JP2008302223A - いびき防止装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】呼吸を楽にするために使用者の首の一部分を拡張するようにした、新規のいびき防止装置を提供する。
【解決手段】少なくとも一つの皮膚装着手段と、皮膚に圧力を加える加圧手段と、前記皮膚装着手段を前記加圧手段に接続する連結手段とからなる、使用者の咽喉活性部位に装着するいびき防止装置であって、皮膚装着手段を使用者の頸部の頸動脈ポイント付近に装着し、好ましい圧力部位を加圧手段が押圧したとき、連結手段が加圧手段から皮膚装着手段へ力を伝達し、装着手段に張力がかかって頸動脈付近を拡張する。その結果いびきが軽減する。
【選択図】図6
【解決手段】少なくとも一つの皮膚装着手段と、皮膚に圧力を加える加圧手段と、前記皮膚装着手段を前記加圧手段に接続する連結手段とからなる、使用者の咽喉活性部位に装着するいびき防止装置であって、皮膚装着手段を使用者の頸部の頸動脈ポイント付近に装着し、好ましい圧力部位を加圧手段が押圧したとき、連結手段が加圧手段から皮膚装着手段へ力を伝達し、装着手段に張力がかかって頸動脈付近を拡張する。その結果いびきが軽減する。
【選択図】図6
Description
本発明は、大別的には健康医療器具に関し、より具体的にはいびきと睡眠時無呼吸症の治療のために使用する改良された方法と装置に関するものである。
いびきの根本的原因は、喉の気道が狭まったり閉塞したりすることにある。これは、睡眠中に筋肉が弛緩し軟組織が喉の奥に垂れ落ちると、この軟組織が呼吸に必要な空気の流れを遮断して起こる。いびきをかく人の多くは、より強く呼吸をすることによりこの閉塞を解くが、このとき呼気圧が高まり気道を部分的に開通させている。いびき音は、この制限された空気の流れにより軟組織が振動しておこるものである。いびきをかく人の睡眠の質は、いびき音は当然のこと、激しく呼吸することによっても悪化する。気道の閉塞が極端な場合は、閉塞型睡眠時無呼吸症候群という疾病となり、睡眠の質が深刻に悪化する。
いびき防止装置に関しては数多くの特許が取得されているが、これまで開発されてきた機械装置のほとんどは、閉塞した喉の気道を開通させるように作られておらず、いびきの根本的原因への対策となっていない。閉塞した喉の気道を開通させるいびき防止のための機械装置には2種類ある。ひとつは、下顎を強制的に不自然な位置まで突き出させて、閉塞した喉の気道を開通させるものである。しかし、強制的に下顎を前に突き出させるこの装置は、非常に使い心地が悪いものであり、歯列に悪影響を及ぼすこともある。
もうひとつの閉塞した喉の気道を開通させるいびき防止装置は、エアマスク、ホース、低圧空気圧縮機を用い、通常、大気圧のもとで70Paから120Pa(7mmから12mmの水柱圧)の気圧になるまで肺と気道を膨らませる。このタイプの装置は、一般にCPAP装置(持続的気道陽圧装置)と呼ばれている。これらの装置は、高価で、使い心地が悪く、拘束性が高いものであり、睡眠時無呼吸症候群の治療のためにCPAP装置を使用する人のおよそ半数は、忍耐力が続かず使用を中止してしまう。
公知の従来技術による粘着剤を用いたいびき防止装置は、どれも顔のどこかに装着するようになっている。これらの装置は、鼻腔を拡げ、頬を変形させ、または口を塞いでしまう。このような従来技術による粘着式装置は、どれも、喉を部分的に膨らませて閉塞した喉の気道を開通させることでいびきを止めるようになっていない。
例えば、特許文献1〜3は口を覆う粘着式装置を使用している。
特許文献4〜7は、粘着式または吸引式装置を鼻に使用している。
特許文献8,9は、粘着式装置を頬に使用している。
特許文献4〜7は、粘着式または吸引式装置を鼻に使用している。
特許文献8,9は、粘着式装置を頬に使用している。
