JP2008277916A - 信号伝送品質評価装置、ラジオ受信機、プログラムおよび記録媒体 - Google Patents

信号伝送品質評価装置、ラジオ受信機、プログラムおよび記録媒体 Download PDF

Info

Publication number
JP2008277916A
JP2008277916A JP2007116096A JP2007116096A JP2008277916A JP 2008277916 A JP2008277916 A JP 2008277916A JP 2007116096 A JP2007116096 A JP 2007116096A JP 2007116096 A JP2007116096 A JP 2007116096A JP 2008277916 A JP2008277916 A JP 2008277916A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
value
auditory
quality evaluation
signal transmission
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007116096A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoyuki Shimizu
直行 清水
Joji Kane
丈二 加根
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2007116096A priority Critical patent/JP2008277916A/ja
Publication of JP2008277916A publication Critical patent/JP2008277916A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Circuits Of Receivers In General (AREA)

Abstract

【課題】音楽信号を用いて、人間の聴感と傾向が一致する信号伝送品質評価を客観的に行える信号伝送品質評価装置を提供する。
【解決手段】評価対象とする被測定信号211及び参照信号212が入力され、参照信号212を利用して被測定信号211をノイズ信号213及び伝送内容信号214に分離する信号分離部と、ノイズ信号213に基づいてノイズレベル値215を算出するノイズレベル算出部203と、ノイズレベル値215を人間の聴覚特性の傾向に合わせたノイズレベル聴覚値217に変換するノイズ聴覚値変換部205と、伝送内容信号214に基いて所定の物理値115を算出する物理値算出部103と、所定の物理値115を人間の聴覚特性の傾向に合わせた所定の聴覚値116に変換する聴覚値変換部104と、ノイズレベル聴覚値217及び所定の聴覚値116から品質評価指標となる総合出力値118を算出する総合出力演算部106とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、信号伝送媒体を伝送する各種の信号の信号伝送品質を評価する信号伝送品質評価装置および、ラジオ受信機等に関する。例えば、放送受信機を含む信号伝送媒体を伝送する、音声信号や音響信号等の信号伝送品質も評価できる信号伝送品質評価装置および、ラジオ受信機等に関する。
従来の信号伝送品質評価として、音声通信ネットワークなどの信号伝送媒体に参照信号として音声音響信号を与え、これが音声通信ネットワーク内を伝送された結果の信号を試験信号として得て、これらを比較してS/N(Signal/Noise)比やPSQM(Perseptual Speech Quality Measure)値などを測定する手法が提案されている。
また、このような信号伝送品質の測定について、ITU−T(International Telecommunication Union,Telecommunication Standardization sector)では、電話の音声を客観的に評価する手法として勧告P.862(PESQ)などを発行している。
しかし、従来のPSQMやPESQにおいては、音楽信号を入力とすることができず、ラジオ放送などの、内容に音楽信号が多く含まれる信号伝送媒体の伝送品質評価には使えなかった。
また、音響品質を評価する客観的な評価法として、ITUがBS.1387として勧告したPEAQ(Perceptual Evaluation of Audio Quality)などもあるが、十分な評価結果を得ることができない。現状では音響品質を十分に評価できる客観的評価手法が無いのが実情である。
そのため、従来は、内容に音楽信号が多く含まれるラジオ放送波を信号伝送媒体として用いるラジオ受信機などでは、その伝送品質評価を主観的評価によって行っているのが実情である。
例えば、ラジオ放送の受信状態(信号伝送品質)の良し悪しを測る品位評価として、人間の耳の主観によって評価する方法などが用いられている。(例えば、非特許文献1参照)。
「NHKラジオ技術教科書」日本放送出版協会、1993年10月25日、p40−41
しかしながら、主観的評価では、多大な労力と時間がかかるという問題がある。
すなわち、主観的評価を行う被験者の人数を増やし評価データを多くすることにより、精度の高い評価結果を得ることができるが、精度の高い評価結果を得ようとするほど、より多大な労力と時間がかかってしまう。
本発明は、上述した従来の課題を解決するもので、音楽信号を含む信号伝送媒体の信号伝送品質を高い精度で客観的に評価できる、信号伝送品質評価装置およびラジオ受信機等を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、第1の本発明は、
評価対象とする被測定信号および前記被測定信号の比較基準として用いられる参照信号が入力され、前記参照信号を利用して、前記被測定信号から、ノイズ成分をノイズ信号としておよび信号成分を伝送内容信号として分離する信号分離部と、
前記ノイズ信号に基づいてノイズレベル値を算出するノイズレベル算出部と、
前記ノイズレベル値を、予め決められた経験則に基いて、人間の聴覚特性の傾向に合わせたノイズレベル聴覚値に変換するノイズ聴覚値変換部と、
少なくとも前記伝送内容信号に基いて所定の物理値を算出する物理値算出部と、
前記所定の物理値を、予め決められた経験則に基いて、人間の聴覚特性の傾向に合わせた所定の聴覚値に変換する聴覚値変換部と、
前記ノイズレベル聴覚値および前記所定の聴覚値を利用して、品質評価指標となる総合出力値を算出する総合出力演算部とを備えた信号伝送品質評価装置である。
また、第2の本発明は、
前記聴覚値の種類毎の重みづけを入力する重み入力部を備え、
前記総合出力演算部は、前記重みづけにしたがって前記各聴覚値から前記総合出力値を算出する、第1の本発明の信号伝送品質評価装置である。
また、第3の本発明は、
前記所定の物理値は、ステレオ分離度および歪みの少なくともいずれか一方を示す値であり、
前記物理値算出部は、前記伝送内容信号とともに前記参照信号も利用して前記所定の物理値を算出する、第1の本発明の信号伝送品質評価装置である。
また、第4の本発明は、
前記所定の物理値は、S/N比を示す値であり、
前記物理値算出部は、前記伝送内容信号とともに前記ノイズ信号も利用して前記所定の物理値を算出する、第1の本発明の信号伝送品質評価装置である。
また、第5の本発明は、
前記所定の物理値は、信号特性、周波数特性および音量の少なくともいずれかを示す値である、第1の本発明の信号伝送品質評価装置である。
また、第6の本発明は、
前記信号分離部は、前記参照信号および前記被測定信号を同期させてそれぞれの周波数特性を求め、前記2つの周波数特性を用いて前記参照信号および前記被測定信号間の伝達関数を算出し、前記参照信号に前記伝達関数を畳み込むことにより前記被測定信号の信号成分を前記伝送内容信号として求め、前記被測定信号から前記伝送内容信号を減算して前記ノイズ信号を求める、第1の本発明の信号伝送品質評価装置である。
また、第7の本発明は、
前記ノイズレベル算出部は、前記ノイズ信号を一定サンプル数切り出して自乗平均処理を行うことにより前記ノイズレベル値を算出する、第1の本発明の信号伝送品質評価装置である。
また、第8の本発明は、
前記所定の物理値は、ステレオ分離度を示す値であり、
前記物理値算出部は、前記伝送内容信号および前記参照信号を、それぞれ一定サンプル数切り出して、数1の演算処理を行うことにより前記ステレオ分離度を示す値αを算出する、第3の本発明の信号伝送品質評価装置である。

