JP2008278066A - アンテナ、及び侵入検知センサ - Google Patents

アンテナ、及び侵入検知センサ Download PDF

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JP2008278066A JP2007117672A JP2007117672A JP2008278066A JP 2008278066 A JP2008278066 A JP 2008278066A JP 2007117672 A JP2007117672 A JP 2007117672A JP 2007117672 A JP2007117672 A JP 2007117672A JP 2008278066 A JP2008278066 A JP 2008278066A
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detection sensor
intrusion detection
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Takashi Shigei
貴史 重井
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Denso Ten Ltd
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Denso Ten Ltd
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Abstract

【課題】コストアップにもならず、またその外観を大きくすることなく、所望の指向性
を持たせたアンテナを提供することを目的としている。
【解決手段】誘電体基板43上に配置された基準となるマイクロストリップアンテナ素
子45と、誘電体基板43上にマイクロストリップアンテナ素子45を通る軸P1を挟ん
で左右それぞれに配置されたマイクロストリップアンテナ素子46〜49とを備え、誘電
体基板43の表面と直交する垂直方向へ向いた指向性を有する位置から、軸P1方向へ所
定距離移動させて位置に、マイクロストリップアンテナ素子46〜49を配置する。
【選択図】図15

Description

本発明はアンテナ、及び侵入検知センサに関し、より詳細には、センサ等に用いられる
アンテナ、及び車室内への侵入を検出する侵入検知センサに関する。
欧州、北米では、車両盗難を防止するためのセキュリティ・システムの需要が高く、車
室内への侵入を検出する侵入検知センサを利用したセキュリティ・システムなどが採用さ
れている。また、日本でも近年、車両盗難件数が急増し、セキュリティ・システムの装着
率が高くなってきている。
侵入検知センサとしては、例えば、車室内に電波を送信し、送信した電波の反射を受信
することによって、車室内への侵入を検出する電波式の侵入検知センサが挙げられる。図
1は、従来の侵入検知センサに用いられるアンテナの要部を概略的に示した図であり、(
a)は斜視図を示し、(b)は平面図を示し、(c)は側面図を示している。
図中1はアンテナを示しており、アンテナ1はその裏面に銅箔等による地導体2が形成
された誘電体基板3と、誘電体基板3の表面に形成されたマイクロストリップ線路層4と
を含んで構成されている。マイクロストリップ(以降、MSとも記す)線路層4は、同じ
特性を持つ、放射素子としてのMSアンテナ素子5〜7と、MSアンテナ素子6、7に給
電するためのMSライン8、9とを含んで構成されている。
また、MSアンテナ素子5〜7はある軸方向に等間隔で誘電体基板3の表面に形成され
ている。MSアンテナ素子5の中心点は給電点5aになっており、同軸コネクタ(図示せ
ず)を用いて背面からピン(図示せず)で給電されるようになっている。
アンテナ1は、上記したように、誘電体基板3の表面に、同じ特性を持つ複数のMSア
ンテナ素子5〜7が配列されたアレーアンテナである。アレーアンテナは複数の放射素子
(ここでは、MSアンテナ素子5〜7)を並べたもので、各放射素子からの位相と振幅を
制御することによって、所望の放射指向性を得ることができるものである。
図2は、アンテナ1の誘電体基板3の表面に直交する垂直面内における指向性を説明す
るための説明図である。図中LB1は、アンテナ1から放射される電波のローブを示して
いる。図2から、アンテナ1から放射される電波が、誘電体基板3の表面に直交する垂直
面内において垂直方向V1で電界強度がピークとなっていることが分かる。
