JP2008309213A - Damping force generating structure for hydraulic shock absorber - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、油圧緩衝器の減衰力発生構造に関するものである。 The present invention relates to a damping force generating structure for a hydraulic shock absorber.
自動車等の車両に搭載される油圧緩衝器として、ピストン速度が低速域の場合には、チョーク通路にて減衰力を発生させることによって、油圧緩衝器の伸縮速度が低速域における減衰力特性を改善するものが知られている。 As a hydraulic shock absorber mounted on vehicles such as automobiles, when the piston speed is in the low speed range, the damping force characteristics in the low speed range are improved by generating a damping force in the choke passage. What to do is known.
特許文献1に記載の油圧緩衝器は、スプリングシート上に支持された下側リーフバルブと、放射状の切り欠き溝を備えたリーフ状スペーサと、切り欠き溝に連通するオリフィスを備えた窓側リーフバルブとを備え、チョーク通路は、これら3枚のリーフバルブを積層させることによって構成される(特許文献1、図1参照)。
特許文献1における油圧緩衝器は、リーフ状スペーサと窓側リーフバルブとの重なり具合によっては、リーフ状スペーサの連結部が窓側リーフバルブのオリフィスを塞いでしまうため、流路面積が変化してしまう。したがって、所望の減衰力特性に設定するには、リーフ状スペーサと窓側リーフバルブとの組み付けを行うに際して大変な労力を必要とする。
In the hydraulic shock absorber in
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、ピストン速度が低速域における減衰力を発生するチョーク通路が簡便に構成される油圧緩衝器の減衰力発生構造を提供することを目的とする。 The present invention has been made in view of the above-described problems, and an object of the present invention is to provide a damping force generation structure for a hydraulic shock absorber in which a choke passage that generates a damping force in a low piston speed range is simply configured. And
本発明は、作動油が封入されたシリンダ内を画成するバルブディスクと、前記バルブディスクに形成され、前記バルブディスクにて画成された油室間を連通するポートと、前記ポートを閉塞して配置され、上流側の油室と下流側の油室との圧力差が所定値を超えた場合に撓んで開弁する積層リーフバルブとを備える油圧緩衝器の減衰力発生構造であって、前記積層リーフバルブは、前記ポートに連通する貫通路が形成された第1リーフバルブと、前記第1リーフバルブに間座を介して積層される第2リーフバルブと、前記第1リーフバルブと前記第2リーフバルブとの間に前記間座と所定間隔をもって配置される環状のサブリーフバルブとを備え、前記サブリーフバルブと前記第1リーフバルブ又は前記第2リーフバルブとの間にて、前記第1リーフバルブの前記貫通路から前記間座と前記サブリーフバルブとの間に流入する作動油を前記下流側の油室へと導くチョーク通路が形成されることを特徴とする。 The present invention provides a valve disk defining a cylinder filled with hydraulic oil, a port formed in the valve disk and communicating between oil chambers defined by the valve disk, and closing the port. A damping force generating structure of a hydraulic shock absorber, comprising a laminated leaf valve that bends and opens when a pressure difference between an upstream oil chamber and a downstream oil chamber exceeds a predetermined value, The laminated leaf valve includes a first leaf valve in which a through passage communicating with the port is formed, a second leaf valve laminated on the first leaf valve via a spacer, the first leaf valve, An annular sub-leaf valve disposed between the spacer and the second leaf valve at a predetermined interval; and between the sub-leaf valve and the first leaf valve or the second leaf valve, First Wherein the choke passage for introducing the hydraulic oil flowing from the through-passage leaf valve between the sub leaf valve and said spacer into the oil chamber of the downstream side is formed.
