JP2008500784A - 対テロリズム通信システムおよび装置 - Google Patents

対テロリズム通信システムおよび装置 Download PDF

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リチャード ジー ジョンソン
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リチャード ジー ジョンソン
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    • G10MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
    • G10LSPEECH ANALYSIS OR SYNTHESIS; SPEECH RECOGNITION; SPEECH OR VOICE PROCESSING; SPEECH OR AUDIO CODING OR DECODING
    • G10L19/00Speech or audio signals analysis-synthesis techniques for redundancy reduction, e.g. in vocoders; Coding or decoding of speech or audio signals, using source filter models or psychoacoustic analysis
    • G10L19/0018Speech coding using phonetic or linguistical decoding of the source; Reconstruction using text-to-speech synthesis

Abstract

低電力で3KHz以下、好ましくは1KHz以下、の狭い(音声)帯域幅を使用して短距離または長距離にわたる音声通信、アナログ通信またデジタル通信を単独または組み合わせで可能にする電磁手段のアレイ。電磁手段は、商用電力が使用不能で従来の通信インフラストラクチャとシステムが停止したテロリストおよび関連する災害が起きた際に緊急通信を維持しまたは回復させる。データの伝達は、例えば直交振幅変調、順方向誤り号訂正および/または語彙符号化によって、コンピュータ生成音声伝送または様々な設計されたトーン伝送によって実現される。データの受信は、自動化された優先順位付けと転記ならびに手動または自動のコンピュータ画面上の表示によって制御できる。

Description

関連出願の相互参照
本出願は、下記4件の米国仮特許出願に対する優先権を主張し、これらの出願は全て引用により本明細書に組み込まれるものとする。
2004年5月27日に提出された出願番号60/574,963
2004年12月16日に提出された出願番号60/636,761
2005年5月10日に提出された出願番号60/679,615
2005年5月11日に提出された出願番号60/679,958
本発明は、商用電源や通信インフラストラクチャが損なわれ更には破壊された地域的または国家的な災害時に、公共サービスや軍隊の全支部に対する緊急通信を回復させる。地域的または国家的テロリスト(またはこれと同等のもの)による緊急事態の脅威が常にあるため、高度な通信を迅速かつ低コストで回復させる確実な方法が切実に求められている。本発明は、高度な通信を回復させ促進する際に、有効な緊急通信を改善するだけでなく、あらゆる種類の通信システムの新しいパラダイムも作り出す。
1970年代にアメリカ合衆国の平均的成人は電話、無線(ラジオ)放送、新聞記事、ケーブルグラム、電報、テレックス、テレビレポート、手紙、会話、雑誌記事、書籍および記録を含む約700のメッセージを毎日受け取ったと、専門家は述べている。2005年にアメリカ合衆国の平均的成人は携帯電話、従来型電話、PDA伝送、ページ、電子メールメッセージ、ポッドキャスト、インターネットインスタントメッセージ、音楽CD、手紙、ファクシミリレター、新聞、本、雑誌、テレビ番組、ビデオ、電話会議やビデオ会議を含む会話、および歩道や道路上の電光サインを含むがこれらに限定されない3,000を超える同様のメッセージを毎日処理していると、同じ専門家は述べている。従来、数年前には単純なAM/FMラジオだけしか搭載していなかった乗用車は、現在では、従来型ラジオ、衛星ラジオ、衛星ナビゲーション(しばしばコンピュータ生成音声の会話により中継される)、および、つい最近まで民間劇場でしか見られなかった品質の音響システムや映像システムをごく普通に装備している。個人は、毎日受け取る全てのメッセージを理解したり整理したりするのに大変苦労している。
残念ながら、このような今日のメッセージを伝達する技術は、より複雑かつ高価になっており、それを機能させるためにますます多くの商用電力を必要とする。インターネットは、全体的構造がマトリックス状であるが、これを書いている時点でアメリカ合衆国内の3箇所で極めて脆弱であり、この3つの主要な米国インターネットポータルのどれかが破壊されると、国内中の有効なネットワーク通信が妨げられる可能性がある。世界的現象として、商用電力の地域的損失が生じると、必然的に電話、携帯電話およびコンピュータネットワーク通信が不通になるか極めて危険な状態になり、これは、長い間、電話陸上通信線がそれ自体の電力を送り、通信インフラストラクチャの圧倒的多数を占めてきたからである。「Wi−Fi」インターネット接続は便利である。しかし「Wi−Fi」ホットスポットは地理的に制限され(各ホットスポットにつき僅か約1平方マイル程度に)、いずれにしても商用電力と最終的にはインターネットインフラストラクチャに依存している。
従って、高価で複雑過ぎる現代の通信技術は、それを使用する現代人の能力をはるかに超え、今これを書いている時点で、最も高度な教育を受けた米国市民でさえ「通信初心者(communications primitive)」である。一例として、誰もが自分の携帯電話、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)および/またはWi−Fi対応ノートブックまたはラップトップ型コンピュータにどれだけ依存しているかを考えられたい。同時に、アメリカ
合衆国内のどこでも、人はわずか1時間の運転でそのような慣れた通信が全く利用できない場所に移動できるが、そのような通信ギャップが存続することを誰も認めようとしない。(この例に、地域的停電またはさらには天候緊急事態の複雑さと、驚くほどの速さで拡がる通信ギャップを加えられたい。)また、産業モデルから情報基盤への社会の不可避な変化により、人々は高度な通信能力を持つことが要求されている。もっとも、現在、個々の初心者ユーザと従来の複雑な電力およびインフラストラクチャ集約型通信システムの間の深いギャップは、(工業時代に基づく通信媒体を使用して情報化時代のデータを送ろうとしている現在の状況により)大きくなり続け、大きなパラダイムシフトが必要とされるようになる。
さらに悪いことに、いくつかの通信エリアはまだ、基本的に実在しないのと同じくらい未発達である。これを書いている時点で、地方、地域または国の緊急事態において警察、消防および医療救助隊などが無線通信を調整する能力は、まだ捉えどころのない夢である。「相互運用性」の目標はかなり求められているかも知れないが、商用電力が使用不可能になり通信塔とリピータが破損または過負荷によって機能しなくなった時に、警察と消防と医療用の通信を実際に調整する問題を解決した国、州または地方政府はまだ無い。
その結果、メッセージが容赦ない激しさでやりとりされる時代において、単純で有効で確実で安価な通信手段は、まだ捉えどころがなく、多くの場合、特にそれが最も必要される緊急時に、利用できない。
従って、地域的または国家的な緊急事態の際に通信を回復させるだけでなく、あらゆる場所で全ての通信を改善する新規な手法、低電力、最小インフラストラクチャ、および単純なシステムを使用する信頼性の高い通信技術が依然として必要とされている。
この必要性を満たすために、本発明は存在する。電磁手段の配列は外科用器具の分野と類似しており、電磁手段自体は新規で特殊な機能を有し、複数の電磁手段は相乗作用も可能である。複数の電磁手段は最適な構成と組み合わせにおいて新しい通信パラダイムを作り出す。これらの電磁手段は、以下の要素から成るグループから選択される。
1.MDT[登録商標]すなわち被変調データ転送
音声と好ましくは高速のコンピュータ生成カスタム音声フォント(およびデジタル信号処理)を使用して、HTMLファイルを含むがそれに限定されないメッセージ送信またはデータ伝送を行う。
2.PORTA−BROWSER[登録商標]
標準HTML、XMLまたは等価ウェブページ型コンピュータ画面表示。これは、好ましくは、全国事件管理システム(NIMS:National Incident Management System)と
事件指令システム(ICS:Incident Command System)の重要な特徴を反映し、所属(
警察、消防など)に関係なく全ての許可ユーザが相互運用可能で見ることができるオンスクリーンデータインタフェースを提供するように構成されている。
3.ARMS[登録商標]
任意の無線伝送(または、任意タイプの任意の音声またはデータ伝達)用の無人の音声メッセージの受信、保存および送付を実現する高度音声認識技術を採用したハードウェアおよび/またはソフトウェア。
4.QAMFM[登録商標]
順方向誤り訂正(Forward Error Correction)を使用して3KHz帯域幅内で動作する
全静FM接続による直交振幅変調(Quadrature Amplitude Modulation)の使用の新規な
組み合わせを使用して、高速ファイル転送と災害情報管理を実現するデータ伝送。
5.TONE63[登録商標]
順方向誤り訂正と専用語彙符号化を使用して3KHz帯域幅内で動作する全静FM接続に直交振幅変調(QAM)の使用の新規な組み合わせを使用して、QAMFM[登録商標]よりさらに高速のファイル転送と災害情報管理を実現するデータ伝送。
6.伝送前にデータ圧縮するためにa)「技術用語(term-of-art)」とb)「フラク
タル-アルゴリズム-プラス-ベクトル(fractal- algorithm-plus-vector)」の専用語彙
を含むがこれに限定されない語彙符号化。
7.赤外線マッピングインタフェース(Infrared Mapping Interface)
パーソナルデジタルアシスタント(PDA)やラップトップ型コンピュータなどのソースから、データを送信可能な無線送信装置にデータを転送する装置。
8.SSP[登録商標]すなわちショック状態プロトコル(Shock-State Protocol)
ショック状態にあり末梢循環が制限された人間と同じように、システムの中心部近くに複雑さを集中させて、個々の周辺ユーザの無線装置、送信装置およびコンピュータをできるだけ単純にできるようにするオンデマンド通信配置転換、すなわち、PDA、ラップトップ型コンピュータ、FM、または典型的なウォーキートーキーを含む他の単純な携帯型トランシーバのような利用可能な全てのもの、あるいは他に利用可能なものがない場合は糸電話アレイ(tin can and string array)。
これらの電磁手段は、単独または様々な組み合わせにおいて、相互運用可能な緊急通信を可能にするだけでなく、実質的に全ての状況で通信を合理化し単純化する通信におけるパラダイムシフトを作り出す。
本発明は、低電力と3KHz以下、好ましくは1KHz以下、の狭い帯域幅とを使用して短距離または長距離にわたる音声通信、アナログ通信またはデジタル通信を単独または組み合わせで可能にする電磁手段の配列である。電磁手段の単純さは劣等を意味せず、実際には多くの場合その逆である。例えば、2005年5月13日のJay Lenoの言葉を引用すると、携帯電話インスタントメッセージ伝送と従来のモールス符号(CW)伝送のレースを行った後で、Leno氏は、「BenとJanson、残念ながらあなた達は140年前の技術に
負けている」と述べている。電磁手段の配列は外科用器具の分野と類似している。電磁手段自体は新規で特殊な機能を持ち、複数の電磁手段は相乗作用も可能である。複数の電磁手段は最適な構成と組み合わせで新しい通信パラダイムを作り出す。これらの電磁手段は、次の要素から成るグループから選択される。
1.MDT[登録商標]すなわち被変調データ転送
音声と好ましくは高速のコンピュータ生成カスタム音声フォント(およびデジタル信号処理)を使用して、HTMLを含むがそれらに限定されないメッセージ送信またはデータ伝送を行う。
2.PORTA−BROWSER[登録商標]
標準HTML、XMLまたは等価ウェブページ型のコンピュータ画面表示。これは、好ましくは、全国事件管理システム(NIMS)と事件指令システム(ICS)の重要な特徴を反映し、所属(警察、消防など)に関係なく全ての許可ユーザが相互運用可能で見ることができるオンスクリーンデータインタフェースを提供するように構成される。
3.ARMS[登録商標]
任意の無線伝送(または、任意タイプの任意の音声またはデータ伝達)用の無人音声メッセージ受信、保存および送付を実現する高度音声認識技術を採用したハードウェアおよび/またはソフトウェア。
4.QAMFM[登録商標]
順方向誤り訂正を使用して3KHz帯域幅内で動作する全静FM接続による直交振幅変調の使用の新規な組み合わせを使用して、高速ファイル転送と災害情報管理を実現するデータ伝送。
5.TONE63[登録商標]
順方向誤り訂正と専用語彙符号化を使用して3KHz帯域幅内で動作する全静FM接続に直交振幅変調(QAM)の使用の新規な組み合わせを使用して、QAMFM[登録商標]よりさらに高速のファイル転送と災害情報管理を実現するデータ伝送。
6.伝送前にデータ圧縮するためにa)「専門用語(term-of-art)」とb)「フラク
タル-アルゴリズム-プラス-ベクトル」の専用語彙を含むがこれに限定されない語彙符号
化。
7.赤外線マッピングインタフェース
パーソナルデジタルアシスタント(PDA)やラップトップ型コンピュータなどのソースから、データを送信可能な無線送信装置にデータを転送する装置。
8.SSP[登録商標]すなわちショック状態プロトコル(Shock-State Protocol)
ショック状態にあり末梢循環が制限された人間と同じように、システムの中心部近くに複雑さを集中させて、個々の周辺ユーザの無線装置、送信装置およびコンピュータをできるだけ単純にできるようにするオンデマンド通信配置転換であり、すなわち、PDA、ラップトップ型コンピュータ、FM、または典型的なウォーキートーキーを含む他の単純な携帯型トランシーバのような利用可能な全てのもの、あるいは他に利用できるものがない場合は糸電話アレイ(tin can and string array)。糸電話の概念は、ノートブック型またはラップトップ型コンピュータが全く多種多様であり(すなわち、あるものはフロッピドライブを備え、あるものはCDドライブを備え、あるものは赤外線出力を備え、あるものはWi−Fi対応である)、さらにこれらのコンピュータが実質的に全てサウンドカードを備え、従って無線(または糸電話でも)伝搬用の音声伝達を生成できることを理解する時に直感で分かる。この通信について究極的な皮肉を込めて言うと、悪条件下で緊急通信を回復させるのに特に適したショック状態プロトコルは、新しいパラダイムに従って通信を管理するために人が毎日使用するのにも特に適している。
従って、これらの電磁手段は、単独または様々な組み合わせで、相互運用可能な緊急通信を可能にするだけでなく実質的にあらゆる状況で通信を合理化し単純化する通信のパラダイムシフトを作り出す。
以下に、前記電磁手段のそれぞれを上に挙げた順序で個別に検討し、その後で、実生活の通信システムでこれらの手段を単独と組み合わせの両方でどのように使用できるかという例を説明する。
MDT[登録商標]すなわち被変調データ転送は、高明瞭性音声フォントを所定の伝達語彙と共に使用して、データを音声認識ソフトウェアとノイズ低減用のデジタル信号処理を使用してデータを転記する所定の語彙認識受信機に送る(伝送する)。「高了解性音声フ
ォント」は、受信機の音声認識ソフトウェアが音声フォントを明確に区別できることを意味し、(波形、「性別」、「アクセント」、ピッチ、速度、信号帯域、パラメトリック等化、およびノイズ低減用デジタル信号処理のパラメータに従って経験的に決定されるように)人間の耳が音声フォントを明確に識別できることを必ずしも意味しない。従って、被変調データ転送は、無線で送り、次に伝送の受信側でコンピュータによってオリジナルデータとして転記できる音声伝達にデータを変換する方法である。
有用なMDT[登録商標]伝送の非限定的な例は、単純な無線送信によって一台のコンピュータと別のコンピュータの間でHTMLファイルを送受信することである。例えば、任意サイズのコンピュータネットワークが何らかの理由で機能しなくなった場合、通常はネットワークを介して送られるウェブページや他のHTMLまたはHTMLのようなデータファイルを、無線送信によるファイルを文字通り読み上げるコンピュータ生成音声によって送信でき、このファイルは受信側で転記される。被変調データ転送は、その最低度の形態の1つにおいて、HTML内の文字と単語を以下のように読むことになる。
<html>
<head>
<title>Reported Medical Symptoms</title>
</head>
<body>
<!--updated 11 September 2006 at 16:44:13>
Sector-1-Symptoms: radiologic injuries
<br>
Sector-2-Symptoms: neurologic agent injuries
</body>
</html>
しかし、一般に、個々の文字列の代わりに専用語彙を使用して、以下のように標準HTML文字列の伝送を簡略化する。
qq = "<html>"
qt = "<head>"
qo = "<title>"
qp = "</title>"
qs = "</head>"
qg = "<body>"
qj = "<br>"
qk = "</body>"
ql = "</html>"
qy = "<"
qa = ">"
qf = "</"
MDT[登録商標]伝送は、それを始めて聞くと衝撃的である。コンピュータ生成音声は極めて速く、(理解できないとはいえ極めて高速な人間スピーチとして音を認識する以外)人間の耳が聞き取ることができる速さよりも遥かに速く話すことができる。制限範囲内では、音声認識ソフトウェアは一般に認識している音声の速さによる制約を受けず、音声の速度ではなく、音声の振幅と抑揚と共に単語と語句の文脈を認識する必要がある。MDT[登録商標]の伝送と転記にコンピュータ生成音声を使用する利点は、音声認識ソフトウェアがコンピュータ生成音声を認識するように訓練された後、コンピュータ生成音声の一貫性により、音声認識ソフトウェアによる転記の信頼性が極めて高くなることである。この特性(コンピュータ生成音声の一貫性とその音声認識の転記の相補的信頼性)の優れた適合にもかかわらず、これまで音声認識ソフトウェアは、本発明者の知る限り、コンピュータ生成音声の転記に使用するように設計または意図されてこなかった。これは、国際的
に知られた主要バージョンのいくつかの音声認識ソフトウェアのソフトウェア開発者によって確認された見解である。従って、MDT[登録商標]伝送は、送信場所にある送信装置と受信場所にある受信装置を介した単純な無線(または他の)インタフェースにより2台のコンピュータ間のデータ通信を回復させることができる。すなわち、MDT[登録商標]は、コンピュータ間の単純な無線(または他の)接続が確立可能な時に、任意のコンピュータネットワーク内の任意のリンクを「橋渡し」できる。
音声認識ソフトウェア、コンピュータ生成音声、およびコンピュータ生成音声フォントは全て、現在これを書いている時点で当該技術分野で既知である。本書では、本開示の文脈で、コンピュータ生成音声は、サウンドカードが音声を登録した時にコンピュータユーザがその音声を聞くことができるかどうかにかかわらず、コンピュータサウンドカードによってコンピュータ生成音声またはコンピュータ生成音声フォントを登録できる任意の形態をとることができることを明らかにする以外、詳細に説明しない。換言すると、サウンドカードインタフェースを使用する時に、送信されている実際のコンピュータ生成音声を聞く必要はない。
MDT[登録商標]は単独では高性能ツールである。例えば、他の通信モードが機能しない時に、MDT[登録商標]と単純な無線装置を使ってある場所から別の場所に重要なデータやリストを送信できる。被変調データ転送は、必然的に、容易に利用できるHF、VHFまたはUHF周波数を使用して3KHz帯域幅さらには1KHz帯域幅で機能し、それに対して、従来のデータ伝送は「広帯域」であり、従って先行技術の大量の電力とインフラストラクチャを使用するモードの典型である。最初のデータ捕捉は、現状で利用できる機器と同じくらい単純でも高度でもよい。非限定的な一例として、或るエリアだけ破壊的な洪水に見舞われている都市の救助調整者は、救援避難所の人口に関するリアルタイムデータを緊急に必要とする。或るエリアだけが予測できない被害を受けているこのような状況において、一部の救援避難所に救助を求める人が殺到し、一方被害の少ないエリアの他の避難所は、まだ殆ど空いていることになる。これまで、通信緊急事態において、洪水によって通常のインターネットと電話通信が不通になった時、救助調整者は避難所の人口や関連データをリアルタイムで受け取る簡単な方法がなかった。しかし、MDT[登録商標]伝送があれば、救助調整者は、避難所人口データ(または、食料、水、寝具、緊急用衣料品を含む必需品などの関連情報)を迅速で単純で効率的な無線伝送で迅速に要求し受け取ることができるはずである。仮に、避難所データを最初に取り込み収集できる唯一の方法がラップトップ型コンピュータであれば、受信コンピュータへの無線によるテキスト音声変換コンピュータ生成音声フォント伝送の基礎としてPDAまたはラップトップ型コンピュータを使用できるはずである。コンピュータ生成音声によるデータ転送は、約400語/分以上の速度で行うことができる。基本避難所データの従来の緊急無線送信は、1ページ当たり15分もかかり、貴重な無線資源を消費し、送受信緊急作業員の完全な専念を必要とする可能性があるが、MDT[登録商標]を使用すると、同じページのデータを文字通り数秒で殆どまたは完全に自動的に送信できる。