また、第9の本発明は、
前記ノイズ聴覚値変換部は、前記ノイズレベル値について、設定された複数の単位認知時間中のノイズレベルからそれぞれピークレベルPpeakおよびパワーレベルPpowerを検出し、数2の演算処理を行うことにより前記各単位認知時間中の単位聴覚値yをそれぞれ求め、前記各単位認知時間中の前記単位聴覚値yから前記ノイズレベル聴覚値を算出する、第1の本発明の信号伝送品質評価装置である。

また、第10の本発明は、
数2の各係数a、a、aは、被験者を用いた聴感評価実験の結果に基づいて予め決定しておく、第9の本発明の信号伝送品質評価装置である。
また、第11の本発明は、
前記聴覚値変換部は、前記ステレオ分離度を示す値αについて、設定された複数の単位認知時間中のステレオ分離度からそれぞれ平均値Sを計算し、数3の演算処理を行うことにより前記各単位認知時間中の単位聴覚値yをそれぞれ求め、前記各単位認知時間中の前記単位聴覚値yからステレオ分離度を示す前記所定の聴覚値を算出する、第8の本発明の信号伝送品質評価装置である。

また、第12の本発明は、
数3の各係数b、bは、被験者を用いた聴感評価実験の結果に基づいて予め決定しておく、第11の本発明の信号伝送品質評価装置である。
また、第13の本発明は、
前記被測定信号および前記参照信号は、いずれもデジタル化された信号である、第1の本発明の信号伝送品質評価装置である。
また、第14の本発明は、
前記被測定信号は、評価対象である第1の信号伝送系を通過してきた信号であり、
前記参照信号は、前記第1の信号伝送系よりもノイズ発生率が小さい第2の信号伝送系から出力される信号である、第1の本発明の信号伝送品質評価装置である。
また、第15の本発明は、
前記第1の信号伝送系は、アナログ放送電波を受信するラジオ本体であり、
前記第2の信号伝送系は、前記アナログ放送電波を受信する参照信号取得用ラジオ受信機と、前記参照信号取得用ラジオ受信機から出力されるデジタル化された信号を伝送するデジタル信号系とを組み合わせた系統である、第14の本発明の信号伝送品質評価装置である。
また、第16の本発明は、
前記第1の信号伝送系は、アナログ放送電波を受信するラジオ本体であり、
前記第2の信号伝送系は、前記アナログ放送電波に付随して受信した前記被測定信号を特定する付加情報に基づいて、参照信号格納装置に予め格納されている前記被測定信号に対応する信号を、前記参照信号格納装置から前記参照信号として出力させる系統である、第14の本発明の信号伝送品質評価装置である。
また、第17の本発明は、
アナログ放送電波を受信するラジオ本体と、
前記ラジオ本体の出力を前記被測定信号とする第1の本発明の信号伝送品質評価装置とを備えたラジオ受信機である。
また、第18の本発明は、
第13の本発明の信号伝送品質評価装置の、前記参照信号を利用して前記被測定信号からノイズ成分をノイズ信号としておよび信号成分を伝送内容信号として分離する前記信号分離部、前記ノイズ信号に基づいてノイズレベル値を算出する前記ノイズレベル算出部、前記ノイズレベル値を人間の聴覚特性の傾向に合わせたノイズレベル聴覚値に変換する前記ノイズ聴覚値変換部、少なくとも前記伝送内容信号に基いて所定の物理値を算出する前記物理値算出部、前記所定の物理値を人間の聴覚特性の傾向に合わせた所定の聴覚値に変換する前記聴覚値変換部、前記ノイズレベル聴覚値および前記所定の聴覚値を利用して総合出力値を算出する前記総合出力演算部、としてコンピュータを機能させるためのプログラムである。
また、第19の本発明は、
第18の本発明のプログラムを記録した記録媒体であって、コンピュータで利用可能な記録媒体である。
本発明により、音楽信号を含む信号伝送媒体の信号伝送品質を高い精度で客観的に評価できる、信号伝送品質評価装置およびラジオ受信機等を提供できる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
(実施の形態1)
図1に本発明の信号伝送品質評価装置の概要構成図を示す。
本発明の信号伝送品質評価装置101は、信号分離部202を備えている。信号分離部202は、デジタル化された信号である参照信号212および被測定信号211が入力され、これらの2つの信号を用いて、被測定信号211のノイズ成分であるノイズ信号213と、被測定信号211の信号成分である伝送内容信号214とに分離する。
ここで、被測定信号211とは、ノイズや音質の評価対象とする信号であり、参照信号212とは、ノイズ成分の少ない被測定信号211に対応した信号であり、被測定信号211の比較基準として用いる信号である。
また、信号伝送品質評価装置101は、信号分離部202によって分離されたノイズ信号213から被測定信号211のノイズレベル215を計算するノイズレベル算出部203と、ノイズレベル215の値をもとに、ノイズレベル聴覚値217への変換を行うノイズ聴覚値変換部205を備えている。ノイズ聴覚値変換部205は、主観的評価などによって予め決めておいた経験則を用いて、ノイズレベル215の値から、人間の聴覚特性の傾向に合わせたノイズレベル聴覚値217に変換する。
また、信号分離部202によって分離された伝送内容信号214から、所定の物理値115を計算する物理値算出部103と、所定の物理値115から所定の聴覚値116に変換する聴覚値変換部104を備えている。所定の物理値115とは、被測定信号211の音質を評価する項目に関する値であり、その音質を評価する項目として具体的な項目を用いた構成例については後述する。聴覚値変換部104は、予め決めておいた経験則を用いて、所定の物理値115から、人間の聴覚特性の傾向に合わせた所定の聴覚値116に変換する。
また、信号伝送品質評価装置101は、ノイズレベル215および所定の物理値115に関する個人の好みをあらわす重み117を入力する重み入力部105と、ノイズレベル聴覚値217、ステレオ分離度聴覚値218および重み入力部105からの入力値である重み117から総合出力値118を計算する総合出力演算部106を備えている。総合出力値118とは、人間の聴感および主観と傾向を一致させた、ノイズおよび音質の評価指標となる数値である。
なお、本発明の信号伝送品質評価装置は、物理値算出部103および聴覚値変換部104を含まない構成であってもよい。その場合、総合出力演算部106から出力される総合出力値118は、被測定信号211のノイズを人間の聴感および主観に合わせて評価できる評価指標を示す値となる。
次に、音質を評価する項目として具体的な項目を用いた構成例を用いて、その構成および動作について説明する。
本発明の実施の形態1の信号伝送品質評価装置として、音質を評価する項目にステレオ分離度を用いた場合の構成図を図2に示す。なお、図1と同じ構成部分には同じ符号を用いている。図1と異なる部分について以下に説明する。
本実施の形態1の信号伝送品質評価装置201は、図2に示すように、図1の物理値算出部103として、ステレオ分離度算出部204を備えている。ステレオ分離度算出部204は、信号分離部202によって分離された伝送内容信号214と参照信号212から、被測定信号211のステレオ分離度に関する物理的指標を計算する。
また、図1の聴覚値変換部104として、ステレオ分離度聴覚値変換部206を備えている。ステレオ分離度聴覚値変換部206は、ステレオ分離度算出部204によって出力されたステレオ分離度216の値をもとに、ステレオ分離度聴覚値218への変換を行う。
また、本実施の形態1の信号伝送品質評価装置201の重み入力部207は、評価項目であるノイズレベルおよびステレオ分離度に関する個人の好みをあらわす重み219を入力する。総合出力演算部208は、ノイズレベル聴覚値217、ステレオ分離度聴覚値218および重み入力部207からの重み219を用いて、総合出力値220を計算する。
以上のように構成された本実施の形態1の信号伝送品質評価装置201における音質評価演算方法について、図2を用いてその動作を説明する。
まず、信号分離部202に参照信号212と被測定信号211とを入力する。
その後の信号分離部202の詳しい動作を図3を用いて説明する。図3は、信号分離部202の機能ブロック図を示している。
同期(相互相関関数)ブロック230において、参照信号212および被測定信号211の2つの入力信号から相互相関関数を求めて、時間的に相互に対応するポイントを検出する。このとき、入力された信号が多チャンネルの場合は、各チャネルのいずれか1つ、または任意の数、または各チャネルの信号を演算したもの等を検出用の信号とすることが考えられる。例えば、入力信号がステレオ信号の場合は、Lチャネルのみを検出用にする、またはRチャネルのみを検出用にする、またはLチャネルとRチャネルの和を検出用にする、などがある。
次に、同期サンプル切り出しブロック231において、同期した参照信号212と被測定信号211の2信号を、ある一定サンプル数(例えば2048サンプル)切り出す。
そして、フーリエ変換ブロック232で、それぞれの切り出した信号に対して、フーリエ変換処理してそれぞれの信号の周波数特性を計算する。
そして、2信号間伝達関数算出ブロック233において、これらの周波数特性を用いて2信号間の伝達関数を算出する。この処理を信号全体に対して行い、平均値から真の伝達関数を求める。
そして、擬似被測定信号算出ブロック234において、参照信号212に算出された伝達関数を畳み込む。この処理により、参照信号212は、被測定信号211と同じ周波数特性を持った擬似被測定信号となる。
次に、減算ブロック235で、被測定信号211から擬似被測定信号を差し引くことで、ノイズ信号成分を分離することができる。この分離したノイズ信号成分をノイズ信号213として出力する。また、擬似被測定信号は、被測定信号中の伝送内容信号成分であり、伝送内容信号214として出力する。
以上が、信号分離部202における動作となる。
次に、信号分離部202から出力された、ノイズ信号213と伝送内容信号214は、それぞれノイズレベル算出部203とステレオ分離度算出部204に入力される。
ノイズレベル算出部203では、入力されたノイズ信号213を、一定サンプル数(例えば2048サンプル)切り出して自乗平均処理を行うことで、ノイズレベル215を算出する。なお、ノイズ信号213をそのまま自乗平均する以外にも、聴覚フィルタ等を通してから自乗平均するなどの方法でノイズレベル215を算出するようにしてもよい。
ステレオ分離度算出部204では、入力された伝送内容信号214と参照信号212を、一定サンプル数(例えば2048サンプル)切り出して、数1に示される演算処理を行うことで、ステレオ分離度216を算出する。

