JP2008292289A - 検波回路 - Google Patents

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美由貴 金子
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Abstract

【課題】従来の検波回路では、出力端子を駆動する出力段のトランジスタが流せる電流に制限があった。
【解決手段】本発明にかかる検波回路は、入力端子に入力された入力電圧を検波し、出力端子に出力電圧として出力する検波回路であって、前記入力端子に入力される入力電圧と前記出力端子に出力される出力電圧を比較する差動部と、前記差動部の比較の結果に応じた前記入力端子側の電流経路の電流を補償し、前記補償する電流により前記入力端子側の電流経路と接続されるノードの電圧が変化する電流補償回路と、充放電により出力端子の出力電圧を決定する容量素子と、前記ノードがゲートに接続され、前記容量素子を充電する第1のトランジスタと、を有する出力部を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、入力信号のピーク検出回路およびボトム検波回路に関する。
近年、PC、ビデオ、オーディオ等多彩な分野で記録ドライブが使用されるようになり、小型化、省電力化の要求が非常に高まっている。特に低消費電力に関しては大きな課題となっている。従来は、バイポーラトランジスタのエミッタに容量を付加する形で振幅の最大値を検出していたが、低消費電流化のためフルMOS化を進めている。そのためには高精度なピーク検波回路が必要となった。
図4に、特許文献1に記載のピーク検波回路を示す。このピーク検波回路は、カレントミラー11の出力部のPchMOSトランジスタP7のドレインと低電位側電源端子13の間に容量素子C18を接続し、PchMOSトランジスタP7のドレイン電流I34を容量素子C18の充電電流としている。この充電電流を決めるカレントミラー11の入力部であるPchMOSトランジスタP6は、カレントミラー9の出力部であるPchMOSトランジスタP2と互いにドレインで接続されている。
入力電圧Vinが出力電圧Voutより高い場合、電流I21とI20の差の電流分がI33として流れる。よって、電流I33と同じ電流I34も流れ、容量素子C18が充電され、出力電圧Voutが上昇する。
次に、出力電圧Voutが入力電圧Vinより高くなった場合、I20がI21より多く流れるため、I33は流れなくなる。よって、I34も流れなくなるため、容量素子C18が充電されず、出力電圧Voutは上昇しない。また、抵抗素子R19により、容量素子C18の充電された電荷は徐々に放電され出力電圧Voutは低下する。
よって、出力電圧と入力電圧が上記のような関係を繰り返すため、出力Voutにより、入力電圧のピーク値から構成される包絡線を検出することができる。図5に従来技術のピーク回路の検波波形を示す。
しかし、特許文献1に記載のピーク検波回路では、入力部電圧Vinが出力部電圧Voutより高い場合、容量素子C18には、PchMOSトランジスタP7のドレイン電流が流れる。PchMOSトランジスタP6はPchMOSトランジスタP7とカレントミラーの構成をとっており、PchMOSトランジスタP7のドレイン電流と容量素子C18の充電電流は同じで、PchMOSトランジスタP6とP7のサイズ比により決まる。特許文献1に記載のピーク検波回路においてPchMOSトランジスタP6とP7のサイズは固定なので、容量素子C18の充電電流は、PchMOSトランジスタP6とP7のサイズ比(1:1)分しか流すことが出来ない。
特開平9−288132号公報
特許文献1に示したピーク検波回路では、出力端子を駆動する出力段のトランジスタが流せる電流に制限があった。
本発明にかかる検波回路は、入力端子に入力された入力電圧を検波し、出力端子に出力電圧として出力する検波回路であって、前記入力端子に入力される入力電圧と前記出力端子に出力される出力電圧を比較する差動部と、前記差動部の比較の結果に応じた前記入力端子側の電流経路の電流を補償し、前記補償する電流により前記入力端子側の電流経路と接続されるノードの電圧が変化する電流補償回路と、充放電により出力端子の出力電圧を決定する容量素子と、前記ノードがゲートに接続され、前記容量素子を充電する第1のトランジスタを有する出力部を備えるものである。
本発明にかかる検波回路によれば、オペアンプ等の大規模な回路を使用せず、入力正弦波の最大値(もしくは最小値)を従来技術より高速に検出できる。また、常時定電流を流すので差動部の入力電圧と出力電圧の電圧差が抑えられる。また、出力段のトランジスタのサイズで出力端子を駆動する電流を任意に設定できる。
