JP2008501986A - 映画プリントの符号化 - Google Patents

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Abstract

フィルム・コピーをマーキングする装置は、マッパおよびコーダを含む。マッパは、フィルム・コピーと関連するプリント識別子を、J個の数字のシーケンスを含むシリアル・ナンバーにマッピングする。コーダは、これらJ個の数字の1つまたは複数の関数として、少なくとも2つのエラー訂正数、例えばYおよびZを作成する。次いで、これらの少なくとも2つのエラー訂正数YおよびZを含むL個の数字に従って、フィルム・コピーをマーキングする。

Description

本発明の構成は、一般に、映画フィルムを違法コピーから保護する分野に関し、特に、本発明の構成によってエンコードされたコピーのソースの識別を容易にする、改善されたフィルム・エンコード方法に関する。
映画フィルムの劇場での上映に関連する海賊行為の問題は周知である。フィルム配給元が劇場での上映のために映画館に映画フィルムのプリントを配給すると、この製品の管理状態は、ある程度損なわれる。通常のフィルム上映中に、劇場内の客が、手持ちカムコーダなどを用いて密かにフィルムを記録する可能性もある。さらに高度なレベルになると、フィルム・プリントの違法コピーを手に入れたいと考える人間が、映画館の従業員と共謀して劇場の映写室に侵入し、閉館後に比較的整った環境でフィルムのコピーを作成する可能性もある。このような環境では、映写機の音声を直接カムコーダに送ることができる。三脚を使用して、映像の鮮明さおよび安定性を確保することもできる。その結果として、不正コピーを作製することができる。あるいは、プリント自体をスキャンして、ビデオ・マスタを作製することもできる。
1982年に、米国映画協会(MPAA)がコダック社と共同して、フィルム・プリントを一意的に識別する技術を開発した。この技術は、一般に符号化著作権侵害防止(coded anti−piracy)(CAP)符号化と呼ばれる。コードはプリント作成時にピクチャに付加される一連の薄いドットである。おおよそ100個に1個の割合で、フレームは、画像に付加された4つの小さなドットを含む。一般には、映画プリントのシリアル・ナンバーを再現するためには、11個のCAP符号化フレームが必要である。一意的なドット構成のそれぞれが、プリント識別子に対応する。フィルム・プリントは、通常、フィルムが配給される各劇場ごとに符号化される。
従来は、アナログ・カムコーダを劇場のスクリーンに向けて得られる画像は低画質でちらつきのある画像であるが、符号化のためのドットは、通常は、コピーおよび再生のプロセスを経た後も残り、その映画プリントのシリアル・ナンバーが得られるようになっていた。しかし、ディジタル・ビデオ圧縮および配布技術の登場により、CAP符号化の実行可能性が低下している。改良型のディジタル・カムコーダによってより画質の高いピクチャが撮影されるだけでなく、海賊版フィルムをディジタル形式で記録する、またはインターネットで移送する際に一般的に利用されるビデオ圧縮アルゴリズムによって、CAPコードが破壊されるようになっている。具体的には、コードを表すドットは、極めて小さく且つ拡散しているので、ビデオ圧縮中に破壊されやすい。さらに、CAPコードはフィルム・フレーム内の空間的画像配置によって表されるので、画像圧縮中に1つのCAPコード・ドットが失われると、CAP符号化方式が機能しなくなる恐れがある。従って、CAP符号化は、画像存続率が100%であることに依存している。
CAP符号化システムのもう1つの制限は、総数で2023の特有の構成が1982年に開発されたことである。当時は、この数は営業している劇場の数にほぼ等しく、最大の映画リリースに関連して作成されるプリント数を大幅に超えていたので、当時は、この数で十分であった。現在では、世界中で20000を超える劇場が存在し、5000プリントを超える大規模な映画リリースがますます一般的になっている。従って、配給される各フィルム・プリントを一意的に識別するコード数が不十分である。
(発明の概要)
さらに、CAP符号化システムではコード画像の繰返しが頻繁に行われるので、人々がコード画像を目にする可能性が高くなる。それにより視聴者がフィルムの内容に集中できなくなる、または視聴者が特定の劇場が画質の悪いプリントを上映していると考えるようになる可能性があるので、望ましくない。従って、著作権侵害の起点の特定を可能にするCAP符号化の後継システムが必要とされている。
本発明の原理によれば、J個の数字のシーケンスが、それぞれこれらJ個の数字の1つまたは複数の関数である少なくとも2つのエラー訂正数、例えばYおよびZが作成される元となるフィルム・コピーのシリアル・ナンバーを表す。次いで、少なくともこれら2つのエラー訂正数YおよびZに従って、このフィルム・コピーをマーキングする。
本発明の一実施形態では、フィルム・コピーをマーキングする装置は、マッパおよびコーダを含む。マッパは、フィルム・コピーと関連するプリント識別子を、J個の数字のシーケンスを含むシリアル・ナンバーにマッピングする。コーダは、これらJ個の数字の1つまたは複数の関数として、少なくとも2つのエラー訂正数、例えばYおよびZを作成する。次いで、少なくとも2つのエラー訂正数YおよびZを含むL個の数字に従って、フィルム・コピーをマーキングする。
本発明の別の実施形態では、フィルムをマーキングする方法は、マッピング・ステップと符号化ステップとを含む。マッピング・ステップでは、フィルム・コピーと関連するプリント識別子を、J個の数字のシーケンスを含むシリアル・ナンバーにマッピングする。符号化ステップでは、これらJ個の数字の1つまたは複数の関数として、少なくとも2つのエラー訂正数、例えばYおよびZを作成する。次いで、少なくとも2つのエラー訂正数YおよびZを含むL個の数字に従って、フィルム・コピーをマーキングする。
本発明の別の実施形態では、映画は媒体上に配置され、この映画は複数のフレームを含み、各フレームはこの映画の一部分を表し、これらのフレームの一部はマーキングされて消去訂正符号化シリアル・ナンバーを表し、この消去訂正符号化シリアル・ナンバーはL個の数字を含み、これらL個の数字のうちN個はJ個の数字を含むシリアル・ナンバーの一部を表し(N<J)、このシリアル・ナンバーはこの映画のコピーと関連し、L個の数字のうちの残りの数字は、J個の数字の1つまたは複数の関数として導出されるエラー訂正数を表す。
本発明の別の実施形態では、映画は媒体上に配置され、この映画は複数のフレームを含み、各フレームはこの映画の一部分を表し、これらのフレームの一部はマーキングされて消去訂正符号化シリアル・ナンバーを表し、この消去訂正符号化シリアル・ナンバーはL個の数字を含み、この消去訂正符号化シリアル・ナンバーは、L個の数字のうちM個(M>1)が後に失われた場合に、この映画のコピーと関連するプリント識別子の回復を可能にする。
一般に、映画は世界中の劇場に配給されて上映される。従って、多くの場所に同時に映画を配給するために、通常は、その映画のプロダクション・コピー(production copy)を適当な媒体に多数作成する。映画を劇場に配給するための現在最も一般的な媒体は、フィルムである。例えば、長編映画は、通常5巻から8巻程度のフィルムで構成される。ただし、当業者なら、映画の海賊行為を防止するための本明細書に記載の本発明の適用対象がフィルム媒体に限定されず、映画を記録することができるいかなる媒体にも使用することができることを理解するであろう。このような媒体としては、DVDやCD−ROM、磁気ディスクなど既存の様々な技術によるもの、並びに現在既知の、または将来現れるその他任意の固体状態記録方式、光学記録方式、電気光学的記録方式、磁気光学的記録方式などが挙げられる。
