JP2008271178A - 通信システム - Google Patents

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Abstract

【課題】複数階で構成される輸送機関内でも、設備などの増加を招くことなく、高品質な通信サービスを提供する。
【解決手段】対象エリアに配置された複数の端末装置40と、通信サービスのためのサービスデータを蓄積するサーバ装置10と、サーバ装置10に蓄積されたサービスデータを含むデータを伝送する基幹ケーブル11と、基幹ケーブル11を介してサーバ装置10にデータ接続され、それぞれに割り当てられた通信チャンネルにより、端末装置40にサービスデータを提供する複数のアクセスポイント装置20とを備え、アクセスポイント装置20それぞれを、下階エリアFdおよび上階エリアFuのいずれか一方のエリアの上部に配置する。
【選択図】図1

Description

本発明は、航空機など輸送機関の乗客キャビンエリア内を対象にした通信システムに関し、特に、複数階のフロアで構成される輸送機関において、乗客用座席などに配置された複数の端末装置と、映像、音声や情報サービスを配信するサーバ装置に接続された無線基地局装置との間で、無線通信する無線通信システムを備えた通信システムに関する。
近年、IEEE802.11a/b/gをはじめとする無線通信システムが普及しつつある。これらは無線ローカルエリアネットワーク(Local Area Network)システムあるいは略して無線LANシステムと呼ばれ、有線LANシステムに用いられているイーサネット(登録商標)と同等のことを無線に置き換えた通信システムである。
無線LANシステムは、当初、携帯形や可搬形パーソナルコンピュータ、可搬形無線端末装置などでの使用が想定されていた。その後、各分野への利用が広まり、例えば、配線ケーブルなどの煩雑さをなくすことを目的として、使用位置が固定された端末装置に対して無線LANシステムを適用する技術などが提案されている。
このような技術の1つとして、従来、航空機内における映像や音声などのコンテンツの配信サービスに、無線LANシステムを利用するような技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。すなわち、航空機内において、無線通信システムとして無線LANシステムを配置し、各乗客用座席に設置された無線端末装置に対してコンテンツデータを送出し、これによって、無線LANシステムを利用したコンテンツ配信システムを形成するとともに、煩雑な配線ケーブルなどを削減している。
このようなコンテンツ配信システムの構成として、まず、乗客に提供するためのコンテンツに対応したコンテンツデータは、システムのサーバに蓄積しておく。さらに、上記サーバに接続された無線基地局装置であるワイヤレスアクセスポイント(以下、アクセスポイントと呼ぶ)を航空機内に複数設置する。また、座席ごとに無線端末装置を設置し、1つのアクセスポイントが複数の無線端末装置をカバーするようにそれぞれのアクセスポイントの位置を設定する。
このとき、まず、機内スペースを複数の小エリアに区切り、1つの小エリアに対して1つのアクセスポイントが対応するように、それぞれのアクセスポイントを機内に割り当てる。さらに、他の小エリアに対し、できる限り干渉、妨害を与えずに電波を発射するようアクセスポイントの指向性アンテナを配置するとともに、自エリア内の各無線端末装置とは決まった通信チャンネル用いて無線通信するように設定する。また、1つのアクセスポイントとその小エリア内の各無線端末装置とが、その通信チャンネルの周波数帯域を時分割して通信するように構成することで、1つの通信チャンネルで複数の無線端末装置に対してそれぞれ個別のコンテンツ配信サービスを実施することができる。
また、それぞれのアクセスポイントに対する通信チャンネルの割り当てとしては、例えば次のように割り当てる。すなわち、利用可能な通信チャンネルが例えば8チャンネル分ある場合、機内スペースの先頭小エリアを第1チャンネル、次の小エリアを第2チャンネルというように順番に割り当てる。さらに、9番目の小エリアについては、最初のチャンネルに戻り、第1チャンネルを割り当て、10番目の小エリアを第2チャンネルというように順番に割り当てていく。このようなチャンネル割り当てを行うことにより、機内スペース内において、有限数の通信チャンネルを再利用できるとともに、通信チャンネル間での干渉や妨害を抑制すことができる。
