JP2008269181A - 対象物検出装置 - Google Patents

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【課題】対象物の検出処理の簡易化および高速化が図れる対象物検出装置を提供することにある。
【解決手段】対象物検出装置1は、撮像手段2から画像入力手段10に入力された濃淡画像から当該濃淡画像の各画素の画素値を濃度勾配方向の値に置き換えてなる濃度勾配方向画像を作成する濃度勾配方向画像作成手段11と、濃度勾配方向画像の所定領域内における濃度勾配方向が特定の方向を向いた画素の数を算出し当該画素の数に基づいて入力された濃淡画像に対象物の特徴部分が存在するか否かの判別を異なる特徴部分について行う複数の弱判別手段15aと、対象物が写っている画像を含む複数の学習用サンプル画像についての各弱判別手段15aの判別結果より求められた弱判別手段15a毎の信頼度、および入力された濃淡画像に対する弱判別手段15aの判別結果に基づいて、入力された濃淡画像に対象物が存在するか否かを判別する総合判別手段16とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像から対象物を検出する対象物検出装置に関するものである。
従来から、CCDイメージ・センサや、CMOSイメージ・センサなどを利用したカメラにより撮像された濃淡画像などの画像(画像データ)から、検出対象となる対象物(例えば、顔画像)を検出する対象物検出装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
上記対象物検出装置では、画像に対象物が存在するか否かの判別に、アダ・ブースト(AdaBoost)などのブースティングによる集団学習を利用した判別手段が用いられている。
このような判別手段は、入力された濃淡画像(以下、単に「入力濃淡画像」と称する)の所定領域内の画素値(輝度値、濃度値、または濃淡値ともいう)の総和などに基づいて入力濃淡画像に対象物の特徴部分が存在するか否かを判別する複数の弱判別手段と、対象物が写っている画像を含む複数の学習用サンプル画像による学習内容および入力濃淡画像に対する弱判別手段の判別結果に基づいて入力濃淡画像に対象物が存在するか否かを判別する総合判別手段とを備えている。
ここで、弱判別手段は、対象物の特徴部分が存在するか否かなどの極めて簡単な方法により対象物の存否(有無)を判別するものであり、このような弱判別手段1つでは対象物の存否の判別能力は低いが、上記判別手段では、対象物の特徴部分の存否を異なる特徴部分について例えば数百〜数千行った弱判別手段の判別結果に基づいて、総合判別手段により入力濃淡画像に対象物が存在するか否かを判別することで、結果的に、高い判別能力を実現している。
特開2005−44330号公報
ところで、濃淡画像を用いて対象物の検出しようとした場合に、学習サンプル画像を作成したときの明るさと、濃淡画像を撮像した際の明るさとが異なっていると、同じ対象物であっても、濃度値が大きく変化してしまう。
上記判別手段における弱判別手段は、極めて簡単な判別を行うものであるから、上記のような濃度値の変化に対応できず、濃淡画像に対象物が写っていても、その撮像場所の明暗状態が学習サンプル画像と異なった際には、対象物が存在しないと判別してしまう、つまり、撮像場所の明暗状態によって検出精度が低下してしまうおそれがあった。
このような撮像場所の明暗状態によって検出精度が低下することを防止する方法としては、例えば、学習サンプル画像に撮像場所の明暗状態のみが異なる濃淡画像を複数枚用意する方法や、弱判別手段による判別を行う前に濃淡画像のコントラストを正規化する処理を行う方法が提案されている。
しかしながら、学習サンプル画像を増やした場合には、弱判別手段の数が増加するから、対象物の検出処理が複雑になり、また、検出処理にかかる時間が長くなってしまうという問題があった。このような問題点は、弱判別手段による判別を行う前に濃淡画像のコントラストを正規化する処理を行う場合であっても同様に生じていた。
本発明は上述の点に鑑みて為されたもので、その目的は、対象物の検出処理の簡易化および高速化が図れる対象物検出装置を提供することにある。
上記の課題を解決するために、請求項1の発明では、入力された濃淡画像から当該濃淡画像の各画素の画素値を濃度勾配方向の値に置き換えてなる濃度勾配方向画像を作成する濃度勾配方向画像作成手段と、濃度勾配方向画像の所定領域内における濃度勾配方向が特定の方向を向いた画素の数を算出し当該画素の数に基づいて上記入力された濃淡画像に対象物の特徴部分が存在するか否かの判別を異なる特徴部分について行う複数の弱判別手段を有する部分判別手段と、対象物が写っている画像を含む複数の学習用サンプル画像についての複数の弱判別手段の判別結果より求められた弱判別手段それぞれの信頼度、および上記入力された濃淡画像に対する弱判別手段の判別結果に基づいて、上記入力された濃淡画像に対象物が存在するか否かを判別する総合判別手段とを備えていることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、濃淡画像に対象物の特徴部分が存在するか否かの判別を行うにあたっては、濃淡画像の代わりに当該濃淡画像の各画素の画素値を濃度勾配方向の値に置き換えてなる濃度勾配方向画像を用いているので、濃淡画像そのものを用いて上記特徴部分が存在するか否かの判別を行う場合とは異なり濃淡画像の撮像場所の明暗状態による影響が殆どなくなって、例えば、学習サンプル画像に撮像場所の明暗状態のみが異なる濃淡画像を複数枚用意する必要がなくなって弱判別手段の数の増加を抑制でき、また弱判別手段による判別を行う前に濃淡画像のコントラストを正規化する処理が必要なくなるから、対象物の検出処理の簡易化が図れ、その上、検出処理にかかる時間を短縮できて、検出処理の高速化が図れる。
請求項2の発明では、請求項1の発明において、濃度勾配方向画像から、当該濃度勾配方向画像の四隅の画素のいずれか1つを始点、任意の画素を終点とする矩形領域内における濃度勾配方向が特定の方向を向いた画素の数を上記終点の画素の画素値として有する累積度数分布画像を作成する累積度数分布画像作成手段を備え、弱判別手段は、濃度勾配方向画像の所定領域内における濃度勾配方向が特定の方向を向いた画素の数を算出するにあたっては、累積度数分布画像を用いるように構成されていることを特徴とする。
