JP2008295471A - 靴底材及び靴底 - Google Patents

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Takashi Yanai
孝 谷内
Kenji Hamamatsu
健治 浜松
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Abstract

【課題】特に耐磨耗性に優れた靴底材及び該靴底材を成形した靴底を提供する。
【解決手段】繊維とエラストマーとが複合された靴底材であって、該繊維が、繰り返し単位の95モル%以上が下記式(1)で示されるポリケトンで構成される繊維であることを特徴とする靴底材。
【化1】
Figure 2008295471

【選択図】なし

Description

本発明は靴底材に関し、特に耐磨耗性に優れた靴底材及び該靴底材で形成された靴底に関する。
特許文献1には、耐磨耗性に優れた靴底材として、アラミド繊維等を分散含有した靴底材が提案されており、ゴム単独よりも耐磨耗性が大きく改善されており、靴底を厚くする必要が無く、軽量で、履き心地がよく疲労感が少ない靴が得られることが記載されているものの、さらなる改善が要求されている。
特開平02−309901号公報
本発明は、かかる要求に応えた靴底材及び該靴底材で形成された靴底を提供するものである。
本発明者らは、前記課題を解決するために鋭意検討した結果、本発明に到達したものである。
すなわち、本発明は下記の通りである。
(1)繊維とエラストマーとが複合された靴底材であって、該繊維が、繰り返し単位の95モル%以上が下記式(1)で示されるポリケトンで構成される繊維(以下、ポリケトン繊維という。)であることを特徴とする靴底材。
Figure 2008295471
(2)上記(1)の靴底材で形成された靴底。
本発明は、特に耐磨耗性に優れた靴底材及び該靴底材で形成された靴底に関するものである。
本発明について以下に具体的に説明する。
本発明において、靴底材及び靴底としては、一般的な男性用、女性用の通勤・通学用や日常的に履く靴は勿論、スポーツ靴、例えば、ハイキング、トレッキング、登山、ジョギング、ランニング、テニス、自転車競技用、フットボール、ラクビー、軽アスレチック用(スプリント用)、アメリカンフットボール用等のスポーツ靴、又、ゴルフ靴や磯靴等のスパイクシューズ並びに天然や合成ゴム、ポリウレタン等を素材とするいわゆるソフトスパイクシューズ用鋲、さらには、滑りやすい状態でも歩行や清掃作業が安心して行える防滑性に優れた清掃用などの作業靴等が挙げられ、本発明は、耐磨耗性が要求されるあらゆる分野の靴底材及び靴底を包含する。
本発明のポリケトン繊維を構成するポリケトンは、繰り返し単位の95モル%以上、好ましくは98モル%以上、特に99.6モル%以上が、上記式(1)で示されるものであり、5モル%未満の範囲で、上記式(1)以外の繰り返し単位、例えば、下記式(2)で示されるもの等を含有していても良い。
Figure 2008295471
但し、Rは、エチレン以外の炭素数1〜30の有機基であり、例えば、プロピレン、ブチレン、1−フェニルエチレン等の基であり、Rの水素原子の一部または全部が、ハロゲン基、エステル基、アミド基、水酸基、エーテル基で置換されていてもよい。もちろん、Rは二種以上であってもよく、例えば、プロピレン基と1−フェニルエチレン基が混在していてもよい。
ポリケトンの固有粘度[η]は、好ましくは1dl/g以上、より好ましくは2dl/g以上、特に好ましくは4dl/g以上であり、好ましくは20dl/g以下、より好ましくは15dl/g以下、特に好ましくは10dl/g以下である。
尚、固有粘度[η]は次の定義式に基づいて求められる値である。
Figure 2008295471
式中のt及びTは、それぞれヘキサフルオロイソプロパノール(セントラル硝子(株)社製)及び該ヘキサフルオロイソプロパノールに溶解したポリケトンの希釈溶液の25℃での粘度管の流過時間である。Cは、上記希釈溶液の濃度であり、ヘキサフルオロイソプロパノール100ml中のポリケトンの質量(g)である。
ポリケトンには必要に応じて、酸化防止剤、ラジカル抑制剤、他のポリマー、艶消し剤、紫外線吸収剤、難燃剤、金属石鹸等の添加剤を含有していてもよい。
