JP2008311918A - 通信システム、通信端末およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】通話途切れが発生し、音声が遅れて送信される際、聞き手にとって聞き取り易く、また意味が分かる音声を送信すること。
【解決手段】通信可否判定部が通信不可と判定した場合、通信不可となる直前のマークAを保持し、次に通信可否判定部が通信可能と判定した場合、音声送信部は、音声データバッファに記録されている音声データのうち、マークAからを送信し、マークA以降の音声データを送信し終えたら、マイクに入力される音声を送信する。
【選択図】図1
【解決手段】通信可否判定部が通信不可と判定した場合、通信不可となる直前のマークAを保持し、次に通信可否判定部が通信可能と判定した場合、音声送信部は、音声データバッファに記録されている音声データのうち、マークAからを送信し、マークA以降の音声データを送信し終えたら、マイクに入力される音声を送信する。
【選択図】図1
Description
本発明は、複数の通信端末を接続して相互に音声を送受信するための通信システム技術に関する。
携帯電話などの通信端末で通話をする際、断続的に通話が出来なくなる、一般に通話途切れと呼ばれる現象が発生することがある。
通話途切れが発生すると、通話相手に対する自分の発言が部分的に遮られるため、通話相手に発言の内容が伝わらず、多くの場合話し手はもう一度言い直さなければならない。
前述のように通話途切れは話し手と聞き手の双方にとって、煩わしい現象である。
また、音声が部分的に遮られると、例えば日本語の場合、子音字が母音字のように聞こえてしまうなどして、言葉として意味の通じる音声にならないことが多い。
本現象は、音声の遮られた部分を聞く際も同様であり、たとえ通信可能と判定された時に送信されたとしても、やはり聞き手にとって、言葉として意味の通じる音声にならないことが多いはずである。
通話途切れが発生しても話し手が言い直さないで済むための技術は、例えば、特許文献1により知られる。
また、携帯電話機の内臓マイクからの音声データは送信メモリに記憶され、この送信メモリに記憶された音声データが無線回線を介して録音サービスセンターの情報処置装置に送信され、携帯電話機は、無線回線状態の劣化を検知すると、無線制御部は、音声データをバックアップメモリに送信させ、携帯電話機が、無線回線状態が劣化状態から回復したことを検知すると、携帯電話機の無線制御部は、バックアップメモリに記憶させた音声データを送信メモリに送信させ、音声データを情報処理装置に送信させる技術が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開平09−261155号公報
特開2003−174681号公報
しかしながら、上述の関連技術では、通信不能と判定された後に、音声の記録が始まるため、通信不能である期間の音声が確実に漏れなく記録される保証がない。話し手が発言し続けている場合、通信不能と判定された直後の音声を記録し損ねる可能性がある。
また、通信可能となった時に、通信不能と判定された期間で区切った音声を送信するため、通話相手にとって聞き取りにくい音声を送信してしまう可能性が高い。音声は、あるまとまりを持って初めて内容を持ち、意味が通じるようになる。音声の内容とは関係ないタイミングで区切られた音声を送信しても、聞き手が理解できないことが多いと考えられる。
また、通信不能と判定された期間に記録された音声を、早いスピードで再生し、通話相手に送信するが、通話相手にとって通話途切れの直後に早いスピードで再生された音声を聞くのは、必ずしも聞き取り易いものではなく、聞き逃す可能性も高い。
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたもので、通話途切れが発生し、音声が遅れて送信される際、聞き手にとって聞き取り易く、また意味が分かる音声を送信することが可能である通信システム、通信端末およびプログラムを提供することを目的とする。
本発明の第1の通信システムは、複数の通信端末を接続して、相互に音声を送受信するための通信システムであって、
前記通信端末に入力される音声を電気信号に変換するマイクと、
現在の通信状態を監視し、通信が可能か否かを判定する通信可否判定部と、
音声の切れ目、文章の区切り、文節の区切り、単語の区切り、音節の区切り、文字の区切りの全てまたは一部を検出する音声分析部と、
音声データの、前述の音声分析部が検出した切れ目または区切りのある位置にマークを挿入するための音声データ処理部と、
