JP2008507452A - シートベルト用プリテンショナー - Google Patents

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Abstract

3点式シートベルトのプリテンショナーは、乗り物の構造部材に取り付けるように構成されているシリンダとシリンダ内に配置されているピストンとを有している。発火手段(22)はピストンをプリテンショナーの引っ張り方向(A)にあるシリンダに対して長手方向である方向に移動させる。スライダーバー(10)はシリンダの長手方向の軸線に実質的に平行に向けられている。シートベルトウェビング(14)はピストンを移動させる発火手段が作動していないかぎりは、シリンダの長手方向の軸線に実質的に平行に向けられているスライダーバーの一部に沿って自由に移動できるように、スライダーバー(10)の周りにループを形成している。ケーブル(20)はピストンから延びており、ピストンを移動させる発火手段(22)が作動したときに、シートベルトウェビングがスライダーバー(10)に沿ってプリテンショナーの引っ張り方向に動くようにシートベルトウェビング(14)の周りにループを構成している。

Description

本発明は乗り物用シートベルトのプリテンショナーに関する。
従来、シートベルトは、乗り物の負荷を受け止める複数の部分に3点で接続されている、ある長さのシートベルトウェビングを有している。一般的に、一方の端部が座席の一方の側でドア枠にボルト止めされており、乗員の臀部を横方向に横切って、座席の反対側で乗り物に固定されているバックル機構に達し、それから乗員の胴体を斜めに横切ってさらにドアのBピラーのさらなる固定点に達するように構成されている。バックル機構は、ウェビングに摺動可能に取り付けられているバックルタングに嵌まる。
シートベルトによって拘束されている乗員の快適性を増すように、巻取装置がウェビングのピラー側端部に取り付けられている。これによって、たとえば車内娯楽制御部や収納区画に届くような乗員の限られた動きが可能なように比較的低い負荷の下でウェビングを繰り出すことができる。巻取装置には、乗員の周りでウェビングを比較的ぴんと張られた状態を維持するように、バイアスがかけられており、巻取装置は、衝突が検出された場合にウェビングの引き出しに抵抗して巻取装置をロックするロッキング要素を有している。たとえば、乗り物が衝突を示す急激な加減速をすると、加速度センサが作動する。
近年、衝突時にシートベルトを乗員の周りに引き締めるようにシートベルトウェビングをある長さ急速に引くプリテンショナーが導入されてきた。これは、シートベルトによる保護の効果とエアバッグなどの2次安全拘束の効果を最大にするように、シートベルトに生じている可能性のあるあらゆるたるみをなくし、乗員をより正しく座席内に位置合わせするのを助ける。
プリテンショナーは、理想的には衝突の影響が最大になる前に、短時間にシートベルトを締め付けるのに十分な大きさの衝撃を発生する発火作動気体発生器などの力貯蔵部を有している。一般的な公知のプリテンショナーは、巻取装置がウェビングの繰り出しをロックする前に必要な長さのウェビングを引き込むために、たとえば巻取装置スプールをウェビング巻き取り方向に回転させることによって、シートベルトウェビングのある長さを巻き取るために回転手段を使用することがある。
しかし、公知のプリテンショナーは、かさばりがちで、前席の位置を通過して乗り物の後ろにアクセスできるようにしなければならないという要件のために2ドアの乗り物のドライバと前の助手席では特に使いにくい。2ドアの乗り物の前席で従来の巻取装置プリテンショナー機構を使用することは、受け入れがたい障害となる。
2ドアの乗り物では、後席にアクセスするための座席の移動は4ドアの乗り物に比べて大きく、これに対応するために、ウェビングのドア枠側端部は床にボルト止めされる代わりに、周知の構造のいわゆるスライダーバーに通常取り付けられている。これによって、後席へのアクセスと前席の移動がしやすいように、ウェビングのドア枠側端部を長手方向に前後に移動させることができる。本発明は、2ドアの前席用途で使用可能な改良されたプリテンショナー機構を提供する。スライダーバーの機能を妨げたり、後席へのアクセスを妨げることなしにスライダーバーとの共用および/または3ドアの乗り物での使用に適切なプリテンショナーの設計は困難であった。