請求項2の発明によれば、累積度数分布画像を用いれば、濃度勾配方向画像の任意の領域における濃度勾配方向が特定の方向を向いた画素の数は、上記任意の領域の頂点位置に対応する累積度数分布画像の画素の画素値を加算、減算することによって算出できるから、濃度勾配方向画像を用いる場合に比べれば、検出処理の高速化が図れる。
請求項3の発明では、請求項1または2の発明において、総合判別手段は、弱判別手段の判別結果に応じて当該弱判別手段の信頼度を加算してなる判別値が所定値以上となった際に、上記入力された濃淡画像に対象物が存在すると判別するように構成され、部分判別手段は、予め決定された順番で複数の弱判別手段に判別を行わせるとともに、弱判別手段の判別処理が終了する度にその判別結果を総合判別手段に出力し、上記入力された濃淡画像における対象物の存否が総合判別手段により判別された時点で、弱判別手段による判別を終了するように構成されていることを特徴とする。
請求項3の発明によれば、総合判別手段により対象物の存否(有無)が判別された時点で、部分判別手段は未終了の弱判別手段による判別を行うことなく判別を終了するので、不必要な判別を省略できるから、検出処理の高速化が図れる。
請求項4の発明では、請求項1〜3のうちいずれか1項の発明において、学習サンプル画像は、濃度勾配方向画像作成手段と同一の方法にて濃淡画像から作成された濃度勾配方向画像であることを特徴とする。
請求項4の発明によれば、総合判別手段では、濃度勾配方向画像作成手段により作成される濃度勾配方向画像の特性を反映した各弱判別手段の信頼度に基づいて対象物の存否判別が行われるから、濃度勾配方向画像作成手段と異なる方法にて濃淡画像から作成された濃度勾配方向画像を学習サンプル画像に用いる場合に比べれば、検出精度の向上が図れる。
請求項5の発明では、請求項1〜4のうちいずれか1項の発明において、濃度勾配方向画像作成手段は、濃度勾配方向画像を作成する前処理として、入力された濃淡画像を回転させる回転処理手段を有していることを特徴とする。
請求項5の発明によれば、入力された濃淡画像と学習サンプル画像とで対象物の所定の基準線に対する回転角を一致させることが可能になるから、学習サンプル画像の対象物に対して入力された濃淡画像の対象物が回転していることに起因する検出精度の悪化を防止できて、検出精度の向上が図れる。
請求項6の発明では、請求項1〜5のうちいずれか1項の発明において、濃度勾配方向画像作成手段は、濃度勾配方向画像を作成する前処理として、入力された濃淡画像をスケーリングするスケーリング処理手段を有していることを特徴とする。
請求項6の発明によれば、入力された濃淡画像と学習サンプル画像とで対象物の画像サイズを一致させることが可能になるから、入力された濃淡画像と学習サンプル画像とで対象物の画像サイズが異なっていることに起因する検出精度の悪化を防止できて、検出精度の向上が図れる。
請求項7の発明では、請求項1〜5のうちいずれか1項の発明において、部分判別手段は、画像サイズが異なる複数の対象物それぞれに対応する形で複数の弱判別手段からなる弱判別手段群を有し、相対的に画像サイズが大きい対象物に対応する弱判別手段群による判別を相対的に画像サイズが小さい対象物に対応する弱判別手段群による判別よりも先に行い、相対的に画像サイズが大きい対象物に対応する弱判別手段群により対象物の特徴部分が存在すると判別された濃度勾配方向画像中の領域については相対的に画像サイズが小さい対象物に対応する弱判別手段群による判別を行わないように構成されていることを特徴とする。
請求項7の発明によれば、画像サイズが異なる対象物それぞれに対応する形で弱判別手段による判別が行われるので、対象物の画像サイズの変化に起因する検出精度の悪化を防止できて、検出精度の向上が図れる。また、対象物が存在すると判別された濃度勾配方向画像中の領域については、異なる画像サイズの対象物が存在しないとみなして弱判別手段による判別を行わないから、検出処理の高速化が図れ、さらに相対的に画像サイズが大きい対象物に対応する弱判別手段による判別を相対的に画像サイズが小さい対象物に対応する弱判別手段による判別より先に行うことによって、弱判別手段による判別を効率的に省略できるから、さらなる検出処理の高速化が図れる。
請求項8の発明では、請求項1〜5のうちいずれか1項の発明において、濃度勾配方向画像作成手段は、上記入力された濃淡画像から濃度勾配方向画像を作成するにあたっては所定のマスクサイズの差分フィルタを利用して濃度勾配方向を算出するように構成され、差分フィルタのマスクサイズを変更することで上記入力された濃淡画像の対象物の画像サイズに対して濃度勾配方向画像の対象物の画像サイズを変化させるマスクサイズ変更手段を有し、部分判別手段は、差分フィルタのマスクサイズに対応する形で複数の弱判別手段からなる弱判別手段群を有し、マスクサイズ変更手段による差分フィルタのマスクサイズの変更に応じて用いる弱判別手段群を変更するように構成されていることを特徴とする。
請求項8の発明によれば、入力された濃淡画像と学習サンプル画像とで対象物の画像サイズを一致させることが可能になるから、入力された濃淡画像と学習サンプル画像とで対象物の画像サイズが異なっていることに起因する検出精度の悪化を防止できて、検出精度の向上が図れる。
請求項9の発明では、請求項1〜8のうちいずれか1項の発明において、濃度勾配方向画像は、濃度勾配方向を上下左右の4方向のいずれかに分類してなるものであることを特徴とする。
請求項9の発明によれば、濃度勾配方向画像のデータ量を必要最低限にまで削減できるから、対象物の検出処理の簡易化および高速化が図れる。
本発明は、対象物の検出処理の簡易化および高速化が図れるという効果を奏する。
(実施形態1)
