JP2008520253A - 化粧製品及びマスカラ組成物の塗布方法 - Google Patents

化粧製品及びマスカラ組成物の塗布方法 Download PDF

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Abstract

マスカラ組成物と処理装置とを備えた化粧製品。加熱によりマスカラ組成物を軟化させてこれを睫毛に塗布する。マスカラ組成物は室温で固形であるが、高い温度では軟化して睫毛に塗布できる。処理装置はアプリケータを備え、マスカラ組成物を受け取って、加熱により軟化させ、こえを睫毛に塗布する。軟化したマスカラ組成物を睫毛に塗布すると、マスカラ組成物は雰囲気により急速に冷却されて固化する。睫毛に塗布されたマスカラ組成物は睫毛を覆う強固な膜を形成し、体温では軟化することがなく優れた耐久性を与える。アプリケータに着脱自在のキャップにはマスカラ組成物を一つずつアプリケータに送り出す装填機構が備えられる。

Description

本発明は、マスカラ組成物及び睫毛処理装置を備えた化粧製品に関するものであり、睫毛処理装置で発生する熱によりマスカラ組成物を流動化させることでマスカラ組成物が睫毛に塗布される。
マスカラ製品は、睫毛にコートを与えることで、厚み、長さ、色を与えて各自の睫毛を形作ることで人の目の美しさを高めるために使用されている。過去60年に亘って、マスカラ製品は、ハンドルに取り付けられたアプリケータブラシを備えたマスカラアプリケータとして提供されており、液体乃至半固形のマスカラ組成物を含む例えばチューブのような容器にアプリケータブラシの先端を浸すものである。マスカラ組成物は、通常、水やその他の揮発性キャリアにワックスと顔料を分散させたエマルジョンである。マスカラ組成物及びその転送システムは、エマルジョンや溶液化学によって制限を受け、ウェット状態で塗布された後に乾燥されてマスカラの膜を形成することで睫毛をセットして維持させる。
液体乃至半固形のマスカラ組成物は、低粘度性能及び低い降伏点を示すことから、睫毛に塗布した後に、にじみや汚れを起こしやすい。組成物内に分散した、例えば、ワックスのような固形成分は、膜の平滑さがないことからかたまりとなり、塗布が難しい。
他の面でいえば、時間通りに蒸発しない溶剤や組成物のキャリアもまた、睫毛への塗布後に、にじみや汚れを起こすものである。所謂水に強いマスカラは、揮発性の炭化水素溶剤を使用してこの問題を解決することを意図している。このような揮発性の炭化水素溶剤は、保存性がよいものの、使用性の点や美しさの点を犠牲にするものである。更に、揮発性炭化水素溶剤は臭いや安全性の面を考慮することが必要である。
使用性能が良くて耐久性が高いマスカラ組成物を提供するための一つの解決策は、固形の組成物を作りだすことであり、この場合、組成物は睫毛に適用する前に加熱されて、使用時に軟化或いは平滑化される。このような加熱は、また、適用後の揮発時間を短縮する利点がある。塗布後に睫毛に与えられた固形膜は、従来のマスカラ組成物によって得られた膜よりも、かなり高い降伏点を有し、にじみや汚れを起こす可能性が少ない。
上記の点に鑑みると、固形のマスカラ組成物を安全で且つ効果的に睫毛に適用することができるマスカラ製品の需要がある。また、所定の分量でマスカラ組成物を与えることにより、使用者に対して睫毛に適用するための適切な量の組成物が容易に与えることができるようにすることが有用である。
ところで、この分野においては、例えば国際特許公開WO99/22782号公報に見られるように、アプリケータブラシとヒータとの組み合わせである睫毛カール装置が提案されている。しかしながら、ここでの塗布ブラシは、容器から取り出した液体乃至半固形のマスカラ組成物を塗布しながら、加熱により睫毛をカールするために設計されている。マスカラ組成物を加熱流動化させる概念及び構造が欠如しているため、本発明で提案しているマスカラ組成物と組み合わせてこの塗布ブラシを使用することは事実上不可能である。このようなマスカラ組成物を最大限利用して、流動化した組成物を睫毛に対して適切にかつ一様に適用するための専用の処理装置が必要とされている。更には、使用時に所定の分量のマスカラ組成物を取り出すための装填手段を備えた処理装置を提供することが望まれている。
先行技術の何れも、本発明の利点や効能を与えるものはない。
本発明の化粧製品は、マスカラ組成物と睫毛処理装置とを備えることで、マスカラ組成物を熱により軟化させて睫毛に適用し、睫毛に固形膜を形成するもので、この膜は高い耐久性を有する。この製品はマスカラ組成物の性能を高めるもので、一般の使用者によって安全に使用できる。
このマスカラ組成物は室温で固形であるが、高い温度では軟化して、睫毛に適用される。睫毛処理装置は、マスカラ組成物へ十分な熱を与えるヒータを備える、このヒータは、使用者が誤って装置に瞼や眼球で触れるといった偶発的な状況でも、睫毛に対しては安全である。この睫毛処理装置は、マスカラ組成物を取り込んで、加熱(軟化)させ、これを適用するためのアプリケータを備える。
軟化したマスカラ組成物が睫毛に適用されると、このマスカラ組成物は雰囲気により急速に冷却されて固形化される。このようにして睫毛に適用されたマスカラ組成物は、睫毛を覆う強固な膜を形成し、体温によって軟化することが無く、高い耐久性を与える。
特に、本発明のマスカラ組成物は、特有のレオロジー特性をもたらす固形の疎水性成分を含有することで上記の性能を発揮するものである。この組成物のレオロジー特性は、ASTM(米国材料試験協会)のテスト方式D5に基づいて測定された針貫通値、降伏応力、及び粘度によって規定される。本発明のマスカラ組成物は、25℃での針貫通値が約1〜約40、降伏応力が約1500Pa、100℃での粘度が約1mPas〜約10,000,000mPaである。このため、上記のレオロジー特性のマスカラ組成物は、加熱により軟化した状態で睫毛に適用されて、睫毛の上で固形化されて強固な膜を睫毛に形成する。
このマスカラ組成物は、固形の疎水性成分が油相である油混合物として調製することができる。このマスカラ組成物はまた、水や乳化剤が追加された油中水型エマルジョンとしてしてもよい。
更に、この組成物には、美的効果や耐久性を高めるための顔料乃至膜形成ポリマーが付加されることができる。
本発明に係る装置は、特に、マスカラ組成物を軟化させ、睫毛へ一様に適用するために軟化したマスカラ組成物を保持するような構造となるように設計される。この装置は、マスカラ組成物を軟化させるヒーターを備えたアプリケータと、アプリケータの長さに沿って並ぶコームとを備える。コームはアプリケータの長さに沿って並び、軟化したマスカラ組成物で覆われる。これにより、軟化したマスカラ組成物はコームの全長から睫毛へ上手く渡されて、睫毛の上に固形のマスカラフィルムを残す。
本発明の装置には、更に、使用時にマスカラ組成物を所定分量で与えるための装填手段が備えられる。この装填手段はアプリケータに被せるキャップに設けることができる。この装置に所定分量の装填手段を設けることで、使用者は睫毛に対して適切な量の組成物を容易に与えることができる。
この装填手段は、複数のマスカラ個片を保持し、これを一つずつアプリケータに供給することでマスカラ組成物を適切な分量で与えるように構成される。
キャップには、アプリケータに被着される鞘を備え、鞘にはアプリケータに連通する開口が形成される。装填手段には複数の充填室を有するキャリアが備えられ、各充填室にそれぞれマスカラ組成物の個片が保持される。このキャリアは鞘に対して移動自在となり、複数の充填室の一つを、開口へ選択的に合致させることで、上記のマスカラ組成物の個片がこの開口を介してアプリケータへ渡される。
