JP2008520734A - Pf4ファーマコフォア及びそれらの使用 - Google Patents
Pf4ファーマコフォア及びそれらの使用 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008520734A JP2008520734A JP2007543416A JP2007543416A JP2008520734A JP 2008520734 A JP2008520734 A JP 2008520734A JP 2007543416 A JP2007543416 A JP 2007543416A JP 2007543416 A JP2007543416 A JP 2007543416A JP 2008520734 A JP2008520734 A JP 2008520734A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- groups
- amino acid
- seq
- compound
- functional group
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07K—PEPTIDES
- C07K14/00—Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
- C07K14/435—Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans
- C07K14/52—Cytokines; Lymphokines; Interferons
- C07K14/521—Chemokines
- C07K14/522—Alpha-chemokines, e.g. NAP-2, ENA-78, GRO-alpha/MGSA/NAP-3, GRO-beta/MIP-2alpha, GRO-gamma/MIP-2beta, IP-10, GCP-2, MIG, PBSF, PF-4, KC
-
- G—PHYSICS
- G16—INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR SPECIFIC APPLICATION FIELDS
- G16C—COMPUTATIONAL CHEMISTRY; CHEMOINFORMATICS; COMPUTATIONAL MATERIALS SCIENCE
- G16C20/00—Chemoinformatics, i.e. ICT specially adapted for the handling of physicochemical or structural data of chemical particles, elements, compounds or mixtures
- G16C20/40—Searching chemical structures or physicochemical data
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K38/00—Medicinal preparations containing peptides
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Biochemistry (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Theoretical Computer Science (AREA)
- Bioinformatics & Computational Biology (AREA)
- Toxicology (AREA)
- Zoology (AREA)
- Gastroenterology & Hepatology (AREA)
- Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
- Biophysics (AREA)
- Computing Systems (AREA)
- Genetics & Genomics (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Molecular Biology (AREA)
- Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Peptides Or Proteins (AREA)
- Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
- Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
- Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)
Abstract
Description
本発明は、一般的に、PF4活性を調節するための組成物と方法に係り、より詳細には、例えば血管新生、細胞増殖、細胞遊走及び免疫系プロセスのようなPF4-媒介性プロセスを調節するための組成物と方法に関する。特に、本発明は、成熟野生型ヒトPF4分子についてファーマコフォアの三次元構造をエミュレートしたファーマコフォア分子と、かかるファーマコフォア分子の突然変異体(mutants)又は変異体(variants)、並びにPF4リガンドの構造と実質的に同一であるか、又はPF4リガンドとは機能決定面において異なるファーマコフォア又はファーマコフォア様三次元構造を有し、PF4活性を調節可能な模倣化合物(例えば、ペプチド模倣体又は小分子)に関する。また本発明は、PF4活性を調節するかかる模倣化合物の使用方法、並びに小分子を含むさらなる模倣化合物を同定するためのスクリーニング方法にも関する。
ケモカイン類は、炎症反応の間、主として白血球遊走に影響を与える、構造的に関連した分泌型走化性ペプチドのスーパーファミリーである。それらの配列は類似しており、N末端の4-システインモチーフにより特徴付けられる。構造的には、全てのファミリーメンバーは、フレキシブルなN末端領域と、それに続くループ、次に3つの逆平行βストランド及び単一C末端αヘリックスを有する。CXCと命名されているケモカイン類の一サブクラスは、第1の2つのN末端システインの間に介在残基を含む。IL-8は最も良く特徴付けられているCXCケモカインであるが、他のものは、Gro-α及びGro-β、血小板因子-4(PF4)及びIL-10を含む。CXCケモカイン類は、Rが1−6の群から選択される整数を示すCXCRと命名されるレセプターを介してシグナル伝達する。全ての既知のCXCRは、7つの膜貫通スパンαヘリックスドメインを有するGタンパク質共役型レセプターである。
このような分子の開発には、PF4及び/又はPF4変異体(例えば、PF4var1)の全ファーマコフォア構造の解明と、与えられた活性に対して必須な官能基と必須でない官能基を厳密に同定することが必要となる。
PF4活性調節のための上述した必要性の一又は複数に応じて、本発明は、PF4アゴニストであり、あるいはPF4インヒビターである新規なペプチド模倣体又は小分子等の新規化合物の同定にとりわけ有用な新規ファーマコフォアを提供する。特に、本発明は、以下の表1に記載の、PF4ポリペプチドにおける対応する官能基の配置と実質的に同一である形で三次元空間に配置されている(例えば図2A−2Bを参照)少なくとも7、好ましくは10の官能基を有するPF4ファーマコフォアを提供するものである;但し、ファーマコフォアはPF4それ自体でも先に論議した先行技術にある上述のいずれのペプチドでもない。