本実施形態の対象物検出装置1は、例えば、入力された画像から検出対象となる対象物(例えば、特定個人の顔画像ではなく、一般的な顔画像)を検出するために用いられるものであって、図1に示すように、撮像手段2に接続されて撮像手段2で撮像された濃淡画像が入力される画像入力手段10と、画像入力手段10に入力された濃淡画像(以下、「入力濃淡画像」と称する)を元にして濃度勾配方向画像を作成する濃度勾配方向画像作成手段11と、濃度勾配方向画像を元にして積分画像(インテグラル・イメージ)からなる累積度数分布画像を作成する累積度数分布画像作成手段12と、累積度数分布画像が記憶されるメモリ(例えばSRAM)やHDDなどの記憶装置からなる記憶手段13と、累積度数分布画像を元にして入力濃淡画像に対象物が存在するか否かを判別する判別手段14とを備えている。なお、濃度勾配方向画像作成手段11、累積度数分布画像作成手段12、および判別手段14は、例えば、CPUなどの演算処理手段に情報の加工、演算を行わせるソフトウェア(プログラム)などにより実現されている。
ここで、撮像手段2は、例えば所定領域を撮像するCCDイメージ・センサなどの撮像素子(図示せず)と、撮像素子から出力されるアナログ形式の濃淡画像をデジタル形式に変換して出力するA/Dコンバータ(図示せず)とで構成されている。なお、撮像素子としては、CCDイメージ・センサの他に、CMOSイメージ・センサなどを使用してもよい。また、一般に、システム・オン・チップ(SoC)技術により製造されたCMOSイメージ・センサは、パッケージ内にA/Dコンバータなどの処理回路を備えているので、CCDイメージ・センサを用いる場合とは異なりA/Dコンバータを別途設ける必要がない。
画像入力手段10は、撮像手段2の出力端子(図示せず)に通信ケーブル(図示せず)などにより接続可能な入力端子(図示せず)を備えており、撮像手段2が出力するデジタル形式の濃淡画像を対象物検出装置1に取り込むために用いられる。また、画像入力手段10は、入力濃淡画像を濃度勾配方向画像作成手段11に出力するように構成されている。
濃度勾配方向画像作成手段11は、入力濃淡画像から当該入力濃淡画像の各画素の画素値を濃度勾配方向の値に置き換えてなる濃度勾配方向画像を作成して、累積度数分布画像作成手段12に出力するように構成されている。
濃度勾配方向画像作成手段11は、濃度勾配方向画像の作成にあたっては、例えば、差分フィルタ(微分フィルタ)を入力濃淡画像に含まれる全ての画素に適用することにより局所空間微分を行い、各画素における横方向(x方向)の微分値dx、および縦方向(y方向)の微分値dyをそれぞれ求める。
本実施形態では微分フィルタとして、図2に示すようなマスクサイズが3×3のSobelフィルタ(Sobelオペレータともいう)を利用しており、このSobelフィルタによれば、注目画素における横方向(x方向)の微分値dxは次式(1)で、縦方向(y方向)の微分値dyは次式(2)でそれぞれ表される。なお、次式(1),(2)において、P1〜P9は、図2に示すように、注目画素(図2においてP5で示される中央の画素)とその8近傍の画素それぞれにおける画素値を表している。
Figure 2008269181
上記dx,dyがいずれも0でなければ、濃度勾配方向θ[°]は、次式(3)で表される。
Figure 2008269181
ここで、dxおよびdyそれぞれの符号を加味すれば、θは、0以上360未満の値で表され、本実施形態では、濃度勾配方向θを上下左右の4方向で表すように(すなわち、方向精度を4方向に)しているので、45°≦θ<135°であれば上方向、135°≦θ<225°であれば右方向、225°≦θ<315°であれば下方向、315°≦θ<360°あるいは0°≦θ<45°であれば左方向であるとする。
そして、入力濃淡画像に含まれる全ての画素に対して上述の処理を繰り返すことで、例えば、図3に示すような、入力濃淡画像の各画素の画素値を濃度勾配方向θの値に置き換えた濃度勾配方向画像が得られる。なお、図3中の「↑」は上方向を、「↓」は下方向を、「←」は左方向を、「→」は右方向をそれぞれ示している。
ここで、濃度勾配方向画像における画素をP(i,j)とすれば(但し、i,jは1以上の整数)、図3に示す濃度勾配方向画像では、画素P(1,1),P(2,1),P(3,1),P(4,1),P(5,4),P(6,4)の濃度勾配方向が上方向、画素P(5,1),P(6,1),P(1,3),P(2,3),P(3,3),P(4,3)の濃度勾配方向が下方向、画素P(5,2),P(6,2),P(1,4),P(2,4),P(3,4),P(4,4)の濃度勾配方向が左方向、画像P(1,2),P(2,2),P(3,2),P(4,2),P(5,3),P(6,3)が右方向となっている。
このような方向精度が4の濃度勾配方向画像は、1の画素の画素値を表すために2ビットしか必要としないため、例えば、255階調(8ビット)の濃淡画像に比べれば、画像を表すために必要なデータ量を大幅に削減できる。
なお、濃度勾配方向画像の方向精度は、45度刻みの8方向であってもよいし、22.5度刻みの16方向であってもよく、要は、濃淡画像において画素値に使用されるビット数よりも小さいビット数で表されるものであればよい。
累積度数分布画像12は、濃度勾配方向画像(例えば、図3参照)から、当該濃度勾配方向画像の四隅の画素のいずれか1つを始点、任意の画素を終点とする矩形領域内の濃度勾配方向が特定の方向を向いた画素(以下、単に「特定方向画素」と称する)の数を上記終点の画素の画素値として有する累積度数分布画像(例えば、図4(a)〜(d)参照)を作成して、記憶手段13に記憶させるように構成されている。なお、図4(a)は上記特定の方向が上方向の累積度数分布画像を示し、図4(b)は上記特定の方向が下方向の累積度数分布画像を示し、図4(c)は上記特定の方向が左方向の累積度数分布画像を示し、図4(d)は上記特定の方向が下方向の累積度数分布画像を示している。
以下に、このような累積度数分布画像の作成方法について、図3および図4を参照して説明する。例えば、始点が画素P(1,1)、終点が画素P(3,2)である場合、終点である画素P(3,2)の画素値は、画素P(1,1)を始点、画素P(3,2)を終点とする矩形領域内の特定方向画素の数に置き換えられる。
