JP2008510145A - 回腸炎診断アッセイ法 - Google Patents

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Abstract

動物由来試料中の低濃度の抗ローソニア抗体の、迅速で、容易な検出を可能にする、ローソニア・イントラセルラリス(Lawsonia intracellularis)に対する抗体の防御のための、改良されたイムノアッセイ法が提供される。好ましいアッセイ法は、L.イントラセルラリスのリポ多糖の抗原性抽出物を使用する、ELISAアッセイ法である。

Description

本発明は、概して、ローソニア・イントラセルラリスに対する抗体を検出するための、L.イントラセルラリスのリポ多糖抽出物を含み、かつ、好ましくは本質的にそれらからなる、有効な抗原と同程度の、改良されたイムノアッセイに関する。さらに詳しくは、好ましいアッセイ法は、優れた特異性と感度をもち、病気の臨床症状が出現する前の感染初期段階における動物由来組織中の低レベル抗体を検出することができる、間接ELISA法である。
ブタ増殖性腸炎(PPE)は回腸炎、腸腺腫症、出血性腸炎、または壊死性腸炎としても知られ、離乳子畜期から若い成体期のブタに被害を及ぼす自然発生病である。PPEは、かつてはカンピロバクター様の微生物あるいは回腸細胞内寄生虫により引き起こされると考えられていた。より近年では、病原体が、細胞内絶対寄生性のグラム陰性細菌、ローソニア・イントラセルラリスであることが明らかになってきている。この疾患は、罹患した動物での、死亡損耗、投薬コスト増大、体重増加不良、および食料変換の減少のため、経済的に重要である。
PPEの合理的な治療法と効果的な制御において、主たる要素は迅速かつ正確な病原体の同定である。PPEは肉眼的病変を観察することによって診断でき、抗ローソニア モノクローナル抗体を用いた特殊な染色法によって細胞内の曲がった桿菌が示される、特異な組織病理学的病変を観察することによって確定できる。理想的には、最終判断が病原体の分離中にされるべきである。しかしながら、L.イントラセルラリスの分離と培養は特殊な細胞培養技術を必要とする。
過去においては、抗ローソニア抗体の検出に関して迅速アッセイ法開発のための試みられてきた。間接蛍光抗体法(IFAT)および免疫ペルオキシダーゼ法(IPMA)のような、現在の血清学的アッセイ法は、生体ブタ血清中の抗ローソニア抗体検出において、よい感度とよい特異性を示している。クニッテル JP、ジョーダン DM、シュワルツ KJら、ローソニア・イントラセルラリス曝露ブタを検出するための、死亡前のポリメラーゼ連鎖反応と血清学的方法の評価、American Journal of Veterinarian Research 59:722−726(1998)、ガイズ RMC、ゲプハルト CJ、ディーン Jら、ブタ増殖性腸炎の血清学的試験法としてのイムノペルオキシダーゼ単層アッセイの検証、Journal of Veterinarian Diagnostic Investigation 14:528−530(2002)、それらの教示と内容は、本明細書に、参照により取り入れられている。しかしながら、これらのアッセイ法はどちらも、感染初期や発病間もない頃のブタの血清によくみられる低濃度の抗ローソニア抗体を検出するには感度が十分ではない。さらに加えれば、これらの既存のアッセイ法は、正確に検査を行い、結果を解釈するために、高度の技術をもつテクニシャンに依存している。例えば、顕微鏡を覗くことに何時間も費やすこと、UVあるいは自然光に照らされたウェルを分析すること、および“陽性の”試料を示す蛍光グリーンやレッドに染色されたL.イントラセルラリスまたはL.イントラセルラリス感染細胞を探すことによって結果が主観的に得られる。
酵素結合免疫測定法(ELISA)もまた、抗ローソニア抗体を検出するために開発が行われてきた。これらのこれまでの尽力は、抗原の質量ともに悪いこと、抗体価のばらつき、適正な“カットオフ”値が無いために感染および非感染動物間での抗体価がオーバーラップすること、及びブタ抗体の非特異的抗原要素に対する交叉反応のせいで、十分に高感度で高特異性なアッセイ法を生み出せなかった。ホリオウク PK、カトラー RS、カプル IW、モンクトン R.P.、ブタにおける、回腸共生イントラセルラリス特異的免疫的免疫グロブリンGの血清中での反応を測定するための、酵素結合免疫吸着アッセイ、Journal of Clinical Microbiology 31:1980−1985(1994)、これの教示と内容は、本明細書に、参照により取り入れられている。
従って、高感度かつ高特異性で、感染初期段階で動物由来組織中の低濃度の抗体の正確な検出ができる、改良された抗ローソニア抗体アッセイの技術に対する需要がある。
リポ多糖(LPS)は、細菌の構造維持に大きく貢献し、宿主免疫防御からそれらを守る、L.イントラセルラリスのようなグラム陰性細菌の主要な高次構造体である。LPSはグラム陰性細菌の細胞壁の一部を構成し、3つの部分:糖側鎖、コア多糖、およびリピドA、からなる。リピドAは一般的でない脂肪酸(例えば、ヒドロキシミステリン酸)を含み、一方では、コア多糖は一般的でない糖(例えば、KDO、ケトデオキシオクツロン酸およびヘプツロース)をしばしば含む。糖側鎖は細菌のO抗原に関係する。LPSは、マクロファージのCD14レセプターに結合でき、マクロファージ/内皮細胞の全カスケードのトリガをひいて炎症サイトカインを分泌するため、エンドトキシンとして機能する。
