JP2008311738A - 無線送信装置、無線受信装置、無線通信システム、プログラム及び無線通信方法 - Google Patents

無線送信装置、無線受信装置、無線通信システム、プログラム及び無線通信方法 Download PDF

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Abstract

【課題】複数のセル固有情報を無線送信装置から無線受信装置に送信することができる無線送信装置、無線受信装置、無線通信システム、プログラム及び無線通信方法を提供する。
【解決手段】無線受信装置と通信する無線送信装置であって、第1のシーケンスを生成する第1のシーケンス生成部と、第2のシーケンスを生成する第2のシーケンス生成部と、第1のシーケンスの一部を第1の周波数帯域に割り当て、第2のシーケンスの一部を第1の周波数帯域と所定周波数に対して対称な第2の周波数帯域に割り当てるシーケンス割当部と、第1のシーケンスの一部と第2のシーケンスの一部とが割り当てられた送信信号を無線受信装置に送信する送信部とを備える。
【選択図】図5

Description

本発明は、無線送信装置、無線受信装置、無線通信システム、プログラム及び無線通信方法に関する。
現在、無線アクセス技術であるRAT(Radio Access Technology)として、3GPP(3rd Generation Partnership Project)で規定されているW−CDMA(Wideband-Code Division Multiple Access、非特許文献1)が第三世代セルラ移動通信方式として標準化され、順次サービスが開始されている。また、第三世代RATの進化(Evolved Universal Terrestrial Radio Access、以降EUTRAと称する)及び第三世代RATアクセスネットワークの進化(Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network、以降EUTRANと称する)が検討されている。EUTRAでは、通信方式として、OFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiplexing Access:直交周波数分割多元接続)方式が提案されている(非特許文献2)。
セルラ移動通信方式では、移動局装置が基地局装置の通信エリアであるセルまたはセクタ内において、事前に基地局装置と無線同期している必要があることから、基地局装置では規定の構成から成る同期チャネル(Synchronization Channel、以降SCHと称する)を送信し、移動局装置にて同期チャネルSCHを検出することで基地局装置と同期を取る。なお、W−CDMA方式では、同期チャネルSCHとして同期チャネルP−SCH(Primary SCH)と同期チャネルS−SCH(Secondary SCH)が同じタイミングで送信される。
移動局装置は、同期チャネルP−SCHによってスロット同期を取得し、同期チャネルS−SCHの送信パターンによってフレーム同期を取得すると共に、基地局装置を区別するためのセルIDのグループを特定する。更にセルIDグループから基地局装置のセルIDを特定するには、共通パイロットチャネル(Common Pilot Channel、CPICHとも称する)を用いる(非特許文献1の35頁〜45頁“2−2−2.セルサーチ”参照)。
上記の一連の制御、すなわち、移動局装置が基地局装置と無線同期を取り、更にその基地局装置のセルIDを特定するまでの制御をセルサーチと呼ぶ。セルサーチは、初期セルサーチと周辺セルサーチとに分類される。初期セルサーチとは、移動局装置が電源オン後に最も近いセルを検索し、そのセルに在圏するために行うセルサーチのことである。周辺セルサーチとは、初期セルサーチ後に、移動局装置がハンドオーバ先の候補セルを検索するために行うセルサーチのことである。
EUTRAは、OFDMA方式を用いたマルチキャリア通信であるため、同期チャネルSCHを使用するものの、前述したW−CDMA方式のセルサーチとは異なる制御が必要である。例えば、EUTRAでは既存の2Gや3Gサービスとの共存のため、異なる周波数帯域幅(例えば、1.25MHz、2.5MHz、5MHz、10MHz、20MHz)を持つ基地局装置をサポートする必要がある。このことを考慮し、同期チャネルSCHの周波数帯域幅を1.25MHzとし、基地局装置の周波数帯域幅の中心で送信する方法が提案されている(非特許文献2)。
図14は、異なる周波数帯域幅を持つ基地局装置の周波数帯域B1〜B5と同期チャネルSCHの関係を示した図である。すなわち、基地局装置が、周波数帯域B1=20MHz、B2=10MHz、B3=5MHz、B4=2.5MHz、B5=1.25MHzを有するときに、同期チャネルSCHが基地局装置の周波数帯域の中心に配置されている場合を図示している。
図14に示すように、基地局装置の周波数帯域幅が異なっていても、同期チャネルSCHは常に基地局装置の周波数帯域の中心で送信される。これにより、隣接する基地局装置の周波数帯域幅が現在の基地局装置の周波数帯域幅と異なっていても、移動局装置は周波数帯域の中心で周辺セルサーチを行うことによって同期チャネルSCHを検出することが可能となる。
更に3GPPでは、同期チャネルSCHの構造としてGCL(Generalized Chirp Like)シーケンスを用いたものが提案されている(非特許文献3)。GCLシーケンスsは非特許文献4によると式(1)で定義される。
Figure 2008311738
ここで、(k) mod mは、kをmで割った剰余である。
更にaは式(2)で表される。
Figure 2008311738
また、b(i=0,・・・,m−1)は、それぞれ振幅(絶対値)が1の任意の複素数である。非特許文献3で提示されているGCLシーケンスは、b=1,q=0,Nが素数のときのGCLシーケンスsであり、以下の式(3)で表される。
Figure 2008311738
ただし、k=0、・・・N−1、u=1、・・・、N−1、であり、uはGCLシーケンスインデックス(式(2)におけるr)である。GCLシーケンスインデックスuの値は、セル固有情報に対応し、セル固有情報を表すことができる。セル固有情報とは、セルまたはセクタインデックス(セル/セクタID、またはセル/セクタ番号)、セルまたはセクタの送信アンテナ本数、ガードインターバル(Guard Interval、GIとも称する)の長さ、報知チャネル(BCH)の周波数帯域幅、無線フレーム先頭タイミングなど、セルまたはセクタを構成するシステムパラメータなどを指す。
非特許文献3で提案されたセルサーチ方法を以下に説明する。