ノイズレベル算出部203から出力されたノイズレベル215は、ノイズ聴覚値変換部205に入力される。ノイズ聴覚値変換部205の詳しい動作について、図4を用いて説明する。図4は、ノイズ聴覚値変換部205の機能ブロック図を示している。
単位認知時間設定ブロック240において、まず人間の聴覚特性に応じた単位認知時間を設定する。人間の耳は、信号処理のようなマイクロ秒、ミリ秒単位の処理だけをしているのではなく、ある程度長い時間、例えば秒単位での認知をして音を評価している面がある。この単位時間を単位認知時間と呼ぶ。単位認知時間は、一意のものではなく評価したい項目、状況によって変わってくる。例えば、ノイズ評価を行う場合と、ステレオ分離度を評価する場合では異なる単位認知時間とする必要がある。また、長い時間のノイズ評価を行う場合と短時間のノイズ評価を行う場合では異なる単位認知時間とする必要がある。したがって、単位認知時間は本実施の形態1の信号伝送品質評価装置201を使用するユーザによって決めることが必要となる。
次に、設定された単位認知時間中のノイズレベルから、ピークレベル検出ブロック241でピークレベルを検出し、パワーレベル検出ブロック242でパワーレベルを検出する。
そして、変換演算ブロック243において、これらの検出された各値を数2に代入して聴覚値に変換する。

ただし、数2での各係数(a、a、a)は、あらかじめ被験者を用いた聴感評価実験などを通して決定しておく必要がある。例えば、複数の被験者のそれぞれに複数サンプルの音の参照信号と被測定信号を聞かせて評価させ、1人の被験者のその複数サンプルに対する評価結果から得られた回帰曲線から、その人の数2における各係数を求める。同様にして各被験者毎の数2における各係数を求め、それらの各被験者の各係数を統計的に処理することにより、数2の各係数(a、a、a)を決定する。これによって出力される値は、人間の聴感、主観と傾向が一致する。
なお、単位認知時間中のノイズレベルから検出する値はピークレベルとパワーレベルのみに限らない。また、変換演算ブロック243で用いる変換式は数2のみに限らない。
次に、ノイズレベル聴覚値算出ブロック244において、単位認知時間ごとに出力された各聴覚値から、ノイズレベル聴覚値217を計算する。ノイズレベル聴覚値217の算出は、全てを平均する、最小値をとる、最大値をとる、など、目的にあった演算方法を選択する必要がある。
以上がノイズ聴覚値変換部205における動作となる。
次に、ステレオ分離度聴覚値変換部206の詳しい動作について、図5を用いて説明する。図5は、ステレオ分離度聴覚値変換部206の機能ブロック図を示している。
ステレオ分離度算出部204から出力されたステレオ分離度216は、ステレオ分離度聴覚値変換部206に入力される。
ステレオ分離度聴覚値変換部206の単位認知時間設定ブロック250において、まず人間の聴覚特性に応じた単位認知時間を設定する。
次に、変換演算ブロック251において、設定された単位認知時間中のステレオ分離度αから、平均値Sを計算し、平均値Sを数3に代入して聴覚値に変換する。

