JP2008305073A - ファイル共有システム及びファイル共有装置の起動方法 - Google Patents

ファイル共有システム及びファイル共有装置の起動方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明のファイル共有システムは、外部記憶媒体に退避させておいた情報によって、ファイル共有装置を起動させることができ、さらに、外部記憶媒体が誤った接続先に接続されるのを防止する。
【解決手段】NAS装置1の保守交換作業を行う場合、収集部1Cは、NASシステム部1Bを起動させるために必要な情報を収集する。退避部1Dは、収集された情報を起動用情報8として、USBメモリ3に記憶させる。NAS装置1が保守交換作業を終えて戻ってきた場合、USBメモリ3をNAS装置1に取り付ける。設定部1Fは、起動制御部1Eからの指示により、USBメモリ3に記憶されている起動用情報を読込み、通信制御部1Aを設定する。これにより、ストレージ装置2内の論理ボリューム5からNAS−OS5Aが読み出され、NASシステム部1Bが起動する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ファイル共有システム及びファイル共有装置の起動方法に関する。
ネットワーク上に分散された複数のコンピュータ間でデータを共有するために、ファイル共有装置が用いられる。初期型のファイル共有装置としては、例えば、汎用OS(Operating System)に、CIFS(Common Internet File System)やNFS(Network File System)等のファイル共有プロトコルを実装したファイルサーバが知られている。改良されたファイル共有装置としては、ファイル共有サービスに特化した専用のOSを用い、複数のファイル共有プロトコル(CIFS、NFS、DAFS(Direct Access File System)等)をサポートしたNAS(Network Attached Storage)が知られている。
NASとは別にSAN(Storage Area Network)ストレージも知られている。SANストレージは、ディスクドライブ等の物理的記憶デバイス上に設定された論理ボリュームに対して、ブロック単位でデータを入出力させる。そして、NAS装置とSANストレージとを連携させたファイル共有システムも知られている(特許文献1)。
前記文献に記載の従来技術では、RAID記憶領域に、NASシステムの設定に必要な情報をブロックデータとして記憶させる。これにより、前記従来技術では、設定情報へのファイルアクセスを禁止し、ユーザの誤操作によってNASシステムの設定に必要な情報が削除されたりするのを防止する。
特開2005−267530号公報
前記従来技術では、その段落番号[0024]に記載されている通り、NASディスクアレイ制御部とディスクエンクロージャとを、内部ディスクインターフェースを介して接続している。即ち、NAS装置とSANストレージとを内部バスで接続するため、NAS装置は、比較的容易にディスクドライブにアクセスすることができる。
これに対し、NAS装置とSANストレージとを、例えば、ファイバチャネル接続のような、アクセスに際して認証が要求される外部通信経路を用いて接続する場合、NAS装置は、予め設定されているWWN(World Wide Name)やLUN(Logical Unit Number)等の情報を用いて、SANストレージにアクセスする必要がある。予め設定された所定のLUNを指定するアクセス要求が予め設定された所定のWWNを有する装置から発行された場合に、SANストレージは、アクセスを許可する。
従って、NAS装置を交換する場合、交換後のNAS装置は、交換前のNAS装置に設定されていた、WWNやLUN等の所定情報を引き継いでいる必要がある。所定情報が引き継がれない場合、交換後のNAS装置は、SANストレージにアクセスすることはできないためである。
通常の場合、NAS装置がファイル共有サービスを提供するためのオペレーティングシステム(NAS-OS)は、容量が大きいため、SANストレージ内に記憶される。NAS装置は、SANストレージからオペレーティングシステムを読み出して実行させることにより、NASシステムを起動させる。従って、交換後のNAS装置がSANストレージにアクセスできない場合は、オペレーティングシステムを読み出すことができないため、NAS装置として機能することはできない。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、ファイル共有装置と記憶制御装置とが、アクセスに際して認証が要求される通信経路を介して接続されている場合に、ファイル共有装置が記憶制御装置内の論理ボリュームにアクセスするために必要な所定情報を、ファイル共有装置に比較的簡単に設定することができるようにしたファイル共有システム及びファイル共有装置の起動方法を提供することにある。本発明の他の目的は、ファイル共有装置と記憶制御装置とが、アクセスに際して認証が要求される通信経路を介して接続されている場合に、ファイル共有装置が記憶制御装置内の論理ボリュームにアクセスするために必要な所定情報を、別のファイル共有装置に誤って設定するのを防止することができるようにしたファイル共有システム及びファイル共有装置の起動方法を提供することにある。本発明の更なる目的は、後述する実施形態の記載から明らかになるであろう。
上記課題を解決すべく、本発明に従う、少なくとも一つ以上のファイル共有装置と、このファイル共有装置に接続される記憶制御装置とを備えるファイル共有システムでは、(1)記憶制御装置は、(1-1)ファイル共有装置に読み込まれるオペレーティングシステムが予め記憶されている論理ボリュームと、(1-2)論理ボリュームへのアクセスの可否を制御するアクセス制御部と、(1-3)アクセス制御部によってアクセスが許可された場合には、ファイル共有装置からの要求に応じて、オペレーティングシステムを論理ボリュームから読み出してファイル共有装置に送信する入出力制御部と、を備える。(2)ファイル共有装置は、(2-1)外部記憶媒体に接続するためのインターフェース部と、(2-2)アクセスに際して認証が要求される通信経路を介して、記憶制御装置と通信を行う通信制御部と、(2-3)論理ボリュームにアクセスするために必要な所定情報を収集する収集部と、(2-4)収集された所定情報を、インターフェース部を介して外部記憶媒体に記憶させる退避部と、(2-5)オペレーティングシステムを起動させるための起動制御部と、(2-6)起動制御部からの指示により、インターフェース部を介して外部記憶媒体から所定情報を読出し、この読み出した所定情報を通信制御部に設定する設定部と、(2-7)設定部により設定される所定情報に基づいて通信制御部が論理ボリュームから読み出したオペレーティングシステムによって、ファイル共有サービスを提供するファイル共有部と、を備える。
本発明の実施形態では、設定部は、予め用意された一時記憶領域に所定情報を記憶させることにより、所定情報を通信制御部に仮設定し、この仮設定によって通信制御部が論理ボリュームからオペレーティングシステムを読み出すことができた場合には、所定情報を通信制御部内の記憶領域に記憶させる。
本発明の実施形態では、設定部は、通信制御部が論理ボリュームからオペレーティングシステムを読み出すことができない場合には、通信制御部に設定された所定情報を取り消すようになっている。
本発明の実施形態では、設定部は、オペレーティングシステムの起動を確認できない場合、通信制御部に設定された所定情報を取り消す。
本発明の実施形態では、所定情報には、所定情報が収集されたファイル共有装置を一意に特定するための識別情報が含まれており、アクセス制御部は、通信制御部により使用される所定情報が、予めアクセス制御部に設定されている所定情報と一致する場合にのみ、通信制御部が論理ボリュームにアクセスすることを許可する。
本発明の実施形態では、識別情報は、通信制御部に予め設定されているシリアル番号、または、ファイル共有装置に予め設定されている装置番号のいずれか一つ、または、両方である。
