JP2008289258A - 電源装置およびその制御方法並びに車両 - Google Patents

電源装置およびその制御方法並びに車両 Download PDF

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Abstract

【課題】走行用のモータを駆動するインバータと、バッテリと、直列接続された二つのスイッチング素子とスイッチング素子の間に接続されたインダクタンスとにより構成されバッテリからの電圧を昇圧してインバータに供給可能な昇圧コンバータとを備える電源装置において、バッテリに過大な電圧が印加されるのを抑制する。
【解決手段】昇圧コンバータのスイッチング素子のうちにインバータの正極側とバッテリの正極側とに接続されるスイッチング素子をオン固定すると共にバッテリの正極側と負極側とに接続されたスイッチング素子をオフ固定する退避制御を実行しているときに昇圧前電圧がバッテリの許容電圧を超えたときには(ステップS320)、昇圧コンバータ,インバータをゲート遮断する(ステップS340)。これにより、バッテリに過大な電圧が印加されるのを抑制することができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、電源装置およびその制御方法並びに車両に関する。
従来、この種の電源装置としては、二つのモータをそれぞれ駆動する二つのインバータと、直流電源としてのバッテリと、バッテリからの電圧を昇圧して各インバータに供給する昇圧コンバータとを備え、一方のモータで発電した電力やバッテリからの電力で他方のモータを駆動するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−112883号公報
上述した電源装置では、昇圧コンバータを昇圧制御している最中に何らかの原因で昇圧コンバータとインバータとを結ぶ電力ラインに過電圧が生じるとインバータに過大な電圧が印加されてインバータが損傷することがある。また、昇圧コンバータの電圧センサ等の故障により昇圧コンバータでの昇圧が禁止されたときに、バッテリからの電力を昇圧コンバータで昇圧せずにインバータに供給してモータを駆動させる退避制御が実行されることがあるが、こうした退避制御を実行している最中に昇圧コンバータとインバータとを結ぶ電力ラインに過電圧が生じてバッテリに過大な電圧が印加されるとバッテリが損傷することがある。したがって、昇圧コンバータの動作状態に応じて過大な電圧の印加からインバータやバッテリを適正に保護することが望ましい。
本発明の電源装置およびその制御方法並びに車両は、充放電可能な直流電源と、直流電源の電圧を昇圧して駆動機器に供給可能であると共に直流電源の電圧を昇圧せずに駆動機器に供給可能な電圧変換装置とを備える電源装置おいて、電圧変換装置の動作の状態に拘わらず、直流電源や駆動機器に過大な電圧が印加されるのを抑制することを主目的とする。
本発明の電源装置およびその制御方法並びに車両は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の電源装置は、
駆動機器と電力のやり取りを行なう電源装置であって、
充放電可能な直流電源と、
該直流電源の電圧を昇圧して前記駆動機器に供給可能であると共に前記直流電源の電圧を昇圧せずに前記駆動機器に供給可能な電圧変換手段と、
該電圧変換手段で前記直流電源の電圧を昇圧して前記駆動機器に供給するときには前記電圧変換手段から前記駆動機器に供給する供給電圧が前記駆動機器に許容される第1電圧を超えたときに前記電圧変換手段の動作が停止されるよう該電圧変換手段を制御し、該電圧変換手段で前記直流電源の電圧を昇圧せずに前記駆動機器に供給するときには前記供給電圧が前記直流電源に許容される第2電圧を超えたときに前記電圧変換手段の動作が停止されるよう該電圧変換手段を制御する制御手段と、
を備えることを要旨とする。
この本発明の電源装置では、電圧変換手段で直流電源の電圧を昇圧して駆動機器に供給するときには電圧変換手段から駆動機器に供給する供給電圧が駆動機器に許容される第1電圧を超えたときに電圧変換手段の動作が停止されるよう電圧変換手段を制御する。これにより、電圧変換手段で直流電源の電圧を昇圧して駆動機器に供給するときに駆動機器に過大な電圧が印加されるのを抑制することができる。一方、電圧変換手段で直流電源の電圧を昇圧せずに駆動機器に供給するときには供給電圧が直流電源に許容される第2電圧を超えたときに電圧変換手段の動作が停止されるよう電圧変換手段を制御する。これにより、電圧変換手段で直流電源の電圧を昇圧せずに駆動機器に供給するときに直流電源に過大な電圧が印加されるのを抑制することができる。この結果、電圧変換手段の動作の状態に拘わらず駆動機器や直流電源を保護することができる。
