JP2008518736A - 受動的に防護された充填可能な注射シリンジ - Google Patents
受動的に防護された充填可能な注射シリンジ Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008518736A JP2008518736A JP2007540295A JP2007540295A JP2008518736A JP 2008518736 A JP2008518736 A JP 2008518736A JP 2007540295 A JP2007540295 A JP 2007540295A JP 2007540295 A JP2007540295 A JP 2007540295A JP 2008518736 A JP2008518736 A JP 2008518736A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- plunger
- syringe
- needle
- armor
- adapter
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61M—DEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
- A61M5/00—Devices for bringing media into the body in a subcutaneous, intra-vascular or intramuscular way; Accessories therefor, e.g. filling or cleaning devices, arm-rests
- A61M5/178—Syringes
- A61M5/31—Details
- A61M5/32—Needles; Details of needles pertaining to their connection with syringe or hub; Accessories for bringing the needle into, or holding the needle on, the body; Devices for protection of needles
- A61M5/3202—Devices for protection of the needle before use, e.g. caps
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61M—DEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
- A61M5/00—Devices for bringing media into the body in a subcutaneous, intra-vascular or intramuscular way; Accessories therefor, e.g. filling or cleaning devices, arm-rests
- A61M5/178—Syringes
- A61M5/28—Syringe ampoules or carpules, i.e. ampoules or carpules provided with a needle
- A61M5/281—Syringe ampoules or carpules, i.e. ampoules or carpules provided with a needle using emptying means to expel or eject media, e.g. pistons, deformation of the ampoule, or telescoping of the ampoule
- A61M5/283—Syringe ampoules or carpules, i.e. ampoules or carpules provided with a needle using emptying means to expel or eject media, e.g. pistons, deformation of the ampoule, or telescoping of the ampoule by telescoping of ampoules or carpules with the syringe body
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61M—DEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
- A61M5/00—Devices for bringing media into the body in a subcutaneous, intra-vascular or intramuscular way; Accessories therefor, e.g. filling or cleaning devices, arm-rests
- A61M5/178—Syringes
- A61M5/31—Details
- A61M5/32—Needles; Details of needles pertaining to their connection with syringe or hub; Accessories for bringing the needle into, or holding the needle on, the body; Devices for protection of needles
- A61M5/3205—Apparatus for removing or disposing of used needles or syringes, e.g. containers; Means for protection against accidental injuries from used needles
- A61M5/321—Means for protection against accidental injuries by used needles
- A61M5/3243—Means for protection against accidental injuries by used needles being axially-extensible, e.g. protective sleeves coaxially slidable on the syringe barrel
- A61M5/326—Fully automatic sleeve extension, i.e. in which triggering of the sleeve does not require a deliberate action by the user
Landscapes
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Hematology (AREA)
- Anesthesiology (AREA)
- Biomedical Technology (AREA)
- Heart & Thoracic Surgery (AREA)
- Vascular Medicine (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Animal Behavior & Ethology (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Public Health (AREA)
- Veterinary Medicine (AREA)
- Environmental & Geological Engineering (AREA)
- Infusion, Injection, And Reservoir Apparatuses (AREA)
Abstract