ここで、画素P(1,1)を始点、画素P(3,2)を終点とする矩形領域は、x方向の座標が始点となる画素P(1,1)のx方向の座標である「1」から終点となる画素P(3,2)のx方向の座標である「3」の範囲内(つまり1以上3以下の範囲内)の値で、かつy方向の座標が始点となる画素P(1,1)のy方向の座標である「1」から終点となる画素P(3,2)のy方向の座標である「2」の範囲内(つまり1以上2以下の範囲内)の値である画素P(1,1),P(2,1),P(3,1),P(1,2),P(2,2),P(3,2)により構成される領域である。
そして、上記特定の方向が「上方向」であれば図4(a)に示すように画素P(3,2)の画素値は「3」となり、上記特定の方向が「下方向」であれば図4(b)に示すように画素P(3,2)の画素値は「0」となり、上記特定の方向が「左方向」であれば図4(c)に示すように画素P(3,2)の画素値は「0」となり、上記特定の方向が「右方向」であれば図4(d)に示すように画素P(3,2)の画素値は「3」となる。
上述した処理を、始点(図示例の場合、画素P(1,1))を固定し、濃度勾配方向画像の全ての画素(図示例の場合、画素P(1,1)〜P(6,4))それぞれが終点となるように行うことによって、図4(a)〜(d)に示すような累積度数分布画像が得られる。
このようにして得られた累積度数分布画像を利用すれば、濃度勾配方向画像の任意の領域における特定方向画素の数は、任意の領域の頂点位置の対応する累積度数分布画像の画素の画素値を加算、減算することによって算出できるから、累積度数分布画像は、濃度勾配方向画像の所望の領域に含まれる特定方向画素の数を容易に算出するために用いられる。
例えば、上記領域が、画素P(l,l)を始点、画素P(m,m)を終点(但し、l,l,m,mはいずれも1以上の整数であり、m≧l、m≧lを満たす)とする領域である場合、上記領域に含まれる特定方向画素の数Sは、上記特定の方向に対応する累積度数分布画像における画素P(i,j)の画素値をI(i,j)とすれば、次式(4)で表される。ただし、次式(4)においてi,jのいずれか一方が0となる場合は、I(i,j)=0として計算を行う。
Figure 2008269181
例えば、画素P(3,2)を始点、画素P(5,4)を終点とする領域に含まれる特定方向画素の数Sは、I(5,4)−I(2,4)−I(5,1)+I(2,1)で表され、図4(a)を参照すれば、S=5−4−2+2=1となる。また、例えば、画素P(1,1)を始点、画素P(5,3)を終点とする領域に含まれる特定方向画素の数Sは、I(5,3)−I(0,3)−I(5,0)+I(0,0)で表される。ここで、i,jのいずれか一方が0となる場合は、I(i,j)=0として計算を行うので、図4(a)を参照すれば、S=4−0−0+0=4となる。
したがって、上述したような累積度数分布画像を利用すれば、例えば、図5にA〜Fで示すような領域それぞれに含まれる特定方向画素の数Sを容易に算出できる。なお、図5に示す画素Pa〜Pfそれぞれの特定方向に対応する画素値をIa〜Ifとすれば、領域Aに含まれる特定方向画素の数SはIaで表され、領域Bに含まれる特定方向画素の数SはIb−Iaで表され、領域Cに含まれる特定方向画素の数SはIc−Iaで表され、領域Dに含まれる特定方向画素の数SはId−Ib−Ic+Iaで表され、領域Eに含まれる特定方向画素の数SはIe−Icで表され、領域Fに含まれる特定方向画素の数SはIf−Id−Ie+Icで表される。
判別手段14は、ブースティング、例えばデータの重み付けを行って重み付き多数決を行うアダ・ブーストを利用した集団学習機(アンサンブル学習機)であって、弱学習器(弱判別器、弱判定器ともいう)として作用する複数の弱判別手段15aを有する部分判別手段15と、弱判別手段15の判別結果により対象物の存否を判別する総合判別手段16とを備えている。
複数の弱判別手段15aは、濃度勾配方向画像の所定領域内における濃度勾配方向が特定の方向を向いた画素の数を算出し当該画素の数に基づいて入力濃淡画像に対象物の特徴部分が存在するか否かの判別(すなわち弱判別)を異なる特徴部分について行うように構成されている。
本実施形態における弱判別手段15aは、判別を行うにあたっては、例えば、図6(a)〜(d)に示すようなタイプが異なるフィルタFを用いて対象物の特徴部分の検出を行う。なお、以下の説明では必要に応じてフィルタFを区別するために、フィルタFを符号F1〜F4で表す。
図6(a)に示すフィルタF1は、横方向の画素数がw1、縦方向の画素数がh1+h2の、所謂2矩形特徴のものであって、このフィルタF1を用いた判別では、濃度勾配方向画像から抽出した、フィルタF1と同サイズの濃度勾配方向画像中の領域において、w1×h1で表される領域R1に濃度勾配方向が上方向である画素が第1閾値THR以上存在し、且つw1×h2で表される領域R2に濃度勾配方向が下方向である画素が第2閾値THR以上存在した場合に対象物の特徴部分が存在すると判別し、少なくとも一つの条件が満たされなければ対象物の特徴部分が存在しないと判別する。
図6(b)に示すフィルタF2は、横方向の画素数がw2+w3、縦方向の画素数がh3の所謂2矩形特徴のものであって、このフィルタF2を用いた判別では、濃度勾配方向画像から抽出した、フィルタF2と同サイズの濃度勾配方向画像中の領域において、w2×h3で表される領域R3に濃度勾配方向が左方向である画素が第3閾値THR以上存在し、且つw3×h3で表される領域R4に濃度勾配方向が右方向である画素が第4閾値THR以上存在した場合に対象物の特徴部分が存在すると判別し、少なくとも一つの条件が満たされなければ対象物の特徴部分が存在しないと判別する。
図6(c)に示すフィルタF3は、横方向の画素数がw4、縦方向の画素数がh4+h5+h6の所謂3矩形特徴のものであって、このフィルタF3を用いた判別では、濃度勾配方向画像から抽出した、フィルタF3と同サイズの濃度勾配方向画像中の領域において、w4×h4で表される領域R5に濃度勾配方向が上方向である画素が第5閾値THR以上存在し、且つw4×h5で表される領域R6に濃度勾配方向が下方向である画素が第6閾値THR以上存在し、且つw4×h6で表される領域R7に濃度勾配方向が上方向である画素が第7閾値THR以上存在した場合に対象物の特徴部分が存在すると判別し、少なくとも一つの条件が満たされなければ対象物の特徴部分が存在しないと判別する。
