JP2008300953A - 画像処理装置およびそれを搭載した撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】動画像から静止画を切り出した場合、付属情報を継承することが困難であった。
【解決手段】制御部20は、連続撮像された画像群のそれぞれの画像について、撮影条件を特定する。付加部24は、制御部により特定された撮影条件を含む付属情報を、画像群のストリーム中に付加する。たとえば、付加部24は、ストリーム中にて、それぞれの画像を記述したデータの前に付加する付加拡張情報内に、付属情報を記述する。制御部20は、画像群のうち少なくとも一つの画像の付属情報を、他の画像の付属情報との差分情報で記述してもよい。
【選択図】図1
【解決手段】制御部20は、連続撮像された画像群のそれぞれの画像について、撮影条件を特定する。付加部24は、制御部により特定された撮影条件を含む付属情報を、画像群のストリーム中に付加する。たとえば、付加部24は、ストリーム中にて、それぞれの画像を記述したデータの前に付加する付加拡張情報内に、付属情報を記述する。制御部20は、画像群のうち少なくとも一つの画像の付属情報を、他の画像の付属情報との差分情報で記述してもよい。
【選択図】図1
Description
本発明は、撮像した画像に、その撮影条件を付加する画像処理装置およびそれを搭載した撮像装置に関する。
デジタルスチルカメラが広く普及してきている。デジタルスチルカメラで撮影された画像データには、付属情報が埋め込まれることが多い。たとえば、JPEG(Joint Photographic Experts Group)やTIFF(Tagged Image File Format)で記述された静止画には、Exif(Exchangeable image file format)で記述された付属情報が付加される。このような付属情報には、カメラの機種、F値、露出時間、ISO感度およびホワイトバランスなど撮影時の条件情報が含まれる。このような付属情報は、静止画を印刷する際のプリンタの設定などに利用される。
特許文献1は、撮影条件を変えて得られた複数の画像データを有効に活用する技術を開示する。
特開2004−247983号公報
動画像に対しても、上述したような付属情報が先頭に付されることがあるが、当該動画像から静止画を切り出した場合、その付属情報を継承することができないことが多い。たとえば、撮影環境に応じて撮影条件を自動的に調整するオートモードで動画像を撮影した場合や、撮影条件を変化させながら連続撮像するブラケット連写モードで撮影した場合、撮影条件が時々刻々と変化するため、切り出したフレームの撮影条件が先頭フレームの撮影条件と同じであることが保証されず、付属情報を継承することができない。
本発明はこうした状況に鑑みなされたものであり、その目的は、連続撮像された画像群から特定の画像を切り出した場合でも、付属情報を承継することができる画像処理装置およびそれを搭載した撮像装置を提供することにある。
本発明のある態様の画像処理装置は、連続撮像された画像群に含まれる画像の撮影条件をピクチャ単位で特定する制御部と、制御部により特定された撮影条件を含む付属情報を、画像群のストリーム中に付加する付加部と、を備える。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、連続撮像された画像群から特定の画像を切り出した場合でも、付属情報を承継することができる。
図1は、実施の形態1に係る撮像装置500の構成図である。実施の形態1に係る撮像装置500は、撮像部10、画像処理部100、記録部16、操作部18および表示部19を備える。撮像部10は、撮像素子12、信号処理部13および調整部14を含む。画像処理部100は、制御部20、符号化部22および付加部24を含む。画像処理部100の構成は、ハードウェア的には、任意のコンピュータのCPU、メモリ、その他のLSIで実現でき、ソフトウェア的にはメモリにロードされたプログラムなどによって実現されるが、ここではそれらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックがハードウェアのみ、ソフトウェアのみ、またはそれらの組み合わせによっていろいろな形で実現できることは、当業者には理解されるところである。