航空機内において、このような無線LANシステムを構成することにより、有線LANシステムのような配線ケーブルを設置することなく座席ごとの無線端末装置に映像や音声などのコンテンツデータを送出できるため、配線ケーブルによる重量増加の抑制や柔軟な機内座席の配置変更が可能となる。
また、複数階のフロアを有した建物などにおいて、ある1つのフロアに設置した基地局と各階のフロアに設けた端末装置とが無線通信可能なように構成した送受信システムに関する技術なども提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特表2006−506899号公報 特開2000−22700号公報
しかしながら、下階と上階との2つの乗客用フロアを設けた航空機の機内において、1つのフロアのみの機内と同様に、各無線基地局装置にデータを伝送するためのケーブルを上階のフロアにも配置すると、新たなケーブルを配置することになるため、このようなケーブルによる重量が増加するという課題があった。また、このような上下階のフロアを設けた機内に、上述した特許文献1のような複数の通信チャンネルを利用した無線LANシステムを適用する場合、例えば、下階と上階とに同一の通信チャンネルを割り当てると空間的に隣り合うため、互いに干渉や妨害を起こす可能性もあった。さらに、異なった通信チャンネル間における干渉や妨害をも抑制するため、空間的に隣り合う小エリアには隣接した通信チャンネルを割り当てないような構成にしようとする場合、前後に加えて上下に隣り合う小エリア間の通信チャンネルの割り当ても考慮しなければならないため、通信チャンネルの割り当てが複雑になるという課題もあった。
このように、下階と上階との2つの乗客用フロアを設けた航空機に無線LANシステムを適用しようとする場合、各無線基地局装置にデータを伝送するためのケーブルの配置や各無線基地局装置に割り当てる通信チャンネルを、重量および干渉や妨害の観点から再設定し直す必要があった。
また、特許文献2のように複数の階を有した建物などに1つの無線基地局装置を配置したような構成の場合、例えば無線基地局装置から離れた位置では電界強度が低下するため、対象エリア内の隅々の端末装置に対してまで通信品質を保証するには限界があった。また、通信品質を上げようとすると、例えば反射板などを利用して電波環境を適切に設定する必要があり、航空機内に適用する場合、反射板のような補助部材による重量が増加するという課題があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、複数階のフロアを設けた航空機内など輸送機関内における通信サービスにおいて、配信ケーブルなどの設備の増加を招くことなく、通信チャンネル間の干渉や妨害を抑制した、高品質な通信システムを提供することを目的とする。
上述したような目的を達成するために、本発明の通信システムは、対象エリアを、下階とする下階エリアと下階エリアの上階となる上階エリアとに区分し、下階エリアと上階エリアとをフロア部材で仕切った対象エリア内において、複数の通信チャンネルを割り当てて通信サービスを行う通信システムであって、対象エリアに配置された複数の端末装置と、通信サービスのためのサービスデータを蓄積するサーバ装置と、サーバ装置に蓄積されたサービスデータを含むデータを伝送する基幹ケーブルと、基幹ケーブルを介してサーバ装置にデータ接続され、それぞれに割り当てられた通信チャンネルにより、端末装置にサービスデータを提供する複数の無線基地局装置とを備え、無線基地局装置それぞれを、下階エリアおよび上階エリアのいずれか一方のエリアの上部に配置した構成である。
また、本発明の通信システムは、フロア部材を、電波が透過する透過部材とし、無線基地局装置それぞれを上階エリアの上部に配置した構成である。
また、本発明の通信システムは、基幹ケーブルを上階エリアの上部に沿うように配置し、上階エリアおよび下階エリアに配置された複数の端末装置に対して、基幹ケーブルを介し、さらに無線基地局装置を介した無線通信によりサービスデータを提供する構成である。