好ましくは、このキャリアは鞘と同軸となり鞘の軸の周りで回転自在なスリーブとして用意される。この場合、スリーブには通常で充填室を閉じる複数のゲートを備えることができ、このゲートが対応する充填室を開くように回転してマスカラ個片を送り出す。
この開口には、常閉弁を備えることができる。この場合、装填手段にはマスカラ個片を押しつけてこの弁を一時的に開いてマスカラ個片をアプリケータへ送り出すためのプランジャが備えられる。
このキャリアは、鞘の軸に直交する垂直軸の周りで回転自在でこの垂直軸の周りに並ぶ複数の充填室を備えたディスクとすることができる。この構成によれば、鞘即ちアプリケータの軸に直交する垂直軸の周りにディスクを回転させるだけで、マスカラ個片を送り出すことができる。
マスカラ個片は、破断可能なシールによって各充填室に保持することができる。これに関連して、装填手段にはマスカラ個片を押しつけてこの破断可能なシールを破ってマスカラ個片をアプリケータへ送り出すためのプランジャが備えられる。破断可能なシールを使用することにより、マスカラ個片は長期に亘って良好な状態に維持される一方、容易にアプリケータに装填できる。
ディスクに形成した充填室は、周方向及び半径方向に沿って離間することで、半径方向に並ぶ充填室の一組が鞘の軸方向に沿って長くなった開口に合致するようにしてもよい。この構成により、2つ以上のマスカラ個片を半径方向に離間した点でアプリケータに送り出すことができる。
マスカラ個片を保持する移動自在のキャリアを使用する代わりに、装填手段には、常閉のフラップ弁を備えた開口に向けてマスカラ個片を直線的に送り出すネジ式ピストンとなったフィーダーを備えることができる。この装填手段には、更に、開口付近のマスカラ個片をフラップ弁に押しつけて、フラップ弁を一時的に開くプランジャが備えられる。このため、フィーダーとプランジャとを組み合わせて操作することによりマスカラ個片を送り出すことができる。
上のネジ式ピストンの代わりに、フィーダーをバネ付勢ピストン形式としてプランジャを押すだけでマスカラ個片を送り出すようにすることができる。
更に、装填手段は、ペレット形状のマスカラ個片を含むホッパーを開口から離れた位置で鞘の一端に形成し、ネジ式コンベアが充填室内に延出してペレットをホッパーから開口へ供給するように構成することもできる。これにより、ネジ式コンベアを操作し、コンベアの移動量を調整することで適切な分量でマスカラ個片を送り出すことができる。
上述した本発明の特徴や利点は、添付される請求の範囲と本発明の開示内容を読み取ることで、当業者におって明白になる。
本明細書の請求の範囲では本発明を明確に指摘しているものであるが、以下の説明から本発明が良く理解できるものと信じる。本発明に係る製品は、マスカラ組成物と睫毛処理装置の組み合わせである。
マスカラ処理装置
図1〜図4に、本発明の好ましい実施形態に係るまあつげ処理装置が示される。本装置は固形のマスカラ組成物を使用する、この組成物は室温、即ち25℃において固形で、高い温度では軟化して睫毛に適用できる。本明細書中において、マスカラ組成物を記述する「固形」とは、この組成物が所定の硬度を備えてその構造を維持し、応力や剪断力に対して安定であることを意味する。このマスカラ組成物は、25℃〜100℃の間で、レオロジーでいうところの遷移変化を起こし、この温度範囲において、睫毛への使用のために組成物が適切に軟化する温度領域やレオロジーが得られる。マスカラ組成物が軟化した状態では、睫毛へ塗布するために十分な流動性を有するが、塗布に際してはアプリケータ上に止まり、塗布後には睫毛上に止まるのに十分な粘性を有する。
本装置は長尺のハンドグリップ10を備え、軟化したマスカラ組成物を使用者の睫毛に塗布するためのアプリケータ20がその一端に形成される。アプリケータ20はハンドグリップ10の長さにほぼ揃えられた長さを有し、ヒーター40を備える。ヒーターはアプリケータに装填された後のマスカラ組成物を加熱してこれを軟化させる一方、睫毛を加熱してカールさせる。マスカラ組成物は固形の個片として用意され、アプリケータに着脱自在のキャップ100に保持される。キャップ100は、後述するようにマスカラ個片を一つずつアプリケータへ装填、すなわち、送り出すための装填機構を備えるように構成される。
アプリケータ20は、グリップ10から一体に延出するヘッド22と、ヘッド22に着脱自在のコームアタッチメント30とで構成される。ヘッド22は絶縁性プラスチック材料で形成されてヒーター40を装備する。ヒーターは絶縁材料のU字型コア44の周りに巻回された抵抗コイル42で形成され、アプリケータ20の長さ方向に沿って走る縦2列となる。コイル42は電圧源、即ち、グリップ10内の電池に接続され、グリップ10の側面のスイッチハンドル14を操作することで通電される。コームアタッチメント30は、絶縁性プラスチック材料で形成され、ヘッド22上にヒーター40と伝熱関係の状態で装着され、高温度に加熱されることでマスカラ組成物を軟化させる。コームアタッチメント30は上面が曲面となり、上面には複数の櫛歯32がアプリケータ20の長さ及び幅方向に沿って並ぶコームが設けられ、睫毛を梳きながら軟化したマスカラ組成物を睫毛に塗布する。この上面の幅方向の中央には溝34が形成されてヒーター40の上端部を収めると共に、軟化したマスカラ組成物を保持する空間を与える。軟化したマスカラ組成物は、その後、櫛歯に流れ、表面張力の作用によって櫛歯32を這い上がり、櫛歯で睫毛を梳く際に睫毛に送り出されるように準備される。
動作を説明すると、アプリケータ20は最初、図20に示すように、コームアタッチメント30が睫毛の直ぐ下方となる位置に置かれる。その後、図21に示すように、アプリケータ20を持ち上げて幾分か回すことで睫毛を櫛歯32によって梳き、これによって睫毛を持ち上げながら軟化したマスカラ組成物を睫毛に塗布する。この状態で、コームアタッチメント30の上面が睫毛に接触して睫毛を加熱してカールさせる。図22に示すように、アプリケータ20が睫毛から離されると、軟化したマスカラ組成物は急速に冷やされて固形マスカラ組成物の強固な膜を睫毛に与える。このように、一回の動作でマスカラ膜を形成すると共に睫毛をカールすることができる。
ヒーター40はコームアタッチメント30を、約50℃〜100℃の温度に加熱してマスカラ組成物を軟化させる。このような高い温度では、軟化したマスカラ組成物は、1mPas〜10,000,000mPaの粘度を示し、睫毛への塗布には十分であるがアプリケータ20から流れ落ちるのを防いで、マスカラ組成物を安全に塗布することができる。
マスカラ組成物
全ての百分率、分量、比率は、別段の記載が無い限り本発明の組成物の全重量に基づくものとする。成分に関するこのような全ての重量は活性レベルに基づくものであり、従って、市販の材料に含まれる可能性があるキャリアや副生物を含まない。
本発明において有用な活性成分やその他の成分は、化粧乃至治療効能または仮定作用モードに基づいて分類または記載される。しかしながら、ここにおいて有用な活性及びその他の成分は、幾つかの事例において、2つ以上の化粧乃至治療効能を与えたり、或いは2つ以上の作用モードを通じて作用するものである。従って、ここでの分類は便宜上行われており、成分は特定に記述された応用に限定されるものではない。
本発明のマスカラ組成物は、室温、即ち25℃において固形で、高い温度では軟化して睫毛に適用できる。本明細書中において、マスカラ組成物を記述する「固形」とは、この組成物が所定の硬度を備えてその構造を維持し、応力や剪断力に対して安定であることを意味する。本発明の組成物は、25℃、好ましくは35℃において、ASTM(米国材料試験協会)のテスト方式D5に基づいて測定された針貫通値が、約1〜約40、降伏応力が約1500Paである。