こうした本発明の電源装置において、前記電圧変換手段からみて前記駆動機器に並列に接続され前記供給電圧を平滑する平滑コンデンサと、該平滑コンデンサに蓄積された電荷を放電可能な放電素子と、を備え、前記制御手段は、前記電圧変換手段で前記直流電源の電圧を昇圧して前記駆動機器に供給している最中または前記供給電圧が前記第1電圧を超えて前記電圧変換手段の動作が停止されている最中に前記直流電源の電圧を昇圧せずに前記駆動機器に供給するよう要求がなされたとき、前記供給電圧が前記第2電圧を超えていないときには直ちに前記直流電源の電圧を昇圧せずに前記駆動機器に供給するよう前記電圧変換手段を制御し、前記供給電圧が前記第2電圧を超えているときには前記供給電圧が前記第2電圧より低く前記直流電源を通常動作させる通常動作電圧に至るまで前記電圧変換手段の動作を停止して前記供給電圧が前記第2電圧に至ったときに前記直流電源の電圧を昇圧せずに前記駆動機器に供給するよう前記電圧変換手段を制御する手段であるものとすることもできる。供給電圧が第2電圧を超えているときには電圧変換手段の動作を停止して供給電圧が第2電圧より低い所定電圧に至ってから直流電源の電圧を昇圧せずに駆動機器に供給するから、直流電源に過大な電圧が印加されるのを抑制することができる。
また、本発明の電源装置において、前記電圧変換手段からみて前記駆動機器に並列に接続され前記供給電圧を平滑する平滑コンデンサを備え、前記制御手段は、前記電圧変換手段で前記直流電源の電圧を昇圧して前記駆動機器に供給している最中または前記供給電圧が前記第1電圧を超えて前記電圧変換手段の動作が停止されている最中に前記直流電源の電圧を昇圧せずに前記駆動機器に供給するよう要求がなされたとき、前記供給電圧が前記第2電圧を超えていないときには直ちに前記直流電源の電圧を昇圧せずに前記駆動機器に供給するよう前記電圧変換手段を制御し、前記供給電圧が前記第2電圧を超えているときには前記駆動機器での電力の消費を伴って前記供給電圧が前記第2電圧より低く前記直流電源を通常動作させる通常動作電圧に至るまで前記電圧変換手段の動作を停止して前記供給電圧が前記通常動作電圧に至ったときに前記直流電源の電圧を昇圧せずに前記駆動機器に供給するよう前記駆動機器と前記電圧変換手段を制御する手段であるものとすることもできる。供給電圧が第2電圧を超えているときには電圧変換手段の動作を停止して供給電圧が第2電圧より低い所定電圧に至ってから直流電源の電圧を昇圧せずに駆動機器に供給するから、直流電源に過大な電圧が印加されるのを抑制することができる。
本発明の車両は、上述したいずれかの態様の本発明の電源装置、すなわち、基本的には、駆動機器と電力のやり取りを行なう電源装置であって、充放電可能な直流電源と、該直流電源の電圧を昇圧して前記駆動機器に供給可能であると共に前記直流電源の電圧を昇圧せずに前記駆動機器に供給可能な電圧変換手段と、該電圧変換手段で前記直流電源の電圧を昇圧して前記駆動機器に供給するときには前記電圧変換手段から前記駆動機器に供給する供給電圧が前記駆動機器に許容される第1電圧を超えたときに前記電圧変換手段の動作が停止されるよう該電圧変換手段を制御し、該電圧変換手段で前記直流電源の電圧を昇圧せずに前記駆動機器に供給するときには前記供給電圧が前記直流電源に許容される第2電圧を超えたときに前記電圧変換手段の動作が停止されるよう該電圧変換手段を制御する制御手段と、を備える電源装置と、前記駆動機器として走行用の動力を出力可能な電動機とが搭載されていることを要旨とする。
この本発明の車両では、上述したいずれかの態様の本発明の電源装置が搭載されているから、本発明の電源装置が奏する効果、例えば、電圧変換手段の動作の状態に拘わらず駆動機器や直流電源を保護することができる効果などと同様の効果を奏することができる。
本発明の電源装置の制御方法は、
駆動機器と電力のやり取りを行なう電源装置であって、充放電可能な直流電源と、該直流電源の電圧を昇圧して駆動機器に供給可能であると共に前記直流電源の電圧を昇圧せずに前記駆動機器に供給可能な電圧変換手段とを備える電源装置の制御方法であって、
該電圧変換手段で前記直流電源の電圧を昇圧して前記駆動機器に供給するときには前記電圧変換手段から前記駆動機器に供給する供給電圧が前記駆動機器に許容される第1電圧を超えたときに前記電圧変換手段の動作が停止されるよう該電圧変換手段を制御し、該電圧変換手段で前記直流電源の電圧を昇圧せずに前記駆動機器に供給するときには前記供給電圧が前記直流電源に許容される第2電圧を超えたときに前記電圧変換手段の動作が停止されるよう該電圧変換手段を制御する、
ことを特徴とする。
この本発明の電源装置の制御方法では、電圧変換手段で直流電源の電圧を昇圧して駆動機器に供給するときには電圧変換手段から駆動機器に供給する供給電圧が駆動機器に許容される第1電圧を超えたときに電圧変換手段の動作が停止されるよう電圧変換手段を制御する。これにより、電圧変換手段で直流電源の電圧を昇圧して駆動機器に供給するときに駆動機器に過大な電圧が印加されるのを抑制することができる。一方、電圧変換手段で直流電源の電圧を昇圧せずに駆動機器に供給するときには供給電圧が直流電源に許容される第2電圧を超えたときに電圧変換手段の動作が停止されるよう電圧変換手段を制御する。これにより、電圧変換手段で直流電源の電圧を昇圧せずに駆動機器に供給するときに直流電源に過大な電圧が印加されるのを抑制することができる。この結果、電圧変換手段の動作の状態に拘わらず駆動機器や直流電源を保護することができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例である電源装置20を搭載した電気自動車10の構成の概略を示す構成図である。実施例の電気自動車10は、図示するように、走行用のモータMGと、モータMGを駆動するインバータ11と、直流電源としてのバッテリ22と、バッテリ22の電圧を昇圧してインバータ11に供給したりインバータ11の電圧を降圧してバッテリ22に供給したりする昇圧コンバータ30と、昇圧コンバータ30からみてインバータ11に並列に接続され昇圧後の電圧を平滑する平滑コンデンサ42と、昇圧コンバータ30からみてインバータ11に並列に接続され平滑コンデンサ42に蓄積された電荷を放電可能な抵抗素子43と、昇圧コンバータ30からみてバッテリ22に並列に接続され昇圧前の電圧を平滑する平滑コンデンサ46と、装置全体をコントロールする電子制御ユニット50と、を備える。