本発明の実施形態では、ファイル共有装置は、他のファイル共有装置に関する所定情報を記憶する外部記憶媒体が誤って接続されたことを検出するための誤接続検出部を備えている。
本発明の実施形態では、外部記憶媒体には、この外部記憶媒体を一意に識別するための第1媒体識別情報が予め設定されており、誤接続検出部は、予め設定されている第2媒体識別情報と、インターフェース部に接続された外部記憶媒体から読み出される第1媒体識別情報とが一致しない場合に誤接続であると判定し、第2媒体識別情報と第1媒体識別情報とが一致する場合に正常な接続であると判定する。
本発明の実施形態では、誤接続検出部は、設定部によって所定情報が通信制御部に設定される前に、通信制御部の現在の設定で、通信制御部が論理ボリュームにアクセス可能であるかを判定し、現在の設定で通信制御部が論理ボリュームにアクセス可能であると判定した場合は、誤接続であると判定し、現在の設定で通信制御部が論理ボリュームにアクセス不能であり、かつ、通信制御部に設定されている現在の所定情報と外部記憶媒体に記憶されている前記所定情報とが不一致の場合に、正常な接続であると判定する。
本発明の他の観点に従う、外部記憶媒体を着脱可能なファイル共有装置を起動させるための方法は、オペレーティングシステムが記憶された論理ボリュームを有する記憶制御装置とファイル共有装置とは、アクセスに際して認証が要求される通信経路を介して、双方向通信可能に接続されており、論理ボリュームにアクセスするために必要な所定情報を収集するステップと、収集された所定情報を、外部記憶媒体に記憶させるステップと、オペレーティングシステムの起動を開始させるための指示を出すステップと、指示により、外部記憶媒体から所定情報を読出すステップと、読み出された所定情報を通信制御部に設定するステップと、通信制御部によって論理ボリュームからオペレーティングシステムを読み出させるステップと、読み出されたオペレーティングシステムを起動させるステップと、を含む。
本発明の各部、各ステップの少なくとも一部は、コンピュータプログラムにより実現可能な場合がある。このようなコンピュータプログラムは、例えば、記憶デバイスに記憶されて、あるいは、通信ネットワークを介して、流通される。
図1は、本発明の実施形態の概要を示す説明図である。図1に示すファイル共有システムは、例えば、複数のNAS装置1(1),1(2)(以下、特に区別の必要が無い場合、NAS装置1と呼ぶ)と、少なくとも一つのストレージ装置2と、USBメモリ3とを備えている。なお、USBメモリは一例であり、情報を格納できる装置であればどのような装置であってもよい。
各NAS装置1は、「ファイル共有装置」に該当する。各NAS装置1は、信頼性向上のために、クラスタを構成する場合がある。各NAS装置1は、「アクセスに際して認証が要求される通信経路」としての通信経路7を介して、ストレージ装置2に双方向通信可能に接続される。通信経路7は、例えば、ファイバチャネルプロトコルに基づいてブロック単位でデータを入出力させる通信経路として構成される。
先にストレージ装置2の構成を説明する。ストレージ装置2は、「記憶制御装置」に該当する。ストレージ装置2は、例えば、コントローラ4と、複数の論理ボリューム5と、通信部6とを備えている。
コントローラ4は、ストレージ装置2の動作を制御する。コントローラ4は、例えば、少なくとも一つ以上のマイクロプロセッサ及び少なくとも一つ以上のメモリ装置等を備えるコンピュータ装置として構成される。コントローラ4は、アクセス制御部4AとI/O(Input/Output)制御部4Bとを備えている。
アクセス制御部4Aは、論理ボリューム5に対するNAS装置1のアクセスを許可するか否かを判断するものである。アクセス制御部4Aは、例えば、LUNセキュリティ技術として知られているように、LUN、WWN、ターゲットID、HBA(Host Bus Adapter)のポート番号に基づいて、NAS装置1が論理ボリューム5にアクセスすることについて可否を判断する。I/O制御部4Bは、アクセス制御部4Aによってアクセスが許可された場合、NAS装置1からのアクセス要求に基づいて、論理ボリューム5からデータを読み出したり、あるいは、論理ボリューム5にデータを書き込む。
論理ボリューム5は、物理的記憶デバイスの有する物理的記憶領域を利用して設けられる、論理的記憶領域である。物理的記憶デバイスとしては、例えば、ハードディスクデバイス、半導体メモリデバイス、光ディスクデバイス、光磁気ディスクデバイス、磁気テープデバイス、フレキシブルディスクデバイス等のデータを読み書き可能な種々のデバイスを利用可能である。記憶デバイスとしてハードディスクデバイスを用いる場合、例えば、FC(Fibre Channel)ディスク、SCSI(Small Computer System Interface)ディスク、SATAディスク、ATA(AT Attachment)ディスク、SAS(Serial Attached SCSI)ディスク等を用いることができる。記憶デバイスとして半導体メモリデバイスを用いる場合、例えば、フラッシュメモリ、FeRAM(Ferroelectric Random Access Memory)、MRAM(MagnetoresistiveRandom Access Memory)、相変化メモリ(Ovonic Unified Memory)、RRAM(Resistance RAM)」等の種々のメモリデバイスを利用可能である。
論理ボリューム5には、NAS装置1のシステムを起動させるためのオペレーティングシステム(以下、NAS−OS)5Aが記憶されている。論理ボリューム5は、予め所定の通信部6に対応付けられており、予め設定された所定のNAS装置1からのみ、論理ボリューム5にアクセスすることができる。図1に示す例では、図中左側の論理ボリューム5には、NAS装置1(1)がアクセスし、図中右側の論理ボリューム5には、NAS装置1(2)がアクセスするものとする。
通信部6は、ファイバチャネルプロトコルに従って、NAS装置1の通信制御部1Aとの間でデータ通信を行うものである。
NAS装置1の構成を説明する。NAS装置1は、例えば、マイクロプロセッサやメモリ等を備えたコンピュータ装置として構成される。NAS装置1の機能に着目すると、NAS装置1は、例えば、通信制御部1Aと、NASシステム部1Bと、収集部1Cと、退避部1Dと、起動制御部1Eと、設定部1Fと、一時記憶領域1Gと、インターフェース部1Hとを備えて構成される。
通信制御部1Aは、「通信制御部」に該当する。通信制御部1Aは、ファイバチャネルプロトコルに従ってストレージ装置2とデータ通信を行う。通信制御部1Aは、例えば、HBAを備えるファイバチャネル通信制御基板(FC基板)として構成される。
NASシステム部1Bは、「ファイル共有部」に該当する。NASシステム部1Bは、NAS−OS5Aが起動することにより、実現される。NASシステム部1Bは、NAS装置1に接続される図外のクライアント装置に対して、ファイル共有サービスを提供するものである。
収集部1Cは、「収集部」に該当する。収集部1Cは、論理ボリューム5からNAS−OS5Aを読出して起動させるために必要な起動用情報8をNAS装置1内から収集するものである。なお、必要な情報がストレージ装置2内にも存在する場合、収集部1Cは、ストレージ装置2からも情報を収集することができる。
退避部1Dは、「退避部」に該当する。退避部1Dは、収集部1Cにより収集された起動用情報8を、USB(Universal Serial Bus)メモリ3に記憶させる。起動制御部1Eは、「起動制御部」に該当する。起動制御部1Eは、NAS−OS5Aの起動開始を指示するためのものである。起動制御部1Eは、例えば、各種のドライバソフトウェアを備えたBIOS(Basic Input Output System)を含んで構成される。
