JP2008500791A - 干渉する隣接ネットワークのためのコーディネートモード間の切り換え方法 - Google Patents

干渉する隣接ネットワークのためのコーディネートモード間の切り換え方法 Download PDF

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Abstract

本発明の実施例は、ネットワークのコーディネートモードを設定し、管理し、切り換えるための方法およびシステムを含む。

Description

(関連出願とのクロスレファレンス)
本願は「干渉する隣接ネットワークのためのコーディネートモード間の切り換えをするための方法」を発明の名称とし、ディーパク アヤガリ(Deepak Ayyagari)およびワイ−チャング チャン(Wai−Chung Chan)氏を発明者とし、2004年5月21日に出願された米国仮特許出願第60/573,353号の利益を請求するものである。
(発明の背景)
多数のロジカルネットワークが1つの通信媒体またはチャンネルを共用する状況では、ネットワークはチャンネルへのアクセスに関して競合する(すなわちネットワークはバンド幅について競合する)。ネットワーク間のコーディネートがない場合、ネットワークは互いに破壊的に干渉し合い、よってネットワーク内で局に利用できる容量利用率およびバンド幅(BW)が低減することになり得る。
上記シナリオは居住地区の近所の隣接する家またはアパートが個々の住居内で1つの共通する媒体を使用するローカルエリアネットワークを設置しているときに生じ得る。ネットワークは無線および電力ラインネットワークにおけるケースのように、1つのチャンネルを共用していることが多い。このシナリオは多数のネットワークが互いに通信媒体を共用することに関し、コーディネートできるようにする方法を必要とする。
このコーディネートの問題は現在多くの方法によって解決されている。一部のケースでは、媒体を共用する多数のネットワーク内のすべての局により、競合アクセスプロトコル、例えばCSMAおよびその派生的プロトコルが使用されている。しかしながら、競合アクセスプロトコルは次第に普及しているAVおよびストリーミングアプリケーションに対しては、QoSを提供するのに非効率的であることが証明されている。
利用できるBW全体をどのように配分するかを決定する上で、中央コントローラが多数のネットワーク間の仲裁を行うようなその他のケースもある。このような中央で判断を行う方式は隣接ネットワークの数が増加するにつれ、遅延時間を長くし、メッセージングオーバーヘッドをヘビーなものにし得る。
各ネットワークがその直接的に隣接するネットワークだけと利用できるBWについてコーディネートし、共用する場合、分散式アプローチが使用されるケースもある。この場合、ネットワークデバイスの間を仲裁する中央オーソリティは存在しない。ネットワークがネットワークの多数のホッピングをコーディネートしなければならない場合、チェイニング(chaining)効果は生じない。このような分散型方法により、隣接ネットワークはチャンネルの無競合アクセスを行うことができるので、競合アクセスプロトコルよりも容量を改善できる。
すべてのネットワークシナリオのもとで、コーディネートの問題を効率的に単独で解決できる方法は存在しない。更に各方法は許容することのできない限定がある。例えばネットワーク内のコントローラ間で明確なメッセージ交換を行うコーディネート方法では、セキュリティの問題が生じる。
(発明の概要)
本発明の実施例はネットワークの条件が変化したときにネットワークのコーディネートモードを切り換えるためのシステムおよび方法を含む。
添付図面を参照し、次の本発明の詳細な説明を検討すれば、本発明の上記およびそれ以外の目的、特徴および利点がより容易に理解できよう。
(好ましい実施例の詳細な説明)
異なるネットワークコーディネートモードは他の条件よりも良好な種々のネットワーク条件を取り扱う。例えばネットワークの数が少ないとき、チャンネルの無競合アクセスによる分散型アプローチは、他の別の方法よりも良好に作動し得る。隣接するネットワークは互いにコーディネートし、QoS保証を提供しながら、互いに衝突することなく利用可能なBWを共用できる。ネットワークのコーディネートは自由になされるものではない。ネットワークのコーディネートを達成するには、ネットワーク間での明確なメッセージ交換が一般に必要である。これとは異なり、別のネットワークコーディネート情報を伝えるのに一斉送信(例えばビーコン)を修正してもよい。
ネットワークの数が多いとき、無競合アクセスによるネットワークのコーディネートを達成するのに必要なオーバーヘッドは、一般にチャンネルの容量のかなりの部分までを使用する。実際のユーザートラヒックの伝送のためにほとんど容量が残っていないケースもある。このようなことが生じると、コーディネートの問題を解決するのに競合アクセスプロトコルのほうがより適することになる。ネットワークノードの数が多く、ネットワークの輻湊に適合する機構が存在するときに、競合アクセスプロトコルは一般に良好に働く。
本発明の実施例は、異なる解決案からネットワークの状態が利益を得るとき、ネットワークの1グループに異なるネットワークコーディネート解決案を適用できる場合のアプローチを含む。一部の実施例では異なるネットワーク条件のもとで競合アクセスプロトコルおよび分散型の無競合コーディネート方法を使用できる。特定の実施例では、ネットワークは隣接ネットワークの数、信号対ノイズレベル、干渉レベル、各ネットワーク内のアクティブデバイスの数などのパラメータまたはその他パラメータに応じて、異なるモードに移行し得る。異なるネットワークコーディネート解決方法を切り換えるための機構またはトリガーが利用される。