また、本発明の通信システムは、無線基地局装置が、対象エリアを上階と下階とを含む小エリアに複数分割した各小エリアに配置され、小エリアごとにそれぞれ割り当てられた通信チャンネルにより、小エリアに含まれる端末装置に通信サービスを提供する構成である。
また、本発明の通信システムは、隣り合う小エリア間においては、隣接しない通信チャンネルを割り当てた構成である。
以上のような構成により、基幹ケーブルは上階エリアの上部のみに配置すればよいため、1つのフロアのみの場合と比較して、このような基幹ケーブルを増設する必要はない。また、上階エリアの上部に配置した各無線基地局装置によって、下階と上階とを含む小エリアの各端末装置に対して通信サービスを行う構成であるため、下階エリアと上階エリアとの通信チャンネルを割り当てるような設定は必要なく、簡易な通信チャンネルの割り当てで通信チャンネル間の干渉や妨害を抑制することができる。
また、本発明の通信システムは、基幹ケーブルをフロア部材に沿うように配置し、無線基地局装置それぞれを下階エリアの上部に配置し、上階エリアに配置された複数の端末装置に対しては、基幹ケーブルを介した有線通信によりサービスデータを提供し、下階エリアに配置された複数の端末装置に対しては、基幹ケーブルを介し、さらに無線基地局装置を介した無線通信によりサービスデータを提供する構成である。
また、本発明の通信システムは、無線基地局装置が、下階エリアを複数の小エリアに分割した各小エリアに配置され、小エリアごとに割り当てられた通信チャンネルにより、小エリアに含まれる端末装置に通信サービスを提供する構成である。
また、本発明の通信システムは、隣り合う小エリア間においては、隣接しない通信チャンネルを割り当てた構成である。
以上のような構成により、基幹ケーブルはフロア部材に沿って配置すればよいため、1つのフロアのみの場合と比較して、このような基幹ケーブルを増設する必要はない。また、通信チャンネルの割り当てについては、下階エリアの各無線基地局装置に対してのみ設定すればよいため、簡易な通信チャンネルの割り当てで通信チャンネル間の干渉や妨害を抑制することができる。
また、本発明の通信システムは、対象エリアを、外部から電磁的に遮蔽された輸送機関内の客室エリアとした構成である。
本発明の通信システムによれば、複数階のフロアを設けた航空機内など輸送機関内における通信サービスにおいて、配信ケーブルなどの設備の増加を招くことなく、通信チャンネル間の干渉や妨害を抑制した、高品質な通信システムを提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における通信システムの構成を示すブロック図である。本実施の形態では、本発明の通信システムを、外部から電磁的に遮蔽された輸送機関の1つである航空機内の客室エリアに適用した一例を挙げて説明する。また、特に、本発明の通信システムは、複数階のフロアで構成される輸送機関などを対象としており、本実施の形態では、1階席と2階席とするような2つのフロアの客室エリアを設けた航空機に、本通信システムを適用した一例を挙げて説明する。
図1に示すように、本実施の形態の通信システムは、配信するための映像や音声など通信サービスのためのサービスデータを蓄積し、処理するサーバ装置10と、サーバ装置10に接続され、サービスデータを含むデータを伝送する基幹LANの基幹ケーブル11と、基幹ケーブル11を介してサーバ装置10にそれぞれデータ接続された複数のアクセスポイント装置20と、アクセスポイント装置20と無線通信を行う複数の端末装置40とを備えた構成である。
また、上述したように、本通信システムは、上下2つのフロアに客室エリアを設けた航空機を対象としている。このため、本実施の形態では、航空機内において本通信システムによる通信の対象とする全エリアを対象エリアとしたとき、まず、図1に示すように、対象エリアを、下階とする下階エリアFdと下階エリアFdの上階となる上階エリアFuとに区分し、下階エリアFdと上階エリアFuとをフロア部材111で仕切った構成として説明する。すなわち、下階エリアFdにおいてはフロア部材111が天井となる。また、上階エリアFuにおいてはフロア部材111が床となり、このフロア部材111上に上階の座席などが配置される。