受動的に防護された充填可能な注射シリンジは、中空針の近位端を保持するアダプタを含む。逆プランジャが、針と流体連通する薬剤チャンバを構築するようにアダプタ上に摺動可能に据え付けられる。また、ほぼ円筒状の針防護具が、防護具とアダプタとを反対の軸方向に付勢するばねの影響を受けて往復軸方向運動するように、針の上に位置決めされる。通常の充填/注射手順で必要とされるプランジャの移動が、また、針に対する防護具の位置を制御する働きもするような機構が設けられている。初めは、防護具は、ロックされて、針先端を覆っている。プランジャの移動が、防護具をアンロックし、シリンジの充填及び注射のために防護具を引っ込める。プランジャを押し下げて注射を完了すると、防護具は、ばねの力を受けて遠位に移動して針を保護する位置に到達するように解放される。
Description
本発明は、一般に、医療用のシリンジに関する。より詳細には、本発明は、注射投与前にユーザによって充填される注射シリンジのための保護デバイスに関する。本発明は、これだけに限るものではないが、特に、注射シリンジの使用後に該注射シリンジの針を受動的に覆って保護するのに有用である。
疾病管理予防センター(CDC:Centers for Disease Control and Prevention)からの最近の調査で、米国の病院の医療従事者の間で毎年約384,000件の針刺し事故又は類似の傷害が起こっていることが示されている。残念なことに、不慮の針刺し事故それぞれに、医療従事者を肝炎やHIVなど生命にかかわるウイルスに曝露する虞がある。病院で起こる針刺し事故に加えて、他の医療環境でも不慮の針刺し事故が起こる可能性がある。例えば、針刺し傷害は、診療所で又は在宅医療介護中に起こることがある。実際、一部の研究では、米国内で毎年600,000件を超える針刺し事故が発生し、これら不慮の針刺し事故のうちの約1,000件が生命にかかわる感染をまねくと推定されている。
医療提供者は、不慮の針刺し事故のたびに、曝露した作業員を検査し、相談にのるよう義務付けられている。さらに、HIVでは、曝露後約6ヶ月にわたって追跡検査を実施しなければならない。検査、研究室業務、作業員の損失時間に関係したコスト、並びに付随した追跡及び管理コストが相当なものになり得ることが理解されるはずである。
不慮の針刺し事故は、いくつかの方式で起こる可能性がある。例えば、患者が急に動いた結果、医療従事者にシリンジの制御を失わせて傷害をまねくことがある。また、注射後に手作業で針にリキャップしようとして傷害をまねくこともある。さらに、汚染された、保護されていない針が放置されるとき、又は不適切に処分されるときにも、しばしば傷害が起こる。不慮の針刺し事故に加えて、医療従事者が汚染された針を誤って患者に再使用するときに、血液感染する病原体に不必要に曝露されることもある。
針刺し事故傷害を起こしやすいシリンジの1つの特定のタイプは、充填可能な注射シリンジである。概要を述べれば、これらの充填可能な注射シリンジは、注射を投与するのと同じユーザによって薬剤バイアルから薬剤で充填されるように設計される。これまで、典型的な手順は、充填可能な注射シリンジの尖った針先端を覆うキャップを取り除くものであった。針が露出された状態で、針先端が薬剤の入ったバイアルに挿入される。このステップは、一般に、注射の直前に行われる。次に、プランジャが押し下げられて、シリンジの空気チャンバを空にする。シリンジが空になった状態で、プランジャが引き戻されて、特定の量の薬剤をシリンジ・チャンバ内に引き込む。薬剤がシリンジ内に装填されたら、次いで針が患者に挿入され、プランジャが押し下げられて患者に薬剤を注射する。注射後、針は、患者から取り除かれ、汚染された針を保護するために、しばしば手作業で針にリキャップしなければならない。リキャップ後、使用済みのシリンジと未使用のシリンジとを区別するのは、しばしば困難である。
以上を踏まえて、本発明の目的は、初めにシリンジを薬剤で充填し、次いで薬剤を患者に注射した後にシリンジの針を受動的に覆って保護する、充填可能な医療用シリンジを提供することである。本発明の他の目的は、注射手順前には針を防護し、注射手順後には同一の防護具を使用して針を受動的に防護する、充填可能なシリンジを提供することである。本発明の他の目的は、通常の充填/注射手順で必要とされるプランジャの移動によって針防護具の位置が制御且つ調節される、受動的に防護された充填可能な注射シリンジを提供することである。
本発明の他の目的は、注射手順の完了時にプランジャを使用不能にすることによってシリンジの再使用(使用後及び汚染後)を防ぐ一体型機構を有する、充填可能な注射シリンジを提供することである。本発明の他の目的は、使用しやすく、割合に実装が単純で、比較的に費用効果が高い、医療用シリンジのための保護デバイスを提供することである。
受動的に防護された充填可能な注射シリンジは、軸線を画定し、尖った遠位の針先端を有する、細長い中空針を含む。シリンジは、また、針の近位端を保持するアダプタも含む。構造のこの協働により、針は、アダプタから遠位方向に延びる。加えて、針と流体連通する薬剤チャンバを作り出すために、逆プランジャ(inverted plunger)がアダプタ上に摺動可能に据え付けられる。本発明では、ほぼ円筒状の針防護具が、針に対して往復軸方向運動するように針の上に位置決めされる。また、防護具を軸線に沿ってアダプタから離れる遠位方向へと付勢するために、ばねが防護具とアダプタとの間に位置決めされる。
以下でさらに詳細に説明するように、注射手順の過程でプランジャ及び防護具を選択的に係合/係脱させるための機構が設けられる。より具体的には、シリンジを充填し、シリンジから薬剤を分注するために必要とされるプランジャの移動は、また、針に対する防護具の位置を制御する働きもする。機能的概要を述べれば、注射手順前には、防護具は、針の先端を覆う遠位位置でロックされ、プランジャの移動によってのみアンロックすることができる。アンロックされた後は、防護具を引っ込めて針先端を露出させることができる。これによって、針先端を薬剤バイアルに挿入してシリンジを充填できるようになり、またさらに、露出された針を注射のために患者に挿入できるようになる。プランジャがアダプタに対して近位に引き出されるときには、プランジャと防護具とが係合し、防護具は、近位に移動して針を露出させる。他方、プランジャが押し下げられるとき(すなわち、遠位に移動されるとき)には、プランジャは、防護具を解放する。解放された後は、防護具は、ばねの影響を受けて自由に遠位に移動することができる。この相互作用の結果、プランジャが押し下げられて注射を完了した後に、防護具が解放され、針に対して遠位に平行移動して、針先端を覆い、保護することができるようになる。
さらなる構造的詳細を述べれば、アダプタは、針の軸線上を中心とする、近位端と開口遠位端とを有するほぼ円筒状の部分を含む。加えて、針の近位端をアダプタに取り付けるために、アダプタの近位端にスタンドオフが形成される。このスタンドオフから、針は、円筒状のアダプタ内を遠位へと通り抜け、アダプタの遠位端を越えて遠位の針先端まで延びる。また、アダプタは、円筒状の防護具がアダプタの円筒状部分内を針に沿って軸方向に移動できるようにサイズ設定される。
本発明の典型的な一実施例では、シリンジは、閉鎖近位端から開口遠位端まで延びるほぼ円筒状の部分を有する逆プランジャを含む。構造的には、円筒状部分は、薬剤チャンバを取り囲み、アダプタの近位端上に摺動可能に据え付けられる。薬剤チャンバと針のルーメンとの間に流体連通を確立するために、アダプタの近位端とプランジャの円筒状部分との間にシールが置かれる。この配置によって、プランジャを引き戻して、針を通じて流体をチャンバ内に引き込むことができ、また、プランジャを押し下げて、チャンバから流体を針の遠位先端外へと排出することができる。
前述のように、注射手順の過程でプランジャ及び防護具を選択的に係合/係脱させるための機構が設けられる。構造的には、この機構は、プランジャの円筒状部分上に形成されたタングと、防護具に形成された、軸方向に位置合わせされたスロットとを含む。具体的には、タングは、プランジャの円筒状部分から遠位に、且つ針の軸線に向かって内側に延びる。アダプタに形成された、軸方向に位置合わせされたスリットによって、タングは、アダプタ内を通り、防護具のスロットと相互作用できるようになる。さらなる構造的詳細を述べれば、防護具のスロットは、アバットメントとして形成された近位端と、ランプとして形成された遠位端とを有する。この配置によって、タングは、プランジャが近位に移動する間に、アバットメントに係合して、プランジャを防護具と係合させる。他方、プランジャが遠位に移動する間に、ランプは、タングをスロットの外へと誘導して、防護具とプランジャとを係脱させる。