前記音声データ処理部により処理された音声データを、過去の特定期間分だけ常に記録するための音声データバッファと、
音声を送信するための音声送信部と、を備え、
前記通信可否判定部が通信不可と判定した場合、通信不可となる直前のマークAを保持し、次に前記通信可否判定部が通信可能と判定した場合、前記音声送信部は、前記音声データバッファに記録されている音声データのうち、マークAからを送信し、マークA以降の音声データを送信し終えたら、前記マイクに入力される音声を送信することを特徴とする。
前記通信端末に入力される音声を電気信号に変換するマイクと、
現在の通信状態を監視し、通信が可能か否かを判定する通信可否判定部と、
音声の切れ目、文章の区切り、文節の区切り、単語の区切り、音節の区切り、文字の区切りの全てまたは一部を検出する音声分析部と、
音声データの、前述の音声分析部が検出した切れ目または区切りのある位置にマークを挿入するための音声データ処理部と、
前記音声データ処理部により処理された音声データを、過去の特定期間分だけ常に記録するための音声データバッファと、
音声を送信するための音声送信部と、を備え、
前記通信可否判定部が通信不可と判定した場合、通信不可となる直前のマークAを保持し、次に前記通信可否判定部が通信可能と判定した場合、前記音声送信部は、前記音声データバッファに記録されている音声データのうち、マークAからを送信し、マークA以降の音声データを送信し終えたら、前記マイクに入力される音声を送信することを特徴とする。
また、本発明の第2の通信システムは、複数の通信端末を接続して、相互に音声を送受信するための通信システムであって、
自機に入力される音声を電気信号に変換するマイクと、
現在の通信状態を監視し、通信が可能か否かを判定する第1の通信可否判定部と、
音声の切れ目、文章の区切り、文節の区切り、単語の区切り、音節の区切り、文字の区切りの全てまたは一部を検出する音声分析部と、
音声データの、前述の音声分析部が検出した切れ目または区切りのある位置にマークを挿入するための音声データ処理部と、
前記音声データ処理部により処理された音声データを、過去の特定期間分だけ常に記録するための第1の音声データバッファと、
音声を送信するための第1の音声送信部とから構成される通信端末と、
前記第1の音声データバッファと同じ機能を持つ第2の音声データバッファと、
前記第1の通信可否判定部と同じ機能を持つ第2の通信可否判定部と、
前記第1の音声送信部と同じ機能を持つ第2の音声送信部と、から構成されるネットワークと、
を含んで構成され、
前記第1の通信可否判定部が通信不可と判定した場合、通信不可となる直前のマークAを保持し、次に前記第1の通信可否判定部が通信可能と判定した場合、前記第1の音声送信部は、前記第1の音声データバッファに記録されている音声データのうち、マークAからを送信し、
さらに、前記第2の通信可否判定部が通信不可と判定した場合、通信不可となる直前のマークCを保持し、次に前記第2の通信可否判定部が通信可能と判定した場合、前記第2の音声送信部は、前記第2の音声データバッファに記録されている音声データのうち、マークCからを送信することを特徴とする。
自機に入力される音声を電気信号に変換するマイクと、
現在の通信状態を監視し、通信が可能か否かを判定する第1の通信可否判定部と、
音声の切れ目、文章の区切り、文節の区切り、単語の区切り、音節の区切り、文字の区切りの全てまたは一部を検出する音声分析部と、
音声データの、前述の音声分析部が検出した切れ目または区切りのある位置にマークを挿入するための音声データ処理部と、
前記音声データ処理部により処理された音声データを、過去の特定期間分だけ常に記録するための第1の音声データバッファと、
音声を送信するための第1の音声送信部とから構成される通信端末と、
前記第1の音声データバッファと同じ機能を持つ第2の音声データバッファと、
前記第1の通信可否判定部と同じ機能を持つ第2の通信可否判定部と、
前記第1の音声送信部と同じ機能を持つ第2の音声送信部と、から構成されるネットワークと、
を含んで構成され、
前記第1の通信可否判定部が通信不可と判定した場合、通信不可となる直前のマークAを保持し、次に前記第1の通信可否判定部が通信可能と判定した場合、前記第1の音声送信部は、前記第1の音声データバッファに記録されている音声データのうち、マークAからを送信し、
さらに、前記第2の通信可否判定部が通信不可と判定した場合、通信不可となる直前のマークCを保持し、次に前記第2の通信可否判定部が通信可能と判定した場合、前記第2の音声送信部は、前記第2の音声データバッファに記録されている音声データのうち、マークCからを送信することを特徴とする。