インプラントを使用するいびき防止装置に関する先行技術は、どれも軟口蓋にインプラントを設置し、動特性を変えていびきを抑制させるものであり、首の外部を拡張するためにインプラントを使用するいびき防止装置に関する先行技術はない。軟口蓋インプラントの典型的な特許には、以下の特許文献10〜17がある。
特許文献18は、バキュームをあてると固定できるさや状の覆いや包装体からなる体の一部分用の包囲体を開示している。この装置について簡単に説明されているある使用例では、睡眠時無呼吸症候群の治療として、さや状の覆いを用いて首に部分的なバキュームをかけている。このバキュームは、組織を引き出し、気道を広げることにより、気道閉塞を解くことを目的としている。特に睡眠時無呼吸症候群の治療のための設計はされていない。
Scarberryの先行技術(特許文献18)によると、少量の漏れを補正するためにバキュームポンプにバキューム装置を取り付ける必要がある。また、寝ている間の動きによりバキュームシールが破け、大量の漏れを生じることもある。さらに、このシール部分に強い押圧力がかかるため、ほかの組織をバキューム拡張することにより得られる有益な効果を失ってしまう。本発明は、より実用的なものであり、皮膚への装着に機械的手段を用いることにより、バキューム使用に関する問題点を防ぐことができる。
以上の特許は、本発明者が認知している現状技術を反映している。本発明請求項の審査に関連性のある情報を開示するという出願人の誠実義務を果たすことの一環として、これらの特許を参照し、考察するものである。しかしながら、上記特許はどれも、単独でも、組み合わせたとしても、ここに説明し特許を請求する本発明を、開示したり示唆したり、自明化するものではない。
フランス特許第78 08083号(Blander)
ドイツ特許第DE 3837277号(Obermeler)
米国特許第4,817,636号(Woods)
米国特許第1,292,083号(Sawyer)
米国特許第6,631,714号(Von Duyke)
米国特許第Re.35,408号(Petruson)
米国特許第3,594,813号(Sanderson)
米国特許第3,782,372号(Carlton)
米国特許第5,752,524号(Corcoran)
米国特許第6,848,447号(Conrad)
米国特許第6,634,362号(Conrad)
米国特許第6,601,585号(Conrad)
米国特許第6,578,580号(Conrad)
米国特許第6,523,543号(Conrad)
米国特許第6,626,181号(Knudson)
米国特許第6,601,584号(Knudson)
米国特許第6,523,542号(Knudson)
米国特許第5,592,938号(Scarberry)
好ましい実施形態(図6)では、気管の右側と左側にそれぞれ沿った各2つの反応ポイントを覆うように、粘着パッチを皮膚に貼付する。これらの箇所を拡張するための張力は、悪い影響のない程度で圧力に耐えうる特定箇所を押すことによって発生する。それゆえ、本発明の目的は、新しく、かつ、改良されたいびき及び睡眠時無呼吸症の治療方法並びに同治療装置を提供することである。
本発明の別の目的は、新しく、かつ、改良されたいびき防止装置を提供することである。
本発明のまた別の目的は、新しく、かつ、改良された使い心地のよいいびき防止装置を提供することである。
本発明のさらに別の目的は、呼吸を楽にするために使用者の首の一部分を拡張するようにした、新規のいびき防止装置を提供することである。
本発明によるいびき防止装置は、首の二箇所に所定の力を加えるための粘着パッチを提供し、当該部位を通常の位置より外側に拡張するものである。この拡張により、睡眠中の人の喉の閉塞が解消されて、いびきを止めることができる上、閉塞型睡眠時無呼吸症候群の患者にも有用となることがある。首の二箇所を拡張するために必要な力は、首の別の箇所、通常拡張する二箇所の間を押すことによってバランスをとる。