本発明の他の態様では、シリンジは、注射手順前に針の先端を覆う遠位位置で防護具をロックするための機構を含む。具体的には、防護具は、その機構によってロックされた後は、プランジャの移動によってのみアンロックすることができる。この目的で、円筒状のアダプタは、遠位レバー端とカム表面とを有するカム・レバーを備えて形成される。シリンジの場合、カム・レバーは、プランジャの円筒状部分によって緩和位置から付勢位置へと偏移可能である。緩和位置では、カム表面は、アダプタの残りの円筒部から径方向外側に延びる。他方、付勢位置では、レバー端は、アダプタの残りの円筒部から径方向内側に延びる。プランジャが遠位位置にあるときには、プランジャの円筒状部分は、カム表面と接触し、カム・レバーを偏移させて付勢位置にする。機能的には、カム・レバーが付勢位置にあるときには、レバー端は、防護具に係合し、防護具の近位への移動を妨げる。プランジャが引き戻されるときには、カム・レバーは、緩和し、防護具をアンロックする。
本発明の特定の一実施例では、シリンジは、開口した遠位端及び近位端を備えて形成された、ほぼ円筒形のシリンジ・ボディを含む。フランジが、シリンジ・ボディの遠位端に形成され、シリンジ・ボディの円筒状部分に対して径方向内側に延びる。近位端では、シリンジ・ボディは、円筒状部分から径方向外側に延びるフィンガー・グリップを備えて形成される。シリンジでは、ボディは、アダプタ上に摺動可能に据え付けられる。具体的には、シリンジ・ボディは、作業位置からロック位置へとアダプタに対して軸方向に移動可能である。作業位置では、シリンジ・ボディは、防護具とアダプタとの間の相対運動に干渉しない。しかし、ロック位置では、シリンジ・ボディ遠位端のフランジは、カム・レバーを偏移させ、カム・レバーを付勢位置(すなわち、防護具がロックされた位置)で保持する。注射後、シリンジ・ボディをプランジャ及びアダプタに対して近位に移動させ、ロック位置に到達させることができる。これで、防護具は、針先端を覆う位置にロックされ、シリンジの不注意な再使用が防止される。
シリンジに組み込むことのできる他の安全機能は、シリンジ・ボディの近位端のところで該ボディに形成された陥凹部を含む。具体的には、この陥凹部は、プランジャの近位端に形成されたグリップ・フランジを受けるようにサイズ設定且つ位置決めされる。注射後、グリップ・フランジが陥凹部内に位置決めされるまで、プランジャを前進させることができる。グリップ・フランジが陥凹部内に位置決めされると、シリンジ・ボディに対するプランジャのその後の移動が効果的に妨げられる。
作業時、プランジャは、初めに、タングがスロットへと延びている、アダプタに対して遠位の位置にある。この構成では、プランジャの円筒状部分は、防護具がロックされた付勢位置へと内側に偏移された状態で、カム・レバーを保持する。次に、プランジャは、近位へと引き出される。この近位への移動の効果は、3つの部分から成る。第1に、プランジャの初めの近位への移動は、カム・レバーを緩和させ、防護具をアンロックさせる。第2に、さらなる近位への移動は、プランジャのタングをスロット内の近位アバットメントと係合させて、防護具をプランジャとともに近位に移動させる。第3に、プランジャの近位への移動は、針を通じて空気を薬剤チャンバ内に引き込む。
防護具が引っ込められた状態で、次のステップは、露出された針の遠位先端を薬剤バイアルに挿入することである。この時点で、プランジャを押し下げて空気をバイアルへと排出し、薬剤チャンバを空にすることができる。プランジャが前進する間、スロットの遠位端に形成されたランプは、タングをスロットの外へと誘導し、防護具をプランジャから係脱させる。ゆえに、防護具の遠位への移動は、この時点では防護具とバイアルとの間の接触によって妨げられているにすぎない。次に、プランジャを引き出して、チャンバを薬剤で充填することができる。このプランジャ引出しの間に、タングは、再びスロットに進入し、近位アバットメントに係合する。その結果、プランジャが防護具に係合し、針に対する防護具の遠位への前進を妨げることになる。ゆえに、針がバイアルから取り除かれるときには、針の遠位先端は、防護されず、露出されたままである。この時点で、シリンジは、注射の準備ができた状態となる。
患者に薬剤を注射するには、針の遠位先端が患者に挿入され、プランジャが押し下げられる。プランジャのこの遠位への前進が、防護具を解放する。具体的には、プランジャが前進する間、スロットの遠位端に形成されたランプは、タングをスロットの外へと誘導し、防護具をプランジャから係脱させる。解放された後は、防護具は、ばねの影響を受けて自由に遠位に移動することができる。ゆえに、針が患者から引き出されるにつれて、針は、近位へと、患者の皮膚と接触したままの防護具の中に引っ込む。シリンジが患者から取り除かれた後は、プランジャ及びアダプタをシリンジ・ボディに対して遠位に前進させて、防護具を所定の位置でロックすることができる。これが、また、プランジャのグリップ・フランジをシリンジ・ボディに形成された陥凹部内に置く。機能的には、この最後の構成では、防護具が中空針を完全に覆って、ユーザを望まれない針刺し事故から保護し、シリンジの不注意な再使用を防ぐ。
本発明の新規の特徴、並びに本発明自体は、その構造及び操作のいずれに関しても、添付図面と付属の説明とを併せれば最もよく理解される。図面では、類似の参照文字は、類似の部品を指す。
初めに図1を参照すると、受動的に防護された充填可能な注射シリンジが示され、全体を10で指定されている。図1に示したように、シリンジ10は、針の軸線14上を中心とする、その近位端にフィンガー・グリップ16を備えて形成された、ほぼ円筒状のシリンジ・ボディ12を含む。図1は、さらに、シリンジ10が、シリンジ・ボディ12内に嵌合するようにサイズ設定された、やはり針の軸線14上を中心とする円筒状部分を含む、アダプタ18を含むことを示す。シリンジ10では、シリンジ・ボディ12及びアダプタ18の両方と同軸に位置決めされ、アダプタ18内に嵌合するようにサイズ設定された、ほぼ円筒状の針防護具20が設けられる。ここに示した実施例では、防護具20は、遠位方向に外径が縮小することを特徴とするわずかなテーパを備えて形成される。さらに、シリンジ10が、近位端にグリップ・フランジ24を備えて形成されたプランジャ22を含むことがわかる。
図2Aから最もよくわかるように、受動的に防護された充填可能な注射シリンジ10は、尖った遠位の針先端28を有するまっすぐな細長い中空針26を含む。図2Aは、また、アダプタ18が、針の軸線14上を中心とする、近位端30と開口遠位端32とを有するほぼ円筒状の部分を含むことを示す。針26の近位端をアダプタ18に取り付けるために、アダプタ18の近位端30にスタンドオフ34が形成される。図2Aに示したように、スタンドオフ34から、針26は、円筒状アダプタ18内を遠位へと通り抜け、アダプタの開口遠位端32を越えて遠位の針先端28まで延びる。図2Aから最もよくわかるように、アダプタ18は、円筒状の防護具20がアダプタ18の円筒状部分内を針26に沿って軸方向に移動できるようにサイズ設定される。
図2Aと図4とを相互参照すると、逆プランジャ22が、閉鎖近位端38から開口遠位端40まで延びるほぼ円筒状の部分36を有することがわかる。構造的には、円筒状部分36は、薬剤チャンバ42を取り囲み、アダプタ18の近位端30上に摺動可能に据え付けられる。図2A及び図4は、さらに、プランジャ22が、プランジャ22の円筒状部分36から遠位に且つ内側に(すなわち、針の軸線14に向かって)延びるタング44を備えて形成されることを示す。
図2Aと図5とを相互参照すると、シリンジ10が、アダプタ18の近位端30(図2Aで最もよくわかる)上に取り付けられたエラストマー・シール46を含むことがわかる。ここに示されるように、シール46は、全体的に紡錘形又はスピンドル状の形状をしており、貫通穴48を備えて形成される。プランジャ22の開口遠位端40がアダプタ18の近位端30の上を摺動されるときには、シール46は、アダプタ18とプランジャ22の円筒状部分36との間で圧縮されて、薬剤チャンバ42と針26のルーメンとの間に封止された流体連通を確立する。この配置によって、プランジャ22を引き戻して、針26を通じて流体をチャンバ42内に引き込むことができ、またさらに、プランジャ22を押し下げて、チャンバ42から流体を針の遠位先端28外へと排出することができる。