本発明によれば、通話途切れが発生し、音声が遅れて送信される際、聞き手にとって聞き取り易く、また意味が分かる音声を送信することが可能である通信システム、通信端末およびプログラムを提供することができる。
以下、本発明の実施例について図面を参照して詳細に説明する。本発明の実施例における通信システム構成を図1に示す。
マイクは、端末のユーザの発言を電気信号に変換する。
通信可否判定部は、現在の通信状態を監視し、通信が可能か否かを判定する。前述の通信可否判定部は、通信網および通信端末の構成要素のうち、通話途切れの原因となる可能性のあるものの全てを監視するべく、複数個設置されることが望ましい。通信可否を判定する手段は、携帯電話などで既に利用されており、信号レベルやBER(Bit Error Rate)等の信号状態を基に判定される。
音声分析部は、音声の切れ目、文章の区切り、文節の区切り、単語の区切り、音節の区切り、文字の区切り等を検出する。前述の切れ目または区切りを検出する手段としては、例えば、音声の当該音量が、特定の音量以下である部分を、前述の切れ目または区切りと見なす、というものがある。音量を検出する手段として、特定の短い期間の音量の平均値または移動平均値などが挙げられる。
また、他の手段の例として、音声認識技術により音声の構文を解釈し、文章を解析することで前述の切れ目または区切りを特定する、というものがある。文章を解析する手段は、現在ロボット開発等の分野で研究されており、実現されている。
音声データ処理部は、前述の音声分析部が検出した切れ目または区切りのある位置にマークを挿入する。マークを挿入する手段の例として、区切り位置に相当する音声データの一部にフラグを立てる、というものがある。また、他の手段の例として、区切り位置に相当する音声データのアドレスを、区切りタイプの情報とともにテーブルとして保持する、というものがある。
音声データバッファは、前述の音声データ処理部により処理された音声データを記録する。前述の音声データバッファは、新たな音声データを書き込まれると同時に、記録されている音声データを読み出されることがある。
音声送信部は、前述の通信可否判定部の判定結果に応じて、前述のマイクからの音声を送信するか、前述の音声データバッファからの音声を送信するかを選択し、当該音声を送信する処理を行なう。
以下に、本発明の実施例の動作を図2を参照して詳細に説明する。
本通信システムを利用した通話が開始される時点では、通常通信は可能な状態であり、前述の音声送信部はマイクからの音声を送信する。
また、通話が開始されると、前述の音声分析部が音声データの前述の区切りを検出し、前述の音声データ処理部が前述の区切りの位置にマークを挿入し、当該の音声データは前述の音声データバッファに逐次保持される。
前述の音声データバッファのサイズは、通話途切れの際に通話が不能となる期間内に発せられる音声を充分に保持できる程度であると想定される。
前述の音声データバッファがオーバーフローした場合、保持されている音声データのうち、先頭のデータから喪失される。
また、通話が開始されると、前述の通信可否判定部は、常時通信が可能な状態か否かを判定する。
前述の通信可否判定部が通信不能と判定した時、前述の音声送信部は直前の区切りマークAを保持しておく。
次に、前述の通信可否判定部が通信可能と判定した時、前述の音声送信部は、前述の音声データバッファに保持されている音声データのうち、前述の区切りマークAからを送信し始める。
前述の音声送信部は、例えば、前述の音声データバッファがオーバーフローするなど、通信不能となる直前の区切りマークがない場合には、通信不能となった以降の最初の区切りマークからを送信する。
通話途切れに失われた時間を取り戻すべく、かつ通話相手にとって聞き取り易くするために、前述の音声送信部が前述の音声データバッファに保持されている音声データを送信する際、送信開始時は通常の早さで聞こえ、送信開始後は次第に早く聞こえるように送信する処理を行なってもよい。
次に、前述の音声送信部は、前述の音声データバッファに保持されている前述の区切りマークA以降の音声データを送信し終えると、再度前述のマイクからの音声を送信する。
前述の通信可否判定部が、通信が可能か否かだけでなく、通信の品質レベルをも判定する場合、前述の音声分析部、前述の音声データ処理部および前述の音声データバッファは、前述の通信可否判定部により判定される品質レベルが、通信不能に近づいた時にのみ、動作する処理を行なってもよい。