図15は、基地局装置におけるSCH送信部1000の構成を示す概略ブロック図である。図15に示すように、SCH送信部1000は、セル固有情報uをもとに、該uをGCLシーケンスインデックスとするGCLシーケンスを生成するGCLシーケンス生成部1001と、生成されたGCLシーケンスを周波数軸上にマッピングするマッピング部1002と、マッピングされた信号を逆フーリエ変換することにより時間軸上の信号に変換するIDFT(Inversed Discrete Fourier Transform:逆離散フーリエ変換)部1003と、時間軸に変換された信号にガードインターバルGIを付加するGI付加部1004と、ガードインターバルが付加されたデジタル信号をアナログ信号に変換するDAC(Digital to Analogue Converter:デジタルアナログ変換器)部1005と、アナログに変換された信号を所定のキャリア周波数でアンテナ1007により送信する無線部(TX)1006からなる。
GCLシーケンス生成部1001は式(3)とセル固有情報uとを用いてGCLシーケンスsを生成する。生成されたGCLシーケンスsの各要素s、・・・、sN−1を、マッピング部1002は、周波数軸上のサブキャリアにマッピングするが、このとき、図16に示すように偶数サブキャリア(サブキャリア2、サブキャリア4、・・・、サブキャリア2N)にGCLシーケンスsの要素をマッピングして、サブキャリア0および奇数サブキャリアにはヌル信号(電力0の信号)をマッピングすることにより(図16の左側の図参照)、IDFT部1003による逆離散フーリエ変換IDFT後の時間軸上での信号が同一信号の繰り返しで構成されるようにする(図16の右側の図参照)。これは後述する移動局装置において、受信信号と受信信号を半シンボルずらした信号との相関をとる、すなわち自己相関をとることで容易にSCHの時間同期タイミングを検出できるようにするためである。
図17は、移動局装置におけるセルサーチ部の構成を示す概略ブロック図である。図17に示すように、セルサーチ部1100は、基地局装置から送信された信号をアンテナ1110を介して受信する無線部(RX)1101と、無線部で受信したアナログ信号をデジタル信号に変換するADC(Analogue to Digital Converter)部1102と、デジタル信号に変換された時間軸上の信号を用いて同期チャネルシンボルのタイミングを検出するSCHシンボルタイミング検出部1103と、SCHシンボルタイミング検出部1103で検出された同期チャネルシンボルのタイミング情報をもとにADC部1102から出力され、かつ、同期が取られた時間軸上の信号をフーリエ変換することにより周波数軸上の信号に変換するDFT(Discrete Fourier Transform:離散フーリエ変換)部1104と、離散フーリエ変換DFTされた信号からGCLシーケンスs’を取得するGCLシーケンス取得部1105と、取得したGCLシーケンスs’の位相情報を差動符号化する差動符号化部1106と、差動符号化部1106で符号化された信号を逆フーリエ変換するIDFT部1107と、IDFT部1107から出力された信号のピーク電力を算出するピーク電力算出部1108と、ピーク電力位置のIDFTのインデックス番号をもとにGCLシーケンスs’のGCLシーケンスインデックスuを推定し、推定した該uの値をセル固有情報として出力するセル固有情報推定部1109とからなる。
図16に示したように、時間軸上のSCH信号は同一信号の繰り返しとなっている。
図18(a)〜図18(c)は、移動局装置におけるSCHシンボルタイミング検出部1103によるSCHシンボルタイミングの推定方法を説明する図である。図18(a)は、移動局装置における受信信号を示しており、横軸は時間である。また、図18(b)は、図18(a)の受信信号を半シンボル遅延させた信号を示しており、横軸は時間である。また、図18(c)は、半シンボル分の相関値を示しており、横軸は時間であり、縦軸は相関値である。
SCHシンボルタイミング検出部1103は、受信信号(図18(a))と半シンボル遅延させた受信信号(図18(b))との半シンボル分の相関値(図18(c))を計算し、相関値が予め定めた閾値を超えるタイミング、あるいは一定期間の相関値を保持して、保持した相関値で最大の値をとるタイミングをSCHのシンボルタイミングとする。
DFT部1104は、推定されたシンボルタイミングで信号をフーリエ変換することにより同期チャネルSCHの周波数軸上の信号を得る。GCLシーケンス取得部1105は、偶数サブキャリアの信号を抜き出すことによりGCLシーケンスs’を取得することができる。差動符号化部1106は、GCLシーケンスs’の位相情報を差動符号化する。すなわち、差動符号化部1106は、GCLシーケンスs’の各要素s’から一つ前の要素s’k−1を引いた値を要素とするシーケンスを出力する。IDFT部1107は、N個の要素からなる差動符号化部1106が出力したシーケンスに、Nポイントの逆フーリエ変換を行い、時間領域の信号を生成し、ピーク電力算出部1108は、IDFT部1107が生成した信号のインデックス0からN−1の電力を算出する。
セル固有情報推定部1109は、算出された電力のうち、GCLシーケンスs’のGCLシーケンスインデックスuによって一意に決まるインデックスuにのみ立つインパルス(ピーク電力)を検出して、該インデックスuをセル固有情報uとして出力する。しかし、実際には、ノイズや他基地局装置から送信される信号などの影響により、インパルスとはならないため、セル固有情報推定部1109は、各インデックスの電力のうち、最大値をとるインデックスを検出することによりセル固有情報uを推定する。
以上の処理により、無線同期を行いセルIDの特定(セル固有情報uの推定)を行うことができる。
立川 敬二,"W−CDMA移動通信方式",ISBN4−621−04894−5、平成13年6月25日初版発行、丸善株式会社 3GPP TR(Technical Report)25.814,V1.5.0(2006-5),"Physical Layer Aspects for Evolved UTRA."、[online]、<URL:http://www.3gpp.org/ftp/Specs/html-info/25814.htm> R1−051329 "Cell Search and Initial Acquisition for OFDM Downlink" 3GPP TSG RAN WG1 #43 on LTE Seoul, Korea, November 7-11, 2005、[online]、<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_43/Docs/R1-051329.zip> B.M. Popovic, "Generalized Chirp-like Polyphase Sequences with Optimal Correlation Properties," IEEE Trans. Info. Theory, vol. 38, pp. 1406-1409, July 1992.