本発明は、上述の諸問題を解決し、ローソニア・イントラセルラリスに対する抗体の存在を、PPEの早期検出のために利用できる、高度の特異性と感度で検出するための改良されたイムノアッセイ法を提供する。
大枠でいうと、本発明のアッセイは、動物由来試料が、L.イントラセルラリスのリポ多糖の少なくとも一部を含む有効量の抗原と接触し、抗原と抗体の複合体形成を引き起こし、その後に、そのような抗原−抗体複合体を検出するイムノアッセイである。好ましい態様では、このアッセイ法は間接ELISAテストである。
動物由来試料は、もっとも好ましくは血清であるが、初乳、関節液、唾液、組織ホモジェネート又は糞便を含んでもよい。これらの試料はアッセイ目的のための通常の技術に基づいて調製することができる。本発明は特にブタのPPE検出に関するものであるが、類似のローソニアに起因する疾患についても、ブタ、ハムスター、青ギツネ、エミュー、シカ、イヌ、モルモット、ウマ、アカゲザル、ダチョウ、ウサギ、又はラットにおいて検出可能である。本発明の方法を使って検出される抗体は、一般にIgG、IgA及びIgMよりなる群から選ばれる。
本発明のイムノアッセイで使うための好ましい抗原は、L.イントラセルラリスのリポ多糖の一部又は抽出物である。この抽出物は、好ましくは、分子量約15−25kDaであり、より好ましくは、約18−20kDaである。抽出物又はその一部は必要な分子量を有しており、かつ、有効量の抗原が投与された時に、動物に免疫応答を誘導する抗原性を有するべきである。さらには、抽出物又はその一部は、LPS抗体とともに抗体−抗原複合体を形成するための十分な大きさを有さねばならない。特に好ましい形態では、細菌エンドトキシン試験において、LPS抗原が約3−75EU/ml(より好ましくは、約10−60EU/ml、より一層好ましくは約20−50EU/ml、さらにより一層好ましくは約25−40EU/ml)の内毒性を示す。抗原は、好ましくはLPS抽出物のみから成り、L.イントラセルラリス ATCCアクセッション番号PTA−4927株の抽出物で良い結果が得られている。
本出願では、ELISA法に限らず、競合又は阻害アッセイを含み、また、直接および間接のアッセイ法、同様にサンドイッチ法又はキャプチャー法を含む様々なタイプのイムノアッセイ法が利用できることが判明している。もっとも好ましいイムノアッセイ法は、最初にマイクロタイタープレートのウェルをLPSでコーティングし、続いて室温で一晩インキュベートする手順を含む、間接ELISA法である。ブロッキング試薬がそのあと加えられ、さらに一晩4℃でインキュベートされる。選ばれた希薄な検出抗体がそのあとに加えられ、37℃で1時間インキュベートされ、次に、希薄な酵素標識抗体が加えられ、さらに1時間、37℃でインキュベートされる。次に、TMB色素が加えられ、室温で5分間インキュベートされる。この時点で2M硫酸を加えることによって反応が停止させられ、波長450nmでプレートが読まれる。
好ましいELISAテストは、約34.75EU/mlのエンドトキシンレベルをもつATCCアクセッション番号PTA−4927の、開始LPS抽出物試料の場合に最適化されている。そのような例の場合には、抗原が約1:250から1:8000の希釈率で存在すべきであり、より好ましくは約1:400から1:6000であり、より一層好ましくは約1:500から1:4000であり、さらにより一層好ましくは約1:600から1:3000であり、より一層好ましくは1:750から1:2000であり、さらにより好ましくは約1:900から1:1500であり、最適は1:1000である。検出抗体は約1:20−1:320、1:25−1:240、1:30−1:128、1:35−1:60の希釈レベルで存在するべきであり、最適は1:40である。ELISAコンジュゲートは、約1:250−1:2000、1:300−1:1500、1:350−1:1000、1:400−1:600のレベルで存在するべきであり、最適は1:500である。もちろん、開始抗原がこの発明の好ましい産物とは異なるエンドトキシンレベルをもつ場合には、適切な希釈率レベルが直ちに計算されよう。
本発明は組換えLPS抗原が抗原ソースとして使われる場合にもまた向いている。そのような場合には、LPS抗原又はその一部が通常の組換え技術によって作製される。たとえば、LPS抗原又はその適切な部分をコードするDNAが、発現ベクタに組み込まれ、発現ベクタが適切なLPS抗原又はその一部をそれから発現できる、発現コントロール配列に操作可能にリンクされてもよい。発現された抗原はそれから回収され、本発明に従って使用される。もちろん、本技術におけるスキルは、本発明に従って組換え抗原を製造し回収する様々な方法に精通している。全ての例において、組換え抗原は、本発明に従って、L.イントラセルラリス抗体に選択的に結合又はハイブリダイズするだろう。