本発明のこれらの及び他の側面については、以下のセクションにおいて詳細に記載する。
本発明は、血小板因子4すなわち「PF4」とここで呼ばれるサイトカインに対するファーマコフォア分子に関する。また、PF4サイトカインは、CXCL4としても知られている。PF4アミノ酸配列は過去に開示されている(例えば、Deuelら, Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A. 1977, 74:2256-2258; Walzら, Thromb. Res. 1977, 11:893-898; 及びPonczら, Blood 1987, 69:219-223を参照)。配列はまた例えば受託番号P02776(GI No.130304)でGenBankデータベースからも入手可能である(Bensonら, Nucleic Acids Research 2003, 31:23-27)。
本発明を記述するために使用される「ファーマコフォア」なる用語は、特定の三次元立体配置における(例えば原子等の)特定の一群の官能基を有する化合物又は分子を意味する。より詳細には、ファーマコフォアなる用語は、(ここでは「プロトタイプ」タンパク質又は化合物と呼ばれる)関心あるタンパク質又は他の化合物におけるそれらの三次元配置と実質的に同一である三次元立体配置でこの官能基群を有する化合物を意味する。本発明は、プロトタイプタンパク質PF4に関する。よって、本発明のファーマコフォアは、好ましくは、PF4におけるそれらの三次元配置と実質的に同一の三次元立体配置にある官能基群を有する。例えば、ファーマコフォアと関心ある原型化合物の官能基間のRMSDは、例えばQUANTA(Molecular Simulations, Inc., San Diego, Californiaから入手可能)等の分子モデリングプログラム内のMolecular Similarityモジュールを使用して算出した場合、好ましくは約1オングストローム以下であるべきである。
上述したように、本発明のPF4ファーマコフォアは、PF4活性のアゴニスト及び/又はアンタゴニストであるペプチド模倣体及び他の化合物として特に有用である。従って、本発明は、PF4活性のアゴニスト又はアンタゴニストであるペプチド模倣体を提供する。
ペプチド模倣体は、例えばGourらの国際公開第01/5331A2号に一般的に記載されている。このような化合物は、例えば、成熟PF4ファーマコフォアにおける官能基の立体配置と立体配置が実質的に同様なファーマコフォアポイントを含むPF4アミノ酸配列(又はその類似体)の一部を含むペプチド及びペプチド類似体でありうる。しかしながら、ペプチド模倣体における一又は複数のファーマコフォアポイントは、例えば特定のファーマコフォアポイントを示すアミノ酸残基を置き換えることにより、PF4活性に影響を与えるように修飾することができる(アゴニスト又はアンタゴニストのいずれかとして)。あるいは、ペプチド模倣体の少なくとも一部は、ファーマコフォアにおける官能基の三次元構造が少なくとも部分的に保持されるように、一又は複数の非ペプチド構造に置き換えることができる。換言すれば、PF4ペプチド内の1、2、3又はそれ以上のアミノ酸残基が非ペプチド構造で置き換えられてもよい。さらに、少なくとも一の主要アミノ酸残基は、異なる特徴(例えば、疎水性、親水性、プロトンドナー又はアクセプター特性、静電特性等の異なる性質)を有する他のものによって置き換えられることもできる。また、ペプチド又はペプチド模倣体の他の部分も、非ペプチド構造で置き換えることができる。
特に、ペプチド模倣体又は他のアゴニスト/アンタゴニスト化合物は、例えば、CATALYST.TM. (Molecular Simulations, Inc., San Diego, Calif)で実施されているように、当業者によく知られている計算方法を使用し、ファーマコフォアモデルに最適に重ね合わされる。構造とファーマコフォアモデルの重ね合わせは、分子とファーマコフォアの対応する特徴の重心間の二乗平均平方根距離の最小化として定められる。次に、CERIUS2 .TM (Molecular Simulations, Inca, San Diego, Calif.)等のコンピュータプログラムを使用し、重ね合わせた構造の周囲のファンデルワールス面を算出する。また、プログラムINSIGHT II内のMolecular Similarityモジュールを使用することにより、立体構造比較を実施してもよい。
本発明はまた以下の実施例によって記載され立証される。しかしながら、明細書のいずれにおいても、これら及び他の実施例の使用は例示のみであって、本発明又は例証される任意の用語の範囲及び意義を限定するものではない。同様に、本発明は、ここに記載される任意の特定の好ましい実施態様に限定されるものではない。実際、本発明の多くの修正及び変更が、この明細書を読んだ当業者には明らかであろうし、そのような変形は、精神又は範囲において本発明を逸脱することなく、なされる。よって、本発明は、添付の特許請求の範囲と、その特許請求の範囲によって与えられるものと均等の全範囲によってのみ制限されるべきである。
6.1.1 組換えPF4産生
組換えPF4を、PF4部分の直前の独特なメチオニン残基を含むタンパク質として、大腸菌において産生させた。より詳細には、発現プラスミドを、プラスミドpET-15b(Novagen, Fontenay-sous-Bois, Franceから入手可能)の複数の制限酵素部位領域においてNcolとXholとの間の天然配列PF4をコードする合成遺伝子をクローニングすることにより構築した。突然変異PF4遺伝子を、鋳型として野生型コンストラクトと合成オリゴヌクレオチドプライマーの標準的PCR増幅を使用して産生した。全てのコンストラクトを独立して配列決定し、検証した(Genome Express, Grenoble, France)。
ヒト臍帯静脈内皮細胞(HUVEC)を過去に記載された(Jaffeら, J Clin Invest. 1973; 85(11):2745-56)ようにしてコラゲナーゼ(Roche Diagnostics)消化により単離した。
15%のウシ胎児血清(FCS)、5%のヒト血清、2mMのグルタミン、50U/mlのペニシリン、50μg/mlのストレプトマイシン、2.5μg/mlのアンホテリシンB、及び15mMのHEPESを含むM199培地で細胞を成長させた。培養物を、加湿雰囲気下、37℃、5%のCO2に維持した。3−4日毎に、培養物をトリプシン処理により収集し、希釈し、再播種し、コンフルエンスになるまで成長させた。第2又は第3継代からコンフルエンスまで成長したHUVECが、ここに記載した実験に好ましく使用される。
DNA合成の阻害を、[3H]-チミジン取り込みアッセイにより測定した。細胞を、2.5%のFCSを含有する0.5mlの培地において、24ウェルプレートのウェル毎に15000細胞を蒔き、37℃で4時間、付着させておいた。ついで、10ng/mlのFGF-2、VEGF165又はVEGF121の添加により、増殖を誘導した。濃度が増加した精製組換えPF4タンパク質をいくつかのウェルに添加し、HUVECをさらに48時間インキュベートした。インキュベートの最後の20時間の間に、[3H]-チミジン(1μCi/ウェル)を添加した。細胞をPBSで2回洗浄し、氷冷の10%(w/v)トリクロロ酢酸を用いて30分処理した。得られた沈殿物を1MのNaOHで可溶化させ、取り込まれた放射能を、Beckman LS-6500多目的シンチレーションカウンターで測定した。