防護具20の構造は、初めに図2A及び図6Aを参照して最もよく理解することができる。それらの図に示したように、防護具20は、開口近位端50から開口遠位端52まで延び、タング44と相互作用するための軸方向に位置合わせされたスロット54を備えて形成される。具体的には、図2A及び図3Aに示したように、アダプタ18に形成された、軸方向に位置合わせされたスリット56によって、タング44は、アダプタ18内を通り、防護具20のスロット54と相互作用できるようになる。図2Aと図6Aとを相互参照すれば最もよくわかるように、防護具のスロット54は、アバットメント58として形成された近位端と、ランプ60として形成された遠位端とを有する。この配置によって、タング44は、プランジャ22が近位に移動する間に、アバットメント58に係合して、プランジャ22を防護具20と係合させる。他方、プランジャ22が遠位に移動する間に、ランプ60は、タング44をスロット54の外へと誘導して、防護具20とプランジャ22とを係脱させる。図2A及び図6Bに見られるように、防護具20は、また、緩和された非偏移状態にあるときには径方向外側に延びるリビング・ヒンジ62を備えて形成される。図6Aは、さらに、防護具20が、防護具20の円筒状部分から径方向外側にそれぞれ延びる、2つの位置合わせガイド64a、bを備えて形成されることを示す。これらの位置合わせガイド64a、bは、アダプタ18内の対応する1対のスロット66(図3A参照)内を走行し、ガイド20をアダプタ18内で方位角的に位置合わせされた状態に維持する。
図2Aと図3Bとを相互参照することによって、シリンジ10が、注射手順前の針先端28を覆う遠位位置で防護具20をロックするための機構を含むことがわかる。具体的には、防護具20は、その機構によってロックされた後は、プランジャ22の移動によってのみアンロックすることができる。具体的には、ここに示したように、円筒状のアダプタ18は、遠位レバー端70とカム表面72とを有するカム・レバー68を備えて形成される。図2Aと図2Bとを比較すると、カム・レバー68がプランジャ22の円筒状部分36によって緩和位置(図2B)から付勢位置(図2A)へと偏移可能であることがわかる。緩和位置(図2B)では、カム表面72は、アダプタ18の残りの円筒部から径方向外側に延びる。他方、図2Aに示したように、付勢(すなわち、偏移された)位置では、レバー端70は、アダプタ18の残りの円筒部から径方向内側に延びる。プランジャ22が図2Aに示した遠位位置にあるときには、プランジャ22の円筒状部分36は、カム表面72と接触し、カム・レバー68を偏移させて付勢位置にする。機能的には、図2Aに示したように、カム・レバー68が付勢位置にあるときには、レバー端70は、防護具20のヒンジ62に係合し、針26に対する防護具20の近位への移動を妨げる。プランジャ22が図2Bに示したように引き戻されるときには、カム・レバー68は、緩和して、偏移していない外側位置(図3Bに示す)になり、防護具20を針26に対して遠位に移動させる。
図2Aは、円筒状のシリンジ・ボディ12の遠位端が、シリンジ・ボディ12の円筒状部分に対して径方向内側に延びるフランジ74を備えて形成されることを示す。加えて、図2Aに示したように、アダプタ18は、隆起した遠位タブ76と、ランプを備えて形成された、隆起した近位タブ78とを備えて形成される。ここに示したように、近位タブ78は、遠位タブ76から軸方向に離隔されて、タブ76と78との間に隙間を形成している。通常、図3A及び図3Bに示したように、タブ76及び78の4つのセットは、アダプタ18の周囲に等間隔に分布される。機能的には、タブ76、78は、シリンジ・ボディ12が作業位置にあるときには隙間内でシリンジ・ボディ12のフランジ74を解放可能に保持し、また、アダプタ18に対して近位に移動させてロック位置にするためにフランジ74を解放する。作業位置では、図2Aに示したように、シリンジ・ボディ12は、防護具20とアダプタ18との間の相対運動に干渉しない。ロック位置では、図2Eに示したように、フランジ74は、カム・レバー68を偏移させ、防護具20がロックされた位置でカム・レバー68を保持する。注射後、シリンジ・ボディ12をプランジャ22及びアダプタ18の両方に対して近位に移動させ、図2Eに示したロック位置に到達させることができる。これで、防護具20が、針先端28を覆う位置にロックされ、シリンジ10の不注意な再使用が防止される。
図2Eと図7とを相互参照すると、シリンジ・ボディ12のフィンガー・グリップ16が、ボディの近位端に陥凹部80を備えて形成されることがわかる。具体的には、図2Eから最もよくわかるように、陥凹部80は、プランジャ22の近位端38に形成されたグリップ・フランジ24を受けるようにサイズ設定且つ位置決めされる。機能的には、注射後、グリップ・フランジ24が陥凹部80内に位置決めされるまで、プランジャ22を遠位に前進させることができる。グリップ・フランジ24が陥凹部80内に位置決めされると、シリンジ・ボディ12に対するプランジャ22のその後の移動が効果的に妨げられる。
操作
シリンジ10は、通常、図2Aに示した構成でエンドユーザに届けられる。具体的には、図2Aが示すように、プランジャ22は、初めに、防護具20の遠位への移動を妨げるためにタング44がスロット54内に延びている、アダプタ18に対して遠位の位置にある。この構成では、プランジャ22の円筒状部分36が、防護具20をロックし、防護具20の近位への移動を妨げるために、内側に偏移された状態でカム・レバー68を保持することがわかる。図2Bによって示されるように、シリンジ10の使用は、プランジャ22を近位に引き出すことから始まる。図2Bは、プランジャ22のこの近位への移動がいくつかの効果を有することを示す。1つには、プランジャ22の初めの近位への移動は、カム・レバー68を針26から外側に緩和させ、針26に対して近位に移動させるために防護具20をアンロックさせる。プランジャ22のさらなる近位への移動は、タング44を近位アバットメント58と係合させて、防護具20をプランジャ22とともに近位に移動させる。また、プランジャ22の近位への移動は、針26を通じて空気を薬剤チャンバ42内に引き込む。
シリンジ10は、通常、図2Aに示した構成でエンドユーザに届けられる。具体的には、図2Aが示すように、プランジャ22は、初めに、防護具20の遠位への移動を妨げるためにタング44がスロット54内に延びている、アダプタ18に対して遠位の位置にある。この構成では、プランジャ22の円筒状部分36が、防護具20をロックし、防護具20の近位への移動を妨げるために、内側に偏移された状態でカム・レバー68を保持することがわかる。図2Bによって示されるように、シリンジ10の使用は、プランジャ22を近位に引き出すことから始まる。図2Bは、プランジャ22のこの近位への移動がいくつかの効果を有することを示す。1つには、プランジャ22の初めの近位への移動は、カム・レバー68を針26から外側に緩和させ、針26に対して近位に移動させるために防護具20をアンロックさせる。プランジャ22のさらなる近位への移動は、タング44を近位アバットメント58と係合させて、防護具20をプランジャ22とともに近位に移動させる。また、プランジャ22の近位への移動は、針26を通じて空気を薬剤チャンバ42内に引き込む。
防護具20が図2Bに示したように引っ込められたら、次のステップは、露出された遠位の針先端28を薬剤バイアル(図2Cに表面82によって示される)に挿入することである。この時点で、図2Cに示したようにプランジャ22を押し下げて、空気をバイアルへと排出し、薬剤チャンバ42を空にすることができる。図2Bと図2Cとを比較すると、プランジャ22が前進する間、スロット54の遠位端に形成されたランプ60が、タング44をスロット54の外へと誘導し、防護具20をプランジャ22から係脱させることがわかる。ゆえに、図2Cによって示されるように、プランジャ22を押し下げた後、防護具20の遠位への移動は、防護具20と表面82との間の接触によって妨げられているにすぎない。次に、プランジャ22を引き出して、チャンバ42を薬剤で充填することができる(図2Bが、チャンバ42が薬剤で充填された後のシリンジ10の構成を表すことに留意する)。図2Bから、プランジャ22の引出しの間に、タング44が再びスロット54に進入し、近位アバットメント58に係合することがわかる。その結果、プランジャ22が防護具20に係合し、針26に対する防護具20の遠位への前進を妨げることになる。図2Bによって示されるように、針26がバイアルから取り除かれるときには、針26の遠位先端28は、防護されず、露出されたままである。この時点で、シリンジ10は、注射の準備ができた状態となる。