図3は、従来の侵入検知センサを車室内に搭載した状態を示した図であり、(a)は部
分透過側面図を示し、(b)は部分透過平面図を示している。また、図4は、図3に示し
た侵入検知センサの周辺部分を拡大した部分透過側面図である。図中11はアンテナ1(
図1)を含んで構成された侵入検知センサを示しており、侵入検知センサ11は、フロン
トウィンド12中央部の上に設けられた、スポット照明やマップランプなどの室内照明機
能が装備されたオーバーヘッドコンソール13内に水平面に対して角度θを持たせて収納
されている。図中E11は侵入検知センサ11の検知エリア(センサの指向性)を示してお
り、侵入検知センサ11で車室内の全域を監視することができるようになっている。
上記したように、侵入検知センサ11は、車室内に電波を送信し、送信した電波の反射
を受信することによって、車室内への侵入を検出している。ターゲットとなる物体が移動
すると、送信波と受信波との位相差が変化する。この変化から車室内への侵入を検出する
ことができる。
ところで、車両の形状は一つではないので、侵入検知センサ11は色々な形状の車両に
搭載される。例えば、侵入検知センサ1は、ムーンルーフが装備された車両に搭載される
こともある。ムーンルーフは、サンルーフのうち、スモークドガラスを使って熱線をカッ
トするようにしたものである。
図5は、侵入検知センサ11をムーンルーフが装備された車両に搭載した場合の状態を
示した部分透過側面図である。侵入検知センサ11は、フロントウィンド12中央部の上
に設けられたオーバーヘッドコンソール13(図4)内に水平面に対して角度を持たせて
収納されている。図中E11は侵入検知センサ11の検知エリアを示している。
この検知エリアE11内に、運転席14と助手席15との間を仕切るセンターコンソール
16が存在すると、侵入検知センサ11から送信された電波がセンターコンソール16で
反射してムーンルーフ17から車室外へ漏れて誤検知が発生するおそれがある。従って、
ムーンルーフ17からの電波漏れを防止する必要がある。
ムーンルーフ17からの電波漏れを防止する方法としては、例えば、下記のa〜eが考
えられる。
a.ムーンルーフ17に電波をほとんど通過させないガラス(例えば、熱反射ガラス)
を採用する。
b.センターコンソール16に電波吸収体を貼って、電波の反射を軽減させる。
c.侵入検知センサ11の下方前部に、図6に示したように、オーバーヘッドコンソー
ル13内にアルミ板18を配置して、電波がセンターコンソール16に届かないように領
域E11’を非検知エリアにする。
d.侵入検知センサ11の搭載角度θ(図4)を調整して、センターコンソール16に
電波が届かないようにする。
e.アンテナの指向性を制御する。
しかしながら、熱反射ガラスは安価ではないので、上記aの方法では、コストアップに
なるという問題がある。
センターコンソール16はデザイン部品であり、電波吸収体を貼ると、デザイン性を損
ねることになるため、上記bの方法は、実施困難である。
また、オーバーヘッドコンソール13内のスペースは広くないため、アルミ板18を配
置するスペースを確保できるとは限らない。また、搭載角度θの調整にも限界がある。従
って、上記c、dの方法についても採用に限界がある。
アンテナの指向性を制御する方法としては、例えば、下記の特許文献1に開示されてい
るように、スロットアンテナとパッチアンテナとを有するアンテナ素子に、共振動作を変
える共振動作制御手段を接続することによって、アンテナの指向性を制御するという技術
が挙げられる。
しかしながら、指向性の制御のために、共振動作制御手段なる装置が必要となり、侵入
検知センサとしての外観寸法が大きくなるという問題がある。上記したように、オーバー
ヘッドコンソール13内の空きスペースには限界がある。また、多パッチ化すると(すな
わち、放射素子数が増えると)、パッチ数の増加に応じて、共振動作制御手段が増えるこ
とになる。
特開2004−304226号公報
課題を解決するための手段及びその効果
本発明は上記課題に鑑みなされたものであって、コストアップにもならず、またその外
観を大きくすることなく、所望の指向性を持たせたアンテナ、及び侵入検知センサを提供
することを目的としている。
上記目的を達成するために本発明に係るアンテナ(1)は、平板上に配置された基準放
射素子と、前記平板上に前記基準放射素子を通る軸を挟んで左右それぞれに配置された補
助放射素子とを備え、該補助放射素子が、所定位置から前記軸方向へ所定距離移動した位
置に配置されたアンテナであって、前記所定位置に前記補助放射素子が配置されていると