HUVEC遊走を、修正ボイデンチャンバー(Boyden chamber)アッセイで評価した。多孔質のポリカーボネートフィルター(8μMのポアサイズ)を有するトランスウェル細胞培養チャンバー挿入物を、0.2%のゼラチンでコートした。2.5%のFCSが補填された培地に懸濁させたHUVECを、ウェル当たり4x104細胞で、挿入物に添加した。挿入物を、走化性刺激物(10ng/ml、VEGF165)を含むチャンバーに配し、CO2インキュベータ内において、37℃で4時間、細胞を遊走させた。阻害実験のために、組換えPF4タンパク質を、下部と上部の双方のチャンバーに添加した。インキュベート後、フィルターをPBSですすぎ、1%のパラホルムアルデヒドで固定し、Harris (EMD Chemicals Inc. Gibbstown, NJ)のヘマトキシリンで染色した。
フィルターの上面を消毒綿でこすり取り、非遊走細胞を除去した。フィルターの上面を、高倍率(x200)の光学顕微鏡で観察し、顕微鏡の可視化場内の細胞の数を記録した。それぞれの実験ポイントを三組実施し、20の視野をフィルター毎に分析した。
IL8及びPF4ポリペプチド分子を、300ケルビン度(すなわち300K)、700psで実行した分子動態シミュレーションでモデル化した。分子を、約8000の水分子と共に62Åx62Åx62Åの箱において周期的境界条件でモデル化した。帯電を中和するために、7つのCl−イオンをPF4分子のシミュレーションに含ませ、4つのCl−イオンをIL8分子のシミュレーションに含ませた。
ペプチド類の分子動態シミュレーションを、900K、700psで実行した。ペプチド類を、約7680の水分子及び720のトリフルオロエタノール分子と共に62Åx62Åx62Åの箱において周期的境界条件でモデル化した。ペプチド類のNMR分析からのデータを、分子動態シミュレーションに含めた。結合定数、同じ分子の異なる配座異性体の相対的集団、化学シフト異方性、双極子間緩和率、及び他の実験的要因を理論データと比較した場合、NMR実験とシミュレーションプロトコルとの間の相似性が得られるように、結合定数及び速度と共に調和距離拘束を調整した。
ランジュバン動態シミュレーションは、ペプチド骨格に対する調和拘束下、900K、700psで実行した。所定の密度システムのクエンチされた動態を、距離依存性誘電定数(ε)と共に使用し、再平衡のため、300Kまでシミュレートシステムを冷却した。クエンチされた動態の終わりに得られた最後の立体構造を、最終的に300Kでの分子動力学の500psまで提示した。
実験ポイント当たり3組の測定を、ほとんどの実験に対して実施し、その結果を別々の実験から組合せたデータに対し、平均±一つの二乗平均平方根偏差(SD)として表す。グループ間の差異の有意性は、不対データに対する標準的なスチューデントt検定により決定した。
図1Cに示された成熟PF4ポリペプチド配列(配列番号:1)のペプチド断片を生成させ、HUVEC細胞に対するそれらの血管新生効果(細胞遊走及び増殖)を、上述したセクション6.1に記載のアッセイを使用して評価した。これらのペプチドを、分子モデリング及び定量的構造活性相関(QSAR)技術を使用してさらに詳細に調べ、血管新生抑制活性を示したペプチドにどの立体構造(類)及び構造的特性が共通しているかが決定された。
完全長PF4及び関連IL8ポリペプチドの分子動力学計算もまた実施した。活性ペプチドが、完全長PF4におけるAsp-Leu-Gln3連構造と同じ立体構造を有するN末端近傍の三連構造のアミノ酸残基Asp-Leu-Gln(DLQ)を有していることが見出された。
これらの突然変異の活性を特徴付け、PF4の三次元構造と結果を相関させることにより、その分子に対してより完全なファーマコフォア構造を同定した。特に、このPF4ファーマコフォアは、本質的に少なくとも7〜10までの主要な官能基と、PF4とPF4-レセプターとの特異的相互作用にとって重要であると考えられるそれらの空間的関係からなる。このファーマコフォア構造における各ポイントは、図1C(配列番号:1)に記載の成熟PF4配列のアミノ酸側鎖上の特定の独特の原子又は官能基に対応する。これらのポイントは、上述の表1と、また以下の表5にも説明されている。特に、表5は、ファーマコフォアポイントに対応するその側鎖の特定の原子又は官能基と共に、PF4ファーマコフォアにおける各ポイントが位置しているアミノ酸残基を特定している。また表5の左端の欄には、ファーマコフォアとPF4特異的レセプターの間の可能性のある相互作用の性質を記述する注釈的記載が提示されている。
本発明のPF4ファーマコフォアをさらに可視化して、ファーマコフォアポイントのそれぞれの周囲の結合及び疎水性ポテンシャルを明らかにした。上述したように、各ファーマコフォアポイントは、水素結合アクセプター、水素結合ドナーのいずれかとして、又は疎水性相互作用に関与しているとして分類される。座標系上へこれらのポイントを可視化することにより、疎水性容積及び水素結合球面キャップは、アゴニスト/アンタゴニスト設計の目的に対してよりよく理解することができる。
を使用し、与えられたデカルト座標x、y及びzから、容易に決定することができると理解される。
この実施例は、PF4レセプターのアゴニスト又はアンタゴニストのいずれかとすることができる化合物を同定し、設計し、合成するために、本発明のファーマコフォアが、如何にして使用されうるかを示している。特に、ここではBQ-A01104と称されるリード化合物(式I)が開示される。
領域3(図6C)は、ファーマコフォアポイントIXを有する側鎖にある程度の剛性を付与するペプチド結合を含む。このサブユニット(図6Cに示す)に対する二面角D1、D2及びD3は、それぞれ−155.6°、53.3°及び22.3°の平均値を有する。この立体配置により、ファーマコフォアポイントIXに対応する芳香環を、上述した化学サブユニットの方向に配向させることができる。
領域5(図6E)は、一方の分枝部(分枝部2として図6Eに標識)上のファーマコフォアポイントV及びVI、他方の分枝部(分枝部3として図6Eに標識)上のファーマコフォアポイントVII、及び第3の分枝部(分枝部1として図6Eに標識)上の残ったファーマコフォアポイントI−IV及びVIII−Xの間の、エネルギー的に好ましい相対配向を維持している芳香環を含む。
領域7(図6G)は、ファーマコフォアポイントVIIに適合させるため、3つの窒素原子を正しく配向するベンゾイミダゾール環を含む。
BQ-A01104及びPF4レセプターのアゴニスト又はアンタゴニストのいずれかであると同定され設計された他の化合物は、標準的なよく知られている合成法を介して得ることができる。