本発明の一部の実施例では、各ネットワークは制御オーソリティを有し、このオーソリティをクォリティオブサービスコントローラ(QoSコントローラすなわちQoSC)と称すことができる。これら実施例では、各ネットワークにおいてQoSCの1つのインスタンスが一般に存在する。QoSCはそのネットワーク内のデバイスのアクティビティを管理し、接続へのBW割り当てなどの機能を実行する。一部の実施例ではネットワークが時間フレームのうちの異なるセグメント内でオペレートすることによってバンド幅を共用する場合、タイムドメインマルチアクセス方式が使用される。
一部の実施例では、各ネットワークのQoSCはビーコンを一斉送信することができる。ネットワークがそのビーコンを一斉送信する時間をビーコンサイクルと称し、隣接するネットワークにネットワークの現在の作動モードを伝えるための情報がビーコン内に存在する。1つのビーコンは他の情報、例えばネットワーク割り当てデータを含むこともできる。
本発明の実施例は異なるネットワークコーディネートを使用し、方法を制御し、ネットワークの条件が支配するときの方法を切り換える。一実施例では、各モードは次の3つの作動モードのうちの1つとなり得る。
1.コーディネートされていないモード(すなわちスタンドアローンモード)
2.コーディネートされたモード
3.制御されたCSMAモード
コーディネートされていないモードおよびコーディネートされたモードはネットワークコーディネート解決案であり、この解決案はチャンネルへの無競合アクセスを各ネットワークに提供する。他方、制御されたCSMAモードはチャンネルへの競合アクセスを各ネットワークに提供するネットワークコーディネート解決案である。これら3つの作動モードの各々では種々のアルゴリズムを使用できる。例えばコーディネートされたモードでは、集中アルゴリズム、メッセージ交換を行う分散アルゴリズム、またはメッセージ交換を行わない分散アルゴリズムを使用できる。
次の作動モードを使用できる実施例もある。
コーディネートされていないモード
このモードはネットワークが同じチャンネルを使って他の隣接ネットワークを検出できないときに使用できる。ネットワークのQoSCは他のネットワークのQoSCをコンサルトすることなく、BW割り当てを自由に行う。このことは、他の干渉するネットワークと同じように、ネットワークが外部ファクターと無関係に作動するスタンドアローンモードと同じである。
例えばTDMAフレームは無競合期間と競合期間とから構成できる。無競合期間中にはQoSC保証を必要とするユーザーデータを送信することができ、他方、競合アクセスプロトコル、例えばCSMAを使用して競合期間中に他の低い優先順位のトラヒックを送信することができる。
コーディネートされたモード
ネットワークが他の隣接ネットワークを検出するときにこのモードを使用する。このモードでは各QoSCは無競合状態で直接的に隣接するネットワークとBWを共用する。例えば1つのネットワークがチャンネルを使用中のときに、すべての干渉するネットワークが送信しないように、QoSC間でメッセージを交換できる。ビーコン内で別の情報を伝えることにより、QoSC間の明確なメッセージ交換をすることなく、隣接ネットワーク間でコーディネートを達成することもできる。
一部の実施例では1つのTDMAフレームを1つのビーコン領域(この場合、各ネットワークからのビーコンを送信する)と、いくつかの保留された領域と、1つ以上の競合期間とに分割できる。各保留された領域はQoS保証を必要とするデータのためにネットワークによって使用すべきである。干渉する隣接ネットワークは同じインターバルで送信を行わない。しかしながら、2つの干渉しないネットワークのうちの保留された領域は、互いにオーバーラップし、より高い全体の容量を提供することが認められる。競合期間はQoSC保証を必要としないデータまたは低い優先順位のデータを送信するためにすべてのネットワークによって共用される。
隣接ネットワークがコーディネートされたモードで作動しているとき、ビーコンサイクルにつき1回ビーコンを一斉送信するように、これらのネットワークのビーコンサイクルの値をコーディネートし、各QoSCを設定できる。
制御されたCSMAモード
1つのネットワークが過度に多い干渉ネットワークを検出したとき、またはコーディネートされていないモードまたはコーディネートされたモードで作動中のネットワークが大きいノイズまたは大きい干渉レベルを受けたときに、このモードを使用できる。このモードでは、無競合状態ではなく、競合アクセスプロトコル、例えばCSMAを使ってBWを共用できる。
ビーコンを一斉送信する際に使用されるオーバーヘッドを低減するために、制御されたCSMAモードでのビーコンの発生は分散される。QoSCはビーコンサイクルのうちの短いランダム時間中に1つのビーコンを一斉送信するようにスケジュールを定めることができる。更にQoSCは同じビーコンサイクル内の早期に隣接ネットワークからビーコンを受信する場合、そのビーコン送信の試みをキャンセルしてもよい。同時に、2つ以上のビーコンを送信する結果、衝突が生じ得ることについて留意すべきである。従って、ビーコンサイクルごとにゼロビーコンまたは多くて1回のビーコンがあり得る。
TDMAフレームをランダム期間の短い領域(この領域において多くて1つのネットワークからのビーコンを成功裏に送信できる)と、制御された競合期間と、(正常な)競合期間とに分割できる。QoS保証を必要とするデータ送信のために、制御された競合期間を使用し、この競合期間をすべてのネットワークによって共用する。制御された競合期間中の全体のトラヒック負荷を受け入れできるように保証するために、各ネットワークによってアドミション制御を実行できる。低い優先順位のデータまたはQoS保証を必要としないデータを送信するために、すべてのネットワークにより(正常な)競合期間を共用する。