設定部1Fは、「設定部」に該当する。設定部1Fは、USBメモリ3に記憶された起動用情報8を読み出して、通信制御部1Aに設定する。設定部1Fは、一時記憶領域1Gに起動用情報8を記憶させることにより、通信制御部1Aに起動用情報8を仮設定することができる。NAS−OS5Aの読出しに成功した場合、設定部1Fは、起動用情報8を通信制御部1Aに正式に設定することができる。一時記憶領域1Gは、例えば、通信制御部1A内のメモリ、または、NAS装置1のローカルメモリ等に設定可能である。
インターフェース部1Hは、「インターフェース部」に該当する。インターフェース部1Hは、USBメモリ3との間でデータを送受するためのものである。
USBメモリ3は、「外部記憶媒体」に該当する。USBメモリ3には、後述のように、NAS装置1を交換する前に、そのNAS装置1を起動させるために必要な起動用情報8が予め記憶される。NAS装置1は、老朽化した部品や障害の生じた部品が交換された後、再びストレージ装置2に接続される。USBメモリ3を、保守作業後のNAS装置1に装着することにより、USBメモリ20内の起動用情報8が通信制御部1Aに自動的に設定される。
なお、USBメモリ3は、外部記憶媒体の一例であって、本発明はUSBメモリ3に限定されない。例えば、ハードディスクドライブ、フラッシュメモリデバイス、ICカード、メモリカード等の各種記憶媒体を使用可能である。好ましくは、USBメモリ3のような、持ち運び可能で不揮発性の記憶媒体が使用される。しかし、持ち運びの容易性や不揮発性か否かを問わずに、種々の記憶媒体を利用可能である。
起動用情報8は、「論理ボリュームにアクセスするために必要な所定情報」に該当し、例えば、NAS装置1のWWN、LUN、ターゲットID、ストレージ装置2のWWNが起動用情報8に含まれる。後述の実施例から明らかなように、NAS装置1や通信制御部1Aを一意に特定するための識別情報を、起動用情報8に含めることもできる。
ファイル共有システムの動作を説明する。通常の場合、NAS装置1は、NASシステム部1Bによって、図外のクライアント装置にファイル共有サービスを提供する。即ち、NASシステム部1Bは、クライアント装置からのファイルアクセス要求に応じて、ストレージ装置2にアクセスし、データを入出力する。
NAS装置1は、定期的にまたは不定期に、保守のために交換される。複数のNAS装置1をクラスタ構成で運用する場合、いずれか一つのNAS装置1を保守のために取り外しても、ファイル共有サービスに影響はない。残りのNAS装置1によって、ファイル共有サービスがクライアント装置に引き続き提供される。
保守対象のNAS装置1は、ストレージ装置2との間の接続が解除され、ファイル共有システムから取り外される。そのNAS装置1は、例えば、メンテナンスセンタに持ち込まれ、老朽化した部品等が交換される。保守作業を終えたNAS装置1は、メンテナンスセンタから出荷されて、ストレージ装置2に再び接続される。
新品同然となったNAS装置1が、NASとして機能を発揮するためには、ストレージ装置2内の論理ボリューム5に記憶されているNAS−OS5Aを読み込んで実行させる必要がある。
しかし、保守作業によって、論理ボリューム5にアクセスするために必要な情報の一部または全部が失われている場合、NAS装置1は、論理ボリューム5からNAS−OS5Aを読み込むことができず、NASシステムを起動させることができない。
この場合、論理ボリューム5とNAS装置1との対応付けを手動で再び行う方法が考えられる。即ち、例えば、新たな論理ボリューム5を生成して、その論理ボリューム5にNAS−OS5Aを改めて記憶させ、その論理ボリューム5に接続される通信部6のWWN等とNAS装置1のWWN等と手動で対応付けるという操作が必要となる。このような手動による再設定作業には、時間を要し、ユーザの手間もかかり、利便性が低い。さらに、手動作業であるため、人為的なミスを招く可能性もある。
そこで、本発明では、保守対象のNAS装置1をファイル共有システムから取り外す前に、そのNAS装置1が論理ボリューム5からNAS−OS5Aを読み込んで起動させるために必要な起動用情報8を、USBメモリ3に退避させる。
保守作業を終えたNAS装置1が戻ってきた場合、NAS装置1とストレージ装置2との物理的な接続作業を行った後で、USBメモリ3をNAS装置1に装着する。USBメモリ3に記憶された起動用情報8は、起動制御部1Eからの指示に基づき、設定部1Fによって通信制御部1Aに設定される。
通信制御部1Aは、保守作業前に接続していた論理ボリューム5にアクセスし、そこに記憶されているNAS−OS5Aを読み出すことができる。これにより、NAS装置1は、速やかにシステム起動を行って、ファイル共有サービスを提供する。
詳細は後述の実施例で明らかされるが、USBメモリ3が別のNAS装置1に装着される可能性もある。特に、複数のNAS装置1でクラスタを構成している場合や、同一クラスタ内の複数のNAS装置1について同時に保守作業を行うような場合、あるNAS装置1に関する起動用情報8を記憶したUSBメモリ3を、誤って別のNAS装置1に装着してしまうおそれがある。
そこで、本発明では、例えば、ストレージ装置2またはNAS装置1のいずれか又は両方で、USBメモリ3の誤接続を防止するための仕組みを備える。例えば、NAS装置1を一意に識別する装置番号や通信制御部1Aを一意に識別するためのシリアル番号を用いて、ストレージ装置2がアクセスの可否を判断することにより、誤った起動用情報8が無関係のNAS装置1に上書きされる事態を防止できる。
このように構成される本実施形態では、NAS装置1の保守作業を比較的迅速かつ正確に行うことができ、ユーザの使い勝手が向上する。また、本実施形態によれば、一方のNAS装置1に関する起動用情報8が他方のNAS装置1に誤って記憶されてしまうのを未然に防止することができ、保守交換時の信頼性を高めることができ、ユーザの利便性を向上させることができる。以下、本発明の実施例を詳細に説明する。
図2は、ファイル共有システムのハードウェア構成を示すブロック図である。ファイル共有システムは、例えば、複数のNAS装置10と、少なくとも一つのストレージ装置100と、USBメモリ20とを備えて構成される。各NAS装置10とストレージ装置100とは、スイッチ30を介して、双方向通信可能に接続される。ストレージ装置100には、管理端末40を接続することができる。また、図外の管理サーバと、ストレージ装置100及び各NAS装置10とを、LAN(Local Area Network)を介して双方向通信可能に接続することもできる。
図1との対応関係を述べる。NAS装置10は図1中のNAS装置1に、ストレージ装置100は図1中のストレージ装置2に、USBメモリ20は図1中のUSBメモリ3に、それぞれ対応する。通信経路CN1は図1中の通信経路7に、通信インターフェース111Aは図1中の通信部6に、論理ボリューム122は図1中の論理ボリューム5に、それぞれ対応する。HBA13は図1中の通信制御部1Aに、USB−I/F15は図1中のインターフェース部1Hに、起動用情報50は図1中の起動用情報8に、それぞれ対応する。
図1に示すアクセス制御部4A及びI/O制御部4Bは、コントローラ110内のマイクロプロセッサが実行するプログラムによって実現される。図1に示すNAS装置1内の各機能1B〜1Fは、NAS装置10のマイクロプロセッサ11が所定のプログラムを実行することにより実現される。図1中の一時記憶領域1Gは、HBA13内のメモリまたはNAS装置10内のメモリ12を利用して設けられる。
NAS装置10の構成を説明する。NAS装置10は、例えば、マイクロプロセッサ(図中、CPU)11と、メモリ12と、HBA13と、ユーザインターフェース(図中、UI)14と、USB−I/F15と、内部バス16とを備えている。メモリ12には、例えば、USBドライバ200,FCドライバ201,SANブートドライバ202,NAS−OS203が記憶される。
USBドライバ200は、USBメモリ20との間でデータを入出力するためのソフトウェアである。FCドライバ201は、ファイバチャネルプロトコルに基づいてデータ通信を行うためのソフトウェアである。SANブートドライバ202は、論理ボリューム122からNAS−OS203を読み込んで起動させるためのソフトウェアである。NAS−OS203は、ファイル共有サービスを図外のクライアント装置に提供するためのソフトウェアである。