本発明によれば、第1リーフバルブの貫通路を通過し、間座とサブリーフバルブとの間の領域に流入する作動油は、サブリーフバルブと第1リーフバルブ又は第2リーフバルブとの間に形成されたチョーク通路を通り、下流側の油室へと導かれる。本発明の減衰力発生構造は、第1リーフバルブと第2リーフバルブとの間に配置される間座とサブリーフバルブとは別体に構成されるため、第1リーフバルブ、間座、第2リーフバルブ、及びサブリーフバルブの組み付けによって流路面積が変化することがない。このように、本発明に係る油圧緩衝器の減衰力発生構造は、チョーク通路が簡便に構成される。 According to the present invention, the hydraulic oil that passes through the passageway of the first leaf valve and flows into the region between the spacer and the sub leaf valve flows between the sub leaf valve and the first leaf valve or the second leaf valve. It passes through a choke passage formed therebetween and is led to an oil chamber on the downstream side. Since the structure for generating the damping force of the present invention is configured separately from the spacer disposed between the first leaf valve and the second leaf valve and the sub leaf valve, the first leaf valve, the spacer, The flow path area is not changed by assembling the two leaf valve and the sub leaf valve. Thus, the damping force generating structure for a hydraulic shock absorber according to the present invention has a simple choke path.
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。 Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings.
(第1の実施の形態)
図1及び図2を参照して、本発明の第1の実施の形態である減衰力発生構造について説明する。本発明の第1の実施の形態である減衰力発生構造は、図1に示す油圧緩衝器100に適用される。図1(a)は油圧緩衝器100の断面図であり、図1(b)は図1(a)における領域Bの部分拡大図であり、図2は積層リーフバルブを構成する各リーフバルブの断面図である。なお、図2に示す断面は、軸方向と垂直な面である。
(First embodiment)
With reference to FIG.1 and FIG.2, the damping force generation structure which is the 1st Embodiment of this invention is demonstrated. The damping force generation structure according to the first embodiment of the present invention is applied to the hydraulic shock absorber 100 shown in FIG. 1A is a cross-sectional view of the
油圧緩衝器100は、自動車等の車両における車体と車軸との間に介装され、車体姿勢の変化を抑制する機能を有するものである。
The
油圧緩衝器100は、図1(a)に示すように、作動油が封入された筒状のシリンダ1と、シリンダ1内に摺動自在に配置されシリンダ1内を二つの油室3,4に画成するピストン2と、一端にピストン2が固定され他端はシリンダ1の外部に延在するロッド5とを備える。本第1の実施の形態では、ピストン2がバルブディスクに該当する。
As shown in FIG. 1A, the
シリンダ1内には、ロッド5の侵入、退出によるシリンダ1内の容積変化を補償するガス室(図示せず)が設けられる。
A gas chamber (not shown) is provided in the
ピストン2は、ロッド5が挿通する円筒形状のコア部2aと、外周に装着されたバンド8を介してシリンダ1の内周と摺動する環状のリング部2bとを有する。リング部2bは、軸方向の寸法がコア部2aと比較して大きく形成される。これにより、ピストン2には、リング部2bにて囲まれた収容部2cが形成される。
The
ピストン2には、ロッド側の油室3に常時連通する複数の内周ポート6aと、反ロッド側の油室4に常時連通する複数の外周ポート6bが形成される。シリンダ1内の作動油は、内周ポート6a及び外周ポート6bを介して油室3と油室4との間を行き来する。具体的には、内周ポート6aは、油圧緩衝器100の伸長動作時に油室3の作動油を油室4へと導く流路であり、外周ポート6bは、油圧緩衝器100の圧縮動作時に油室4の作動油を油室3へと導く流路である。