撮像素子12は、CCD(Charge Coupled Devices)センサまたはCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)イメージセンサで構成され、入射光を画像を生成するための電気信号に変換し、信号処理部13に出力する。画像とは、三次元空間上の特定領域を二次元平面上の絵として表現したものである。本明細書では、連続して撮像された各画像の集合を画像群と表記する。
信号処理部13は、撮像素子12から出力されたRGBフォーマットのアナログ信号を、YUVフォーマットのデジタル信号に変換する。信号処理部13は、変換後の画像信号を画像処理部100に出力する。
調整部14は、撮像部10内に設けられる絞り機構、撮像素子12の露出時間、および撮像素子12の感度の少なくとも一つを調整することにより、撮像素子12への入射光量を調整する。調整部14は、制御部20から設定される、露出時間、F値およびISO感度などの各種パラメータにもとづき調整する。
制御部20は、撮像部10で連続撮像された画像群に含まれる画像の撮影条件をピクチャ単位で特定し、特定された撮影条件を含む付属情報を生成し、付加部24に供給する。連続撮像された画像群は、ピクチャ単位で符号化される。ここで、ピクチャは符号化の単位であり、その概念にはフレーム、フィールド、VOP(Video Object Plane)などが含まれてもよい。以下、本明細書ではフレーム単位で符号化する例を説明する。
符号化部22は、信号処理部13から連続して入力される画像信号を、所定の規格に準拠し圧縮符号化する。たとえば、国際標準化機関であるISO(International Organization for Standardization)/IEC(International Electrotechnical Commission)によって標準化されたMPEGシリーズの規格(MPEG−1、MPEG−2およびMPEG−4)、電気通信に関する国際標準機関であるITU−T(International Telecommunication Union-Telecommunication Standardization Sector)によって標準化されたH.26xシリーズの規格(H.261、H.262およびH.263)、もしくは両方の標準化機関によって合同で標準化された動画像圧縮符号化標準規格であるH.264/AVC(両機関における正式勧告名はそれぞれMPEG-4 Part 10: Advanced Video CodingとH.264)に準拠して連続撮像された画像の符号化を行う。
MPEGシリーズの規格では、フレーム内符号化を行う画像フレームをI(Intra)フレーム、過去のフレームを参照画像として順方向のフレーム間予測符号化を行う画像フレームをP(Predictive)フレーム、過去と未来のフレームを参照画像として双方向のフレーム間予測符号化を行う画像フレームをBフレームという。
制御部20は、露出について自動調整モードに設定されている場合、撮像素子12または図示しない露出計を利用して被写体の明るさを測定し、適正な露出値を求める。その露出値を実現するための露出時間、F値およびISO感度を特定し、調整部14に設定する。また、マニュアルモードに設定されている場合、露出時間、F値およびISO感度をユーザから設定された値に特定し、調整部14に設定する。また、ブラケット連写モードに設定されている場合、露出時間、F値およびISO感度を所定の規則にしたがい変化させるよう、調整部14に設定する。いずれの場合も、動画像撮影モードやブラケット連写モードで撮像された画像群に含まれるそれぞれの画像について、露出に関する撮影条件が特定される。
制御部20は、ホワイトバランスについて自動調整モードに設定されている場合、被写体の光の状態に応じて、適正なホワイトバランスに補正するよう、図示しないホワイトバランス調整部を制御する。また、マニュアルモードに設定されている場合、ホワイトバランスをユーザから設定された値に補正するよう制御する。いずれの場合も、動画像撮影モードやブラケット連写モードで撮像された画像群に含まれるそれぞれの画像について、ホワイトバランスに関する撮影条件が特定される。