ただし、数3での各係数(b、b)は、あらかじめ被験者を用いた聴感評価実験などを通して決定しておく必要がある。例えば、複数の被験者のそれぞれに複数サンプルの音の参照信号と被測定信号を聞かせて評価させ、1人の被験者のその複数サンプルに対する評価結果から得られた回帰直線から、その人の数3における各係数を求める。同様にして各被験者毎の数3における各係数を求め、それらの各被験者の各係数を統計的に処理することにより、数3の各係数(b、b)を決定する。これによって出力される値は、人間の聴感、主観と傾向が一致する。
なお、変換演算ブロック251で用いる値は平均値のみに限らない。また、変換演算ブロック251で用いる変換式は数3のみに限らない。
次に、ステレオ分離度聴覚値算出ブロック252において、単位認知時間ごとに出力された各聴覚値から、ステレオ分離度聴覚値218を計算する。ステレオ分離度聴覚値218の算出は、全てを平均する、最小値をとる、最大値をとる、など、目的にあった演算方法を選択する必要がある。
以上がステレオ分離度聴覚値変換部206における動作となる。
そして最後に、総合出力演算部208に、ノイズ聴覚値変換部205から出力されたノイズレベル聴覚値217と、ステレオ分離度聴覚値変換部206から出力されたステレオ分離度聴覚値218が入力され、重み入力部207から、ノイズレベル聴覚値217とステレオ分離度聴覚値218の重視度合いをあらわす重み219が入力される。総合出力演算部208は、これらの値を数4に代入して、総合出力値220とする。