しかしながら、上述のGCLシーケンスを用いた同期チャネルSCHは、前記式(3)のようにN−1種類のセル固有情報しか含めることができない。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、複数のセル固有情報を無線送信装置から無線受信装置に送信することができる無線送信装置、無線受信装置、無線通信システム、プログラム及び無線通信方法を提供することにある。
(1) 本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、本発明の一態様による無線送信装置は、無線受信装置と通信する無線送信装置であって、第1のシーケンスを生成する第1のシーケンス生成部と、第2のシーケンスを生成する第2のシーケンス生成部と、前記第1のシーケンスの一部を第1の周波数帯域に割り当て、前記第2のシーケンスの一部を前記第1の周波数帯域と所定周波数に対して対称な第2の周波数帯域に割り当てるシーケンス割当部と、前記第1のシーケンスの一部と前記第2のシーケンスの一部とが割り当てられた送信信号を前記無線受信装置に送信する送信部とを備える。
本発明によれば、第1のシーケンスの一部を第1の周波数帯域に割り当て、第2のシーケンスの一部を第1の周波数帯域と所定周波数に対して対称な第2の周波数帯域に割り当てることで、第1のシーケンスの固有情報と第2のシーケンスの固有情報とを送受信することができる。
(2) また、本発明の一態様による無線送信装置は、前記第2のシーケンスの位相を所定量だけ回転する位相回転部を備え、前記シーケンス割当部は、前記第1のシーケンスの一部を送信信号の第1の周波数帯域に割り当て、前記位相回転部が位相を所定量だけ回転した第2のシーケンスの一部を前記第1の周波数帯域と対称な第2の周波数帯域に割り当てる。
(3) また、本発明の一態様による無線受信装置は、無線送信装置と通信する無線受信装置であって、前記無線送信装置が送信する送信信号を受信する受信部と、前記受信部が受信した送信信号の第1の周波数帯域から前記無線送信装置が送信した第1のシーケンスの一部を取得し、前記受信部が受信した送信信号の前記第1の周波数帯域と所定周波数に対して対称な第2の周波数帯域から前記無線送信装置が送信した第2のシーケンスの一部を取得するシーケンス取得部と、前記シーケンス取得部が取得した第1のシーケンスの一部から第1のシーケンスを生成し、前記シーケンス取得部が取得した第2のシーケンスの一部から第2のシーケンスを生成するシーケンス生成部とを備える。
(4) また、本発明の一態様による無線通信システムは、無線送信装置と無線受信装置との間で通信を行う無線通信システムであって、前記無線送信装置は、第1のシーケンスを生成する第1のシーケンス生成部と、第2のシーケンスを生成する第2のシーケンス生成部と、前記第1のシーケンスの一部を第1の周波数帯域に割り当て、前記第2のシーケンスの一部を前記第1の周波数帯域と所定周波数に対して対称な第2の周波数帯域に割り当てるシーケンス割当部と、前記第1のシーケンスの一部と前記第2のシーケンスの一部とが割り当てられた送信信号を前記無線受信装置に送信する送信部とを備え、前記無線受信装置は、前記無線送信装置の送信部が送信する送信信号を受信する受信部と、前記受信部が受信した送信信号の第1の周波数帯域から前記無線送信装置が送信した第1のシーケンスの一部を取得し、前記受信部が受信した送信信号の前記第1の周波数帯域と所定周波数に対して対称な第2の周波数帯域から前記無線送信装置が送信した第2のシーケンスの一部を取得するシーケンス取得部と、前記シーケンス取得部が取得した第1のシーケンスの一部から第1のシーケンスを生成し、前記シーケンス取得部が取得した第2のシーケンスの一部から第2のシーケンスを生成するシーケンス生成部とを備える。
(5) また、本発明の一態様によるプログラムは、無線受信装置と通信する無線送信装置のコンピュータを、第1のシーケンスを生成する第1のシーケンス生成手段と、第2のシーケンスを生成する第2のシーケンス生成手段と、前記第1のシーケンスの一部を第1の周波数帯域に割り当て、前記第2のシーケンスの一部を前記第1の周波数帯域と所定周波数に対して対称な第2の周波数帯域に割り当てるシーケンス割当手段と、前記第1のシーケンスの一部と前記第2のシーケンスの一部とが割り当てられた送信信号を前記無線受信装置に送信する送信手段として機能させる。
(6) また、本発明の一態様によるプログラムは、無線送信装置と通信する無線受信装置のコンピュータを、前記無線送信装置が送信する送信信号を受信する受信手段と、前記受信手段が受信した送信信号の第1の周波数帯域から前記無線送信装置が送信した第1のシーケンスの一部を取得し、前記受信手段が受信した送信信号の前記第1の周波数帯域と所定周波数に対して対称な第2の周波数帯域から前記無線送信装置が送信した第2のシーケンスの一部を取得するシーケンス取得手段と、前記シーケンス取得手段が取得した第1のシーケンスの一部から第1のシーケンスを生成し、前記シーケンス取得手段が取得した第2のシーケンスの一部から第2のシーケンスを生成するシーケンス生成手段として機能させる。
(7) また、本発明の一態様による無線通信方法は、無線送信装置と無線受信装置とを用いた無線通信方法であって、前記無線送信装置は、第1のシーケンスを生成する第1のシーケンス生成過程と、第2のシーケンスを生成する第2のシーケンス生成過程と、前記第1のシーケンスの一部を第1の周波数帯域に割り当て、前記第2のシーケンスの一部を前記第1の周波数帯域と所定周波数に対して対称な第2の周波数帯域に割り当てるシーケンス割当過程と、前記第1のシーケンスの一部と前記第2のシーケンスの一部とが割り当てられた送信信号を前記無線受信装置に送信する送信過程とを実行し、前記無線受信装置は、前記無線送信装置の送信過程で送信した送信信号を受信する受信過程と、前記受信過程で受信した送信信号の第1の周波数帯域から前記無線送信装置が送信した第1のシーケンスの一部を取得し、前記受信過程で受信した送信信号の前記第1の周波数帯域と所定周波数に対して対称な第2の周波数帯域から前記無線送信装置が送信した第2のシーケンスの一部を取得するシーケンス取得過程と、前記シーケンス取得過程で取得した第1のシーケンスの一部から第1のシーケンスを生成し、前記シーケンス取得過程で取得した第2のシーケンスの一部から第2のシーケンスを生成するシーケンス生成過程とを実行する。
本発明の無線送信装置、無線受信装置、無線通信システム、プログラム及び無線通信方法によれば、複数のセル固有情報を無線送信装置から無線受信装置に送信することができる。
実施形態を説明する前に、GCLシーケンスs、の対称性について説明する。GCLシーケンスsは、前述したように一般に式(1)により表される数列である。式(1)のGCLシーケンスsは、b=1(i=0,・・・,m−1)とすると、式(4)となる。
