JP2008509041A - 航空機用ジェットエンジンパイロン - Google Patents

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Abstract

本発明は航空機用ジェットエンジンパイロンに関し、このものは複数の半環体(30)を備えた剛構造体(10)を具備してなり、複数の半環体(30)は、円形断面を備えた実質的に円筒形の仮想面(32)の一部を形成するよう配置されている。上記半環体は二つの側方スラスト受け半環体(28)を含み、この半環体(28)は中央ケーシング(20)の両側に配置されている。上記二つの側方半環体(28)のそれぞれは、(i)上記仮想面の前後方向軸線上に中心が置かれた環部分の形態をとる各半環体(26)に対して、そして(ii)中央ケーシングに対して堅固に連結されている。

Description

本発明は、概して、航空機用ターボジェットエンジン取り付けパイロンに関するものである。この種の取り付けパイロンはまたEMS(エンジン取り付け用構造体)とも呼ばれ、これは、航空機の翼の下にターボジェットエンジンを吊り下げるのに使用でき、あるいはこのターボジェットエンジンを翼の上に設置するのに使用できる。
こうした取り付けパイロンは、ジェットエンジン(ターボジェット)と航空機の翼との間の連結インターフェースを形成するよう設計されている。それは、関係するジェットエンジンによって生じる力を航空機の構造体に伝達し、そしてまたそれは、エンジンと航空機との間の燃料、電気、油圧、空気に関する配管を可能とする。
力を伝達するために、パイロンは、たいてい「枠体(ボックス)」型の、すなわち上側および下側桁材ならびに横断リブによって互いに連結された側面パネルのアセンブリから形成された剛構造体を具備してなる。
パイロンはまた、ジェットエンジンとこのパイロンの剛構造体との間に介在させられたエンジン取り付けシステムを備えるが、このシステムは概して、少なくとも二つのエンジンファスナー(通常は前部ファスナーおよび後部ファスナー)を含む。
この取り付けシステムはまた、ジェットエンジンによって生じるスラスト(推力)に抗するための機構を含む。たとえば、従来、この機構は、第一にジェットエンジンのファンケーシングの後部に対して、そして第二にジェットエンジンの中心ケーシングに取り付けられた後部ファスナーに対して連結された二つの横方向連結ロッドの形態である。
同様に、取り付けパイロンはまた、当該パイロンの剛構造体と航空機の翼との間に介在させられた第2の取り付けシステムを具備してなり、この第2のシステムは、通常、二つまたは三つのファスナーからなる。
最後に、パイロンは、システムを適所で隔離すると共に保持し、その一方で空力フェアリングを支持する補助構造体を備える。
上述したように、従来技術による一般的な取り付けパイロンは、概して、関係するジェットエンジンによって生じる全ての力に抗するために、大きな寸法を有する平行六面体形枠体(ボックス)の形態である。
さらに、先に提示した全ての解決策は、少なくとも一つの後部ファスナーがジェットエンジンの中心ケーシングに取り付けられるべきであることを規定しており、それゆえ取り付けパイロンは、明らかに後部ファスナーを適切に組み付けることができるよう、この中心ケーシングに近接して配置されるよう設計される。
ゆえに、大形の枠体形状取り付けパイロンがジェットエンジンの中心ケーシングに近接して配置される、この特定の例では、このパイロンによって、不可避的に、環状ファンダクトから流出する二次流に激しい乱れが生じるが、これは直ちに、抵抗、ジェットエンジンの効率、そして燃料消費に関する損失につながる。さらに、この乱れは当然のことながら、環状ファンダクトからの出力部に配置された抗スラストロッドの存在によって悪化する。
それゆえ本発明の目的は、従来技術による実施形態に関連して先に説明した問題点を少なくとも部分的に克服する航空機用ジェットエンジン(ターボジェット)のための取り付けパイロンを提案し、そしてさらにそうしたパイロンを少なくとも一つ備えた航空機を提供することである。
これを達成するために本発明の目的は、円形断面を備えた略円筒形仮想面の一部を協同で画定するよう配置された複数の弧材を具備してなる剛構造体を備えた航空機用のジェットエンジン(ターボジェット)取り付けパイロンであり、複数の弧材は、概ね、仮想面の前後方向軸線上に中心が置かれた、環部分形状を備えた少なくとも一つの弧材を具備してなる。本発明によれば、取り付けパイロンの剛構造体は、仮想面の前後方向軸線と平行に延在すると共に環部分形状の各弧材に対して取り付けられた中央枠体(中央ねじれ枠体とも呼ばれる)を具備してなる。さらに、複数の弧材はまた、中央枠体の両側に配置された二つの側方抗スラスト弧材を具備してなり、この二つの側方弧材のそれぞれは、第一に、環部分形状の各弧材に対して、中央枠体の両側で取り付けられている。