モータMGは、発電機として駆動することができると共に電動機として駆動できる周知の同期発電電動機として構成されており、インバータ11と昇圧コンバータ30とを介してバッテリ22と電力のやりとりを行なう。
インバータ11は、複数のゲート式のスイッチング素子(例えば、絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ)のスイッチングによりモータMGの三相コイル(U相,V相,W相)に回転磁界を形成するための相電流を供給してモータMGを回転駆動させることが可能な周知のインバータとして構成されている。
バッテリ22は、例えば、リチウムイオン電池やニッケル水素電池などの充放電可能な二次電池として構成されている。
昇圧コンバータ30は、インバータ11の正極母線と負極母線に平滑コンデンサ42と並列するよう直列に配置された二つのゲート式のスイッチング素子(例えば、絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ)Tr1,Tr2と、各スイッチング素子Tr1,Tr2に対して並列に電圧を保持するよう取り付けられた二つのダイオードD1,D2と、二つのスイッチング素子Tr1,Tr2の中間とバッテリ22の正極側に取り付けられたコイル32とにより構成された周知の昇圧コンバータとして構成されている。
電子制御ユニット50は、CPU52を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU52の他に処理プログラムを記憶するROM54と、データを一時的に記憶するRAM56と、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを備える。電子制御ユニット50には、平滑コンデンサ42の端子間に取り付けられた電圧センサ44からの昇圧後電圧VHや平滑コンデンサ46の端子間に取り付けられた電圧センサ48からの昇圧前電圧VLなどが入力ポートを介して入力されている。また、電子制御ユニット50からは、昇圧コンデンサ30のスイッチング素子Tr1,Tr2へのスイッチング信号などが出力ポートから出力されている。電子制御ユニット50は、走行用のモータMGの駆動制御ユニットとしても機能する。このため、電子制御ユニット50にはモータMGに取り付けられた回転位置センサ13からのロータの回転位置やインバータ11に取り付けられた図示しない電流センサからのモータMGに印加される相電流などが入力ポートを介して入力されており、電子制御ユニット50からはインバータ11へのスイッチング信号などが出力ポートを介して出力されている。
ここで、実施例の電源装置20としては、主として、バッテリ22と、昇圧コンバータ30と、平滑コンデンサ42,46と、抵抗素子43と、電子制御ユニット50とにより構成されている。
こうして構成された電源装置20では、基本的には、バッテリ22とモータMGとの間で電力のやりとりを円滑に行なうためにモータMGに要求される動力に基づいて電圧指令VH*を設定して、昇圧後電圧VHが電圧指令VH*となるよう電子制御ユニット50により昇圧コンバータ30のスイッチング素子Tr1,Tr2がオンオフ制御される。
次に、こうして構成された実施例の電源装置20の動作、特に、昇圧側電圧VHがインバータ11やバッテリ22に許容される電圧を超えたときの動作について説明する。最初に、バッテリ22からの電圧を昇圧してインバータ11に供給する通常昇圧制御を実行している際の動作について説明し、次に、通常昇圧制御を実行している際にバッテリ22からの電圧を昇圧せずにインバータ11に供給する退避制御を実行するよう退避要求がなされた際の動作について説明し、最後に退避制御を実行している際の動作について説明する。
最初に、通常昇圧制御を実行している際の動作について説明する。図2は、電子制御ユニット50により実行される通常時制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、所定時間毎(例えば、数msec毎)に繰り返し実行される。通常時制御ルーチンが実行されると、電子制御ユニット50のCPU52は、まず、電圧センサ44からの昇圧後電圧VHや通常ゲート遮断フラグF1など処理に必要なデータを入力する処理を実行する(ステップS100)。ここで、通常時ゲート遮断フラグF1は、後述する昇圧コンバータ30,インバータ11のゲート遮断している最中は値1に設定されるフラグであり、初期値として値0が設定されている。