図2Cによって示されるように、患者に薬剤を注射するには、針26の遠位先端28が患者(表面82によって表される)に挿入され、プランジャ22が押し下げられる。図2Cに示されるように、プランジャ22の遠位への前進は、防護具20を解放する。具体的には、プランジャ22が前進する間、ランプ60は、タング44をスロット54の外へと誘導し、防護具20をプランジャ22から係脱させる。解放された後は、防護具20は、防護具20とアダプタ18との間に置かれたコイルばね84の影響を受けて自由に遠位に移動することができる。ゆえに、針26が患者から引き出されるにつれて、針26は、患者の皮膚(表面82によって表される)と接触したままの防護具20内へと近位に引っ込む。図2Dは、針26が患者から引き出され、針26が受動的に防護具20内に引っ込められた後のシリンジ10を示す。図2Cと図2Dとを比較すると、ヒンジ62が偏移し、カム・レバー68を越えて遠位に前進することがわかる。
図2Dと図2Eとを比較すると、シリンジ10が患者から取り除かれた後には(図2D)、プランジャ22及びアダプタ18をシリンジ・ボディ12に対して遠位に前進させて、防護具20を所定の位置でロックできる(図2E)ことがわかる。図2Eは、また、これがプランジャ22のグリップ・フランジ24をシリンジ・ボディ12に形成された陥凹部80内に置くことを示す。機能的には、シリンジ10が図2Eに示した構成にきた後は、プランジャ22は、使用不能となり、防護具20が中空針26を完全に覆って、ユーザを望まれない針刺し事故から保護し、シリンジ10の不注意な再使用を防ぐ。
本明細書で詳細に示し、且つ開示した特定のデバイス及び方法は、完全に、前述の目的を果たし、利点を提供することができるが、それらが単に本発明の現時点で好ましい諸実施例の例示にすぎず、冒頭の特許請求の範囲に記載した以外、本明細書に示した構造又は設計の詳細に対して制限が意図されていないことを理解すべきである。
Claims (20)
- 流体チャンバから流体を排出するシリンジであって、
軸線を画定し、近位端と、針先端を備えて形成された遠位端とを有する、細長い中空針と、
前記流体チャンバと流体連通した状態で前記中空針の前記近位端を保持するアダプタとを含んでおり、その際、前記中空針が前記アダプタから遠位方向に延びており、前記シリンジがさらに、
前記針上で往復軸方向運動するように前記針上に配置された防護具と、
前記防護具と前記アダプタとの間に位置決めされた、前記防護具を前記軸線に沿って前記アダプタから遠位方向に付勢するばねと、
前記防護具と解放可能に係合できるプランジャとを含んでおり、前記プランジャが前記防護具を引っ込められた位置で保持して前記針先端を露出させる第1の(近位)プランジャ位置から、前記プランジャが前記防護具を解放して前記針先端を覆って保護させる第2の(遠位)プランジャ位置へと前記プランジャが移動するときに、前記プランジャが前記アダプタに対して軸方向に移動して前記流体チャンバから流体を排出できるシリンジ。 - 前記プランジャが逆プランジャであり、前記シリンジが、前記逆プランジャ内に薬剤チャンバを構築するように前記針に取り付けられたシールをさらに含んでおり、その際、前記薬剤チャンバが前記中空針と流体連通している、請求項1に記載のシリンジ。
- 前記防護具が、近位アバットメントを有する、軸方向に位置合わせされたスロットを備えて形成されており、前記プランジャが、前記プランジャが前記針に対して近位に移動する間に前記近位アバットメントと係合するように前記スロットへと延びることのできるタングを備えて形成される、請求項2に記載のシリンジ。
- 前記軸方向に位置合わせされたスロットが、前記プランジャが前記針に対して遠位に移動する間に前記タングを前記防護具から係脱させるための遠位ランプを有する、請求項3に記載のシリンジ。
- 前記アダプタが、軸方向に位置合わせされたスリットを備えて形成されており、前記タングが、前記防護具のスロットに到達するように前記スリット内を延びる、請求項2に記載のシリンジ。
- 前記アダプタが、遠位レバー端とカム表面とを有するカム・レバーを備えて形成されており、前記カム・レバーが、緩和位置から付勢位置へと偏移可能であり、その際、前記レバー端が、前記緩和位置にあるときよりも前記付勢位置にあるときの方が前記針の近くにあり、前記付勢位置が、前記遠位レバー端を前記防護具と係合させて、針先端を覆う位置から前記防護具が引っ込むのを防ぐためのものであり、前記カム表面が、前記プランジャが遠位に移動する間には前記カム・レバーを前記付勢位置へと移動させ、前記プランジャが近位に移動する間には前記カム・レバーを前記緩和位置へと戻すよう、前記プランジャと相互作用するように位置決めされる、請求項1に記載のシリンジ。
- フランジとフィンガー・グリップとを備えて形成されたシリンジ・ボディをさらに含んでおり、前記シリンジ・ボディが、前記アダプタ上で作業位置とロック位置との間で相対軸方向運動するように前記アダプタ上に摺動可能に据え付けられており、前記フランジが、前記カム表面に係合し、前記カム・レバーを前記付勢位置で保持して、針先端を覆う位置で前記防護具をロックし、前記シリンジの再使用を防ぐ、請求項6に記載のシリンジ。
- 前記プランジャが、近位端を有し、前記近位端のところにグリップ・フランジを備えて形成されており、前記シリンジ・ボディの前記フィンガー・グリップが、前記シリンジ・ボディに対する前記プランジャのその後の移動を妨げるために、注射後に前記グリップ・フランジを受けるための陥凹部を備えて形成される、請求項7に記載のシリンジ。
- 前記アダプタが、隆起した遠位タブと、ランプを備えて形成された、隆起した近位タブとを備えて形成されており、前記近位タブが前記遠位タブから離隔されて、前記近位タブと前記遠位タブとの間に隙間を形成しており、前記タブが、前記ボディが前記作業位置にあるときには前記シリンジ・ボディのフランジを前記隙間内で解放可能に保持し、また、前記アダプタに対して近位に移動して前記ロック位置にくるように前記フランジを解放するためのものである、請求項7に記載のシリンジ。
- 前記防護具が、遠位端と近位端とを有するほぼ円筒形をしており、前記防護具の前記近位端がリビング・ヒンジを備えて形成される、請求項1に記載のシリンジ。
- 充填可能な注射シリンジであって、
ルーメンを備えて形成された細長い中空針を含んでおり、前記針が、遠位の針先端を有し、軸線を画定しており、前記シリンジがさらに、
前記中空針を保持するアダプタと、
チャンバを備えて形成された、タングを有する逆プランジャとを含んでおり、前記プランジャが、前記チャンバと前記針の前記ルーメンとの間に流体連通を確立するように前記アダプタ上に摺動可能に据え付けられており、前記シリンジがさらに、
前記針上で往復軸方向運動するように前記針上に配置された防護具を含んでおり、前記防護具が、プランジャを引き戻す間に前記防護具を軸方向に移動させ、薬剤バイアルへの挿入のために前記針先端を露出させ、次いで、順に、前記プランジャが遠位に移動する間に前記防護具を前記プランジャから係脱させて前記チャンバを空にし、前記プランジャを引き出す間に前記防護具を前記プランジャと再係合させて、前記チャンバを薬剤で装填し、引き続き患者に挿入するために前記針を露出させ、前記プランジャが前進する間に前記防護具を前記プランジャから解放して前記患者に薬剤を注射するよう、前記タングと相互作用するための近位アバットメントを有する軸方向に位置合わせされたスロットを備えて形成されており、前記シリンジがさらに、
注射後に前記針先端を覆って保護するために、前記解放された防護具を前記軸線に沿って前記アダプタから遠位方向に平行移動させるばねを含む充填可能な注射シリンジ。 - 前記軸方向に位置合わせされたスロットが、前記プランジャが前記針に対して遠位に移動する間に前記タングを前記防護具から係脱させるための遠位ランプを有する、請求項11に記載のシリンジ。
- 前記アダプタが、軸方向に位置合わせされたスリットを備えて形成されており、前記タングが、前記防護具の前記スロットに到達するように前記スリット内を延びる、請求項11に記載のシリンジ。