本発明は、請求項1に記載の改良されたプリテンショナー装置を提供する。
本明細書および請求項で使用される場合、「前方」と「後方」、「前」と「後ろ」、および同様な用語は、本発明のシートベルトプリテンショナーが実装されている乗り物の前と後ろに対応していると理解される。さらに、本明細書および請求項で使用される場合、「上方」と「下方」および「上側」と「下側」などの用語は、本発明のシートベルトプリテンショナー装置が実装されている乗り物の乗員室の天井と床に対応していると理解される。
図1の第1の実施形態では、スライダーバー10は、乗り物の前席12に隣接して配置されている。シートベルトウェビング14の一方の端部は、スライダーバー10の周りを通過しており、スライダーバー10に沿って前後に自由に移動することができる。
シートベルトウェビング14は、従来の構成であり、乗り物のサイドピラー(不図示)などの乗り物の構造部材に座席に隣接して取り付けられている巻取装置に、一方の端部が取り付けられている。ウェビングは、サイドピラーに取り付けられているショルダサポートも貫通しており、座席の反対側に位置しているバックル(不図示)に挿入可能なバックルタングを有している。
使用時には、シートベルトウェビング14は、図1に示しているスライダーバー10の一方の端部の負荷を受け止める位置にある。シートベルトが使用されていないときには、ウェビング14の端部は、乗り物の後席へのアクセスを妨げないようにスライダーバー10に沿って後方に移動させることができる。
スライダーバー10の一方の端部は、レール18に取り付けられているキャリッジ16に取り付けられている。レールの使用は、プリテンショナーの動作を、簡単な方法によって、複雑なまたはかさばる回転部品無しに、1方向の直線往復運動に拘束できるため、特に有用である。ケーブル20は、キャリッジ16と発火ユニット22との間を延びている。発火ユニット22は、公知の種類であり、円柱状ハウジング内のピストンと気体発生器とを有している。気体発生器は、ピストンを後方に押してケーブル20を張る衝撃を発生する発火により作動する。発火により動作する気体駆動ピストン−シリンダ構成は、力貯蔵部の役割がある。そのような発火ユニットは、必要な大きさの衝撃を短期間に発生するため、この用途に特に適している。ピストンとシリンダとをレールの下方に配置することは、プリテンショナー全体の大きさを減少させることができるので有利である。ピストン−シリンダ構成には、シリンダ内部の複数のラチェット歯とピストン上の連動する少なくとも1つの歯などの、第2部材がプリテンショナーの引っ張り方向にだけ動くことができるようにする手段が組み込まれていてもよい。
図2は、キャリッジ16とレール18との1つの構成をより詳細に示している。レール18は、各端部で、両ボルト28によって負荷を受け止めるシャーシ部材24に取り付けられている両支持部材26に取り付けられている。そのような負荷を受け止めるシャーシ部材24は、乗り物の各側まで長手方向に延びている構造部材や負荷を受け止めるドア枠であってもよく、公知の3ドアの乗り物では乗り物のドアの各々に隣接しており、わずかに後方の、スライダーバー10用の適切な負荷を受ける固定領域を実現する。
プリテンショナーの引っ張り前に、キャリッジ16は、シートベルトウェビング14の通常の使用のために、図2に示しているように、レール18の右側の最も前方位置に配置される。衝突センサは、乗り物の所定の基準を超える加速を検知すると、発火ユニット22を発火させ金属ケーブル20に張力を発生させる衝突状態を示す信号を生成する。衝突センサは乗り物が所定の加速度または減速度のしきい値を越えたときに作動することが有利である。ケーブル20の張力によってキャリッジ16とスライダーバー10とが後ろ向きの方向、つまり図2の矢印Aで示した方向に引かれる。キャリッジ16は、乗り物の大きさと要件とによって50から150mmの範囲の距離を後ろ向きに移動するように構成することができる。
スライダーバー10が急に後ろ向きの方向に移動すると、シートベルトウェビング14に張力が発生し、それによってウェビング14のたるみがとれ、シートベルトの恩恵が最大になるように乗員が座席12内で正しい位置を取り、エアバッグなどの2次拘束の効果が最大になるように乗員が正しい位置を取るように、乗員を後ろ向きに座席12内に引き込む。