PF4レセプターのアゴニスト又はアンタゴニストのいずれかであると同定され設計される種々の化合物は、一又は複数のキラル中心を含んでおり、エナンチオマーのラセミ混合物又はジアステレオマー混合物として存在可能である。これらの異性体は非対称的に合成されるか、又はキラルカラム又はキラル分離剤等の標準的な技術を使用して分離されうる。例えば、Jacques, Jら, Enantiomers, Racemates and Resolutions (Wiley-Interscience, New York, 1981); Wilen, S. Hら, Tetrahedron 33:2725 (1977); Eliel, E. L., Stereochemistry of Carbon Compounds (McGraw-Hill, NY, 1962); 及びWilen, S. H., Tables of Resolving Agents and Optical Resolutions p. 268 (E. L. Eliel編, Univ. of Notre Dame Press, Notre Dame, Ind., 1972)を参照のこと。
スキーム1においては、中間生成物5を、クロロ酢酸を含む水中において塩化アルミニウムを用いて4-フェニルブチルアミン(1)(Aldrich Chemical Co.)を先ずアルキル化させ、フェニル酢酸化合物2を生成することにより、生成させる。化合物2を塩化チオニルと反応させ、酸塩化物を生じせしめ、これをベンゾイミダゾール-5-イル-メチルアミンと反応させてアミド化合物3を生成させる。ベンゾイミダゾール-5-イル-メチルアミンは、商業的に入手可能なベンゾイミダゾールカルボン酸(Aldrich Chemical Co.)から、(1)塩化チオニルでカルボン酸を処理して酸塩化物を生成させ、(2)アンモニアと酸塩化物を反応させて対応する第1級アミドを生成させ(Beckwithら, Zabicky The Chemistry of Amides Wiley, NY, 1970, pg. 73を参照)、(3)THF中水素化アルミニウムリチウムでアミドを還元して所望するメチルアミンを生成させる(Challisら, Zabicky The Chemistry of Amides Wiley, NY, 1970, pg. 795を参照)という3工程で作製される。ついで、化合物3を、水中において3-クロロプロピオン酸及び塩化アルミニウムを用いて再度アルキル化させて三置換フェニル化合物4を生成させる。最後に、化合物4を塩化チオニル及びアンモニアと反応させてカルボン酸をアミド中間体5に転換させる。
化学合成及び修飾ための常套的な技術を使用し、この発明のファーマコフォアを使用して設計及び/又は同定される化合物の活性と、吸収、分布、代謝及び排出(ADME)特性の双方を、さらに最適化することができる。例えば、PF4アゴニスト又はアンタゴニストの候補化合物は、ファーマコフォアポイントに対応する一又は複数の官能基を修飾することにより、又は骨格(例えばBQ-A011004については、上述したサブユニット又は「領域」)を修飾することにより、又はその双方により修飾することができる。図7には、化合物BQ-A011004を最適化することが可能な、ある種の例示的な修飾が示されている。これらの修飾化合物(式II−VI)の完全な化学構造を、図8A−8Eに示す。よって、このような修飾とそれらを含む化合物は、それらがPF4のアゴニスト又はアンタゴニストとして使用される場合、本発明の一部であると考えられる。例えば、化合物II−VIは、スキーム1−4の派生スキームである次の合成プロトコルから調製することができる。
式IIの化合物の調製は、スキーム5−6に示されている。BQ-A011004骨格に対する主要な修飾は、ピペラジン環のシクロヘキシル環への置換と、フェニルアミド基のイソプロピルアミド基への置換である。
好適な一実施態様を図9Bに示す。ここでは、リンカー部分を、造影剤又はDOTA環内に入れられたランタニド原子のような他の検出可能な標識を結合させるために使用することができる。
更に他の実施態様において、本発明は、PF4のアミノ酸配列から誘導され、ここに記載の方法によって例えばPF4アゴニスト及び/又はアンタゴニストとして有用な更に他のペプチドを提供する。これらの他の実施態様の特に好ましいポリペプチドには、次のアミノ酸配列の何れか一又は複数を有するポリペプチドが含まれる:
P35−53(配列番号:160)と命名されたペプチドは、P34−53(配列番号:159)のHis2残基が除去されている点を除いて、P34−53(配列番号:159)と同一である。この修飾はPF4結合活性を無効にすることが理解され、よってP35−53ペプチド(配列番号:160)はPF4レセプターを結合したり活性化させたりしない。
特に、図10Aの下半分はP34−56ペプチド(配列番号:157)骨格の三次元表示を提供するもので、それを図2Aに示すPF4ファーマコフォア構造(図10Aの上半分にも示されている)と比較する。簡単のために、P34−56ペプチド(配列番号:157)アミノ酸残基は、完全長成熟野生型PF4アミノ酸配列(配列番号:1)中の対応する残基の数を用いて図10Aにおいて標識している。
特許、特許出願及び様々な刊行物を含む数多くの文献を本発明の明細書において引用し検討している。このような文献の引用及び/又は検討は本発明の説明を明確にするためだけに提供するものであり、それらの如何なる文献もここに記載された発明に対して「先行技術」であることを自認するものではない。(例えばGenBank、PDB又は他の公的なデータベースにおける生物学的配列又は構造の引用を含む)本明細書において引用され及び/又は検討されている全ての文献は、各文献が個々に出典明示によって援用されるのと同程度でその全体が出典明示によりここに援用される。
Zhangら, Biochemistry 1994, 33:8361-8366とプロテインデータバンクの受託番号1RHP(双方を出典明示によりその全体を援用する)をまた参照のこと。
Claims (81)
- 図1C(配列番号:1)に記載のPF4配列中のアミノ酸側鎖の官能基からそれぞれが選択される複数の官能基を有するPF4活性を調節する化合物であって、該アミノ酸側鎖が:Asp7、Leu8、Gln9、Leu11、Val13、His23、Gln18を含み、PF4、IL-8、PF4突然変異体又は配列番号:34−156からなる群から選択されるアミノ酸配列を有するペプチドではない化合物。
- ファーマコフォアの官能基が、アミノ酸側鎖Asp7のOD1及びO2原子を含む、請求項1に記載の化合物。
- ファーマコフォアの官能基が、アミノ酸側鎖Leu8のCG原子を含む、請求項1に記載の化合物。
- ファーマコフォアの官能基が、アミノ酸側鎖Gln9のNE2及びOE1原子を含む、請求項1に記載の化合物。
- ファーマコフォアの官能基が、アミノ酸側鎖Leu11のCG原子を含む、請求項1に記載の化合物。
- ファーマコフォアの官能基が、アミノ酸側鎖Val13のCB原子を含む、請求項1に記載の化合物。
- ファーマコフォアの官能基が、アミノ酸側鎖His23のNE2原子を含む、請求項1に記載の化合物。
- ファーマコフォアの官能基が、アミノ酸側鎖Gln18のNE2及びOE1原子を含む、請求項1に記載の化合物。
- PF4アゴニストである、請求項1に記載の化合物。
- PF4アンタゴニストである、請求項1に記載の化合物。
- 検出可能標識をさらに有する、請求項10に記載の化合物。
- 前記化合物が、配列番号:157及び配列番号:159からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むポリペプチドである、請求項1に記載の化合物。
- 官能基I、II、III、IV、VIII、IX及びXを有するPF4活性を調節する化合物であって、三次元における官能基間の距離が、ほぼ:
