JP2008285037A - 車両用制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ステアリング用のモータに過大な電流が流れないようにする。
【解決手段】ステアリングシャフト3に操舵反力を発生させる駆動モータ12と、ステアリングホイール2の回転を拘束する電磁ブレーキ手段15と、ステアリングシャフト3にかけられたトルクを検出するトルクセンサ18とを有し、角度差がメモリ38に格納されている値以上になったら電磁ブレーキ信号発生手段44が電磁ブレーキ信号を発生させる。電磁ブレーキ信号は、電磁ブレーキ手段15を駆動させる信号になると共に、遮断信号発生手段49において遮断信号を発生させる。遮断信号は、駆動信号生成手段33に入力され、駆動モータ12への電流供給を停止させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両用制御装置に関する。
ステアリングホイールと、操向輪を操向させるステアリングギヤとを機械的に分離させたステアバイワイヤ方式の車両用制御装置が開発されている。この車両用制御装置では、ステアリングホイールの回転を検出するセンサを設け、センサでステアリングホイールの操舵角度を検出し、これに相当する操向角度を制御装置で算出する。さらに、操向角度に操向輪の角度が一致するようにステアリングギヤを駆動させる。
この種の車両用制御装置では、ステアリングホイールに反力を与えられるようにモータが設けられている。反力を与える際には、ステアリングホイールの回転角度と車速を検出し、これらに応じて目標反力トルクを演算する。目標反力トルクに応じたトルクがステアリングホイールに作用させられる。操向輪側では、モータをサーボ制御して操向させる(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−291853公報
しかしながら、運転者がステアリングホイールを回転させて車両の進行方向を変化させたときにタイヤに強い外力が加わると、タイヤ側のモータが停止したり、逆転したりすることがあった。この場合に、タイヤの追随速度を低下させる情報や、モータの動作を停止させる情報が適切に処理されないと、制御装置がステアリングホイールの回転角度とタイヤの角度を一致させようとしてモータの電流値を大きくしてしまうことがあった。このため、電流を多く流せるような大きな体格のモータが必要になったり、バッテリや発電機の能力を超えた電流値を流せるような構成にしたりしなければならなかった。
この発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、モータに過大な電流が流れないようにすることを主な目的とする。
上記の課題を解決する本発明の請求項1に係る発明は、車両の車体に回転可能に支持されたステアリングシャフトと、前記ステアリングシャフトに取り付けられ、前記ステアリングシャフトとともに回転するステアリングホイールと、前記ステアリングシャフトの回転を検出するエンコーダから供給されるパルス信号をカウントし、第1のカウント信号を発生する第1のカウント手段と、前記第1のカウント手段から出力される第1のカウント信号を前記ステアリングホイールの回転量を示す信号に変換し、操舵角度信号として出力する操舵角度算出手段と、車両の車体に操向可能に支持された操向輪と、電動機とラックアンドピニオン機構を有し、車両の車体に対する前記操向輪の操向角度を変化させる駆動手段と、前記操向輪の操向角度の変化を検出し、前記操向輪の操向角度の変化に伴い検出信号を発生するエンコーダから供給される検出信号をカウントし、第2のカウント信号を出力する第2のカウント手段と、前記操舵角度信号と前記第2のカウント手段から算出した前記操向輪の操向角度の角度差を算出する角度差算出手段と、前記角度差算出手段で算出した角度差を減少させる操舵反力を前記ステアリングシャフトに発生させる駆動モータと、前記ステアリングシャフトの回転にブレーキをかける電磁ブレーキ手段と、前記角度差算出手段から出力される角度差信号が所定値以上になったときに電磁ブレーキの駆動を指令する信号を出力する角度差信号比較手段と、前記駆動手段の前記電動機が所定時間停止したときに、前記電磁ブレーキの駆動を指令する信号を出力するモータ回転停止検出手段と、前記角度差信号比較手段と前記モータ回転停止検出手段の一方が前記電磁ブレーキ手段の駆動を指令する信号を出力したときに、前記電磁ブレーキ手段を駆動させる電磁ブレーキ信号を発生させる電磁ブレーキ信号発生手段と、電磁ブレーキ信号の出力を受けて前記駆動モータへの電流供給を停止させる遮断信号を発生させる遮断信号発生手段とを備えることを特徴とする車両用制御装置とした。