図3は、プリテンショナーの引っ張り直後のキャリッジの位置を示している。発火ユニットが発火した後、キャリッジ16は、第2部材を構成しているキャリッジ16内のラチェット機構によって、衝突時の乗員の前向きの運動量により元の位置に戻ることが、防止される。このラチェット機構を図5により分かりやすく示している。
図5はラチェット機構を示している分解図を示している。レール18は、両端部の各々の位置でそれぞれの支持部材26にレール18の各端部の位置の円柱状穴38を貫通するボルト36によって取り付けられている。両ボルト36は、適切な2つのワッシャーつまりスペーサ55とナット56とによって固定されている。複数のロックラチェット歯30がレール18の1つの表面に形成されている。キャリッジ16は側壁44に取り付けられている2つの端部プレート40とベースプレート42とを有している。ロックレバー32はベースプレート42から延びている。各端部プレート40とロックレバー32とは、レール18がキャリッジ16の中心を貫通できるようにする長穴を有している。
ロックレバー32の内側表面は、レール18の表面の複数の歯30に接触しており、ロックレバー32が複数の歯30の上を一方の方向に通過できるように角度を有している。しかし、ロックレバー32には、ロックレバー32が逆方向に移動しようとすると、ロックレバー32の内側表面のロック縁がレール18の上側表面の歯30によって捕らえられ、したがってキャリッジ16が逆方向に摺動するのを防止するようにバイアスがかけられている。これを促進するために、複数の歯30はのこぎりの歯の形状であってもよい。このように、戻る動きに対抗してプリテンショナーをロックすることによって、プリテンショナーの引っ張りの実行後、シートベルトの張力が失われるのを防止することができる。
スライダーバー10、キャリッジ16とラチェット機構、レール18、両支持部材26、および複数のボルト28、36および46はすべて金属で作られていることが好ましい。ラチェット機構は、様々なシートベルト拘束用途で公知であり、本発明のプリテンショナーは標準の部品と製造工程を使用して作ることができて有利であり、そのため、比較的低コストでロック機構を実現する。ラチェット機構とキャリッジ16とは、ベルトショルダサポートの高さを変更するために従来から使用されているハイトアジャスタの部品から構成することができる。
図4では、発火ユニットはレール18と両ボルト36の下方に収納された状態で示しており、レール内の対応している両穴38を使用して発火ユニット22をレール18に対して固定してもよい。図4のプリテンショナーの動作は、発火ユニット22の異なる向きに対応してケーブル20が180°曲がっていることを除いて、実質的に図1に示しているものと同様である。
以下で説明するさらなる複数の実施形態によれば、スライダーバーの機能は、シートベルトウェビングが周りを通過するケーブルなどの長い柔軟な部材にシートベルトウェビングを接続することによって実施される。ケーブルの一方の端部は移動可能で、他方の端部は固定されている。したがって、柔軟部材は、ウェビングが柔軟に動くことができ、2ドア用途で必要な乗り物の後部へのアクセスが可能なようにスライダーバーの一般的な形状のループを構成していることが好ましい。
図6は、第1の実施形態のスライダーバーが柔軟ケーブル50に置き換えられている第2の実施形態を示している。柔軟ケーブル50は、シートベルトウェビングが柔軟に動くことができ、2ドア用途で必要な乗り物の後部にアクセスできるようにスライダーバーの一般的な形状のループを構成していることが好ましい。柔軟ケーブルはピストン−シリンダ構成のピストンに直接取り付けられていても、ピストンの少なくとも一部を構成していてもよい。したがって、本実施形態は、プリテンショナーの2ドア用途について、さらに場所を取らない代替の実施形態を実現することができる。
シートベルトウェビング(不図示)は、図1のスライダーバー10と同様にケーブル50の周りにループを構成しており、ケーブルはウェビングの取り付けに関して同様の動きの多様性と、乗り物の後席への少なくとも同程度のアクセスを実現している。
ケーブル50の一方の端部51は、ドア枠などの乗り物の構造部材に取り付けられており、他方の端部は、特にドアの輪郭をそのままに維持しドアを通したアクセスを妨げることのないように、乗り物の床などの乗り物の構造部材に取り付けられているピストン−シリンダ発火ユニット52のピストン53に取り付けられている。