次に、ポリケトン繊維の好ましい特性としては、引張強度は10cN/dtex以上、特に好ましくは15cN/dtex以上であり、30cN/dtex以下であり、引張伸度は3%以上、より好ましくは3.5%以上、特に好ましくは4%以上であり、15%以下、より好ましくは10%以下、さらに好ましくは8%以下、特に好ましくは6%以下であり、引張弾性率は100cN/dtex以上、より好ましくは200cN/dtex以上、特に好ましくは300cN/dtex以上であり、1000cN/dtex以下である。
ポリケトン繊維の形態は、短繊維、長繊維のいずれでもよく、長さ方向に均一なものや太細のあるものでもよく、繊維の断面形状は、丸型、三角、L型、T型、Y型、W型、八葉型、扁平(扁平度1.3〜4程度のもので、W型、I型、ブーメラン型、波型、串団子型、まゆ型、直方体型等がある)、ドッグボーン型等の多角形型、多葉型、中空型や不定形なものでもよい。
本発明は、かかるポリケトン繊維とエラストマーとを複合して靴底材を構成する点に特徴を有する。
ポリケトン繊維は、短繊維や短繊維束、紡績糸やマルチフィラメント糸、モノフィラメント糸等の繊維又は糸条の形態でエラストマーと複合したり、経編や緯編(横、丸)などの編物、平、並び平、綾、朱子、模紗、絡み等の織物や、不織布並びにこれらの複合体等布帛の形態でエラストマーと複合したり、さらには、糸条の形態と布帛の形態を組み合わせてエラストマーと複合される。
好ましい単糸繊度は、短繊維や短繊維束、紡績糸やマルチフィラメント糸の場合は0.01〜10dtex、より好ましくは0.1〜10dtex、特に好ましくは0.5〜5dtexの範囲であり、モノフィラメント糸の場合は、10〜100000dtexの範囲である。又、好ましい総繊度は10〜100000dtex、より好ましくは30〜50000dtexの範囲である。
尚、短繊維として複合する場合の好ましい短繊維の繊維長は、1〜10mm、特に2〜5mmが好ましい。又、短繊維束や紡績糸として複合する場合の好ましい短繊維の繊維長は、必要に応じて、綿紡、2インチ紡、3インチ紡、梳毛紡等を適宜選定すればよく、例えば、繊維長としては、30〜200mm程度が好ましいが、必要に応じて、300〜400mm程度でもよく、さらには、牽切によって得られる平均繊維長70mm以上、より好ましくは100mm以上、特に好ましくは200mm以上、さらには好ましくは250mm以上であり、1500mm以下、より好ましくは1200mm以下、特に好ましくは1000mm以下のものが良い。
複合するエラストマーにおけるポリケトン繊維の好ましい含有率は、5〜40質量%、より好ましくは10〜30質量%、特に好ましくは15〜20質量%の範囲である。5質量%未満では、本発明の目的達成が困難となることがあり、40質量%超では成形性が悪くなる恐れがある。
尚、本発明においては、エラストマーに複合する繊維は、ポリケトン繊維100%が好ましいが、必要に応じて70%以下(複合する繊維全量に対しての割合)、より好ましくは50%以下、特に30%以下の範囲内でポリケトン繊維以外の繊維を用いても良く、ポリエステル繊維やポリアミド繊維、アクリル繊維、全芳香族ポリエステル繊維、ポリフェニレンサルファイド繊維、ポリイミド繊維、アラミド繊維(パラ系、メタ系)、ポリビニルアルコール繊維、ポリ(p−フェニレンベンゾビスオキサゾール)繊維、超高分子量ポリオレフィン繊維等公知の繊維を混用してもよい。混用の形態としては、混繊、混紡、複合紡績(サイロスパン、サイロフィル)、交撚、複合嵩高加工(仮撚、流体噴射加工等)、交編織(例えば織物では経糸及び/又は緯糸において、1〜5本交互に混用)等公知の手段を用いることができる。さらに布帛を構成する繊維同士(ポリケトン繊維同士や混用した繊維同士)は、必要に応じて、加圧及び/又は加熱手段により軟化や溶融させて、接着や融着させてもよい。
複合するエラストマーとしては、カルボキシル化ニトリルブタジエンゴム(c−NBR)、ニトリルブタジエンゴム(NBR;水添NBRを含む)、ポリウレタン、天然ゴム、クロロプレンゴム(CR)、アクリルゴム、スチレンブタジエンゴム(SBR)、イソプレンゴム(IR)、ポリブタジエンゴム、エチレンプロピレンゴム、ブチルゴム、ポリピクロヒドリンゴム、プロピレンオキシドゴム、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリ塩化ビニル類、ポリオレフィン類、熱可塑性ポリウレタン、熱可塑性ゴム、発泡ポリウレタン等が挙げられる。