このようにして総合出力演算部208から出力される総合出力値220は、人間の聴感、主観と傾向が一致する。ただし、総合出力演算部208が用いる変換式は数4のみに限らない。
数2、数3の各係数、および数4の重み係数cは、評価する環境や構成に応じて決定されるものであるが、例えば、数2および数3の各係数がいずれも正または0の値の場合には、数2で算出されるノイズ聴覚値yが小さいほど、また数3で算出されるステレオ分離度聴覚値yが大きいほど、数4で算出される総合出力値yは小さくなるので、総合出力値yの値が小さいほど良い音質である、と判断できる。つまり、総合出力値118の数値だけで、客観的に音質の良否の判断が可能となる。
このような本実施の形態1の信号伝送品質評価装置201を用いると、参照信号212と被測定信号211を入力することにより、被測定信号211を伝送内容信号成分とノイズ信号成分に分離し、分離された信号成分より、ノイズレベルとステレオ分離度の聴感に合った得点出力を計算し、ノイズレベルとステレオ分離度の双方を考慮した総合得点をユーザの希望にしたがって出力することができる。
なお、本実施の形態1の信号伝送品質評価装置101は、入力される被測定信号211および参照信号212のいずれもデジタル信号であり、全てデジタルデータで処理ができるので、図1に示す全てのブロックをプログラムで実現することが容易にできる。例えばROMなどのメモリ上に格納したプログラムをCPU、DSP、FPGAによって実行することによって信号伝送品質評価装置101の全ての処理を容易に実現できる。また、プログラムによってこれらの処理を実現することにより、数1〜数4の数式や各係数を変更したり切り替えたりすることも容易にできる。
(実施の形態2)
実施の形態2では、本発明の信号伝送品質評価装置として、音質を評価する項目にステレオ分離度以外の他の項目を用いた具体例の、構成および動作について説明する。
本実施の形態2の第1の具体例として、音質を評価する項目として信号レベルを用いる場合の構成について説明する。
図6に、本実施の形態2の第1の具体例の信号伝送品質評価装置の構成図を示す。なお、図1と同じ構成部分には同じ符号を用いている。図1と異なる部分について以下に説明する。
本実施の形態2の信号伝送品質評価装置260は、図6に示すように、図1の物理値算出部103として、信号レベル算出部261を備えている。信号レベル算出部261は、信号分離部202によって分離された伝送内容信号214から、被測定信号211の信号レベルに関する物理的指標を計算する。
また、図1の聴覚値変換部104として、信号レベル聴覚値変換部262を備えている。信号レベル聴覚値変換部262は、信号レベル算出部261によって出力された信号レベル265の値をもとに、信号レベル聴覚値266への変換を行う。
また、信号伝送品質評価装置260の重み入力部264は、評価項目であるノイズレベルおよび信号レベルに関する個人の好みをあらわす重み267を入力する。総合出力演算部263は、ノイズレベル聴覚値217、信号レベル聴覚値266および重み入力部264からの重み267を用いて、総合出力値268を計算する。
このような構成にすることにより、本実施の形態2の信号伝送品質評価装置260を用いると、ノイズレベルと信号レベルの双方を考慮した、人間の聴感に合った総合出力値268を取得できるので、客観的な音質の良否の判断が可能となる。
次に、本実施の形態2の第2の具体例として、音質を評価する項目としてS/N比を用いる場合の構成について説明する。
図7に、本実施の形態2の第2の具体例の信号伝送品質評価装置の構成図を示す。なお、図1と同じ構成部分には同じ符号を用いている。図1と異なる部分について以下に説明する。
本実施の形態2の信号伝送品質評価装置270は、図7に示すように、図1の物理値算出部103として、S/N比算出部271を備えている。S/N比算出部271は、信号分離部202によって分離されたノイズ信号213と伝送内容信号214から、被測定信号211のS/N比に関する物理的指標を計算する。
また、図1の聴覚値変換部104として、S/N比聴覚値変換部272を備えている。S/N比聴覚値変換部272は、S/N比算出部271によって出力されたS/N比275の値をもとに、S/N比聴覚値276への変換を行う。
また、信号伝送品質評価装置270の重み入力部274は、評価項目であるノイズレベルおよびS/N比に関する個人の好みをあらわす重み277を入力する。総合出力演算部273は、ノイズレベル聴覚値217、S/N比聴覚値276および重み入力部274からの重み277を用いて、総合出力値278を計算する。
このような構成にすることにより、本実施の形態2の信号伝送品質評価装置270を用いると、ノイズレベルとS/N比の双方を考慮した、人間の聴感に合った総合出力値278を取得できるので、客観的な音質の良否の判断が可能となる。
次に、本実施の形態2の第3の具体例として、音質を評価する項目として周波数特性を用いる場合の構成について説明する。
図8に、本実施の形態2の第3の具体例の信号伝送品質評価装置の構成図を示す。なお、図1と同じ構成部分には同じ符号を用いている。図1と異なる部分について以下に説明する。
本実施の形態2の信号伝送品質評価装置280は、図8に示すように、図1の物理値算出部103として、周波数特性算出部281を備えている。周波数特性算出部281は、信号分離部202によって分離された伝送内容信号214から、被測定信号211の周波数特性に関する物理的指標を計算する。
また、図1の聴覚値変換部104として、周波数特性聴覚値変換部282を備えている。周波数特性聴覚値変換部282は、周波数特性算出部281によって出力された周波数特性285の値をもとに、周波数特性聴覚値286への変換を行う。
また、信号伝送品質評価装置280の重み入力部284は、評価項目であるノイズレベルおよび周波数特性に関する個人の好みをあらわす重み287を入力する。総合出力演算部283は、ノイズレベル聴覚値217、周波数特性聴覚値286および重み入力部284からの重み287を用いて、総合出力値288を計算する。
このような構成にすることにより、本実施の形態2の信号伝送品質評価装置280を用いると、ノイズレベルと周波数特性の双方を考慮した、人間の聴感に合った総合出力値288を取得できるので、客観的な音質の良否の判断が可能となる。
次に、本実施の形態2の第4の具体例として、音質を評価する項目として歪みを用いる場合の構成について説明する。
図9に、本実施の形態2の第4の具体例の信号伝送品質評価装置の構成図を示す。なお、図1と同じ構成部分には同じ符号を用いている。図1と異なる部分について以下に説明する。
本実施の形態2の信号伝送品質評価装置290は、図9に示すように、図1の物理値算出部103として、歪み算出部291を備えている。歪み算出部291は、信号分離部202によって分離された伝送内容信号214と参照信号212から、被測定信号211の歪みに関する物理的指標を計算する。
また、図1の聴覚値変換部104として、歪み聴覚値変換部292を備えている。歪み聴覚値変換部292は、歪み算出部291によって出力された歪み295の値をもとに、歪み聴覚値296への変換を行う。
また、信号伝送品質評価装置290の重み入力部294は、評価項目であるノイズレベルおよび歪みに関する個人の好みをあらわす重み297を入力する。総合出力演算部293は、ノイズレベル聴覚値217、歪み聴覚値296および重み入力部294からの重み297を用いて、総合出力値298を計算する。
このような構成にすることにより、本実施の形態2の信号伝送品質評価装置290を用いると、ノイズレベルと歪みの双方を考慮した、人間の聴感に合った総合出力値298を取得できるので、客観的な音質の良否の判断が可能となる。
次に、本実施の形態2の第5の具体例として、音質を評価する項目として音量を用いる場合の構成について説明する。
図10に、本実施の形態2の第5の具体例の信号伝送品質評価装置の構成図を示す。なお、図1と同じ構成部分には同じ符号を用いている。図1と異なる部分について以下に説明する。
本実施の形態2の信号伝送品質評価装置300は、図10に示すように、図1の物理値算出部103として、音量算出部301を備えている。音量算出部301は、信号分離部202によって分離された伝送内容信号214から、被測定信号211の音量に関する物理的指標を計算する。
また、図1の聴覚値変換部104として、音量聴覚値変換部302を備えている。音量聴覚値変換部302は、音量算出部301によって出力された音量305の値をもとに、音量聴覚値306への変換を行う。
また、信号伝送品質評価装置300の重み入力部304は、評価項目であるノイズレベルおよび音量に関する個人の好みをあらわす重み307を入力する。総合出力演算部303は、ノイズレベル聴覚値217、音量聴覚値306および重み入力部304からの重み307を用いて、総合出力値308を計算する。
このような構成にすることにより、本実施の形態2の信号伝送品質評価装置300を用いると、ノイズレベルと音量の双方を考慮した、人間の聴感に合った総合出力値308を取得できるので、客観的な音質の良否の判断が可能となる。
なお、上記した本実施の形態2の各具体例の構成では、音質を評価する項目としてそれぞれ1つの項目だけを扱う構成で説明したが、音質を評価する項目として2つ以上の項目を処理する構成としてもよい。つまり、ステレオ分離度、信号レベル、S/N比、周波数特性、歪み、および音量のうちから選択される2つ以上の項目を、音質を評価する項目とした構成にしてもよい。例えば、図1の物理値算出部103として、ステレオ分離度算出部204とS/N比算出部271とを備え、図1の聴覚値変換部104として、ステレオ分離度聴覚値変換部206とS/N比聴覚値変換部272とを備えるような構成であってもよい。このように、音質を評価する項目として2つ以上の項目を処理する構成の場合には、総合出力演算部106には、所定の聴覚値116として2つ以上の音質を評価する項目に対応した聴覚値が入力されることになる。
(実施の形態3)
次に、本発明の実施の形態3の、信号伝送品質評価装置を備えたラジオ受信機について説明する。
図11は、本実施の形態3のラジオ受信機の構成および動作を説明する図を示している。
本実施の形態3のラジオ受信機310は、自動車に搭載されており、ラジオ本体313に加えて、信号伝送品質評価装置314およびデジタル無線機316を備えている。
ラジオ本体313は、放送局312から放送されるFMアナログ放送の電波を受信し、デジタル信号に変換して出力する。信号伝送品質評価装置314は、実施の形態1および2で説明した本発明の伝送品質評価装置である。
また、ラジオ受信機310は、ディスプレイ315に接続されており、信号伝送品質評価装置314から出力される総合出力値がディスプレイ315に表示される。ディスプレイ315は、例えばカーナビゲーションなどの他の装置のディスプレイを流用するものであってもよい。
そして、本実施の形態3のラジオ受信機310とは別に、放送局312から放送されるFMアナログ放送の電波を良好に受信できる場所、例えば放送局312の近くの建物に、参照信号取得用ラジオ受信機311が設置されている。参照信号取得用ラジオ受信機311は、FMアナログ放送を受信して、デジタル信号に変換して出力する。また、参照信号取得用ラジオ受信機311には、デジタル無線機317が接続されている。
デジタル無線機317は、ラジオ受信機310が備えるデジタル無線機316との間で、信号の劣化の無いデジタル通信を行う。デジタル無線機316とデジタル無線機317間は、例えば無線LANなどによって通信される。
なお、放送局312から放送されるFMアナログ放送の電波をラジオ本体313が受信し、デジタル化した信号を被測定信号として信号伝送品質評価装置314に入力する経路が、本発明の第1の信号伝送系の一例にあたる。また、放送局312から放送されるFMアナログ放送の電波を参照信号取得用ラジオ受信機311で受信し、デジタル化された信号をデジタル無線機316および317間で伝送し、参照信号として信号伝送品質評価装置314に入力する経路が、本発明の第2の信号伝送系の一例にあたる。また、デジタル無線機316とデジタル無線機317間の伝送が、本発明のデジタル信号系の一例にあたる。