しかし、被変調データ転送は、決して緊急通信に限定されない。音声認識可能な受信コンピュータへのデータ伝達の基礎としてコンピュータ生成音声を使用する先駆的概念は、伝送モードが無線によるか他の方法によるかに関係なく、音声通信またはデータ通信が行われるあらゆる場所で適用可能である。例えば、殆どの人は、他人には音声メールメッセージを残し、自分自身は電子メールを受け取ることを好むが、その明らかな理由は、送信者にとっては音声メールメッセージを話すことが極めて便利であり、一方受信者にとっては電子メールや他のテキストメッセージを受け取ることが最も便利だからである。被変調データ転送は、音声メッセージとテキストメッセージを外見上区別しかつその区分を抹消する。換言すると、被変調データ転送は、音声メールとデータファイルまたはテキストファイルとの区別をなくし、これらのいずれかを他方のものとして、受信者の選択で、単純
な無線伝送を含むがこれに限定されない任意の伝達により送ることができる。従って、被変調データ転送は非緊急電話通信の重要部分を構成することができ、この通信において、現在これを書いている時点で全ての人が慣れている音声メールメッセージに電子メールと極めて似たテキストメッセージとしてコンピュータでアクセスし得る。発明者の知る限り、このサービスは存在せず、これまで他のいかなる場所でも提案されていない。(コンピュータが声を出して電子メールを読み得るテキスト音声変換サービスは既に利用可能であるが、この逆は、音声メールの電子メールへの変換が今まで不可能だったため、これまでに知られていなかった。)
本発明による被変調データ転送はユビキタス音声メール/電子メール/音声メールコンバータとして機能するが、現在これを書いている時点で利用可能な音声認識ソフトウェアがこれを達成していない。その1つの理由は以下のように説明される。音声認識ソフトウェアの弱点は、話者の固有の声(ユーザ従属)を認識するためのソフトウェアの訓練であり、恐らくこれからもずっとそうであろう。利用可能な訓練プロトコルは最近大幅に改善され、その結果、音声認識ソフトウェアの多くのユーザは、現在、テキストの口述で得られる結果がそのテキストのタイピングで得られる結果に匹敵することにかなり満足しており、長期間の訓練が不要になった。しかしながら、(短い単純な命令を除き)ソフトウェアの訓練が全く不要な音声認識ソフトウェア製品が常に存在するとは予知できない。すなわち、所定の音声認識ソフトウェア製品を使って、高度な訓練なしに大勢の話者のうちの任意の話者からの(単純な命令よりむしろ)メッセージを多分絶対に転記できないであろう。
実際には、以下のプロトコルを使用すると、所定コンピュータは、電話、無線、変調レーザ光線、または任意の媒体(または糸電話)によって、実質的に任意の人間からの音声メッセージまたはデータファイルを転記できる。MDT[登録商標]のこの態様は、メッセージ送信者が、最初に、音声メッセージまたはテキストメッセージを標準コンピュータ生成音声フォント(「Jessica」やその他の多数の標準音声フォントの1つなど)に変換することを要求する。メッセージ受信のため、実質的に全てのラップトップ型コンピュータや他のコンピュータが、1つまたは複数の標準コンピュータ生成音声フォントを認識し転記するように既に訓練された音声認識ソフトウェアを装備するか追加されており、送信者も同じフォントの1つを使用する。適用可能な優先日の時点で、コンピュータ生成音声フォントを認識するように訓練された音声認識ソフトウェアは知られていない。そうする理由もまた恐らく当てはまる心理学的タブーもなく、結局、音声認識ソフトウェアは常に話者に仕えるように設計されてきた。送信者は、自分のコンピュータにある自分の訓練済み音声認識ソフトウェアを使用し、音声転記プラス「テキスト音声変換」を使用して、自分の音声をテキストファイルまたは標準コンピュータ生成音声フォントファイルあるいはこれらの両方に変換する。コンピュータ生成音声が受信コンピュータに送られる時、受信コンピュータは、そのコンピュータ生成音声を転記するように既に訓練されており、高い信頼性で転記する。送信者は、特にその時に使用可能な通信モードに依存した状況が標準(多数のモードが利用可能)か非常事態(緊急通信だけが利用可能)かどうかにより、テキストメッセージを(通常のテキストメッセージ経路で)送ることもでき、メッセージのコンピュータ生成音声バージョンを送ることもでき、あるいはこれらの両方を送ることもできる。受信コンピュータは、コンピュータ生成音声メッセージを音声メッセージとして保存するかまたはテキストメッセージに変換することができ、保存と変換の両方もできる。
従って、音声認識ソフトウェアがさらに開発され圧縮されると、個別電話や携帯電話(後述)などの他の機器が、話者の声をコンピュータ生成音声に変換し、そのコンピュータ生成音声を任意の受信コンピュータが転記できる音声認識ソフトウェアを装備できる。従って、MDT[登録商標]をこのように使用することによって、音声メールと電子メールの差異がなくなり、まずメッセージがコンピュータ生成音声フォントによって送られる限り
、メッセージ受信者の完全な制御で音声メールでも電子メールでもどちらでもよくなる。
以上のことは、誰もが管理に苦労する毎日3,000通ものメッセージがある状況において有意義である。メッセージ送信者が転記可能コンピュータ生成音声で自分の音声メッセージを送る場合、そのメッセージが高レベルの関心をもたれる可能性が従来の音声メールメッセージと比べてかなり増加することを自分がすぐに理解することは、誰にとっても明らかである。送信者が音声トラフィックならびにデータファイルを送るのにコンピュータ生成音声メッセージの使用に素早く移行する時、MDT[登録商標]がデータと音声の両方の伝達に有効なので、受信者は、これまで必要とした人間の介在なしにそのような全てのメッセージの可読テキストを定期的に受け取る。さらに、送信者は、相互変換可能な音声メール/電子メールメッセージを送信するために自分の音声がコンピュータ生成音声に変換されることをあまり知りたくない可能性があるので、必要に応じて音声フォント変換をユーザに分からないようにプログラムし得る。
さらに、1台のコンピュータに入る全メッセージが音声認識転記後にデータマイニング(データ発掘)可能なテキストにされた場合に初めて、何年も知っている個人秘書に匹敵する真の自動支援機能を1台の受信コンピュータが装備できる。テキストファイルとして受信したメッセージは、視覚的に配置できるだけでなく、予めプログラムされた受信者の優先順位の指示に従って編成できる。例えば、家族や上司(あるいは緊急の場合は、オペレーターや官僚)の通信など、通信が優先される人を、共同作業者や他の予めランク付けされたデータソースからのメッセージより前あるいは少なくともそれとは別に、自動支援機能によって優先順位付けできる。ビクトリア朝時代の上流生活において極めて一般的であったが今日ではもう時代遅れの「訪問者に優先順位を付ける」機能の見返りは、完全な回復が早急に要求され、これは被変調データ転送プラス仮想または自動の支援機能によって実現される。我々が通信初心者より少し進歩すると、我々は誰でも、自分に来たメッセージを見る前に選別し優先順位を付ける容易な電子機能を必要とする。個々の事前プログラムに従ってメッセージに優先順位を付けることができないと、我々は、最も重要なメッセージを最初に受信できず、また最初に情報を編成することに時間をあまりかけずに受信した情報をさらに処理し配布することが絶対にできない。前述の自由裁量的統制に従ってテキストメッセージを受信することは、我々の日常生活にとって、地域的または国家的緊急事態で全ての緊急通信職員に同じ能力が不可欠であるのと同じくらい重要である。
次に、MDT[登録商標]が行うことができることのいくつかの具体例を記載するが、この記載は非限定的である。MDT[登録商標]の使用目的は例えば、ローカル無線リピータを介して音声作動式「ホーンパッチ(phone patch)」電話をかけること、「ホーンパッ
チ」を介して音声メールメッセージを受信者の音声メールに送ること、ユーザのコンピュータを介して電子メールを受信者のコンピュータに直接送信または遠隔送信すること、同時に同一の音声メールメッセージと電子メールメッセージになる単一音声伝送を指定受信者に送ること、一般の個人MDT[登録商標]ユーザが個別のネットワークノードとして相互依存して緊急事態で被害を受けた地域以外のエリアに協力的に再接続できる「バケツリレー式」通信のネットワークを構成すること、および3種類の遠隔操作、すなわち、情報へのリモートアクセス、計算機能力へのリモートアクセスおよび他の通信へのリモートアクセスを提供することである。これらの3つのリモートアクセスについては、以下の段落で説明する。
MDT[登録商標]が、HTML、XMLおよび類似の言語を送受信の両方として管理できるので、MDT[登録商標]によって情報に対するリモートアクセスが可能である。ウェブサイト、コンピュータライブラリ、インターネット素材、電子ファイル、電子データベース、およびダイナミックライブラリが、音声認識ソフトウェアのテキスト音声変換機能を装備または追加装備し、無線または他の手段によって送ることができる時、個々のコン
ピュータユーザは、そのようなウェブサイトやコンピュータライブラリなどの内容の伝送を要求し、それらを自分の音声認識ソフトウェアによって転記できる。そのようなシステムの適応性を大げさに言うことはできず、複数のMDT[登録商標]ユーザは、既存の無線リピータや任意の配線接続されたインフラストラクチャに全く依存せずにMDT[登録商
標]ファイルを送信および再送信することによって、望む時にそのような情報に対して任
意の地理的ネットワーク接続を橋渡しできる。情報へのリモートアクセスの例には、HT無線に話しかけ、住所のコンピュータ音声フォント伝送を受け取ることにより所在地住所を見つけること、HTに話しかけて(APRS(Automatic Position Reporting Service:自動位置報告サービス)の下で)個人のGPSレポートを取り出し、ウェブサイトからのコンピュータ音声レポートの要求を送信して同レポートを受信すること、自動車の登録値をリアルタイムで見つけること、交通渋滞で迂回路を見つけること、天候や風の情報を見つけること、緊急事態の写真を送受信すること、航空便情報を見つけること、行方が分からなくなった人の場所を決定すること、または離れた都市の天候を決定することがある。この情報の要求は、音声認識ソフトウェアによってコンピュータ生成音声フォントに変換されたユーザ自分自身の声で行うことができ、情報の受信は、音声送信、電子メール、またはこれらの両方として行い得る。
音声認識技術がコンピュータのキーボードと「手根管症候群活性機器」(マウス)の制御を不要にしたため計算機能力へのアクセスが達成される。MDT[登録商標]を使用すると、任意のコンピュータを、単純なアナログ電波(または、電話がたまたま通じる場合には電話でも)を使って人間が任意の距離から制御できる。ユーザが自分のラップトップ型コンピュータをMDT[登録商標]によって無線または電話で管理できれば、これまで週末に自分のラップトップ型コンピュータを自宅に持ち帰っていたユーザは、そのラップトップ型コンピュータを持ち帰らなくてもよい。例えば、医者は、MDT[登録商標]を使って自宅から自分のコンピュータを呼び出し、音声認識ソフトウェアを使って普段の医療の記録を書き取らせることができるだけでなく、コンピュータに命令して音声メールを転記させそれをテキスト音声変換伝送として再び同報通信でき、従って、診察室に電話または無線通信するだけで世界中どこでも電子メールを送信できる。これは、自動車、冷蔵庫、ボイラ室または別荘の中の任意の組込み型コンピュータの遠隔制御もできるということでもある。リモートコンピュータの能力を理解する鍵は、人の声が、その人自身のコンピュータによってテキストとして転記され、コンピュータ生成音声フォントで再び同報通信された時に、接続を確立できるさらに他のコンピュータを制御できるデータ伝送になることを理解することである。さらに、サウンドカードまたはUSBオーディオポッドインタフェースを介した全静FM伝送による音声認識ソフトウェアへの入力は、サウンドカードまたはUSBオーディオポッドに直接取り付けられた接話マイクロフォンまたは音訳マイクロフォンを使用する現在の実施方法で得られる信号対雑音比よりもきわめて高い(従ってより明瞭な)信号対雑音比を生成する。非限定的な例を挙げると、遠隔地から無線網を操作すること、定時後に自宅から仕事で計算処理プロジェクトを行うこと、遠隔地に移動せずに遠隔地でコンピュータを修理すること、コンピュータに問題が起きているパイロットに遠隔伝送によってデータおよびデジタル支援を送ること、緊急事態における死傷者/難民密集度の計算を遠隔指示して緊急救援と補給品の配備を(この場合も遠隔で)計算すること、あるいは人工心肺や他のコンピュータ化医療機器などのコンピュータ化機器に関して遠隔地で医者または外科医が協力および介入することである。
他の通信に対するアクセスは、他のコンピュータに対するコンピュータ生成音声フォントアクセス、あるいは電子メール、音声メール、SMS、IM、MMS、ICQまたは考えられる他の技術のような電子通信技術によって実現される。前述のように、遠隔通信アクセスを理解する鍵は、人の声が、その人自身のコンピュータによってテキストとして転記され、それがコンピュータ生成音声フォントで再び同報通信された時にすぐに、普遍的に認識可能なデータ伝送になり、このデータ伝送によって、相当する戻りコンピュータ音
声フォント応答の受信および/または転記を含む接続を確立できるさらに他の任意のコンピュータの制御が可能になることを理解することである。
要するに、MDT[登録商標]は、音、スピーチおよび声の認識を使用してデジタル素材を変復調することにより、単純なアナログ無線装置によってデジタル素材の転送を可能にするアナログ技術とデジタル技術を合わせた方法である。コンピュータが解読し、アナログ無線システムを介して転送し、さらに受信コンピュータが再構成できる単純な単語および文字にデジタルデータを変換することにより、MDT[登録商標]はデータ転送の世界を完全に覆す。従って、MDT[登録商標]は、極めて単純な通信システムを介して複雑なデータ転送を可能にする最小主義的な技術である。MDT[登録商標]は、コンピュータ情報、コンピュータ使用法および電子通信を人間の声および人間の制御と一意に適合させる。
説明のために、本明細書に示した新しい通信パラダイムにより、MDT[登録商標]は、実際のユーザの手中にあるできるだけ単純な機器と共に使用されることが最良である。「ショック状態プロトコル」と関連して後で更に詳しく説明するように、音声認識ソフトウェアが全ての(予め登録された)ユーザに対して機能できるコンピュータと接続するために、「イヤバッド(ear buds)」や他の単純な機器(「ダムターミナル(dumb terminal
)」でもよい)が最適に使用される。同様に、「イヤバッド」またはダムターミナルを自分のパーソナルコンピュータと接続するように使用できる。すなわち、人間のユーザは、これまで1台の装置だけ、すなわち1台のパーソナルコンピュータとやりとりすることを学習してきたので、音声または単純なタイピング制御によって、複数の装置(すなわち、携帯電話やPDAなど)の限りなく複雑な機能を学習する必要がなくなる。しかしそうは言ってもやはり、このパラダイムシフトに加えて、MDT[登録商標]は、送信者のコンピュータで音声通信を受信時にもっと高い融通性のあるコンピュータ音声フォント伝送に変換する従来の音声通信を容易にする従来のパラダイムの下でも役立つ。すなわち、個人の携帯電話またはPDA(およびパーソナルコンピュータ)に、ユーザの声を転記し次にさらに伝達するためにテキストからスピーチに変換する音声認識ソフトウェアが追加されている場合は、それでもよい。従って、MDT[登録商標]は、その最も幅広い形態において、無線を含むがこれに限定されない任意の手段により任意の種類のメッセージまたはデータを送信(または伝達)するコンピュータ生成音声の使用と、送信を転記するための音声認識ソフトウェアの付随使用の全応用例を含む。
従って、MDT[登録商標]は、PORTA−BROWSER[登録商標]と組み合わされた時に特に強力なツールとなる。PORTA−BROWSER[登録商標]は、前述のような自動支援機能を必ず含むわけではないが、複数のメッセージおよびデータファイルを調整するための標準のHTMLまたは同等のウェブページ型コンピュータ画面表示を必ず備える。緊急通信に関する1つの好ましい実施形態において、画面表示は、全国事件管理システム(NIMS)と事件指令システム(ICS)の特徴を反映するように構成されることにより、所属(警察、消防など)に関係なく全ての許可ユーザに透明で相互運用可能なオンスクリーンデータインタフェースを提供する。換言すると、PORTA−BROWSER[登録商標]は、緊急通信などの通信用の(Internet ExplorerやNetscapeなどの一般
ブラウザプログラムによる)主コンピュータ画面表示であり、状況によってアクセスを制限することもでき自由にすることもできる。PORTA−BROWSER[登録商標]は、その最も広範囲の用途では、緊急要員だけでなく誰でもアクセスできる。画面を数秒毎に頻繁にリフレッシュして最新情報を提供できる。緊急要員用の標準的なウェブページ型構成において、警察、消防、救急医療要員などにそれぞれ別々のサブページが供され、その結果、通信に関わる人は誰でも自分の最新情報を探す場所が分かる。同様に、許可された人は、リフレッシュしたPORTA−BROWSER[登録商標]に含まれるべきデータを、おそらく被変調データ転送伝送によって、送信することにより最新の情報を自分で書き込み得る。
緊急設定におけるPORTA−BROWSER[登録商標]の例は、特に以下のように理解し得る。警察や消防などは、これまで自らの固有の音声周波数や無線周波数で相互運用可能に通信できなかったが、複数の特定領域が様々な警察や消防などの職員に専用化されたウェブページやウェブページ状表示にアクセスできれば、全く相互運用可能に通信できる。誰でも知っているように、電子的コンピュータ通信が有効な時は、この通信は音声無線通信よりも遥かに高速かつ効率的である。従って、PORTA−BROWSER[登録
商標]は、ページまたはコンピュータ画面の様々な領域が、全ての人に関係する他の一般
情報領域と共にサービス固有の通信に割り当てられたウェブページまたはウェブページ状コンピュータ画面表示である。領域は、1つの画面表示上の分割画面領域でもよく、サムネイルまたはブックマークあるいはどちらかの任意の変形物でアクセス可能な複数の相関画面上のウェブページ「サブページ」でもよい。PORTA−BROWSER[登録商標]の概念は、情報が必要に応じてコンサルテーション用の状態で存在するという要求に対応しており、警察や消防などにリアルタイムの音声通信だけが使用されていた時にこれまで利用できなかった贅沢なものである。また、PORTA−BROWSER[登録商標]は、化学物質流出場所、揮発性成分、卓越風、輸送ボトルネック、火災および洪水の場所、ならびに地域的および国家的な緊急事態の多くの特徴など、関心ある情報の多くが全ての人に関係しているという現実に対応している。全ての人にとって関心のあるこれらの特徴は、いくつかの異なる緊急通信サービスに複製される必要はない。入って来る個々のデータは、先行技術の無線システムの下で「ネットコントロール」と呼ばれるものによりPORTA−BROWSER[登録商標]上で管理され書き込まれる。すなわち、入って来る情報は、必要な重大情報を誰も見つけられないほどの大量のテキストでPORTA−BROWSER[登録商標]内が一杯になることなく、使用する必要がある場合に優先順位が決定され書き込まれる。別の例として、警察無線装置の無線派遣機能はPORTA−BROWSER[登録商標]ページの特定領域に専用にされているので、このページを調べると誰でも職員が派遣された場所を知ることができる。ページの警察派遣領域では、適切な符号化や解読などを使用して許可された人にアクセスが限定されることは明らかである。自動支援機能は、任意選択であるが意図されており、ネットコントロールが判断に基づく通信(作業分配、負傷者や危険な状況の人からの重要データの収集など)を続けながら、消防や警察などの報告の日常的機能を自動的に操作できる。