上記3つのモード例のうちの2つ以上を含む特定の実施例において、異なる作動モードを切り換えるのに切り換え方法を使用できる。本発明の実施例では次の切り換え方法を使用できる。
コーディネートされたモードからコーディネートされていないモードへの切り換え
QoSCは他のビーコンを検出するので、コーディネートされたモードとなっている。QoSCが数ビーコンサイクルの間連続して他のビーコンを検出しないとき、QoSCはすべてのネットワークの電源がオフにされていると見なすことができる。この場合、QoSCはコーディネートされていないモードに切り換わることができる。
コーディネートされていないモードからコーディネートされたモードへの切り換え
QoSCは他のビーコンを検出しないので、コーディネートされていないモードとなることができる。QoSCが(例えば別のQoSCが新しいネットワークを設定したばかりであるので)他のビーコンを検出すると、このQoSCはコーディネートされたモードに切り換わることができる。次に、このQoSCはBWの割り当てを設定し、これら割り当てを他のネットワークとの割り当てとコンパーチブルなものにすることができる。
コーディネートされたモードまたはコーディネートされていないモードから制御されたCSMAモードへの切り換え
制御されたCSMAモードへの切り換えのためのトリガーは、隣接ネットワークの数が所定値を越えたときに行われる。例えばネットワークの数が大きいとき、ビーコン領域の時間はビーコンサイクルのかなりの部分を占めることがある。同様に、保留された領域に対し、BWの割り当てを指定するのに必要なオーバーヘッドのために、TDMAフレームを過度に多い保留された領域に分割することが非効率な場合がある。この結果、ネットワークは制御されたCSMAモードに切り換わり、ネットワークのコーディネートをより効率的にすることができる。
別のトリガーはQoSCノイズレベルが過大であり、多くのビーコンサイクルの間で性能が低下したことをQoSCが見つけたときに行われる。QoSCは性能を決定するためにチャンネルをモニタできる。例えば保留された領域中、QoSCはデータ送信のフレーム制御が正しくデコードできるかどうかを見るためにチェックできる。(データ送信のフレーム制御はネットワーク内のどのデバイスもこれをデコードできるようにコード化し、変調できる。)
保留された領域内に過度に多くの送信エラーが生じた場合、QoSCはまずこの保留された領域を別のロケーションに移すことができる。問題が続けば、QoSCは制御されたCSMAモードに移ることができる。
ネットワークの数が少ないことを条件にすれば、制御されたCSMAモードへの切り換えはほとんど稀にしか行われない。各QoSCにより、隣接ビーコンを正しくデコードできる限り、QoSCは保留された領域の衝突を解消するように、BW割り当てを正しく設定できなければならない。
制御されたCSMAモードからコーディネートされていないモードまたはコーディネートされたモードへの切り換え
QoSCが制御されたCSMAモードであると、QoSCは多数のビーコンサイクルを通して平均チャンネルの利用(例えば送信に成功した回数)を探すためにチャンネルをモニタできる。チャンネルの利用率が高ければ、このことは自己の局から、および他のネットワーク内の局からのトラヒックが多数であることを意味する。QoSCは制御されたCSMAモードに留まることになる。
QoSCは所定の数のビーコンサイクルごとに1回、ネットワーク内のすべての送信を停止するようにスケジュールを定めることもできる。このサイレントサイクル中にQoSCは隣接ビーコンを検出できる。このサイレントサイクル中にビーコンは検出されず、チャンネルの利用率がスレッショルド値よりも低ければ、QoSCは制御されたCSMAモードからコーディネートされていないモードへ切り換わることができる。サイレントサイクル中に隣接ビーコンが検出され、チャンネル利用率がスレッショルド値よりも低ければ、QoSCはコーディネートされたモードに切り換わる。
実施例の要素
干渉ネットワークのリスト
各ネットワーク中央コントローラ(CCo)は、干渉ネットワークリスト(INL)を維持できる。CCo(すなわち基地局の組,BSS)のINLはCCoによって制御されたBSSと干渉するBSSのリストを含む。多数のBSSがコーディネートされたモードで作動中のときは、各BSSはそのINL内の他のBSSとバンド幅を共用しなければならない。
隣接ネットワークの作動モード
BSSは次の3つの作動モードのうちの1つで作動できる。
・コーディネートされていないモード(すなわちスタンドアローンモード)
・コーディネートされたモード
・CSMAモード
ビーコンMPDUのフレーム制御内のネットワークモード(NM)フィールドはBSSの作動モードを示す。
コーディネートされていないモード
新しいCCoがどのビーコンも信頼できる状態では検出できない場合、このCCoはコーディネートされていないモードでBSSを設定する。新しいCCoの近くに現存するネットワークがないこと、または現存するネットワークが存在するが、新しいCCoがどのビーコンも信頼できる状態で検出できないといういずれかの理由でこのことが生じ得る。コーディネートされていないモードで作動するCCoは自らのタイミングを発生し、その周期的ビーコンを他のネットワークと無関係に送信する。
コーディネートされていないモードでは、QoSを必要とするアプリケーションに対し、専用の競合の無い領域を割り当てることにより、QoSを保証できる。
コーディネートされたモード
新しいCCoは少なくとも1つの現存するBSSから信頼できる状態でビーコンを検出できれば、このCCoはコーディネートされたモードでBSSを設定できる。新しいCCoは現存するBSSのタイミングを取得し、現存するBSSを加え、1つのグループを形成する。(BSSの)1つのグループを同じシステムタイミングを有する1つ以上のBSSの集団として定める。すなわち同一グループ内の各BSSの時間分割マルチアクセス(TDMA)フレーム境界は互いに一致する。