続いて、通常時ゲート遮断フラグF1の値を調べ(ステップS110)、通常時ゲート遮断フラグF1が値0のとき、すなわち、昇圧コンバータ30,インバータ11をゲート遮断していないときには、昇圧後電圧VHと許容電圧Vref1と比較する(ステップS120)。ここで、許容電圧Vref1は、インバータ11に損傷を与えずに印加可能な電圧の上限値または上限値より若干低い値(例えば、750V)に設定されているものとする。昇圧後電圧VHが許容電圧Vref1以下のときには、バッテリ22からの電圧を昇圧してインバータ11に供給する通常昇圧制御を実行して(ステップS130)、本ルーチンを終了する。これにより、バッテリ22の電圧を昇圧コンバータ30で昇圧してインバータ11に供給することができる。
通常昇圧制御を実行しているときに何らかの原因で昇圧後電圧VHが許容電圧Vref1を超えたときには、通常昇圧制御を継続するとインバータ11に過大な電圧が印加されてインバータ11が損傷する可能性があると判断して、昇圧コンバータ30およびインバータ11をゲート遮断して動作を停止させると共に(ステップS140)通常時ゲート遮断フラグF1を値1に設定して(ステップS150)、本ルーチンを終了する。昇圧コンバータ30,インバータ11をゲート遮断するから、インバータ11に許容電圧Vref1を超える電圧が印加されてインバータ11に損傷が生じるのを抑制することができる。
こうして昇圧コンバータ30,インバータ11がゲート遮断されて通常時ゲート遮断フラグF1が値1に設定されると(ステップS110)、昇圧後電圧VHが許容電圧Vref1より低くインバータ11を通常駆動させる電圧近傍の電圧である通常駆動電圧Vo1(例えば、600V)以下に至るまで(ステップS160)ステップS140,S150,S100,S110,S160の処理を繰り返して昇圧コンバータ30,インバータ11のゲート遮断を継続し、昇圧後電圧VHが通常駆動電圧Vo1以下に至ったら(ステップS160)、昇圧コンバータ30,インバータ11をゲート復帰させて通常昇圧制御を再び実行すると共に(ステップS170)通常時ゲート遮断フラグF1を値0に設定して(ステップS180)、本ルーチンを終了する。昇圧後電圧VHがインバータ11の許容電圧Vref1を超えたときには、昇圧後電圧VHがインバータ11の通常駆動電圧Vo1以下に至るのを待って通常昇圧制御を再開するから、インバータ11に過大な電圧が印加されるのを抑制することができる。
次に、通常時制御ルーチンが実行されている最中にバッテリ22からの電圧を昇圧せずにインバータ11に供給する退避制御を実行するよう退避要求がなされたときの動作について説明する。なお、退避要求は、電圧センサ44に異常が生じて昇圧コンバータ30における昇圧制御ができないときになされるものとする。図3は、電子制御ユニット50により実行される退避要求時制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。本ルーチンは、退避要求がなされたときに実行されるものとする。退避要求時制御ルーチンが実行されると、電子制御ユニット50のCPU52は、退避要求がなされる直前に電圧センサ44で検出された昇圧後電圧VH(直前VH)を入力する処理を実行して(ステップS200)、続いて、入力した昇圧後電圧VHとバッテリ22の許容電圧Vref2とを比較する(ステップS210)。ここで、許容電圧Vref2は、許容電圧Vref1は、バッテリ22に損傷を与えずに印加可能な電圧の上限値または上限値より若干低い値(例えば、750V)に設定されているものとする。
昇圧後電圧VHが許容電圧Vref2以下であるときには(ステップS210)、後述する退避制御ルーチンの実行を指示して(ステップS260)、本ルーチンを終了する。これにより、昇圧後電圧VHが許容電圧Vref2以下であるときには速やかに後述する退避制御ルーチンを実行することができる。昇圧後電圧が許容電圧Vref2以下であるから、昇圧コンバータ30をゲート遮断した状態で後述する退避制御が実行されて昇圧コンバータ30のスイッチング素子Tr1がオン固定されると共にスイッチング素子Tr2がオフ固定されても、バッテリ22に過大な電圧が印加による損傷を与えることなく退避制御を実行することができる。
一方、昇圧後電圧VHが許容電圧Vref2を超えているときには(ステップS210)、昇圧コンバータ30及びインバータ11をゲート遮断して昇圧コンバータ30,インバータ11の動作を停止すると共に(ステップS220)図示しないタイマによりゲート遮断してからの経過時間t1の計測を開始して(ステップS230)、昇圧後電圧VHを用いて昇圧コンバータ30,インバータ11のゲート遮断を継続する時間としてのゲート遮断時間tref1を設定する(ステップS240)。ここで、ゲート遮断時間tref1は、昇圧コンバータ30,インバータ11をゲート遮断した状態で昇圧側電圧VHが抵抗素子43の放電により低下して許容電圧Vref2より低くバッテリ22を通常動作させる電圧または通常動作させる電圧近傍の電圧である通常動作電圧Vo2(例えば、200V)に至るまでに要する時間であり、昇圧後電圧VHと抵抗素子43の抵抗値と平滑コンデンサ42の容量値とに基づいて演算されたものを設定するものとした。