図1は、媒体100に記録された映画を表す図である。劇場への配給のためにプリントされた映画の各プロダクション・コピーを一意的に識別するプロセスは、当該映画の2つ以上のシーンを選択することによって開始することができる。これらの各シーンは、当該映画における他の全ての部分と異なる識別可能部分を含むことができる。図1ではシーン102から102を示すが、本発明では、選択するシーンの数は、いかなる特定の値にも限定されないことを理解されたい。
シーン102から102が選択されると、各シーン内で2つ以上のシーケンス104を規定することができる。これらのシーケンス104はそれぞれ等しい長さであることが好ましく、各シーケンスは、画像情報を含む1つまたは複数のフレーム106を含むことができる。例えば、ある映画の中で、3つのシーン102、102、102を識別し、各シーンを28個のシーケンス104から10427に分割し、各シーケンスが12個のフレーム106から10612を含むことができる。特に、シーンの数および関連するシーケンスの数は、所望の数の可能な識別子の組合せが得られるように選択することができる。例えば、可能な識別子の組合せの数は、各シーン102、102、102内のシーケンス104から104の数を、映画の識別可能部分を含むシーンの数に等しい冪指数で累乗した値に等しくすることができる。例えば、シーンが3つであり、各シーンが28個のシーケンスを有する場合には、可能な識別子の組合せの数は28、すなわち21952とすることができる。
シーン102、102、102および関連するシーケンス104から10427を規定した後で、各シーン102、102、102から選択した2つ以上のシーケンスを識別子マークでマーキングして、一意識別可能なパターンを生成する。例えば、図1を参照すると、シーン102ではシーケンス104がマーキングされ、シーン102ではシーケンス10414がマーキングされ、シーン102ではシーケンス104がマーキングされるように、媒体100に記録された特定の映画プリントをマーキングすることができる。こうして、このフィルム・プリントには、各シーンにおける識別子マークでマーキングされたシーケンスの番号に対応するシリアル・ナンバー9−14−7を割り当てることができる。このようにして、各シーン内でマーキングされた特定の1つまたは複数のシーケンスによって、映画の特定のプロダクション・コピーの識別を可能にするコードを定義することができる。
さらに、例えば図1にシーン102で示すように、例示的なチェック・サムを用いたエラー検出/訂正のための追加のシーンを識別することもできる。エラー検出/訂正シーン102も、その他の選択されたシーンと長さの等しい幾つかのシーケンス104から104、例えば28個のシーケンス104から10427に分割することができる。この場合も、各シーケンスは1つまたは複数のフレームを含むことができる。例えば、各シーケンスは、この場合も12個のフレーム106から10612を含むことができる。これらのシーケンスの1つまたは複数を、エラー検出/訂正マークでマーキングすることができる。このマークは、特定の映画プリントの識別を可能にするシーケンス・マーキング(識別子マーキング・パターン)と相関させることができる。特に、エラー訂正マークは、識別子マークの少なくとも1つが存在しない状態でも識別子マーキング・パターンの決定を可能にすることができる。例えば、特定のシーンの識別子マークを読み取ることができない場合に、エラー訂正マークを使用して、その識別子マークが表す値を決定することができる。
例えば3つのシーンが識別子マークを含むように選択される構成では、所望のプリント識別子「P」は、一意識別可能なマーキング・パターンによってP=I+IM+…+In−1と表すことができる。ここで、
=P Mod M
=Floor((P/M)Mod M)



=Floor((P/Mn−1)Mod M)
である。エラー訂正数「E」は、次のように表すことができる。
E=(I+I+...+I)Mod M
これらの数式を用いると、Mは定数である。例えば、Mは、各シーン102、102、102、102内の規定されたシーケンス104の数を表すことができる。Modは、「Mod」の直前のオペランドを「Mod」の直後のオペランドで割って得られる商の剰余を答えとするものである。Floorは、その剰余を切り捨てて最も近い整数にするものである。IからIはそれぞれ、例えば特定のシーケンス104から104と関連する識別子マークなどの識別子マークと相関する整数とすることができる。
整数IからIと相関するマークの何れかが失われる、または読み取ることができない場合には、読み取ることができるマークと相関する整数をエラー訂正数「E」から引くことによって、当該関連する整数を計算することができる。その後、この差を定数「M」で割り、その商の端数を切り捨てて次に近い整数にすることができる。例えば、識別子マークと相関する3つの整数I、IおよびIがあり、Iと相関するマークを読み取ることができない場合には、次の数式を使用して、Iを決定することができる。
=(E−I−I)Mod M
同様に、関連する整数は、読み取ることができるマークと相関する整数を、定数「M」にこの数式中で減算する整数の数に等しい整数を掛けた値とエラー訂正数「E」の和から引くことによって、計算することができる。この場合も、次いで、この差を定数「M」で割り、その商の端数を切り捨てて次に近い整数にすることができる。例えば、識別子マークと相関する3つの整数I、IおよびIがあり、Iと相関するマークを読み取ることができない場合には、次の数式を使用して、Iを決定することができる。
=(2M+E−I−I)Mod M
この例では、減算する整数が2つ(IおよびI)あるので、Mに2を掛けている。この数式の形態では、負のモジュロ演算によって生じる可能性のある問題を解消することができる。
以下、エラー訂正の実施態様の具体例について述べる。
例1
識別子マーキング・パターンのために3つのシーンが選択され、各シーンが28個のシーケンスを有するものと想定する。プリント識別子659を使用するものと想定する。従って、以下のようになる。
P=659
M=28
=P Mod M=15
=Floor((P/M)Mod M)=23
=Floor((P/M)Mod M)=0
E=(I+I+I)Mod M=10
識別子マークは、第1のシーンのシーケンス10415、第2のシーンのシーケンス10423、および第3のシーンのシーケンス104に付加することができる。エラー訂正マークは、第4のシーンのシーケンス10410に付加することができる。第3のシーンに配置された識別子マークを読み取ることができない場合には、以下のようにIを計算することができる。
=(2M+E−I−I)Mod M=(2*28+10−15−23)Mod 28=0
例2
識別子マーキング・パターンのために4つのシーンが選択され、各シーンが36個のシーケンスを有するものと想定する。プリント識別子79636を使用するものと想定する。従って、以下のようになる。
P=79,636
M=36
=P Mod M=4
=Floor((P/M)Mod M)=16
=Floor((P/M)Mod M)=25
=Floor((P/M)Mod M)=1
E=(I+I+I+I)Mod M=10
識別子マークは、第1のシーンのシーケンス104、第2のシーンのシーケンス10416、第3のシーンのシーケンス10425、および第4のシーンのシーケンス104に付加することができる。エラー訂正マークは、第5のシーンのシーケンス10418に付加することができる。第2のシーンに配置された識別子マークを読み取ることができない場合には、以下のようにIを計算することができる。