次の実施例はイムノアッセイのための抗原ソースとしてローソニアLPSの作製と使用のための、現時点で望ましい技法を述べるものである。そうした例にはローソニア抗体に対する間接ELISAイムノアッセイが含まれている。しかし、そうした例は説明のための手段としてのみによって提供され、そのことによって本発明の全範囲を制限すると解釈されてはならないと、理解されるべきである。
LPSをもとにした間接ELISAアッセイの開発と確立
細菌抗原の準備
細菌分離株は高継代(感染した腸から最初に分離後、20代を超える継代を行った)のL.イントラセルラリス分離株#15540(ATCCアクセッション番号PTA−4927)と決定された。この分離株は急性出血性増殖性腸症(HPE)に罹患したデンマークの雌ブタから得られたものであり、定常的な組織学的及び免疫組織化学的な(IHC)染色によって確認され、以前記載された方法によってL.イントラセルラリスの純粋培養を得るために共培養された。ローソン GHK、マクオリスト S、ジャスニら、ブタ増殖性腸炎の細胞内細菌:イン・ビトロの培養と管理、Journal of Clinical Microbiology 31:1136−1142(1993)、これの教示と内容は、本明細書に、参照により取り入れられている。バイオリアクター(アプリコン社,フォスターシティ,CA)の中で新鮮なマッコイ細胞(ATCCアクセッション番号1696)懸濁液を使い、並列30LバッチでL.イントラセルラリス#1540を培養した。活性のある培養では80−100%の細胞感染率に達するまで培養を行い、それから、アバンティ ベックマン J−20I遠心機(ベックマン・インスツルメンツ社,フラートン,CA),JA−10ローターを用い、17,000×g、15分間、4℃の条件で遠心分離を行い、集菌を行った。各バッチの上清は廃棄され、細胞外L.イントラセルラリスとL.イントラセルラリスに感染したマッコイ細胞の両方を含む細胞ペレットは30mlの滅菌1xリン酸緩衝生理食塩水(PBS)に再懸濁され、−80℃に保存された。
マッコイ細胞からL.イントラセルラリスを精製するため、不連続パーコール密度勾配遠心分離法が、以前に記載の方法を若干変更した方法に従って、準備された。ホリオウク PK、カトラー RS、カプル IW、モンクトン RP、ブタにおける血清中の中腸共生イントラセルラリスに特異的イムノグロブリンGの反応を測定するための酵素結合免疫吸着測定法、Journal of Clinical Microbiology 31:1980−1985(1994)、この教示と内容は、本明細書に、参照により取り入れられている。手短にいえば、225mlのパーコール(アマシャムバイオサイエンス社,ファルマシアバイオテク社,ウプサラ,スウェーデン)を260mlの試薬グレード(RG)純水および15mlの5M食塩水(NaCl,フィッシャーブランド)と混合した。上述の回収された培養物は25ゲージの針を20回超通過させ、細菌/マッコイ細胞ホモジェネートの5mlを25mlの調製済パーコール密度勾配液とあわせ、30ml容ポリカーボネート塩沈管に移した。チューブは転倒混和により混合し、37,000×g、1時間、4℃の条件で遠心分離を行った。その結果生じる混濁液はチューブの上部50%に分散した細胞破砕片を含み、また同時に浮遊密度1.075g/mlの位置に一本の明瞭な細胞バンドパターンを見ることができた。密度勾配の上半分を取り除き、先のバンドを、5mlポリプロピレンピペットを使って注意深く吸い取り、20mlの滅菌PBSを入れた新しい30ml容量遠沈管に移した。チューブを37,000×g、15分間、4℃の条件で遠心分離し(アバンティ ベックマン J−201,JA−17ローター)、このプロセスは各試料からパーコールを洗除するために最大3回まで繰返し行った。最後の遠心分離ステップの後、各ペレットをそれぞれ1から2mlの滅菌PBSに再懸濁し、ひとつにまとめ、1.8ml容量クリオバイアルチューブ(ナルゲン社,ナルジェヌンクインターナショナル社,ロチェスター,NY)に分注し、−80℃に保管した。高度に濃縮されたパーコール精製L.イントラセルラリス#15540を含む再懸濁液の試料は、小さな湾曲した桿菌が存在していることと完全なマッコイ細胞が存在していないことを確認するため、暗視野顕微鏡観察が行われた。LPS抗原成分がパーコール精製L.イントラセルラリス#15540抗原から、熱フェノール水により、先に記載の方法をすこし改変して、抽出した。ヴェストファール,O.とルーデリッツ,O.グラム陰性細菌のリポ多糖に関する化学的研究、Angew.Chemical 66: 407−17(1954)、これの教示と内容は、本明細書に、参照により取り入れられている。手短にいえば、18mlのパーコール精製L.イントラセルラリスと3.75mlのフェノールクロロホルム(アメレスコ社,ソロン,OH),pH8.0、が別個に65℃のウォーターバスで10分間インキュベートされた。最初のインキュベーション時間の後、4.5mlのパーコール精製L.イントラセルラリスが4.5mlの90%(v/v)熱フェノール水懸濁クロロホルムを入れた各チューブに移され、穏やかに転倒混和された。チューブはさらなる25分間65℃ウォーターバス中で、インキュベーション中を通じて5分ごとに転倒混和しながら、インキュベートされ、4℃で一晩冷却された。液相と固相のわずかな相分離が各チューブ内で、冷蔵中に、起こった。各チューブは、7,700×gで25分間、4℃で遠心分離(アバンティ ベックマン J−201,JA−17ローター)され、全4本のチューブからのLPSを含む上清は、まとめられ、保存されたが、一方、細胞ペレットは捨てられた。上清はプレ滅菌された透析チューブ(スペクトラムラボラトリーズ社,ランチョドミンゴ,CA)に移され、4Lのプラスチックビーカー内に設置され、試薬グレード(逆浸透)冷水で24から48時間、試料からフェノールクロロホルムを除去するために透析された。試薬グレード水は新しい水に2から4時間ごとに、洗浄ステップが完了するまで、交換された。結果的に得られた精製L.イントラセルラリスLPS抽出物は注意深く収集され、使用するまで−80℃に保存された。