ケーブル50は図に示しているようにループの輪郭を構成しており、複数の保持クリップまたはエラストマの被覆によって通常の使用時にはそのような輪郭を保持するように促すことができる。その代わりに、柔軟なエラストマプラスチックチューブによって、ケーブル50の剛性を適切な程度にまで高めてもよい。
衝突センサが突然の減速または加速が発生していることを示すと、発火ユニット52は、発火作動して、ピストンを矢印Aで示している方向にシリンダに沿って押すように気体を発生し、ケーブル50を破線50′で示している輪郭になるように引き込む。これによって、ケーブル50に取り付けられているシートベルトウェビングは矢印Aで示している方向に引き戻され、したがって必要なプリテンショニングを実現する。
ラチェットや他の形態の戻り止め機構を発火ユニット52に組み込むことができる。
図7は、本発明の第3の実施形態のプリテンショナーの側部立面図であり、図8は図7のプリテンショナーの透視図である。ケーブルは、シリンダの端部上でループを形成しており、たとえば剪断される部材や機械的に開放可能な手段によって開放可能なように端部に取り付けられているダブルケーブルであってもよい。第3の実施形態では、ケーブル50はプリテンショナーのシリンダの一方の端部でピストンに取り付けられており、このケーブルはシリンダの他方の端部71に取り付けられている。本実施形態では、ケーブル50は、ダブルケーブルを構成するように折り曲げられており、自由な端部は発火ユニット52のシリンダ79の周りに延びており、発火ユニットのシリンダの端部71上に引っかけられているループ70として構成されている。ループ70は、図7と8では、ケーブル50の長手方向のいずれかの側の拘束用突き当て部分77、78を備えているシリンダ79の端部71上に取り付けられているプラスチックのアタッチメント76として示している、壊れやすい、つまり機械的に開放可能な固定手段によってシリンダ79の周りに固定されている。本明細書および請求項で使用する場合、両拘束用突き当て部分に対して、長手方向は、シリンダ79の長手方向の軸線を指すと理解される。両突き当て部分の一方77はケーブル50が所定の力を越える力を作用させると剪断されて、プリテンショナーのシリンダに沿って摺動するようにループ70を開放する。当業者には、他の適切な形態のループ71のシリンダの端部への固定手段が明らかとなるであろう。
図7では、発火ユニット52はドア枠や他の負荷を受け止めるビームなどの乗り物の構造部材にシリンダ79のピストン端部に位置している第1取り付け部材80を貫通して延びているねじ締結部品などの締結部品72とシリンダの他方の端部71に位置している第2取り付け部材(図9を参照)によって取り付けられている。好ましい実施形態では、乗り物の構造部材は、前ドア枠などの長手方向のシャーシ部材である。乗り物の構造部材や乗り物の本体にボルト止めされているブラケットなどの第2取り付け部材は、負荷を受け止めるようにプリテンショナーを車両に固定するためにシリンダの端部内に嵌まっている。本明細書で開示している各実施形態については、第2取り付け部材は、R14試験として知られている標準車両固定引張り試験で規定されているように15kNの負荷に耐えなければならない。当業者には、適切な第2取り付け部材が明らかとなるであろうし、以下で説明する図9に1つを示している。
ケーブルループ70は、ケーブルループがシリンダ79に沿ってより容易に摺動するようにプラスチックチューブ内に入れられていてもよい。さらに、ひもまたはクランプまたはプラスチックチューブ75がダブルケーブルを1つに保持することによってループ70の形状を維持するようにケーブルの一部を収容している。このプラスチックチューブ75は、さらにケーブルによってシートベルトの繊維がほつれないように保護するため、図7と8に示しているよりも長くてもよい。1対の電線74がシリンダ79の端部71から出ているように示されている。これらの電線は、シリンダ79内に配置されている発火ユニット52を作動させるもので、他の点でシリンダから出ていてもよい。