The
ピストン2における内周ポート6aの出口部には、複数の内周ポート6aから流出した作動油が合流する環状溝2dが形成され、また、外周ポート6bの出口部には、複数の外周ポート6bから流出した作動油が合流する環状溝2eが形成される。
An
バンド8は樹脂製であり、ピストン2がバンド8を介してシリンダ1内周に沿って摺動することによって、シリンダ1内周の磨耗が抑制され、また、シリンダ1内周とピストン2外周との間の作動油の通過が防止され良好なシール性能が得られる。
The
ロッド5は、ロッド本体部5aと、先端側に形成されロッド本体部5aと比較して小径のインロー部5bとを有し、インロー部5bには、ピストン2を含む各部材が組み付けられる。
The
インロー部5bに組み付けられる部材について説明する。
The member assembled | attached to the
ロッド5におけるロッド本体部5aとインロー部5bとの境界には段部5cが形成され、段部5cには環状のバルブストッパ10が係止される。バルブストッパ10には、作動油が通過する複数の貫通孔10aが形成される。
A
バルブストッパ10には間座11を介して積層リーフバルブ12の内周側が当接して配置され、積層リーフバルブ12にはピストン2が当接して配置される。このように、積層リーフバルブ12は、バルブストッパ10とピストン2との間で、その内周側を支持され、外周ポート6bの出口部である環状溝2eを閉塞して配置される。
The
ピストン2の収容部2cには積層リーフバルブ13がコア部2aに当接して収容され、積層リーフバルブ13の内周側には、間座14を介してインロー部5b先端の雄ねじ部5dに螺合するナット15が当接して配置される。このように、積層リーフバルブ13は、ピストン2とナット15との間で、その内周側を支持され、内周ポート6aの出口部である環状溝2dを閉塞して配置される。
A laminated
以上のように、インロー部5bには、バルブストッパ10、間座11、積層リーフバルブ12、ピストン2、積層リーフバルブ13、間座14、及びナット15が順次に嵌挿され、これらの各部材は、ナット15を締め付けることによってインロー部5bに固定される。なお、ロッド5の先端は、ナット15の外れ止めのため、符号17に示すような形状にかしめられる。
As described above, the valve stopper 10, the
積層リーフバルブ12,13は、複数の環状のリーフバルブが積層して構成され、上流側の油室と下流側の油室との圧力差が所定値を超えた場合に撓んで開弁するものである。
The laminated
具体的には、積層リーフバルブ12は、内周側が支持されると共に、外周側である自由端側がピストン2のシート部2f,2hに着座し外周ポート6bを閉塞して配置される。したがって、油圧緩衝器100が圧縮動作し、油室4の圧力が上昇し油室3と油室4との圧力差が所定値を超えた場合には外周側が撓み開弁する。これにより、積層リーフバルブ12とシート部2f,2hとの間には隙間が発生し、その隙間を作動油が通過する際に生じる流れ抵抗によって減衰力が発生する。このように、積層リーフバルブ12は、圧縮行程用の減衰バルブである。
Specifically, the laminated
同様に、積層リーフバルブ13も、内周側が支持されると共に、外周側である自由端側がピストン2のシート部2gに着座し内周ポート6aを閉塞して配置される。したがって、油圧緩衝器100が伸長動作し、油室3の圧力が上昇し油室3と油室4との圧力差が所定値を超えた場合には外周側が撓み開弁する。このように、積層リーフバルブ13は、伸長行程用の減衰バルブである。なお、積層リーフバルブ12には、内周ポート6aに作動油を導くための貫通路12aが形成され、また、内周ポート6aの入口部には、貫通路12aと内周ポート6aとを連通するための環状溝2iが形成され、内周ポート6aは環状溝2i及び貫通路12aを介して油室3と常時連通している。
Similarly, the laminated
積層リーフバルブ12及び13が撓んで開弁し減衰力を発生するのは、ピストン速度が主に中高速域の場合である。以下では、主に図1(b)及び図2を参照して、積層リーフバルブ12及び13が撓む前のピストン速度が低速域における減衰力を発生する減衰力発生構造について説明する。なお、以下では、伸長行程用の積層リーフバルブ13を例にとって説明する。
The
図1(b)に示すように、積層リーフバルブ13は、環状のリーフバルブが複数個重畳されて構成されるものであり、ピストン2のシート部2gに着座して配置される第1リーフバルブ20と、第1リーフバルブ20に間座21を介して積層される第2リーフバルブ22と、第1リーフバルブ20と第2リーフバルブ22との間に配置されるサブリーフバルブ23とを備える。
As shown in FIG. 1B, the
図2(a)は、第1リーフバルブ20を示す断面図である。第1リーフバルブ20には、環状溝2dを介して内周ポート6aに連通する円形状の貫通路20aが同一円周上に複数(本実施の形態では4個)形成される。
FIG. 2A is a cross-sectional view showing the