Figure 2008311738
ここでNが偶数の場合、
Figure 2008311738
とおき、上記の式(5)のkを式(4)に代入した結果と、式(6)のkを式(4)に代入した結果とを比較すると、sk1=sk2が成り立つ。これは、式(4)のGCLシーケンスs(式(1)のaと等しい)の要素は、Nが偶数のときは、k=N/2−q’を中心にして、対称な位置にある要素の値が同じであることを表している。
例えば、図1は、式(4)において、N=16,r=3,q=0としたときのGCLシーケンスsの値を示した表である。図1より、k=N/2―q=8を中心にs=s,s=s,s=s10,・・・,s=s15,s=sとなっていること、すなわち、k=8を中心にして、対称な位置にある要素の値が同じであることがわかる。これより、s,s,・・・,sまたはs,s,・・・,s15,sを用いてs,s,・・・,s15を導出することが可能である。
また、図2は、式(4)において、N=16,r=3,q=4としたときのGCLシーケンスsの値を示した表である。図2においても、図1と同様に、k=N/2−(q mod N/2)=8−4=4を中心にs=s,s=s,s=s,s=s,s=s,s15=s,・・・,s13=s11,s12=s12となっていることがわかる。
次に、式(4)おいて、Nが奇数の場合、
Figure 2008311738
とおき、上記の式(7)のkを式(4)に代入した結果と、式(8)のkを式(4)に代入した結果とを比較すると、sk1=sk2が成り立つ。これは、式(4)のGCLシーケンスs(式(1)のaと等しい)の要素は、Nが奇数のときは、k=(N−1)/2−q’を中心にして、対称な位置にある要素の値が同じであることを表している。
例えば、図3は、式(4)において、N=17,r=3,q=0としたときのGCLシーケンスsの値を示した表である。図3より、k=(N−1)/2−q’=8を中心にs=s,s=s,s=s10,・・・,s=s15,s=s16となっていること、すなわち、k=8を中心にして、対称な位置にある要素の値が同じであることがわかる。これより、s,s,・・・,sまたはs,s,・・・,s16を用いてs,s,・・・,s16を導出することが可能である。
また、図4は、式(4)において、N=17,r=7,q=−4としたときのGCLシーケンスsの値を示した表である。図4より、k=(N−1)/2−q’=8−(13−17)=12を中心にs12=s12,s11=s13,s10=s14,s=s15,s=s16,s=s,s=s,s=s,s=sとなっていること、すなわち、k=12を中心にして、対称な位置にある要素の値が同じであることがわかる。これより、s,s,・・・,s,s15,s14,・・・,s12またはs,s,・・・,s11,s12を用いてs,s,・・・,s15までの値を導出することが可能である。
上述では、b=1であるとして説明したが、bが1でない場合、上記の関係はsに対してではなくaに対して成り立つ。すなわち、b以外は図4と同じでN=17,r=7,q=−4のときは、a,a,・・・,a,a15,a14,・・・,a12、またはa,a,・・・,a11,a12を用いてa,a,・・・,a15までの値を導出することが可能となる。これより、bの値が既知であれば、受信した信号に対してbで複素除算することにより、a,a,・・・,a,a15,a14,・・・,a12を求めてa,a,・・・,a15までの値を導出し、bを複素乗算することでs,s,・・・,s15までの値を求めることができる。もちろん、これ以外にも前述したすべての場合(図1〜図3)において、bの値が既知であれば、同様の処理が可能である。これは、以降説明する各実施形態においても同様である。
本発明は、通信パラメータに関する情報を同期チャネルから取得する無線通信装置および受信方法に関するが、以降の実施形態では、該無線通信システムおよび受信方法の例として、通信パラメータに関する情報の一例である基地局装置のセル固有情報をGCLシーケンスインデックスとしたGCLシーケンスの各要素を同期チャネルシンボルに割り当てた同期チャネルを基地局装置が送信し、上記の手法を用いて効率的なセル固有情報uの同定を無線通信装置の一例である移動局装置の装置が行う移動通信システムについて説明する。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムにおける基地局装置および移動局装置について、図面を参照しつつ説明を行う。
図5は、本実施形態における基地局装置の構成を示す概略ブロック図である。1011は、基地局装置の各部を統括的に制御するとともにデータ転送を行う上位レイヤである。1008は、パイロット信号を生成するパイロット信号生成部である。1009は、上位レイヤ1011からの送信要求を契機として、ユーザデータと制御データが入力され、これらの符号化を行う符号化部である。1010は、上位レイヤ1011からの指示に従い、各信号のスケジューリング情報を出力するスケジュール部である。1020は、アンテナ107にて受信した信号からユーザデータ、制御データを取得して、上位レイヤ1011に出力する受信部である。
101、1012は、上位レイヤ1011からの2つのセル固有情報u1、u2に基づいてGCLシーケンスs1(k=0,・・・,16)、s2(k=0,・・・,16)をそれぞれ算出する、第1のGCLシーケンス生成部(第1のシーケンス生成部とも称する)および第2のGCLシーケンス生成部(第2のシーケンス生成部とも称する)である。
第1のGCLシーケンス生成部101は、セル固有情報u1に基づいてGCLシーケンスs1(第1のシーケンスとも称する)を生成し、マッピング部102(シーケンス割当部とも称する)、位相回転部1013に出力する。
また、第2のGCLシーケンス生成部1012は、セル固有情報u2に基づいてGCLシーケンスs2(第2のシーケンスとも称する)を生成し、位相回転部1013に出力する。
ここでは、第1および第2のGCLシーケンス生成部101、1012で用いるGCLシーケンスは、式(1)において、b=1,q=0,N=17のときのsとする。
位相回転部1013は、第2のGCLシーケンス生成部1012が生成するGCLシーケンスs2の位相を所定量だけ回転し、マッピング部102に出力する。具体的には、位相回転部1013は、第1および第2のGCLシーケンス生成部101、1012で生成されたs1、s2をもとに、s1=r×s2となる位相回転量rを導出し、導出したrをs2すべてに乗算(s2=r×s2(k=0,・・・,16))して、マッピング部102に出力する。