ゆえに、複数の弧材の中の弧材個々の湾曲は、円形断面を有する上記略円筒形仮想面の周囲で延在するようなものである。この結果、それらは、従来技術による一般的な解決策(ここでは取り付けパイロンはジェットエンジンの中心ケーシングに極めて近接して配置された寸法の大きな中央平行六面体形枠体の形態である)に比べて、有利なことには環状ファンダクトと関係付けられたジェットエンジンのこのダクトから流出する二次流を僅かしか乱すことのない剛構造体のアセンブリを協同で形成する。
実際に、関係するジェットエンジンのファンケーシングの円筒形外面の直径と概ね一致するよう上記仮想面の直径を調整することも可能であり、これによって必然的に、複数の弧材から形成された剛アセンブリは、概ね、ファンケーシングの上記外面の延長部に、さらに大まかには上記ケーシングの環状周縁部の延長部に沿ったものとなる。当然のことながら、この特別な場合(ここでは複数の弧材が円形断面を有する概ね円筒形包絡面の一部と、そしてファンケーシングの直径に近似の直径と比較できる)には、上記複数の弧材によって生じ得る二次流の乱れは極度に小さなものであり、すなわち事実上、存在しない。
これは、抗力、ジェットエンジンの効率および燃料消費における改善をもたらす。
参考までに、複数の弧材は円形断面を有する略円筒形包絡面の一部分と大まかに対比させることができるが、それは好ましくは半円形断面を有する概ね円筒形包絡面の形態であることに留意されたい(「一部分」の概念は異なる弧材間の何もない空間により明確に存在する)。当然のことながら、この好ましい形態は、取り付けパイロンの剛構造体へのジェットエンジンの組み付けを容易にするのに全く適したものである。
上述したように、複数の弧材は、概ね、仮想面の前後方向軸線上に中心が置かれた、環部分形状の少なくとも一つの弧材を具備してなり、この前後方向軸線はパイロンの前後方向と平行であり、しかも好ましくはジェットエンジンの前後方向(長さ方向)と一致するよう設計される。図示する例のように、上記エンジンファスナーの全ては、環部分形状のそうした弧材に対して取り付けることができる。
さらに、上記弧材によってもたらされる機械的強度により、主にその厚みに関して、中央枠体を従来使用されていたものよりも小さな寸法を有するものとすることができる。これは、上記中央枠体がまた、環状ファンダクトからの二次流出力に極めて僅かな乱れしか引き起こさないことを意味する。さらに、中央枠体とジェットエンジンの中心ケーシングとの間に後部エンジンファスナーを介在させないという、したがって従来はそうであったように当該ケーシングに可能な限り近接して枠体を配置する必要がもはやないという事実によって中央枠体を薄くできることに留意されたい。
最後に、ジェットエンジンによって生じるスラストには、取り付けパイロンの剛構造体の一体部分を形成する要素を用いて有利に抗することに留意されたい。ゆえに、従来技術による公知の解決策のように、横方向ロッドを備えたタイプの付加的抗スラスト機構を設ける必要がもはやない。
この場合、そして依然としてスラストに抗するために、複数の弧材はまた、中央枠体の両側に配置された二つの側方補助抗スラスト弧材を含むことが可能であり、これら二つの補助側方弧材のそれぞれは、第一には環部分形状の少なくとも一つの弧材に対して、そして第二には中央枠体に対して取り付けられる。
さらに、複数の弧材はまた、二つの側方抗スラスト支持弧材を含むことができ、これら二つの支持弧材は中央枠体の両側に配置され、そしてそれぞれ第一には二つの側方弧材の一方に、そして第二には中央枠体に取り付けられる。有利なことに、支持弧材は引張り応力が加えられるよう配置され、側方抗スラスト弧材の撓みを抑止する。
好ましくは、取り付けパイロンは複数のエンジンファスナーを具備してなり、このそれぞれは複数の弧材に対して取り付けられている。ゆえに、取り付けパイロン上のこれらエンジンファスナーは全て、当該パイロンと協働するジェットエンジンのファンケーシングに対して取り付けられるよう構成されることを理解されたい。
その場合、ジェットエンジンによって生じるスラストには、全てのエンジンファスナーによって専らファンケーシング上で抗することになり、この結果、従来技術による実施形態の場合のように、ジェットエンジンの中心ケーシングを一つまたは複数の後部ファスナー(ファスナー群)によって、取り付けパイロンに対して、もはや直接連結しなくてもよくなる。
ゆえに、パイロンの剛構造体上でのエンジンファスナーのこの独特の配置によって、撓みがジェットエンジンによって生じるスラストに起因するか、あるいは航空機のさまざまな飛行段階の間に直面するであろう突風に起因するかに関わらず、中心ケーシングが直面する撓みを著しく低減することができる。