=(2M3M+E−I−I−I)Mod M=(23*36+10−4−25−1)Mod 36=16
ただし、本発明は、本明細書に含まれるこの具体的な構成に限定されるわけではない。識別子マーキング・パターンを含むシーンは任意の数だけ選択することができ、また任意数のシーケンスを選択することができる。
マーキング・プロセスは、特定のシーケンス104内に含まれる1つまたは複数のフレーム106をマーキングするステップを含むことができる。1構成では、各識別子マークおよびエラー訂正マークに対して同じマーキング・パターンを使用することができる。別の構成では、各シーンごとに、そのシーンが識別子マーキング・パターンの中でどの整数を表しているかに応じて、異なるマークを使用することができる。さらに、エラー訂正マークに対して異なるマークを使用することができる。
好ましい実施形態によれば、シーケンス内の任意の場所に位置する2個から5個の連続したフレームをマーキングすることができる。例えば、シーケンス内に現れる最初の3つのフレームをマーキングすることができる。マーキングは、特定のフレームとマークとを関連付けるように媒体を改変することによって行うことができる。従って、このフレームと関連する画像を表示したときに、このマークが見えることになる。形成されるマークは、複数のドットの配列を含むことができる。各ドットは、任意の適当な多角形や円形、楕円形など、所定の形状に対応した輪郭を有することができる。マーキングの色は、後にマーキングをより容易に検出できるように、フレームが関連する画像とのコントラストが高まるように選択することができる。さらに、ドット配列は、製作位置によって変えることができる。従って、一意識別可能なドット配列を、幾つかの製作位置のそれぞれと関連付けることができる。このようにして、ドット配列によっても、特定の製作位置またはプリンタ位置、並びにコピーによる盗難のソースまたは起点を特定することができる。
本発明の一実施形態によれば、1つまたは複数のフレームを含む映画のバッファ・セクション103によって互いに分離されるように、映画シーン102から102を選択することができる。さらに、これらの映画シーンは、視聴者がマークに気が付く可能性を低減する傾向がある映画の部分を識別して選択することができる。相当の動きを含むシーンは、視聴者の目がシーン内の動きに引き付けられるためにマークに気が付く可能性が低くなるので有利である可能性がある。しかし、パン動作を含むシーンは、カメラのパン動作とともにシーンの背景が動くのに対してマークは静止して見えるので、あまり望ましくない。これは、マークに注意を引きやすいので、欠点である。映画シーンは、マーキング・パターンの可視性を高める濃度、明暗および/または配色の特性を有する映画の部分を識別して選択することもできるので有利である。
本発明の別の態様によれば、各シーン内の各シーケンスを、1つの番号に対応させることができる。この場合には、マーキング・ステップは、マーキングされたシーケンスに割り当てられた番号の組合せが、特定のコピーに割り当てられたフィルム・プリント識別番号に対応するように、各シーン内のそれぞれのシーケンスをマーキングすることを含むことができる。この方法は、映画の2つのコピーが同じマーキング・パターンを有することがないように、生成された映画の各コピーごとにマーキング・パターンを変えることを含むこともできる。
フレームに付加されたマークは、フレームが表示されたときに視覚的に識別可能なフィーチャを生み出す任意の媒体の変更を含むことができる。例えば、このフィーチャは、1つのドット、特定のパターンに構成したドットの配列またはグループ、直線または曲線のパターン、およびそれらの任意の組合せとすることができる。ドットは、円形、長円形、楕円形、多角形、その他任意の規則的または不規則な形状など、どのような特定の形状にすることもできる。フレームを表示したときに容易に識別することができるなら、偶然できた引掻き傷のように見えるマークをこの目的のために使用することもできる。一実施形態によれば、後で識別することができる程度までという制限を除けば、マークは制限なく選択することができる。これは、違法コピーを作る人間が識別して除去することが比較的困難になるようにマークを形成することができるので、かなり有利である可能性がある。あるいは、マーク自体を、さらに別の何らかの意味を有するように符号化することもできる。
例えば、プリントを作成するラボ(laboratory)または製作設備が複数存在する場合には、マークを使用して、特定のプリンタ位置を識別することができる。この場合には、異なる製作位置には異なるマークを割り当てることができる。この概念を、図2Aおよび図2Bに示す。図2Aは、ドットの配列で構成されたマーク108を含むフレーム106を示す。図2Aの配列を形成するドットの構成は、第1の製作位置を表すことができる。これに対して、図2Bは、第2の製作位置を特定するために使用することができる、異なる構成を有するドットの配列からなる第2のマーク108を有するフレーム106を示す。
図3を参照すると、観客に見え難いようにマーク108を選択することができるので有利である。従って、この場合には、ドット110や線など個々の要素のサイズが比較的小さくなるように、マーク108を選択することが望ましい可能性がある。フレーム画像112を後に違法コピー内で見直したときに確認できる程度の十分な大きさをマークが有していなければならないことは言うまでもない。さらに、マークまたはドットの色は、フレーム106に含まれる画像112が表示されたときにマークが明確に識別できるように、当該マークが配置されたフレーム106の映画画像との十分なコントラストのみが得られるように選択することができる。そのために、マークの色を異なるシーンごとに変化させることもできる。ただし、本発明はこれに限定されず、様々なシーケンスおよびシーンに現れる全てのマークに対して1つの色を使用することもできる。
単一のフレームを用いて特定のシーケンスをマーキングして、映画の特定のプロダクション・コピーをエンコードすることもできる。ただし、マーキングが1つのフレームにしか現れない場合には、現在のビデオ圧縮技術をある種のコピー装置と併用することによって、これらのマーキングを一部または完全に除去することができるので、これは不利な場合もある。再度図1を参照すると、各フレーム内の相対位置が同じである同じマークを使用して、特定のシーケンス104内の連続した複数のフレーム106をマーキングすると、本発明の目的には有利である可能性がある。この連続的なマーキングは、合法コピーまたは違法コピーの製作および/または配給の間に適用されるどのようなビデオ圧縮アルゴリズムにもマークが確実に耐えるようにするのに役立つ。
マーキングされる連続したフレームの数を増やすと、欠点が生じる可能性がある。具体的には、マーキングされる連続したフレームの数を増やすと、それらの存在に観客が気づく可能性が高くなる傾向がある。これは映画の楽しさを損なう、または特定の劇場が高画質なフィルムを上映していないという印象を生み出す可能性がある。さらに、映画を違法に記録する人間に、マークの存在を知らせてしまう恐れがある。これに関しては、2つから5つ、好ましくは3つの連続したフレームにマークをすると、観客の気が散る程度とマークの十分な頑強性が維持できる程度の間で良好なバランスが取れることが分かっている。ただし、使用するマークの数はこれより多くても少なくてもよく、本発明では、マーキングする連続したフレームの数はいかなる特定の値にも限定されないことを理解されたい。