さらに、本実施の形態では、このような上下階エリアの区分とともに、この対象エリアを、図1に示すように上階と下階とを含む複数の異なる小エリアに分割している。すなわち、図1に示すように、本通信システムは、航空機内をこのような上下階を含む小エリアに分割し、各小エリアにおいて1つのアクセスポイント装置20を配置し、アクセスポイント装置20がその小エリア内に含まれる複数の端末装置40と通信するような構成としている。図1では、対象エリアを小エリアA1から小エリアAnまでのn個の小エリアに分割した一例を示している。さらに、本実施の形態では、アクセスポイント装置20それぞれを、図1に示すように、上階エリアFuに配置している。また、詳細については以下で説明するが、フロア部材111を、電波が透過する透過部材とするとともに、基幹ケーブル11を上階エリアFuの上部、すなわち上階エリアFuの天井などに沿うように配置し、アクセスポイント装置20それぞれも上階エリアFuの上部に配置したことを特徴としている。
本実施の形態における通信システムは、このような基本構成により、例えば、航空機内の各乗客へのサービスとして、映画や音楽番組などのコンテンツを、サーバ装置10からアクセスポイント装置20を介して各乗客の座席前などに配置された端末装置40に配信する。サーバ装置10は、配信するコンテンツをサービスデータとして蓄積しており、このようなサービスデータが、サーバ装置10から基幹ケーブル11を介して、上階エリアFu上部の小エリアごとに配置されたアクセスポイント装置20に供給される。さらに、アクセスポイント装置20と小エリア内の端末装置40とが通信を行うことで、個々の端末装置40へのサービスデータの提供などが実施される。
このようなコンテンツ配信の通信サービスを実施するため、本実施の形態の通信システムにおいて、まず、サーバ装置10は、乗客に提供する映画番組や音楽番組など複数の番組分のサービスデータを蓄積している。
また、アクセスポイント装置20は、それぞれ基幹ケーブル11によりサーバ装置10と接続される。アクセスポイント装置20は、端末装置40と無線接続するために設けた無線基地局装置である。上述したような無線LANシステムにおいては、無線を利用して端末装置とサーバなどとの接続を行うため、このような無線接続を提供するアクセスポイントと呼ばれる基地局が設置される。無線LANシステムの利用形態の1つとして、このようなアクセスポイントを中心としてアクセスポイントと無線によりデータ接続された複数の端末装置とが通信を行うシステムがある。本実施の形態では、アクセスポイント装置20を中心とする各小エリアにおいて、アクセスポイント装置20と小エリア内の各端末装置40とをデータ接続した無線LANシステムが構成されている。このように、本実施の形態の通信システムは、機内スペースを複数の小エリアに区切り、1つの小エリアに対して1つのアクセスポイント装置20が対応してカバーするように、それぞれのアクセスポイント装置20を機内において割り当て、各小エリアにおいて無線LANシステムを構成している。
さらに、小エリア間において、このような無線通信における干渉や障害を抑制するため、最適となるような通信チャンネルを各小エリアに割り当てている。なお、通信チャンネルの割り当てについては以下で詳細に説明する。また、小エリアの各端末装置40に対してそれぞれ個別のコンテンツデータを伝送するため、アクセスポイント装置20は、1つの通信チャンネルを例えば時分割のように分割して各端末装置40に対しサービスデータを伝送する。端末装置40は、時分割で受け取るサービスデータを一時保存するとともに、順次映像や音声データに復元しながら再生する。このような端末装置40により再生される映像や音声が乗客に提示される。
このように、アクセスポイント装置20は、基幹ケーブル11を介してサーバ装置10にデータ接続され、それぞれに割り当てられた通信チャンネルにより、端末装置40にサービスデータを提供する。特に、本実施の形態では、フロア部材を、電波が透過する透過部材とし、アクセスポイント装置20それぞれを、小エリアにおける上階の上部に配置するような構成としている。このような構成とすることによって、アクセスポイント装置20は、小エリアにおける上階の端末装置40にサービスデータを提供するとともに、小エリアにおける下階の端末装置40にもサービスデータを提供する。