USBメモリ20は、NAS装置10に着脱可能に取り付けられる。USBメモリ20には、NAS装置10から収集された起動用情報50が記憶される。NAS装置10は、後述のように、USBメモリ20に記憶された起動用情報50をHBA13に設定することができる。
スイッチ30は、例えば、ファイバチャネルスイッチとして構成される。スイッチ30を用いることにより、複数のNAS装置10をストレージ装置100に接続することができる。
管理端末40は、ストレージ装置100の構成を変更したり、ストレージ装置100から各種の情報を取得して端末画面に表示するものである。
ストレージ装置100の構成を説明する。ストレージ装置100は、コントローラ110と、記憶デバイス搭載部(以下、HDU)120とに大別可能である。コントローラ110は、ストレージ装置100の動作を制御する。コントローラ110は、例えば、複数のチャネルアダプタ(以下、CHA)111と、複数のディスクアダプタ(図中では一つのみ図示。以下、DKA)112と、共有メモリ(図中、SM)113と、キャッシュメモリ(以下、CM)114と、接続制御部115と、サービスプロセッサ(以下、SVP)116とを備えて構成される。
CHA111は、例えば、FCP(Fibre Channel Protocol)に基づいた通信を行うためのコンピュータ装置である。CHA111は、例えば、マイクロプロセッサやメモリ等を搭載した一つまたは複数の基板から構成されており、そのメモリには、FCPに基づいたコマンドを解釈して実行するためのプログラム等が記憶されている。CHA111は、少なくとも一つ以上のファイバチャネルインターフェース(図中、FC-I/Fと表示)111Aを備えている。ファイバチャネルインターフェース111Aは、WWNが予め設定されている。WWNやターゲットIDを特定することにより、CHA111は、NAS装置10との間で、通信を行うことができる。
DKA112は、HDU120が有するディスクドライブ121との間でデータ授受を行うものである。DKA112は、CHA111と同様に、マイクロプロセッサやメモリ等を備えたコンピュータ装置として構成される。図中では、便宜上、DKA112を一つだけ示してるが、実際には、複数設けられる。
DKA112は、ファイバチャネルを介して、HDU120内の各ディスクドライブ121にそれぞれ接続されている。DKA112は、各CHA111により受信されてキャッシュメモリ114に記憶されたデータを、所定のディスクドライブ121内の所定のアドレスに書き込む。DKA112は、各CHA111から要求されたデータを、所定のディスクドライブ121から読み出して、キャッシュメモリ114に記憶させる。
DKA112は、論理的なアドレスを物理的なアドレスに変換する。論理的なアドレスとは、論理ボリュームのブロック位置を示すアドレスであり、LBA(Logical Block Address)と呼ばれる。物理的なアドレスとは、ディスクドライブ121における書込み位置を示すアドレスである。DKA112は、ディスクドライブ121がRAIDに従って管理されている場合、RAID構成に応じたデータアクセスを行う。例えば、DKA112は、同一のデータを複数のディスクドライブ121にそれぞれ書き込んだり(RAID1)、あるいは、パリティ計算を実行して、データ及びパリティを複数のディスクドライブ121に分散して書き込む(RAID5等)。
共有メモリ113は、ストレージ装置100の作動を制御するために用いられる各種の管理情報及び制御情報等を記憶するためのメモリである。キャッシュメモリ114は、CHA111により受信されたデータを記憶したり、または、DKA112によってディスクドライブ121から読み出されたデータを記憶したりするためのメモリである。
ディスクドライブ121のいずれか一つあるいは複数を、キャッシュ用のディスクとして使用してもよい。図示のように、キャッシュメモリ114と共有メモリ113とは、それぞれ別々のメモリとして構成してもよい。または、同一のメモリの一部の記憶領域をキャッシュ領域として使用し、他の記憶領域を制御領域として使用してもよい。
接続制御部115は、CHA111,DKA112,キャッシュメモリ114及び共有メモリ113を相互に接続させるものである。接続制御部115は、例えば、高速スイッチング動作によってデータ伝送を行うクロスバスイッチ等のように構成される。
SVP116は、例えば、LANのような通信ネットワークを介して、各CHA111とそれぞれ接続されている。SVP116は、例えば、CHA111を介して、DKA112やキャッシュメモリ114及び共有メモリ113にアクセスすることができる。SVP116は、ストレージ装置100内の各種状態に関する情報を収集して、管理端末40に提供する。ユーザは、管理端末40の画面を介して、ストレージ装置100の各種状態を知ることができる。
ユーザは、管理端末40からSVP116を介して、例えば、NAS装置10と論理ボリュームとの間のアクセス経路を設定したり、論理ボリューム122を生成したり、論理ボリューム122を削除することができる。
HDU120は、複数のディスクドライブ121を備えている。本明細書では、ディスクドライブを例に挙げるが、本発明は、ハードディスクドライブに限定されない。例えば、半導体メモリドライブ(フラッシュメモリデバイスを含む)、ホログラフィックメモリ等のような各種記憶デバイス及びこれらの均等物を用いることができる。また、例えば、FCディスクやSATAディスク、ATAディスク等のような、異種類のディスクをHDU120内に混在させることもできる。
複数のディスクドライブ121によって一つのRAIDグループ(パリティグループとも呼ばれる)が形成される。RAIDグループは、各ディスクドライブ121の有する物理的記憶領域をRAIDレベルに従って仮想化したものであり、物理的記憶デバイスと呼ぶことができる。RAIDグループの有する物理的な記憶領域には、所定サイズまたは任意サイズで、論理ボリューム122を一つまたは複数設けることができる。論理ボリューム122を図中では「LU」と表示する。論理ボリューム122は、論理的記憶デバイスと呼ぶことができる。本実施例では、NAS装置10によって使用される所定の論理ボリューム122内に、NAS−OSが予め記憶されている。所定の論理ボリューム122内には、NAS装置10によって使用されるファイルデータも記憶される。
ストレージ装置100のデータ入出力動作を簡単に説明する。NAS装置10から発行されるリードコマンドは、CHA111によって受領される。CHA111は、リードコマンドを共有メモリ113に記憶させる。
DKA112は、共有メモリ113を随時参照している。DKA112は、未処理のリードコマンドを発見すると、読出し先として指定された論理ボリューム122を構成するディスクドライブ121にアクセスし、要求されたデータを読み出す。DKA112は、物理アドレスと論理アドレスの変換処理等を行い、ディスクドライブ121から読み出したデータをキャッシュメモリ114に記憶させる。CHA111は、キャッシュメモリ114に記憶されたデータを、NAS装置10に送信する。なお、NAS装置10により要求されたデータが、既にキャッシュメモリ114に記憶されている場合、CHA111は、キャッシュメモリ114に記憶されているデータをNAS装置10に送信する。
NAS装置10から発行されるライトコマンドは、リードコマンドの場合と同様に、CHA111によって受領される。CHA111は、NAS装置10から送信されたライトデータを、キャッシュメモリ114に記憶させる。DKA112は、キャッシュメモリ114に記憶されたライトデータを、書込先として指定された論理ボリューム122を構成するディスクドライブ121に記憶させる。
なお、ライトデータをキャッシュメモリ114に記憶させた時点で、NAS装置10に処理完了を通知する構成でもよいし、ライトデータをディスクドライブ121に書き込んだ後でNAS装置10に処理完了を通知する構成でもよい。