こうしてゲート遮断時間tref1を設定したら、経過時間t1がゲート遮断時間tref1を経過するまで待つ(ステップS250)。ここで、経過時間t1がゲート遮断時間tref1を経過するまで待つのは、今電圧センサ44に異常が生じていて退避要求がなされているときのことを考えており、電圧センサ44で検出された昇圧側電圧VHの検出値を用いて制御を行なうことができないためである。つまり、ここでは、昇圧後電圧がバッテリ22の通常動作電圧Vo2に至るのを待っているのである。こうして、経過時間t1がゲート遮断時間tref1を経過したら後述する退避制御ルーチンの実行を指示して(ステップS260)、本ルーチンを終了する。昇圧後電圧VHが許容電圧Vref2を超えているときには昇圧後電圧を通常動作電圧Vo2に低下させた状態で退避制御ルーチンを実行することができる。昇圧後電圧が通常動作電圧Vo2に低下しているから、昇圧コンバータ30をゲート遮断した状態で後述する退避制御が実行されて昇圧コンバータ30のスイッチング素子Tr1がオン固定されると共にスイッチング素子Tr2がオフ固定されても、バッテリ22に過大な電圧が印加されて損傷を与えることなく速やかに退避制御を実行することができる。
最後に、退避制御を実行している際の動作について説明する。図4は、電子制御ユニット50により実行される退避時制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、図3に例示した退避要求時制御ルーチンにおいて退避制御ルーチンの実行指示がなされた直後から所定時間毎(例えば、数msec毎)に繰り返し実行される。退避時制御ルーチンが実行されると、電子制御ユニット50のCPU52は、まず、電圧センサ48からの昇圧前電圧VLや退避時ゲート遮断フラグF2,昇圧コンバータ30,インバータ11をゲート遮断してからの経過時間t2など制御に必要なデータを入力する処理を実行する(ステップS300)。ここで、退避時ゲート遮断フラグF2は、後述する昇圧コンバータ30,インバータ11のゲート遮断している最中は値1に設定されるフラグであり、初期値として値0が設定されている。経過時間t2については後述する。
続いて、退避時ゲート遮断フラグF2の値を調べて(ステップS310)、退避時ゲート遮断フラグF2が値0のときには、続いて、昇圧前電圧VLとバッテリ22の許容電圧Vref2とを比較する(ステップS320)。今、電圧センサ44の異常時を考えているから、ステップS320の処理では、電圧センサ44により検出された昇圧後電圧VHに代えて昇圧前電圧VLを用いるものとする。昇圧前電圧VLがバッテリ22の許容Vref2以下であるときには、昇圧コンバータ30のスイッチング素子Tr1をオン固定にすると共にスイッチング素子Tr2をオフ固定にすると共にインバータ11を動作させてバッテリ22からの電圧を昇圧せずにインバータ11に供給する退避制御を実行して(ステップS330)、本ルーチンを終了する。昇圧前電圧VLがバッテリ22の許容Vref2以下であることを確認して退避制御を実行するから、バッテリ22に過大な電圧が印加されるのを抑制することができる。
一方、昇圧前電圧VLがバッテリ22の許容電圧Vref2を超えているときには(ステップS320)、昇圧コンバータ30およびインバータ11をゲート遮断して昇圧コンバータ30およびインバータ11の動作を停止させると共に(ステップS340)、図示しないタイマにより昇圧コンバータ30,インバータ11をゲート遮断してからの経過時間tの計測を開始して(ステップS350)、退避時ゲート遮断フラグF2を値1に設定して(ステップS360)、本ルーチンを終了する。昇圧前電圧VLがバッテリ22の許容電圧Vref2を超えているときには、昇圧コンバータ30およびインバータ11をゲート遮断するからバッテリ22に過大な電圧が印加されるのを抑制することができる。
こうして昇圧コンバータ30,インバータ11をゲート遮断して退避時ゲート遮断フラグF2を値1に設定すると(ステップS310)、経過時間t2が昇圧コンバータ30,インバータ11のゲート遮断を継続する時間としてのゲート遮断時間tref2に至るまで昇圧コンバータ30,インバータ11のゲート遮断を継続する(ステップS370,S380,S300,S310)。ここで、ゲート遮断時間tref2は、昇圧コンバータ30,インバータ11のゲート遮断した状態で昇圧後電圧VHが許容電圧Vref2から低下してバッテリ22を通常動作電圧Vo2に至るまでに要する時間として昇圧前電圧VLと抵抗素子43の抵抗値と平滑コンデンサ42の容量値とに基づいて演算されたものを設定するものとした。経過時間t2がゲート遮断時間tref2を経過するまで昇圧コンバータ30,インバータ11をゲート遮断するのは、昇圧後電圧VHがバッテリ22の通常動作電圧Vo2まで低下するのを待つためであり、今電圧センサ44に異常が生じているときのことを考えており、電圧センサ44で昇圧側電圧VHの検出を正しくできないためである。
こうして昇圧コンバータ30,インバータ11をゲート遮断して経過時間t2がゲート遮断時間tref2に至ったら(ステップS370)、退避制御を再び実行すると共に(ステップS390)退避時ゲート遮断フラグF2を値0に設定して(ステップS400)、本ルーチンを終了する。昇圧後電圧VHが通常動作電圧Vo2まで低下してから退避制御を再開するから、バッテリ22に過大な電圧が印加されるのを抑制することができる。