この車両用制御装置は、角度差が所定値以上になった場合、又は操向輪の駆動手段が一定時間停止した場合に、電磁ブレーキ信号を発生させて電磁ブレーキ手段を駆動させる。電磁ブレーキ力によってステアリングシャフトの回転を拘束させ、その一方で駆動モータによる操舵反力の発生を停止させる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の車両用制御装置において、前記ステアリングシャフトにかかるトルクがゼロになったとき、又は前記ステアリングシャフトの回転方向が逆転したとき、或いは前記角度差算出手段で算出した角度差が所定値を下回ったときに、電磁ブレーキ信号の発生及び遮断信号の発生を停止させる解除信号発生手段を備えることを特徴とする。
この車両用制御装置は、電磁ブレーキをかけているときに、トルクがゼロになった場合や、ステアリングシャフトの回転方向が変化した場合、角度差が小さくなった場合に、通常の制御に復帰するように電磁ブレーキを解除する。これと同時に駆動モータへの電流供給を再開する。
本発明によれば、角度差が所定値以上になったとき、又は駆動手段による操向が一定時間以上停止したときに電磁ブレーキ手段を使用してステアリングシャフトの回転を拘束する一方で、駆動モータへの電流供給を停止する。操舵反力を制御する駆動モータに対して、電磁ブレーキ手段の消費電流が小さくて済むので、モータに供給する電流量が過大になることが防止される。駆動モータの体格を小さくでき、消費電力も低減できる。
図1及び図2に示すように、車両用制御装置1は、運転者が操作する入力手段であるステアリングホイール2が取り付けられたステアリングシャフト3と、操向輪(以下、タイヤという)4を操向させるステアリングギヤ5とが機械的に接続されておらず、ステアリングシャフト3側の第一の制御装置6と、ステアリングギヤ5の第二の制御装置7と介して電気的に接続されている。
ステアリングシャフト3は、車体に固定されたハウジング11に回転自在に支持されている。ハウジング11内には、電動機に減速機構を取り付けた駆動モータ12が収容されており、駆動モータ12の動力をステアリングシャフト3に伝達可能に連結されている。さらに、ハウジング11には、ステアリングホイール2の回転に応じてパルス信号を出力する第1のエンコーダ13と、ステアリングホイール2の操舵角度の中立点を検出する第2のエンコーダ14と、ステアリングホイール2の回転を拘束する電磁ブレーキ手段15が取り付けられている。駆動モータ12は、駆動回路16を介して第一の制御装置6に接続されている。電磁ブレーキ手段15は、電磁石に通電してロータの回転を停止させるようなブレーキ力を発生させるもので、駆動回路17を介して第一の制御装置6に接続されている。各駆動回路16,17は、スイッチング素子などを有し、不図示の電源からの電流を駆動モータ12や電磁ブレーキ手段15に供給するように構成されている。
さらに、ステアリングシャフト3には、トルクセンサ18が取り付けられている。トルクセンサ18は、ステアリングホイール2から駆動モータ12に至るまでの間に取り付けれ、第一の制御装置6にトルクに応じた信号を出力する。
第1のエンコーダ13は、光学式のロータリエンコーダが用いられている。ロータリエンコーダは、ステアリングホイール2と共に回転する不図示の円板を有し、この円板には2列のパターンが形成されている。各パターンは、例えば、周方向に等間隔に形成された略同じ幅のスリットからなり、一方のパターンのスリットの配置に対して他方のパターンのスリットの配置を周方向にスリット幅の1/4だけずらして配置されている。したがって、円板を挟んで発光素子と受光素子を配置すれば、それぞれのパターンに対応して1/4周期だけパルスの発生タイミングがずれた信号が得られる。このようなパルス信号の一例を図3に示す。以下、一方のパターンによって発生する第1のパルス信号をA相の回転検出信号Awとし、他方のパターンによって発生する第2のパルス列信号をB相の回転検出信号Bwとする。