102は、スケジュール部1010からのスケジュール情報に従い、符号化部1009とパイロット信号生成部1008と第1のGCLシーケンス生成部101と位相回転部1013との出力を、フレームを構成するサブキャリアにマッピングするマッピング部である。
マッピング部102では、第1のGCLシーケンス生成部101により算出されたGCLシーケンスs1と、位相回転部1013で位相回転が施されたs2の各要素については、同期チャネルシンボルとして周波数軸上の偶数サブキャリアに各シーケンスの半分ずつをマッピングする。
すなわち、GCLシーケンスの対称性に基づいて、GCLシーケンスs1の半分と、GCLシーケンスs2の半分とを、中心周波数(所定周波数とも称する)を中心として対称となるような各周波数帯域のサブキャリアにマッピングする。GCLシーケンスの対称性を用いることで、各GCLシーケンスs1、s2の半分から、全体のデータを導出できる。また、2つのシーケンスで、対応する一部の信号の位相が同一となるように、s2の各要素について位相回転部1013で位相回転を施す。また、前述したように、GCLシーケンスの各要素を偶数サブキャリアにマッピングする。
例えば、マッピング部102は、GCLシーケンスの対称性に基づいて、GCLシーケンスs1の一部s、s、s、s、s、s、s、sを、サブキャリア番号48、50、52、54、56、58、60、62(第1の周波数帯域とも称する)に割り当てる(図6(a)参照)。また、マッピング部102は、位相回転部1012が位相を所定量だけ回転したGCLシーケンスs2の一部s、s、s10、s11、s12、s13、s14、s15、s16を上記第1の周波数帯域と中心周波数に対して対称なサブキャリア番号2、4、6、8、10、12、14、16、18(第2の周波数帯域とも称する)に割り当てる(図6(a)参照)。
例えば、図6(a)で示すようにs1をサブキャリア48番に、s1をサブキャリア50番に、・・・、s1をサブキャリア62番に、s1(=s2)をサブキャリア2番に、s2をサブキャリア4番に、・・・、s216をサブキャリア18番にマッピングする。
103は、サブキャリアにマッピングされた信号に64ポイントの逆離散フーリエ変換IDFTを施し、時間軸上の信号に変換するIDFT部である。104は、時間軸上の信号にガードインターバルを付加するGI付加部である。105は、ガードインターバルが付加されたデジタル信号を、アナログ信号に変換するDAC部である。106は、該アナログ信号を所定のキャリア周波数でアンテナ107により送信する無線部(TX)である。
無線部106(送信部とも称する)は、GCLシーケンスs1の一部と、GCLシーケンスs2の一部とが割り当てられた送信信号を、マッピング部102からIDFT部103、GI付加部104、DAC部105を介して取得し、アンテナ107から無線受信装置に送信する。
本実施形態では、GCLシーケンス生成部101、マッピング部102、IDFT部103、GI付加部104、DAC部105、無線部(TX)106からなる部分をSCH送信部100と称する。
図7は、移動局装置の構成を示す概略ブロック図である。201は、基地局装置から送信された信号を、アンテナ220を介して受信する無線部(RX)である。無線部201(受信部とも称する)は、無線送信装置が送信する送信信号を、アンテナ220を介して受信し、ADC部202に出力する。
202は、無線部201で受信したアナログ信号をデジタル信号に変換するADC部である。203は、デジタル信号に変換された時間軸上の信号を用いて同期チャネルシンボルのタイミングを検出するSCHシンボルタイミング検出部である。204は、SCHシンボルタイミング検出部203で検出された同期チャネルシンボルのタイミング情報をもとにADC部202から出力された時間軸上の信号を離散フーリエ変換DFTすることにより周波数軸上の信号に変換するDFT部である。205は、離散フーリエ変換DFTされた信号からGCLシーケンスを取得するGCLシーケンス取得部である。GCLシーケンス取得部205(シーケンス取得部とも称する)は、無線部201が受信した送信信号をADC部202、DFT部204を介して取得し、その送信信号のサブキャリア番号48、50、52、54、56、58、60、62(第1の周波数帯域とも称する)から、無線送信装置が送信したGCLシーケンスs1の一部s、s、s、s、s、s、s、sを取得する。また、GCLシーケンス取得部205は、無線部201が受信した送信信号をADC部202、DFT部204を介して取得し、上記第1の周波数帯域と中心周波数に対して対称なサブキャリア番号2、4、6、8、10、12、14、16、18(第2の周波数帯域とも称する)から、無線送信装置が送信したGCLシーケンスs2の一部s、s、s10、s11、s12、s13、s14、s15、s16を取得する。
210は、取得したGCLシーケンスをGCLシーケンスの対称性に基づき2つの異なるGCLシーケンスを取得し、出力するシーケンス再構成部である。例えば、シーケンス再構成部210(シーケンス生成部とも称する)は、GCLシーケンスの対称性に基づいて、GCLシーケンス取得部205が取得したGCLシーケンスs1の一部s、s、s、s、s、s、s、sからGCLシーケンスs1を生成する。また、シーケンス再構成部210は、GCLシーケンス取得部205が取得したGCLシーケンスs2の一部s、s、s10、s11、s12、s13、s14、s15、s16からGCLシーケンスs2を生成する。
シーケンス再構成部210の詳細については、後述する。206は、シーケンス再構成部210で生成された2つのGCLシーケンスの位相情報をそれぞれ差動符号化する差動符号化部である。207は、差動符号化部206で符号化された信号を逆離散フーリエ変換IDFTするIDFT部である。208は、IDFT部207から出力された信号のピーク電力を算出するピーク電力算出部である。209は、ピーク電力となる逆離散フーリエ変換IDFTの2つのインデックス番号をもとに2つのセル固有情報を推定して出力するセル固有情報推定部である。本実施形態では、差動符号化部206とIDFT部207とピーク電力算出部208とセル固有情報推定部209とで、インデックス検出手段として機能する。また、本実施形態では、無線部(RX)201とADC部202とSCHシンボルタイミング検出部203とDFT部204とGCLシーケンス取得部205とシーケンス再構成部210と差動符号化部206とIDFT部207とピーク電力算出部208とセル固有情報推定部209とからなる部分をセルサーチ部200と称する。