LPS抽出物の確認は、4−12%のビス−トリス プレキャストゲル(NuPAGE,インビトロゲン社,カールスバッド,CA)上で、MOPS泳動緩衝液中のドデシル硫酸ナトリウムポリアクリルアミドゲル電気泳動(SDS−PAGE)による、分離によって、目に見えるようにされた。LPS抽出物は、パーコール精製全細胞L.イントラセルラリス及び非感染全細胞マッコイ細胞と比較された。試料は、それぞれ1:2に4×ドデシル硫酸リチウム塩(LDS)変性緩衝液で希釈し、85℃に10分間インキュベートすることによって、SDS−PAGEに準備された。ゲルは、バイオラッド社銀染色説明書を変更した手順に従った、過ヨウ素酸銀染色であった。要するに、ゲルは、40%メタノール(MeOH,フィッシャーブランド,ハノーバーパーク,IL)/10%酢酸(フィッシャーブランド)(v/v)中で20−30分間、その後、0.7%過ヨウ素酸を含む40%メタノール/10%酢酸中でさらに室温で5分間の第一固定に供された。第二固定は、ゲルを10%エタノール(EtOH)/5%酢酸(v/v)に5分間、続いて、酸化試薬(バイオラッド社,ヘルクレス,CA)中に5分間の酸化、その後、脱イオン水で黄色い色がゲルからなくなるまで洗浄、を含んだ。ゲルは、0.16mMジチオスレイトール(DTT)を含む水中で5分間インキュベートされ、室温で20分間銀試薬(バイオラッド社)中で染色された。ゲルは脱イオン水中で20−40分間一度洗浄され、現像試薬(バイオラッド社)中に、望むバンドの強さが出るまで置かれた。反応は、5%(v/v)酢酸中に20分間、室温で停止され、脱イオン水で一度洗浄された。タンパク質は、10から220kDaのタンパク質マーカー(ベンチマーク,インビトロゲン社)を使い、それらの分子量によって同定された。
LPSを基にした間接ELISA
抗ローソニア免疫グロブリンG(IgG)抗体は、L.イントラセルラリスLPSを基にした間接酵素免疫測定法(LPS−ELISA)を使い、検査試料中で検出された。ローソニア・イントラセルラリスLPSが100μl/ウェルでイムロン2HBプレート(ダイネックス社,チャンティリー,VA)に、pH9.6の0.05M炭酸ナトリウムコーティング緩衝液中に1:1000希釈で、コーティングされ、マイラープレートシーラー(サーモラブシステムズ社,フランクリン,MA)でシールされ、さらに、室温で24時間インキュベートされた。それぞれのプレートは、350ml/ウェル、ソークタイム0秒、1洗浄サイクルの条件で、0.05%ツイーン20(フィッシャーブランド)、0.137M食塩(フィッシャーブランド)、0.005M塩化カリウム(KCl,シグマ社,セントルイス,MO),0.009Mリン酸水素ナトリウム(NaHPO,シグマ社)、0.001Mリン酸二水素カリウム(KHPO,シグマ社)、pH7.2から7.4、を試薬グレードの水に含む洗浄緩衝液で、ウルトラウオッシュプラス(ダイネックス社)を使い、洗浄された。抗原にコートされたプレートは、300ml/ウェルで、5%(v/v)脱脂粉乳(バイオラッド社)、をシーブロックTM(ピアースバイオテク社,ロックフォード,IL,スティールヘッド血清及び0.1%酸化ナトリウムをPBSに含む)に含むブロッキング緩衝液を使い、試験血清のプレートへの非特異的結合を防ぐために、4℃で、24時間、ブロッキングされた。その後、各プレートは上に述べたように3サイクル、洗浄された。
ウェルあたり50マイクロリットルの血清が、各プレートに2連で移され、シールされ、37℃で1時間、インキュベートされた。洗浄ステップは、ヒツジ抗ブタIgGセイヨウワサビペルオキシダーゼ(HRP)コンジュゲート(キルケガード・アンド・ペリー社,ガイザーズバーグ,MD)をブロッキング緩衝液で1:500希釈したもののうち、50μl/ウェルを加える前に、3サイクル繰り返された。洗浄ステップはさらに3サイクル繰り返され、その後、2−コンポーネント3,3’,5,5’テトラメチルベンジジン(TMB,KPL)からなるペルオキシダーゼ基質の50μlがそれぞれのプレートにアプライされ、室温で5分間インキュベートされた。これは、それぞれの試験試料中に抗原−抗体複合体の存在を観察するために行われた。発色反応は、2M硫酸(HSO,フィッシャーブランド)のうち50μl/ウェルを移すことにより停止された。プレートは、V−マックス96ウェルマイクロタイタープレートリーダー(メドテックス社,チャペルヒル,NC)上、波長450nmで、各サンプルに対する光学濃度(OD)値を測定するために、読まれた。高い陽性から低い陽性までの範囲を含むスタンダードのコントロール(最も高い陽性サンプルのブロッキング緩衝液による2倍希釈系列)及びL.イントラセルラリスLPS抽出物に対する抗体が、それぞれのプレートに含まれた。試験プレートは、決定係数(r値)がスタンダードのOD値の直線回帰分析において0.9であれば、適正と判断された。試験あるいはコントロール試料を含まない空のウェルは、すべての試験に対して、ブランクコントロールとして利用された。