コーディネートされたモードでは、競合の無い領域(または保留された領域)を使用することにより、各BSS内でQoSを保証できるように、隣接するBSSのCCoは互いにバンド幅を共用できる。
コーディネートされたモードではグループ内の各ビーコンの領域MMENTRYは、互いにコンパーチブルとなる。例えば1つのBSSが競合のない領域を指定し、干渉するBSSが同一インターバル内でステイアウト領域を指定した場合、2つのスケジュールをコンパーチブルと称す。一方、1つのBSSが競合のない領域を指定し、干渉するBSSがCSMA領域を指定しない場合、2つのスケジュールをインコンパーチブルと称す。
CSMAモード
現存するBSSが過度に多く、新しいネットワークに適合するのに新しいビーコンスロットを形成できない場合、新しいCCoは競合モード、例えばキャリアセンスマルチアクセス(CSMA)モードでBSSを設定する。コーディネートされたモードまたはコーディネートされていないモードで作動中のBSSが大きいノイズおよび大きい干渉レベルを受けると、CSMAモードに切り換わることもできる。BSSが元々コーディネートされたモードとなっている場合、このBSSはグループへの参加を停止し、グループから離れる。
BSSがCSMAモードとなっている場合、CCoはビーコン期間ごとに1回、CSMA/CAプロトコルを使ってランダムロケーションにあるビーコンを送信する。BSSが自己の局またはその他の現存するBSSと信頼できる状態で通信できなくなったときに、CSMAモードが使用される。CSMAモードではビーコンはランダムに送信されるので、高い確率でビーコンが他のBSSからの送信と衝突しないことが予想される。
CSMAモードでは、ビーコンの領域MMENTRYは1つのビーコンによりビーコン領域を指定し、ビーコン期間の残りの部分をCSMA領域として指定する。
TDMAフレーム構造例の概観
1つのTDMAフレームは次の5つの領域を含むことができ、その構造はビーコンの領域MMENTRY内で指定される。
・ビーコン領域:このビーコン領域は1つから最大のビーコンスロット(MaxBeaconSlot)から成る。各ビーコンスロットの時間長さは1つのビーコンPPDUの期間と、必要とされるフレーム間スペースの期間の合計と等しい。各CCoはビーコン期間ごとにビーコンスロットのうちの1つで1つのビーコンを送信する。BSSのビーコン領域の構造を指定するのに、ビーコンフレーム制御内のNumSlots、SlotID、SlotUsageフィールドおよびビーコンMPDUペイロードが使用される。
・CSMA領域(または競合期間):BSS内の局はこの領域内のCSMA/CAを使ってチャンネルに関し、他の局と競合することが認められる。2つ以上の干渉するBSSがオーバーラップしたCSMA領域を有する場合、これら2つ以上の干渉するBSS間の通信は可能である。各BSSは干渉するBSSの各々とオーバーラップするCSMA領域の最小期間を維持することを保証しなければならない。
・競合の無い領域(または保留された領域):競合の無い領域は無競合リンクのためにBSSによって保留された時間インターバルのことである。BSSはビーコン期間内に任意の数の競合の無い領域を有することができる。競合の無い領域内にすべての無競合リンクの詳細を提供するために、スケジュールMMENTRYを使用する。BSSが所定の時間インターバル内に競合の無い領域を指定すると、干渉するBSSのすべては同じインターバル内に(次に定義すべき)ステイアウト領域を指定する。干渉しない2つのBSSに同じインターバル内の競合の無い領域を指定させることが可能であることに留意すべきである。この結果、より高い総容量でチャンネルを再使用できる。
・ステイアウト領域:BSSはINL内の1つ以上の隣接BSSが同じインターバル内に(次に定義すべき)保留された領域すなわち保護された領域を指定した場合、BSSは1つのステイアウト領域を指定する。BSS内の局はステイアウト領域内で送信することは認められない。
・保護された領域:CCoが(異なるタイミングで)別のグループの存在を検出すると、CCoは他のグループのビーコン領域が位置する同じインターバル内に保護された領域を指定する。BSS内の局は保護された領域内で送信することは認められない。
Figure 2008500791
コンパーチブルなスケジュールの決定
新しいCCoがコーディネートされていないモードで新しいBSSを設定した場合、最初にビーコン期間の残りの間に1つのビーコンスロットおよびCSMA領域を有するビーコン領域を指定する。
他方、新しいCSMAがコーディネートされたモードのBSSの現在のグループに加わる場合、ビーコンのスケジュールはそのINL内の現存するBSSのスケジュールとコンパーチブルでなければならない。この章にはコンパーチブルなスケジュールを決定するための規則を示す。まず最初に、新しいCSMAはINL割り当てと称されるINL内のBSSのすべてのスケジュールの組み合わせ効果を見つける。
INL割り当てが計算されると、領域MMENTRYの領域タイプを設定するために、新しいCCoが使用する規則は次のとおりである。まず最初に、新しいCCoは任意の無競合期間を指定しない。
・INL割り当てがビーコン領域である場合、新しいCCoは保護された領域を指定するが、INL割り当ての最初のエントリーである場合を除く。この場合、新しいCCoはビーコン領域も指定する。
・上記の代わりにINL割り当てが保護された領域または保留された領域である場合、新しいCCoはステイアウト領域を指定する。
・そうでない場合、新しいCCoは他のすべてのインターバル内でCSMA領域を指定する。