2.25±0.05Å 基IとIIの間;
6.03±1.37Å 基IとIIIの間;
6.92±1.60Å 基IとIVの間;
8.57±2.60Å 基IとVIIIの間;
14.20±1.53Å 基IとIXの間;
12.54±1.51Å 基IとXの間;
6.00±2.43Å 基IIとIIIの間;
7.01±1.84Å 基IIとIVの間;
9.09±1.22Å 基IIとVIIIの間;
14.45±0.24Å 基IIとIXの間;
13.28±0.37Å 基IIとXの間;
2.31±0.07Å 基IIIとIVの間;
9.19±1.40Å 基IIIとVIIIの間;
10.91±1.74Å 基IIIとIXの間;
7.06±2.49Å 基IIIとXの間;
9.02±0.63Å 基IVとVIIIの間;
10.46±0.46Å 基IVとIXの間;
6.52±1.26Å 基IVとXの間;
6.87±0.96Å 基VIIIとIXの間;
9.84±1.05Å 基VIIIとXの間;
7.25±0.49Å 基IXとXの間;
であり、該化合物がPF4、IL-8、PF4突然変異体、配列番号:34−154からなる群から選択されるアミノ酸配列を有するペプチドではない化合物。 - 官能基V、VI及びVIIをさらに有し、三次元における官能基間の距離が、ほぼ:
30.27±2.92Å 基IとVの間;
29.94±2.49Å 基IとVIの間;
30.41±4.31Å 基IとVIIの間;
30.83±1.99Å 基IIとVの間;
30.33±1.97Å 基IIとVIの間;
31.24±4.03Å 基IIとVIIの間;
26.35±2.76Å 基IIIとVの間;
26.57±2.02Å 基IIIとVIの間;
26.31±3.05Å 基IIIとVIIの間;
25.58±1.40Å 基IVとVの間;
25.80±1.31Å 基IVとVIの間;
25.34±2.81Å 基IVとVIIの間;
3.85±1.54Å 基VとVIの間;
10.21±2.21Å 基VとVIIの間;
23.10±2.21Å 基VとVIIIの間;
17.29±1.68Å 基VとIXの間;
19.25±2.12Å 基VとXの間;
14.07±0.94Å 基VIとVIIの間;
21.84±2.74Å 基VIとVIIIの間;
16.42±2.03Å 基VIとIXの間;
19.95±2.02Å 基VIとXの間;
25.38±4.39Å 基VIIとVIIIの間;
20.60±3.57Å 基VIIとIXの間;及び
18.76±3.72Å 基VIIとXの間;
である、請求項13に記載の化合物。 - 官能基Iが、アミノ酸側鎖Asp7のOD1原子に対応する、請求項13に記載の化合物。
- 官能基IIが、アミノ酸側鎖Asp7のOD2原子に対応する、請求項13に記載の化合物。
- 官能基IIIが、アミノ酸側鎖Gln9のNE2原子に対応する、請求項13に記載の化合物。
- 官能基IVが、アミノ酸側鎖Gln9のOE1原子に対応する、請求項13に記載の化合物。
- 官能基VIIIが、アミノ酸側鎖Leu8のCG原子に対応する、請求項13に記載の化合物。
- 官能基Xが、アミノ酸側鎖Leu11のCG原子に対応する、請求項13に記載の化合物。
- 官能基Vが、アミノ酸側鎖Gln18のOE1原子に対応する、請求項14に記載の化合物。
- 官能基VIが、アミノ酸側鎖Gln18のNE2原子に対応する、請求項14に記載の化合物。
- 官能基VIIが、アミノ酸側鎖His23のNE2原子に対応する、請求項14に記載の化合物。
- 官能基IXが、アミノ酸側鎖Val13のCB原子に対応する、請求項14に記載の化合物。
- 官能基の距離の二乗平均平方根偏差が1.0オングストローム未満である、請求項13に記載の化合物。
- 官能基の距離の二乗平均平方根偏差が0.5オングストローム未満である、請求項25に記載の化合物。
- 官能基の距離の二乗平均平方根偏差が0.1オングストローム未満である、請求項26に記載の化合物。
- PF4アンタゴニストである、請求項13に記載の化合物。
- PF4アンタゴニストである、請求項13に記載の化合物。
- 検出可能標識をさらに有する、請求項29に記載の化合物。
- 前記化合物が、配列番号:157及び配列番号:159からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むポリペプチドである、請求項13に記載の化合物。
- PF4活性を調節する化合物を同定するための方法であって、
(a)候補化合物の三次元構造を、
(b)PF4ファーマコフォアの三次元構造、
と比較することを含み、
候補化合物とPF4ファーマコフォアの間の類似性が、PF4活性を調節する候補化合物の能力の指標である方法。 - 候補化合物とPF4ファーマコフォアの三次元の間の二乗平均平方根偏差(RMSD)が、約1.0を越えない、請求項32に記載の方法。
- 候補化合物がペプチド模倣体である、請求項32に記載の方法。
- 候補化合物がPF4アゴニストである、請求項32に記載の方法。
- 候補化合物がPF4アンタゴニストである、請求項32に記載の方法。
- PF4ファーマコフォアが複数の官能基を有しており、各官能基が図1C(配列番号:1)に記載のPF4配列中のアミノ酸側鎖の官能基から選択され、該アミノ酸側鎖が:Asp7、Leu8、Gln9、Leu11、Val13、His23、Gln18を含み、PF4、IL-8、PF4突然変異体又は配列番号:34−156からなる群から選択されるアミノ酸配列を有するペプチドではない、請求項32に記載の方法。
- 官能基が、アミノ酸側鎖Asp7のOD1及びO2原子を含む、請求項37に記載の方法。
- 官能基が、アミノ酸側鎖Leu8のCG原子を含む、請求項37に記載の方法。
- 官能基が、アミノ酸側鎖Gln9のNE2及びOE1原子を含む、請求項37に記載の方法。
- 官能基が、アミノ酸側鎖Leu11のCG原子を含む、請求項37に記載の方法。
- 官能基が、アミノ酸側鎖Val13のCB原子を含む、請求項37に記載の方法。
- 官能基が、アミノ酸側鎖His23のNE2原子を含む、請求項37に記載の方法。
- 官能基が、アミノ酸側鎖Gln18のNE2及びOE1原子を含む、請求項37に記載の方法。
- PF4ファーマコフォアが官能基I、II、III、IV、VIII、IX及びXを有し、三次元における官能基間の距離が、ほぼ:
2.25±0.05Å 基IとIIの間;
6.03±1.37Å 基IとIIIの間;
6.92±1.60Å 基IとIVの間;
8.57±2.60Å 基IとVIIIの間;
14.20±1.53Å 基IとIXの間;
12.54±1.51Å 基IとXの間;
6.00±2.43Å 基IIとIIIの間;
7.01±1.84Å 基IIとIVの間;
9.09±1.22Å 基IIとVIIIの間;
14.45±0.24Å 基IIとIXの間;
13.28±0.37Å 基IIとXの間;
2.31±0.07Å 基IIIとIVの間;
9.19±1.40Å 基IIIとVIIIの間;
10.91±1.74Å 基IIIとIXの間;
7.06±2.49Å 基IIIとXの間;
9.02±0.63Å 基IVとVIIIの間;
10.46±0.46Å 基IVとIXの間;
6.52±1.26Å 基IVとXの間;
6.87±0.96Å 基VIIIとIXの間;
9.84±1.05Å 基VIIIとXの間;
7.25±0.49Å 基IXとXの間;