PORTA−BROWSER[登録商標]の使用方法のより詳しく非限定的な例を以下の段落に示す。直観的に分かるように、多数のサービスが全て1つのコンピュータ画面表示プロトコルを共有するように緊急通信を改造する時、そのような改革は、結果的に、システム全体を支援するPORTA−BROWSER[登録商標]画面表示だけでなく新しい全体の方法になる。従って、以下の段落では、PORTA−BROWSER[登録商標]が特に便利に利用される1つのシステム全体の単一の非限定的な説明を構成する「メソッド(Method)」について説明する。メソッドは、PDA型コンピュータを装備した緊急要員に的を絞るが、メソッドは、ラップトップ型コンピュータ、ノートブック型コンピュータ、Wi−Fi対応のラップトップ型またはノートブック型コンピュータ、あるいはデータ捕捉および伝送の基礎を構成できる任意の他のコンピュータ化装置を備えた要員に類推し得る。メソッドに従うコンピュータ機器が、コンピュータ機器を支援するスピーカまたはケーブルおよびサウンドカードを備えている時は、メソッドにおいてPDAからの赤外線伝送(Infrared Transmission)によって支援可能と述べられる通信は全て、代わりにMD
T[登録商標]によって送られてもよい。
メソッドは、確実に無線通信を行うために緊急事態の前、最中および後に資格を持つ複数の第一応答者、危険(臨界)要員および他の戦術的緊急作業員を効果的な手順で調整し、組織化し、訓練し、仕込むための発明である。
メソッドは、緊急無線通信者の既存の組織を調整する手段を含む。
メソッドは、次の5つの個別段階から成る。
I.OESシステムの調整と起動
アメリカ無線中継連盟(ARRL:American Radio Relay League)の会員である複数の
アマチュア無線家(Amateur Radio Operators)が、彼らのセクション緊急事態調整者(
SEC:Section Emergency Coordinator)またはセクション管理者(SM:Section Manager)により、EC(緊急事態調整者:Emergency Coordinator)の推薦、または管轄権
を持つDEC(ECが不在の場合の地区緊急事態調整者:District Emergency Coordinator)の推薦で、公式緊急局(OES:Official Emergency Station)として任命されることがある。OES被任命者は、緊急時の準備と作業の高い基準を設定しなければならない。現在、OESシステムは、理論上は極めて安定しているが、実際には、十分に調整されておらず、多くの管轄では有意義な形で稼働していない。メソッドは、OESシステムが適切に編成されない理由が、OESシステムを調整し稼働させるために調整者が使用可能な既存の方法がないためであると断定する。
A 適切な技術情報の蓄積
OESシステムが有効に働くためには、OESシステムが自らだけでなく、アマチュア無線緊急サービス(ARES:Amateur Radio Emergency Service)や他の関連する政府
機関および非政府機関と相互運用できるようにするために使用する特定の技術情報を蓄積することが不可欠である。
1 地理
変動している伝搬条件下にある地域をカバーする適切な動作周波数を選択するためには、開発中のOESシステムの地理的サイズを知ることがきわめて重要である。殆どのOESシステムズは、後述するARRL「セクション」レベルで調整される。セクションの地理学についてよく理解されたい。
2 実態的人口統計
セクションの無線オペレータ人口の実態的人口統計は、存在する可能性があるかまたは緊急無線通信者またはOESオペレータと接触する可能性のある変化している社会経済的グループを理解するのに重要である。OESは、地方の言語、慣用法、俗語、および地域的略語に精通していなければならない。
3 伝搬
いくつかの地域では、より特殊な周波数選択を必要とする特定の伝搬装置(北半球地方のオーロラカーテン伝搬や中緯度地方のスポラディックE伝搬など)を使用する傾向がずっと高い。他の地域には、建造物、山、湖、樹木の葉、および伝搬に影響する他の地勢がある。これらの変量のをそれぞれ考慮してOES周波数を選択しなければならない。
B ARRL/OESシステムの組織に関する情報の蓄積
公式緊急局(OES)プログラムは、アメリカ無線中継連盟(ARRL)によって管理される。後でOESシステムを関連政府機関および関連非政府機関と連係させるために、ARRLの組織と、その内部におけるOESプログラムの適合/調和をよく理解することが不可欠である。
1 ARRLとは何か?
アメリカ無線中継連盟は、非営利的な「アマチュア無線家の全国会員組合」である。アマチュア無線の種は、Gugliehno Marconiが無線電信の実験を始めた1890年代に播
かれた。彼のもとにはすぐに、空中でメッセージをやりとりすることに熱い関心をもつ数十人さらには数百人もの人々が集まった。その一部の人々は商業的関心からであったが、
他の人々は純粋にこの新しい通信手段に対する関心からであった。合衆国政府は1912年にアマチュア無線家にライセンスを与え始めた。1914年までに合衆国のアマチュア無線家(ハム)は何千人にもなった。コネチカット州ハートフォードの一流の発明家で実業家であるHiram Percy Maximは、この発足間もない無線実験者のグループを取りまとめ
る組織の必要性を認識した。この必要性を満たすため、彼は1914年5月にアメリカ無線中継連盟(ARRL)を設立した。今日、ARRLは約163,000人の会員を擁し、合衆国最大のアマチュア無線家組織である。
2 ARRLの組織
ARRLは15個のディビジョンに分割されており、各ディビジョンは選出されたディレクタと副ディレクタによって統率されている。各ディビジョンは更に複数の管理セクションに分割されている。合衆国には71個のセクションがある。各セクションは選出されたセクション管理者と様々な他の被任命者によって統率されている。ARRLの組織は当該技術分野において既知である。
3 ARRL管轄の識別
ARRLは、国を複数の排他的な地理的管轄地域に分割している。殆どの緊急組織は同じ地理的ディビジョンを採用しないので、OESは、近くのARRL管轄区の情報を知らなければならない。ARRLのディビジョンとセクションは当該技術分野で既知である。
4 ARRLフィールドサービス
「1999年1月4日に組織された現場サービスおよび教育サービス部門(Field and Educational Services Department)(F&ES)は、フィールドサービス(Field Services)、規制情報(Regulatory Information)および教育活動(Educational Activities)の各部門(arrl.org)の任務と資源を組み合わせたものである。」ARRLのこの部
門はOESプログラムを後援している。
5 ARRLの指導権
現在の指導権は、ARRLの出版物「QST Amateur Radio(QSTアマチュア無線)
」に詳細に示されており、組織のウェブサイトにも記載されている。このメソッドは、電力と伝搬の障害が生じている時にOESが利用できる最新データベースに現在の情報を維持することを必要とする。
6 ARRL指導者への連絡
このメソッドでは、ARRL指導者は、アマチュア無線「ネット」、電子メールにより、および「ハムフェスト(hamfests)」や他のアマチュア無線イベントで個人的接触により連絡を受ける。
7 ARRL指導権への関与
テレビの出現後の多くの団体組織と同じように、ARRL指導権の地位が度々空いている。殆どの緊急通信の地位は高い関心のためにすぐに満たされるが、ARRLは極めて一貫して、質の良い有能な指導者を募集している。多くの組織と同じように、任命が度々選出地位に優先する。
8 ARRL任命プロセス
ARRLの任命は、一般に、SEC、DECおよびECの推薦でセクション管理者により行われる。OESは、SMまたはSECによって、あるいはDECまたはECの推薦で任命される。任命は、ディビジョンまたはセクションのウェブサイトで一般オンライン公告プログラムによって最速に発表される。
9 詳細なコンタクト情報の蓄積
OESシステムの起動を調整するため、各OESは詳細なARRLコンタクト情報を必要とする。このメソッドには、電力と伝搬の障害が生じている時にOESが利用できる最新データベースに現在の情報を維持することが必要である。
C 地方の運営慣行に関する情報の蓄積
地方のオペレータ、伝搬および活動の詳細の多くは、地方の無線イベントを傍受および参加することによって得られる。エリアによって異なる地方の運営慣行と礼儀がある。このメソッドは、OESシステムが地方の運営慣行の詳細な知識を有することを意図している。
1 セクション緊急事態計画(Section Emergency Plan)
地方の慣行を探す最初の場所は、ARRL/ARES「セクション緊急事態計画」である。このメソッドは、すぐに検索できるようにOESのPDAにセクション緊急事態計画の複写を置く。
2 帯域計画
アマチュア無線に義務付けられた帯域計画(特定の周波数に基づく特定の動作モードの提案)は少ししかないがが、殆どのアマチュア無線家は、ARRLによって公布されたより広い国内帯域計画を自発的に採用している。さらに、多くの地方のエリアが、さらに他の地方帯域計画を非公式に採用している。
3 NVIS HF周波数
ローカル高周波数(Local High Frequency)(3〜30MHz)動作は、通常、地上波によって行われる。より地域的なHF通信が、しばしば近垂直入射空間波(「NVIS」:Near Vertical Incidence Skywave)によって行われる。これは、無線信号を電離層
からほぼ垂直に跳ね返らせるのと同等である。このメソッドは、広域NVIS伝搬の場合に周波数を適切に選択する必要がある。従って、ローカルNVIS動作をよく理解し、次の項目を含むPDAデータベースに記録しなければならない。
a 定義
近垂直入射空間波(「NVIS」)は、半径300〜400マイル内の低出力の地方通信および地域通信を可能にする約65°〜90°のF層大気屈折を使用する無線伝搬の理論である。
b システムの概念
同様の装備を有する局がシステムの範囲内でより良好に通信できるようになるという意味で、NVISをシステムとして見るべきである。システムは、NVISアンテナ、およびオペレータの知識、技術および経験で構成される。
c 歴史
NVISアンテナシステムは、第二次世界大戦時にドイツ人によって開発され、「レール」アンテナまたは「ケージ」アンテナとして知られていた。NVISシステムは、ベトナムで米国軍によって幅広く使用されていた。NVISは現在、見通し線V/UHF通信が不可能な地形で使用するために、ARESや他の緊急通信者によって研究、推進および配備されている。
d 範囲
NVISシステムは、低電力(5〜100ワット)送信機を使用して半径300〜
400マイル以内の確実な範囲を有する。
e 電力
電力が大きいほど地上波が大きくなることが多く、その結果、受信の位相歪みの問題が起こるので、NVISシステムは100ワットに制限されるべきである。
f アンテナ
NVISアンテナは、通常、高さが1/8 W未満の水平に設置された低い電線ま
たは装架ホイップである。典型的なNVISシステムは、地上約10フィートに直角に取り付けられた2本のダイポール(80メートル@121フィート&40メートル@65フィート)を含む。
4 ローカル2メートル網(Local Two-Meter Nets)
2メートルリピータ(Two-Meter Repeaters)で莫大な量の無線通信が行われる。2
メートルリピータは、しばしば半径150マイル以上の範囲に及ぶ。多くのARESアクティビティが2メートル(Two-Meters)で起きる。メソッドは、2メートル上の既知のARES網が理解されPDAデータベースに記録され、OESが前記アクティビティに積極的に参加することを必要とする。
5 VHFデジタル/電話
メソッドは、OESがまた、単側波帯(SSB:Single Sideband)単信アクティビ
ティとVHFデジタルおよびデータアクティビティを含む他のVHFアクティビティを記録しまたそれに精通していることを必要とする。
6 UHFデジタル/電話
メソッドは、OESがまた、単側波帯(SSB)単信アクティビティとUHFデジタルおよびデータアクティビティとを含む他のUHFアクティビティを記録しまたそれに精通していることを必要とする。
D OES協力者に関する情報の識別と蓄積
メソッドは次に、OESオペレータの能力と技術を評価するだけでなく、緊急時に必要に応じてOESオペレータと連絡をとることができるように、OESオペレータに関する情報を蓄積することを必要とする。図2は、このメソッドに不可欠な情報の詳細を示す。
E 地域OESシステムの起動
メソッドは次に、当該技術分野で既知の地方OESネットワークまたは地域OESネットワークを起動する。
1 西ペンシルバニア内のOESが誰であるかの決定
一般的に言って、所定面積内のOESを識別する情報はセクションのSECまたはASMによって収集され、通常はSMも利用できる。ARRLは、この情報をより総合的なコンタクトリストに集約しようとしている。
2 OESデータベースの形成
図2は、このメソッドに不可欠な情報の詳細を示す。
3 活動的なOES協力者の募集
SM、ASM、SECおよびECに依頼し、ARES&RACES網内の活動的な協力者を探し、ハムフェストに参加し、参加している他の人と問題を検討し、地方のEOCと連絡を取ることによって、有能で関心が高くやる気のあるOESオペレータ候補を識別できる。
4 OESオペレータに必要な訓練の提供
OESの中にはさらに訓練を必要とするものがあり、これについては後で詳しく述べる。
5 西ペンシルバニアのOESリフレクタ(OES Reflector)の定義
ルーチン情報を配布し議論を促す優れたツールは「Yahooグループ」の電子メールリフレクタである。
6 OESリピータ網の確立
様々なARES、RACESおよび公共サービス(Public Service)網(通常は2メートル帯域で作動する)は、そのNCS(通信網制御局:Net Control Station)を「回
転」させ、OESシステムは時折、NCSとして働くオペレータを供給すべきである。
7 OES HF/NVIS網の確立
地域またはセクション内で、(昼と夜で異なる周波数での)信頼性の高いHF通信を様々なHF帯域で確立および実行でき、OESシステムは、これらの技術によく精通しているべきである。
8 OES単信方式網(OES Simplex Operational Net)の確立
OESオペレータは、エリア内と近くのセクション内の他の特定のOESオペレータに連絡をとるためにどの周波数を使用できるかを実験し十分に分かっているべきである。
9 Echo−Link[登録商標]によるワームホールの確立
Echo−Link[登録商標]は、OESが通信しその通信をリンクできるインターネットにおける地方、地域および世界規模のワームホールを確立する素晴らしい仕組みである。Echo−Link[登録商標]は、4つのモード(単一ユーザ、シスオペ、単信方式リンク、およびリピータリンク)のいずれかで動作する。各モードは、4つのタイプ、すなわちユーザノード、リピータノード、リンクノードおよび会議サーバノードのノードとして動作する。
10 アクティブなデジタルOES機能の確立
アマチュア無線は、常に、スペクトル拡散技術(第二次世界大戦中に発明された)による独創的なデジタルモード(モールス符号)から新しい通信方式を開発してきたが、現在は、中継型携帯電話システムの基礎となっている。このメソッドは、OESオペレータが、FCC規則(97.309a4を参照)で許容される緊急通信の主要な殆どの有効なデジタルモードに精通していることを必要とし、それには次のものがある。
a パケット
一般的に言うと、パケットは、電線や光ファイバよりも無線を使ってコンピュータを相互接続するために設計されたモードである。パケットは、特にV/UHFで十分に確立され明確に定義された効率的な通信モードである。
b Pactor
PACTORは、新しいパケット("PA"cket)無線と従来の無線によるアマチュア印刷電信("AM"ateur "T"eleprinting "O"ver "R"adio(AMTOR)モードの組み合わ
せから発展した。Pactorは同期モードである。
c PSK−31
このデジタルモードは、キーボードからキーボードへの通信用に設計され、インス
タントメッセージング(Instant Messaging)と極めて似ている。
d Wi−Fi
特に関心の高いデジタルモードは、「ワイヤレス・フィディリティー」としても知られる「Wi−Fi」である。
i Wi−Fiは、無認可の2.4および5GHz無線周波数帯の「802.1
1」プロトコル(1996年にIEEEによって802.11と番号が付けられた)の無線ネットワークの使用を指す。「802.11a」は54Mbpsのデータ転送速度を指し、「802.11b」は11Mbpsのデータ転送速度を指し、「802.11g」は20Mbpsを超えるデータ転送速度を指す。
ii ラップトップ型コンピュータとPDAは共に「Wi−Fi対応」であり、従ってこれらは、「Wi−Fiアクセスポイント」すなわち約300フィートの平均レンジを有する「ホットスポット」から無線でデータを送受信できる。
iii Wi−Fi802.11プロトコルは、アマチュア無線周波数帯の範囲内
で動作し、資格のあるアマチュア無線家またはOESシステムが、Wi−Fi機能を備えたラップトップ型コンピュータおよびPDAを大きいエリア内で使用可能にする高出力ホットスポットを確立できる。
iiii 被災地内のWi−Fiを「有効(lighting-up)」にした後で、OESシ
ステムは、デジタル無線によってWi−Fiデータをまだインターネットアクセスが可能な被災地外の別のOESに接続できる。インターネット機能を備えたOESは、無線送信のWi−Fiデータをインターネットにリンクし、それにより、電力、電話および携帯電話サービスがない状態でも被災地へのインターネットアクセスを回復させることができる。
11 赤外線装置
メソッドは、アマチュア無線機をPDAと接続するためにこのメソッドの一部として開発された次のような新しい装置の使用を含む。
a PDA赤外線機能
PDAは、赤外線ファイル転送機能により至る所で動作する。
b アマチュア無線データ機能
殆どの現代のアマチュア無線機(および他の類似の通信装置)は、データポートを使用して電波によってデータを転送できる。
c 必要な赤外線変換器
アマチュア無線機を動作させ通信するために足りなかったものは、赤外線インタフェース装置である。
d シリアル/USBによる制御
アマチュア無線機は、シリアルポート/USBインタフェースを使ってPDAと容易に接続できるが、ファイル転送には専用ケーブルが必要であり、ファイル転送ソフトウェアは存在しない。
e 赤外線による制御
このメソッドは、アマチュア無線とPDAの間に特製の赤外線インタフェースを使用し、このインタフェースは、無線をPDAによって制御するために使用される標準「C
AT」コマンド(アマチュア無線によって理解される)に装置によって変換される標準「iR」プロトコル(PDAによって理解される)を使用する。
f 赤外線によるファイル転送
このメソッドは、アマチュア無線とPDAとの間に特製の赤外線変換器インタフェースを使用し、このインタフェースは、電子データをPDAからアマチュア無線と次に電波によって転送しあるいはこの逆に転送するために使用される標準音声モデム音(アマチュア無線によって理解される)に装置によって変換される標準「iR」プロトコル(PDAによって理解される)を使用する。
g 赤外線の利点
赤外線インタフェースを使用する利点は次の通りである。このメソッドと装置は、(1)コンピュータを必要としないので、低消費電力運転に適しており理想的であり、(2)PDAに蓄積された大量のデータを、商用電力使用と多量のバッテリ消費なしに電波で送ることができ、(3)電波で受信した大量のデータを、商用電力を使用することなく、PDAに転送し、表示させ、赤外線によってPDAからPDAに送り、印刷でき、(4)PDAに蓄積された画像を電波で送ることができ、(5)PDAに接続するための専用ケーブルが不要であり、(6)特別な構成なしに様々なPDAとアマチュア無線を使用できる。
F 訓練
OESオペレータによっては、非音声モードと特定の操作技術においてさらに訓練が必要な場合がある。このメソッドは、以下の分野で技量を必要とする。
1 ARECC
ARRLは、いくつかの民間会社、財団および補助金と共に、アマチュア無線緊急通信コース(ARECC:Amateur Radio Emergency Communications Course)と呼ばれる
訓練プログラムを後援している。この3レベルのコースは、OESオペレータの初期訓練に理想的である。
2 緊急措置の合法性
通常は厳しく規制されているが、緊急時の電波スペクトルの使用はある程度緩和される。緊急措置の合法性は、当該技術分野において既知である。
3 通信網操作
構造化された通信網操作の実習は、緊急通信のための優れた訓練手段の1つなので、メソッドは、全てのオペレータが、検査するだけでなくNCS(通信網制御局)としてサービスによって正規の通信網に定期的に参加することを意図している。
4 事件指令システム
政府機関事件管理システム(NIIMS:National Interagency Incident Management System)ベースの事件指令システム(ICS)は、危機対応作業ならびに非危機事象
を管理する「オールハザードオールリスク(all hazard-- all risk)」手法を構成する
公有財産標準化対応管理システムである。NIIMSは、本来、任意タイプの緊急事態に対応する消防の能力を高めるために、原野防火任務を負った一組の地方、州、および連邦の政府機関によって設計されたものである。NIIMSは、オールリスク事故管理をシステム全体で一括して行うための5つの主なサブシステムから成る。これらの5つのサブシステムは、事件指令システム、訓練、資格と認定、公表管理および支援技術である。このメソッドは、緊急通信においてほぼ至る所にあるためICSを採用する。