コーディネートされたモードでBSSが一旦設定されると、領域のMMENTRYの次の領域タイプを設定するために現存するCCoが使用する規則は次のとおりである。
・INL割り当てがビーコン領域である場合、現存するCCoは保護された領域を指定するが、INL割り当ての最初のエントリーである場合を除く。この場合、現存するCCoはビーコン領域も指定する。
・INL割り当てが保護された領域または保留された領域である場合、現存するCCoはステイアウト領域を指定する。
・INL割り当てがCSMA領域である場合、現存するCCoはCSMA領域を指定する。現存するCCoは将来にこの時間インターバルを使用することを提案できる。
・INL割り当てがステイアウト領域である場合、現存するCCoはCSMA領域または保留された領域を指定できる。現存するCCoは将来にこの時間インターバルを使用することを提案できる。
INL割り当ての計算
CCoはそのINL内のすべてのBSSのビーコンをデコードし、INL割り当てと称される割り当ての組み合わせ効果を計算する。例えばINL内の1つの隣接するBSSが競合の無い領域(すなわち保留された領域)を指定し、別の隣接BSSがCSMAまたはステイアウト領域を指定した場合、保留された領域はCSMAおよびステイアウト領域の双方より重要であるので、その結果生じるINL割り当ては保留された領域となる。
図1にはINL割り当てを計算するためにCCoが使用するアルゴリズムの一例が示されている。アルゴリズムではBEACON、PROTECTED、RESERVED、CSMAおよびSTAYOUTに対し、数値が割り当てられており、これら数値はBEACON>PROTECTED>RESERVED>CSMA>STAYOUTとなり、フローチャートをより簡単にするような値となっていると見なすことに留意されたい。領域MMENTRY内で定められた領域タイプ(RT)フィールドとは無関係である。
すべての隣接ビーコンの領域MMENTRYの領域タイプ(RT)および領域終了時間(RET)フィールドからアルゴリズムの入力、すなわちTYPE[n][i]およびENDTIME[n][i]が得られる。ここで、nはどの隣接ネットワークであるかを示し、iは隣接ネットワークのためのどのスケジュールであるかを示す。システムのタイミングの差を考慮するよう、必要であれば各ネットワークのためのエントリーTYPE[n][]およびENDTIME[n][]をシフトする。
INL割り当てを決定する際の規則は表2に要約されている。関係するCCoは、そのINL内に2つの干渉するBSS、すなわちネットワークAおよびBを有する。表の第1コラムおよび第2コラムにはネットワークAおよびネットワークBの領域MMENTRYが示されている。この結果生じるINL割り当ては第3コラムに示されている。
Figure 2008500791
実施例の条件
各BSSはTDMフレーム内でパラメータMinCSMARegionが示すCSMA領域の最小時間長さを指定する。このCSMA領域により、新しいSTAはCCoに関連することができ、現存するSTAは管理メッセージをCCoと交換(すなわち新しいリンクを設定)することができ、新しいCCoは管理メッセージを交換し、新しい隣接ネットワークを設定することができる。
コーディネートされたモードで多数のBSSが作動しているとき、各BSSがINL内の隣接BSSの各々と、MinOverlapCSMARegionによって表示された最小オーバーラップ(または共通)CSMA領域を有する。このオーバーラップしたCSMA領域により、CCoと隣接コーディネータ(NCo)との間でメッセージを交換し、バンド幅を共用することが可能となる。
パワーアップ手順
CCoが可能なSTAがパワーアップされると、このSTAは現存するBSSに加わるか、または新しいBSSを形成するために次のステップを実行する。
・新しいSTAはMinScanTimeとMaxScanTimeとの間に均一に分散した期間にわたって、すべてのビーコンをスキャンし、デコードする。
・ビーコンを信頼できる状態で検出し、デコードできない場合、
○新しいSTAはCCoとなり、コーディネートされないモードで、独立した新しいBSSを形成する。
○パワーアップ手順は完了する。
・ビーコンを信頼できる状態で検出し、デコードできる場合、
○新しいSTAは現存するBSSとの関連づけを試みる。
○新しいSTAが現存するBSSのうちの1つとの関連づけに成功した場合、パワーアップ手順は完了する。
○新しいSTAが現存するネットワークのうちのいずれかとの関連づけに失敗した場合、
■現存するBSSの各々のビーコン領域内のMaxBeaconSlotビーコンスロットよりも少ないか、または新しいCCoが使用するための空のビーコンスロットを見つけることができた場合、新しいSTAはCCoとなり、コーディネータされたモードで新しいBSSを形成する。このパワーアップ手順は完了する。
■そうでない場合、新しいSTAはCCoとなり、CSMAモードで新しいBSSを形成する。パワーアップ手順は完了する。
コーディネートされたモードで新しいBSSを設定するための手順
新しいCCoが現存するBSSのうちのいずれかとの関連づけに失敗し、現存するBSSの各々のビーコン領域内のMaxBeaconSlotビーコンスロットよりも少数であるか、または新しいCCoが使用するための空のビーコンスロットを見つけることができたと仮定する。
新しいCCoはそのINL内のNCoとNN_INL_REQおよびNN_INL_RSPメッセージをオプションで交換し、そのNCoのINLを探すことができる。このステップは新しいCCoのNCoが互いに検出できるかどうかを判断できるのに有効である。