1116は、移動局装置の各部を統括的に制御する上位レイヤである。スケジュール部1112は、上位レイヤ1116からのスケジューリング情報を用いて、データ復調部1111に各データの復調を指示する。データ復調部1111は、ADC部1102が出力した信号を復調し、復調して得られたデータの種別に応じて、ユーザデータ処理部1113、制御データ処理部1114、パイロット信号処理部1115に出力する。ユーザデータ処理部1113は、データ復調部1111から受けたユーザデータを、上位レイヤ1116に出力するための処理を施して、上位レイヤ1116に出力する。制御データ処理部1114は、データ復調部1111から受けた制御データを、上位レイヤ1116に出力するための処理を施して、上位レイヤ1116に出力する。パイロット信号処理部1115は、データ復調部1111から受けたパイロット信号を、上位レイヤに出力するための処理を施して、上位レイヤに出力する。
移動局装置のセルサーチ部200では、無線部201が受信した信号をADC部202がデジタル信号に変換する。次に、SCHシンボルタイミング検出部203は、受信信号と半シンボル遅延させた受信信号との相関値のピークを検出することによって同期チャネルシンボルタイミングの推定を行う。DFT部204は、SCHシンボルタイミング検出部203により推定されたシンボルタイミングで信号をフーリエ変換することにより同期チャネルSCHの周波数軸上の信号(同期チャネルシンボル)を得る。GCLシーケンス取得部205は、DFT部204により得られた同期チャネルSCHの周波数軸上の信号から、偶数サブキャリアの信号を抜き出すことによりGCLシーケンスsを取得する。取得したsを、シーケンス再構成部210が、GCLシーケンスの対称性に基づき二つのシーケンスs1とs2とを出力する。
図8は、シーケンス再構成部210の内部構成を示す概略ブロック図である。シーケンス再構成部210は、入力された信号を分配する分配部211と、分配された信号を複製し並び替えを行い出力する第1および第2のデータ複製部212,213からなる。分配部211には、GCLシーケンス取得部205からsが入力される。入力されたsは、s,s,・・・,s,sと、s,s,・・・,s15,s16に分配され、第1のデータ複製部212には、s,s,・・・,s,sが、第2のデータ複製部213には、s,s,・・・,s15,s16が出力される。第1のデータ複製部212は、入力された信号の複製、並び替えを行い、s1=s,s,・・・,s,s,s,・・・,s,sを出力する。第2のデータ複製部213は、入力された信号の複製、並び替えを行い、s2=s16,s15,・・・,s,s,s,・・・,s15,s16を出力する。
以上の処理により再構成された信号は図7の差動符号化部206に入力される。差動符号化部206は、GCLシーケンスs1、s2の位相情報をそれぞれ差動符号化する。すなわち、差動符号化部206は、GCLシーケンスsの各要素sと一つ前の要素sk−1の差分を要素とするシーケンスを出力する。IDFT部207は、16個の要素からなる差動符号化部206が出力した2つのシーケンスに、16ポイントの逆離散フーリエ変換IDFTを行い、2つの時間領域の信号を生成し、ピーク電力算出部208は、IDFT部207が生成した2つの信号のそれぞれのインデックス0から15の電力を算出する。セル固有情報推定部1109は、算出された電力のうち、最大値をとるインデックスを検出することで、シーケンス再構成部から出力された2つのシーケンスそれぞれからセル固有情報u1、u2を推定する。ここでu1,u2はそれぞれ(N−1)の情報であることから、この2つのセル固有情報から(N−1)^2の情報を受信できたことになる。
2つのセル固有情報u1、u2を取得するために差動符号化部206以降の処理は2度行う、あるいは2系統用意する必要が生じるが、従来のセルサーチ部200への追加回路はシーケンス再構成部210のみであり、実装は容易である。
また、図9は、上記シーケンス再構成部210をCPU(Central Processing Unit:中央演算処理装置)およびメモリと該CPUを動作させるソフトウェアにより実現した場合の動作を説明するフローチャートである。ステップS1−1では、入力されたs,s,・・・,s16をもとに、s1=s,s,・・・,s,s,s,・・・,s,s、s2=s16,s15,・・・,s,s,s,・・・,s15,s16を導出する。以上の処理により、従来のセル固有情報取得に用いるソフトウェアで利用可能な2つのシーケンスを出力することができる。
(第2の実施形態)
以下、本発明の第2の実施形態に係る移動通信システムにおける基地局装置および移動局装置について、図面を参照しつつ説明を行う。第1の実施形態ではシーケンスとして式(1)における、b=1,q=0,N=17のときのsを用いた。本実施形態ではb=1,q=0,N=16のときのsを用いる。
図10は、本実施形態における基地局装置の構成を示す概略ブロック図である。1011は、基地局装置の各部を統括的に制御する上位レイヤである。1008は、パイロット信号を生成するパイロット信号生成部である。1009は、上位レイヤ1011からの送信要求を契機として、ユーザデータと制御データが入力され、これらの符号化を行う符号化部である。1010は、上位レイヤ1011からの指示に従い、各信号のスケジューリング情報を出力するスケジュール部である。1020は、アンテナ107にて受信した信号からユーザデータ、制御データを取得して、上位レイヤ1011に出力する受信部である。
101、1012は、上位レイヤ1011からの2つのセル固有情報u1、u2に基づいてGCLシーケンスs1(k=0,・・・,15)、s2(k=0,・・・,15)をそれぞれ算出する、第1および第2のGCLシーケンス生成部である。ここでは第1および第2のGCLシーケンス生成部101、1012で用いるGCLシーケンスは、式(1)において、b=1,q=0,N=16のときのsとする。マッピング部2001は、スケジュール部1010からのスケジュール情報に従い、符号化部1009とパイロット信号生成部1008と第1のGCLシーケンス生成部101と第2のGCLシーケンス生成部1012との出力をサブキャリアにマッピングするマッピング部である。マッピング部2001では、第1のGCLシーケンス生成部101により算出されたGCLシーケンスs1と、第2のGCLシーケンス生成部1012により算出されたGCLシーケンスs2の各要素については、同期チャネルシンボルとして周波数軸上の偶数サブキャリアに各シーケンスの半分ずつをマッピングする。
例えば、図13で示すようにs1をサブキャリア48番に、s1をサブキャリア50番に、・・・、s1をサブキャリア62番に、s2をサブキャリア2番に、s2をサブキャリア4番に、・・・、s215をサブキャリア16番にマッピングする。