、前記平板と直交する垂直方向へ向いた指向性を有することになることを特徴としている
前記平板上に配置された前記基準放射素子と、前記平板上に前記基準放射素子を通る軸
を挟んで左右それぞれに配置された前記補助放射素子とを備え、該補助放射素子が、前記
所定位置に配置されたアンテナについては、前記平板と直交する垂直方向へ向いた指向性
を有することになる。
図7は、当該アンテナA1の有する指向性(すなわち、前記平板と直交する垂直方向へ
向いた指向性)を示した図である。図中LBA1は、アンテナA1から放射される電波のロ
ーブを示しており、アンテナA1から放射される電波はその主面に直交する垂直面内にお
いて垂直方向V1で電界強度がピークとなっている。
図8は、図7に示したような指向性を有したアンテナA1が用いられた侵入検知センサ
21を車両に搭載した状態の一例を示した部分透過側面図である。侵入検知センサ21は
、フロントウィンド12中央部の上に設けられたオーバーヘッドコンソール(図示せず)
内に水平面に対して角度を持たせて収納されている。図中E21は侵入検知センサ21の検
知エリアを示しており、この検知エリアE21内に、運転席14と助手席15との間を仕切
るセンターコンソール16が存在している。
上記アンテナ(1)によれば、前記平板上に配置された前記基準放射素子と、前記平板
上に前記基準放射素子を通る軸を挟んで左右それぞれに配置された前記補助放射素子とを
備え、該補助放射素子が、前記所定位置から前記軸方向へ前記所定距離移動した位置に配
置されているので、前記平板と直交する垂直方向から傾いた方向の指向性を有することに
なる。
図9は、当該アンテナA2の有する指向性(すなわち、前記平板と直交する垂直方向か
ら傾いた方向の指向性)を示した図である。図中LBA2は、アンテナA2から放射される
電波のローブを示しており、アンテナA2から放射される電波はその主面に直交する垂直
面内において垂直方向V1から傾いた方向で電界強度がピークとなっている。
図10は、図9に示したような指向性を有したアンテナA2が用いられた侵入検知セン
サ31を車両に搭載した状態の一例を示した部分透過側面図である。侵入検知センサ31
は、フロントウィンド12中央部の上に設けられたオーバーヘッドコンソール(図示せず
)内に水平面に対して角度を持たせて収納されている。図中E31は侵入検知センサ31の
検知エリアを示しており、この検知エリアE31内に、運転席14と助手席15との間を仕
切るセンターコンソール16は存在していない。
従って、上記アンテナ(1)から送信された電波をセンターコンソール16で反射させ
ないようにすることができるので、ムーンルーフからの電波漏れを防止することができる
。すなわち、新たな装置を追加しなくても、指向性を調整することができるので、コスト
アップにもならず、またその外観を大きくすることなく、所望の指向性を持たせたアンテ
ナを実現することができる。
また、本発明に係るアンテナ(2)は、平板上に配置された基準放射素子と、前記平板
上に前記基準放射素子を挟んで左右それぞれに配置された補助放射素子と、前記基準放射
素子と前記補助放射素子とを結ぶ給電線とを備えたアンテナであって、前記給電線を介し
た素子間の距離で所定の関係が形成され、前記平板と直交する垂直方向から傾いた方向の
指向性を有していることを特徴としている。
複数の放射素子が配置されたアンテナにおいて、前記給電線を介した素子間の距離を変
化させれば、放射素子間の相対位相や相対強度を変化させることができる。放射素子間の
相対位相や相対強度を制御すれば、アンテナの指向性を制御することができる。従って、
前記給電線を介した素子間の距離を変化させることによって、アンテナの指向性を制御す
ることができる。
上記アンテナ(2)によれば、前記給電線を介した素子間の距離で前記所定の関係が形
成され、前記平板と直交する垂直方向から傾いた方向の指向性を有している。図11は、
当該アンテナA3の有する指向性(すなわち、前記平板と直交する垂直方向から傾いた方
向の指向性)を示した図である。図中LBA3は、アンテナA3から放射される電波のロー
ブを示しており、アンテナA3から放射される電波はその主面に直交する垂直面内におい
て垂直方向V1から傾いた方向で電界強度がピークとなっている。
図12は、図11に示したような指向性を有したアンテナA3が用いられた侵入検知セ
ンサ32を車両に搭載した状態の一例を示した部分透過側面図である。侵入検知センサ3
2は、フロントウィンド12中央部の上に設けられたオーバーヘッドコンソール(図示せ
ず)内に水平面に対して角度を持たせて収納されている。図中E32は侵入検知センサ32