図5は、昇圧後電圧の時間変化の一例を示す説明図である。昇圧コンバータ30でバッテリ22の電圧を昇圧して供給しているとき、すなわち、図2に例示した通常時制御ルーチンを実行しているときには、図中実線で示すように、昇圧後電圧が許容電圧Vref1を超えたときに昇圧コンバータ30およびインバータ11がゲート遮断されて(時刻t0)、ゲート遮断した状態で抵抗素子43の放電により昇圧後電圧が低下して通常駆動電圧Vo1以下になったときに(時刻t3)、昇圧コンバータ30,インバータ11がゲート復帰されて通常昇圧制御が再び実行される。一方、通常時制御ルーチンを実行している最中に退避要求がなされたとき、すなわち、図3に例示した退避要求時制御ルーチンを実行しているときには、図中一点鎖線で示すように、昇圧後電圧VHが許容電圧Vref1を超えていたら昇圧コンバータ30,インバータ11がゲート遮断されて(時刻t2)、ゲート遮断された状態で経過時間t1が時間tref1を経過したとき(時刻t4)、すなわち、昇圧後電圧VHが通常動作電圧Vo2以下になったときに退避制御ルーチンの実行が指示がなされる。昇圧後電圧VHが許容電圧Vref1を超えていたら昇圧後電圧VHがバッテリ22の通常動作電圧Vo2に以下になるまで待ってから退避制御ルーチンを実行するから、退避制御を実行する際にバッテリ22に許容電圧Vref2を超える電圧が印加されるのを抑制することができる。さらに、退避制御を実行しているとき、すなわち、図4に例示した退避時制御ルーチンを実行しているときには、図中破線で示すように、昇圧前電圧VLがバッテリ22の許容電圧Vref2を超えたときに昇圧コンバータ30,インバータ11がゲート遮断されて(時刻t0)、その後、時刻t0から時間tref2を経過したとき(時刻t1)、すなわち、昇圧後電圧VHが低下して通常駆動電圧Vo2以下になったときに、昇圧コンバータ30,インバータ11がゲート復帰されて退避制御が再び実行される。これにより、退避制御を実行する際にバッテリ22に過大な電圧が印加されるのを抑制することができる。
以上説明した実施例の電源装置20によれば、昇圧コンバータ30のスイッチング素子Tr1をオン固定すると共にスイッチング素子Tr2をオフ固定してバッテリ22からの電力を昇圧せずにインバータ11に供給する退避制御を実行しているときに昇圧前電圧VLがバッテリ22の許容電圧Vref2を超えたときには、昇圧コンバータ30,インバータ11の動作を停止する。この結果、バッテリ22に過大な電圧が印加されるのを抑制することができる。また、退避要求がなされたときときには、昇圧後電圧がバッテリ22の通常駆動電圧Vo2に低下してから退避制御を実行するから、バッテリ22に過大な電圧が印加されるのを抑制することができる。
実施例の電源装置20では、電圧センサ44の異常が生じたときに退避要求がなされてるものとしたが、退避要求がなされるのは電圧センサ44の異常時に限定したものではなく、何らかの原因で昇圧コンバータ30で昇圧動作を行なえないときや昇圧コンバータ30は昇圧動作可能であるが何らかの原因より昇圧コンバータ30の昇圧動作を行なわずにバッテリ22からの電力をインバータ11に供給したいときに退避要求がなされるものとしてもよい。また、電圧センサ44が正常に動作しているときに退避要求がなされて退避制御が実行される場合には、図3に例示した退避要求時制御ルーチンや図4に例示した退避時制御ルーチンにおいて昇圧コンバータ30,インバータ11をゲート遮断した後電圧センサ44からの昇圧後電圧VHを用いて昇圧後電圧VHが通常動作電圧Vo2に至ったときに退避制御を実行するものとしてもよい。
実施例の電源装置20では、図2に例示した通常制御ルーチンにおいて、昇圧コンバータ30,インバータ11をゲート遮断した後昇圧後電圧VHが通常動作電圧Vo1以下となったときに通常昇圧制御を再開するものとしたが、通常昇圧制御を開始したときにインバータ11に昇圧後電圧VHが損傷が生じない電圧以下に低下したときに通常昇圧制御を再開すればよいから、通常昇圧制御が許容電圧Vref1以下となったときに通常昇圧制御を再開するものとしてもよい。また、図3に例示した退避要求時制御ルーチンや図4に例示した退避時制御ルーチンにおいて、昇圧コンバータ30,インバータ11をゲート遮断した後昇圧後電圧または昇圧前電圧VLがバッテリ22の通常動作電圧Vo2以下となる時間を経過した後に退避制御を実行するものとしたが、退避制御を開始したときに昇圧後電圧がバッテリ22に損傷が生じない電圧以下に低下したときに退避制御を開始すればよいから、昇圧後電圧または昇圧前電圧VLが許容電圧Vref2以下になる時間を経過した後に退避制御を開始するものとしてもよい。
実施例の電源装置20では、昇圧コンバータ30,インバータ11をゲート遮断して抵抗素子43の放電により昇圧後電圧を低下させるものとしたが、電源装置20が抵抗素子43を備えていないときには昇圧コンバータ30をゲート遮断すると共にモータMGで電力が消費されるようインバータ11を駆動制御することにより昇圧後電圧VHを低下させるものとしてもよい。
実施例の電源装置20では、電気自動車10に搭載され、走行用の動力を出力するモータMGを駆動するインバータ11に電力を供給するものとしたが、図6に例示するように、エンジン114と、エンジン114の出力軸としてのクランクシャフトに接続された動力分配統合機構116と、動力分配統合機構116に接続された発電可能なモータMG1と、動力分配統合機構116に接続されたモータMG2と、モータMG1,MG2をそれぞれ駆動するインバータ111,112とを備えるハイブリッド自動車110に搭載され、バッテリ22からの電力をインバータ111,112に供給するものとしてもよい。また、実施例の電源装置20は、エンジンからの動力のすべてを電気エネルギに変換してバッテリを充電すると共にバッテリからの電力を用いて走行するいわゆるシリーズハイブリッド自動車に搭載されるものとしても構わない。