この結果として、曲がりが上記の通り低減することにより、回転するコンプレッサーおよびタービンブレードとエンジンの中心ケーシングとの間の摩擦を著しく低減させることができ、それゆえ、これらブレードの磨耗による効率ロスが著しく低減される。
さらに、エンジンファスナーが複数の弧材に設けられるという事実によって、それらを互いに著しく離間させることが可能となり、たとえばこの結果生じる分離は、中央枠体の幅よりも格段に大きな仮想面の直径と概ね等しくなる。この大きな分離は、所与の軸周りのモーメントに関連して、それが抗する必要のある力が、従来技術による旧来の解決策(ここでは中心ケーシングに取り付けられるよう設計されたエンジンファスナーは互いに大きく離間した状態となることはできない)に見出される値よりも当然ながら低いという事実に起因して、これらエンジンファスナーの構造を極めて簡素化できるという利点を有する。
エンジンファスナーと取り付けパイロンの剛構造体は有利なことに、関係するジェットエンジンの高温部から距離を置いて配置できることもまた指摘されるが、これは、こうした構成要素に作用する熱の影響を著しく低減できることを意味する。
好ましくは、複数のエンジンファスナーは、上記仮想面の前後方向軸線ならびに上記パイロンの垂直方向によって規定される平面に関して対称配置された第1のエンジンファスナーおよび第2のエンジンファスナーと、当該平面と交差する第3のエンジンファスナーとからなる。
この形態では、第1、第2および第3のエンジンファスナーを、複数の弧材に属する環部分形状の同一弧材に取り付けることが可能となり、これは、それらが有利なことに互いに離間している位置をとることができることを意味する。環部分形状の同一弧材に配置されるので、エンジンファスナーはファンケーシングの環状周縁部に対して容易に取り付けることができる。
好ましくは、仮想面の前後方向軸線ならびに取り付けパイロンの横方向(左右方向)によって規定される平面は、上記第1および第2のエンジンファスナーと交差する。
また、好ましくは、第1および第2のエンジンファスナーはそれぞれ、パイロンの前後方向に沿ってかつパイロンの垂直方向に沿って作用する力に抗するよう構成され、そして第3のエンジンファスナーは、パイロンの前後方向およびパイロンの横方向に沿って作用する力に抗するよう構成される。
本発明の他の目的は、いま説明した取り付けパイロンのような取り付けパイロンを少なくとも一つ備えた航空機である。
本発明のその他の利点ならびに特徴は、以下の詳細な非限定的説明から、より明らかとなるであろう。
以下、図面を参照して説明する。
図1には、航空機(図示せず)の翼の下に取り付けられるよう構成され航空機用のエンジンアセンブリ1を示すが、本発明の好ましい実施形態による、このアセンブリ1は、取り付けパイロン4を具備してなる。
概して、エンジンアセンブリ1は、ジェットエンジン(ターボジェット)2と取り付けパイロン4とから構成され、取り付けパイロン4は、特に複数のエンジンファスナー6a,6b,8およびこれらファスナーを支持する剛構造体10を備える(図1ではファスナー6bはファスナー6aで隠れて見えない)。参考までに、アセンブリ1はポッド(図示せず)によって取り囲まれ、しかも取り付けパイロン4は航空機の翼の下にこのエンジンアセンブリ1を吊り下げるために別な一組のファスナー(図示せず)を具備してなることに留意されたい。
以下の説明を通して、Xはパイロン4の前後方向であり、そして事実上、ジェットエンジン2の前後方向(軸方向)でもあり、このX方向はジェットエンジン2の前後方向軸線5と平行であると規定する。次に、Y方向はパイロン4と交差する方向であり、しかもそれはジェットエンジン2の横方向であるとみなすこともでき、そしてZは垂直方向あるいは高さ方向であり、X方向、Y方向およびZ方向のこれら三つの方向は互いに直交している。
さらに、「前」および「後」との用語は、ジェットエンジン2によって加えられるスラストに起因して生じる航空機の運動の方向と関連付けて解釈すべきであり、この方向は矢印7によって概略的に示す。
図1では、取り付けパイロン4のエンジンファスナー6a,6b,8および剛構造体10のみが示されていることがわかる。図示していない当該パイロン4のその他のコンポーネント、たとえば航空機の翼の下に剛構造体10を取り付けるための手段、あるいはシステムを隔離および保持すると同時に空力フェアリングを支持するための補助構造体は、従来技術に見出されかつ当業者には公知のものと同一あるいは類似の既存の要素である。ゆえに、これらについては詳しく説明しない。