前述の処理により、通信端末の消費電力を低減することができる。
本実施例の動作には何通りかのパターンが考えられるので、それぞれのパターンについて説明する。
図3に示されるパターンでは、通信不能となった後、再度通信可能となる前にユーザの発言が終了している。
本パターンでは、通話途切れの間の発言を、通信可能となった後に送信し終えると、前述の音声送信部は前述のマイクからの音声を送信する。
図4に示されるパターンでは、通信不能となり、再度通信可能となった後にユーザの発言が終了している。
本パターンでは、前述の音声送信部は再度通信可能となっても、前述の音声データバッファに音声データが残っているので、前述のマイクからの音声を送信せず、まず前述の音声データバッファに残っている音声データを送信し、次に前述のマイクからの音声を送信する。
図5に示されるパターンでは、通信不能となり、再度通信可能となった後にユーザの第一の発言が終了し、前述の音声送信部が前述の音声データバッファに残っている音声データを送信している最中に、ユーザが第二の発言を開始している。
本パターンでは、前述の音声送信部は、前述の音声データバッファに第一の発言が残っているので、第二の発言を前述のマイクから送信せず、まず前述の音声データバッファに残っている第一の発言を送信し、次に第二の発言を送信する。
図6に示されるパターンでは、通信不能となった後にユーザの発言が前述の音声データバッファに保持されるが、前述の音声データバッファがオーバーフローを起こしている。
本パターンでは、当該の音声データのうち、先頭のデータが失われ、かつ、前述の音声送信部は前述の音声データバッファに保持される音声データの最も先頭に近い区切りマークBからを送信する。
上記の本実施例では、確実に通信不能である期間の音声が記録されるために、通話中は常に音声を記録するか、前述の通信可否判定部による通信の品質レベル判定により、通信不能になる手前の段階で音声の記録を開始している。また、通話相手にとって聞き取り易い音声を送信するために、音声の切れ目、文章の区切り、文節の区切り、単語の区切り、音節の区切り、文字の区切り等を検出し、通信可能となった時には前述の切れ目または区切りによって、音声データを送信している。さらに、通話途切れによって失われた時間を取り戻し、かつ通話相手にとって聞き取り易く、聞き逃すことが少なくなるようにするために、通信可能となった時に音声データを送信するとき、送信開始時は通常の早さで聞こえ、送信開始後は次第に早く聞こえるように送信する処理を行なっている。
次に、本発明の他の実施例について説明する。その構成を図7に示す。
これまで述べてきた実施例の構成の他に、音声認識処理部、電話帳データ、メール編集処理部が加えられている。
前述の音声認識処理部は、前述の音声データバッファに保持されている音声データをテキスト化する。
前述の電話帳データは、通話相手を特定し、さらに当該人物のメールアドレスを特定するために利用される。
メール編集処理部は、自動的にメール編集画面を開き、本文と宛先に必要な情報を入力する。
以下に、本実施例の動作を図8を参照して詳細に説明する。
前述の通信可否判定部が、通信不能と判定した後、通信が切断されてしまった場合、前述の音声認識処理部は、前述の音声データバッファに保持されている音声データの全てまたは一部をテキスト化する。
前述の音声認識処理部は、前述の音声データバッファに保持される音声データのうち、前述の音声分析部が検出した区切りのうち、先頭の区切りから最後の区切りまでをテキスト化してもよい。
一方、前述の電話帳データから直前の通話相手が特定され、さらに当該人物のメールアドレスが特定される。
前述のメール編集処理部は、通信が切断された後に自動的に開き、前述の音声認識処理部が処理したテキストを本文に、前述の特定されたメールアドレスを宛先に予め入力しておく。
ユーザはメールを編集することができる。
通常、通信が切断されてしまった場合、ユーザが発言していた内容は通話相手に伝わらないままであるが、ユーザは再度通話を試みるか、メールを前述の通話相手に送信すれば、前述の内容を前述の通話相手に伝えることができる。
しかし、前述のようなユーザの試みには次のような課題がある。1.一度通信が切断されてしまった場合、継続してしばらくの間は通信が不可能であることが多い。2.ユーザが何を話していて、何を伝えようとしていたのか忘れてしまうケースがある。3.継続してしばらく通信が不可能である場合、メールで伝えるという選択肢があるが、メールを編集することは時間がかかり、ユーザにとっては煩わしい。