LPS−ELISAの検証
ブタ血清は、ブタでの抗ローソニアIgG抗体の検出のためのLPS−ELISAを検証するときに利用するための、次の研究から得られた。(i)約3週齢の2匹のブタが、フロインドの不完全アジュバンド(シグマ社)で1:2の組成にされた、2mlのL.イントラセルラリスLPS抽出物の筋肉注射によって過免疫された。約3週齢の一匹のブタが、フロインドの不完全アジュバンドで1:2の組成にされた、5%(w/v)のウシ血清(JRHバイオサイエンス社,レネクサ,KS)含有ダルベッコ最小必須培地(DMEM)からなる2mlのプラセボの筋肉注射をされた。それぞれの接種のブースターは、陽性(L.イントラセルラリスに対する抗体)と陰性(L.イントラセルラリス抗体なし)の作製のために、接種後3週間と6週間に投与された。4から6ミリリットルの血清が、接種後3週間と6週間に、接種に先立って、それぞれのブタから採取され、血清試料中に抗ローソニア抗体が有るか無いかを確認するため、間接蛍光抗体法による血清学的試験(IFAT)、L.イントラセルラリス全細胞抗原の反応の検査が行われた。これは、クニッテル JP、ジョーダン DM、シュワルツ JKら、ローソニア・イントラセルラリス曝露ブタの検出のための死亡前のポリメラーゼ連鎖反応および血清学的方法の評価、American Journal of Vaterinarian Research 59:722−726(1998)に従い、これの教示および内容は、本明細書に、参照により取り込まれている。接種後8週間目に。動物は殺され、最後の血清採取が得られた。それぞれのブタからの陽性コントロール血清がまとめられ、IFATによりL.イントラセルラリスに対する陽性反応を確認するために検査され、抗ローソニアLPS陽性および陰性のコントロール血清が1mlに分注され、−80℃に保存された。
2つの以前実施されたワクチンの効能に関する研究、すなわち、Kroll,J.ら(2004)、ローソニア・イントラセルラリスの無毒化生ワクチンを経口投与した結果起こる、ブタにおける防御免疫の評価、AJVR 65(5):559−565は、その教示と内容が、本明細書に、参照により取り入れられているが、それからのブタ血清は、抗ローソニアLPS 抗体の陽性/陰性のカットオフ限界を調べるために検査された。80匹の6から9週齢の、従前に抗ローソニア抗体に対してIFAT陽性であることが確認されているブタからの試験血清は、病原性の非相補的L.イントラセルラリス分離株N101494(ベーリンガーインゲルヘイム ベトメディカ社,セントジョセフ,MO)の実験的な注射の後に作製された。IFAT陰性であると以前に確認された試験血清は3から9週齢のワクチンまたは攻撃をそれぞれの臨床研究の間を通じて受けたことがない、厳密にコントロールされたブタから採集された。
175個の血清試料が、L.イントラセルラリスワクチン、Enterisol(登録商標) Ileitis(ベーリンガーインゲルヘイムベトメディカ社)の弱毒化生ワクチン注射の後か、病原性異抗原性L.イントラセルラリス分離株N101494についての抗原投与の後か、両方の後、25匹のブタから採集された。さらなる70個の血清試料が、研究の間ずっとワクチン注射も抗原投与も受けず、抗ローソニア抗体に対するIFAT陰性である、10匹の厳密なコントロールブタから採集された。研究計画は35匹の、ランダムに3つの取り扱いグループに分けられた、3から4週齢のブタを含んだ。研究の0日目には、グループ1からの15匹のブタは2mlのワクチンの経口投与を受け、一方、グループ2及び3(ブタ10匹/グループ)は、非感染のマッコイ細胞培地懸濁液の当量の偽薬を投与された。21日目に、グループ1及び2は、L.イントラセルラリスN101494の感染性異抗原性純粋培養攻撃を胃内投与された。42日目には、ブタは、ワクチン非投与、被攻撃ブタに比べてワクチン投与ブタの効能を見極めるために、検死され、病変の発達について評価された。糞便試料と血清が第0日目から42日目まで、ワクチンあるいは攻撃の投与に従うL.イントラセルラリスの曝露と排出の割合を検出するための、ルーチンの診断検査のために、毎週採集された。病変はPEの存在を確認するために、42日目のみに、下に記載するような組織学的及びIHCの方法による、徹底的な検査によって、検査された。
ブタにおけるPEの確認