次に、各アクセスポイント装置20が使用する通信チャンネルの割り当てについて説明する。なお、本実施の形態では、通信チャンネルの割り当てについて、隣接する通信チャンネル間の干渉や周波数隣接妨害を抑制するため、隣り合う小エリア間では、隣接する通信チャンネルを割り当てないとするような条件で、各通信チャンネルを割り当てている。このような条件に基づいて設定したチャンネルの割り当てについて説明する。
図2は、本実施の形態における航空機の機体100内を上面から見た図であり、小エリアの区分、および各小エリアに対する通信チャンネル割り当ての一例を示している。また、ここでは、通信チャンネルとして、所定の帯域幅を有し、周波数ごとに区分される01chから08chまでで示すような8チャンネル分の通信チャンネルが使用できる例を挙げて説明する。また、図2では、機体100内を小エリアA1から小エリアA11とするような11個のアクセスポイント装置20を中心とする小エリアに分割し、通信チャンネルとして01chから08chまでの8チャンネル分をそれぞれの小エリアに割り当てた例を示している。すなわち、まず、先頭の小エリアA1には01chを割り当てている。次に、隣り合う小エリア間では隣接する通信チャンネルを割り当てないとするような条件に基づいて、その隣の小エリアA2には、01chに対して隣接チャンネルではない03chを割り当てる。次に、小エリアA2の隣の小エリアA3には、03chに対して隣接チャンネルではない05chを割り当てる。さらに、隣の小エリアA4には07chを割り当て、次に、隣の小エリアA5に対しては、下位チャンネルに戻して02chを割り当てる。このように、図2では、小エリアA1から小エリアA11まで順番に、01chから08chまでの8チャンネル分を1チャンネルずつ飛び越すような形態でチャンネルを割り当て、これによって、隣り合う小エリア間では隣接チャンネルとならないように設定している。また、このような小エリア間における通信チャンネル配置とすることで、航空機内において有限数の通信チャンネルを再利用するとともに、小エリアに割り当てた通信チャンネル間での干渉や妨害を抑制している。なお、図2に示した小エリア間における通信チャンネル配置は一例であり、小エリア間の互いの通信チャンネルが連続しないような条件を満たせば他の通信チャンネル配置でもよい。
また、図3は、本実施の形態における航空機の機体100内を側面から見た図を示しており、図3では小エリアA6および小エリアA7近辺の構成を代表して示している。図3に示すように、航空機の機体100内において、上下階2つのフロアの客室エリアを設けており、下階エリアFdとなる下階のフロアはフロア部材110上に各座席120が配置され、上階エリアFuとなる上階のフロアはフロア部材111上に各座席120が配置されている。また、各座席120には、それぞれ端末装置40が備え付けられており、座席120に着席した乗客は、自身の前に備え付けられた端末装置40を利用して映画や音楽などの視聴を行う。
機体100内でのこのような各部材が配置された構成において、図3に示すように、基幹ケーブル11は、上階エリアFuの天井など上部に沿うように配置される。また、アクセスポイント装置20それぞれも、小エリアごとに上階エリアFuの天井など上部に配置される。図3では、小エリアA6および小エリアA7に配置されたアクセスポイント装置20を示している。また、フロア部材111は電波が透過する透過部材で作成されている。このため、図3に示すように、小エリアにおいて、アクセスポイント装置20は、上階エリアFuに配置された各端末装置40とともに、下階エリアFdに配置された各端末装置40との無線通信を行うような構成とすることができる。