5 メッセージ処理
メッセージ通信の最も重要なことは、情報を簡潔、正確かつ迅速に伝える能力である。多数の標準化メッセージ処理ルーチンが存在し、それらすべてが処理メッセージすなわち「トラフィック(traffic)」へのインジェクションまたはエラーを最小化するように
設計されている。このメソッドは、周知で事実上実証されているARRL標準化メッセージ処理技術を採用する。OESオペレータは、緊急(Emergency)トラフィック、優先(Priority)トラフィック、福利(Welfare)トラフィック、およびルーチン(Routine)ト
ラフィックを処理することを覚悟しなければならない。
a 緊急トラフィック
緊急トラフィックは、生死に関わり緊急を要するメッセージに関係し、支援の要求、重要物資の要求、支援を提供する公式指令、および他の重要な署名付き公式トラフィックなどを含む。
b 優先トラフィック
優先トラフィックは、被災地との間でやりとりされ被災地に関連するか死や負傷の存在を警告する重要なメッセージまたは速さが重視されるメッセージに関する。この例には、無線装置を装備した「シャドー(shadows)」によって職員から送られる情報と指示
、関係機関の間の指令、およびロジスティクス指示がある。
c 福利トラフィック
福利トラフィックは、福利厚生(Health & Welfare)トラフィックとも呼ばれ、被災地内の人々と被災地外の友人および家族との間の照会と関係する。
d ルーチントラフィック
ルーチントラフィックは、緊急トラフィック、優先トラフィックおよび福利トラフィックと違い、災害の際に殆ど見られず、一般に訓練と練習中に使用されるメッセージと関係する。
6 デジタルトラフィック
様々なデジタルメッセージを送るためにOESが必要とされることがある。OESオペレータは、このメソッドで、次のようなデジタルトラフィックを処理するように訓練されるべきである。
a インスタントメッセージ
このメソッドは、PSK31、PactorおよびPacketを含む様々な方法でアマチュア無線によって「IM」を送ることができるようにOESオペレータを訓練する。
b 電子メール
このメソッドは、PactorとPacketによってアマチュア無線によって電子メールを送ることができるようにOESオペレータを訓練する。
c 添付ファイル
このメソッドは、Pactorを使用しPacketによってアマチュア無線を介して電子メールに添付ファイルを送ることができるようにOESオペレータを訓練する。
d メディア(画像と音声)
このメソッドは、PactorとPacketを使用してアマチュア無線によって電子メールに添付したメディアファイルを送ることができるようにOESオペレータを訓
練する。
7 デジタルシステムインタフェース
このメソッドは、被災地から情報を得る殆どの手段が災害によって無力化された可能性がある既存通信システムの使用を可能にし許可することを意図する。
a Wi−Fi
OESオペレータは、OES無線装置と携帯型コンピュータ間のインタフェースカード、最大の平均地形上高度(「HAAT:Height Above Average Terrain」)に設置された共振アンテナ、およびRF増幅を使用して、(多くの場合、携帯緊急局を設定することによって)緊急局をWi−Fi対応ラップトップ型コンピュータおよびPDAと接続する訓練を受ける。
b 携帯電話
同様に、OESオペレータは、OESセル互換無線装置とOES携帯型コンピュータ間のインタフェースカード、最大の平均地形上高度(「HAAT」に設置された共振アンテナ、およびRF増幅を使用して、(やはり携帯緊急局を設定することにより)緊急局をOES位置の範囲内の携帯電話と接続する訓練を受ける。
8 技術訓練
このメソッドは、OESオペレータが、緊急時に遭遇する可能性がある次のような無線通信の他の技術的側面の訓練を受けることを期待する。
a 緊急局のセットアップ
このメソッドで、OESオペレータは、当該技術分野において既知の技術に従って、一時的緊急局、携帯緊急局、または移動緊急局を設定できるようにする詳細な訓練を受ける。
b 緊急アンテナ
このメソッドで、OESオペレータは、共振または同調携帯型緊急アンテナシステムを設置し配備できるようにする詳細な訓練を受ける。この技術がより習熟が必要であることは当該技術分野において既知である。
c 電話操作
このメソッドで、OESオペレータは、通信網操作、マイクロフォン技術および同様の事を含む電話操作の詳細な訓練を受ける。
d デジタル操作
このメソッドで、OESオペレータは、前述のようなデジタル操作の詳細な訓練を受ける。
e ホーンパッチ
このメソッドで、OESオペレータは、電話システムを無線システムに接続して陸上通信線電話サービスを強化し補足できるようにする詳細な訓練を受ける。
f インターネット相互接続
合衆国国防省は、HF無線網を運用し管理するための標準的な技術すなわちMIL−STD−188−141Bを公布した。このメソッドで、OESオペレータは、Echo−Link[登録商標]とWinLink2000(2つの一般的なインタフェースプロトコル)ならびに自動リンク確立(ALE:Automatic Link Establishment)を含む前述
のような無線とインターネットの相互接続の詳細な訓練を受ける。
i 自動リンク確立(ALE)は、2局間で伝搬が最も効果的な周波数を試験し
決定することによって、高周波数無線局間の通信の有効性を最大に高める技術である。
ii 自動リンク確立は、HF単側波帯(SSB)リンクを介して通信、ネットワーキング、リンキング保護、高速データモデムおよび基本HF無線パラメータを自動的に確立する強健で適応性の高いHF無線方法である。
iii ALEを使用すると、オペレータまたはコンピュータから出された制御信
号は、一地点対一地点呼び出しまたは一地点対多地点呼び出しを自動的に開始できる。
iiii ALEコントローラは、1つまたは複数の周波数を走査し、動作に最適な周波数を選出し、リンク確立時にすぐに音声またはデータ処理に切り換えるようにプログラムできる(高周波無線自動リンク確立(High Frequency Radio Automatic Link Establishment)、ALE、アプリケーションハンドブック、国立電気通信情報局(NTIA:National Telecommunications and Information Administration))。
9 低電力動作
このメソッドは、商用電力が時々または完全に停止する可能性がある緊急時に実施され操作されるように意図されているので、このメソッドは、各OESが商用電力なしにQRPを「低電力(low-power)」で操作できることを必要とする。このメソッドは、各O
ES局が完全にバッテリ電源で動作できることを必要とする。
10 60メートル/5MHz動作
最近、FCCは、アマチュア無線コミュニティが60メートル/5MHz帯の上側波帯用の小さなスペクトルの離散的チャネルを使用できるようにした。そのような周波数は、地方と地域のNVIS伝搬にほぼ理想的なので、このメソッドは、各OESがこれらの周波数で完全に動作できることを必要とする。
11 EEPROMソフトウェア機器の改修
現在の殆どのアマチュア無線機の一部はEEPROM(「電気的消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ:electrically erasable programmable read-only memory」)
を使ってプログラムされている。60メートル/5MHz帯で稼働するためには、QRP
Yaesu FT−817などの最新の機器の改良が必要である。このメソッドの創造者は、最近、(Peter、VK2ITにより作成された)ソフトウェア製品「SoftJump」に機器を改修させる方法に関する指示をアマチュア無線コミュニティに提供した(そのような指示は、ソフトウェア操作マニュアルに記載された)。このメソッドは、次のように、各OESがそのような周波数で稼働できるように局の機器を改修できる事を必要とする。
a 理論
FT−817は、通信機のEEPROM(「電気的消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ」)に論理値を書き込むことにより、様々な国、個性/性格、および特徴についてプログラムできる。リグは、マスターリセットに処理されている時、ハードウェアジャンパすなわち「はんだ塊(solder blobs)」によって設定された論理値を読み出す。マスターリセットでは、リグは、前記論理値をEEPROM上の「アドレス」すなわち(この目的では)0x04と0x05に書き込む。SoftJumpソフトウェアの「改修版」は、EEPROM上の同じアドレスに書き込むことによってはんだ塊が設定する同じビットをマスターリセットなしに設定する。SoftJumpによる設定値は、はんだ塊によって読み取られるものと同じなので、SoftJumpの改良は、はんだ塊モッドが生成するリグの改修と同じになる。SoftJump操作が適用された後、その操作は次
の起動時に有効になり、次のマスターリセットでSoftJump設定が上書きされ、リグははんだ塊設定に戻る。
b DOSプログラム
SoftJump(DOS)プログラムは、CATケーブルとコンピュータを使って次のサイトで見つけることができる。
http://groups.yahoo.com/group/FT817/files/softjump.zip >
c 設定/操作
(1)CATを38400に設定し(メニュー番号14)、(2)DOSウィンドウから「ft.exe」を実行して現行値を読み出し(書き留め)、(3)ARSをオフにし(以下を参照)、(4)「ft F8 BF」を実行して「EEPROM」に書き込み、(5)「Please use < F8 BF >(「F8 BF>を使用してください」というメッセージが現れ、(6)<00 00>でも無線装置が有効になるがVHF低域(6メートル)が失
われる。
d ARS
リピータオフセット(自動リピータシフト)は、国によって異なり、従ってFT−817を「国のないリグ」として設定するとオフセット機能が除去される。私は、ARSがO.OOMHz(メニュー番号42)に設定された状態で144ARSをオンにし(メニュー番号1)かつ430ARSをオンにする(メニュー番号2)まで、リグが全ての周波数で100kHzネガティブオフセットを使用し始めることを発見した。次に、私は、メモリチャンネルにカスタム値として特定のリピータオフセットを入力した。
G 練習(Drill)
前述の操作スキルのオペレータスキルを高く維持するために、このメソッドは、以下のものを(さまざまに)含む規則的練習を必要とする。
1 ARES/RACES網参加
2 HF/NVIS網参加
3 V/UHFのリピータ網参加
4 単信方式網参加
5 デジタルシステム接続実施
a Wi−Fi
b 携帯電話システム
c ALE、WinLink2000、またはEcho−Linkを介したインターネットインタフェース
i インスタントメッセージ
ii 電子メール
iii 電子メール添付ファイル
iiii 電子メール添付メディア
d ファックス
7 公共サービスイベント参加
8 模擬緊急検査(Simulated Emergency Test)参加(毎年10月)
10 Echo−Link[登録商標]ワームホール練習。
H 起動方法
メソッドは、電話、電話連絡網、ページャ、無線自己起動(オペレータが緊急事態があることを知りOESを起動する)、電子メール、および「状況報告プロトコル」(災害を人々に知らせる)を含む従来の手段と新しい手段を使用してOESオペレータに災害を知らせることが必要である。「状況報告プロトコル」は例えば、市民無線網(Citizen's Ra
dio Network)、事件ページ網(Incident Page Network)、全国事件通知網(National Incident Notification Network)、およびペンシルベニア状況レポート(Pennsylvania Situation Report)などの地域組織を含む。
1 市民無線網(Citizen's Radio Network)
CRNは、極度の緊急事態の際に共同体が居住者と連絡を保ち居住者を保護するための標準的な通信方法を率先して提供する。
a CRNは、REACT、アマチュア無線または任意の公共安全機構のような既存の救急サービスに置き換わるものではない。これは、これらのグループが利用できない場合またはそのコミュニティの特定の利益に貢献しない場合に、市民が自分たちのために自ら行動する能力に関係する。
b CRNは、使用するのにライセンスを必要としない容易に利用可能(かつ広範囲で利用可能)な無線設備を使用する。この設備の基礎は、市民帯域(CB:Citizen's Band)無線とファミリーラジオサービス(FRS:Family Radio Service)無線である。これら2つの無線サービスを使用することにより、あまり苦労をせずに安価な設備を得ることができる。これらの無線サービスは両方とも個人通信用に設計されており、無線設備はこれを使い使い易さで反映している。この組み合わせによって、アマチュア無線または商用無線サービスを使用する場合よりも多くの様々な個人グループがCRN活動に関わることができる。参考:http://www.angelfire.com/ma4/citizenradionet/
2 事件ページ網(Incident Page Network)
IPNは、消防と警察が出動するような重大事件に関する情報を、合衆国、カナダおよびオーストラリアの至る所から英数字ページャに送信する最初で唯一のサービスである。人々は、事件が起きている時にリアルタイムで通知を受ける。参考:http://www.incidentpage.net/
3 全国事件通知網(National Incident Notification Network)
NINNは、アメリカとカナダ内で有効な事件通知網。NINNは、地方のニュース放送や新聞紙に発表されるずっと前に、警察、消防およびEMSサービスのニュース速報を提供する。参考:http://www.ninn.org/index.shtml
4 ペンシルバニア状況報告ウェブサイト(Pennsylvania Situation Report Web Site)
PA-SitRep.comは、ペンシルバニア州民が協力して地域社会と州内の緊急事態と災害
に備えるのを支援するために、あらゆる形態の通信を取りまとめる目的で2001年5月に創成された。その目標は以下の通りである。
a www.PA-SitRep.comを介してペンシルバニア州民の緊急通信情報に関する最も
総合的なウェブサイトを利用可能にする。
b 電子メール、陸上通信線電話、携帯電話、携帯電話、携帯電話とページャを介したテキストメッセージ伝送、アマチュア無線、FRS無線およびCB無線を利用する緊急通信用のいくつかの基本的な規格とプロトコルを作成する。あらゆる共同体と地方自治体は、通常の通信手段が使えない緊急時に居住者のために基本的な通信プロトコルを適所に準備すべきである。FRS無線と緊急時に従うべきほんの幾つかの基本的な規格を持つ何人かの隣人から成る地方ネットワークでも全く無いよりはましである。
c 災害時に効率よく通信できる能力を有しまた緊急時に通信サービスのボランティアに専念するアマチュア無線家チームに参加できる人をアマチュア無線コミュニティに入れる支援をする。
II 政府機関の説明
このメソッドは、OESシステムがそのセクション緊急事態調整者と地区緊急事態調整者
を介して様々な政府機関と連絡をとるものである。
A 組織
OESオペレータ、セクション緊急事態調整者および地区緊急事態調整者は、このメソッドでは、それぞれの主要な関連政府機関の組織に精通していなければならない。
B 窓口(Interface Point)
OESオペレータ、セクション緊急事態調整者および地区緊急事態調整者は、このメソッドでは、それぞれの主要な関連政府機関の組織内の窓口に精通していなければならない。窓口は下記のものを含む。
1 正式/公式コンタクトレベル
メソッドは、最初に、管理者である可能性が最も高いが決定権がなく技術的経験もない場合がある各機関の正式/公式交渉担当者を識別する。
2 権限コンタクトレベル
メソッドは、次に、決定権を持つが管理者でない可能性が最も高くまた技術的経験もない可能性がある各機関の交渉担当者を識別する。
3 経験者レベル
メソッドは、次に、技術的な経験があるが決定権がなくまた管理者でもない可能性が最も高い各機関ごとの交渉担当者を識別する。
C コンタクト情報データベース
各OESオペレータは、このメソッドでは、以下のような各関連政府機関の組織とコンタクト情報のPalm[登録商標]−OSベースのデータベースに直ちにアクセスできるべきである。
1 市民部隊
2001年9月11日に起きた悲劇的な出来事の後で、州と地方の政府職員は、自分の地域を守り第一応答者を支援する役割を担う市民の可能性を高めた。職員は、自分の地域の安全を高める手法が、第一応答者を支援する準備、訓練および市民参加からなることで意見が一致している。2002年1月にGeorge W. Bush大統領は、テロリストの攻撃の後で社会全体に現れたサービス精神を維持するために米国自由部隊(USA Freedom Corps
)を立ち上げた。市民部隊(Citizen Corps)は、米国自由部隊の重要な構成部分であり
、現在は国土安全保障省の一部であり、我々の社会をより安全で強く快適にするボランティア活動を調整する支援をし、どのような緊急事態にも対応できるように創成された。これは、人々が自分の家族、家および社会を、あらゆる種類の犯罪、テロリズムおよび災害の脅威から守る様々な対策に関与する機会を提供する。
a 市民部隊プログラムは、犯罪を防ぎ緊急事態に対応する国中の多数のコミュニティの成功経験に基づく。地方での改革により始まったプログラムは、市民部隊の基礎であり、社会の安全のために市民が参加する国民的手法である。市民部隊は、国内では緊急事態準備対応理事会(Emergency Preparedness and Response Directorate)(旧FEM
A)によって調整される。この役割において、緊急事態準備対応理事会(旧FEMA)は、他の連邦政府機関、州政府、地方自治体、第一応答者と緊急事態管理者、ボランティア団体、および米国自由部隊のホワイトハウス事務所と密接に連携する。
b 市民部隊は、自警団、ボランティア警察サービス、コミュニティ緊急事態対応チーム(Community Emergency Response Teams)、および医療予備部隊(Medical Reserv
e Corps)を含むいくつかのプログラムを展開する。
c 参考:http://www.citizencorps.gov
2 合衆国国土安全保障省(United States Department of Homeland Security)
新しい国土安全保障省(DHS:Department of Homeland Security)には3つの大
きな任務がある。それは、合衆国内のテロリスト攻撃を防止し、テロリズムに対するアメリカの脆弱性を減少させ、潜在的攻撃と自然災害による損害を最小限に抑えることである。参考:http://www.dhs.gov/dhspublic/
3 緊急警報システム(Emergency Alert System)
EASは、緊急時にアメリカ国民に呼び掛ける手段を大統領に提供するように設計されている。大統領は、EASによって、何千もの放送局、ケーブルシステムおよび関係サテライトプログラマにアクセスしてメッセージを一般大衆に送る。EASとその前身、CONELRADと緊急放送システム(EBS:Emergency Broadcast System)は、これまでこの目的に使用されたことはない。しかし1963年始めに、大統領は、州レベルと地方レベルの緊急情報をEBSを利用して送ることを許可した。EASシステムは、1994年11月にFCCによってパート11 EAS規則の承認により設立された。大統領や他の人々が緊急事態を一般大衆に警告するために使用できるツールとして、EASが緊急放送システム(EBS)の代わりに使用されるようになった。参考:http://www.fcc.gov/eb/eas/
4 連邦通信委員会(Federal Communications Commission)
FCCは、その監視部門の一部として「国土安全保障局」を運営する。この国土安全保障局は、特に、通信緊急事態を宣言する責任を負う。
5 連邦危機対応計画(Federal Response Plan)
FRPの概念は単純である。大災害時には、連邦政府は、州政府と地方自治体に人員、技術専門知識、機器および他のリソースを提供し、対応を管理する能動的役割につく。
a リソースは、連邦政府の26の各省と機関およびアメリカ赤十字のうちの1つまたは複数によって提供される。
b リソースは、輸送、消火活動、集団介護、保健医療サービス、公共事業、都市捜索と救助、および通信を含む12の緊急支援機能(ESF:Emergency Support Functions)に分類される。各ESFは、主要機関(Primary Agency)によって取りまとめられ
る。他の機関は必要に応じて支援を提供する。各機関は自らの権限の範囲内で対応する。
c 参考:ARESフィールドレスキューマニュアル
6 緊急事態準備対応理事会(旧FEMA(Federal Emergency Management Agency
