JP2008275914A - 表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】表示部分の感電やショート等による故障を防止し、かつメンテナンスが容易な表示装置を提供する。
【解決手段】光源4からの光を光伝送板5により伝送し、この伝送した光を導光板1の入射側面である側面1aから導光板1内に入射させる。導光板1内に入射した光が凹部2の反射面2aに反射し、表面1b側から出射される。表面1b側からは、凹部2がドット状の輝点として観察される。
【選択図】図2

Description

本発明は、ディスプレイなどに用いられる表示装置に関する。
近年、LED(発光ダイオード)は、高効率、長寿命の光源として、様々な用途に使われる機会が多くなっている。例えば、特許文献1には、2枚の透明ガラス板の間にLED素子を所定の配置で設けた表示部を有する表示装置が開示されている。
欧州特許第0995199号明細書
特許文献1に開示されているようなLEDが直接発光する方式の表示装置では、基本的に電源の近くに設置されているか、少なくとも電気配線はLEDの近くまで配置されている。この場合、水や塵埃の影響により、感電やショートを生じ、表示装置の表示部分が大きなダメージを被ることがあった。また、表示装置が高所に設置されている場合など、メンテナンスに困難が伴うことがあった。
本発明は上記に鑑みてなされたものであって、表示部分の感電やショート等による故障を防止し、かつメンテナンスが容易な表示装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の表示装置は、光を出射する光源と、この光源からの光を一側面で受光し、この一側面から入射した光を伝送して他側面から光を出射する板状の光伝送部と、この光伝送部の前記他側面に対向して配置される側面を入射側面とし、この入射側面から入射した前記光伝送部からの光を一方面側に反射する反射面を有する複数の凹部が他方面側に形成された導光板とを備えることを特徴とする。
また、本発明の表示装置に係る前記光源は、前記光伝送部の前記一側面に沿って延在して形成されていることを特徴とする。
また、本発明の表示装置に係る前記光源は、複数の発光ダイオードが所定方向に配列されたものであることを特徴とする。
また、本発明の表示装置は、光を出射する光源と、この光源からの光を一端面で受光し、この一端面から入射した光を伝送して他端面から光を出射する棒状の光伝送部と、この棒状の光伝送部から出射される光を一端面で受光し、この一端面から入射した光を一側面側に反射する反射面を有する複数の凹部が、前記一側面に対向する他側面側に形成された棒状の導光体と、この棒状の導光体の前記一側面に対向して配置される側面を入射側面とし、この入射側面から入射した前記棒状の導光体からの光を一方面側に反射する反射面を有する複数の凹部が他方面側に形成された導光板とを備えることを特徴とする。
また、本発明の表示装置に係る前記導光板に形成された前記凹部は、文字、記号、図形、模様のうちのいずれか1つ以上の組み合わせを表示するように配列されていることを特徴とする。
また、本発明の表示装置に係る前記導光板に形成された前記凹部の前記反射面は、前記導光板の前記他方面に対する角度が、45度以上60度以下であることを特徴とする。
また、本発明の表示装置に係る前記導光板に形成された前記凹部は、平面視略矩形状とされ、その縦横比は10:1から1:1までの範囲であることを特徴とする。
また、本発明の表示装置に係る前記導光板に形成された前記複数の凹部のうち、少なくとも一部の凹部の反射面は一部が平面状に形成されていることを特徴とする。
本発明の表示装置では、光源からの光を光伝送部により伝送して導光板に入射させるので、表示部分を構成する導光板は電気的に中性であり、表示部分の感電やショート等による故障を防止することができる。また、光源を導光板から離して設置できるので、メンテナンスを容易に行うことができる。
以下、本発明の表示装置を実施するための最良の形態について、図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1は本発明の第1の実施の形態に係る表示装置を模式的に示す斜視図、図2は図1に示す表示装置の断面図、図3は図1に示す表示装置の要部拡大断面図、図4は図1に示す表示装置の凹部の平面図である。
図1、図2に示すように第1の実施の形態に係る表示装置10は、透明な導光板1と、光源4と、光源4からの光を伝送する光伝送板5とを備える。
光源4としては、LED、LD(レーザダイオード)などを用いることができる。光源4は、略矩形状の光伝送板5の一辺の側面5aに沿って延在して形成され、光伝送板5に向けて光を出射する。
光源4は、例えば、複数のLEDが光伝送板5の側面5aに沿う方向に配列されたものが使用できる。また、光源4が発する光の色は、白、赤、緑、青などを例示でき、導光板1の凹部2が構成するパターンに応じて適宜選択できる。