ASTMのテスト方式D5に基づく針貫通値の測定は、標準針(2.5gで47.5gの針ホルダーに収められ、合計50g)を組成物に5秒間置いて行われ、この時の深さをミリメータで表す。降伏応力の測定は、流体や半固形物の流動性能及び粘弾性特性を、応力、剪断率、温度の関数として解釈するために振動応力スイープを測定する。本発明においては、TAインスツルメントの流動計AR−500で40mmのアルミニウム平行プレート(ギャップ60mm)を使用して、1Hzで降伏応力を測定した。本発明の組成物は、25℃において、応力や剪断力を受けた状態で降伏点は測定されないことが望ましい。
マスカラ組成物は、加熱されるとレオロジーが変化し、100℃、好ましくは90℃で液体となる点に達する。本明細書において、マスカラ組成物を「液体」と述べる場合は、この組成物が約1mPasから約10,000,000mPasの粘性を有することを意味する。本発明のマスカラ組成物は、25℃〜100℃の間で、レオロジーでいうところの遷移変化を起こし、この温度範囲において、睫毛への使用のために組成物が適切に軟化する温度領域やレオロジーが得られる。マスカラ組成物が軟化した状態では、組成物を保持した状態でアプリケータを平均的な回数のストロークにより、睫毛へ塗布するために十分な流動性を有するが、塗布に際してはアプリケータ上に止まり、塗布後には睫毛上に止まるのに十分な粘性を有する。組成物が薄すぎたり、水っぽいと、アプリケータ上に保持されることが難しく、睫毛に塗布される組成物の量が少なくなる。
マスカラ組成物は、睫毛処理装置が加熱される温度範囲において適切なレオロジーを与えるようなレオロジー特性を有するように調製される。この温度範囲は、マスカラ組成物の塗布性と睫毛のカール・リフト効能との間に適切なバランスを与えるように選択される。通常、この温度範囲は50℃〜100℃とされる。
この組成物の成分は、所望のレオロジー特性を得るように選択される。この組成物は、本発明の本質的な物性を与えるために、少なくとも固形の疎水性成分を有する。この組成物はこの固形の疎水性成分のみで構成することもできる。
この組成物は、主としてワックスを油とする油性混合物や、油中水型エマルジョンの相形態とすることができる。
これに替えて、マスカラ組成物は、少なくとも上述した特有のレオロジー特性を備えた固形の疎水性成分からなる外殻と、所定の粘度を有する内部コアとで構成することできる。このマスカラ組成物は室温で流動性内部コアを覆う固形状態となる。加熱後は、この組成物が凝固する前に適切な結晶化時間が与えられることで、この組成物を睫毛に塗布して固形化するために適切な時間が使用者に与えられる。このような、長い「遊び時間」により、使用は睫毛に所望の形状を与えることができる。
内部コアは15重量%〜95重量%の水分を含む水性持続成分とすることができる。このような水性持続相の内部コアは石けんや水で洗い流すことができる。この内部コアはまた、30重量%〜50重量%の揮発性液体油を含む油性持続成分とすることができる。
固形疎水性成分
本発明の組成物は、マスカラ組成物に固形性能を与えるために固形の疎水性成分を有する。このような固形疎水性成分は、通常、約25%〜約100%のレベルで油性混合物とされるか、約25%〜約95%で油中水型エマルジョンとされる。適切な固形疎水性成分はワックスや脂肪である。
ワックスは、低融点有機混合物または高分子量化合物として定義され、室温で固形であり、グリセリドを含まない点を除いて脂肪や油と組成が類似している。幾つかは炭化水素であり、その他は脂肪酸とアルコールとのエステルである。本発明において有用なワックスは、動物性ワックス、植物性ワックス、鉱物性ワックス、合成ワックス、石油ワックス、エチレンポリマー、フィッシャー・トロプシュワックスのような炭化水素タイプ、シリコーンワックス、及びそれらの混合物を含む群から選択され、これらのワックスは25℃〜100℃の間で融点を有する。
本発明において有用なワックスは、蜜蝋、ラノリンワックス、シェラックワックス(動物性ワックス)、カルナバ、カンデリラ、ベイベリー(植物性ワックス)、オゾケライトワックス、セラシン(鉱物性ワックス)、パラフィン、微少結晶ワックス(石油ワックス)、ポリエチレン(エチレンポリマー)、ポリエチレンホモポリマー(フィッシャー・トロプシュワックス)、C24―45アルキルメチコーン(シリコンワックス)及びこれらの混合物から鳴る群から選択される。
非常に好ましい市販のワックスは、Strahl & Pitsch社の商品名「PURESTER 34」によるステアリルパルミテートや、Strahl & Pitsch社の商品名「CERESIN252」によるセレシンや、Strahl & Pitsch社の商品名「PARAFFIN SP-673P」、「PARAFFIN 206」、「PARAFFIN 192」によるパラフィンワックスである。
本発明において有用な脂肪は、例えばステアリン酸やパルミチン酸のような高級脂肪酸のグリセルエステルである。このようなエステル及びその混合物は室温で固形であって結晶構造を示す。本発明で使用される脂肪は、動物や植物由来の脂肪、合成脂肪、及びそれらの混合部からなる群から選択され、これらの脂肪は約55℃〜100℃の間で融点を有する。好ましくは、脂肪は、グリセルモノステアレート、グリセルジステアレート、グリセルトリステアレート、グリコールのパルミテートエステル、C18―36トリグリセリド、グリセルトリベヘネート、C18-36トリグリセリド酸、及びこれらの混合物からなる群から選択される。
非常に好ましい市販の脂肪は、Gognis Cutina社の商品名「CUTINA GMS-V」によるグリセルモノステアレートである。
顔料
本発明の組成物には、無機顔料、有機顔料、有機レーキ顔料、真珠箔顔料、及びこれらの混合物からなる群から選択される顔料を含むことができる。本発明は、顔料抜きの組成物で構成できるが、このような組成物においても本発明の利点を奏することができる。
顔料を使用する場合、発揮する色や色強度に応じた比率で顔料が含められる。この場合、組成物中の顔料のレベルは約3%〜25%、好ましくは、5%〜15%である。顔料は、必要に応じて、シリコン、過フッ素化合物、レシチン、アミノ酸のような処理剤によって表面処理される。
本発明で有用な無機顔料は、ルチル型二酸化チタン、アナターゼ型二酸化チタン(両者とも色指標CI 77891として規定)、黒色、黄色、赤色、鉄酸化物(CI 77499、CI 77492、CI 77491)、ビスマス塩酸化物(CI 77163)、マンガンバイオレット(CI 77742)、ウルトラマリーン(CI 77007)、酸化クロム(CI 77288)、水酸化クロム(CI 77289)、紺青(CI 77510)、酸化亜鉛(CI 77947)、及びこれらの混合物からなる群から選択される。
本発明で有用な無機顔料は、カーボンブラック、染料、及び D&C赤色6号(CI 15850)、D&C赤色7号(CL15850:1)、D&D赤色21号(CI 45380:2)、D&C赤色22号(CI 45380)、D&C赤色27号(CI 45410:1)、D&C赤色28号(CI 45410)、D&C赤色30号(CI 73360)、D&C赤色33号(CI 17200)、D&C赤色34号(CI 15880:1)、D&C赤色36号(CI 12085)、D&C橙色4号(CI 15510)、D&C橙色5号(CI 45370:1)、D&C橙色11号(CI 45425)、FD&C黄色5号(CI 19140)、FD&C黄色6号(CI 15985)、D&C黄色10号(CI 47005)、FD&C緑色3号(CI 42053)、D&C緑色5号(CI 51570)、FD&C青色1号(CI 42090)、コチニール・カルミン(CI 75470)、グアニン(CI 75170)及びこれらの混合物からなる群から選択されるレーキを含む。
本発明において有用な真珠箔顔料は、二酸化チタン、ビスマス塩酸化物、酸化鉄、紺青、酸化クロム、及び上述の有機顔料を単独または組み合わせて被覆したマイカ(同様のプレート状基材)である。