以上説明したように、本実施の形態の通信システムは、上下階2つのフロアの客室エリアを設けた航空機内において、各アクセスポイント装置20に通信チャンネルを割り当てて通信サービスを行う通信システムであり、対象エリアに配置された複数の端末装置40と、通信サービスのためのサービスデータを蓄積するサーバ装置10と、サーバ装置10に蓄積されたサービスデータを含むデータを伝送する基幹ケーブル11と、基幹ケーブル11を介してサーバ装置10にデータ接続され、それぞれに割り当てられた通信チャンネルにより、端末装置40にサービスデータを提供する複数のアクセスポイント装置20とを備え、アクセスポイント装置20それぞれを、上階エリアFuの上部に配置した構成である。また、下階エリアFdと上階エリアFuとを仕切るフロア部材111を電波が透過する透過部材としている。
本実施の形態の通信システムは、このような構成としており、基幹ケーブル11は上階エリアFuの上部のみに配置すればよいため、このような基幹ケーブル11を新たな階に対して増設する必要はなく、このような基幹ケーブル11による重量の増加もない。また、上階エリアFuの上部に配置した各アクセスポイント装置20によって、下階と上階とを含む小エリアの各端末装置40に対して通信サービスを行う構成であるため、下階エリアFdと上階エリアFuとに通信チャンネルを割り当てるような設定は必要なく、1つのフロアのみの場合と同様な通信チャンネルを割り当てればよいため、簡易な通信チャンネルの割り当てで通信チャンネル間の干渉や妨害を抑制することができる。
よって、本発明の通信システムによれば、複数階のフロアを設けた航空機内など輸送機関内における通信サービスにおいて、配信ケーブルなどの設備の増加を招くことなく、通信チャンネル間の干渉や妨害を抑制した、高品質な通信システムを提供することができる。
(実施の形態2)
図4は、本発明の実施の形態2における通信システムの構成を示すブロック図である。本実施の形態においても、本発明の通信システムは、複数階のフロアで構成される輸送機関などを対象としており、実施の形態1と同様に、上階エリアFuと下階エリアFdとする2つのフロアの客室エリアを設けた航空機に、本通信システムを適用した一例を挙げて説明する。
図4に示すように、本実施の形態の通信システムは、配信するための映像や音声など通信サービスのためのサービスデータを蓄積し、処理するサーバ装置10と、サーバ装置10に接続され、サービスデータを含むデータを伝送する基幹LANの基幹ケーブル11と、基幹ケーブル11を介してサーバ装置10にそれぞれデータ接続された複数のアクセスポイント装置20と、アクセスポイント装置20と無線通信を行う複数の端末装置40と、基幹ケーブル11にデータ接続された複数の端末装置41とを備えた構成である。また、本実施の形態でも、航空機内において、通信の対象エリアをフロア部材111で仕切った下階エリアFdと上階エリアFuとに区分し、このような航空機内に本通信システムを適用している。
さらに、本実施の形態では、このような上下階エリアの区分とともに、この下階エリアFdを、図4に示すように複数の異なる小エリアに分割している。すなわち、図4に示すように、本通信システムは、下階エリアFdでの各小エリアにおいて1つのアクセスポイント装置20を配置し、アクセスポイント装置20がその小エリア内に含まれる複数の端末装置40と通信するような構成としている。図4では、下階エリアFdを小エリアA1から小エリアAnまでのn個の小エリアに分割した一例を示している。さらに、本実施の形態では、基幹ケーブル11を下階エリアFdの上部、すなわち下階エリアFdの天井となるフロア部材111に沿うように配置し、アクセスポイント装置20それぞれも下階エリアFdの上部に配置している。また、下階エリアFdでの小エリア間において、このような無線通信における干渉や障害を抑制するため、実施の形態1と同様な通信チャンネルの割り当て条件に基づいて、通信チャンネルを各小エリアに割り当てている。
一方、上階エリアFuに配置された各端末装置41に対しては、基幹ケーブル11を介した有線通信によりサービスデータを提供するような構成である。すなわち、各端末装置40は無線通信が可能な機能を備えているのに対し、各端末装置41は有線通信が可能な機能を備えている。このような構成により、サーバ装置10に蓄積されたサービスデータは、基幹ケーブル11を介した有線通信により、各端末装置41に対して提供される。