第2のエンコーダ14は、操舵角度をリセットする位置を検出する中心位置検出センサとして使用される。例えば、ステアリングホイール2を操舵可能な範囲で回転させたときに1回転するように減速された円板にマーカを設け、このマーカを検出したときにパルス信号を出力するセンサが用いられる。マーカは、タイヤ4が直進方向に向くときのステアリングホイール2の回転位置に対応して設けられている。車両は、直進方向に対して右側及び左側のそれぞれに同じ量だけタイヤ4を操向可能に構成されているので、このときのステアリングホイール2の回転位置は、操舵可能な領域の中立点に相当する。したがって、運転者がステアリングホイール2を回転させているときに、中立点に達する度に初期位置信号として中立点位置信号Cw(図3参照)が1つ出力される。中立点位置信号Cwは、回転検出信号Aw,Bwのそれぞれの周期の1/2よりも長く、回転検出信号Aw,Bwのそれぞれの周期よりも短い時間幅のパルス信号である。
第一の制御装置6は、第1のカウント手段として、それぞれの回転検出信号Aw,Bwが入力されるアップダウン判定回路21と、回転検出信号Awが入力されるエッジ検出手段22Aと、回転検出信号Bwが入力されるエッジ検出手段22Bと、第1のカウンタであるアップダウンカウンタ24とを有する。
アップダウンカウンタ24は、各エッジ検出手段22A,22Bの出力がOR回路25を介して接続されると共に、アップダウン判定回路21の出力及びリセット信号整形手段23の出力が接続されている。リセット信号整形手段23は、中立点位置信号Cwが入力されたときにアップダウンカウンタ24の第1のカウント信号をリセットするリセット信号を生成し、リセット端子に入力する。
アップダウンカウンタ24から出力される第1のカウント信号は、操舵角度算出手段26に入力される。操舵角度算出手段26は、操舵角度マップ27を検索して操舵角度を算出する。操舵角度マップ27は、アップダウンカウンタ24のカウント値と操舵角度を対応付けた構成を有する。操舵角度算出手段26の出力は、操舵角度信号出力回路28と、角度差信号算出手段29、操舵反力算出手段30に接続されている。
操舵角度信号出力回路28は、操舵角度算出手段26から出力される操舵角度信号を第二の制御装置7に送信する。
角度差信号算出手段29は、操舵角度信号に加えて、操向角度信号受信手段31を介して第二の制御装置7から操向角度の信号が入力される。操向角度に対する操舵角度の角度差が算出され、その結果が角度差信号として操舵反力算出手段30に出力される。角度差信号は、第1の角度差信号比較手段35及び第2の角度差信号比較手段36にも入力される。
操舵反力算出手段30は、操舵反力マップ32を検索して駆動モータ12で発生させる操舵反力を算出する。操舵反力マップ32は、角度差と操舵反力を対応付けた構成を有する。操舵反力は、操向角度に操舵角度を一致させるような大きさ及び向きが選択される。操舵反力算出手段30の出力は、駆動信号生成手段33に接続されている。駆動信号生成手段33は、操舵反力算出手段30で演算した操舵反力に応じて駆動回路16に駆動信号を出力する。
第1の角度差信号比較手段35は、メモリ37を検索可能に構成されている。メモリ37には、後述する電磁ブレーキを解除可能な角度差の信号(解除角度差信号)が入力されている。第1の角度差信号比較手段35は、実際の角度差信号がメモリ37に登録されている解除角度差信号を下回ったら、解除信号発生手段46に信号を出力するようになっている。
第2の角度差信号比較手段36は、メモリ38を検索可能に構成されている。メモリ38には、電磁ブレーキを発生させるべき角度差の信号(開始角度差信号)が入力されている。第2の角度差信号比較手段36は、実際の角度差信号がメモリ38に登録されている開始角度差信号を越えたら、電磁ブレーキ信号発生手段44と、警報信号発生手段39に信号出力する。開始角度差信号は、例えば、角度差で3°〜6°に相当する値であり、解除角度差信号より大きい角度差に相当する信号である。