図2(b)は、間座21及びサブリーフバルブ23を示す断面図である。間座21は、第1リーフバルブ20と第2リーフバルブ22とを所定間隔だけ隔てるためのものであり、第1リーフバルブ20と第2リーフバルブ22とによって圧縮して配置される。また、間座21は、環状の部材であり、内周がインロー部5bの外周にぴったりと嵌合して配置されると共に、外縁が第1リーフバルブ20の貫通路20aに掛からないように形成される。このように、間座21は、第1リーフバルブ20の貫通路20aよりも内周側に配置される。
FIG. 2B is a cross-sectional view showing the
サブリーフバルブ23は、環状の部材であり、間座21を取り囲むようにして配置される。また、サブリーフバルブ23は、図1(b)に示すように、外周が第1リーフバルブ20及び第2リーフバルブ22の外周と同一面を構成するように第1リーフバルブ20の表面に取り付けられて配置されると共に、内縁が第1リーフバルブ20の貫通路20aに掛からないように形成される。このように、サブリーフバルブ23は、第1リーフバルブ20の貫通路20aよりも外周側に配置され、かつ間座21と所定間隔をもって配置される。この所定間隔は、少なくとも第1リーフバルブ20の貫通路20aの径以上である。間座21の外周とサブリーフバルブ23の内周とが所定間隔だけ隔てられることによって、双方の間には第1リーフバルブ20の貫通路20aに連通する油室24が画成される。また、サブリーフバルブ23は、その厚さが間座21よりも小さく形成される。なお、第1リーフバルブ20へのサブリーフバルブ23の取り付けは、レーザ溶接等によって行われる。
The
このように、間座21とサブリーフバルブ23とは別体に構成され、双方を連結する部材は存在しないため、間座21とサブリーフバルブ23との間には環状の油室24が画成されることになる。したがって、第1リーフバルブ20をどのように配置したとしても貫通路20aは油室24に連通し、貫通路20aの流路面積は変化することがない。
As described above, the
図2(c)は、第2リーフバルブ22を示す断面図である。第2リーフバルブ22は、両表面が共に平滑状に形成される。
FIG. 2C is a cross-sectional view showing the
サブリーフバルブ23の厚さは間座21よりも小さいため、間座21を介して第2リーフバルブ22を積層することによって、サブリーフバルブ23と第2リーフバルブ22との間には、作動油が通過するチョーク通路26が形成される。
Since the thickness of the
チョーク通路26は、油室24に連通すると共に、積層リーフバルブ13の外周面に開口部26aを有し、この開口部26aを通じて油室4に連通する。したがって、内周ポート6aから第1リーフバルブ20の貫通路20aを通過し、油室24に流入する作動油は、チョーク通路26によって油室4に導かれる。つまり、油室3と油室4とは常時連通した状態となる。
The
チョーク通路26の通路幅、つまりサブリーフバルブ23と第2リーフバルブ22との間隔は、間座21とサブリーフバルブ23との厚さの差によって決まる。つまり、チョーク通路26の通路幅は、間座21に対するサブリーフバルブ23の厚さを調節することによって設定されるものであり、サブリーフバルブ23と第2リーフバルブ22との間に、双方の間隔を規定するための部材を設ける必要がない。したがって、チョーク通路26は、サブリーフバルブ23と第2リーフバルブ22との間に環状に形成され、間座21や第2リーフバルブ22の組み付けによってその流路面積が変化することがない。
The passage width of the
次に、チョーク通路26の作用について説明する。
Next, the operation of the
油圧緩衝器100の伸長動作時において、ピストン速度が低速域である場合には、積層リーフバルブ13は撓まず、作動油はチョーク通路26を介して油室3から油室4へと導かれる。
When the piston speed is in the low speed region during the extension operation of the
具体的には、油圧緩衝器100の伸長動作時には、油室3が圧縮されるため、油室3の作動油は、積層リーフバルブ12の貫通路12a、内周ポート6a、環状溝2d、及び第1リーフバルブ20の貫通路20aを通じて油室24へと流入する。チョーク通路26は、この油室24へ流入した作動油を油室4へと導く。このように、油圧緩衝器100の伸長動作時には、油室3が上流側となり、油室4が下流側となる。
Specifically, when the
チョーク通路26は、通路長さが断面積に較べて長く形成されるため、作動油が通過する際、作動油の粘性によって流れ抵抗が生じ、それにより減衰力が発生する。このように、ピストン速度が低速域における減衰力をチョーク通路26の流体抵抗によって発生するように構成したため、ピストン速度が低速域における減衰力をピストン速度にほぼ比例してリニアに立ち上げることができる。したがって、油圧緩衝器100の伸縮速度が低速域の場合においても、車両の上下振動を速やかに減衰させることができ、乗り心地を改善することができる。
Since the passage length of the
以下に、本第1の実施の形態の他の態様を示す。 Other aspects of the first embodiment will be described below.