103は、サブキャリアにマッピングされた信号に64ポイントの逆離散フーリエ変換IDFTを施し、時間軸上の信号に変換するIDFT部である。104は、時間軸上の信号にガードインターバルを付加するGI付加部である。105は、ガードインターバルが付加されたデジタル信号を、アナログ信号に変換するDAC部である。106は、該アナログ信号を所定のキャリア周波数でアンテナ107により送信する無線部(TX)である。本実施形態では、GCLシーケンス生成部101、マッピング部2001、IDFT部103、GI付加部104、DAC部105、無線部(TX)106からなる部分をSCH送信部100と称する。
移動局装置の構成は図7におけるシーケンス再構成部のみが異なるためシーケンス再構成部以外の説明を省略する。
図11は、本実施形態におけるシーケンス再構成部2005の内部構成を示す概略ブロック図である。シーケンス再構成部2005は、入力された信号を分配する分配部2002と、分配された信号を複製し並び替えを行い出力する第3および第4のデータ複製部2003,2004からなる。分配部2002には、GCLシーケンス取得部205からsが入力される。入力されたsは、s,s,・・・,sと、s,s,・・・,s15に分けられ、第3のデータ複製部2003には、s,s,・・・,sが、第4のデータ複製部2004には、s,s,・・・,s15が出力される。第3のデータ複製部2003は、入力された信号の複製、並び替えを行い、s1=s,s,・・・,s,s,s,・・・,sを出力する。すなわち、図1におけるk=8の値をk=0の値と同じものとして利用する。第4のデータ複製部2004は、入力された信号の複製、並び替えを行い、s2=s,s15,・・・,s,s,s,・・・,s15を出力する。すなわち、k=0の値をk=8の値と同じものとして利用する。
以上の処理により再構成された信号は図7の差動符号化部206に入力される。以降の処理は第1の実施形態と同様である。
また、図12は、上記シーケンス再構成部2005をCPUおよびメモリと該CPUを動作させるソフトウェアにより実現した場合の動作を説明するフローチャートである。ステップS2−1では、入力されたs,s,・・・,s15をもとに、s1=s,s,・・・,s,s,s,・・・,s、s2=s,s15,・・・,s, s,s,・・・,s15を導出する。以上の処理により、従来のセル固有情報取得に用いるソフトウェアで利用可能な2つのシーケンスを第1の実施形態と同様に出力することができる。
なお、同期チャネルSCHの構造について、上記の実施形態では生成されたGCLシーケンスを偶数サブキャリアに配置する例で説明を行ったが、これに限定されるものではなく、nサブキャリア毎(nは任意の正数)に配置することも可能である。連続するサブキャリアに配置する場合(すなわちn=1の場合)、予め他の既知の信号を用いてSCHシンボルタイミングを検出することが必要となるが、取得したGCLシーケンスを用いてセル固有情報を取得する方法は上記実施形態の各方法を用いることが可能である。
なお、以上説明した実施形態において、図5、図10の基地局装置、図7の移動局装置の機能又はこれらの機能の一部を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより基地局装置や移動局装置の制御を行なってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時刻の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時刻プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
以上、この発明の実施形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も特許請求の範囲に含まれる。
N=16,r=3,q=0としたときのGCLシーケンスsの値を示した表である。 N=16,r=3,q=4としたときのGCLシーケンスsの値を示した表である。 N=17,r=3,q=0としたときのGCLシーケンスsの値を示した表である。 N=17,r=7,q=−4としたときのGCLシーケンスsの値を示した表である。 本発明の第1の実施形態における基地局装置の構成を示す概略ブロック図である。 本発明の第1の実施形態におけるマッピング部102によるGCLシーケンスsのサブキャリアへのマッピングを説明する図と、同期チャネルSCHのフェージングの例を示した図である。 本発明の第1および第2の実施形態における移動局装置の構成を示す概略ブロック図である。 本発明の第1の実施形態におけるシーケンス再構成部210の内部構成を示す概略ブロック図である。 本発明の第1の実施形態におけるシーケンス再構成部210を、ソフトウェアを用いて実現した場合の動作を説明するフローチャートである。 本発明の第2の実施形態における基地局装置の構成を示す概略ブロック図である。 本発明の第2の実施形態における図7のシーケンス再構成部210の内部構成を示す概略ブロック図である。 本発明の第2の実施形態におけるシーケンス再構成部210を、ソフトウェアを用いて実現した場合の動作を説明するフローチャートである。 本発明の第2の実施形態におけるマッピング部102によるGCLシーケンスsのサブキャリアへのマッピングを説明する図である。 異なる周波数帯域幅を持つ基地局装置の周波数帯域B1〜B5と同期チャネルSCHの関係を示した図である。 従来の基地局装置におけるSCH送信部1000の構成を示す概略ブロック図である。 従来の基地局装置におけるマッピング部1002によるGCLシーケンスsのサブキャリアへのマッピングを説明する図である 従来の移動局装置におけるセルサーチ部の構成を示す概略ブロック図である。 従来の移動局装置におけるSCHシンボルタイミング検出部1103によるSCHシンボルタイミングの推定方法を説明する図である。
符号の説明
100・・・送信部、101・・・第1のGCLシーケンス生成部、102・・・マッピング部、103・・・IDFT部、104・・・GI付加部、105・・・DAC部、107・・・アンテナ、200・・・セルサーチ部、201・・・無線部、202・・・ADC部、203・・・SCHシンボルタイミング検出部、204・・・DFT部、205・・・GCLシーケンス取得部、206・・・差動符号化部、207・・・IDFT部、208・・・ピーク電力算出部、209・・・セル固有情報推定部、210・・・シーケンス再構成部、211・・・分配部、212・・・第1のデータ複製部、213・・・第2のデータ複製部、220・・・アンテナ、1000・・・送信部、1001・・・GCLシーケンス生成部、1002・・・マッピング部、1003・・・IDFT部、1004・・・GI付加部、1005・・・DAC部、1007・・・アンテナ、1008・・・パイロット信号生成部、1009・・・符号化部、1010・・・スケジュール部、1011・・・上位レイヤ、1012・・・第2のGCLシーケンス生成部、1013・・・位相回転部、1100・・・セルサーチ部、1102・・・ADC部、1103・・・SCHシンボルタイミング検出部、1104・・・DFT部、1105・・・GCLシーケンス取得部、1106・・・差動符号化部、1107・・・IDFT部、1108・・・ピーク電力算出部、1109・・・セル固有情報推定部、1110・・・アンテナ、1111・・・データ復調部、1112・・・スケジュール部、1113・・・ユーザデータ処理部、1114・・・制御データ処理部、1115・・・パイロット信号処理部、1116・・・上位レイヤ、1020・・・受信部、2001・・・マッピング部、2002・・・分配部、2003・・・第3のデータ複製部、2004・・・第4のデータ複製部、2005・・・シーケンス再構成部