本発明では、人体には首の特定の部位(以下、咽喉活性部位と称する)に複数の反応ポイントがあり、この部位により喉を活性化し、睡眠中の人の気道閉塞を開通させることができることを説明する。これにより、いびきと睡眠時無呼吸症を排除できる場合がある。このような結果を得るには、咽喉活性部位の少なくとも一部の皮膚面を引っ張り、この皮膚面を少なくとも2.5mm以上、通常の位置より外に拡張させなければならない。本発明は、咽喉活性部位内の、少なくとも一つの反応ポイント上に装着できる、粘着剤を被膜したパッチなどの装着装置を提供する。このパッチを引っ張ると、前記皮膚面が拡張し、睡眠中の人の気道を開通状態に維持する。いびき音が減少または停止し、閉塞型睡眠時無呼吸症候群の患者でも、本発明により呼吸気道を開通させることができる場合がある。
本発明のいびき防止装置は、少なくとも一つの皮膚装着手段と、皮膚に圧力を加える加圧手段と、前記皮膚装着手段を前記加圧手段に接続する連結手段とからなる、使用者の咽喉活性部位に装着するいびき防止装置であって、
皮膚装着手段を使用者の頸動脈ポイント付近の頸部に装着し、好ましい圧力部位を加圧手段が押圧したとき、連結手段が加圧手段から皮膚装着手段へ力を伝達し、皮膚装着手段に張力がかかって頸動脈付近が拡張し、その結果いびきが減少する。
前記皮膚装着手段は、粘着被膜された支持部材を備えていると、好ましい。
また、前記の加圧手段が、曲げて付勢させた弾力コネクタを、2つの皮膚装着手段に接合したものであると、好ましい。
前記弾力コネクタが、弓状のコネクタで、前記皮膚装着手段が粘着被膜した支持部材を含むと、好ましい。
皮膚装着手段を使用者の頸動脈ポイント付近の頸部に装着し、好ましい圧力部位を加圧手段が押圧したとき、連結手段が加圧手段から皮膚装着手段へ力を伝達し、皮膚装着手段に張力がかかって頸動脈付近が拡張し、その結果いびきが減少する。
前記皮膚装着手段は、粘着被膜された支持部材を備えていると、好ましい。
また、前記の加圧手段が、曲げて付勢させた弾力コネクタを、2つの皮膚装着手段に接合したものであると、好ましい。
前記弾力コネクタが、弓状のコネクタで、前記皮膚装着手段が粘着被膜した支持部材を含むと、好ましい。
本発明のいびき防止装置は、呼吸を楽にするために使用者の首の一部分を拡張できる。また、使い心地がよい。
以上に本発明の特に重要な特性について広く概説したのは、後述の詳細な説明をより理解しやすくし、本発明の当技術分野に対する貢献度をより明白にするためである。本発明のその他の特性は、請求項の要部を形成する本発明の実施形態に関する詳細な説明に記載されている。
よって、詳細説明の前に、本開示内容は以下の説明や図面で説明される構成や配置の詳細に限定されないことを理解されたい。ここに記載される発明装置は、様々な方法で実施可能なものである。
また、ここで使用する専門用語や関連用語は説明目的に限られ、限定的なものではない。明細書に寸法や材料の詳細が含まれる場合、請求項も同様な寸法や材料であるとは限らない。
以上、当業者であれば、本願が開示する概念は、本願の目的を達成するために他の構造・方法・システムをデザインする基礎として使えることを理解できるであろう。よって請求項は本発明の精神と範囲から離れない程度に同等の構造を含むものとする。つまり、本発明の基礎的な態様は、発明を特徴付ける様々な要因や構造と同様に、特に請求項で示されている。本発明とその使用にもとづく利点や具体的な目的をよりよく理解するためには、好ましい実施形態を説明する添付の図面と説明を参照されたい。
本出願は、2004年6月10日出願の米国特許願第10/866,058号(出願放棄)の一部継続出願である2005年4月8日出願の米国特許願第11/102,314号の一部継続出願であり、その内容を本明細書内に完全に包含するものである。
図1から図8において、新しく、かつ、改良されたいびき防止装置を図示するが、これらの種々の図において、同様の構成部品には、同様の参照番号を付す。
