の化合物であって:
    (1)Rは:
    Figure 2008523148
    からなる群から選択され、
    Figure 2008523148
    の部分は:
    Figure 2008523148
    からなる群から選択され、式1.0の化合物は、式7.0Aおよび式7.0Bからなる群から選択される化合物であるか;あるいは
    (2)Rは:
    Figure 2008523148
    からなる群から選択され、
    Figure 2008523148
    の部分は:
    Figure 2008523148
    であり、式1.0の化合物は、式8.0B、式8.0D、式8.0Fおよび式8.0Hからなる群から選択されるか;あるいは
    (3)Rは:
    Figure 2008523148
    からなる群から選択され、
    Figure 2008523148
    の部分は:
    Figure 2008523148
    からなる群から選択され、式1.0の化合物は、式8.0A、式8.0C、式8.0Eおよび式8.0Gからなる群から選択される化合物であるか;あるいは
    (4)Rは:
    Figure 2008523148
    からなる群から選択され、
    Figure 2008523148
    の部分は:
    Figure 2008523148
    であり、式1.0の化合物は、式7.0の化合物であるか;あるいは
    (5)Rは:
    Figure 2008523148
    からなる群から選択され、
    Figure 2008523148
    の部分は:
    Figure 2008523148
    であり、式1.0の化合物は、式7.0の化合物である、化合物。
  59. Figure 2008523148
    Figure 2008523148
    からなる群から選択される請求項1に記載の化合物であって、
    ここで:
    は:
    Figure 2008523148
    からなる群から選択され
    11は、Hおよびベンジルからなる群から選択され、
    17はメチルであり、該メチルがイミダゾリル環のC−4の位置に結合される、化合物。
  60. 請求項59に記載の化合物であって、
    (1)Rは:
    Figure 2008523148
    からなる群から選択されるか;あるいは
    (2)Rは:
    Figure 2008523148
    からなる群から選択されるか;あるいは
    (3)Rは:
    Figure 2008523148
    からなる群から選択される、化合物。
  61. 式:
    Figure 2008523148
    を有する請求項1に記載の化合物であって、
    ここで:

    Figure 2008523148
    からなる群から選択され、R11はHである、化合物。
  62. 請求項61に記載の化合物であって:
    (1)Rは:
    Figure 2008523148
    からなる群から選択されるか;あるいは
    (2)Rは:
    Figure 2008523148
    からなる群から選択されるか;あるいは
    (3)Rは:
    Figure 2008523148
    からなる群から選択されるか;あるいは
    (4)Rは:
    Figure 2008523148
    からなる群から選択される、化合物。
  63. 式:
    Figure 2008523148
    を有する請求項1に記載の化合物であって、
    ここで:
    は:
    Figure 2008523148
    からなる群から選択され、
    11は、Hおよびベンジルからなる群から選択され;
    17はメチルであり、該メチルはイミダゾリル環のC−4の位置に結合される、化合物。
  64. 請求項63に記載の化合物であって:
    (1)Rは:
    Figure 2008523148
    からなる群から選択されるか;あるいは
    (2)Rは:
    Figure 2008523148
    からなる群から選択されるか;あるいは
    (3)Rは:
    Figure 2008523148
    からなる群から選択される、化合物。
  65. 請求項63に記載の化合物であって、R11はHであり、Rは:
    Figure 2008523148
    からなる群から選択される、化合物。
  66. 式:
    Figure 2008523148
    を有する請求項1に記載の化合物であって、
    ここで:
    は:
    Figure 2008523148
    からなる群から選択され、
    11は、H、ベンジル、n−ブチルおよび3−フェニルプロピルからなる群から選択され;
    17は、該メチルが、イミダゾリル環のC−2、C−4またはC−5に結合されるメチルからなる群から選択される、化合物。
  67. 請求項66に記載の化合物であって、Rは:
    Figure 2008523148