本発明によれば、比較的簡単な回路構成で、出力端子の駆動電流を任意に設定できる。
<発明の実施の形態1>
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態1について、図面を参照しながら詳細に説明する。この実施の形態1は、本発明をピーク検出回路に適用したものである。
図1に本実施の形態にかかるピーク検出回路100の構成の一例を示す。ピーク検出回路100は、カレントミラー9と、差動部10と、電流補償回路39と、出力部42と、高電位側電源端子12(Vdd)と、低電位側電源端子13(GND)と、入力端子15と、出力端子40を有する。
カレントミラー9は、カレントミラー9の入力部であるPchMOSトランジスタP1と、出力部であるPchMOSトランジスタP2とを有する。PchMOSトランジスタP1は、ソースが高電位側電源端子12に、ゲートとドレインがノードAに接続されている。PchMOSトランジスタP2は、ソースが高電位側電源端子12に、ゲートがノードAに、ドレインがゲートライン22を介してノードBに接続されている。
差動部10は、NchMOSトランジスタN3と、NchMOSトランジスタN4と、NchMOSトランジスタN5とを有する。NchMOSトランジスタN3は、ドレインがノードAに、ゲートが出力端子40に、ソースがNchMOSトランジスタN5のドレインに接続されている。NchMOSトランジスタN4は、ドレインがPchMOSトランジスタP2のドレイン(ノードB)に、ゲートが入力端子15に、ソースがNchMOSトランジスタN5のドレインに接続されている。NchMOSトランジスタN5は、ドレインがNchMOSトランジスタN3、N4のソースに、ゲートが所定のバイアス電圧(Vb)が印加される端子14に、ソースが低電位側電源端子13に接続されている。
電流補償回路39は、PchMOSトランジスタP23、PchMOSトランジスタP25、PchMOSトランジスタP24、PchMOSトランジスタP26、および、定電流源38と、ダイオードD28を有する。PchMOSトランジスタP23は、ソースが高電位側電源端子12に、ゲートとドレインがPchMOSトランジスタP24のソースに接続されている。PchMOSトランジスタP25は、ソースが高電位側電源端子12に、ゲートがPchMOSトランジスタP23のドレインに、ドレインがノードBに接続されている。PchMOSトランジスタP24は、ソースがPchMOSトランジスタP23のドレインに、ゲートとドレインが定電流源38に接続されている。PchMOSトランジスタP26は、ソースがノードBに、ゲートがPchMOSトランジスタP24のドレインに、ドレインがダイオードD28のアノードに接続されている。定電流源38は、PchMOSトランジスタP24のドレインと低電位側電源端子13との間に接続される。ダイオードD28は、アノードがPchMOSトランジスタP26のドレインに、カソードが低電位側電源端子13に接続される。
出力部42は、PchMOSトランジスタP27と、定電流源30と、容量素子C18とを有する。PchMOSトランジスタP27は、ソースが高電位側電源端子12に、ゲートがノードBに、ドレインが出力端子40に接続されている。定電流源30は、出力端子40と低電位側電源端子13に接続される。容量素子C18は、出力端子40と低電位側電源端子13に接続される。
ただしここで、PchMOSトランジスタP23、P25、P27は入力電圧Vinと出力電圧Voutが等しい場合、カレントミラーとして働く。
またここで、ピーク検波回路100は、高電位側電源端子12より電圧Vddが供給されている。また、低電位側電源端子13はGND端子であり、ピーク検波回路100に、0Vが供給されている。
入力端子15から入力される電圧を入力電圧Vin、出力端子40から出力される電圧を出力電圧Voutで表す。NchMOSトランジスタN3のドレインからソースに流れる電流をドレイン電流I20、NchMOSトランジスタN4のドレインからソースに流れる電流をドレイン電流I21で表す。また、PchMOSトランジスタP24のソースからドレインに流れる電流をドレイン電流I34、PchMOSトランジスタP26のソースからドレインに流れる電流をドレイン電流I35、PchMOSトランジスタP27のソースからドレインに流れる電流をドレイン電流I36、定電流源30が出力する定電流を電流I30で表す。
以下に、本実施形態1のピーク検波回路100の動作を説明する。