制御部20は、その他の撮影条件として、シーン設定情報、使用されたカメラの機種やモデル、使用されたソフトウェアのバージョン、および使用された色空間の規格などを特定する。
付加部24は、制御部20により特定された撮影条件を含む付属情報を、画像群の圧縮符号化ストリーム中に付加する。付加部24は、圧縮符号化ストリーム中にて、それぞれの画像を記述したビットストリームの前に付加することが許可されている付加拡張情報内に、上記付属情報を記述することができる。たとえば、H.264/AVCでは、各フレームデータの前にSEI (Supplemental Enhancement Information)を付加することが許可されている。また、上記付属情報をSEIではなく各フレームヘッダに記述してもよい。
制御部20は、画像群のうち少なくとも一枚の画像の付属情報を、他の画像の付属情報との差分情報で記述することができる。たとえば、フレーム間符号化されるPフレームまたはBフレームの付属情報を、表示順もしくは符号化順で一枚前のフレーム、または現フレームが参照しているフレームの付属情報との差分情報で記述する。これにより、付属情報の符号量を削減することができる。表示順で一枚前のフレームを参照した場合、符号量を最も削減することができる。制御部20は、Bフレームの参照先を決定する際、二枚の参照フレームからいずれかを任意に選択してもよいし、あらかじめ定められた優先順位にしたがって選択してもよい。フレーム内符号化されるIフレームの付属情報は、差分情報ではなく、そのものを記述する。
PフレームまたはBフレームの付属情報を、一枚前のフレームの付属情報との差分情報ではなく、PフレームまたはBフレームの最終的な参照元とすべきIフレームの付属情報との差分情報で記述してもよい。この場合、付属情報の復元処理を簡素化することができる。なお、対象フレームの付属情報と、その参照フレームの付属情報との間で撮影条件に変化がない場合、圧縮符号化ストリームを生成する際に、対象フレームに付属情報を付加しなくもよい。この場合、符号量をさらに削減することができる。
制御部20は、PフレームまたはBフレームの付属情報を上述した差分情報で記述する場合、PフレームまたはBフレームの付属情報の各撮影条件と、Iフレームの付属情報の対応する撮影条件との間で、保存形式およびビット幅を揃えてもよい。これによれば、後に、PフレームまたはBフレームの付属情報を復元する場合、処理を単純化することができる。
制御部20は、ブラケット連写モードに設定されている場合、撮影条件を所定の規則にしたがい変化させて、調整部14に設定する。付加部24は、変化の起点となる画像の付属情報に、その規則を記述する。たとえば、ISO感度が50を起点、500を終点とし、フレームごとに50ずつ増大させるよう設定されている場合、ISO感度が50のフレームの付属情報に、次のフレームからISO感度が50ずつ増大する旨、および500までのフレーム数を記述する。なお、上記規則は、定数の連続的な加算に限らず、露出時間をフレームごとに2倍にしていくなど、変化割合で記述してもよい。
記録部16は、メモリーカードスロット、光ディスクドライブ、およびHDDの少なくとも一つを備え、撮像された画像などを記録媒体に記録する。操作部18は、シャッターボタンおよび各種設定用のボタンまたはキーを備え、ユーザからの指示を受け付け、制御部20に伝達する。表示部19は、撮像中の画像や、記録部16に記録された画像を表示したり、各種の設定画面や各種のステータス情報などを表示する。
以下、符号化ストリームに付属情報を付加する例を具体的に説明する。
図2は、実施の形態1の実施例1に係る符号化ストリームCSへの付属情報の付加形態を示す図である。図3は、実施の形態1の実施例2に係る符号化ストリームCSへの付属情報の付加形態を示す図である。図2および図3では、H.264に準拠した符号化ストリームCSを生成する例を示す。
図2は、実施の形態1の実施例1に係る符号化ストリームCSへの付属情報の付加形態を示す図である。図3は、実施の形態1の実施例2に係る符号化ストリームCSへの付属情報の付加形態を示す図である。図2および図3では、H.264に準拠した符号化ストリームCSを生成する例を示す。