新しいCCoはそのINL内のNCoの各々にNN_NEW_NET_REQメッセージを送り、コーディネートされたモードで新しいBSSを設定する。このメッセージは暗号化されず、各NCoのビーコンの領域MMENTRYによって指定されたCSMA領域内で送られる。NN_NEW_NET_REQメッセージは新しいCCoが新しいビーコンを送信するために使用することを計画しているビーコンスロット数を含む。指定されたビーコンスロットが存在しない場合、NN_NEW_NET_REQメッセージは暗黙にビーコン領域内のMaxBeaconSlotビーコンスロットの最大値を受けてビーコン領域のサイズを正しく増加することをNCoにリクエストすることも行う。新しいCCoはNN_NEW_NET_REQメッセージ内で使用することを提案する新しいTDMAフレーム構造も指定する。
NCoはNN_NEW_NET_RSPメッセージで新しいCCoに応答する。新しいBSSを設定するためのリクエストがNCoによって受け入れられると、成功した結果コードはメッセージ内でリターンされる。NCoはスケジュールおよびビーコン領域の変化を示すために領域MMENTRYおよびそのビーコンのNumSlotおよびSlotUsageフィールドも変える。そうでない場合、その代わりに成功しなかった結果コードがリターンされる。
新しいCCoがINL内のすべてのNCoからの応答を受信すると、このCCoはINL内のNCoにNN_NEW_NET_CFMメッセージを送る。すべてのNCoがNN_NEW_NET_RSPメッセージ内の成功した結果コードで応答した場合、NN_NEW_NET_CFMメッセージのステータスフィールドは「Go」へ設定され、新しいCCoが新しいBSSを設定しようとしていることを確認する。
1つ以上のNCoがNN_NEW_NET_RSPメッセージ内の成功しなかった結果コードで応答した場合、NN_NEW_NET_CFMメッセージのステータスフィールドを「Cancel」に設定し、リクエストがキャンセルされた旨をNCoに通知する。この場合、CCoはNN_NEW_NET_RSPメッセージ内の成功した結果コードで応答したNCoだけにNN_NEW_NET_CFMメッセージを送る。
図2に一例が示されている。新しいCCoは2つの現存するCCo(NCo1およびNCo2)からビーコンをデコードできる。ケース1ではNCo#1およびNCo#2の双方が新しいCCoのリクエストをアクセプトし、新しいBSSを設定する。ケース2では、NCo#2はリクエストを拒否する。
BSSの2つのグループ
新しいCCoは互いに近くで2つ以上のグループを検出することが可能である。図3に一例が示されている。
相互のビーコンを検出できない2つの現存するBSS(NCo#1およびNCo#2)が存在する。従って、TDMフレーム境界間の固定された時間オフセットが存在し得る。新しいネットワークをスタートさせたい新しいCCoをパワーアップする。この新しいCCoはNCo#1およびNCo#2の双方からビーコンを検出し、デコードできる。2つの現存するBSSのタイミングは異なっているので、新しいCCoはこれら2つのタイミングのうちの一方だけを取得する。
例として、新しいCCoはNCo#1として同じタイミングを選択する。新しいCCoがNN_NEW_NET_REQメッセージをNCo#2に送ると、オフセットフィールドは新しいCCoの提案されたタイミングがNCo#2のタイミングと異なっていることを表示するように、オフセットフィールドは非ゼロ値にセットされる。
1グループ内のBSSが別のグループ内のBSSとは異なったシステムタイミングを有していても、1つのBSSのスケジュールは干渉する各BSSと依然としてコンパーチブルでなければならない。一例では、新しいCCoはNCo#2がビーコン領域を指定した同じインターバルでプロテクトされた領域を指定する。
ダミービーコンメッセージの使用
新しいビーコンを送信する新しいCCoが異なるタイミングを有する他の現存するBSSが存在することを知っていたり、知らなかったりし得る。新しいCCoが現存するBSSのビーコン領域に一致する保護された領域を指定する場合、このことは新しいCCoがそのグループの存在を知っていることを意味する。この場合、現存するCCoによる処置は不要である。
他方、現存するBSSのビーコン領域が位置する同じインターバル内に新しいCCoが保護された領域を指定しない場合、このことは新しいCCoはその現存するCCoの存在を知っていないことを意味する。現存するCCoはダミービーコンメッセージを新しいCCoへ送る。このメッセージの目的は、新しいCCoに現存するグループが存在すること、および2つのビーコン領域の間にオフセットがあることを通知することにある。
新しいCCoがダミービーコンメッセージを受信すると、その領域MMENTRY内の保護された領域を指定し、現存するグループのビーコン領域を保護する。この結果、現存するCCoと新しいCCoの双方は互いのビーコンを検出できるようになる。
CSMAモードで新しいBSSを設定するための手順
パワーアップ手順中、新しいCCoが現存するBSSのうちのいずれかとの関連づけに失敗し、この新しいCCoはコーディネートされたモードで新しいBSSを設定できないと仮定する。
新しいCCoは、そのINL内のNCoの各々にNN_NEW_NET_REQメッセージを送り、コーディネートされたモードで新しいBSSを設定することをリクエストする。このメッセージは新しいBBSに対する有効でないビーコンスロットに対してリクエストする。すなわちリクエストされたビーコンスロット数は、MaxBeaconSlotよりも大きくなる。このメッセージは新しいCCoがCSMAモードで新しいBSSを設定しようとしていることをNCoに通知する。
次に、NCoは成功しなかった結果コードを有するNN_NEW_NET_RSPメッセージで応答する。