実施例の電源装置20では、インバータ11を介してモータMGに接続されるものとして説明したが、接続先としては、モータや発電機に限定されるものではなく、電力消費する如何なる機器や電力を発電または回生する如何なる機器としてもかまわない。
実施例の電源装置20では、車載されて走行用のモータMGと電力のやりとりを行なうものとしたが、車載されずに他の機器に搭載されるものとしてもかまわない。
また、こうした電源装置に適用するものに限定されるものではなく、こうした電源装置の制御方法の形態としてもよい。
ここで、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、実施例では、モータMGとインバータ11とが「駆動機器」に相当し、バッテリ22が「直流電源」に相当し、昇圧コンバータ30が「電圧変換手段」に相当し、バッテリ22からの電圧を昇圧コンバータ30で昇圧してインバータ11に供給するときには昇圧後電圧VHが許容電圧Vref1を超えたときに昇圧コンバータ30やインバータ11をゲート遮断する図2に例示した通常時制御ルーチンのステップS100〜S120,S130の処理やバッテリ22からの電圧を昇圧コンバータ30で昇圧せずにインバータ11に供給するときには昇圧後電圧が許容電圧Vrefを超えたときに昇圧コンバータ30,インバータ11をゲート遮断する図4に例示した退避時制御ルーチンのステップS300〜S320、S340の処理を実行する電子制御ユニット50が「制御手段」に相当する。また、退避要求がなされたときに昇圧後電圧VH(直前VH)がバッテリ22の許容電圧Vref2以下であるときには直ちに退避制御実行指示を出して図4に例示した退避時制御ルーチンを実行する図3に例示した対比要求時制御ルーチンのステップS200,S210,S260の処理や図4に例示した退避時制御ルーチンを実行し、昇圧後電圧VH(直前VH)がバッテリ22の許容電圧Vref2を超えているときには昇圧コンバータ30,インバータ11をゲート遮断して経過時間tがゲート遮断時間tref1を経過して昇圧後電圧VHがバッテリ22の通常動作電圧Vo2に至るまで待ってから退避制御実行指示を出して図4に例示した退避時制御ルーチンを実行する図3に例示した退避要求時制御ルーチンやステップS200〜S260の処理や図4に例示した退避時制御ルーチンを実行する電子制御ユニット50も「制御手段」に相当する。ここで、「駆動機器」としては、モータMGとインバータ11とを組み合わせたものに限定されるものではなく、電力のやり取りが可能な機器であれば如何なるものとしても構わない。「直流電源」としては、二次電池としてのバッテリ22に限定されるものではなく、キャパシタなど、充放電可能であれば如何なるものとしても構わない。「電圧変換手段」としては、二つのゲート式のスイッチング素子(例えば、絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ)Tr1,Tr2と、各スイッチング素子Tr1,Tr2に対して並列に電圧を保持するよう取り付けられた二つのダイオードD1,D2と、二つのスイッチング素子Tr1,Tr2の中間とバッテリ22の正極側に取り付けられたコイル32とを備えるものに限定されるものではなく、直流電源の電圧を昇圧して駆動機器に供給可能であると共に直流電源の電圧を昇圧せずに駆動機器に供給可能なものであれば如何なるものとしても構わない。「制御手段」としては、電子制御ユニット50に限定されるものではなく、複数の電子制御ユニットを組み合わせて構成されるなどとしてもよい。また、「制御手段」としては、バッテリ22からの電圧を昇圧コンバータ30で昇圧してインバータ11に供給するときには昇圧後電圧VHが許容電圧Vhiを超えたときに昇圧コンバータ30やインバータ11をゲート遮断し、バッテリ22からの電圧を昇圧コンバータ30で昇圧せずにインバータ11に供給するときには昇圧後電圧が許容電圧VBhを超えたときに昇圧コンバータ30,インバータ11をゲート遮断するものに限定されるものではなく、電圧変換手段で直流電源の電圧を昇圧して駆動機器に供給するときには電圧変換手段から駆動機器に供給する供給電圧が駆動機器に許容される第1電圧を超えたときに電圧変換手段の動作が停止されるよう電圧変換手段を制御し、電圧変換手段で直流電源の電圧を昇圧せずに駆動機器に供給するときには供給電圧が許容電圧より低い第2電圧を超えたときに電圧変換手段の動作が停止されるよう電圧変換手段を制御するものであれば如何なるものとしても構わない。なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための最良の形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、車両の製造業等に利用可能である。