次に、本実施の形態3のラジオ受信機310の動作について説明する。
ラジオ本体313は、放送局312からのFMアナログ放送の電波を受信して、デジタル信号に変換し、そのデジタル化された信号が、被測定信号として信号伝送品質評価装置314に入力される。ラジオ受信機310は自動車に搭載されているため、ラジオ本体313の受信状態は時間とともに大きく変化する。したがって、信号伝送品質評価装置314に入力される被測定信号は、そのノイズ発生率などが時間とともに変化する。
参照信号取得用ラジオ受信機311は、ラジオ本体313が受信した放送と同じ、音楽などのFMアナログ放送の電波を受信し、デジタル信号に変換する。デジタル無線機317は、その参照信号取得用ラジオ受信機311でデジタル化された信号をデジタル無線機316に伝送する。そして、デジタル無線機316が受信したデジタル信号が、参照信号として信号伝送品質評価装置314に入力される。
デジタル無線機316とデジタル無線機317間では信号の劣化の無い伝送が行われるので、信号伝送品質評価装置314には、参照信号取得用ラジオ受信機311がデジタル信号に変換した信号と同じ信号が、参照信号として入力されることになる。
このような構成にすることにより、被測定信号と同じ放送を受信した信号で、被測定信号よりも良好な受信環境で受信した信号、すなわち被測定信号よりもノイズ発生率の小さい信号を、参照信号として信号伝送品質評価装置314に入力できる。
なお、信号伝送品質評価装置314に入力する被測定信号と参照信号の同期をとる目的で、デジタル無線機316およびラジオ本体313から出力される信号をメモリなどに一時的に蓄積した後に、信号伝送品質評価装置314に入力するようにしてもよい。
本実施の形態3のラジオ受信機310を用いることにより、その時点に受信したFMアナログ放送の受信信号に対する総合出力値が信号伝送品質評価装置314から出力され、ディスプレイ315に表示されるので、ラジオ本体313の受信出力のノイズおよび音質の良否をリアルタイムに確認することができる。
図12に、本実施の形態3の、他の構成のラジオ受信機の構成および動作を説明する図を示す。図11と同じ構成部分には、同じ符号を用いている。以下、図11の構成と異なる部分について説明する。
図12に示すラジオ受信機320は、図11のラジオ受信機310とは参照信号の取得方法が異なる。
本実施の形態3のラジオ受信機320は、図12に示すように、楽曲情報抽出部322を備えている。楽曲情報抽出部322は、FMアナログ放送で放送される放送データに付随して送信されてくる、その放送内容を示す付加情報を受信信号から抽出する。
また、ラジオ受信機320を搭載している自動車には、車載オーディオプレイヤー321が搭載されている。車載オーディオプレイヤー321は、デジタル信号を出力する装置であり、例えば、CDチェンジャーを備えたCDプレイヤーや、MP3形式などのファイルをメモリやHDDに格納したデジタルプレイヤーなどのカーコンポを流用するものであってもよい。
次に、図12に示す本実施の形態3のラジオ受信機320の動作について説明する。
ラジオ本体313が放送局312からのFMアナログ放送の音楽放送の電波を受信して、デジタル信号に変換し、そのデジタル化された信号が、被測定信号として信号伝送品質評価装置314に入力される。
FMアナログ放送では、音声や音楽などの放送データに付随して、その放送内容を示す付加情報が送信されてくる。楽曲情報抽出部322は、ラジオ本体313がFMアナログ放送の電波から音楽放送を受信する際に、受信中の音楽を特定する楽曲情報を付加情報から抽出する。そして、楽曲情報抽出部322は、その抽出した楽曲情報を用いて、車載オーディオプレイヤー321に格納されている音楽データの中から、その楽曲情報で特定される音楽を再生させる。
そして、車載オーディオプレイヤー321が再生されて出力されるデジタル信号が、参照信号として信号伝送品質評価装置314に入力される。
なお、車載オーディオプレイヤー321が、本発明の参照信号格納装置の一例にあたる。また、車載オーディオプレイヤー321から出力され参照信号として信号伝送品質評価装置314に入力される経路が、本発明の第2の信号伝送系の一例にあたる。
ラジオ受信機320は自動車に搭載されているため、ラジオ本体313の受信状態は時間とともに大きく変化し、信号伝送品質評価装置314に入力される被測定信号は、そのノイズ発生率などが時間とともに変化する。一方、参照信号は、車載オーディオプレイヤー321に格納されている音楽データの再生信号なので、ノイズの少ない良好な品質の信号である。
このような構成にすることにより、被測定信号に対応する同じ音楽の信号で、被測定信号よりも良好な品質の信号、すなわち被測定信号よりもノイズ発生率の小さい信号を、参照信号として信号伝送品質評価装置314に入力できる。
なお、信号伝送品質評価装置314に入力する被測定信号と参照信号の同期をとる目的で、車載オーディオプレイヤー321およびラジオ本体313から出力される信号をメモリなどに一時的に蓄積した後に、信号伝送品質評価装置314に入力するようにしてもよい。
本実施の形態3のラジオ受信機320を用いることにより、その時点に受信したFMアナログ放送の音楽信号に対する総合出力値が信号伝送品質評価装置314から出力され、ディスプレイ315に表示されるので、ラジオ本体313の受信出力のノイズおよび音質の良否をリアルタイムに確認することができる。
なお、本発明のプログラムは、上述した本発明の信号伝送品質評価装置の、前記参照信号を利用して前記被測定信号からノイズ成分をノイズ信号としておよび信号成分を伝送内容信号として分離する前記信号分離部、前記ノイズ信号に基づいてノイズレベル値を算出する前記ノイズレベル算出部、前記ノイズレベル値を人間の聴覚特性の傾向に合わせたノイズレベル聴覚値に変換する前記ノイズ聴覚値変換部、少なくとも前記伝送内容信号に基いて所定の物理値を算出する前記物理値算出部、前記所定の物理値を人間の聴覚特性の傾向に合わせた所定の聴覚値に変換する前記聴覚値変換部、前記ノイズレベル聴覚値および前記所定の聴覚値を利用して総合出力値を算出する前記総合出力演算部、の機能をコンピュータにより実行させるためのプログラムであって、コンピュータと協働して動作するプログラムである。
また、本発明の記録媒体は、上述した本発明の信号伝送品質評価装置の、前記参照信号を利用して前記被測定信号からノイズ成分をノイズ信号としておよび信号成分を伝送内容信号として分離する前記信号分離部、前記ノイズ信号に基づいてノイズレベル値を算出する前記ノイズレベル算出部、前記ノイズレベル値を人間の聴覚特性の傾向に合わせたノイズレベル聴覚値に変換する前記ノイズ聴覚値変換部、少なくとも前記伝送内容信号に基いて所定の物理値を算出する前記物理値算出部、前記所定の物理値を人間の聴覚特性の傾向に合わせた所定の聴覚値に変換する前記聴覚値変換部、前記ノイズレベル聴覚値および前記所定の聴覚値を利用して総合出力値を算出する前記総合出力演算部、の機能をコンピュータにより実行させるためのプログラムを記録した記録媒体であり、コンピュータにより読み取り可能かつ、読み取られた前記プログラムが前記コンピュータと協働して利用される記録媒体である。
また、本発明のプログラムの一利用形態は、コンピュータにより読み取り可能な、ROM等の記録媒体に記録され、コンピュータと協働して動作する態様であっても良い。
また、本発明のプログラムの一利用形態は、インターネット等の伝送媒体、光・電波等の伝送媒体中を伝送し、コンピュータにより読みとられ、コンピュータと協働して動作する態様であっても良い。
また、上述した本発明のコンピュータは、CPU、DSP、FPGA等の純然たるハードウェアに限らず、ファームウェアや、OS、更に周辺機器を含むものであっても良い。
なお、以上説明した様に、本発明の構成は、ソフトウェア的に実現しても良いし、ハードウェア的に実現しても良い。
以上に説明したように、本発明の信号伝送品質評価装置またはラジオ受信機を用いることにより、音楽信号を用いて人間の聴感と傾向が一致する信号伝送品質評価を行うことが可能となる。
本発明にかかる信号伝送品質評価装置、ラジオ受信機等は、音楽信号を含む信号伝送媒体の信号伝送品質を高い精度で客観的に評価できる効果を有し、音声信号や音響信号等の各種の信号が伝送する信号伝送媒体の信号伝送品質を評価する信号伝送品質評価装置およびラジオ受信機等として有用である。
本発明の実施の形態1の信号伝送品質評価装置の概要構成図 本発明の実施の形態1の、音質を評価する項目にステレオ分離度を用いた場合の信号伝送品質評価装置の構成図 本発明の実施の形態1の、信号伝送品質評価装置の信号分離部の機能ブロック図 本発明の実施の形態1の、信号伝送品質評価装置のノイズ聴覚値変換部の機能ブロック図 本発明の実施の形態1の、信号伝送品質評価装置のステレオ分離度聴覚値変換部の機能ブロック図 本発明の実施の形態2の第1の具体例の、信号伝送品質評価装置の構成図 本発明の実施の形態2の第2の具体例の、信号伝送品質評価装置の構成図 本発明の実施の形態2の第3の具体例の、信号伝送品質評価装置の構成図 本発明の実施の形態2の第4の具体例の、信号伝送品質評価装置の構成図 本発明の実施の形態2の第5の具体例の、信号伝送品質評価装置の構成図 本発明の実施の形態3のラジオ受信機の構成および動作を説明する図 本発明の実施の形態3の、他の構成のラジオ受信機の構成および動作を説明する図
符号の説明
101、201、260、270、280、290、300、314 信号伝送品質評価装置
103 物理値算出部
104 聴覚値変換部
105、207、264、274、284、294、304 重み入力部
115 所定の物理値
116 所定の聴覚値
117、219、267、277、287、297、307 重み
118、220、268、278、288、298、308 総合出力値
202 信号分離部
203 ノイズレベル算出部
204 ステレオ分離度算出部
205 ノイズ聴覚値変換部
206 ステレオ分離度聴覚値変換部
208、263、273、283、293、303 総合出力演算部
211 被測定信号
212 参照信号
213 ノイズ信号
214 伝送内容信号
215 ノイズレベル
216 ステレオ分離度
217 ノイズレベル聴覚値
218 ステレオ分離度聴覚値
230 同期(相互相関関数)ブロック
231 同期サンプル切り出しブロック
232 フーリエ変換ブロック
233 2信号間伝達関数算出ブロック
234 擬似被測定信号算出ブロック
235 減算ブロック
240 単位認知時間設定ブロック
241 ピークレベル検出ブロック
242 パワーレベル検出ブロック
243 変換演算ブロック
244 ノイズレベル聴覚値算出ブロック
250 単位認知時間設定ブロック
251 変換演算ブロック
252 ステレオ分離度聴覚値算出ブロック
261 信号レベル算出部
262 信号レベル聴覚値変換部
265 信号レベル
266 信号レベル聴覚値
271 S/N比算出部
272 S/N比聴覚値変換部
275 S/N比
276 S/N比聴覚値
281 周波数特性算出部
282 周波数特性聴覚値変換部
285 周波数特性
286 周波数特性聴覚値
291 歪み算出部
292 歪み聴覚値変換部
295 歪み
296 歪み聴覚値
301 音量算出部
302 音量聴覚値変換部
305 音量
306 音量聴覚値
310、320 ラジオ受信機
311 参照信号取得用ラジオ受信機
312 放送局
313 ラジオ本体
315 ディスプレイ
316、317 デジタル無線機
321 車載オーディオプレイヤー
322 楽曲情報抽出部