膜形成ポリマー
本発明の組成物は、耐摩耗性乃至耐移行性を付与するために、膜形成ポリマーを含むことができる。このような材料は通常、約0.5重量%〜約20重量%、好ましくは、約0.5重量%〜約10重量%の量が組成物に対して使用される。好ましいポリマーは、石けんのような洗浄剤と共に水を使用することで剥離可能な非粘着フィルムを形成する。膜形成ポリマーは、疎水性または親水性とすることができ、親油性または水性のキャリアとして与えられる。水性キャリアのポリマーを組成物に使用する場合は、油中水型が選択される。親水性ポリマーはまた、油中水型状の組成物となじみがよい。
有用な膜形成ポリマー材料の例を以下に示す。
a)スルフォポリエステル樹脂、例えば、Eastman Chemical社の商品名「AQスルフォポリエステル樹脂」のAQ29D、AQ35S、AQ38D、AQ38S、AQ48S、AQ55S等、
b)ポリビニルアセテート/ポリビニルアルコールポリマー、例えば、Air Product社の商品名「Vinex樹脂」の「Vinex 2034」、「Vinex 2144」、「Vinex 2019」等、
c)水分散型アクリル樹脂を含むアクリル樹脂、例えば、National Sarchの商品名「Dermacryl」、「Dermacryl LT」,
d)アクリレートやその誘導体ポリマー、例えば、BASF社の商品名「Luvimer」やNoveon社の商品名「Avalure series」、ダイトー化成工業社の商品名「Daitosol5000AD」のアクリレート共重合体、Interpolymer社の商品名「Syntan series」のエチレンスチレン/アクリレート共重合体、Presperse社の商品名「Ultrasol 2075C」のアクリレート/アンモニアメタアクリレート共重合体、Kobo社の商品名「Daitotol SJ」のオクチルアクリレート共重合体、Kobo社の商品名「Daitotol ASC」のアクリレートシリコン共重合体、Noveon社の商品名「Fixate G100 Polymer」のAMP-アクリレート/アリルメタアクリレート共重合体、信越社の商品名「KP545」のアクリレートジメチコーン共重合体、
e)スチレン、例えば、National Starch社の商品名「Flexan」の硫酸ポリスチレンナトリウム、
f)ウレタン、例えば、BASF社の商品名「Luviset PUR」のポリウレタンー1ポリマー、
g)ポリビニルピロリドン(PVP)、例えば、BASF社の商品名「LuviskolK17, K30, K90」、ISP社の商品名「PVP K-30、PVP K-120」、ISP社の商品名「Ganex WP 660 Resin」のトリコンタニル、PVP/VA S-630やW-735やISP社の商品名「Copolymer 845」、「Copolymer 937」、「Styleze CC-10」のようなPVP/ジメチルアミノエチルメタアクリレートを含む水溶性共重合体、第一工業製薬社の商品名「VP/DAM」、ISP社の商品名「Styleze2000」のPVP/アクリレート/ラウリルメタアクリレート共重合体、
h)高分子量シリコーン、例えば、ジメチコーンや有機置換ジメチコーン、特に約50,000mPa以上の粘度を有するもの、
i)高分子量炭化水素ポリマーで約50,000mPa以上の粘度を有するもの、例えば、ポリブチレン、ポリブチレンテレフタレート、ポリデセン、ポリシクロペンタジエン、及び同様の直鎖状及び分岐高分子量炭化水素、例えば、Presperse社の商品名「Permethyl 97A」のイソシアネート、
j)オルガノシロキサン、例えばオルガノシロキサン樹脂、流動性ジオルガノシロキサンポリマー、シリコーンエステルワックス。
また、本発明で有用なものは、ラテックスポリマーであり、例えば、ISP社の商品名「Ganex V-216(R)」や「Ganex V-220(R)」のコポリマー PVP/ヘキサデカンやコポリマー PVP/エイコセン。「Ganex V-216(R)」は、15〜23%のピロリドン単位を平均分子量7300で有するPVP/ヘキサデカン共重合体である。「Ganex V-220(R)」は、20〜28%のピロリドン単位を平均分子量8600で有するPVP/エイコサン共重合体である。
乳化剤
本発明でのエマルジョン形態の組成物は、乳化剤を含む。この乳化剤は、通常、親油性の界面活性剤であり、好ましくは全組成物に対して1%〜15%含まれる。本発明での親油性の界面活性剤のHLB値は8未満である。
HLB値は、特定の化合物の疎水性―親水性バランスを示す理論的な指標である。一般に、HLB指標は0(全くの疎水性)から40(全くの親水性)の範囲にあると認められている。親油性の界面活性剤のHLB値は、本技術分野で知られているテーブルや図表で示されており、次の一般式から計算できる:HLB=7+(疎水性基値)+(親水性基値)。化合物のHLB及びHLBを計算する方式は、界面活性科学シリーズ、第1巻、「非イオン界面活性剤」頁606―13、M.J.Schick(MarcelDekker Inc., New York, 1966)に詳しく説明されている。
本発明における親油性界面活性剤の種類やレベルは、理論に制約をうけることなく、本発明の他の成分に鑑みて、安定した油中水型エマルジョンを与える。
親油性界面活性剤はエステル型界面活性剤とすることができる。本発明において有用なエステル型界面活性剤は、ソルビタンモノイソステアレート、ソルビタンジイソステアレート、ソルビタンセスキイソステアレート、ソルビタンモノオレアート、ソルビタンジオレアート、ソルビタンセスキオレート、グリセルモノイソステアレート、グリセルジイオステアレート、グリセルセスキイソステアレート、グリセルモノオレアート、グリセルジオレアート、グリセルセスキオレアート、ジグリセリルジイソステアレート、ジグセリルジオレアート、ジグセリンモノイソステアリルエーテル、ジグリセリンジイソステアリルエーテル、及びこれらの混合物を含む。
市販のエステル型の界面活性剤は、例えば、Croda社の商品名「Crill 6」のソルビタンイソステアレートや、Kao Atras社の商品名「Arlacel 83」のソルビタンセスキオレートである。
この親油性界面活性剤はシリコン型界面活性剤とすることができる。本発明において有用なシリコン型界面活性剤は、以下の(i)、(ii)、(iii)で示すもの、或いはこれらの混合物である。
(i) 以下の構造式を有するジメチコーンコポリオール
Figure 2008520253
上式中のxは5〜100の整数、yは1〜50の整数、aはゼロ以上、bはゼロ以上、a+bの平均合計は1〜100。
(ii) 以下の構造式を有するジメチコーンコポリオール
Figure 2008520253
上式中のRは、水素、メチル、それらの組み合わせからなる群から選択され、mは5〜100の整数、xは独立したゼロ以上、yは独立したゼロ以上、x+yの合計は1〜100。
(iii) 以下の構造式を有する分岐ポリエーテルーポリジオルガノシロキサン
Figure 2008520253
上式中のRは、約1〜約20の炭素を有するアルキル基であり、R2は次式で表され、R3は約1〜5の炭素を有するアルキル基、eは約5〜約20、fは約0〜約10、aは約20〜約100、bは約1〜約15、cは約1から約15、dは約1〜5である。
Figure 2008520253
上式中のgは1〜5、hは5〜20。
市販のシリコン型界面活性剤は、例えば、DowCorning社の商品名「DS5225C」、「BY22-012」、「BY22-008」、「SH3746M」、「SH3771M」、「SH3772M」、「SH3773M」、「SH3775M」、「SH3748」、「SH3749」、「DC5200」のジメチコーンコポリオールや、信越化学社の商品名「KF6028」のHLB値が約4で分子量が約6000であるPEG-9ポリジメチルシロキシエチルヂメチコーンのような分岐ポリエーテルーポリジオルガノシロキサン乳化剤がある。