上記では、サブリーフバルブ23は上流側の第1リーフバルブ20に取り付けられると説明したが、サブリーフバルブ23を下流側の第2リーフバルブ22の表面に取り付けるようにしてもよい。この場合には、チョーク通路26は、第1リーフバルブ20とサブリーフバルブ23との間に形成されることになる。
In the above description, the
また、サブリーフバルブ23を、第1リーフバルブ20及び第2リーフバルブ22のいずれにも取り付けずに非拘束の状態で配置すると共に、図3に示すように、サブリーフバルブ23の内周及び間座21の外周の少なくとも一方に、サブリーフバルブ23と間座21とを所定間隔だけ隔てるためのガイド部27を設けるようにしてもよい。このように構成しても、間座21とサブリーフバルブ23との間に油室24を画成することができる。なお、図3では、ガイド部27をサブリーフバルブ23の内周に設ける場合について示した。
Further, the
ガイド部27は、サブリーフバルブ23の内周又は間座21の外周に、相手側に対峙するように立設して配置され、間座21に対するサブリーフバルブ23の相対移動を防止するため、図示のように最低3箇所設けるのが望ましい。サブリーフバルブ23と間座21をこのように構成した場合には、チョーク通路26は、基本的には、第1リーフバルブ20とサブリーフバルブ23との間、及びサブリーフバルブ23と第2リーフバルブ22との間に形成される。
The
しかし、ガイド部27を用いて油室24を画成する場合には、第1リーフバルブ20の配置によっては、ガイド部27が第1リーフバルブ20の貫通路20aに掛かってしまい、貫通路20aの流路面積が変化(小さく)なってしまう。したがって、ガイド部27を用いる場合には、ガイド部27を極力細く形成し、必要最低限の大きさに形成する必要がある。
However, when the
また、図4に示すように、第1リーフバルブ20の貫通路20aを円弧状に軸方向に貫通して形成してもよい。貫通路20aを円弧状に形成することによって、貫通路20aの流路面積を大きくすることができる。これにより、貫通路20aを通過する際に発生する減衰力は極力小さくなり、チョーク通路26で発生する減衰力に与える影響は小さくなる。
Moreover, as shown in FIG. 4, you may form the
また、上記では、チョーク通路26を伸長行程用の積層リーフバルブ13に適用する場合について示したが、第1リーフバルブ20、間座21、第2リーフバルブ22、及びサブリーフバルブ23を圧縮行程用の積層リーフバルブ12に用い、チョーク通路26を積層リーフバルブ12に適用することも当然可能である。
In the above description, the
さらに、上記では、本発明の減衰力発生構造を、シリンダ1内を摺動するピストン2を挟持する積層リーフバルブ12、13に対して適用する場合について示した。しかし、本発明は、このような態様に限定されるものではなく、シリンダ1の底部に固定して配置されるベースバルブ(図示省略)を挟持する積層リーフバルブに対して適用することも可能である。
Furthermore, in the above description, the case where the damping force generating structure of the present invention is applied to the
具体的には、ベースバルブは、シリンダ1内の反ロッド側の油室4をさらに二つの油室に画成し、ベースバルブには、その二つの油室間を連通するポートが形成される。そして、積層リーフバルブをベースバルブのポートを閉塞して配置する。この積層リーフバルブは、二つの油室間の圧力差が所定値を超えた場合に撓んで開弁する。本態様においては、ベースバルブがバルブディスクに該当する。
Specifically, the base valve further defines the
以上の本第1の実施の形態によれば、以下に示す効果を奏する。 According to the first embodiment described above, the following effects can be obtained.