図3は、「アクセス制御部」の少なくとも一部を構成するLUNセキュリティ管理テーブルT1の一例を示す説明図である。LUNセキュリティとは、予め設定されたNAS装置10にのみ論理ボリューム122へのアクセスを許可する技術である。
この管理テーブルT1は、例えば、LUNの項目C1と、ターゲットIDの項目C2と、WWNの項目C3と、アクセス制御の項目C4とを備えることができる。これ以外の項目を備えてもよい。WWNとは、NAS装置10のHBA13に設定されているWWNを示す。ターゲットIDとは、ターゲットポートとなる通信ポートを特定するための情報である。アクセス制御とは、アクセスの種類を規定する情報である。アクセス制御としては、例えば、「リード及びライトのいずれも可能」、「リードオンリー」等を挙げることができる。
このように、LUN、ターゲットID及びWWNの組合せが正しいか否かによって、そのLUNに関連づけられた論理ボリューム122へのアクセスの可否が判断される。図3の下側に示すように、例えば、LUN及びターゲットIDが一致しても、アクセス要求発行元のWWN(WWN2またはWWN3)が管理テーブルT1に登録されたWWN(WWN1)と異なる場合、そのアクセスは許可されない。
図4は、起動用情報50の構成を模式的に示す説明図である。起動用情報50は、例えば、NAS装置10のWWN51と、HBA情報52と、LUN及びストレージ装置100のWWNの情報53と、ターゲットIDの情報54とを含んで構成される。
HBA情報52とは、HBA13の有する複数の通信ポートのうち、どの通信ポートを使用するかを示す情報である。なお、便宜上、FC通信制御基板をHBA13として簡略化しているが、実際には、FC通信制御基板には複数のHBAを搭載することができ、各HBAは、それぞれ複数の通信ポートを備えることができる。
なお、図4中では、NAS装置10のWWN情報51及びHBA情報52をHBA13から収集し、LUN及びストレージ装置100のWWN情報53とターゲットID情報54とを共有メモリ113から収集するかのように示している。しかし、実際には、これら各情報51〜54は、HBA13から収集することができる。図4では、各情報の元々の所在地を示している。以下、NAS装置10に設定されるWWNをWWN(NAS)、ストレージ装置100に設定されるWWNをWWN(SAN)と表示する場合がある。
図5は、起動用情報50をUSBメモリ20に退避させるための処理等を示すフローチャートである。NAS装置10の保守作業を行う場合、ユーザは、NAS装置10のユーザインターフェース部14を介して、NAS装置10の取り外しを指示する。NAS装置10は、ユーザからの指示によって、保守作業のために交換されることを判断することができる(S10)。
NAS装置10の交換が指示されると(S10:YES)、NAS装置10は、WWN(NAS)及びHBA情報を収集して、USBメモリ20に記憶させる(S11)。続いて、NAS装置10は、LUN、ターゲットID及びWWN(SAN)を収集して、USBメモリ20に記憶させる(S12)。なお、便宜上、S11とS12の二つのステップに分けて説明したが、一つのステップで、図4に示す各情報51〜54をUSBメモリ20に記憶させることができる。
USBメモリ20に起動用情報50が記憶されると、NAS装置10を取り外し可能である旨が、ユーザインターフェース14を介して、ユーザに通知される(S13)。この通知を確認したユーザは、NAS装置10への電源供給を停止し、ストレージ装置100とNAS装置10との接続を解除して、NAS装置10をファイル共有システムから取り外す。
取り外されたNAS装置10は、メンテナンスセンタに送られる。メンテナンスセンタでは、NAS装置10が入荷すると(S20)、NAS装置10の各構成部品のうち交換対象の部品を特定する(S21)。メンテナンスセンタでは、特定された部品を、新品に交換し(S22)、各種の設定を行う(S23)。メンテナンスセンタは、NAS装置10が正常に動作するか否かを検査し(S24)、検査を合格した場合は、NAS装置10をユーザに向けて出荷する(S25)。なお、上述のS20〜S25は、メンテナンスセンタにおける保守作業の手順を概説したものであり、コンピュータ装置によって実行される手順ではない。但し、メンテナンスセンタで実行される保守作業の少なくとも一部は、コンピュータ装置を用いて自動的または半自動的に行うことができる場合がある。
図6は、保守作業を終えたNAS装置10をファイル共有システムに接続して起動させる処理を示すフローチャートである。なお、図示する各フローチャートは、本発明の理解及び実施に必要な範囲で各処理の概要を示しており、実際のコンピュータプログラムとは相違する場合がある。当業者であれば、図示されたステップの順番を入れ替えたり、一部のステップを削除したり、新たなステップを追加したりすることができるであろう。
まず、NAS装置10とストレージ装置100とを物理的に接続した後で、ストレージ装置100が起動される(S30)。次に、NAS装置10に電源を供給し、各ドライバ200〜202を起動させる(S31)。
NAS装置10(USBドライバ200)は、USBメモリ20から起動用情報50を読み出して、一時記憶領域に記憶させる(S32)。NAS装置10は、USBメモリ20から読み出した起動用情報50をHBA13に仮設定する(S33)。NAS装置10(FCドライバ201)は、仮設定されたWWN等に基づいて、ストレージ装置100にアクセスを試みる(S34)。ここでは、例えば、リードコマンドがNAS装置10から発行される。
ストレージ装置100は、NAS装置10からアクセス要求が発行されると、管理テーブルT1を用いて、LUNセキュリティ処理を実行する(S35)。NAS装置10は、NAS−OSにアクセスできたか否かを判定する(S36)。即ち、NAS装置10は、NAS−OSを記憶する論理ボリューム122をNAS装置10にマウントできたか否かを判定する。
NAS−OSにアクセスできなかった場合(S36:NO)、NAS装置10は、NAS−OSへのアクセスを再度試み、リトライ回数RCを1つ増加させる(S37)。リトライ回数RCが予め設定された所定回数Th1に達しても、NAS装置10がNAS−OSにアクセスできなかった場合(S38:YES)、NAS装置10は、一時記憶領域に記憶された起動用情報50を消去する(S39)。NAS装置10は、ユーザインターフェース部14を介して、ユーザにエラーを通知する(S40)。
仮設定された起動用情報50によってNAS−OSにアクセスできない場合とは、保守作業を終えたNAS装置10とは別のNAS装置10にUSBメモリ20が装着された場合であると考えられる。即ち、再起動対象のNAS装置10とは別のNAS装置10は、現在正常に稼働しており、異なる論理ボリューム122をマウントして、NAS−OSを起動させることはできないためである。そこで、S40では、例えば、「USBメモリの装着先を確認して下さい。」等のエラーメッセージを表示させる。
これに対し、仮設定された起動用情報50によってNAS−OSにアクセスできた場合(S36:YES)、NAS装置10(SANブートドライバ202)は、マウントされた論理ボリューム122からNAS−OSを読込む(S41)。NAS装置10は、NAS−OSが正常に起動したか否かを判定する(S42)。NAS−OSが正常に起動した場合(S42:YES)、NAS装置10は、USBメモリ20から読み出した起動用情報50を、HBA13に記憶させる(S43)。即ち、NAS装置10は、USBメモリ20から読み出した起動用情報50を、HBA13に記憶されている情報に上書きする。これにより、起動用情報の書換が完了する。
なお、NAS−OSの起動途中で、ユーザの誤操作によってUSBメモリ20がNAS装置10から取り外されてしまうことも考えられる。そこで、NAS−OSが正常に起動しない場合(S42:NO)、NAS装置10は、所定回数Th1だけNAS−OSの読込み及び起動を再度試みる(S44,S45)。リトライ回数RCがTh1に達した場合(S45:YES)、NAS装置10は、仮設定された起動用情報50を消去し(S46)、ユーザにエラーを通知する(S47)。