:連邦緊急事態管理局))
2003年3月に新しい国土安全保障省(Department of Homeland Security)の一
部になった従来の独立機関は、災害に対応し、計画を立て、災害から回復させ、災害を緩和する役割を負う。緊急事態準備対応理事会(旧FEMA)は、その始まりを1803年の議会決議(Congressional Act of 1803)に辿ることができる。この決議は、最初の災
害立法を検討し、大規模火災後のニューハンプシャー州の街に援助を提供した。その後100年で、ハリケーン、地震、洪水、その他の自然災害に応じて100以上の特別立法が可決された。
a 緊急事態準備対応理事会(旧FEMA)の任務は、20年間以上にわたって、「災害に強い国家(A Nation Prepared)」の構想に従って、災害に備え、災害を防ぎ、
災害に対応し、災害から回復するようにアメリカを導くことであった。その歴史の中で、この構想が9月11日の後ほど国にとって重要であったことはなかった。
b 参考: http://www.fema.gov/
7 F全国無線システム(F-National Radio System)
FNARSは、全国的および/または地域的な緊急事態の際、特に陸上通信線システムに障害または制限がある時に、緊急事態準備対応理事会(旧FEMA)の司令部間と緊急事態準備対応理事会(旧FEMA)地方拠点間の州間と州内の通信のために、主に緊急事態準備対応理事会(旧FEMA)によって使用されるHFシステムである。参考:http://www.fema.gov
8 軍用連絡無線システム(Military Affiliate Radio System)
MARSは、陸軍、海軍および空軍によって別々に管理運用されるプログラムとして確立された国防省が支援するプログラムである。このプログラムは、通常通信の補助的なものとして、地方、国および世界ベースの軍事通信に関心を持つ有資格アマチュア無線家から成る。MARSは、必要に応じて世界規模の補助的な緊急通信を提供する長くて誇り高い歴史を持つ。MARSプログラムのバックボーンは、5,000人を超える専任の熟練アマチュア無線家で構成された3つのサービスMARSプログラム(陸軍、空軍および海軍海兵隊)ボランティアの力である。MARS会員の恩恵は、MARSの拡大し続ける視野を通してアマチュア無線の趣味を楽しむことである。我々の加入会員の継続的な無私の支援が、軍隊のMARSを誇り高く専門的で用意周到なものにしている。参考:http://www.asc.army.mil/mars/
9 移動緊急事態対応システム(Mobile Emergency Response System)
MERSは、緊急事態準備対応理事会(旧FEMA)の指令網であり、緊急事態準備対応理事会(旧FEMA)の構成員と通信するために緊急事態準備対応理事会(旧FEMA)MERSによって主に使用されるVHF高周波数帯システムである。参考:http://www.fema.gov
10 全国警報システム(National Warning System)
NAWASは、元々核攻撃を警告する手段として1950年代に設計され実施された通信システムである。幸いこのシステムは意図された目的に使用されていないが、自然災害に対応し処理する地方の緊急事態管理者にとってきわめて価値があることが分かった。
a 全国警報システムは、軍事的努力を支援し、国家と地域レベルでの連邦権威の連続性を保証し、合衆国の脅威または実攻撃によって起こる国家緊急事態を含む全ての緊急事態の下で自由で独立した国として存続できるようにするために、連邦政府機関、民間部門および一般市民によってとられる非軍隊的処置を支援する。
b このシステムは、緊急事態管理の調整と対応のために1年に何千回も地方職員よって使用される。代表的な1つのケースは、トルネードの際にシステムを使用することである。嵐が観測された時、ある町または郡内の緊急事態管理者が、嵐の進路内にいる他の郡内の同僚と通信し、方向、速度および強さに関して彼等に助言できる。このシステムの短所は、人間の介在に依存することである。通信を受ける場所に誰もいなければ警告は発せられない。その結果、トルネードの警告が出されなかったことがある。今日、殆どの電気通信システムでは近代化と自動化が図られている。
c 参考:www.globalsecurity.org/wmd/systems/nawas.htm
11 全国通信システム(National Communication System)
NCSは、組織として、連邦政府の23の省や機関の長所を取りまとめて最大範囲のNS/EP電気通信問題に取り組む。これは、省庁間の緊急時電気通信計画活動において変化している立法、規則、司法および技術問題を含む。
a NCSの構成機関には、米国国務省、米国財務省、米国国防総省、米国司法省、米国内務省、米国農務省、米国商務省、米国保健社会福祉省、米国運輸省、米国エネルギー省、復員軍人援護省、国土安全保障省、中央情報局、連邦緊急事態管理局、統幕事務
局、共通役務庁、国立航空宇宙局、原子力規制委員会、国立電気通信情報局、国家安全保証局、合衆国郵政公社、連邦準備局、連邦通信委員会がある。
b NCSは、40年間の歴史の中で、変化する世界環境の必要性に応えてきており、将来の課題と不確実性に対応する準備ができている。NCSは、高度インテリジェントネットワーク(AIN:Advanced Intelligent Network)、警告調整ネットワーク(ACN:Alerting and Coordination Network)、緊急通知サービス(ENS:Emergency Notification Service)、政府緊急電気通信サービス(GETS:Government Emergency Telecommunications Service )、国立調整センター(NCC:National Coordinating Center)、共用資源(SHARES:SHAred RESources)、電気通信サービス優先権(T
SP:Telecommunications Service Priority)、無線優先サービス(WPS:Wireless Priority Service)、計画、訓練および練習支局のサービスを調整する。
c 参考:http://www.ncs.gov
12 国立地震情報センター(National Earthquake Information Center)
国立地震情報センター(NEIC)の任務は、世界中の全ての破壊的地震の場所と大きさを迅速に決定し、その情報を直ちに米国と世界の機関、科学者および一般大衆に配布することである。参考:http://neic.usgs.gov/
13 ペンシルバニア(あるいは他の州または連邦)緊急事態管理局
ペンシルバニア緊急事態管理局(Pennsylvania Emergency Management Agency)の任務は、州消防理事局(Office of the State Fire Commissioner)および国土安全保障局
(Office of Homeland Security)を含む州機関の対応を調整して、民間防衛、災害の軽
減と備え、計画、人災または自然災害に対応し復旧させる分野において郡と地方自治体を支援することである。我々は、顧客にはっきりと焦点を絞り、人が最も価値ある資産であるという認識を持って、この任務を遂行する。我々は、緊急事態対応管理システムに職員を配置する担当者の貢献と専任を高く評価する。我々は、任務を支援する際に最も利用可能な技術を採用し実施する。特に、我々は、国家の男性、女性、家族および子どもを大事にし、我々のペンシルバニア州を暮らし育つのに安全な場所にするためにたゆまぬ努力をする。参考:http://www.pema.state.pa.us/
14 無線アマチュア市民緊急サービス(Radio Amateur Civil Emergency Service

RACESは、緊急事態準備対応理事会(旧FEMA)からの指導によって地方/郡/州の緊急事態管理局によって管理され、地方、地域または国の住民の緊急事態の際に無線通信を提供するアマチュア無線サービスを構成する。そのような緊急事態は、戦争に関連した事態に限定されず、消防、洪水、地震などの自然災害を含むことができる。参考:ARESフィールドリソースマニュアル(ARES Field Resources Manual)
15 Skywarn
SKYWARNは、国立気象局(National Weather Service)に直接報告する訓練された悪天候監視員の団体である。毎年、SKYWARN観測者からの報告は、NWSがそのリアルタイムな報告に基づいて警告を適切なタイミングで出すのを支援してきた。NWSの主な任務は、生命と財産を守るための警告を出すことである。SKYWARN監視員からの地上の実際の報告は、高性能レーダーのデータと気象技術を使用して我々の任務を遂行する際のきわめて重要なものである。また、そのような観測は、悪天候事象の文書と警告の検証を解釈する情報を我々に提供する。そのような報告は、研究者によって使用され、また死者、負傷者および財産と作物の被害に関する統計を含む様々な異常気象現象に関する気象学データを提供する合衆国嵐データ(United States Storm Data)の刊行物を構成する。また、監視員の半分以上は資格を持つアマチュア無線家(ハムとしても知られる)である。郡内の至るところにいるハムは、悪天候になりそうな時に1つの無線周波数(ネットワークまたはネット)で監視作業を合わせ組織化する。アマチュア無線緊急サービス(ARES)は、SKYWARNプログラムの通信を支援する。参考:http://www.s
kywarn.org/
16 特定エリアメッセージ符号化(Specific Area Message Encoding)
SAMEは、特定エリア内に互換可能に備えられた天候観測無線装置を作動させる放送音声コードシステムである。このシステムは、全国天候無線(NWR:National Weather Radio)システムを使用する全国気象サービス(NWS:National Weather Service)を介して国立海洋気象局(NOAA:National Oceanic and Atmospheric Administration)により操作される。
17 津波警報システム(Tsunami Warning System)
NWSは、2つの津波警報センター(Tsunami Warning Centers)と国際津波情報セ
ンター(International Tsunami Information Center)を稼働させる。参考:http://tsunami.gov/
III 非政府機関の説明
このメソッドは、OESシステムがそのセクション緊急事態調整者と地区緊急事態調整者を介して様々な非政府機関と連絡をとるものである。
A 非政府機関の分類
一般に、このメソッドは、次の4つのタイプの非政府機関との橋渡し役になるものである。
1 公共サービス
公共サービス機関は、疑似的な政府救済機能を提供する民間組織(通常は非営利)であり、アメリカ赤十字と救世軍のような組織を含む。
2 同業組合
アマチュア無線家と公共サービス通信機の両方は、多くの場合、アメリカ無線中継連盟や国際公共安全通信委員協会(Association of Public Safety Communications Officials International)などの同業組合に属する。
3 情報交換
多くの組織が緊急通信の情報とリソースの保管所として役立つ。
4 通知サービス
最近、特定または加入メンバーに近くの緊急事態または災害の存在を通知する目的を持ついくつかの組織が生まれた。
B 組織
OESオペレータ、セクション緊急事態調整者および地区緊急事態調整者は、このメソッドでは、それぞれの主な関連非政府機関の組織に精通していなければならない。
C 窓口
OESオペレータ、セクション緊急事態調整者および地区緊急事態調整者は、このメソッドでは、それぞれの主な関連非政府機関の組織内の窓口に精通していなければならない。
1 正式/公式コンタクトレベル
メソッドは最初に、各機関につき、管理者になる可能性が最も高いが、決定権がなく技術的経験がない場合もある正式/公式交渉担当者を識別する。
2 権限コンタクトレベル
メソッドは次に、各機関につき、決定権を持つが管理者でない可能性が最も高く、技
術的経験がない可能性もある交渉担当者を識別する。
3 経験者レベル
メソッドは次に、各機関につき、技術的に経験を積んでいるが決定権がなく管理者でない可能性が最も高い交渉担当者を識別する。
D コンタクト情報データベース
各OESオペレータは、このメソッドでは、以下のものを含む各関連政府機関の組織とコンタクト情報のPalm[登録商標]−OSベースのデータベースにすぐにアクセスできなければならない。
1 アマチュア無線緊急サービス
アマチュア無線緊急サービス(ARES)は、災害に襲われた時に公益の通信任務に就くための資格と機器を登録してあるボランティアの有資格アマチュア無線家から成る。全ての有資格アマチュア無線家は、会員資格がARRLであるか、どこか他の地方または全国組織であるかに関係なく、ARESの会員資格に適格である。アマチュア無線ライセンス所有以外の唯一の資格は、役立ちたいという純粋な気持ちである。ARESはアマチュアのサービスなので、会員資格があるのはアマチュアだけである。非常用電源付き機器を所有することが望ましいが、会員の要件ではない。
a ARESの組織には、セクション、地区および地方の3つのレベルがある。セクションレベルでは、セクション緊急事態調整者は、セクション管理者(自分のセクション内のARRLメンバによって選出される)によって任命され、その管理者の監督下で働く。殆どのセクションにおいて、SMは、SECに、セクション緊急事態計画の管理と地区と地方ECを任命する権限を委ねる。殆どの組織化と運営が行われるのは地方レベルであり、その理由は、地方レベルが、殆どの緊急事態が起こるレベルであり、またARES会員がARESボランティアメンバと所属機関の職員と直接接触するレベルであるからである。従って、地方ECは、ARES内の重要な接点である。ECは、通常、地区EC(DEC)の推薦に基づいてSECによって任命される。SECが管理用にセクションをどのように設定したかにより、ECは、小さなコミュニティまたは大きな都市、群全体、さらには一組の群にわたる管轄権を有する場合がある。ECは、どんな管轄権が割り当てられても、1つの利益団体、1つの機関、1つのクラブ、1つの周波数帯だけでなく、その領域内の全てのARES活動を担当する。
b 大きなセクションにおいて、SECは、そのEC管轄権を「地区(districts
)」にグループ化し、地方ECの活動を調整するように地区ECに指定する選択肢を持つ。場合によって、この地区は、政府計画または緊急管理地区の境界と一致することもあるが、単にリピータのカバレッジまたは地理的境界に基づくこともある。特定利益団体は、特定の周波数帯で活動する団体の活動、特に地方レベルで重要な役割を果たすがECが適切と考える任意の方式で指定される団体の活動を監督するために、ECによって指名された「補助緊急事態調整者(assistant emergency coordinators)」によって統率される。これらの支援は、議長としてのECと共に、地方ARES「実行委員会」を構成し、集まって問題を検討し、活発で十分に訓練されたARESグループにするようにプロジェクトを計画する。ECの前にはいくつもの様々な状況と環境が立ちはだかっており、ARESユニットは、それらを見越して組織化されるべきである。組織化が終わり運用が始まるのはいつでもよい。活発な組織は変化するものであり、また変化する組織の運営は組織とともに変更されなければならないので、この両方の段階は、並行して行われなければならない。
c 参考:ARESフィールドリソースマニュアル(Field Resources Manual)
2 アマチュア無線互助チーム(Amateur Radio Mutual Assistance Team)
ARESMATの概念は、大規模災害で近隣セクションのARES資源がすぐに枯渇してしまう可能性があることを認識する。被害を受けた地域のARESメンバは、自分自身の個人的状況を緩和することで頭がいっぱいであり、従って地方ARESの活動に対応できないことがある。従って、通信支援は、被害を受けた地域外のARESの人から受けなければならない。この時、近隣セクションのARESMATチームから支援が要求される場合がある。セクション間の支援の仕組みを実現するために、各セクション緊急事態調整者(SEC)は、自分のARES計画において、ディビジョン内の他のセクションとディビジョン外の隣接セクションとの災害事前防止計画の原理を採用することを検討しなければならない。計画は、書面で記録し直接会談の閣僚会議で立てられなければならない。ARESMATセクション間の緊急状態対応計画を起草しなければならない。被災地内の通信を支援するために近接セクションまで移動できるように訓練されたARESMATメンバの名簿を作成する。災害の猛襲の間とその直後のセクション間の通信/調整を行う。セクション間の緊急状態対応計画の事象後評価とその後の改訂/更新を行う。参考:http://www.arrl.org/FandES/field/pscm/sec1-ch3.html
3 アマチュア無線災害サービス(Amateur Radio Disaster Service)
無線の開始以来、被災地内とその被災地から人命救助情報を送ることに関係してきた。地震、洪水、ハリケーンおよびトルネードの最中とその後に、ハムは、その地域で、アメリカ赤十字や救世軍などの地方、州および連邦の官庁と救助組織を支援してきた。全国トラフィックシステム(NTS:National Traffic System)によって、ハムは、親愛の
人に関する情報を提供するために被災地の外にいる家族に保健福祉メッセージを送る。災害によって電話と携帯電話サービスが中断された時、ハムは、必要な時にメッセージをやりとりする能力と手段を有する。参考:http://www.ares.org
4 アメリカ赤十字
アメリカ赤十字は、毎年、家やアパート火災(災害対応の大部分)、ハリケーン、洪水、地震、トルネード、危険物質流出、交通事故、爆発および他の自然および人災を含む67,000を超える災害に迅速に対応している。
a アメリカ赤十字は政府機関ではないが、災害救助を行うその権限は、「平和時に国家的および国際的救助システムを維持し、それを、悪疫、飢餓、火災、洪水また他の大きな国家的災難によって生じる苦痛の緩和に利用しまたそれらの防ぐ手段を考案し維持する」ために、1905年に議会で赤十字が設立された時に正式なものになった。この憲章は、国と、被災者と、被災者の作業を寄付で惜しみなく支援する人々とに対して、権力の付与だけでなく義務と責任を課すものである。赤十字の災害救助は、人々の緊急災害で生じる早急な必要性に応えることに焦点を当てている。災害に襲われた時、赤十字は、人間の基本的な需要に対処するために、避難所、食物、および心身衛生サービスを提供する。これらのサービスの他に、赤十字の災害救助の核心は、被災者と家族がその通常の日常生活を独自の力で再開できるようにするために支援することである。赤十字は、また、緊急作業員に食糧供給し、被災地外の関係家族からの問い合わせを処理し、災害犠牲者に血液と血液製剤を提供し、災害の影響を受けた人々が他の利用可能資源にアクセスするのを支援する。
b 参考:http://www.redcross.org/services/disaster/
5 国際公共安全通信員協会(Association of Public Safety Communications Officials International)
APCOは、指導者を提供する通信専門家の会員主導の協会であり、政府と産業界の公共安全通信決定事項に影響を及ぼし、専門的能力の開発を促進し、公益のための技術の開発と使用を奨励する。APCO Internationalは、公共安全通信の増強に貢献する世界で最も歴史が古く最大の非営利専門家組織である。世界中の16,000人を超える会員により、APCO Internationalは、至る所の市民の生命と財産を守るために使用される
通信システムを管理し、運用し、維持し、供給する人々に貢献するために存在する。参考:http://www.apcointl.org/
6 全国災害医療システム(National Disaster Medical System)
全国災害医療システムは、国の緊急事態医療対応能力を強化するために連邦政府が調整し主導するものである。NDMSの総合的な目的は、以下のような1つの国家医療対応能力を確立することである。
a 大きな平時災害の医療と健康の影響に対処する国および地方自治体を支援する。
b 国際武力紛争により米国に避難した犠牲者を世話する軍隊とVA医療システムを支援する。
c NDMSは次の3つの主要構成部分を有する。(1)国の大都市圏から米国内の被災地に送られる必要な食料物資や機器を備えた災害医療援助チーム(DMAT:Disaster Medical Assistance Teams)とクリアリング−ステージングユニット(CSU:Clearing-Staging Units)。DMAT/CSUは、また、その本拠地でNDMS患者受け入
れサービスを提供することがある。(2)被災地から患者を決定的医療を提供できる場所に移動する待避機能。(3)決定的医療を提供する非営利病院ネットワーク。
d 参考:ARESフィールドリソースマニュアル
7 全国無線通信技術者協会(National Association of Radio & Telecommunications Engineers, Inc.)