本発明での油中水型形状の組成物は、非連続の水相を形成するのに十分な量、好ましくは、組成物全量に対して、水分が約50%以下、特に好ましくは、約10%〜40%の水を含む。水を使用することで、親水性乃至水キャリアベースの膜形成ポリマーや、以下に述べる親水性コンディショニング剤、及びその他の水溶性または水分散性成分を含有させることができる。
本発明においては、通常、脱イオン水が使用される。ミネラルカチオンを含む自然界の水は、製品に望まれる特性に応じて使用することができる。
疎水性コンディショニング剤
本発明の組成物は、更に、疎水性コンディショニング剤を含むことができる。限定するものではないが、疎水性コンディショニング剤としては、鉱物油、ペトロタム、レシチン、水素化レシチン、ラノリン、ラノリン誘導体、C7―C40分岐鎖炭化水素、C1―C30カルボキシ酸のC1―C20アルコールエステル、C2-C30のジカルボン酸のC1-C30アルコールエステル、C1-C30のカルボン酸のモノグリセライド、C1-C30のカルボン酸のジグリセライド、C1-C30のカルボン酸のトリグリセライド、C1-C30のカルボン酸のエチレングリコールモノエステル、C1-C30のカルボン酸ののエチレングリコールジエステル、C1-C30のカルボン酸のプロピレングリコールモノエステル、C1-C30のカルボン酸のプロピレングリコールジエステル、C1-C30のカルボン酸とショ糖とのモノエステルやポリエステル、ポリジアルキルシロキサン、ポリジアリルシロキサン、3〜9のシリコン原子を有するシクロメチコーン、信越化学社の商品名「KSGシリーズ」のジメチコーン混合物として入手されるビニルジメチコーンクロスポリマーのようなポリシロキサンクロスポリマー、植物性油、水素化植物油、ポリプロピレングリコールC4-C20アルキルエーテル、ジC8-C30アルキルエーテル、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される。
親水性コンディショニング剤
本発明の組成物は、更に、親水性のコンディショング剤を含むことができる。限定するものではないが、親水性コンディショング剤としては、多価アルコール、ポリプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、尿素、ピロリディンカルボン酸、エトキシレート乃至プロピキシレートC3―C6ジオールやトリオール、アルファーヒドロキシC2―C6カルボン酸、エトキシレート乃至プロピキシレートショ糖、ポリアクリル酸コポリマー、炭素数が12までのショ糖、炭素数が12までのショ糖アルコール、及びこれらの混合物からなる群から選択される。
溶剤
本発明の組成物は、本発明の成分を溶解または均一に分散させる揮発性または不揮発性の溶剤を含むことができる。限定するものではないが、この溶剤としては、低級アルコール(例えば、エタノールやイソプロパノール)、プロピレンやブチレングリコールのような二価アルコール、グリセリンのようなポリオール、水アルコール混合物、炭化水素(例えば、イソブタン、ヘキサン、デセン、アセトン)、ハロゲン化炭化水素(フレオンのような)、リナノール、炭化水素エステル(例えば、エチルアセテート、ジブチフタレート)、揮発性シリコン誘導体、特にシロキサン(例えば、フェニルペンタメチルジシロキサン、フェニルエチルペンタメチルジシロキサン、メトキシプロピルヘプタメチルシクロテトラシロキサン、クロロプロピルペンタメチルジシロキサン、ヒドロキシプロピルペンタメチルジシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン)及びこれらの混合物がある。
付加的な成分
本発明の組成物は、更に、組成物や肌に対して美観や機能的な効能、例えば、外観に関連する感覚的な効能、香りや印象、治療効果、予防効果(上述で必要とされた材料自身がこのような効能を与えるものである)与えるために、製品に従来から使用されている付加的な成分を含むことができる。
CTFA化粧成分ハンドブック、第2版(1992)は、産業において使用されている化粧及び医薬成分を広範囲に亘って、限定されることの無いように記載している。このような材料は、組成物の成分に対する相対的な溶解度に基づいて、この組成物に溶解するか或いは分散される。
適宜の付加的な成分のクラスは、日焼け止め剤、抗セルライト剤、抗酸化剤、遊離基捕捉剤、キレート剤、ビタミン及びその誘導体、研磨剤、他の油吸収剤、アストリンゼント、染料、エッセンシャルオイル、香料、構造化剤、乳化剤、可溶化剤、凝結防止剤、消泡剤、バインダー、緩衝剤、充填剤、変性剤、PH調整剤、発泡剤、還元剤、金属イオン封鎖剤、プロピルパラベン、メチルパラベン、フェノキシエタノール、ベンジルアルコール、EDTAやその塩のような化粧用防菌剤及び保存剤を含む。
付加的な成分
本発明の化粧製品は、パーソナルケアの分野における他の使用形態にも、その使用形態に応じて組成物乃至装置に必要な変更を行うことで、適用される。このような使用形態には、限定されるものではないが、眉毛の着色や処理、髪のトリートメント、スタイリング、脱毛、カラーリング、皮膚の処理、入れ墨、及び爪のカラーリングが例示される。
実施例
以下の実施例は、本発明の範囲内において本発明の好ましい実施形態を更に説明及び実証するものである。この実施例は単に例示するものであり、これらの実施例の変更例は本発明の範囲を逸脱することなく可能であることから、本発明を限定するためのものではない。
実施例C1−C3
実施例C1とC2は油性混合物としてのマスカラ組成物であり、実施例C3は油中水型としてのマスカラ組成物である。各組成物は、35℃における針貫通値が1−25であり、35℃での降伏応力が1500Pa以上で、90℃での粘度が1mPasから10,000,000mPaである。このマスカラ組成物は、上述した装置を使用して50〜80℃に加熱して睫毛へ適切に塗布される。
組成物
以下の成分をそれぞれ重量%で使用した。
Figure 2008520253
成分の定義
*1 グリセルモノステアレートー植物由来:Cognis社のGMS-V
*2 ステアリルパルミテート:Stahl & Pitsch社のPurester 34
*3 セラシン ワックス:Stahl & Pitsch社のCeresin Wax SP-252
*4 パラフィン ワックス:Stahl & Pitsch社のParaffin Wax SP637P
*5 ジメチコーン/ビニルジメチコーンクロスポリマー:信越化学社のKSG16
*6 トリコンタニルPVP:ISP社のGenex WP-660
*7 ソルビタンセスキオレート:Croda社のCrill 6
*8 CI 77499(酸化鉄)とメチコーン:Daito Kasei社のSi Black Iron Oxide
*9 硫酸ポリスチレンナトリウム:National Starch & Chemical社のFlexan II
調製方法
実施例C1-C3は、当業者に公知の如何なる適切な方法によって調整される。好ましくは、下記の方法によって行われる。
実施例C1
1)成分1−4を85〜90℃に加熱し、十分にワックスが溶解した時に低い剪断速度で攪拌する。
2)成分1−4が完全に溶解した後に、成分6と8を加え、約10分攪拌する。
3)ステップ2の生成物に成分9を加え、分散器により30分〜1時間で分散させる。
4)ステップ3の生成物を型に注いで、冷却させて凝固させる。
実施例C2
1)成分1−4を85〜90℃に加熱し、十分にワックスが溶解した時に低い剪断速度で攪拌する。