図5は、本実施の形態における航空機の機体100内を側面から見た図を示しており、図5でも小エリアA6および小エリアA7近辺の構成を代表して示している。図5に示すように、航空機の機体100内において、上下階2つのフロアの客室エリアを設けており、下階エリアFdとなる下階のフロアはフロア部材110上に各座席120が配置され、上階エリアFuとなる上階のフロアはフロア部材111上に各座席120が配置されている。また、下階エリアFdの各座席には、それぞれ端末装置40が備え付けられており、上階エリアFuの各座席には、それぞれ端末装置41が備え付けられている。
機体100内でのこのような各部材が配置された構成において、図5に示すように、基幹ケーブル11は、下階エリアFdの上部となるフロア部材111に沿うように配置される。また、アクセスポイント装置20それぞれも、小エリアごとに下階エリアFdの上部に配置される。図5では、小エリアA6および小エリアA7に配置されたアクセスポイント装置20を示しており、小エリアA6は通信チャンネルとして04ch、またその隣の小エリアA7は通信チャンネルとして06chというように、隣り合う小エリア間では、隣接する通信チャンネルを割り当てないとするような条件で通信チャンネルを割り当てている。
また、上階エリアFuにおいては、図5に示すように、各端末装置41それぞれは、基幹ケーブル11に対してケーブル12で接続されている。このような構成により、サーバ装置10に蓄積されたサービスデータは、基幹ケーブル11を介した有線通信により、各端末装置41に対して提供される。
以上説明したように、本実施の形態の通信システムは、上下階2つのフロアの客室エリアを設けた航空機内において、各アクセスポイント装置20に通信チャンネルを割り当てて通信サービスを行う通信システムであり、対象エリアに配置された複数の端末装置40および複数の端末装置41と、通信サービスのためのサービスデータを蓄積するサーバ装置10と、サーバ装置10に蓄積されたサービスデータを含むデータを伝送する基幹ケーブル11と、基幹ケーブル11を介してサーバ装置10にデータ接続され、それぞれに割り当てられた通信チャンネルにより、端末装置40にサービスデータを提供する複数のアクセスポイント装置20とを備え、アクセスポイント装置20それぞれを、下階エリアFdの上部に配置した構成である。さらに、上階エリアFuに配置された複数の端末装置41に対しては、基幹ケーブル11を介した有線通信によりサービスデータを提供するような構成である。
本実施の形態の通信システムは、このような構成としており、基幹ケーブル11は下階エリアFdの上部のみに配置すればよいため、このような基幹ケーブル11を新たな階に対して増設する必要はなく、このような基幹ケーブル11による重量の増加もない。また、下階エリアFdの上部に配置した各アクセスポイント装置20によって、下階において割り当てた小エリアの各端末装置40に対して、無線通信により通信サービスを行う構成であるため、1つのフロアのみの通信チャンネルを割り当てればよく、簡易な通信チャンネルの割り当てで通信チャンネル間の干渉や妨害を抑制することができる。
また、本実施の形態の通信システムは、上階エリアFuの端末装置41に対しては、有線通信によりサービスデータを提供するような構成であるため、例えば、上階エリアFuをファーストクラス対応のエリアとし、有線通信により高品質で豊富な番組を含むなどのサービスを提供するような構成とすることで、通信システムの多様化を図ることも可能である。
よって、本発明の通信システムによれば、複数階のフロアを設けた航空機内など輸送機関内における通信サービスにおいて、配信ケーブルなどの設備の増加を招くことなく、通信チャンネル間の干渉や妨害を抑制した、高品質な通信システムを提供することができる。
なお、以上の説明では、本発明の通信システムを利用して映像や音声などのコンテンツデータを各端末装置40へ配信するようなシステムを中心に説明したが、例えば端末装置40や端末装置41からサーバ装置10へと上り通信するような構成であってもよい。
また、以上の説明では、輸送機関内に設けた本発明の通信システムの一例として、航空機内の客室エリアに適用した一例を挙げて説明したが、電車やバスなどのように外部から電磁的に遮蔽された輸送機関であってもよく、また、電磁的に遮蔽された室内にも本発明の通信システムを適用することができる。
