JP2008293460A - ループコイル式車両検知装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 ループコイル式車両検知装置で温度変動や環境ノイズに頑強で感度良好な方式を提供する。
【解決手段】 本発明のループコイル式車両検知装置は、ループコイルと、ループコイルに正弦波電圧を印加する手段と、ループコイルに流れる電流を直列に接続した抵抗で検出し、ループコイル駆動周波数で同期検波し、ループコイルインピーダンスを演算で求めて車両を検知することを特徴とする。同時に同期検波の参照信号を調整して位相変化が0度からとなることで車両検知時の感度を改善したことを特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】 本発明のループコイル式車両検知装置は、ループコイルと、ループコイルに正弦波電圧を印加する手段と、ループコイルに流れる電流を直列に接続した抵抗で検出し、ループコイル駆動周波数で同期検波し、ループコイルインピーダンスを演算で求めて車両を検知することを特徴とする。同時に同期検波の参照信号を調整して位相変化が0度からとなることで車両検知時の感度を改善したことを特徴とする。
【選択図】図1
Description
本発明は地中もしくは地上に配置したループコイルにより車両等の金属物体を検知するループコイル式車両検知装置に関する。
駐車場等においては、駐車車両の有無を検知するのに磁気誘導を利用したループコイル式のセンサでループコイルを共振回路の一部に含む発振回路を構成しているものが知られている。(例えば、特許文献1参照。)
従来のループコイル式金属物体検知装置はセンサとなるループコイルとコンデンサで共振回路を構成している。そして定常状態では、ループコイルのインダクタンスを含むインダクタンスと共振回路に含まれるコンデンサ容量で決まる一定の共振周波数で発振動作を行っている。ループコイルに金属物体が近づくとループコイルのインダクタンスとQが変化するので、発振周波数と波高電圧が変化する。この発振周波数または波高電圧の変化を検出することにより、金属物体、車両の有無を検出していた。
特開平6−236498
ループコイルは温度変化が激しい屋外に設置されることが多いので先に述べたようなループコイルを共振回路の一部に含む発振回路では発振周波数の安定化のために共振回路に含まれるコンデンサの温度特性を十分吟味する必要があった。またこれらの共振回路の共振周波数は比較的高く、ループコイルがアンテナとなるので中波ラジオ等の電波混入などの影響を考慮する必要があった。
かかる課題を解決するため本発明の車両検知装置はループコイルと、上記ループコイルに正弦波電圧を印加する手段と、上記ループコイルに金属物体が接近した時、インダクタンスの変化によるループコイル電流の位相変化を検出する同期検波回路を有することを特徴とする。
同期検波回路は後続のローパスフィルタの帯域を小さくすれば発振周波数を中心とするQが高いバンドパスフィルタと等価になる。したがって発振周波数以外の妨害波には強くなる。またループコイルに直列に入るのは電流検出抵抗であり温度に影響されやすいコンデンサを含んでいないので温度変動も少ない。発振周波数を決めるのは、ディジタルのカウンタ回路のクロックであり安定している。
またインダクタンス成分に対応する同期検波の直交成分を同期検波の参照信号の位相を調整する事により金属物体がないときに0にしておく。金属物体が近づいた時、インダクタンスの変化で位相が0度から変化する。直交成分はこの角度変化のSIN関数となるので、0度付近で大きく変化するになり、感度を改善できる。
ループコイルは共振回路を構成していないので、比較的大きな電流を流すことができ、ループコイルからの検出距離を伸ばすことが出来る。また後述するように、同期検波出力の同相成分から金属物体の渦電流損失による実効抵抗増加を検出でき、判断のひとつに使うことが出来る。
制御に用いるマイクロコントローラの通信ポートでメインのホストコンピュータからループコイルの駆動開始停止を指示できるので、複数個のループコイルが短い間隔で配置してあっても、ループコイルの動作タイミングをずらすことが出来、ループコイル間の電磁的干渉を防ぐことが出来る。またループコイルの駆動周波数が比較的低いので、不要輻射を防止することが出来る。