警報信号発生手段39は、信号が入力されたときに、外部の警報装置40を駆動させる。警報装置40は、例えば、インストルメントパネルに配置されたランプや、警報器であり、発光や音などを利用して運転者に異常を知らせる装置である。
電磁ブレーキ信号発生手段44は、第2の角度差信号比較手段36の出力の他に、モータ回転停止信号受信手段45、解除信号発生手段46の出力も接続されており、マップ48を検索して電磁ブレーキ手段15に供給する電流値を決定するように構成されている。電磁ブレーキ信号発生手段44で発生される電磁ブレーキ信号は、駆動回路17と、遮断信号発生手段49に出力される。
モータ回転停止信号受信手段45は、第二の制御装置7から送信されるモータ回転停止信号を受信する手段である。
解除信号発生手段46は、第1の角度差信号比較手段35の出力の他に、トルク比較手段51と反転検出手段52の出力も接続されており、これらの手段35,51,52の出力に応じて解除信号を発生して電磁ブレーキ信号発生手段44と遮断信号発生手段49に出力する。
遮断信号発生手段49は、電磁ブレーキ信号発生手段44からの信号入力によって遮断信号を駆動信号生成手段33に出力し、解除信号発生手段46からの信号入力によって遮断信号の出力を停止する。
トルク比較手段51は、トルク検出手段53を介してトルクセンサ18の検出信号が入力される。メモリ54に格納されているトルク値と比較し、比較結果を解除信号発生手段46に出力する。メモリ54には、トルクがゼロに相当する信号が格納されている。
反転検出手段52は、直前のアップダウン判定回路21の判定結果をメモリ55に記憶させておき、直前の判定結果と新しく入力された判定結果を比較し、操舵方向の反転を判定する。判定を行ったら、新しく入力された判定結果をメモリ55に上書きする。
図2に示すように、ステアリングギヤ5は、駆動手段として電動機に減速機構が取り付けられた操向モータ61と、操向モータ61の回転をステアリングロッド62の直線運動に変換するラックアンドピニオン機構を備えている。ステアリングロッド62の両端にはタイロッド63とナックルアーム64を介してタイヤ4が接続されている。操向モータ61は、駆動回路65を介して第二の制御装置7に接続されている。駆動回路65は、スイッチング素子などを有し、不図示の電源からの電流を操向モータ61に供給するように構成されている。
操向モータ61には、操向モータ61の回転から操向角度を検出する第3のエンコーダ66が取り付けられている。第3のエンコーダ66には、前記と同様に光学式のロータリエンコーダを使用している。第3のエンコーダ66からは、A相の回転検出信号Agと、パルスの発生タイミングが半周期ずれたB相の回転検出信号Bgとが出力される。
ステアリングギヤ5には、操向角度をリセットする位置を検出する操向角度リセットセンサとして、操向角度の中立点を検出する第4のエンコーダ67が取り付けられている。第4のエンコーダ67は、ステアリングロッド62が最も右に移動したラックエンドから、最も左に移動したラックエンドまでの間の中間地点を検出することで操向角度の中立点を検出するもので、ステアリングロッド62と共に移動する不図示のマーキングを検出してパルス状の中立点位置信号Cg(図3参照)を1つ出力するように構成されている。
第二の制御装置7は、第2のカウント手段として、それぞれの回転検出信号Ag,Bgが入力されるアップダウン判定回路71と、回転検出信号Agが入力されるエッジ検出手段72Aと、回転検出信号Bgが入力されるエッジ検出手段72Bと、第2のカウンタであるアップダウンカウンタ74とを有する。
アップダウンカウンタ74は、各エッジ検出手段72A,72Bの出力がOR回路75を介して接続されると共に、アップダウン判定回路71の出力及びリセット信号整形手段76の出力が接続されている。リセット信号整形手段76は、中立点位置信号Cgが入力されたときにアップダウンカウンタ74の第2のカウント信号をリセットするリセット信号を生成し、リセット端子に入力する。アップダウンカウンタ74の出力は、操向角度算出手段79に接続されている。