S47では、例えば、「NAS−OSの起動に失敗しました。USBメモリの接続状態等を確認して下さい。」等のエラーメッセージを表示させることができる。
このように構成される本実施例によれば、以下の効果を奏する。本実施例では、NAS装置10を起動させるために必要な起動用情報50を、NAS装置10の保守作業に先立って、USBメモリ20に退避させる。そして、本実施例では、保守作業を終えたNAS装置10にUSBメモリ20を装着することにより、WWN等の情報をNAS装置10に自動的に設定して、NAS−OSを論理ボリューム122から読み込ませ、NAS−OSを起動させることができる。従って、ユーザが手動で諸設定を行う必要が無く、NAS装置10の保守作業や再起動を容易に行うことができ、ユーザの使い勝手が向上する。
本実施例では、一時記憶領域に記憶された起動用情報50によってNAS−OSの起動を試み、NAS−OSが正常に起動した場合に、HBA13内の起動用情報50をUSBメモリ20内の起動用情報50で書き換える。従って、より安全にNAS装置10を起動させることができる。
本実施例では、別のNAS装置10にUSBメモリ20が装着された場合でも、そのNAS装置10は、NAS−OSを読み込んで起動させることはできないため、ユーザの使い勝手及びファイル共有システムの安全性が向上する。
図7,図8に基づいて本発明の第2実施例を説明する。以下に述べる各実施例は、前記第1実施例の変形例に相当する。本実施例では、USBメモリ20内の起動用情報50を用いてNAS−OSへのアクセスを試みる前に、USBメモリ20が本来接続されるべきNAS装置10とは別のNAS装置10に接続されているか否かを診断する。
図7は、本実施例によるNAS装置10の起動処理を簡略化して示すフローチャートである。保守作業を終えたNAS装置10とストレージ装置100とを物理的に接続した後、ストレージ装置100を起動させる(S50)。続いて、NAS装置10の各ドライバ200〜202を起動させ(S51)、次に、診断処理を実行する(S52)。診断処理の詳細は、図8と共に後述する。
S52の診断処理の結果、USBメモリ20の接続先が正しいと判断された場合(S53:YES)、NAS装置10は、USBメモリ20から読み込んだ起動用情報50をHBA13に記憶させ(S54)、ストレージ装置100内の論理ボリューム122にアクセスする(S55)。NAS装置10からアクセス要求が発行されると、ストレージ装置100は、LUNセキュリティ処理を実行する(S56)。NAS装置10は、NAS−OSを読込み(S57)、NAS−OSが正常に起動したか否かを判定する(S58)。
NAS−OSが正常に起動した場合(S58:YES)、本処理は終了する。NAS−OSが正常に起動しなかった場合(S58:NO)、NAS装置10は、ユーザにエラーを通知する(S59)。接続先が正しくないと判断された場合(S53:NO)、本処理は終了する。この際、ユーザにエラーを通知することができる。
なお、診断の結果、USBメモリ20の接続先が正しいと判断された場合(S53:YES)、HBA13内の情報をUSBメモリ20内の起動用情報50で直ちに書き換えるのではなく(S54)、前記第1実施例と同様に、NAS−OSが正常に起動するのを確認した後で(S58:YES)、HBA13内の情報を書き換える構成でもよい。また、前記第1実施例で述べた所定回数のリトライも本実施例で実行可能である。
図8は、図7中にS52で示す診断処理の詳細を示すフローチャートである。まず、NAS装置10は、HBA13に現在設定されている起動用情報50によって、NAS−OSにアクセスを試み(S520)、アクセスできたか否かを判定する(S521)。
現在の設定のままでNAS−OSにアクセスできた場合(S521:YES)、USBメモリ20は、予定されたNAS装置10とは別のNAS装置10に接続された場合であると考えることができる。USBメモリ20内の起動用情報50を用いるまでもなく、NAS−OSにアクセスできたためである。そこで、NAS装置10は、USBメモリ20の接続先が誤っていると判定する(S522)。
HBA13に現在設定されている起動用情報50を用いてNAS−OSにアクセスすることができなかった場合(S521:NO)、NAS装置10は、HBA13に記憶されているWWNとUSBメモリ20内に記憶されているWWNとが不一致であるか否かを判定する(S523)。
HBA13に現在設定されているWWNとUSBメモリ20に記憶されているWWNとが不一致の場合(S523:YES)、NAS装置10は、USBメモリ20の接続先が正しいと判断する(S524)。これに対し、HBA13に現在設定されているWWNとUSBメモリ20に記憶されているWWNとが一致する場合(S524:YES)、NAS装置10は、ユーザにエラーを通知する(S525)。このように構成される本実施例も前記第1実施例と同様の効果を奏する。
図9,図10に基づいて第3実施例を説明する。本実施例では、ストレージ装置100によって実行されるLUNセキュリティ処理だけではなく、HBA13を一意に識別するシリアル番号を用いて、NAS−OSへのアクセスの可否を判断する。
本実施例の意義を最初に説明する。理解のために、保守作業の行われたNAS装置がNAS装置10(1)とし、別のNAS装置をNAS装置10(2)とする。また、NAS装置10(1)の起動用情報を起動用情報50(1)とし、この起動用情報50(1)を記憶するUSBメモリをUSBメモリ20(1)とする。同様に、NAS装置10(2)の起動用情報を起動用情報50(2)とし、この起動用情報50(2)を記憶するUSBメモリをUSBメモリ20(2)とする。
前記第1実施例で述べたように、NAS装置10(1)を再起動させる場合、USBメモリ20(1)をNAS装置10(1)に装着すればよい。もしも、ユーザが誤ってUSBメモリ20(1)をNAS装置10(2)に装着した場合でも、NAS装置10(2)には、既に論理ボリューム122がマウントされているため、NAS装置10(1)用のNAS−OSを読み込んで起動させることはできない。
しかしながら、もしも、ユーザが誤ってUSBメモリ20(2)をNAS装置10(1)に装着した場合には、NAS装置10(1)に起動用情報50(2)が設定されるおそれがある。この場合、ストレージ装置100からは、NAS装置10(1)とNAS装置10(2)とを区別することはできない。両方のNAS装置10(1),10(2)がいずれも同一の起動用情報50(2)を備えているためである。
そこで、本実施例では、NAS装置10(1)とNAS装置10(2)とを、HBA13に設定された固有の識別情報を用いて区別し、本来アクセス可能なNAS装置10(2)以外からのアクセスを拒否する。
図9は、本実施例による管理テーブルT1の例を示す説明図である。管理テーブルT1には、シリアル番号の項目C5が追加されている。シリアル番号とは、HBA13をファイル共有システム内で一意に特定するための識別情報である。一意に特定できる情報であればよく、連続した数字である必要は無い。
ストレージ装置100は、NAS装置10の交換に先立って、NAS装置10からHBA13のシリアル番号を取得し、管理テーブルT1に予め記憶させる。そして、例えば、NAS装置10の交換を契機として、NAS装置10からストレージ装置100に、HBA13のシリアル番号を送信し、ストレージ装置100側でシリアル番号に基づいたアクセス可否を判断させることができる。
図10は、本実施例によるNAS装置10の起動処理を示すフローチャートである。このフローチャートは、図6に示すフローチャートと共通のステップS30〜S47を備えている。本実施例では、S70及びS71が新たに追加されている。そこで、共通するステップの説明は省略し、本実施例の特徴的なステップを中心に説明する。