であり、該化合物がPF4、IL-8、PF4突然変異体、配列番号:34−156からなる群から選択されるアミノ酸配列を有するペプチドではない、請求項32に記載の方法。 - PF4ファーマコフォアが官能基V、VI及びVIIをさらに有し、三次元における官能基間の距離が、ほぼ:
30.27±2.92Å 基IとVの間;
29.94±2.49Å 基IとVIの間;
30.41±4.31Å 基IとVIIの間;
30.83±1.99Å 基IIとVの間;
30.33±1.97Å 基IIとVIの間;
31.24±4.03Å 基IIとVIIの間;
26.35±2.76Å 基IIIとVの間;
26.57±2.02Å 基IIIとVIの間;
26.31±3.05Å 基IIIとVIIの間;
25.58±1.40Å 基IVとVの間;
25.80±1.31Å 基IVとVIの間;
25.34±2.81Å 基IVとVIIの間;
3.85±1.54Å 基VとVIの間;
10.21±2.21Å 基VとVIIの間;
23.10±2.21Å 基VとVIIIの間;
17.29±1.68Å 基VとIXの間;
19.25±2.12Å 基VとXの間;
14.07±0.94Å 基VIとVIIの間;
21.84±2.74Å 基VIとVIIIの間;
16.42±2.03Å 基VIとIXの間;
19.95±2.02Å 基VIとXの間;
25.38±4.39Å 基VIIとVIIIの間;
20.60±3.57Å 基VIIとIXの間;及び
18.76±3.72Å 基VIIとXの間;
である、請求項32に記載の方法。 - 官能基Iが、アミノ酸側鎖Asp7のOD1原子に対応する、請求項45に記載の方法。
- 官能基IIが、アミノ酸側鎖Asp7のOD2原子に対応する、請求項45に記載の方法。
- 官能基IIIが、アミノ酸側鎖Gln9のNE2原子に対応する、請求項45に記載の方法。
- 官能基IVが、アミノ酸側鎖Gln9のOE1原子に対応する、請求項45に記載の方法。
- 官能基VIIIが、アミノ酸側鎖Leu8のCG原子に対応する、請求項45に記載の方法。
- 官能基Xが、アミノ酸側鎖Leu11のCG原子に対応する、請求項45に記載の方法。
- 官能基Vが、アミノ酸側鎖Gln18のOE1原子に対応する、請求項46に記載の方法。
- 官能基VIが、アミノ酸側鎖Gln18のNE2原子に対応する、請求項46に記載の方法。
- 官能基VIIが、アミノ酸側鎖His23のNE2原子に対応する、請求項46に記載の方法。
- 官能基IXが、アミノ酸側鎖Val13のCB原子に対応する、請求項46に記載の方法。
- 図1C(配列番号:1)に記載のアミノ酸配列を有し、PF4とヘパラン硫酸の相互作用を調節する少なくとも一のアミノ酸置換を含むPF4ポリペプチド。
- 前記突然変異が:Lys61→Gln、Lys62→Glu、Lys65→Gln及びLys66→Gluからなる群から選択される、請求項57に記載のPF4ポリペプチド。
- 図1C(配列番号:1)に記載のアミノ酸配列を有し、Gln9→Arg、Gln9→Ala及びAsp7→Alaからなる群から選択される少なくとも一のアミノ酸置換を含むPF4ポリペプチド。
- 図1C(配列番号:1)に記載のアミノ酸配列を有し、Leu11→Ser、Val13→Gln及びThr16→Alaからなる群から選択される少なくとも一のアミノ酸置換を含むPF4ポリペプチド。
- 図1C(配列番号:1)に記載のアミノ酸配列を有し、Gln18→Ala、Val19→Ser及びHis23→Alaからなる群から選択される少なくとも一のアミノ酸置換を含むPF4ポリペプチド。
- 配列番号:2−30からなる群から選択されるアミノ酸配列を有する、突然変異PF4ポリペプチド。
- 配列番号:157−160からなる群から選択されるアミノ酸配列を有する、単離されたポリペプチド。
- 前記化合物が、式II−VII(図8)のいずれかに示す化学構造を有する、請求項1に記載の化合物。
- 式VIII(図9A)に示す化学構造を有する、請求項1に記載の化合物。
- (a)PF4アンタゴニストと;
(b)前記PF4アンタゴニストに結合した検出可能標識;
を有する検出可能マーカー。 - PF4アンタゴニストが式VII(図9A)に示す化学構造を有する、請求項67に記載の検出可能マーカー。
- 式VIII(図9B)に示す化学構造を有する、請求項68に記載の検出可能マーカー。
- PF4アンタゴニストが、図1C(配列番号:1)に記載のPF4配列中のアミノ酸側鎖の官能基から選択される複数の官能基を有しており、該アミノ酸側鎖が:Asp7、Leu8、Gln9、Leu11、Val13、His23及びGln18を含む、請求項67に記載の検出可能マーカー。
- (a)PF4アンタゴニストが官能基I、II、III、IV、VIII、IX及びXを有し、
(b)三次元における官能基間の距離が、ほぼ:
2.25±0.05Å 基IとIIの間;
6.03±1.37Å 基IとIIIの間;
6.92±1.60Å 基IとIVの間;
8.57±2.60Å 基IとVIIIの間;
14.20±1.53Å 基IとIXの間;
12.54±1.51Å 基IとXの間;
6.00±2.43Å 基IIとIIIの間;
7.01±1.84Å 基IIとIVの間;
9.09±1.22Å 基IIとVIIIの間;
14.45±0.24Å 基IIとIXの間;
13.28±0.37Å 基IIとXの間;
2.31±0.07Å 基IIIとIVの間;
9.19±1.40Å 基IIIとVIIIの間;
10.91±1.74Å 基IIIとIXの間;
7.06±2.49Å 基IIIとXの間;
9.02±0.63Å 基IVとVIIIの間;
10.46±0.46Å 基IVとIXの間;
6.52±1.26Å 基IVとXの間;
6.87±0.96Å 基VIIIとIXの間;
9.84±1.05Å 基VIIIとXの間;
7.25±0.49Å 基IXとXの間;
である、請求項67に記載の検出可能マーカー。 - PF4アンタゴニストが、配列番号:34−156からなる群から選択されるアミノ酸配列を有するポリペプチドを含んでなる、請求項67に記載の検出可能マーカー。
- PF4アンタゴニストが、配列番号:159に記載のアミノ酸配列を有するポリペプチドを含んでなる、請求項67に記載の検出可能マーカー。
- 検出可能標識が、金属、放射性同位体、放射線不透性剤、放射線透過性剤、造影剤、染料、及び熱量測定又は蛍光定量反応を触媒する酵素からなる群から選択される、請求項67に記載の検出可能マーカー。
- 個体におけるPF4結合部位を検出するための方法であって、
(a)請求項67に記載の検出可能マーカーを個体に投与し;
(b)個体における前記検出可能マーカーの存在を検出する;
ことを含む方法。 - 個体における血管新生部位を検出するための方法であって、
(a)請求項67に記載の検出可能マーカーを個体に投与し;
(b)個体における前記検出可能マーカーの存在を検出する;
ことを含む方法。 - 個体における感染を検出するための方法であって、
(a)請求項67に記載の検出可能マーカーを個体に投与し;
(b)個体における前記検出可能マーカーの存在を検出する;
ことを含む方法。 - PF4アンタゴニストが、式VII(図9A)に示された化学構造を有する、請求項75ないし77のいずれか1項に記載の方法。
- 検出可能マーカーが、式VIII(図9B)に示された化学構造を有する、請求項78に記載の方法。