- 前記アダプタが、遠位レバー端とカム表面とを有するカム・レバーを備えて形成されており、前記カム・レバーが、緩和位置と付勢位置との間を移動可能であり、その際、前記レバー端が、前記緩和位置にあるときよりも前記付勢位置にあるときの方が前記針の近くにあり、前記付勢位置が、前記遠位レバー端を前記防護具と係合させて、針先端を覆う位置から前記防護具が引っ込むのを防ぐためのものであり、前記カム表面が、前記プランジャが遠位に移動する間には前記カム・レバーを前記付勢位置へと移動させ、前記プランジャが遠位に移動する間には前記カム・レバーを前記緩和位置へと戻すよう、前記プランジャと相互作用するように位置決めされる、請求項11に記載のシリンジ。
- フランジとフィンガー・グリップとを備えて形成されたシリンジ・ボディをさらに含んでおり、前記シリンジ・ボディが、前記アダプタ上で作業位置とロック位置との間で相対軸方向運動するように前記アダプタ上に摺動可能に据え付けられており、前記フランジが、前記カム表面に係合し、前記カム・レバーを前記付勢位置で保持し、針先端を覆う位置で前記防護具をロックして前記シリンジの再使用を防ぐ、請求項14に記載のシリンジ。
- 前記プランジャが、近位端を有し、前記近位端のところにグリップ・フランジを備えて形成されており、前記フィンガー・グリップが、前記シリンジ・ボディに対する前記プランジャのその後の移動を妨げるために、注射後に前記グリップ・フランジを受けるための陥凹部を備えて形成される、請求項15に記載のシリンジ。
- 前記アダプタが、隆起した遠位タブと、ランプを備えて形成された、隆起した近位タブとを備えて形成されており、前記近位タブが前記遠位タブから軸方向に離隔されて、前記近位タブと前記遠位タブとの間に隙間を形成しており、前記タブが、前記ボディが前記作業位置にあるときには前記シリンジ・ボディのフランジを前記隙間内で解放可能に保持し、また、前記アダプタに対して近位に移動して前記ロック位置にくるように前記フランジを解放するためのものである、請求項16に記載のシリンジ。
- 薬剤を患者に注射し、その後使用済みのシリンジを受動的に保護する方法であって、
シリンジを提供するステップを含んでおり、前記シリンジが、先端を備えて形成された中空針と、前記針を保持するアダプタと、チャンバを備えて形成された、タングを有する逆プランジャとを有しており、前記プランジャが前記アダプタ上に摺動可能に据え付けられており、前記シリンジがさらに、前記針上で往復軸方向運動するように前記針上に配置された防護具を含んでおり、前記防護具が、前記プランジャが近位方向に引き出されるときに前記タングと相互作用するための近位アバットメントを有する、軸方向に位置合わせされたスロットを備えて形成されており、前記シリンジがさらに、前記防護具と前記アダプタとを反対の軸方向に付勢するように位置決めされたばねを含んでおり、前記方法がさらに、
前記プランジャを引き戻して、前記防護具を軸方向に移動させ、前記針先端を露出させるステップと、
前記先端を薬剤バイアルに挿入するステップと、
前記プランジャを遠位方向に前進させて、前記防護具を前記プランジャから係脱させ、前記チャンバを空にするステップと、
前記プランジャを引き出して、前記防護具を前記プランジャと再係合させ、前記チャンバを薬剤で装填するステップと、
前記針の前記先端を患者に挿入するステップと、
前記プランジャを押し下げて、前記チャンバから前記針を通じて前記薬剤を前記患者へと注射し、前記防護具を前記プランジャから解放するステップと、
前記針先端を前記患者から取り除いて、前記防護具を前記針に対して遠位に摺動させて、前記針先端を覆って保護するステップとを含む方法。 - 前記シリンジが、前記アダプタ上で相対軸方向運動するように前記アダプタ上に摺動可能に据え付けられたシリンジ・ボディをさらに含んでおり、前記方法が、前記プランジャ及び前記アダプタを前記シリンジ・ボディに対して相対的に移動させて、針先端を覆う位置で前記防護具をロックし、前記シリンジの再使用を防ぐステップをさらに含む、請求項18に記載の方法。
- 前記アダプタが、軸方向に位置合わせされたスリットを備えて形成されており、前記タングが、前記防護具の前記スロットに到達するように前記スリット内を延びる、請求項18に記載の方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US10/983,108 US7198617B2 (en) | 2004-11-05 | 2004-11-05 | Passively guarded, fillable injection syringe |
PCT/US2005/018178 WO2006052289A2 (en) | 2004-11-05 | 2005-05-23 | Passively guarded, fillable injection syringe |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008518736A true JP2008518736A (ja) | 2008-06-05 |
Family
ID=36336917
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007540295A Pending JP2008518736A (ja) | 2004-11-05 | 2005-05-23 | 受動的に防護された充填可能な注射シリンジ |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US7198617B2 (ja) |
EP (1) | EP1814612A4 (ja) |
JP (1) | JP2008518736A (ja) |
CA (1) | CA2586806A1 (ja) |
WO (1) | WO2006052289A2 (ja) |
Families Citing this family (21)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20070078403A1 (en) * | 2005-08-25 | 2007-04-05 | Don Millerd | Syringe guard for pre-filled medicament vial |
US7540858B2 (en) * | 2007-01-23 | 2009-06-02 | Becton, Dickinson And Company | Retracting safety pen needle |
US8632503B2 (en) | 2008-03-13 | 2014-01-21 | Becton, Dickinson And Company | Safety pen needle assembly having shielding for patient and non-patient ends |
US9642971B2 (en) | 2008-03-13 | 2017-05-09 | Becton, Dickinson And Company | Safety needle assembly |
EP2262559B1 (en) | 2008-03-13 | 2019-05-01 | Becton, Dickinson and Company | Safety pen needle assembly having shield for non-patient end |
WO2009148969A1 (en) | 2008-06-02 | 2009-12-10 | Sta-Med, Llc | Needle cover assembly for a syringe |
US8439870B2 (en) * | 2008-09-10 | 2013-05-14 | B. Braun Medical Inc. | Safety needle assembly and methods |
US8216188B2 (en) * | 2009-06-29 | 2012-07-10 | Don Millerd | Safety catheter |
US8216187B2 (en) * | 2009-06-29 | 2012-07-10 | Millaghi Medical, Inc. | Safety catheter |
US9526846B2 (en) | 2009-08-19 | 2016-12-27 | Safety Syringes, Inc. | Patient-contact activated needle stick safety device |