本発明の車両検知装置によれば、検出手段としてコンデンサなどの温度変動があるものを含んでいないので安定であり、同期検波のローパスフィルタの遮断周波数を低く設定すれば等価的にループコイル励磁周波数を中心とする狭帯域バンドパスフィルタとなり励磁周波数以外の成分を除去できる。また同期検波は上記の事と相まってディジタル回路あるいはソフトウェアでも実行できるので、検知精度を向上させることが出来る。
(A)第一の実施形態
以下、本発明の第一の実施形態について詳述する。
以下、本発明の第一の実施形態について詳述する。
図1において、検知装置はSIN、COS参照信号を持つ正弦波発振回路12、コイルドライブ回路13、ループコイル11、ループコイルと直列に入りループコイルの電流を検出する電流検出抵抗14、電流検出抵抗で検出した電圧を増幅する増幅器15、増幅器からの出力を基準のSIN参照信号、COS参照信号と乗算する乗算器16、乗算器からの信号をコイル励磁周波数の2倍成分以上を、ろ過して低周波成分のみ取り出すローパスフィルター17、ローパスフィルターの出力をディジタルに変換するA/D変換器18、A/D変換器の結果を読み取り、検知を判断するマイクロコントローラ19を有している。
図2は図1の正弦波発振回路の詳細である。水晶発振子で発振するパルスを用いてカウンタ回路1,2でループコイル励磁周波数と同じ周波数の方形波を生成する。この方形波を参照信号として同期検波を行う。またカウンタ回路2の出力をバンドパスフィルタに入力して基本波成分を得てループコイルを駆動する。カウンタ回路1はカウンタ回路2に対して位相が任意角度に相当するカウント数ずれるようにソフトウェアで変更ができる。
あらかじめ車両がない場合に、計測しておいたループコイル電流の直交成分の位相を0となるよう、図2のカウンタ回路1での位相調整で位相をずらして同期検波出力の直交成分の位相を0にしておく。この状態でループコイルに車両が近接した時、ループコイルのインダクタンスが変化しインピーダンスが変わるためループコイルに流れる電流の位相が変化する。この時直交成分は0度からの変化になり、SIN関数出力は0度付近が大きく変化するので感度良く検出することができる。
図2のカウンタ回路1での位相調整をカウンタ回路2に対して90度に相当するカウンタ数だけ遅らせた場合、カウンタ回路1の出力は直交成分(SIN)、カウンタ回路2の出力は同相成分(COS)に対応し、これらの出力で同期検波を行うと、ループコイル電流の直交成分、同相成分から複素インピーダンスが求められる。
上記の述べたように、カウンタ回路1出力のカウンタ回路2出力との位相差をソフトウェアで変更し同期検波することにより、車両がループコイルの近傍に来たことの検出が出来る。また上記に述べたように複素インピーダンスの同相成分を車両がない時と比較することにより渦電流損失による抵抗増加分を検出できる。
またループコイルに直列に入れる電流検出抵抗の抵抗値RはR=ωLのとき、インダクタンスの変化に対して、位相角の変化が最大になるのでこのように抵抗値を選択する。ωはコイル駆動角周波数、Lはループコイルのインダクタンスを示す。ループコイル自体に抵抗成分が存在して、上記のR=ωLを満たすような電流検出抵抗を挿入できない時、公知のオペアンプによる電流電圧変換回路を使用しても良い。ループコイルに流す電流は共振回路と違って、ある程度大きくすることが出来、ループコイルの幾何学的配置が変わらなければ、遠方まで磁界が広がり検出距離を伸ばすことが出来る。
アナログ回路による共振回路では、コイルの励磁周波数の変更は難しいがカウンタによる発振器では可能であり、検知する車両あるいは環境に応じて変更することが出来る。これはループコイルのインダクタンスをある程度変更しても計測可能な電圧範囲に納められる事を意味しループコイルの設置位置の自由度も高めることが出来る。
(B)第2の実施形態
図3の第2の実施形態の場合、ループコイル11、コイルドライブ回路13、電流検出抵抗14は同じであるが、その他にディジタル発振器12b、ディジタル発振器の出力をアナログ信号に変換するD/A変換器20、ディジタル乗算器16b、ディジタルローパスフィルタ17b、ループコイルの電流検出抵抗の電圧をディジタルに変換するA/D変換器18bを有している。図3の構成で、ディジタル発振器、ディジタル乗算器、ディジタルローパスフィルタはハードウェアあるいはマイクロコントローラのソフトウェアで構成しても良い。この場合もディジタル発振器の位相はアナログ方式と同じようにソフトウエアで任意に変更できる。