間座21とサブリーフバルブ23とは別体に構成され、双方を連結する部材は存在しないため、間座21とサブリーフバルブ23との間には環状の油室24が画成される。また、チョーク通路26の通路幅は、間座21に対するサブリーフバルブ23の厚さを調節することによって設定され、サブリーフバルブ23と第2リーフバルブ22との間に、双方の間隔を規定するための部材を設ける必要がない。
Since the
したがって、第1リーフバルブ20、間座21、第2リーフバルブ22、及びサブリーフバルブ23の相対位置をどのように設定しても、貫通路20a及びチョーク通路26の流路面積が変化することがない。
Therefore, no matter how the relative positions of the
このように、チョーク通路26は簡便に構成され、積層リーフバルブ12、13の組み付けに必要な労力は大幅に軽減される。
In this way, the
(第2の実施の形態)
図5及び図6を参照して、本発明の第2の実施の形態である減衰力発生構造について説明する。本発明の第2の実施の形態である減衰力発生構造は、図5に示す油圧緩衝器200に適用される。図5(a)は油圧緩衝器100の断面図であり、図5(b)は図5(a)における領域Bの部分拡大図であり、図6は積層リーフバルブを構成する各リーフバルブの断面図である。なお、図6に示す断面は、軸方向と垂直な面である。
(Second Embodiment)
With reference to FIG.5 and FIG.6, the damping force generation structure which is the 2nd Embodiment of this invention is demonstrated. The damping force generation structure according to the second embodiment of the present invention is applied to the
本第2の実施の形態の油圧緩衝器200において、上記第1の実施の形態の油圧緩衝器100と同様の構成には同一の符号を付し、説明を省略する。以下では、上記第1の実施の形態との相違点を中心に説明する。
In the
インロー部5bに組み付けられる部材について説明する。
The member assembled | attached to the
ロッド5の段部5cには、作動油が通過する通路31aが胴部に形成されたキャップ31が係止され、キャップ31にはインロー部5bに嵌挿された筒状のスペーサ30が介装される。
A
キャップ31の内側には、スペーサ30の外周に沿って摺動可能な環状のディスク32と、キャップ31とディスク32との間に圧縮して配置されるスプリング(付勢部材)33とが収装される。
Inside the
ディスク32には、作動油が通過する複数の第1ポート34aが形成される。第1ポート34aは、油圧緩衝器200の伸長動作時に油室3の作動油を油室4へと導く流路である。第1ポート34aの出口部には、複数の第1ポート34aから流出した作動油が合流する環状溝32aが形成される。
The
ディスク32には、油圧緩衝器200の伸長動作時に撓んで開弁する積層リーフバルブ13が当接して配置され、積層リーフバルブ13の外周側にはピストン2が当接して配置される。そして、インロー部5b先端の雄ねじ部5dには、ナット15が螺合して配置される。このナット15を締め付けることによって、各部材がロッド5のインロー部5bに固定される。
The
積層リーフバルブ13は、ディスク32とピストン2との間にて外周側が支持されると共に、内周側である自由端側がディスク32のシート部32bに着座し第1ポート34aの出口部である環状溝32aを閉塞して配置される。
The
したがって、積層リーフバルブ13は、油圧緩衝器200が伸長動作し、油室3の圧力が上昇し油室3と油室4との圧力差が所定値を超えた場合には内周側が撓み開弁する。これにより、積層リーフバルブ13とシート部32bとの間には隙間が発生し、その隙間を作動油が通過する際に生じる流れ抵抗によって減衰力が発生する。
Therefore, when the
このように、本第2の実施の形態は、積層リーフバルブ13の内周側から作動油を開放するものであり、この点において、積層リーフバルブ13の外周側から作動油を開放するものである上記第1の実施の形態と相違する。
As described above, the second embodiment releases hydraulic oil from the inner peripheral side of the
ピストン2には、作動油が通過する複数の第2ポート34bが形成され、積層リーフバルブ13が開弁することによって通過した作動油は、第2ポート34bを介して油室4に導かれる。
A plurality of
なお、油圧緩衝器200が圧縮動作した場合には、油室4の圧力が上昇するため、積層リーフバルブ13は、スプリング33の付勢力に抗してディスク32を押圧する。これにより、ディスク32及び積層リーフバルブ13は、スペーサ30の外周に沿って移動し、積層リーフバルブ13がピストン2の端面から離れ、第2ポート34bとキャップ31の通路31aとが連通する。これにより、油室4の作動油は油室3へと導かれる。
Note that, when the