本発明の一実施例としての電源装置20を搭載した電気自動車10の構成の概略を示す構成図である。 電子制御ユニット50により実行される通常時制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 電子制御ユニット50により実行される退避要求時制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 電子制御ユニット50により実行される退避時制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 昇圧後電圧の時間変化の一例を示す説明図である。 変形例の電源装置20を搭載したハイブリッド自動車110の構成の概略を示す構成図である。
符号の説明
10 電気自動車、11,111,112 インバータ、13 回転位置センサ、20 電源装置、22 バッテリ、30 昇圧コンバータ、32 コイル、42,46 平滑コンデンサ、43 抵抗素子、44,48 電圧センサ、50 電子制御ユニット、52 CPU、54 ROM、56 RAM、110 ハイブリッド自動車、114 エンジン、115 動力分配統合機構、MG,MG1,MG2 モータ、Tr1,Tr2 スイッチング素子。

Claims (5)

  1. 駆動機器と電力のやり取りを行なう電源装置であって、
    充放電可能な直流電源と、
    該直流電源の電圧を昇圧して前記駆動機器に供給可能であると共に前記直流電源の電圧を昇圧せずに前記駆動機器に供給可能な電圧変換手段と、
    該電圧変換手段で前記直流電源の電圧を昇圧して前記駆動機器に供給するときには前記電圧変換手段から前記駆動機器に供給する供給電圧が前記駆動機器に許容される第1電圧を超えたときに前記電圧変換手段の動作が停止されるよう該電圧変換手段を制御し、該電圧変換手段で前記直流電源の電圧を昇圧せずに前記駆動機器に供給するときには前記供給電圧が前記直流電源に許容される第2電圧を超えたときに前記電圧変換手段の動作が停止されるよう該電圧変換手段を制御する制御手段と、
    を備える電源装置。
  2. 請求項1記載の電源装置であって、
    前記電圧変換手段からみて前記駆動機器に並列に接続され前記供給電圧を平滑する平滑コンデンサと、
    該平滑コンデンサに蓄積された電荷を放電可能な放電素子と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記電圧変換手段で前記直流電源の電圧を昇圧して前記駆動機器に供給している最中または前記供給電圧が前記第1電圧を超えて前記電圧変換手段の動作が停止されている最中に前記直流電源の電圧を昇圧せずに前記駆動機器に供給するよう要求がなされたとき、前記供給電圧が前記第2電圧を超えていないときには直ちに前記直流電源の電圧を昇圧せずに前記駆動機器に供給するよう前記電圧変換手段を制御し、前記供給電圧が前記第2電圧を超えているときには前記供給電圧が前記第2電圧より低く前記直流電源を通常動作させる通常動作電圧に至るまで前記電圧変換手段の動作を停止して前記供給電圧が前記第2電圧に至ったときに前記直流電源の電圧を昇圧せずに前記駆動機器に供給するよう前記電圧変換手段を制御する手段である
    電源装置。
  3. 請求項1記載の電源装置であって、
    前記電圧変換手段からみて前記駆動機器に並列に接続され前記供給電圧を平滑する平滑コンデンサを備え、
    前記制御手段は、前記電圧変換手段で前記直流電源の電圧を昇圧して前記駆動機器に供給している最中または前記供給電圧が前記第1電圧を超えて前記電圧変換手段の動作が停止されている最中に前記直流電源の電圧を昇圧せずに前記駆動機器に供給するよう要求がなされたとき、前記供給電圧が前記第2電圧を超えていないときには直ちに前記直流電源の電圧を昇圧せずに前記駆動機器に供給するよう前記電圧変換手段を制御し、前記供給電圧が前記第2電圧を超えているときには前記駆動機器での電力の消費を伴って前記供給電圧が前記第2電圧より低く前記直流電源を通常動作させる通常動作電圧に至るまで前記電圧変換手段の動作を停止して前記供給電圧が前記通常動作電圧に至ったときに前記直流電源の電圧を昇圧せずに前記駆動機器に供給するよう前記駆動機器と前記電圧変換手段を制御する手段である
    電源装置。
  4. 請求項1ないし3いずれか記載の電源装置と、前記駆動機器として走行用の動力を出力可能な電動機とが搭載された車両。
  5. 駆動機器と電力のやり取りを行なう電源装置であって、充放電可能な直流電源と、該直流電源の電圧を昇圧して駆動機器に供給可能であると共に前記直流電源の電圧を昇圧せずに前記駆動機器に供給可能な電圧変換手段とを備える電源装置の制御方法であって、
    該電圧変換手段で前記直流電源の電圧を昇圧して前記駆動機器に供給するときには前記電圧変換手段から前記駆動機器に供給する供給電圧が前記駆動機器に許容される第1電圧を超えたときに前記電圧変換手段の動作が停止されるよう該電圧変換手段を制御し、該電圧変換手段で前記直流電源の電圧を昇圧せずに前記駆動機器に供給するときには前記供給電圧が前記直流電源に許容される第2電圧を超えたときに前記電圧変換手段の動作が停止されるよう該電圧変換手段を制御する、
    ことを特徴とする電源装置の制御方法。
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