- PF4アンタゴニストが、配列番号:34−156からなる群から選択されるアミノ酸配列を有するポリペプチドを含んでなる、請求項75ないし77のいずれか1項に記載の方法。
- PF4アンタゴニストが、配列番号:159に記載のアミノ酸配列を有するポリペプチドを含んでなる、請求項75ないし77のいずれか1項に記載の方法。
Applications Claiming Priority (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US62988304P | 2004-11-19 | 2004-11-19 | |
US63443304P | 2004-12-08 | 2004-12-08 | |
US63742804P | 2004-12-17 | 2004-12-17 | |
PCT/US2005/042386 WO2006055959A2 (en) | 2004-11-19 | 2005-11-21 | Pf4 pharmacophores and their uses |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008520734A true JP2008520734A (ja) | 2008-06-19 |
Family
ID=36407874
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007543416A Pending JP2008520734A (ja) | 2004-11-19 | 2005-11-21 | Pf4ファーマコフォア及びそれらの使用 |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US20080305041A1 (ja) |
EP (1) | EP1834267A4 (ja) |
JP (1) | JP2008520734A (ja) |
CA (1) | CA2588273A1 (ja) |
WO (1) | WO2006055959A2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7808078B2 (en) * | 2008-08-26 | 2010-10-05 | Sanyo Electric Co., Ltd. | Semiconductor device and manufacturing method thereof |
US8658170B2 (en) | 2010-01-06 | 2014-02-25 | Joseph P. Errico | Combination therapy with MDM2 and EFGR inhibitors |
AU2011204368B2 (en) | 2010-01-06 | 2014-11-27 | Joseph P. Errico | Methods and compositions of targeted drug development |
WO2012028962A2 (en) | 2010-09-01 | 2012-03-08 | Bioquanta Sa | Pharmacophore toxicity screening |
WO2013142328A1 (en) * | 2012-03-23 | 2013-09-26 | The Trustees Of The University Of Pensylvania | Small molecule antagonists of pf4 containing ultra large complexes |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02262593A (ja) * | 1989-01-10 | 1990-10-25 | Repligen Corp | 血管発生病の処置に有用な薬剤及び新規な蛋白質 |
WO1996013587A1 (en) * | 1994-10-26 | 1996-05-09 | Repligen Corporation | Chemokine-like proteins and methods of use |
JP2002509079A (ja) * | 1998-02-16 | 2002-03-26 | エンスティテュ デ ヴァソー エ デュ サン | 変性pf4フラグメント、及びそれを含む医薬組成物 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE3731542A1 (de) * | 1987-09-17 | 1989-03-30 | Schering Ag | Neue dicarbonsaeure-bis(3,5-dicarbamoyl-2,4,6-triiod-anilide), verfahren zu deren herstellung sowie diese enthaltende roentgenkontrastmittel |
US5112946A (en) * | 1989-07-06 | 1992-05-12 | Repligen Corporation | Modified pf4 compositions and methods of use |
US6486125B1 (en) * | 1996-05-24 | 2002-11-26 | Regents Of The University Of Minnesota | Synthesis of soluble β-sheet forming peptides |
-
2005
- 2005-11-21 CA CA002588273A patent/CA2588273A1/en not_active Abandoned
- 2005-11-21 JP JP2007543416A patent/JP2008520734A/ja active Pending
- 2005-11-21 US US11/719,614 patent/US20080305041A1/en not_active Abandoned
- 2005-11-21 EP EP05849406A patent/EP1834267A4/en not_active Withdrawn
- 2005-11-21 WO PCT/US2005/042386 patent/WO2006055959A2/en active Application Filing
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02262593A (ja) * | 1989-01-10 | 1990-10-25 | Repligen Corp | 血管発生病の処置に有用な薬剤及び新規な蛋白質 |
WO1996013587A1 (en) * | 1994-10-26 | 1996-05-09 | Repligen Corporation | Chemokine-like proteins and methods of use |
JP2002509079A (ja) * | 1998-02-16 | 2002-03-26 | エンスティテュ デ ヴァソー エ デュ サン | 変性pf4フラグメント、及びそれを含む医薬組成物 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US20080305041A1 (en) | 2008-12-11 |