まず、入力電圧Vinが出力電圧Voutより高い場合には、差動部10のNchMOSトランジスタN4のドレイン電流I21が、NchMOSトランジスタN3のドレイン電流I20より大きくなる。ドレイン電流I20はPchMOSトランジスタP1とP2で構成されるカレントミラー9を通り、PchMOSトランジスタP2から流れる。NchMOSトランジスタN4のドレインには電流I21の電流が流れることから、(電流I21−電流I20)の電流値がPchMOSトランジスタP27のゲート側すなわちゲートライン22から流れる。
ゲートライン22から(電流I21−電流I20)の電流が流れることによりPchMOSトランジスタP26のソース側の電流が減少し、PchMOSトランジスタP27のゲート電位(ノードBの電位)が低下する。PchMOSトランジスタP27のドレイン電流I36が出力端子40に出力される。ここで、出力端子40には、定電流源30からの定電流I30が低電位側電源端子13に流れている。よって、PchMOSトランジスタP27のドレイン電流I36から定電流I30の電流値を引いた電流が、容量素子C18に充電される。よって、この充電電流により容量素子C18の両端子間の電圧が上昇し、出力電圧Voutが入力電圧Vinに近づく。
次に、入力電圧Vinが出力電圧Voutより低い場合には、差動部10のNchMOSトランジスタN4のドレイン電流I21が、NchMOSトランジスタN3のドレイン電流I20より小さくなる。NchMOSトランジスタN4のドレインには、電流I21の電流が流れることから、PchMOSトランジスタP27のゲートライン22に(電流I20−電流I21)の電流が流れる。PchMOSトランジスタP26には(電流I20−電流I21)の電流分が増加し、PchMOSトランジスタP27のゲートの電圧を上昇させる。
PchMOSトランジスタP27のゲート電圧(ノードBの電位)は、(電流I20−電流I21)の電流とPchMOSトランジスタP26のサイズで決まる電圧値まで上昇する。この電圧値は、電源電圧Vdd近くまで上昇するので、PchMOSトランジスタP27はオフ状態になり、PchMOSトランジスタP27のドレイン電流は流れなくなる。容量素子C18の充電電流はゼロになり、容量素子C18は定電流源30により放電されるので、出力電圧Voutは徐々に低下する。
よって、出力電圧と入力電圧が上記のような関係を繰り返すため、出力Voutにより、入力電圧のピーク値から構成される包絡線を検出することができる。このようなピーク検波回路100のピーク検波波形を図2に示す。図2のピーク検波波形は、図1のピーク検波回路100に正弦波を入力した場合の入出力特性である。図2中の上段はノードBの電圧、下段には入力電圧Vin、出力電圧Voutを示す。図2中の9は容量素子C18の放電時のノードBの電圧を示し、10は容量素子C18の充電時のノードBの電圧を示す。本実施の形態のピーク検波回路100では、9は3.0V、10は2.6Vである。
容量素子C18が放電する時、PchMOSトランジスタP27のゲートと差動部10のNchMOSトランジスタN4のドレインに接続されるノードBの電圧は、(電流I20−電流I21)の電流値とPchMOSトランジスタP26のサイズ(ゲート幅W/ゲート長L)の値で決まる電圧値、つまり図2の9(本実施例では、3.0V)までしか上昇しない。また、容量素子C18が充電する時、図2の10(本実施例では2.6V)までノードBの電圧が変化する。
ここで、入力電圧Vinが出力電圧Voutより低い場合(容量素子C18の放電時)の図4の従来技術のピーク検波回路では、NchMOSトランジスタN4のドレイン電流I21がNchMOSトランジスタN3のドレイン電流I20より小さいため、PchMOSトランジスタP6のドレイン電流がゼロとなり、PchMOSトランジスタP7のゲート電圧が電源電圧Vddとなる。よって、図5に示すように、PchMOSトランジスタP7のゲートから差動部10のNchMOSトランジスタN4のドレインに接続されるラインが電源電圧のVdd(図5では、3.3V)まで上昇する。以上の動作より、容量素子C18を充電する時、図5のゲート電位7のVddから動作点8(本実施例では2.4V)に切り替わる必要がある。よって、ゲート電位が3.3Vから2.4Vの電圧差分存在する。この電圧差分が大きければ大きいほど、入力電圧Vinの最大値を検出するスピードが遅くなる場合がある。