の検知エリアを示しており、この検知エリアE32内に、運転席14と助手席15との間を
仕切るセンターコンソール16は存在していない。
従って、上記アンテナ(2)から送信された電波をセンターコンソール16で反射させ
ないようにすることができるので、ムーンルーフからの電波漏れを防止することができる
。すなわち、新たな装置を追加しなくても、指向性を調整することができるので、コスト
アップにもならず、またその外観を大きくすることなく、所望の指向性を持たせたアンテ
ナを実現することができる。
また、本発明に係る侵入検知センサ(1)は、平板上に配置された基準放射素子と、前
記平板上に前記基準放射素子を通る軸を挟んで左右それぞれに配置された補助放射素子と
を備え、該補助放射素子が、所定位置から前記軸方向へ所定距離移動した位置に配置され
たアンテナを含んで構成された侵入検知センサであって、前記所定位置に前記補助放射素
子が配置されていると、前記平板と直交する垂直方向へ向いた指向性を有することになる
ことを特徴としている。
前記平板上に配置された前記基準放射素子と、前記平板上に前記基準放射素子を通る軸
を挟んで左右それぞれに配置された前記補助放射素子とを備え、該補助放射素子が、前記
所定位置に配置されたアンテナについては、前記平板と直交する垂直方向へ向いた指向性
を有することになる。
図7は、当該アンテナA1の有する指向性(すなわち、前記平板と直交する垂直方向へ
向いた指向性)を示した図である。また、図8は、図7に示したような指向性を有したア
ンテナA1が用いられた侵入検知センサ21を車両に搭載した状態の一例を示した部分透
過側面図である。侵入検知センサ21の検知エリアE21内に、運転席14と助手席15と
の間を仕切るセンターコンソール16が存在している。
上記侵入検知センサ(1)によれば、前記平板上に配置された前記基準放射素子と、前
記平板上に前記基準放射素子を通る軸を挟んで左右それぞれに配置された前記補助放射素
子とを備え、該補助放射素子が、前記所定位置から前記基準軸方向へ前記所定距離移動し
た位置に配置されたアンテナを含んで構成されているので、前記平板と直交する垂直方向
から傾いた方向の指向性を有することになる。
図9は、当該アンテナA2の有する指向性(すなわち、前記平板と直交する垂直方向か
ら傾いた方向の指向性)を示した図である。また、図10は、図9に示したような指向性
を有したアンテナA2が用いられた侵入検知センサ31を車両に搭載した状態の一例を示
した部分透過側面図である。侵入検知センサ31の検知エリアE31内に、運転席14と助
手席15との間を仕切るセンターコンソール16は存在していない。
従って、上記侵入検知センサ(1)から送信された電波をセンターコンソール16で反
射させないようにすることができるので、ムーンルーフからの電波漏れを防止することが
できる。すなわち、新たな装置を追加しなくても、指向性を調整することができるので、
コストアップにもならず、またその外観を大きくすることなく、所望の指向性を持たせた
侵入検知センサを実現することができる。
また、本発明に係る侵入検知センサ(2)は、平板上に配置された基準放射素子と、前
記平板上に前記基準放射素子を挟んで左右それぞれに配置された補助放射素子と、前記基
準放射素子と前記補助放射素子とを結ぶ給電線とを備えたアンテナを含んで構成された侵
入検知センサであって、前記給電線を介した素子間の距離で所定の関係が形成され、前記
平板と直交する垂直方向から傾いた方向の指向性を有していることを特徴としている。
複数の放射素子が配置されたアンテナにおいて、前記給電線を介した素子間の距離を変
化させれば、放射素子間の相対位相や相対強度を変化させることができる。放射素子間の
相対位相や相対強度を制御すれば、アンテナの指向性を制御することができる。従って、
前記給電線を介した素子間の距離を変化させることによって、アンテナの指向性を制御す
ることができる。
上記侵入検知センサ(2)によれば、前記給電線を介した素子間の距離で前記所定の関
係が形成され、前記平板と直交する垂直方向から傾いた方向の指向性を有している。図1
1は、当該アンテナA3の有する指向性(すなわち、前記平板と直交する垂直方向から傾
いた方向の指向性)を示した図である。また、図10は、図9に示したような指向性を有
したアンテナA3が用いられた侵入検知センサ32を車両に搭載した状態の一例を示した
部分透過側面図である。侵入検知センサ32の検知エリアE32内に、運転席14と助手席
15との間を仕切るセンターコンソール16は存在していない。
従って、上記侵入検知センサ(2)から送信された電波をセンターコンソール16で反