図1は人20の頭部と首の部分を示しているが、顎骨の下端21(以降「顎骨ライン」と呼ぶ)と顎骨の左端21Lが、まず首24より張り出している。顎骨ライン21の下には、T字型の部位22があり、ここを「咽喉活性部位」と呼ぶ。この咽喉活性部位内には「反応ポイント」と呼ぶ複数のポイントがあり、これらを全て27で示す。図1は、首の左側に位置する反応ポイント27A、27B、27C、27E及び27Fを図示している。各ポイントに対応するポイントが首の右側にも存在するが、右側の反応ポイントは、図を単純にするために省略する。なお、反応ポイント27Gは首の中央部(前頸中心線)で、(図示されていない右側のポイント5つを含めて)全部で11の反応ポイントが存在している。反応ポイント27A、27B、及び27Cは、顎骨ライン21より約1.5cm下方に位置している。反応ポイント27Eは、気管の左側に沿っていて、顎骨ライン21より約3cm下方に位置する。また、反応ポイント27Eは、一般的に頸動脈が強い脈を打つ位置にあるので、簡単に特定することができる。この反応ポイントは、他の反応ポイントの中で一番重要なので、以下反応ポイント27Eまたは「頸動脈ポイント」として他と区別する価値がある。もちろん実際には左と右の2点あるが、本願では単純にするために左側のみに言及する。図1はまた、部位28を示しているが、部位28については後ほど説明する。
反応ポイント27Fも気管の左側に沿っている。被験者の場合、反応ポイント27Fは頸動脈ポイント27Eの約4センチメートル下にあった。反応ポイント27Fは、反応ポイントの中では一番低い位置にあるので、「低頸反応ポイント」とする。最後に、前記のとおり、反応ポイント27Gは前頸中心線または大まかに気管の中心にある。反応ポイントの全てが同じ反応をする訳ではなく、その違いについては、後程詳しく述べる。反応ポイント27E (左右各一点)は11ある反応ポイントの中で最も重要と考えられる。反応ポイント27F(左右各一点)も重要であるが、反応ポイント27Eと関連して使用されるべきである。好ましい実施形態(図6)では、頸動脈ポイント27Eと低頸反応ポイント27Fの両方を同時に拡張させている。
図1の咽喉活性部位22は、反応ポイントを全て包含している。この咽喉活性部位はT字型で、T字の横線部分が前頸中心線から左右に、左側は顎骨ライン22Lまで、右側は(参照番号はないが同様に)顎骨まで広がっている。このT字の横線部分は、顎骨ライン21の下方に約3cm延びている。T字の縦線部分は、気管を含まず、気管の左右両側約2cmに広がっている。T字型の咽喉活性部位の下端は顎骨ラインのおよそ9cm下である。
21平方cmの板状のプラスチック片を用いて実験を行った。このプラスチック片を両面テープで被験者の首に貼り付け、反応ポイント27A、27B、27C、及び27Eを覆った。被験者が顎と首の筋肉をリラックスさせたところ、被験者の気道は閉塞した。これは、被験者が睡眠時無呼吸症を患っており、首の筋肉をリラックスさせることにより、睡眠時の状態が引き起こされたからである。かなり強く呼吸をすることにより気道を部分的に開通させることができたが、いびき音が発生した。そこでプラスチック片を引っ張ると、閉塞気道が即時に開くことがわかった。実際、プラスチック片に張力を加えた状態で、かつ、下顎歯が上顎歯から少し離れていると、いびき音をたてることはほぼ不可能だった。
この擬似的ないびきを止めるのに必要な力は、頭が前後にどれくらい傾斜しているか、また、下顎と上顎の間にどれくらいのすきまがあるかによって変化した。擬似いびき音は、頭がある一定位置にあり、張力が0.25N(約25gf)に達した時に止まった。これは、パッチで覆った部位における外部圧力を120Pa(約12mm水柱圧)下げるのと同等である。この120Paの減圧は、CPAP装置で閉塞気道を開通させる時に120Pa加圧することがあるのと、正反対をなしている。この数値の一致は、CPAP装置による内部加圧によっても首のパッチで覆った部分が拡張していることから、偶然ではないと思われる。CPAP装置の効用のいくつかは、この部分の拡張によるものと言えるかもしれない。いずれにせよ、前記咽喉活性部位の皮膚に張力をかけると、一部の人には、気管支全体の内部圧力を上げるのと同じ効果が得られることがわかる。