2)成分1−4が完全に溶解した後に、成分5を加え、約10分間攪拌を続ける。
3)ステップ2の生成物に成分6と8を加え、約10分攪拌を続ける。
4)ステップ3の生成物に成分9を加え、分散器により30分〜1時間で分散させる。
5)ステップ4の生成物を型に注いで、冷却させて凝固させる。
実施例C3
1)成分1−4を85〜90℃に加熱し、十分にワックスが溶解した時に低い剪断速度で攪拌する。
2)成分10−15を別に85〜90℃で加熱し、低い剪断速度で攪拌する
3)成分1−4が完全に溶解した後に、成分6−8を加え、約10分間攪拌を続ける。
4)ステップ3の生成物に成分9を加え、分散器2により30分〜1時間で分散させ、30分〜1時間攪拌して均一化させる。
5)ステップ4の生成物にステップ2の生成物を加え、低い剪断速度で攪拌する。
6)ステップ5の生成物を適当な剪断速度で15〜30分攪拌して、エマルジョン化させる。
7)ステップ6の生成物を型に注いで、冷却させて凝固させる。
実施例C4−C5
実施例C4とC5は、上述のC1の組成物でできた硬質の殻と、以下に示す内部コアとで形成したマスカラ組成物である。C4は水連続相組成物であり、C5は油連続相組成物である。
Figure 2008520253
マスカラ処理装置の装填機構
本発明に使用する装填機構の詳細を幾つかの実施形態及び変更態様に基づいて説明する。
第1の実施形態<図5〜7>
図5〜7には、装填機構をキャップ100の側に設けた第1の実施形態を示す。キャップ100は、アプリケータ20を包囲する鞘110とキャリア120を備える。鞘110に形成された開口112は、キャップ100をアプリケータ20に被せた時に、アプリケータの幅方向中央に連通する。鞘110は非円形の穴111を有し、この中でアプリケータ20がスライド自在であるが回転しないようになっていて、アプリケータ20の幅方向の中心が常に開口112に対向するようになっている。キャリア120は鞘110と同軸上のスリーブであり、鞘に対して回転自在となる。キャリア120には複数の周方向に離間した充填室122が形成され、各充填室にマスカラ個片60が収められる。キャリア120は鞘110に対して回転自在となって、充填室122の一つを選択的に開口に合致させることでマスカラ個片60を開口112を介してアプリケータ20に落とすものであり、これによってマスカラ個片60を一つずつアプリケータ20へ装填する。キャリア120は鞘110へ回転自在に結合された回転シェル124と、充填室122の外底を形成するジャケット126で構成される。充填室122はこのシェル124とジャケット126との間に形成される。ジャケット126はシェル124に着脱自在とすれば、ジャケット126を外すことでマスカラ個片を補充することができる。
図8と9は、上記の装填機構の変更例を示すもので、ゲート127を各充填室122に設けたこと以外は上の実施形態と同一である。各ゲート127はキャリア120の軸方向にスライド自在となり、その一端をキャリア120の端部から突出させて操作ノブ129を形成している。ゲート127には透孔128が設けられ、通常は対応する充填室122を閉塞する閉位置に維持されてマスカラ個片60が開口からアプリケータ20へ落ちるのを防止している。ゲート127を軸方向の内側に押し込むと、充填室122が開かれてマスカラ個片60が透孔128及び開口112を介してアプリケータ20へ落とされる。これとは別に、キャリア120側ではなくて一つのゲートを鞘110に設けることも可能である。
図10は、上記の装填機構の別の変更例を示すもので、マスカラ個片60を充填室122から押し出すプランジャ116を設けたこと以外は上の実施形態と同一である。開口112には常閉のフラップ弁114が備えられ、何れかの充填室122が開口112に合致したときでも、マスカラ個片60を充填室122内に保持する。プランジャ116は鞘110の延長部113に支持されて鞘110に対して半径方向に移動時債となって、その内側の半径方向端部を進め、キャリア120の外壁内の穴123を介してマスカラ個片60へ押し込み接触する。プランジャ116をバネ117に抗して押し込むと、マスカラ個片60を半径方向の内側に押し込んで、一時的にフラップ弁114を開くことで、マスカラ個片60をアプリケータ20へ装填する。マスカラ個片60を装填した後に、プランジャ116を離せば、フラップ弁114は弾性により閉位置に復帰する。
第2の実施形態<図11〜14>
図11〜14には、装填機構の第2の実施形態を示し、ディスク130となったキャリアを設けた点以外は、上述の実施形態と同一である。ディスク130は鞘110に支持されて、鞘110の長手方向軸と直交する軸の周りで鞘に対して回転自在となる。ディスク130は、ベース131とジャケット134とで構成され、これらが互いに結合されてその間にそれぞれがマスカラ個片60を保持する複数の周方向に離間した充填室132を形成する。ディスク130は鞘110の上端へ一体に突出するスピンドル118の周りに配置され、このまわりで回転自在となる。充填室132は2列の周方向列に配列され、一方の列での各充填室132が他方の列の各充填室132に半径方向に沿って並ぶことにより、2つのマスカラ個片60を同時にアプリケータ20の長手方向に沿って離れた2箇所へ、鞘110の軸方向に沿って長くなった開口112を通して、送り出す。充填室132はディスク130の下面に開放しており、鞘110の開口112に連通している。鞘110にはゲート137が付設され、このゲートは鞘110の軸に沿ってスライド自在であり、通常は開口112に合致する充填室132の底を閉じている。ゲート137はその長手方向の一端に使用者の指で操作される操作ノブ139が形成される。操作ノブ139をバネ136に抗して押しつけてゲートを半径方向内側に移動させると、ゲートの透孔138が充填室132に連通し、これによりマスカラ個片60が透孔138と開口112を介してアプリケータ20へ落とし込まれる。
ジャケット134の上端にはディスク130を回転させるハンドル135が形成される。図14に示すように、鞘の側には、捕捉バネ113が設けられて、ディスク130の周囲のラッチ突起133の何れかへ選択的にラッチ係合して、ディスク130にクリック回転運動を付与している。ジャケット134はベース131に着脱自在とすることができて、マスカラ個片の補充が行える。
図示の実施形態では、2つの充填室が同時に開口に合致することを開示しているが、一つの充填室或いは3つ以上の充填室が開口に合致するようにすることも可能である。
第3の実施形態<図15、16>
図15、16は、装填機構の第3の実施形態を示し、ディスク140が鞘100に対して着脱自在の交換部品として設けられたこと、及び各充填室142がその上下両端で破断可能なシール143でシールされてマスカラ個片60を充填室に保持すること以外は、上の第2の実施形態と同一である。ディスク140は、シース110の周縁に突出するスピンドル118の周りに着脱自在に装着されて、鞘110の軸と直交する軸の周りで回転自在となる。充填室142は周方向に沿って離間し、上下の両端で破断可能なシール143、例えばアルミニウム箔、でシールされて、マスカラ個片60をその中に保持する。鞘110には着脱自在のベース114が設けられ、鞘110の軸と直交する方向に沿って移動自在のプランジャ116がベースに支持される。プランジャ116をバネ117に抗して押しつけると、シール143を破ってマスカラ個片60を充填室142から押し出すことになり、これによってマスカラ個片60は鞘110の開口112を通してアプリケータ20へ落とし込まれる。ディスク140からマスカラ個片60が無くなると、マスカラ個片を充填した新たなディスクに交換される。
第4の実施形態<図17>