    からなる群から選択される、化合物。
  68. 式:
    Figure 2008523148
    を有する請求項1に記載の化合物であって、
    ここで:
    は:
    Figure 2008523148
    からなる群から選択され、
    11は、H、ベンジル、n−ブチルおよび3−フェニルプロピルからなる群から選択され;
    17は、イミダゾリル環のC−2、C−4またはC−5に結合されるメチルからなる群から選択される、化合物。
  69. 請求項68に記載の化合物であって、Rは:
    Figure 2008523148
    からなる群から選択される、化合物。
  70. 請求項68に記載の化合物であって、R11は、Hおよびベンジルからなる群から選択される、化合物。
  71. 請求項70に記載の化合物であって、Rは、
    Figure 2008523148
    からなる群から選択される、化合物。
  72. Figure 2008523148
    からなる群から選択される請求項1に記載の化合物であって、
    ここで:
    は:
    Figure 2008523148
    からなる群から選択され、
    11は、Hであり;
    17は、イミダゾリルのC−4に結合されるメチルである、化合物。
  73. 請求項72に記載の化合物であって、該化合物が、式15.0および式16.0からなる群から選択され、Rは:
    Figure 2008523148
    からなる群から選択される、化合物。
  74. 請求項72に記載の化合物であって、該化合物が、式15.0および式15.0Aからなる群から選択され、Rは:
    Figure 2008523148
    からなる群から選択される、化合物。
  75. 請求項72に記載の化合物であって、該化合物が、式15.0および式15.0Aからなる群から選択され、Rは:
    Figure 2008523148
    からなる群から選択される、化合物。
  76. 式:
    Figure 2008523148
    を有する請求項1に記載の化合物であって、
    ここで:
    は:
    Figure 2008523148
    からなる群から選択され、
    11は、Hであり;
    17は、イミダゾリルのC−4に結合されるメチルである、化合物。
  77. 請求項76に記載の化合物であって、Rは:
    Figure 2008523148
    からなる群から選択される、化合物。
  78. 式:
    Figure 2008523148
    を有する請求項1に記載の化合物であって、
    ここで:
    は:
    Figure 2008523148
    からなる群から選択され、
    11は、Hであり;
    17は、イミダゾリルのC−4に結合されるメチルである、化合物。
  79. 請求項78に記載の化合物であって、Rは:
    Figure 2008523148
    からなる群から選択される、化合物。
  80. 請求項78に記載の化合物であって、Rは:
    Figure 2008523148
    である、化合物。
  81. 請求項78、79または80のいずれか1項に記載の化合物であって、該化合物は、式19.0Aの化合物である、化合物。
  82. 式:
    Figure 2008523148
    を有する請求項1に記載の化合物であって、
    ここで:
    は:
    Figure 2008523148
    からなる群から選択され、
    11は、Hであり;
    17は、イミダゾリルのC−4に結合されるメチルである(すなわち、R17は4−メチルである)、化合物。
  83. 請求項82に記載の化合物であって、Rは:
    Figure 2008523148
    から選択される、化合物。
  84. 請求項82または83のいずれか1項に記載の化合物であって、該化合物が式20.Aの化合物である、化合物。
  85. 式:
    Figure 2008523148
    の化合物であって、
    ここで:
    は:
    Figure 2008523148
    からなる群から選択され、
    11は、Hであり;
    17は、該メチルが、イミダゾリルのC−4に結合されるメチルである、化合物。
  86. 請求項85に記載の化合物であって、R
    Figure 2008523148
    である、化合物。
  87. 化合物:(1.3)、(1.4)、(2.1)、(3.1)、(4.1)、(4.2)、(4.3)、(4.4)、(5.1)、(6.1)、(7.1)、(8.1)、(9.1)、(10.1)、(11.2)、(11.3)、(12.1)、(12.2)、(13.2)、(13.3)、(14.1)、(14.2)、(14.3)、(15.1)、(15.2)、(16.1)、(17.1)、(18.1)、(19.1)、(20.1)、(20.2)、(20.3)、(20.4)、(21.1)、(22.1)、(24.1)、(25.1)、(26.1)、(27.1)、(28.1)、(29.1)、(30.1)、(31.1)、(31.2)、(32.1)、(32.2)、(33.1)、(33.2)、(34.1)、(34.2)、(35.1)、(36.1)、(37.1)、(38.1)、(39.1)、(40.1)、(40.2)、(41.1)、(42.1)、(43.1)、(44.1)、(45.1)、(46.1)、および(47.1)からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