それに対し、本実施の形態では、入力電圧Vinが出力電圧Voutより低い場合(容量素子C18が放電する時)、NchMOSトランジスタN4のドレイン電流I21は、NchMOSトランジスタN3のドレイン電流I20より小さくなる。PchMOSトランジスタP26には、(電流I20−電流I21)の電流が増加する。ここで前述したように、PchMOSトランジスタP27のゲート電圧(ノードBの電圧)の上昇は、(電流I20−電流I21)とPchMOSトランジスタP26のサイズで決まる電圧値(本実施例では3.0V)のまでである。また、入力電圧Vinが出力電圧Voutより高くなり充電状態に変化する時、ノードBの電圧は、図2の10(本実施例では2.6V)まで変化する。以上説明したように、ノードBの電位変化が従来技術のPchMOSトランジスタP7のゲート電圧に比べて少ないことから、入力信号の最大値の検出スピードが速くなる。
また、入力電圧Vinと出力電圧Voutが等しい時、図4の従来技術のピーク回路では、NchMOSトランジスタN8にゲート端子17から任意のゲート電圧を与えることにより、NchトランジスタN8にドレイン電流が流れる。同様の電流がPchMOSトランジスタP7及びPchMOSトランジスタP6にも流れるように帰還がかかる。このため、NchMOSトランジスタN3のドレイン電流I20よりNchMOSトランジスタN4のドレイン電流I21が大きくなり、入力電圧Vinと出力電圧Voutの差分が大きくなる。
これに対し、本実施の形態のピーク回路100では、電流補償回路39とPchMOSトランジスタP27より、定電流源38の電流値と、ダイオードD28に流れる電流値と、定電流源30に流れる電流は等しい。PchMOSトランジスタP23、PchMOSトランジスタP25、PchMOSトランジスタP27及びPchMOSトランジスタP24、PchMOSトランジスタP26はカレントミラー接続されているので、PchMOSトランジスタP23のゲート電圧とPchMOSトランジスタP23のドレイン電圧、PchMOSトランジスタP25のドレイン電圧とPchMOSトランジスタP27のゲート電圧(ノードBの電圧)は同じになる。NchMOSトランジスタN4のドレイン電流I21は増減がないので、NchMOSトランジスタN3のドレイン電流I20とNchMOSトランジスタN4のドレイン電流I21が等しく、従来技術のように入出力電圧に差分が生じることがない。
また、入力電圧Vinが出力電圧Voutより高い時(容量素子C18の充電時)では、前述したように差動部10のNchMOSトランジスタN4のドレイン電流I21はNchMOSトランジスタN3のドレイン電流I20より大きくなる。ドレイン電流I20は、PchMOSトランジスタP1、P2で構成されるカレントミラー9を通り、PchMOSトランジスタP2からドレイン電流I20の電流が流れる。PchMOSトランジスタP27のゲートライン22には(電流I21−電流I20)の電流が流れ、PchMOSトランジスタP26の電流を減少させ、PchMOSトランジスタP27のゲート電位を低下させる。PchMOSトランジスタP27のドレインから、出力端子40に電流I36が出力される。出力端子40には、定電流源30からの電流I30が低電位側電源端子13方向に流れており、PchMOSトランジスタP27のドレイン電流I36から定電流源30の電流I30を引いた電流が容量素子C18に充電される。容量素子C18の両端子間の電圧が上昇し、出力端子40が入力電圧Vinに近づく。
ここで例えば、図4の従来技術のピーク検波回路の入力電圧Vinが出力電圧Voutより高い時(容量素子C18の充電時)では、PchMOSトランジスタP6とP7のサイズは固定なので、容量素子C18の充電電流は、PchMOSトランジスタP6とP7のサイズ比(1:1)分しか流すことが出来ない。これに対し本実施の形態では、容量素子C18の充電電流はPchMOSトランジスタP27のゲート電位の低下により流れる。よって、容量素子C18の充電電流は、従来技術の回路のようなカレントミラーの電流比(1:1)では決まらずに、PchMOSトランジスタP27のゲート電位(ノードBの電位)を制御することにより決めることができる。
<発明の実施の形態2>
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態2について、図面を参照しながら詳細に説明する。この実施の形態2は、本発明をボトム検出回路に適用したものである。
図3に本実施の形態にかかるボトム検出回路200の構成の一例を示す。ボトム検出回路200は、カレントミラー9と、差動部10と、電流補償回路39と、出力部42と、高電位側電源端子12(Vdd)と、低電位側電源端子13(GND)と、入力端子15と、出力端子40を有する。