射させないようにすることができるので、ムーンルーフからの電波漏れを防止することが
できる。すなわち、新たな装置を追加しなくても、指向性を調整することができるので、
コストアップにもならず、またその外観を大きくすることなく、所望の指向性を持たせた
侵入検知センサを実現することができる。
以下、本発明に係るアンテナ、及び侵入検知センサの実施の形態を図面に基づいて説明
する。図13は、参考の形態(1)に係る侵入検知センサに用いられるアンテナの要部を
概略的に示した図であり、(a)は斜視図を示し、(b)は平面図を示し、(c)は側面
図を示している。
図中41はアンテナを示しており、アンテナ41はその裏面に銅箔等による地導体42
が形成された誘電体基板43と、誘電体基板43の表面に形成されたMS線路層44とを
含んで構成されている。MS線路層44は、同じ特性を持つ、放射素子としてのMSアン
テナ素子45〜49と、MSアンテナ素子46〜49に給電するためのMSライン50〜
55とを含んで構成されている。
MSアンテナ素子45を通る軸P1を基準として左右対称に、左側にMSアンテナ素子
46、47、右側にMSアンテナ素子48、49がそれぞれ配置されている。MSアンテ
ナ素子45の中心点は給電点45aになっており、同軸コネクタ(図示せず)を用いて背
面からピン(図示せず)で給電されるようになっている。
アンテナ41は、上記したように、誘電体基板43の表面に、同じ特性を持つ複数のM
Sアンテナ素子45〜49が配列されたアレーアンテナである。アレーアンテナは複数の
放射素子(ここでは、MSアンテナ素子45〜49)を並べたもので、各放射素子からの
位相と振幅を制御することによって、所望の放射指向性を得ることができるものである。
図14は、アンテナ41の誘電体基板43の表面に直交する垂直面内における検知方向
(角度)に応じた電界強度を示したグラフである。図14に示したグラフから、アンテナ
41は誘電体基板43の表面と直交する垂直方向(角度0°)で電界強度がピークになる
ことが分かる。
図15は、実施の形態(1)に係る侵入検知センサに用いられるアンテナの要部を概略
的に示した図であり、(a)は斜視図を示し、(b)は平面図を示し、(c)は側面図を
示している。図中41Aはアンテナを示しており、アンテナ41Aはその裏面に銅箔等に
よる地導体42が形成された誘電体基板43と、誘電体基板43の表面に形成されたMS
線路層44Aとを含んで構成されている。
MS線路層44Aは、同じ特性を持つ、放射素子としてのMSアンテナ素子45〜49
と、MSアンテナ素子46〜49に給電するためのMSライン50、51、52A〜55
Aとを含んで構成されている。
MSアンテナ素子45を通る軸P1を挟んで左側にMSアンテナ素子46、47、右側
にMSアンテナ素子48、49がそれぞれ配置されている。MSアンテナ素子45の中心
点は給電点45aになっており、同軸コネクタ(図示せず)を用いて背面からピン(図示
せず)で給電されるようになっている。
アンテナ41Aと、図11に示したアンテナ41とでは、MSアンテナ素子46〜49
の配置位置が異なっており、アンテナ41Aでは、MSアンテナ素子46〜49が、アン
テナ41よりも軸P1方向へ所定距離移動した位置に配置されている。従って、アンテナ
41Aは、誘電体基板43の表面と直交する垂直方向から傾いた方向の指向性を有してい
ることになる。
図16は、アンテナ41、41Aの誘電体基板43の表面に直交する垂直面内における
検知方向(角度)に応じた電界強度を示したグラフである。実線がアンテナ41Aの電界
強度の変化を示し、破線がアンテナ41の電界強化の変化を示している。図16に示した
グラフから、アンテナ41Aは誘電体基板43の表面と直交する垂直方向から所定角度(
ここでは15°)傾いた方向で電界強度がピークになることが分かる。
図17は、実施の形態(1)に係る侵入検知センサを車室内に搭載した状態を示した部
分透過側面図である。また、図18は、図17に示した侵入検知センサの周辺部分を拡大
した部分透過側面図である。図中61はアンテナ41A(図15)を含んで構成された侵
入検知センサを示しており、侵入検知センサ61は、フロントウィンド12中央部の上に
設けられたオーバーヘッドコンソール13内に水平面に対して角度θを持たせて収納され
ている。図中E61は侵入検知センサ61の検知エリア(センサの指向性)を示しており、
侵入検知センサ61で車室内の全域を監視することができるようになっている。
図16に示したグラフから明らかなように、侵入検知センサ61に用いられているアン