図6(d)に示すフィルタF4は、横方向の画素数がw5+w6+w7、縦方向の画素数がh7の所謂3矩形特徴のものであって、このフィルタF4を用いた判別では、濃度勾配方向画像から抽出した、フィルタF4と同サイズの濃度勾配方向画像中の領域において、w5×h7で表される領域R8に濃度勾配方向が左方向である画素が第8閾値THR以上存在し、且つw6×h7で表される領域R9に濃度勾配方向が右方向である画素が第9閾値THR以上存在し、且つw7×h7で表される領域R10に濃度勾配方向が左方向である画素が第10閾値THR10以上存在した場合に対象物の特徴部分が存在すると判別し、少なくとも一つの条件が満たされなければ対象物の特徴部分が存在しないと判別する。
本実施形態における弱判別手段15aは、w1,h1,h2,THR,THRのうち少なくとも1つの値を異ならせた複数のフィルタF1と、w2,w3,h3,THR,THRのうち少なくとも1つの値を異ならせた複数のフィルタF2と、w4,h4,h5,h6,THR,THR6,THRのうち少なくとも1つの値を異ならせた複数のフィルタF3と、w5,w6,w7,h7,THR,THR9,THR10のうち少なくとも1つの値を異ならせた複数のフィルタF4とのいずれか1つを用いて判別を行うように構成されている。このようなフィルタFを利用した判別は、濃度勾配方向画像から順次(例えば1画素ずつずらす形で)抽出したフィルタFと同サイズの探索領域に対して行われ、この探索領域に含まれる特定方向画素の数を算出するにあたっては、記憶手段13に記憶されている累積度数分布画像が用いられる。
つまり、弱判別手段15aでは、上述した累積度数分布画像を利用すれば、濃度勾配方向画像の任意の領域における特定方向画素の数は、任意の領域の頂点位置の対応する累積度数分布画像の画素の画素値を加算、減算することによって算出できる点に鑑み、累積度数分布画像を用いて特定方向画素の数を算出するようにしている。
また、部分判別手段15は、弱判別手段15aによる判別が終了する毎に判別結果を総合判別手段16に出力し、入力濃淡画像における対象物の存否が総合判別手段16により判別された時点で、未終了の弱判別手段15aによる判別を行うことなく弱判別手段15aによる判別を終了するように構成されている。
総合判別手段16は、対象物が写っている画像を含む複数の学習用サンプル画像についての複数の弱判別手段15aの判別結果より求められた弱判別手段15aそれぞれの信頼度、および入力濃淡画像に対する弱判別手段15の判別結果に基づいて、入力濃淡画像に対象物が存在するか否かを判別するように構成されている。つまり、総合判別手段16は、弱判別手段15aの結合器として作用する。
本実施形態における総合判別手段16は、弱判別手段15aの判別結果に応じて当該弱判別手段15aの信頼度を加算してなる判別値が所定値以上となった際に、入力濃淡画像に対象物が存在すると判別するように構成されている。
ここで、濃度勾配方向画像に対して行われた弱判別手段15aそれぞれの判別の判別結果を示す弱判別値をT、その弱判別を行った弱判別手段15aに対する信頼度をα、判別値をβとすれば、βは次式(5)で表される。なお、弱判別値Tは対象物が存在すると判別された際に「1」、対象物が存在しないと判別された際に「0」となる値である。また、nは弱判別手段15aの番号を示す値である。なお、このような弱判別値Tは、対象物が存在することを示す「1」か、対象物が存在しないことを示す「0」のいずれかの値に限らず、例えば、対象物らしさを確率密度などで確率的に表すような値としてもよい。
Figure 2008269181
一方、総合判別手段16は、部分判別手段15から所定数の弱判別値Tが得られても、判別値βが所定の閾値以上とならなければ、対象物が存在しないと判定する(見切りをつける)ように構成されている。
ところで、弱判別手段15aそれぞれに対する信頼度αは、図7(a)に示すような学習用の濃度勾配方向画像からなる複数の学習サンプル画像(訓練画像)に対して予め行われた弱判別手段15aの判別結果から得られる値である。ここで、学習サンプル画像は、濃度勾配方向画像作成手段11と同一の方法にて、複数の一定サイズ(例えば32×32)の濃淡画像それぞれから作成された複数の濃度勾配方向画像を用いている。また、学習サンプル画像に用いる濃淡画像としては、例えば、対象物が写っている濃淡画像と、対象物が写っていない濃淡画像(例えば、風景画などの対象物と全く関係のない濃淡画像)とが用いられる。
以下に、弱判別手段15aの信頼度αの算出方法について説明する。はじめに、初期化作業として、各弱判別手段15aのエラー率εの値を0に設定するとともに、学習サンプル画像それぞれに均等な重みqを割り当てる。例えば、s枚の学習サンプル画像がある場合、各学習サンプル画像の重みqを1/sに設定する(但し、tは、1≦t≦sを満たす整数)。
次に、弱判別手段15aのエラー率εを求める。エラー率εは、実際に、図7(b),(c)に示すように、学習サンプル画像に対して弱判別手段15aによる弱判別を行うことにより求められる。すなわち、学習サンプル画像に対する弱判別手段15aの判別結果が正しければ、当該弱判別手段15aのエラー率εに0を加算し、弱判別手段15aの判別結果が誤っていれば、当該弱判別手段15aのエラー率εに判別結果が誤りであった学習サンプル画像の重みqを加算する。
上述の処理を全ての弱判別手段15aについて行うことにより、弱判別手段15aそれぞれのエラー率εが求められる。その後には、エラー率εが最も低い弱判別手段15aを信頼度が最も高い第1位の弱判別手段15aとして選定する。第1位の弱判別手段15aの信頼度αは、そのエラー率εにより求められ、例えば、次式(6)で表される。
Figure 2008269181
第1位の弱判別手段15aの選定が終了した後には、第1位の弱判別手段15aによる判別結果が正しかった学習サンプル画像の重みqを減少させ、第1位の弱判別手段15aによる判別結果が誤りであった学習サンプル画像の重みqを増加させることで、学習サンプル画像の重みqの再設定を行う。例えば、第1位の弱判別手段15aによる判別結果が正しかった学習サンプル画像の重みq’は次式(7)で、第1位の弱判別手段15aによる判別結果が誤りであった学習サンプル画像の重みq”は次式(8)で、それぞれ表される。