操向角度算出手段79は、操向角度マップ80を検索して操向角度を算出する。操向角度マップ80は、アップダウンカウンタ74のカウント値と操向角度を対応付けた構成を有する。操向角度の信号は、操向角度信号出力回路81を通して第一の制御装置6の操向角度信号受信手段31(図1参照)に出力されると共に、角度差信号算出手段82、操向角度決定手段83にも接続される。
角度差信号算出手段82には、操舵角度信号受信手段85を介して第一の制御装置6の操舵角度信号出力回路28から送信される操舵角度の信号が入力される。角度差信号算出手段82の出力は、操向角度決定手段83に接続されている。操向角度決定手段83は、目標操向角度マップ86を検索して目標操向角度を算出する。目標操向角度マップ86は、実際の操向角度に対する角度差が大きい場合には、出力が大きくなるように設定されている。目標操向角度の信号は、駆動信号生成手段87で駆動信号に変換されて駆動回路65に出力される。
ここで、OR回路75の出力は、モータ回転停止検出手段91にも接続されている。モータ回転停止検出手段91は、OR回路75の出力が停止したら、タイマ92のカウントを開始させ、カウント値が予め設定されている所定値に達したら、モータ回転停止信号を出力する。モータ回転停止検出手段91の出力は、モータ回転停止信号出力回路93と、解除信号発生手段94に接続されている。モータ回転停止信号出力回路93は、モータ回転停止信号を第一の制御装置6に送信する。解除信号発生手段94は、モータ回転停止信号を受け取ったら解除信号を電流増大信号発生回路95に出力する構成を有する。
駆動回路65から操向モータ61に供給される電流は、電流センサ96でモニタさている。電流センサ96の出力は、電流検出回路97を経て電流比較手段98に入力される。電流比較手段98は、電流センサ96で検出した電流値と、メモリ99に登録されている閾値を比較する。閾値は、操向モータ61に流す電流として許容される最大値(許容電流最大値)である。電流値が許容電流最大値を越えたら、電流増大信号発生回路95に信号を出力する。
また、角度差信号算出手段82の出力は、角度差信号比較手段100にも接続されている。角度差信号比較手段100は、メモリ101に格納されている角度差と比較する。比較結果は、タイマ92と電流増大信号発生回路95に出力される。
電流増大信号発生回路95は、各手段94,98,100の出力に応じて駆動モータ61に供給する電流の指令値を増大させる電流増大信号を発生して駆動信号生成手段87に出力する。
次に、この実施の形態の作用について説明する。
運転者がステアリングホイール2を回転させると、第1のエンコーダ13から回転角度に応じて2通りのパルス信号(回転検出信号Aw,Bw)が第一の制御装置6に出力される。アップダウン判定回路21は、回転検出信号Awと回転検出信号Bwのそれぞれのパルス信号の信号レベルが変化する順番からステアリングホイール2の回転方向を判定する。図3の矢印AA1に示す方向では、回転検出信号Awがハイレベルになってから、回転検出信号Bwがハイレベルになる。この場合には、例えば、ステアリングホイール2が右方向に操舵されているとみなし、アップダウンカウンタ24にカウントアップするように指令する。ステアリングホイール2を逆回転させたときは、矢印AA1と反対、つまり矢印AA2に示す方向で各パルスが出力されることになる。この場合、回転検出信号Bwがハイレベルになってから、回転検出信号Awがハイレベルになるので、アップダウン判定回路21がアップダウンカウンタ24にカウントダウンするように指令する。
エッジ検出手段22Aは、回転検出信号Awのパルスの立ち上がりエッジと立ち下がりエッジをそれぞれ検出し、OR回路25に出力する。同様に、エッジ検出手段22Bは、回転検出信号Bwのパルスの立ち上がりエッジと立ち下がりエッジをそれぞれ検出し、OR回路25に出力する。OR回路25は、両エッジ検出手段22A,22Bの信号の論理和を演算し、いずれかのエッジ検出手段22A,22Bがエッジを検出したらパルスが立ち上がるような信号を作成する。これによって、第1のエンコーダ13から出力されるパルス状の信号の分解能が4倍になる。
アップダウンカウンタ24は、直進走行に相当する中立点位置を基準にしてOR回路25から出力されるパルス信号をカウントする。アップダウン判定回路21がカウントアップを指令しているときは、入力されたパルスを前回までのパルス数のカウント値に加算する。アップダウン判定回路21がカウントダウンを指令しているときは、入力されたパルスを前回までのパルス数のカウント値から減算する。