図2および図3にて、符号化ストリームCSは、時間経過順に、Iフレーム30、Pフレーム32、およびPフレーム34を含む。Iフレーム30は、正確には、IDR(Instantaneous Decoder Refresh)フレームである。H.264では、通常のIフレームより前のフレームも参照可能となっているが、ここでは、Iフレーム30より後続のPフレームは、Iフレーム30より時間方向に前のフレームを参照元とすることはない。
H.264では、各フレームの先頭にSEIを付加することができる。実施の形態1では、SEIの"usre_data_unregisterstered"を利用して、上記付属情報を記録する。"usre_data"のデータ構造は、先頭から、付属情報の全データサイズを記述する領域、他のユーザデータと識別するための識別コードを記述する領域を持つ。それ以降に、Exifで使用されるデータフォーマットで実際の付属情報を記述する。
図2および図3では、各フレーム30、32、34の撮影条件として、撮像装置のメーカ名、モデル、使用したソフトウェアのバージョン、色空間、F値、露出時間、およびISO感度を各フレーム30、32、34のSEIに保存する。
図2に示す実施例1は、Iフレームではすべての撮影条件を記述し、それ以外のフレームでは一枚前のフレームとの差分情報を記述する例である。具体的に説明すると、Iフレーム30のSEIに、撮影条件として、AA社、BB、バージョン1.0、sRGB、3.5、1/40、および50が記述される。
Pフレーム32と、直前のIフレーム30とを比較すると、変化した項目はF値および露出時間である(図2の太線枠)。したがって、Pフレーム32のSEIには、F値および露出時間のみが記述される。具体的な数値については、3.7、および1/50とそのまま記述してもよいし、+0.2、+1/200と差分で記述してもよい。Pフレーム34と、直前のPフレーム32とを比較すると、変化した項目はF値およびISO感度である(図2の太線枠)。したがって、Pフレーム34のSEIには、F値およびISO感度のみが記述される。
図3に示す実施例2は、Iフレームではすべての撮影条件を記述し、それ以外のフレームでは直近のIフレームとの差分情報を記述する例である。Iフレーム30およびPフレーム32のSEIに記述すべき内容は、実施例1と同様である。Iフレーム30はPフレーム32の直近のIフレームでもあるためである。Pフレーム34と、直近のIフレーム30とを比較すると、変化した項目は露出時間およびISO感度である(図3の太線枠)。したがって、Pフレーム34のSEIには、露出時間およびISO感度のみが記述される。
なお、Iフレーム以外の対象フレームの項目に、直前のフレームまたは直近のIフレームの項目と比較して、変化したものがない場合、その対象フレームについてはSEIを設けなくてもよい。
以上説明したように実施の形態1によれば、フレームごとに撮影条件を記録することにより、連続撮像された画像群から特定の画像を切り出した場合でも、付属情報を承継することができる。たとえば、動画から切り出した静止画を印刷する際、その静止画の撮影条件も切り出すことができるため、その撮影条件を自動的に反映させる自動補正機能を利用することも可能となる。
また、撮影条件を各フレームのSEIに記録すれば、画像データ本体と独立しているため、撮影条件のみを容易に取り出したり、削除したり、修正したりすることができる。また、撮影条件の検索や編集も容易である。
また、PフレームまたはBフレームの撮影条件と、Iフレームの対応する撮影条件との間で、保存形式およびビット幅を揃えれば、Iフレームの撮影条件に、PフレームまたはBフレームの撮影条件を上書きするだけで、PフレームまたはBフレームの撮影条件を復元することができる。たとえば、図2にて、Pフレーム32の撮影条件をIフレームの撮影条件に上書きすると、F値および露出時間が上書きされることになり、Pフレーム32の撮影条件を簡単に復元することができる。
また、差分情報で撮影条件を記録すれば、符号化ストリームの符号量の増大を抑制することができる。とくに、実施例1によれば、直前のフレームとの差分情報で記述することにより、符号量の増大を大幅に抑制することができる。一般に、現在のフレームと直前のフレームとの間で、撮影条件が変化する可能性は低いからである。実施例2によれば、実施例1より符号量が増大する可能性が高いが、参照元フレームが一枚であるため、撮影条件の復元処理が容易である。