いびきや睡眠時無呼吸症における喉の閉塞の原因は全て同じというわけではない。例えば、扁桃腺や、舌、軟口蓋などの形には個体差がある。また、当業者であれば、咽喉活性部位において、さらに別の反応ポイントを実験的に見つけ出せるだろう。従って、本明細書の説明は、咽喉活性部位には複数の反応ポイントがあり、この部位の組織が弛緩した状態で、反応ポイントのうち1以上を引っ張って、通常の位置から少なくとも2.5mm拡張する(引き上げる)といびきが抑制される、というものである。
図2から図5を合わせて参照しながら、親出願の、米国特許願第11/102,314号(公開番号第20050274387号)「いびき防止装置及びその方法並びに過少呼吸治療装置」における好ましい実施形態の一つを説明する。
図2は、2つの粘着式いびき防止パッチ30J及び30JJを装着した人20を図示している。この2つのパッチは、弾力コネクタ37Jで繋げられており、これを「弓状コネクタ」または「曲げて付勢させた弾力コネクタ」と呼ぶ。弓状コネクタは、30J及び30JJを引き離そうとして、それぞれのパッチへ所望の張力を発生させる。パッチ30J及び30JJは、前述の頸動脈ポイント27E(左右)を覆う位置になるよう図示されている。この位置に装着すると、0.36N(37gf)の張力が弓状コネクタにかかり、よい結果を出している。
図2は、2つの粘着式いびき防止パッチ30J及び30JJを装着した人20を図示している。この2つのパッチは、弾力コネクタ37Jで繋げられており、これを「弓状コネクタ」または「曲げて付勢させた弾力コネクタ」と呼ぶ。弓状コネクタは、30J及び30JJを引き離そうとして、それぞれのパッチへ所望の張力を発生させる。パッチ30J及び30JJは、前述の頸動脈ポイント27E(左右)を覆う位置になるよう図示されている。この位置に装着すると、0.36N(37gf)の張力が弓状コネクタにかかり、よい結果を出している。
図3は、弓状コネクタ37Jの柔軟性を表している。実線図は、力が加えられていない弓状コネクタ37Jを図示している。しかし、弓状コネクタ37Jは、弾力性を有する素材なので、弾力的に折り曲げて(曲げて付勢させ)、図3の一点鎖線で示す形状にすることができる。実験の成功例では、0.75mm厚または0.62mm厚のポリカーボネートプラスチック片を弓状コネクタ37Jに使用した。
図3、図4、及び図5は、弓状コネクタ37Jとパッチ30J及び30JJを接合する(連結する)ための好ましい方法を図示している。これらのパッチは、体格の違う人にも対応できるように、ボールコネクタに対して色々な角度で接続できるのが望ましい。このことから、ボールジョイントの特徴を有する連結手段が有用となる。また、柔軟な弓状コネクタを簡単にパッチに装着したり、パッチから外したりできるような特徴を有しているものが望ましい。
この連結に関する解決手段は、本発明の発明者による米国特許第6,919,787「磁石連結装置及び方法」として情報が開示されている。これを簡単に説明すると、図5は、球体磁石41Jが溶接または接着剤49によって弓状コネクタ37Jに接着されている図である。文字「N」は、磁石のN極を表している。つまり、磁気軸は図面の外に向いている。この磁石による配置手段では、球体磁石41Jが、スチール盤31Kにある穴48に向かって引き付けられる。穴48の直径は、球体磁石より若干小さくするのが望ましい。球体磁石41Jが穴48に接触すると、前述のように、ボールジョイントによる磁石連結及び離脱特性を形成する。