上記記載の臨床研究における、ブタの回腸あるいは結腸全般にわたる病変は、粘膜の厚さの重篤さに従ってスコア化された(1=正常、2=軽度の肥厚、3=中程度の肥厚/炎症、4=重度の肥厚/炎症/粘膜出血あるいはネクローシスが認められる)。クロール,J.ら(2004)、ローソニア・イントラセルラリスの無毒化生ワクチンの経口投与の結果起こるブタにおける防御免疫の評価、AJVR 65(5):559−565。長さ2から4cmの、回腸あるいは結腸の試料は死後に採集され、緩衝ホルマリン中に浸漬により固定され、微視的な病変を検出するための処理をされた。これは、ヘマトキシリンとエオシン(H&E)および特異的L.イントラセルラリスモノクローナル抗体に結合するIHC染色を含む。クロール,J.ら、AJVR(2004)。後者はL.イントラセルラリスに実際にブタが感染している状態を評価するための現在の標準と考えられる。クロール,J.ら(2004)。IHC染色組織にみつかった微視的な病変は、L.イントラセルラリスに特異的な細胞伸長の重篤さに従って、別途にスコア化された(0=正常、1=軽度/局所的、2=中程度/広汎、3=重篤/広汎)。平均的な全体的および微視的な病変のスコアと、感染した組織に検出される病変の頻度が、グループ間比較のために算出された。平均的な全体的および巨視的病変のスコアは、従前の研究、クロール,J.ら(2004)、における病原性異抗原性攻撃ワクチンの効果を測定するための第1のパラメタと考えられた。
好ましいLPS−ELISAの材料と方法
次にあげるものは本発明に対応した、現時点で好ましいLPS−ELISAアッセイ法を述べるものである。
A. プロトコール
1.材料
a. LPS結合プレート:
・ イムロン2HB 96ウェルプレート、ダ
イネックス社カタログ番号3455、又は
相当品。
b. 希釈プレート:
・ ファルコンプロバインドアッセイプレート
(フィシャーサイエンティフィク社,ピッ
ツバーグ,PA),96ウェル,U底,リ
ッド無し(ポリスチレン,未滅菌),ベク
トン・デッキンソン社(サンディエゴ,C
A)カタログ番号353910、又は相当
品。
c. プレートシーラー:
・ マイラープレートシーラー,サーモラブシ
ステムズ社(フランクリン,MA)カタロ
グ番号5701、又は相当品。
d. コーティング緩衝液:
・ 0.05M 炭酸ナトリウム緩衝液。
・10.6g 炭酸ナトリウム シグ
マ社カタログ番号S6139、又は
相当品。
・1.0Lまで水(試薬級あるいは相
当品)で満たす。
・pH=9.6±0.1に調整する。
・使用するまで2−7℃に保存する。
・使用期限: 7日間。
e. 洗浄液:
・ 0.05% ツイーン20,0.137M
塩化ナトリウム,0.005M 塩化カリ
ウム,0.009M リン酸水素二ナトリ
ウム,0.001M リン酸二水素カリウ
ム。
・ 32.0g 塩化ナトリウム。
・ 0.8g 塩化カリウム。
・ 2.44g リン酸水素二ナト
リウム。
・ 0.8g リン酸二水素カリウ
ム。
・ 4.0Lまで純水(試薬級また
は相当品)で満たす。
・ 水酸化ナトリウム又は塩酸を用
いてpHを7.2から7.4に
調整。
・ 2.0ml ツイーン フィッ
シャー カタログ番号BP33
7−100、又は相当品。
・ 使用するまで室温(25±5℃
)に保存する。
・ 使用期限:1週間。
f. ブロッキング液:
・ 5%脱脂粉乳を含むシーブロック(商標)。
・ 25.0g 脱脂粉乳 バイオ
ラッド社カタログ番号170−
6404、又は相当品。
・ シーブロック(商標)で500
mlにする。ピアースバイオテ
ク社カタログ番号37527、
又は相当品。
・ 使用するまで2−7℃に保存す
る。
・ 使用期限:1ヶ月。
g. 抗原:
・ L.イントラセルラリス由来リポ多糖全分
子の1:1000希釈。
・ 40μlのL.イントラセルラ
リス リポ多糖を40mlのコ
ーティング緩衝液に溶かす。
・ 調製後、直ちに使用する。
h. 検出抗体:
・ 回復期ブタのL.イントラセルラリスに対
する血清抗体の1:40希釈。
・ 3μlのブタ血清又は相等品を
120μlのブロッキング液に
いれる。
・ 使用するまで2−7℃に保存。
・ 使用期限:24時間。
i. 酵素標識抗体:
・ ヤギ抗マウスIgG(H+L)−ワサビダ
イコンペルオキシダーゼ(HRP)の1:
500希釈 キエルケガード・アンド・
ペリー・ラボラトリーズ社カタログ番号1
4−14−06、又は相当品。
・ 40μl酵素標識抗体を20m
lのブロッキング液に混合する

・ 使用するまで2−7℃に保存。
・ 使用期限:24時間。
j. 基質:
・ ツーコンポーネント マイクロウェル ペ
ルオキシダーゼ基質(ガイザーズバーグ,
MD)KPL社カタログ番号50−76−
00、又は相当品。
・ 等容のTMBペルオキシダーゼ
基質(試薬A)とペルオキシダ
ーゼ溶液B(試薬B)を、使用
する直前に混合する。
・ 必要な容量=プレートあたり5
ml、である。従って、検査プ
レート1枚につき、試薬Aを2
.5ml+試薬Bを2.5ml
である。
・ 使用するまで2−7℃に保存す
る。
・ 使用期限:プレミックス試薬は
製造元の提示する使用期限。混
合した基質溶液は直ちに使用す
る。
k. 停止液:
・ 2M 硫酸
・ 換気フード内で注意深く混合す
る:444.4mlの試薬グレ
ードの水。
・ 55.6mlの18M硫酸 フ
ィッシャー社カタログ番号A3
00c−212、又は相当品。
・ 使用するまで室温で保存する。
・ 使用期限:6ヶ月。
l. 陽性コントロール
・ 1:2546に希釈した、抗ローソニアL
PS IgG抗体を含む過免疫ブタ血清。
・ 3.9μlの陽性コントロール
、ロット番号090203を1
0mlのブロッキング溶液に加
える。
・ 使用するまで2−7℃に保存す
る。