図9では、第4の実施形態を示しており、ケーブル50は単一のケーブルであり、プリテンショナーが作動したときにシリンダ79に沿って摺動するキャリッジ90に取り付けられている。ケーブル50は、ケーブルをキャリッジ90に取り付けられているクランプつまりハウジング91に溶接することによってキャリッジ79に取り付けられている。キャリッジ90は、シリンダ79の端部71で、シリンダ79の凹部93に嵌められているキャリッジ90上の舌状部92によって保持されている。シリンダ79内に配置されている発火ユニット52が作動すると、ケーブルは、この舌状部92を剪断し、キャリッジ90がシリンダ79に沿って移動できるようにするのに十分なだけ引かれ、シートベルトがプリテンショナーの引っ張り方向に引かれる。その代わりに、舌状部92を、キャリッジを凹部93から開放するように曲がる構成とすることもできる。さらなる代替手段は、機械的に開放可能な機構を使用することになるであろう。図9では、第2取り付け部材は、シリンダ79の端部に嵌められており、乗り物の構造部材にボルト止めまたはねじ止め可能なブラケット94である。その代わりに、図5に示したものと同様のキャリッジ機構を使用することができるであろう。
図10は、本発明の第5の実施形態を示しており、シートベルトウェビング14の端部がケーブル50ではなくプリテンショナーユニット22のシリンダ79に取り付けられている。ウェビング14のこの端部は、たとえば、プラスチック材料で作られていることが好ましく、通常の使用時に後席にアクセスできるようにシリンダ79のある長さに沿って自由に動くように構成されている中空の円柱状のボビン99の外側表面の周りでループを構成することによって取り付けられている。したがって、本実施形態では、シリンダ79はスライダーバーとしての役割を効果的に果たす。この第5の実施形態は、図7と8に示している実施形態と同様である。ループ70は、図7、8および10では、ケーブル50の長手方向のいずれかの側の拘束用突き当て部分77、78を備えているシリンダ79の端部71上に取り付けられているプラスチックのアタッチメント76として示している、壊れやすい、つまり、機械的に開放可能な固定手段によってシリンダ79の周りに固定されている。衝突センサが突然の減速または加速が発生していることを示すと、プリテンショナーユニット22が発火によって作動して気体を放出してピストンを矢印Bで示している方向にシリンダ79に沿って押して、ケーブル50が所定の力以上の力を作用させたときに両突き当て部分の一方77を剪断して、プリテンショナーのシリンダ79に沿って矢印Aで示している方向(矢印Bで示している方向とは反対)に摺動するようにループ70を開放する。ケーブルループ70がシリンダ79に沿って動くと、それによって、プラスチックボビン99をシリンダ79に沿って押すことによって、ウェビング14の端部を矢印Aで示しているプリテンショナーの引っ張り方向に引く。
図11Aと11Bとは、本発明の第6の実施形態を示している。図11Aでは、プリテンショナーユニット22はスライダーバー10の一方の端部に位置している。シートベルトウェビング14は、たとえば外側表面の周りにループを形成することによってスライダーバー10に摺動可能に取り付けられている中空の円柱状のボビン99に取り付けられており、通常の使用時に、座席の乗員を拘束するときには、図11Aに示しているスライダーバー10の端部の、プリテンショナーユニット22とは反対側の、前方の位置を取ることになる。ボビン99が摺動するスライダーバー10の部分は、プリテンショナーユニット22のシリンダの長手方向の軸線に少なくとも実質的に平行に、好ましくは平行に向けられている。ケーブル20はプリテンショナーユニット22のピストンをボビン99に接続している。衝突センサが突然の減速または加速が発生していることを示しているときには、プリテンショナーユニット22は発火により作動してケーブル20、したがってボビン99とウェビング14とを矢印Aが示しているプリテンショナーの引っ張り方向に引く。図11Aはプリテンショナーが引っ張る前の位置にあるベルト14を示しており、図11Bはプリテンショナーが引っ張った後を示している。もちろん、プリテンショナーユニット22は、場所を取らないようにスライダーバーの下や近くなど、任意の方向に取り付けることができ、引っかからないようにケーブルガイドを嵌めることができる。