さらに、ジェットエンジン2は、環状のファンダクト14を画定する、大形のファンケーシング12を前端に備え、しかも後方に向う、このジェットエンジンのコアを収容している小形の中心ケーシング16を具備してなる。ケーシング12および16は明らかに互いに固定されている。
図1から分かるように、パイロン4のエンジンファスナー6a,6b,8(好ましくはこれら三つが存在する)は全て上記ファンケーシング12に固定されている。
ここで、当該エンジンファスナー6a,6b,8をより具体的かつ概略的に示す図2を参照すると、第1のファスナー6aおよび第2のファスナー6bは、前後方向軸線5およびZ方向によって規定される第1の平面(図示せず)を中心として対称配置されていることが分かる。
さらに正確に言うと、ファスナー6a,6b,8はいずれもファンケーシング12の環状周縁部18に、そして好ましくは概略的に示す当該部分18の後部に固定されている。
第1および第2のエンジンファスナー6a,6bを、ファンケーシング12の外側円筒面38を供している環状周縁部18上で直径に沿って対向させることも可能であり、これによってパイロン4の前後方向軸線5およびY方向によって画定される第2の平面は、これらファスナー6a,6bと交差するようになる。
図2に矢印で概略的に示すように、第1および第2のエンジンファスナー6a,6bのそれぞれは、X方向およびZ方向に沿ってジェットエンジン2によって生じる力に抗することができるよう構成されている(だがY方向に沿って加えられる力には抗しない)。
このようにして、二つのファスナー6a,6bは互いに効果的に分離されており、しかもX方向に沿って加えられるモーメントおよびZ方向に沿って加えられるモーメントに連係して抗する。
さらに図2を参照すると、概略的に示した第3のエンジンファスナー8がまた、ファンケーシング12の環状周縁部18に、やはり好ましくはこの部分18の後部に固定されていることが分かる。
参考までに、ファスナー6a,6b,8はケーシング12の環状周縁部18に、好ましくは実際上、環状周縁部18の後部に配置される、エンジンの構造部品(図示せず)を用いて取り付けられることに留意されたい。にもかかわらず、それのために構造部品が環状周縁部18上でさらに前方に配置されるエンジンを考えることも可能であり、これによって必然的に、ファスナー6a,6b,8はまた、常にファンケーシング12の環状周縁部18上で、さらに前方でエンジンに取り付けられる。
第3のファスナー8はファンケーシング12の最も高い位置に、したがって環状周縁部18の最も高い位置に配置されており、その結果、上記第1の平面はそれと仮想的に交差する。
図2の矢印によって概略的に示すように、第3のエンジンファスナー8はX方向およびY方向に沿ってジェットエンジン2によって生じる力に抗することができるよう構成されている(だがZ方向に沿って加えられる力には抗しない)。
このようにして、上記第3のファスナー8と二つのファスナー6a,6bとは、Y方向に沿って加えられるモーメントに連係して抗する。
パイロン4のエンジンファスナー6a,6b,8を図1および図2に概略的に示したが、これらファスナーは、たとえばシャックルおよびフィッティングのアセンブリを含む方式のような、当業者には公知の何らかの形式を用いて形成できることに留意されたい。
上記のとおり、いま説明した構造に関連する主要な利点は、エンジンファスナー6a,6b,8に関して中心ケーシング16が完全に自由な状態にあるので、航空機のさまざまな飛行状況の中で、このケーシングの撓みが格段に低減されるという事実に、したがってこの中心ケーシング16に隣接するコンプレッサーおよびタービンの羽根の摩擦による損耗が著しく低減されるという事実に関連付けられる。
ここで図3を参照すると、本発明による取り付けパイロン4の剛構造体10が詳細に示されているが、同図ではエンジンファスナー6a,6b,8は意図的に省略してある。
まず、この剛構造体10は、先に言及した第1の平面に関して、言い換えればジェットエンジン2の前後方向軸線5およびZ方向によって規定される垂直面に関して対称であるよう構成されていることに留意されたい。
この剛構造体10は、その一端から他端へとX方向に、この方向と平行に延在する中央ねじれ枠体20を具備してなる。参考までに、この枠体20は、平行なXZ平面内でX方向に沿って延在しかつ平行なYZ平面内に配置された横断リブ24によって互いに連結された二つの側方桁材22のアセンブリから形成できる。
複数の弧材30は剛構造体10を完全なものとするよう構成されており、このために中央枠体20が当該剛構造体10の上部に配置される。弧材のそれぞれは中央ねじれ枠体20に対して固定されており、しかもY方向に沿ってその両側に突出している。