異なるシーン102において、同じマークを使用することも、異なるマークを使用することもできる。ただし、後に映画が違法にコピーまたは伝送される間にビデオ圧縮技術が適用されたときに失われることを回避するために、特定のシーケンス104で使用される、複数の連続したフレーム上のマークは互いに実質的に同じにしておくと有利である。
映画を記録した媒体に適した任意の方法を用いて、フレームをマーキングすることができる。例えば、映画の特定のプロダクション・コピーをフィルム媒体に記録した場合には、従来のCAP符号化で用いられる方法と同様にして、このフィルムのフレームの画像を変更することができる。これらの技術は当技術分野で周知である。さらに、当業者なら、フレームが表示されたときに可視となる識別可能なマークを1つまたは複数の映画フィルム・フレーム上に配置する様々な周知の方法が存在し、本発明が特定の何れかの方法に限定されるわけではないことを理解するであろう。例えば、フィルムをプリントする時点で、フィルム媒体にマークを付加することもできる。マーキングは、レーザを使用してマークを埋め込む、フィルム・ストリップ・プロジェクタまたはスライド・プロジェクタを使用してフィルム・ストックにマークを重ねる、あるいはディジタル・ライト・プロジェクタ(DLP)またはその他任意の適当な手段を使用して所望のマークに対応する画像をフィルム・プリントの特定のフレーム上に作成することによって行うことができる。
その他、それほど高度でない手段を使用して、フィルム・ストックをマーキングすることもできる。例えば、スクラッチ・ツールを使用して、フィルムの適当な位置に手作業でマークを刻むこともできる。ただし、この種の手作業によるマーキングは、マークのばらつきを生じる可能性があるので、好ましいマーキング方法ではない。インクで直接フィルムにマークを描くこともできる。
映画がディジタルで記録される場合には、選択したマークが生成されるようにその記録媒体に関連するディジタル・データを変更することができる。例えば、従来のDVD媒体は、1つまたは複数のフレームと関連する画像上に選択した画像が重なるように、変更することができる。選択した画像が所望のマークである場合には、マーキングされたシーケンス内のこれら特定のフレームが表示されたときに、このマークが重なって見えることになる。カムコーダまたはその他の形式のビデオ記録装置を用いてこの映画を記録した場合には、この画像が再生されることになる。もちろん、当業者なら、記録媒体および圧縮方式の特定の種類によってディジタル・データの変更方法が変わること、およびこれらの方法が当技術分野の通常の知識技術の範囲内であることを理解するであろう。この点で、本発明は、いかなる特定のディジタル記録媒体、ビデオ圧縮方式、またはディジタル媒体を変更して映画の選択したシーンとマークとを関連付ける方法にも限定されない。任意の適当な方法を使用して、媒体のディジタル・データを変更して、映画のフレームにマークを付加することができる。さらに、本明細書で使用する「フレーム」という用語は、インタレース・ビデオ・フレームおよび非インタレース・ビデオ・フレームを含むことができることに留意されたい。
特に、本明細書に記載の符号化プロセスは、映画が配置された媒体100の異なる様々な位置で複数回繰り返すことができる。その場合には、映画の他の全ての部分と異なる、映画の識別可能部分をそれぞれ含む、第2のグループのシーン102を選択することができる。第1のグループのシーンの場合と同様に、第2のグループの映画シーンのそれぞれの中で、2つ以上のシーケンス104を規定することができ、それぞれのシーケンスは2つ以上のフレーム106を含む。その後、上述のように、この方法では、第2のグループのシーンそれぞれの中の少なくとも1つのシーケンスをマーキングして、一意識別可能なマーキング・パターンを再現することができる。あるいは、第2のグループのシーンが第2巻のフィルムに含まれる場合には、別の符号化パターンを使用することができる。
本発明は、著作権侵害防止符号化を含む、フィルム媒体上に配置された映画を制作する装置も含むことができる。図4を参照すると、この装置400は、映画フィルムのネガ407から映画の符号化プロダクション・コピーを作成することができる。この装置は、エンコーダ416およびマーキング装置412と通信する制御コンピュータ414を含むことができる。映画のプロダクション・コピーは、フィルムをプリンタ418に通すことによって、リール402の未露光のフィルム・ストック401から作製することができる。プリンタ418は、フィルム・ネガ407から映画フィルム・プリントを作製することができるものであれば、様々な市販のフィルム・プリント機の何れかでよい。フィルム・ネガ407は、プリント対象のフィルム・ネガを含むリール406から、プリント済みのフィルム・ネガを巻き取るリール408に送ることができる。同様に、フィルム・ストック401は、未露光のフィルム・ストックを含むリール402から、プリント済みのフィルムを含むリール404に送ることができる。フィルム・ストック401は、フィルム・ネガ407と同時にプリンタ418を通過し、当業者には周知の従来の方法で、フィルム・ネガの各フレームが未露光のフィルム・ストック401に転写される。
フィルム・ネガ407からフィルム・ストック401に映画画像をフレームごとに転写する際に、エンコーダ416から与えられる情報を利用して、プリントされたフレーム106の数をカウントすることができる。エンコーダ416は、リール402からリール404にフィルムを巻き取る際にフレーム106をカウントすることができるものであれば、市販の様々な装置の何れであってもよい。例えば、エンコーダは、プリント・フィルム401に開けたスプロケット孔と係合するスプロケット・ホイールにすることができる。電気光学的センサを用いてシャフトの回転をカウントすることができるように、シャフト(図示せず)を光学的にエンコードすることもできる。あるいは、スプロケットを通過するフィルムのフレームの数と直接または間接的に関係のある情報を制御コンピュータ414に通信することができるものであれば、電気的センサ、電気光学的センサ、機械的センサ、電子機械的センサなど、その他任意の形式のセンサをこの目的のために使用することもできる。
映画の各プロダクション・コピーに対応するコード番号を、当該プロダクション・コピーが配置される媒体に付加することができる。例えば、一実施形態によれば、レーザ410を使用して、スキャン可能なバーコードをフィルム・ストックに焼き付けることができる。この場合は、本明細書に記載するように著作権侵害防止符号化マーキングを探すことなく、特定のプロダクション・コピーを好都合に識別することができる。バーコードは、プリント済みのリールのフィルムのリーダ領域に配置することができる。あるいは、バーコードは、フィルムのパーフォレーションの外側またはパーフォレーションの間の領域に配置することもできる。このように配置することは、映画の上映を見ている観客にバーコードが見えることを防止する上で有利である可能性がある。レーザ410を制御コンピュータ414によって制御して、既に付加された、またはこれから付加される著作権侵害防止マーキングに対応する適当なバーコードを各フィルム上に生成することができる。