一時的記憶領域に記憶された起動用情報50によってNAS−OSにアクセスできた場合(S36:YES)、ストレージ装置100は、アクセスに成功したNAS装置10からHBA13のシリアル番号を取得し、この取得したHBA13のシリアル番号と管理テーブルT1に記憶されているシリアル番号とが一致するか否かを判定する(S70)。
事前に管理テーブルT1に登録されたシリアル番号とS36でアクセスに成功したNAS装置10から取得されたシリアル番号とが一致する場合は(S70:YES)、USBメモリ20が正しいNAS装置10に接続されていることを意味する。そこで、S41以下のステップが実行される。
両方のシリアル番号が一致しない場合(S70:NO)、USBメモリ20が本来予定されているNAS装置10と異なるNAS装置10に接続されたことを意味する。そこで、NAS装置10は、ユーザにエラーを通知する(S71)。
このように構成される本実施例も前記第1実施例と同様の効果を奏する。さらに、本実施例では、WWN等が一致してNAS−OSへのアクセスが成功した場合でも、ストレージ装置100は、シリアル番号に基づいて、アクセスの可否をさらに判定する。即ち、本実施例では、LUNセキュリティ処理による第1のアクセス可否判断と、シリアル番号に基づく第2のアクセス可否判断とをそれぞれ実行する。従って、本実施例では、保守交換されたNAS装置10に別のUSBメモリ20が誤って装着された場合でも、保守交換されたNAS装置10が、アクセスを許可されていない別の論理ボリュームにアクセスするのを未然に防止することができる。この結果、保守交換作業の信頼性及びユーザの使い勝手がさらに向上する。
図11,図12に基づいて第4実施例を説明する。本実施例では、前記第3実施例で使用したHBA13のシリアル番号に代えて、NAS装置10の装置番号を使用する。図11は、本実施例による管理テーブルT1の例を示す説明図である。管理テーブルT1には、NAS装置10の装置番号を管理するための項目C6が追加される。装置番号とは、ファイル共有システム内でNAS装置10を一意に特定するための識別情報である。
図12は、NAS装置10の起動処理を示すフローチャートである。第3実施例で説明したS70に代えて、本実施例のS80では、アクセスに成功したNAS装置10から取得する装置番号と、管理テーブルT1に予め登録されている装置番号とが一致するか否かを判定する(S80)。このように構成される本実施例も前記第1実施例及び前記第3実施例と同様の効果を奏する。
図13,図14に基づいて第5実施例を説明する。本実施例では、USBメモリ20内に起動用情報50を記憶させる際に、HBA13のシリアル番号を一緒に記憶させる。そして、USBメモリ20をNAS装置10に取り付けた場合に、USBメモリ20内のシリアル番号とNAS装置10内のHBA13のシリアル番号とを比較し、USBメモリ20が正しい接続先に接続されているかを確認する。即ち、本実施例では、USBメモリ20とNAS装置10との対応関係を示すための情報として、HBA13のシリアル番号を用いる。
図13は、起動用情報の退避処理及びUSBメモリ20の誤接続防止処理を示すフローチャートである。退避処理から説明する。NAS装置10の交換契機が訪れた場合(S10:YES)、NAS装置10は、WWNやターゲット等の起動用情報50に加えて、HBA13のシリアル番号をUSBメモリ20内に記憶させる(S11A,S12)。
USBメモリ20の誤接続防止処理を説明する。USBメモリ20がNAS装置10に取り付けられると(S90)、NAS装置10は、USBメモリ20に記憶されたHBA13のシリアル番号を読出し(S91)、この読み出したシリアル番号とNAS装置10内のHBA13のシリアル番号とを比較する(S92)。
両方のシリアル番号が一致する場合(S93:YES)、NAS装置10は、USBメモリ20の接続先が正常であると判定する(S94)。これに対し、両方のシリアル番号が一致しない場合(S93:NO)、NAS装置10は、USBメモリ20の接続先が誤っていると判定する(S95)。誤接続の場合、NAS装置10は、ユーザにエラーを通知することができる。このように構成される本実施例も前記第1実施例と同様の効果を奏する。
図14に基づいて第6実施例を説明する。本実施例では、前記第5実施例で述べたシリアル番号に代えて、「シリアル番号及び装置番号」を使用する。即ち、本実施例では、USBメモリ20とNAS装置10との対応関係を示す情報として、シリアル番号及び装置番号の組合せを使用する。
図14は、本実施例による退避処理及びUSBメモリ20の誤接続防止処理を示すフローチャートである。NAS装置10は、起動用情報50をUSBメモリ20に記憶させる際に、シリアル番号及び装置番号をUSBメモリ20に記憶させる(S11B)。
USBメモリ20がNAS装置10に取り付けられると(S90)、NAS装置10は、USBメモリ20に記憶されたシリアル番号及び装置番号を読出し(S91B)、この読み出したシリアル番号及び装置番号とNAS装置10内のシリアル番号及び装置番号とをそれぞれ比較する(S92B)。
両方のシリアル番号が一致し、かつ、両方の装置番号が一致する場合(S93B:YES)、NAS装置10は、USBメモリ20の接続先が正常であると判定する(S94)。これに対し、両方のシリアル番号が一致しない場合または両方の装置番号が一致しない場合のいずれかの場合(S93B:NO)、NAS装置10は、USBメモリ20の接続先が誤っていると判定する(S95)。誤接続の場合、NAS装置10は、ユーザにエラーを通知することができる。このように構成される本実施例も前記第1実施例と同様の効果を得る。
図15,図16に基づいて第7実施例を説明する。本実施例では、USBメモリ20に設けられたIDタグ21を用いて、NAS装置10とUSBメモリ20との対応関係が正しいか否かを判定する。
図15は、本実施例によるファイル共有システムの構成を示す説明図である。本実施例のUSBメモリ20にはIDタグ21が設けられている。NAS装置10には、タグリーダ17が設けられている。さらに、NAS装置10のメモリ12には、IDタグ21内に記憶されているIDと同一のID204が予め記憶されている。
タグリーダ17は、定期的に、あるいは、USBメモリ20とインターフェース15とが接続された場合に、無線信号を送信する。IDタグは、例えば、IDが記憶されたメモリと、受信回路と、受信回路で得た誘導起電力を電源にして動作する制御回路、送信回路を備えて構成される。IDタグ21は、タグリーダ17から発信された電波を受信すると、IDを含む応答信号を生成し、この応答信号を送信する。
図16は、USBメモリ20の誤接続防止処理を示すフローチャートである。NAS装置10は、USBメモリ20がインターフェース15に接続されると(S90C)、タグリーダ17によってIDタグ21内に記憶されているIDを読み取る(S91C)。NAS装置10は、メモリ12に記憶されているID204とIDタグ21から読み取られたIDとを比較し(S92C)、両IDが一致するか否かを判定する(S93C)。
両IDが一致する場合(S93C:YES)、NAS装置10は、USBメモリ20の接続先が正しいと判定する(S94)。両IDが不一致の場合(S93C:NO)、NAS装置10は、USBメモリ20の接続先が誤っていると判定する(S95)。このように構成される本実施例も前記第1実施例と同様の効果を奏する。
なお、本発明は、上述した実施例に限定されない。当業者であれば、本発明の範囲内で、種々の追加や変更等を行うことができる。