複数の弧材30の特徴は、図3に示すように、それが、円形断面を備えかつ中央枠体20と平行な前後方向軸線34を備えた略円筒形仮想面32の一部を画定していることである。すなわち、複数の弧材30を形成する弧材26,28のそれぞれは適当な曲率を有し、これによってそれらは、その全長にわたって仮想面32を取り囲んでかつそれと接触状態で配置できる。ゆえに、概して、複数の弧材30は円形断面を備えた略円筒形包絡面/かごの一部を形成するが、この包絡面/かごは、ジェットエンジン2の中心ケーシング16の周りに、それから距離を置いて配置できる。
複数の弧材30の中でも、まず、仮想面32の前後方向軸線34上に概ね中心が置かれた環部分形状(環の一部分の形状)の弧材26がいくつか存在することに注目されたい。この軸線は好ましくはジェットエンジン2の前後方向軸線5と一致する。この結果、剛構造体12はまた、パイロン4の前後方向軸線34とZ方向とによって規定される垂直面に関して対称であることが分かる。
したがって、弧材26はX方向に沿って互いに離間しており、しかもYZ平面と平行に配置されている。それらはまた、中間点においてそのそれぞれを通る中央枠体20に対して固定されている。さらに正確に言うと、環部分形状の各弧材26は二つの側方桁材22を貫通し、そしてたとえば溶接または機械的組み立てによって、それらに対して堅固に固定されている。
参考までに、これら弧材26はそれぞれ単一部材として製造されても、あるいはたとえば互いに堅固に接合される二つの同一の部材を用いて製造されてもよい。
図3に示す実施形態では四つの弧材26が存在し、かつその長さは構造体10の後方部分に近いものほど小さくなっている。構造体10からさらに前方に配置されかつ中央枠体20の前端部に対して固定された弧材26は半環状のものであり、したがって、その二つの端部は前後方向軸線34を通るXY平面内に配置されており、この平面は、やはり軸線5と軸線34とが同一であるという事実によって上記第2の平面と同一であることに留意されたい。第2の弧材26は半環の長さよりもわずかに長く、そしてX方向に沿って見て、たとえば枠体20の中央部に配置された最終弧材26までそうなっている。
環部分形状の弧材26と交差する中央枠体20の前方部分は、横断リブ24との一体化を必要としないことに留意されたい。なぜなら、二つの側方桁材22は、弧材26の上端部によって互いに連結されているからである。
複数の弧材30はまた二つの側方抗スラスト弧材28を具備してなる(斜視図であるため図3には一つだけ示す)。これらの弧材28は実際には、明らかにジェットエンジン2の、さらに正確にはそのファンケーシング12の前後方向(軸方向)の撓みを制限するために、さまざまな航空機の飛行段階中に、それらがジェットエンジン2によって生じるスラストに抗することができるよう配置されている。
弧材28は中央枠体20の両側に配置され、かつ弧材26に堅固に連結された前部および中央枠体20に堅固に連結された後部を有する。さらに正確には、二つの弧材28のそれぞれは最も前方の弧材26の二つの端部の一方に固定された前端を有し、そして後方であってかつ上方に延在し、別な弧材26のそれぞれの二つの端部の一方に堅固に連結されている。その後方端部は続いて、枠体20の後部において、関連する弧材28と同じ側に配置された側方桁材22に対して組み付けられる。補強材36を、弧材28の後端部と、関係する側方桁材22との間に形成される機械的連結部を補強するために、ことによると付加できる(この連結部はたとえば溶接または機械的組み立てによって得られる)ことに留意されたい。
図4aには、二つの最も前方の弧材26間に配置された横断面P1で取った断面を示し、そして図4bには、後方向に最も進んだ位置にある弧材26の背後(ただし弧材28と中央枠体20との間の接合部よりは前方)に位置する他の横断面P2に沿って取った断面を示す。
これらの図では、複数の弧材30は、円形断面を有する略円筒形仮想面32の一部を画定しており、しかも複数の弧材30は実際には、さらに図4cを参照して説明するように、前後方向軸線34上に中心が置かれた半円形断面を備えた略円筒形包絡面/かごの一部を形成していることが分かる。
環状ファンダクト14からの二次流出力における乱れを可能な限り最小限に抑えるために、仮想円筒面32の直径は、ファンケーシング12の環状部18の円筒形外面38の直径と好ましくは概ね同一であることに留意されたい。さらに、図4aおよび図4bから分かるように、側方桁材22は仮想面32によって画定される空間35内に非常に小さな長さだけ突出しており、このためそれらは二次空気流をもはや、それほど著しく乱すことがない。これは特に、仮想面32および外面38の直径に比べてZ方向に沿った桁材22の高さが極めて小さいという理由により説明される。さらに、桁材22の下側部分のみが空間35内に入り込んでおり、その他の部分は複数の弧材30の上に位置している。