操舵角度算出手段26は、アップダウンカウンタ24のカウント値で操舵角度マップ27を検出し、そのカウント値に対応する操舵角度を取得する。操舵角度信号は、操舵角度信号出力回路28と角度差信号算出手段29と、操舵反力算出手段30に出力される。操舵角度信号出力回路28は、操舵角度信号を第二の制御装置7に向けて送信する。
第二の制御装置7では、操舵角度信号を操舵角度信号受信手段85で受信し、角度差信号算出手段82が操舵角度に対応する操向角度(以下、目標操向角度という)を算出する。さらに、目標操向角度と現在のタイヤ4の操向角度(以下、実操向角度という)との角度差が算出される。操向角度決定手段83は、角度差で目標操向角度マップ86を検索して目標操向角度を決定する。目標操向角度は、角度差がゼロになるような操向角度である。駆動信号生成手段87は、目標操向角度に応じた駆動信号を作成して駆動回路65に出力し、操向モータ61を回転させ、ステアリングロッド62を移動させる。これによって、タイロッド63等で連結されたタイヤ4の角度が変化する。
操向モータ61が回転すると、第3のエンコーダ66から2通りの回転検出信号Ag,Bgが出力される。第二の制御装置7は、アップダウン判定回路71でそれぞれの回転検出信号Ag,Bgのそれぞれのパルス信号の信号レベルの変化から回転方向を判定する。判定のアルゴリズムは、第一の制御装置6のアップダウン判定回路21と同じである。また、各エッジ検出手段72A,72BとOR回路75で回転検出信号Ag,Bgに対して分解能が4倍のパルス信号を作成する。
アップダウン判定回路71の指令に従ってOR回路75からパルス信号が出力される。アップダウンカウンタ74は、車両が直進走行に相当する中立点位置を基準にしてOR回路75から出力されるパルス信号をカウントアップ又はカウントダウンする。操向角度算出手段79がカウント値で操向角度マップ80を検索し、実操向角度を求める。実操向角度の信号は、前記した角度差信号算出手段82及び操向角度決定手段83に入力され、操向モータ61の制御に利用される。
さらに、実操向角度の信号は、操向角度信号出力回路81から第一の制御装置6に送信される。第一の制御装置6では、操向角度信号受信手段31から角度差信号算出手段29に入力される。角度差信号算出手段32は、実操向角度と、操舵角度算出手段26で算出された現在の操舵角度(以下、実操舵角度という)との角度差を算出し、角度差信号として出力する。操舵反力算出手段30は、角度差で操舵反力マップ32を検索して操舵反力を決定し、駆動信号生成手段33に指令信号を出力する。駆動信号生成手段33は、操舵反力が得られるような駆動信号を作成し、駆動回路16から駆動モータ12に供給される電流を制御する。駆動モータ12の回転によってステアリングシャフト3に操舵反力が発生し、ステアリングホイール2を握っている運転者に伝達される。
ここで、ステアリングホイール2を操作しているときに、ステアリングギヤ5側の操向モータ61が負荷の増加や外力の増加によって動きが止められたり、逆方向に回転してしまったりすることがある。この場合、操向角度との角度差が大きいと、角度差を減らすように駆動信号生成手段33が電流量を増加させるような駆動信号を発生させる。この結果、駆動回路16から駆動モータ12に供給される電流が増大する。
電磁ブレーキ信号発生手段44は、角度差が所定値以上の場合、又はモータ回転停止信号を受信した場合に電磁ブレーキ信号を発生させる。
ここで、角度差が所定値以上とは、第2の角度差信号比較手段36で角度差がメモリ38に格納されている開始角度差を越えたときである。このとき、第2の角度差信号比較手段36から警報信号発生手段39に信号が出力され、警報装置40が作動する。色や音などで運者に注意を促す。
また、モータ回転停止信号を受信する場合とは、ステアリングギヤ5側で操向モータ61の回転が停止し、かつモータ停止状態が所定時間継続したときである。操向モータ61が負荷の増加や外力の増加によって停止したときは、第3のエンコーダ66のパルス出力が停止してOR回路75の出力が変化しなくなるので、モータ回転停止検出手段91がタイマ92を起動させる。所定時間経過してもOR回路75からパルス信号が出力されないときは操向モータ61が回転停止していると判定し、モータ回転停止信号を出力する。この信号がモータ回転停止信号出力回路93から第一の制御装置6に送られ、電磁ブレーキ信号の発生に利用される。