本発明は、配信ケーブルなどの設備の増加を招くことなく、通信チャンネル間の干渉や妨害を抑制した、高品質な通信システムを提供することができるため、例えば、航空機のような輸送機関内に設置する情報配信サービスを行うシステムなどに利用してその有用性は大である。
本発明の実施の形態1における通信システムの構成を示すブロック図 同通信システムを利用した航空機の機体内を上面から見た図 同通信システムを利用した航空機の機体内を側面から見た図 本発明の実施の形態2における通信システムの構成を示すブロック図 同通信システムを利用した航空機の機体内を側面から見た図
符号の説明
10 サーバ装置
11 基幹ケーブル
12 ケーブル
20 アクセスポイント装置(無線基地局装置)
40,41 端末装置
100 機体
110,111 フロア部材
120 座席

Claims (8)

  1. 対象エリアを、下階とする下階エリアと前記下階エリアの上階となる上階エリアとに区分し、前記下階エリアと前記上階エリアとをフロア部材で仕切った前記対象エリア内において、複数の通信チャンネルを割り当てて通信サービスを行う通信システムであって、
    前記対象エリアに配置された複数の端末装置と、
    前記通信サービスのためのサービスデータを蓄積するサーバ装置と、
    前記サーバ装置に蓄積された前記サービスデータを含むデータを伝送する基幹ケーブルと、
    前記基幹ケーブルを介して前記サーバ装置にデータ接続され、それぞれに割り当てられた通信チャンネルにより、前記端末装置に前記サービスデータを提供する複数の無線基地局装置とを備え、
    前記無線基地局装置それぞれを、前記下階エリアおよび前記上階エリアのいずれか一方のエリアの上部に配置したことを特徴とする通信システム。
  2. 前記フロア部材を、電波が透過する透過部材とし、前記無線基地局装置それぞれを前記上階エリアの上部に配置したことを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  3. 前記基幹ケーブルを前記上階エリアの上部に沿うように配置し、
    前記上階エリアおよび前記下階エリアに配置された複数の前記端末装置に対して、前記基幹ケーブルを介し、さらに前記無線基地局装置を介した無線通信により、前記サービスデータを提供することを特徴とする請求項2に記載の通信システム。
  4. 前記無線基地局装置は、前記対象エリアを上階と下階とを含む小エリアに複数分割した各小エリアに配置され、前記小エリアごとにそれぞれ割り当てられた前記通信チャンネルにより、前記小エリアに含まれる端末装置に通信サービスを提供することを特徴とする請求項2または3に記載の通信システム。
  5. 前記基幹ケーブルを前記フロア部材に沿うように配置し、
    前記無線基地局装置それぞれを前記下階エリアの上部に配置し、
    前記上階エリアに配置された複数の前記端末装置に対しては、前記基幹ケーブルを介した有線通信により前記サービスデータを提供し、
    前記下階エリアに配置された複数の前記端末装置に対しては、前記基幹ケーブルを介し、さらに前記無線基地局装置を介した無線通信により前記サービスデータを提供することを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  6. 前記無線基地局装置は、前記下階エリアを複数の小エリアに分割した各小エリアに配置され、前記小エリアごとにそれぞれ割り当てられた前記通信チャンネルにより、前記小エリアに含まれる端末装置に通信サービスを提供することを特徴とする請求項5に記載の通信システム。
  7. 隣り合う前記小エリア間においては、隣接しない前記通信チャンネルを割り当てることを特徴とする請求項4または6に記載の通信システム。
  8. 前記対象エリアは、外部から電磁的に遮蔽された輸送機関内の客室エリアであることを特徴とする請求項1から7までのいずれか1項に記載の通信システム。
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