本実施例では、通信が切断されると自動的にメール編集画面が開き、宛先には前述の通話相手のメールアドレスが入力され、本文には前述の発言内容がテキストとして入力されているので、ユーザは前述の発言内容を思い出すことができ、また、前述の発言内容の続きを編集することも可能であり、時間をかけずにメールを編集し、前述の発言内容と前述の発言内容の続きを通話相手に伝えることができる。
次に、本発明のさらなる他の実施例について説明する。その構成を図9に示す。
図1と異なる点は、端末内の音声送信部はマイクから直接受け取った音声を送信することはなく、必ず音声分析部、音声データ処理部、音声データバッファによってそれぞれ処理された音声データを受け取り、送信することである。
前述の音声送信部は、通信可否判定部により通信可能と判定される場合にも、常に前述の音声分析部により検出された区切りに、前述の音声データ処理部が挿入したマークと共に音声データを送信する。
ネットワーク内では、音声データバッファ2は前述の音声データを受け取り、音声送信部2に渡す。
通信可否判定部2は、前述のネットワーク内における現在の通信状態を監視し、通信が可能か否かを判定する。
前述の通信可否判定部2が通信不能と判定した時、前述の音声送信部2は直前の区切りマークCを保持しておく。
次に前述の通信可否判定部2が通信可能と判定した時、前述の音声送信部2は、前述の音声データバッファ2に保持されている音声データのうち、前述の区切りマークCからを送信し始める。
前述の音声送信部2は、端末内にある前述の音声送信部と同じ機能を持つ。
本実施例によれば、端末とネットワークの間で発生する通話途切れだけではなく、ネットワークにかかる負荷のために発生する通話途切れの場合も、通話復帰時に音声を再生することが出来る。
また、端末内に搭載される音声分析部および音声データ処理部が、常にそれぞれ区切りを検出し、マークを挿入することで、システム全体に必要な音声分析部の数を最小限に抑えられる。
なお、本発明は、通信システムが、映像と音声を相互に送受信するテレビ電話システムである場合にも適用できる。
前述のテレビ電話システムでは、通信端末、ネットワークのうち両方または片方が、音声データを保持すると共に映像データをも保持し、前述の音声データの区切りのうち、通話途切れ直前の区切りにマークを挿入し、通話復帰後に前述のマークからの音声データを送信すると共に、当該タイミングの映像からを送信してもよい。
また、通話復帰後に前述の音声データを送信する際、送信開始時は通常の早さで聞こえ、送信開始後は次第に早く聞こえるように送信する処理を行ない、かつ、前述の映像データを前述の音声データと同期させるために、送信開始時は通常の早さで見え、送信開始後は次第に早く見えるように送信する処理を行なってもよい。
また、本発明は、通信端末がネットワーク内に保管されている動画や音声などのストリーミングデータを閲覧する場合にも適用できる。
前述の通信システムでは、ストリーミングデータに含まれる音声データの区切り位置には予めマークが挿入され、前述のネットワーク、前述の通信端末のうち両方または片方が、前述の音声データを保持すると共に映像データをも保持し、前述の音声データの区切りのうち、通信が途切れる直前の区切りにマークを挿入し、通信復帰後に前述のマークからの音声データを送信すると共に、当該タイミングの映像からを送信してもよい。
また、通信復帰後に前述の音声データを送信する際、送信開始時は通常の早さで聞こえ、送信開始後は次第に早く聞こえるように送信する処理を行ない、かつ、前述の映像データを前述の音声データと同期させるために、送信開始時は通常の早さで見え、送信開始後は次第に早く見えるように送信する処理を行なってもよい。
なお、上述する各実施例は、本発明の好適な実施例であり、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更実施が可能である。例えば、通信端末、通信システムの機能を実現するためのプログラムを各装置に読込ませて実行することにより各装置の機能を実現する処理を行ってもよい。さらに、そのプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であるCD−ROMまたは光磁気ディスクなどを介して、または伝送媒体であるインターネット、電話回線などを介して伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。
Claims (15)
- 複数の通信端末を接続して、相互に音声を送受信するための通信システムであって、