光伝送板5は、光透過性を有する材料からなり、例えば、アクリル樹脂、石英ガラス、多成分ガラスからなる。光伝送板5は、側面5aから入射する光源4からの光を伝送し、側面5aに対向する側面5bから光を出射する。光伝送板5は、光の出射面である側面5bが、略矩形状の導光板1の一辺の側面1aに対向するように配置されており、光伝送板5の側面5bから出射した光が、導光板1の側面1aから導光板1内に入射するようになっている。なお、光伝送板5は、図示例のように平面状に限らず、曲面状であってもよい。
導光板1は、透明な材料であればよく、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、シリコン樹脂、シクロポリオレフィン樹脂等などの合成樹脂からなる板や、ガラス板などが用いられ、その中でも透明性、加工の容易さなどの点からアクリル板が好ましい。
導光板1の厚さは、例えば0.5mm〜10mmとすることができる。また、導光板1は、背景を透かし見ることができる程度の光透過性を有することが好ましい。
なお、本発明において、透明であるとは、凹部2からの反射光が視認できる程度の光透過性をもつことをいう。この定義は本発明において共通に用いられる。
導光板1の裏面1cには、複数の凹部2からなる表示部3が形成されている。凹部2は、光伝送板5により伝送され側面1aから入射した光源4からの光を表面1b側に反射する反射面2aを有する。凹部2は、入射した光が反射面2aに当たるような形状とされる。本実施の形態では、凹部2は、平面視形状が略矩形とされ(図4を参照)、反射面2aを斜辺とする三角形となる断面を有する(図3を参照)。
凹部2は、導光板1内に形成されて光源4からの光を表面1b側に反射する構造であればよく、その構成は図示例に限定されない。例えば、反射面が四角形以上の多角形(例えば台形)や扇形などであってもよい。
平面視したときの凹部2の縦横比(アスペクト比)(平均値)は、10:1から1:1の範囲であることが好ましく、5:1から1:1の範囲であることがさらに好ましい。
図4に示すように、縦横比とは、β1:β2をいう。β1とは、図3および図4に示す凹部2の斜辺2bの平面視長さ(光の入射方向の長さ)であり、β2とは、光の入射方向と直交する上辺2cおよび下辺2dの長さである。
長さβ2に対する長さβ1が大きすぎると、凹部2からの光の形状が線状に近くなるため、表示装置10の特徴である透明性が損なわれるので好ましくない。長さβ2に対する長さβ1が小さすぎると、凹部2の輝度が低くなりすぎる。なお、β2:β1を縦横比と考えることもできる。
縦横比とは、平面視で凹部2が内接する最小面積の長方形の長辺と短辺の比(長辺:短辺)をいう。
なお、凹部2の平面視形状は、図示例に限らず、三角形、五角形などの多角形、円形、楕円形などであってもよい。
導光板1の裏面1cに対する反射面2aの傾斜角度(図3に示す角度α)は、小さすぎれば出射光の傾斜角度も大きくなり、表示装置10を正面から見たときの凹部2の視認性が低下する。傾斜角度αが大きすぎれば、光の入射角度が臨界角を超え、反射面2aを透過する光の割合が増加するため、光の反射効率が低下し、光の利用効率が低くなる。
このため、反射面2aの傾斜角度αは、45度以上60度以下が好ましく、50度以上55度以下がさらに好ましい。傾斜角度αを上記範囲とすることによって、光の反射効率を高くするとともに、反射光を表面1bに対し垂直に近い角度で出射させ、凹部2の視認性を高めることができる。
なお、図示例では、反射面2aは平面状であるが反射面は少なくとも一部が平面状であればよく、一部を曲面により構成してもよい。また、反射面の形状を各反射面で異ならせてもよい。反射面が曲面であると、反射光の出射角度が広い範囲にわたる場合があるが、この場合には、凹部2が広い範囲から視認できるようになる。
また、反射面2aにおける光の反射効率を高めるために、反射面2aの表面は平滑な平面が望ましい。
凹部2の高さ(図3に示す高さγ)は、小さすぎれば凹部2の視認性が低くなり、大きすぎれば表示装置10の透明性の点で好ましくないため、凹部2の高さγの平均値は、0.1mm〜5mmが好ましく、0.5mm〜3mmがさらに好ましい。
導光板1の厚さに対する凹部2の高さγの比(平均値)は、1/10〜1/1が好ましく、1/5〜2/3がさらに好ましい。
すべての凹部2の平面視面積(β1×β2)を同一とすると、光源4に近い凹部2における反射光に比べ、光源4から遠い位置にある凹部2における反射光の輝度が低くなる傾向がある。このため、凹部2の平面視面積を光源4からの距離に応じて大きくすることによって、凹部2の反射光の輝度を均一化するのが好ましい。
また、凹部2は、文字、記号、図形、模様、またはこれらのうち2以上の組み合わせをなすように配列させるのが好ましい。