ここで、本実施の形態のボトム検波回路200は、入力端子15から入力される入力正弦波信号の最小値を検出するボトム検波を行う回路である。実施の形態1のピーク検波回路100との違いは、差動部10がPchMOSトランジスタで構成され、カレントミラー9はNchMOSトランジスタで構成され、電流補償回路39がNchMOSトランジスタで構成され、出力部42のトランジスタがNchMOSトランジスタで構成されており、それぞれが逆の電位の電源端子に接続されている点である。
カレントミラー9は、カレントミラー9の入力部であるNchMOSトランジスタN1と、出力部であるNchMOSトランジスタN2とを有する。NchMOSトランジスタN1は、ソースが低電位側電源端子13に、ゲートとドレインがノードAに接続されている。NchMOSトランジスタN2は、ソースが低電位側電源端子13に、ゲートがノードAに、ドレインがゲートライン22を介してノードBに接続されている。
差動部10は、PchMOSトランジスタP3と、PchMOSトランジスタP4と、PchMOSトランジスタP5とを有する。PchMOSトランジスタP3は、ドレインがノードAに、ゲートが出力端子40に、ソースがPchMOSトランジスタP5のドレインに接続されている。PchMOSトランジスタP4は、ドレインがNchMOSトランジスタN2のドレイン(ノードB)に、ゲートが入力端子15に、ソースがPchMOSトランジスタP5のドレインに接続されている。PchMOSトランジスタP5は、ドレインがPchMOSトランジスタP3、P4のソースに、ゲートが所定のバイアス電圧(Vb)が印加される端子14に、ソースが高電位側電源端子12に接続されている。
電流補償回路39は、NchMOSトランジスタN23、NchMOSトランジスタN24、NchMOSトランジスタN25、NchMOSトランジスタN26、定電流源38、ダイオードD28を有する。NchMOSトランジスタN23は、ソースが低電位側電源端子13に、ゲートとドレインがNchMOSトランジスタN24のソースに接続されている。NchMOSトランジスタN25は、ソースが低電位側電源端子13に、ゲートがNchMOSトランジスタN23のドレインに、ドレインがノードBに接続されている。NchMOSトランジスタN24は、ソースがNchMOSトランジスタN23のドレインに、ゲートとドレインが定電流源38に接続されている。NchMOSトランジスタN26は、ソースがノードBに、ゲートがNchMOSトランジスタN24のドレインに、ドレインがダイオードD28のカソードに接続されている。定電流源38は、高電位側電源端子12とNchMOSトランジスタN24のドレインとの間に接続される。ダイオードD28は、アノードが高電位側電源端子12に、カソードがNchMOSトランジスタN26のドレインに接続される。
出力部42は、NchMOSトランジスタN27と、定電流源30と、容量素子C18とを有する。NchMOSトランジスタN27は、ソースが低電位側電源端子13に、ゲートがノードBに、ドレインが出力端子40に接続されている。定電流源30は、高電位側電源端子12と出力端子40の間に接続される。容量素子C18は、高電位側電源端子12と出力端子40の間に接続される。
ただしここで、NchMOSトランジスタN23、N25、N27は入力電圧Vinと出力電圧Voutが等しい場合、カレントミラーとして働く。
またここで、ボトム検波回路200は、高電位側電源端子12より電圧Vddが供給されている。また、低電位側電源端子13はGND端子であり、ボトム検波回路200に、0Vが供給されている。
入力端子15から入力される電圧を入力電圧Vin、出力端子40から出力される電圧を出力電圧Voutで表す。PchMOSトランジスタP3のソースからドレインに流れる電流をドレイン電流I20、PchMOSトランジスタP4のソースからドレインに流れる電流をドレイン電流I21で表す。また、NchMOSトランジスタN24のドレインからソースに流れる電流をドレイン電流I34、NchMOSトランジスタN26のドレインからソースに流れる電流をドレイン電流I35、NchMOSトランジスタN27のドレインからソースに流れる電流をドレイン電流I36、定電流源30が出力する定電流を電流I30で表す。
以下に、本実施形態2のボトム検波回路200の動作を説明する。
まず、入力電圧Vinが出力電圧Voutより低い場合には、差動部10のPchMOSトランジスタP4のドレイン電流I21が、PchMOSトランジスタP3のドレイン電流I20より大きくなる。ドレイン電流I20はNchMOSトランジスタN1とN2で構成されるカレントミラー9を通り、NchMOSトランジスタN2へ流れる。PchMOSトランジスタP4のドレインには電流I21の電流が流れることから、(電流I21−電流I20)の電流値がNchMOSトランジスタN27のゲート側すなわちゲートライン22へ流れる。