以下では、主に図5(b)及び図6を参照して、積層リーフバルブ13を構成するリーフバルブ、つまり、ピストン速度が低速域における減衰力を発生する減衰力発生構造について説明する。図6(a)は第1リーフバルブ20を示す断面図であり、図6(b)は間座21及びサブリーフバルブ23を示す断面図であり、図6(c)は第2リーフバルブ22を示す断面図である。
Hereinafter, a leaf valve constituting the
図6に示すように、本第2の実施の形態の減衰力発生構造は、第1リーフバルブ20と第2リーフバルブ22との間に配置される間座21及びサブリーフバルブ23が上記第1の実施の形態の減衰力発生構造と相違する。
As shown in FIG. 6, the damping force generating structure of the second embodiment has a
具体的には、間座21とサブリーフバルブ23の配置が上記第1の実施の形態とは逆であり、間座21がサブリーフバルブ23を取り囲むようにして配置される。
Specifically, the arrangement of the
間座21は、内縁が第1リーフバルブ20の貫通路20aに掛からないように形成され、第1リーフバルブ20の貫通路20aよりも外周側に配置される。また、サブリーフバルブ23は、外縁が第1リーフバルブ20の貫通路20aに掛からないように形成され、第1リーフバルブ20の貫通路20aよりも内周側に配置される。
The
したがって、サブリーフバルブ23と第2リーフバルブ22との間に形成される環状のチョーク通路26は、間座21とサブリーフバルブ23との間に画成される油室24に連通すると共に、積層リーフバルブ13の内周面に開口部26aを有する。
Therefore, an
このように、本第2の実施の形態は、積層リーフバルブ13の内周面に開口部26aを有するものであり、この点において、積層リーフバルブ13の外周面に開口部26aを有する上記第1の実施の形態と相違する。
As described above, the second embodiment has the opening 26 a on the inner peripheral surface of the
チョーク通路26の開口部26aは、第2ポート34bを介して油室4に連通している。このように、チョーク通路26は、油室24に連通すると共に、開口部26aを通じて油室4に連通する。
The
したがって、第1ポート34aから第1リーフバルブ20の貫通路20aを通過し、油室24に流入する作動油は、チョーク通路26によって油室4に導かれる。つまり、油室3と油室4とは常時連通した状態となる。
Therefore, the hydraulic oil that passes through the through
油圧緩衝器100の伸長動作時において、ピストン速度が低速域である場合には、積層リーフバルブ13は撓まず、作動油はチョーク通路26を介して油室3から油室4へと導かれる。
When the piston speed is in the low speed region during the extension operation of the
具体的には、油室3の作動油は、キャップ31の通路31a、第1ポート34a、環状溝32a、及び第1リーフバルブ20の貫通路20aを通じて油室24へと流入する。チョーク通路26は、この油室24へ流入した作動油を油室4へと導き、作動油が通過する際、作動油の粘性による流れ抵抗によって減衰力が発生する。
Specifically, the hydraulic oil in the
以上のように構成される本第2の実施の形態における油圧緩衝器200においても、上記第1の実施の形態における油圧緩衝器100と同様の作用効果を奏する。
Also in the
なお、本第2の実施の形態では、ディスク32及びピストン2がバルブディスクに該当する。
In the second embodiment, the
以上の本第2の実施の形態は、チョーク通路26を伸長行程用の積層リーフバルブ13に適用する構成について示したが、チョーク通路26を圧縮行程用の積層リーフバルブに適用することも可能である。この場合には、圧縮行程用の積層リーフバルブはシリンダ1の底部に固定して配置されるベースバルブ(バルブディスク)に配置される。
In the second embodiment, the
また、上記第1の実施の形態と同様に、サブリーフバルブ23を下流側の第2リーフバルブ22の表面に取り付け、チョーク通路26を第1リーフバルブ20とサブリーフバルブ23との間に形成するように構成してもよい。
Similarly to the first embodiment, the
本発明は上記の実施の形態に限定されずに、その技術的な思想の範囲内において種々の変更がなしうることは明白である。 The present invention is not limited to the above-described embodiment, and it is obvious that various modifications can be made within the scope of the technical idea.
本発明は、車両に搭載される緩衝器に適用することができる。 The present invention can be applied to a shock absorber mounted on a vehicle.