電磁ブレーキ信号が発生すると、駆動回路17が電磁ブレーキ手段15を駆動させる。ステアリングシャフト3の回転にブレーキがかけられて、ステアリングホイール2の回転が拘束され、その回転位置で停止させられる。さらに、電磁ブレーキ信号によって遮断信号発生手段49を稼動させられ、駆動信号生成手段33から駆動信号の出力を停止させ、駆動モータ12への電流供給をストップさせる。
このようにして発生させた電磁ブレーキは、解除信号発生手段46が解除信号を発生させたときに解除される。解除信号を発生させる場合としては、ステアリングシャフト3にかかるトルクがゼロになったことをトルク比較手段51が検出したとき、又はステアリングホイール2の回転方向が反転させられたことを反転検出手段52で検出したときがあげられる。さらに、第1の角度差信号比較手段35において角度差信号が解除角度信号を下回ったと判定されたときにも解除信号を発生させる。解除信号が発生したときは、電磁ブレーキ手段15への通電が停止されて電磁ブレーキが解除される。さらに、遮断信号発生手段49の出力が停止されるので、駆動信号の出力が再開されて駆動モータ12による操舵反力制御が再開される。つまり、運転者がステアリングホイール2を回転操作できるようになり、操舵角度と操向角度の角度差に応じて操作反力が発生するようになる。
同様に、ステアリングギヤ5側でも操向モータ61が負荷の増加や外力の増加によって停止したり、逆方向に回転してしまったりすることがある。さらに、外力などによってタイヤ4の操向動作が非常に遅くなることもある。
この場合、操舵角度との角度差が大きいと、角度差を減らすように駆動信号生成手段87が電流量を増加させるような駆動信号を発生させる。この結果、駆動回路65から操向モータ61に供給される電流が増大する。
第二の制御装置7は電流センサ96で電流値を絶えず監視しており、電流値がメモリ99に格納されている許容電流最大値を越えたら、電流比較手段98から電流増大信号発生回路95に信号を出力する。
ここで、角度差信号比較手段100において角度差信号算出手段82で算出した角度差がメモリ101に格納されている所定の角度差を越えた場合にも電流増大信号発生回路95に信号が出力される。
電流増大信号発生回路95は、操向モータ61に供給される電流が許容電流最大値を越え、かつ現在の操向角度と操舵角度の角度差が所定値を越えると共に、操向モータ61の回転停止が検出されたときに、電流が許容される最大値に保持されるように、駆動信号生成手段87に信号を出力する。
電流最大信号の発生は、解除信号発生手段94が解除信号を発生させたとき解除される。解除信号発生手段94は、モータ回転停止検出手段91が操向モータ61の回転を検出したときに、解除信号を発生する。つまり、停止中の操向モータ61が再び回転を開始したら、電流増大信号の発生を停止させ、操向モータ61に大きい電流が流され続けないようにする。
モータ回転停止検出手段91が回転停止判定時に使用するタイマ92は、角度差信号比較手段100において角度差信号が所定値を越えたときもカウントを開始するようになっている。したがって、電流増大信号発生回路95が電流の増大を指令してからタイマ92で設定された時間が経過した後は解除信号が発生して電流の増大がストップする。これによって、長い間、操向モータ61に大きい電流が流され続けないようになる。
この実施の形態では、操向モータ61が負荷や外力によって停止したり、逆転したり、動作が非常に遅くなったりして供給電流が増大したときにステアリングホイール2側で操舵反力の代わりに電磁ブレーキをかけてステアリングホイール2の回転操作を禁止又は抑制するようにしたので、駆動モータ12に電流が流れすぎないようにできる。電磁ブレーキ力を発生させるのみに使用され、通電させる電流値が所定値を超えない電磁ブレーキ手段15の消費電力は、角度差に応じて操舵反力を制御する駆動モータ12に比べて少なくて済むので消費電力を低減できる。