テナ41Aは、誘電体基板43の表面と直交する垂直方向から所定角度傾いた方向で電界
強度がピークとなっている。また、図17から、侵入検知センサ61の検知エリアE61
に、センターコンソール16が存在していないことが分かる。
そのため、侵入検知センサ61から送信された電波がセンターコンソール16で反射す
るのを抑えることができる。従って、侵入検知センサ61から送信された電波がセンター
コンソール16で反射してムーンルーフ17から車室外へ漏れるのを防止することができ
る。
上記実施の形態(1)に係る侵入検知センサによれば、アンテナ41Aが誘電体基板4
3の表面と直交する垂直方向で電界強度がピークとなるのではなく、垂直方向から傾いた
方向で電界強度がピークになるので(すなわち、後席の方向にピーク点が移動するので)
、送信波がセンターコンソール16で反射するのを抑え、ムーンルーフ17からの電波漏
れを防止することができる。
従って、新たな装置を追加しなくても、指向性を調整することができるので、コストア
ップにもならず、またその外観を大きくすることなく、所望の指向性を持たせた侵入検知
センサを実現することができる。また、後席の方向にピーク点が移動するので(すなわち
、センサの指向性が後席方向に伸びているので)、後席での侵入検知性能を上げることが
できる。
また、上記実施の形態(1)に係る侵入検知センサでは、MSアンテナ素子45〜49
を適切に配列することによって、所望の放射指向性を得るようにしているが、別の実施の
形態に係る侵入検知センサでは、基準となるMSアンテナ素子45(の中心点)とその周
囲のMSアンテナ素子46〜49(の中心点)とを結ぶ距離L1〜L5で所定の関係を形
成するようにして、所望の相対位相や相対強度が得られるようにして、誘電体基板43の
表面と直交する垂直方向から傾いた方向で電界強度がピークになるようにしても良い。
距離L1は、MSアンテナ素子45の一辺の長さの半分に、MSアンテナ素子46の一
辺の長さの半分と、MSライン50の長さと、MSライン52の長さとを加えた長さであ
る。
距離L2は、MSアンテナ素子45の一辺の長さの半分に、MSアンテナ素子47の一
辺の長さの半分と、MSライン50の長さと、MSライン53の長さとを加えた長さであ
る。
距離L3は、MSアンテナ素子45の一辺の長さの半分に、MSアンテナ素子48の一
辺の長さの半分と、MSライン51の長さと、MSライン54の長さとを加えた長さであ
る。
そして距離L4は、MSアンテナ素子45の一辺の長さの半分に、MSアンテナ素子4
9の一辺の長さの半分と、MSライン51の長さと、MSライン55の長さとを加えた長
さである。
例えば、MSライン52の長さに対して、MSライン53の長さをλg/2(λgは基
板の管内波長)とすることで、MSアンテナ素子46とMSアンテナ素子47との間で1
80°の位相差を生じさせることができる(MSラインの長さをλgに応じて変える)。
相対強度も同様の考えで、所望する強度差に合わせてMSラインの長さを変えることで、
所望する強度差を生じさせることができる。
また、さらに別の実施の形態に係る侵入検知センサでは、基準となるMSアンテナ素子
45(の中心点)とその周囲のMSアンテナ素子46〜49(の中心点)とを結ぶ距離L
1〜L5で所定の関係を形成するのではなく、MSアンテナ素子46〜49への給電する
向きを変えることによって、所望の相対位置が得られるようにしても良い。例えば、図1
9に示したように、給電線54を給電線54Bに変えて、MSアンテナ素子48への給電
する向きを変える。
従来の侵入検知センサに用いられるアンテナの要部を概略的に示した図であり、(a)は斜視図を示し、(b)は平面図を示し、(c)は側面図を示している。 アンテナの誘電体基板の表面に直交する垂直面内における指向性を説明するための説明図である。 従来の侵入検知センサを車室内に搭載した状態を示した図であり、(a)は部分透過側面図を示し、(b)は部分透過平面図を示している。 図3に示した侵入検知センサの周辺部分を拡大した部分透過側面図である。 侵入検知センサをムーンルーフが装備された車両に搭載した場合の状態を示した部分透過側面図である。 侵入検知センサの下方前部にアルミ板を配置した状態を示した図である。 アンテナの有する指向性を示した図である。 図7に示したような指向性を有したアンテナが用いられた侵入検知センサを車両に搭載した状態の一例を示した部分透過側面図である。 アンテナの有する指向性を示した図である。 図9に示したような指向性を有したアンテナが用いられた侵入検知センサを車両に搭載した状態の一例を示した部分透過側面図である。 