Claims (19)

  1. 評価対象とする被測定信号および前記被測定信号の比較基準として用いられる参照信号が入力され、前記参照信号を利用して、前記被測定信号から、ノイズ成分をノイズ信号としておよび信号成分を伝送内容信号として分離する信号分離部と、
    前記ノイズ信号に基づいてノイズレベル値を算出するノイズレベル算出部と、
    前記ノイズレベル値を、予め決められた経験則に基いて、人間の聴覚特性の傾向に合わせたノイズレベル聴覚値に変換するノイズ聴覚値変換部と、
    少なくとも前記伝送内容信号に基いて所定の物理値を算出する物理値算出部と、
    前記所定の物理値を、予め決められた経験則に基いて、人間の聴覚特性の傾向に合わせた所定の聴覚値に変換する聴覚値変換部と、
    前記ノイズレベル聴覚値および前記所定の聴覚値を利用して、品質評価指標となる総合出力値を算出する総合出力演算部とを備えた信号伝送品質評価装置。
  2. 前記聴覚値の種類毎の重みづけを入力する重み入力部を備え、
    前記総合出力演算部は、前記重みづけにしたがって前記各聴覚値から前記総合出力値を算出する、請求項1に記載の信号伝送品質評価装置。
  3. 前記所定の物理値は、ステレオ分離度および歪みの少なくともいずれか一方を示す値であり、
    前記物理値算出部は、前記伝送内容信号とともに前記参照信号も利用して前記所定の物理値を算出する、請求項1に記載の信号伝送品質評価装置。
  4. 前記所定の物理値は、S/N比を示す値であり、
    前記物理値算出部は、前記伝送内容信号とともに前記ノイズ信号も利用して前記所定の物理値を算出する、請求項1に記載の信号伝送品質評価装置。
  5. 前記所定の物理値は、信号特性、周波数特性および音量の少なくともいずれかを示す値である、請求項1に記載の信号伝送品質評価装置。
  6. 前記信号分離部は、前記参照信号および前記被測定信号を同期させてそれぞれの周波数特性を求め、前記2つの周波数特性を用いて前記参照信号および前記被測定信号間の伝達関数を算出し、前記参照信号に前記伝達関数を畳み込むことにより前記被測定信号の信号成分を前記伝送内容信号として求め、前記被測定信号から前記伝送内容信号を減算して前記ノイズ信号を求める、請求項1に記載の信号伝送品質評価装置。
  7. 前記ノイズレベル算出部は、前記ノイズ信号を一定サンプル数切り出して自乗平均処理を行うことにより前記ノイズレベル値を算出する、請求項1に記載の信号伝送品質評価装置。
  8. 前記所定の物理値は、ステレオ分離度を示す値であり、
    前記物理値算出部は、前記伝送内容信号および前記参照信号を、それぞれ一定サンプル数切り出して、数1の演算処理を行うことにより前記ステレオ分離度を示す値αを算出する、請求項3に記載の信号伝送品質評価装置。
  9. 前記ノイズ聴覚値変換部は、前記ノイズレベル値について、設定された複数の単位認知時間中のノイズレベルからそれぞれピークレベルPpeakおよびパワーレベルPpowerを検出し、数2の演算処理を行うことにより前記各単位認知時間中の単位聴覚値yをそれぞれ求め、前記各単位認知時間中の前記単位聴覚値yから前記ノイズレベル聴覚値を算出する、請求項1に記載の信号伝送品質評価装置。
  10. 数2の各係数a、a、aは、被験者を用いた聴感評価実験の結果に基づいて予め決定しておく、請求項9に記載の信号伝送品質評価装置。
  11. 前記聴覚値変換部は、前記ステレオ分離度を示す値αについて、設定された複数の単位認知時間中のステレオ分離度からそれぞれ平均値Sを計算し、数3の演算処理を行うことにより前記各単位認知時間中の単位聴覚値yをそれぞれ求め、前記各単位認知時間中の前記単位聴覚値yからステレオ分離度を示す前記所定の聴覚値を算出する、請求項8に記載の信号伝送品質評価装置。
  12. 数3の各係数b、bは、被験者を用いた聴感評価実験の結果に基づいて予め決定しておく、請求項11に記載の信号伝送品質評価装置。
  13. 前記被測定信号および前記参照信号は、いずれもデジタル化された信号である、請求項1に記載の信号伝送品質評価装置。
  14. 前記被測定信号は、評価対象である第1の信号伝送系を通過してきた信号であり、
    前記参照信号は、前記第1の信号伝送系よりもノイズ発生率が小さい第2の信号伝送系から出力される信号である、請求項1に記載の信号伝送品質評価装置。
  15. 前記第1の信号伝送系は、アナログ放送電波を受信するラジオ本体であり、
    前記第2の信号伝送系は、前記アナログ放送電波を受信する参照信号取得用ラジオ受信機と、前記参照信号取得用ラジオ受信機から出力されるデジタル化された信号を伝送するデジタル信号系とを組み合わせた系統である、請求項14に記載の信号伝送品質評価装置。
  16. 前記第1の信号伝送系は、アナログ放送電波を受信するラジオ本体であり、
    前記第2の信号伝送系は、前記アナログ放送電波に付随して受信した前記被測定信号を特定する付加情報に基づいて、参照信号格納装置に予め格納されている前記被測定信号に対応する信号を、前記参照信号格納装置から前記参照信号として出力させる系統である、請求項14に記載の信号伝送品質評価装置。
  17. アナログ放送電波を受信するラジオ本体と、
    前記ラジオ本体の出力を前記被測定信号とする請求項1に記載の信号伝送品質評価装置とを備えたラジオ受信機。
  18. 請求項13に記載の信号伝送品質評価装置の、前記参照信号を利用して前記被測定信号からノイズ成分をノイズ信号としておよび信号成分を伝送内容信号として分離する前記信号分離部、前記ノイズ信号に基づいてノイズレベル値を算出する前記ノイズレベル算出部、前記ノイズレベル値を人間の聴覚特性の傾向に合わせたノイズレベル聴覚値に変換する前記ノイズ聴覚値変換部、少なくとも前記伝送内容信号に基いて所定の物理値を算出する前記物理値算出部、前記所定の物理値を人間の聴覚特性の傾向に合わせた所定の聴覚値に変換する前記聴覚値変換部、前記ノイズレベル聴覚値および前記所定の聴覚値を利用して総合出力値を算出する前記総合出力演算部、としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
  19. 請求項18に記載のプログラムを記録した記録媒体であって、コンピュータで利用可能な記録媒体。
JP2007116096A 2007-04-25 2007-04-25 信号伝送品質評価装置、ラジオ受信機、プログラムおよび記録媒体 Pending JP2008277916A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007116096A JP2008277916A (ja) 2007-04-25 2007-04-25 信号伝送品質評価装置、ラジオ受信機、プログラムおよび記録媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007116096A JP2008277916A (ja) 2007-04-25 2007-04-25 信号伝送品質評価装置、ラジオ受信機、プログラムおよび記録媒体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008277916A true JP2008277916A (ja) 2008-11-13