この連結手段は好ましいものではあるが、パッチ30J及び30JJを弓状コネクタ37Jに連結するために必要なものではない。実際は、バネなどの弾力手段を圧縮して、パッチ30J及び30JJを引き離す力を提供するようにしてもよい。
あるテストでは、弓状コネクタ37Jのサイズを調整して、パッチ31J及び31JJに0.33Nの張力(約34gf)がかかるようにした。この張力は、睡眠無呼吸症候群の人の閉塞気道を開通させるのに十分だった。単にいびきの解消のためだけであれば、張力はより少なめでもよい。
図4及び図5は、両方合わせて、パッチ30J及び30JJの構成を詳細に示している。図5は、わかりやすいように、構成要素の厚みを強調して描いている。好ましい実施形態では、スチール盤31Kに支持材31Jと粘着面34Jがあり、31J側にテープを張る。34Jはテープの粘着側であり、31Jは粘着剤34Jの基材または支持部材である。同様に、31JJと34JJは前記弓状コネクタの別の一端に貼ったテープの構成要素である。スチール盤31Kは、粘着剤34Jのまた別の支持部材である。好ましい実施形態では、31Kは球形磁石41Jを受ける穴48を備えていれば、他の形状も可能であるが、穴48を有するスチール盤である。スチール盤31Kは、望ましい硬さをその範囲にもたらすため、実験で最適だった箇所の皮膚を、コネクタの引っ張る動作により拡張することができる。粘着剤は、スチール盤31Kに直接塗膜することもできたが、硬質部材31Kと軟質部材(31Kの縁から外の部分31J)の両方で粘着剤を支持した方が、最も粘着効率がよく付け心地もよいことが、実験的に確認された。
粘着剤の支持部材31には、(プラスチックやゴムなどの)その他の形態や素材を使用することもできる。好ましい実施形態におけるスチールの使用は、磁石の使用により簡単に装着と離脱ができるようにするためである。また、テープの使用により構造を単純化することができるが、使用前の状態では粘着剤34Jを剥離紙でカバーしておくのが望ましい。剥離紙は、使用前に粘着式いびき防止装置の粘着剤を保護しておくのが望ましい。従って、図5は、剥離紙がはがされた後の装置を図示するものである。
実験では、31Jと34Jで、25mm×25mm×0.8mm厚の一片のテープを構成した。強磁性体素材31Kは、0.75mm厚で、外径16mm、内径5.6mmのスチールワッシャを使用した。このスチールワッシャはテープ31Jに接着した。球体磁石41Jは6.35mm(1/4in)の直径を有し、NdFeBと呼ばれる希土類磁石で構成した。パッチ30J及び30JJは、図1に示すように、被験者に貼付した。皮膚への負担を最低限に抑えるため、正方形のパッチによるダイヤモンド・オリエンテーションを使用した。パッチは、図1において前述したように、頸動脈ポイント27Eの上に貼付した。そして、前述の磁石を使用して、弓状連結具37Jを装着した。
普段から睡眠中は口を完全に閉じ(歯をかみ合わせた状態)、かつ、閉塞が激しいタイプの被験者の場合は、市販のデンタルスペーサを装着して歯を少し離すようにしておくとよい。これは、前歯2本に取り付けるようになっているプラスチック製の装置で、通常は歯ぎしりの予防のために使用される。この装置は、顎を不自然に突き出させる口腔用いびき防止装置とは全く異なっている。これらの口腔用いびき防止装置は、使用感が悪く、歯列をずらしてしまうこともある。
図6、7,8に本発明の好ましい実施形態を示す。まず図1に戻って、指定されている部位28を参照されたい。部位28は、頸動脈ポイント27Eと反応ポイント27Fの間にあり、特に重要なのは、部位28に悪い影響のない程度で力を加えることができる。反応ポイントのいずれに力を加えても、いびき傾向のある睡眠中の人の気道が閉塞してしまう。これは気道を開くという意図した結果とは反対である。実際に、図1の22に示された咽喉活性部位の他の部分に力を加えても、気道を制限してしまう。また、首の一部に継続的に力をかけると、頭部への血流が減ったり、神経に損傷を与えるおそれがある。それゆえ、部位28は場所と圧力に対する耐性の絶妙なコンビネーションを持っている。部位28を「好ましい圧力部位」と呼ぶ。