次に、この新しいCCoはビーコン期間ごとに1回、CSMA/CAプロトコルを使ってランダムロケーション内のビーコンの送信をスタートする。ビーコン内の領域MMENTRYは、1つのビーコンスロットを有するビーコン領域を指定し、ビーコン期間の残りはCSMA領域として指定される。
コーディネートされたモードでバンド幅を共用するための手順
この章では、コーディネートされたモードで作動中の隣接するBSS間でバンド幅を共用するための手順について説明する。
INL内でNCoと新しいバンド幅を共用することを求める(ソース)CCoは、まず保留したい新しい時間インターバルを決定する。
CCoはINL内のNCoの各々にNN_ADD_ALLOC_REQを送る。このメッセージはソースCCoが求めている追加時間インターバルを含む。
バンド幅のリクエストが認められた場合、NCoは成功した結果コードを有するNN_ADD_ALLOC_RSPメッセージで応答する。NCoはそのビーコンの領域MMENTRYを変更し、スケジュール内の変化を表すことも行う。そうでない場合、成功しない結果コードを有するNN_ADD_ALLOC_RSPメッセージがリターンされる。
CCoがINL内のすべてのNCoからの応答を受信すると、CCoはINL内のNCoにNN_ADD_ALLOC_CFMメッセージを送る。すべてのNCoがNN_ADD_ALLOC_RSPメッセージ内の成功した結果コードで応答すると、NN_ADD_ALLOC_CFMメッセージのステータスフィールドが「Go」にセットされ、CCoが時間インターバルを保留しようとしていることを確認する。
1つ以上のNCoがNN_ADD_ALLOC_RSPメッセージ内の成功していない結果コードで応答した場合、NN_ADD_ALLOC_CFMメッセージのステータスフィールドが「Cancel」にセットされ、リクエストがキャンセルされたことをNCoに通知する。この場合、CCoはNN_ADD_ALLOC_RSPメッセージ内の成功した結果コードで応答したNCoにしかNN_ADD_ALLOC_CFMメッセージを送らない。NCoが「Cancel」ステータスフィールドを有するNN_ADD_ALLOC_CFMメッセージを受信すると、NCoはそのビーコンの領域MMENTRYを元の値に変更する。
図4に一例が示されている。CCoは他の2つのCCo(NCo#1およびNCo#2)と共にコーディネートされたモードで作動する。ケース1ではNCo#1およびNCo#2が追加バンド幅に対するCCoのリクエストを受け入れる。ケース2では、NCo#2はリクエストを拒否する。
バンド幅をレリースするための手順
図5には保留された領域またはその一部をレリースするための手順が示されている。保留された時間インターバルをレリースしているCCoは、そのINL内の各NCoに対し、NN_REL_ALLOC_REQメッセージを送る。このメッセージはCCoによってレリースされている時間インターバルを指定する。各NCoはNN_REL_ALLOC_RSPメッセージで応答する。
BSSをシャットダウンするための手順
図6にはBSSをシャットダウンするための手順が示されている。BSSをシャットダウン中のCCoは、そのINL内の各NCoにNN_REL_NET_INDメッセージを送る。このメッセージは使用中のビーコンスロットおよびCCoによって保留された競合の無い領域のロケーションを指定する。
スケジュールポリシー
CCoがINL内のNCoに対し、新しい割り当てを提案すると、次のスケジュールポリシーが実行される。
1.CCoは1つ以上のNCoによって保留された同じインターバル内のステイアウト領域を指定する。
2.各CCoは各ビーコン期間中のMinCSMARegion以上の期間のCSMA領域を維持する。
3.各CCoは各NCoと共に各ビーコン期間内のMinOverlapCSMARegion以上の長さのオーバーラップ競合期間を維持する。
4.オプションの規則はBSSの競合の無い領域の期間を所定の値に制限することである。例えばBSSが2つの干渉する隣接BSSを有する場合、競合の無い領域の全体の時間はビーコン期間の33%に制限し得る。
規則#1、#2、#3を使用する場合、スケジュールポリシーはファーストカムファーストサービスポリシーとなる。
規則#3はある種のアドミッション制御である。
異なる隣接ネットワーク作動モード間の切り換え
新しくパワーアップされたCCoはコーディネートされていないモード、コーディネートされたモードまたはCSMAモードのいずれかでBSSを設定する。現在のCCoは所定のイベントが生じた場合に別のモードに切り換わる。図7は、3つの隣接ネットワークの作動モード間の遷移図を示す。次の章では、これら遷移(切り換え)について説明する。
コーディネートされたモードからコーディネートされていないモードへ
CCoは他のビーコンを検出できるので、コーディネートされたモードとなる。CCoが行内のMaxLostBeaconビーコン期間の間に他のビーコンを検出できないとき、他のすべてのBSSはパワーオフされていると見なす。次にCCoはコーディネートされていないモードに切り換わる。
コーディネートされていないモードからコーディネートされたモードへ
CCoは他のビーコンを検出しないので、コーディネートされたモードとなる。CCoが(例えば別のCCoが新しいBSSを設定した直後であるので)他のビーコンを検出したとき、コーディネートされたモードに切り換わる。次にCCoはビーコンの領域MMENTRYを設定し、これを他のBSSをコンパーチブルにする。
CCoが別のCCoからのダミービーコンメッセージを受信したときに、コーディネートされていないモードからコーディネートされたモードへの切り換えの別の可能なトリガーが生じる。このことは、CCoがコーディネートされていないモードで新しいBSSを設定したときに生じ得る。CCoは干渉により現存するBSSを検出できなかったので、現存するBSSのビーコン領域を保護するのに、保護された領域を指定しなかった。現存するBSSがCCoから新しいビーコンを受信すると、現存するBSSは自己の存在をアナウンスするためにダミービーコンメッセージを送る。(新しい)CCoはコーディネートされたモードに切り換わり、現在のBSSのビーコン領域を保護するための、保護された領域を指定する。