US8162882B2 (en) | 2010-06-23 | 2012-04-24 | Sta-Med, Llc | Automatic-locking safety needle covers and methods of use and manufacture |
WO2012166746A1 (en) | 2011-05-31 | 2012-12-06 | Sta-Med, Llc | Blood collection safety devices and methods of use and manufacture |
WO2013009897A1 (en) * | 2011-07-11 | 2013-01-17 | Medpro Safety Products, Inc. | Fluid delivery device and methods |
CA2854003C (en) | 2011-11-07 | 2020-07-14 | Safety Syringes, Inc. | Contact trigger release needle guard |
ES2598061T3 (es) | 2013-12-10 | 2017-01-25 | Becton, Dickinson And Company | Conjunto pasivo de seguridad de la aguja de jeringa tipo pluma |
US9649452B2 (en) | 2013-12-10 | 2017-05-16 | Becton, Dickinson And Company | Active safety pen needle assembly |
GB2529621B (en) | 2014-08-21 | 2016-12-07 | Owen Mumford Ltd | Safety syringe |
CH711240A2 (de) * | 2015-06-23 | 2016-12-30 | Tecpharma Licensing Ag | Autoinjektionsvorrichtung. |
FR3094644B1 (fr) * | 2019-04-04 | 2021-06-04 | Aptar France Sas | Dispositif d'injection de produit fluide |
CN114423475B (zh) * | 2019-09-30 | 2024-03-26 | 美国安进公司 | 药物递送装置和用于递送药物的方法 |
WO2024061026A1 (zh) * | 2022-09-21 | 2024-03-28 | 普昂(杭州)生命科技有限公司 | 一种安全注射器 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6470070A (en) * | 1987-07-10 | 1989-03-15 | Berieeru Jiyatsuku | Pre-filled injector |
JP2004528138A (ja) * | 2001-06-07 | 2004-09-16 | ベクトン・ディキンソン・アンド・カンパニー | 予め充填された注射器のための安全遮蔽システム |
Family Cites Families (38)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US2679246A (en) * | 1952-07-22 | 1954-05-25 | Miljam Instr Corp | Hypodermic syringe |
US4425120A (en) | 1982-04-15 | 1984-01-10 | Sampson Norma A | Shielded hypodermic syringe |
US4781692A (en) | 1985-09-03 | 1988-11-01 | The University Of Virginia Alumni Patents Foundation | Retractable safety needles |
US4664654A (en) | 1986-03-07 | 1987-05-12 | Strauss Eric C | Automatic protracting and locking hypodermic needle guard |
US4681567A (en) | 1986-04-03 | 1987-07-21 | Masters Edwin J | Syringe with safety sheath |
CA1315166C (en) | 1988-10-05 | 1993-03-30 | John S. Parry | Injection devices |
US4911693A (en) | 1988-10-17 | 1990-03-27 | Paris Frassetti R | Hypodermic syringe needle guard |
US4894055A (en) | 1988-12-28 | 1990-01-16 | Sudnak Paul J | Needle guard assembly for use with hypodermic syringes and the like |
US5167635A (en) | 1989-09-22 | 1992-12-01 | Habley Medical Technology Corporation | Compact, easy to assemble, safety IV system |
US5037402A (en) | 1990-05-29 | 1991-08-06 | Bartman Thomas F | Dual-chamber safety syringe |
US5061251A (en) | 1990-06-12 | 1991-10-29 | Juhasz Paul R | Syringe device |
US5376080A (en) | 1991-01-30 | 1994-12-27 | Petrussa; Gian L. | Single use retractable needle syringe |
US5197953A (en) | 1991-07-08 | 1993-03-30 | John Colonna | Cap assembly |
US5167640A (en) | 1991-07-31 | 1992-12-01 | Balding James G | Syringe needle shield |
US5232457A (en) | 1991-08-05 | 1993-08-03 | Grim John P | Medical syringe |
US5176656A (en) | 1991-08-12 | 1993-01-05 | Bayless William B | Automatically positioned needle sheath for a disposable hypodermic syringe |
CA2078734A1 (en) | 1991-09-25 | 1993-03-26 | John C. Ii Tanner | Needle guard assembly for syringe |
US5300040A (en) | 1992-02-03 | 1994-04-05 | Timothy A. Kershenstine | Self-locking safety syringe |
US5242420A (en) | 1992-02-03 | 1993-09-07 | Timothy Kershenstine | Self-locking safety syringe |
US5267972A (en) | 1992-07-20 | 1993-12-07 | Anderson Wayne W | Hypodermic syringe with needle guard |
US5222945A (en) | 1992-10-13 | 1993-06-29 | Basnight Robert W | Hypodermic syringe with protective shield |