ステアリングシャフト3にかけられたトルクが変化したり、回転方向が逆転したりしたときに、電磁ブレーキを解除するようにしたので、運転者の意思に反映した制御が行える。
なお、本発明は、前記の実施の形態に限定されずに広く応用することができる。
例えば、第一、第二の制御装置6,7を1つの制御装置から構成しても良い。
2つの制御装置6,7に分割するときは、出力回路28,81及び受信手段31,85を使って信号を角度信号を送受信する第1の系統と、モータ回転停止信号受信手段45及びモータ回転停止信号出力回路93を使って制御用の信号を送受信する第2の系統の2系統の通信回線を設けることが好ましい。
電流比較手段98は、電流変動による誤検知を防止するため、ミリ秒程度の時間間隔で積分やフィルタリングを行うと良い。
本発明の実施の形態に係る車両用制御装置のステアリングホイール側の構成を示すブロック図である。 車両用制御装置のステアリングギヤ側の構成を示すブロック図である。 アップダウンカウンタに入力される信号を説明する図である。
符号の説明
1 車両用制御装置
2 ステアリングホイール
3 ステアリングシャフト
4 タイヤ(操向輪)
5 ステアリングギヤ
12 駆動モータ
13 第1のエンコーダ
15 電磁ブレーキ手段
16 駆動回路
18 トルクセンサ
24 アップダウンカウンタ(第1のカウント手段
26 操舵角度算出手段
29 角度差信号算出手段
36 第2の角度差信号比較手段
44 電磁ブレーキ信号発生手段
46 解除信号発生手段
49 遮断信号発生手段
91 モータ回転停止検出手段

Claims (2)

  1. 車両の車体に回転可能に支持されたステアリングシャフトと、
    前記ステアリングシャフトに取り付けられ、前記ステアリングシャフトとともに回転するステアリングホイールと、
    前記ステアリングシャフトの回転を検出するエンコーダから供給されるパルス信号をカウントし、第1のカウント信号を発生する第1のカウント手段と、
    前記第1のカウント手段から出力される第1のカウント信号を前記ステアリングホイールの回転量を示す信号に変換し、操舵角度信号として出力する操舵角度算出手段と、
    車両の車体に操向可能に支持された操向輪と、
    電動機とラックアンドピニオン機構を有し、車両の車体に対する前記操向輪の操向角度を変化させる駆動手段と、
    前記操向輪の操向角度の変化を検出し、前記操向輪の操向角度の変化に伴い検出信号を発生するエンコーダから供給される検出信号をカウントし、第2のカウント信号を出力する第2のカウント手段と、
    前記操舵角度信号と前記第2のカウント手段から算出した前記操向輪の操向角度の角度差を算出する角度差算出手段と、
    前記角度差算出手段で算出した角度差を減少させる操舵反力を前記ステアリングシャフトに発生させる駆動モータと、
    前記ステアリングシャフトの回転にブレーキをかける電磁ブレーキ手段と、
    前記角度差算出手段から出力される角度差信号が所定値以上になったときに電磁ブレーキの駆動を指令する信号を出力する角度差信号比較手段と、
    前記駆動手段の前記電動機が所定時間停止したときに、前記電磁ブレーキの駆動を指令する信号を出力するモータ回転停止検出手段と、
    前記角度差信号比較手段と前記モータ回転停止検出手段の一方が前記電磁ブレーキ手段の駆動を指令する信号を出力したときに、前記電磁ブレーキ手段を駆動させる電磁ブレーキ信号を発生させる電磁ブレーキ信号発生手段と、
    電磁ブレーキ信号の出力を受けて前記駆動モータへの電流供給を停止させる遮断信号を発生させる遮断信号発生手段と
    を備えることを特徴とする車両用制御装置。
  2. 前記ステアリングシャフトにかかるトルクがゼロになったとき、又は前記ステアリングシャフトの回転方向が逆転したとき、或いは前記角度差算出手段で算出した角度差が所定値を下回ったときに、電磁ブレーキ信号の発生及び遮断信号の発生を停止させる解除信号発生手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の車両用制御装置。
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