アンテナの有する指向性を示した図である。 図11に示したような指向性を有したアンテナが用いられた侵入検知センサを車両に搭載した状態の一例を示した部分透過側面図である。 参考の形態(1)に係る侵入検知センサに用いられるアンテナの要部を概略的に示した図であり、(a)は斜視図を示し、(b)は平面図を示し、(c)は側面図を示している。 アンテナの誘電体基板の表面に直交する垂直面内における検知方向(角度)に応じた電界強度を示したグラフである。 本発明の実施の形態(1)に係る侵入検知センサに用いられるアンテナの要部を概略的に示した図であり、(a)は斜視図を示し、(b)は平面図を示し、(c)は側面図を示している。 アンテナの誘電体基板の表面に直交する垂直面内における検知方向(角度)に応じた電界強度を示したグラフである。 実施の形態(1)に係る侵入検知センサを車室内に搭載した状態を示した部分透過側面図である。 図17に示した侵入検知センサの周辺部分を拡大した部分透過側面図である。 別の実施の形態にアンテナの要部を概略的に示した平面図である。
符号の説明
アンテナ 41A
マイクロストリップアンテナ素子 45〜49
マイクロストリップライン 50、51、52A〜55A、54B

Claims (8)

  1. 平板上に配置された基準放射素子と、前記平板上に前記基準放射素子を通る軸を挟んで
    左右それぞれに配置された補助放射素子とを備え、
    該補助放射素子が、所定位置から前記軸方向へ所定距離移動した位置に配置されたアン
    テナであって、
    前記所定位置に前記補助放射素子が配置されていると、前記平板と直交する垂直方向へ
    向いた指向性を有することになることを特徴とするアンテナ。
  2. 平板上に配置された基準放射素子と、前記平板上に前記基準放射素子を挟んで左右それ
    ぞれに配置された補助放射素子と、
    前記基準放射素子と前記補助放射素子とを結ぶ給電線とを備えたアンテナであって、
    前記給電線を介した素子間の距離で所定の関係が形成され、
    前記平板と直交する垂直方向から傾いた方向の指向性を有していることを特徴とするア
    ンテナ。
  3. 前記基準放射素子を挟んで左右それぞれに複数の前記補助放射素子が配置されているこ
    とを特徴とする請求項1又は請求項2記載のアンテナ。
  4. 車両のフロントウィンド中央部の上に配置される侵入検知センサに用いられるものであ
    って、
    運転席と助手席との間を仕切るセンターコンソールへ送信波が到達しないように構成さ
    れていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかの項に記載のアンテナ。
  5. 平板上に配置された基準放射素子と、前記平板上に前記基準放射素子を通る軸を挟んで
    左右それぞれに配置された補助放射素子とを備え、
    該補助放射素子が、所定位置から前記軸方向へ所定距離移動した位置に配置されたアン
    テナを含んで構成された侵入検知センサであって、
    前記所定位置に前記補助放射素子が配置されていると、前記平板と直交する垂直方向へ
    向いた指向性を有することになることを特徴とする侵入検知センサ。
  6. 平板上に配置された基準放射素子と、前記平板上に前記基準放射素子を挟んで左右それ
    ぞれに配置された補助放射素子と、
    前記基準放射素子と前記補助放射素子とを結ぶ給電線とを備えたアンテナを含んで構成
    された侵入検知センサであって、
    前記給電線を介した素子間の距離で所定の関係が形成され、
    前記平板と直交する垂直方向から傾いた方向の指向性を有していることを特徴とする侵
    入検知センサ。
  7. 前記基準放射素子を挟んで左右それぞれに複数の前記補助放射素子が配置されているこ
    とを特徴とする請求項5又は請求項6記載の侵入検知センサ。
  8. 車両のフロントウィンド中央部の上に配置されるものであって、
    運転席と助手席との間を仕切るセンターコンソールへ送信波が到達しないように構成さ
    れていることを特徴とする請求項5〜7のいずれかの項に記載の侵入検知センサ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015530302A (ja) * 2012-07-10 2015-10-15 デースン エレクトリック カンパニー リミテッド 車両侵入感知システム及び方法

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