図12Aと12Bとは本発明の第7の実施形態を示している。プリテンショナーユニット22は、図11Aと11Bとに示しているようにスライダーバー10の一方の端部に位置している。しかし、本実施形態では、シートベルトウェビング14の端部は、3ドアの乗り物の後席にアクセスすることが必要な時に、シートベルトウェビングが乗り物のドアから離れるように、通常の使用時にスライダーバーのある長さに沿って自由に移動できるように直接スライダーバー10の周りにループを構成している。ケーブル20は、プリテンショナーユニット22内のピストンに接続されており、スライダーバー10の部分でシートベルトウェビング14を囲むループを構成している。衝突センサが突然の減速や加速が発生していることを示すと、プリテンショナーユニット22はループを構成しているケーブル20をAで示している方向にプリテンショナーユニット22のシリンダに向けて引いてウェビング14の周りを引き締めて、ウェビングをスライダーバー10に沿ってAで示しているプリテンショナーの引っ張り方向に図12Bに示しているプリテンショナーが引っ張った位置まで後ろに引く。
図13は、前述の実施形態のいずれか1つとすることができるプリテンショナー装置の性能を、負荷を受け止めるウェビングガイド104を使用して増大させる方法を示している。乗り物の乗員106が、シートベルトウェビングをプリテンショナーユニットによって作用する力線に概ね平行な経路に沿わせるようにする負荷を受け止めるウェビングガイド104を介して、プリテンショナーユニット22に接続されている3点式シートベルト14によって定位置が固定されて前席12に座っているところを示している。負荷を受け止めるウェビングガイド104のないウェビング14′の経路を破線で示しており、負荷を受け止めるウェビングガイド104のあるウェビング14の経路を実線で示している。負荷を受け止めるウェビングガイド104はウェビング14をプリテンショナーユニット22によって作用する力線により平行でより近い線、つまり30°以内の線に沿って移動させ、それによって負荷を受け止めるガイド104無しのウェビング14′の線に比べて性能を向上させている。この性能の向上は、物理的に短いプリテンショナーユニット22を使用して同じプリテンショナーの引っ張り効果を達成できること、つまり同じ長さのウェビングのたるみを引くことができることを意味している。
図14Aと14Bはプリテンショナーユニット22を座席12の下に実装することによってどれだけさらに空間を節約できるかを示している。これは、3ドア、4ドア、および5ドアの乗り物に使用することができる。
図14Aでは、乗り物の座席12には3点式シートベルトが備わっている。シートベルトウェビング14は巻取装置111から上向きに乗り物のBピラー上のウェビングガイド112まで延びている。それから、シートベルトウェビング14は座席の乗員(不図示)の肩と胴体を横切ってバックル固定点113まで延びている。最後に、シートベルトウェビング14は座席の乗員の膝を横切ってシル固定点114まで延びており、座席12の下に実装されているプリテンショナーユニット22に接続されている。プリテンショナーユニット22は、座席12の下の乗り物の負荷を受け止める部分または座席12自体に取り付けられていてもよく、当業者には他の構成や変更が明らかになるであろうが、図示しているように、図6から9に開示されている任意の実施形態の構成を取っている。図14Bはプリテンショナーの引っ張り後の図14Aと同じ構成を示している。プリテンショナーユニット22は、ウェビング14の端部を矢印Aで示している方向に引くことによってウェビング14を張っており、最大140mmまでのウェビングのたるみを取り除くことができる。
図14Aと14Bには示していないが、スライダーバー10を組み込んだり、ケーブルを前述の実施形態のようにスライダーバーとして使用することができる。
図10〜14Bに関して開示している実施形態については、たとえばシリンダの内側に位置している複数のラチェット歯と少なくとも1つの連動する歯とによって、シートベルトウェビング14の端部のプリテンショナーが引っ張る方向と反対方向への動きを拘束する手段を設けることが好ましい。このように、戻る動きに対抗してプリテンショナーをロックすることによって、プリテンショナーの引っ張りの実行後、シートベルトの張力が失われることを防止することができる。前述したように、ラチェット機構は、様々なシートベルト拘束用途で公知であり、本発明のプリテンショナーは標準の部品と製造工程を使用して作ることができて有利であり、そのため、比較的低コストでロック機構を実現する。
もちろん、前述の開示した複数の実施形態の構成要素を組み合わせることができる。たとえば、ケーブル50を図1のレール18上で摺動するキャリッジ16などの構成に取り付けることができる。それから、発火ユニット52を図1の20などの他のケーブルによってキャリッジ16に接続し、レール18と同一線上にまたは下方に取り付けることができる。