NARTEは、電気通信、電磁場適合性/干渉(EMC/EMI)、静電放電制御(ESD)また無線システム設備の分野の技術者と専門家の資格を証明する世界規模の非営利で専門的な電気通信協会である。NARTEは、また、FCC商用オペレータ検定試験(FCC試験を参照)も管理する。参考:http://www.narte.org/
8 全国トラフィックシステム
全国トラフィックシステム(現在はARRL(上記参照)から信用を無くしている)は、発信源から宛先にトラフィックを迅速に送ることと、訓練アマチュアオペレータが書き込まれたトラフィックを処理し指定されたネットワークに参加することの、2つの主な目的を達成するように設計されている。NTSは日常的に稼働し、エリア(Area)、地域(Region)、セクション(Section)および地方(Local)の4つの異なる通信網レベルからなり、これらの通信網レベルは、発信源から宛先へトラフィックの確実なフローパターンを達成するために順序正しい時間シーケンスで稼働する。
a 災害局面が発生すると、NTSは、必要に応じてその周期的な稼働を完全または部分的な稼働に拡張できる。被災地にいるECは、通信需要を決定し、サービスを提供する機関による調整によって地方通信設備の配置に関する決定を行う。SECは、被災したDECおよびECと協議した後、セクションレベルおよび/または地域レベルのセクショントラフィック管理者および/またはNTS網管理者に推薦する。NTS地域管理に警告する決定とその結果行われる行動は、状況の緊急性に応じてそのような職員の任意の組み合わせで行うことができる。ECは、事実上、地方レベルで稼働するARES網の管理者であり、従ってその活動に関する決定を行い、地方レベル、セクションレベル、地域レベルおよびエリアレベルのNTS網管理者は、それより低いレベルのARESまたはNTS職員の命令または推薦で、災害状況にあるNTS網の活動に直接責任を負う。
b 参考:ARESフィールドリソースマニュアル
9 全国災害救援ボランティア機構(National Voluntary Organizations Active in
Disaster)
NVOADは、災害に対応する多数のボランティア団体による計画作業を調整する。
会員団体は、災害が襲う前に集まることによりサービスの有効性を高め重複を少なくする。災害が起きた後、NVOADまたは提携VOADは、メンバや他のボランティア機関を現地に召集する。この協力的作業は、危機的状態において様々なボランティアと組織が集まることが最も有効な方法であることを証明してきた。
a NVOADは、次の手段により会員団体に貢献する。通信−電子機構、ニュースレター、登録簿、調査およびデモンストレーション、事例研究および批評によって情報を流す。協力−(一般大衆を含む)全てのレベルで協力する環境を作り情報を提供する。調整−会員団体間の方針を調整し、連絡者、弁護者および国の代弁者として働く。教育−各団体で訓練を行い意識と覚悟を高める。指導者開発−有効なVOAD組織を構築するためにボランティア指導者を訓練し支援する。緩和−連邦、州および地方の機関と政府の活動を支援し、適切な立法措置を支援する。招集機構−セミナー、会議、幹部会議、地域会議、訓練プログラム、および地方会議を催す。組織的奉仕活動−災害救助での州と地域のボランティア団体の形成を促し活動の指導を行う。
b 参考:http://www.nvoad.org
10 無線緊急関連通信チーム(Radio Emergency Associated Communications Teams)
REACTの任務は、必要な場所と時間に、生命を救い、けがを防ぎ、支援を提供するために個人、組織および政府機関に公共安全通信を提供し、任意および全てのメッセージ送信手段を使って訓練されたボランティア市民を主体とする通信者監視ネットワークを確立する努力をすることである。参考:http://www.reactintl.org/
11 救世軍チーム緊急無線ネットワーク(Salvation Army Team Emergency Radio Network)
SATERNは、救世軍の災害援助プログラムと一体化されたアマチュア無線ボランティアの団体である。このグループは、緊急時に救世軍の通信支援システムの中心となる。SATERNの主な目的は次のとおりである。1)災害時に救世軍を支援するために、緊急時のトラフィック処理と通信に熟練したアマチュア無線家の団体を養成し維持する。2)地方的、地域的、国家的および国際的な災害が起きた場合にアマチュア無線の資源にアクセスし使用するように他の救世軍会員を訓練する支援をする。3)救世軍災害サービスプログラムでアマチュア無線の利用を強化するように設計された訓練材料と練習を開発する。有資格アマチュア無線家は誰でもSATERNチームのボランティアメンバとして働くことができる。ボランティアの唯一の制限は、赤十字などの別の大きな民間救助機関の通信ボランティアとして同時に働くことができないことである。ボランティアは、RACES、ARES、Skywarn、または任意のアマチュア無線クラブに属することができる。参考:http://www.salvationarmydisasterservices.org/saternStatement.html
12 放送技術者協会(Society of Broadcast Engineers)
1963年に組織された放送技術者協会は、全てのレベルの放送技術の進歩に貢献した放送技術者のための非営利組織である。参考:http://www.sbe.org
IIII ARES/RACESの組織、人および活動の確認
このメソッドは、ARES/RACESの組織が緊急時にアマチュア無線を活動化する責任を負うので、これらの組織と極めて密に連絡をとる。各OESは、ARESとRACESの両方に参加しなければならない。ARESの組織については前に詳細に説明した。
A ARES/RACESの混乱
RACESは、大きく変化している組織である。ARESとRACESの機能はかなり重複するので、この2つの組織は合併する方向にある。政界の局所的内部抗争によりこの2つの組織の合併が遅れている。一方では、RACESは、より正式であり、法律によって作られ支援されている。他方で、ARESは、ARRLの支援を受けており、それをより拡張的にしている。RACESへの参加は法律により制限されており、ARESへの参
加は慣例で奨励されている。
B ARESのリーダーシップ
このメソッドは、OESが全て正式なARESの組織の一部として指定されるという点で、ARESとの綿密な調整が必要である。
C ARES指導者との連絡
このメソッドは、前述のように同じインタフェースシステムの下でARES指導者と連絡をとるものである。
1 正式/公式コンタクトレベル(Formal, Official Contact Level)
メソッドは、セクション管理者としてARES正式コンタクトを定義する。
2 権威コンタクトレベル
メソッドは、緊急事態調整者(EC)としてARES権威コンタクトを定義する。
3 経験者レベル
メソッドは、セクション緊急事態調整者として経験を積んだコンタクトを定義する。V 変形と追加訓練サービス
このメソッドは、メソッドが記述されたOES/ARESシステムの他に多くの状況で適応可能である。
A このメソッドは、ARRL/ARES/OESシステムを使用する代わりに、ARRLと関係のない有資格アマチュア無線家のグループを訓練することにより実施することもできる。
B このメソッドは、ARRL/ARES/OESシステムを使用する代わりに、ARRLまたはアマチュア無線と関係のない有資格一般無線オペレータのグループを訓練する事により実施できる。
C メソッドは、リストに指定された政府機関および非政府機関と連係する代わりに、他の後継者または統合機関と連係することもできる。
D メソッドは、通信を高周波数帯に依存する代わりに、EchoLinkまたはV/UHFリピータシステムだけを使って行われる場合がある。
E メソッドは、NVIS伝搬装置を使用する代わりに、高低線伝搬、地上波伝搬、上空波伝搬または電離層伝搬に依存できる。
F メソッドは、全ての指定されたデジタルモードで能力を開発する代わりに、デジタル性能の任意のサブセットに依存できる。
G メソッドは、Wi−fi、セルラ式動作、および指定デジタルモードで能力を開発し、指定デジタルモードの代わりに、これらのモードと技術の任意のサブセットに依存できる。
H メソッドは、ARECC教育プログラムに依存する代わりに、任意の適当な訓練プログラムに依存できる。
I メソッドは、ARRL標準化トラフィック処理システムを採用する代わりに、任意の適切なメッセージまたはトラフィック処理システムに依存できる。
J メソッドは、WinLinkやALEなどの指定されたインターネット相互接続システムに依存する代わりに、任意のインターネット相互接続システムに依存できる。
K メソッドは、指定された起動システムに依存する代わりに、任意の起動システムに依存できる。
L このメソッドは、データベース管理にPalm[登録商標] OSベースのシステムを使用する代わりに、紙のデータベースによって、あるいはラップトップ型コンピュータやノートブック型コンピュータ、他のPDA装置などの任意の他のバッテリ式データベースシステムによって実施することもできる。
M このメソッドで使用される技術の詳細は、民間主催の教育セミナーの主題になることがある。
N このメソッドで使用される技術の詳細は、民間主催の継続的な法律教育セミナーの主題になることがある。
VI−データベース管理
このメソッドの重要な点は、OESに使用する重要情報のデータベースを維持するためにPalm[登録商標] OSベースのシステムを使用することである。
A Palm[登録商標] OSベースのシステム
このメソッドは、更新が容易でバッテリ駆動式で停電時にOESが利用し易いため、データベース管理にPalm[登録商標] OSベースのシステム(または等価物)を使用する。
B OESクリティカルデータデータベース
各OESは、このメソッドの一部として、以下のような情報を含む「クリティカルデータベース」にアクセスする。
1 「最初にすべきこと」
災害や緊急事態が起きた時、OESは、自分自身の家族や財産の保護を含む最初にすべきことのチェックリストを作成すること。
2 「ゴーパック(Go-Pack)」用機器
3 ARESデータ:
a SEC
b DEC
c EC
d AEC
e OES
f 有効なOES相互コンタクト時間と周波数
4 ARES網の時間と周波数
5 RACES網の時間と周波数
6 NTS網の時間と周波数
7 Skywarn網の時間と周波数
8 事件指令システムの説明/図
9 ARRL/ARESメッセージ処理
a ARL
b フォーマット
c 優先順位
d 指示
10 コンタクトデータ:Skywarn/NW、赤十字、EOC、公衆安全(Public Safetys)
11 地方リピータディレクトリ
12 ARESマップ
13 セクション緊急事態計画
14 作業支援
a 周波数と帯域計画
b 音声
c Q信号
d RST
e プロサイン(Prosign)
B コンタクトリスト
1 OESコンタクト
2 政府機関窓口
3 ARES/RACES窓口
4 民間窓口
...資源、クレジットおよび参考資料
ARRL、OESおよびDECの詳細を含むARRL情報
< http://www.arrl.org >
ARESフィールドリソースマニュアル
ARECC Emcommレベル1コース資料
公共サービス通信マニュアル
DECリソースリスト
災害対応
< http://216.202.128.19/dr/static.htm >
EmComm.Org
< http://www.emcomm.org >
合衆国沿岸警備隊
< http://www.uscg.mil >
データ暗号化および非アマチュア帯域
前述のメソッドは、アマチュア無線周波数帯の使用を基準にしている。現在のFCCの規則と規制は、データエミッションコードに転送されるデータを伝送するアマチュア周波数と、技術的特徴が既に公式に文書化されている技術の使用を可能にする。
§97.309RTTYとデータエミッションコード
(a)このパートの§97.305(c)と97.307(f)で許可された場合、アマチュア局は、以下に指定するデジタルコードを使用してRTTYまたはデータエミッションを送信できる。
(1)国際電信電話諮問委員会勧告(International Telegraph and Telephone Consultative Committee Recommendation)F.1ディビジョンC(一般にBaudotとして
知られる)で規定された5ユニット、スタートストップ、国際電信アルファベットNo.2、コード。
(2)国際無線諮問委員会勧告(International Radio Consultative Committee Recommendation)CCIR 476−2(1978)、476−3(1982)、476−4
(1986)または625(1986)(一般にAMTORとして知られる)で規定された7ユニットコード。
(3)アメリカ規格協会(American National Standards Institute)X3.4−19
77で規定された7ユニットコードまたは国際電信電話諮問委員会で規定された国際アルファベットNo.5。
委員会勧告T.50または国際標準化機構(International Organization for Standar
dization)における国際規格ISO646(1983)、ならびにCCITT勧告T.61(マラガ−トレモリノス、1984年)(一般にASCIIとして知られる)で提供されたような拡張規格。
(4)この段落で指定するデジタルコードを使ってRTTYまたはデータエミッションを送信するアマチュア局は、文書で公開されたCLOVER、G−TOR、PacTORなどの技術特性の任意の技術を使用して通信を容易にできる。
(b)このパートの97.305(c)と97.307(f)によって許可された場合、局は、合衆国がコードの使用許可協定を締結していない国の局を除き、無指定デジタルコードを使ってRTTYまたはデータエミッションを送信できる。通信の意味を曖昧にする目的で無指定デジタルコードを使用するRTTYおよびデータエミッションを伝送してはならない。EICがFCC規則準拠を保証するために必要とした時、局は、以下のことを行わなければならない。
(1)無指定デジタルコードを使用する伝送を中止する。
(2)デジタルコードの伝送を指示された程度に制限する。
(3)伝送された全てのデジタル通信のレコード(オリジナル情報に変換可能)を維持する。
別のFCC規則は、特に、次のような符号化データの伝送を禁止する。
§97.113で禁止された伝送。
(a)アマチュア局は以下の伝送を行わないこと。
(1)このパートで具体的に禁止された通信。
(2)これらの規則で規定されたもの以外の、直接的または間接的な支払いまたは約束がなされた賃借りまたは現物支給の通信。
(3)雇用者を代表する通信を含む局免許保持者または管理通信者が金銭的関心を有する通信。しかしながら、アマチュア無線家は、アマチュア局で通常使用されている装置を販売または交換する可用性を他のアマチュア無線家に通知できる。但し、そのような活動を定期的に行ってはならない。
(4)この節のどこかで具体的に提供されているような電話エミッション(信号)を使用する音楽、犯罪行為を促進するように意図された通信、本明細書で示したもの以外の意味を不明瞭にするように意図されたコードまたは暗号のメッセージ、猥褻または不謹慎な語句または言語、あるいは誤りまたはごまかしのメッセージ、信号または識別。
(5)他の無線サービスによって代替的に妥当に供給される可能性のある定期的な通信。
このメソッドの商業的市場、すなわち災害時あるいは既存の通信インフラストラクチャの混乱時に安全で確実で個人的で信頼性の高い長距離通信システムを必要としている会社があることが予想される。
また、緊急サービス提供者、公共安全管轄官庁、政府法執行官、銀行、証券取引所、および企業などの既存の組織が、このメソッドの商業的市場である可能性がある。その理由は、これらが同様に、災害時または既存の通信インフラストラクチャの混乱時に安全で確実で個人的で信頼性が高い長距離通信システムを必要とするためである。
従って、このメソッドの変形例は、非アマチュア周波数帯域の使用を必要とし、また非公式に文書化された暗号化方式の使用を必要とする。
本発明の第3の電磁手段はARMS[登録商標]であり、これは、任意の無線伝送のために無人の音声メールの受信、保存および配信を実現する高度な音声認識技術を採用するハードウェアおよび/またはソフトウェアである。「ARMS」は、自動無線メッセージサービス(Automated Radio Messaging Service)を表わし、電話メッセージシステムの典
型的な音声メールの単なる連続録音よりも高度な方法で無線メッセージを記憶し保存できる。より詳細には、本発明による自動無線メッセージサービスは、高度な音声認識技術を使用して、要求に応じて無人で音声メールを受信し、保存し、配布することができ、要求フォーマットはテキストでも記録音声でもよい。音声メッセージに利用できる自動支援サービスおよびソフトウェアは多数あるが、自動化された無線メッセージサービスは、特に無線コミュニティに固有の機能をいくつか提供する。殆どの音声メッセージシステムは、膨大な数の人々が話す極めて少数の単語と数字を認識できる音声認識技術を使用している。本発明は、その代りに、少数の登録ユーザによって話される多数の単語、文字および数字を認識する。ARMS[登録商標]の登録ユーザは、特にその登録ユーザの音声を十分に認識できるように所定リピータにあるソフトウェアを訓練する。この場合も、殆どの商用自動音声メールシステムは、一般にネットワークサーバを介して音声メールを保存し再生する録音技術を使用する。ARMS[登録商標]が、ユーザのメッセージを転記するように実際にカスタマイズされたプロファイルを使用し、そのメッセージを単純なテキストまたはHTMLファイルで保存するので、メッセージは、コンピュータに表示させることができ、また必要に応じて適切なソフトウェアエージェントが調べることができる。従って、ARMS[登録商標]は、商用電力またはインターネットサービスが存在しない移動場所または一時的な場所に設置することができ、また悪条件下において簡単な無線によってアクセスすることができ、また通信指令員、通信網管理者または臨時指揮者が、コンピュータ上で視覚的に管理することができ、それにより、ARMS[登録商標]が緊急通信用に理想的なものとなる。