本発明は、ハードウェア、ソフトウェア、またはハードウェアとソフトウェアの組合せとして実施することができる。制御コンピュータ414は、1つのコンピュータ・システムに集中した形態で実施することもできるし、幾つかの相互接続されたコンピュータ・システムの間に様々な要素が広がる分散した形態で実施することもできる。本明細書に記載の方法を実施するようになされた任意の種類のコンピュータ・システムまたはその他の装置が適している。代表的なハードウェアとソフトウェアの組合せは、ロードして実行すると本明細書に記載の方法を実行するようにコンピュータ・システムを制御するコンピュータ・プログラムを備えた汎用コンピュータ・システムとすることができる。
また、本発明は、本明細書に記載の方法の実施を可能にする全ての機能を含むコンピュータ・プログラム製品であって、図4に示す構成を有するコンピュータ・システムにロードされると本明細書に記載の方法を実行することができるコンピュータ・プログラム製品に組み込むこともできる。この文脈における「コンピュータ・プログラム」とは、情報処理能力を有するシステムに、直接的に、あるいは(a)別の言語、コード、表記法への変換もしくは(b)別のマテリアル・フォーム(material form)での再現の何れかまたはその両方の後で、特定の機能を実行させるための命令セットの、任意の言語、任意のコードまたは任意の表記法による任意の表現を意味している。
制御コンピュータ414には、映画のプロダクション・コピーのマーキングされる特定の部分に関する情報を与えることができる。この情報は、幾つかの異なる方法のうちの、何れか1つまたは複数の方法で与えることができる。一実施形態によれば、制御コンピュータに、参照点(例えば映画の開始点)を基準としたマーキングされる特定のフレーム番号を与えることができる。あるいは、制御コンピュータに、フィルム・プリントの開始点を基準としたマーキングされる特定の物理的位置を与えることもできる。これらの特定の物理的位置は、マーキングされるシーケンス内の1組のフレームに対応させることができる。別の実施形態では、制御コンピュータ414に、フィルム内のマーキングされるシーンを(例えばフレーム番号の範囲によって)識別する情報、各シーン内のシーケンスの数、およびその映画の特定のプロダクション・コピーに割り当てられた特定のコード番号を与えることができる。その後、制御コンピュータ414は、この情報を使用して、各シーケンス104と関連するフレーム番号と、フィルムの特定のプロダクション・コピーをそれに割り当てられたコード番号で符号化するためにマーキングする必要のある特定のフレームのシーケンスとを自動的に識別することができる。
各シーケンス内のマーキングされる連続したフレームの数、およびマーキングされた各シーケンス内のマーキングされるフレーム(例えば最初の3つのフレームなど)の位置に関する情報を、制御コンピュータにプログラムすることもできる。制御コンピュータ414は、フィルムの開始点など何らかの参照点を基準としたプリント済みフレーム数に関する、エンコーダ416から与えられる情報およびプリンタ418からの制御情報に基づいて、マーキングされるフレームの選択を制御することができる。
図4では、プリント・プロセスの直後にマーキング・プロセスが行われるものとして示してある。しかし、当業者なら、本発明がこれに限定されるわけではないことを理解するであろう。例えば、マーキングは、映画がフィルム・ストック401に転写される前または後のいつ行ってもよい。また、本発明は、図4に示す具体的な構成に限定されるわけではない。例えば、マーキング装置は、フィルムがプリンタ418に送られる前にフィルム・ストック401をマーキングするように配列することもできる。
本発明の構成に従ってシリアル・ナンバーが振られたプリント・コピーを分析して、オリジナルのフィルム・プリントのシリアル・ナンバーを決定し、再現する、例示的なシリアル・ナンバー回復シーケンスを、図5に示す。プリント・コピーは、フィルムや磁気テープ、ディスク、光ディスク、固体状態メモリなど、様々な媒体に記録することができるので、損傷して、シリアル・ナンバー回復に加えてエラー検出/訂正も必要となることもある。エラー検出/訂正は、プリント識別マークの一部または複数の部分が存在しない、または不確定である場合に行われる。
シリアル・ナンバーの決定はブロック500から開始し、ブロック510で記録媒体を再生する、または読み出す。記録媒体を再生、探索、またはアドレス指定して、図5にブロック520として示すように開始シーン位置を探し出し、また図1のシーン102も探し出す。フィルム・プリント内の各シーンの位置は、オリジナル・プリントのメーカには分かっているが、特有のフレーム・カウントまたはフッテージ(footage)位置は、違法合法に関わらずコピー内で忠実に複製されない可能性がある。従って、例えば102、102および102など連続した開始シーンを決定する際には、オペレータによる調査が必要となることもある。
図1のそれぞれのシーケンス104、104、104内にあるマーキングされたフレーム106、106、106の発生位置の特定は、図5の判定ブロック530で行われる。これは自動的に行うことができるが、各シーン内のシーケンス位置マークが個々のシリアル・ナンバーに特有であるため、さらなるオペレータによる調査が必要となることもある。判定ブロック530の結果が是(YES)である場合には、プロセスはブロック540に進む。しかし、シーケンス・マークの位置が特定されない場合には、ブロック530でNOと示され、判定ブロック535を経由してブロック520にループを形成して戻り、最初のシーンの位置特定および探索を再度行う(再帰探索(recursive search)と呼ぶ)、または別のシーンを探索する(非再帰探索(non−recursive search)と呼ぶ)。例えば、このループは、自動探索またはオペレータによる探索、あるいはその組合せを表すことができ、例えば、自動システムが初期チェックを実行してシーケンス・マークが存在することを確認し、障害がある場合には、最終ステップとして人的マーク認識のためのマーク信号を検出した後に、特定のシーンを破棄し、次のマーキングされた位置に進む。
ブロック535では、シーケンス・マークを決定するために通るループの数をカウントし、所定値Mと等しいかどうか検査する。例えば、2回の試みが許されている場合には、M=2である。従って、ブロック535の検査の結果がYESである場合には、2回の試みが失敗に終わっており、ブロック545により、ブロック520における次のシーン開始の位置特定が引き起こされる。判定ブロック530で、再び上述のように、次のマーキングされたフレーム・シーケンスの位置を特定する。
自動マーキング・パターン認識は、上述のようにオリジナル・プリント・コピーが例えば特定の形状および/または色を有するドットの所定の配列でマーキングされている場合に実行することができる。マーキングされたフレーム(106)の1つまたは複数の位置が特定されると、ブロック540で、この特定のシーンの開始点を基準とする実際のシーケンス番号を決定することができ、ブロック550でこのシーケンス番号を記録する。例えば、図1に示すシーン102では、マーキングされたフレーム(106、106、106)が第9のシーケンス(104)に現れているので、ブロック550でシーケンス番号「9」が記録される。
ブロック560で、検査を実行して、シリアル・ナンバーを構成する必要な全てのシーケンス番号およびチェック・サムが回復され、記録されたかどうかを判定する。例えば、図1では、シリアル・ナンバーの構成要素の数Nは4であり、そのうち3つの構成要素がシリアル・ナンバーを特定し、第4の構成要素がエラー検出/訂正コード番号を表している。ブロック560の検査の結果がNOである場合には、ブロック570を経由してループを形成し、ブロック520からブロック570までを繰り返し、ブロック560の検査の結果がYESになるまでシーケンス番号の位置特定を行う。