図17は、装填機構をキャップ100の側に設けた第4の実施形態を示す。キャップ100は、装置を収容する鞘110と、管体150であるホルダーとを備え、管体はアプリケータ20の長さに沿って鞘と平行に延びて、この中に一連のマスカラ個片60を収容する長い充填室152を形成する。管体150には、その軸方向の一端付近で、周部に取り出し口153が形成され、鞘110に形成した開口112を通して、マスカラ個片60をアプリケータ20の上に送り出す。ネジ式ピストン155が管体150に挿入されてマスカラ個片60を取り出し口153へ進める。管体150には、取り出し口153と反対側の軸方向の一端に、ダイアル157が形成されて、この回転運動がネジ式ピストン155の管体150内での直線運動に変換される。このため、ダイアル157を一方向に回転させることで、ピストン155即ちマスカラ個片60を取り出し口153側へ進める。取り出し口153にマスカラ個片60が進むと、開口112内に落とされ、常閉のフラップ弁114によりここに止められる。プランジャ116はこのフラップ弁114を一時的に開いてマスカラ個片60を開口112から押し出して、マスカラ個片60をアプリケータ20上に落とし込む。プランジャ116は鞘の延長部113に支持されて管体150の軸と直交する方向で移動する。バネ117に抗して押し込まれると、プランジャ116はその下端を管体150と取り出し口153内に突出させ、マスカラ個片60を開口112から押し出す。マスカラ個片60の補給は、ダイアル157とピストン155を管体150から取り外して行われる。管体150は複数のマスカラ個片60を収めた交換部品として鞘110に対して着脱自在とすることができる。
図18は、上の実施形態の変更態様を示し、ネジ式ピストンの代わりにバネ付勢のピストン155を用いたこと以外は、第4の実施形態と同一である。ピストン156は管体150内にバネ157と共に収められ、バネはピストン155を付勢してマスカラ個片60を取り出し口153へ供給する。端末キャップ159が管体150の一端にねじ結合されてバネ157を支持している。参照を容易とするために、同様の部材については同様の番号で示す。
第5の実施形態<図19>
図19は、装填機構をキャップ100の側に設けた第5の実施形態を示す。キャップ100は、装置を収容する鞘110を備え、鞘110の軸に沿って平行に延びる長い充填室162を備える。充填室162はネジ式コンベア164を収容して、ホッパー166で供給されるペレット状のマスカラ個片60を鞘100の軸方向一端に形成した開口112に向けて搬送する。開口112はアプリケータ20の近傍に配置され、マスカラ個片をアプリケータの上に送り出す。ネジ式コンベア165は、螺旋フィンを備えた軸165で構成され、鞘110に支持される。ダイアル169が軸165に結合されてコンベア164を回転させることで、マスカラ個片60を開口112からアプリケータ20へ送り出す。
図23と24は、上述した種々のマスカラ供給キャップと組み合わされて使用できる睫毛処理装置を示す。同様の部材については参照を容易とするために同様の番号を付記する。この装置はグリップ10とアプリケータ20を備え、アプリケータ20はグリップ10から一体に延出するヘッド22と、ヘッド22へ着脱自在のコームアタッチメント30とで構成される。ヘッド22は絶縁性プラスチック材料で形成されてヒータ40を支持し、ヒーターは絶縁材料のU字型コア44の周りに巻回された抵抗コイル42で形成され、アプリケータ20の長さ方向に沿って走る横2列となる。コイル42は電圧源、即ち、グリップ10内の電池12に接続され、グリップ10の側面のスイッチハンドル14を操作することで通電される。コームアタッチメント30は、絶縁性プラスチック材料で形成され、ヘッド22上にヒーター40と伝熱関係の状態で装着され、高温度に加熱されることでマスカラ組成物を軟化させる。コームアタッチメント30は上面が曲面となり、上面には複数の櫛歯32がアプリケータ20の長さ及び幅方向に沿って並ぶコームが設けられ、睫毛を梳きながら軟化したマスカラ組成物を睫毛に塗布する。この上面の幅方向の中央には溝34が形成されてマスカラ個片60を受け取り、軟化したマスカラ組成物を止める。軟化したマスカラ組成物は、その後、櫛歯に流れ、表面張力の作用によって櫛歯32を這い上がり、櫛歯で睫毛を梳く際に睫毛に送り出されるように準備される。
発明の詳細な説明において引用した文献の関連する箇所は本発明に組み込まれるものであり、引用される如何なる文献は、本発明に関してそれば先行技術であると認めるものではない。
本発明について特有の実施形態を図示と共に記載したが、本発明の範囲を逸脱することなく、種々の変更を行うことは当業者にとって容易である。そのような変更は請求の範囲の範疇である。
本明細書の請求の範囲では本発明を明確に指摘しているものであるが、好ましい非限定的な実施形態及び、添付図面に関連した表現についての説明に基づいて本発明がより良く理解されるものである。
本発明の好ましい実施形態に係る睫毛処理装置の分解斜視図。 同上の装置の正面図。 アプリケータの上面図。 アプリケータの断面図。 マスカラ個片を装填するために同上の装置に適用された本発明の第1の実施形態に係るキャップの分解斜視図。 同上のキャップの正断面図。 同上のキャップの側断面図。 第1の実施形態の変更態様に係るキャップの正断面図。 第1の実施形態の変更態様に係るキャップの側断面図。 第1の実施形態の別の変更態様に係るキャップの正断面図。 本発明の第2の実施形態に係るキャップの斜視図。 同上のキャップの水平断面図。 同上のキャップの正断面図。 図13中のX−X線断面図。 本発明の第3の実施形態に係るキャップの水平断面図。 本発明の第3の実施形態に係るキャップの正断面図。 本発明の第4の実施形態に係るキャップの正断面図。 本発明の第4の実施形態の一変更態様に係るキャップの正断面図。 本発明の第5の実施形態に係るキャップの正断面図。 同上の装置を用いて睫毛をカールさせながらマスカラ組成物を適用する方法を説明する説明図。 同上の装置を用いて睫毛をカールさせながらマスカラ組成物を適用する方法を説明する説明図。 同上の装置を用いて睫毛をカールさせながらマスカラ組成物を適用する方法を説明する説明図。 本発明において同様に使用することができる別の睫毛処理装置の分解斜視図。 同上の睫毛処理装置の分解斜視図。 同上の装置のアプリケータの部分上面図。 同上のアプリケータの断面図。

Claims (21)

  1. 少なくとも固形疎水性成分を有すマスカラ組成物と処理装置とで構成された化粧製品であって、
    a) 上記のマスカラ組成物は
    i)ASTMのテスト方式D5に基づいて測定された針貫通値が25℃で約1〜約40;
    ii)降伏応力が25℃で少なくとも1500Pa;
    iii)粘度が100℃で約1mPa〜10,000,000mPaであり、
    b) 上記の装置は
    使用者に把持されるグリップと、
    上記グリップに支持されたアプリケータとで構成され、
    上記アプリケータはマスカラ組成物を受け取ってこれを使用者の睫毛に付与するように構成され、
    上記アプリケータは長さを有する長尺体であり、上記マスカラ組成物を加熱により軟化させるために上記長手方向軸に沿って延出するヒーターとコームを備え、このコームは上記の長手方向軸に沿って配列されて軟化したマスカラ組成物で濡らされ、これを睫毛に供給するようになったことを特徴とする化粧製品。
  2. 上記マスカラ組成物は油性混合物であることを特徴とする請求項1に記載の化粧製品。
  3. 上記のマスカラ組成物は、水と乳化剤を含む油中水型エマルジョンであることを特徴とする請求項1に記載の化粧製品。
  4. 上記のマスカラ組成物は、顔料を含むことを特徴とする請求項1に記載の化粧製品。
  5. 上記のマスカラ組成物は、膜形成ポリマーを含むことを特徴とする請求項1に記載の化粧製品。