  88. 化合物:(1.3)、(1.4)、(15.1)、(15.2)、(21.1)、(22.1)、(26.1)、(28.1)、(29.1)、(30.1)、(31.1)および(32.1)からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
  89. 有効量の請求項1に記載のうちの少なくとも1つの化合物および薬学的に受容可能なキャリアを含有する、薬学的組成物。
  90. (1)細胞の異常な増殖の処置;または
    (2)癌の処置;または
    (3)活性化されたras癌遺伝子を発現する腫瘍の処置;または
    (4)Ras遺伝子以外の遺伝子における癌遺伝子の変異の結果、Rasタンパク質が活性化される場合の癌の処置、
    のための医薬の製造のための、請求項1に記載の化合物の使用。
  91. 癌を処置するための医薬の製造のための、請求項1に記載の化合物の使用であって、ここで該癌は、膵臓癌、肺癌、骨髄性白血病、濾胞状甲状腺癌、骨髄異形成症候群、頭部癌、頚部癌、メラノーマ、乳癌、前立腺癌、卵巣癌、膀胱癌、脳の癌、表皮癌、結腸癌、非ホジキンリンパ腫および多発性骨髄腫からなる群から選択される、使用。
  92. rasファルネシルタンパクトランスフェラーゼを阻害するための医薬の製造のための、請求項1に記載の化合物の使用。
  93. (1)前記医薬が、少なくとも1つの化学療法薬および/または放射線と同時にまたは逐次的に使用される場合の癌の処置;または
    (2)前記医薬が、少なくとも1つのシグナルトランスダクションインヒビターと同時にまたは逐次的に使用される場合の癌の処置、
    のための医薬の製造のための、請求項1に記載の化合物の使用。
  94. 請求項93に記載の使用であって、前記シグナルトランスダクションインヒビターが、グリベック、イレッサ、OSI.774、Imclone C225、Abgenix ABX.EGFおよびハーセプチンからなる群から選択される、使用。
  95. (A)前記医薬が、(1)タキサン類;(2)白金配位化合物;(3)抗体であるEGFインヒビター;(4)小分子であるEGFインヒビター;(5)抗体であるVEGFインヒビター;(6)小分子であるVEGFキナーゼインヒビター;(7)エストロゲンレセプターアンタゴニストまたは選択的エストロゲンレセプター調節因子;(8)抗腫瘍ヌクレオシド誘導体;(9)エポチロン類;(10)トポイソメラーゼインヒビター;(11)ビンカアルカロイド類;(12)αVβ3インテグリンのインヒビターである抗体;および(13)αVβ3インテグリンの小分子インヒビター(14)葉酸アンタゴニスト;(15)リボヌクレオチドレダクターゼインヒビター;(16)アントラサイクリン類;(17)生物製剤;(18)サリドマイド(または関連のあるイミド);および(19)グリベックからなる群から選択される少なくとも1つの抗腫瘍薬と使用される場合の癌の処置;あるいは
    (B)前記医薬が、(1)タキサン類;(2)白金配位化合物;(3)抗体であるEGFインヒビター;(4)小分子であるEGFインヒビター;(5)抗体であるVEGFインヒビター;(6)小分子であるVEGFキナーゼインヒビター;(7)エストロゲンレセプターアンタゴニストまたは選択的エストロゲンレセプター調節因子;(8)抗腫瘍ヌクレオシド誘導体;(9)エポチロン類;(10)トポイソメラーゼインヒビター;(11)ビンカアルカロイド類;(12)αVβ3インテグリンのインヒビターである抗体;および(13)αVβ3インテグリンの小分子インヒビター(14)葉酸アンタゴニスト;(15)リボヌクレオチドレダクターゼインヒビター;(16)アントラサイクリン類;(17)生物製剤;(18)サリドマイド(または関連のあるイミド);および(19)グリベックからなる群から選択される少なくとも2つの抗腫瘍薬と使用される場合の癌の処置、
    のための医薬の製造のための、請求項1に記載の化合物の使用。
  96. 請求項95に記載の使用であって、
    (1)2つの抗腫瘍薬が使用され、一方の抗腫瘍薬がタキサンであり、他方の抗腫瘍薬が白金配位化合物であるか;あるいは
    (2)2つの抗腫瘍薬が使用され、一方の抗腫瘍薬がタキサンであり、他方の抗腫瘍薬が抗体であるEGFインヒビターであるか;あるいは
    (3)2つの抗腫瘍薬が使用され、一方の抗腫瘍薬が抗ヌクレオシド誘導体であり、他方の抗腫瘍薬が白金配位化合物である、使用。
  97. 請求項96に記載の使用であって、2つの抗腫瘍薬が使用される場合、一方の抗腫瘍薬がタキサンであり、他方の抗腫瘍薬が白金配位化合物であり、そして