様々な形で説明したが、ARMS[登録商標]は、無線送信を少なくとも2つの形態で受信および保存するメッセージ通信システムである。前記形態の一つは記録音声メッセージである。もう一つは、音声認識ソフトウェアによって転記された記録音声メッセージの平行テキストファイルである。このシステムは、登録ユーザと未登録ユーザの両方に役立つ。登録ユーザは、ARMSシステムによって使用される音声認識ソフトウェアを既に訓練してある。登録ユーザが2人の場合は、発信者が自分自身を名乗り、メッセージを送る登録ユーザを識別する。次に、システムは、メッセージを記録し転記し、メッセージが送られた加入者がログインしてメッセージをチェックするまで、メッセージを保持できる。前述と類似の方法で、送信者のメッセージは、音声ファイルまたはテキストファイルのどちらとして保持されてもよく、受信者は、音声メッセージとテキストメッセージのどちらを取り出すこともできる。ARMSによってもたらされる柔軟性は、緊急時管理環境できわめて重要である。緊急時に実際に機能している携帯機器によって、メッセージを音声メールと電子メールのどちらかで取り出さなければならない場合があり、またどちらにするかを選択できない場合もある。例えば、悪条件下では、携帯電話は使えるがラップトップのバッテリが消耗している場合があり、あるいはラップトップは使えるが携帯電話が使えない場合もあり、あるいはどちらも機能せず、メッセージをチェックするための残っている唯一の方法が携帯型トランシーバの場合もある。従って、ARMSの重要性は、ユーザが、取り出すメッセージの形態を選択することができ、また登録ユーザが音声かテキストを実質的に常に選択できることである。メッセージは、送信者によって優先順位が付けられてもよく、受信者による事前プログラム要求によって優先順位が付けられてもよい。
音声メールと電子メール間のMDT[登録商標]相互変換性に関する前述の一般化された開示と対照的に、ARMSは、コンピュータ音声フォント伝送を作成し次にその伝送を確実に転記する音声認識ソフトウェアの概念的使用よりも狭くかつ大きい。ARMSは、具体的には無線コミュニティ用に設計されており、最も詳細には緊急および/または公共の
サービス無線コミュニティ用に設計されている。必然的に、UHFおよびVHF無線送信は、常に緊急通信のバックボーンを提供し、さらに現在これを書いている時点で、伝送をリアルタイムで受信しない場合に、その同じメッセージを後で受信する方法がない。ARMSは、確実な自動無線メッセージを無線オペレータに提供する。無線オペレータが全てARMSに登録されている時、無線オペレータは全て、自由に音声メッセージまたは電子メールメッセージを残し受け取ることができる。1人または複数のユーザがまだ未登録の時、未登録ユーザには2つの選択肢がある。第1に、未登録ユーザは、音声メールメッセージとしてのみ受信できる単純な音声メールメッセージを自分自身の声で残すことができる。あるいは、未登録ユーザは、自分自身の音声メールをコンピュータ音声生成フォントに変換し、コンピュータ生成音声メッセージをARMSコンピュータに残すことができ、ARMSコンピュータは、次に、コンピュータ音声ファイルまたはテキストファイルとして受信者にメッセージを提供できる。音声メールを電子メールに転記するMDT[登録商
標]の一般的な用途とARMSとの大きな違いは、ARMSが、単信方式で働くかまたは
アマチュアリピータや公共サービスリピータなどのリピータを使用する無線オペレータによって使用されることである。緊急事態環境では事実上どの緊急通信オペレータもARMSリピータになることができ、その結果、緊急通信は、従来の通信網管理によって経路指定されるだけでなく、他がログインする時に他による取り出しのために通信網管理者によっても達成される。さらに重要なことには、ARMSは、MDT[登録商標]の他にも通信モードを使用することがあり、その理由は、本発明の他の電磁手段(すなわち、QAMFM[登録商標]、TONE63[登録商標]など)の狭帯域幅のUHFおよびVHF伝送特性が、ARMSに特に向いているからである。従って、ARMSは、非緊急時電話、インターネット通信システムまたはそのインフラストラクチャによる一般的なメッセージ伝送用途に意図されておらず、主に緊急時の公共サービス無線に使用される。
ARMS伝送は、以下のように進行することもある。
「ARMS[登録商標]サービスを起動する」
プログラムを起動し、プログラムをロードし、ユーザのコールサインを傍受する準備をする話者独自のマクロコマンドを監視する。
「プロファイルKB3FXIをロードする」
登録ユーザプロファイルをロードし、ユーザの名前を呼び出し、ユーザに名前で対応し、待機メッセージの数とタイプのリストを取り出し、メッセージの数とタイプのテキスト音声を再生する。
「メッセージをリストする」
優先順位、テキストおよび録音メッセージをリストする。
「優先メッセージを再生する」
優先メッセージを再生する。
「メッセージを再生する」
メッセージを再生する。
「メッセージ番号3を再生する」
メッセージ番号3を再生する。
「AE3Cにメッセージを残す」
AE3Cのメッセージを記録し転記し、AE3Cフォルダに保存する。
「AE3Cに優先メッセージを残す」
AE3Cの優先メッセージを記録し転記し、AE3Cフォルダに保存する。
「メッセージを再び再生する」
最後のメッセージを再び再生するか再び話す。
「メッセージを削除する」
メッセージを削除する。
前述のように、同じメッセージを登録ユーザの音声の形と転記した形の両方で保存するARMSアーカイブプロセスには、音声(無線または電話)またはコンピュータ(テキスト)ログインのどちらでもアクセスできる。更に、残されたメッセージに送信者によって優先順位を付けることができ、その結果、メッセージが送られた加入者は、少なくとも送信者の判断による優先順位でメッセージを再生できる。同様に、受信者は、データマイニング機能を使用してメッセージ送信の優先順位を実現できる。緊急通信の場合、音声メールのテキスト転記は極めて有益である。加入者がARMS[登録商標]システムにログインし、全てのメッセージをテキストとして要求した時、加入者は、全てのテキストメッセージを容易に走査し、様々なメッセージの緊急優先順位の決定(triage)を自分自身で行うことができる。何も優先順位でランク付けされていない一連の音声メッセージをリアルタイムで聞くことは、本当に緊急な埋もれた1つのメッセージを聞くためにメッセージに30分も耳を傾け、そのメッセージを緊急行動に間に合うように受け取ることができないことを意味する。
本発明は、MDT[登録商標](および、その全ての用途)、PORTA−BROWSERおよびARMSだけを説明したが、MDT[登録商標]以外に、本発明の電磁手段アレイの重要部分を構成するデジタル通信モードがある。そのような手段の1つはQAMFM[
登録商標]であり、QAMFM[登録商標]の他のサブセットはTONE63[登録商標]で
ある。実際に、本発明のQAMFM[登録商標]の上位集合は、単純なFM伝送の代わりに電離層伝搬を使用する単側波帯などのHF伝送用に設計され意図された既存のデジタル無線モード(CW、RTTY、パケット、MFSK31、B/QPSK31、MT63、Hellschreiber、Throb、Pactor、Clover、Oliviaなど)の何れかを使用することである。後でさらに詳しく説明するように、本発明の上位集合はまた、必要に応じて、順方向誤り訂正とカスタマイズした語彙セットの両方を含むことができる。さらに、このような既存のデジタルモードを使用してFM信号を使用するコンピュータ間の接続を橋渡しすることは、これまで試みられておらずまた達成されていない。
QAMFM[登録商標]は、災害情報管理を含むがこれに限定されない高速ファイル転送を実現するために、順方向誤り訂正を使用する3KHz帯域幅内で動作する全静FM接続による直交振幅変調方式(QAM)の使用の新規の組み合わせを使用するデータ伝送である。QAM自体は既知であり(例えば、引用により本明細書に組み込まれた米国特許第6,560,293号を参照)、順方向誤り訂正法を使用する3KHz(またはこれ未満)の帯域幅内で動作する全静FM接続によるQAMの組み合わせはこれまで使用されていない。FMによる直交振幅変調は、極めて高速のデータ転送をある程度可能にする。その理由は、QPSK(4相位相変調または16PSK。下記参照)を(4状態)振幅偏移キーイング(4ASK)と組み合わせるマルチモードデジタル符号化が実現されるからである。これらの全機能の組み合わせにより、45度または90度(理論上最大12の別個の角度ベクトル)の位相偏位と追加の4つの振幅状態を加えたものを使用してデータを符号化することができ、これにより、データ伝送用にこれまで前例のない本発明の狭い(3KHz以下)帯域幅にデータを集中させることがきる。(QAMは、有線回路では周知であるが、無線接続では一般的でない。その理由は、電離層フェージングとFMマルチパス誤差が正確な復号化が妨げ、これらの両方は、本発明の全静FM信号を使用することにより回避できるからである)有線式QAM接続が、従来から、受信エラーの数を減少させるために周期的リサイクルチェックを使用する二重バーストモードベースであるため、冗長度ベースの順方向誤り訂正は重要である。
順方向誤り訂正法は、子どもの手遊び歌「The Eensy Weensy Spider(小さいクモさん
)」を使用することにより最も良く例示できる概念である(指の動きが数字を使用するデジタル現象である)。一方向のデータの全二重伝送を使用する精度が時々チェックされ、この場合、点AからBへの伝送が点BからAに繰り返され(または、折り返し数値サマリが送られる)、それにより二重化された伝送が点Aでチェックされる。信号が正確に受け取られたと思われる場合は、次のデータパケットが送られる。機器とその機能がはるかに複雑であるという点を除いて(すなわち、2つの異なる無線周波数を同時に使用し、2台の別個のトランシーバが必要である)、二重誤り訂正機構には悪いところはない。代替例として、データを点AからBに送りたい時、代わりにデータを「The Eensy Weensy Spider」の各フィンガタッチ式ブリッジと似た短いセグメントで送ることができる。換言する
と、順方向誤り訂正機構の二重化は、例えば25文字(または単語)を送り、次に前の25文字または単語を繰り返し、さらに次の連続した25文字または単語が送ることができ、それにより、受信コンピュータは、2つの別の時間に送られたそれぞれの対応する同一の伝送を比較して、各セグメントが正しいことを確認(または否定)する。一致しないセグメントは、場合によって別の周波数を使用するかまたはより高い出力(または、より適切に同調されたアンテナ)を使用して、データを再送信する必要があることをオペレータに知らせる。(興味深いことに、現在これを書いている時点で、HTML用のスペルチェッカは既に存在するが、エラーを含むHTMLファイルに利用できる自動補正機能はない。)従って、順方向誤り訂正二重によって確認されるようにエラーなしで送られないHTMLページは、再度送られることが最善である。
TONE63[登録商標]は、文字符号化ではなく語彙符号化によるQAMFM[登録商
標]である。換言すると、標準的QAM技術により、各6ビット(または7ビット)変調
変化は、ASCIIなどの文字セットからの1つまたは複数の個々の文字に関する情報を伝える。TONE63[登録商標]は、はるかに高いデータ転送速度を実現するために、文字の代わりに単語または語句を各6ビット変調変化に符号化する。任意の通信設備におけるユビキタスな標準語彙は、伝送がこのようにして予想可能に圧縮される場合があることを意味する。
QAMFM[登録商標]とTONE63[登録商標]の両方を例示するのに有効な別の説明として、デジタル通信を「デジタル」と呼ぶことができる理由は、最終的に、指(すなわち、数字)でデジタル通信モードで起きていることを説明または実証できることである。ある種の信号を変調する最も単純な形態は、モールス符号に典型的な「短い/長い」などのOOK(すなわち、オンオフキーイング)である。OOKモードは、指を伸ばす(「オン」)か曲げる(「オフ」)かによって実演できる。さらに複雑なデジタルモードは、2つの周波数を使用し、デジタル信号は、「高」(高い方の周波数で送られる)か「低」(低い方の周波数で送られる)である。この「周波数偏移キーイング」は、1つまたは複数の指を横方向に振ることによって指で表わすことができる。
さらに複雑で最新のデジタルモードは、信号間の位相偏移を使用して情報を送信する。「位相偏移キーイング」(PSK)は、伝送点で正弦波を(基準点に対して)同相で符号化して一方のデジタル状態を表わしまた異相で符号化して他方のデジタル状態を表わす。調和的に複雑に組み合わされた波形を、迅速、容易かつ正確に検出し、次にフーリエ解析を使用してコンピュータサウンドカードとコンピュータによって受信点で元の単純な高調波成分に還元できる。数学的に180度ずれた同相信号と異相信号を使用するPSK信号は、2相位相偏移キーイングすなわちBPSKとして知られる。コンピュータサウンドカードは、極めて十分に活用されない装置であり、180度よりはるかに細かい位相偏移を検出できる。それぞれ90度異なる4つの位相を使用するPSK信号は、4位相偏移変調すなわちQPSKまたは4PSKとして知られる。また、8PSK、16PSKなどのさ
らに細かい位相偏移も可能であり、高速フーリエ変換すなわちFFTを使用して復号化できる。この複雑な符号化は、両手を使って一方の手の指を他方の手の同じ指に重ねないか、部分的に重ねるか、または完全に重ねる(または交互に配置された)ことによって表すことができる。
クリアな「全静」信号の状況で使用可能なさらに他の符号化方法は、振幅偏移キーイング(Amplitude Shift Keying)すなわちASKである。この場合、さらに別のデジタル状態は、正弦波を高振幅と低振幅(2ASK)のどちらかで送るか複数の離散的振幅(例えば、4ASK)で送ることにより符号化される。コンピュータサウンドカードは同様に検出可能であり、コンピュータは、部分的または完全に伸ばされた指として指で表されたそのような振幅偏移を復号できる。
マルチレベル変調(Multi-level Modulation)すなわち「ML」は、1つまたは複数のデジタルモード(すなわち、OOK、FSK、PSK、ASK)を組み合わせる。直交振幅変調(Quadrature Amplitude Modulation)すなわちQAMは、QAMFM[登録商標]
とTONE63[登録商標]の場合、4ASKと組み合わせたQPSK(あたは、16PSKさえ)を使用することであり、その結果、各変調段で64の状態すなわち6ビットになる。
皮肉なことに、サウンドカードはこの用途を念頭に置いて設計されなかったが、コンピュータサウンドカードは、偶然にも、4位相偏移変調と振幅偏移キーイングを復号するのに必要な高速フーリエ変換を実行するのに十分に適している。振幅偏移キーイングと組み合わされた4位相偏移変調を伝搬し検出するサウンドカードの機能により、コンピュータとそのサウンドカードを音声とデータ伝送の基本構成要素として使用すると、3KHz帯域幅以内のリッチデータ伝送を全て送受信することができる。その理由は、位相偏移によって結果的にデータが重なり、それにより広帯域伝送が必要なくなるからである。
TONE63[登録商標]の改善は、5段階の開発計画で進行している。段階1と2で、TONE63[登録商標]は、現在、PCサウンドカードを使用して、2相位相偏移キーイング(180度の位相偏移)を使用する1kHz帯域幅において、ソフトウェアの核により15.625Hz離れた64のトーンを生成する。最初に、我々は、PCサウンドカードによって、2相位相偏移ではなく4相位相偏移変調を生成するために既に考案されている独自のソフトウェアの改良を実施し試験することによって、直角位相PSK(90度の位相偏移)を代わりに使用する。直交振幅変調を実現するために、サウンドカードによる振幅変調が同様に達成される。段階3で、前述の順方向誤り訂正と組み合わせた単信通信路が、他の通信によって使用されるデータ補正技術に典型的な二重または半二重補正に代用される。試験される具体的な順方向誤り訂正は、ウォルシュ/アマダール順方向誤り訂正であり、これは、パブリックドメインアルゴリズムであり、新規で強健なQAM−FEC符号化が得られる。段階4で、語彙が、最も一般的に使用される緊急無線のそれぞれの単語、語句、頭文字、文字および数字と一致するようにマップされ、この段階は、1KHz音声帯域幅を超えるDSLの速度と同等のデータ転送速度になるものと思われる。段階5で、以上の全ての開発の試験は、地階、離れた窓のない室内、様々な密度の群葉を含む低い地理的地域、水浸しのマイクロフォンを使用する悪天候、および停電が至るところに存在する状況からの伝送を含むがこれらに限定されない種々様々な悪条件で行われる。
語彙符号化は、a)「専門用語(term-of-art)」と、b)伝送前にデータ圧縮する「
フラクタルアルゴリズムプラスベクトル(fractal-algorithm-plus-vector)」専用語彙
を含むがこれに限定されない、本発明の手段のうちの1つである。専門用語語彙は、TONE63[登録商標]の開発の段階4、すなわち割り当てられたトーン(TONE63[登
録商標])への語彙のマッピングの文脈で前に示唆されており、記号または単語(MDT[
登録商標])は、最も一般的に使用されている緊急無線の単語、語句、頭文字、文字、お
よび数字のそれぞれと対応し、それらは全てその語彙を含むデータ伝送を大幅に圧縮する働きをする。この方法は、任意の種類の語彙符号化(特定用途の専用語彙、すなわち緊急無線通信、無線メッセージ送信、赤十字や他の避難所通信、医療または病院用、金銭取り扱い機関用、スポーツイベント、および個人ユーザを含む)を意図しており、MDT[登
録商標]伝送が行われる時、典型的な用語と語句を速記法の単語または記号として表して
、MDT[登録商標]に使用されるコンピュータ生成音声フォントファイルとテキストファイルのいずれかまたは両方を圧縮できる。