前記通信端末に入力される音声を電気信号に変換するマイクと、
現在の通信状態を監視し、通信が可能か否かを判定する通信可否判定部と、
音声の切れ目、文章の区切り、文節の区切り、単語の区切り、音節の区切り、文字の区切りの全てまたは一部を検出する音声分析部と、
音声データの、前述の音声分析部が検出した切れ目または区切りのある位置にマークを挿入するための音声データ処理部と、
前記音声データ処理部により処理された音声データを、過去の特定期間分だけ常に記録するための音声データバッファと、
音声を送信するための音声送信部と、を備え、
前記通信可否判定部が通信不可と判定した場合、通信不可となる直前のマークAを保持し、次に前記通信可否判定部が通信可能と判定した場合、前記音声送信部は、前記音声データバッファに記録されている音声データのうち、マークAからを送信し、マークA以降の音声データを送信し終えたら、前記マイクに入力される音声を送信することを特徴とする通信システム。 - 複数の通信端末を接続して、相互に音声を送受信するための通信システムであって、
自機に入力される音声を電気信号に変換するマイクと、
現在の通信状態を監視し、通信が可能か否かを判定する第1の通信可否判定部と、
音声の切れ目、文章の区切り、文節の区切り、単語の区切り、音節の区切り、文字の区切りの全てまたは一部を検出する音声分析部と、
音声データの、前述の音声分析部が検出した切れ目または区切りのある位置にマークを挿入するための音声データ処理部と、
前記音声データ処理部により処理された音声データを、過去の特定期間分だけ常に記録するための第1の音声データバッファと、
音声を送信するための第1の音声送信部とから構成される通信端末と、
前記第1の音声データバッファと同じ機能を持つ第2の音声データバッファと、
前記第1の通信可否判定部と同じ機能を持つ第2の通信可否判定部と、
前記第1の音声送信部と同じ機能を持つ第2の音声送信部と、から構成されるネットワークと、
を含んで構成され、
前記第1の通信可否判定部が通信不可と判定した場合、通信不可となる直前のマークAを保持し、次に前記第1の通信可否判定部が通信可能と判定した場合、前記第1の音声送信部は、前記第1の音声データバッファに記録されている音声データのうち、マークAからを送信し、
さらに、前記第2の通信可否判定部が通信不可と判定した場合、通信不可となる直前のマークCを保持し、次に前記第2の通信可否判定部が通信可能と判定した場合、前記第2の音声送信部は、前記第2の音声データバッファに記録されている音声データのうち、マークCからを送信することを特徴とする通信システム。 - 前記通信システムとは、映像と音声を相互に送受信することを可能とするテレビ電話システムであり、
前記音声データバッファとは、動画データバッファのことであり、前記音声送信部とは、動画送信部のことであり、
前記通信端末およびネットワークのうち両方または片方において、前記音声データバッファは音声データを保持すると共に映像データをも保持し、
前記音声分析部によって検出された前記音声データの区切りのうち、前記音声データ処理部は通話途切れ直前の区切りにマークを挿入し、
前記音声送信部は、通話復帰後に前記マークからの音声データを送信すると共に、当該タイミングの映像からを送信することを特徴とする請求項1または2記載の通信システム。 - 前記通信システムとは、通信端末がネットワーク内に保管されている動画ファイルや音声ファイルなどのデータをストリーミングして閲覧することを可能にする通信システムであり、
前記音声データバッファとは、動画データバッファのことであり、 前記音声送信部とは、動画送信部のことであり、
前記通信端末、ネットワークのうち両方または片方において、前記音声データバッファは音声データを保持すると共に映像データをも保持し、
前記音声分析部によって検出された前記音声データの区切りのうち、前記音声データ処理部は通話途切れ直前の区切りにマークを挿入し、
前記音声送信部は、通話復帰後に前記マークからの音声データを送信すると共に、当該タイミングの映像からを送信することを特徴とする請求項1または2記載の通信システム。 - 前記音声分析部とは、音声の音量を監視し、該音量が特定の音量以下であるか否かを判定し、前記特定の音量以下である期間内のある位置を、前記切れ目または区切りと判断することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の通信システム。