図6は好ましい実施形態の斜視図である。粘着パッチ31Jは頸動脈ポイント27E(図1)に、粘着パッチ31JJは頚動脈ポイント27Eより約4センチメートル下の低頸反応ポイント27Fに貼り付ける。この2つのパッチの間に柔らかいパッド36Pを置き、好ましい圧力部位28に力を加える。
図6、7、8に使用する部材は図3〜5で説明したものと同じか類似のものである。前記の部材は、粘着いびき防止パッチ30J、30JJ、球体磁石41J、 スチール盤31K、粘着テープ31J、31JJである。図6、7のコネクタ37Pは、37Pが37Jより短く柔軟性に劣るというだけで、図3、5のコネクタ37Jに類似のものである。実際コネクタ37Pは柔軟であることが望ましいが、柔軟でなくても構わない。
図6、7、8に示される好ましい実施形態と、先行資料として引用している親出願とその継続出願の実施形態の一番の違いは、本願の実施形態が図1の好ましい圧力部位28に「圧力」をかけ、その反作用で少なくとも頸動脈ポイント27E、できれば27Eと27F両方に張力がかかるようにしていることである。図6、7では、柔らかいパッド36Pが好ましい圧力部位28に圧力をかけている。これは図7のいびき防止装置と首の断面図に示されている。首の皮膚は24、粘着テープは31Jと31JJで示される。首の皮膚がテープ31Jと31JJが付いた2つのパッチによって通常の高さより上に引っ張られているのがわかる。図7の左の波括弧は、皮膚が頸動脈ポイント27Eと反応ポイント27Fよりも高く引っ張られていることを示している。柔らかいパッド36Pは、好ましい圧力部位28上にあり、パッド30Jと30JJを引っ張る反作用をおこすのに十分な力で圧力部位28を押す。
コネクタ37Pはパッド36P及びテープ31Jと31Kで示されるパッチの間に力を伝達する。図7ではコネクタ37Pは多少曲がっているが、これは少し柔軟性があることを表している。しかしながら、コネクタをつくるには様々な方法があり、柔軟性は必ずしも求められない。また、図7は球体磁石41Jを使用した例であるが、球体磁石の代わりに他の様々な結合手段を使用してもよい。例えば、コネクタやパッチは、プラスチックを湾曲させて一体型に形成してもよい。更に、粘着テープを使用する必要もない。変更形態として、プラスチックやゴムの支持部材の表面に接着剤を直接塗膜し、粘着テープを省略してもよい。本質的な特徴は、粘着表面が、いびき防止装置の両端にあり、首に力を加える手段が2つの粘着部位の間にあるという点である。
図8は若干の変更形態を示し、パッド36Pを湾曲コネクタ37Qに置き換えたものである。このコネクタは皮膚に接し、好ましい圧力部位28を押し、図6、7のパッド36Pと同様の圧力をかける。この所定の力を生じさせるために、コネクタ37Qは柔軟性があり、図8と多少違う形に湾曲しているのが望ましい。コネクタ37Qを図8にように湾曲させると、首の好ましい圧力部位28に対し所定の力が加わる。
頸動脈ポイント27Eの皮膚を引っ張り、好ましい圧力部位28を押圧するためのデザインは無限にある。第2の反応ポイント27Fを使う必要はない。反応部位27Eの皮膚を拡張することが特に重要な目的である。それゆえ、27Fの皮膚を拡張することなしに、いびきや過少呼吸症に対する効果のほとんどを得ることができる。例として、コネクタ37P、37Qは引き伸ばして鎖骨上の皮膚に付けた場合、いびきや過少睡眠症に、全てではないが、ほとんどの効果を得ることができる。
よって、発明の最も重要な要素は、細長いいびき防止装置の両端に粘着部位があり、装置の中央部が押圧するしくみになっていることである。いびき防止装置の形状や素材は頸動脈ポイント27Eを粘着力で引っ張るためのもので、装置の一部が好ましい圧力部位28で示される首の箇所を押圧し、睡眠中の人の気道が閉塞するのを開通し、結果として、いびきや場合によっては過少睡眠症を減少させる。好ましい使用例としては、第2の粘着面を低頸反応ポイント27Fに貼り付ける。