Family

ID=40055399

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007116096A Pending JP2008277916A (ja) 2007-04-25 2007-04-25 信号伝送品質評価装置、ラジオ受信機、プログラムおよび記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008277916A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017027011A (ja) * 2015-07-24 2017-02-02 日本放送協会 音質評価装置
JP2021015137A (ja) * 2019-07-10 2021-02-12 三菱電機株式会社 情報処理装置、プログラム及び情報処理方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017027011A (ja) * 2015-07-24 2017-02-02 日本放送協会 音質評価装置
JP2021015137A (ja) * 2019-07-10 2021-02-12 三菱電機株式会社 情報処理装置、プログラム及び情報処理方法
JP7278161B2 (ja) 2019-07-10 2023-05-19 三菱電機株式会社 情報処理装置、プログラム及び情報処理方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN103348703B (zh) 用以利用预先算出的参考曲线来分解输入信号的装置和方法
KR101935183B1 (ko) 멀티-채널 오디오 신호 내의 음성 성분을 향상시키는 신호 처리 장치
US8073146B2 (en) Audio test apparatus and test method thereof
TWI540913B (zh) 運用分解器產生輸出信號之裝置和方法
Zhang et al. Effects of telephone transmission on the performance of formant-trajectory-based forensic voice comparison–female voices
CN105261375B (zh) 激活音检测的方法及装置
CN102576535B (zh) 用于确定音频系统的感知质量的方法和系统
KR20160039677A (ko) 보이스 활성화 탐지 방법 및 장치
JP4745916B2 (ja) 雑音抑圧音声品質推定装置、方法およびプログラム
CN102510418B (zh) 噪声环境下的语音可懂度测量方法及装置
CN102549657A (zh) 用于确定音频系统的感知质量的方法和系统
JP5605574B2 (ja) 多チャンネル音響信号処理方法、そのシステム及びプログラム
Westhausen et al. Reduction of subjective listening effort for TV broadcast signals with recurrent neural networks
JP2008277916A (ja) 信号伝送品質評価装置、ラジオ受信機、プログラムおよび記録媒体
US9200944B2 (en) Method of objectively determining subjective properties of a binaural sound signal
Grais et al. Referenceless performance evaluation of audio source separation using deep neural networks
CN105050021B (zh) 耳机音质检测方法、系统及终端
JP7278161B2 (ja) 情報処理装置、プログラム及び情報処理方法
EP3477925B1 (en) Method of determining the quality of voice data with transmission via a network, method of and an apparatus for performing a telephone call
WO2016096568A1 (en) Hearing test system and a computer readable medium
Tesic et al. An experimental study on the phase importance in digital processing of speech signal
KR20100056859A (ko) 음성 인식 장치 및 방법
Brachmanski Experimental comparison between speech transmission index (STI) and mean opinion scores (MOS) in rooms
CN114424283A (zh) 音频信号处理设备、音频信号处理方法和存储介质
Ghimire Speech intelligibility measurement on the basis of ITU-T Recommendation P. 863