- 前記音声分析部とは、音声を音声認識技術により文章化し、前記文章を構文解釈技術により文法的に解析することで、文章の区切り、文節の区切り、単語の区切り、音節の区切り、文字の区切りの全てまたは一部を検出することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の通信システム。
- 前記通信可否判定部とは、通信が可能か否かだけでなく、通信の品質レベルをも判定し、前記音声分析部、前記音声データ処理部および前記音声データバッファは、前記通信可否判定部により判定される品質レベルが、通信不能に近づいた時にのみ、動作することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の通信システム。
- 前記通信可否判定部、前記音声分析部、前記音声データ処理部、前記音声データバッファ、前記音声送信部の全てまたは一部が通信網内に設置されることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の通信システム。
- 前記通信可否判定部、前記音声分析部、前記音声データ処理部、前記音声データバッファ、前記音声送信部の全てまたは一部が通信端末内に設置されることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の通信システム。
- 請求項1から4および9のいずれか1項に記載の通信システムに含まれる通信端末。
- さらに、前記音声送信部は、マークA以降の音声データを、最初は通常の早さで再生されるように、かつ、ある特定の早さまで徐々に早く再生されるように送信することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の通信システム。
- さらに、前記音声データバッファがオーバーフローした場合、前記音声送信部は、前記音声データバッファに記録されている音声データのうち、最も古いマークB以降の音声データを送信することを特徴とする請求項1から4および11のいずれか1項に記載の通信システム。
- 一般的な音声認識機能、一般的なメール機能、一般的な電話帳機能を有しており、
通信が完全に切断されてしまった場合、前記音声データバッファに記録されている音声データの全てまたは一部を、音声認識機能によりテキスト化し、
メール編集画面を自動的に開き、当該テキストを前記メール編集画面の本文に入力し、かつ、電話帳機能から通話していた相手を特定し、当該相手のメールアドレスを自動的に宛先に入力し、後にユーザが当該メールを送信するために、前記メールを編集することを可能にするソフトウェアを備えることを特徴とする請求項1から4、11および12のいずれか1項に記載の通信システムに含まれる通信端末。 - 前記音声認識機能の処理は、前記音声データバッファに記録されている音声データのうち、最も古いマークから最も新しいマークまでをテキスト化することを特徴とする請求項13記載の通信端末。
- コンピュータに請求項1から14のいずれか1項に記載の機能を実現させることを特徴とするプログラム。
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007157497A Withdrawn JP2008311918A (ja) | 2007-06-14 | 2007-06-14 | 通信システム、通信端末およびプログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008311918A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014178122A1 (ja) * | 2013-04-30 | 2014-11-06 | 楽天株式会社 | 音声通信システム、音声通信方法、音声通信用プログラム、音声送信端末、及び音声送信端末用プログラム |
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2007
- 2007-06-14 JP JP2007157497A patent/JP2008311918A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014178122A1 (ja) * | 2013-04-30 | 2014-11-06 | 楽天株式会社 | 音声通信システム、音声通信方法、音声通信用プログラム、音声送信端末、及び音声送信端末用プログラム |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20100907 |