図3の第2の実施形態の場合、ループコイル11、コイルドライブ回路13、電流検出抵抗14は同じであるが、その他にディジタル発振器12b、ディジタル発振器の出力をアナログ信号に変換するD/A変換器20、ディジタル乗算器16b、ディジタルローパスフィルタ17b、ループコイルの電流検出抵抗の電圧をディジタルに変換するA/D変換器18bを有している。図3の構成で、ディジタル発振器、ディジタル乗算器、ディジタルローパスフィルタはハードウェアあるいはマイクロコントローラのソフトウェアで構成しても良い。この場合もディジタル発振器の位相はアナログ方式と同じようにソフトウエアで任意に変更できる。
11 ループコイル
12 12b 正弦波発振器
13 コイルドライブ回路
14 電流検出抵抗
15 増幅器
16 16b 乗算器
17 17b ローパスフィルタ
18 18b A/D変換器
19 マイクロコントローラ
20 D/A変換器
30 水晶発振子
31 カウンタ回路1
32 カウンタ回路2
33 バンドパスフィルタ
12 12b 正弦波発振器
13 コイルドライブ回路
14 電流検出抵抗
15 増幅器
16 16b 乗算器
17 17b ローパスフィルタ
18 18b A/D変換器
19 マイクロコントローラ
20 D/A変換器
30 水晶発振子
31 カウンタ回路1
32 カウンタ回路2
33 バンドパスフィルタ
Claims (2)
- 任意の周波数で発振する正弦波発振回路とこの発振回路に直列に入り、センサとなるループコイル及びループコイル電流検出抵抗で構成する回路において、電流検出抵抗の電圧を発振回路と同じ周波数でアナログあるいはディジタルにて、同期検波を行いアナログの場合は、その出力をAD変換しマイクロコントローラで演算を行いループコイルのインピーダンスを求めて、車両を検知することを特徴とするループコイル式車両検知装置。
- 請求項1記載のループコイル式車両検知装置において、インダクタンス成分に対応する同期検波直交成分の位相を車両等の金属物体がないときに0に調整しておき、金属物体が近づいたときの位相変化が0度から変化することで感度を改善したことを特徴とするループコイル式車両検知装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007166943A JP2008293460A (ja) | 2007-05-28 | 2007-05-28 | ループコイル式車両検知装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007166943A JP2008293460A (ja) | 2007-05-28 | 2007-05-28 | ループコイル式車両検知装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008293460A true JP2008293460A (ja) | 2008-12-04 |
Family
ID=40168085
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007166943A Pending JP2008293460A (ja) | 2007-05-28 | 2007-05-28 | ループコイル式車両検知装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008293460A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011046266A1 (ko) * | 2009-10-14 | 2011-04-21 | 모루인벤(주) | 저전력동작형 루프식 차량검지장치 |
CN106530744A (zh) * | 2016-11-10 | 2017-03-22 | 江苏省计量科学研究院 | 车辆检测器的检测方法 |
CN109427193A (zh) * | 2017-09-04 | 2019-03-05 | 杭州海康威视数字技术股份有限公司 | 车辆检测灵敏度设定方法及装置和计算机设备 |
CN116645818A (zh) * | 2023-07-27 | 2023-08-25 | 山东高速集团有限公司创新研究院 | 一种基于多维特征提取的车型识别方法 |
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2007
- 2007-05-28 JP JP2007166943A patent/JP2008293460A/ja active Pending
Cited By (6)
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