    (1)該タキサンがパクリタキセルであり、該白金配位化合物がカルボプラチンであるか;または
    (2)該タキサンがパクリタキセルであり、該白金配位化合物がシスプラチンであるか;または
    (3)該タキサンがドセタキセルであり、該白金配位化合物がシスプラチンであるか;または
    (4)該タキサンがドセタキセルであり、該白金配位化合物がカルボプラチンである、使用。
  98. 癌を処置するための医薬の製造のための請求項1に記載の化合物の使用であって、ここで該医薬が、(1)抗体であるEGFインヒビター、(2)小分子であるEGFインヒビター、(3)抗体であるVEGFインヒビター、および(4)小分子であるVEGFキナーゼインヒビターからなる群から選択される抗腫瘍薬と使用される、使用。
  99. 請求項98に記載の使用であって、前記抗腫瘍薬が、ハーセプチン、Cetuximab、Tarceva、イレッサ、bevacizumab、IMC.1C11、SU5416またはSU6688から選択される、使用。
  100. 請求項93に記載の使用であって、
    (1)処置される癌が、頭部および頚部の扁平上皮細胞癌であり、前記医薬は、タキサン類および白金配位化合物からなる群から選択される1つ以上の抗腫瘍薬と使用されるか;あるいは
    (2)処置される癌が、頭部および頚部の扁平上皮細胞癌であり、前記医薬は、タキサン類、白金配位化合物および抗腫瘍ヌクレオシド誘導体からなる群から選択される少なくとも2つの異なる抗腫瘍薬と使用されるか;あるいは
    (3)処置される癌が、CMLであり、前記医薬は、グリベックおよびインターフェロンと使用されるか;あるいは
    (4)処置される癌が、CMLであり、前記医薬は、グリベックおよびPEG化インターフェロンと使用されるか;あるいは
    (5)処置される癌が、AMLであり、前記医薬は、抗腫瘍ヌクレオシド誘導体と使用されるか;あるいは
    (6)処置される癌が、AMLであり、前記医薬は、抗腫瘍ヌクレオシド誘導体およびアントラサイクリンと使用されるか;あるいは
    (7)処置される癌が、非ホジキンリンパ腫であり、前記医薬は、リタキシマブと使用されるか;あるいは
    (8)処置される癌が、非ホジキンリンパ腫であり、前記医薬は、リタキシマブおよび抗腫瘍ヌクレオシド誘導体と使用されるか;あるいは
    (9)処置される癌が、非ホジキンリンパ腫であり、前記医薬は、Genasenseと使用されるか;あるいは
    (10)処置される癌が、多発性骨髄腫であり、前記医薬は、プロテオソームインヒビターと使用されるか;あるいは
    (11)処置される癌が、多発性骨髄腫であり、前記医薬は、サリドマイドまたは関連のあるイミドと使用されるか;あるいは
    (12)処置される癌が、多発性骨髄腫であり、前記医薬は、サリドマイドと使用される、使用。
  101. 乳癌を処置するための医薬の製造のための、請求項1に記載のうちの少なくとも1つの化合物の使用であって、該医薬は、アロマターゼインヒビター、抗エストロゲン薬;およびLHRHアナログからなる群から選択される少なくとも1つの抗ホルモン薬;ならびに必要に応じて少なくとも1つの化学療法薬と使用される、使用。
  102. 請求項101に記載の使用であって、前記医薬は、アロマターゼインヒビター、抗エストロゲン薬、およびLHRHアナログからなる群から選択される少なくとも1つの抗ホルモン薬と使用される、使用。
  103. 請求項101に記載の使用であって:
    (1)前記医薬は、少なくとも1つのアロマアーゼインヒビターと使用されるか;あるいは、
    (2)前記医薬は、少なくとも1つの抗エストロゲン薬と使用されるか;あるいは、
    (3)前記医薬は、少なくとも1つのアロマアーゼインヒビターおよび少なくとも1つの抗エストロゲン薬と使用されるか;あるいは、
    (4)前記医薬は、少なくとも1つのアロマアーゼインヒビターおよび少なくとも1つの化学療法薬と使用されるか;あるいは、
    (5)前記医薬は、少なくとも1つの抗エストロゲン薬および少なくとも1つの化学療法薬と使用されるか;あるいは、
    (6)前記医薬は、少なくとも1つのアロマアーゼインヒビター、少なくとも1つの抗エストロゲン薬および少なくとも1つの化学療法薬と使用される、使用。
  104. 請求項101に記載の使用であって:
    (1)前記アロマアーゼインヒビターが、Anastrozole、Letrozole、Exemestane、FadrozoleおよびFormestaneからなる群から選択され;
    (2)前記抗エストロゲン薬が、Tamoxifen、Fulvestrant、RaloxifeneおよびAcolbifeneからなる群から選択され;
    (3)前記LHRHアナログが、GoserelinおよびLeuproelinからなる群から選択され;そして
    (4)前記化学療法薬が、Trastuzumab、Gefitinib、Erlotinib、Bevacizumab、CetuximabおよびBortezomibからなる群から選択される、使用。
  105. 請求項101に記載の使用であって:
    (1)前記医薬が、Anastrozoleと使用されるか;あるいは