以上の開示により、当業者であれば、この発明を実施し、本発明者が現時点で最良と考える実施形態を提供することが十分できる。本明細書には、本発明の望ましい実施形態を全て完全に開示しているが、本発明は、その特定の構造、立体構成、及び動作に限るものではない。本発明の主旨及び範囲を逸脱せずとも、当業者であれば、種々の修正、代替構成、変更や、同等案など、適当な着想を得ることができよう。そのような変更は、また別の素材、部品、構成、サイズ、形状、形式、機能、操作特性などに関わってくるだろう。
従って、以上の記述及び図説は、以下の請求項により定義するところの本発明の範囲を、限定するものと解釈されるべきではない。
20 人
21 顎骨の下端
21L 顎骨の左端
22 T字型部位
24 首
27A、27B、27C、27E、27F、27G 反応ポイント
28 好ましい圧力部位
30J 防止パッチ
31J 支持材
31K スチール盤
34J 粘着剤
37J、37P、37Q コネクタ
41J 球体磁石
48 穴
49 接着剤
21 顎骨の下端
21L 顎骨の左端
22 T字型部位
24 首
27A、27B、27C、27E、27F、27G 反応ポイント
28 好ましい圧力部位
30J 防止パッチ
31J 支持材
31K スチール盤
34J 粘着剤
37J、37P、37Q コネクタ
41J 球体磁石
48 穴
49 接着剤
Claims (4)
- 少なくとも一つの皮膚装着手段と、
皮膚に圧力を加える加圧手段と、
前記皮膚装着手段を前記加圧手段に接続する連結手段と、
からなる使用者の咽喉活性部位に装着するいびき防止装置であって、
皮膚装着手段を使用者の頸部の頸動脈ポイント付近に装着し、好ましい圧力部位を加圧手段が押圧したとき、連結手段が加圧手段から皮膚装着手段へ力を伝達し、皮膚装着手段に張力がかかって頸動脈ポイント付近が拡張し、その結果いびきが減少するいびき防止装置。 - 前記皮膚装着手段が、粘着被膜された支持部材を備えている、請求項1記載の装置。
- 前記の加圧手段が、曲げて付勢させた弾力コネクタを、2つの皮膚装着手段に接合してなる、請求項1記載の装置。
- 前記弾力コネクタが、弓状のコネクタで、前記皮膚装着手段が粘着被膜した支持部材を含む、請求項3記載の装置。
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US11/761,337 US20070221231A1 (en) | 2004-06-10 | 2007-06-11 | Method and apparatus for treatment of snoring and sleep apnea |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008302223A true JP2008302223A (ja) | 2008-12-18 |
Family
ID=40242548
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008146834A Withdrawn JP2008302223A (ja) | 2007-06-11 | 2008-06-04 | いびき防止装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008302223A (ja) |
-
2008
- 2008-06-04 JP JP2008146834A patent/JP2008302223A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20110906 |