100,200 油圧緩衝器
1 シリンダ
2 ピストン
2f,2g シート部
3,4 油室
5 ロッド
6a 内周ポート
6b 外周ポート
12,13 積層リーフバルブ
20 第1リーフバルブ
20a 貫通路
21 間座
22 第2リーフバルブ
23 サブリーフバルブ
24 油室
26 チョーク通路
26a 開口部
32 ディスク
32b シート部
34a 第1ポート
34b 第2ポート
100, 200
Claims (6)
前記バルブディスクに形成され、前記バルブディスクにて画成された油室間を連通するポートと、
前記ポートを閉塞して配置され、上流側の油室と下流側の油室との圧力差が所定値を超えた場合に撓んで開弁する積層リーフバルブと、を備える油圧緩衝器の減衰力発生構造であって、
前記積層リーフバルブは、
前記ポートに連通する貫通路が形成された第1リーフバルブと、
前記第1リーフバルブに間座を介して積層される第2リーフバルブと、
前記第1リーフバルブと前記第2リーフバルブとの間に前記間座と所定間隔をもって配置される環状のサブリーフバルブとを備え、
前記サブリーフバルブと前記第1リーフバルブ又は前記第2リーフバルブとの間にて、前記第1リーフバルブの前記貫通路から前記間座と前記サブリーフバルブとの間に流入する作動油を前記下流側の油室へと導くチョーク通路が形成されることを特徴とする油圧緩衝器の減衰力発生構造。 A valve disk defining a cylinder filled with hydraulic oil;
A port formed in the valve disc and communicating between oil chambers defined by the valve disc;
Damping force of a hydraulic shock absorber provided with a laminated leaf valve that is arranged with the port closed and bends and opens when the pressure difference between the upstream oil chamber and the downstream oil chamber exceeds a predetermined value Generating structure,
The laminated leaf valve is
A first leaf valve formed with a through passage communicating with the port;
A second leaf valve stacked on the first leaf valve via a spacer;
An annular sub-leaf valve disposed between the first leaf valve and the second leaf valve with a predetermined distance from the spacer;
Between the sub leaf valve and the first leaf valve or the second leaf valve, the hydraulic oil flowing between the spacer and the sub leaf valve from the through passage of the first leaf valve A structure for generating damping force of a hydraulic shock absorber, wherein a choke passage leading to a downstream oil chamber is formed.
前記チョーク通路の通路幅は、前記間座に対する前記サブリーフバルブの厚さを調節することによって設定されることを特徴とする請求項1に記載の油圧緩衝器の減衰力発生構造。 The sub-leaf valve is formed with a thickness smaller than the spacer,
2. The damping force generating structure for a hydraulic shock absorber according to claim 1, wherein the passage width of the choke passage is set by adjusting a thickness of the sub leaf valve with respect to the spacer. 3.
前記間座は、前記第1リーフバルブの前記貫通路よりも内周側に配置され、
前記サブリーフバルブは、前記第1リーフバルブの前記貫通路よりも外周側に配置されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の油圧緩衝器の減衰力発生構造。 The laminated leaf valve has an inner peripheral side supported and an outer peripheral side seated on a seat portion of the valve disc,
The spacer is disposed on the inner peripheral side with respect to the through path of the first leaf valve,
3. The structure for generating a damping force of a hydraulic shock absorber according to claim 1, wherein the sub-leaf valve is disposed on an outer peripheral side of the through-passage of the first leaf valve.
前記間座は、前記第1リーフバルブの前記貫通路よりも外周側に配置され、
前記サブリーフバルブは、前記第1リーフバルブの前記貫通路よりも内周側に配置されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の油圧緩衝器の減衰力発生構造。 The laminated leaf valve is supported while the outer peripheral side is supported and the inner peripheral side is seated on the seat portion of the valve disc,
The spacer is arranged on the outer peripheral side of the through-passage of the first leaf valve,
3. The structure for generating a damping force of a hydraulic shock absorber according to claim 1, wherein the sub leaf valve is arranged on an inner peripheral side of the through path of the first leaf valve. 4.
前記サブリーフバルブ及び前記間座の少なくとも一方に、双方を所定間隔だけ隔てるガイド部が設けられることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一つに記載の油圧緩衝器の減衰力発生構造。 The sub leaf valve is disposed in an unconstrained state with respect to the first leaf valve and the second leaf valve,
The damping force of the hydraulic shock absorber according to any one of claims 1 to 4, wherein at least one of the sub leaf valve and the spacer is provided with a guide portion that separates the sub leaf valve and the spacer by a predetermined distance. Occurrence structure.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007156229A JP2008309213A (en) | 2007-06-13 | 2007-06-13 | Damping force generating structure for hydraulic shock absorber |
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