  6. 上記アプリケータに装着されるキャップが備えられ、このキャップはマスカラ組成物を保持し、
    上記キャップに装填手段が設けられ、この装填手段は複数のマスカラ組成物の個片を保持し、個片を一個ずつ上記アプリケータに装填することを特徴とする請求項1に記載の化粧製品。
  7. 上記キャップは上記アプリケータの周りに装着される鞘を備え、この鞘に上記アプリケータに連通する開口が形成され、
    上記装填手段は複数の充填室を有するキャリアを備え、各充填室にそれぞれマスカラ組成物の上記個片が保持され、
    上記キャリアが上記鞘に対して移動自在となり、複数の充填室の一つを、上記開口へ選択的に合致させることで、上記のマスカラ組成物の個片が上記開口を介して上記アプリケータへ装填されることを特徴とする請求項1に記載の化粧製品。
  8. 上記鞘は上記アプリケータに対して回転不能に固定されて、上記アプリケータの長さに沿って延びる軸を有し、
    上記キャリアは上記鞘と同軸となったスリーブであり、上記の充填室が上記の軸の周りの周方向に沿って配列され、
    上記スリーブが上記軸の周りで上記鞘に対して回転自在となったことを特徴とする請求項7に記載の化粧製品。
  9. 上記のスリーブはそれぞれ上記の充填室を閉じる複数のゲートを備え、
    各ゲートは移動自在となって対応する充填室を開くことで上記のマスカラ組成物の個片を上記アプリケータへ装填することを特徴とする請求項8に記載の化粧製品。
  10. 上記開口に常閉のフラップ弁が設けられ、
    上記装填手段はプランジャを備え、上記マスカラ組成物の個片を押し込んで上記フラップ弁を一時的に開いて、これを上記アプリケータへ装填することを特徴とする請求項8に記載の化粧製品。
  11. 上記鞘は上記アプリケータに対して回転不能に固定されて、上記アプリケータの長さに沿って延びる軸を有し、
    上記キャリアは、上記鞘の軸と直交する上下軸の周りで上記鞘に対して回転自在のディスクであり、この上下軸を中心とする周方向にそって上記の複数の充填室が配置されたことを特徴とする請求項7に記載の化粧製品。
  12. 上記装填手段は上記鞘の開口を通常閉じるゲートを備え、
    上記ゲートは開放位置へ移動可能となって、上記マスカラ組成物の個片を上記の充填室から上記アプリケータへ装填させることを特徴とする請求項11に記載の化粧製品。
  13. 上記マスカラ組成物の個片がそれぞれ各充填室内へ破断可能なシールで保持され、
    上記装填手段がプランジャを備え、プランジャは上記マスカラ組成物の個片を押しつけて上記の破断可能なシールを破って、これを上記アプリケータへ装填することを特徴とする請求項11に記載の化粧製品。
  14. 上記開口が上記の鞘の軸に沿って長く形成され、
    上記ディスクに形成した複数の上記充填室は周方向並びに直径方向に沿って配置され、半径方向に沿って並ぶ一組の充填室が上記の軸方向に沿って並ぶ開口に合致することを特徴とする請求項11に記載の化粧製品。
  15. 請求項6に記載の化粧製品において、
    上記キャップは、上記アプリケータの周りに装着される鞘と管体とを備え、この管体は上記アプリケータの長さ方向に沿って延出して長尺の充填室を内部に規定し、この充填室にマスカラ組成物の個片を直列に収容し、
    上記鞘に開口が形成され、この開口を介して上記の充填室の長さ方向の一端が上記アプリケータに連通し、
    上記開口に常閉のフラップ弁が設けられて、
    上記装填手段はネジ式ピストンであるフィーダーを備え、このネジ式ピストンがマスカラ組成物の個片を上記充填室内で上記開口へ向けて押しだし、
    上記装填手段は更にプランジャが設けられ、このプランジャが上記開口での個片をフラップ弁に対して押しつけてフラップ弁を一時的に開くことで、マスカラ組成物の個片をこの開口を介して上記アプリケータへ装填することを特徴とする請求項6に記載の化粧製品。
  16. 上記キャップは、上記アプリケータの周りに装着される鞘と管体とを備え、この管体に上記アプリケータの長さ方向に沿って延出する充填室152が形成されて、この充填室に上記マスカラ組成物の個片を直列に収容し、
    上記鞘に開口が形成され、この開口を介して上記の充填室の長さ方向の一端が上記アプリケータに連通し、
    上記開口に常閉のフラップ弁が設けられて、
    上記装填手段にバネ付勢式ピストンであるフィーダーが設けられ、このバネ付勢式ピストンがマスカラ組成物の個片を上記充填室内で上記開口へ向けて押し出し、
    上記装填手段には更にプランジャが設けられ、このプランジャが上記開口での個片をフラップ弁に対して押しつけてフラップ弁を一時的に開くことで、マスカラ組成物の個片をこの開口を介して上記アプリケータへ装填することを特徴とする請求項6に記載の化粧製品。
  17. 上記キャップは、上記アプリケータの周りに装着される鞘を備え、この鞘に上記アプリケータの長さ方向に沿って延出する充填室162が形成され、
    上記の鞘の長手方向の一端に開口が形成されて、この開口を介して上記の充填室が上記のアプリケータに連通し、
    上記装填手段は、上記鞘の長手方向の他端に形成したホッパー166を備えて、ペレット状の上記個片を収容し、
    上記装填手段はネジ式コンベアを備え、このコンベアは上記の充填室内で延出して、上記ホッパーから上記のペレットを上記開口へ搬送して、これを上記アプリケータへ装填することを特徴とする請求項6に記載の化粧製品。
  18. 使用者の手で把持するグリップと、
    上記グリップに支持されてマスカラ組成物を受けてこれを使用者の睫毛に与えるアプリケータと、
    上記アプリケータに装着されてマスカラ組成物を保持するキャップとで構成され、
    上記キャップに装填手段が設けられ、この装填手段は複数のマスカラ組成物の個片を保持し、個片を一個ずつ上記アプリケータに供給することを特徴とする睫毛処理装置。
  19. 室温で固形のマスカラ組成物を加熱により軟化させて睫毛に直接塗布することにより、マスカラ組成物を睫毛に塗布する方法。
  20. 上記のマスカラ組成物は、
    i)ASTMのテスト方式D5に基づいて測定された針貫通値が25℃で約1〜約40;
    ii)降伏応力が25℃で少なくとも1500Pa;
    iii)粘度が100℃で約1mPa〜10,000,000mPaであり、
    上記方法は、以下の構成の加熱装置を使用し、
    使用者に把持されるグリップ;
    上記グリップに支持されたアプリケータ、このアプリケータはマスカラ組成物を受け取ってこれを使用者の睫毛に付与するように構成され、
    上記アプリケータは長さを有する長尺体であり、以下を備える
    上記マスカラ組成物を加熱により軟化させるために上記長手方向軸に沿って延出するヒータ、
    上記アプリケータから突出するコーム、このコームは上記の長手方向軸に沿って配列されて軟化したマスカラ組成物で濡らされる;
    これにより、加熱装置からの熱で軟化したマスカラ組成物が睫毛に与えられることを特徴とする請求項19に記載のマスカラ組成物を睫毛に塗布する方法。
  21. 上記マスカラ組成物をアプリケータに当ててこれを軟化させ、軟化させたマスカラ組成物をアプリケータに保持してコームをマスカラ組成物で濡らし、
    アプリケータを動かして、コームで梳くことでマスカラ組成物を睫毛に塗布し、
    アプリケータを睫毛から離して軟化したマスカラ組成物を冷却させて睫毛にマスカラ組成物の固形膜を与えることを特徴とする請求項20に記載のマスカラ組成物を睫毛に塗布する方法。
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