コーディネートされたモードまたはコーディネートされていないモードからCSMAモードへ
CCoが多くのビーコン期間中にノイズレベルが過度に高く、性能が低下していることを発見すると、CCoはCSMAモードに切り換わる。CCoは性能を判断するためにチャンネルをモニタする。例えば競合の無い領域または保護された領域の間で、CCoはSOF MPDUのフレー無制御または隣接ビーコンを正しくデコードできるかどうかを見るようにチェックできる。過度に多数の送信エラーがある場合、CCoはまず競合の無い領域を別のロケーションへ移すことができる。問題が続けば、CCoはCSMAモードに切り換わることができる。
BSSの数が少ないことを条件に、異なるタイミングで隣接ビーコンを保護するために、保護された領域を使用するので、CSMAモードへの切り換えは稀にしか生じないことが予想される。各CCoにより、隣接ビーコンを正しくデコードできる限り、CCoはそれらのビーコンの内容を設定し、競合の無い領域の衝突を解消できなければならない。
CSMAモードからコーディネートされたモードまたはコーディネートされていないモードへ
CCoがCSMAモードにあると、多数のビーコン期間にわたり、平均されたチャンネル利用率(例えば成功した送信の回数)を探すようにチャンネルをモニタする。チャンネルの利用率が高ければ、このことは自己の局および他のBSS内の局からのトラヒックが多数であることを意味する。CCoはCSMAモードに留まる。
CCoがCSMAモードとなっているときには、N=TBDビーコン期間ごとに1回、BSS内のすべての送信をストップするようなスケジュールも定める。このサイレントサイクル中、CCoは隣接ビーコンを検出する。
サイレントサイクル中ビーコンが検出されず、チャンネル利用率がスレッショルド(TBD)よりも低ければ、CCoはCSMAモードからコーディネートされていないモードに切り換わる。
サイレントサイクル中に隣接ビーコンが検出され、チャンネル利用率がスレッショルドよりも低ければ、CCoはNCoにNN_NEW_NET_REQメッセージを送ることにより、コーディネートされたモードに切り換わる。
これまで明細書で使用した用語および表現は、本明細書では発明を説明するために用いたものであり、発明を限定するものではなく、かかる用語および表現の使用に当たり、本明細書に示し、説明した特徴の均等物またはその一部を排除する意図はなく、本発明の範囲は特許請求の範囲のみによって定められるものと認識する。
INLの割り当てを探すための方法の一例を示すフローチャートである。 INLの割り当てを探すための方法の一例を示すフローチャートである。 新しい隣接ネットワークのセットアップのための方法の一例を示すフローチャートである。 隣接するBSSの2つのグループの間で判断するための方法の一例を示すフローチャートである。 バンド幅をリクエストするための方法の一例を示すフローチャートである。 バンド幅をレリースするための方法の一例を示すフローチャートである。 ネットワークをシャットダウンするための方法の一例を示すフローチャートである。 コーディネートモードを切り換えるための一例を示すフローチャートである。

Claims (14)

  1. a)第1コーディネートモードを使ってデバイス間の通信をコーディネートすること、
    b)ネットワークの条件が生じたときに、前記第1コーディネートモードから第2コーディネートモードに切り換えること、からなるネットワークリソースを管理するための方法。
  2. 前記第1コーディネートモードが、コーディネートモード、コーディネートされていないモードおよびCSMAモードから成る組から選択されたモードである、請求項1に記載の方法。
  3. 前記第2コーディネートモードが、コーディネートモード、コーディネートされていないモードおよびCSMAモードから成る組から選択されたモードである、請求項1に記載の方法。
  4. 前記第1コーディネートモードおよび前記第2コーディネートモードが、コーディネートモード、コーディネートされていないモードおよびCSMAモードから成る組から選択されたモードである、請求項1に記載の方法。
  5. 前記ネットワーク条件は、ビーコンが最初に検出された後に、検出可能なビーコンが存在しないことである、請求項1に記載の方法。
  6. 前記ネットワーク条件は、検出可能なビーコンが存在しなくなった後に、検出可能なビーコンが存在することである、請求項1に記載の方法。
  7. 前記ネットワーク条件が、ダミービーコンメッセージを受信したことである、請求項1に記載の方法。
  8. 前記ネットワーク条件が、ノイズレベルである、請求項1に記載の方法。
  9. 前記ネットワーク条件が、性能の変化である、請求項1に記載の方法。
  10. 前記ネットワーク条件が、性能の低下である、請求項1に記載の方法。
  11. 前記ネットワーク条件が、ビーコンメッセージをデコードできないことである、請求項1に記載の方法。
  12. 前記ネットワーク条件が、チャンネル利用レベルである、請求項1に記載の方法。
  13. 前記ネットワーク条件が、平均チャンネル利用レベルである、請求項1に記載の方法。
  14. 前記ネットワーク条件が、検出可能な隣接ビーコンが存在すること、および低レベルのチャンネル利用である、請求項1に記載の方法。
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