図4は、実施の形態2に係る復号装置600の構成図である。実施の形態2に係る復号装置600は、実施の形態1で説明した符号化ストリームCSを復号する。復号装置600は、デジタルスチルカメラまたはデジタルビデオカメラの一部の構成であってもよいし、携帯電話機の一部の構成であってもよい。また、光ディスク再生装置、セットトップボックスなどの画像再生装置であってもよい。また、プリンタおよび複合機などの印刷装置であってもよい。復号装置600は、画像処理部200、表示部44、印刷部46および操作部48を備える。画像処理部200、制御部40および復号部42を含む。印刷部46は、かならずしも備えている必要はない。
復号部42は、実施の形態1で説明したような、ピクチャ単位で特定された撮影条件を含む付属情報が付加された画像群のストリームを復号する。表示部44は、復号された画像を表示する。また、編集画面として、動画を組成する各フレームを並べて連続コマ表示する。操作部48は、ユーザの指示を受け付け、制御部40に伝達する。ユーザは、表示部44に表示されたコマ表示画面から切り出したいフレームを選択する。
制御部40は、ユーザが選択したフレームの切り出しを操作部48から指示された場合、そのフレームを動画像ファイルから切り出す。その際、そのフレームの付属情報も合わせて切り出す。制御部40は、切り出したフレームの静止画ファイルを生成する際、切り出した付属情報を付加する。たとえば、画像データ本体をJPEGで記述し、付属情報をExifで記述する。すなわち、付属情報が埋め込まれた一般的な静止画ファイルと同様のファイルを生成する。これにより、印刷部46は、静止画として撮像され、かつ付属情報が埋め込まれた静止画の印刷と同様に、動画から切り出した静止画に対しても自動補正機能を発動しながら印刷することができる。
なお当然であるが、制御部40は、切り出すべきフレームがPフレームまたはBフレームの場合、参照元フレームを参照して復元する。切り出すべきフレームの付属情報が差分情報で記述されている場合も、参照元の付属情報を参照して復元する。
制御部40は、画像群に含まれるそれぞれの画像の撮影条件を参照して、それぞれの画像に施すべき画像処理を適応的に変化させる。たとえば、ノイズ除去処理を適応的に制御することができる。
図5は、ノイズ除去処理の適応制御を説明する図である。図5は、連続する六枚のフレーム51〜56の撮影条件を示す。ここでは、ISO感度およびF値を示している。第1フレーム51のISO感度は50である。第2フレーム52のISO感度は100に増大し、第3フレーム53で200、第4フレーム54で400と増大する。第4フレーム54、第5フレーム55および第6フレーム56のISO感度は400で一定である。
制御部40は、各フレームに対してノイズ除去処理を施すことができる。ノイズ除去のアルゴリズムには様々なものがあるが、一般的に、ノイズ除去の強度を上げると画像の再現性は低下する。反対に、ノイズ除去の強度を下げると画像の再現性低下は抑制できるが、ノイズ除去の程度は限定的となる。
制御部40は、ISO感度の値に応じて、ノイズ除去処理の強度を適応的に変化させる。すなわち、ISO感度が小さいほど混入されたノイズが少ないとみなし、ノイズ除去処理の強度を小さく設定し、ISO感度が大きいほど混入されたノイズが多いとみなし、ノイズ除去処理の強度を大きく設定する。たとえば、大、中、小、オフの四つのモードと、それらのモードを遷移するためのしきい値をそれぞれ設け、それぞれのしきい値を超えたとき、モードを遷移させる。図5では、ISO感度が200未満のときノイズ除去処理をオフに設定し、200以上400未満で強度小に設定し、400以上で強度大に設定している。
制御部40は、シーン設定情報、露出時間、ISO感度、ホワイトバランスなど撮影条件の項目を参照して、各フレームに施すべき画像補正または画像加工を適応的に変化させることができる。たとえば、シーン設定情報を参照して、対象フレームが夜景モードで撮影されたものである場合、そのフレームの輝度レベルおよびホワイトレベルを夜景モードに対応した値に補正する。
また、制御部40は、露出時間またはISO感度が所定のしきい値を超えて急激に変化したフレームを検出した場合、白とびや黒つぶれと判定し、前後フレームの各種パラメータを参照して補正する。