必要な全てのシリアル・ナンバー構成要素を決定して記録した後で、サブジェクト・コピー(subject copy)(510)を作成した元になったプリントのシリアル・ナンバーを、図示しないが前述した適当な計算によって決定することができる(ブロック590)。このシリアル・ナンバー決定プロセスは、ブロック600で終了する。
エラー訂正コード、例えばチェック・サムを、シーケンス番号と一緒に含め、シーケンス・マークに欠陥があっても、またはシーケンス・マークの解明が不十分でも、シリアル・ナンバーを回復することができるようにする。ブロック595で、記録ブロック550に関連するメモリから記録されたシーケンス番号データを用いて順方向誤り訂正計算を行うことができる。エラー訂正計算は、前述のように、シリアル・ナンバーを決定する構成要素の何れか1つが存在しないことによって引き起こすことができる。しかし、エラー訂正を実行するためには、シリアル・ナンバーを決定する構成要素のうちの何れかの数字とエラー訂正コードとを回復し、記録しておかなければならない。
ブロック560における検査の結果がNOである場合に戻る。ここでは、シリアル・ナンバーの構成要素の例示的な数(N)が4であるので、ブロック570を経由して形成される反復ループがブロック520から570を通る回数は3回以下、より一般的には(N−1)回以下でなければならない。従って、判定ブロック570で検査を実行して、反復ループの回数がNを超えたかどうかを判定する。この数Nが、シリアル・ナンバーおよび/またはエラー訂正コードの構成要素の1つまたは複数の決定および記録に失敗したかどうかを示す。判定ブロック570の検査の結果がYESである場合には、シリアル・ナンバーは不確定であり、終了ブロック600でプロセスを終了する。
前述のように、図1において最後のシーン内に示すFECコードのように、シリアル・ナンバーを振った映画プリント・コピーのそれぞれの一部としてエラー検出/訂正コードが含まれるので有利である。しかし、このエラー訂正コードのシーン開始位置または時間的位置は、決して図示の位置に限定されない。この有利なFECコードは、シリアル・ナンバー・シーン位置に対して利用したのと同様の基準に基づいて選択した、プリント・コピー内の任意のシーン開始位置に位置づけることができる。サブジェクト・コピーからシリアル・ナンバーを回復することができるようにするためには、シリアル・ナンバーの構成要素の数およびそれらそれぞれのシーン開始位置だけでなく、シリアル・ナンバーの構成要素の順序も分かっていることが必要であることは明らかである。例えば、FECコードは、シリアル・ナンバーの構成要素より後にある場合も前にある場合もあり、あるいはシリアル・ナンバーの構成要素の間に入っている場合もある。さらに、プリントのシリアル・ナンバーまたはバーコードを映画館の位置と関連付けるデータベースにより、必要なタイトルに特有のメタ・データを与えて、シリアル・ナンバーの導出を可能にする。図5に示す例示的な手続きは、ハードウェアまたはソフトウェアあるいはハードウェアとソフトウェアの組合せを利用して実施される一連の事象を表している。
前述のように、本発明の概念によれば、プリント識別子を、映画のコピーのトラッキングに使用される消去訂正(erasure−correcting)符号化シリアル・ナンバーにマッピングする。次いで、この映画のコピーを、消去訂正符号化シリアル・ナンバーに従ってマーキングする。例えば、消去訂正符号化シリアル・ナンバーを、映画のコピーにおける複数の特定のシーケンスにマッピングし、これら特定のシーケンスのそれぞれの少なくとも1つのフレームを、識別子でマーキングする。
本発明の原理によるエンコーダ750の例示的なブロック図を、図6に示す。エンコーダ750は、マッパ(mapper)755およびコーダ760を含む。マッパ755は、プリント識別子を第1のセットのJ個の数字にマッピング(エンコード)する。コーダ760は、この第1のセットの数字の少なくとも一部分を操作して、K個のエラー訂正数を形成する。ここで、K>0である。これらのエラー訂正数を、本明細書では冗長データとも呼ぶ。第2のセットのL個の数字は、K個のエラー訂正数と、第1のセットのJ個の数字とを含む。その結果、以下のようになる。
L=J+K
第2のセットのL個の数字は、フィルムのコピーをマーキングするために使用される数字のシーケンスを表す。
マークがエラー訂正値またはプリント識別子の値の一方のみを表す必要はないことに留意されたい。本発明の原理によれば、エラー訂正値と識別子の値を混合することができる。実際には、その他のよりフレキシブルなコードを作成することもできる。例えば、わずかなシリアル・ナンバーしか持たないフィルムを、M個(M>1)のマークが失われた場合でもプリント識別子を回復することができるように復号できるようにするコードを作成することが望ましいこともある。これは、例えば限られた数(例えば500部)のコピーしか制作されない場合など、限られたプロダクション・ラン(production run)にマーキングを行う状況において望ましい可能性がある。これに関連して、エラー訂正値と識別子の値を混合した例示的なコードについて、以下で述べる。別法として、この例示的なコードは、2つのマークが失われている場合にもプリント識別子を回復するために使用することができる。
この場合も、Pはプリント識別子の数字に等しいものとする。このプリント識別子Pを、第1のセットのJ個の数字にエンコードまたはマッピングする。例えば、J=3、すなわち以下に示すようにプリント識別子Pを3つの数字A、BおよびCにエンコードする。
A=P mod M;
B=Floor (P/M)mod M;および
C=Floor (P/M)mod M
さらに、この第1のセットの数字を、さらに第2のセットのL個の数字(本明細書では消去訂正符号化シリアル・ナンバーとも呼ぶ)にマッピングまたはエンコードする。例えば、L=4、すなわち以下に示すように第1のセットの数字を4つの数字W、X、YおよびZにエンコードする。
W=A;
X=B;
Y=(A+B+C)mod M;および
Z=(A+2B−2C)mod M
第2のセットの数字は、フィルム・コピー内でW、X、Y、Zの順序でマーキングされた特定のシーケンス番号を表す。第2のセットの数字を決定するために使用される数式から、識別子の値とエラー訂正値とが混合されていることが分かる。具体的には、第1のセットの識別子の値Cは、第2のセットの値YおよびZに混合されている。これらの値YおよびZは、エラー訂正のために使用される。換言すれば、第2のセットのL個の数字は、第1のセットのJ個の数字のうちN個しか含まない(N<J)。J個の数字のうちの残りのR個の数字は、J個の数字の1つまたは複数の関数として導出される。この例では、YおよびZが、3つの数字A、BおよびC全ての関数として導出される。
上記に示すようにエンコードされたフィルムのマーキングされたコピーからのプリント識別子の回復に関しては、図7に示す例示的な流れ図を、図8に示す表1と併せて使用する。図7のステップ705で、各マークのシーン開始点を決定し、ステップ710で、各シーン内のマークの位置を決定する。ステップ715で、差をシーケンス値あたりのオフセットで割る。ステップ720で、第2のセットの数字と関連する任意の3つのマークを見つける。これら3つのマークから、失われているシーケンス番号を特定し、ステップ725で第1のセットの数字を回復する。ここで図8を簡単に参照すると、表1は、失われたシーケンス番号を決定する1組の数式を表している。具体的には、失われたシーケンス番号が特定されると、表1の関連する列に記載されている数式の組を使用して、第1のセットの数字が決定される。表1に示す数式から得られるいかなる結果も、さらにMod Mで換算されることに留意されたい。図7に戻って、第1のセットの数字が決定されると、ステップ730で以下の数式に従ってプリント識別子が回復される。