・ 使用期限:24時間。
m. 陰性コントロール
・ 1:2546に希釈した、L.イントラセ
ルラリスLPS分子に対する抗体を含まな
い、過免疫ブタ血清。
・ 3.9μlの陽性コントロール
、ロット番号090203を1
0mlのブロッキング溶液に加
える。
・ 使用するまで2−7℃に保存す
る。
・ 使用期限:24時間。
2.方法
a. 試料は二連で検査を行う。必要なプレートの数=
全試料数/プレートあたり40試料、である。端
数は切り上げて全プレート数とする。11番目と
12番目の列は、陰性及び陽性のコントロール血
清の1:10希釈系列を入れる。
b. L.イントラセルラリス LPS抗原を1:10
00あるいは適切な希釈率にコーティング緩衝液
で希釈する。必要な容量=プレートの数×プレー
トあたり10ml、である。
c. 100mlの希釈抗原を各プレートの全てのウェ
ルに加える。
d. プレートシーラーでプレートをシールし、室温で
一晩(14−24時間)インキュベートする。
e. プレートを、ダイネックス ウルトラウォッシュ
プラスを使い、350ml/ウェル、ソークタイ
ム0秒、1サイクル行う条件で、洗浄緩衝液で洗
浄する。プレートをペーパータオルに叩きつけ、
乾燥させる。
f. 300mlのブロッキング液を全てのウェルに注
ぐ。プレートをシールし、2−7℃で一晩インキ
ュベートする(14−24時間)。
g. プレートを、ダイネックス ウルトラウォッシュ
プラスを使い、350μl/ウェル、ソークタイ
ム0秒、3サイクル繰り返す条件で、洗浄緩衝液
で洗浄する。プレートをペーパータオルに叩きつ
け、乾燥させる。
h. U底希釈プレートの場合には、120μlのブロ
ッキング液試料を1番目から10番目のウェル列
と11番目と12番目の列のBからHまでのウェ
ル行に加える。
i. 240μlの陰性および陽性コントロールを11
列目と12列目のA行のウェルに、それぞれ加え
る。
j. ウェルA−11とA−12の希釈コントロール血
清のうち120μlを、50−300μl対応マ
ルチチャネルピペットを使い、陰性コントロール
を、プレートブランクとして使う11列の最後の
ウェル(ウェルH−11)に移さぬよう注意しな
がら、ウェルB−11とB−12に移し、各コン
トロール血清の10倍希釈を作製する。
k. 検出抗体(回復期のブタの血清)を、試料3μl
を希釈プレートの各ウェルに加えた120μlの
ブロッキング液に移すことによって、1:40に
ブロッキング液で希釈する。毎回、異なった試料
をウェルA−1、B−1、C−1等に加えること
によって希釈する。
l. 50−300μlマルチチャネルピペットを使い
、1列目のウェル内容物を少なくとも3回のピペ
ッティングにより混合し、50μl/ウェルを抗
原コーティングLPS結合検査プレートの1列目
と2列目のウェルに移す。チップを交換し、希釈
プレートの全希釈試料が移されるまで、このステ
ップを繰り返す。
m. 50μl/ウェルの陰性コントロール(11列目
のウェルA−H)を検査プレートの該当ウェルに
移す。陽性コントロールについても同様にする。
それぞれのコントロールには2つの検査プレート
で使うのに十分な希釈試料が含まれている。
n. 検査プレートをプレートシーラーでシールし、3
7℃±2.0℃で1.0時間±15分間、インキ
ュベートする。
o. プレートを、ダイネックス ウルトラウォッシュ
プラスを使い、350μl/ウェル、ソークタイ
ム0秒の条件で、3回繰り返し、洗浄緩衝液で洗
浄する。プレートをペーパータオルに叩きつけ、
乾燥させる。
p. 1:500あるいは適切な希釈率に希釈した、5
0μlの酵素標識抗体を検査プレートの全ウェル
に加える。必要な容量は=プレートの数×プレー
トあたり5ml、である。
q. 検査プレートをプレートシーラーでシールし、3
7℃±2.0℃で1.0時間±15分間、インキ
ュベートする。
r. プレートを、ダイネックス ウルトラウォッシュ
プラスを使い、350μl/ウェル、ソークタイ
ム0秒の条件で、3回繰り返し、洗浄緩衝液で洗
浄する。プレートをペーパータオルに叩きつけ、
乾燥させる。
s. 検査プレートの全ウェルに50μlの基質を加え
、室温で5分間±1分間インキュベートする。
t. 基質を加えた5分後に、50μlの停止液を全ウ
ェルに加え、反応を停止させる。
u. 450nmの波長フィルタを装備したプレートリ
ーダー上でプレートを読む。
3.結果の解釈
a. 波長450nmにおける吸光度>0.200なる
検査試料は、抗ローソニアLPS IgG抗体に
対して陽性であると考察される。
b. 波長450nmにおける吸光度<0.200なる
検査試料は、抗ローソニアLPS IgG抗体に
対して陰性であると考察される。

Claims (33)

  1. 動物由来試料中のローソニア・イントラセルラリスに対する抗体の存在を検出するためのイムノアッセイ法であり、該試料がローソニア・イントラセルラリスのリポ多糖の少なくとも一部を含む有効量の抗原と接触すること、該抗体と該抗原との間で複合体形成が引き起こされること、及び、該複合体の存在を検出すること、の各ステップを含むイムノアッセイ法。
  2. 請求項1に記載のイムノアッセイ法であって、該試料が、動物由来の血清、初乳、関節液、唾液、組織ホモジェネートおよび糞便からなる群より選ばれるイムノアッセイ法。