ポリケトン繊維とエラストマーとを複合し、成形する方法としては、例えば、ポリケトン繊維を所定の長さに切断して短繊維となし、エラストマーと混練する。混錬の過程において、繊維が開繊され、場合により切断されて、フィブリル化する。次いで、希望する成形法、例えば、射出成形法により成形される。又は、ポリケトン繊維で構成された布帛とエラストマーシートを重合し、接着剤や軟化等により圧着して複合し、希望する成形法により成形される。
例えば、屋外で強い紫外線を受けることによってポリケトン繊維の引張強度等の低下が懸念される場合には、繊維又は布帛の形態で紫外線吸収剤(例えば、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、ヒンダードアミン系の一種又は二種以上の組み合わせがある。)及び/又は紫外線遮蔽剤(例えば、酸化チタン、酸化鉄、酸化セリウム等の微粒子があり、平均粒径は0.01〜0.6μmが好ましい。)を含有させてもよい。含有させる方法としては、例えば、繊維又布帛に紫外線吸収剤及び/又は紫外線遮蔽剤を含有した樹脂やフィルムを付与又は被覆する方法が挙げられ、紫外線吸収剤及び/又は紫外線遮蔽剤の含有量は、樹脂やフィルムの質量に対して0.001〜10質量%の範囲が好ましい。
以下に、本発明を実施例などを用いて更に具体的に説明するが、本発明はこれら実施例などにより何ら限定されるものではない。
本発明における測定方法及び評価方法は以下の通りである。
(1)引張強度、引張伸度、引張弾性率
JIS−L−1013に準じて測定する。
サンプル長:20cm、引張速度:20cm/分で測定し、20回測定した時の平均値を求める。
(2)耐摩耗性(アクロン摩耗量;cc/3000回)
カルボキシル化ニトリルブタジエンゴム(c−NBR;ニッポール#1072:日本ゼオン社製)を主体としたゴム配合物100重量部に、繊維を15質量部配合したものをバンバリーミキサーで混練して、繊維を均一分散させる。次いで、これを加硫した後、ローラーにて5mm厚のシート状にして靴底材を得る。得られた靴底材について下記の試験機により摩耗量を測定し、その摩耗量に基づき下記の評価基準で耐磨耗性を評価した。
アクロン型摩耗試験機(株式会社東洋精機製作所製、型式「No−569046」)
JIS−K−6264に準拠
傾斜角度 ;26.2rad.
荷重 ;26.7N
試片回転数;4.17Hz
予備刷り ;なし
試験刷り ;3000回
評価基準
◎;アクロン摩耗量が0.15cc以下
○;アクロン摩耗量が0.15超〜0.25cc
△;アクロン摩耗量が0.25超〜0.35cc
×;アクロン摩耗量が0.35cc超
[実施例1]
配合する繊維として、1670dtex/1250fのポリケトン繊維(旭化成せんい(株)社製;商標サイバロン;引張強度18cN/dtex、引張伸度5%、引張弾性率350cN/dtex)を5mm長さにカットしたものを用いて、上記の耐摩耗性の測定に用いる靴底材を得て、得られた靴底材の耐摩耗性の評価結果は◎〜○であり優れたものであった。
[比較例1]
実施例1において、ポリケトン繊維に代えて1670dtex/964fのパラ系アラミド繊維マルチフィラメント糸(引張強度20cN/dtex、引張伸度4.5%、引張弾性率500cN/dtex)を用いた以外は、実施例1同様に作製した靴底材の耐磨耗性は△であり実施例1に対比して劣ったものであった。
本発明は、特に耐磨耗性に優れた靴底材及び靴底に関するものであり、特に、スポーツ靴の靴底に好適な靴底材及び靴底を提供するものである。又、スパイクシューズ並びにソフトスパイクシューズ用鋲として用いても優れた耐磨耗性やグリップ力(滑り止め効果;安定性)を与えることができる。さらには、防滑性にも優れているため、ビニルタイル等の床が水や洗剤等で濡れて、滑りやすい状態でも歩行や清掃作業が安心して行える防滑性に優れた靴底、好ましくは靴底を研磨バフ掛け起毛して靴底面にポリケトン繊維例えばポリケトン短繊維を露出させた靴底、に好適である。又、鋭利な金属片や石等が靴底に侵入することを防止・抑制することが可能であり、作業靴や登山靴としても好適である。

Claims (2)

  1. 繊維とエラストマーとが複合された靴底材であって、該繊維が、繰り返し単位の95モル%以上が下記式(1)で示されるポリケトンで構成される繊維であることを特徴とする靴底材。
    Figure 2008295471
  2. 請求項1の靴底材で形成された靴底。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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