また、ホワイトバランスがオート設定で撮影された場合、数フレームだけ色合いが異なることがある。それらのフレームの白い部分に対応する、前後フレームの部分を参照して本来の色合いを推測する。たとえば、画像内に白い建物の壁が写っている場合、その部分を参照して本来のホワイトバランスを推測する。制御部40は、色合いの変化をなくすように、色合いが異なるフレームのホワイトバランスを自動調整する。
以上説明したように実施の形態2によれば、連続撮像された画像群から特定の画像を切り出す際に付属情報を承継することにより、静止画として撮像され、かつ付属情報が埋め込まれた静止画と同様に取り扱うことができ、様々な処理を施すことができる。たとえば、自動補正機能を利用した印刷を行うこともできる。
また、動画像を組成する各フレームの撮影条件を参照して、画像処理の最適化に活かすことができる。たとえば、ノイズ除去処理の強度を適切に調整することができる。
以上、本発明をいくつかの実施の形態をもとに説明した。これらの実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
たとえば、実施の形態1では、各フレームの撮影条件を各フレームのSEIやヘッダに記録する例を説明したが、各フレームの撮影条件をタイムテーブル形式で別ファイルに記録してもよい。ファイルの数は増えてしまうが、インターネットを利用して他の装置に伝送する際、符号化ストリームを記述したファイルと撮影条件を記述したファイルを別の伝送路で送信することができる。受信装置に後者が先に到達することにより、あらかじめ施すべき画像処理が受信装置側で特定されるため、復号処理の負荷を軽減することができる。
10 撮像部、 12 撮像素子、 13 信号処理部、 14 調整部、 16 記録部、 18 操作部、 19 表示部、 100 画像処理部、 500 撮像装置、 20 制御部、 22 符号化部、 24 付加部、 40 制御部、 42 復号部、 44 表示部、 46 印刷部、 48 操作部、 200 画像処理部、 600 復号装置。
Claims (8)
- 連続撮像された画像群に含まれる画像の撮影条件をピクチャ単位で特定する制御部と、
前記制御部により特定された撮影条件を含む付属情報を、前記画像群のストリーム中に付加する付加部と、
を備えることを特徴とする画像処理装置。 - 前記付加部は、前記ストリーム中にて、それぞれの画像を記述したデータの前に付加する付加拡張情報内に、前記付属情報を記述することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- 前記制御部は、前記画像群のうち少なくとも一つの画像の付属情報を、他の画像の付属情報との差分情報で記述することを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
- 前記制御部は、前記画像群のうちフレーム間予測符号化される画像の付属情報を、その画像の参照元とすべきフレーム内符号化される画像の付属情報との差分情報で記述することを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
- 前記制御部は、前記撮影条件を所定の規則にしたがい変化させ、
前記付加部は、前記変化の起点となる画像の付属情報に、前記規則を記述することを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。 - 画像を撮像する撮像素子と、
前記撮像素子により撮像された画像群を処理する請求項1から5のいずれかに記載の画像処理装置と、
を備えることを特徴とする撮像装置。 - ピクチャ単位で特定された撮影条件を含む付属情報が付加された画像群のストリームから一つの画像を切り出すとき、その画像の付属情報を合わせて切り出すことを特徴とする画像処理装置。
- ピクチャ単位で特定された撮影条件を含む付属情報が付加された画像群のストリームを復号する復号部と、
それぞれの画像の撮影条件を参照して、それぞれの画像に施すべき画像処理を適応的に変化させる制御部と、
を備えることを特徴とする画像処理装置。
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