本発明の実施形態によるファイル共有システムの全体概要を示す説明図である。 ファイル共有システムのハードウェア構成を示す説明図である。 LUNセキュリティ管理テーブルの構成を示す説明図である。 USBメモリに格納される起動用情報の構成を示す説明図である。 起動用情報をUSBメモリに退避させる処理及びNAS装置の保守を行う処理をそれぞれ示すフローチャートである。 USBメモリに記憶された起動用情報を用いてNAS装置を起動させる処理を示すフローチャートである。 第2実施例に係るファイル共有システムにより実行される。NAS装置を起動させる処理を示すフローチャートである。 図7中の診断処理の内容を示すフローチャートである。 第3実施例に係るファイル共有システムが使用するLUNセキュリティ管理テーブルの構成を示す説明図である。 NAS装置を起動させる処理を示すフローチャートである。 第4実施例に係るファイル共有システムが使用するLUNセキュリティ管理テーブルの構成を示す説明図である。 NAS装置を起動させる処理を示すフローチャートである。 第5実施例に係るファイル共有システムにより実行される、起動用情報をUSBメモリに退避させる処理及びUSBメモリの誤接続を防止する処理をそれぞれ示すフローチャートである。 第6実施例に係るファイル共有システムにより実行される、起動用情報をUSBメモリに退避させる処理及びUSBメモリの誤接続を防止する処理をそれぞれ示すフローチャートである。 第7実施例に係るファイル共有システムのハードウェア構成を示す説明図である。 USBメモリの誤接続を防止する処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1…NAS装置、1A…通信制御部、1B…NASシステム部、1C…収集部、1D…退避部、1E…起動制御部、1F…設定部、1G…一時記憶領域、1H…インターフェース部、2…ストレージ装置、3…USBメモリ、4…コントローラ、4A…アクセス制御部、4B…I/O アクセス制御部、5…論理ボリューム、5A…NAS−OS、6…通信部、7…通信経路、8…起動用情報、10…NAS装置、11…マイクロプロセッサ、12…メモリ、14…ユーザインターフェース部、15…USBインターフェース、16…内部バス、17…タグリーダ、20…USBメモリ、21…IDタグ、30…スイッチ、40…管理端末、50…起動用情報、51…WWN、52…HBA情報、53…LUN,WWN、54…ターゲットID、100…ストレージ装置、110…コントローラ、111…チャネルアダプタ(CHA)、111A…ファイバチャネルインターフェース、112…ディスクアダプタ(DKA)、113…共有メモリ、114…キャッシュメモリ、115…接続制御部、121…ディスクドライブ、122…論理ボリューム、200…USBドライバ、201…FCドライバ、202…SANブートドライバ、203…NAS−OS、204…ID、T1…LUNセキュリティ管理テーブル

Claims (10)

  1. 少なくとも一つ以上のファイル共有装置と、このファイル共有装置に接続される記憶制御装置とを備えるファイル共有システムであって、
    (1)前記記憶制御装置は、
    (1-1)前記ファイル共有装置に読み込まれるオペレーティングシステムが予め記憶されている論理ボリュームと、
    (1-2)前記論理ボリュームへのアクセスの可否を制御するアクセス制御部と、
    (1-3)前記アクセス制御部によってアクセスが許可された場合には、前記ファイル共有装置からの要求に応じて、前記オペレーティングシステムを前記論理ボリュームから読み出して前記ファイル共有装置に送信する入出力制御部と、
    を備えており、
    (2)前記ファイル共有装置は、
    (2-1)外部記憶媒体に接続するためのインターフェース部と、
    (2-2)アクセスに際して認証が要求される通信経路を介して、前記記憶制御装置と通信を行う通信制御部と、
    (2-3)前記論理ボリュームにアクセスするために必要な所定情報を収集する収集部と、
    (2-4)前記収集された所定情報を、前記インターフェース部を介して前記外部記憶媒体に記憶させる退避部と、
    (2-5)前記オペレーティングシステムを起動させるための起動制御部と、
    (2-6)前記起動制御部からの指示により、前記インターフェース部を介して前記外部記憶媒体から前記所定情報を読出し、この読み出した所定情報を前記通信制御部に設定する設定部と、
    (2-7)前記設定部により設定される前記所定情報に基づいて前記通信制御部が前記論理ボリュームから読み出した前記オペレーティングシステムによって、ファイル共有サービスを提供するファイル共有部と、
    を備えている、ファイル共有システム。
  2. 前記設定部は、予め用意された一時記憶領域に前記所定情報を記憶させることにより、前記所定情報を前記通信制御部に仮設定し、この仮設定によって前記通信制御部が前記論理ボリュームから前記オペレーティングシステムを読み出すことができた場合には、前記所定情報を前記通信制御部内の記憶領域に記憶させる、請求項1に記載のファイル共有システム。
  3. 前記設定部は、前記通信制御部が前記論理ボリュームから前記オペレーティングシステムを読み出すことができない場合には、前記通信制御部に設定された前記所定情報を取り消す、請求項1に記載のファイル共有システム。
  4. 前記設定部は、前記オペレーティングシステムの起動を確認できない場合、前記通信制御部に設定された前記所定情報を取り消す、請求項1に記載のファイル共有システム。
  5. 前記所定情報には、前記所定情報が収集されたファイル共有装置を一意に特定するための識別情報が含まれており、
    前記アクセス制御部は、前記通信制御部により使用される前記所定情報が、予め前記アクセス制御部に設定されている所定情報と一致する場合にのみ、前記通信制御部が前記論理ボリュームにアクセスすることを許可する、請求項1に記載のファイル共有システム。
  6. 前記識別情報は、前記通信制御部に予め設定されているシリアル番号、または、前記ファイル共有装置に予め設定されている装置番号のいずれか一つまたは両方である、請求項5に記載のファイル共有システム。
  7. 前記ファイル共有装置は、他のファイル共有装置に関する所定情報を記憶する外部記憶媒体が誤って接続されたことを検出するための誤接続検出部を備える、請求項1に記載のファイル共有システム。
  8. 前記外部記憶媒体には、この外部記憶媒体を一意に識別するための第1媒体識別情報が予め設定されており、
    前記誤接続検出部は、予め設定されている第2媒体識別情報と、前記インターフェース部に接続された前記外部記憶媒体から読み出される前記第1媒体識別情報とが一致しない場合に誤接続であると判定し、前記第2媒体識別情報と前記第1媒体識別情報とが一致する場合に正常な接続であると判定する、請求項7に記載のファイル共有システム。
  9. 前記誤接続検出部は、前記設定部によって前記所定情報が前記通信制御部に設定される前に、前記通信制御部の現在の設定で、前記通信制御部が前記論理ボリュームにアクセス可能であるかを判定し、前記現在の設定で前記通信制御部が前記論理ボリュームにアクセス可能であると判定した場合は、誤接続であると判定し、前記現在の設定で前記通信制御部が前記論理ボリュームにアクセス不能であり、かつ、前記通信制御部に設定されている現在の所定情報と前記外部記憶媒体に記憶されている前記所定情報とが不一致の場合に、正常な接続であると判定する、請求項7に記載のファイル共有システム。
  10. 外部記憶媒体を着脱可能なファイル共有装置を起動させるための方法であって、
    オペレーティングシステムが記憶された論理ボリュームを有する記憶制御装置とファイル共有装置とは、アクセスに際して認証が要求される通信経路を介して、双方向通信可能に接続されており、
    前記論理ボリュームにアクセスするために必要な所定情報を収集するステップと、
    前記収集された所定情報を、外部記憶媒体に記憶させるステップと、
    前記オペレーティングシステムの起動を開始させるための指示を出すステップと、
    前記指示により、前記外部記憶媒体から前記所定情報を読出すステップと、
    前記読み出された所定情報を通信制御部に設定するステップと、
    前記通信制御部によって前記論理ボリュームから前記オペレーティングシステムを読み出させるステップと、
    前記読み出されたオペレーティングシステムを起動させるステップと、
    を含むファイル共有装置の起動方法。
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