上記の表示装置10では、光源4からの光を光伝送板5により伝送し、光伝送板5の側面5bから出射した光を導光板1の入射側面である側面1aから導光板1内に入射させる。そして、図3に示すように、導光板1内に入射した光を凹部2の反射面2aに反射させ、表面1b側から出射させる。表面1b側から見ると、凹部2はドット状の輝点として観察される。また、文字、記号、図形、模様、またはこれらのうち2以上の組み合わせをなすように凹部2を配列することで、表面1b側から観察することによって、凹部2の配列からなるデザインが視認される。
光伝送板5により伝送された光源4からの光は、大部分が反射面2aに反射し、ほぼ一定の方向(図示例では表面1bに垂直な方向)に向かうため、反射光の単位面積あたりの輝度は十分に大きくなる。このため、距離をおいて観察する場合でも優れた視認性が得られる。また、凹部2の面積を小さく抑えることができるので、表示装置10の透明性は損なわれない。
また、表示部分を構成する導光板1と光伝送板5とは電気的に中性であるため、表示部分の感電やショート等による故障を防止することができる。また、光源4を導光板1から離して設置できるので、導光板1を高所に設置する場合等でも、光源4を手元に設置してメンテナンスを容易に行うことができる。
また、構造が単純であるため、製造が容易でコスト面でも有利である。さらに、導光板1と光源4とが別体であるため、導光板1を、異なる表示部を有する導光板に交換するのが容易であるという利点がある。
また、凹部2の数を多くし、かつ光源4の光量を高くすれば、表示装置としての機能だけでなく、面状の照明装置としての機能を与えることができる。
次に、表示装置10の凹部2を形成する方法の一例について、図5〜図7を参照して説明する。
図5に示すように、基部11の下面に刃部12が突出形成された加工具13を使用する。刃部12は、凹部2に応じた形状とされ、刃部12の頂角(図5に示す頂角δ)は、10〜40度が好ましい。
反射面2aを平滑に形成するには、反射面2aを形成する面である刃部12の斜面12aも平滑に形成するのが好ましい。
図6および図7に示すように、加工具13を、刃部12の形成方向に沿って下降させて刃部12を導光板1の裏面1cに押し込み、加工具13を上昇させて刃部12を引き抜く。
この際、刃部12と導光板1のうち一方または両方を導光板1の材料の軟化点以上の温度に加熱しておくと、凹部2の形成が容易となる。これによって、導光板1の裏面1cに、刃部12に沿う形状の凹部2が形成される。
加工具13を水平移動させて、同様の操作を繰り返すことによって、複数の凹部2からなる表示部3を形成する。
加工具13を使用する製造方法によれば、正確な形状の凹部2を形成できる。また、反射面2aを平滑に形成することができる。
他の製造方法として、切削加工、プレス成型、射出成型等が挙げられる。これらのなかでは、切削加工、プレス成型、射出成型は、反射面2aを比較的平滑に形成できるという利点がある。また、プレス成型、射出成型は、小さな凹部2でも精度よく形成することができる。また、切削加工は、金型が不要であるため、製造コストが低減でき、特に大きな面積の導光板に対する加工や、少量生産の場合に有利である。
なお、図8に示すように、導光板1の表面1bおよび導光板1の裏面1cには、それぞれ保護板6,7を設けることができる。保護板6,7の材料は、透明な材料であればよく、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂等の合成樹脂、ガラスが好適である。保護板6,7によって、表示装置の耐久性を高めることができる。
(第2の実施の形態)
図9は本発明の第2の実施の形態に係る表示装置を模式的に示す斜視図、図10は図9に示す表示装置の平面図である。なお、図9、図10に示す第2の実施の形態に係る表示装置の構成のうち図1に示す第1の実施の形態に係る表示装置の構成と同様の構成については、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
図9、図10に示すように第2の実施の形態に係る表示装置20は、図1に示した表示装置10に対し、光源4と光伝送板5とを省略し、光源21と棒状の光伝送体22と棒状の導光体23とを追加した構成である。
光源21としては、LED、LDなどを用いることができる。棒状の光伝送体22は、光透過性を有する材料からなり、例えば、アクリル樹脂、石英ガラス、多成分ガラスからなる。光伝送体22の一端面は光源21に光結合され、その一端面(入射面)から入射した光が他端面(出射面)から出射されるようになっている。
導光体23は、導光板1と同様の材料、例えばアクリル樹脂からなり、四角形断面形状で棒状をなしている。この導光体23の長さ方向の一方の端面23aに光伝送体22の出射面が接続され、光伝送体22により伝送された光源21からの光が、端面23aから導光体23内に入射するようになっている。