WO2006055959A3 (en) | 2007-08-16 |
WO2006055959A2 (en) | 2006-05-26 |
EP1834267A4 (en) | 2010-02-17 |
CA2588273A1 (en) | 2006-05-26 |
EP1834267A2 (en) | 2007-09-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
He et al. | Structure of the Nogo receptor ectodomain: a recognition module implicated in myelin inhibition | |
Fasman | The development of the prediction of protein structure | |
Nordvall et al. | Binding-site modeling of the muscarinic m1 receptor: A combination of homology-based and indirect approaches | |
Moody et al. | Structure and function of a bacterial Fasciclin I Domain Protein elucidates function of related cell adhesion proteins such as TGFBIp and periostin | |
Kothandan et al. | Structural insights from binding poses of CCR2 and CCR5 with clinically important antagonists: a combined in silico study | |
CN101065397B (zh) | 一种细菌atp合酶的结合结构域 | |
Ascher et al. | Regulation of insulin-regulated membrane aminopeptidase activity by its C-terminal domain | |
JP2008520734A (ja) | Pf4ファーマコフォア及びそれらの使用 | |
WO2001021188A1 (en) | Utilization of fprl1 as a functional receptor by serum amyloid a (saa) | |
Cai et al. | Modulation of cytokine network in the comorbidity of schizophrenia and tuberculosis | |
Riek et al. | Evolutionary conservation of both the hydrophilic and hydrophobic nature of transmembrane residues | |
Grant et al. | Conotoxins and structural biology: a prospective paradigm for drug discovery | |
WO2001030808A1 (en) | Methods and compounds for modulating melanocortin receptor-ligand binding | |
Luo et al. | Molecular modeling of interleukin-8 receptor beta and analysis of the receptor-ligand interaction. | |
JP2003510250A (ja) | スタフィロコッカス・アウレウス延長因子pの結晶化および構造決定 | |
US20060142548A1 (en) | Methods of identifying and designing cell surface receptor inhibitors | |
JP2003508049A (ja) | Cdc25の阻害物質を同定する方法 | |
US20050114109A1 (en) | STRUCTURE OF INTEGRIN ALPHA V-beta 3 EXTRACELLULAR DOMAIN COMPLEXED WITH LIGAND | |
US20080064052A1 (en) | Crystal of a Receptor-Ligand Complex and methods of use | |
AU1114399A (en) | Interaction of alpha-conotoxin peptides with neuronal nicotinic acetylcho line receptors | |
AU2006235938B2 (en) | Structure of SOCS and uses thereof | |
Yao et al. | The Effect of Acidic Residues on the Binding between Opicalcin1 and Ryanodine Receptor from the Structure–Functional Analysis | |
JP2003502036A (ja) | カスパーゼ−8の結晶、モデルおよび方法 | |
Thorman | Rational Design of Novel BCL2A1 Inhibitors for Treatment of Autoimmune Diseases: An Integration of Virtual Screening, Transcriptomics and Protein Biophysics | |
Asfarina | Studies on the binding and interaction of neolactotetraosylceramide and peptides with dengue virus type 2 envelope protein/Asfarina Amir Hassan |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080806 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110412 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20110623 |
|
A602 | Written permission of extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602 Effective date: 20110630 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20110804 |
|
A602 | Written permission of extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602 Effective date: 20110811 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20120110 |