複数の弧材30の好ましい形態を概略的に説明するために、図4cには、この形態が、前後方向軸線34上に中心が置かれると共に仮想面32の上半分を取り囲んでいる、半円形断面を備えた略円筒形包絡面/かご40の一部のみを構成している状態を示す。ゆえに、この図4cにおいて、網状陰影が付けられた部分42は、完全な半円筒40を形成するための、複数の弧材30の欠けている部分に対応する。さらにこの図はまた、複数の弧材30が、概ね、後方に向うファンケーシング12の環状周縁部18の延長部を形成していることを示している。
図5は、取り付けパイロン4の剛構造体10は、エンジンファスナー6a,6b,8を最前部の弧材26に簡単に取り付けることができるので、このエンジンファスナー6a,6b,8を担うのに非常に適していることを示している。第1および第2のファスナー6a,6bは半環形状の弧材26の二つの最前端部に取り付けられ、一方、第3のファスナー8は、中央枠体20の二つの側方桁材22間に配置された同一弧材26の上側部分に取り付けられる。さらに、中央枠体20が、それぞれ上面および底面近くで、この枠体20を閉塞する上側水平桁材および下側水平桁材(簡明にするために図示しない)を備える任意の実例では、第3のファスナー8はまた中央枠体20のこれら二つの水平桁材間に配置される。
したがって、二つのエンジンファスナー6a,6bは、前後方向軸線34およびパイロン4のZ方向によって規定される平面に関して対称に配置され、同様に、上記第1の平面と同一の当該平面は第3のエンジンファスナー8と交差することを理解されたい。
参考までに言うと、いま説明した剛構造体10を形成している全ての要素は、スチール、アルミニウムあるいはチタニウムのような金属材を用いて、あるいは複合材(好ましくはカーボンからなる)を用いて形成できる。さらに、複数の弧材30の中の各弧材は、金属プレートからなる湾曲帯材の形態であってもよい。
図6および図7には、図3を参照して先に説明した剛構造体10の第1および第2の変形実施形態をそれぞれ示す。それゆえ、全ての図において、同じ参照数字が付された構成要素は同一または類似の構成要素である。
まず、第1の変形実施形態を示す図6を参照して、複数の弧材130は上述した複数の弧材30から変更されているとしても、それは依然として、円形断面を有する仮想面32の略円筒形部分を画定するようになっていることに、好ましくは前後方向軸線34上に中心が置かれた半円形断面を有する略円筒形包絡面/かごの一部を形成するようになっていることに注目されたい。
複数の弧材30に対する二つの変更点が存在する。というのは、剛構造体10よりさらに後方に配置された環部分形状の弧材26が除去されており、その一方で、弧材28の役割と類似の役割を果たすよう設計された、スラストに抗する二つの補助側方弧材142が付加されているからである。
弧材142は中央枠体20の両側に配置されており、しかも弧材26の二つの最前端部の一方に堅固に結合された前端部を有し、たとえば形成された機械的結合部は、この前部弧材26と弧材28との間でファスナーの直上に配置されている。さらに、スラストに抗する補助側方弧材142は、その後端部が、枠体20の中央部にて、弧材142と同じ側に配置された側方桁材22に組み付けられるまで、後方であってかつ上方に延在している。繰り返すが、補強材144を、弧材142の後端部と、関係する側方桁材22との間の機械的結合部を補強するために付加することが可能であり、たとえば、この結合部は、溶接によってあるいは機械的組み立てによって形成される。
さらに、スラストに抗する補助側方弧材142は、環部分形状の他の二つの弧材26と、必ずしもこれらの弧材に対して取り付けられることなく交差していてもよいことに注目されたい。
第2の代替例を示す図7を参照して、複数の弧材230は上述した複数の弧材130から変更されているが、それは依然として、円形断面を有する略円筒形仮想面32の一部を画定するようになっていることに、好ましくは前後方向軸線34上に中心が置かれた、半円形断面を有する略円筒形包絡面/かごの一部を形成するようになっていることに注目されたい。
複数の弧材130に対する二つの変更点が存在する。というのは、環部分形状の前側弧材26のみはそのままであるが、二つの弧材246がさらに、抗スラスト弧材28を支持するために付加されているからである。
支持弧材246は中央枠体20の両側に配置されており、しかも枠体20の前部に対して堅固に結合された前端部を有する。さらに支持弧材246は、その後端部が、この弧材146と同じ側に位置する抗スラスト弧材28に、この弧材の概ね中央部28において組み付けられるまで、後方であってかつ下方に延在している。
こうした構造によって、引っ張りに関して作用する支持弧材246は、抗スラスト弧材28が、航空機のさまざまな飛行段階の間に撓むのを阻止し、したがって、二つの弧材28と142とが著しく離間するのを剛構造体10の一方の側において抑える。