US5295975A (en) | 1992-10-28 | 1994-03-22 | Lockwood Jr Hanford N | Hypodermic needle safety device with sliding outer cover |
US5267977A (en) | 1992-10-29 | 1993-12-07 | Feeney Jr Richard J | No-stick syringe |
US5346480A (en) | 1992-12-14 | 1994-09-13 | Q-Med, Inc. | Syringe with retractable needle |
US5279566A (en) | 1992-12-23 | 1994-01-18 | Ronald S. Kline | Protective assembly for hypodermic syringes |
US5389085A (en) | 1993-02-11 | 1995-02-14 | International Medical Consultants, Inc. | Automatic needle protector |
US5292314A (en) | 1993-02-11 | 1994-03-08 | International Medical Consultants, Inc. | Automatic needle protector |
US5324265A (en) | 1993-10-20 | 1994-06-28 | Gabbard Murray Gabbard Inc. | Hypodermic safety syringe with retracting needle system |
US5478316A (en) * | 1994-02-02 | 1995-12-26 | Becton, Dickinson And Company | Automatic self-injection device |
US5582597A (en) | 1995-07-11 | 1996-12-10 | Becton Dickinson And Company | Rotary ram collet lock needle point guard |
US5591138A (en) | 1995-08-10 | 1997-01-07 | Vaillancourt; Vincent L. | Protected needle assembly |
US5695475A (en) | 1995-12-13 | 1997-12-09 | Best, Jr.; Lester | Syringe apparatus |
US5681292A (en) * | 1996-10-29 | 1997-10-28 | Retrax Safety Systems, Inc. | Retractable needle and syringe combination |
US6319233B1 (en) * | 1998-04-17 | 2001-11-20 | Becton, Dickinson And Company | Safety shield system for prefilled syringes |
US6162197A (en) | 1998-12-22 | 2000-12-19 | Mohammad; Owais | Retractable needle assembly and method of making the same |
US6379336B1 (en) | 1999-06-18 | 2002-04-30 | Hooman A. Asbaghi | Protective device for injection or aspiration needle |
US6530905B2 (en) | 2001-02-01 | 2003-03-11 | Hba Medical Group, Inc. | Self-sheathing dental needle |
US6776777B2 (en) * | 2002-05-10 | 2004-08-17 | Becton, Dickinson And Company | Passive safety shield system for injection devices |
-
2004
- 2004-11-05 US US10/983,108 patent/US7198617B2/en not_active Expired - Fee Related
-
2005
- 2005-05-23 CA CA002586806A patent/CA2586806A1/en not_active Abandoned
- 2005-05-23 WO PCT/US2005/018178 patent/WO2006052289A2/en active Application Filing
- 2005-05-23 JP JP2007540295A patent/JP2008518736A/ja active Pending
- 2005-05-23 EP EP05756361A patent/EP1814612A4/en not_active Withdrawn
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6470070A (en) * | 1987-07-10 | 1989-03-15 | Berieeru Jiyatsuku | Pre-filled injector |
JP2004528138A (ja) * | 2001-06-07 | 2004-09-16 | ベクトン・ディキンソン・アンド・カンパニー | 予め充填された注射器のための安全遮蔽システム |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP1814612A2 (en) | 2007-08-08 |
EP1814612A4 (en) | 2009-06-24 |
US20060111675A1 (en) | 2006-05-25 |
WO2006052289A2 (en) | 2006-05-18 |
US7198617B2 (en) | 2007-04-03 |
WO2006052289A3 (en) | 2006-12-28 |
CA2586806A1 (en) | 2006-05-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2008518736A (ja) | 受動的に防護された充填可能な注射シリンジ | |
JP5017125B2 (ja) | 選択された針の構成を有する注射器ガード | |
RU2766673C2 (ru) | Захватное приспособление для ручного инъекционного устройства | |
US7300420B2 (en) | Passive needle guard for syringes | |
RU2766672C2 (ru) | Захватное приспособление для ручного инъекционного устройства | |
JP7093775B2 (ja) | 安全針デバイス | |
US6485469B1 (en) | Shielded dental safety needle | |
EP1252907A1 (en) | Protective device for a fillable injection syringe | |
EP1228778B1 (en) | Self-sheathing dental needle | |
US20210016066A1 (en) | Iv cannula with tip protector assembly |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080523 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20101203 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20101202 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20110422 |