本発明が意図する1つの特定のタイプの語彙符号化は、「フラクタルアルゴリズムプラスベクトル」符号化である。データパターンを認識し、そのパターンを送信し、次に受信点で数学的構成に従ってデータを再構築することにより、データ圧縮、符号化および伝送を改善できる。単純なデータパターンは、算数を使用して説明できる。データを幾何学的に考察すると、さらに複雑なデータパターンが現われる。微積分学(すなわちフーリエ解析)の数学的考察の下では、はるかに複雑なデータパターンが現われるが、第3の波の情報技術は、必然的に、パターンを記述するために微積分学ベースの数学の能力を超える複雑なパターンを必要とする。第3の波の情報技術を詳しく説明する理論はカオス理論であり、このカオス理論は、微積分学ではなくフラクタルまたは分数微分方程式に基づく。カオス理論とフラクタルを使用する高度な通信プロトコルは、2次元または3次元データベースからパターンを導出し、そのパターンを離散集合のフラクタル方程式とベクトルで記述することにより、情報を信じられないほどの速度で伝える。この理論の1つの用途は視覚画像の圧縮であり、その場合、視覚画像の別個の領域がフラクタル的に定義され、得られたフラクタルとベクトルが、伝送のために準備される。同様に、テキスト、データベースまたは音声ファイルを含む任意のデータセットのデータを精査してパターンを調べることができ、そのようなパターンから、フラクタルアルゴリズムとベクトルを導出できる。本発明の目的のため、発明者は、全てのデータ伝送用ではないがMDT[登録商標]とTONE63[登録商標]伝送用にテキスト、画像、データベースおよび音声ファイルを圧縮するためにフラクタルを使用する新規な組み合わせを作成するためだけにフラクタルを発明したわけではない。換言すると、画像ファイルであれ音声ファイルであれデータベースファイルであれテキストファイルであれ、何らかの種類の任意のデータセットによってコンピュータパターンが実証される。そのようなパターンは、フラクタルアルゴリズムとベクトルを等しくし、データセット自体よりも数学方程式のサイズを小さくし、伝送用のデータを大幅に圧縮できる。従って、MDT[登録商標]とTONE63[登録商標]のいずれかが、基本的なフラクタルアルゴリズムとベクトル語彙を含む時に、任意のデータセットから定義アルゴリズムとベクトルを導出し、次に受信コンピュータに同じ事前設定され所定のアルゴリズムとベクトル語彙からのデータセットを再構築するタスクをさせる、アルゴリズムとベクトルだけを送ることができる。
フラクタルアルゴリズムプラスベクトルによってデータを送信する極めて単純な例は、半径rで青色の円を作成するように受信コンピュータに指示する単純なフラクタルアルゴリズムを送ることによって、画素ベースjpegフォーマットで送られる青い円のラスタファイルを作成することである。フラクタル理論の下では、任意の形状をフラクタルにできるので、ラスタ(画素ごと)ファイルの代わりに定義(フラクタルアルゴリズムプラスベクトル)を送ったらどうだろうか。テキストは、フラクタルアルゴリズムプラスベクトルによって送ることができる内部パターンを有し、そのパターンを任意の種類のデータマイニングによって得ることができるので、テキストを画像と同じようにフラクタクルとして表すことができる。確かに、少なくとも、視覚画像のコンピュータ保存と伝送は、前述のようにテキストが可能なフラクタクルと圧縮を使用して実現されるはずである。
実質的に全てのノートブック型およびラップトップ型コンピュータは、サウンドカード
を備えるが、多くのPDAは備えておらず、但し実質的に全てのPDAは赤外線通信機能を有する。従って、本発明の電磁手段のうちの1つは、下記の赤外線マッピングインタフェースである。赤外線マッピングインタフェースを使用して、PDAは、無線や他の伝達のためのデータ収集および送信源(また受信側)としての役割を果たすことができる。緊急事態で無線局を維持しかつ商用電力を使用せずに局を運営するために、赤外線マッピングインタフェースは、データを低消費電力の携帯情報端末(PDA)から低消費電力のアマチュア無線に転送する。変形例として、インタフェースは、コンピュータや他の任意の装置から赤外線データを受信する事もできる。インタフェースは、以下のように動作する。
A 数学的マッピング
赤外線マッピングインタフェースは、PDAと関連付けられアスキー(または等価物)文字を、無線によって送信される対応する音または変調データに数学的にマップする。この数学的マップは、PDAフォーマットの各アスキー文字の赤外線形式と、無線データフォーマットの同じ文字の対応するデータ形式との間の離散的な1対1の相関である。特定の例で使用されるマップは、特定のPDA赤外線プロトコルと、手近な機器によって使用される特定の無線データプロトコルとによって決定される。
1 PDA赤外線プロトコル
PDA赤外線プロトコルは、十分に確立され、離散的で、周知である。PDAは、信頼性が高くかつ定評があるプロトコルを使用してPDA間でデータを転送する。
2 無線データプロトコル
同様に、無線は、Pactor、Amtor、PSK31およびその他に様々な十分に確立され定評があるプロトコルを使用してデータを転送する。これらのプロトコルは、帯域幅と変調がかなり異なるが、これらは全て同じ基礎的なアスキー文字セットを含む。
B 論理的描出(Logical Rendition)
赤外線マッピングインタフェースは、標準のユビキタスブール代数を使用して論理マッピングを表す。赤外線マッピングインタフェースは、EEPROMを使用してマップを保存し、赤外線マッピングインタフェース装置にフラッシュされるマップの更新を可能にする。
C 電子手段
赤外線マッピングインタフェースは、適切なand、or、nand、およびnorゲートに構成される低電圧演算増幅器を使用してマッピングの論理的描出を実施する。同様に、PICプログラミングはEEPROMによって保存され、EEPROMをフラッシュすることによりプログラムの更新が可能である。代替例として、赤外線マッピングインタフェースは、Basic Stampによって制御できる。適切な音およびデジタルエマネーションが、発振器によって生成される。
赤外線インタフェースの文脈では、多くのラップトップがWi−Fiインタフェースを装備していることに注意されたい。緊急時、実際には任意の環境において、無線オペレータは、高所に設置された特別に調整されたアンテナでWi−Fi「ホットスポット」を設定し、ラップトップ型コンピュータを持つ人がWi−Fiによって利用可能な緊急通信との接続を可能にする。換言すると、ラップトップ型コンピュータのユーザは、無制限のデータに関して、Wi−Fiホットスポットを使用してPORTA−BROWSERアクセスを実現することもでき、可能な時には、緊急通信職員は、Wi−FiとMDT[登録商
標]を使用して全種類のコンピュータ通信を繋ぐこともできる。しかしながら、現在これ
を書いている時点で、Wi−Fiは広帯域であり、ラップトップ型コンピュータで局所的なWi−Fi通信を回復させる場合を除き、本発明の電磁手段は、3kHz以下と多くの場合1KHzの帯域幅を使用するVHFまたはUHF伝送に使用するように意図されていることに注意されたい。
最後に、本発明の第8の電磁手段は、緊急通信と日常通信(ショック状態プロトコル)に全く等しく当てはまる最も重要な通信原理である。ショック状態プロトコルは、ショック状態にあり末梢循環が制限された人間と同じように、システムの中心部近くに複雑さを集中させて、個々のユーザによって使用される機器ができるだけ単純になるようにするオンデマンド通信の移転である。前記機器は、「イヤバッド(ear bud)」トランシーバ、
PDA、ラップトップ型コンピュータ、典型的なウォーキートーキーを含むFMまたは他の単純な携帯トランシーバ、変調レーザー光線、あるいは他に利用できるものがない場合は糸電話アレイ(tin can and string array)などの、あらゆる利用可能な物を含む。
ショック状態プロトコルに関して忘れてはならない最も重要なことは、個々のユーザが、いくつかの複雑な通信電子回路を、緊急時であろうとなかろうと、日常的に管理してはならない(また、管理しようとさえしてはならない)ことである。全ての人が、毎日、1台または複数の携帯電話、PDA、Blackberry[登録商標]、オフィス電話、自宅電話、および1つまたは複数のパーソナルコンピュータを使用するとは考えにくい。(現在これを書いている時点で新しく発表されているいくつかの携帯電話は、9ギガバイトのハードドライブを内蔵し、これは現時点では途方もなく大きく思える。いくつかのPDAは、現在これを書いている時点で、多くのラップトップ型コンピュータよりも多くの機能と容量を有するほどきわめて複雑である。ユーザの手にあるこのような複雑で高価な持ち運び可能なものは全て、遅かれ早かれ、また恐らくすぐに壊れるであろう!)緊急通信職員を含む、多数の上等な電子機器を持ち運ぼうとする人は、一個の機器(すなわち、パーソナルコンピュータ)と、コンピュータとユーザが必ずしも同じ場所にない場合でもそのコンピュータにアクセスし管理する単純な装置とを持つことが好ましい。要するに、複雑さが、例えばパーソナルコンピュータから毎日バックアップされ、冗長になり得る場所に複雑さを集中させると、ユーザが使用できる機能の可能性が最大になる。携帯電話SIMカードにある重要な電話リストを維持する人を検討すると、現在これを書いている時点では、そのような同じ電話リストがパーソナルコンピュータ上にあり、電話をかけるために1つのリストが欲しい時に遠隔地から容易にアクセスできる場合に有効になる。また、通話が、おそらくMDT[登録商標]伝送と同じコンピュータによってかけられた場合にずっと有効になる。PDAとラップトップに別々のスケジュールまたはデータベース情報を維持し、これらの2つを定期的に同期させることは、MDT[登録商標]またはTONE63[登録商標]によって遠隔地からパーソナルコンピュータを操作して調べることができるようにすることにはならない。MDT[登録商標]により、ユーザは誰でも、自分の事務所に電話して望みの情報の音声生成ファイルを聞くことができ、あるいはそのコンピュータ音声生成ファイルを、例えばホテルのテレビを含むユーザに一時的に都合のよい任意のリモートコンピュータに送り転記するように指示できる。電話または無線伝送によって任意の場所から自分のパーソナルコンピュータに連絡をとり管理できる小型トランシーバ以外のものを携行することは実際には意味がない。この概念は、ショック状態プロトコルの最も重要な部分であり、人間は、二重化(および従って二重化とバックアップ)をすることができるコンピュータを管理するために単純で容易に交換可能な機器を使用すべきであり、全ての環境において、MDT[登録商標]またはTONE63[登録商標]を使用して必要なネットワークを回復させることができ、それにより電力またはインフラストラクチャの障害によって通信が制限されなくなる。
ショック状態プロトコルを採用する際、通信担当職員と市民は、パイロットが制御するF16コックピットに複雑すぎない簡単な方法があることにF16戦闘機の航空機設計技師が気付いた時にその操縦士が遂げる洗練の進歩と似た洗練の進歩を遂げることになる。戦闘機操縦士は、恐らく、航空機設計技師が主張する極めて多数のスイッチと表示装置がコックピット内で利用可能でなけばならないことを理解することはおろか見ることもできない。設計者は、これに気付いた時、全く新しいインタフェースを追加し、コックピット
ウィンドウ上の仮想「チョークライン(白墨線)」の向きに取り付けたもの(例えば、「ヘッドアップ」表示装置)によって全てのパイロット/航空機通信機能を単純化した。ヘッドアップ表示装置によって、パイロットは、優先順位付けされ構成された形式で状況固有の情報を受け取り、従って未処理データの無限ストリームを処理する必要がなくなる。コックピットウィンドウから外を見ている時に表示装置を読み取りスイッチを監視することを戦闘機の操縦士に期待するのが正当でないのとちょうど同じように、多数の電子装置を操作して通信を制御したり優先順位付けされていないメッセージとデータを一緒に受け取ったりすることを通信担当職員または一般市民に期待するのは正当ではない。ショック状態プロトコルは、1台のパーソナルコンピュータで全てのものを制御し、単純なダムキーボードまたは小さなトランシーバによって制御が行われるという点で、全種類の通信ユーザに「ヘッドアップ表示装置」の概念的等価物を提供する。従って、本発明によるショック状態プロトコルは、全ての人が、1台のパーソナルコンピュータと、そのコンピュータに対する1つまたは複数の単純なインタフェース(トランシーバ、赤外線装置、「イヤバッド」、ウォーキートーキー、糸電話など)を主にまたは専ら使用し、また1台のパーソナルコンピュータが、日常用と緊急用の両方に他の音声源およびデータソースとの通信を維持できるようにTONE63[登録商標]やMDT[登録商標]などのネットワークブリッジ技術によって使用可能にされることを意味する。
追記として、本明細書全体にわたる糸電話の引用は、全くユーモアのつもりではないことに注意されたい。物理学者は誰でも、音響を送る極めて確実な方法が、それぞれの端に増幅器(すなわち、カップまたはブリキ缶)を備えたぴんと張った糸であることを知っている。本発明者は、FMや他の音声伝達による様々なデジタルモードの糸電話の試験を既に行っており、伝送の一部分がコンピュータサウンドカードとの間でカップと糸を介した音響伝搬によって行われる時でもデジタルモードが100%の精度で実施されたいくつかの例を実証できる。それでもまだ読者がふざけた態様と疑う場合は、常に、1台または複数台のラップトップ型コンピュータが同じ部屋の中にあってそれらのコンピュータが互いに会話することができないことを検討されたい。殆どのラップトップ型コンピュータは、現在これを書いている時点で、もう「フロッピー(登録商標)」ドライブを備えておらず、いくつかのラップトップ型コンピュータは、CDドライブを備えるがCD書き込み装置は備えておらず、多くの場合、ユーザは、自分のコンピュータ上に特に互換性のあるソフトウェアがない(ソフトウェアのバージョンが数年異なるなど)。MDT[登録商標]またはTONE63[登録商標]とサウンドカードにより、他のものが何も利用できない場合に、本発明者が現在これを書いている時点で既に達成したように、コンピュータとコンピュータの間の転送は常にカップと糸で可能である。フィート、ヤード、マイルのより長距離の同様の伝送によって、重要な電磁手段を構成するMDT[登録商標]とTONE63[登録
商標]の能力は理解されるが、より短距離でも機能する糸電話アレイの能力も完全に理解
される。
本発明を特定の開示および専用の材料と方法に関して説明したが、本発明は添付の特許請求の範囲の記述によってのみ限定される。
本発明による「公式緊急局の設備」を示す流れ図である。 本発明によるOESデータベースレコードのサンプルである。

Claims (22)

  1. 通信を管理する方法であって、第1のコンピュータが少なくとも第1のサウンドカードと音声認識およびコンピュータ音声生成ソフトウェアとを備えた少なくとも1台のコンピュータによってデータを獲得し、編成しかつ/または伝達する段階を含み、第1のコンピュータが、受信装置によって受け取られるように意図された信号をコンピュータ生成音声によって伝達する、方法。
  2. 前記受信装置が、第2のサウンドカードを含む第2のコンピュータである、請求項1に記載の方法。
  3. 前記コンピュータ生成音声が、40kHz以下の帯域幅を有する信号を伝達する請求項1に記載の方法。
  4. 前記コンピュータ生成音声が、20kHz以下の帯域幅を有する信号を伝達する請求項1に記載の方法
  5. 前記コンピュータ生成音声が、10kHz以下の帯域幅を有する信号を伝達する請求項1に記載の方法。
  6. 前記コンピュータ生成音声が、4kHz以下の帯域幅を有する信号を伝達する請求項1に記載の方法。
  7. 前記コンピュータ生成音声が、3kHz以下の帯域幅を有する信号を伝達する請求項1に記載の方法。
  8. 前記コンピュータ生成音声が、少なくとも約500Hzの信号を伝達する請求項1に記載の方法。
  9. 通信を管理する方法であって、サウンドカードと赤外線インタフェースのいずれかを装備した少なくとも1台のコンピュータによってデータを獲得し、編成しかつ/または伝達する段階を含み、前記コンピュータが3kHz以下の帯域幅を有する信号を受信者に伝達する、方法。
  10. 前記伝達する段階が、UHFまたはVHF周波数の無線伝送によって実現される請求項9に記載の方法。
  11. 前記コンピュータが、3kHz以下の帯域幅を有する信号を受信者にコンピュータ生成音声によって伝達する請求項9に記載の方法。
  12. 前記コンピュータが、3kHz以下の帯域幅を有する信号を受信者にトーンで伝達する請求項9に記載の方法。
  13. 前記コンピュータが、3kHz以下の帯域幅を有する信号を受信者にHF、VHFまたはUHFによって送られるトーンによって伝達する請求項9に記載の方法。
  14. 前記受信者が、画面上に信号を表示できるコンピュータである請求項9に記載の方法。
  15. 前記伝達する段階が、FM無線伝送によって実現される請求項9に記載の方法。
  16. 前記伝達する段階が、全静FM無線送信によって実現される請求項9に記載の方法。
  17. 前記受信者が、画面上に信号を表示できるコンピュータであり、さらにコンピュータが、前記画面上の前記信号の表示に優先順位を付けるようにプログラムされ動作する請求項9に記載の方法。
  18. 前記信号が語彙符号化を表す請求項9に記載の方法。
  19. 前記トーンが直交振幅変調を表す、請求項12に記載の方法。
  20. 前記伝達する段階が、順方向誤り訂正を含む請求項19に記載の方法。
  21. 前記トーンが、語彙符号化を表す請求項20に記載の方法。
  22. 無線通信を管理するシステムであって、音声認識およびコンピュータ生成音声ソフトウェアを備えた少なくとも1台のコンピュータを含み、1人または複数のシステムユーザをシステムに登録することができ、システムは、送信を受けた時に起動され、指定受信者固有の無線送信メッセージを受信および保存し、その後に指定受信者に無線送信メッセージを送る、システム。
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