剛構造体10の両側において、弧材142および246は、側方から見れば分かるように、概ねX形構造となっていることに留意されたい。さらに支持弧材246は、側方補助抗スラスト弧材142と、必ずしもそれに対して取り付けられることなく交差していてもよい。
図7から分かるように、二つの弧材246の二つの前方端部を、たとえば溶接または機械的組み立てによって、それらがやはり接合される二つの側方桁材22同士の間で、互いに取り付けることも可能である。当然ながら、本発明の範囲から逸脱することなく、二つの弧材246を、単一部材として形成されかつ中央枠体20の両側において延在する単一の支持弧材によって置き換えることもまた考えられる。
最後に、図3、図6および図7から明らかであるように、パイロン4の第1および第2の変形実施形態の中央枠体20はまた、たとえば、横断リブ24の配置ならびにその数に関する小変更によって改変できる。
図8aないし図8cには、いま説明した、すなわち第2の変形実施形態の剛構造体10に対してジェットエンジン(ターボジェット)2を組み付けるための作業のそれぞれ異なる連続したステップを示す。
まず、図8aに矢印で示すように、ジェットエンジン2をその前部が下方に僅かに傾いた状態とし、たとえば一般的なフォークリフトトラック(図示せず)を用いて、適所でしっかりと保持された剛構造体10に向って、ジェットエンジン2を上方に移動させる。
ジェットエンジン2を十分に上昇させ、それが仮想面(この図では示していない)32によって規定される空間35内に入り込んだならば、前側弧材26の端部とファンケーシング12の環状周縁部18との間にファスナー6a,6bをそれぞれ配置する。
続いては図8bに矢印で概略的に示すように、ジェットエンジン2を、そのファンケーシング12を上昇させることができるよう、第1および第2のファスナー6a,6bを中心として回動させる。図8cには、第3のエンジンファスナー8を適所に配置できるよう、環状周縁部18が前側桁材26に十分接近するや否や、ジェットエンジン2の回動を停止させた状態を示す。
明らかに、当業者であれば、単に非限定的実施例としていま説明した航空機用ジェットエンジン2の取り付けパイロン4に対して、さまざまな変更を施すことができる。特に、たとえば、有用なこととして、パイロン4として航空機の翼の下に吊り下げるのに適した形態を示したが、このパイロン4はまた、翼の上に搭載できるよう別な形態で提供することができる点にも言及しておく。
本発明の好ましい実施形態による取り付けパイロンを具備してなる航空機用エンジンアセンブリの側面図である。 図1に示すアセンブリの概略斜視図であり、パイロン用エンジンファスナーをより明確に示すため取り付けパイロンの剛構造体が省略されている。 好ましい実施形態による取り付けパイロンの一部拡大斜視図である。 図3に示す横断面P1で取った断面図である。 図3に示す横断面P2で取った断面図である。 図3の取り付けパイロンを部分的に形成するよう構成された複数の弧材の形状を説明するための斜視図である。 図3と同様の図であり、取り付けパイロンのエンジンファスナーが概略的に示されている。 図3と同様の図であり、この図の取り付けパイロンは好ましい実施形態の第1の代替形態である。 図3と同様の図であり、この図の取り付けパイロンは好ましい実施形態の第2の代替形態である。 図7に示す取り付けパイロンへのジェットエンジン組み付け作業における一連の工程を示す図である。 図7に示す取り付けパイロンへのジェットエンジン組み付け作業における一連の工程を示す図である。 図7に示す取り付けパイロンへのジェットエンジン組み付け作業における一連の工程を示す図である。
符号の説明
1 エンジンアセンブリ
2 ジェットエンジン
4 取り付けパイロン
5 前後方向軸線
6a,6b,8 エンジンファスナー
10 剛構造体
12 ファンケーシング
14 ファンダクト
16 中心ケーシング
18 環状周縁部
20 中央枠体
22 側方桁材
24 横断リブ
26,28 弧材
30 複数の弧材
32 仮想面
34 前後方向軸線
35 空間
36 補強材
38 円筒形外面
40 略円筒形包絡面/かご
130 弧材
142 補助側方弧材
144 補強材
146 弧材
230 弧材
246 弧材

Claims (13)

  1. 航空機のジェットエンジン(2)用の取り付けパイロン(4)であって、剛構造体(10)を具備してなり、この剛構造体(10)は、円形断面を有する略円筒形仮想面の一部(32)を協同で画定するよう配置された複数の弧材(30,130,230)を具備してなり、