P=A+(31*B)+(961*C)
さらに別の例では、M=31、すなわちmod 31を使用するものと仮定する。さらに、プリント識別子Pが15152に等しいと仮定する。従って、上記の数式を使用すると、プリント識別子Pは以下の第1のセットの数字にエンコードされる。
A=24;
B=23;および
C=15
次いで、この第1のセットの数字を、さらに以下の第2のセットの数字にエンコードする。
W=24;
X=23;
Y=0;および
Z=9
従って、プリント識別子15152と関連するフィルムのコピーは、シーケンス番号24、23、0および9がマーキングされることになる。
フィルムのコピーから第2のセットの数字を回復しようとする場合には、数字X、YおよびZのみが見つかる、すなわちWが失われているものと仮定する。図8の表1から、Wに関連する列の数式の組を用いて、以下に示すように第1のセットの数字を回復する。
A=(2*0+9−4*23)*21=−1743=24 mod 31
B=23;および
C=(23+0−9)*21=294=15 mod 31
第1のセットの数字が決定されると、プリント識別子Pが回復される。
P=24+23*31+15*961=15,152
フィルム・コピーの数が960未満である場合には、本発明の原理によれば、2つのマークが失われている場合でも、上記で特定したコードを使用してプリント識別子を回復することができる。この場合も、M=31、すなわちmod 31を使用するものと仮定する。さらに、プリント識別子Pが123に等しいものと仮定する。従って、上記の数式を使用すると、プリント識別子Pは、以下の第1のセットの数字にエンコードされる。
A=30;
B=3;および
C=0
次いで、この第1のセットの数字を、さらに以下の第2のセットの数字にエンコードする。
W=30;
X=3;
Y=2;および
Z=5
従って、プリント識別子123に関連するフィルムのコピーは、シーケンス番号30、3、2および5によってマーキングされることになる。
例えば図7の流れ図を使用してフィルムのコピーから第2のセットの数字を回復しようとする場合には、数字YおよびZのみが見つかる、すなわちXおよびWが失われているものと仮定する。この例では、図7の流れ図と、図9の表2とを併せて使用する。表2から、見つかった数字の対(ここではYおよびZ)に関連する行内の数式の組を用いて、以下に示すように第1のセットの数字を回復する。
A=(2*2−5)=−1=30 mod 31;および
B=5−2=3
この場合も、表2に示す数式から得られる任意の結果は、さらにMod Mで換算されることに留意されたい。第1のセットの数字が決定されると、以下の数式に従ってプリント識別子Pが回復される。
P=A+(31*B)+(961*C)
この例では、以下のようになる。
P=30+31*3=123
本発明の原理によるエンコーダ765の例示的なブロック図を、図10に示す。エンコーダ765は、マッパ755およびコーダ770を含む。マッパ755は、プリント識別子を第1のセットのJ個の数字にマッピング(エンコード)する。コーダ770は、この第1のセットの数字の少なくとも一部分を操作して、幾つか(K個)のエラー訂正数を形成する。第2のセットのL個の数字は、K個のエラー訂正数と、第1のセットのJ個の数字の一部分N個とを含む(N<J)。その結果、以下のようになる。
L=N+K
換言すれば、これらの数字(第1のセットのJ個の数字)のうちR個(R>0)は、識別子の値の一部として明示されておらず、K個のエラー訂正数にエンコードされている。図7、8および9に示す例では、上述のように、J=3、K=2、およびR=1である(すなわち識別子Cが値YおよびZに混合される)。第2のセットの数字は、フィルムのコピーをマーキングするために使用される一連の数字を表す。
本発明の原理による別のより一般的なエンコーダの形態を、図11に示す。エンコーダ775は、マッパ755およびコーダ780を含む。マッパ755は、プリント識別子を第1のセットのJ個の数字にマッピング(エンコード)する。コーダ780は、この第1のセットの数字の少なくとも一部分を操作して、第2のセットのL個の数字を形成する(L>J)。
本明細書で例示し説明するエラー訂正コードは、消去訂正コードであるが、本発明がこれに限定されるわけではないことは明らかであろう。具体的には、例えばリード・ソロモン符号、BCH符号、ハミング・コード、またはその他の任意の望ましい訂正コードなどを含む、任意のエラー検出または訂正コードを使用することができる。これに関連して、「失われた」数字の回復に関連して本発明の概念について説明したが、本発明の概念は、「破損した」数字の回復にも適用される。
上記に鑑みて、上記の説明は単に本発明の原理を説明するものであり、従って、本明細書では明示していないが、本発明の原理を実施する本発明の趣旨および範囲内に含まれる多数の代替構成を当業者なら考案することができることが理解されるであろう。従って、例示的な実施形態に多数の変更を加えることができること、また添付の特許請求の範囲に定義する本発明の趣旨および範囲を逸脱することなくその他の様々な構成を考案することができることを理解されたい。例えば、シーンおよびシーケンスに関連して説明したが、フィルムを、フィルム・フッテージに基づいて、所定のフィルム・フッテージをそれぞれ有し、且つ幾つかのシーケンスをそれぞれ含む幾つかのゾーンに分割するなど(ただしこれに限定されない)、等価なフィルムの区分方法を使用することができる。
本発明の理解に有用な、媒体上に記録された映画を示す概略図である。 図2Aは、1つのフィルムの異なるプリントをマーキングするために使用することができる、異なるマーキングの仕方を示すのに有用な図である。 図2Bは、1つのフィルムの異なるプリントをマーキングするために使用することができる、異なるマーキングの仕方を示すのに有用な図である。 マーキング済みの画像を含むフレームを示す図である。 本発明による映画をマーキングする装置を理解するのに有用なブロック図である。 本発明の様々な構成による、シリアル・ナンバーを振られた映画プリント・コピーからシリアル・ナンバーを回復するための例示的な手続きを示す図である。 本発明の原理による、フィルムをマーキングするための例示的なエンコーダを示す図である。 本発明の原理による例示的な流れ図を示す図である。 本発明の原理による、プリント識別子を回復する際に使用される例示的な表を示す図である。 本発明の原理による、プリント識別子を回復する際に使用される例示的な表を示す図である。 本発明の原理による、フィルムをマーキングするための例示的なエンコーダを示す図である。 本発明の原理による、フィルムをマーキングするための例示的なエンコーダを示す図である。

Claims (26)

  1. 映画のコピーを識別する方法であって、
    前記映画の前記コピーのシリアル・ナンバーを表すJ個の数字のシーケンスを生成するステップと、
    それぞれ前記J個の数字の1つまたは複数の関数として、少なくとも2つのエラー訂正数XおよびYを作成するステップと、
    前記映画の前記コピーを、前記少なくとも2つのエラー訂正数、XおよびYでマーキングするステップとを含む、前記方法。
  2. 前記少なくとも2つのエラー訂正数が、L個の数字を有する消去訂正符号化シリアル・ナンバーであって、前記L個の数字のうちM個が後に失われる、または破損した場合に前記映画の前記コピーと関連するプリント識別子の回復を可能にする消去訂正符号化シリアル・ナンバーを構成する、請求項1に記載の方法。