ゲートライン22へ(電流I21−電流I20)の電流が流れることによりNchMOSトランジスタN26のソース側の電流が減少し、NchMOSトランジスタN27のゲート電位が上昇し、NchMOSトランジスタN27のドレイン電流I36が出力端子40に出力される。ここで、出力端子40には、定電流源30からの定電流I30が高電位側電源端子12から流れている。よって、NchMOSトランジスタN27のドレイン電流I36から定電流I30の電流値を引いた電流が、容量素子C18に充電される。よって、この充電電流により容量素子C18の両端子間の電圧が低下し、出力電圧Voutが入力電圧Vinに近づく。
次に、入力電圧Vinが出力電圧Voutより高い場合には、差動部10のPchMOSトランジスタP4のドレイン電流I21が、PchMOSトランジスタP3のドレイン電流I20より小さくなる。PchMOSトランジスタP4のドレインには、電流I21の電流が流れることから、NchMOSトランジスタN27のゲートライン22に(電流I20−電流I21)の電流が流れる。NchMOSトランジスタN26には(電流I20−電流I21)の電流分が増加し、NchMOSトランジスタN27のゲートの電圧を低下させる。
NchMOSトランジスタN27のゲート電圧は、(電流I20−電流I21)の電流とNchMOSトランジスタN26のサイズで決まる電圧値まで低下する。この電圧値は、電源電圧GND近くまで低下するので、NchMOSトランジスタN27はオフ状態になり、NchMOSトランジスタN27のドレイン電流は流れなくなる。容量素子C18の充電電流はゼロになり、容量素子C18は定電流源30により放電されるので、出力電圧Voutは徐々に上昇する。
よって、出力電圧と入力電圧が上記のような関係を繰り返すため、出力Voutにより、入力電圧のボトム値から構成される包絡線を検出することができる。
以上から、本発明にかかるボトム検波回路では、以下のような効果が得られる。
入力電圧Vinが出力電圧Voutより高い時、PchMOSトランジスタP4のドレイン電流I21はPchMOSトランジスタP3のドレイン電流I20より小さく、NchMOSトランジスタN26の電流は増加する。NchMOSトランジスタN27のゲートの電圧(ノードBの電圧)は(電流I20−電流I21)とNchMOSトランジスタN26のサイズで決まる電圧値まで低下する。NchMOSトランジスタN27のゲート電圧下降により、NchMOSトランジスタN27がオフ状態になり、容量素子C18に充電される電流はゼロとなる。
容量素子C18は定電流源30で放電されていくので、出力電圧Voutは徐々に上昇し、入力電圧Vinに近づく。前記説明より、実施の形態1で説明したのと同様、放電状態から充電状態に変化するNchMOSトランジスタN27のゲート電圧の電位変化が従来技術に比べ少ないことから、入力信号の最小値の検出スピードが速くなる。
入力電圧Vinと出力電圧Voutが等しい時、電流補償回路39とNchMOSトランジスタN27より、定電流源38の電流とダイオードD28に流れる電流と定電流源30に流れる電流は等しい。NchMOSトランジスタN23、NchMOSトランジスタN25、NchMOSトランジスタN27及びNchMOSトランジスタN24、NchMOSトランジスタN26はカレントミラーなので、NchMOSトランジスタN23のゲート電圧とNchMOSトランジスタN23のドレイン電圧、NchMOSトランジスタN25のドレイン電圧、NchMOSトランジスタN27のゲート電圧は同じになる。PchMOSトランジスタP4のドレイン電流I21は増減がないので、PchMOSトランジスタP3に流れる電流I20とPchMOSトランジスタP4に流れるドレイン電流I21は等しく、実施の形態1で説明したのと同様、従来技術のように入出力電圧に差分が生じることがない。
入力電圧Vinが出力電圧Voutより低い時、差動部10はPchMOSトランジスタP4のドレイン電流I21がPchMOSトランジスタP3のドレイン電流I20より大きくなる。
ドレイン電流I20はNchMOSトランジスタN1、NchMOSトランジスタN2で構成されるカレントミラー9を通り、NchMOSトランジスタN2からドレイン電流I20と同じ大きさの電流が流れる。
そのため、NchMOSトランジスタN27のゲートライン22には(電流I21−電流I20)の電流が流れ、NchMOSトランジスタN26の電流を減少させ、NchMOSトランジスタN27のゲート電位を上昇させる。