  3. 請求項1に記載のイムノアッセイ法であって、該動物が、ブタ、ハムスター、青ギツネ、エミュー、シシカ、イヌ、モルモット、ウマ、アカゲザル、ダチョウ、ウサギおよびラットからなる群より選ばれるイムノアッセイ法。
  4. 請求項1に記載のイムノアッセイ法であって、該抗体が、IgG、IgA、およびIgM抗体からなる群より選ばれるイムノアッセイ法。
  5. 請求項1に記載のイムノアッセイ法であって、該イムノアッセイ法がELISAテストであるイムノアッセイ法。
  6. 請求項5に記載のイムノアッセイ法であって、該抗原が組換え由来であるイムノアッセイ法。
  7. 請求項5に記載のイムノアッセイ法であって、該ELISAテストが、表面に該抗原を固定すること、該組織が該固定抗原に接触すること、抗体と該抗原の複合体形成が起こることおよび該複合体を検出することの各ステップを含むイムノアッセイ法。
  8. 請求項1に記載のイムノアッセイ法であって、該リポ多糖が約15〜25kDaの分子量であるイムノアッセイ法。
  9. 請求項8に記載のイムノアッセイ法であって、該分子量が約18〜20kDaであるイムノアッセイ法。
  10. 請求項1に記載のイムノアッセイ法であって、該抗原が、該動物に有効量の抗原が投与された際に、その動物に免疫応答を誘導することができるイムノアッセイ法。
  11. 請求項1に記載のイムノアッセイ法であって、該抗原が、細菌エンドトキシン試験に供した際に約3−75EU/mlの内毒性を示すイムノアッセイ法。
  12. 請求項11に記載のイムノアッセイ法であって、該内毒性が約25−40EU/mlであるイムノアッセイ法。
  13. 請求項1に記載のイムノアッセイ法であって、該抗原がATCCアクセッション番号PTA−4927株のリポ多糖抽出物を含むイムノアッセイ法。
  14. ローソニア・イントラセルラリスに対する抗体の存在を検出するための抗原であり、該抗原が、単離されたローソニア・イントラセルラリスのリポ多糖の少なくとも一部を含む抗原。
  15. 請求項14に記載の抗原であって、該リポ多糖が約15−25kDaの分子量である抗原。
  16. 請求項15に記載の抗原であって、該分子量が約18−20kDaである抗原。
  17. 請求項15に記載の抗原であって、該抗原が、該動物に有効量の投与をされた際にその動物に免疫応答を誘導することができる抗原。
  18. 請求項15に記載の抗原であって、該抗原が、細菌エンドトキシン試験で約3−75EU/mlの内毒性を示す抗原。
  19. 請求項15に記載の抗原であって、該リポ多糖が組換え由来である抗原。
  20. 請求項18に記載の抗原であって、該内毒性が約25−40EU/mlである抗原。
  21. 請求項14に記載の抗原であって、該抗原がATCCアクセッション番号PTA−4927株のリポ多糖抽出物を含む抗原。
  22. 動物由来試料中のローソニア・イントラセルラリスに対する抗体の存在を検出するための酵素結合免疫測定法において、ローソニア・イントラセルラリスのリポ多糖を該イムノアッセイ法において抗原として利用することを特徴とするイムノアッセイ法。
  23. 請求項22に記載のイムノアッセイ法であって、該試料が動物由来の血清、初乳、関節液、唾液、組織ホモジェネート、および糞便からなる群より選ばれるイムノアッセイ法。
  24. 請求項22に記載のイムノアッセイ法であって、該動物がブタ、ハムスター、青ギツネ、エミュー、シカ、イヌ、モルモット、ウマ、アカゲザル、ダチョウ、ウサギ、およびラットからなる群より選ばれるイムノアッセイ法。
  25. 請求項22に記載のイムノアッセイ法であって、該抗体がIgG、IgAおよびIgM抗体からなる群より選ばれるイムノアッセイ法。
  26. 請求項22に記載のイムノアッセイ法であって、該ELISAテストが間接ELISAテストであるイムノアッセイ法。
  27. 請求項26に記載のイムノアッセイ法であって、該ELISAテストが、該抗原を表面に固定すること、該試料が該固定抗原に接触すること、該試料中の抗体と該抗原との間で複合体形成が引き起こされること、および該複合体を検出することの各ステップを含むイムノアッセイ法。
  28. 請求項22に記載のイムノアッセイ法であって、該リポ多糖が分子量約15−25kDaであるイムノアッセイ法。
  29. 請求項28に記載のイムノアッセイ法であって、該分子量が約18−20kDaであるイムノアッセイ法。
  30. 請求項22に記載のイムノアッセイ法であって、該抗原が該動物においてその抗原の有効量が投与された際に免疫応答を引き起こすことができるイムノアッセイ法。
  31. 請求項22に記載のイムノアッセイ法であって、該抗原が細菌エンドトキシン試験において約3−75EU/mlの内毒性を示すイムノアッセイ法。
  32. 請求項31に記載のイムノアッセイ法であって、該内毒性が約25−40EU/mlであるイムノアッセイ法。
  33. 請求項22に記載のイムノアッセイ法であって、該抗原がATCCアクセッション番号PTA−4927株のリポ多糖抽出物を含むイムノアッセイ法。
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