導光体23は、1つの側面23bが導光板1の入射側面である側面1aに対向するように配置される。導光体23の側面23bに対向する側面23cには、導光板1に形成されているものと同様の構成の凹部2が、導光体23の長さ方向に間隔をあけて複数形成されている。凹部2は、入射した光を反射面2aにより側面23b側に反射する。
上記の表示装置20では、光源21からの光を光伝送体22により伝送し、この伝送した光を導光体23の端面23aから導光体23内に入射させる。そして導光体23内に入射した光が導光体23の凹部2の反射面2aに反射し、導光体23の側面23b側から出射される。この導光体23の側面23b側から出射した光は、導光板1の入射側面である側面1aから導光板1内に入射する。
そして、第1の実施の形態と同様に、導光板1内に入射した光が凹部2の反射面2aに反射し、表面1b側から出射される。表面1b側から見ると、凹部2はドット状の輝点として観察される。
このようにしても、表示部分を構成する導光板1と光伝送体22と棒状の導光体23とが電気的に中性であるため、表示部分の感電やショート等による故障を防止することができる。また、光源21を導光板1から離して設置できるので、導光板1を高所に設置する場合等でも、光源21を手元に設置してメンテナンスを容易に行うことができる。
なお、光伝送体22は、光ファイバにより構成してもよい。また、導光体23に形成される凹部は、側面23cの全幅に渡って横断するように構成してもよい。
本発明の第1の実施の形態に係る表示装置を模式的に示す斜視図である。 図1に示す表示装置の断面図である。 図1に示す表示装置の要部拡大断面図である。 図1に示す表示装置の凹部の平面図である。 図1に示す表示装置の凹部を形成する方法を示す工程図である。 前図に続く工程図である。 前図に続く工程図である。 保護板を設けた表示装置を示す断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る表示装置を模式的に示す斜視図である。 図9に示す表示装置の平面図である。
符号の説明
1 導光板
2 凹部
2a 反射面
3 表示部
4,21 光源
5 光伝送板
6,7 保護板
10,20 表示装置
22 光伝送体
23 導光体

Claims (8)

  1. 光を出射する光源と、
    この光源からの光を一側面で受光し、この一側面から入射した光を伝送して他側面から光を出射する板状の光伝送部と、
    この光伝送部の前記他側面に対向して配置される側面を入射側面とし、この入射側面から入射した前記光伝送部からの光を一方面側に反射する反射面を有する複数の凹部が他方面側に形成された導光板と
    を備えることを特徴とする表示装置。
  2. 前記光源は、前記光伝送部の前記一側面に沿って延在して形成されていることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記光源は、複数の発光ダイオードが所定方向に配列されたものであることを特徴とする請求項2に記載の表示装置。
  4. 光を出射する光源と、
    この光源からの光を一端面で受光し、この一端面から入射した光を伝送して他端面から光を出射する棒状の光伝送部と、
    この棒状の光伝送部から出射される光を一端面で受光し、この一端面から入射した光を一側面側に反射する反射面を有する複数の凹部が、前記一側面に対向する他側面側に形成された棒状の導光体と、
    この棒状の導光体の前記一側面に対向して配置される側面を入射側面とし、この入射側面から入射した前記棒状の導光体からの光を一方面側に反射する反射面を有する複数の凹部が他方面側に形成された導光板と
    を備えることを特徴とする表示装置。
  5. 前記導光板に形成された前記凹部は、文字、記号、図形、模様のうちのいずれか1つ以上の組み合わせを表示するように配列されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の表示装置。
  6. 前記導光板に形成された前記凹部の前記反射面は、前記導光板の前記他方面に対する角度が、45度以上60度以下であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の表示装置。
  7. 前記導光板に形成された前記凹部は、平面視略矩形状とされ、その縦横比は10:1から1:1までの範囲であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の表示装置。
  8. 前記導光板に形成された前記複数の凹部のうち、少なくとも一部の凹部の反射面は一部が平面状に形成されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の表示装置。
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