    前記複数の弧材(30,130,230)は、概ね前記仮想面(32)の前後方向軸線(34)上に中心が置かれた環形状部分を備えた少なくとも一つの弧材(26)を具備してなり、
    前記取り付けパイロン(4)の前記剛構造体(10)は、前記仮想面(32)の前後方向軸線(34)と平行に延在すると共に環部分の形態の各弧材(26)に対して取り付けられた中央枠体(20)を具備してなり、
    複数の前記弧材(30,130,230)はさらに、前記中央枠体(20)の両側に配置された二つの側方抗スラスト弧材(28)を具備してなり、二つの前記側方弧材(28)のそれぞれは、第一に環部分形状の各弧材(26)に対して、前記中央枠体(20)の両側で取り付けられていることを特徴とする取り付けパイロン(4)。
  2. 前記複数の弧材(130,230)はさらに、前記中央枠体(20)の両側に配置された二つの側方抗スラスト弧材(142)を具備してなり、この二つの補助側方弧材(142)のそれぞれは、第一には少なくとも環部分形状の弧材(26)に対して取り付けられ、かつ第二には前記中央枠体(20)に対して取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の航空機用取り付けパイロン(4)。
  3. 前記複数の弧材(230)はまた二つの側方抗スラスト支持弧材(28)を含み、前記二つの支持弧材(246)は前記中央枠体(20)の両側に配置されており、かつそれぞれ第一には前記二つの側方弧材(26)の一方に対して、第二には前記中央枠体(20)に対して取り付けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の航空機用取り付けパイロン(4)。
  4. 前記二つの側方抗スラスト弧材(28)のそれぞれは、環部分形状の各弧材(26)の一端に対して取り付けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の航空機用取り付けパイロン(4)。
  5. 環部分形状の少なくとも一つの弧材(26)は半円形であることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の航空機用取り付けパイロン(4)。
  6. 前記複数の弧材(30,130,230)は、半円形断面を備えた概ね円筒形包絡面(40)の一部を形成していることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の航空機用取り付けパイロン(4)。
  7. 複数のエンジンファスナー(6a,6b,8)を具備してなり、そのそれぞれが前記複数の弧材(30,130,230)に対して取り付けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の航空機用取り付けパイロン(4)。
  8. 前記複数のエンジンファスナー(6a,6b,8)は、
    前記仮想面(32)の前後方向軸線(34)およびパイロンの垂直方向(Z)によって規定される平面を中心として対称配置された第1のエンジンファスナー(6a)および第2のエンジンファスナー(6b)と、
    それを通って前記平面が延在する第3のエンジンファスナー(8)と、を具備してなることを特徴とする請求項7に記載の航空機用取り付けパイロン(4)。
  9. 前記第1、第2および第3のエンジンファスナー(6a,6b,8)は、前記複数の弧材(30,130,230)に属する環部分形状の前記弧材(26)に取り付けられていることを特徴とする請求項8に記載の航空機用取り付けパイロン(4)。
  10. 前記仮想面(32)の前後方向軸線(34)およびパイロンの横方向(Y)によって規定される平面が、前記第1および第2のエンジンファスナー(6a,6b)を通るようになっていることを特徴とする請求項8または請求項9に記載の航空機用取り付けパイロン(4)。
  11. 前記第1および第2のエンジンファスナー(6a,6b)はそれぞれ、パイロン(4)の前後方向(X)に沿って、かつパイロンの垂直方向(Z)に沿って作用する力に抗するよう構成されていることを特徴とする請求項8ないし請求項10のいずれか1項に記載の航空機用取り付けパイロン(4)。
  12. 前記第3のエンジンファスナー(8)は、パイロン(4)の前後方向(X)に沿って、かつ当該パイロンの横方向(Y)に沿って作用する力に抗するよう構成されていることを特徴とする請求項8ないし請求項11のいずれか1項に記載の航空機用取り付けパイロン(4)。
  13. 請求項1ないし請求項12のいずれか1項に記載の取り付けパイロン(4)を少なくとも一つ具備してなることを特徴とする航空機。
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