Figure 2008269181
この後に、上述と同様の方法により、再度、各弱判別手段15aのエラー率εを求め、最もエラー率εが低い弱判別手段15aを、第1位の弱判別手段15aの次に信頼度が高い第2位の弱判別手段15aとして選定し、そのエラー率εに応じて信頼度αの値を決定する。第2位の弱判別手段15aを選定した後には、第2位の弱判別手段15aによる判別結果が正しかった学習サンプル画像の重みqを減少させ、第2位の弱判別手段15aによる判別結果が誤りであった学習サンプル画像の重みqを増加させることで、学習サンプル画像の重みqの再設定を行う。以後、同様な処理を繰り返すことにより、全ての弱判別手段15aについて信頼度αの算出を行う。
本実施形態における総合判別手段16では、上記所定値として、弱判別手段15aの全てにより対象物の特徴部分が存在すると判別された際の判別値β(すなわち、Σα)の値の1/2の値を用いている。
そして、総合判別手段16による対象物の存否判別の結果が、判別手段14による対象物の存否判別の最終結果として出力される。
以上述べた本実施形態の対象物検出装置1によれば、濃淡画像に対象物の特徴部分が存在するか否かの判別を行うにあたっては、濃淡画像の代わりに当該濃淡画像の各画素の画素値を濃度勾配方向の値に置き換えてなる濃度勾配方向画像を用いているので、濃淡画像そのものを用いて上記特徴部分が存在するか否かの判別を行う場合とは異なり濃淡画像の撮像場所の明暗状態による影響が殆どなくなって、例えば、学習サンプル画像に撮像場所の明暗状態のみが異なる濃淡画像を複数枚用意する必要がなくなって弱判別手段15aの数の増加を抑制でき、また弱判別手段15aによる判別を行う前に濃淡画像のコントラストを正規化する処理が必要なくなるから、対象物の検出処理の簡易化が図れ、その上、検出処理にかかる時間を短縮できて、検出処理の高速化が図れる。特に、本実施形態では、濃度勾配方向画像として、濃度勾配方向を上下左右の4方向のいずれかに分類してなるものを用いているので、濃度勾配方向画像のデータ量を必要最低限にまで削減できるから、対象物の検出処理の簡易化および高速化が図れる。
また、弱判別手段15aでは、累積度数分布画像を用いて特定方向画素の数を算出するようにしており、累積度数分布画像を用いれば、濃度勾配方向画像の任意の領域における濃度勾配方向が特定の方向を向いた画素の数は、上記任意の領域の頂点位置に対応する累積度数分布画像の画素の画素値を加算、減算することによって算出できるから、濃度勾配方向画像を用いる場合に比べれば、検出処理の高速化が図れる。また、濃度勾配方向画像から作成した累積度数分布画像のほうが濃淡画像から作成した累積度数分布画像に比べてデータ量が少なくなるので、濃度勾配方向画像の記憶に必要なメモリ容量を少なくできるから、記憶手段13としてメモリ容量が少なく安価な記憶装置を採用できる。
さらに、部分判別手段15は、弱判別手段15aによる判別が終了する毎に判別結果を総合判別手段16に出力するように構成され、総合判別手段16は、判別結果を受け取る度に判別値βを更新し、判別値βが所定値(本実施形態ではΣα/2)以上となった際に対象物が存在すると判別する一方で、部分判別手段15から所定数の弱判別値Tが得られても判別値βが上記所定の閾値以上とならなければ、対象物が存在しないと判定するように構成されている。
そして、部分判別手段15は、入力濃淡画像における対象物の存否が総合判別手段16により判別された時点で、未終了の弱判別手段15aによる判別を行うことなく弱判別手段15aによる判別を終了するように構成されているので、全ての弱判別手段15aによる判別が終了してから総合判別手段16が入力濃淡画像における対象物の存否を判別する場合とは異なり、不必要な判別を省略できるから、検出処理にかかる時間を短縮できて、検出処理の高速化が図れる。
また、学習サンプル画像として、濃度勾配方向画像作成手段11と同一の方法にて濃淡画像から作成された濃度勾配方向画像を用いているので、総合判別手段16では、濃度勾配方向画像作成手段11により作成される濃度勾配方向画像の特性を反映した学習内容によって対象物の存否判別が行われるから、濃度勾配方向画像作成手段11と異なる方法にて濃淡画像から作成された濃度勾配方向画像を学習サンプル画像に用いる場合に比べれば、検出精度の向上が図れる。
なお、本発明は本実施形態1および後述する実施形態2〜5のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能であることは勿論である。
(実施形態2)
本実施形態の対象物検出装置1は、濃度勾配方向画像作成手段11の構成が上記実施形態1と異なっており、その他の構成は上記実施形態1と同様であるから説明を省略する。
本実施形態における濃度勾配方向画像作成手段11は、濃度勾配方向画像を作成する前処理として、入力濃淡画像を回転させる回転処理手段(図示せず)を有している。なお、上記回転処理手段により入力濃淡画像の対象物を回転させる方法としては、従来周知の画像回転方法を採用できるから、説明を省略する。
そして、本実施形態における濃度勾配方向画像作成手段11は、上記回転処理手段で入力濃淡画像を所定の基準線(例えば、水平線や鉛直線など)に対して所定角度回転させることで、所定の基準線に対する回転角のみが異なる複数の濃度勾配方向画像を作成するように構成されている。なお、入力濃淡画像を回転させる角度は、学習サンプル画像に写っている対象物が実際に回転すると考えられる範囲で設定すればよい。
このようにすれば、入力濃淡画像と学習サンプル画像とで対象物の所定の基準線に対する回転角が異なっていても、上記回転処理手段により回転させられた入力濃淡画像のうちいずれかが学習サンプル画像に写っている対象物と上記回転角が一致することになる。