NchMOSトランジスタN27のドレインから、出力端子40に電流が出力され、出力端子40には、定電流源30からの定電流I30が高電位側電源端子12方向から流れており、定電流源30からの定電流I30からNchMOSトランジスタN27のドレイン電流I36を引いた電流が容量素子C18に充電される。
容量素子C18の両端子間の電圧が上昇し、出力端子40が入力電圧Vinに近づく。これらのことから、容量素子C18の充電電流はNchMOSトランジスタN27のゲート電位の上昇により流れ、実施の形態1で説明したのと同様、従来技術のようなカレントミラーの電流比では決まらず、NchMOSトランジスタN27のゲート電位の制御することにより決めることができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものでなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、出力部42の定電流源30は、容量素子C18の電荷を放電される能力をもてばよいため、抵抗に置き換えてもよい。また、上記実施形態の回路を構成するMOSトランジスタをバイポーラトランジスタに置き換えてもかまわない。この場合、NchMOSトランジスタをNPNトランジスタ、PchMOSトランジスタをPNPトランジスタに、また、ゲート、ソース、ドレインをベース、エミッタ、コレクタに相当するよう置換する。
実施形態1にかかるピーク回路構成の一例 実施形態1にかかるピーク回路の検波波形 実施形態2にかかるボトム回路構成の一例 従来技術にかかるピーク回路構成の一例 従来技術にかかるピーク回路の検波波形
符号の説明
12 高電位側電源端子
13 低電位側電源端子
15 入力端子
40 出力端子
10 差動部
39 電流補償回路
42 出力部
9 カレントミラー回路
30、38 電流源
22 ゲートライン
D28 ダイオード
C18 容量素子
P1、P2、P23からP27、N3からN5 MOSトランジスタ
N1、N2、N23からN27、P3からP5 MOSトランジスタ

Claims (7)

  1. 入力端子に入力された入力電圧を検波し、出力端子に出力電圧として出力する検波回路であって、
    前記入力端子に入力される入力電圧と前記出力端子に出力される出力電圧を比較する差動部と、
    前記差動部の比較の結果に応じた前記入力端子側の電流経路の電流を補償し、前記補償する電流により前記入力端子側の電流経路と接続されるノードの電圧が変化する電流補償回路と、
    充放電により出力端子の出力電圧を決定する容量素子と、
    前記ノードがゲートに接続され、前記容量素子を充電する第1のトランジスタと、
    を有する出力部と、
    を備える検波回路。
  2. 前記電流補償回路は、前記差動部に電流を補償する第1の電流路を有し、
    前記第1の電流路は、前記補償した電流に応じて前記ノードの電圧を変化させる第2のトランジスタを有することを特徴とする請求項1に記載の検波回路。
  3. 前記電流補償回路は、第1の電流源を有する第2の電流路をさらに有し、
    前記第1の電流路は、さらに第3のトランジスタを有し、
    前記第2の電流路は、第4のトランジスタと、第5のトランジスタとを有し、
    前記第4のトランジスタと前記第3のトランジスタはカレントミラー接続され、
    前記第5のトランジスタと前記第2のトランジスタはカレントミラー接続され、
    前記ノードは、前記第3のトランジスタと前記第2のトランジスタ間に接続されていることを特徴とする請求項2に記載の検波回路。
  4. 前記第2の電流路は、ダイオードが第2のトランジスタと電源端子間に接続されていることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の検波回路。
  5. 前記出力部は、前記容量素子と並列に接続される第2の電流源をさらに備えていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の検出回路。
  6. 入力電圧の最大値を検波することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の検波回路。
  7. 入力電圧の最小値を検波することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の検波回路。
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