    (2)前記医薬が、Letrozoleと使用されるか;あるいは
    (3)前記医薬が、Exemestaneと使用されるか;あるいは
    (4)前記医薬が、Fadrozoleと使用されるか;あるいは
    (5)前記医薬が、Formestaneと使用されるか;あるいは
    (6)前記医薬が、Tamoxifenと使用される;
    (7)前記医薬が、Fulvestrantと使用される;
    (8)前記医薬が、Raloxifeneと使用されるか;あるいは
    (9)前記医薬が、Acolbifeneと使用されるか;あるいは
    (10)前記医薬が、Goserelinと使用されるか;あるいは
    (11)前記医薬が、Leuproelinと使用されるか;あるいは
    (12)前記医薬が、Anastrozole、ならびにTamoxifen、Fulvestrant、RaloxifeneおよびAcolbifeneからなる群から選択される抗エストロゲン薬と使用されるか;あるいは
    (13)前記医薬が、Letrozole、ならびにTamoxifen、Fulvestrant、RaloxifeneおよびAcolbifeneからなる群から選択される抗エストロゲン薬と使用されるか;あるいは
    (14)前記医薬が、Exemestane、ならびにTamoxifen、Fulvestrant、RaloxifeneおよびAcolbifeneからなる群から選択される抗エストロゲン薬と使用されるか;あるいは
    (15)前記医薬が、Fadrozole、ならびにTamoxifen、Fulvestrant、RaloxifeneおよびAcolbifeneからなる群から選択される抗エストロゲン薬と使用されるか;あるいは
    (16)前記医薬が、Formestane、ならびにTamoxifen、Fulvestrant、RaloxifeneおよびAcolbifeneからなる群から選択される抗エストロゲン薬と使用されるか;
    (17)前記医薬が、AnastrozoleおよびTamoxifenと使用されるか;あるいは
    (18)前記医薬が、LetrozoleおよびTamoxifenと使用されるか;あるいは
    (19)前記医薬が、ExemestaneおよびTamoxifenと使用されるか;あるいは
    (20)前記医薬が、FadrozoleおよびTamoxifenと使用されるか;あるいは
    (21)前記医薬が、FormestaneおよびTamoxifenと使用されるか;あるいは
    (22)前記医薬が、AnastrozoleおよびFulvestrantと使用されるか;あるいは
    (23)前記医薬が、LetrozoleおよびFulvestrantと使用されるか;あるいは
    (24)前記医薬が、ExemestaneおよびFulvestrantと使用されるか;あるいは
    (25)前記医薬が、FadrozoleおよびFulvestrantと使用されるか;あるいは
    (26)前記医薬が、FormestaneおよびFulvestrantと使用されるか;あるいは
    (27)前記医薬が、Trastuzumab、Gefitinib、Erlotinib、Bevacizumab、CetuximabおよびBortezomibからなる群から選択される化学療法薬と使用される、使用。
  106. 請求項101に記載の使用であって:
    (1)前記医薬は、少なくとも1つのアロマアーゼインヒビターおよび少なくとも1つのLHRHアナログと使用されるか;あるいは、
    (2)前記医薬は、少なくとも1つの抗エストロゲン薬および少なくとも1つのLHRHアナログと使用されるか;あるいは、
    (3)前記医薬は、(1)Anastrozole、Letrozole、Exemestane、FadrozoleおよびFormestaneからなる群から選択される少なくとも1つのアロマアーゼインヒビター、ならびに(2)GoserelinおよびLeuprolideからなる群から選択される少なくとも1つのLHRHアナログと使用されるか;あるいは
    (4)前記医薬は、(1)Tamoxifen、Fulvestrant、RaloxifeneおよびAcolbifeneからなる群から選択される少なくとも1つの抗エストロゲン薬、ならびに(2)GoserelinおよびLeuprolideからなる群から選択される少なくとも1つのLHRHアナログ、と使用される、使用。
  107. 薬学的組成物であって:
    (1)請求項1に記載の化合物、少なくとも1つの抗ホルモン薬および薬学的に受容可能なキャリアを含有するか;あるいは
    (2)請求項1に記載の化合物、少なくとも1つの抗ホルモン薬、少なくとも1つの化学療法薬および薬学的に受容可能なキャリアを含有するか;あるいは
    (3)請求項1に記載の化合物、少なくとも1つの化学療法薬および薬学的に受容可能なキャリアを含有する、薬学的組成物。
  108. 単離されかつ精製された形態である、請求項1に記載の化合物。
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