以上述べた本実施形態の対象物検出装置1によれば、入力濃淡画像と学習サンプル画像とで対象物の所定の基準線に対する回転角を一致させることが可能になるから、学習サンプル画像の対象物に対して入力された濃淡画像の対象物が回転していることに起因する検出精度の悪化を防止できて、検出精度の向上が図れる。
(実施形態3)
本実施形態の対象物検出装置1は、濃度勾配方向画像作成手段11の構成が上記実施形態1と異なっており、その他の構成は上記実施形態1と同様であるから説明を省略する。
本実施形態における濃度勾配方向画像作成手段11は、濃度勾配方向画像を作成する前処理として、入力濃淡画像をスケーリング(拡大縮小)するスケーリング処理手段(図示せず)を有している。上記スケーリング処理手段は、ニアレストネイバー(nearest neighbor)法や、バイリニア(bi-linear)法、バイキュービック(bi-cubic)法などを用いて、入力濃淡画像の対象物の拡大、或いは縮小を行うように構成されている。
そして、本実施形態における濃度勾配方向画像作成手段11は、上記スケーリング処理手段で入力濃淡画像を所定の範囲で拡大または縮小することで、倍率が異なる複数の濃度勾配方向画像を作成するように構成されている。なお、入力濃淡画像を拡大縮小する範囲は、学習サンプル画像に写っている対象物の画像サイズに対する、実際に入力濃淡画像に写る対象物の最小または最大の画像サイズの比率を考慮して設定すればよい。
このようにすれば、入力濃淡画像と学習サンプル画像とで対象物の画像サイズが異なっていても、上記スケーリング処理手段により拡大または縮小された入力濃淡画像のうちいずれかが学習サンプル画像に写っている対象物の画像サイズが等しくなる。
以上述べた本実施形態の対象物検出装置1によれば、入力濃淡画像と学習サンプル画像とで対象物の画像サイズを一致させることが可能になるから、入力濃淡画像と学習サンプル画像とで対象物の画像サイズが異なっていることに起因する検出精度の悪化を防止できて、検出精度の向上が図れる。
なお、上記スケーリング処理手段を上記実施形態2の対象物検出装置1に採用するようにしてもよく、このようにすれば、入力濃淡画像と学習サンプル画像とで対象物の画像サイズおよび回転角が異なっていても、上記スケーリング処理手段および上記回転処理手段により入力濃淡画像と学習サンプル画像とで対象物の画像サイズおよび回転角を一致させることが可能になるから、入力濃淡画像と学習サンプル画像とで対象物の画像サイズおよび回転角が異なっていることに起因する検出精度の悪化を防止できて、検出精度のさらなる向上が図れる。
(実施形態4)
本実施形態の対象物検出装置1は、濃度勾配方向画像作成手段11の構成が上記実施形態1と異なっており、その他の構成は上記実施形態1と同様であるから説明を省略する。
本実施形態における濃度勾配方向画像作成手段11は、実施形態1で述べたように、入力濃淡画像から濃度勾配方向画像を作成するにあたっては、所定のマスクサイズの差分フィルタを利用して濃度勾配方向を算出するように構成されているが、実施形態1とは異なり、差分フィルタのマスクサイズを変更することで入力濃淡画像の対象物の画像サイズに対して濃度勾配方向画像の対象物の画像サイズを変化させるマスクサイズ変更手段(図示せず)を有している。なお、マスクサイズ変更手段により画像サイズを変化させる範囲は、学習サンプル画像に写っている対象物の画像サイズに対する、実際に入力濃淡画像に写る対象物の最小または最大の画像サイズの比率を考慮して設定すればよい。
上記マスクサイズ変更手段によって差分フィルタのマスクサイズが変更された際には、濃度勾配方向画像の総画素数が差分フィルタのマスクサイズによって変化することになる。これに伴い、本実施形態における部分判別手段15は、差分フィルタのマスクサイズに対応する形(濃度勾配方向画像の総画素数に対応する形)で複数の弱判別手段15aからなる弱判別手段群を有し、上記マスクサイズ変更手段による差分フィルタのマスクサイズの変更に応じて用いる弱判別手段群を変更するように構成されている。
そして、本実施形態における濃度勾配方向画像作成手段11は、上記マスクサイズ変更手段で入力濃淡画像の対象物の画像サイズに対して濃度勾配方向画像の対象物の画像サイズを変化させるため、入力濃淡画像と学習サンプル画像とで対象物の画像サイズが異なっていても、上記マスクサイズ変更手段により対象物の画像サイズが変更された濃度勾配方向画像のうちのいずれかの対象物の画像サイズが、学習サンプル画像に写っている対象物の画像サイズと等しくなる。
以上述べた本実施形態の対象物検出装置1によれば、実施形態3と同様に、入力濃淡画像と学習サンプル画像とで対象物の画像サイズを一致させることが可能になるから、入力された濃淡画像と学習サンプル画像とで対象物の画像サイズが異なっていることに起因する検出精度の悪化を防止できて、検出精度の向上が図れる。なお、上記マスクサイズ変更手段を上記実施形態2の対象物検出装置1に採用するようにしてもよく、このようにすれば、入力濃淡画像と学習サンプル画像とで対象物の画像サイズおよび回転角が異なっていることに起因する検出精度の悪化を防止できて、検出精度のさらなる向上が図れる。
(実施形態5)
本実施形態の対象物検出装置1は、部分判別手段15の構成が上記実施形態1と異なっており、その他の構成は上記実施形態1と同様であるから説明を省略する。
本実施形態における部分判別手段15は、画像サイズが異なる複数の対象物それぞれに対応する形で複数の弱判別手段15aからなる弱判別手段群を有している。例えば、画像サイズが32×32の対象物に対応する弱判別手段群や、画像サイズが24×24の対象物に対応する弱判別手段群などである。なお、このような弱判別手段群は、入力濃淡画像に写ると考えられる対象物の画像サイズに対応する形で設ければよい。
また、相対的に画像サイズが大きい対象物が存在すると判別された領域には、相対的に画像サイズが小さい対象物が存在する蓋然性は低い点に鑑み、部分判別手段15は、弱判別手段15aに判別を行わせるにあたっては、相対的に画像サイズが大きい対象物に対応する弱判別手段群による判別を相対的に画像サイズが小さい対象物に対応する弱判別手段群による判別よりも先に行い、相対的に画像サイズが大きい対象物に対応する弱判別手段群により対象物の特徴部分が存在すると判別された濃度勾配方向画像中の領域については相対的に画像サイズが小さい対象物に対応する弱判別手段群による判別を行わないように構成されている。