  3. 前記シリアル・ナンバーが前記映画の前記コピーのプリント識別子である、請求項1に記載の方法。
  4. 前記生成ステップにおいて、前記映画の前記コピーのプリント識別子を前記J個の数字のシーケンスにマッピングする、請求項1に記載の方法。
  5. 前記少なくとも2つのエラー訂正数が、前記映画の前記コピーの様々なフレーム上のマークによって表される、請求項1に記載の方法。
  6. 媒体上に配置された映画のコピーを識別する方法であって、
    消去訂正符号化シリアル・ナンバーに従って前記映画の前記コピーをマーキングするステップを含み、
    前記消去訂正符号化シリアル・ナンバーがL個の数字を含み、前記消去訂正符号化シリアル・ナンバーが、前記L個の数字のうちM個(M>1)が後に失われた場合に前記映画の前記コピーと関連するプリント識別子の回復を可能にする、前記方法。
  7. 前記消去訂正符号化シリアル・ナンバーが、複数の識別子マークと、前記映画の前記コピーの様々なフレーム上の少なくとも1つのエラー訂正マークとによって表される、請求項6に記載の方法。
  8. 前記マーキング・ステップが、
    前記映画の前記コピーの少なくとも第1のシーケンスおよび第2のシーケンスのそれぞれを、前記識別子マークでマーキングするステップと、
    前記映画の少なくとも第3のシーケンスを、前記少なくとも1つのエラー訂正マークでマーキングするステップとを含み、
    前記マークのうちM個が存在しない場合に、前記マークの残りのマークを処理することによって前記消去訂正符号化シリアル・ナンバーを決定することができる、請求項6に記載の方法。
  9. 前記消去訂正符号化シリアル・ナンバーが、プリント識別子を表す、請求項6に記載の方法。
  10. 媒体上に配置された映画のコピーを識別する方法であって、
    前記映画の前記コピーのプリント識別子と関連する第1のセットのJ個の数字を形成するステップと、
    前記第1のセットのJ個の数字の少なくとも一部分を符号化して、第2のセットのK個(K>1)の数字を形成するステップと、
    L個の数字のシーケンスに従って前記フィルムの前記コピーをマーキングするステップであって、前記L個の数字のうちN個が前記第1のセットのJ個の数字からとったものであり、前記L個の数字の残りの数字が前記第2のセットのK個の数字を含むステップとを含む、前記方法。
  11. 前記L個の数字が、消去訂正符号化シリアル・ナンバーを表す、請求項10に記載の方法。
  12. 前記マーキング・ステップが、
    前記第1のセットのJ個の数字のうちのN個の数字に従って、前記映画の前記コピーのそれぞれのシーケンスをマーキングするステップと、
    前記第2のセットのK個の数字に従って、前記映画の前記コピーのそれぞれのシーケンスをマーキングするステップとを含む、請求項10に記載の方法。
  13. 媒体上に配置された映画のコピーの識別に使用される方法であって、
    前記映画の前記コピーを、その中に表された消去訂正符号化シリアル・ナンバーとともに表示するステップを含み、
    前記消去訂正符号化シリアル・ナンバーがL個の数字を含み、前記L個の数字のうちN個が、シリアル・ナンバーのJ個の数字を含む一部分を表し、前記シリアル・ナンバーが、前記映画の前記コピーと関連し、前記L個の数字の残りの数字が、前記シリアル・ナンバーの残りのJ−N個の数字をエンコードされた形態で表し、L>J+1である、前記方法。
  14. 前記消去訂正符号化シリアル・ナンバーが、複数の識別子マークと、前記映画の前記コピーの複数のフレーム上に配置されたエラー訂正マークとによって表される、請求項13に記載の方法。
  15. 前記消去訂正符号化シリアル・ナンバーが、プリント識別子を表す、請求項13に記載の方法。
  16. 映画を記録する可読媒体であって、前記映画が、
    複数のフレームを含み、各フレームが前記映画の一部分を表し、前記フレームの一部がマーキングされて消去訂正符号化シリアル・ナンバーを表し、
    前記消去訂正符号化シリアル・ナンバーがL個の数字を含み、前記L個の数字のうちN個が、シリアル・ナンバーのJ個の数字を含む一部分を表し、前記シリアル・ナンバーが、前記映画の前記コピーと関連し、前記L個の数字の残りの数字が、前記シリアル・ナンバーの残りのJ−N個の数字をエンコードされた形態で表し、L>J+1である、前記可読媒体。
  17. 映画を記録する可読媒体であって、前記映画が、
    複数のフレームを含み、各フレームが前記映画の一部分を表し、前記フレームの一部がマーキングされて消去訂正符号化シリアル・ナンバーを表し、
    前記消去訂正符号化シリアル・ナンバーがL個の数字を含み、前記消去訂正符号化シリアル・ナンバーが、前記L個の数字のうちM個(M>1)が後に失われた場合に前記映画のコピーと関連するプリント識別子の回復を可能にする、前記可読媒体。
  18. 映画を記録する可読媒体であって、前記映画が、
    複数のフレームを含み、各フレームが前記映画の一部分を表し、前記フレームの一部がマーキングされて消去訂正符号化シリアル・ナンバーを表し、
    前記消去訂正符号化シリアル・ナンバーがL個の数字を含み、前記消去訂正符号化シリアル・ナンバーが、前記L個の数字のうちM個が後に破損した場合に前記映画のコピーと関連するプリント識別子の回復を可能にする、前記可読媒体。
  19. 媒体上に配置された映画のコピーを一意的に識別する装置であって、
    前記映画の前記コピーのシリアル・ナンバーを表すJ個の数字のシーケンスを生成する手段と、
    L個の数字を含む消去訂正符号化シリアル・ナンバーに従って前記映画の前記コピーをマーキングする手段とを含み、L>Jであり、前記J個の数字のうちN個は前記消去訂正符号化シリアル・ナンバーに直接含まれ、L>J+1である、前記装置。
  20. 前記消去訂正符号化シリアル・ナンバーが、前記L個の数字のうちM個(M>1)が後に失われた場合に前記映画の前記コピーと関連するプリント識別子の回復を可能にする、請求項19に記載の装置。
  21. 前記消去訂正符号化シリアル・ナンバーが、前記L個の数字のうちM個が後に破損した場合に前記映画の前記コピーと関連するプリント識別子の回復を可能にする、請求項19に記載の装置。
  22. 前記シリアル・ナンバーが、前記映画の前記コピーのプリント識別子である、請求項19に記載の装置。
  23. 前記生成手段が、前記映画の前記コピーのプリント識別子を、前記J個の数字のシーケンスにマッピングする、請求項19に記載の装置。
  24. 前記消去訂正符号化シリアル・ナンバーが、複数の識別子マークと、前記映画の前記コピーの様々なフレーム上のエラー訂正マークとによって表される、請求項19に記載の装置。
  25. フィルムのコピーをJ個の数字を含むシリアル・ナンバーでマーキングするのに使用される装置であって、
    前記J個の数字の少なくとも一部分を、L個の数字を含む消去訂正符号化シリアル・ナンバーにエンコードするコーダであって、前記L個の数字のうちN個が、シリアル・ナンバーの一部分を表し、前記L個の数字の残りの数字が、前記シリアル・ナンバーの残りのJ−N個の数字をエンコードされた形態で表し、L>J+1であるコーダを含む、前記装置。
  26. 前記フィルムの前記コピーと関連するプリント識別子から前記シリアル・ナンバーを生成するマッパをさらに含む、請求項25に記載の装置。
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