Claims (7)

  1. 無線受信装置と通信する無線送信装置であって、
    第1のシーケンスを生成する第1のシーケンス生成部と、
    第2のシーケンスを生成する第2のシーケンス生成部と、
    前記第1のシーケンスの一部を第1の周波数帯域に割り当て、前記第2のシーケンスの一部を前記第1の周波数帯域と所定周波数に対して対称な第2の周波数帯域に割り当てるシーケンス割当部と、
    前記第1のシーケンスの一部と前記第2のシーケンスの一部とが割り当てられた送信信号を前記無線受信装置に送信する送信部と、
    を備えることを特徴とする無線送信装置。
  2. 前記第2のシーケンスの位相を所定量だけ回転する位相回転部を備え、
    前記シーケンス割当部は、前記第1のシーケンスの一部を送信信号の第1の周波数帯域に割り当て、前記位相回転部が位相を所定量だけ回転した第2のシーケンスの一部を前記第1の周波数帯域と対称な第2の周波数帯域に割り当てることを特徴とする請求項1に記載の無線送信装置。
  3. 無線送信装置と通信する無線受信装置であって、
    前記無線送信装置が送信する送信信号を受信する受信部と、
    前記受信部が受信した送信信号の第1の周波数帯域から前記無線送信装置が送信した第1のシーケンスの一部を取得し、前記受信部が受信した送信信号の前記第1の周波数帯域と所定周波数に対して対称な第2の周波数帯域から前記無線送信装置が送信した第2のシーケンスの一部を取得するシーケンス取得部と、
    前記シーケンス取得部が取得した第1のシーケンスの一部から第1のシーケンスを生成し、前記シーケンス取得部が取得した第2のシーケンスの一部から第2のシーケンスを生成するシーケンス生成部と、
    を備えることを特徴とする無線受信装置。
  4. 無線送信装置と無線受信装置との間で通信を行う無線通信システムであって、
    前記無線送信装置は、
    第1のシーケンスを生成する第1のシーケンス生成部と、
    第2のシーケンスを生成する第2のシーケンス生成部と、
    前記第1のシーケンスの一部を第1の周波数帯域に割り当て、前記第2のシーケンスの一部を前記第1の周波数帯域と所定周波数に対して対称な第2の周波数帯域に割り当てるシーケンス割当部と、
    前記第1のシーケンスの一部と前記第2のシーケンスの一部とが割り当てられた送信信号を前記無線受信装置に送信する送信部とを備え、
    前記無線受信装置は、
    前記無線送信装置の送信部が送信する送信信号を受信する受信部と、
    前記受信部が受信した送信信号の第1の周波数帯域から前記無線送信装置が送信した第1のシーケンスの一部を取得し、前記受信部が受信した送信信号の前記第1の周波数帯域と所定周波数に対して対称な第2の周波数帯域から前記無線送信装置が送信した第2のシーケンスの一部を取得するシーケンス取得部と、
    前記シーケンス取得部が取得した第1のシーケンスの一部から第1のシーケンスを生成し、前記シーケンス取得部が取得した第2のシーケンスの一部から第2のシーケンスを生成するシーケンス生成部とを備えることを特徴とする無線通信システム。
  5. 無線受信装置と通信する無線送信装置のコンピュータを、
    第1のシーケンスを生成する第1のシーケンス生成手段と、
    第2のシーケンスを生成する第2のシーケンス生成手段と、
    前記第1のシーケンスの一部を第1の周波数帯域に割り当て、前記第2のシーケンスの一部を前記第1の周波数帯域と所定周波数に対して対称な第2の周波数帯域に割り当てるシーケンス割当手段と、
    前記第1のシーケンスの一部と前記第2のシーケンスの一部とが割り当てられた送信信号を前記無線受信装置に送信する送信手段と、
    して機能させることを特徴とするプログラム。
  6. 無線送信装置と通信する無線受信装置のコンピュータを、
    前記無線送信装置が送信する送信信号を受信する受信手段と、
    前記受信手段が受信した送信信号の第1の周波数帯域から前記無線送信装置が送信した第1のシーケンスの一部を取得し、前記受信手段が受信した送信信号の前記第1の周波数帯域と所定周波数に対して対称な第2の周波数帯域から前記無線送信装置が送信した第2のシーケンスの一部を取得するシーケンス取得手段と、
    前記シーケンス取得手段が取得した第1のシーケンスの一部から第1のシーケンスを生成し、前記シーケンス取得手段が取得した第2のシーケンスの一部から第2のシーケンスを生成するシーケンス生成手段と、
    して機能させることを特徴とするプログラム。
  7. 無線送信装置と無線受信装置とを用いた無線通信方法であって、
    前記無線送信装置は、
    第1のシーケンスを生成する第1のシーケンス生成過程と、
    第2のシーケンスを生成する第2のシーケンス生成過程と、
    前記第1のシーケンスの一部を第1の周波数帯域に割り当て、前記第2のシーケンスの一部を前記第1の周波数帯域と所定周波数に対して対称な第2の周波数帯域に割り当てるシーケンス割当過程と、
    前記第1のシーケンスの一部と前記第2のシーケンスの一部とが割り当てられた送信信号を前記無線受信装置に送信する送信過程とを実行し、
    前記無線受信装置は、
    前記無線送信装置の送信過程で送信した送信信号を受信する受信過程と、
    前記受信過程で受信した送信信号の第1の周波数帯域から前記無線送信装置が送信した第1のシーケンスの一部を取得し、前記受信過程で受信した送信信号の前記第1の周波数帯域と所定周波数に対して対称な第2の周波数帯域から前記無線送信装置が送信した第2のシーケンスの一部を取得するシーケンス取得過程と、
    前記シーケンス取得過程で取得した第1のシーケンスの一部から第1のシーケンスを生成し、前記シーケンス取得過程で取得した第2のシーケンスの一部から第2のシーケンスを生成するシーケンス生成過程とを実行することを特徴とする無線通信方法。
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