以上述べた本実施形態の対象物検出装置1によれば、画像サイズが異なる対象物それぞれに対応する形で弱判別手段15aによる判別が行われるので、対象物の画像サイズの変化に起因する検出精度の悪化を防止できて、検出精度の向上が図れる。また、対象物が存在すると判別された濃度勾配方向画像中の領域については、異なる画像サイズの対象物が存在しないとみなして弱判別手段15aによる判別を行わないから、検出処理の高速化が図れ、さらに相対的に画像サイズが大きい対象物に対応する弱判別手段15aによる判別を相対的に画像サイズが小さい対象物に対応する弱判別手段15aによる判別より先に行うことによって、弱判別手段15aによる判別を効率的に省略できるから、さらなる検出処理の高速化が図れる。
なお、本実施形態における弱判別手段15aの構成を上記実施形態2に採用するようにしてもよく、このようにすれば、入力濃淡画像と学習サンプル画像とで対象物の画像サイズおよび回転角が異なっていることに起因する検出精度の悪化を防止できて、検出精度のさらなる向上が図れる。
実施形態1の対象物検出装置のブロック図である。 同上における説明図である。 濃度勾配方向画像の説明図である。 累積度分布画像の説明図である。 弱判別手段において用いるフィルタの説明図である。 探索領域の抽出方法の説明図である。 学習方法の説明図である。
符号の説明
1 対象物検出装置
2 撮像手段
10 画像入力手段
11 濃度勾配方向画像作成手段
15a 弱判別手段
16 総合判別手段

Claims (9)

  1. 入力された濃淡画像から当該濃淡画像の各画素の画素値を濃度勾配方向の値に置き換えてなる濃度勾配方向画像を作成する濃度勾配方向画像作成手段と、
    濃度勾配方向画像の所定領域内における濃度勾配方向が特定の方向を向いた画素の数を算出し当該画素の数に基づいて上記入力された濃淡画像に対象物の特徴部分が存在するか否かの判別を異なる特徴部分について行う複数の弱判別手段を有する部分判別手段と、
    対象物が写っている画像を含む複数の学習用サンプル画像についての複数の弱判別手段の判別結果より求められた弱判別手段それぞれの信頼度、および上記入力された濃淡画像に対する弱判別手段の判別結果に基づいて、上記入力された濃淡画像に対象物が存在するか否かを判別する総合判別手段とを備えていることを特徴とする対象物検出装置。
  2. 濃度勾配方向画像から、当該濃度勾配方向画像の四隅の画素のいずれか1つを始点、任意の画素を終点とする矩形領域内における濃度勾配方向が特定の方向を向いた画素の数を上記終点の画素の画素値として有する累積度数分布画像を作成する累積度数分布画像作成手段を備え、
    弱判別手段は、濃度勾配方向画像の所定領域内における濃度勾配方向が特定の方向を向いた画素の数を算出するにあたっては、累積度数分布画像を用いるように構成されていることを特徴とする請求項1記載の対象物検出装置。
  3. 総合判別手段は、弱判別手段の判別結果に応じて当該弱判別手段の信頼度を加算してなる判別値が所定値以上となった際に、上記入力された濃淡画像に対象物が存在すると判別するように構成され、
    部分判別手段は、予め決定された順番で複数の弱判別手段に判別を行わせるとともに、弱判別手段の判別処理が終了する度にその判別結果を総合判別手段に出力し、上記入力された濃淡画像における対象物の存否が総合判別手段により判別された時点で、弱判別手段による判別を終了するように構成されていることを特徴とする請求項1または2記載の対象物検出装置。
  4. 学習サンプル画像は、濃度勾配方向画像作成手段と同一の方法にて濃淡画像から作成された濃度勾配方向画像であることを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか1項記載の対象物検出装置。
  5. 濃度勾配方向画像作成手段は、濃度勾配方向画像を作成する前処理として、入力された濃淡画像を回転させる回転処理手段を有していることを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか1項記載の対象物検出装置。
  6. 濃度勾配方向画像作成手段は、濃度勾配方向画像を作成する前処理として、入力された濃淡画像をスケーリングするスケーリング処理手段を有していることを特徴とする請求項1〜5のうちいずれか1項記載の対象物検出装置。
  7. 部分判別手段は、画像サイズが異なる複数の対象物それぞれに対応する形で複数の弱判別手段からなる弱判別手段群を有し、相対的に画像サイズが大きい対象物に対応する弱判別手段群による判別を相対的に画像サイズが小さい対象物に対応する弱判別手段群による判別よりも先に行い、相対的に画像サイズが大きい対象物に対応する弱判別手段群により対象物の特徴部分が存在すると判別された濃度勾配方向画像中の領域については相対的に画像サイズが小さい対象物に対応する弱判別手段群による判別を行わないように構成されていることを特徴とする請求項1〜5のうちいずれか1項記載の対象物検出装置。
  8. 濃度勾配方向画像作成手段は、上記入力された濃淡画像から濃度勾配方向画像を作成するにあたっては所定のマスクサイズの差分フィルタを利用して濃度勾配方向を算出するように構成され、差分フィルタのマスクサイズを変更することで上記入力された濃淡画像の対象物の画像サイズに対して濃度勾配方向画像の対象物の画像サイズを変化させるマスクサイズ変更手段を有し、
    部分判別手段は、差分フィルタのマスクサイズに対応する形で複数の弱判別手段からなる弱判別手段群を有し、マスクサイズ変更手段による差分フィルタのマスクサイズの変更に応じて用いる弱判別手段群を変更するように構成されていることを特徴とする請求項1〜5のうちいずれか1項記載の対象物検出装置。
  9. 濃度勾配方向画像は、濃度勾配方向を上下左右の4方向のいずれかに分類してなるものであることを特徴とする請求項1〜8のうちいずれか1項記載の対象物検出装置。
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