後席へのアクセスを妨げることが少なくまたは妨げず、パッケージサイズがより小さく、適切なドア枠固定領域に取り付けられるプリテンショナーを、本発明に従って作ることができる。
本発明の第1の実施形態のプリテンショナーの模式的な側部立面図である。 図1のプリテンショナーの引っ張り前の一部を拡大した側部立面図である。 図1のプリテンショナーの引っ張り後の一部を拡大した側部立面図である。 図1のプリテンショナーの代替の配置の側部立面図である。 図1のプリテンショナーのキャリッジとレールの複数の構成要素の分解斜視図である。 本発明の第2の実施形態のプリテンショナーの模式的な側部立面図である。 本発明の第3の実施形態のプリテンショナーの側部立面図である。 図7のプリテンショナーの透視図である。 本発明の第4の実施形態のプリテンショナーの透視図である。 本発明の第5の実施形態のプリテンショナーの側面図である。 本発明の第6の実施形態のプリテンショナーの側面図である。 本発明の第6の実施形態のプリテンショナーの側面図である。 本発明の第7の実施形態のプリテンショナーの側面図である。 本発明の第7の実施形態のプリテンショナーの側面図である。 本発明のさらなる実施形態の乗り物の前席の側面図である。 本発明の他の実施形態の乗り物の前席の正面図である。 本発明の他の実施形態の乗り物の前席の正面図である。

Claims (6)

  1. 3点式シートベルト用プリテンショナーであって、
    乗り物の構造部材に取り付けられるように構成されているシリンダ及び該シリンダ内に配設されているピストンと、
    前記ピストンをプリテンショナーの引っ張り方向(A)にある前記シリンダに対して長手方向である方向に移動させる発火手段(22)と、
    前記シリンダの長手方向の軸線に実質的に平行に向けられているスライダーバー(10)と、
    前記ピストンを移動させる前記発火手段が作動していないかぎりは、前記シリンダの長手方向の軸線に実質的に平行に向けられている前記スライダーバーの一部に沿って自由に移動できるように、前記スライダーバーの周りにループを構成しているシートベルトウェビング(14)と、
    前記ピストンから延びており、前記ピストンを移動させる前記発火手段(22)が作動したときに、前記シートベルトウェビングが前記スライダーバー(10)に沿ってプリテンショナーの引っ張り方向に動くように前記シートベルトウェビング(14)の周りにループを構成しているケーブル(20)と、を有する、シートベルト用プリテンショナー。
  2. 前記ピストンを移動させる前記発火手段の作動に続いて、前記シートベルトウェビングの端部の、プリテンショナーが引っ張る方向と反対方向への動きを抑制する手段をさらに有する、請求項1に記載のシートベルト用プリテンショナー。
  3. 前記シリンダが自動車に対して長手方向に延びていないように、前記自動車の座席の座面の下で前記自動車内に搭載されている、請求項1に記載のシートベルト用プリテンショナー。
  4. 自動車内に搭載されており、前記シリンダが前記自動車に対して長手方向にあたる方向に延びるように前記シリンダは前記自動車の構造部材に接続されている、請求項1に記載のシートベルト用プリテンショナー。
  5. 自動車内に搭載されており、前記シリンダが前記自動車に対して長手方向にあたる方向に延びるように前記シリンダは前記自動車の構造部材に接続されており、負荷を受け止めるウェビングガイドが前記シートベルトウェビングを前記ピストンを移動させる前記発火手段が作動したときに前記プリテンショナーによって作用する力線に概ね平行な経路に沿うようにしている、請求項1に記載のシートベルト用プリテンショナー。
  6. 自動車内に搭載されており、前記シリンダは前記自動車に対して長手方向にあたる方向に延びるように前記シリンダは前記自動車の構造部材に接続されており、負荷を受け止めるウェビングガイドが前記シートベルトウェビングを前記ピストンを移動させる前記発火手段が作動したときに前記プリテンショナーによって作用する力線に30度以内で平行な経路に沿うようにしている、請求項1に記載のシートベルト用プリテンショナー。
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